JP6681367B2 - 盗難検知システム - Google Patents

盗難検知システム Download PDF

Info

Publication number
JP6681367B2
JP6681367B2 JP2017147844A JP2017147844A JP6681367B2 JP 6681367 B2 JP6681367 B2 JP 6681367B2 JP 2017147844 A JP2017147844 A JP 2017147844A JP 2017147844 A JP2017147844 A JP 2017147844A JP 6681367 B2 JP6681367 B2 JP 6681367B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
tag
wireless
server
theft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017147844A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019028752A (ja
Inventor
宮本 真人
真人 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Energy System Corp
Original Assignee
Yazaki Energy System Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Energy System Corp filed Critical Yazaki Energy System Corp
Priority to JP2017147844A priority Critical patent/JP6681367B2/ja
Priority to MYPI2018702341A priority patent/MY194735A/en
Publication of JP2019028752A publication Critical patent/JP2019028752A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6681367B2 publication Critical patent/JP6681367B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Burglar Alarm Systems (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、無線タグおよび車載器を利用する盗難検知システムに関する。
例えば、様々な企業の物流部門においては、工場、倉庫、配送拠点などの間で様々な物品を車両等を用いて輸送する。このような輸送の際に、作業の手違いにより荷物を紛失する場合がある。また、荷物、輸送用パレット、コンテナなどが輸送中や保管時に盗難の被害に遭う場合もある。また、車両が盗難の被害に遭うことも生じる。
例えば、特許文献1には、忘れ物等の遺失物を探索するための技術が開示されている。すなわち、タグ識別情報を含む無線タグ情報を記憶する無線タグと、無線タグ情報と依頼探索エリア情報とを依頼探索情報として登録し、依頼探索情報に基づき遺失物情報を発行する遺失物管理サーバ装置と、無線タグ情報を受信する機能、および自己の位置を測位する機能を有し、遺失物情報に基づき無線タグの位置探索を行う複数の携帯端末装置とを備え、遺失物管理サーバ装置は、遺失物情報を、登録された依頼探索エリア情報に基づいて発行する。
また、特許文献2は、管理対象物の所在確認を簡易な手順で実現すると共に、更に管理対象物を紛失した場合の探索を効率的に実現するための物品所在管理システムを示している。すなわち、管理対象物に管理タグIDを記録したICタグを貼付する。携帯端末によってICタグに接近させることで端末側プログラムを起動し、管理タグIDと携帯端末の端末所有者個別情報を物品所在管理サーバに送信し、予め記憶された管理タグIDと端末所有者個別情報の組み合わせと合致することを持って管理対象物の所在確認とする。また、端末側プログラムは定期的に自己位置取得部から得た位置情報を物品所在管理サーバに送信し、管理タグ履歴情報として蓄積する。管理対象物が紛失した際には蓄積した管理タグ履歴情報を地図上にプロットし公開することで、管理対象物の探索を支援する。
特開2005−3627号公報 特開2015−71492号公報
例えば、荷物、輸送用パレット、コンテナなどの物品を車両で輸送するような場合には、一般的には、工場、倉庫、配送拠点などの特定の地点のみで、作業者が管理対象物品の有無に関する確認作業を車両毎に実施している。したがって、輸送の途中で一部の物品が盗難に遭ったような場合には、盗難が発生してから管理者がそれに気づくまでに時間がかかる可能性が高い。しかも、実際に盗難が発生した場所を特定できないので、盗難に遭った物品を発見することは困難であった。
また、上記のような場合に、物品の車両に対する積み卸し時等の作業の手違いによって物品を紛失したような状況と、当該物品が実際に盗難に遭った状況とを正しく区別することもできなかった。
また、例えばそれぞれの物品に無線タグなどを取り付けておけば、各々の物品の有無を個別に管理することが可能になる。しかし、各物品の正規の移動による変化と、盗難による変化とを区別することは困難である。例えば、広い工場内であれば、盗難でなくとも各物品が大きく移動する可能性が十分にある。また、輸送用の車両が移動を開始してからある程度の時間が経過したとしても、道路の渋滞などの特殊事情がある場合には、車両および物品がしばらく同じ場所に留まっている可能性がある。一方、物品を輸送している車両が輸送の途中で休憩のために一般の道路や駐車場で一時停止したような状況であれば、物品が僅かに移動しただけでも盗難の可能性があると考えられる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、物品の盗難が発生した場合に、それを素早く検知することが可能な盗難検知システムを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る盗難検知システムは、下記(1)〜()を特徴としている。
(1) 車両に搭載される車載器と、
前記車両の外側に存在し、無線タグが装着された物品の盗難を検知する機能を備えたサーバと、を有し、
前記車載器は、
前記無線タグからの無線信号を受信する無線信号受信部と、
前記車両の現在位置を表す情報を取得する位置情報取得部と、
前記サーバに対して無線信号を送信する無線信号送信部と、
