JP2008143658A - 位置管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 空港内におけるコンテナ等のように移動が頻繁に行われる物品の位置を、簡易に管理できる位置管理システムを提供する。
【解決手段】 位置管理の対象である管理物品に装着され前記管理物品の個別情報を保持するID(IDentification)タグと、前記IDタグから前記個別情報を取得する複数の移動体とを備える位置管理システムであって、前記移動体は、前記IDタグから前記個別情報を取得するID読取手段と自己位置を測定する測位手段とを備え、前記IDタグの通信可能領域に入った時に取得した前記管理物品の前記個別情報と前記個別情報を取得した時の前記自己位置とに基づき、前記管理物品の位置管理を行うようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 位置管理の対象である管理物品に装着され前記管理物品の個別情報を保持するID(IDentification)タグと、前記IDタグから前記個別情報を取得する複数の移動体とを備える位置管理システムであって、前記移動体は、前記IDタグから前記個別情報を取得するID読取手段と自己位置を測定する測位手段とを備え、前記IDタグの通信可能領域に入った時に取得した前記管理物品の前記個別情報と前記個別情報を取得した時の前記自己位置とに基づき、前記管理物品の位置管理を行うようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、管理対象物品の位置を管理する位置管理システムに関するものである。例えば空港ターミナル内において、航空機により輸送されてきたコンテナなどの物品の位置を管理する位置管理システムに関するものである。
従来、リース契約をした産業用機械や情報機器などのリース物品の契約相手先での位置を管理するシステムとして、リース物品にその個別情報を保有するIDタグを添付すると共に、端末に備えたタグリーダによりIDタグの個別情報を読み出し、更にIDタグの個別情報と端末のGPS位置情報とを取り込み通信回線を介してサーバ装置に登録する携帯情報端末を設けた、位置管理システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この位置管理システムでは、リース物品を顧客へ納入する際、リース会社の係員が現地に赴き、物件にIDタグを貼付すると共に、当該タグに機器名などの個別情報を記憶させ、続いて、リース物件に貼付されたタグ情報を読込み、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)受信装置を用いて物件の位置情報を入手し、このタグ情報と位置情報とをサーバに登録することで、リース物品の位置管理をするものであり、上記リース物品の使用後、所定時間経過してから、都合でリース物品の所在地を変更した場合には、リース会社への通報により係員が現地に出向き、再度、タグ情報と位置情報とを読み込んでサーバに登録することで、当該物品の位置を管理するものである。
しかしながら、位置管理を行う対象物品の所在地が頻繁に移動するような場合、例えば、多数のコンテナが頻繁に行き交う空港ターミナルや、海上輸送されたコンテナの搬入、搬出を行うコンテナターミナル等においては、位置管理の対象となる物品(例えば、コンテナ等)が移動した度に、係員がその移動先に行って対象物品に添付されたIDタグからタグ情報を読込み、その位置情報を登録するという動作をしなければならない。
また、他の位置管理システムとして、タグ情報を読み込むタグリーダを予め位置がわかっている所定の場所に設置しておき、タグリーダが物品に添付したIDタグからタグ情報を読み込んだ時点で、当該物品がタグリーダの設置位置にあるとして物品の位置を管理するシステムも提案されている。しかしながら、タグリーダを多数設置する必要があり、また、タグリーダの電波の範囲外に置かれた物品については、位置が把握できないという問題があった。
この位置管理システムでは、リース物品を顧客へ納入する際、リース会社の係員が現地に赴き、物件にIDタグを貼付すると共に、当該タグに機器名などの個別情報を記憶させ、続いて、リース物件に貼付されたタグ情報を読込み、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)受信装置を用いて物件の位置情報を入手し、このタグ情報と位置情報とをサーバに登録することで、リース物品の位置管理をするものであり、上記リース物品の使用後、所定時間経過してから、都合でリース物品の所在地を変更した場合には、リース会社への通報により係員が現地に出向き、再度、タグ情報と位置情報とを読み込んでサーバに登録することで、当該物品の位置を管理するものである。
しかしながら、位置管理を行う対象物品の所在地が頻繁に移動するような場合、例えば、多数のコンテナが頻繁に行き交う空港ターミナルや、海上輸送されたコンテナの搬入、搬出を行うコンテナターミナル等においては、位置管理の対象となる物品(例えば、コンテナ等)が移動した度に、係員がその移動先に行って対象物品に添付されたIDタグからタグ情報を読込み、その位置情報を登録するという動作をしなければならない。
また、他の位置管理システムとして、タグ情報を読み込むタグリーダを予め位置がわかっている所定の場所に設置しておき、タグリーダが物品に添付したIDタグからタグ情報を読み込んだ時点で、当該物品がタグリーダの設置位置にあるとして物品の位置を管理するシステムも提案されている。しかしながら、タグリーダを多数設置する必要があり、また、タグリーダの電波の範囲外に置かれた物品については、位置が把握できないという問題があった。
上記のように従来の位置管理システムでは、管理対象物品が移動する毎に係員が出向いて対象物品に添付されたIDタグからタグ情報を読み込み、位置情報と共に登録するという動作が必要であり、物品の位置を更新するには多くの人手と手間が必要となるという問題があった。
一方、空港ターミナル等の広大なエリア内で行方不明となった物品を捜索する際、物品の正確な現在位置がわからなくとも、どの時点でどの付近にその物品があったかという情報があるだけで、物品の捜索が容易となることがある。
この発明にかかる位置管理システムは上述のような課題を解決するためになされたもので、容易に、管理を行う物品の最新位置を更新して、物品の位置を管理する位置管理システムを提供することを目的とする。
一方、空港ターミナル等の広大なエリア内で行方不明となった物品を捜索する際、物品の正確な現在位置がわからなくとも、どの時点でどの付近にその物品があったかという情報があるだけで、物品の捜索が容易となることがある。
この発明にかかる位置管理システムは上述のような課題を解決するためになされたもので、容易に、管理を行う物品の最新位置を更新して、物品の位置を管理する位置管理システムを提供することを目的とする。
この発明にかかる位置管理システムは、位置管理の対象である管理物品に装着され前記管理物品の個別情報を保持するID(IDentification)タグと、前記IDタグから前記個別情報を取得する複数の移動体とを備える位置管理システムであって、前記移動体は、前記IDタグから前記個別情報を取得するID読取手段と自己位置を測定する測位手段とを備え、前記IDタグの通信可能領域に入った時に取得した前記管理物品の前記個別情報と前記個別情報を取得した時の前記自己位置とに基づき、前記管理物品の位置管理を行うようにした。
この発明の位置管理システムによれば、コンテナ等の移動が頻繁に行われる物品の位置を簡易に管理することができる。
実施の形態1.
