JP2009239412A - 圧電デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】電極間の導通信頼性に優れ、電極間の接続状態が確認容易な圧電デバイスの提供。
【解決手段】マウント電極11b,11cが形成されたベース部11と、励振電極22,24に接続された接続電極26,27が形成された水晶振動片20と、水晶振動片20の接続電極26,27とベース部11のマウント電極11b,11cとを接続する導電パターン30と、を備え、導電パターン30の一部が、接続電極26,27の表面及びマウント電極11b,11cの表面に直接形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧電振動子、圧電発振器などに代表される圧電デバイスに関する。
従来、圧電振動子、圧電発振器などに代表される圧電デバイスには、圧電振動片の接続電極とパッケージのマウント電極とを、導電性接着剤を介して電気的に接続する構成を有したものがある。この導電性接着剤は、一般的にシリコーン樹脂を母材として、フィラーと呼ばれる銀粒子を混合させたペースト状の接着剤であり、パッケージのマウント電極に塗布されて、圧電振動片の搭載後、加熱されて硬化し、フィラーを介して圧電振動片の接続電極とパッケージのマウント電極とを電気的に接続する。
この導電性接着剤に用いられるシリコーン樹脂は、周囲に存在する金属により硬化速度が異なり、周囲に金が存在する場合より周囲に銀が存在する場合の方が、硬化速度が速いという特性を有している。
このことから、導電性接着剤は、金被膜が形成されている圧電振動片の接続電極及びパッケージのマウント電極の周囲よりも、銀粒子であるフィラーの周囲の方が先に硬化する。加えて、導電性接着剤は、加熱による硬化の際、接着剤自体が収縮する。
これらにより、導電性接着剤は、硬化時に上記接続電極及びマウント電極の周囲のフィラーが、金被膜から遠ざかる方向に移動することから、圧電振動片の接続電極とパッケージのマウント電極との導通を阻害することがある。
この問題の改善策として、圧電振動片の接続電極の表面及びパッケージのマウント電極の表面を上記フィラーと同じ材質で形成した構成の圧電デバイスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−282497号公報
しかしながら、特許文献1の圧電デバイスにおいても、シリコーンなどの樹脂を母材とした導電性接着剤を用いている限り、導電性接着剤の硬化時の収縮に伴うフィラーの挙動を完全には制御できない。このことから、特許文献1の圧電デバイスは、圧電振動片の接続電極とパッケージのマウント電極との導通が確実なものではなく、導通信頼性のさらなる向上が必要という問題がある。
また、特許文献1の圧電デバイスは、導電性接着剤が圧電振動片とパッケージとの間に挟まれた状態であることから、導電性接着剤内のフィラーの接触状態が、外観上からは確認することが困難であるという問題がある。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる圧電デバイスは、 マウント電極が形成された支持部材と、励振電極に接続された接続電極が形成された圧電振動片と、前記圧電振動片の前記接続電極と前記支持部材の前記マウント電極とを接続する金属被膜部と、を備え、前記金属被膜部の一部が、前記接続電極の表面及び前記マウント電極の表面に直接形成されていることを特徴とする。
これによれば、圧電デバイスは、圧電振動片の接続電極と支持部材のマウント電極とを接続する金属被膜部を有し、金属被膜部の一部が接続電極の表面及びマウント電極の表面に直接形成されている。
このことから、圧電デバイスは、従来の導電性接着剤による接続と比較して、接続電極とマウント電極との接続が、金属被膜部により確実に行われることで、導通信頼性が向上する。
[適用例2]上記適用例にかかる圧電デバイスは、前記圧電振動片が接着剤を介して前記支持部材に固定されていることが好ましい。
これによれば、圧電デバイスは、圧電振動片が接着剤を介して支持部材に固定されていることから、例えば、外部から衝撃が加わったときに、接着剤が衝撃を緩和することで圧電振動片に発生する応力が低減する。このことから、圧電デバイスは、耐衝撃性能が向上する。
[適用例3]上記適用例にかかる圧電デバイスは、前記金属被膜部を覆うように塗布された接着剤を介して前記圧電振動片が前記支持部材に固定されていることが好ましい。
これによれば、圧電デバイスは、金属被膜部を覆うように塗布された接着剤を介して圧電振動片が支持部材に固定されていることから、金属被膜部を保護し、且つ圧電振動片を支持部材に固定することができる。
