JP4750061B2 - 携帯端末装置およびキー、並びに無線認証システム - Google Patents

携帯端末装置およびキー、並びに無線認証システム Download PDF

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本発明は、携帯端末装置とキーとの間で無線認証を行い、携帯端末装置との無線認証に成功していたキーが無線認証に失敗したときに警報音を鳴らす無線認証システムに関し、特に、複数のキーとの間で無線認証を行う携帯端末装置、およびその携帯端末装置と無線認証を行うキーに関する。
携帯電話に代表される携帯端末装置とキー(キーは、アンテナとICチップとを少なくとも搭載した無線通信回路を指し、ICチップに格納された情報がアンテナを介して携帯端末装置との間で送受信される。)との間で行われる無線認証技術(例えば、特許文献1)を利用して、そのキーが取り付けられた対象物が盗難されることを防ぐ盗難防止システムが提案されている。例えば、図9に示す、従来の盗難防止システムの概要図のように、PC911、カメラ912、サングラス913にはキーが取り付けられており、認証エリア(図9(a)、9(b)に示す、携帯端末装置91を中心とする円の内側)にあったPC911、カメラ912、サングラス913のうちのいずれか一つでも非認証エリア(図9(a)、9(b)に示す、携帯端末装置91を中心とする円の外側)に持ち運ばれると、携帯端末装置91または非認証成エリアに持ち運ばれた対象物が報知音を発するものが挙げられる。
特許第2931276号
しかしながら、上記の盗難防止システムには次のような課題がある。すなわち、キーが取り付けられた対象物の数が多くなればなるほど、認証エリアの中心にいる携帯端末装置91が移動したときに、その対象物のいずれかの位置が認証エリアから非認証エリアに変わる可能性が高まり、その結果、対象物が持ち運ばれていないにも関わらず携帯端末装置またはキーが警報音を出力してしまう恐れがある。このような不必要な警報音が頻発してしまうという課題は、盗難防止システムの信頼性に関わる大きな問題である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、キーが取り付けられる対象物の数が増えても、その対象物が持ち運ばれていないにも関わらず警報音が出力されてしまうことを抑制することができる携帯端末装置およびキー、並びに無線認証システムを提供することを目的とする。
本発明の携帯端末装置は、キーと無線通信を行う無線部と、前記無線部により前記キーから受信する無線電波の受信強度を検出する検出部と、報知部と、複数の前記キー毎に前記検出部により検出する受信強度のうち、第1のキーから受信する無線電波の受信強度が、それまでに当該第1のキーから受信していた無線電波の受信強度から変化し、かつ、第2のキーから受信する無線電波の受信強度が、それまでに当該第2のキーから受信していた無線電波の受信強度から変化していない場合、前記報知部に報知処理を行わせるよう制御する制御部と、を備えるものである。
また、本発明の携帯端末装置は、前記制御部が、複数の前記キー毎に前記検出部により検出する受信強度のうち、前記第1のキーから受信する無線電波の受信強度が、それまでに当該第1のキーから受信していた無線電波の受信強度から変化し、かつ、前記第2のキーから受信する無線電波の受信強度が、それまでに当該第2のキーから受信していた無線電波の受信強度から変化した場合、前記報知部に報知処理を行わせないよう制御する、ものを含む。
また、本発明の携帯端末装置は、前記制御部が、複数の前記キー毎に所定の時間間隔で前記検出部により検出する受信強度のうち、前記第1のキーから受信する無線電波の受信強度が、当該第1のキーから前回受信した無線電波の受信強度から変化し、かつ、前記第2のキーから受信する無線電波の受信強度が、当該第2のキーから前回受信した無線電波の受信強度から変化していない場合、前記報知部に報知処理を行わせるよう制御する、ものを含む。
