JP2009238166A - 貨物搭載用端末、貨物監視システム、および貨物開封検知方法 - Google Patents

貨物搭載用端末、貨物監視システム、および貨物開封検知方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009238166A
JP2009238166A JP2008086779A JP2008086779A JP2009238166A JP 2009238166 A JP2009238166 A JP 2009238166A JP 2008086779 A JP2008086779 A JP 2008086779A JP 2008086779 A JP2008086779 A JP 2008086779A JP 2009238166 A JP2009238166 A JP 2009238166A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cargo
illuminance
threshold
time zone
loading terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008086779A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5094503B2 (ja
Inventor
Kentaro Fukuda
健太郎 福田
Hiroyuki Iwata
博之 岩田
Atsushi Shimada
篤史 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sohgo Security Services Co Ltd
Original Assignee
Sohgo Security Services Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sohgo Security Services Co Ltd filed Critical Sohgo Security Services Co Ltd
Priority to JP2008086779A priority Critical patent/JP5094503B2/ja
Publication of JP2009238166A publication Critical patent/JP2009238166A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5094503B2 publication Critical patent/JP5094503B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Alarm Systems (AREA)

Abstract

【課題】貨物の不正開封の検知精度を向上させ、誤報の発生を低減する。
【解決手段】配達される貨物に搭載される貨物搭載用端末200であって、貨物内の照度を測定する照度センサ290と、時間帯と、貨物が開封されたか否かを判断する照度の基準となる第1閾値とを対応づけた時間帯別閾値テーブルを記憶する閾値情報記憶部209と、時間帯別閾値テーブルを参照して、測定された照度が、現在の時刻が含まれる時間帯に対応する第1閾値以上か否かを判断する照度判断部210と、測定された照度が、第1閾値以上であった場合、ネットワークに接続され、貨物搭載用端末200の監視を行う監視センタ400に貨物が不正に開封された旨の通報を行う通報部212と、を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、搬送中の貨物の不正開封を検知して監視センタに通知する貨物搭載用端末、当該貨物搭載用端末を利用した貨物監視システム、および貨物開封検知方法に関する。
近年の貨物の輸送・搬送業務においては、セキュリティの観点から、輸送・搬送中に貨物の紛失や盗難があった場合に備えて、その貨物にIC(Integrated Circuit)タグやRFID(Radio Frequency IDentification)カード等の情報記録媒体を取り付け、取り付けられた情報記録媒体と監視センタとが互いに通信することによって、輸送・搬送対象となる貨物の監視を行う技術が知られている。
また、輸送や宅配などに使用され、センシング機能付きRFIDタグにより、開封することなく、輸送上必要な、温度、重量、機密保持等のデータの収集及び管理することができる輸送用ボックスが開示されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の技術では、輸送用ボックス内の状態を検出するために、温度、湿度、照度等を検出するセンサが利用されている。
特開2007−261664号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、輸送用ボックス内の状態を検出するセンサとして照度を検出するセンサが利用可能となっているが、電磁波を遮断する物質で覆われた輸送用ボックス内での使用が前提となっているため、様々な梱包素材での使用については対応していない。
また、貨物の不正開封を検知するセンサとして照度センサを利用する場合、その梱包素材(金属製コンテナ、ダンボール箱、封筒など)や、搬送する時間帯などの条件によって未開封時の貨物内の照度が異なるため、貨物の不正開封を正確に検知できずに、誤報が発生する場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、時間帯や梱包素材などの条件ごとに設定された照度の閾値によって貨物の不正開封を判断することで、貨物の不正開封の検知精度を向上させ、誤報の発生を低減する貨物搭載用端末、貨物監視システム、および貨物開封検知方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、配達される貨物に搭載される貨物搭載用端末であって、照度を測定する照度センサと、時間帯と、前記貨物が開封されたか否かを判断する照度の基準となる第1閾値とを対応づけた時間帯別閾値テーブルを記憶する閾値情報記憶手段と、前記時間帯別閾値テーブルを参照して、測定された照度が、現在の時刻が含まれる時間帯に対応する前記第1閾値以上か否かを判断する照度判断手段と、測定された照度が、前記第1閾値以上であった場合、ネットワークに接続され、前記貨物搭載用端末の監視を行う監視センタに前記貨物が不正に開封された旨の通報を行う通報手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の貨物搭載用端末において、前記監視センタから貨物の配達を開始する旨の配達開始指示を受信する通信手段をさらに備え、前記照度判断手段は、前記配達開始指示を受信した場合、受信後において最初に測定された照度が、予め定めた所定の第2閾値以下か否かを判断し、前記最初に測定された照度が前記第2閾値以下であった場合に、前記時間帯別閾値テーブルを参照して、測定された照度が、現在の時刻が含まれる時間帯に対応する前記第1閾値以上か否かを判断することを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または2に記載の貨物搭載用端末において、出発地から目的地までに点在する物流会社の基準地である拠点の位置を示す位置情報に基づいて、前記貨物搭載用端末が、前記拠点に進入したか、前記拠点から脱出したかを判定する拠点確認手段をさらに備え、前記照度判断手段は、さらに、前記貨物搭載用端末が前記拠点に進入したと判定された場合、測定された照度が、拠点内における予め定めた所定の第3閾値以上か否かを判断し、前記通報手段は、測定された照度が、前記第3閾値以上であった場合、前記監視センタに前記通報を行うことを特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の貨物搭載用端末において、前記照度判断手段は、さらに、前記貨物搭載用端末が前記拠点から脱出したと判定された場合、前記時間帯別閾値テーブルを参照して、測定された照度が、現在の時刻が含まれる時間帯に対応する前記第1閾値以上か否かを判断することを特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、請求項1に記載の貨物搭載用端末において、前記貨物の梱包素材の種類の入力を受け付ける入力受付手段をさらに備え、前記時間帯別閾値テーブルは、前記梱包素材の種類ごとに前記閾値情報記憶手段に記憶され、前記照度判断手段は、入力を受け付けた前記梱包素材の種類に対応する前記時間帯別閾値テーブルを参照して、測定された照度が、現在の時刻が含まれる時間帯に対応する前記第1閾値以上かを判断することを特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、配達される貨物に搭載される貨物搭載用端末と、前記貨物搭載用端末の監