JP2006107367A - 車載装置、センタ装置及びサブセンタ装置 - Google Patents

車載装置、センタ装置及びサブセンタ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 情報の電子化と正確で効率的な伝票発行を可能とする車載装置、センタ装置及びサブセンタ装置を得ることを目的とする。
【解決手段】 センタ装置3は中央の配送センタに、車載装置5は配送車に、サブセンタ装置6は各営業所等にそれぞれ設置される。顧客のインターネット機器1からセンタ装置3には配送を依頼する貨物の貨物情報が送信される。サブセンタ装置6と無線タグ41は貨物4の受入時に通信して受入情報を得る。また、車載装置5と無線タグは貨物4の配送車への搬入/搬出時に通信して搬入/搬出情報を得る。これらの情報をセンタ装置3に集めて貨物の配送完了を確認した後、経理サーバ36で配送費用を計算してプリンタに請求書を出力する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、特に貨物輸送に係る請求業務を伴う車載装置、センタ装置及びサブセンタ装置に関するものである。
従来、運送会社の業務は以下のような業務フローに沿って行っていた。先ず、顧客からの電話連絡やFAX等により配送する貨物の情報を受け取り、運送会社の配送センタで手書きやワープロで配送伝票の作成を行う。そして、作成した配送伝票をもとに貨物の管理を行う。より詳細には、貨物の受入、配送車の配車、貨物の仕分け、配送ルートの設定、及び配送までの業務を行う。最後に、請求業務として配送伝票から手書きやワープロで請求書の作成を行う。
また、顧客からの集荷依頼の受付で、荷物単位で荷物伝票情報を発行し、荷物取扱店で荷物伝票情報を受信して伝票に印字等を行い、同情報を書き込んだ非接触タグを荷物に取り付けることにより伝票処理する集荷配送システムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−165627号公報
従来の配送業務は、以上のように行われていたので、配送伝票や請求書作成時の記入ミスや、伝票から請求書を起票する場合に転記ミスが発生し、その結果、貨物運賃の請求漏れや請求ミス等が発生するという課題があった。また、情報が電子化されていないので、手書き帳票等を作成した上で配送する貨物の確認を行っているため、作業効率が良くないという課題があった。
更に、その課題を解決するためになされた特許文献1の集荷配送システムでも、請求書の発行は人手に頼っているので同様の課題を抱えていた。
この発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、情報の電子化と正確で効率的な伝票発行を可能とする車載装置、センタ装置及びサブセンタ装置を得ることを目的とする。
この発明に係る車載装置は配送車に搭載され、タグ通信手段、制御手段、無線通信手段を備えている。タグ通信手段からは貨物に取付けられた無線タグに対して呼出信号が送信される。この呼出信号に応答して無線タグは貨物を識別できるIDを含む応答信号を送信する。前記応答信号をタグ通信手段で受信した場合には、制御手段が、配送車の貨物室への貨物の搬入と判定する。一方、搬入後に応答信号が無い場合には、貨物の搬出と判定する。制御手段はこの貨物の搬入/搬出情報を無線通信手段を介してセンター装置に送信する。また、前記無線タグと車載装置の通信は前記無線タグが貨物室内部にある場合のみ可能である。
この発明によれば、顧客から送信される貨物情報と車載装置から送信される搬入/搬出情報をもとに貨物の配達完了等が確認される。その結果で納品書や請求書が正確に自動作成されるので、作業性が大幅に向上する効果が得られる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について説明する。図1は実施の形態1に係る車載装置、センタ装置及びサブセンタ装置を有する物流管理システムの構成図である。図1において、貨物4には無線タグ41が取付けられている。コンテナ等を含む貨物(以下、貨物)4を運搬するトラック等を含む車両一般(以下、配送車)には車載装置5が備えられ、タグ通信手段51、制御手段52、無線通信手段53を有している。また、中央の配送センタにはセンタ装置3が設置され、制御手段31、無線通信手段32、モニタ33、記憶手段34、Webサーバ35、経理サーバ36、プリンタ37を有している。各営業所等にはサブセンタ装置6が設置され、制御手段61、モニタ62、記憶手段63、Webサーバ64、プリンタ65、タグ通信手段66を有している。ここで、Webサーバ35、64はそれぞれインターネット2を介して顧客のインターネット機器1に接続される。
