JP2003308371A - 物流管理方法、物流管理システム、荷札 - Google Patents

物流管理方法、物流管理システム、荷札

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JP2003308371A
JP2003308371A JP2002115080A JP2002115080A JP2003308371A JP 2003308371 A JP2003308371 A JP 2003308371A JP 2002115080 A JP2002115080 A JP 2002115080A JP 2002115080 A JP2002115080 A JP 2002115080A JP 2003308371 A JP2003308371 A JP 2003308371A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両や列車、航空機、貨物船などの運送用の
移動体を変更する荷物の積み替えの度に、荷物の積み替
えの旨を登録するバーコード読取りなどの作業をしなく
ても、荷物個々の正確な位置情報を取得することを可能
とする。 【解決手段】 移動体16に積まれた荷物2に付された
荷札3には、識別コードが記憶されるとともにGPS信
号を受信して現在位置を測位する測位演算部が備えられ
ている。通信装置20のアンテナ22で受信されたGP
S信号は、アンテナ23を介してコンテナ30内の荷札
3に転送される。サーバ11は端末5から荷物の問い合
わせを受け付けると、インターネット4および中継局2
5を介して移動体16の通信装置20に対し識別コード
を指定して位置確認要求を送信する。通信装置20は位
置確認要求を受信すると荷札3との無線通信を介して識
別コードの照合を指示し、識別コードが合うと荷札3か
ら取得した位置情報をサーバ11へ返信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運送中の荷物の位
置を管理する物流管理方法、物流管理システム、荷札に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平7−160997号公報に
は、荷物の最適な運搬ルートを割り出すシステムが開示
されている。このシステムが決めた最適ルートで荷物が
運搬されれば、ユーザは荷物の送り先へほぼ最短時間で
配達される。
【0003】ところで、最適ルートで運搬されてもその
ルート上における交通渋滞や事故などの不測の事情によ
り、荷物の到着が予定配達時刻より遅れたり早まったり
することがある。そのため、ユーザは荷物が現在どの辺
りを運ばれているかその運搬状況を知りたい場合があ
る。また、運搬業者にとっても荷物の位置情報などを入
手して、荷物の現在位置や運搬状況を中央監視センター
で集中管理し、これを物流システムの円滑的運用および
効率化を図るために利用すると共に、ユーザの問合せに
対して荷物の運搬状況(現在位置など)を的確に知らせ
て顧客満足度を向上させたい要求がある。
【0004】従来、この種の物流管理システムでは、荷
物にバーコードを付与して識別し、集配所や、飛行機か
ら列車、列車からトラックなど異なる運搬手段(移動
体)に荷物を積み直す際、荷物に付されたバーコードを
読み込んで、荷物が載せられた移動体を移し替えの度に
登録する方法が採られていた。そして、バーコードの読
み取り情報からその荷物がどの地点でどの移動体に移し
替えられ、さらにその移動体がその地点を離れる出発時
刻が分かるとともに、その移動体の平均時速がおおまか
に分かることから、集中管理センターでは移動体の位置
をおおよそ予測することができる。そして、その移動体
に載せられた荷物の現在位置は、移動体の位置を予測す
ることで間接的に予測できていた。この方法は、ルート
上におけるその移動体が運搬の担当をする所定区間の起
点位置および出発時刻の情報に基づきその区間内のルー
ト上を移動する移動体の現在位置を予測して荷物の現在
位置を予測するものであるが、荷物の現在位置の監視は
一応できていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の物
流管理方法では、運搬ルート上の所定通過地点の位置お
よび時刻の情報から荷物の現在位置の予測はできるが、
それはあくまで予測であって、荷物の現在位置を正確に
知ることができないという問題があった。例えば交通渋
滞や交通事故等のトラブル等によって、所定の移動区間
における移動体の平均時速に遅れが生じたときには、荷
物の予測現在位置と実際の現在位置とに大きな隔たりが
生じる。この場合、荷物の運搬の遅れを把握することが
できない。
【0006】また、上記従来の物流管理方法では、荷物
の積み替えの度にバーコードの読み取り作業が必要にな
り、これが原因で人手と時間がかかり、運送コストの上
昇および運送時間の短縮の弊害となっていたという問題
がある。
【0007】近年、GPSを装備した移動携帯端末(カ
ーナビゲーションシステムや携帯電話等)の普及に伴
い、荷物を運搬する移動体(車両等)の現在位置は正確
に入手できるようになってきている。例えば荷物のバー
コード読取情報から荷物を積載する移動体が分かれば、
GPSによる移動体の現在位置情報とから、荷物の現在
位置を特定できる。しかし、この場合でも、荷物がどの
移動体(車両等)に積載されているかを知るための情報
は必ず必要になるので、荷物の積み替え時における荷物
のバーコード読取り作業等は依然必要であった。仮にバ
ーコード読取り等による荷物の移し替え登録を廃止した
場合、荷物の積み忘れや積み替えミスがあっても、荷物
を積んでいない移動体に荷物があるものと誤認識して間
違った位置情報を顧客に知らせたり、その間違い自体を
発見できなかったりする問題が生じる。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、車両や列車、航空機、貨
物船などの運送用の移動体を変更する荷物の積み替えの
度に、荷物の積み替えの旨を登録するバーコード読取り
などの作業をしなくても、荷物個々の正確な位置情報を
取得できる物流管理システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明では、サーバがコンピュータネ
ットワークを介して運送中の荷物の位置を管理する物流
管理方法であって、識別コードが登録された荷札を付し
て荷物を移動体にて運送するとともに、前記移動体又は
前記荷札に設けられた測位手段により荷物の位置を測位
し、前記測位手段により測位された位置情報と前記荷札
に登録された識別コードとを、前記移動体と共に移動す
る通信手段から、コンピュータネットワークを介して前
記サーバが受信し、前記通信手段から受信した前記位置
情報と前記識別コードとに基づいて前記サーバが前記荷
物の位置を管理することを要旨とする。
【0010】この発明によれば、識別コードが登録され
た荷札を付した状態で荷物は移動体により運送される。
移動体又は荷札に設けられた測位手段により荷物の位置
が測位される。測位された位置情報と荷札に登録された
識別コードとを、移動体と共に移動する通信手段から、
コンピュータネットワークを介してサーバが受信する。
通信手段から受信した位置情報と識別コードとに基づい
てサーバが荷物の位置を管理する。従って、一方の移動
体から他方の移動体へ荷物を積み替える際、荷物の積み
替えの記録をとるための識別コードの読取り作業をしな
くても、荷札の識別コードから荷物は識別でき、しかも