[適用例4]上記適用例にかかる圧電デバイスは、前記圧電振動片が、一方の主面と他方の主面とを繋ぐ貫通孔を有し、前記金属被膜部が前記貫通孔を経由して形成されていることが好ましい。
これによれば、圧電デバイスは、圧電振動片が、一方の主面と他方の主面とを繋ぐ貫通孔を有し、金属被膜部が貫通孔を経由して形成されていることから、平面視で金属被膜部を圧電振動片の輪郭の内側に形成することができる。
このことから、圧電デバイスは、支持部材のマウント電極を圧電振動片の輪郭の外側に、はみ出して形成する必要がないことで、支持部材の外形サイズを小型化できる。
[適用例5]上記適用例にかかる圧電デバイスは、前記圧電振動片の側面の少なくとも一部が、一方の主面に直交する平面に沿って切断された断面視で、階段状または斜面状に形成され、前記階段状または前記斜面状に形成された部分に、前記金属被膜部の一部が形成されていることが好ましい。
これによれば、圧電デバイスは、圧電振動片の側面の少なくとも一部が階段状または斜面状に形成され、階段状または斜面状に形成された部分に金属被膜部の一部が形成されている。このことから、圧電デバイスは、例えば、金属被膜部をスパッタなどで形成する際に、圧電振動片の側壁の、一方の主面に対する直角部分が複数に分割されて一つ一つの直角部分が短くなったり、直角部分がなかったりすることで、金属被膜部を形成しやすくなる。
[適用例6]上記適用例にかかる圧電デバイスは、前記貫通孔の内面の少なくとも一部が、前記貫通孔の軸方向に沿った平面に沿って切断された断面視で、階段状または斜面状に形成され、前記階段状または前記斜面状に形成された部分に、前記金属被膜部の一部が形成されていることが好ましい。
これによれば、圧電デバイスは、貫通孔の側壁が階段状または斜面状に形成されていることから、適用例5と同様に、金属被膜部を貫通孔の側壁に形成しやすくなる。
[適用例7]本適用例にかかる圧電デバイスは、マウント電極が形成された支持部材と、励振電極に接続された接続電極が形成された圧電振動片と、前記圧電振動片の前記接続電極と前記支持部材の前記マウント電極とを接続する金属被膜部と、を備え、前記金属被膜部は、前記接続電極と一体に形成され、前記金属被膜部の一部が前記マウント電極の表面に直接形成されていることを特徴とする。
これによれば、圧電デバイスは、圧電振動片の接続電極と支持部材のマウント電極とを接続する金属被膜部が、接続電極と一体に形成され、金属被膜部の一部がマウント電極の表面に直接形成されている。
このことから、圧電デバイスは、金属被膜部が、接続電極と一体に形成されていることで、適用例1と比較して、導通信頼性がさらに向上する。
また、圧電デバイスは、接続電極と金属被膜部とが一体であることから、両者を一括して形成可能であり、製造工数を低減することができる。これにより、圧電デバイスは、生産性が向上する。
[適用例8]上記適用例にかかる圧電デバイスは、前記支持部材が、ICチップであることが好ましい。
これによれば、圧電デバイスは、支持部材がICチップであることから、ICチップ上に圧電振動片を固定することで、ICチップと圧電振動片とを並べて配置する場合より、外形サイズを小型化できる。
以下、圧電デバイスの実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態)
図1は、圧電デバイスの一例としての水晶振動子の概略構成を示す模式図である。図1(a)は平面図、図1(b)は、図1(a)のA−A線での断面図である。なお、平面図では、理解を容易にするためにリッド(蓋)部を省略し、リッド部の外形を2点鎖線で表している。
図1に示すように、本実施形態の水晶振動子1は、パッケージ10、圧電振動片としての水晶振動片20、金属被膜部としての導電パターン30などから構成されている。
パッケージ10は、支持部材としてのベース部11、リッド部12、接合部13から構成されている。
ベース部11には、セラミックグリーンシートを成形して積層し、焼成した酸化アルミニウム質焼結体などが用いられている。
ベース部11の底面11aには、マウント電極11b,11cが形成されている。マウント電極11b,11cは、タングステンなどのメタライズ層にニッケル、金などの各被膜をメッキなどにより積層した金属被膜からなる。
ベース部11の外面には、上記金属被膜からなる外部電極11d,11eが形成されている。この外部電極11d,11eは、図示しない内部配線によりそれぞれマウント電極11b,11cに接続されている。水晶振動子1は、外部電極11d,11eにより外部機器に実装される。