なお、図1ではセンタ装置3とサブセンタ装置6とがそれぞれ配送センタと各営業所等に分かれて設置されているが、同一場所に設置して双方を直接LANで接続してもよい。或いは、センタ装置3とサブセンタ装置6の間をインターネット2を介さずに、VPN(Virtual Private Network)や専用回線で接続してもよい。
次に動作について説明する。図4は実施の形態1に係る車載装置、センタ装置及びサブセンタ装置を有する物流管理システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。先ず、ステップST101で顧客のインターネット機器1からインターネット2を介して貨物情報がセンタ装置3へ送られてくる。より詳細には、顧客がWebサーバ35に用意されたホームページにアクセスし、所定の入力フォームに必要事項を入力する。入力された貨物情報は記憶手段34に記憶される。入力事項の詳細については後述する。また、センタ装置3だけでなく、各営業所に設置されたサブセンタ装置6のWebサーバ64でホームページからリンクした入力フォームを共有して、顧客が入力した貨物情報を受信し、制御手段61を介して記憶手段63に記憶することもできる。
顧客が製造業者の場合には、顧客の受発注システムと車載装置、センタ装置及びサブセンタ装置を有する物流管理システムを連動させて、必要な貨物情報が必要に応じて入手されるようにしてもよい。また、図1ではインターネット2を経由して顧客のインターネット機器1からセンタ装置3へ送信を行っているが、顧客のインターネット機器1とセンタ装置3を直接通信回線で接続して、貨物情報を送信する方法を採用してもよい。
ステップST102では、制御手段31が、前記貨物情報をもとにして配達先毎に配達先住所、配達先名、品名等をプリンタ37で配送伝票に印刷する。印刷は顧客からの配送依頼があった都度行ってもよいし、また後で記憶手段34から貨物情報を抽出して行ってもよい。なお、貨物情報をサブセンタ装置6で受信した場合には、同様の処理をサブセンタ装置6で行うことができる。
ステップST103では、配送センタ(センタ装置3)や各営業所等(サブセンタ装置6)で受領した貨物について、各営業所単位に貨物とそれを運搬する配送車を決定する配車作業が行われる。配車作業は、記憶手段34に記憶された前記貨物情報をもとにして各配送地域毎に配送車を決定し、決定された配送車に運搬する貨物を割り付ける。ここで、配送車毎に運搬する貨物を割り付けた情報を配車情報という。制御手段31で作成された配車情報は、配車情報で割り付けられた貨物の貨物情報と共に、担当の営業所に対して送信される。即ち、センタ装置3からWebサーバ35、64とインターネット2を経由してサブセンタ装置6に配車情報と貨物情報が送信される。なお、センタ装置3を介さずに、貨物情報を直接サブセンタ装置6で受信して配車情報を作成することもできる。
ステップST104では、輸送依頼のあった貨物4が受入れされる。顧客は貨物のID等が登録された無線タグ41を貨物4に取り付けた後、直接営業所に貨物を届ける。または配送車での回収を依頼する。また、製品の生産と連携した、車載装置、センタ装置及びサブセンタ装置を有する物流管理システムの形態をとる場合には、製品の梱包時に自動的に無線タグ41が貨物4(製品の梱包箱)に取り付けられるようにしてもよい。その後、配車情報と貨物情報に従い仕分けされるが、人手による仕分けや、ベルトコンベアと無線タグ41の識別IDによる自動仕分けを行う。
ステップST105では、配送車に貨物4が積み込まれる。この際に無線タグ41と車載装置5、及び車載装置5とセンタ装置3の間で貨物情報と無線タグ41の識別IDを照合して搬入時の過不足や搬入ミスが無いかどうかを確認する。
