JP2020052764A - 携行品監視システム - Google Patents

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【課題】電波の性質を利用して、携行品に関する報知を適切に行うことが可能な携行品監視システムを提供する。【解決手段】携行品監視システム300は、携行品5に設けられ、一定の時間間隔で電波を送出する電波発信機4と、電波遮断部材を有し、電波遮断部材により電波発信機4を覆う形態で収納するカバン308と、電波受信機301と、を備え、電波受信機301は、電波発信機4が送出した電波を受信する電波受信部11と、電波受信部11が受信した電波に基づいて、報知対象であるか否かを判断する報知判断部313と、報知判断部313により報知対象であると判断された場合に、報知をする報知部14と、を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、携行品監視システムに関する。
従来、携帯端末機と、検出装置とを用いて、児童の見守りを行うシステムが開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2016−218583号公報
特許文献1に記載のものは、検出装置であるビーコンリーダが、ICタグであるビーコンが定期的に発信する信号を受信して、発信信号の電波強度を測定し、規定の閾値を超える場合に、ビーコンがビーコンリーダに近づいていると判定するものであった。
ここで、ビーコンが定期的に発信する信号の電波強度は、ビーコンの向きや設置位置等の環境によって変動する。図13は、電波強度に係る計測結果を示すものであり、ビーコンとビーコンリーダとの間の距離と、ビーコンリーダが受信した電波強度との関係を示すグラフ90である。電波強度は、RSSI(Received Signal Strength Indication)値によって示されている。
このように、電波強度のばらつきがあるものの、ビーコンは、一定の時間間隔で発信信号を送出している。
ところで、ビーコン等が発信する発信信号である電波は、遮断部材により遮断される性質を有する。
本発明は、電波の性質を利用して、携行品に関する報知を適切に行うことが可能な携行品監視システムを提供することを目的とする。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
第1の発明は、携行品に設けられ、一定の時間間隔で電波を送出する電波発信機と、電波遮断部材を有し、前記電波遮断部材により前記電波発信機を覆う形態で収納する収納体と、電波受信機と、を備えた携行品監視システムであって、前記電波受信機は、前記電波発信機が送出した電波を受信する電波受信手段と、前記電波受信手段が受信した電波に基づいて、報知対象であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により報知対象であると判断された場合に、報知をする報知手段と、を備えること、を特徴とする携行品監視システムである。
第2の発明は、第1の発明の携行品監視システムにおいて、前記電波受信機の前記判断手段は、前記電波受信手段が電波を受信してから特定時間の間に継続して前記電波を受信した場合に、報知対象であると判断すること、を特徴とする携行品監視システムである。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の携行品監視システムにおいて、前記電波受信機は、前記電波受信手段が受信した前記電波の電波強度を、受信順序を特定可能な態様で記憶した電波記憶手段を備え、前記電波受信機の前記判断手段は、前記電波受信手段が直近に受信した1以上の電波の電波強度と、前記電波記憶手段に記憶された複数の前記電波強度のうち前記直近に受信した電波の電波強度を除いた1以上の前記電波強度とに基づいて、報知対象であると判断すること、を特徴とする携行品監視システムである。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの携行品監視システムにおいて、前記収納体は、袋状であり、前記電波遮断部材は、導電性を有する金属であること、を特徴とする携行品監視システムである。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかの携行品監視システムにおいて、所定の位置に設けられ、一定の時間間隔で電波を送出する除外電波発信機を備え、前記電波受信機の前記判断手段は、前記除外電波発信機が送出した電波を前記電波受信手段が受信している間は、報知対象ではないと判断すること、を特徴とする携行品監視システムである。
本発明によれば、電波の性質を利用して、携行品に関する報知を適切に行うことが可能な携行品監視システムを提供することができる。
