JP2009230740A - 二酸化炭素排出量計測システム - Google Patents

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Abstract

【課題】定量化しづらい輸送時の二酸化炭素排出量を把握できる二酸化炭素排出量計測システムを提供し、環境保護に貢献することを目的とする。
【解決手段】輸送地点端末は、該輸送地端末のナンバープレート読取手段で読取った車両ナンバー情報と、輸送地点取得手段で取得した輸送地点情報とをサーバに電気通信回線を通じて送信する構成とし、前記サーバは、記憶手段により、前記車両ナンバーが付されている車両に関する車両関連情報と、前記輸送地点端末から受信した前記車両ナンバー情報と前記輸送地点情報とを記憶し、演算手段により、所望の車両ナンバーについて出発地と到着地の前記輸送地点情報から移動距離を取得し、該所望の車両ナンバーが付されている車両の前記車両関連情報から貨物重量を取得し、前記移動距離と前記貨物重量とに基づいて二酸化炭素排出量を算出する二酸化炭素排出量計測システムを構築する。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば二酸化炭素の実排出量を測定するような二酸化炭素排出量計測システムに関する。
近年、環境問題が深刻化しており、企業活動による二酸化炭素排出量を把握する必要性が増加している。この企業活動による二酸化炭素排出量を把握するために、輸送時に発生する二酸化炭素排出量を把握することが考えられる。
輸送時に発生する二酸化炭素排出量を把握する装置として、二酸化炭素排出量算出装置が提案されている(特許文献1参照)。この二酸化炭素排出装置は、物流会社における発拠点データと着拠点データが含まれている運行データを利用し、物流会社の複数の拠点間の実走行距離と、車両毎の実燃費と、排出量換算係数とを用いて二酸化炭素排出量を算出するものである。また、この二酸化炭素排出量算出装置は、運行データに含まれる物流重量と車両の許容積載量から求める積載率を利用し、積載率の向上による二酸化炭素排出量の削減効果を評価することもできるとされている。
しかし、上述した二酸化炭素排出量算出装置は、利便性に欠けるものであった。具体的に説明すると、例えば、上述した二酸化炭素排出量算出装置は、物流会社の運行データを必須とするものであり、このため運行データを管理している物流会社でしか利用できず、利用対象の範囲が狭いものであった。
詳述すると、物流会社における運行データは、いわゆるデジタコ(デジタルタコグラフ)を用いて、瞬間燃費や平均燃費等も計測して記憶される。このデジタコは、搭載が義務付けられている8tトラックには搭載されているが、搭載が義務付けられていない4tトラックや2tトラックには搭載されていないことが多い。また、運行データは、収集のために輸送員による手入力作業が必要であり、手間がかかるという問題もある。従って、運行データの取得をしていない企業もあり、上述した二酸化炭素排出量算出装置を採用できない企業が存在した。このようなことから、より利便性が高い二酸化炭素排出量算出装置が望まれていた。
特開2007−207140号公報
この発明は、上述の問題に鑑み、定量化しづらい輸送時の二酸化炭素排出量を把握できる利便性の高い二酸化炭素排出量計測システムを提供し、環境保護に貢献することを目的とする。
この発明は、各輸送地点に設置されて車両のナンバープレートから車両ナンバーを読取るナンバープレート読取手段と該読取を行った輸送地点を取得する輸送地点取得手段とを有する複数の輸送地点端末と、情報を記憶する記憶手段と演算を行う演算手段とを有して前記輸送地点端末と電気通信回線で通信可能に接続されるサーバとを備え、前記輸送地点端末は、前記輸送地端末のナンバープレート読取手段で読取った車両ナンバー情報と、前記輸送地点取得手段で取得した輸送地点情報とを前記サーバに前記電気通信回線を通じて送信する構成とし、前記サーバは、前記記憶手段により、前記車両ナンバーが付されている車両に関する車両関連情報と、前記輸送地点端末から受信した前記車両ナンバー情報と前記輸送地点情報とを記憶し、前記演算手段により、所望の車両ナンバーについて出発地と到着地の前記輸送地点情報から移動距離を取得し、該所望の車両ナンバーが付与されている車両の前記車両関連情報から貨物重量を取得し、前記移動距離と前記貨物重量とに基づいて二酸化炭素排出量を算出する二酸化炭素排出量計測システムであることを特徴とする。
前記ナンバープレート読取手段は、ナンバープレートを撮像して該撮像画像から画像認識技術により車両ナンバーを取得するナンバープレート読取装置で構成することができる。
前記輸送地点取得手段は、例えば輸送地点IDまたは輸送地点位置情報を記憶手段に記憶しておいてこの輸送地点IDまたは輸送地点位置情報を記憶手段から取得する制御手段で構成するなど、適宜の手段で構成することができる。
前記サーバの記憶手段に記憶する車両関連情報は、輸送地点端末から受信した車両総重量とする、この車両総重量から車両単体の重量を減算した貨物重量とする、あるいは最大積載量に平均積載率を乗算した平均貨物重量とするなど、貨物重量を取得可能な適宜の情報とすることができる。
前記所望の車両ナンバーは、1又は複数とすることができる。また所望の車両ナンバーは、例えば、車両を所有している事業所単位で車両ナンバーを抽出するなど、適宜の基準で選択することができる。
この発明により、定量化しづらい輸送時の二酸化炭素排出量を便利よく把握できる。特に、ナンバープレート読取手段により車両ナンバーを読み取って車両を特定できるため、車両にデジタコ等の専用装置を搭載しない場合でも車両単位の二酸化炭素排出量を計測できる。