前記無線信号受信部が受信した各無線タグからの無線信号の内容を、前記位置情報取得部が取得した現在位置と関連付け、前記無線信号送信部を利用して前記サーバに送信する送信制御部と、を備え、
前記サーバは、
前記車載器から受信した信号に基づいて前記物品の盗難を検知し、
前記車載器が搭載された車両が停止している状態で、前記車載器における前記無線タグからの無線信号の受信状態異常を検知した場合に、前記無線タグ又は当該無線タグに対応付けられた物品の盗難が発生したと認識する物品管理部と、
前記無線タグに対応付けられた物品の保管場所又は行き先の拠点を表す1つ以上の行き先情報を取得する行き先情報取得部と、を有し、
前記物品管理部は、前記車載器における前記無線タグからの無線信号の受信状態が異常か否かを識別するための判定条件を、前記車載器から取得した前記現在位置が前記保管場所又は前記拠点の近傍であるか否かに応じて自動的に変更する、
ことを特徴とする盗難検知システム。
上記(1)の構成の盗難検知システムによれば、前記サーバは、前記車載器から受信した信号に基づいて前記物品の盗難を検知できる。すなわち、監視対象の物品が盗難によって前記車両および車載器から遠い位置に移動すると、前記物品に取り付けられた無線タグの電波を前記車載器が受信できない状態になり、又は電波が弱くなったり距離が離れたことを検知するので、盗難を検知できる。しかも、盗難が発生した時の車載器の現在位置の情報が得られるので、前記サーバは盗難の発生場所を容易に特定できる。
更に、監視対象の物品の盗難が発生しやすい車両停止時に、前記無線タグからの無線信号の受信状態異常を検知するので、紛失と区別して物品の盗難を検知できる。例えば、荷物の積載作業の手違いにより物品を積載せずに車両が走行を開始したような場合には、走行中に異常が検知される可能性が高いので、盗難ではないことを認識できる。
更に、前記物品管理部が盗難を識別するための判定条件を状況に応じて最適化できるので、判定精度が向上する。すなわち、前記保管場所又は前記拠点の近傍では、盗難でなくても正規の作業等に伴って比較的広い範囲で物品が移動する可能性がある。一方、道路上や一般の駐車場等の場所で車両が停止している状況では、物品が車両から少し離れただけで盗難とみなすことが可能である。このような状況の違いに応じて判定条件を切り替えることにより、判定の誤りをなくし、しかも素早く盗難を検知することが可能になる。
(2) 車両に搭載される車載器と、
前記車両の外側に存在し、無線タグが装着された物品の盗難を検知する機能を備えたサーバと、を有し、
前記車載器は、
前記無線タグからの無線信号を受信する無線信号受信部と、
前記車両の現在位置を表す情報を取得する位置情報取得部と、
前記サーバに対して無線信号を送信する無線信号送信部と、
前記無線信号受信部が受信した各無線タグからの無線信号の内容を、前記位置情報取得部が取得した現在位置と関連付け、前記無線信号送信部を利用して前記サーバに送信する送信制御部と、を備え、
前記サーバは、
前記車載器から受信した信号に基づいて前記物品の盗難を検知し、
前記車載器が搭載された車両が停止している状態で、前記車載器における前記無線タグからの無線信号の受信状態異常を検知した場合に、前記無線タグ又は当該無線タグに対応付けられた物品の盗難が発生したと認識する物品管理部を有し、
前記物品管理部は、該当する車両が走行を開始した後で、同じ無線タグからの信号を継続的に受信している状態が所定の条件を満たした場合に、前記無線タグを確定タグとみなし、前記確定タグのみを盗難管理の対象とする、
ことを特徴とする盗難検知システム。
上記(2)の構成の盗難検知システムによれば、車両で物品の運搬を開始した後の安定した状態で、盗難の管理を行うことができる。また、例えば運搬の途中で物品から脱落して紛失したような無線タグを前記確定タグから除外すれば、誤って盗難の判定が行われるのを防止できる。
(3) 車両に搭載される車載器と、
前記車両の外側に存在し、無線タグが装着された物品の盗難を検知する機能を備えたサーバと、を有し、
前記車載器は、
前記無線タグからの無線信号を受信する無線信号受信部と、
前記車両の現在位置を表す情報を取得する位置情報取得部と、
前記サーバに対して無線信号を送信する無線信号送信部と、
前記無線信号受信部が受信した各無線タグからの無線信号の内容を、前記位置情報取得部が取得した現在位置と関連付け、前記無線信号送信部を利用して前記サーバに送信する送信制御部と、を備え、
前記サーバは、
前記車載器から受信した信号に基づいて前記物品の盗難を検知し、
前記車載器が搭載された車両が停止している状態で、前記車載器における前記無線タグからの無線信号の受信状態異常を検知した場合に、前記無線タグ又は当該無線タグに対応付けられた物品の盗難が発生したと認識する物品管理部と、
前記無線タグに対応付けられた物品の保管場所又は行き先の拠点を表す1つ以上の行き先情報を取得する行き先情報取得部と、を有し、
前記物品管理部は、
前記車載器における前記無線タグからの無線信号の受信状態が異常か否かを識別するための判定条件を、前記車載器から取得した前記現在位置が前記保管場所又は前記拠点の近傍であるか否かに応じて自動的に変更し、
該当する車両が走行を開始した後で、同じ無線タグからの信号を継続的に受信している状態が所定の条件を満たした場合に、前記無線タグを確定タグとみなし、前記確定タグのみを盗難管理の対象とする、
ことを特徴とする盗難検知システム。
上記()の構成の盗難検知システムによれば、車両で物品の運搬を開始した後の安定した状態で、盗難の管理を行うことができる。また、例えば運搬の途中で物品から脱落して紛失したような無線タグを前記確定タグから除外すれば、誤って盗難の判定が行われるのを防止できる。
本発明の盗難検知システムによれば、物品の盗難が発生した場合に、それを素早く検知することが可能である。すなわち、監視対象の物品が盗難によって車両および車載器から遠い位置に移動すると、車載器は物品に取り付けられた無線タグの電波を受信できない状態になったり、又は電波が弱くなったり距離が離れたことを検知するので、サーバは車載器の検知結果に基づいて盗難を検知できる。しかも、盗難が発生した時の車載器の現在位置の情報が得られるので、サーバは盗難の発生場所を容易に特定できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態における車載器の構成例を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施形態における盗難検知システムの構成例を示すブロック図である。 図3は、盗難検知システムのサーバが使用するデータベースの構成例を示す模式図である。 図4は、本発明の実施形態における車載器の動作例を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施形態においてサーバが実行する確定タグ処理の例を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施形態においてサーバが実行する盗難判定処理の例を示すフローチャートである。 図7は、図6に示した盗難判定処理の変形例を示すフローチャートである。 図8は、タグの信号を受信した場合のサーバの動作、およびタグを検索する場合のサーバの動作を示すフローチャートである。 図9は、車載器を搭載した車両と通信可能範囲および無線タグの位置関係の例を示す平面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<車載器の構成例>