第1実施形態に係る携行品監視システムを構成する各装置の機能ブロック図である。 第1実施形態に係る電波受信機の電波履歴記憶部の例を示す図である。 第1実施形態に係る電波発信機の一例の構成を示す平面模式図である。 第1実施形態に係る電波受信機の監視処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る電波受信機の判断処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る携行品監視システムを構成する各装置の機能ブロック図である。 第2実施形態に係る電波受信機の電波履歴記憶部の例を示す図である。 第2実施形態に係る電波受信機の判断処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る携行品監視システムを構成する各装置の機能ブロック図である。 第3実施形態に係る電波受信機の監視処理を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る携行品監視システムを構成する各装置の機能ブロック図である。 第4実施形態に係る電波受信機の監視処理を示すフローチャートである。 従来の電波発信機による距離と電波強度との関係を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これは、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
(第1実施形態)
<携行品監視システム100の全体構成>
図1は、第1実施形態に係る携行品監視システム100を構成する各装置の機能ブロック図である。
図2は、第1実施形態に係る電波受信機1の電波履歴記憶部23の例を示す図である。
図3は、第1実施形態に係る電波発信機4の一例の構成を示す平面模式図である。
図1に示すように、携行品監視システム100は、電波受信機1と、携行品5に取り付けられた電波発信機4とを備える。
携行品監視システム100では、例えば、ユーザの携行品5に対して電波発信機4を取り付けておく。携行品5は、置き忘れや、盗難を防止したいものであり、例えば、定期入れ、財布、キーケース、傘等である。
そして、電波受信機1は、電波発信機4が送出する電波(以下、電波発信機4が送出する電波を、ビーコン電波ともいう。)を、常に受信可能になっている。そして、電波受信機1は、ビーコン電波の電波強度に基づいて報知対象であると判定した場合に、報知をする。
次に、各装置の構成について説明する。
<電波受信機1>
電波受信機1は、ビーコン電波を受信し、報知することが可能な、例えば、専用の端末である。また、電波受信機1は、スマートフォンに代表されるコンピュータの機能を併せ持った携帯電話機や、タブレット端末等の携帯型の端末であってもよい。
電波受信機1は、電波発信機4との間で、例えば、Bluetooth(登録商標)による近距離無線通信を行うことができる。
図2に示すように、電波受信機1は、制御部10と、記憶部20と、操作部27と、表示部28と、アンテナ部29とを備える。
制御部10は、電波受信機1の全体を制御する中央処理装置(CPU)である。制御部10は、記憶部20に記憶されているオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
制御部10は、電波受信部11(電波受信手段)と、記憶更新部12(記憶更新手段)と、報知判断部13(判断手段)と、報知部14(報知手段)とを備える。
電波受信部11は、アンテナ部29を介して電波発信機4が送出した電波であるビーコン電波を受信する。
記憶更新部12は、電波受信部11が受信したビーコン電波の電波強度を、ビーコン電波を受信した時刻に対応付けて、電波履歴記憶部23(電波記憶手段)に記憶させる。
報知判断部13は、電波受信部11が最新に受信したビーコン電波を含む、直近の複数のビーコン電波の電波強度と、直近に受信した複数のビーコン電波に次いで新しい複数のビーコン電波の電波強度とに基づいて、報知対象であるか否かを判断する。
より具体的には、報知判断部13は、例えば、第1時間(特定時間)に受信した複数のビーコン電波の電波強度の平均値と、第2時間(特定時間)に受信した複数のビーコン電波の電波強度の平均値との差が、閾値以上である場合に、報知対象であると判断する。ここで、第1時間は、電波受信部11が直近に受信したビーコン電波の受信時刻を含む特定時間である。また、第2時間は、第1時間より前の特定時間であるが、第1時間に次ぐ時間であることが望ましい。
報知部14は、報知判断部13により報知対象と判断された場合に、報知を行う。報知の方法として、報知部14は、例えば、図示しない音声出力部を介して、音声による報知をしてもよい。また、報知部14は、表示部28に報知内容を出力してもよい。
記憶部20は、制御部10が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部20は、プログラム記憶部21と、ビーコンID(IDentification)記憶部22と、電波履歴記憶部23とを備える。
プログラム記憶部21は、電波受信機1で実行する各種のプログラムを記憶する記憶領域である。プログラム記憶部21は、監視プログラム21a(プログラム)を記憶している。監視プログラム21aは、電波受信機1の制御部10が実行する各種機能を実行するためのプログラムである。監視プログラム21aは、例えば、予め電波受信機1にインストールされている。
ビーコンID記憶部22は、電波発信機4を識別する識別情報であるビーコンIDを記憶する記憶領域である。ビーコンID記憶部22は、監視対象である携行品5に設けられた電波発信機4のビーコンIDを記憶する。なお、ビーコンID記憶部22に記憶させるビーコンIDは、1つに限定されない。複数の携行品5を監視対象にしたい場合には、ビーコンID記憶部22は、各携行品5に設けられた電波発信機4のビーコンIDを記憶する。