ステップST106、ST107はそれぞれST104、ST105と同処理を行う。顧客から貨物4を受領した営業所と配達先が一定以上離れている場合には、各地の営業所や倉庫等(サブセンタ装置6)を経由して貨物の配送を行う。ST105で貨物を積込んだ配送車は次の営業所まで貨物を運搬する。その後、ステップST106でST104と同様に貨物4の受入を行い、サブセンタ装置6で受信した配車情報と貨物情報に従って仕分けする。その後にST107でST105と同様に無線タグ41の識別IDと貨物情報を照合しつつ配送車への貨物4の積込みを行う。
ステップST108では、配送車から貨物を搬出する場合に無線タグ41と車載装置5、及び車載装置5とセンタ装置3の間で、無線タグ41の識別IDと貨物情報を照合して搬出ミスが無いかどうかを確認する。搬出ミス等が発生していなければ順次貨物の配達を行う。
ステップST109では、貨物の配達が終了すると、顧客からWeb経由で送信されてきた貨物情報と、無線タグ41及び車載装置5により得られた搬入/搬出情報等の情報から配送が正しく完了したかどうかを制御手段31で確認する。その結果、問題が無ければセンタ装置3のプリンタ37で請求書の印刷を行う。
次に、各営業所での貨物の受入処理について詳細に説明する。図5は実施の形態1に係る物流管理システムのサブセンタ装置におけるタイムチャートである。図5のタイムチャート中でそれぞれの横軸は時間を表し、上から下に処理の流れを示している。サブセンタ装置6は貨物の受入口付近に設置され、受入された貨物がベルトコンベア上を移動するようになっている。ベルトコンベアの近くにはタグ通信手段66が設置され、ベルトコンベア上を移動する貨物4に取付けられた無線タグ41と、一定時間通信できるように通信可能範囲を設定されている。図5中の最上段は貨物4がベルトコンベアに載って移動し、無線タグ41とタグ通信手段66との通信可能範囲を通過する様子を示している。より詳細には、ベルトコンベア上の貨物4が無線タグ41とタグ通信手段66との通信可能範囲を通過するまでの期間を貨物の通過期間Aとして表す。タグ通信手段66は、一定間隔で無線タグ41に対する呼出信号Bを送信している。
タグ通信手段66から無線タグ41へ定期的に送信される呼出信号Bに対して、貨物4の無線タグ41が近づいてきた時、無線タグ呼出信号Bを受信した無線タグ41は、応答信号Cを送信する。タグ通信手段66は、自ら出力した無線タグ呼出信号Bに反応して無線タグ41が送信した応答信号Cを受信する。応答信号Cには貨物4を識別できるIDが含まれている。なお、図5中で呼出信号Bが一定間隔で送信を継続するのに対して、応答信号Cが短時間のみ応答しているのは、ベルトコンベアに載った貨物4がタグ通信手段66との通信可能範囲を比較的短時間で通過するためである。ベルトコンベアの速度や、タグ通信手段66の送受信レベルを調整することにより、応答信号Cのタグ通信手段66での受信期間を調整することができる。貨物はベルトコンベア上に順次載せられて移動し、通信可能範囲に来た時に無線タグ41とタグ通信手段66が通信を行う。
サブセンタ装置6のタグ通信手段66が応答信号Cを受信すると、制御手段61において、貨物の検知D(通過判定)が行われる。制御手段61は記憶手段63から貨物4を識別できるIDに関連付けされた配車情報と貨物情報を抽出し、モニタ62に表示して受入を確認する。確認結果は受入情報として記憶手段63に情報保持Eされる。同時に、受入情報はWebサーバ64、35、インターネット2を経由してセンタ装置3に送信される。制御手段31は受入情報を記憶手段34に保存する。
次に、配送車での貨物の搬入/搬出処理について詳細に説明する。図6は実施の形態1に係る物流管理システムの車載装置におけるタイムチャートである。図6のタイムチャート中でそれぞれの横軸は時間を表し、上から下に処理の流れを示している。図6中の最上段は配送車の貨物室内に貨物4が存在している期間を表している。より詳細には、貨物4が貨物室に搬入されてから配達時に搬出されるまでの期間を貨物の存在期間A1として表す。車載装置5のタグ通信手段51は、配送車の貨物室にある全ての貨物に取付けられた無線タグ41と通信できるように配置され、一定間隔で無線タグ41に対する呼出信号B1を送信している。