視を行う監視センタとが通信ネットワークを介して通信する貨物監視システムであって、前記貨物搭載用端末は、照度を測定する照度センサと、時間帯と、前記貨物が開封されたか否かを判断する照度の基準となる第1閾値とを対応づけた時間帯別閾値テーブルを記憶可能な閾値情報記憶手段と、前記監視センタから貨物を配達する旨の配達開始指示を受信する通信手段と、前記配達開始指示を受信した場合、前記時間帯別閾値テーブルを参照して、測定された照度が、現在の時刻が含まれる時間帯に対応する前記第1閾値以上か否かを判断する照度判断手段と、測定された照度が、前記第1閾値以上であった場合、前記監視センタに前記貨物が不正に開封された旨の通報を行う通報手段と、を備え、前記監視センタは、前記配達開始指示を前記貨物搭載用端末に送信する送信手段を備えることを特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、請求項6に記載の貨物監視システムにおいて、前記監視センタは、前記時間帯別閾値テーブルを記憶する端末用情報記憶手段をさらに備え、前記送信手段は、さらに、端末用情報記憶手段に記憶された前記時間帯別閾値テーブルを、前記貨物搭載用端末に前記配達開始指示とともに送信し、前記通信手段は、前記配達開始指示とともに、前記監視センタから前記時間帯別閾値テーブルを受信し、受信した前記時間帯別閾値テーブルを前記閾値情報記憶手段に保存することを特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、配達される貨物に搭載される貨物搭載用端末で実行される貨物開封検知方法であって、前記貨物搭載用端末は、照度を測定する照度センサと、時間帯と、前記貨物が開封されたか否かを判断する照度の基準となる第1閾値とを対応づけた時間帯別閾値テーブルを記憶する閾値情報記憶手段と、を備え、前記時間帯別閾値テーブルを参照して、測定された照度が、現在の時刻が含まれる時間帯に対応する前記第1閾値以上か否かを判断する照度判断ステップと、測定された照度が、前記第1閾値以上であった場合、ネットワークに接続され、前記貨物搭載用端末の監視を行う監視センタに前記貨物が不正に開封された旨の通報を行う通報ステップと、を含むことを特徴とする。
また、請求項9にかかる発明は、配達される貨物に搭載される貨物搭載用端末と、前記貨物搭載用端末の監視を行う監視センタとが通信ネットワークを介して通信する貨物監視システムで実行する貨物開封検知方法であって、前記貨物搭載用端末は、照度を測定する照度センサと、時間帯と、前記貨物が開封されたか否かを判断する照度の基準となる第1閾値とを対応づけた時間帯別閾値テーブルを記憶可能な閾値情報記憶手段と、を備え、前記監視センタが、貨物を配達する旨の配達開始指示を前記貨物搭載用端末に送信する送信ステップと、前記貨物搭載用端末が、前記監視センタから前記配達開始指示を受信する通信ステップと、前記貨物搭載用端末が、前記配達開始指示を受信した場合、前記時間帯別閾値テーブルを参照して、測定された照度が、現在の時刻が含まれる時間帯に対応する前記第1閾値以上か否かを判断する照度判断ステップと、前記貨物搭載用端末が、測定された照度が、前記第1閾値以上であった場合、前記監視センタに前記貨物が不正に開封された旨の通報を行う通報ステップとを、含むことを特徴とする。
本発明によれば、時間帯別に設定された照度の閾値によって貨物の不正開封を判断することで、貨物の不正開封の検知精度を向上させ、誤報の発生を低減できるという効果を奏する。
また、本発明によれば、配達開始指示を受信後に最初に測定された照度が第2閾値以下か否かを判断することで、貨物の不正開封の検知処理を行う前に、貨物搭載用端末が貨物内にきちんと同梱されたか、光を透過する容器や封筒が使用されていないかを判断することができ、誤報の発生を低減することができる。
また、本発明によれば、貨物に搭載された貨物搭載用端末が拠点に進入した場合には、測定された照度が第3閾値以上か否かを判断することで、夜間であっても照度が高い場所においても、貨物の不正開封を判断でき、誤報の発生を低減することができる。
また、本発明によれば、貨物の梱包素材の種類ごとに、時間帯別に設定された照度の閾値によって貨物の不正開封を判断することで、貨物の不正開封の検知精度をより向上させ、誤報の発生をより低減できる。
また、本発明によれば、監視センタから配達開始指示とともに受信した時間帯別閾値テーブルによって貨物の不正開封を判断することで、常に最新の時間帯別閾値テーブルによって判断が可能となり、貨物の不正開封の検知精度がより向上する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる貨物搭載用端末、貨物監視システム、および貨物開封検知方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる貨物搭載用端末の移動の順序を示す図である。貨物搭載用端末200は、貨物が集荷されると、配送先などが表示されているラベルTが貼られている貨物Cに搭載され、必要に応じて携帯型読取端末100を用いて監視センタ400と通信するものである。そして、貨物搭載用端末200が、出発地である発準拠点SBを出発してから到着地である着準拠点SBまでに到着するまでには、物流会社の基準地である拠点が複数点在する。貨物搭載用端末200は、発準拠点SBを出発すると、輸送ルートに登録されている複数の通過拠点を通過し、着準拠点SBに到着し、その後最終目的地まで配送されて配達が完了すると回収される。なお、本実施の形態では、貨物搭載用端末200に拠点の数を最大100件まで登録可能としているが、これに限定されるものではない。
本実施の形態の貨物搭載用端末200は、図1に示す各拠点間の通過中、および各拠点への進入、脱出の際の基地局からの電波を利用した現在位置の簡易測位を行うとともに、貨物が不正開封されたか否かを判断するものである。図2は、実施の形態1にかかる貨物搭載用端末が拠点Aを通過する順序を示す模式図である。図2に示すように、各拠点には、貨物搭載用端末200が拠点に進入したことおよび脱出したことを判定するために固有の拠点範囲301が定められている。この拠点範囲301は、近接する拠点の誤認を防止する役割も果たすため、拠点ごとに、拠点から一定の距離を区切って割り当てられたものである。また、簡易測位は、携帯電話基地局101a〜101−nの設置に依拠することから、正確な拠点の位置を判断する必要があるため、拠点の位置を補正する誤差範囲302が拠点の位置を中心に設けられている。
例えば、拠点範囲は、600m、1500m、4000mのように3種類を設定し、誤差範囲は2000mの一種類と設定することができる。誤差範囲は、拠点を中心とする半径を基準に定められている。また、拠点範囲、誤差範囲ともに1から9999mまで設定が可能であり、監視センタ400で数値を変更することが可能である。ただし、これらの拠点範囲、誤差範囲の値は一例であり、これらの数値に限定されるものではない。
また、携帯電話基地局101a〜101−nは、携帯電話や貨物搭載用端末200に電波を発信するものであり、この電波には、基地局自身の位置情報である緯度・経度が含まれている。図2に示すように、貨物搭載用端末200は、まず、拠点範囲301に進入してから、誤差範囲302に進入して拠点Aを通過する。拠点Aを通過すると、誤差範囲302を脱出してから、拠点範囲301を脱出する。貨物搭載用端末200は、監視センタ400から定期測位開始指示を受信すると、簡易測位を開始し、携帯電話基地局101a―101nから電波を受信する。
ここで、拠点範囲は、各地域における拠点の密集度合いによって任意に変更することが可能なものであり、都心など拠点が近接している地域では短めに設定され、逆に地方など拠点が近接していない地域では長めに設定されることとなる。一方、誤差範囲は、簡易測位を携帯電話基地局101a〜101−nの設置に依拠して行うことから、拠点の正確な位置を定めるため全ての地域の拠点について同一に設定されるものである。このため、拠点範囲が、誤差範囲より小さい場合もあり、この場合には、最初に誤差範囲に進入してから、拠点範囲に進入し、拠点範囲を脱出してから、誤差範囲を脱出することとなる。
図3は、実施の形態1にかかる貨物搭載用端末の構成を示すブロック図である。図3に示すように、貨物搭載用端末200は、通信ネットワーク900を介して監視センタ400と接続されており、照度センサ290と、電波受信部201と、拠点情報記憶部202と、測位部203と、測位間隔切替部204と、カウンタ205と、通信部206と、拠点確認部207と、閾値情報記憶部209と、照度判断部210と、計時部211と、通報部212とを主に備えている。
通信ネットワーク900は、電話回線、無線ネットワーク、WAN(Wide Area Network:広域通信網)、インターネットなどの通信回線である。
監視センタ400は、貨物を監視するものであり、監視対象の貨物について不正開封等の異常を検知した旨の通報を受けた場合、待機中の警備員に対して異常が検知された監視対象の元へ向かう旨を指示する等、種々の対応を行うセンタである。