この発明の態様として、前記複数の輸送地点端末のうち少なくとも1以上の輸送地点端末は、車両の総重量を測定する車両総重量測定手段を備え、該車両総重量測定手段で測定した車両総重量を前記車両ナンバー情報と共に前記サーバに送信できる構成とし、前記サーバの前記記憶手段は、前記車両関連情報として、前記車両総重量から前記車両単体の重量である車両単体重量が減算された貨物重量または前記車両総重量を記憶する構成にすることができる。
前記車両総重量測定手段で測定した車両総重量を前記車両ナンバー情報と共に前記サーバに送信する処理は、出発地となる輸送地点でのみ実行する、到着地となる輸送地点でのみ実行する、あるいは出発地と到着地の両方の輸送地点で実行することができる。この処理を出発地または到着地のいずれか一方の輸送地点でのみ実行した場合、サーバの記憶手段に記憶する情報の量を減らすことができる。
この態様により、正確な貨物重量を求めることができ、精度を向上させることができる。また、貨物重量を手入力するといった手間を不要にして利便性を向上することができる。また、平均積載率から輸送重量を推定する動作を削減できる。
またこの発明の態様として、前記演算手段は、前記移動距離と前記貨物重量とを乗算した輸送トンキロに、予め定められた改良トンキロ法燃料使用原単位と単位発熱量と排出係数と44/12とを乗算して二酸化炭素排出量を算出する構成とすることができる。
これにより、改良トンキロ法を用いて二酸化炭素排出量を精度良く算出することができる。
またこの発明の態様として、前記記憶手段は、車種別に改良トンキロ法燃料使用原単位の算出法を定めた車種別算出法情報と、前記車両ナンバーの車両の車種を示す車両別車種情報とを記憶する構成であり、前記演算手段は、前記車両ナンバーに基づいて前記車両別車種情報から車種を取得し、前記車種別算出法情報を参照して該車種についての改良トンキロ法燃料使用原単位の算出法を用いて改良トンキロ法燃料使用原単位を算出し、該改良トンキロ法燃料使用原単位を用いて前記二酸化炭素排出量を算出する構成とすることができる。
前記車種別に定める車種は、ガソリン車とディーゼル車など、改良トンキロ法燃料使用原単位の算出に関係のある車種別とすることができる。
前記車種別算出法情報は、輸送トンキロ当たり燃料使用量、積載率、および最大積載量によって改良トンキロ法燃料使用原単位を定める表、あるいは演算式とすることができる。また、積載率が不明な場合は、平均積載率と自家用/営業用とで定まる原単位を用いることができる。
この態様により、車種別に二酸化炭素排出量を算出することができ、より精度の高い二酸化炭素排出量を得ることができる。
またこの発明の態様として、前記車両に積載された荷物の荷主および荷物計画重量と該車両の車両識別情報とで構成される配送計画情報を取得する配送計画情報取得手段を備え、前記演算手段は、前記車両ナンバーに対応する前記車両識別情報の配送計画情報を参照し、前記車両関連情報から取得した前記貨物重量を前記配送計画情報の前記荷物計画重量に基づいて前記荷主別に按分し、荷主別に二酸化炭素排出量を出力する構成とすることができる。
これにより、より精度の高い二酸化炭素排出量を荷主別に算出することができる。また、輸送地点端末から受信した実測値の車両総重量に基づいて貨物重量を取得し、この貨物重量を荷主別に按分した場合であれば、計画時点の荷物計画重量をそのまま用いるよりも高い精度で二酸化炭素排出量を算出できる。
またこの発明の態様として、前記記憶手段は、荷物以外の重量である冗長重量を示す車両別の冗長重量情報を記憶する構成であり、前記演算手段は、前記車両ナンバーの前記貨物重量から前記冗長重量を減算した残重量に基づいて前記二酸化炭素排出量の算出を行う構成とすることができる。
前記冗長重量情報は、荷物と一緒に積載するパレットなどの資材、およびガソリンなど、荷物以外による重量の情報とすることができる。この冗長重量情報は、車両別に定めておくことができる。
この態様により、荷物の配送による二酸化炭素排出量をより精度よく算出することができる。
またこの発明の態様として、出発地から到着地までの実際の配送距離を取得する配送距離取得手段を備え、前記演算手段は、前記所望の車両ナンバーについて出発地と到着地の前記輸送地点情報に基づいて、前記配送距離取得手段で取得した前記出発地から到着地までの配送距離を移動距離として取得する構成とすることができる。
これにより、実際の配送距離に基づいて二酸化炭素排出量を算出でき、より精度のよい演算結果を得ることができる。
この発明により、上述の問題に鑑み、定量化しづらい輸送時の二酸化炭素排出量を把握できる利便性の高い二酸化炭素排出量計測システムを提供し、環境保護に貢献することができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は、二酸化炭素排出量計測システム1のシステム構成図を示し、図2は、二酸化炭素排出量計測システム1のブロック図を示す。
二酸化炭素排出量計測システム1は、サーバ2と、複数の輸送地点P(P1,P2,…)にそれぞれ設置された輸送地点端末4と、これらを通信可能に接続するインターネット3とで構成されている。
サーバ2は、図2に示すように、操作入力部21、表示部22、通信部23、制御部24、及び記憶部25により構成されている。
操作入力部21は、キーボードやマウスといった入力装置で構成されており、入力された信号を制御部24に送信する。
表示部22は、CRTディスプレイまたは液晶ディスプレイといった表示装置で構成されており、制御部24から受信する映像信号に従って映像(画像や文字)を表示する。