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係わる空港内の移動体位置管理システムの概略構成を示す図である。実施の形態1では、空港として、空港内においてコンテナ等の管理物品の最新位置を管理する例について説明する。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係わる空港内の移動体位置管理システムの概略構成を示す図である。実施の形態1では、空港として、空港内においてコンテナ等の管理物品の最新位置を管理する例について説明する。
空港内においては、航空機のほかに、搭乗員用バス、貨物コンテナ運搬車、貨物牽引用トラクター、コンテナ搭載車、食糧運搬車、航空機牽引車、航空機修理用車両、フオークリフトなどの多数の移動体が滑走路、車両用道路などを頻繁に移動している。空港内を走行する乗員用バスや貨物コンテナ運搬車など、自らの動力で空港内を移動することが可能な移動体のことを、ここでは、起動車両と呼ぶ。一方、コンテナや、コンテナを載せる台車など位置管理の対象となる物品のことを、管理物品と呼ぶことにする。
実施の形態1の位置管理システムは、管理物品の位置管理を行う管理局30と、空港内を走行している、管理局30と無線で結ばれた複数の起動車両20(20a、20b、・・・)と、アクティブ型IDタグ11とから構成される。
管理物品10には、アクティブ型ID(IDentification)タグ11が装着される。アクティブ型IDタグ11は、アクティブ型RFID(Radio Frequency IDentification)やアクティブ型ICチップ、あるいは、アクティブ無線タグとも呼ばれるもので、送受信アンテナ部、メモリ部、電源部、制御部などからなり、小型電池を内蔵して予めメモリ部に記憶されたID情報101を周期的に、例えば10秒間に1回の頻度で、周囲に発信する。ID情報101とは、例えば管理物品ごとに与えられた管理用ID番号である。ID情報は、個別情報ともいう。アクティブ型IDタグ11は300MHzや2.4GHz等の周波数帯で送受信を行い、最大、約10m程度の通信距離を有する。また、アクティブ型IDタグ11は、外部から受信した書き込み動作の信号により、周囲への発信を停止したり再開したりする機能を付加することもできる。
管理物品10には、アクティブ型ID(IDentification)タグ11が装着される。アクティブ型IDタグ11は、アクティブ型RFID(Radio Frequency IDentification)やアクティブ型ICチップ、あるいは、アクティブ無線タグとも呼ばれるもので、送受信アンテナ部、メモリ部、電源部、制御部などからなり、小型電池を内蔵して予めメモリ部に記憶されたID情報101を周期的に、例えば10秒間に1回の頻度で、周囲に発信する。ID情報101とは、例えば管理物品ごとに与えられた管理用ID番号である。ID情報は、個別情報ともいう。アクティブ型IDタグ11は300MHzや2.4GHz等の周波数帯で送受信を行い、最大、約10m程度の通信距離を有する。また、アクティブ型IDタグ11は、外部から受信した書き込み動作の信号により、周囲への発信を停止したり再開したりする機能を付加することもできる。
図2は、起動車両20の構成を表すブロック図である。起動車両20は、管理物品10に装着したアクティブ型IDタグからID情報101を読取るタグリーダ21、GPS受信端末などの自己位置を測位する測位機器22、管理局30との間で通信を行う無線LAN通信機などの通信機器23、時計24、受信したID情報101などを記憶する記憶部25、動作制御する制御部26、を備える。
空港内を走行する起動車両20の多数の起動車両は、図2に示す構成(タグリーダ21、測位機器22、通信機器23、時計24、記憶部25、制御部26)を備えており、IDタグからID情報101を読み取る。後に位置管理の方法を説明するが、タグリーダ21等を備える起動車両数が多いほど、管理物品に添付したIDタグからのID情報101を読み取る回数が多くなり、管理物品の位置精度が向上する。
空港内を走行する起動車両20の多数の起動車両は、図2に示す構成(タグリーダ21、測位機器22、通信機器23、時計24、記憶部25、制御部26)を備えており、IDタグからID情報101を読み取る。後に位置管理の方法を説明するが、タグリーダ21等を備える起動車両数が多いほど、管理物品に添付したIDタグからのID情報101を読み取る回数が多くなり、管理物品の位置精度が向上する。
図3は、管理局30の構成を表すブロック図である。管理局30は、通信機32からデータを収集して表示等の処理をする処理部31、起動車両20との間で通信を行う通信部32、起動車両20からの情報を格納するデータベース33、処理内容を入力する入力部34、管理物品の位置を表示する表示部35、を備える。
次に、この位置管理システムの動作を図4、図5のフローチャートを用いて説明する。図4は、起動車両20の動作を説明する図である。
起動車両20は、車両に搭載した測位機器22を用いて上空のGPS衛星から測位用のGPS信号を受信して起動車両20の現在位置を周期的に測位計算し(S101、S102)、測位計算の結果(起動車両20の測位位置)と測位計算を行った時刻(測位時刻)とを関連付けて記憶部25に記憶する(S103)。測位時刻は、時計24が出力する現在時刻を用いてもよいし、GPS信号から得られる時刻を用いても良い。制御部26は、記憶部25に蓄積した測位位置と測位時刻の情報を定期的に取り出し、起動車両20毎に予め与えられている車両IDを付加して、測位結果リスト202として通信機器23を介し管理局30に送信する(S104)。測位結果リスト202の一例を図6に示す。図6に示した測位結果リスト202によれば、車両IDが5番の起動車両20は、時刻M_t1おいて位置(X1、Y1、Z1)にいたことを示している。