照度センサ290は、白熱電球や蛍光灯・太陽光といった各種発光源の明るさを検出するセンサであり、本実施の形態では、貨物内に貨物搭載用端末200が同梱された場合に、当該貨物内の照度を測定するものである。
電波受信部201は、携帯電話基地局101a〜101−nから発信された電波を受信するものである。
拠点情報記憶部202は、拠点テーブル600(図4参照)を記憶するメモリ、ハードディスクドライブ装置(HDD)等の記憶媒体である。
拠点テーブル600は、登録された拠点のそれぞれについて、拠点範囲や誤差範囲等拠点への進入および脱出を判定するために必要なデータ定めたテーブルである。図4は、実施の形態1にかかる拠点記憶部に記憶された拠点テーブルの一例を示す説明図である。
拠点テーブル600は、図4に示すように、出発拠点と目的拠点およびその間を通過する拠点を識別するための識別情報である拠点コードと、拠点の位置を示す経度・緯度の座標、拠点が属する領域の範囲を示す拠点範囲、拠点範囲の正確な位置情報を補正するために定めておく誤差範囲、拠点範囲への進入の判定の際に、カウンタ205がカウントした電波の受信回数と比較する一定の閾値である拠点入判定カウンタ、拠点範囲からの脱出の判定の際に、カウンタ205がカウントした電波の受信回数と比較する一定の閾値である拠点出判定カウンタ、拠点に到着したか否かを示す到着フラグとが対応付けられている。ここで、到着フラグとは、拠点に到着したか否かを示すフラグであり、到着フラグがONの場合には、拠点に到着したことを示している。なお、本実施の形態では、6桁の数字を拠点コードとして用いるが、これは一例であり、これに限定されるものではない。
測位部203は、携帯電話基地局101a〜101−nから受信した電波と拠点の座標から、貨物搭載用端末200に最短距離の拠点を求めることにより、貨物搭載用端末200の概略位置を測位する簡易測位を行うものである。より具体的には、測位部203は、電波受信部201によって携帯電話基地局101a〜101−nから受信した電波から携帯電話基地局101a〜101−nの座標を抽出する。また、測位部203は、拠点テーブル600を参照して、全ての拠点の座標を取得し、取得した各々の拠点の座標と、携帯電話基地局101a〜101−nの座標とから、各拠点と携帯電話基地局101a〜101−nの距離を算出する。そして、測位部203は、算出した各拠点と携帯電話基地局101a〜101−nの距離のうちの最短距離を、測位した距離として選択し、その最短距離にある拠点の座標に対応する拠点コードを取得するものである。
これにより、測位部203は、貨物搭載用端末200がどの拠点に近いのかという貨物搭載用端末の概略位置を求める簡易測位を行っている。このように貨物搭載用端末200では、簡易測位により算出された拠点と電波を送信した基地局との距離が、拠点範囲内であるか否かの判断結果に基づいて、貨物搭載用端末200が拠点範囲に対応した拠点に進入したか拠点から脱出したかを判定し、拠点に対する出入りの旨を監視センター400に送信することで、貨物搭載用端末200の各拠点の通過を簡易かつ正確に判定することができ、これによって、監視センタ400における貨物搭載用端末200の監視をより正確に行うことができる。
また、貨物搭載用端末200では、携帯電話基地局101a〜101−nの電波に含まれる基地局の座標と拠点の座標とに基づいて貨物搭載用端末200の現在位置の測位を行うことにより、GPSや位置情報提供サービスを活用せずに現在位置を把握することができるため、消費電力や通信費用を低減しつつ、輸送中の貨物の位置を測位することができる。
なお、本実施の形態では、測位部203は、携帯電話基地局101a〜101−nから受信した電波により貨物搭載用端末の概略位置を測位しているが、これに限定されるものではなく、GPSを用いた測位を実行するように測位部203を構成してもよい。
測位間隔切替部204は、拠点範囲への進入または脱出の確認に応じて、測位周期の間隔を長周期モードまたは短周期モードに切り替えるものである。具体的には、例えば、測位間隔切替部204は、拠点入判定カウンタが一定回数に達し、拠点確認部207から切替え指示を受信した場合に、長周期モードと短周期モードを切り替える処理を行う。なお、測位間隔は、例えば、長周期モードを15分に設定し、短周期モードを5分に設定することができ、この数値を監視センタ400で変更することが可能である。ただし、各モードの間隔は一例であり、これらに限定されるものではない。
カウンタ205は、貨物搭載用端末200が拠点範囲に入り、拠点確認部207から電波を受信した回数をカウントする指示を受信すると、電波受信部201が携帯電話基地局101a〜101−nから電波を受信した回数をカウントするものである。
通信部206は、監視センタ400と通信を行うものであり、具体的には、監視センタ400から定期測位の開始または終了の指示を受信したり、拠点入または拠点出の信号を自己の端末IDと測位した緯度経度座標とともに監視センタ400に送信する。また、通信部206は、監視センタ400から貨物の配達を開始する旨の配達開始指示を受信する。
拠点確認部207は、測位部203が選択した測位した距離が拠点範囲内または誤差範囲内にあると判断した場合に、カウンタ205に電波の受信回数のカウントを開始する指示を送信するものである。また、カウンタ205がカウントした電波の受信回数が一定の回数に達したことを確認すると、進入した拠点範囲の拠点コードの到着フラグをONにする。従って、貨物搭載用端末200が、現在どの拠点に到着しているかを到着フラグの更新の有無により確認し、最終的には、着準拠点に到着したことを確認するものである。
閾値情報記憶部209は、時間帯と、貨物が開封されたか否かを判断する照度の基準となる第1閾値とを対応づけた時間帯別閾値テーブル700(図5参照)を記憶するメモリ、HDD等の記憶媒体である。図5は、実施の形態1にかかる閾値情報記憶部に記憶された時間帯別閾値テーブルの一例を示す説明図である。
時間帯別閾値テーブル700は、図5に示すように、「7:00〜17:00」などの時間帯と、「100ルクス」などの照度の閾値とが対応付けられている。この例では、昼間の時間帯は照度センサが受光する光量が高いため、不正に開封された場合でない場合でも開封と判断されてしまうことを防止するため、夜間の時間帯より閾値を高い値に設定している。ここで、時間帯別閾値テーブル700で設定された各閾値を以下では「第1閾値」と称する。なお、本実施の形態では、24時間を2分割した時間帯のそれぞれに対応する照度の閾値を設定しているが、これに限定されることなく、24時間を3分割や4分割、または24分割等、時間帯を2分割以上に分割してそれぞれの時間帯に対応する照度の閾値を設定してもよい。
照度判断部210は、照度センサ290が貨物内の照度を測定した場合、その照度の値から貨物が不正に開封されたか否かを判断するものである。具体的には、照度判断部210は、照度判断部210は、通信部206により監視センタ400から配達開始指示を受信した場合、その受信後において最初に照度センサ290により測定された照度が、予め定めた所定の閾値(この場合の閾値を以下では「第2閾値」と称する。)、例えば、11ルクス以下か否かを判断し、最初に測定された照度が第2閾値以下であった場合に、後述する時間帯開封検知処理を行う。これは、貨物搭載用端末200が貨物内にきちんと同梱されているか(たとえば、梱包に隙間等の不備がなく、光が混入しない程度の梱包か)、光を透過する容器や封筒が使用されていないかを判断するためである。このため、第2の閾値は、後述する第1閾値、第3閾値以下の値とすることが好ましい。貨物搭載用端末200が貨物内にきちんと同梱された場合には、その後目的地に貨物の配達が完了するまで貨物が不正開封されたか否かを判断する。
また、照度判断部210は、監視センタ400から配達開始指示を受信した際に最初に測定された照度が第2閾値以下であった場合に、時間帯開封検知処理を行う。すなわち、照度判断部210は、時間帯別閾値テーブル700を参照して、照度センサ290により測定された照度が、計時部211によりカウントされている現在の時刻が含まれる時間帯に対応する第1閾値以上か否かを判断し、第1閾値以上である場合は貨物が不正に開封されたと判断する。また、照度判断部210は、貨物搭載用端末200がいずれかの拠点から脱出したと判定された場合にも、時間帯開封検知処理を行う。
また、照度判断部210は、貨物搭載用端末200がいずれかの拠点に進入したと判定された場合、照度センサ290により測定された照度が、拠点内における予め定めた所定の閾値(この場合の閾値を以下では「第3閾値」と称する。)、例えば100ルクス以上か否かを判断し、第3閾値以上である場合は貨物が不正に開封されたか否かを判断する。これは、貨物が拠点に進入した場合、通常、各拠点は屋内に設けられていることより、夜間であっても拠点内の照度は蛍光灯などによって高くなり、不正な開封の誤報の発生を低減するために、時間帯開封検知処理で使用する夜間の時間帯の第1閾値よりも高い値の閾値を用いて貨物の不正開封を判断している。