電波履歴記憶部23は、受信したビーコン電波の履歴を記憶する記憶領域である。図2に示すように、電波履歴記憶部23は、ビーコンID記憶部22に記憶されたビーコンIDを含むビーコン電波を受信した受信時刻と、電波強度とを対応付けて記憶する。なお、図2に示す電波履歴記憶部23の例は、ビーコンID記憶部22に1つのビーコンIDが記憶されている場合であり、1つの電波発信機4のビーコン電波に関する受信履歴を記憶している。
図1に戻り、操作部27は、電波受信機1に設けられた入力ボタン等の入力装置である。
表示部28は、LCD(液晶ディスプレイ)等で構成される表示装置である。
なお、電波受信機1は、操作部27及び表示部28に代わって、液晶パネル等で構成される表示部としての機能と、ユーザからの指等によるタッチ入力を検出する操作部としての機能とを有するタッチパネルディスプレイを有してもよい。
アンテナ部29は、電波発信機4との間でBluetooth規格に基づく短距離無線通信が可能である。アンテナ部29は、受信したビーコン電波に関する情報を、電波受信部11に送る。
なお、コンピュータとは、制御部、記憶装置等を備えた情報処理装置をいい、電波受信機1は、制御部10、記憶部20等を備えた情報処理装置であり、コンピュータの概念に含まれる。
<電波発信機4>
電波発信機4は、本実施形態では、ユーザの携行品5に取り付ける装置である。そのようにすることで、電波発信機4と携行品5とは、一体になる。
まず、電波発信機4の機能について説明する。
図1に示すように、電波発信機4は、制御部40と、記憶部45と、アンテナ部49とを備える。
制御部40は、電波発信機4の全体を制御するCPUである。制御部40は、記憶部45に記憶されているOSやアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
記憶部45は、制御部40が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶領域である。記憶部45は、ビーコンID記憶部46に、ビーコンIDを記憶している。
アンテナ部49は、ビーコンIDを含むビーコン電波を、例えば、20msec等の一定の時間間隔で送出する。ここで、ビーコン電波は、Bluetoothの規格に基づくものである。また、ビーコン電波は、一定の電波強度の電波である。電波強度は、RSSI値により、強弱を表すことができる。RSSI値は、dBmで示されるマイナス値であり、「0」に近い数値であるほど、電波強度が強く、電波発信源からの距離が近いことを示す。そして、アンテナ部49は、制御部40の制御によって、例えば、電波発信機4を中心とした半径20m以内に電波受信機1が存在していれば、電波受信機1で受信可能なビーコン電波を送出する。
次に、電波発信機4の構成について説明する。
図3(A)に示す電波発信機4は、例えば、横方向Xが40mm程度、縦方向Yが30mm程度、厚さが10mm程度の大きさの装置である。図3(A)に示すように、電波発信機4は、シート31と、シート31の片面31aに設けられたIC(Integrated Circuit)チップ32とを有している。ICチップ32のIC端子(図示せず)は、シート31の片面31a上に形成されたアンテナ33により短絡されている。アンテナ33は、例えば、モノポールアンテナである。図3(A)は、一般的なアンテナの例である。
他方、図3(B)は、複数のアンテナを備える電波発信機4の例である。図3(B)は、ICチップ32のIC端子にアンテナ切替スィッチ34の一端が接続されており、アンテナ切替スィッチ34の他端には、向きの異なったアンテナ35、36が短絡されている。アンテナ35、36は、例えば、モノポールアンテナである。そして、例えば、一定の時間間隔でアンテナ切替スィッチ34がアンテナ35、36を切り替えることで、2方向に電波を送出することができる。このような構成を備えることにより、電波受信機1は、いずれかの方向から送出された電波をいち早く受信でき、環境による変動を受けにくくすることができる。
<監視処理>
次に、電波受信機1による監視処理について説明する。
図4は、第1実施形態に係る電波受信機1の監視処理を示すフローチャートである。
図5は、第1実施形態に係る電波受信機1の判断処理を示すフローチャートである。
本処理の前提として、電波受信機1は、監視プログラム21aを起動させた状態である。ここで、電波受信機1は、常に監視プログラム21aを起動させた状態であってもよい。また、電波受信機1の電力の消耗を防ぐため、例えば、電波受信機1のタイマ機能を用いて、特定の時間になったら監視プログラム21aを起動するように設定しておいてもよい。例えば、特定の時間を、外出時間にすることで、電波受信機1を、外出時に監視プログラム21aが起動された状態にできる。さらに、例えば、電波受信機1に電源スイッチを設けて、オンオフをユーザが行うようにし、オンになったときに監視プログラム21aを起動させてもよい。
図4のS10において、電波受信機1の制御部10(電波受信部11)は、アンテナ部29を介して、電波発信機4のビーコン電波を受信したか否かを判断する。ビーコン電波を受信した場合(S10:YES)には、制御部10は、処理をS11に移す。他方、ビーコン電波を受信していない場合(S10:NO)には、制御部10は、ビーコン電波を受信するまで本処理にとどまる。なお、制御部10は、ビーコン電波を受信した場合には、ビーコン電波に含むビーコンIDを取得する。