この構成により、キーが取り付けられる対象物の数が増えても、その対象物が持ち運ばれていないにも関わらず警報音が出力されてしまうことを抑制することができる。
また、本発明の携帯端末装置は、前記制御部が、前記検出部により複数の前記キー毎に検出した受信強度のうち、前記第1のキーから受信した無線電波の受信強度が、ある閾値以上から前記閾値未満へ変化し、かつ、前記第2のキーから受信する無線電波の受信強度が、それまでに当該第2のキーから受信していた無線電波の受信強度から変化していない場合、前記報知部に報知処理を行わせるよう制御する、ものを含む。
この構成により、受信強度の変化したキーが認証エリアから非認証エリアへ移動したのかを判別することによって、携帯端末装置を保持する利用者が視認できる程度の認証エリア内(すなわち、盗難の恐れが少ないエリア内)にてキーが取り付けられた対象物が持ち運ばれている場合には、警報音を鳴らさないため、不要な警報音が頻発することを避けることができる。
本発明の無線認証システムは、本発明の携帯端末装置と、キーと、を含んで構成されるものである。
また、本発明の無線認証システムは、前記キーが、前記携帯端末装置または他のキーと無線通信を行うキー無線部と、前記キー無線部により前記携帯端末装置または前記他のキーから受信する無線電波の受信強度を検出するキー検出部と、前記携帯端末装置および前記他のキー毎に前記検出部により検出する受信強度のうち、前記他のキーから受信する無線電波の受信強度が、それまでに当該他のキーから受信していた無線電波の受信強度から変化した場合、報知処理を行わせるための報知要求信号を前記携帯端末装置に送信するよう前記キー無線部を制御するキー制御部と、を備え、前記携帯端末装置の前記制御部が、前記無線部により前記キーから前記報知要求信号を受信すると、前記報知部に報知処理を行わせるよう制御するものを含む。
この構成により、携帯端末装置は、あるキーが取り付けられた対象物が携帯端末装置を中心とする円に沿って移動しているときでも、警報音を出力する。このため、携帯端末装置の利用者は、対象物が持ち運ばれていることに洩れなく気付くことができる。
本発明の携帯端末装置およびキー、並びに無線認証システムによれば、キーが取り付けられる対象物の数が増えても、その対象物が持ち運ばれていないにも関わらず警報音が出力されてしまうことを抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態の無線認証システムについて説明する。まず、図1に示す、本発明の実施の形態の無線認証システムの構成図の一例、および、図2に示す、本発明の実施の形態の無線認証システムの構成図の他例を参照して、本発明の実施の形態の無線認証システムによる処理の概略を説明する。
まず、携帯端末装置とキーとの間で行われる無線認証技術について説明する。図1では、携帯端末装置1を中心とする円で囲まれる領域であって、携帯端末装置1がその円の内部に位置するキー21、22、23と通信可能な領域を認証エリアと称し、逆に、携帯端末装置1を中心とする円の外の領域であって、携帯端末装置1がその円の外部に位置するキー21、22、23と通信不可能な領域を非認証エリアと称している。携帯端末装置1は、キー21、22、23が非認証エリアに存在するときには、キー21、22、23から受信する電波の受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)が弱いことから、キー21、22、23との間での認証に失敗したと判定する(以下、携帯端末装置およびキーが認証に失敗している状態のことを待ち受けモードと称する場合がある)。一方、携帯端末装置1は、キー21、22、23が認証エリアに存在するときにはキー21、22、23と無線通信を行って認証用のコードを受信し、その認証用のコードが所定のものであれば認証に成功したと判定し(以下、携帯端末装置およびキーが認証に成功している状態のことを認証モードと称する場合がある)、所定のものでなければ認証に失敗したと判定する。以下、携帯端末装置1−キー21、22、23間で無線認証処理のために送受されるデータの内容について説明する。