通信部23は、LANボード等の通信装置で構成されており、インターネット3を介して受信した信号を制御部24に送信し、制御部24から受信した送信信号をインターネット3を介して通信先の端末に送信する。
制御部24は、CPU、ROM、およびRAMで構成され、RAMを一時記憶領域として使用して、ROMのプログラムに従ってCPUが各種演算処理および制御処理を実行する。演算処理には、二酸化炭素排出量を算出する二酸化炭素排出量算出処理も含まれる。
記憶部25は、各種データとプログラムを記憶している。データとしては、車種マスタデータ、車両マスタデータ、輸送地点間距離マスタデータ、係数マスタデータ、および配送実績データ等が記憶されている。プログラムとしては、二酸化炭素排出量算出プログラム等が記憶されている。
車種マスタデータは、車両単体重量(貨物が載っていない状態の車両単体の重量)、最大積載量、および燃料種別等で構成されている。
車両マスタデータは、車両ナンバー、車種、および車両所有者等で構成されている。
輸送地点間距離マスタデータは、第1輸送地点の端末ID、第2輸送地点の端末ID、および第1輸送地点から第2輸送地点までの輸送地点間距離で構成されており、全ての輸送地点の組合せが登録されている。
係数マスタデータは、改良トンキロ法燃料使用原単位、単位発熱量、排出係数、二酸化炭素排出係数等、各種係数で構成されている。このうち単位発熱量、排出係数、および二酸化炭素排出係数は、燃料種別毎に異なる値が記憶されている。
配送実績データは、輸送状況確認地点の端末ID、車両ナンバー、貨物重量、および輸送状況確認時刻等で構成されている。
輸送地点端末4は、図1に示す各輸送地点P(P1,P2,…)にそれぞれ設置されている。
この輸送地点端末4は、ナンバープレート読取部41、車両総重量計測部42、計時部43、制御部44、通信部45、および記憶部46で構成されている。
ナンバープレート読取部41は、ナンバープレート読取装置(AVI:Automatic Vehicle Identification)により構成されている。このナンバープレート読取部41は、車両T(図1参照)と共にナンバープレートNを撮像し、この撮像画像からナンバープレートN部分を検出する。そして、ナンバープレートN部分を切り出して一連番号の各桁文字を認識し、さらに車種コードや陸運支局名称、用途コードなどを認識する。ナンバープレート読取部41は、この認識結果により得た車両ナンバーを制御部44に送信する。
車両総重量計測部42は、動的重量計測装置(WIM:Weigh-In-Motion)により構成されている。この車両総重量計測部42は、水晶のピエゾ効果(圧電効果)を利用した棒状センサが車両進行方向に複数設置されて構成され、棒状センサ上を定速走行(例えば10〜80km/hで走行)する車両の総重量を計測する。そして、車両総重量計測部42は、計測した総重量を車両総重量として制御部44に送信する。
計時部43は、時刻を計時しており、制御部44から時刻の問合せを受けると現在時刻を制御部44に送信する。
制御部44は、CPU、ROM、およびRAMで構成され、RAMを一時記憶領域として使用して、ROMのプログラムに従ってCPUが各種演算処理および制御処理を実行する。
通信部45は、LANボード等の通信装置で構成されており、インターネット3を介して受信した信号を制御部44に送信し、制御部44から受信した送信信号をインターネット3を介してサーバ2に送信する。
記憶部46は、各種データとプログラムを記憶している。データとしては、端末ID等が記憶されている。プログラムとしては、端末用プログラム等が記憶されている。
図3(A)は、改良トンキロ法を用いて二酸化炭素排出量を算出する演算式を示す図であり、図3(B)は、この算出に用いられる演算用データの構成図である。
図3(A)に示すように、「エネルギー使用量」は、「輸送トンキロ」、「改良トンキロ法燃料使用原単位」、「1/1,000」、および「単位発熱量」を乗算して求められる。
図3(B)に示すように、演算用データは、「貨物重量」、「輸送距離」、「最大積載量」、「積載率」、「改良トンキロ法燃料使用原単位」、および「単位発熱量」で構成されている。
ここで、演算式における「輸送トンキロ」は、演算用データの「貨物重量」に「輸送距離」を乗算して得られるものである。また、「貨物重量」は、車両総重量計測部42で測定した車両総重量から、車両マスタデータに記憶されている車体重量を減算して求められる。
なお、「単位発熱量」の部分は、「単位発熱量(GJ/Kl)」、「排出係数(t−C/GJ)」、および「44/12(t−CO2/t−C)」を乗算した「二酸化炭素排出係数」としてもよい。この場合は、演算結果として二酸化炭素排出量(t−CO2)を求めることができる。
図4は、輸送地点端末4の制御部44が実行する輸送状況確認処理の動作を示すフローチャートである。この輸送状況確認処理は、輸送地点Pから車両が出発する際、あるいは車両が輸送地点Pに到着した際に行われる。
制御部44は、ナンバープレート読取部41により、輸送地点Pから出発あるいは輸送地点Pに到着した車両のナンバープレートを読取る(ステップS1)。
制御部44は、車両総重量計測部42により、同車両の総重量を読取る(ステップS2)。
制御部44は、計時部43により、ナンバープレートの読取と総重量の読取を行っている現在時刻を輸送状況確認時刻として取得する(ステップS3)。
制御部44は、読取ったナンバープレートの照合を行う(ステップS4)。この照合では、登録されている車両か否か等をサーバ2に問合せ、問題の有無を確認する。
照合の結果、問題があれば(ステップS5:No)、制御部44はエラー出力を行い(ステップS6)、ゲートG(図1参照)を開くことなく処理を終了する。
