JP4236940B2 - 電子制御機器のケース及びこのケースを使用する電子制御機器 - Google Patents

電子制御機器のケース及びこのケースを使用する電子制御機器 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車のエンジンルーム等の内部に設置され、エンジンを制御する電子制御機器と、この電子制御機器のケースに係り、特にケース内に収容されコネクタ等が露出するプリント配線基板を有し、コネクタ等を介して接続される電子制御機器、及びそのケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子制御機器のケースとして、例えば特許文献1に記載の電気的なプリント配線板を収容するためのケーシングがある。このケーシングの概略構成は基本的には図10,11に示すように、上面部に開口部を有し、電子部品等が実装されているプリント配線基板31を収容するケース本体32と、このケース本体の開口部を封鎖するカバー33と、プリント配線基板の前端部に設けられたコネクタ34と、ケース本体32の開口縁部32bとカバー33の周縁部33aの内面との間を防水するシール材35A、コネクタ下面部とケース本体32の前壁部32a上面との間、並びに、カバー33のコネクタ用開口部33b内面とコネクタの側面部34a、上面部34bとの間を防水するシール材35Bから構成されている。コネクタ34は半田付け部36により配線基板31に固定されている。このような構成において、コネクタ用開口部33bとコネクタ34との間には、製造上の公差や、組立て性を考慮して所定のクリアランスが設定され、組立てられたときには両部材は通常クリアランスを有して対向している。
【0003】
【特許文献1】
特開平07−263875号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来構造の電子制御機器において、組立て後の電子制御機器のコネクタ34に雌コネクタを挿入する場合、およびコネクタ34に外力がかかった場合に、コネクタ端子の半田部に応力が生じ半田クラックの発生などにより通電性能を低下させると共に、シール部クリアランスの変動によってシール材が変形・移動・流出し、シール面に隙間を発生させてしまい防水性能を阻害するという問題点がある。そして、それらの問題点を防止する対策は施されていない。
【0005】
すなわち、図12(a)に示すように、コネクタ34に雌コネクタを挿入するとき、雌コネクタを押込むとコネクタ34に水平方向の挿入力F1が作用し、基板31とコネクタ34がリジット固定されていないためにコネクタが大きく移動(移動量L1)し、プリント配線基板31とコネクタ端子の半田付け部36に応力が生じ半田クラック等が発生しやすく、このクラックにより通電性能を低下させる。同図は、コネクタ挿入によるコネクタ移動時、半田部に大きな応力がかかっている状態を示している。
【0006】
また、図12(b)のように例えばコネクタ34上面に下向きの外力F2が加わった時、コネクタ34は大きく移動(移動量H1)し、コネクタの上下シール部クリアランスが大きく変動し、シール材の変形・移動・流出が起こりシール面に隙間を発生させてしまい防水性能を阻害する場合がある。同図は、シール材35Aが大きく変形すると共に、シール材35Bの対接面に隙間が発生し、防水状態が損なわれた状態を示している。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、コネクタの挿入、取外しを繰り返しても通電性能が安定しており、またコネクタ部分に外力が加わってもシール部クリアランスの変動が小さく、防水信頼性の高い電子制御機器のケースと、このケースを使用する電子制御機器を提供することにある。さらに、組立て性に優れ、容易に製造できる電子制御機器のケースと、このケースを使用する電子制御機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すべく、本発明に係る電子制御機器のケースは、電子部品等が実装されているプリント配線基板を収容する電子制御機器のケースであって、ケースはプリント配線基板の一部が露出する開口部を有し、プリント配線基板ケースに収容されたとき、プリント配線基板の露出部とケースの開口部のケース端部とはクリアランスを有して対向し、ケースはクリアランスにおいて露出部に向けて突出する突起を備えており、プリント配線基板の露出部とケースとの間に、突起の内側に位置し弾性が保たれたまま固まるシール材を介在させたことを特徴とする。
【0009】