起動車両20は、車両に搭載した測位機器22を用いて上空のGPS衛星から測位用のGPS信号を受信して起動車両20の現在位置を周期的に測位計算し(S101、S102)、測位計算の結果(起動車両20の測位位置)と測位計算を行った時刻(測位時刻)とを関連付けて記憶部25に記憶する(S103)。測位時刻は、時計24が出力する現在時刻を用いてもよいし、GPS信号から得られる時刻を用いても良い。制御部26は、記憶部25に蓄積した測位位置と測位時刻の情報を定期的に取り出し、起動車両20毎に予め与えられている車両IDを付加して、測位結果リスト202として通信機器23を介し管理局30に送信する(S104)。測位結果リスト202の一例を図6に示す。図6に示した測位結果リスト202によれば、車両IDが5番の起動車両20は、時刻M_t1おいて位置(X1、Y1、Z1)にいたことを示している。
一方、起動車両20に搭載したタグリーダ21は、管理物品10に装着されたアクティブ型IDタグ11が発するID情報101を検知する検知処理を行う(S106)。タグリーダ21がID情報101を受信すると、時計24から時刻情報(ID情報受信時刻)を取得し、受信したID情報と受信時刻とを関連付けて、ID受信リスト201として、通信機器23を介し管理局30に送信する(S108)。ID受信リスト201の一例を図7に示す。図7に示したID受信リスト201は、車両IDが5番の起動車両20が時刻R_t1でおいて時刻R_t1に関連付けられた位置ID情報を受信したことを示している。
このように起動車両20は、測位機器により自己位置を周期的に測位しながら空港内を走行し、定期的に測位結果リスト202を管理局30に送信する。そして、起動車両20に搭載したタグリーダ21は、走行中、起動車両20の周囲にある管理物品10に装着されたアクティブ型IDタグ11が発するID情報101を検知し、検知した場合にはID情報と時刻情報とを関連付けて、ID情報受信リスト201として、管理局30に送信する。
起動車両20が貨物コンテナ運搬車であれば、起動車両20は、定期的に測位結果リスト202を管理局30に送信すると共に、後方に牽引しているコンテナ等の管理物品のID情報を受信し、ID情報受信リスト201を管理局30に送信する。また、走行中に管理物品とすれ違った時には、管理物品が発するID情報101を受信して、ID情報受信リスト201を管理局30に送信する。
このように起動車両20は管理物品の位置を把握するために、特別に、管理物品10のID情報を読取りに行くという動作は行わず、走行中に管理物品10が発するID情報101を受信すると、そのID情報101を含むID情報受信リスト201を管理局30にその都度送信するという動作を行う。
このように起動車両20は管理物品の位置を把握するために、特別に、管理物品10のID情報を読取りに行くという動作は行わず、走行中に管理物品10が発するID情報101を受信すると、そのID情報101を含むID情報受信リスト201を管理局30にその都度送信するという動作を行う。
次に、管理局30の動作を図5のフローチャートに従って説明する。管理局30は、空港内を走行している複数の起動車両20の各々から受信した測位結果リスト202とID受信リスト201に基づき、管理物品10の最新位置を取得し表示等する。
図5において、管理局30の通信部32は、空港内の各起動車両20から定期的に測位結果リスト202を受信する(S201)。受信した測位結果リスト202は、その都度、データベース33に記憶させる。
S201と平行して、通信部32は、管理物品のID情報を受信した際に起動車両20が送信するID受信リスト201を受信する受信処理を行う(S202)。起動車両からのID受信リスト201が受信されない間は、処理部31は測位結果リスト202の受信処理を継続する(S203)。通信部32がID受信リスト201を受信すると(S203)、処理部31は、受信したID受信リスト201とデータベース33に記憶された測位結果リスト202に基づき、管理物品10の最新位置の取得処理を行う。管理物品10の最新位置は次のようにして求める。まず、処理部31はデータベース33にアクセスし、受信したID受信リスト201中の車両IDの番号を検索番号として、データベース33の中から、その車両IDの番号を含む測位結果リスト202を抽出する(S204)。次に、受信したID受信リスト201中のID情報受信時刻と先に抽出した測位結果リスト202中の測位時刻とを比較し、ID情報受信時刻に最も近い測位時刻を抽出する(S205)。次に、S205で抽出した測位時刻に関連付けられた測位位置を、測位結果リスト202から抽出する(S206)。ここで、S206で抽出した測位位置は、起動車両20が管理物品10が発信するID情報を受信した時にいた位置に最も近い位置を表していることになる。管理物品は、その管理物品が発するID情報を受信した時の起動車両の受信位置の近傍にあることから、処理部31は、S206で抽出した測位位置をID受信リスト201中のID情報で表される管理物品10の最新位置として記録し、また、表示等する(S207)。