荷札または移動体に設けられた測位手段によって荷物の
位置が測位されることで、サーバは荷物の位置情報を取
得できる。従って、荷物の積み替えの度に積み替え先を
登録するための識別コード読取りなどの作業をしなくて
済む。また、荷物の移動体への積み忘れや積み替え間違
いがあっても、荷札の識別コード等から荷物の位置を特
定できるので、これらの不都合も発見できる。
【0011】上記目的を達成するために請求項2に記載
の発明では、サーバがコンピュータネットワークを介し
て運送中の荷物の位置を管理する物流管理システムであ
って、識別コードが登録された荷札と、前記荷札を付し
た荷物を運送する移動体又は前記荷札に設けられた測位
手段と、前記測位手段により測位された位置情報と前記
荷札に登録された識別コードとを、コンピュータネット
ワークを介して前記サーバに送信するとともに前記移動
体と共に移動する通信手段と、前記通信手段からコンピ
ュータネットワークを介して受信した前記位置情報と前
記識別コードとに基づいて前記サーバが前記荷物の位置
を管理することを要旨とする。
【0012】この発明によれば、請求項1の発明と同様
の作用効果が得られる。請求項3に記載の発明では、サ
ーバがコンピュータネットワークを介して運送中の荷物
の位置を管理する物流管理システムであって、識別コー
ドが登録された荷札と、前記荷札を付した荷物を運送す
る移動体又は前記荷札に設けられた測位手段と、前記移
動体に設けられるとともに、前記測位手段により測位さ
れた位置情報を、コンピュータネットワークを介して前
記サーバに送信する通信手段と、前記通信手段と近距離
無線通信をするために前記荷札に設けられた無線通信手
段と、前記サーバから識別コードを指定して荷物の位置
を問い合わせる位置確認要求を前記通信手段が受け付け
るとその位置確認要求に応答すべく、位置確認要求で指
定された識別コードと前記荷札に登録された識別コード
とを照合する照合手段とを備え、前記通信手段は、前記
照合手段による照合判定結果に基づき指定された識別コ
ードと一致する識別コードが存在するときは、前記位置
確認要求の応答として、前記測位手段により測位された
位置情報を、前記位置確認要求で指定された識別コード
が登録された荷札を付した荷物の位置情報として前記サ
ーバに送信することを要旨とする。
【0013】この発明によれば、サーバから荷物の位置
確認要求を通信手段が受け付けると、照合手段はその位
置確認要求に応答すべく、位置確認要求で指定された識
別コードと荷札に登録された識別コードとを照合する。
照合手段による照合判定結果に基づき、指定された識別
コードと一致する識別コードが存在するときは、通信手
段は、位置確認要求の応答として、測位手段により測位
された位置情報を、位置確認要求で指定された識別コー
ドが登録された荷札の付された荷物の位置情報として、
サーバに送信する。従って、請求項1又は2に記載の発
明と同様の効果が得られる。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の物流管理システムにおいて、前記通信手段は前記サ
ーバから位置確認要求を受信すると前記荷札に対し識別
コードの発信要求を送信するように構成され、前記荷札
は前記発信要求に応答して前記識別コードを発信する発
信手段を備え、前記通信手段は、前記荷札の前記発信手
段から受信した識別コードと前記位置確認要求で指定さ
れた識別コードと照合する前記照合手段を備えているこ
とを要旨とする。
【0015】この発明によれば、請求項3に記載の発明
の作用に加え、通信手段はサーバから位置確認要求を受
信すると、荷札に対し識別コードの発信要求を送信す
る。荷札の発信手段は発信要求に応答し識別コードを発
信する。通信手段では、照合手段によって、荷札から受
信した識別コードと、サーバから位置確認要求で指定さ
れた識別コードとが照合される。そして、照合の結果、
一致する識別コードが存在すれば、その照合で一致した
識別コードの荷物(荷札)の位置として、測位手段によ
って測位された位置情報が通信手段からサーバに送信さ
れる。
【0016】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれか一項に記載の物流管理システムにおいて、前
記測位手段は前記移動体に設けられていることを要旨と
する。
【0017】この発明によれば、請求項1〜4のいずれ
か一項に記載の発明の作用に加え、以下の作用効果が得
られる。移動体に載せられた多くの荷物の位置は、移動
体に設けられた1つの測位手段で測位することが可能と
なる。従って、荷札の位置を知るために荷札の1つひと
つに測位手段を設ける必要がない。また、仮に荷札に測
位手段を設けると、荷札が付された荷物が収容される移
動体の荷物載置室(コンテナ)内は、外部と遮蔽される
ため、測位手段による測位に必要な測位信号(例えばG
PS信号)の受信が不能となる場合がある。しかし、測
位手段が移動体に設けられればアンテナを外部に付ける
などして測位信号を受信できるので、荷物の位置検出不
能となる頻度を少なく済ませられる。
【0018】請求項6に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれか一項に記載の物流管理システムにおいて、前
記測位手段は前記荷札に備えられ、前記移動体には測位
信号を受信して該移動体における荷物載置室に置かれた
荷物に付された荷札の測位用受信部に対し測位信号を転
送する転送手段が設けられ、前記測位手段は前記荷札の
測位用受信部が前記転送手段から受信した前記測位信号
に基づいて当該荷札が付された荷物の位置を測位するこ
とを要旨とする。
【0019】この発明によれば、請求項1〜4のいずれ
か一項に記載の発明の作用に加え、以下の作用効果が得
られる。測位信号は、転送手段により移動体の荷物載置
室(コンテナ等)内にある荷札の測位用受信部に転送さ
れる。そして、荷札に備えられた測位手段は、転送手段
から転送された測位信号に基づき荷物の位置を測位す
る。外部と遮蔽された荷物載置室(コンテナ等)内であ
っても、荷札に備えられた測位手段による荷物の測位が
可能となる。また、測位手段が荷札に備えられることか
ら、例えば集配所や積み替え地点で荷物が移動体から降
ろされた状態でも、荷札の測位手段が測位信号を直接受
信することで荷物の位置を測位できる。
【0020】請求項7に記載の発明では、物流管理シス
テムは、識別コードが記憶された記憶部と、リクエスト
を受信すると該記憶部に記憶された前記識別コードを発
信する発信手段とを荷札本体に備えた荷札と、荷物を運
送する移動体の現在位置を取得するために該移動体に備
えられた位置取得手段と、運送中の荷物に付された前記
荷札が有する前記発信手段と通信可能に前記移動体に設
けられるとともに、サーバから識別コードを指定して荷
物の位置確認要求を受信したときには、前記リクエスト
を前記荷札に送信するとともに、その応答として前記荷
札の前記発信手段から受信した識別コードと、前記位置
確認要求で指定された識別コードとを照合するととも
に、該照合の判定結果から一致する識別コードが存在す
れば、前記位置取得手段により取得した位置情報を、該
荷物の位置情報として前記サーバに送信するた通信手段
とを備えたことを要旨とする。
【0021】この発明によれば、移動体に設けられた通
信手段が識別コードの照合を行うとともに、荷物の位置
は位置取得手段から取得するため、荷札個々に照合や位
置取得のための構成を設ける必要がない。例えば荷札の
小型化および低コスト化を実現できる。