S11において、制御部10は、ビーコンID記憶部22に記憶されたビーコンIDと比較して、受信したビーコン電波のビーコンIDが監視対象の電波発信機4のものであるか否かを判断する。受信したビーコン電波のビーコンIDがビーコンID記憶部22に記憶されていれば、監視対象である。監視対象である場合(S11:YES)には、制御部10は、処理をS12に移す。他方、監視対象ではない場合(S11:NO)には、制御部10は、処理をS10に移し、次のビーコン電波を受信するまで待機する。
S12において、制御部10(記憶更新部12)は、受信したビーコン電波の時刻と、電波強度とを、電波履歴記憶部23に記憶させる。
S13において、制御部10(報知判断部13)は、判断処理を行う。
ここで、判断処理について、図5に基づき説明する。
図5のS20において、制御部10は、電波履歴記憶部23から最新の受信時刻を含む第1時間の電波強度である直近のn個(nは自然数)の電波強度を取得する。ここで、第1時間は、複数の電波強度を取得でき、かつ、盗難等の場合に、すぐに報知することが可能な時間であることが望ましい。例えば、図2に示す電波履歴記憶部23の例では、制御部10は、図2の(1)で示す最新の電波強度を含む直近の3個の電波強度を取得する。
S21において、制御部10は、取得したn個の電波強度の平均値を算出する。図2に示す(1)の例では、平均値は、−82.3dBmである。
S22において、制御部10は、電波履歴記憶部23から第1時間を除いて次に最新の受信時刻を含む第2時間の電波強度であるm個(mは自然数)の電波強度を取得する。第2時間は、第1時間と同じ時間間隔であってもよいし、多少異なってもよいが、複数の電波強度を含む時間間隔である。例えば、図2に示す電波履歴記憶部23の例では、制御部10は、図2の(2)で示す(1)に次ぐ直近の電波強度である3個の電波強度を取得する。
S23において、制御部10は、取得したm個の電波強度の平均値を算出する。図2に示す(2)の例では、平均値は、−70dBmである。
S24において、制御部10は、算出した2つの平均値の差が閾値以上であるか否かを判断する。差が閾値以上である場合(S24:YES)には、制御部10は、処理をS25に移す。他方、差が閾値未満である場合(S24:NO)には、制御部10は、処理をS26に移す。
S25において、制御部10は、報知対象にすると判断する。その後、制御部10は、処理を図4のS14に移す。
他方、S26において、制御部10は、報知対象にしないと判断する。その後、制御部10は、処理を図4のS14に移す。
ここで、具体例を示して説明すると、例えば、閾値を10dBとした場合、図2の例では、2つの平均値の差(12.3dB)は、閾値以上である。よって、制御部10は、報知対象にすると判断する。
図4のS14において、制御部10(報知判断部13)は、報知対象であるか否かを、S13での処理結果によって判断する。報知対象である場合(S14:YES)には、制御部10は、処理をS15に移す。他方、報知対象ではない場合(S14:NO)には、制御部10は、処理をS10に移す。
S15において、制御部10(報知部14)は、報知情報を生成し、出力する。報知情報は、例えば、ブザー音等の警告音であってもよいし、表示部28に表示させる警告画面であってもよい。その後、制御部10は、本処理を終了する。
このように、第1実施形態の携行品監視システム100によれば、以下のような効果がある。
(1)電波受信機1は、電波発信機4が発信し、直近に受信した複数の電波の電波強度と、直近に受信した複数の電波の電波強度を除いた次に直近の複数の電波強度とに基づいて、報知対象であるか否かを判断し、報知対象であると判断された場合に、報知をする。よって、電波受信機1が受信したビーコン電波の電波強度にばらつきがあっても、複数の電波強度を用いることで、平準化されるため、より正確な報知を行うことができる。
(2)電波受信機1は、受信したビーコン電波の電波強度を、受信した順序が分かるように、例えば、受信時刻を対応付けて電波履歴記憶部23に記憶させる。よって、時間による電波強度の変移を、電波履歴記憶部23を参照して得ることができる。
(3)電波受信機1は、第1時間における直近に受信した複数の電波の電波強度の平均値と、第2時間における直近に受信した複数の電波の電波強度を除いた次に直近の複数の電波強度の平均値との差が閾値以上である場合に、報知対象であると判断する。よって、平均値によって、電波強度のばらつきを平準化できる。
(4)電波発信機4は、一定の時間間隔で切り替えて、各々異なる方向に電波を送出するアンテナ35、36を備えるので、電波受信機1において、ビーコン電波を受信する際のばらつきを抑えることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、携行品に設けられた電波発信機の他に、携行品に設けられた電波発信機の近傍の位置に1つ以上の電波発信機を設けて、複数の電波発信機の電波強度に基づいて報知対象であるか否かを判断するものを説明する。なお、以降の説明において、上述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
<携行品監視システム200の全体構成>
図5は、第2実施形態に係る携行品監視システム200を構成する各装置の機能ブロック図である。
図6は、第2実施形態に係る電波受信機201の電波履歴記憶部223の例を示す図である。
図5に示すように、携行品監視システム200は、電波受信機201と、携行品5に取り付けられた電波発信機4Aと、電波発信機4Aの近傍の位置に設けられた電波発信機4Bとを備える。例えば、電波発信機4Aは、ユーザの服の右ポケットに収納され、電波発信機4Bは、ユーザの服の左ポケットに収納されている。そのため、電波発信機4Aと、電波発信機4Bとは、互いに近傍の位置に設けられた状態である。