照合の結果、問題がなければ(ステップS5:Yes)、制御部44は、ゲートGを開き(ステップS7)、サーバ2へ配送実績データを登録し(ステップS8)、処理を終了する。このとき登録する配送実績データは、ナンバープレートNから読取った車両ナンバー、車両総重量、端末ID、および輸送状況確認時刻等により構成されている。端末IDは、この登録の際に制御部44が記憶部46から読み取って取得する。
図5は、サーバ2の制御部24が実行する二酸化炭素排出量算出処理の動作を示すフローチャートである。
制御部24は、二酸化炭素排出量の算出を行う条件の入力を操作入力部21により受け付ける(ステップS11)。このときの条件には、二酸化炭素排出量を算出する期間、対象とする車両ナンバー、車種等、二酸化炭素排出量を算出したい範囲が入力される。
制御部24は、配送実績データを参照して条件に該当するデータを抽出する(ステップS12)。
制御部24は、抽出したデータに基づいて、二酸化炭素排出量を算出する(ステップS13)。このとき、制御部24は、まず、抽出したデータについて、各車両がどの輸送地点Pからどの輸送地点Pまで移動したか確認し、各車両の移動距離を輸送地点間距離マスタデータから求める。また、各車両の配送実績データの車両総重量から、各車両の車種についての車種マスタデータの車両単体重量をそれぞれ減算し、各車両の貨物重量を求める。そして、各車両について、求めた移動距離と貨物重量から輸送トンキロを求め、図3(A)で説明した改良トンキロ法の演算式を用いて二酸化炭素排出量を算出する。
制御部24は、演算結果である二酸化炭素排出量を出力し、処理を終了する(ステップS14)。なお、このときの出力は、画面出力、印刷出力、送信出力、あるいはこれらの複数とすることができる。
以上の構成および動作により、定量化しづらい輸送時の二酸化炭素排出量を算出することができる。特に、改良トンキロ法を用いて演算を行うため、二酸化炭素の実排出量を求めることができる。
また、ナンバープレート読取部41で読取った車両ナンバーと、輸送地点Pの端末IDと、輸送地点間距離マスタデータから移動距離がわかるため、車両にデジタコ等の車載機が搭載されていなくても二酸化炭素排出量を算出することができる。このため、コストダウンが図れると共に、利便性が向上する。
また、車両総重量計測部42により車両総重量を計測でき、この車両総重量から車両単体重量を減算するだけで貨物重量を算出できる。このため、例えば積載する貨物の重量を1つずつ計測し加算して車両に搭載されている貨物重量(合計重量)を求めるといった作業が不要となり、利便性を向上させることができる。
また、このように実際の貨物重量を計測して二酸化炭素排出量を算出できるため、実際の積載率に従った二酸化炭素排出量を算出できる。なお、実際の積載率を算出したいときは、車種マスタデータの最大積載量で貨物重量を除算することで算出できる。
このように、特別な入力作業を行わなくても、輸送地点Pから車両が出発する際、輸送地点Pに車両が到着した際に、ナンバープレート読取部41と車両総重量計測部42による自動読取と自動計測を実行するだけで、二酸化炭素排出量を算出できる。このため、運用負荷をかけずに導入することができる。
また、4tトラック車両や2tトラック車両等、デジタコ搭載が義務ではなく、デジタコが搭載されていない車両についても、移動距離に基づいた二酸化炭素排出量を算出することができる。
なお、二酸化炭素排出量を算出する際に必要な貨物重量は、平均積載率を車両単体重量に乗算して求めてもよい。この場合は、車両総重量計測部42を省略することができ、さらなるコストダウンを図れる。この場合、貨物重量は、配送業者が利用する配送システムから取り込む構成にしてもよい。
次に、実施例1の二酸化炭素排出量計測システム1よりもさらに高精度な二酸化炭素排出量を便利に測定できる二酸化炭素排出量計測システム1aについて、図6〜図12の図面を用いて説明する。なお、この実施例2では、実施例1と同一の構成要素に同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図6は、二酸化炭素排出量計測システム1aのシステム構成を示す構成図である。この二酸化炭素排出量計測システム1aは、実施例1の二酸化炭素排出量計測システム1の構成に加えて、車両Tに移動体端末50が搭載されている。また、輸送地点P2のように、車両重量計測部42が設けられていない(あるいは用いない)輸送地点がある。この実施例では、出発地点である輸送地点P1の輸送地点端末4にナンバープレート読取部41および車両重量計測部42が設けられており、到着地点である輸送地点P2の輸送地点端末4には車両重量計測部42が設けられていない。この場合でも、途中で荷降ししないか全てを荷降しするケースで特に問題なく荷物の重量を取得できる。
また、この二酸化炭素排出量計測システム1aでは、サーバをセントラルサーバ2aと配送実績処理サーバ2bの2台に分割している。これにより、配送実績の収集と整理を配送実績処理サーバ2bで実行し、整理後の配送実績情報からセントラルサーバ2aが二酸化炭素排出量を算出する構成にしている。
図7は、移動体端末50の機能を示すブロック図である。
GPS衛星8が送信した電波は、GPS受信機9で受信される。このGPS受信機9は、受信した電波を元に緯度、経度、速度を算出し、移動体端末50に送信する。
移動体端末50は、ユーザインタフェース51からの入力にしたがって各種設定53を行う。この各種設定53に従って、移動体端末50はGPS受信機9からのGPS受信処理52を行い、受信したGPSデータファイル56をテキスト形式にして各種設定53に基づいてマージ処理61を行う。ここで、位置情報の定期送信のための位置情報ファイルは、GPS受信処理52からそのまま生成される。この位置情報の定期送信は、1秒毎に実行する。これにより、精密な移動距離を算出できるようにしている。