携帯端末装置1は、予めキー21、22、23との間でペアリングされた際に割り当てられてる認証用のコード(以下、識別IDと称する)を一定の周期で送信しており、一方、キー21、22、23は、各キーに割り当てられた一定の周期のスロットにて、携帯端末装置1から送信されてくる識別IDを受信すべく待ち受けている。なお、この処理およびこれ以後の処理は、キー21、22、23と携帯端末装置1との処理が逆でも構わない。
キー21、22、23が携帯端末装置1によって通信することができない非認証エリアに位置するとき、キー21、22、23は、携帯端末装置1から送信される識別IDを受信することはできず、待ち受けモードを維持する。その後、キー21、22、23が非認証エリアから認証エリアに移動すると、キー21、22、23は、識別IDを受信し、携帯端末装置1から受信した識別IDと、キー21、22、23が記憶する予めペアリングされた識別IDと、が一致すると判定し次第、これらの識別IDが一致した旨(つまり、一定距離以内にペアリングされたキーが存在する旨)を携帯端末装置1に通知して、認証モードに移行することになる。
携帯端末装置1は、識別IDが一致した旨をキー21、22、23から通知されると、以後キー21、22、23との間でチャレンジアンドレスポンス方式を用い、周期的に認証を行う。具体的には、携帯端末装置1は、識別IDが一致した旨を通知する信号をキー21、22、23から受信すると、チャレンジリクエストをキー21、22、23へ送信し、チャレンジリクエストを受信したキー21、22、23は、乱数を発生させて生成したチャレンジ信号を携帯端末装置1へ送信し、チャレンジ信号を受信した携帯端末装置1は、このチャレンジ信号に対して暗号化処理を行って生成したレスポンス信号をキー21、22、23へ送信し、レスポンス信号を受信したキー21、22、23は、復号化したレスポンス信号とチャレンジ信号とが一致すると認証に成功したと判断し、復号化したレスポンス信号とチャレンジ信号とが不一致だと認証に失敗したと判断する。なお、認証モードにおいて携帯端末装置1とキー21、22、23との間で送受される各種信号には、携帯端末装置1の識別IDと、その信号を送信または受信するキー21、22、23の識別IDと、が含まれているため、携帯端末装置1は、各種信号に含まれるキー21、22、23の識別IDを参照して、各種信号がどのキー21、22、23が送信したものかを判別し、キー21、22、23もまた、携帯端末装置1が送信した各種信号に含まれるキー21、22、23の識別IDを参照して、各種信号が自機宛てに送信されたものであるか否かを判別している。携帯端末装置1は、認証に成功した場合には、所定の時間間隔で上記の処理を再度行い、一方、認証に失敗した場合には、待ち受けモードに移行して識別IDの送信を開始する。なお、携帯端末装置1−キー21、22、23間でのチャレンジアンドレスポンス方式を用いた認証中に、上述の信号の送受が途絶えた場合でも、携帯端末装置1は待ち受けモードに移行して識別IDの送信を開始することになる。
携帯端末装置1は、上述のようにキー21、22、23との間で無線認証処理を行い、キー21、22、23との認証に成功すると、そのキー21、22、23から受信する、各種信号を伝送している電波の受信強度(RSSI)の計測を開始する。携帯端末装置1は、認証モード中の各種信号を伝送している電波の受信強度(RSSI)を計測する度に、受信強度を記憶しており、図1(a)では、ある時刻t1において、キー21から受信した電波の受信強度(RSSI1)を「10」、キー22から受信した電波の受信強度(RSSI2)を「7」、キー23から受信した電波の受信強度(RSSI3)を「7」、として記憶しているものとする。
この後、図1(b)のように、キー22が取り付けられた対象物が持ち運ばれたとき(時刻t2)、携帯端末装置1がキー22から受信した電波の受信強度(RSSI2)は、「4」に変化したとする。なお、キー22は、非認証エリアに移動しているため認証モードが待ち受けモードに遷移しているが、このとき、携帯端末装置1は、待ち受けモード中の各種信号を伝送している電波の受信強度(RSSI)を計測している。