本発明の実施形態における車載器10の構成例を図1に示す。この車載器10は、例えばトラックなどの車両に載せて搬送される様々な荷物を管理するために当該車両に搭載した状態で使用される。この車載器10は、荷物を管理するための専用の車載器として構成するか、又は例えばデジタルタコグラフのような一般的な車載器の一部分として構成することが想定される。
図1に示した車載器10は、マイクロコンピュータ(CPU)11、速度信号インタフェース12、エンジン信号インタフェース13、GPSインタフェース14、アナログ信号インタフェース15、外部入力インタフェース16、タグ信号インタフェース17、広域無線通信モジュール18、アンテナ19、不揮発メモリ20、揮発メモリ21、SDカード22、スイッチ入力部23、および液晶表示部(LCD)24を備えている。
マイクロコンピュータ11は、予め組み込まれたプログラムを実行することにより、車載器10に必要とされる様々な機能を実現する。マイクロコンピュータ11の主要な動作については後で説明する。
速度信号インタフェース12は、車両側から出力される所定の車速信号SG1をマイクロコンピュータ11の入力処理に適した信号に変換する。マイクロコンピュータ11は、車速信号SG1のパルス数や信号の周期を監視することにより、車両の走行速度や走行距離を把握できる。
エンジン信号インタフェース13は、車両側から出力される所定のエンジン回転信号SG2をマイクロコンピュータ11の入力処理に適した信号に変換する。マイクロコンピュータ11は、エンジン回転信号SG2のパルス数や信号の周期を監視することにより、エンジンの回転速度(rpm)を把握できる。
GPSインタフェース14は、図示しないGPS受信機からの信号SG3をマイクロコンピュータ11に入力するために利用される。GPS受信機は複数のGPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信して、受信地点である車両の現在位置を算出できる。マイクロコンピュータ11は、現在位置の情報をGPSインタフェース14を経由してGPS受信機から取得できる。
アナログ信号インタフェース15は、車両の荷物室内の温度などを表すアナログ信号SG4をデジタル信号に変換してマイクロコンピュータ11に与えることができる。したがって、マイクロコンピュータ11は各荷物の温度等を管理することができる。
外部入力インタフェース16は、所定の外部信号SG5をマイクロコンピュータ11の入力処理に適した信号に変換する。例えば車両に加わった加速度の大きさを表す信号を外部信号SG5として外部入力インタフェース16に入力することができる。
タグ信号インタフェース17は、レシーバ30をマイクロコンピュータ11の入力に接続するために利用される。レシーバ30は、後述する無線タグ32の無線信号を受信する機能を有する。なお、レシーバ30は、図1のように車載器10の外側に接続してもよいし、車載器10に内蔵してもよい。
広域無線通信モジュール18は、例えば移動体通信事業者などが提供する無線基地局41などとの間で無線通信回線を確保し、広域の無線通信を可能にするための機能を有している。広域無線通信モジュール18は、アンテナ19を介して無線基地局41と通信することができる。
不揮発メモリ20は、マイクロコンピュータ11のアクセスにより、データの読み出しおよび保持しているデータの書き換えが可能なフラッシュメモリのような電子デバイスである。不揮発メモリ20は、車載器10が使用する様々なパラメータ、定数データ、プログラムなどのデータを保持するために利用される。
揮発メモリ21は、マイクロコンピュータ11のアクセスにより、データの読み出しおよび書き込みが自在な半導体メモリデバイスである。揮発メモリ21は、マイクロコンピュータ11が扱う様々なデータを一時的に保持するために利用される。
SDカード22は、図示しない所定のカードインタフェースを利用して、着脱自在な状態で車載器10に接続される。SDカード22は、例えば車両の運行データのように、車載器10が記録すべき様々なデータを保存するために利用される。
スイッチ入力部23は、車両の運転者などのユーザの入力操作を受け付けるための複数のボタンの操作状態を表す信号を生成するスイッチを備えている。各ボタンの操作状態の信号は、スイッチ入力部23からマイクロコンピュータ11に入力される。
液晶表示部24は、車載器10の筐体前面の運転者から見やすい位置に配置されており、マイクロコンピュータ11の制御により、車載器10の動作状態を表示したり、ユーザの入力操作の際に必要な情報を表示するために利用される。
<盗難検知システムの構成例>
本発明の実施形態における盗難検知システムの構成例を図2に示す。図2に示した例では、複数の荷物31−1、31−2、および31−3に、それぞれ無線タグ32−1、32−2、および32−3が取り付けられている。
なお、荷物に限らず例えば車両自体の盗難を検知するためにこのシステムを利用することも可能である。車両の盗難を検知する場合には、車両上に少なくとも1つの無線タグ32を取り付ける。
ここで、各無線タグ32−1〜32−3は、アクティブタグである。すなわち、各々のタグが電池を内蔵しており、自らの電力で周期的に電波を発し、タグの情報を送信する。各々のタグにセンサを接続してセンサが検出した情報をタグから送信することもできる。各無線タグ32−1〜32−3は、具体例としては、1分毎に周期的にそれ自身のIDを含む情報を無線信号として送信する。
また、例えば920[MHz]の周波数帯を利用して無線信号を送信する。その場合、例えば300[m]程度距離が離れた位置まで無線タグ32−1〜32−3の電波が届く。勿論、これ以外の周波数帯を利用してもよい。
図2に示した例では、車載器10−1にレシーバ30−1が接続され、車載器10−2にレシーバ30−2が接続され、車載器10−3にレシーバ30−3が接続されている。車載器10−1およびレシーバ30−1は1台の車両33に搭載され、レシーバ30−1が車両33の荷物室内等に配置される無線タグ32−1の電波を受信できるように配置される。同様に、車載器10−2およびレシーバ30−2は、他の車両に搭載した状態で使用される。車載器10−3およびレシーバ30−3も、他の車両に搭載した状態で使用される。