【0022】請求項8に記載の発明では、荷札は、識別
コードを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された前記
識別コードを発信する発信手段とを荷札本体に備えたこ
とを要旨とする。
【0023】この発明によれば、荷札を使用すること
で、請求項1〜7のいずれか一項に記載の発明と同様の
効果を期待できる。請求項9に記載の発明では、荷札
は、識別コードを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶
された前記識別コードを無線で発信する発信手段と、測
位信号を無線で受信する測位用受信部と、前記測位用受
信部にて受信した測位信号に基づいて荷札本体が付され
た荷物の位置を測位する測位手段と、前記測位手段によ
り測位された位置情報を無線で送信する無線通信手段と
を荷札本体に備えたことを要旨とする。なお、発信手段
と無線通信手段は、それそれ異なる通信機器で構成する
こともできれば、無線で信号を発信(送信)可能な同一
の通信機器が兼ねることもできる。
【0024】この発明によれば、この荷札を使用するこ
とにより、請求項6に記載の発明と同様の効果が得られ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を具体化した一実
施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1は物流管
理システムの模式構成図である。物流管理システム1
は、荷物2に付された荷札3に登録されている識別コー
ドから荷物2を照合するとともに、荷札3に内蔵された
GPS測位モジュールにより測位された荷札3の位置情
報をコンピュータネットワークを介して取得して、荷物
2の現在位置を把握する物流管理を行うものである。
【0026】物流管理システム1は、物流管理センター
(集中管理センター)に設置されたサーバシステム10
を備えている。このサーバシステム10は、サーバコン
ピュータ(以下、サーバという)11、表示装置12、
入力装置13およびデータベース14,15を備えてい
る。サーバ11はインターネット4を介してユーザの端
末(クライアント)5と接続されている。ユーザの端末
5としては、パーソナルコンピュータ(パソコン)6や
PDA、あるいは基地局7を介してインターネット4に
接続される携帯電話8などが挙げられる。またこの種の
端末を所有しないユーザからの注文にも対応できるよう
に、コンビニなどの店や駅に設置された端末とも接続さ
れている。
【0027】サーバ11は、ユーザから端末5を通じて
依頼された荷物の配達注文を受け付けるとともに、ユー
ザにより指定された配達区間および配達方法などの配達
条件に基づいて、車両、鉄道、飛行機、船舶などの運搬
手段が考慮された最適ルートを決定する。データベース
14,15には、顧客情報、荷物管理情報、最適ルート
決定処理に使われる各種データが記憶されている。配達
注文が受け付けられた荷物2には識別コードが付与され
る。なお、最適ルート決定処理については後述する。
【0028】ユーザから配達注文を受け付けた荷物2
は、ユーザの自宅またはユーザ最寄りの集配所で回収さ
れ、サーバシステム10による最適ルート決定時に一緒
に決まる、車両(トラック等)、バイク、鉄道、飛行
機、船舶などの公知の輸送用移動体によって配達され
る。図1では、輸送用移動体16が車両(トラック)の
例を示しているが、もちろん車両に限らず、バイク、鉄
道(列車)、飛行機、船舶など、その他の公知の輸送用
移動体に適用できる。
【0029】この実施形態では、輸送用移動体(以下、
単に移動体という)16には、サーバシステム10と通
信するための通信装置(移動通信端末)20が装備され
ている。通信装置20は、遠距離用の通信アンテナ2
1、GPS受信アンテナ22、GPS転送アンテナ23
および近距離用の通信アンテナ24を備えている。遠距
離用の通信アンテナ21は移動体16が移動する地域に
ある最寄りの中継局25と通信するためのもので、移動
体16に装備された通信装置20は、中継局25を介し
てインターネット4に接続することでサーバ11との双
方向通信が可能となっている。また通信装置20は、G
PS衛星27,27からのGPS信号(測位信号)をG
PS受信アンテナ22で受信して、荷物2の現在位置情
報の取得を支援する。GPS転送アンテナ23はGPS
信号を通信装置20から荷札3に転送するためのもの
で、近距離用の通信アンテナ24は通信装置20と荷札
3間で通信するためのものである。
【0030】移動体16のコンテナ(荷物載置室)30
内に積載された荷物2に付された荷札3は、荷物2を識
別するための識別コードを記憶するとともに、通信装置
20と通信アンテナ24を介した近距離無線通信が可能
となっている。
【0031】顧客(ユーザ)は、運送中の荷物2につい
て現在の運搬状況を確認するために端末5を通じて物流
管理センターのサーバシステム10に対して問い合わせ
ができるようになっている。サーバ11は、顧客が問い
合わせ時に指定した識別コードを手掛かりに荷物2に付
された荷札3を探し出し、その荷札3の現在位置から荷
物2の位置を割り出す。
【0032】図3は荷札を示す。荷札3は、四角板状の
荷札本体31を備えている。荷札本体31はその表面に
例えば液晶表示の画面32Aを有する表示装置32を内
蔵し、例えば宛先人の住所、氏名、連絡先等の宛先人情
報や、配達依頼人情報、配達希望時刻、その他運搬上の
注意事項などの各種情報が、画面32Aに表示される。
本例では、画面32Aはタッチパネル式であって、画面
32A中の下方に表れた選択ボタンを押すことにより表
示内容の切替え等が可能となっている。
【0033】また荷札本体31の底側面にはスロット3
3が設けられ、このスロット33にGPS部品(GPS
測位システムモジュール部品)35をスライド挿着する
ことで、GPS部品35を荷札本体31に一体化できる
構造となっている。
【0034】また、荷札本体31の表面下部にはバーコ
ード36が付されている。このバーコード36は荷札3
を識別する識別コード(IDコード)となっており、こ
の識別コードによって荷札3が付された荷物2は識別さ
れる。荷札本体31に内蔵された回路基板(図示省略)
上に実装されたメモリには、バーコード36と同じ識別
コード(データ)が記憶されている。また荷札本体31
の底側面右側には樹脂製の通信窓37が設けられ、この
通信窓37を介する通信により画面32Aに表示される
表示内容のデータ等が荷札3内のメモリ(後述する表示
記憶部47)に書き込まれるようになっている。
【0035】表示装置32、GPS部品35および回路
基板上の各種回路は、荷札本体31に内蔵された電池
(図示省略)により駆動される。荷札本体31の側面に
は電源スイッチ38が設けられ、この電源スイッチ38
を1回押す度に電源のオン・オフが切り替わる。荷札3
は電源スイッチ38をオンにして電源を入れた状態で使
用される。但し、節電モードが採用されており、一定時
間(例えば10〜30秒の範囲内の値)、何も操作され
ないと画面32Aの表示が消えるようになっている。節
電モードで消えた内容を画面に再び表示させるときは、
別途用意された表示スイッチ(図示省略)を操作する。
【0036】この実施形態では、荷札本体31に表示装
置32を内蔵する構成としたが、表示装置32の替わり
に配達伝票の用紙を差し込み可能な透明樹脂製の差込ポ
ケットを設け、配達伝票などの用紙の記載内容を見て宛
先人情報等を確認できる構成とすることもできる。ま