携行品監視システム200では、電波受信機201が、電波発信機4A及び4Bが送出するビーコン電波を受信する。そして、電波受信機201は、電波発信機4Aのビーコン電波の電波強度と、電波発信機4Bのビーコン電波の電波強度とを比較することで、報知対象か否かを判断する。
<電波受信機201>
電波受信機201は、制御部210と、記憶部220と、操作部27と、表示部28と、アンテナ部29とを備える。
制御部210は、電波受信部11と、記憶更新部12と、報知判断部213と、報知部14とを備える。
報知判断部213は、近傍の位置に設けられた複数の電波発信機4A及び4Bの電波強度に基づいて、報知対象であるか否かを判断する。
より具体的には、報知判断部213は、近傍の位置に設けられた複数の電波発信機4A及び4Bの電波強度の差が、閾値以上である場合に、報知対象であると判断する。
記憶部220は、プログラム記憶部21が、監視プログラム221aを記憶し、ビーコンID記憶部22と、電波履歴記憶部223とを備える。
監視プログラム221aは、電波受信機201の制御部210が実行する各種機能を実行するためのプログラムである。
電波履歴記憶部223は、受信したビーコン電波の履歴を記憶する記憶領域である。図7に示すように、電波履歴記憶部223は、ビーコンID記憶部22に記憶されたビーコンIDを含むビーコン電波を受信した受信時刻と、ビーコンIDと、電波強度とを対応付けて記憶する。なお、図7に示す電波履歴記憶部223の例では、ビーコンID記憶部22に2つのビーコンIDが記憶されている場合の例であり、電波発信機4A及び4Bのビーコン電波に関する受信履歴を記憶している。
<電波発信機4A及び4B>
電波発信機4Aは、本実施形態では、ユーザの携行品5に取り付ける装置である。また、電波発信機4Bは、電波発信機4Aの近傍に設けられた装置である。
なお、電波発信機4Aと、電波発信機4Bとは、ビーコンID記憶部46に記憶されているビーコンIDが異なる以外は、構成が同じである。そのため、電波発信機4Bに関して、図6では省略して記載してある。
<監視処理>
次に、電波受信機201による監視処理について説明する。
監視処理のフローチャートについては、第1実施形態(図4)と同様である。なお、携行品監視システム200では、電波発信機4A及び4BのビーコンIDがビーコンID記憶部22に記憶されている。よって、電波発信機4A及び4Bの電波強度が、電波履歴記憶部223に記憶される。
図8は、第1実施形態に係る電波受信機1の判断処理を示すフローチャートである。
図4のS12の処理の後、制御部210は、図8の処理を行う。
図8のS220において、制御部210(報知判断部213)は、電波履歴記憶部223から2つの電波発信機4A及び4Bの最新の電波強度を取得する。
S221において、制御部210は、取得した電波発信機4Aの電波強度と、電波発信機4Bの電波強度との差を算出する。
S222において、算出した差が閾値以上であるか否かを判断する。差が閾値以上である場合(S222:YES)には、制御部210は、処理をS223に移す。他方、差が閾値未満である場合(S222:NO)には、制御部210は、処理をS224に移す。
S223において、制御部210は、報知対象にすると判断する。その後、制御部210は、処理を図4のS14に移す。
他方、S224において、制御部210は、報知対象にしないと判断する。その後、制御部210は、処理を図4のS14に移す。
ここで、具体例を示して説明すると、例えば、閾値を10dBとした場合、図7の例では、(1)に示す時間で処理をした際には、2つの電波強度の差は、閾値未満であるので、制御部210は、報知対象にしないと判断する。他方、図7において、(2)に示す時間で処理した際には、2つの電波強度の差は閾値以上である。よって、制御部210は、報知対象にすると判断する。
このように、第2実施形態の携行品監視システム200によれば、以下のような効果がある。
電波受信機201は、近傍の位置にある電波発信機4A及び4Bからビーコン電波を受信し、受信したビーコン電波の電波強度の差によって、報知対象であるか否かを判断する。よって、電波発信機4A及び4Bが近傍の位置ではなくなった場合に、電波強度に差が生じるため、それを契機に報知することで、携行品5の監視を行うことができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、携行品に設けられた電波発信機を、ビーコン電波を遮断する電波遮断部材によって覆い、通常は、電波受信機が電波を受信不可な状態にして、携行品を監視するものを説明する。
<携行品監視システム300の全体構成>
図9は、第3実施形態に係る携行品監視システム300を構成する各装置の機能ブロック図である。
図9に示すように、携行品監視システム300は、電波受信機301と、携行品5に取り付けられた電波発信機4とを備える。そして、電波発信機4が設けられた携行品5は、カバン308に収納された状態になっている。
携行品監視システム300では、カバン308によって、電波発信機4のビーコン電波が遮断され、外部に届かない。そのため、電波受信機301は、ビーコン電波を受信できない。しかし、携行品5がカバン308から取り出されると、携行品5に設けられた電波発信機4のビーコン電波が外部に送出されるため、電波受信機301は、ビーコン電波を受信することになる。このような性質を利用し、電波受信機301は、ビーコン電波を受信したか否かによって、報知対象か否かを判断する。