S201と平行して、通信部32は、管理物品のID情報を受信した際に起動車両20が送信するID受信リスト201を受信する受信処理を行う(S202)。起動車両からのID受信リスト201が受信されない間は、処理部31は測位結果リスト202の受信処理を継続する(S203)。通信部32がID受信リスト201を受信すると(S203)、処理部31は、受信したID受信リスト201とデータベース33に記憶された測位結果リスト202に基づき、管理物品10の最新位置の取得処理を行う。管理物品10の最新位置は次のようにして求める。まず、処理部31はデータベース33にアクセスし、受信したID受信リスト201中の車両IDの番号を検索番号として、データベース33の中から、その車両IDの番号を含む測位結果リスト202を抽出する(S204)。次に、受信したID受信リスト201中のID情報受信時刻と先に抽出した測位結果リスト202中の測位時刻とを比較し、ID情報受信時刻に最も近い測位時刻を抽出する(S205)。次に、S205で抽出した測位時刻に関連付けられた測位位置を、測位結果リスト202から抽出する(S206)。ここで、S206で抽出した測位位置は、起動車両20が管理物品10が発信するID情報を受信した時にいた位置に最も近い位置を表していることになる。管理物品は、その管理物品が発するID情報を受信した時の起動車両の受信位置の近傍にあることから、処理部31は、S206で抽出した測位位置をID受信リスト201中のID情報で表される管理物品10の最新位置として記録し、また、表示等する(S207)。
このようにして、管理局30は、空港内を走行している複数の起動車両20の各々から受信した測位結果リスト202とID受信リスト201に基づき、管理物品10の最新位置を取得し表示等することができる。
なお、上記の説明では説明を簡単にするため、1台の起動車両20が1個の管理物品10からのID情報を受信し、管制局30が1個の管理物品10の位置を管理する例を説明したが、起動車両20が複数台走行し、管理物品10が複数ある場合であってもよい。
実際の空港では、前述のように多数の起動車両20が空港内を走行している。空港内を走行する多くの起動車両20に実施の形態1で説明したタグリーダと測位装置を備えるようにすることで、管理物品が発するID情報を受信する頻度が高くなり、結果として管理物品10の位置管理精度が向上することが見込める。
実際の空港では、前述のように多数の起動車両20が空港内を走行している。空港内を走行する多くの起動車両20に実施の形態1で説明したタグリーダと測位装置を備えるようにすることで、管理物品が発するID情報を受信する頻度が高くなり、結果として管理物品10の位置管理精度が向上することが見込める。
また、実施の形態1では、管制局30が起動車両20からID受信リスト201をした時に管理物品10の位置を検索し取得するようにしたが、受信したID受信リスト201を蓄積しておき、所定の時点で管理物品10の位置をまとめて検索し取得し、表示等するようにしてもよい。
なお、上記の説明では、起動車両20は、測位機器22で測位した自己位置の測位情報を記憶部に記憶させ、定期的に、例えば10分毎に記憶部に蓄積された測位結果リスト202を管理局30に送信していたが、緊急性がなければ、起動車両20が所定の作業終了後で管理局30に戻ってきた時点で、可搬性メディアにより、記憶部25に記憶された測位結果リスト202やID受信リスト201を管理局30のデータベース33に移動させてもよい。これにより、空港内でなされる通信量を削減することができる。
このように、上記実施の形態1の位置管理システムは、管理物品の位置管理を行う管理局と、空港内を走行しこの管理局と無線で結ばれた複数の起動車両と、管理物品に添付されたアクティブ型IDタグ11とから構成される。
起動車両は、管理物品に装着したアクティブ型IDタグからID情報を読取るタグリーダ、GPS受信端末などの自己位置を測位する測位機器、管理局との間で通信を行う無線LAN通信機などの通信機器、受信したID情報などを記憶する記憶部、動作制御する制御部を備えるようにした。そして、測位機器が測位した測位位置を測位時刻と起動車両の車両IDと関連付けて記憶部に記憶させ、蓄積した測位結果リストとして定期的に管理局に送信するようにし、また、タグリーダがID情報を受信すると、受信したID情報をID情報受信時刻と起動車両の車両IDと関連付けて、ID受信リストとして管理局に送信するようにした。
また、管理局は、通信機からデータを収集して表示等の処理をする処理部、起動車両との間で通信を行う通信機、起動車両からの情報を格納するデータベースを備え、起動車両から測位結果リストを受信すると、受信した測位結果リストをデータベースに記憶させるようにした。また、管理局は、起動車両からID受信リストを受信すると、受信した測位結果リスト202とID受信リスト201に基づき、管理物品10の最新位置を取得し表示等するようにした。
起動車両は、管理物品に装着したアクティブ型IDタグからID情報を読取るタグリーダ、GPS受信端末などの自己位置を測位する測位機器、管理局との間で通信を行う無線LAN通信機などの通信機器、受信したID情報などを記憶する記憶部、動作制御する制御部を備えるようにした。そして、測位機器が測位した測位位置を測位時刻と起動車両の車両IDと関連付けて記憶部に記憶させ、蓄積した測位結果リストとして定期的に管理局に送信するようにし、また、タグリーダがID情報を受信すると、受信したID情報をID情報受信時刻と起動車両の車両IDと関連付けて、ID受信リストとして管理局に送信するようにした。
また、管理局は、通信機からデータを収集して表示等の処理をする処理部、起動車両との間で通信を行う通信機、起動車両からの情報を格納するデータベースを備え、起動車両から測位結果リストを受信すると、受信した測位結果リストをデータベースに記憶させるようにした。また、管理局は、起動車両からID受信リストを受信すると、受信した測位結果リスト202とID受信リスト201に基づき、管理物品10の最新位置を取得し表示等するようにした。
上記実施の形態1の位置管理システムによれば、空港内において頻繁に移動が行われるコンテナ等の物品の位置を、特別に人手をかけることなく、簡易に取得して、その位置を管理することができる。また、その位置を時系列で追跡することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、管理局30は管理物品20の最新位置を記録、表示等するようにしたが、実施の形態2では、管理局30が、行方がわからなくなった管理物品を検索する場合について説明する。実施の形態2の位置管理システムの構成は実施の形態1と同様であり、同一又は相当の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