このように構成された電子制御機器のケースは、露出しているコネクタ等に雌コネクタを挿入するとき、コネクタは雌コネクタの挿入力によりクリアランスを縮小する方向に移動するが、ケースは突起が露出部に向けて突出して形成されているため、コネクタは突起に当接してそれ以上の移動は阻止される。このため、コネクタの移動量は制限され半田付け部には大きな応力が発生せず、長期間に亘って通電性能が安定する。また、コネクタとケース端部とはクリアランスを有して対向するため、組立て性が優れており、ケース、コネクタ等の各部品の公差を大きくできるため製造が容易となる。さらに、プリント配線基板の露出部とケースとの間に、突起の内側に位置し弾性が保たれたまま固まる防水性のシール材を介在させているため、電子制御機器の防水機能を達成し、電子制御機器の耐候性を含む信頼性を向上させることができる。
【0010】
また、本発明に係る電子制御機器のケースの好ましい具体的な態様としては、ケースは、ケース本体及びカバーから構成されることを特徴とする。すなわち、ケースは下方のケース本体と、上方のカバーとから構成し、両者の間にプリント配線基板を収容することが好ましい。この構成によれば、簡単な構造のケース本体とカバーからケースを形成でき、組立ても容易となる。
【0011】
さらに、本発明に係る電子制御機器のケースの好ましい具体的な他の態様としては、前記の突起は、ケース本体及びカバーに形成されることを特徴としている。この構成によれば、プリント配線基板のコネクタに雌コネクタを挿入するとき、あるいはコネクタに外力が加わったときに、ケース本体及びカバーの両方に形成された突起によりコネクタの移動が確実に制限され、通電性能が損なわれることを防止でき、電子制御機器の信頼性を向上できる。
【0013】
本発明に係る電子制御機器のケースの好ましい具体的な態様としては、クリアランスはプリント配線基板の平面方向及び該平面方向と直交する方向に形成され、突起はケースから平面方向に突出すると共に、ケースから直交方向に内側に向けて突出することを特徴とする。この構成によれば、露出部がコネクタである場合、コネクタに雌コネクタを平面方向に水平に挿入するとき、コネクタの水平方向の移動を制限できるため通電性能を安定でき、コネクタに平面方向と直交する垂直方向に外力が加わったとき、垂直方向の移動を制限できるためシール材の変形・移動・流出を防止でき、防水性能が安定して電子制御機器の信頼性を向上させることができる。
【0014】
本発明に係る電子制御機器は、前記の電子制御機器のケースと、このケースに収容されるプリント配線基板とを備えることを特徴とする。このように構成された電子制御機器は、自動車のエンジンルーム内部等の厳しい環境に設置された場合でも、通電性能が安定し、防水性能が安定し、電子制御機器の信頼性を向上できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電子制御機器のケースと、このケースを使用する電子制御機器(ECU)の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る電子制御機器の分解斜視図、図2は図1の要部斜視図、図3は、図1のプリント配線基板に取付けられているコネクタを前下方から見た斜視図、図4(a)は図1の平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う要部断面図である。なお、図1,3において、コネクタの端子ピンは省略している。
【0016】
図1〜4において、電子制御機器1は、電子部品等を実装されているプリント配線基板10と、プリント配線基板10を収容するケース20とから構成されている。プリント配線基板10は、基板11の一端部(前端部)にコネクタ12が取付けられ、コネクタ12はプリント配線基板10に電源や各種の信号を供給するものであり、雌コネクタ(図示せず)が挿入可能となっている。コネクタ12の基板11への取付けは、例えば図3のように、基板11に係合穴13を設け、さらにコネクタ12に係合穴13に係合する爪状の係合ピン14を設け、該係合ピン14と係合穴13の係合で連結する。そして、コネクタ12の端子ピンが直角に曲げられて基板11の孔に挿入され、基板11のパターンに半田付け部15により固定されている。
【0017】
ケース20はケース本体21とカバー22とから構成され、例えば、鋼板をプレス加工することにより形成され、内部空間にプリント配線基板10を収容することができる。カバー22の前方の一辺部には、コネクタ12が嵌合可能な形状のコネクタ用開口部22aが形成され、コネクタ12はケース本体21とカバー22から構成されるケース20から、コネクタ用開口部22aを通して露出する露出部となっている。
【0018】