携帯端末装置1は、時刻t1に計測した受信強度と時刻t2に計測した受信強度とを比較し、少なくとも1つの受信強度が変化していると見なせ、かつ、少なくとも1つの受信強度が変化していないと見なせる場合、警報音を出力する。図1では、キー21およびキー23から受信した電波の受信強度は変化しておらず、かつ、キー22から受信した電波の受信強度は変化しているため、携帯端末装置1は、警報音を出力する。
一方、ある時刻t1において、キー21から受信した電波の受信強度(RSSI1)を「10」、キー22から受信した電波の受信強度(RSSI2)を「7」、キー23から受信した電波の受信強度(RSSI3)を「7」、として記憶していた携帯端末装置1が、図2(b)のように移動したとき(時刻t3)、携帯端末装置1がキー21から受信した電波の受信強度(RSSI1)は「7」に、携帯端末装置1がキー22から受信した電波の受信強度(RSSI2)は「4」に、携帯端末装置1がキー23から受信した電波の受信強度(RSSI3)は「4」に、それぞれ変化したとする。時刻t1に計測した受信強度と時刻t2に計測した受信強度とを比較した携帯端末装置1は、全ての受信強度が変化しているため、警報音を出力しない。
本発明の実施の形態の携帯端末装置は、少なくとも二つ以上のキーから受信した電波の受信強度が、それ以前のある時点でそれらのキーから受信した電波の受信強度と比較して、少なくとも1つの受信強度が変化していると見なせ、かつ、少なくとも1つの受信強度が変化していないと見なせる場合、携帯端末装置利用者が持ち運ぶべき携帯端末装置が移動していないにも関わらずキーが取り付けられた対象物が移動しているとみなし、警報音を出力する。一方、本発明の実施の形態の携帯端末装置は、全ての受信強度が変化していると見なせる場合、携帯端末装置利用者が携帯端末装置を持ち運んでおり対象物は移動していないとみなし、警報音を出力しない。この構成により、対象物が持ち運ばれていないにも関わらず携帯端末装置利用者の動きによって警報音が出力されることを防ぎ、キーを取り付けられた対象物が移動しているときに絞って警報音を出力することができる。この結果、本発明の実施の形態の無線認証システムを適用した盗難防止システムの信頼性を向上させることができる。以下、本発明の実施の形態の無線認証システムにおける携帯端末装置およびキーの構成、および処理について、詳細に説明する。
図3に、本発明の実施の形態の携帯端末装置およびキーの機能ブロック図を示す。本発明の実施の形態の携帯端末装置1は、無線認証部11、携帯通信用無線制御部12、出力部13、操作キー14、携帯端末制御部15、を含んで構成される。また、本発明の実施の形態のキー2は、無線認証部24、警報音出力部25を含んで構成される。
携帯端末装置1の無線認証部11において、認証用無線制御部111は、アンテナを介して、RFID(Radio Frequency Identification:無線周波数識別)で使用される短距離通信用の電波やUWB(Ultra Wide Band:超広帯域無線)等を用いて、ペアリング処理により携帯端末装置1と対に設定したキー2の識別コードが含まれる信号の送受信を所定の通信プロトコルに基づき制御する。認証用無線制御部111には、増幅回路、変調回路、復調回路、エンコード回路、デコード回路などの回路が含まれる。
認証制御部113は、無線通信で使用される電波の受信強度(例えば、復調回路に入力される電波の電圧レベルやS/N比、デコード回路によりデコードされたデータの誤り率などを基に算出される)を計測するとともに、その受信強度が予め設定された閾値(認証エリアおよび非認証エリアを区分けするための数値)以上か未満かを判別する。認証制御部113は、計測した受信強度が閾値以上であれば、続いて、デコードされたデータに含まれるキー2の識別IDをキー2との間で行ったペアリング処理によって予め取得しておいた識別IDと比較し、一致すればキー2との認証に成功したことを通知する使用制限解除信号を携帯端末制御部115に出力し、一致しなければキー2との認証に失敗したことを通知する使用制限要求信号を携帯端末制御部115に出力する。一方、認証制御部113は、計測した受信強度が閾値未満であれば、キー2との認証に失敗したことを通知する使用制限要求信号を携帯端末制御部115に出力する。