実施の形態1では、管理局30は管理物品20の最新位置を記録、表示等するようにしたが、実施の形態2では、管理局30が、行方がわからなくなった管理物品を検索する場合について説明する。実施の形態2の位置管理システムの構成は実施の形態1と同様であり、同一又は相当の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図8は、管理局30が管理物品の最新位置を検索する場合の検索フローを示した図である。
図8において、まず、その検索する管理物品のID情報を、キーボード等の入力部34を使用して入力する(S301)。ここでID情報とは、例えば、予め管理物品毎に与えられている管理用ID番号である。
次に、処理部31は、データベース33に記憶されたID受信リスト201の中から、先に入力されたID情報を検索する(S302)。この検索により、当該ID情報がどの起動車両から何時送られてきたかを示す時系列の情報を得ることができる。
次に処理部31は、S302で得た時系列の情報の中で最新のID情報受信時刻を抽出し、そのID情報受信時刻に関連付けられた車両IDを抽出する(S303)。
次に、処理部31はデータベース33中の測位結果リスト202にアクセスし、この測位結果リスト202の中から、車両IDがS303で抽出した車両IDと同一であり、かつ、先に抽出した最新のID情報受信時刻に最も近い測位時刻を抽出し、その測位時刻に関連付けられた測位位置を取り出す(S304)。
処理部31は、S304で抽出した測位位置を、検索している管理物品の最新位置として、表示部35などに出力する。
図8において、まず、その検索する管理物品のID情報を、キーボード等の入力部34を使用して入力する(S301)。ここでID情報とは、例えば、予め管理物品毎に与えられている管理用ID番号である。
次に、処理部31は、データベース33に記憶されたID受信リスト201の中から、先に入力されたID情報を検索する(S302)。この検索により、当該ID情報がどの起動車両から何時送られてきたかを示す時系列の情報を得ることができる。
次に処理部31は、S302で得た時系列の情報の中で最新のID情報受信時刻を抽出し、そのID情報受信時刻に関連付けられた車両IDを抽出する(S303)。
次に、処理部31はデータベース33中の測位結果リスト202にアクセスし、この測位結果リスト202の中から、車両IDがS303で抽出した車両IDと同一であり、かつ、先に抽出した最新のID情報受信時刻に最も近い測位時刻を抽出し、その測位時刻に関連付けられた測位位置を取り出す(S304)。
処理部31は、S304で抽出した測位位置を、検索している管理物品の最新位置として、表示部35などに出力する。
このように実施の形態2の位置管理システムは、検索する管理物品のID情報を入力することにより、特別に人手をかけることなく、容易にその管理物品の最新の位置を知ることができる。
なお、上記の例では検索する管理物品のID情報を入力するが、ID情報として、管理物品の品名や製造メーカ等の特徴情報が含まれていれば、その特徴情報を入力することでそれらの管理物品の最新位置を表示することが可能であり、この場合には、管理物品の管理用ID番号を記憶しておく必要がない。
実施の形態3.
実施の形態1では、起動車両20は管理物品が発信するID情報101を検知すると、そのID情報、車両ID受信時刻を含むID受信リスト201を管理局30に対して送信していたが、実施の形態3では、今まで継続して受信していたID情報101が受信できなくなった時点で、ID受信リスト201を管理局30に対して送信するようにする。なお、実施の形態3の位置管理システムの構成は実施の形態1と同様であり、同一又は相当の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
実施の形態1では、起動車両20は管理物品が発信するID情報101を検知すると、そのID情報、車両ID受信時刻を含むID受信リスト201を管理局30に対して送信していたが、実施の形態3では、今まで継続して受信していたID情報101が受信できなくなった時点で、ID受信リスト201を管理局30に対して送信するようにする。なお、実施の形態3の位置管理システムの構成は実施の形態1と同様であり、同一又は相当の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図9は、起動車両20がID受信リスト201を管理局30に対して送信する送信タイミングを説明する図である。
図9において、起動車両20(a)は貨物コンテナ運搬車であり、コンテナ11を牽引し空港内を走行する。そして、所定の位置に到着した時点で、牽引していたコンテナ11を切り離し、切り離した後は、起動車両20(b)は単独で走行する。
図9において、起動車両20(a)は貨物コンテナ運搬車であり、コンテナ11を牽引し空港内を走行する。そして、所定の位置に到着した時点で、牽引していたコンテナ11を切り離し、切り離した後は、起動車両20(b)は単独で走行する。
図10は、実施の形態3における起動車両20の動作を説明する図である。図10においてS101〜S105は実施の形態1の図4と同じであり、ここでは、実施の形態1と異なるS401とS402について説明する。