ケース本体21に、プリント配線基板10を取付け、カバー22によりケース本体21の上部を封鎖し、ねじ23により固定する。この時、プリント配線基板10のコネクタ12を、カバー22のコネクタ用開口部22a内に挿入して嵌合する。このようにしてケース20内にプリント配線基板10を収容した電子制御機器1は、ケース20の開口部のケース端部とコネクタ12とがクリアランスを有して対向する。以下に、このクリアランスについて図4を参照して詳細に説明する。
【0019】
すなわち、ケース本体21の前壁部21a前面とコネクタ12の下面突部12aとは基板11の平面方向のクリアランスC1を有し、カバー22の前端部とコネクタ12の背面とは平面方向のクリアランスC2を有して対向している。また、ケース本体21の開口縁部21b上面とコネクタ12の下方段差面12bとは前記平面方向と直交する方向のクリアランスC3を有し、コネクタ12の段差面12cとカバー22の内面とは直交方向のクリアランスC4を有して対向している。
【0020】
ケース20のケース本体21は、コネクタ12との間のクリアランスC1において、コネクタ12に向けて突出する突起25を備えている。また、カバー22もクリアランスC2において、コネクタ12に向けて突出する突起26を備えている。突起25,26の平面方向の突出量は、ケース(ケース本体・カバー)の形状・材質や寸法精度(シール材を介在させた場合にはシール材の特性も含む)にもよるが、本実施形態の場合、クリアランスC1,C2は2〜3mm程度であり、突出量はその30〜50%程度に設定される。なお、詳細には後述するが、突起25,26が直交方向の突出部を有する場合、対向するコネクタ12の面との直交方向の間隔も前記突出量と同一に設定することが好ましい。なお、突起の数は1個でも複数個でも良く、幅広に形成しても良い。
【0021】
以上の構成において、本実施形態の電子制御機器1の動作について図5を参照して説明する。図5はコネクタ12が基板11の平面方向に移動した動作状態を示し、雌コネクタ挿入によるコネクタ移動時、突起により移動量が制限されている状態を示している。雌コネクタを挿入するとコネクタ12には挿入力F1が作用し、基板11とコネクタ12がリジットに固定されていないために、コネクタ12が雌コネクタにより押されて基板11に沿って移動する。
【0022】
しかし、プリント配線基板10とケース20の開口部とのクリアランスC1,C2には、ケース本体21から突出する突起25と、カバー22から突出する突起26が形成されているため、コネクタ12の移動量はL2に制限され、コネクタ端子の半田付け部15に大きな応力が発生して半田クラックが発生することを防止でき、通電性能を低下させることはない。このようにプリント配線基板10のコネクタ12に雌コネクタを挿入してコネクタ12が移動しても、この移動量は小さく制限されてL2となっているため半田クラックが発生せず、基板11とコネクタ12との通電性能を長期間安定させることができる。また、プリント配線基板10とケース20とはクリアランスを有するため、組立て性に優れると共に、各部品の公差を大きくすることができるため、各部品の製造が容易となる。
【0023】
ケース20からクリアランスに向けて突出する突起は、ケース本体21から突出する突起25と、カバー22から突出する突起26の両方を備える構成であり、コネクタ12の移動を上下の両側で確実に制限できるものであるが、突起はケース本体21及びカバー22の少なくとも一方から突出するものであれば、コネクタの移動を制限することができ、通電性能を安定させることができる。
【0024】
つぎに、本発明の他の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図6は本発明に係る電子制御機器の他の実施形態の分解斜視図、図7は図6の要部斜視図、図8は図6の要部断面図である。なお、この実施形態は前記した実施形態に対し、ケースとプリント配線基板との間に防水用のシール材を備えると共に、突起が基板の平面方向及び平面方向と直交する方向に突出していることを特徴とする。そして、他の実質的に同等の構成については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
【0025】
図6〜8において、ケース本体21の開口縁部21b上面とカバー22の周縁部22bの内面22cとの間、コネクタ12の下方段差面12bとケース本体21の前壁部21a上面との間、並びに、カバー22のコネクタ用開口部22aの内面22cとコネクタ12の段差面12c、傾斜面12dとの間にシール材28を介在させ、電子制御機器1Aは防水機能を有するものとなる。シール材28は平行な平面の間に圧縮状態に介在され、平面方向と直交する方向に対接して防水状態を確保している。