レシーバ30−1〜30−3の各々は、無線タグ32−1〜32−3の電波を受信して受信信号からIDなどの情報を取得するための受信機能を搭載している。本実施形態では、レシーバ30−1〜30−3は送信機能を備えていない。
なお、無線タグ32−1〜32−3が920[MHz]の周波数帯のように、タグ以外の目的で使用される無線通信(例えばMEMS、HEMSのようなエネルギー・マネジメント・システム(EMS)の通信)と共通の周波数を使用する場合には、プライバシーの問題が発生するのを避けるために、受信信号の中から、タグ以外の受信信号を捨てる機能をレシーバ30−1〜30−3に持たせてもよい。
図2に示した例では、荷物31−1、31−2、および31−3は、それぞれ同じ運送会社が扱う一般的な荷物、空荷(輸送用パレット)、およびコンテナである場合を想定している。このように、互いに種類の異なる様々な荷物31−1〜31−3であっても、無線タグ32−1〜32−3、レシーバ30−1〜30−3、および車載器10−1〜10−3の通信仕様を共通化することにより、共通のシステムで扱うことが可能になる。
例えば、車載器10−2と同じ車両に搭載された荷物31−1が盗難に遭った場合に、この荷物31−1を探し出す目的で、他の車両に搭載されている車載器10−1、10−3を利用することも可能である。
図2に示した盗難検知システムに含まれるサーバ43は、インターネット網42を介して無線基地局41と接続されている。また、ユーザ端末44および45がサーバ43と接続されている。各ユーザ端末44、45としては、例えば同じ企業やユーザが管理しているパーソナルコンピュータ(PC)が想定される。
それぞれ異なる車両33に搭載された車載器10−1〜10−3の各々は、所定の領域範囲内に存在する各無線タグ32−1〜32−3の無線信号をレシーバ30−1〜30−3で受信することにより、該当するタグのID番号などを取得することができる。また、車載器10−1〜10−3の各々は、広域無線通信により無線基地局41との間の無線通信回線を確保し、検出したタグのID番号などをサーバ43宛てに送信する。車載器10−1〜10−3の各々が送信した情報は、無線基地局41およびインターネット網42を経由してサーバ43に届く。
また、後述するように、車載器10−1〜10−3の各々は、自車両の現在位置の情報を取得し、検出したタグのID番号などに位置情報を紐付けしてサーバ43に送信する。また、各タグからの電波の受信状態などを表す情報も送信する。したがって、サーバ43は各無線タグ32−1〜32−3の検出の有無、各タグと車載器との距離の大きさ、および各車載器の現在位置を把握できる。
サーバ43は、管理している荷物等の盗難を自動的に検出して、該当するユーザ端末44又は45の画面に警報を表示したり、電子メールで通知することができる。また、企業等のユーザは、ユーザ端末44又は45によりサーバ43にアクセスし、盗難に遭った荷物を発見するための検索を実施することができる。詳細については後述する。
<サーバ43が使用するデータベースの構成例>
荷物管理システムのサーバ43が使用するデータベースの構成例を図3に示す。すなわち、サーバ43内のコンピュータは、荷物を管理するために図3に示したタグデータベースDB1、車両データベースDB2、判定条件データベースDB3等に存在する様々な情報を利用する。
タグデータベースDB1は、多数のタグのそれぞれに関連付けた情報をタグ毎に個別に管理するためのデータベースである。図3に示したタグデータベースDB1には、管理項目として、認識番号(当該タグのID番号)、アナログ情報(温度など)、加速度情報、ステータス情報、および行き先情報が含まれている。
タグデータベースDB1におけるステータス情報は、当該タグを取り付けた荷物の状態を表す情報であって、具体的には、デポ(倉庫や配送拠点)で待機中、遅配、誤配、配送中、配送完了などの状態がある。また、後述する「確定タグ」か否かを表す情報や、荷物紛失や盗難の有無を表す情報も、このステータス情報に含まれる。
タグデータベースDB1における行き先情報は、当該タグを取り付けた荷物の行き先(倉庫、配送拠点、中継地点などの場所)や、行き先に着くべき時刻の情報を含んでいる。タグデータベースDB1の内容は、該当する各々のタグの実際の状態変化に伴って、サーバ43の制御により逐次更新される。
車両データベースDB2は、車載器10を搭載した各車両を管理するためのデータベースである。図3に示した車両データベースDB2には、管理項目として、走行速度、エンジン回転速度、およびGPSデータ(車両の現在位置)が含まれている。
なお、各タグおよびそれを取り付けた荷物の現在位置については、車両データベースDB2中のGPSデータに基づいて取得できるが、タグ毎の現在位置の情報をタグデータベースDB1で管理してもよい。車両データベースDB2の内容は、当該車両の状態変化に伴って、サーバ43の制御により逐次更新される。
判定条件データベースDB3は、サーバ43が各々のタグおよびそれを取り付けた荷物の状態を判定する際に利用する情報である。図3に示した判定条件データベースDB3には、時間、場所、距離などの情報が判定条件として予め登録されている。
<動作の説明>
<車載器10の動作例>
本発明の実施形態における車載器10の動作例を図4に示す。すなわち、図1に示した車載器10内のマイクロコンピュータ11が図4に示した動作を実行する。図4の動作について以下に説明する。
図5に示すように、各車両33に搭載されたレシーバ30および車載器10が検出する無線タグ32は、当該車両33の荷室に積んだ荷物(31−1)に付けたタグ(32−1)や、荷室内には存在しないが、タグの電波を受信可能な範囲内に存在するタグ(32−2)が含まれる。
マイクロコンピュータ11は、車載器10の入力に接続されているレシーバ30が出力する信号を監視して、このレシーバ30がいずれかの無線タグ32からの無線信号を受信したか否かをS11で識別し、無線信号を受信した場合に次のS12に進む。
ステップS12では、マイクロコンピュータ11はレシーバ30が受信した信号に含まれる無線タグ32のID番号の情報を、タグ信号インタフェース17を経由してレシーバ30から取得する。
ステップS13では、マイクロコンピュータ11は、図示しないGPS受信機が算出した現在位置(受信地点又は自車両位置の緯度/経度)の情報を、GPSインタフェース14を介して取得する。
ステップS14では、マイクロコンピュータ11は、S12で取得した無線タグ32のID番号の情報と、S13で取得した現在位置の情報と、レシーバ30における電波の受信状態を表す情報とを互いに関連付けた状態で、これらの情報を、広域無線通信モジュール18を経由してサーバ43宛てに送信する。