図9において、起動車両20(a)がコンテナ10を牽引している間、起動車両20(a)は、コンテナ10に装着されたアクティブ型IDタグ11からID情報101を継続して受信する。起動車両20(a)が所定の位置に到着した時点でコンテナを切り離すと、起動車両20(a)が今まで受信していたアクティブ型IDタグ11からのID情報101が切断される(S401)。切り離された時点におけるコンテナの位置が移動後のコンテナ位置となる。制御部26が、ID情報101が切断されたことを判断すると、起動車両の通信機器23は、最後にID情報101を受信したID情報受信時刻を起動車両の車両IDとID情報とに関連付けし、ID受信リスト201として管理局30に対して送信する(S402)。
管理局30はID受信リスト201を受信すると、実施の形態1の時と同様に、起動車両20から受信した測位結果リスト202とID受信リスト201に基づき、管理物品10の最新位置を取得し表示等する。
管理局30はID受信リスト201を受信すると、実施の形態1の時と同様に、起動車両20から受信した測位結果リスト202とID受信リスト201に基づき、管理物品10の最新位置を取得し表示等する。
このように実施の形態3では、今まで受信していたID情報101が切断された時点で、最後に受信したID情報受信時刻を含むID受信リスト201を管理局30に対して送信するようにするようにしたので、起動車両20から管理局30への通信量が抑えられる効果がある。また、管理局30が管理物品を検索する際も、位置の特定が容易となる。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、ID情報を定期的に発信するアクティブ型IDタグ11を管理物品に装着していたが、実施の形態4では、特に、起動車両20からの信号を受信したときのみID情報を送信する機能を有するアクティブ型IDタグを適用する。
起動車両20に搭載されたタグリーダ21は常に送信命令を発しながら走行する。管理物品10に装着されたアクティブ型IDタグ11は、近くを起動車両20が走行したとき、すなわち起動車両20に搭載されたタグリーダ21から送信命令を受信しタグリーダ21がアクティブ型IDタグ11が送信するID情報101を読める範囲にきたときのみ、ID情報101をタグリーダ21に送信するようにする。
ID情報101を受信した起動車両20は、ID受信リスト201を管制局30に送信し、管制局30は、実施の形態1〜3と同様にして、起動車両20から受信した測位結果リスト202とID受信リスト201に基づき、管理物品10の最新位置を取得し表示等する。
このように実施の形態4では、管理物品10に、外部からの信号を受信したときのみID情報を送信する機能を有するアクティブ型IDタグを装着することにより、アクティブ型IDタグの電池消耗を抑えることができる。結果として、本発明の位置管理システムにおいて、管理物品の位置管理を長期間実施することができる。
実施の形態1〜3では、ID情報を定期的に発信するアクティブ型IDタグ11を管理物品に装着していたが、実施の形態4では、特に、起動車両20からの信号を受信したときのみID情報を送信する機能を有するアクティブ型IDタグを適用する。
起動車両20に搭載されたタグリーダ21は常に送信命令を発しながら走行する。管理物品10に装着されたアクティブ型IDタグ11は、近くを起動車両20が走行したとき、すなわち起動車両20に搭載されたタグリーダ21から送信命令を受信しタグリーダ21がアクティブ型IDタグ11が送信するID情報101を読める範囲にきたときのみ、ID情報101をタグリーダ21に送信するようにする。
ID情報101を受信した起動車両20は、ID受信リスト201を管制局30に送信し、管制局30は、実施の形態1〜3と同様にして、起動車両20から受信した測位結果リスト202とID受信リスト201に基づき、管理物品10の最新位置を取得し表示等する。
このように実施の形態4では、管理物品10に、外部からの信号を受信したときのみID情報を送信する機能を有するアクティブ型IDタグを装着することにより、アクティブ型IDタグの電池消耗を抑えることができる。結果として、本発明の位置管理システムにおいて、管理物品の位置管理を長期間実施することができる。
実施の形態5.
実施の形態5では、実施の形態1〜3で説明した位置管理システムにおいて、管理物品に装着されるアクティブ型IDタグ11に、特に、外部からの信号を受信して送信の有無を切り替えられる機能を有するアクティブ型IDタグを適用する。
管理物品10が飛行機の貨物室など電波の送信が許容されない環境に搬入されたときには、管理局30から送信停止の命令を送ることにより、アクティブ型IDタグ11の送信を停止させる。また、管理物品10が飛行機の貨物室から搬出され、再度、送信が必要になったときには外部からの送信開始の命令によって送信を再開させる。
このように実施の形態5では、管理物品10に、外部からの信号を受信して送信の有無を切り替えられる機能を有するアクティブ型IDタグを適用することにより、アクティブ型IDタグの電池消耗を抑えることができ、また、アクティブ型IDタグから発信される不要電波によって生じる例えば飛行機の制御機器への影響を抑えることができる。
実施の形態5では、実施の形態1〜3で説明した位置管理システムにおいて、管理物品に装着されるアクティブ型IDタグ11に、特に、外部からの信号を受信して送信の有無を切り替えられる機能を有するアクティブ型IDタグを適用する。
管理物品10が飛行機の貨物室など電波の送信が許容されない環境に搬入されたときには、管理局30から送信停止の命令を送ることにより、アクティブ型IDタグ11の送信を停止させる。また、管理物品10が飛行機の貨物室から搬出され、再度、送信が必要になったときには外部からの送信開始の命令によって送信を再開させる。
このように実施の形態5では、管理物品10に、外部からの信号を受信して送信の有無を切り替えられる機能を有するアクティブ型IDタグを適用することにより、アクティブ型IDタグの電池消耗を抑えることができ、また、アクティブ型IDタグから発信される不要電波によって生じる例えば飛行機の制御機器への影響を抑えることができる。
実施の形態6.