リッド部12は、コバールなどの金属からなり、パッケージ10内に水晶振動片20が収容された状態で、コバールなどの金属からなる接合部13にシーム溶接されている。なお、接合部13は、ろう付けなどによりベース部11に接合されている。
これらにより、水晶振動子1のパッケージ10内は、気密に封止されている。なお、パッケージ10の内部は、真空または窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスが封入されている。
パッケージ10のベース部11には、水晶振動片20が搭載され、水晶振動片20は、接着剤40を介してマウント電極11b,11cに固定されている。なお、接着剤40は、図1(a)に示すように、マウント電極11bとマウント電極11cとにまたがらないように塗布される場合には、導電性接着剤が好ましく、そうでない場合には非導電性接着剤を用いる。
水晶振動片20は、発振周波数などに応じた所定の厚みに研磨された水晶ウエハから、フォトリソグラフィ技術などを用いて形成されている。なお、本実施形態では、水晶振動片20をATカット水晶振動片としている。また、水晶振動片20の厚みは、数μm〜100μm程度の範囲で適宜設定される。
水晶振動片20は、一方の主面21に励振電極22が形成され、他方の主面23に励振電極24が形成されている。
水晶振動片20の一方の主面21の基部25側には、励振電極22に接続された接続電極26が形成され、他方の主面23の基部25側には、励振電極24に接続された接続電極27が形成されている。
なお、接続電極26は、他方の主面23にも回り込んで形成され、接続電極27は、一方の主面21にも回り込んで形成されている。これにより、水晶振動片20は、一方の主面21及び他方の主面23のどちらが、ベース部11に対する載置面になってもよい構成になっている。
なお、励振電極22,24、接続電極26,27は、クロム、ニッケル、金、銀などの各被膜がスパッタ、蒸着などの方法により積層された金属被膜からなる。
水晶振動片20の接続電極26,27は、それぞれ導電パターン30によりベース部11のマウント電極11b,11cに電気的に接続されている。
導電パターン30には、クロム、ニッケル、金、銀などの金属が用いられる。導電パターン30は、水晶振動片20がベース部11に固定されて接着剤40が硬化した後、不要部分をマスクして、スパッタなどの方法により、水晶振動片20の接続電極26,27からベース部11のマウント電極11b,11cに亘って形成される。
なお、導電パターン30は、水晶振動片20の側面28、接着剤40の表面にも形成可能な、スパッタなどの方法により形成されていることから、接続電極26,27からマウント電極11b,11cまで、途切れることなく形成される。
また、導電パターン30の一部は、接続電極26,27の表面及びマウント電極11b,11cの表面に直接、被膜状に形成されている。このことから、導電パターン30は、接続電極26,27及びマウント電極11b,11cと密着状態で確実に接合されている。
上述したように、本実施形態の水晶振動子1は、水晶振動片20の接続電極26,27とベース部11のマウント電極11b,11cとを接続する導電パターン30が形成され、導電パターン30の一部は、接続電極26,27の表面及びマウント電極11b,11cの表面に直接形成されている。
このことから、水晶振動子1は、従来の導電性接着剤による接続と比較して、接続電極26,27とマウント電極11b,11cとの接続が、導電パターン30により確実に行われることで、導通信頼性が向上する。
また、水晶振動子1は、水晶振動片20が接着剤40を介してベース部11に固定されていることから、例えば、外部から衝撃が加わったときに、接着剤40が衝撃を緩和することで、水晶振動片20に発生する応力が低減する。このことから、水晶振動子1は、耐衝撃性能が向上する。
また、水晶振動子1は、導電パターン30が水晶振動片20及びベース部11上に露出して形成されていることから、導電パターン30と接続電極26,27及びマウント電極11b,11cとの接続状態が容易に確認できる。
なお、上記実施形態では、水晶振動片20が接着剤40を介してベース部11に固定されていたが、接着剤40を用いずに、導電パターン30のみで機械的固定と電気的接続とを兼ねてもよい。この場合、導電パターンを蒸着などの方法で形成してもよい。
ここで、上記実施形態の変形例を図面を参照して説明する。
(変形例1)
図2は、変形例1の水晶振動子の概略構成を示す模式図である。図2(a)は平面図、図2(b)は、図2(a)のB−B線での断面図である。なお、平面図では、理解を容易にするためにリッド部を省略して、リッド部の外形を2点鎖線で表し、上部接着剤を透視状態で表している。また、上記実施形態との共通部分には同じ符号を付与し、説明を省略する。