た、荷札本体31に設けたスロット33にGPS部品3
5を比較的簡単に挿抜(着脱)できる構成に替え、スロ
ット33を廃止し、GPS部品35を荷札本体31に内
蔵する構造も採用できる。
【0037】ここで、荷札本体31にスロット33を設
けたのは、比較的高価であるGPS部品35を複数の荷
札本体31間で使い回しする場合、その取り替え作業を
簡単とするためである。GPS部品35を使い回しする
ことにより、荷札本体31の個数(在庫数)に比べGP
S部品35の必要個数を少なく抑えられ、物流管理シス
テム1の全体コストを低く抑えられる。もちろん表示装
置32についても同様の趣旨から着脱式構造を採用して
もよい。
【0038】図2は、荷札および通信装置の概略構成を
示すブロック図である。荷札3には、制御部40、GP
S受信アンテナ41、通信アンテナ42、GPS受信部
43、測位演算部44、通信部45、ID記憶部46、
表示記憶部47、ID判定部48、表示制御部49およ
び表示装置32が備えられている。なお、前記GPS部
品35によって、GPS受信アンテナ41、GPS受信
部43および測位演算部44は構成されている。
【0039】一方、通信装置20は、前記GPS受信ア
ンテナ22、通信アンテナ21、GPS転送アンテナ2
3、通信アンテナ24、GPS受信部51、増幅回路5
2、制御部53および3つの通信部54,55,56を
備えている。図1に示すように、移動体16のコンテナ
30内に収容された荷物2に付された荷札3は、移動体
16の外部から遮蔽されるため、GPS衛星27,27
からのGPS信号をそのGPS受信アンテナ41によっ
て直接受信することができない。そこで、この実施形態
では、移動体16に設けたGPS受信アンテナ22で受
信したGPS信号をコンテナ30内の荷札3に無線で転
送するようにしている。
【0040】詳しくは図2に示すように、GPS受信ア
ンテナ22を介してGPS受信部51が受信したGPS
信号は増幅回路52で増幅された後、通信部55に接続
されたGPS転送アンテナ23から、コンテナ30内の
荷札3側のGPS受信アンテナ41へ無線で転送され
る。
【0041】荷札3側では、GPS受信アンテナ41で
受信されたGPS信号に基づいて測位演算部44は荷札
3の位置(正確には移動体16の位置)を測位する演算
を実行する。この測位された位置情報は測位演算部44
から制御部40へ送られることで、制御部40は荷物2
の現在位置情報を把握する。なお、GPS受信部43お
よび測位演算部44により測位手段が構成される。
【0042】一方、サーバ11は、ユーザの端末5から
運送中の荷物2について現在の運搬状況の問い合わせを
受け付けると、ユーザが指定した識別コード(IDコー
ド)を指定してインターネット4およびアンテナ21な
どを介して、通信装置20に対して荷物位置確認要求の
信号を送信する。アンテナ21に受信された荷物位置確
認要求信号は通信部54を介して制御部53が受信し、
制御部53は要求のあった識別コードを指定して通信部
56およびアンテナ24を介して、コンテナ30内の荷
札3に対しID照合処理要求の信号を送信する。このI
D照合処理要求の信号はアンテナ42および通信部45
を介して荷札3側の制御部40に受信される。
【0043】ID記憶部46には、前記識別コード(I
Dコード)が記憶されている。制御部40は識別コード
が指定されたID照合処理要求を受信すると、ID判定
部48に識別コードを受け渡してID照合処理を実行さ
せる。ID判定部48は、指定された識別コードがこの
荷札3自身の識別コードと一致するか否かを判定する。
ID判定部48はID照合処理を実行し、指定された識
別コードとID記憶部46に記憶された自身の識別コー
ドとの照合を行い、その照合判定結果を制御部40に通
知する。制御部40はID判定部48から両識別コード
が一致した照合判定結果を取得すると、測位演算部44
から取得した位置情報を位置確認要求の応答として、通
信部45およびアンテナ42を介して通信装置20側へ
返送する。通信装置20側の制御部53は、荷札3から
受信した応答信号をアンテナ21およびインターネット
4等を介してサーバ11に送信する。一方、両識別コー
ドが一致しない照合判定結果のときは、通信装置20か
らサーバ11への返信は行われない。
【0044】次にユーザが配達依頼時に使う申し込み画
面について説明する。図4に示す画面60は、配達依頼
時の初期画面で、荷物を配達する区間の起点と終点を入
力してこれを確定した後、端末5の画面に表示されるも
のである。同図に示すように、この画面60では、ユー
ザが配達の条件として希望する優先順位を指定できるよ
うになっている。
【0045】画面60には、ユーザが配達条件として指
定できる項目として、「移動体優先」「納期優先(時間
優先)」「価格優先(コスト優先)」「運転手優先」
「なし」の5項目用意されている。もちろんその他に、
割れ物や高価な品物、生ものなどを配達するときのため
に品質優先(安全優先)などの条件を加えることもでき
る。同図の画面では最優先の1つのみ選択できる様式と
なっているが、実際には、複数の項目について優先順位
の順番を指定できるようになっている。
【0046】例えば一刻も早く相手先に渡したい荷物
は、「納期優先」を指定して配達の申し込みをする。ま
た配達価格を安く済ませたい場合は、「価格優先」を指
定して配達の申し込みをする。さらに荷物が高価であっ
たり割れ物であって安全性を重視したい場合は、「品質
優先」を指定して配達を申し込む。また、希望する条件
が複数あれば、第1優先から複数の条件を優先順位を付
けて申し込みをする。
【0047】図4の画面では、優先条件入力欄61に
「1」を入力して、第1優先として「移動体優先」選択
した後、決定ボタン62を選択すると、下段の表示内容
が表示される。ここでは、さらに細かく条件を優先順位
をつけて指定できる。この例では、第1優先である「移
動体」の下に、「期日(時間)」「場所」「価格」「返
却」「信頼度」の5項目について入力欄63に優先順位
をつけて指定できる。優先順位を指定しないときは「な
し」を選択する。また「移動体」については、指定され
た配達区間内で選択できる移動体の種類として表示され
た、例えば「道路車両」「鉄道」「航空機」「船舶」
「その他」の中から指定することもできる。この例で
は、入力指定欄64に「A」の「道路車両」を指定して
いる。さらにその指定した移動体をどの区間で使うかも
細かく指定できるようになっている。但し、最適配達条
件を自動で割り出す機能も備わっているため、細かな指
定は必ずしも必要ではない。
【0048】配達条件の指定が終わると、決定ボタン6
5を選択する。すると、配達条件データがサーバ11に
送信される。サーバ11はメモリに記憶する最適配達条
件決定プログラムを実行して、ユーザが優先順位をつけ
て指定した配達条件を基にデータベース14,15を使
って、最適ルート、最適な移動体およびその移動体を利
用する区間などを自動で割り出す。
【0049】例えば「価格優先」での海外運送であれば
船便(船舶)が選択され、「納期優先」であれば航空便
(航空機)が選択される。また最適ルート決定に際して
利用されるデータベース14,15には、サーバ11が
リアルタイムで入手する各地の最新交通情報や最新運送
情報等が逐次蓄積されるため、刻々変化する各種条件を
加味して最適配達条件が割り出される。
【0050】さらに本実施形態では、各地に荷物2とと
もに運搬される荷札3から取得される情報を運送情報の
一つとして利用する。制御部40は、位置情報を利用し
て荷札3の辿った経路および所要時間を逐次算出し、各