なお、レシーバ30における電波の受信状態については、電波の受信強度が想定されるが、無線タグ32との間の距離の検出が可能な場合には距離の情報に置き換えてもよい。また、例えば自車両の走行速度、走行距離などの状態を表す情報をS14で同時に車載器10がサーバ43宛てに送信してもよい。
したがって、サーバ43は、各車両に搭載された車載器10から、それに接続されたレシーバ30が検出した各無線タグ32のID番号と、現在位置とを互いに紐付けした状態で周期的に繰り返し受信することができる。また、サーバ43は各車載器10と無線タグ32との距離の違いも把握できる。
<確定タグ処理の説明>
本発明の実施形態においてサーバ43が実行する「確定タグ処理」の例を図5に示す。この処理は、サーバ43内のコンピュータにより、周期的に随時実行される。図5に示した「確定タグ処理」の内容について以下に説明する。
ステップS21では、サーバ43内のコンピュータが、いずれかの車載器10から送信された電文を入力処理して必要な情報を取得する。すなわち、図4のS14で車載器10が送信するタグのID番号および位置情報の他に、送信元の車載器10を特定するID番号や、送信元の車両の状態(走行速度、走行距離)などの情報を取得する。
ステップS22では、サーバ43内のコンピュータは、S21で処理した電文の送信元の車載器10を搭載した車両が走行中か否かを識別し、走行中であれば次のS23の処理に進む。
ステップS23では、サーバ43内のコンピュータは、S21で処理した複数の電文に含まれるタグのID番号を監視することにより、同一の無線タグ32を表す電文を一定時間(例えば5分間)以内に繰り返し受信したか否かを識別する。繰り返し受信した場合は次のS24に進む。つまり、送信元の車載器10およびサーバ43が同じ無線タグ32、すなわち同じ荷物31の存在を継続的に検出している状態であれば、サーバ43の処理はS24に進む。
ステップS24では、サーバ43内のコンピュータは、S23で検出した無線タグ32が「確定タグ」か否かを判定するための事前に定めた判定条件と、処理対象の無線タグ32の実際の検出状態とを比較する。この判定条件を表す定数データは、図3に示した判定条件データベースDB3上に保持されている。具体的には、同じ無線タグ32を検出している状態が継続している時間の長さ、この継続状態における当該車両の走行距離の長さ、該当する無線タグ32を検出した場所(位置)を、S24で判定条件データベースDB3上の定数データにより規定されている判定条件と比較する。
S23で検出した無線タグ32がS24で判定条件を満たす場合には、次のS24に進み、サーバ43内のコンピュータは、S23で検出した無線タグ32のステータス情報(タグデータベースDB1内にある)に、「確定タグ」の状態であることを表すフラグをセットする。
図5に示した「確定タグ処理」をサーバ43が実行することにより、安定した状態で継続的に検出されている各無線タグ32を、「確定タグ」として選別することができる。なお、「確定タグ」となった無線タグ32は、配送完了から所定時間経過した場合など所定の条件を満たした場合には「確定タグ」から除外される。
また、無線タグ32が「確定タグ」と認識された後で、その検出状態が不安定になったり異常が発生すると、「盗難」として認識される。その「盗難」を検知するために、後述する「盗難判定処理」をサーバ43が実行する。
<盗難判定処理の説明>
<動作例1>
本発明の実施形態においてサーバ43が実行する「盗難判定処理」の例を図6に示す。この処理は、サーバ43内のコンピュータにより、タグ毎に一定時間(例えば5分間)毎に周期的に実行される。図6に示した「盗難判定処理」の内容について以下に説明する。
ステップS31では、サーバ43内のコンピュータは、サーバ43が参照可能なタグデータベースDB1上で管理されている各々の無線タグ32について、ステータス情報を参照し、「確定タグ」か否かを識別する。「確定タグ」に対しては次のS32の処理を実行する。
ステップS32では、サーバ43内のコンピュータは、S31で「確定タグ」として検出した無線タグ32について、当該車両の走行停止中に通信が途絶えたか否かを識別する。該当する「確定タグ」の信号を表す車載器10からの通信が途絶えたことを検知すると、サーバ43は次のS33を実行する。
ステップS33では、サーバ43内のコンピュータは、S32で通信途絶を検出した「確定タグ」について、通信途絶の状態が継続している時間の長さを事前に定めた許容時間(例えば10分間)と比較する。この許容時間の定数データは、例えば判定条件データベースDB3に予め保持されている。通信途絶状態の継続時間が前記許容時間を超えた場合には、次のS34の処理に進む。
ステップS34では、サーバ43内のコンピュータは、該当する「確定タグ」について、荷物盗難警報を出力する。具体的には、サーバ43が提供するWeb画面にアクセスしているユーザ端末44又は45の画面に対して、該当する「確定タグ」に取り付けられた荷物31が盗難に遭ったことを表す盗難情報を表示する。また、該当するタグに対して事前に登録した携帯端末等の電子メールアドレス宛に、該当する荷物31が盗難に遭ったことを表すメッセージを含む警報メールを自動的に送信する。
<動作例2>
本発明の実施形態においてサーバ43が実行する「盗難判定処理」の変形例を図7に示す。この処理は、サーバ43内のコンピュータにより、タグ毎に一定時間(例えば5分間)毎に周期的に実行される。図7に示した「盗難判定処理」の内容について以下に説明する。
ステップS41では、サーバ43内のコンピュータは、サーバ43が参照可能なタグデータベースDB1上で管理されている各々の無線タグ32について、ステータス情報を参照し、「確定タグ」か否かを識別する。「確定タグ」に対しては次のS42の処理を実行する。
ステップS42では、サーバ43内のコンピュータは、処理対象の「確定タグ」について、該当タグの行き先情報をタグデータベースDB1から取得する。
なお、タグデータベースDB1上の行き先情報については、配送する荷物毎に、その配送先、配送時刻、配送経路などのスケジュールを作成する際やそのスケジュールを更新する際に、無線タグ32のID番号と共に決定し、タグデータベースDB1に登録することができる。この行き先情報には、該当する配送拠点の位置情報の他に、到着予定の時刻情報も含まれる。
ステップS43では、サーバ43内のコンピュータは、処理対象の「確定タグ」について、該当タグの現在位置の情報を、タグデータベースDB1又は車両データベースDB2から取得する。
ステップS44では、サーバ43内のコンピュータは、処理対象の「確定タグ」について、例えばS42で取得した行き先の範囲と、S43で取得した現在位置とを比較して、現在位置が行き先の範囲内か否かを識別する。なお、S44の判定条件については、位置情報の他に時刻の情報を考慮して判定してもよい。この判定条件は、例えば判定条件データベースDB3上に保持されている。