図2に示すように、変形例1の水晶振動子101は、上部接着剤41が、導電パターン30を覆うように水晶振動片20からベース部11に亘って塗布されている。
これにより、水晶振動子101は、水晶振動片20のマウント電極11b,11cへの固定が補強される。また、水晶振動子101は、上部接着剤41が、導電パターン30を覆うように塗布されていることから、導電パターン30を保護し、導電パターン30の損傷を低減することができる。
また、水晶振動子101は、上部接着剤41が、水晶振動片20、導電パターン30及びマウント電極11b,11c上に露出していることから、上部接着剤41の塗布範囲が視認しやすいことで、上部接着剤41の塗布状態の良否判別が容易にできる。
なお、水晶振動子101は、上部接着剤41が、導電パターン30を覆うように水晶振動片20からベース部11に亘って塗布されていることから、接着剤40を用いずに、上部接着剤41のみで、水晶振動片20をマウント電極11b,11cに固定することもできる。
なお、上部接着剤41は、非導電性接着剤が好ましいが、接続電極26,27間、マウント電極11b,11c間にまたがらないように塗布される場合には、導電性接着剤を用いてもよい。
(変形例2)
図3は、変形例2の水晶振動子の概略構成を示す模式図である。図3(a)は平面図、図3(b)は、図3(a)のC−C線での断面図である。なお、平面図では、理解を容易にするためにリッド部を省略して、リッド部の外形を2点鎖線で表している。また、上記実施形態との共通部分には同じ符号を付与し、説明を省略する。
図3に示すように、変形例2の水晶振動子201は、水晶振動片20の接続電極26,27領域に、一方の主面21と他方の主面23とを繋ぐ貫通孔29が形成されている。そして、水晶振動子201は、導電パターン30が、接続電極26,27から貫通孔29の内面29aに沿い、貫通孔29を経由してマウント電極11b,11cまで形成されている。
これにより、水晶振動子201は、水晶振動片20の接続電極26,27とベース部11のマウント電極11b,11cとが導電パターン30により電気的に接続されている。
このことから、水晶振動子201は、導電パターン30が貫通孔29を経由して形成されていることから、平面視で導電パターン30を水晶振動片20の輪郭の内側に形成することができる。
これにより、水晶振動子201は、上記実施形態と比較して、ベース部11のマウント電極11b,11cを水晶振動片20の輪郭の外側まではみ出して形成する必要がないことから、ベース部11の外形サイズを小型化できる。
従って、水晶振動子201は、パッケージ10の外形サイズを小型化できる。
なお、水晶振動子201では、水晶振動片20の基部25の中央近傍で、接続電極26,27及びマウント電極11b,11cと重ならない位置に、接着剤40が塗布されることで、水晶振動片20がベース部11の底面11aに固定されている。この際、接着剤40は、非導電性接着剤が好ましい。
なお、貫通孔29の内面29aには、接続電極26,27がスルーホール状に延設されていることが好ましい。また、水晶振動子201は、導電パターン30が、貫通孔29に充填されるように形成されていてもよい。
(変形例3)
図4は、変形例3の水晶振動子の要部構成を示す模式拡大断面図である。なお、上記実施形態との共通部分には同じ符号を付与し、説明を省略する。
図4に示すように、変形例3の水晶振動子301は、水晶振動片20の基部25の側面28が階段状に形成されている。これにより、水晶振動子301は、導電パターン30をスパッタなどで形成する際に、水晶振動片20の側面28の、一方の主面21に対する直角部分が複数に分割され、一つ一つの直角部分が短くなることから、導電パターン30を側面28に形成しやすくなる。
(変形例4)
図5は、変形例4の水晶振動子の要部構成を示す模式拡大断面図である。なお、上記実施形態との共通部分には同じ符号を付与し、説明を省略する。
図5に示すように、変形例4の水晶振動子401は、水晶振動片20の基部25の側面28が、一方の主面21に対して傾斜した斜面状に形成されている。これにより、水晶振動子401は、導電パターン30をスパッタなどで形成する際に、一方の主面21に対して直角に形成されている側面28の場合と比較して、導電パターン30を構成する材料の成分が側面28に付着しやすくなることから、導電パターン30を形成しやすくなる。
なお、図5に示した水晶振動片20の側面28の一部に直角部分があるが、これは、水晶ウエハから水晶振動片20を個片に分割する際の、切断部分を表している。一般的に水晶振動片20は、基部25の接続電極26,27近傍に水晶ウエハとの接続部が形成されている。