地区の道路における平均移動速度などの運送情報パラメ
ータを求めるプログラムを実行する。制御部40は、荷
札3が辿った経路長の算出、配達ルート上における各区
間毎の移動所要時間のタイマによる計時を逐次実行し、
ルート上の各地点における平均移動速度を求め、これを
その他の算出情報と共に運送情報パラメータとして定期
的に通信装置20を介してサーバ11に送信する。もち
ろん、平均移動速度などの運送情報パラメータの取得方
法は、サーバ11が荷札3から定期的に位置情報を取得
するようにし、この位置情報からサーバ11が演算して
取得する方法を採用してもよい。
【0051】よって、全国各地に荷物2とともに運搬さ
れる荷札3からサーバ11がリアルタイムに取得する各
地の運送情報に基づいて最適ルートが割り出されるの
で、既存の情報提供機関が提供する交通情報等を使用し
ただけの場合に比べ、より的確に最適ルートを決定する
ことが可能となる。
【0052】配達を申し込んだ荷物2は、近くのコンビ
ニか、時間帯を指定しておけばその指定した時間帯に自
宅まで取りに来てくれる。回収された荷物2には荷札3
が付される。荷札3のバーコードはバーコードリーダー
により読取られ、荷物2は識別コードで識別され、サー
バ11により管理される。
【0053】例えばユーザは、運送中にある荷物の運搬
状況を端末5から問い合わせることができる。この問い
合わせには、図5に示す画面70で必要事項を入力す
る。まず「依頼者氏名」、「ユーザID」、「荷物I
D」を各入力欄71〜73に入力し、配達状況を確認す
る際は配達状況確認ボタン74を選択し、ルート変更を
希望するときはルート変更ボタン75を選択する。
【0054】配達状況確認ボタン74を選択すると、図
5における下段に示す表示内容が、荷物2の現在ステー
タス情報として表示される。すなわち、画面上に地図7
6が表示され、地図76上に荷物2の現在位置マーク7
7が表示される。また、起点から終点までの配達区間に
おける現在位置を相対スケール78により視覚的に知る
ことができる。その他にもこの画面70では、現在使用
されている移動体の種類、配達予定時刻、交通情報、天
気など、運送状況に関する各種情報がリアルタイムに取
得できる。
【0055】ここで、荷物2の現在位置を取得する処理
は次のように行われる。ユーザの端末5から荷物2の現
在位置を問い合わせる要求を受け付けると、サーバ11
は、問い合わせのあった荷物2の識別コードを指定して
インターネット4等を介して全ての移動体16の通信装
置20に対し位置確認要求を発信する。位置確認要求を
受信した通信装置20では、制御部53が識別コードを
指定してその照合処理要求をアンテナ24,42を介し
て荷札3に対し指令する。荷札3では、照合処理要求に
従ってID判定部48が識別コードの照合処理を実行
し、照合判定結果は制御部40に送られる。一方、荷札
3は、アンテナ22により受信されたGPS衛星27,
27からのGPS信号(測位信号)をアンテナ23,4
1を介して通信装置20から受信している。荷札3で
は、GPS受信部43で受信されたGPS信号に基づき
測位演算部44は3辺測量(または4辺測量)の演算を
行って荷札3(厳密には移動体16)の現在位置を取得
する。この荷札3の現在位置の位置情報は制御部40に
送られる。
【0056】制御部40は、ID判定部48から受け取
った照合判定結果に基づき問い合わせ識別コードと荷札
識別コードとが一致した場合は、その旨と荷札3の現在
位置情報とを、アンテナ42,24を介して照合処理要
求に対する応答として通信装置20へ返送する。さらに
その応答を受信した通信装置20は、問い合わせのあっ
た荷物2の位置情報として荷札3の現在位置情報を、位
置確認要求に対する応答としてサーバ11へ返送する。
こうしてサーバ11は、ユーザから端末5を通じて問い
合わせのあった荷物2の現在位置を取得し、これを反映
させた画面データを端末5に送信すると、端末5では図
5に示す画面70が表示される。
【0057】また、ユーザは画面70を見て配達予定時
刻に遅れがあるときや、当初の希望より早い配達時刻を
希望するために依頼内容を変更するとき、ユーザはルー
ト変更ボタン75を選択する。このルート変更ボタン7
5が選択されると、サーバ11は、最適配達条件決定プ
ログラムを再実行することで現時点での最低ルートを割
り出し、ユーザの端末5の画面にその結果を表示する。
そして最適ルートが見つかればユーザはその画面でルー
ト変更を指定する。
【0058】一方、物流管理会社においても、サーバ1
1と全国規模で繋がる各地の支店や集配所などの端末
(PC)の画面上で、全ての荷物2の現在ステータスや
配達進捗状況などの各種情報を監視できるようになって
いる。また、サーバ11は管理プログラムを実行するこ
とで荷物2の運送状況を管理する。例えば予定時刻より
遅れのある荷物2を検出したり、荷物2を当初の予定時
刻より早く配達できるルートを探し出すと、配達条件変
更、ルート変更や配達順序変更など適切な措置を、携帯
電話などの公知の通信手段により運転者(配達員)に指
示する。さらにサーバ11は、情報提供機関から配信さ
れる交通情報などから配達の遅れ原因となる情報(渋
滞、事故等)を入手すると、その遅れを避ける、もしく
は最小限に抑えられる現時点での最適ルートを割り出し
て運転者に知らせる。
【0059】ところで、例えば配達経路途中の中継地点
で移動体16を変更する場合は、この中継地点において
例えば鉄道と道路車両、道路車両と航空機、道路車両と
船舶などの間で荷物2の移し替えが行われる。従来の物
流管理方法によれば、この荷物の移し替え時に荷物に付
されたバーコードを読み取るなど、荷物を次の移動体1
6に移し替えた作業記録を残す必要があり、荷物2の移
し替え先の移動体16の位置を追うことで荷物の現在位
置を予測できた。これに対し、本実施形態では、荷札3
との通信により荷物2の現在位置情報を取得できるの
で、これまでの移動体16から次の移動体16へ荷物2
を移し替えるだけで、その移し替えの記録をとるための
バーコード読取り作業は必要ではない。
【0060】この第1の実施形態によれば、以下の効果
を得ることができる。 (1)識別コードを記憶する荷札3を荷物2に付し、サ
ーバ11から位置確認要求があればその指定された識別
コードを照合し該当する荷札3であるか否かを調べ、問
い合わせのあった荷札3であれば、測位演算部44によ
り測位された現在位置情報とともにその旨を通信装置2
0を介してサーバ11に返信する。従って、荷物2の積
み替えの度にバーコード読取り作業を行わなくても済
む。また、荷物2の積み忘れや積み替え間違いがあって
も、荷札3の識別コードからこれらの不都合を発見でき
る。
【0061】(2)通信装置20のアンテナ22で受信
したGPS信号をアンテナ23,41を介して荷札3へ
転送するので、荷札3が収容されるコンテナ30内が電
波の届かない遮蔽空間であっても、荷札3はGPS信号
を受信できる。よって、荷札3に内蔵された測位演算部
44によりGPS信号に基づき荷札3の現在位置情報を
求めることができる。
【0062】(3)GPS部品35を荷札3が内蔵して
いるので、例えば集配所や積み替え地点で荷物2が移動
体16から降ろされた状態でも、GPS信号をGPS受
信アンテナ41により受信できる。よって、GPS転送
アンテナ23から発信される電波の強さはコンテナ30
内にある荷札3に受信され得る程度で済む。また、荷物
2が移動体16から降ろされた状態でも、集配所や積み
替え地点に設置された通信装置(GPS信号転送機能な