計時部211は、現在の時刻をカウントするものである。
通報部212は、照度判断部210によって、照度センサ290により測定された照度が第1閾値以上であった場合、または第3閾値以上であった場合に、監視センタ400に貨物が不正に開封された旨の通報を行うものである。また、通報部212は、照度判断部210によって、照度センサ290により測定された照度が第2閾値以上であった場合に、監視センタ400に梱包に不備があった旨の通報を行う。
図6は、実施の形態1にかかる貨物搭載用端末のハードウェア構成図である。図6に示すように、貨物搭載用端末200は、通信モジュール801とGPSモジュール802が一体となった一体型モジュール810を有し、この一体型モジュール810が、一体型モジュール外部アンテナI/F804を介してGPS衛星との通信を行う。
また、制御メイン部805は、電波受信部201や測位部203等のソフトウェアが記憶されると共に、これらの動作を制御している。さらに、貨物搭載用端末200は、制御サブ部806において、ブザー811等の機器の動作や、バッテリー275からの電源供給動作を制御すると共に、照度センサ290や貨物搭載用端末200の稼動状態を示すLED(Light Emitting Diode)807や、上述したソフトウェアのバックアップデータを記憶するバックアップ機能部809等の動作を制御する。尚、内蔵アンテナ803は、外部アンテナI/F804が何らかの理由で動作しなくなった場合の予備アンテナを構成し、電源SW808は、貨物搭載用端末200の起動や停止を行うスイッチである。
次に、以上のように構成された貨物搭載用端末200による開封検知処理について説明する。図7−1、図7−2、図7−3は、実施の形態1にかかる貨物搭載用端末による開封検知処理の手順を示すフローチャートである。
まず、貨物搭載用端末200が貨物内に同梱されると、携帯型読取端末100が貨物に付されたラベルTに記載された伝票番号と端末IDを読み取り、読み取った伝票番号と端末IDを伝票計上サーバ(不図示)に送信する。そして、伝票計上サーバは、伝票番号と端末IDを受信すると、その伝票番号の貨物についての計上処理等を行い、計上処理を行った伝票番号等のデータを記憶した後、伝票番号と端末IDを監視センタ400に送信する。
次に、監視センタ400は、伝票計上サーバから伝票番号と端末IDを受信すると、受信した伝票番号と端末IDを関連付けて記憶する。そして、所定の処理を行った後、監視センタ400は、貨物搭載用端末200に定期測位開始指示と、貨物の配達開始指示とを送信する。
貨物搭載用端末200の通信部206は、監視センタ400から定期測位開始指示と配達開始指示を受信する(ステップS10)。次に、測位間隔切替部204は、長周期モードで簡易測位を開始する(ステップS11)。
照度センサ290が照度を測定すると(ステップS12)、照度判断部210は、測定された照度が第2閾値以下か否かを判断する(ステップS13)。測定された照度が第2閾値以下でない場合、すなわち第2閾値以上である場合(ステップS13:No)、貨物内に貨物搭載用端末200がきちんと同梱されていないと判断し、監視センタ400に梱包に不備があった旨の通報を行い、簡易測位を終了して開封検知を開始せず処理を終了する。
一方、測位された照度が第2閾値以下である場合(ステップS13:Yes)、貨物内に貨物搭載用端末200がきちんと同梱されていると判断し、開封検知処理を開始する(ステップS14)。そして、照度判断部210は、判断する閾値を第2閾値から、時間帯別閾値テーブル700の第1閾値に切替える(ステップS15)。
次に、簡易測位処理を行う(ステップS16)。ここで、簡易測位処理の手順の詳細を説明する。図8は、簡易測位処理の手順を示すフローチャートである。
まず、電波受信部201は、電波を受信する(ステップS60)。次に、測位部203は、電波受信部201が受信した電波から携帯電話基地局の緯度経度情報を示す座標を抽出する(ステップS61)。そして、測位部203は、拠点テーブル600を参照して、全ての拠点の緯度経度情報を示す座標を取得する(ステップS62)。
測位部203は、各々の拠点の座標と携帯電話基地局101a〜101−nの緯度経度情報を示す座標から、携帯電話基地局101a〜101−nと各拠点の距離を算出する(ステップS63)。そして、測位部203は、算出した携帯電話基地局101a〜101−nと各拠点の距離のうち、最短距離を測位した距離として選択し、その最短距離にある拠点の座標に対応する拠点コードを取得する(ステップS64)。以上が、簡易測位処理の一連の手順であり、通信部206が、監視センタ400から定期測位解除指示を受信するまで、繰り返される。
図7−1に戻り、次に、時間帯開封検知処理を行う(ステップS17)。ここで、時間帯開封検知処理の手順の詳細を説明する。図9は、時間帯開封検知処理の手順を示すフローチャートである。
まず、照度センサ290が照度を測定すると(ステップS70)、照度判断部210は、計時部211から現在の時刻を取得し、測定された照度が現在の時刻を含む時間帯に対応する第1閾値以上か否かの判断をする(ステップS71)。測定された照度が時間帯に対応する第1閾値以上である場合(ステップS71:Yes)、通報部212は、監視センタ400へ貨物が不正開封された旨を通報する(ステップS72)。一方、測定された照度が時間帯に対応する第1閾値以上でない場合、すなわち第1閾値以下である場合(ステップS71:No)、最初から処理を繰り返す。以上が、時間帯開封検知処理の一連の手順であり、通信部206が、拠点外に貨物がある場合であって、監視センタ400から開封検知終了の旨の指示を受信するまで繰り返される。
図7−1に戻り、次に、測位間隔切替部204は、長周期モードの簡易測位で測位した距離が拠点範囲内か否かを判断する(ステップS18)。測位した距離が拠点範囲内であると判断した場合(ステップS18:Yes)、測位間隔切替部204は、測位間隔を短周期モードに切り替えて簡易測位処理を続行する(ステップS19)。そして、短周期モードに切り替えると、カウンタ205は、電波の受信回数のカウントを開始する(ステップS24)。
一方、長周期モードの簡易測位で測定した距離が拠点範囲内にないと判断した場合(ステップS18:No)、測位間隔切替部204は、測定した距離が誤差範囲内にあるか否かを判断する(ステップS20)。測位した距離が誤差範囲内にない場合、すなわち測定した距離が拠点範囲および誤差範囲のいずれにもないと判断した場合(ステップS20:No)、測位間隔の切り替えを行わずに、ステップS16に戻り、再度簡易測位処理を行う。一方、測定した距離が誤差範囲内にあると判断した場合(ステップS20:Yes)、測位間隔切替部204は、測位間隔を短周期モードに切り替えて簡易測位処理を続行する(ステップS21、22)。
そして、測位間隔切替部204は、測定した距離が拠点範囲内か否かを判断する(ステップS23)。測定した距離が拠点範囲内にない場合(ステップS23:No)、ステップS22に戻って、拠点範囲内にあると判断するまで、測位間隔を切り替えずに簡易測位処理を繰り返す。一方、測定した距離が拠点範囲内にある場合(ステップS23:Yes)、カウンタ205は、電波の受信回数のカウントを開始する(ステップS24)。
次に、照度判断部210は、判断する閾値を第1閾値から第3閾値に切替える(ステップS25)。照度センサ290が照度を測定すると(ステップS26)、照度判断部210は、測定された照度が第3閾値以上か否かを判断する(ステップS27)。測定された照度が第3閾値以上である場合(ステップS27:Yes)、拠点内において貨物が不正に開封されたと判断し、簡易測位を終了して処理を終了し、通報部212は、監視センタ400に貨物が不正開封された旨の通報を行う(ステップS28)。
一方、測定された照度が第3閾値以上でない場合、すなわち、第3閾値以下である場合(ステップS27:No)、拠点確認部207は、拠点テーブル600に登録されている拠点入判定カウンタが示すカウントした電波の受信回数が一定のカウント数である拠点入判定カウンタ(例えば、3回)に達したか否かを判定する(ステップS29)。
一定のカウント数である拠点入判定カウンタに達していないと判定した場合には(ステップS29:No)、照度判断部210は、判断する閾値を第3閾値から時間帯別閾値テーブルの第1閾値に切替える(ステップS30)。すなわち、確実に拠点に進入したと判定されるまでは、貨物の不正開封判断のための照度の閾値は、第3閾値に確定しない。そして、ステップS22に戻って、拠点入判定カウンタに達するまで引き続き短周期モードで簡易測位処理を繰り返す。