また、移動体端末50は、ユーザインタフェース51からの入力に従ってイベント入力処理54を行い、作業入データファイル57をテキスト形式で出力し、マージ処理61を行う。
マージ処理61内では、運行分析エンジン62による運行分析を行い、CSVファイル63を出力する。移動体端末50は、このCSVファイル63を、CSV送信処理55し、配送実績処理サーバ2bに送信する。なお、各種設定53、イベント入力処理54、およびCSV送信処理55は、画面処理部59内にて実行される。
また、移動体端末50は、GPS受信処理52されたGPSデータから送信データ作成25を行う。これと並行して、イベント入力処理54に基づいて位置情報ファイル58を出力する。この位置情報ファイル58と前記送信データについて位置情報定期送信64を行い、配送実績処理サーバ2bへデータ送信する。
この構成により、移動体端末50は、運行管理に関する運行管理情報や動態管理に関する動態管理情報を配送実績処理サーバ2bに送信することができる。特に、二酸化炭素排出量の算出時に走行距離等を正確に出すために、移動体端末50は、運行年月日、車両コード、荷主コード、積荷区分、および荷物計画重量といった走行実績データを配送実績処理サーバ2bに送信する。
図8は、セントラルサーバ2aおよび配送実績処理サーバ2bのマスタデータベースに記憶されるデータの構成を説明する構成図である。なお、マスタデータベースは、セントラルサーバ2aに記憶されるものが主であり、配送実績処理サーバ2bに複製が記憶される。配送実績処理サーバ2bに複製されているマスタデータベースは、セントラルサーバ2aのマスタデータベースが更新されていないか随時確認されて更新される。
マスタデータベースには、車両定義表71、乗務員定義表72、車載機種別定義表73、燃料定義表74、車種定義表75、輸送種別定義表76、報告区分定義表77、評価点定義表78、拠点定義表79、会社定義表80、荷主定義表81が記憶されている。
車両定義表71は、車両コード、車両名称、拠点コード、車載機種別コード、車種コード、評価コード、車両プレートNo、自家/事業区分、最大積載量、車両総重量、燃料コード、輸送種別コード、車両冗長重量、および報告区分コードが記憶されている。このうち、自家/事業区分は自家用か事業用かの区分を示すものであり、輸送種別コードは貨物自動車か鉄道か船舶か航空かその他かを示すものであり、報告区分コードは報告用の集計区分エリアを示すものである。
乗務員定義表72は、乗務員コード、乗務員名称、および拠点コードが記憶されている。
車載機種別定義表73は、車載機種別コードおよび車載機種別名称が記憶されている。
燃料定義表74は、燃料コードおよび燃料名称が記憶されている。このうち、燃料名称は、軽油、ガソリン、または重油Aなどが記憶されている。
車種定義表75は、車種コードおよび車種名称が記憶されている。このうち、車種名称は、軽、小型、普通、大型、小型・大型特殊などの種類が記憶されている。
輸送種別定義表76は、輸送種別コードおよび輸送種別名称が記憶されている。このうち、輸送種別名称は、貨物自動車、鉄道、船舶、航空、またはその他などが記憶されている。
報告区分定義表77は、報告区分コードおよび報告区分名称が記憶されている。このうち、報告区分コードは、報告用の集計区分エリアが記憶されている。
評価点定義表78は、評価コード、評価名称および評価項目が記憶されている。このうち、評価項目は、各種評価する項目が記憶されている。
拠点定義表79は、拠点コード、拠点名称、拠点住所、緯度、経度、および会社コードが記憶されている。
会社定義表80は、会社コード、会社名称、会社住所、緯度、および経度が記憶されている。
荷主定義表81は、荷主コード、荷主名称、荷主住所、緯度、経度、および会社コードが記憶されている。このうち荷主コードは、荷主IDが拠点単位として定義されている。
図9は、二酸化炭素排出量計測システム1aの各構成の機能を示す機能ブロック図である。
二酸化炭素排出量計測システム1aの全体構成は、配送管理などを行う他ITシステム7と、輸送地点端末4と、移動体端末50からの情報を配送実績処理サーバ2bで集計処理し、この集計されたデータを受け取ったセントラルサーバ2aが二酸化炭素排出量を算出して出力するようになっている。
詳述すると、輸送地点端末4は、ナンバープレート読取部(AVI)41による車両プレートNo読み取り処理134と、車両重量計測部(WIM)42による車両重量読み取り処理135とを行い、取得した車両ナンバーと車両総重量をまとめるWIM−AVI情報マージ処理133を行い、WIM計測データ132を作成するWIM計測データ132は、読取日時、車両プレートNo(車両ナンバー)、車両計測重量(車両総重量)、および読取地点ID等で構成されている。そして、輸送地点端末4は、このWIM計測データ132をイントラネットあるいはインターネットを通じて配送実績処理サーバ2bに送信する。
他ITシステム7は、配車担当者入力処理111と配送計画決定処理112を実行して配送計画情報113を作成する。この配送計画情報113は、運行年月日、車両コード、荷主コード、積卸区分、および荷物計画重量などで構成されている日かつ車両毎の情報である。他ITシステム7は、この配送計画情報113を配送実績処理サーバ2bに送信する。