さらに、認証制御部113は、計測した受信強度が閾値以上であれば、計測した受信強度を、その受信強度を計測した電波にデータとして含まれているキー2の識別IDに対応付けて、受信強度記憶部112に記憶させる。また、認証制御部113は、計測した受信強度が閾値未満であっても、その受信強度の電波をデコードしたデータから識別IDを特定することができる限りにおいて、計測した受信強度を、その受信強度を計測した電波にデータとして含まれているキー2の識別IDに対応付けて、受信強度記憶部112に記憶させる。認証制御部113は、キー2から識別IDを含む電波を受信する度に(あるいは、同電波を所定回受信する度に)、逐次、計測した受信強度をキー2の識別IDに対応付けて受信強度記憶部112に記憶させる。
受信強度処理部114は、受信強度記憶部112に新たな一対の受信強度と識別IDが記憶される度に、その一対のうちの受信強度と、受信強度記憶部112に記憶されたその識別IDにより特定される受信強度のうちの、次に新しい受信強度と、を比較する。受信強度処理部114は、比較した結果、それらの受信強度に同一と見なせない程度の差があれば、警報要求信号を携帯端末制御部15に出力する。なお、「同一と見なせない程度の差」とは、例えば、上記新たな受信強度が、上記次に新しい受信強度に比して、±20%以上増減している状態、が挙げられる。
携帯端末制御部15は、認証制御部113から使用制限要求信号を通知されている期間中、携帯端末装置1により実行可能な各種機能に対して、その機能の実行に制限を加える。携帯端末制御部15による制限の例としては、携帯電話用基地局との間の無線通信処理を制御する携帯通信用無線制御部12にその通信処理の一部あるいは全てを行わせないように制御したり、出力部13のうちのスピーカ131に音を出力させないように、マイク132に収音させないように、LCD133に表示させないように制御したり、操作キー14に入力操作を受け付けないように制御したり、などが挙げられる。さらに、携帯端末制御部15は、認証制御部113から警報要求信号を通知されれば、所定の報知方法、例えば、出力部13のうちのスピーカ131にある音を出力させたり、LCD133に画像または文字などを表示させるよう制御する。
また、キー2の無線認証部24において、認証用無線制御部241は、アンテナを介して、RFID(Radio Frequency Identification:無線周波数識別)で使用される短距離通信用の電波やUWB(Ultra Wide Band:超広帯域無線)等を用いて、ペアリング処理によりキー2と対に設定した携帯端末装置1の識別コードが含まれる信号の送受信を所定の通信プロトコルに基づき制御する。認証用無線制御部241には、増幅回路、変調回路、復調回路、エンコード回路、デコード回路などの回路が含まれる。認証処理部243は、無線通信で使用される電波の受信強度(例えば、復調回路に入力される電波の電圧レベルやS/N比、デコード回路によりデコードされたデータの誤り率などを基に算出される)を計測するとともに、その受信強度が予め設定された閾値(認証エリアおよび非認証エリアを区分けするための数値)以上か未満かを判別する。認証処理部243は、計測した受信強度が閾値以上であれば、続いて、デコードされたデータに含まれる携帯端末装置1の識別IDを携帯端末装置1との間で行ったペアリング処理によって予め取得しておいた識別IDと比較し、一致すれば携帯端末装置1との認証に成功したことを通知する警報解除信号を警報音出力部25に出力し、一致しなければ携帯端末装置1との認証に失敗したことを通知する警報要求信号を警報音出力部25に出力する。一方、認証処理部243は、計測した受信強度が閾値未満であれば、携帯端末装置1との認証に失敗したことを通知する警報要求信号を警報音出力部25に出力する。