し)を介して荷札3はサーバ11と通信できる。
【0063】(4)ユーザは端末5の画面60を通して
荷物2の配達条件を優先順位をつけて指定できるので、
ユーザは、移動体、納期、価格、運転手、品質(安全)
などの各種条件に応じて自分の希望をかなえることがで
きる。
【0064】(第2の実施形態)次に第2の実施形態を
図6に基づいて説明する。この実施形態では、荷札3の
位置を測位するGPS部品(GPS測位システムモジュ
ール部品)が、移動体16に装備された通信装置20に
内蔵されている。
【0065】図6に示すように、通信装置20には、遠
距離用の通信アンテナ21、GPS受信アンテナ22、
近距離用の通信アンテナ24、GPS受信部51、測位
演算部81、制御部53および通信部54,56を備え
ている。なお、GPS受信アンテナ22、GPS受信部
51および測位演算部81により測位手段が構成され
る。
【0066】一方、荷札3には、表示装置32、制御部
40、通信アンテナ42、通信部45、ID記憶部4
6、表示記憶部47、ID判定部48および表示制御部
49を備えている。
【0067】前記第1の実施形態と同様に、通信装置2
0は、サーバ11から位置確認要求を受信すると、その
識別コードを指定して識別コード照合処理要求を荷札3
に対して送信する。そして、荷札3においてID判定部
48による照合判定処理が実行され、制御部40がその
照合判定結果から問い合わせ識別コードと荷札識別コー
ドとが一致した(照合一致判定)と判断すれば、その旨
をアンテナ42,24を介して荷札3から通信装置20
へ返信する。一方、通信装置20では、GPS受信アン
テナ22を介してGPS受信部51で受信されたGPS
信号に基づき測位演算部81が移動体16の位置を測位
する。荷札3から照合一致判定の旨の応答を受信した通
信装置20は、問い合わせのあった荷物2の現在位置情
報として(位置確認要求の応答として)、測位演算部8
1により測位された移動体16の現在位置情報を、アン
テナ21およびインターネット4を介してサーバ11に
送信する。
【0068】この第2の実施形態における物流管理シス
テム1によれば、前記第1の実施形態における効果
(1),(4)の他、以下の効果が得られる。(5)
移動体16に装備された通信装置20が内蔵するGPS
測位システムモジュール部品(GPS受信アンテナ2
2、GPS受信部51および測位演算部81)によっ
て、荷物2の位置を測位する。従って、移動体16に載
せられた多くの荷物2の位置は1つのGPS測位システ
ムモジュール部品(22,51,81)によって測位で
きるため、荷物2の位置を知るために、荷札3の1つひ
とつに測位手段(GPS部品)を設ける必要がない。ま
た、第1の実施形態において、GPS信号転送機能を付
与するために必要であったアンテナ23,41を廃止で
きる。よって、荷札3のコストを安く抑えることがで
き、しかも荷札3の小型化を図ることができる。
【0069】(第3の実施形態)次に第3の実施形態を
図7に基づいて説明する。図7に示すように、この荷札
3は、識別コードを発信する無線タグ82を内蔵してい
る。荷札3からは前記各実施形態では備えていたID判
定部48は廃止され、識別コード照合処理は通信装置2
0に内蔵されたID判定部が実行する。すなわち、図6
(第2の実施形態)において、荷札3のID判定部48
が、通信装置20が備えることになった点のみ異なる。
なお、無線タグ82は、図6における通信アンテナ4
2、通信部45およびID記憶部46により構成され
る。
【0070】通信装置20はサーバ11から位置確認要
求を受信すると、荷札3に対し識別コード通知要求(リ
クエスト)を送信する。各荷札3では無線タグ82がリ
クエスト信号を受信すると、ID記憶部46に記憶され
た識別コードを発信し、アンテナ42,24を介して荷
札3から通信装置20へ識別コードが通知される。通信
装置20では、ID判定部が各荷札3から受信した識別
コードを順番に照合判定処理し、問い合わせ識別コード
と一致する識別コードの有無を判定する。照合一致判定
を得ると、その旨を測位演算部81により測位された移
動体16の現在位置情報とともにサーバ11に対し位置
確認要求の応答として返信する。もちろん、各荷札3か
らの識別コードの取得処理は、通信装置20が定期的に
リクエスト信号を発信することで全ての荷札3から予め
取得した識別コードをメモリに記憶しておくこととし、
サーバ11からの位置確認要求受信時に、メモリから読
み出した識別コードに対し照合判定処理を実行する方法
も採用できる。
【0071】この第3の実施形態によれば、前記第1の
実施形態における効果(1),(4)および第2の実施
形態における効果(5)の他、以下の効果が得られる。
(6)ID判定部48を廃止できるので、荷札3に内蔵
される制御回路(CPU等)を安価なものに済ませら
れ、また無線タグ82のような小型部品採用により荷札
3の小型化を一層図り易い。
【0072】(第4の実施形態)次に第4の実施形態を
図8に基づいて説明する。この実施形態は、第3の実施
形態の荷札3に使用された液晶ディスプレイの表示装置
32を廃止し、表示部として電子ペーパー83を採用す
ることで薄型化が図られたカード型の荷札84とした例
である。荷札本体85は、無線タグ82が埋設される枠
形状の樹脂からなる基部85Aと、基部85Aの略中央
に嵌め込まれた状態で一体成形されるとともに表示部と
して機能する電子ペーパー83とを備える。図示しない
入力ポートから宛先人情報などの表示データの入力が可
能になっており、電子ペーパー83には宛先人情報など
の表示データの内容が表示される。カード型の荷札84
は、例えば荷物に貼られた透明樹脂製ポケットに差し込
んで使用される。物流管理システム1における荷札84
の使い方は、前記第3の実施形態と同様で、無線タグ8
2は、通信装置20からのリクエスト信号に応じて識別
コードを発信する。通信装置20の制御部53はサーバ
11から位置確認要求のあった識別コードと一致する識
別コードを持つ荷札84(荷物)がその移動体16のコ
ンテナ30内に存在するかどうかを照合する。この荷札
84によれば、無線タグ82および電子ペーパー83の
採用によりカード型とし薄型化を実現できる。
【0073】(第5の実施形態)次に第5の実施形態に
ついて説明する。前記各実施形態では、サーバ11は、
端末5を通じてユーザからの問合せを受け付ける度にそ
の荷物2に関する位置確認要求を発信し、その応答とし
て通信装置20から受信した位置データ等に基づいて荷
物2の現在位置状況等の情報を端末5に返す方法を採用
した。これに対し、本実施形態では、サーバ11が各通
信装置20から荷物2の現在位置情報等を定期的に取得
してデータベース14,15に蓄積し、端末5から問合
せがあればデータベース14,15から必要なデータを
取り出して配達状況確認画面情報として端末5に返信す
る方法を採用する。
【0074】サーバ11はメモリに記憶されたプログラ
ムを実行することで、各移動体16に対し位置確認要求
を順次発信し、各通信装置20から返信されたその応答
内容に基づき荷物2の位置を定期的に把握する。この
際、通信装置20は位置確認要求を受信すると、コンテ
ナ30内の荷札3と通信すること荷物2の識別コードを
全て取得するとともに、GPS測位演算部で得られる移
動体16の現在位置情報と共に全ての識別コードをサー
バ11へ送信する。サーバ11は、例えば移動体識別コ
ード、現在位置データおよび荷物識別コード等が含まれ
るデータを受信するとその中にある現在位置情報と識別