実施の形態2では、起動車両に搭載したタグリーダ21がID情報101を受信すると、受信したID情報をID情報受信時刻と受信した起動車両20の車両IDと関連付けてID受信リスト201として管理局30に送信するようにした。実施の形態6では、起動車両に搭載したタグリーダ21がID情報101を受信すると、起動車両に搭載した測位機器が測位演算を行い、受信したID情報と測位位置と時刻情報とを関連付けて、ID受信リスト221として管理局30に送信するようにした。
実施の形態6の位置管理システムの構成は実施の形態1と同様であり、同一又は相当の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
実施の形態2では、起動車両に搭載したタグリーダ21がID情報101を受信すると、受信したID情報をID情報受信時刻と受信した起動車両20の車両IDと関連付けてID受信リスト201として管理局30に送信するようにした。実施の形態6では、起動車両に搭載したタグリーダ21がID情報101を受信すると、起動車両に搭載した測位機器が測位演算を行い、受信したID情報と測位位置と時刻情報とを関連付けて、ID受信リスト221として管理局30に送信するようにした。
実施の形態6の位置管理システムの構成は実施の形態1と同様であり、同一又は相当の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図11は、実施の形態6における起動車両20の動作を説明するフローチャート図である。
空港内を走行する起動車両20に搭載したタグリーダ21は、常時、管理物品10に装着されたアクティブ型IDタグ11が発するID情報101の受信を行う(S501)。タグリーダ21がID情報101を受信すると、起動車両20に搭載した測位機器22が測位演算を行い、起動車両20の現在の測位位置を取得する(S503)。
次に、制御部26は、受信したID情報101とS503で取得した測位位置と起動車両の車両IDとを関連付け、ID受信リスト211として、通信機器23を介し管理局30に送信する(S504)。
空港内を走行する起動車両20に搭載したタグリーダ21は、常時、管理物品10に装着されたアクティブ型IDタグ11が発するID情報101の受信を行う(S501)。タグリーダ21がID情報101を受信すると、起動車両20に搭載した測位機器22が測位演算を行い、起動車両20の現在の測位位置を取得する(S503)。
次に、制御部26は、受信したID情報101とS503で取得した測位位置と起動車両の車両IDとを関連付け、ID受信リスト211として、通信機器23を介し管理局30に送信する(S504)。
管理局30は、起動車両20からID受信リスト202を受信すると、受信したID受信リスト202中の測位位置を、ID情報で表される管理物品の最新位置として記録し、また、表示等する。
以上のように上記実施の形態6の位置管理システムによれば、多数の起動車両が走行する空港などにおいて、頻繁に移動が行われるコンテナ等の物品の最新位置を、特別に人手をかけることなく、簡易に管理することができる。また、その位置を時系列で追跡することができる。
なお、アクティブ型IDタグ11を、実施の形態4で説明した、起動車両20からの信号を受信したときのみID情報を送信する機能を有するアクティブ型IDタグとしてもよく、また、実施の形態5で説明した、外部からの信号を受信して送信の有無を切り替えられる機能を有するアクティブ型IDタグを適用してもよい。
実施の形態7.
実施の形態1〜6の管理物品には、小型電池を内蔵し周期的にID情報101を周囲に送信するアクティブ型IDタグ11を装着するようにした。しかしながら、このようなアクティブ型IDタグ11は小型電池を使用するため、電池が消耗した場合にはID情報101の送信ができなくなり、結果として、管理物品の位置管理ができなくなることが考えられる。
実施の形態1〜6の管理物品には、小型電池を内蔵し周期的にID情報101を周囲に送信するアクティブ型IDタグ11を装着するようにした。しかしながら、このようなアクティブ型IDタグ11は小型電池を使用するため、電池が消耗した場合にはID情報101の送信ができなくなり、結果として、管理物品の位置管理ができなくなることが考えられる。
実施の形態7の位置管理システムでは、実施の形態1〜6で使用したアクティブ型IDタグ11において、その電池を交換した時期を、アクティブ型IDタグ11のメモリ部にID情報として記録しておくようにする。
アクティブ型IDタグ11は周期的にID情報を周囲に送信するが、管理局30は、ID情報を受信することにより、そのアクティブ型IDタグ11の電池交換をした時期を知ることができ、電池交換時期が近づいたときに、警告を出すことができる。
これにより、電池が消耗していたためにID情報101の送信ができなくなり、結果として、管理物品の位置管理ができなくなるということがなくなり、信頼性の高い位置管理システムを得ることができる。
アクティブ型IDタグ11は周期的にID情報を周囲に送信するが、管理局30は、ID情報を受信することにより、そのアクティブ型IDタグ11の電池交換をした時期を知ることができ、電池交換時期が近づいたときに、警告を出すことができる。
これにより、電池が消耗していたためにID情報101の送信ができなくなり、結果として、管理物品の位置管理ができなくなるということがなくなり、信頼性の高い位置管理システムを得ることができる。
なお、ID情報101として管理物品の内容情報を記憶させておいてもよい。これにより、内容情報を検査パラメータとして使用する。
実施の形態8.