一方、一定のカウント数である拠点入判定カウンタに達したことを確認した場合には(ステップS29:Yes)、通信部206は、携帯型読取端末100を用いて監視センタ400に「拠点入」の信号を端末IDと経度緯度座標とともに送信する(ステップS31)。続いて、拠点確認部207は、拠点テーブル600の到着フラグを「ON」にする(ステップS32)。これにより、拠点に進入後は、貨物の不正開封判断のための照度の閾値が第3閾値に確定されることになる。
ここで、到着フラグが「ON」になれば、当該拠点の再度の「拠点入」の判定は行わない。また、複数の拠点について「拠点入」の判定が行われた場合には、複数の「拠点入」の信号が同時に監視センタ400に送信される。なお、ここで示した拠点入判定カウンタに登録された閾値としての一定のカウント数は、一例であり、これに限定されるものではない。
拠点確認部207により到着フラグが「ON」にされると(ステップS32)、測位間隔切替部204は、測位間隔を長周期モードに切り替えて簡易測位を続行する(ステップS33、34)。これにより、拠点内における簡易測位の実行タイミングが長くなるので、拠点内で貨物搭載用端末200が滞留している時間帯の消費電力を削減することができるという利点がある。ここで、測位間隔の切り替えについて、複数の拠点が同時に検出され、異なる周期モードに切り替えられた場合には、長周期モードが優先される。例えば、拠点Aでは「拠点入」が送信された後に15分間隔に切り替えられ、拠点Bでは誤差範囲内に進入し5分間隔に切り替えられたような場合には、15分間隔を優先する。
そして、拠点確認部207は、簡易測位処理で測定した距離が拠点範囲および誤差範囲を超えているか否かを判断する(ステップS35)。測位した距離が拠点範囲および誤差範囲内にまだないと判断した場合(ステップS35:No)、ステップS34に戻って、拠点範囲および誤差範囲内にあると判断するまで、電波の受信回数をカウントせずに引き続き簡易測位処理を行う。一方、測位した距離が拠点範囲および誤差範囲内であると判断した場合は(ステップS35:Yes)、カウンタ205は、電波の受信回数をカウントする(ステップS36)。
次に、照度判断部210は、判断する閾値を第3閾値から時間帯別閾値テーブル700の第1閾値に切替え(ステップS37)、時間帯開封検知処理を行う(ステップS38)。拠点確認部207は、カウンタ205によりカウントされた電波の受信回数が、拠点テーブル600に登録されている一定のカウント数(例えば、1回)である拠点出判定カウンタに達したか否かを判定する(ステップS39)。一定のカウント数である拠点出判定カウンタに達していない場合(ステップS39:No)、照度判断部210は、判断する閾値を第1閾値から第3閾値に切替え(ステップS40)、ステップS34に戻って、簡易測位処理を行う。すなわち、確実に拠点から脱出したと判定されるまで、貨物の不正開封判断のための照度の閾値は、第1閾値に確定しない。
一方、一定のカウント数である拠点出判定カウンタに達した場合(ステップS39:Yes)、通信部206は、携帯型読取端末100を用いて監視センタ400に「拠点出」の信号を端末IDと経度緯度座標とともに送信する(ステップS41)。これにより、拠点から脱出後は、貨物の不正開封判断のための照度の閾値が第1閾値に確定されることになる。なお、拠点出判定カウンタとしては、1〜99回まで設定することができ、この拠点出判定カウンタの閾値は監視センタ400で変更することが可能である。また、ここで示した拠点出判定カウンタの閾値は、一例であり、これに限定されるものではない。続いて、拠点確認部207は、拠点テーブル600の到着フラグを「OFF」にする(ステップS42)。そして、時間帯開封検知処理を行う(ステップS43)。
ここで、貨物搭載用端末200を搭載した貨物が最終目的地に到達して配達が完了した場合には、携帯型読取端末100を用いて監視センタ400に配達完了の旨が送信され、監視センタ400は当該貨物に搭載された貨物搭載用端末200に定期測位解除指示を送信する。
このため、貨物搭載用端末200は、通信部206が、監視センタ400から定期測位解除指示を受信したか否かを確認する(ステップS44)。そして、まだ定期測位解除指示を受信していない場合には(ステップS44:No)、まだ配達が完了していないため、ステップS16に戻り、次の拠点への進入および脱出についてステップS16からの簡易測位等の上述の処理を繰り返す。なお、図1に示す発拠点MBから着拠点MBまでは航空機に貨物が搭載されるため、電磁波による悪影響を防止すべく、貨物搭載用端末200による簡易測位は実行されない。
一方、ステップS44において、監視センタ400から定期測位解除指示を受信した場合には(ステップS44:Yes)、配達が完了したと判断し、測位間隔切替部204は、簡易測位動作を解除し、簡易測位を終了する(ステップS45)。そして、照度判断部210は、開封検知処理を終了する(ステップS46)。
以上が、本実施の形態にかかる貨物搭載用端末200による開封検知処理の手順である。実施の形態1にかかる貨物搭載用端末200は、貨物に同梱された状態で照度を測定した場合、時間帯別閾値テーブル700を参照して、測定された照度が現在の時刻を含む時間帯に対応する第1閾値以上か否かを判断することで、貨物が不正に開封されたか否かを判断している。このように、時間帯別に照度の閾値を設定しているため、貨物の不正開封の検知精度を向上させることができ、配達中に貨物へ差し込む光等の誤検知を減少させ監視センタ等への誤報の発生を低減することができる。
また、本実施の形態では、配達開始指示を受信後に最初に測定された照度が第2閾値以下か否かを判断し、第2閾値以下であった場合に時間帯開封検知処理を実行する。従って、時間帯開封検知処理を行う前に、貨物搭載用端末200が貨物内にきちんと同梱されたか、光を透過する容器や封筒が使用されていないかを判断することができるため、誤報の発生を低減することができる。
また、本実施の形態では、貨物が各拠点に搬入された場合に、夜間であっても拠点内の照度は蛍光灯などによって高くなるため、時間帯開封検知処理とは別個の第3閾値を用いて貨物の不正開封を判断し、誤報の発生を低減することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1にかかる貨物搭載用端末は、閾値情報記憶部に記憶されている時間帯別閾値テーブルを参照して、時間帯開封検知処理を行うものであった。これに対し、本実施の形態にかかる貨物搭載用端末は、配達開始指示とともに時間帯別閾値テーブルを受信して、受信した時間帯別閾値テーブルを参照して、時間帯開封検知処理を行うものである。
本実施の形態における貨物搭載用端末の移動の順序および貨物搭載用端末のハードウェア構成図は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する(図1、2、6参照)。
図10は、実施の形態2にかかる貨物搭載用端末の構成を示すブロック図である。図10に示すように、貨物搭載用端末200は、通信ネットワーク900を介して監視センタ400と接続されており、照度センサ290と、電波受信部201と、拠点情報記憶部202と、測位部203と、測位間隔切替部204と、カウンタ205と、通信部216と、拠点確認部207と、閾値情報記憶部219と、照度判断部210と、計時部211と、通報部212とを主に備えている。
ここで、通信ネットワーク900と、照度センサ290と、電波受信部201と、拠点情報記憶部202と、測位部203と、測位間隔切替部204と、カウンタ205と、拠点確認部207と、照度判断部210と、計時部211と、通報部212の構成および機能は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
通信部216は、実施の形態1における機能に加え、監視センタ400から、配達開始指示とともに時間帯別閾値テーブル700(図5参照)を受信し、受信した時間帯別閾値テーブル700を閾値情報記憶部219に保存するものである。
閾値情報記憶部219は、監視センタ400から受信した時間帯別閾値テーブル700を記憶するメモリ、HDD等の記憶媒体である。
なお、監視センタ400は、実施の形態1における機能に加え、時間帯別閾値テーブル700を記憶する端末用情報記憶部(不図示)を備えており、送信部(不図示)により端末用情報記憶部に記憶された時間帯別閾値テーブル700を、貨物搭載用端末200に配達開始指示とともに送信する。
次に、以上のように構成された貨物搭載用端末200による開封検知処理について説明する。図11は、実施の形態2にかかる貨物搭載用端末による開封検知処理の手順を示すフローチャートである。
まず、実施の形態1と同様に、貨物搭載用端末200が貨物内に同梱されると、携帯型読取端末100により伝票番号と端末IDとが伝票計上サーバに送信され、所定の処理が行われた後、伝票計上サーバにより伝票番号と端末IDが監視センタ400に送信される。そして、監視センタ400は、貨物搭載用端末200に定期測位開始指示と、貨物の配達開始指示と、時間帯別閾値テーブル700を送信する。