<電波受信機301>
電波受信機301は、制御部310と、記憶部320と、操作部27と、表示部28と、アンテナ部29とを備える。
制御部310は、電波受信部11と、記憶更新部12と、報知判断部313と、報知部14とを備える。
報知判断部313は、電波発信機4のビーコン電波を受信したことに応じて、報知対象にするか否かを判断する。
より具体的には、報知判断部313は、電波発信機4のビーコン電波を、特定時間の間に継続して受信した場合に、報知対象であると判断する。
記憶部320は、プログラム記憶部21が、監視プログラム321aを記憶し、ビーコンID記憶部22と、電波履歴記憶部23とを備える。
監視プログラム321aは、電波受信機301の制御部310が実行する各種機能を実行するためのプログラムである。
<カバン308>
カバン308は、電波発信機4が設けられた携行品5を収納する収納体である。カバン308は、例えば、袋状になっており、携行品5を覆うようにして収納する。カバン308は、電波を遮断する素材(電波遮断部材)で作られたものである。電波を遮断する素材としては、例えば、導電性を有する金属箔や、金属繊維等の金属である。
電波発信機4は、カバン308に収納された携行品5に設けられている。そのため、電波発信機4が送出する電波は、カバン308によって、外部へは送出されない。
<監視処理>
次に、電波受信機301による監視処理について説明する。
図10は、第3実施形態に係る電波受信機301の監視処理を示すフローチャートである。
本処理の前提は、第1実施形態と同様であり、電波受信機301は、監視プログラム321aを起動させた状態である。
図10のS310において、電波受信機301の制御部310(電波受信部11)は、アンテナ部29を介して、電波発信機4のビーコン電波を受信したか否かを判断する。ビーコン電波を受信した場合(S310:YES)には、制御部310は、処理をS311に移す。他方、ビーコン電波を受信していない場合(S310:NO)には、制御部310は、ビーコン電波を受信するまで本処理にとどまる。
S311において、制御部310は、ビーコンID記憶部22に記憶されたビーコンIDと比較して、受信したビーコン電波のビーコンIDが監視対象か否かを判断する。監視対象である場合(S311:YES)には、制御部310は、処理をS312に移す。他方、監視対象ではない場合(S311:NO)には、制御部310は、処理をS310に移し、次のビーコン電波を受信するまで待機する。
電波発信機4がカバン308に収納されている限りにおいて、制御部310は、電波発信機4のビーコン電波を受信しない(S310がNO)。また、監視対象でないビーコン電波を受信した場合においても、監視対象ではないので次の処理に進まない(S311がNO)。
S312において、制御部310(記憶更新部12)は、受信したビーコン電波の時刻と、電波強度とを、電波履歴記憶部23に記憶させる。
S313において、制御部310(報知判断部313)は、電波履歴記憶部23を参照し、特定時間の間にビーコン電波を継続して受信しているか否かを判断する。特定時間とは、報知をするまでの時間であり、例えば、1分等の時間である。特定時間の間に継続して受信している場合(S313:YES)には、制御部310は、処理をS314に移す。他方、特定時間の間に継続して受信していない場合(S313:NO)には、制御部310は、処理をS310に移す。
S314において、制御部310(報知部14)は、報知情報を生成し、出力する。その後、制御部310は、本処理を終了する。
ここで、携行品5がカバン308から取り出された場合には、電波受信機301は、携行品5に設けられた電波発信機4のビーコン電波を受信する。そして、直ぐにカバン308に戻された場合には、特定時間の間に継続してビーコン電波を受信しないので(S313がNO)、電波受信機301は、報知することがない。他方、カバン308から取り出されたままの状態であれば、特定時間の間に継続してビーコン電波を受信するので(S313がYES)、電波受信機301は、報知することになる。
このように、第3実施形態の携行品監視システム300によれば、以下のような効果がある。
(1)電波受信機301は、カバン308によって電波発信機4からのビーコン電波を受信できない状態を通常の状態とし、カバン308から電波発信機4が取り出された場合に、特定時間の間継続してビーコン電波を受信したことを条件に報知する。よって、盗難等によって、ユーザの意図しない携行品5の取り出しがあった場合に、電波受信機301が報知することにより、盗難等を知ることができる。
(2)特定時間の間継続してビーコン電波を受信したことを条件に報知するので、ユーザが携行品5をカバン308から取り出して、直ぐにカバン308に戻した場合には、報知しない。よって、有効な報知のみを行うことができる。
(第4実施形態)
第4実施形態では、第3実施形態と同様の電波発信機の他に、除外電波発信機を設けて、電波受信機の電波送出の有無に関わらず、除外電波発信機の電波を受信している限りにおいては、報知対象にしないものを説明する。
<携行品監視システム400の全体構成>
図11は、第4実施形態に係る携行品監視システム400を構成する各装置の機能ブロック図である。