S44で行き先の範囲内であることが検知された「確定タグ」に対しては、次のS45で、該当する行き先専用の判定条件の情報を、サーバ43内のコンピュータが判定条件データベースDB3から取得する。
この判定条件の情報には、例えば盗難の発生に相当する通信異常を検出するための閾値に相当する次のような定数データが含まれている。
(1)盗難に伴う荷物31の単独移動により、該当する無線タグ32からの電波をレシーバ30が受信する場合の受信レベルが異常に低下したと判定するための閾値。
(2)無線タグ32とレシーバ30との距離が異常に離れたことを判定するための閾値。
(3)異常な状態が継続している時間の長さを判定するための閾値。
また、S44で行き先の範囲外であることが検知された「確定タグ」に対しては、S46で、行き先以外の通常の判定条件を表す情報を、サーバ43内のコンピュータが判定条件データベースDB3から取得する。
サーバ43がS45で取得する判定条件と、S46で取得する判定条件との間には大きな違いがある。例えば、同じ企業の工場内、倉庫内、配送拠点などにおいては、盗難が発生していなくても、正規の作業等に伴って荷物がある範囲内で移動する可能性がある。一方、荷物の配送中に車両が道路上で停止した場合や、一般の駐車場等の場所で停止したような場合には、荷物と車両との距離が少し離れただけでも盗難の可能性が高い。したがって、車両の状況や位置に応じて使用する判定条件を適切に切り替えることにより、盗難の誤判定を防止したり、素早い盗難判定を実現することが可能になる。
ステップS47では、サーバ43内のコンピュータは、該当する車載器10およびレシーバ30を搭載した車両が停止している状態で、該当する無線タグ32の通信異常(盗難)をS45又はS46で取得した判定条件に基づいて検出したか否かを識別する。そして、通信異常の場合は次のS48を実行する。
ステップS48では、サーバ43内のコンピュータは、S47で検出した通信異常の状態が継続している時間の長さを閾値と比較する。そして、通信異常の継続時間が許容範囲外になると次のS49を実行する。
ステップS49では、サーバ43内のコンピュータは、前述のS34と同様に荷物盗難警報を出力する。
<盗難に遭った荷物を探すための動作>
タグの信号を受信した場合のサーバの動作、およびタグを検索する場合のサーバの動作を図8に示す。また、車載器10を搭載した車両と通信可能範囲および無線タグの位置関係の例を図9に示す。
図9に示したように、道路を走行している各車両33−1、33−2にそれぞれ車載器10およびレシーバ30が搭載されている場合を想定すると、各車両33−1、33−2を中心として所定の半径(例えば百〜数百[m]程度)を有する円形のような領域であるローミング圏内で、各レシーバ30は各無線タグ32の電波を受信できる。
したがって、各車両33−1、33−2に搭載されている車載器10およびレシーバ30は、自車両の荷室に積載されている通常の荷物だけでなく、盗難に遭って他の車両に搭載されている荷物や、地上に置かれている荷物(無線タグ32が取り付けられているもの)を、自車両の走行中に偶然発見する場合もある。特に、企業等が多数の車両を所有しているような場合には、これらの車両の運行中に、いずれかの車両が盗難に遭った荷物を偶然見つける可能性がある。また、盗難に遭った荷物だけでなく、例えば車載器10が取り外された状態で盗難された他の車両(無線タグ32が付いている場合)を発見することも可能である。
そして、車載器10は、発見した無線タグ32の情報をサーバ43に対して送信する(図4のS14)。サーバ43は、図8のステップS51で、車載器10から送信された電文を入力処理して、必要な情報を取得する。すなわち、該当する無線タグ32のID番号、位置情報などをサーバ43が取得する。そして、サーバ43は取得した無線タグ32の情報をS52でタグデータベースDB1などに保存する。
一方、サーバ43を管理している業者は、この盗難検知システムを利用する各企業やユーザに対して、紛失した荷物を探すためのWebサービスをサーバ43を利用して提供することができる。その場合、各企業やユーザはユーザ端末44、45を利用してサーバ43のWeb画面にアクセスし、該当する情報の提供を受ける。
各企業又はユーザがユーザ端末44、45から、探し出すべき荷物に取り付けた無線タグ32のタグID番号を入力すると、このタグID番号は図8に示したS61でサーバ43のコンピュータに入力される。
ステップS62では、サーバ43のコンピュータは、S61で入力されたタグID番号に基づいてタグデータベースDB1を検索処理する。すなわち、S61で入力されたタグID番号に相当する特定の無線タグ32が、盗難検知後に、タグデータベースDB1上で(一時的であっても)検出された状態であったか否かを識別する。そして、該当する特定の無線タグ32が、タグデータベースDB1上で検知状態であった場合には、S63からS64の処理に進み、サーバ43のコンピュータは、要求元のユーザ端末44又は45に対して、S62の検索結果を通知する。
<盗難検知システムの利点>
図2に示した盗難検知システムにおいては、サーバ43が各車載器10から送信される情報に基づいて各無線タグ32の状態をタグデータベースDB1で個別に把握しほぼリアルタイムで管理しているので、輸送中の荷物31等が盗難に遭った場合に、盗難が発生したことを車両が行き先に到着する前に素早く検知できる。また、各車載器10が位置情報を送信するので、サーバ43は盗難が発生した場所の位置を特定できる。
また、図7に示した盗難判定処理を実行する場合には、サーバ43は荷物を運搬する車両の状態や場所の違いに応じて適切な判定条件をS45、S46等で選択するので、盗難の誤検出を減らし、判定精度を改善することができる。例えば、荷物を運搬する車両が工場から出発した直後に、工場の敷地が大きくて敷地外に出るまでに時間がかかる場合や、渋滞しやすい場所を通過する場合であっても、その場所に特有の状況を考慮して判定条件を切り替えることができるので、盗難の誤判定を減らすことができる。また、図5に示した処理により検出した「確定タグ」のみを盗難の監視対象とすることにより、盗難の誤検出を防止できる。例えば、配送とは全く無関係な荷物に取り付けられていた無線タグ32から偶然電波を検出した場合に、誤って盗難判定処理が実行されるのを避けることができる。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る盗難検知システムの特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 車両に搭載される車載器(10)と、
前記車両の外側に存在し、無線タグ(32)が装着された物品の盗難を検知する機能を備えたサーバ(43)と、を有し、