貨物搭載用端末200の通信部216は、監視センタ400から定期測位開始指示と、配達開始指示と、時間帯別閾値テーブル700を受信し(ステップS80)、受信した時間帯別閾値テーブルを閾値情報記憶部219に保存する(ステップS81)。
そして、測位間隔切替部204による長周期モードで簡易測位を開始から終了までの処理(ステップS82以降)は、実施の形態1における処理と同様であるため説明を省略する(ステップS11〜ステップS46)。
以上が、本実施の形態にかかる貨物搭載用端末200による開封検知処理の手順である。実施の形態2にかかる貨物搭載用端末200は、実施の形態1と同様の効果を奏する他、監視センタ400から配達開始指示とともに時間帯別閾値テーブル700を受信し、受信した時間帯別識別テーブル700によって時間帯開封検知処理を行うため、常に最新の時間帯別閾値テーブル700によって、測定された照度が第1閾値以上か否かを判断することができるため、貨物の不正開封の検知精度が向上する。
(実施の形態3)
実施の形態1にかかる貨物搭載用端末は、時間帯と閾値を対応づけた時間帯別閾値テーブルを参照して、現在の時刻を含む時間帯に対応する閾値によって時間帯開封検知処理を行うものであった。これに対し、本実施の形態にかかる貨物搭載用端末は、さらに、貨物の梱包素材の種類に対応する時間帯別閾値テーブルを参照して、時間帯開封検知処理を行うものである。
本実施の形態における貨物搭載用端末の移動の順序および貨物搭載用端末のハードウェア構成図は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する(図1、2、6参照)。
図12は、実施の形態3にかかる貨物搭載用端末の構成を示すブロック図である。図12に示すように、貨物搭載用端末200は、通信ネットワーク900を介して監視センタ400と接続されており、照度センサ290と、入力ボタン295と、電波受信部201と、拠点情報記憶部202と、測位部203と、測位間隔切替部204と、カウンタ205と、通信部206と、拠点確認部207と、閾値情報記憶部229と、照度判断部220と、計時部211と、通報部212と、入力受付部213とを主に備えている。
ここで、通信ネットワーク900を介して監視センタ400と接続されており、照度センサ290と、電波受信部201と、拠点情報記憶部202と、測位部203と、測位間隔切替部204と、カウンタ205と、通信部206と、拠点確認部207と、計時部211と、通報部212の構成および機能は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
入力ボタン295は、利用者が貨物の梱包素材の種類等の入力を行う際に操作するボタンである。
閾値情報記憶部229は、貨物の梱包素材の種類ごとに、時間帯と、貨物が開封されたか否かを判断する照度の基準となる第1閾値とを対応づけた時間帯別閾値テーブル710A、710B(図13−1、13−2参照)を記憶するメモリ、HDD等の記憶媒体である。図13−1、13−2は、実施の形態2にかかる閾値情報記憶部に記憶された時間帯別閾値テーブルの一例を示す説明図である。
図13−1に示すように、時間帯別閾値テーブル710Aは、貨物の梱包素材の一つの種類である「ナイロンバッグ(ウレタンクッション材入り)」に関する閾値を定めたテーブルであり、「7:00〜17:00」などの時間帯と、「100ルクス」などの照度の閾値とが対応付けられている。また、図13−2に示すように、時間帯別閾値テーブル710Bは、貨物の梱包素材の一つの種類である「帆布バッグ(デニム地)」に関する閾値を定めたテーブルであり、「7:00〜17:00」などの時間帯と、「50ルクス」などの照度の閾値とが対応付けられている。ここで、時間帯別閾値テーブル710A、710Bで設定された各閾値を以下では実施の形態1と同様に「第1閾値」と称する。
なお、本実施の形態では、貨物の梱包素材の種類をナイロンバッグと、帆布バッグの2種類としているが、これに限定されることなく、厚布製バッグ、合皮製バッグ、ビニール製バッグ、ダンボール箱、紙製封筒等、貨物搭載用端末200が同梱可能なものであればいずれでもよく、3種類以上あってもよい。また、本実施の形態では、貨物の梱包素材の種類ごとに、異なる時間帯別閾値テーブル710A,710Bを設けているが、これに限定されるものではなく、例えば、一つの時間帯別閾値テーブルの中で、貨物の梱包素材の種類に、時間帯と第1閾値とを対応させるように構成することもできる。
入力受付部213は、利用者による入力ボタン295からの操作により、貨物の梱包素材の種類等の入力を受け付けるものである。
照度判断部210は、照度センサ290が貨物内の照度を測定した場合、入力受付部213より入力を受け付けた梱包素材の種類に対応するいずれかのテーブル、すなわち本実施の形態では、時間帯別閾値テーブル710Aまたは時間帯別閾値テーブル710Bのいずれかを取得して、取得したいずれかの時間帯別閾値テーブルを参照して、測定された照度が、現在の時刻が含まれる時間帯に対応する第1閾値以上かを判断し、第1閾値以上である場合は貨物が不正に開封されたと判断するものである。なお、第2閾値、第3閾値との判断については、実施の形態1と同様である。
次に、以上のように構成された貨物搭載用端末200による開封検知処理について説明する。図14は、実施の形態3にかかる貨物搭載用端末による開封検知処理の手順を示すフローチャートである。
まず、入力受付部213は、利用者による貨物の梱包素材の種類の入力を受け付ける(ステップS110)。そして、照度判断部210は、入力を受け付けた貨物の梱包素材の種類に対応する時間帯別閾値テーブルを取得する(ステップS111)。なお、この時間帯別閾値テーブルは、実施の形態2と同様に監視センタ400に保存されており、配達開始指示とともに貨物搭載用端末200に送信する構成としてもよい。
そして、実施の形態1と同様に、貨物搭載用端末200が貨物内に同梱されると、携帯型読取端末100により伝票番号と端末IDとが伝票計上サーバに送信され、所定の処理が行われた後、伝票計上サーバにより伝票番号と端末IDが監視センタ400に送信される。そして、監視センタ400は、貨物搭載用端末200に定期測位開始指示と、貨物の配達開始指示とを送信する。
そして、通信部206による監視センタ400からの定期測位開始指示と配達開始指示の受信から終了までの処理(ステップS112以降)は、実施の形態1における処理と同様であるため説明を省略する(ステップS10〜ステップS46)。この際、本実施の形態における時間帯開封検知処理では、利用者から入力を受け付けた貨物の梱包素材の種類に対応する時間帯別閾値テーブルを利用する。
以上が、本実施の形態にかかる貨物搭載用端末200による開封検知処理の手順である。実施の形態3にかかる貨物搭載用端末200は、実施の形態1と同様の効果を奏する他、貨物に同梱された状態で照度を測定した場合、貨物の梱包素材の種類に対応する時間帯別閾値テーブル700を参照して、測定された照度が現在の時刻を含む時間帯に対応する第1閾値以上か否かを判断することで、貨物が不正に開封されたか否かを判断している。このように、貨物の梱包素材の種類ごとに、時間帯別の照度の閾値を設定しているため、貨物の不正開封の検知精度をより向上させることができ、配達中に貨物へ差し込む光等の誤検知を減少させ監視センタ等への誤報の発生をより低減することができる。
実施の形態1にかかる貨物搭載用端末の移動の順序を示す図である。 実施の形態1にかかる貨物搭載用端末が拠点Aを通過する順序を示す模式図である。 実施の形態1にかかる貨物搭載用端末の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる拠点記憶部に記憶された拠点テーブルの一例を示す説明図である。 実施の形態1にかかる閾値情報記憶部に記憶された時間帯別閾値テーブルの一例を示す説明図である。 実施の形態1にかかる貨物搭載用端末のハードウェア構成図である。 実施の形態1にかかる貨物搭載用端末による開封検知処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる貨物搭載用端末による開封検知処理の手順を示すフローチャートである(続き)。 実施の形態1にかかる貨物搭載用端末による開封検知処理の手順を示すフローチャートである(続き)。 簡易測位処理の手順を示すフローチャートである。 時間帯開封検知処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる貨物搭載用端末の構成を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる貨物搭載用端末による開封検知処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかる貨物搭載用端末の構成を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる閾値情報記憶部に記憶された時間帯別閾値テーブルの一例を示す説明図である。 実施の形態2にかかる閾値情報記憶部に記憶された時間帯別閾値テーブルの一例を示す説明図である。 実施の形態3にかかる貨物搭載用端末による開封検知処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100 携帯型読取端末