【0026】
シール材28は周回状のシール材28Aと、コネクタ12の上部に位置するシール材28Bとから構成され、例えば、シリコンゴム等の液状シール剤を塗り付け、あるいは充填した後に弾性が保たれたまま固まる流状の合成樹脂で形成され、シール材28A,28Bは接合されて一体化し、ケース本体21、カバー22及びコネクタ12の間の防水性を確保している。
【0027】
また、この実施形態の突起25A,26Aは、ケース本体21及びカバー22から基板11の平面方向に突出すると共に、ケース本体21及びカバー22から平面方向と直交する方向に内側に向けて突出している。すなわち、突起25Aの上面は、ケース本体21の開口縁部21b(前壁部21a上面)より上に突出した上突出面25bとなっており、突起26Aの下面は、コネクタ用開口部22aの内面22cより下に突出した下突出面26bとなっている。
【0028】
突起25A,26Aの平面方向の突出量は、前記の実施形態と同様にクリアランスC1,C2は2〜3mm程度であり、突出量はその30〜50%程度に設定されている。また、突起25Aの上突出面25bの直交方向の突出量と、突起26Aの下突出面26bの直交方向の突出量は、シール材28の特性にもよるが、クリアランスC3,C4が2〜3mm程度であり、突出量はその30〜50%程度に設定されている。
【0029】
突起25A,26Aの平面方向の突出部は、露出部であるコネクタ12に雌コネクタを水平に挿入し平面方向に挿入力F1が加わったときに、コネクタ12の移動量を減少させてコネクタが平面方向に大きく移動するのを防止するものであり、直交方向に内側に向けて突出する上突出面25b、下突出面26bは、コネクタ12に例えば垂直方向の外力F2が加わったときにプリント配線基板10が直交方向に大きく移動するのを防止し、シール部クリアランスの変動量を減少させるものである。
【0030】
このように構成された電子制御機器1Aは、コネクタ12に雌コネクタを挿入するときコネクタには図9(a)に示すような水平方向の挿入力F1が作用し、コネクタ12をケース20の内側に向けて移動させる。コネクタ12とケース20の開口部との間にはクリアランスC1,C2が形成されているが、ケース20にはクリアランスに向けて突出する突起25A,26Aが形成されており、これらの突起とコネクタ12とが当接して、それ以上の移動を阻止するため小さい移動量L2に規制され、コネクタ12の端子と基板11との半田付け部15には大きな応力が発生せず、半田付け部15の導通状態が長期に亘って不安定となることはない。
【0031】
また、コネクタに図9(b)に示すような垂直方向の外力F2が上方から下向きに作用すると、プリント配線基板10は下方に向けて移動しクリアランスが変動するが、ケース本体21の突起25Aは直交方向に内側に向けて、すなわち上方に突出して上突出面25bとなっているため、この上突出面25bとプリント配線基板10の下面とが当接し、それ以上の移動を阻止して移動量H2を小さく制限しクリアランスの変動を小さくしている。このため下方側のシール材28Aが大きく圧縮されて防水性能が低下することがなく、上方側のシール材28Bがカバー22あるいはコネクタ12の上面から剥離して防水が不能となる等の不具合を防止することができる。
【0032】
コネクタ部分に、図示と反対に下方から外力が加わる場合も、同様に上方の突起26Aの下突出面26bによりコネクタ12が大きく移動することが防止されるため、シール部クリアランスの変動量を減少させることができ、防水性能が低下あるいは不能となることはない。この実施形態の突起の場合も、個数は1個でも複数個でも良く、幅広に形成しても良い。
【0033】
なお、ケース本体21とカバー22は、例えば、鋼板をプレス加工することにより形成されている。この場合、アルミダイカストで成形する場合と比較すると、製造コストが安いと共に、軽量であり好ましい。また、鋼板に限らず他の金属板、例えばアルミ板やステンレス板等で構成しても良い。並びに、樹脂・アルミダイカストの成形材でも良い。
【0034】
シール材は、液状シール剤を使用する例を示したが、液状シール剤に限らず、粘着性樹脂やO−リング等のパッキン材を用いてケースとプリント配線基板との防水を達成するようにしても良い。また、シール材の材料は、ケース本体の開口縁部とカバーの周縁部の内面との間、コネクタ下面部とケース本体の前壁部上面との間、並びに、カバーのコネクタ用開口部内面とコネクタの側面部、上面部との間シール部によって異なるものでも良いし、同一のものでも良い。
【0035】