前記車載器は、
前記無線タグからの無線信号を受信する無線信号受信部(レシーバ30)と、
前記車両の現在位置を表す情報を取得する位置情報取得部(GPSインタフェース14)と、
前記サーバに対して無線信号を送信する無線信号送信部(広域無線通信モジュール18)と、
前記無線信号受信部が受信した各無線タグからの無線信号の内容を、前記位置情報取得部が取得した現在位置と関連付け、前記無線信号送信部を利用して前記サーバに送信する送信制御部(マイクロコンピュータ11、S14)とを備え、
前記サーバは、前記車載器から受信した信号に基づいて前記物品の盗難を検知する(S34、S49)、
ことを特徴とする盗難検知システム。
[2] 前記サーバは、前記車載器が搭載された車両が停止している状態で(S32)、前記車載器における前記無線タグからの無線信号の受信状態異常を検知(S32、S33、S47、S48)した場合に、前記無線タグ又は当該無線タグに対応付けられた物品の盗難が発生したと認識する物品管理部(S34、S49)を有する、
ことを特徴とする上記[1]に記載の盗難検知システム。
[3] 前記サーバは、前記無線タグに対応付けられた物品の保管場所又は行き先の拠点を表す1つ以上の行き先情報を取得する行き先情報取得部(S42)を有し、
前記物品管理部は、前記車載器における前記無線タグからの無線信号の受信状態が異常か否かを識別するための判定条件を、前記車載器から取得した前記現在位置が前記保管場所又は前記拠点の近傍であるか否かに応じて自動的に変更する(S44〜S46)、
ことを特徴とする上記[2]に記載の盗難検知システム。
[4] 前記物品管理部は、該当する車両が走行を開始した後で、同じ無線タグからの信号を継続的に受信している状態が所定の条件を満たした場合に、前記無線タグを確定タグとみなし(図5参照)、前記確定タグのみを盗難管理の対象とする(S31、S41)、
ことを特徴とする上記[2]又は[3]に記載の盗難検知システム。
10,10−1,10−2,10−3 車載器
11 マイクロコンピュータ
12 速度信号インタフェース
13 エンジン信号インタフェース
14 GPSインタフェース
15 アナログ信号インタフェース
16 外部入力インタフェース
17 タグ信号インタフェース
18 広域無線通信モジュール
19 アンテナ
20 不揮発メモリ
21 揮発メモリ
22 SDカード
23 スイッチ入力部
24 液晶表示部
30,30−1,30−2,30−3 レシーバ
31,31−1,31−2,31−3 荷物
32,32−1,32−2,32−3 無線タグ
33 車両
41 無線基地局
42 インターネット網
43 サーバ
44,45 ユーザ端末
A1,A2 通信可能範囲
DB1 タグデータベース
DB2 車両データベース
DB3 判定条件データベース

Claims (3)

  1. 車両に搭載される車載器と、
    前記車両の外側に存在し、無線タグが装着された物品の盗難を検知する機能を備えたサーバと、を有し、
    前記車載器は、
    前記無線タグからの無線信号を受信する無線信号受信部と、
    前記車両の現在位置を表す情報を取得する位置情報取得部と、
    前記サーバに対して無線信号を送信する無線信号送信部と、
    前記無線信号受信部が受信した各無線タグからの無線信号の内容を、前記位置情報取得部が取得した現在位置と関連付け、前記無線信号送信部を利用して前記サーバに送信する送信制御部と、を備え、
    前記サーバは、
    前記車載器から受信した信号に基づいて前記物品の盗難を検知し、
    前記車載器が搭載された車両が停止している状態で、前記車載器における前記無線タグからの無線信号の受信状態異常を検知した場合に、前記無線タグ又は当該無線タグに対応付けられた物品の盗難が発生したと認識する物品管理部と、
    前記無線タグに対応付けられた物品の保管場所又は行き先の拠点を表す1つ以上の行き先情報を取得する行き先情報取得部と、を有し、
    前記物品管理部は、前記車載器における前記無線タグからの無線信号の受信状態が異常か否かを識別するための判定条件を、前記車載器から取得した前記現在位置が前記保管場所又は前記拠点の近傍であるか否かに応じて自動的に変更する、
    ことを特徴とする盗難検知システム。
  2. 車両に搭載される車載器と、
    前記車両の外側に存在し、無線タグが装着された物品の盗難を検知する機能を備えたサーバと、を有し、
    前記車載器は、
    前記無線タグからの無線信号を受信する無線信号受信部と、
    前記車両の現在位置を表す情報を取得する位置情報取得部と、
    前記サーバに対して無線信号を送信する無線信号送信部と、
    前記無線信号受信部が受信した各無線タグからの無線信号の内容を、前記位置情報取得部が取得した現在位置と関連付け、前記無線信号送信部を利用して前記サーバに送信する送信制御部と、を備え、
    前記サーバは、
    前記車載器から受信した信号に基づいて前記物品の盗難を検知し、
    前記車載器が搭載された車両が停止している状態で、前記車載器における前記無線タグからの無線信号の受信状態異常を検知した場合に、前記無線タグ又は当該無線タグに対応付けられた物品の盗難が発生したと認識する物品管理部を有し、
    前記物品管理部は、該当する車両が走行を開始した後で、同じ無線タグからの信号を継続的に受信している状態が所定の条件を満たした場合に、前記無線タグを確定タグとみなし、前記確定タグのみを盗難管理の対象とする、
    ことを特徴とする盗難検知システム。
  3. 車両に搭載される車載器と、
    前記車両の外側に存在し、無線タグが装着された物品の盗難を検知する機能を備えたサーバと、を有し、
    前記車載器は、
    前記無線タグからの無線信号を受信する無線信号受信部と、
    前記車両の現在位置を表す情報を取得する位置情報取得部と、
    前記サーバに対して無線信号を送信する無線信号送信部と、
    前記無線信号受信部が受信した各無線タグからの無線信号の内容を、前記位置情報取得部が取得した現在位置と関連付け、前記無線信号送信部を利用して前記サーバに送信する送信制御部と、を備え、
    前記サーバは、
    前記車載器から受信した信号に基づいて前記物品の盗難を検知し、
    前記車載器が搭載された車両が停止している状態で、前記車載器における前記無線タグからの無線信号の受信状態異常を検知した場合に、前記無線タグ又は当該無線タグに対応付けられた物品の盗難が発生したと認識する物品管理部と、
    前記無線タグに対応付けられた物品の保管場所又は行き先の拠点を表す1つ以上の行き先情報を取得する行き先情報取得部と、を有し、
    前記物品管理部は、