101a〜101−n 携帯電話基地局
200 貨物搭載用端末
201 電波受信部
202 拠点情報記憶部
203 測位部
204 測位間隔切替部
205 カウンタ
206、216 通信部
207 拠点確認部
209、219、229 閾値情報記憶部
210 照度判断部
211 計時部
212 通報部
213 入力受付部
220 照度判断部
275 バッテリー
290 照度センサ
295 入力ボタン
301 拠点範囲
302 誤差範囲
400 監視センタ
600 拠点テーブル
700、710A、710B 時間帯別閾値テーブル
900 通信ネットワーク

Claims (9)

  1. 配達される貨物に搭載される貨物搭載用端末であって、
    照度を測定する照度センサと、
    時間帯と、前記貨物が開封されたか否かを判断する照度の基準となる第1閾値とを対応づけた時間帯別閾値テーブルを記憶する閾値情報記憶手段と、
    前記時間帯別閾値テーブルを参照して、測定された照度が、現在の時刻が含まれる時間帯に対応する前記第1閾値以上か否かを判断する照度判断手段と、
    測定された照度が、前記第1閾値以上であった場合、ネットワークに接続され、前記貨物搭載用端末の監視を行う監視センタに前記貨物が不正に開封された旨の通報を行う通報手段と、
    を備えることを特徴とする貨物搭載用端末。
  2. 前記監視センタから貨物の配達を開始する旨の配達開始指示を受信する通信手段をさらに備え、
    前記照度判断手段は、前記配達開始指示を受信した場合、受信後において最初に測定された照度が、予め定めた所定の第2閾値以下か否かを判断し、前記最初に測定された照度が前記第2閾値以下であった場合に、前記時間帯別閾値テーブルを参照して、測定された照度が、現在の時刻が含まれる時間帯に対応する前記第1閾値以上か否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の貨物搭載用端末。
  3. 出発地から目的地までに点在する物流会社の基準地である拠点の位置を示す位置情報に基づいて、前記貨物搭載用端末が、前記拠点に進入したか、前記拠点から脱出したかを判定する拠点確認手段をさらに備え、
    前記照度判断手段は、さらに、前記貨物搭載用端末が前記拠点に進入したと判定された場合、測定された照度が、拠点内における予め定めた所定の第3閾値以上か否かを判断し、
    前記通報手段は、測定された照度が、前記第3閾値以上であった場合、前記監視センタに前記通報を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の貨物搭載用端末。
  4. 前記照度判断手段は、さらに、前記貨物搭載用端末が前記拠点から脱出したと判定された場合、前記時間帯別閾値テーブルを参照して、測定された照度が、現在の時刻が含まれる時間帯に対応する前記第1閾値以上か否かを判断することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の貨物搭載用端末。
  5. 前記貨物の梱包素材の種類の入力を受け付ける入力受付手段をさらに備え、
    前記時間帯別閾値テーブルは、前記梱包素材の種類ごとに前記閾値情報記憶手段に記憶され、
    前記照度判断手段は、入力を受け付けた前記梱包素材の種類に対応する前記時間帯別閾値テーブルを参照して、測定された照度が、現在の時刻が含まれる時間帯に対応する前記第1閾値以上かを判断することを特徴とする請求項1に記載の貨物搭載用端末。
  6. 配達される貨物に搭載される貨物搭載用端末と、前記貨物搭載用端末の監視を行う監視センタとが通信ネットワークを介して通信する貨物監視システムであって、
    前記貨物搭載用端末は、
    照度を測定する照度センサと、
    時間帯と、前記貨物が開封されたか否かを判断する照度の基準となる第1閾値とを対応づけた時間帯別閾値テーブルを記憶可能な閾値情報記憶手段と、
    前記監視センタから貨物を配達する旨の配達開始指示を受信する通信手段と、
    前記配達開始指示を受信した場合、前記時間帯別閾値テーブルを参照して、測定された照度が、現在の時刻が含まれる時間帯に対応する前記第1閾値以上か否かを判断する照度判断手段と、
    測定された照度が、前記第1閾値以上であった場合、前記監視センタに前記貨物が不正に開封された旨の通報を行う通報手段と、を備え、
    前記監視センタは、
    前記配達開始指示を前記貨物搭載用端末に送信する送信手段を備えることを特徴とする貨物監視システム。
  7. 前記監視センタは、
    前記時間帯別閾値テーブルを記憶する端末用情報記憶手段をさらに備え、
    前記送信手段は、さらに、端末用情報記憶手段に記憶された前記時間帯別閾値テーブルを、前記貨物搭載用端末に前記配達開始指示とともに送信し、
    前記通信手段は、前記配達開始指示とともに、前記監視センタから前記時間帯別閾値テーブルを受信し、受信した前記時間帯別閾値テーブルを前記閾値情報記憶手段に保存することを特徴とする請求項6に記載の貨物監視システム。
  8. 配達される貨物に搭載される貨物搭載用端末で実行される貨物開封検知方法であって、
    前記貨物搭載用端末は、
    照度を測定する照度センサと、
    時間帯と、前記貨物が開封されたか否かを判断する照度の基準となる第1閾値とを対応づけた時間帯別閾値テーブルを記憶する閾値情報記憶手段と、を備え、
    前記時間帯別閾値テーブルを参照して、測定された照度が、現在の時刻が含まれる時間帯に対応する前記第1閾値以上か否かを判断する照度判断ステップと、
    測定された照度が、前記第1閾値以上であった場合、ネットワークに接続され、前記貨物搭載用端末の監視を行う監視センタに前記貨物が不正に開封された旨の通報を行う通報ステップと、
    を含むことを特徴とする貨物開封検知方法。
  9. 配達される貨物に搭載される貨物搭載用端末と、前記貨物搭載用端末の監視を行う監視センタとが通信ネットワークを介して通信する貨物監視システムで実行する貨物開封検知方法であって、
    前記貨物搭載用端末は、
    照度を測定する照度センサと、
    時間帯と、前記貨物が開封されたか否かを判断する照度の基準となる第1閾値とを対応づけた時間帯別閾値テーブルを記憶可能な閾値情報記憶手段と、を備え、
    前記監視センタが、貨物を配達する旨の配達開始指示を前記貨物搭載用端末に送信する送信ステップと、
    前記貨物搭載用端末が、前記監視センタから前記配達開始指示を受信する通信ステップと、
    前記貨物搭載用端末が、前記配達開始指示を受信した場合、前記時間帯別閾値テーブルを参照して、測定された照度が、現在の時刻が含まれる時間帯に対応する前記第1閾値以上か否かを判断する照度判断ステップと、
    前記貨物搭載用端末が、測定された照度が、前記第1閾値以上であった場合、前記監視センタに前記貨物が不正に開封された旨の通報を行う通報ステップと、
    を含むことを特徴とする貨物開封検知方法。
JP2008086779A 2008-03-28 2008-03-28 貨物搭載用端末、貨物監視システム、および貨物開封検知方法 Active JP5094503B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008086779A JP5094503B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 貨物搭載用端末、貨物監視システム、および貨物開封検知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008086779A JP5094503B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 貨物搭載用端末、貨物監視システム、および貨物開封検知方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009238166A true JP2009238166A (ja) 2009-10-15
JP5094503B2 JP5094503B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=41251976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008086779A Active JP5094503B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 貨物搭載用端末、貨物監視システム、および貨物開封検知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5094503B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011145174A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Fujitsu Ltd 制御装置、プログラム及び制御方法