先ず、貨物室に貨物4が搬入される場合について説明する。図6中A1で示される、貨物4の貨物室への搬入時には、タグ通信手段51から送信される呼出信号B1に応答して、貨物4に取付けられた無線タグ41から応答信号Cが同様に一定間隔で送信される。応答信号Cには貨物4を識別できるIDが含まれている。この時に、制御手段52はタグ通信手段51で受信した応答信号Cをもとに貨物の検知D1(貨物の有無の判定)を行い、貨物4の搬入を確認する。そして、無線通信手段53を介して貨物4を識別できるIDや搬入情報等をセンタ装置3へ情報伝送E1する。
センタ装置3は、無線通信手段32で受信した貨物4を識別できるIDや搬入情報等を制御手段31に出力する。制御手段31は、記憶手段34より貨物4を識別できるIDに関連付けされた貨物情報を抽出しモニタ33に表示する。そして送信されてきた貨物4を識別できるIDや搬入情報等と抽出した貨物情報を照合することで、配送車への貨物の搬入ミスがないかどうかを確認する。また、貨物の搬入時に限らず配送車の移動中等でも、無線タグ41とタグ通信手段51が通信可能であれば、貨物室に存在する貨物について貨物の検知Dを実施することができる。
次に、貨物室から貨物4が搬出される場合について説明する。図6中A1以降の部分で示されるように、貨物4が配達のため貨物室から搬出されると、無線タグ41がタグ通信手段51との通信可能な範囲外に存在するため、両者の通信は途絶する。この時に、制御手段52は貨物の検知D1(貨物の有無の判定)を行い、貨物4の搬出を確認する。そして、無線通信手段53を介して貨物4を識別できるIDや搬出情報等をセンタ装置3へ情報伝送Eする。
センタ装置3は、無線通信手段32で受信した貨物4を識別できるIDや搬出情報等を制御手段31に出力する。制御手段31は、記憶手段34より貨物4を識別できるIDに関連付けされた配達先情報等の貨物情報を抽出しモニタ33に表示する。そして送信されてきた貨物4を識別できるIDや搬出情報等と抽出した貨物情報を照合することで、貨物4について配送ミス等が発生していないかどうかを確認する。
制御手段31は貨物の搬入/搬出時に、該当する貨物について前述のように貨物情報と照合し、モニタ33に貨物室内部の貨物の過不足を表示する。また、特に貨物の搬入/搬出が発生しなくても、記憶手段34から抽出した貨物情報をもとにして、各々の配送車の全ての貨物について過不足をチェックし、モニタ33に随時表示することができる。
なお、車載装置5の制御手段52とタグ通信手段51において、貨物4の搬入/搬出が発生した時に、その都度リアルタイムで貨物情報をセンタ装置3に情報伝送E及びE1しているが、制御手段52にハードディスクやメモリ等の記憶手段を設けて情報保持E及びE1を行うことができる。そして、貨物の搬入/搬出時にリアルタイムで情報を送信するだけでなく、記憶手段に保持した情報を一括してセンタ装置3へ送信することもできる。
実施の形態1では、貨物4を車載装置5のタグ通信手段51や、サブセンタ装置6のタグ通信手段66に近づけることで、貨物4の確認をしている。無線タグ41とタグ通信手段51、66との通信可能範囲を規定することで、配送車の貨物室や、営業所等の貨物室に収納した貨物4の無線タグ41からの情報を一括して読み取る方法も可能である。例えば、タグ通信手段から貨物室全ての範囲(貨物室内に貨物4があれば必ず)で通信できるように、通信可能範囲を設定する。
次に、顧客のインターネット機器1、無線タグ41、車載装置5、サブセンタ装置6、センタ装置3でそれぞれ送受信される情報の種類について説明する。図11は実施の形態1に係る物流管理システムの各装置間における情報の流れである。先ず、顧客のインターネット機器1からセンタ装置3へ配送を依頼する貨物の貨物情報(無線タグID、配達先住所、同名称、同電話番号、貨物の品名、型名、重量、容積、速達、要冷凍/冷蔵等)等が送信される。
受入時には、無線タグ51からサブセンタ装置6へ無線タグID(貨物4を識別できるID)が送信される。センタ装置3からサブセンタ装置6へは受入予定の貨物についての配車情報と貨物情報が送信される一方、サブセンタ装置6からセンタ装置3へは、無線タグID、貨物の受入情報等が送信される。