プリント配線基板の、ケースから露出する部材はコネクタに限らず、例えば、大気圧センサ等のセンサや他の部品でも良い。また、プリント配線基板を収容するケースは、下側のケース本体と、上側のカバーの2つの部材から構成される例を示したが、一体的に形成され、プリント配線基板を挿入するための開口部を有する1つのケースでも良い。
【0036】
ケースに備えられた突起は、コネクタに雌コネクタが挿入されたときにコネクタの移動を制限するように突出形成された例を示したが、雌コネクタをコネクタから引き抜くときにコネクタの移動を制限するように挿入方向に沿って反対側に突出して形成してもよい。この場合は、例えばケース本体から挿入方向に沿って両側に突起を突出させればよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような構造となっているので、雌コネクタ挿入時、またはコネクタに外力が生じた場合に、コネクタ端子半田付け部およびシール面への応力を軽減させ、安定した防水性能、および通電性能を確保できる。また、ケースとコネクタとはクリアランスを有して対向するため、組立て性に優れていると共に、それぞれの部材の公差を大きくでき製造が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子制御機器の一実施形態の分解斜視図。
【図2】(a),(b)はそれぞれ図1のケースの要部斜視図。
【図3】図1のプリント配線基板を前下方から見た斜視図。
【図4】(a)は図1の電子制御機器の平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う要部断面図。
【図5】図1の電子制御機器の動作状態を示す水平方向に挿入力が作用した状態の要部断面図。
【図6】本発明に係る電子制御機器の他の実施形態の分解斜視図。
【図7】(a),(b)はそれぞれ図6のケースの要部斜視図。
【図8】図6の電子制御機器を組み立てた状態の要部断面図。
【図9】図6の電子制御機器の動作状態を示し、(a)は水平方向に挿入力が作用した状態の要部断面図、(b)は垂直方向に外力が作用した状態の要部断面図。
【図10】従来の電子制御機器の分解斜視図。
【図11】図10の電子制御機器の要部断面図。
【図12】図10,11の電子制御機器の動作状態を示し、(a)は水平方向に挿入力が作用した状態の要部断面図、(b)は垂直方向下向きに外力が作用した状態の要部断面図。
【符号の説明】
1,1A.電子制御機器, 10.プリント配線基板, 11.基板,
12.コネクタ(露出部), 12a.下面突部, 12b.下方段差面,
12c.段差面(上部シール面), 12d.傾斜面(側面部シール面),
13.係合穴, 14.係合ピン, 15.半田付け部,
20.ケース, 21.ケース本体, 21a.前壁部,
21b.開口縁部, 22.カバー, 22a.コネクタ用開口部,
22b.周縁部, 22c.内面, 23.ねじ,
25,26.突起, 25A,26A.突起,
25b.上突出面, 26b.下突出面,
28,28A,28B.シール材,
C1,C2,C3,C4.クリアランス,
L2.移動量(平面方向), H2.移動量(直交方向),
F1.挿入力, F2.外力

Claims (5)

  1. 電子部品等が実装されているプリント配線基板を収容する電子制御機器のケースであって、
    前記ケースは、前記プリント配線基板の一部が露出する開口部を有し、前記プリント配線基板前記ケースに収容されたとき、前記プリント配線基板の露出部と前記開口部のケース端部とはクリアランスを有して対向し、前記ケースは前記クリアランスにおいて前記露出部に向けて突出する突起を備えており、
    前記プリント配線基板の露出部と前記ケースとの間に、前記突起の内側に位置し弾性が保たれたまま固まるシール材を介在させたことを特徴とする電子制御機器のケース。
  2. 前記ケースは、ケース本体及びカバーから構成されることを特徴とする請求項1に記載の電子制御機器のケース。
  3. 前記突起は、前記ケース本体及びカバーに形成されることを特徴とする請求項2に記載の電子制御機器のケース。
  4. 前記クリアランスは前記プリント配線基板の平面方向及び該平面方向と直交する方向に形成され、前記突起は、前記ケースから平面方向に突出すると共に、前記ケースから直交方向に内側に向けて突出することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の電子制御機器のケース。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の電子制御機器のケースと、前記ケースに収容されるプリント配線基板とを備える電子制御機器。
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