(変形例5)
図6は、変形例5の水晶振動子の要部構成を示す模式拡大断面図である。なお、上記実施形態、変形例2との共通部分には同じ符号を付与し、説明を省略する。
図6に示すように、変形例5の水晶振動子501は、水晶振動片20の貫通孔29の内面29aが階段状に形成されている。これにより、水晶振動子501は、導電パターン30をスパッタなどで形成する際に、水晶振動片20の内面29aの、一方の主面21に対する直角部分が複数に分割され、一つ一つの直角部分が短くなることから、導電パターン30を内面29aに形成しやすくなる。
(変形例6)
図7は、変形例6の水晶振動子の要部構成を示す模式拡大断面図である。なお、上記実施形態、変形例2との共通部分には同じ符号を付与し、説明を省略する。
図7に示すように、変形例6の水晶振動子601は、水晶振動片20の貫通孔29の内面29aが、一方の主面21に対して傾斜した斜面状に形成されている。これにより、水晶振動子601は、導電パターン30をスパッタなどで形成する際に、一方の主面21に対して直角に形成されている内面29aの場合と比較して、導電パターン30を構成する材料の成分が内面29aに付着しやすくなることから、導電パターン30を形成しやすくなる。
(変形例7)
図8は、変形例7の水晶振動子の要部構成を示す模式拡大断面図である。なお、上記実施形態との共通部分には同じ符号を付与し、説明を省略する。
図8に示すように、変形例7の水晶振動子701は、導電パターン30が、接続電極26,27と一体に形成されている。
これは、以下の方法などにより形成される。
まず、水晶振動片20の他方の主面23側に励振電極24及び接続電極26,27をスパッタ、蒸着などで形成した後、水晶振動片20を他方の主面23側がベース部11に向いた状態で、接着剤40によりマウント電極11b,11cに固定する。
ついで、接着剤40が硬化した後、水晶振動片20の一方の主面21側に励振電極22、接続電極26,27、導電パターン30、及びマウント電極11b,11cに導電パターン30を、スパッタなどで一括して形成する。
これにより、水晶振動子701は、導電パターン30が、接続電極26,27と一体に形成される。このことから、水晶振動子701は、導電パターン30及び接続電極26,27を一括して形成することで、製造工数を低減することができる。これにより、水晶振動子701は、生産性が向上する。
(変形例8)
図9は、変形例8の圧電デバイスとしての水晶発振器の要部構成を示す模式断面図である。なお、上記実施形態との共通部分には同じ符号を付与し、説明を省略する。
図9に示すように、水晶発振器801は、支持部材としてのIC(Integrated Circuit)チップ50が、パッケージ10のベース部11の底面11aに、金バンプ60などによりフリップチップ実装されている。
そして、水晶発振器801は、水晶振動片20が、接着剤40によりICチップ50上のマウント電極51,52に固定されている。これにより、水晶発振器801は、水晶振動片20が、平面視でICチップ50と重なって配置されている。
水晶発振器801は、水晶振動片20の接続電極26,27が、それぞれ導電パターン30によりICチップ50のマウント電極51,52に電気的に接続されている。マウント電極51,52は、ICチップ50内に形成された発振回路の水晶振動片20との接続部に接続されている。
上述したように、水晶発振器801は、水晶振動片20が、平面視でICチップ50と重なって配置されていることから、ICチップ50と水晶振動片20とを並べて配置する場合より、パッケージ10の外形サイズを小型化できる。
(変形例9)
図10は、変形例9の圧電デバイスとしての水晶発振器の要部構成を示す模式断面図である。なお、上記実施形態との共通部分には同じ符号を付与し、説明を省略する。
図10に示すように、水晶発振器901は、支持部材としてのICチップ50が、パッケージ10のベース部11の底面11aに、接着剤70により固定され、ワイヤボンディングによりベース部11に実装されている。
そして、水晶発振器901は、水晶振動片20が、ICチップ50上に搭載されている。これにより、水晶発振器901は、水晶振動片20が、平面視でICチップ50と重なって配置されている。
水晶発振器901は、水晶振動片20の接続電極26,27が、それぞれ導電パターン30によりICチップ50のマウント電極としてのパッド53,54に電気的に接続されている。パッド53,54は、ICチップ50内に形成された発振回路の水晶振動片20との接続部に接続されている。