配送車での搬入/搬出時には、無線タグ41から車載装置5へ無線タグIDが送信される。車載装置5からセンタ装置3へは、無線タグID、貨物の搬入/搬出情報、配送車の番号等が送信される。
次に、請求書の作成処理について詳細に説明する。センタ装置3では前記搬入/搬出情報を受信した後に、貨物の配送が正しく完了したかどうかを確認する。より詳細には、前記貨物の受入情報と搬入/搬出情報は、制御手段31において、顧客から送信されてきた貨物情報と再度照合され、配達先、貨物の内容等が正しいかどうか確認される。また、事前に各サブセンタ装置6(各営業所等)で受信した全ての貨物情報をセンタ装置3に集約しておく。その後、経理サーバ36にて貨物4の配送料金の請求処理等を行う。より詳細には、制御手段31から前記受入情報、搬入/搬出情報、貨物情報等を受け取って配送料金を計算し、帳票用の書式データに整理する。その後前記書式データは納品書や請求書としてプリンタ37から出力される。
なお、上述の説明では貨物情報等を全てセンタ装置3に集約して帳票の作成も一括して行っているが、各サブセンタ装置6に経理サーバを設けて、同様の処理(分散処理)行ってもよい。また、帳票を印刷せずにWebサーバ36、インターネット2を経由して、データのまま顧客のインターネット機器1に送信することにより、ペーパーレス化を図ることもできる。
以上のように、実施の形態1によれば、顧客から送信される貨物情報をもとに、無線タグ41とサブセンタ装置6及び車載装置5の通信により、貨物4の受入、配達完了等が確認され、その結果で納品書や請求書が正確に自動作成されるため、作業性が大幅に向上する効果が得られる。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2について説明する。図2は実施の形態2に係る物流管理システムの構成図である。また、図7、9は実施の形態2に係る帳票類の一例を示す。実施の形態2は車載装置5に位置取得手段55を備えたものである。それ以外の構成については実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
実施の形態2においては、貨物4の受取地点(出発地)から貨物の受渡し地点(到着地)までの位置情報(緯度、経度、時刻等)を車載装置5に備えられた位置取得手段55で取得し、配送車の走行経路を納品書や請求書の添付資料として、帳票若しくは電子データとして顧客に対して出力するものである。位置取得手段55としてはGPS受信機やカーナビゲーション装置等が挙げられる。
次に、顧客のインターネット機器1、無線タグ41、車載装置5、サブセンタ装置6、センタ装置3でそれぞれ送受信される情報の種類について説明する。図12は実施の形態2に係る物流管理システムの各装置間における情報の流れである。実施の形態1との相違点は車載装置5から日付・時刻、位置座標が追加して送信されることである。それ以外は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
次に、動作について説明する。位置取得手段55から制御手段52へ前記位置情報が定期的に出力される。制御手段52は無線通信手段53を介して前記位置情報をセンタ装置3に送信する。センタ装置3では無線通信手段32で前記イベント情報を受信し、制御手段31が記憶手段34に記憶する。その後、請求書の印刷時に制御手段31が記憶手段34から該当するイベント情報を抽出し、添付資料としてプリンタ37で印刷する。
図7、9は実施の形態2に係る物流管理システムの帳票添付資料であり、図7は走行経路情報を地点名(文字情報)で表示した例を、図9は走行経路情報を地図上に記号やマークで示した例を示している。図7、9のような添付資料により、例えばコンビニエンス・ストアへの配送等において、時間的なロスを無くした効率の良い配送ルートや、貨物の店舗への到着時間等を決定するのに役立つ。また、配達時刻指定の貨物については、指定時刻までに配達を行ったことを顧客に証明することができる。