移動体端末50は、車両Tの乗務員による配送開始入力143、および配送終了入力144を受け取り、走行実績データ142を作成する。この配送実績データ142は、運行年月日、車両コード、配送元地点ID、配送先地点ID、配送距離、および積荷ステータス等により構成されている。ここでの配送距離は、GPS機能によって走行経路に応じて精度よく取得される。すなわち、発地点と着地点の直線距離ではなく走行経路の距離を取得できるため、実際の走行距離が得られる。また、積荷ステータスは、積込、荷降、休憩、または手持などで構成されている。移動体端末50は、この走行実績データ142を送信する走行実績データ送信処理141を行い、インターネットまたは携帯網を通じて配送実績処理サーバ2bへ送信する。
配送実績処理サーバ2bは、輸送地点端末4からWIM計測データ132を受信するWIM計測データ受信処理127と、移動体端末50から走行実績データ142を受信する走行実績データ受信処理128とを行い、受信したWIM計測データ132および走行実績データ142をマージするWIM−走行実績マージ処理126を実行し、運行実績情報125を作成する。このとき、車両総重量(車両計測重量)から車両単体重量を減算して貨物重量を算出し、この貨物重量に走行距離を乗算して輸送トンキロも求める。ここでの走行距離は、移動体端末50のGPS受信処理52により1秒毎に取得した位置情報から精度よく算出したものを用いる。
この運行実績情報125は、運行年月日、車両コード、輸送距離、輸送トンキロ、配送元地点ID、配送先地点ID、配送元出発日時、配送先出発日時、配送先到着日時、および車両計測重量等により構成される。
また、配送実績処理サーバ2bは、配送計画取込・編集処理124を行って他ITシステム7から配送計画情報113を取得し、セントラルサーバ2aのマスタデータベース108を複製したマスタデータベース122から各種定義表(71〜81)のデータを取得する。
そして、配送実績処理サーバ2bは、これらの配送計画情報113、各種定義表(71〜81)、および運行実績情報125から配送実績情報を編集する配送実績情報編集処理123を実行し、配送実績情報CO2元データ121を作成する。この配送実績情報CO2元データ121を作成する際、配送実績処理サーバ2bは、配送計画情報113の荷物計画重量と実測値の車両計測重量に基づいて荷主別に算出した荷物実績重量を用いて輸送トンキロを決定する。この荷物実績重量の算出方法については後述する。
配送実績情報CO2元データ121は、運行年月日、荷主コード、および輸送トンキロ等により構成されており、セントラルサーバ2aへ送信される。
セントラルサーバ2aは、配送実績処理サーバ2bから配送実績情報CO2元データ121を収集するデータ収集処理104を実行する。そして、セントラルサーバ2aは、このデータ収集処理104で収集した配送実績情報CO2元データ121と、マスタデータベース108から読み出した車両定義表105、CO2排出原単位マスタ106、およびE消費原単位マスタ107とに基づいて、二酸化炭素排出量を算出するCO2算出処理103を実行する。
ここで用いる車両定義表105は、車両定義表71(図8参照)のデータのうち車両総重量と車載冗長重量等を利用する。また、CO2排出原単位マスタ106は、輸送種別と原単位とで構成されており、E消費原単位マスタ107は、燃料種別と算出計数1〜3で構成されている。
詳述すると、CO2排出原単位マスタ106に記憶されている原単位は、図10(A)に示す改良トンキロ法燃料使用原単位である。この改良トンキロ法燃料使用原単位は、車種別に計算式が記憶されている。いずれの計算式も、変数として輸送トンキロ当たり燃料使用量(リットル)、積載率(%)、最大積載量(kg)が用いられている。
また、E消費原単位マスタ107に記憶されている算出計数は、図10(B)に示す排出係数である。この排出係数は、ガソリン、軽油、A重油といった燃料種別毎に定められている。
CO2算出処理103では、収集したデータをもとに、図10(C)に示す計算式を用いて、二酸化炭素排出量(CO2排出量)を算出する。詳述すると、配送実績情報CO2元データ121に含まれる輸送トンキロと、輸送種別に応じてCO2排出原単位マスタ106から得た改良トンキロ法燃料使用原単位算出法により算出した改良トンキロ法燃料使用原単位と、1/1000と、単位発熱量と、燃料種別に応じてE消費原単位マスタ107から得た排出係数と、定数44/12とを乗算することで、CO2排出量を求める。このとき、二酸化炭素排出量の計算式から排出係数と定数44/12を除くことで得られるエネルギー使用量(GJ)も算出する。
このような演算によって図9に示すようにCO2実績情報102を取得し、セントラルサーバ2aは、帳票出力処理101を実行する。CO2実績情報102には、二酸化炭素排出量(CO2(t−CO2))、エネルギー使用量、および輸送トンキロが含まれており、これを適宜のプリンタ等によって帳票に出力する。
図11は、上述した処理にて二酸化炭素排出量を算出するロジックを示す説明図である。
CO2実績情報102は、上述した二酸化炭素排出量(CO2(t−CO2))、エネルギー使用量、および輸送トンキロだけでなく、運行年月日、荷主コード、配送順、配送距離、製品種別、荷物実績重量、燃料種別、輸送種別、配送CO2量(トン・CO2)等も記憶されている。
このうち運行年月日、主コード、配送順、配送距離、および荷物実績重量は、運行実績情報125から取得したものである。
また、この運行実績情報125は、車両コードにより、車両定義表105と紐付けされている。これにより、運行実績情報125の車両コードをもとに運行実績情報125から当該車両に関する情報を取得できるようになっている。