図11に示すように、携行品監視システム400は、電波受信機401と、携行品5に取り付けられた電波発信機4と、電波発信機406とを備える。電波発信機4が設けられた携行品5は、カバン308に入れられた状態になっている。
携行品監視システム400では、カバン308によって、電波発信機4のビーコン電波が遮断され、外部に届かない。そのため、電波受信機401は、ビーコン電波を受信できない。しかし、携行品5がカバン308から取り出されると、携行品5に設けられた電波発信機4のビーコン電波が外部に送出されるため、電波受信機401は、ビーコン電波を受信することになる。しかし、その場合であっても、電波受信機401は、電波発信機406のビーコン電波を受信している場合に限り、電波発信機4のビーコン電波を受信していても、報知対象にしないと判断する。
<電波受信機401>
電波受信機401は、制御部410と、記憶部420と、操作部27と、表示部28と、アンテナ部29とを備える。
制御部410は、電波受信部11と、報知判断部413と、報知部14とを備える。
報知判断部413は、電波発信機4のビーコン電波と、電波発信機406のビーコン電波との受信状況に応じて、報知対象にするか否かを判断する。
より具体的には、報知判断部413は、電波発信機4のビーコン電波を受信した場合であっても、電波発信機406のビーコン電波を受信している場合には、報知対象ではないと判断する。
記憶部420は、プログラム記憶部21が、監視プログラム421aを記憶し、ビーコンID記憶部422を備える。
監視プログラム421aは、電波受信機401の制御部410が実行する各種機能を実行するためのプログラムである。
ビーコンID記憶部422は、電波発信機4のビーコンIDの他に、報知を除外する電波発信機406のビーコンIDを記憶する。
<電波発信機406>
電波発信機406は、本実施形態では、例えば、家の中に設けられた装置である。そのようにすることで、家の中では、電波受信機401が報知をしないようにできる。
電波発信機406の構成は、電波発信機4の構成と同様であり、図示しないが、制御部と、記憶部と、アンテナ部等を備える。
<監視処理>
次に、電波受信機401による監視処理について説明する。
図12は、第4実施形態に係る電波受信機401の監視処理を示すフローチャートである。
本処理の前提は、第1実施形態と同様であり、電波受信機401は、監視プログラム421aを起動させた状態である。
図12のS410及びS411の処理は、第3実施形態(図10)のS310及びS311の処理と同様である。
S412において、制御部410(報知判断部413)は、所定時間内に電波発信機406のビーコン電波を受信したか否かを判断する。ここで、所定時間とは、電波発信機406のビーコン電波を受信可能な時間であり、例えば、20msec等の電波送信間隔と同じである。また、制御部410は、電波発信機406のビーコン電波を受信したか否かを、受信したビーコン電波に含まれるビーコンIDが、ビーコンID記憶部422に記憶された除外電波発信機のビーコンIDに一致するか否かにより判断する。電波発信機406のビーコン電波を受信した場合(S412:YES)には、制御部410は、処理をS410に移す。他方、電波発信機406のビーコン電波を受信していない場合(S412:NO)には、制御部410は、処理をS413に移す。
S413において、制御部410(報知部14)は、報知情報を生成し、出力する。その後、制御部410は、本処理を終了する。
ここで、携行品5がカバン308から取り出された場合には、電波受信機401は、携行品5に設けられた電波発信機4のビーコン電波を受信する。しかし、電波発信機406のビーコン電波を受信していれば(S412がYES)、電波受信機401は、報知することがない。他方、電波発信機406のビーコン電波を受信していなければ(S412がNO)、電波受信機401は、報知する。
このように、第4実施形態の携行品監視システム400によれば、以下のような効果がある。
電波発信機406を、例えば、家の中等の報知対象外の位置に設置することで、電波受信機401は、電波発信機4からのビーコン電波を受信しても報知しない。よって、盗難等によって、ユーザの意図しない携行品5の取り出しがある環境では、電波受信機401を報知させ、報知が不要な環境では、電波受信機401を報知させないようにできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)第1実施形態では、第1時間における直近に受信した複数の電波の電波強度の平均値と、第2時間における直近に受信した複数の電波の電波強度を除いた次に直近の複数の電波強度の平均値との差が閾値以上である場合に、報知対象であると判断するものを例に説明した。しかし、これに限定されるものではない。例えば、さらに、平均値との差が閾値以上である場合が複数回継続した場合に、報知対象であると判断してもよい。そうすることで、電波強度にちょっとしたばらつきが生じたため、1回だけ差が閾値以上になった場合を除くことができ、より確実な報知をすることができる。
(2)第1実施形態では、電波発信機のアンテナを3方向に延びたものを例に説明した。しかし、これに限定されるものではない。少なくとも多数のアンテナを有するものとし、異なった方向に設置をするものであれば、他の設置方法であってもよい。