以上のように実施の形態2によれば、配送ルートや配送時刻等の情報開示サービスにより顧客の満足度が向上するという効果が得られる。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を説明する。図3は実施の形態3に係る物流管理システムの構成図である。実施の形態3は車載装置5にドアセンサ56を備えたものである。それ以外の構成については実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
次に動作について説明する。配送車の貨物室のドアの開閉イベントが発生した場合に、ドアセンサ56は配送車の貨物室のドアの開閉を検知して、制御手段52に出力する。
制御手段52は無線通信手段53を介して前記イベント情報をセンタ装置3に送信する。センタ装置3では無線通信手段32で前記イベント情報を受信し、制御手段31が記憶手段34に記憶する。その後、請求書の印刷時に制御手段31が記憶手段34から該当するイベント情報を抽出し、添付資料としてプリンタ37で印刷する。なお、ここで実施の形態2の走行経路と一緒に添付資料上に印刷してもよい。
図8、10は実施の形態3に係る物流管理システムの帳票添付資料であり、図8は走行経路情報とイベント情報を地点名(文字情報)で表示した例を、図10は走行経路情報とイベント情報を地図上に記号やマークで示した例を示している。実施の形態2と同様に、貨物4の受取地点(出発地)から貨物の受渡し地点(到着地)までの位置情報(緯度、経度、時刻等)を位置取得手段55で取得する。更に、ドアセンサ56と位置取得手段55からイベント情報(イベントの種類、発生時刻、発生場所等)を取得する。図8の“発報種別”の項目にドアの開閉イベントが記載され、図10の地図上にも“イベント発報地点”としてドアの開閉イベントがマークで記載されている。
図8、10のような添付資料により、例えば、貨物の配達時には当然貨物室のドアの開閉が発生することから、所定の配達先に指定時刻に貨物を届けたことを顧客に証明することができる。また、貨物に盗難等のトラブルが発生した場合に、貨物室のドアの開閉記録から、いつ、どこでそのトラブルが発生したのかを推定することができる。
以上のように実施の形態3によれば、イベント情報の開示サービスにより貨物輸送の信頼性が増し、顧客の満足度が更に向上するという効果が得られる。
実施の形態1〜3において車載装置5とセンタ装置3、サブセンタ装置6それぞれに記憶媒体の読書き手段を設けることもできる。この形態をとることにより、例えば、配送車で発生した貨物の搬入/搬出情報を車載装置5の前記読書き手段で記憶媒体に随時記憶しておき、配送車が配送センタに戻った時に、センタ装置3まで記憶媒体を届けることもできる。記憶媒体による貨物情報のバックアップを行うことにより、物流管理システム全体の信頼性が向上する。
この発明の実施の形態1に係る車載装置、センタ装置及びサブセンタ装置を有する物流管理システムの構成図である。 この発明の実施の形態2に係る車載装置、センタ装置及びサブセンタ装置を有する物流管理システムの構成図である。 この発明の実施の形態3に係る車載装置、センタ装置及びサブセンタ装置を有する物流管理システムを構成図である。 この発明の実施の形態1に係る車載装置、センタ装置及びサブセンタ装置を有する物流管理システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る物流管理システムのサブセンタ装置におけるタイムチャートである。 この発明の実施の形態1に係る物流管理システムの車載装置におけるタイムチャートである。 この発明の実施の形態2に係る物流管理システムの帳票添付資料(文字表示)である。 この発明の実施の形態3に係る物流管理システムの帳票添付資料(文字表示)である。 この発明の実施の形態2に係る物流管理システムの帳票添付資料(地図表示)である。 この発明の実施の形態3に係る物流管理システムの帳票添付資料(地図表示)である。 この発明の実施の形態1に係る物流管理システムの各装置間における情報の流れである。 この発明の実施の形態2に係る物流管理システムの各装置間における情報の流れである。
符号の説明