また、車両定義表105は、燃料コード(燃料種別)によりCO2排出原単位マスタ106と紐付けされている。これにより、車両定義表105の燃料コードをもとに、当該車両に対応する原単位(CO2排出係数)を取得できるようになっている。
積載率Aは、CO2実績情報102の貨物実績重量から車両定義表105の最大積載量を除算することで求めることができる。
改良トンキロ法燃料使用原単位Bは、この積載率Aと車両定義表105の最大積載量を入力することで求めることができる。
二酸化炭素排出量Cは、運行実績情報125の輸送トンキロと、CO2排出原単位マスタ106のCO2排出係数と、前記改良トンキロ法燃料使用原単位Bとを入力することで算出することができる。
このように各種データを利用して、二酸化炭素排出量を算出できる。
図12は、配送実績処理サーバ2bが配送実績情報編集処理123にて実行する荷物実績重量の算出処理のフローチャートである。この処理では、運行開始から運行終了まで1トリップ単位で荷主別に荷物の実績重量を算出する。ここで1トリップとは、ある届先から次の届先までの輸送を指し、出発地のセンタから到着地のセンタまでの間に複数存在している。
配送実績処理サーバ2bは、ある地点の出発時点の貨物計測重量を算出する(ステップS1)。この貨物計測重量は、車両重量計測部42で取得した車両計測重量から、マスタデータベース108の車両定義表71に記憶されている車両総重量と車両冗長重量を減算した値である。
配送実績処理サーバ2bは、ある地点を出発する時点の貨物計画総重量を算出する(ステップS2)。この貨物計画総重量は、配送する荷物の各荷主が申告する荷主計画重量を、そのトラックで運ぶ荷物の全てについて加算した重量である。
配送実績処理サーバ2bは、差異総重量を算出する(ステップS3)。この差異総重量は、ステップS2で求めた貨物計画総重量からステップS1で求めた貨物計測重量を減算したものである。
配送実績処理サーバ2bは、ある地点を出発する時点の各荷物計画重量から荷主別の貨物計画重量の比率である荷主按分比率を算出する(ステップS4)。この荷主按分比率は、例えばA,B,Cの3者の荷主であれば次のような形で算出するとよい。
A荷主計画重量:B荷主計画重量:C荷主計画重量=1:2:3
配送実績処理サーバ2bは、ステップS3で求めた差異総重量にステップS4で求めた荷主按分比率を乗じて荷主毎の差異重量を算出する(ステップS5)。
配送実績処理サーバ2bは、荷主毎の積卸区分を取得する(ステップS6)。この積卸区分は、他ITシステム7の配送計画情報113から取得する。
配送実績処理サーバ2bは、荷主毎の荷物実績重量を算出する(ステップS7)。この荷物実績重量は、配送計画情報113の荷物計画重量に基づく荷主の計画重量からステップSS5で求めた荷主の差異重量を減算して求める。
ここで、総計画から総実績を減算した値が正の場合、積卸区分が正であれば計画重量から差異重量を減算し、積卸区分が負であれば計画重量と差異重量を加算する。また、総計画から総実績を減算した値が負の場合、積卸区分が正であれば計画重量と差異重量を加算し、積卸区分が負であれば計画重量から差異重量を減算する。
配送実績処理サーバ2bは、ステップS7で算出した荷物実績重量を登録する(ステップS8)。このとき、次のトリップ時の実績重量算出に利用するため、荷主計画重量を荷主実績重量に置き換える。
配送実績処理サーバ2bは、次の届出があるか否か確認し、届出があれば(ステップS9:YES)、ステップS1〜S8を繰り返す。届出がなければ(ステップS9:NO)、運行終了と認識して処理を終了する。
以上の構成および動作により、実施例1よりさらに精度よく二酸化炭素排出量を求めることができる。
すなわち、二酸化炭素排出量の計測に用いる輸送トンキロのうちの走行距離は、移動体端末50から実際の走行距離を取得して用いることができる。このため、輸送トンキロの輸送距離部分の精度を高めることができる。
また、二酸化炭素排出量の計測に用いる輸送トンキロのうちの荷物重量は、車両重量計測部42による荷物積載中の車両重量の実測値を用いることができる。その上、この実測値から車両自信の重量である車両総重量や、パレット等の冗長重量を除いた重量を用いることができる。さらに、荷物計画重量に基づく荷主按分比率によって実測値の重量から荷主別に荷物重量を割り出すことができる。このように、荷物重量についての精度も非常に高めることができる。またこの荷物重量は、車両重量計測部42による実測値と荷物計画重量に基づく荷主按分比率を利用することで、手間をかけることなく混載便重量の自動按分を実施でき、手間をかけることなく精度の高い値を得ることができる。
また、ナンバープレート読取部41と車両定義表105によって車種を特定し、車種別の改良トンキロ法燃料使用原単位を使用できるため、精度の高い演算を行うことができる。
また、配送計画情報113を用いて荷主を判別できるため、特定荷主を自動判別することができる。
また、二酸化炭素排出量だけでなく、エネルギー使用量、および輸送トンキロも出力できるため、省エネ法対応報告値を全て出力することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の電気通信回線は、実施形態のインターネット3に対応し、
以下同様に、
演算手段は、制御部24に対応し、
記憶手段は、記憶部25に対応し、
ナンバープレート読取手段は、ナンバープレート読取部41に対応し、
車両総重量測定手段は、車両総重量計測部42に対応し、
輸送地点取得手段は、ステップS8で端末IDを読取る制御部44に対応し、
配送距離取得手段は、移動体端末50に対応し、
車両別車種情報は、車両定義表71に対応し、
冗長重量情報は、車両定義表71の車両冗長重量に対応し、