上述したように、水晶発振器901は、水晶振動片20が、平面視でICチップ50と重なって配置されていることから、ICチップ50と水晶振動片20とを並べて配置する場合より、パッケージ10の外形サイズを小型化できる。
なお、上記実施形態、各変形例では、水晶振動片20の接続電極26,27を二つとも導電パターン30でマウント電極11b,11c,51,52、パッド53,54に接続したが、接続電極26,27の一方を導電パターン30で接続し、他方を従来の方法などで接続してもよい。
また、水晶振動片20の接続電極26,27は、水晶振動片20の両端に分散して配置してもよい。
なお、上記実施形態、各変形例では、水晶振動片20をATカット水晶振動片としたが、音叉型水晶振動片でもよく、弾性表面波水晶振動片でもよい。また、圧電振動片の材料として、水晶以外にタンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなどの圧電材料を用いてもよい。
また、圧電デバイスとして水晶振動子、水晶発振器を例にとり説明したが、これに限定するものではなく、弾性表面波共振子、周波数フィルタなどでもよい。
本実施形態の水晶振動子の概略構成を示す模式図。 変形例1の水晶振動子の概略構成を示す模式図。 変形例2の水晶振動子の概略構成を示す模式図。 変形例3の水晶振動子の要部構成を示す模式拡大断面図。 変形例4の水晶振動子の要部構成を示す模式拡大断面図。 変形例5の水晶振動子の要部構成を示す模式拡大断面図。 変形例6の水晶振動子の要部構成を示す模式拡大断面図。 変形例7の水晶振動子の要部構成を示す模式拡大断面図。 変形例8の水晶発振器の要部構成を示す模式断面図。 変形例9の水晶発振器の要部構成を示す模式断面図。
符号の説明
1…水晶振動子、10…パッケージ、11…支持部材としてのベース部、11b,11c…マウント電極、20…圧電振動片としての水晶振動片、22,24…励振電極、26,27…接続電極、30…金属被膜部としての導電パターン。

Claims (8)

  1. マウント電極が形成された支持部材と、
    励振電極に接続された接続電極が形成された圧電振動片と、
    前記圧電振動片の前記接続電極と前記支持部材の前記マウント電極とを接続する金属被膜部と、を備え、
    前記金属被膜部の一部が、前記接続電極の表面及び前記マウント電極の表面に直接形成されていることを特徴とする圧電デバイス。
  2. 請求項1に記載の圧電デバイスにおいて、前記圧電振動片が接着剤を介して前記支持部材に固定されていることを特徴とする圧電デバイス。
  3. 請求項1または2に記載の圧電デバイスにおいて、前記金属被膜部を覆うように塗布された接着剤を介して前記圧電振動片が前記支持部材に固定されていることを特徴とする圧電デバイス。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の圧電デバイスにおいて、前記圧電振動片は、一方の主面と他方の主面とを繋ぐ貫通孔を有し、前記金属被膜部が前記貫通孔を経由して形成されていることを特徴とする圧電デバイス。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の圧電デバイスにおいて、前記圧電振動片の側面の少なくとも一部が、一方の主面に直交する平面に沿って切断された断面視で、階段状または斜面状に形成され、前記階段状または前記斜面状に形成された部分に、前記金属被膜部の一部が形成されていることを特徴とする圧電デバイス。
  6. 請求項4に記載の圧電デバイスにおいて、前記貫通孔の内面の少なくとも一部が、前記貫通孔の軸方向に沿った平面に沿って切断された断面視で、階段状または斜面状に形成され、前記階段状または前記斜面状に形成された部分に、前記金属被膜部の一部が形成されていることを特徴とする圧電デバイス。
  7. マウント電極が形成された支持部材と、
    励振電極に接続された接続電極が形成された圧電振動片と、
    前記圧電振動片の前記接続電極と前記支持部材の前記マウント電極とを接続する金属被膜部と、を備え、
    前記金属被膜部は、前記接続電極と一体に形成され、前記金属被膜部の一部が前記マウント電極の表面に直接形成されていることを特徴とする圧電デバイス。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の圧電デバイスにおいて、前記支持部材が、ICチップであることを特徴とする圧電デバイス。
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