JP2019016314A (ja) * 2017-07-11 2019-01-31 セイコーソリューションズ株式会社 持出し検出装置、及び携帯端末装置
CN109949526A (zh) * 2017-12-20 2019-06-28 上海箱箱物流科技有限公司 物流器具及其防拆卸方法
JP2020052764A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 大日本印刷株式会社 携行品監視システム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08287338A (ja) * 1995-04-18 1996-11-01 Shibaura Eng Works Co Ltd 自動販売機
JPH09297813A (ja) * 1996-04-30 1997-11-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd コンテナ番号認識装置
JP2006090960A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Fuji Photo Film Co Ltd 物理量測定記録装置及び物理量変化履歴記録システム
JP2006344555A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Matsushita Electric Works Ltd 照明制御装置およびそれを用いる照明システム
JP2009531763A (ja) * 2006-03-29 2009-09-03 4 テーエス フィンランド オサケ ユキチュア 密閉物体の保全性を監視する防犯装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08287338A (ja) * 1995-04-18 1996-11-01 Shibaura Eng Works Co Ltd 自動販売機
JPH09297813A (ja) * 1996-04-30 1997-11-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd コンテナ番号認識装置
JP2006090960A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Fuji Photo Film Co Ltd 物理量測定記録装置及び物理量変化履歴記録システム
JP2006344555A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Matsushita Electric Works Ltd 照明制御装置およびそれを用いる照明システム
JP2009531763A (ja) * 2006-03-29 2009-09-03 4 テーエス フィンランド オサケ ユキチュア 密閉物体の保全性を監視する防犯装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011145174A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Fujitsu Ltd 制御装置、プログラム及び制御方法
JP2019016314A (ja) * 2017-07-11 2019-01-31 セイコーソリューションズ株式会社 持出し検出装置、及び携帯端末装置
CN109949526A (zh) * 2017-12-20 2019-06-28 上海箱箱物流科技有限公司 物流器具及其防拆卸方法
JP2021507410A (ja) * 2017-12-20 2021-02-22 上海鴻研物流技▲術▼有限公司 物流器具とその解体防止方法
JP6990311B2 (ja) 2017-12-20 2022-01-12 上海鴻研物流技▲術▼有限公司 物流器具とその解体防止方法
US11302159B2 (en) * 2017-12-20 2022-04-12 Shanghai Hongyan Returnable Transit Packagings Co., Ltd. Logistics appliance and anti-disassembly method therefor
CN109949526B (zh) * 2017-12-20 2023-11-03 上海箱箱物流科技有限公司 物流器具及其防拆卸方法
JP6990311B6 (ja) 2017-12-20 2024-01-30 上海箱箱智能科技有限公司 物流器具とその解体防止方法
JP2020052764A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 大日本印刷株式会社 携行品監視システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5094503B2 (ja) 2012-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2901697T3 (es) Sistemas, aparato y método de monitorización de eventos para un candidato de evento relacionado con un nodo de ID dentro de una red de nodos inalámbricos
CN107533788A (zh) 用于监视所运输的物品的系统和方法
US5627517A (en) Decentralized tracking and routing system wherein packages are associated with active tags
JP5203396B2 (ja) 追跡システム用監視装置
JP4038443B2 (ja) コンテナ装置及びコンテナ管理システム
JP5777284B2 (ja) 荷物を監視するための方法、見張り指示システム及び物流システム
CN109791649A (zh) 具有基于资产的警报简档的移动收发器和操作方法
JP2007334901A (ja) 物流管理方法、物流管理システム及び荷札
CN116057353A (zh) 使用电子货架标签改进商店和仓库系统中物品聚集的方法
US20230379870A1 (en) System including a server system, a plurality of gateways and a plurality of objects
JP5094503B2 (ja) 貨物搭載用端末、貨物監視システム、および貨物開封検知方法
CN109655855A (zh) 一种用于集装箱的定位装置及集装箱
JP2003308371A (ja) 物流管理方法、物流管理システム、荷札
WO2018013047A1 (en) Method and device for monitoring statuses and positions of goods
JP5144151B2 (ja) パトロール方法
JP6021240B2 (ja) 車両用入出庫識別装置
US20240127685A1 (en) Client Device Interactions and Asset Monitoring at Checkpoint Locations in an IOT Device Network
JP2009182867A (ja) 貨物搭載用端末および簡易測位方法
NO20180332A1 (en) Electronic tag device with communication module
JP5331351B2 (ja) 貨物搭載用端末および拠点出入判定方法
JP7152102B2 (ja) 配送監視装置、配送管理方法、プログラム
JP2008109293A (ja) 携帯端末及びそれを用いた位置管理システム
KR20200005180A (ko) IoT 기반 국가간 물류 배송 추적 시스템 및 방법
JP2009234681A (ja) 運搬品代替システム
US20240105047A1 (en) Position search system and position search method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5094503

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250