コード等に基づいて荷物2の現在位置を把握し、これを
データベース14,15で管理する。もちろん、GPS
信号そのものを位置情報としてサーバ11に転送し、サ
ーバ11が荷物(移動体)の位置を測位演算する演算処
理を担当する構成も採用できる。この場合はGPS信号
が位置情報となる。また、通信装置20の制御部53が
定期的に位置情報を測位し自発的にサーバ11へ転送す
る方式を採用することもできる。また通信装置20がサ
ーバ11へ送信する情報は、荷物又は移動体の位置情報
そのものである必要はなく、位置情報から加工した所定
の情報をサーバ11へ送信してもよい。例えば通信装置
20の制御部53は、定期的に取得した荷物又は移動体
の現在位置と、前回位置と現在位置との移動に要したタ
イマから取得される経過時間とを用いて算出した荷物又
は移動体の平均移動速度を、サーバ11へ送信する構成
を採ることもできる。さらに荷物2の配達遅れ時間など
を計算してサーバ11へ送信することも可能である。
【0075】なお、実施の形態は上記のみに限定される
ものではなく、以下の変形例を採用することもできる。 ・ 前記第4の実施形態では、電子ペーパー83の採用
により荷札の薄型化を図ったが、電子ペーパー83を廃
止し、樹脂板(荷札本体)の表面に宛先人情報を印刷し
たシールを貼付する構成の荷札とすることもできる。こ
の荷札はカード型でありしかも宛先人情報はシールを貼
る構成なので、荷札コストを一層安価とすることができ
る。
【0076】・ 前記第1の実施形態において、GPS
部品35により逐次取得した荷札3の現在位置情報を蓄
積して運搬中に辿った経路情報を制御部40が取得する
とともに、ルート上の運搬所要時間を制御部40内のタ
イマにより計時する。制御部40はこれら経路情報と運
搬所要時間とに基づいて荷物の平均移動速度を含む運送
情報を取得する。そして、サーバ11は、荷札3の制御
部40から通信装置20を介する通信により取得した運
送情報(平均移動速度等)に基づき運搬ルートの適切性
を判断するようにする。
【0077】・ 荷札3の画面32Aに表示される表示
内容を、サーバ11から送信される情報に基づき変更で
きる構成を採用することができる。すなわち、サーバ1
1から識別コードを指定して所定の情報を通信装置20
を介して荷札3に送信すると、荷札3の表示記録部47
に記憶された情報が書き替えられ、荷札3の画面32A
には変更後の情報が表示されるようになる。例えばユー
ザが端末5からサーバ11に対し配達条件の変更を依頼
すると、その変更情報がサーバ11から通信装置20を
介して荷札3に送信されてその表示記憶部47の情報が
書き替えられる。例えば宛先、配達ルート、配達時刻、
配達料金などの荷札に登録された情報を、後からユーザ
の都合等によりサーバ11から変更できる。なお、表示
記憶部47に対する表示情報の書き替え処理は、荷札3
の制御部40が所定のプログラムを実行することで行
う。
【0078】・ 荷札3は荷物2に貼付するシールとし
てもよい。 ・ 第1の実施形態において、アンテナ41とGPS受
信部43からなる通信機器部と、アンテナ42と通信部
45からなる通信機器部を、1つの通信機器部で構成
し、この1つの通信機器部がGPS受信機能と通信機能
とを兼ねる構成を採用できる。
【0079】・ 荷札3のアンテナ41,42は指向性
が少なくなるよう構成するが、指向性が多少あっても通
信装置20のアンテナ23からの受信あるいはアンテナ
24との送受信が確実に行われるように、アンテナ2
3,24をコンテナ内の複数箇所に設置してもよい。こ
の構成によれば、荷札3の向きにさほど影響されず荷札
3と通信装置20との通信が円滑に行われ、通信ミスに
よる位置情報等の取得の失敗を少なく抑えられる。
【0080】・ 前記各実施形態では、荷物2を異なる
移動体16間で移し替える際、その移し替えの旨の情報
を登録するための識別コード読取り作業(バーコード読
取り作業)を実施しない物流管理方法で説明したが、こ
のような荷物の移し替え時に荷札3のバーコード読取り
を行う物流管理方法を採用しても構わない。この場合、
バーコード読取り情報と荷物現在位置情報とをその使用
目的に応じて使い分ければ、より適切な物流管理を実現
できる。
【0081】・ この物流管理システムの利用目的は、
ユーザからの荷物位置確認の問合せに応答する目的、配
達ルートの選択や配達ルートの適切性判断に用いる情報
取得の目的などに限定されない。すなわち、荷物個々の
位置を正確に知ることで期待できる他の種々の目的達成
のためにこの物流管理システムを採用できる。例えば物
流管理センターで荷物の位置をただ把握するだけの位置
管理目的や、荷物の誤配達や移し替えミスなどミスの発
見を目的とする物流管理にも採用できる。
【0082】・ コンピュータネットワークは、公衆電
話回線などの有線通信を利用したインターネットを含む
ものに限定されず、例えば無線通信のみからなるネット
ワークでも構わない。例えばFM波など所定周波数の帯
域の電波を通信に利用するネットワークでもよい。
【0083】以下、前記各実施形態及び別例などから把
握される技術的思想を記載する。 (1)請求項1〜7のいずれか一項において、前記コン
ピュータネットワークは、少なくとも前記移動体と中継
局間に無線通信域を含むコンピュータネットワークであ
る。
【0084】(2) 請求項8又は9に記載の荷札にお
いて、前記測位手段により逐次取得した荷札の現在位置
情報を蓄積して運搬中に辿った経路情報を取得する経路
情報取得手段と、前記運搬所要時間を計時するタイマ
と、前記経路情報と前記運搬所要時間とに基づいて平均
移動速度を含む運送情報を取得する運送情報取得手段と
を備えたことを特徴とする荷札。
【0085】(3) 測位手段により逐次取得した荷札
の現在位置を蓄積して運搬中に辿った経路情報を取得す
る経路情報取得手段と、前記運搬所要時間を計時するタ
イマと、前記経路情報と前記運搬所要時間とに基づいて
平均移動速度を含む運送情報を取得する運送情報取得手
段とを備えた前記技術的思想(2)に記載の荷札と、サ
ーバが前記荷札の前記運送情報取得手段から前記運送情
報を取得し、該運送情報に基づき運搬ルートの適切性を
判断することを特徴とする物流管理システム。
【0086】この構成によれば、運搬経路と運搬時間を
メモリに記憶し、これら各情報を基に運搬ルートの適切
性を判断できる。 (4)請求項7又は8に記載の荷札において、前記発信
手段は、外部からのリクエストを受信すると前記識別コ
ードを発信することを特徴とする荷札。
【0087】(5)請求項1〜請求項9のいずれか一項
に記載の発明(物流管理方法、物流管理システム、荷
札)における、前記荷札の前記荷札本体には表示手段
(32)が備えられていることを特徴とする。なお、表
示手段は表示装置32により構成される。
【0088】(6)前記技術的思想(5)において、前
記荷札には、前記表示手段(32)に表示される表示情
報を記憶する表示記憶部(47)と、前記サーバから前
記通信手段を介して表示情報書替え要求を受信すると、
前記表示記憶部の表示情報を表示情報書替え要求の指示
通りに書き替える表示情報書替手段(40)とが備えら
れていることを特徴とする。なお、表示情報書替手段は
制御部40により構成される。
【0089】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、荷
札によって荷物の位置を特定できるので、車両や列車、
航空機、貨物船などの運送用の移動体を変更する荷物の
積み替えの度に、荷物の積み替えの旨を登録するバーコ