実施の形態1〜6では、管制局30は、直近の時間に、管理物品10からID情報101を受信した起動車両20からのID受信リスト201を用いて、その管理物品の最新位置を取得するようにしたが、直近の1つのID受信リストのみでなく、所定の時間の間に受信した複数のID受信リストを用いて管理物品の位置を取得するようにしてもよい。
実施の形態1〜6では、管制局30は、直近の時間に、管理物品10からID情報101を受信した起動車両20からのID受信リスト201を用いて、その管理物品の最新位置を取得するようにしたが、直近の1つのID受信リストのみでなく、所定の時間の間に受信した複数のID受信リストを用いて管理物品の位置を取得するようにしてもよい。
図12は実施の形態8の位置管理システムにおいて、管理物品の位置を算出する方法を説明した図である。
図12においてP1は、直近の時刻T1に、管理物品10からID情報101を受信した起動車両(起動車両_1)からのID受信リスト201を用いて算出した管理物品10の位置(測位位置_1)である。P2は、直近の時刻T1を基準としてT1から所定の時間Δtの間の時刻T2に、管理物品10からID情報101を受信した起動車両(起動車両_2)からのID受信リスト201を用いて算出した管理物品10の位置(測位位置_2)である。同様に、P3は、直近の時刻T1を基準としてT1から所定の時間Δtの間の時刻T2に、管理物品10からID情報101を受信した起動車両(起動車両_3)からのID受信リスト201を用いて算出した管理物品10の位置(測位位置_3)である。
管制局30は、P1〜P3の位置に基づき、管理物品10の位置を算出する。例えば、P1〜P3の重心位置を管理物品10の位置とする。または、時刻(T1〜T3)によりP1〜P3に重み付けをして管理物品10の位置を算出してもよい。
このように、直近の1つのID受信リストのみでなく、所定の時間の間に受信した複数のID受信リストを用いて管理物品の位置を取得することで、より正確な管理物品の位置を取得することが可能となる。
図12においてP1は、直近の時刻T1に、管理物品10からID情報101を受信した起動車両(起動車両_1)からのID受信リスト201を用いて算出した管理物品10の位置(測位位置_1)である。P2は、直近の時刻T1を基準としてT1から所定の時間Δtの間の時刻T2に、管理物品10からID情報101を受信した起動車両(起動車両_2)からのID受信リスト201を用いて算出した管理物品10の位置(測位位置_2)である。同様に、P3は、直近の時刻T1を基準としてT1から所定の時間Δtの間の時刻T2に、管理物品10からID情報101を受信した起動車両(起動車両_3)からのID受信リスト201を用いて算出した管理物品10の位置(測位位置_3)である。
管制局30は、P1〜P3の位置に基づき、管理物品10の位置を算出する。例えば、P1〜P3の重心位置を管理物品10の位置とする。または、時刻(T1〜T3)によりP1〜P3に重み付けをして管理物品10の位置を算出してもよい。
このように、直近の1つのID受信リストのみでなく、所定の時間の間に受信した複数のID受信リストを用いて管理物品の位置を取得することで、より正確な管理物品の位置を取得することが可能となる。
10 管理物品、11 アクティブ型IDタグ、20 起動車両、21 タグリーダ、22 測位機器、23 通信機器、24 時計、25 記憶部、26 制御部、30 管理局、31 処理部、32 通信機、33 データベース、34 入力部、35 表示部、101 ID情報、201 ID受信リスト、202 測位結果リスト。
Claims (7)
- 位置管理の対象である管理物品に装着され前記管理物品の個別情報を保持するID(IDentification)タグと、前記IDタグから前記個別情報を取得する複数の移動体とを備える位置管理システムであって、
前記移動体は、前記IDタグから前記個別情報を取得するID読取手段と自己位置を測定する測位手段とを備え、前記IDタグの通信可能領域に入った時に取得した前記管理物品の前記個別情報と前記個別情報を取得した時の前記自己位置とに基づき、前記管理物品の位置管理を行うことを特徴とする位置管理システム。 - 前記個別情報を用いて前記管理物品の位置を管理する管制局とを更に備える位置管理システムであって、
前記移動体は、自己位置を測定し、測定した測位位置と測定した測定時刻とを関連付けて測位結果リストとして出力する測位手段と、前記IDタグの通信距離の範囲内に入ると前記IDタグから前記個別情報を取得し、取得した前記個別情報と前記個別情報を受信した受信時刻と移動体毎に与えられた移動体の識別情報とを関連付けてID受信リストとして出力するID読取手段と、前記測位結果リストと前記ID受信リストとを前記管制局に送信する通信手段と、を備え、
前記管制局は、前記測位結果リストの前記測定時刻と前記ID受信リストの前記受信時刻とを比較し、前記受信時刻に最も近い時刻の前記測定時刻における前記測位位置を前記測位結果リストから抽出して前記管理物品の位置とすることを特徴とする請求項1記載の位置管理システム。 - 前記測位手段は、前記測位結果リストを蓄積して、蓄積した前記測位結果リストを定期的に送信し、
前記ID読取手段は、前記個別情報の受信のタイミングに応じて前記ID受信リストを前記通信手段を介して送信することを特徴とする請求項2記載の位置管理システム。 - 前記測位手段は、前記測位結果リストを蓄積して、蓄積した前記測位結果リストを定期的に送信し、
前記ID読取手段は、継続して受信していた前記個別情報の受信が途切れたタイミングに応じて前記ID受信リストを前記通信手段を介して送信することを特徴とする請求項2記載の位置管理システム。 - 前記IDタグは、電源部を備え、定期的に前記個別情報を発信するアクティブ型IDであることを特徴とする請求項2から4いずれかに記載の位置管理システム。
- 前記IDタグは、前記移動体から送信停止の信号を受信すると前記個別情報の送信を停止し、送信開始の信号を受信すると前記個別情報の送信を再開するアクティブ型IDであることを特徴とする請求項2から4何れかに記載の位置管理システム。
- 位置管理を行う管理物品に装着され前記管理物品の個別情報を所有するID(IDentification)タグと、前記IDタグから前記個別情報を取得する複数の移動体と、前記個別情報を用いて前記管理物品の位置を管理する管制局とを備える位置管理システムであって、
前記移動体は、前記IDタグの通信距離の範囲内に入ると前記IDタグから前記個別情報を取得するID読取手段と、前記ID読取手段が前記個別情報を取得すると前記移動体の位置を測定する測位手段と、前記個別情報と前記移動体の位置とを関連付けて前記管制局に送信する通信手段と、を備え、
前記管制局は、前記個別情報と前記移動体の位置とに基づき、前記管理物品の位置管理を行うことを特徴とする位置管理システム。
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