1 顧客のインターネット機器、2 インターネット、3 センタ装置、4 貨物、5 車載装置、6 サブセンタ装置、31 制御手段、32 無線通信手段、33 モニタ、34 記憶手段、35 Webサーバ、36 経理サーバ、37 プリンタ、41 無線タグ、51 タグ通信手段、52 制御手段、53 無線通信手段、55 位置取得手段、56 ドアセンサ、61 制御手段、62 モニタ、63 記憶手段、64 Webサーバ、65 プリンタ、66 タグ通信手段、A 貨物の通過期間、B 呼出信号、C 応答信号、D 貨物の検知、E 情報保持、A1 貨物の存在期間、B1 呼出信号、D1 貨物の検知、E1 情報伝送/情報保持。

Claims (7)

  1. 貨物室内部の貨物に取付けられた無線タグに呼出信号を送信し、前記貨物が貨物室内部に存在する時に無線タグから送信された応答信号を受信するタグ通信手段と、
    前記タグ通信手段が前記無線タグからの前記貨物の識別IDを含む応答信号を受信することにより配送車の貨物室への前記貨物の搬入状況を検出し、搬入後に前記応答信号がない場合には搬出状況を検出する制御手段と、
    前記制御手段が検出した前記貨物の搬入/搬出情報を、配達先情報等の貨物情報と照合して請求書データを作成するためにセンタ装置へ送信する、無線通信手段とを備えることを特徴とする車載装置。
  2. 位置情報を出力する位置取得手段を備え、
    前記制御手段が出力された位置情報を前記無線通信手段を用いて前記センタ装置に送信して、配送ルート情報を作成することを特徴とする請求項1記載の車載装置。
  3. 前記貨物室のドアの開閉を検出して開閉情報を出力するドアセンサを備え、
    前記制御手段が出力された開閉情報を前記無線通信手段を用いて前記センタ装置に送信して、ドアの開閉イベント情報を作成することを特徴とする請求項2記載の車載装置。
  4. 顧客からの貨物情報とサブセンタ装置からの貨物の受入情報を受信する一方、前記サブセンタ装置へ配車情報を送信するWebサーバと、
    車載装置から貨物の搬入/搬出情報を受信する無線通信手段と、
    前記貨物情報から前記配車情報を作成し、前記搬入/搬出情報を前記貨物情報と照合する制御手段と、
    前記貨物情報と配車情報と受入情報と搬入/搬出情報とを記憶する記憶手段と、
    前記制御手段が前記搬入/搬出情報の受信により貨物の配送の完了を確認した時に、前記受入情報と搬入/搬出情報と貨物情報とから配送料金を計算して請求書データを作成する経理サーバとを備えることを特徴とするセンタ装置。
  5. 車載装置から送信された位置情報を前記無線通信手段で受信し、前記制御手段が前記位置情報をもとに配送ルート情報を作成することを特徴とする請求項4記載のセンタ装置。
  6. 車載装置から送信された貨物室のドアの開閉情報を前記無線通信手段で受信し、前記制御手段が前記開閉情報をもとに貨物室のドアの開閉イベント情報を作成することを特徴とする請求項5記載のセンタ装置。
  7. 顧客またはセンタ装置からの貨物情報とセンタ装置からの配車情報を受信するWebサーバと、
    貨物に取付けられた無線タグに呼出信号を送信し、無線タグから送信された貨物を識別できるIDを含む応答信号を受信するタグ通信手段と、
    前記タグ通信手段が前記無線タグからの応答信号を受信することにより前記貨物の受入を検出し、前記貨物情報及び配車情報と貨物を識別できるIDとを照合して前記受入情報を作成する制御手段とを備え、
    前記Webサーバが前記受入情報を前記センタ装置へ送信することを特徴とするサブセンタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017194821A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 株式会社デンソー 配達管理システム
JP2019147680A (ja) * 2018-02-28 2019-09-05 矢崎エナジーシステム株式会社 運行管理システム
JP7304501B1 (ja) * 2023-02-28 2023-07-06 株式会社トラストバンク 配送情報管理システム、管理システム、プログラムおよび情報処理方法

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