    前記車載器における前記無線タグからの無線信号の受信状態が異常か否かを識別するための判定条件を、前記車載器から取得した前記現在位置が前記保管場所又は前記拠点の近傍であるか否かに応じて自動的に変更し、
    該当する車両が走行を開始した後で、同じ無線タグからの信号を継続的に受信している状態が所定の条件を満たした場合に、前記無線タグを確定タグとみなし、前記確定タグのみを盗難管理の対象とする、
    ことを特徴とする盗難検知システム。
JP2017147844A 2017-07-31 2017-07-31 盗難検知システム Active JP6681367B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017147844A JP6681367B2 (ja) 2017-07-31 2017-07-31 盗難検知システム
MYPI2018702341A MY194735A (en) 2017-07-31 2018-07-05 Theft detection system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017147844A JP6681367B2 (ja) 2017-07-31 2017-07-31 盗難検知システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019028752A JP2019028752A (ja) 2019-02-21
JP6681367B2 true JP6681367B2 (ja) 2020-04-15

Family

ID=65478558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017147844A Active JP6681367B2 (ja) 2017-07-31 2017-07-31 盗難検知システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6681367B2 (ja)
MY (1) MY194735A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114620006A (zh) * 2020-11-27 2022-06-14 宝能汽车集团有限公司 车辆防盗追踪系统及方法
JP7220274B1 (ja) 2021-12-24 2023-02-09 楽天グループ株式会社 無人機、情報処理方法、プログラム及び物流管理システム
CN114537288B (zh) * 2022-04-26 2022-07-01 广州顺信供应链管理有限公司 一种用于物流车辆的监控系统及其监控方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3885105B2 (ja) * 2000-05-22 2007-02-21 洋一 佐藤 物流管理方法
JP2005151200A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Nec Software Kyushu Ltd 留守宅モニターシステム、留守宅モニター方法および留守宅モニター用プログラム
KR20090054561A (ko) * 2007-11-27 2009-06-01 씨제이 지엘에스 주식회사 Rfid 기술 및 rtls를 이용한 도난방지 및 오배송방지 시스템 및 방법
JP2010231506A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Shinichi Iwami 運輸体、および、これを備えた運搬物トレーシングシステム
KR20150055286A (ko) * 2013-11-13 2015-05-21 주식회사 유라코퍼레이션 배송 물품 도난 방지 시스템 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
MY194735A (en) 2022-12-15
JP2019028752A (ja) 2019-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8560274B2 (en) Portable computing device and method for asset management in a logistics system
US11978015B1 (en) Continuous inventory management
US7746228B2 (en) Passive container tracking device, system, and method
JP6681367B2 (ja) 盗難検知システム
JP2007334901A (ja) 物流管理方法、物流管理システム及び荷札
EP3583560B1 (en) Dangerous goods shipping management systems
JP2008133085A (ja) 配送支援システム
JP2008143658A (ja) 位置管理システム
JP4768198B2 (ja) 物流管理方法、物流管理システム、荷札
JP6663888B2 (ja) 荷物管理システム
US11934202B2 (en) Systems and methods for smart containers configured for moving goods
CN113496377A (zh) 管理装置、管理方法及存储介质
JP6767406B2 (ja) 運行管理システム
KR100779200B1 (ko) 컨테이너 부착용 단말기
US11403471B2 (en) Delivery monitoring device, delivery management method, recording medium
JP7020817B2 (ja) 車載器および荷物管理システム
JP5194931B2 (ja) 運搬品代替システム
JP7223951B6 (ja) 品物の運搬用具の運用管理システム
JP7215023B2 (ja) 作業端末及び作業端末の制御方法
JP6497161B2 (ja) 端末装置及びプログラム
JP2022109570A (ja) 位置情報管理用通信装置
JP2022109569A (ja) 位置情報管理用通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200317

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6681367

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250