車種別算出法情報は、CO2排出原単位マスタ106に対応し、
配送計画情報取得手段は、配送計画取込・編集処理124に対応し、
車両識別情報は、車両ナンバーおよび車両コードに対応し、
車両ナンバー情報は、車両ナンバーに対応し、
輸送地点情報は、端末IDに対応し、
貨物重量情報は、貨物重量に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
二酸化炭素排出量計測システムのシステム構成図。 二酸化炭素排出量計測システムのブロック図。 改良トンキロ法を用いた二酸化炭素排出量の演算式の説明図。 輸送地点端末による輸送状況確認処理の動作を示すフローチャート。 サーバによる二酸化炭素排出量算出処理の動作を示すフローチャート。 二酸化炭素排出量計測システムのシステム構成を示す構成図。 運行動態管理システムの機能を示すブロック図。 マスタデータベースに記憶されるデータの構成図。 二酸化炭素排出量計測システムの機能ブロック図。 二酸化炭素排出量の算出式の説明図。 二酸化炭素排出量の算出ロジックの説明図。 荷物実績重量の算出処理のフローチャート。
符号の説明
1…二酸化炭素排出量計測システム、2…サーバ、3…インターネット、4…輸送地点端末、24…制御部、25…記憶部、41…ナンバープレート読取部、42…車両総重量計測部、44…制御部、50…移動体端末、71…車両定義表、106…CO2排出原単位マスタ、124…配送計画取込・編集処理、P…輸送地点、T…車両、N…ナンバープレート

Claims (7)

  1. 各輸送地点に設置されて車両のナンバープレートから車両ナンバーを読取るナンバープレート読取手段と該読取を行った輸送地点を取得する輸送地点取得手段とを有する複数の輸送地点端末と、
    情報を記憶する記憶手段と演算を行う演算手段とを有して前記輸送地点端末と電気通信回線で通信可能に接続されるサーバとを備え、
    前記輸送地点端末は、
    前記輸送地端末のナンバープレート読取手段で読取った車両ナンバー情報と、
    前記輸送地点取得手段で取得した輸送地点情報とを前記サーバに前記電気通信回線を通じて送信する構成とし、
    前記サーバは、
    前記記憶手段により、前記車両ナンバーが付与されている車両に関する車両関連情報と、前記輸送地点端末から受信した前記車両ナンバー情報と前記輸送地点情報とを記憶し、
    前記演算手段により、
    所望の車両ナンバーについて出発地と到着地の前記輸送地点情報から移動距離を取得し、
    該所望の車両ナンバーが付されている車両の前記車両関連情報から貨物重量を取得し、
    前記移動距離と前記貨物重量とに基づいて二酸化炭素排出量を算出する
    二酸化炭素排出量計測システム。
  2. 前記複数の輸送地点端末のうち少なくとも1以上の輸送地点端末は、車両の総重量を測定する車両総重量測定手段を備え、該車両総重量測定手段で測定した車両総重量を前記車両ナンバー情報と共に前記サーバに送信できる構成とし、
    前記サーバの前記記憶手段は、前記車両関連情報として、前記車両総重量から前記車両単体の重量である車両単体重量が減算された貨物重量または前記車両総重量を記憶する構成とした
    請求項1記載の二酸化炭素排出量計測システム。
  3. 前記演算手段は、前記移動距離と前記貨物重量とを乗算した輸送トンキロに、予め定められた改良トンキロ法燃料使用原単位と単位発熱量と排出係数と44/12とを乗算して二酸化炭素排出量を算出する構成とした
    請求項1または2記載の二酸化炭素排出量計測システム。
  4. 前記記憶手段は、
    車種別に改良トンキロ法燃料使用原単位の算出法を定めた車種別算出法情報と、
    前記車両ナンバーの車両の車種を示す車両別車種情報とを記憶する構成であり、
    前記演算手段は、
    前記車両ナンバーに基づいて前記車両別車種情報から車種を取得し、
    前記車種別算出法情報を参照して該車種についての改良トンキロ法燃料使用原単位の算出法を用いて改良トンキロ法燃料使用原単位を算出し、
    該改良トンキロ法燃料使用原単位を用いて前記二酸化炭素排出量を算出する構成である
    請求項1または2記載の二酸化炭素排出量計測システム。
  5. 前記車両に積載された荷物の荷主および荷物計画重量と該車両の車両識別情報とで構成される配送計画情報を取得する配送計画情報取得手段を備え、
    前記演算手段は、
    前記車両ナンバーに対応する前記車両識別情報の配送計画情報を参照し、
    前記車両関連情報から取得した前記貨物重量を前記配送計画情報の前記荷物計画重量に基づいて前記荷主別に按分し、
    荷主別に二酸化炭素排出量を出力する構成である
    請求項1から4のいずれか1つに記載の二酸化炭素排出量計測システム。
  6. 前記記憶手段は、荷物以外の重量である冗長重量を示す車両別の冗長重量情報を記憶する構成であり、
    前記演算手段は、前記車両ナンバーの前記貨物重量から前記冗長重量を減算した残重量に基づいて前記二酸化炭素排出量の算出を行う構成である
    請求項1から5のいずれか1つに記載の二酸化炭素排出量計測システム。
  7. 出発地から到着地までの実際の配送距離を取得する配送距離取得手段を備え、
    前記演算手段は、前記所望の車両ナンバーについて出発地と到着地の前記輸送地点情報に基づいて、前記配送距離取得手段で取得した前記出発地から到着地までの配送距離を移動距離として取得する構成である
    請求項1から6のいずれか1つに記載の二酸化炭素排出量計測システム。
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