ード読取りなどの作業をしなくても、荷物個々の正確な
位置情報を取得できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の物流管理システムを示す模
式構成図。
【図2】 物流管理システムの概略構成を示すブロック
図。
【図3】 荷札の斜視図。
【図4】 配達依頼画面の画面図。
【図5】 荷物位置検索画面の画面図。
【図6】 第2の実施形態における物流管理システムの
概略構成を示すブロック図。
【図7】 第3の実施形態における荷札の斜視図。
【図8】 第4の実施形態における荷札の斜視図。
【符号の説明】 1…物流管理システム、2…荷物、3,84…荷札、1
6…移動体、20…通信手段としての通信装置、22…
位置取得手段および転送手段を構成するGPS受信アン
テナ、23…転送手段を構成するGPS転送アンテナ、
30…荷物載置室としてのコンテナ、31,85…荷札
本体、32…表示装置、40…制御部、41…測位用受
信部としてのGPS受信アンテナ、42…無線通信手段
を構成する通信アンテナ、43…測位手段を構成すると
ともに測位用受信部としてのGPS受信部、44…測位
手段を構成する測位演算部、45…無線通信手段を構成
する通信部、46…記憶部としてのID記憶部、51…
位置取得手段および測位手段を構成するGPS受信部、
52…転送手段を構成する増幅回路、53…照合手段と
しての制御部、55…転送手段を構成する通信部、81
…位置取得手段および測位手段を構成する測位演算部、
82…発信手段としての無線タグ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーバがコンピュータネットワークを介
    して運送中の荷物の位置を管理する物流管理方法であっ
    て、 識別コードが登録された荷札を付して荷物を移動体にて
    運送するとともに、 前記移動体又は前記荷札に設けられた測位手段により荷
    物の位置を測位し、 前記測位手段により測位された荷物の位置情報と前記荷
    札に登録された識別コードとを、前記移動体と共に移動
    する通信手段から、コンピュータネットワークを介して
    前記サーバが受信し、 前記通信手段から受信した前記位置情報と前記識別コー
    ドとに基づいて前記サーバが前記荷物の位置を管理する
    ことを特徴とする物流管理方法。
  2. 【請求項2】 サーバがコンピュータネットワークを介
    して運送中の荷物の位置を管理する物流管理システムで
    あって、 識別コードが登録された荷札と、 前記荷札を付した荷物を運送する移動体又は前記荷札に
    設けられた測位手段と、 前記測位手段により測位された位置情報と前記荷札に登
    録された識別コードとを、コンピュータネットワークを
    介して前記サーバに送信するとともに前記移動体と共に
    移動する通信手段と、 前記通信手段からコンピュータネットワークを介して受
    信した前記位置情報と前記識別コードとに基づいて前記
    サーバが前記荷物の位置を管理することを特徴とする物
    流管理システム。
  3. 【請求項3】 サーバがコンピュータネットワークを介
    して運送中の荷物の位置を管理する物流管理システムで
    あって、 識別コードが登録された荷札と、 前記荷札を付した荷物を運送する移動体又は前記荷札に
    設けられた測位手段と、 前記移動体に設けられるとともに、前記測位手段により
    測位された位置情報を、コンピュータネットワークを介
    して前記サーバに送信する通信手段と、 前記通信手段と近距離無線通信をするために前記荷札に
    設けられた無線通信手段と、 前記サーバから識別コードを指定して荷物の位置を問い
    合わせる位置確認要求を前記通信手段が受け付けるとそ
    の位置確認要求に応答すべく、位置確認要求で指定され
    た識別コードと前記荷札に登録された識別コードとを照
    合する照合手段とを備え、 前記通信手段は、前記照合手段による照合判定結果に基
    づき指定された識別コードと一致する識別コードが存在
    するときは、前記位置確認要求の応答として、前記測位
    手段により測位された位置情報を、前記位置確認要求で
    指定された識別コードが登録された荷札を付した荷物の
    位置情報として前記サーバに送信することを特徴とする
    物流管理システム。
  4. 【請求項4】 前記通信手段は前記サーバから位置確認
    要求を受信すると前記荷札に対し識別コードの発信要求
    を送信するように構成され、 前記荷札は前記発信要求に応答して前記識別コードを発
    信する発信手段を備え、 前記通信手段は、前記荷札の前記発信手段から受信した
    識別コードと前記位置確認要求で指定された識別コード
    と照合する前記照合手段を備えていることを特徴とする
    請求項3に記載の物流管理システム。
  5. 【請求項5】 前記測位手段は前記移動体に設けられて
    いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記
    載の物流管理システム。
  6. 【請求項6】 前記測位手段は前記荷札に備えられ、 前記移動体には測位信号を受信して該移動体における荷
    物載置室に置かれた荷物に付された荷札の測位用受信部
    に対し測位信号を転送する転送手段が設けられ、 前記測位手段は前記荷札の測位用受信部が前記転送手段
    から受信した前記測位信号に基づいて当該荷札が付され
    た荷物の位置を測位することを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか一項に記載の物流管理システム。
  7. 【請求項7】 識別コードが記憶された記憶部と、リク
    エストを受信すると該記憶部に記憶された前記識別コー
    ドを発信する発信手段とを荷札本体に備えた荷札と、 荷物を運送する移動体の現在位置を取得するために該移
    動体に備えられた位置取得手段と、 運送中の荷物に付された前記荷札が有する前記発信手段
    と通信可能に前記移動体に設けられるとともに、サーバ
    から識別コードを指定して荷物の位置確認要求を受信し
    たときには、前記リクエストを前記荷札に送信するとと
    もに、その応答として前記荷札の前記発信手段から受信
    した識別コードと、前記位置確認要求で指定された識別
    コードとを照合するとともに、該照合の判定結果から一
    致する識別コードが存在すれば、前記位置取得手段によ
    り取得した位置情報を、該荷物の位置情報として前記サ
    ーバに送信するた通信手段とを備えたことを特徴とする
    物流管理システム。
  8. 【請求項8】 識別コードを記憶する記憶部と、該記憶
    部に記憶された前記識別コードを発信する発信手段とを
    荷札本体に備えたことを特徴とする荷札。
  9. 【請求項9】 識別コードを記憶する記憶部と、 前記記憶部に記憶された前記識別コードを無線で発信す
    る発信手段と、 測位信号を無線で受信する測位用受信部と、 前記測位用受信部にて受信した測位信号に基づいて荷札
    本体が付された荷物の位置を測位する測位手段と、 前記測位手段により測位された位置情報を無線で送信す
    る無線通信手段とを荷札本体に備えたことを特徴とする
    荷札。
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