(3)第2実施形態では、2つの電波発信機のビーコン電波の電波強度の差が閾値以上である場合に、報知対象であるものを例に説明した。しかし、これに限定されるものではない。例えば、2つの電波発信機のビーコン電波の電波強度の差を継続して算出し、差に所定以上の増減が生じた場合、つまり、差の幅に所定以上の変化があった場合に、報知対象であると判断してもよい。
(4)第3実施形態では、電波発信機が設けられた携行品を収納するものとしてカバンを例に説明した。しかし、これに限定されるものではない。電波発信機が送出する電波を遮断するものであればよい。但し、盗難等を防止する観点から、収納体は、例えば、ポケット等、それ自体、他人が持ち出しにくいものであるものが望ましい。
(5)第3実施形態では、特定時間の間に継続してビーコン電波を受信した場合に、報知するものを例に説明した。しかし、これに限定されるものではない。例えば、ビーコン電波の受信を開始してから、時間の経過と共に、徐々にビーコン電波の電波強度が弱くなって所定の電波強度に達した場合、つまり、電波受信機からの距離が遠くなっていった場合に、報知するようにしてもよい。
(6)第4実施形態では、除外電波発信機を1つ設けたものを例に説明した。しかし、これに限定されるものではない。複数の位置に、除外電波発信機を設けてもよい。つまり、複数の除外電波発信機のビーコンIDを、ビーコンID記憶部に記憶させれば、複数の場所において、カバンから電波発信機が設けられた携行品を取り出しても、報知をしないようにできる。
(7)各実施形態では、電波履歴記憶部には、受信時刻と、電波強度とを対応付けて記憶するものを例に説明した。しかし、これに限定されるものではない。電波履歴記憶部は、受信順序を特定可能な態様で記憶していればよく、例えば、受信順を示す番号等であってもよい。
(8)各実施形態では、携行品に電波発信機としてビーコン端末を設けるものを説明した。しかし、これに限定されるものではない。電波を送出するものであればよく、例えば、IC(Integrated Circuit)タグ等であってもよい。
(9)各実施形態では、電波受信機によって処理を行うものを説明した。しかし、記憶部に記憶されたプログラム以外のテーブル等を、外部の管理サーバ等(図示せず)に有するようにしてもよい。そのようにした場合、電波受信機は、ビーコン電波に含まれるビーコンIDと、受信時刻とを、電波受信機を識別するものとして端末IDと共に管理サーバに送信することで、管理サーバで処理を行ってもよい。
1,201,301,401 電波受信機
4,4A,4B,406 電波発信機
5 携行品
10,40,210,310,410 制御部
11 電波受信部
12 記憶更新部
13,213,313,413 報知判断部
14 報知部
20,45,220,320,420 記憶部
21a,221a,321a,421a 監視プログラム
22,422 ビーコンID記憶部
23,223 電波履歴記憶部
28 表示部
29,49 アンテナ部
33 アンテナ
100,200,300,400 携行品監視システム
308 カバン

Claims (5)

  1. 携行品に設けられ、一定の時間間隔で電波を送出する電波発信機と、
    電波遮断部材を有し、前記電波遮断部材により前記電波発信機を覆う形態で収納する収納体と、
    電波受信機と、
    を備えた携行品監視システムであって、
    前記電波受信機は、
    前記電波発信機が送出した電波を受信する電波受信手段と、
    前記電波受信手段が受信した電波に基づいて、報知対象であるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により報知対象であると判断された場合に、報知をする報知手段と、
    を備えること、
    を特徴とする携行品監視システム。
  2. 請求項1に記載の携行品監視システムにおいて、
    前記電波受信機の前記判断手段は、前記電波受信手段が電波を受信してから特定時間の間に継続して前記電波を受信した場合に、報知対象であると判断すること、
    を特徴とする携行品監視システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の携行品監視システムにおいて、
    前記電波受信機は、前記電波受信手段が受信した前記電波の電波強度を、受信順序を特定可能な態様で記憶した電波記憶手段を備え、
    前記電波受信機の前記判断手段は、前記電波受信手段が直近に受信した1以上の電波の電波強度と、前記電波記憶手段に記憶された複数の前記電波強度のうち前記直近に受信した電波の電波強度を除いた1以上の前記電波強度とに基づいて、報知対象であると判断すること、
    を特徴とする携行品監視システム。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の携行品監視システムにおいて、
    前記収納体は、袋状であり、
    前記電波遮断部材は、導電性を有する金属であること、
    を特徴とする携行品監視システム。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の携行品監視システムにおいて、
    所定の位置に設けられ、一定の時間間隔で電波を送出する除外電波発信機を備え、
    前記電波受信機の前記判断手段は、前記除外電波発信機が送出した電波を前記電波受信手段が受信している間は、報知対象ではないと判断すること、
    を特徴とする携行品監視システム。
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