警報音出力部25は、スピーカによって構成され、認証処理部243から警報要求信号を入力すると、警報音の出力を開始する。
次に、上記のように構成される本発明の実施の形態の携帯端末装置およびキーによる処理の流れを、図4に示す、本発明の実施の形態の携帯端末装置およびキーにより行われる無線通信処理のタイムチャートを参照して説明する。なお、図4に示すタイムチャートは、一台の携帯端末装置1と2個のキー(キー21とキー22)とからなる無線認証システムによって信号が送受信されるタイミングを示している。
キー21、22との間での無線認証にそれぞれ成功し、認証モードに移行した携帯端末装置1は、キー21およびキー22にそれぞれ割り当てられたスロットにて、各種信号によって変調した変調信号をキー21およびキー22に送信する。携帯端末装置1は、まず、キー21に割り当てられたスロットに、チャレンジリクエスト(図4では、REQと記載している。)を送信する(ステップ11)。キー21は、携帯端末装置1からチャレンジリクエストを受信すると(ステップ21a)、乱数を発生させて生成したチャレンジ信号(図4では、RESと記載している。)を携帯端末装置1に送信する(ステップ22a)。携帯端末装置1は、キー21からチャレンジ信号を受信したとき(ステップ12)、その信号の受信強度を計測し、その計測した受信強度(RSSI a1)とキー21の識別IDとを対応付けて受信強度記憶部112に記憶する。携帯端末装置1の認証制御部113は、計測した受信強度とキーの識別IDとを対応付ける際には、キー21から受信したチャレンジ信号に含まれる識別IDを抽出して、その識別IDと受信強度とを対応付ける。なお、携帯端末装置1からキー21に送信される信号の一例としてチャレンジリクエストを、キー21から携帯端末装置1に送信される信号の一例としてチャレンジ信号を、それぞれ挙げたが、これらの信号に限るものではなく、認証モードおよび待ち受けモードにおいて携帯端末装置1とキー21との間で送受信される各種信号全てが対象となる。
続いて、携帯端末装置1は、キー22に割り当てられたスロットに、チャレンジリクエストを送信する(ステップ13)。キー22は、携帯端末装置1からチャレンジリクエストを受信すると(ステップ23b)、乱数を発生させて生成したチャレンジ信号を携帯端末装置1に送信する(ステップ24b)。携帯端末装置1は、キー22からチャレンジ信号を受信したとき(ステップ14)、その信号の受信強度を計測し、その計測した受信強度(RSSI b1)とキー22の識別IDとを対応付けて受信強度記憶部112に記憶する。
さらに、再度、携帯端末装置1は、上述したステップ11からステップ14の処理を、キー21は、ステップ21aとステップ22aの処理を、キー22は、ステップ23bとステップ24bの処理を、繰り返す。処理の説明は上述した通りであるため省略する。なお、図4では、繰り返しとなる携帯端末装置1による処理にステップ15からステップ18の参照符号を、繰り返しとなるキー21による処理にステップ25aからステップ26aの参照符号を、繰り返しとなるキー22による処理にステップ27bからステップ28bの参照符号を、それぞれ割り当てている。また、図4では、ステップ16において携帯端末装置1が計測した受信強度を(RSSI a2)、ステップ18において携帯端末装置1が計測した受信強度を(RSSI b2)、と記載している。
携帯端末装置1は、上述のように、少なくとも二つのキーから個別に受信した電波の受信強度をそれぞれ、少なくとも2度計測すると、各キー毎に受信強度の差分をとり(すなわち、「(RSSI a2」−(RSSI a1)」と「(RSSI b2」−(RSSI b1)」を算出する。)、計測した時点の最も新しい受信強度が次に新しい受信強度に比して増減しているかいないかを判別する。上記の差分が「0」である場合に受信強度が変化していないと判別すべきではあるが、無線伝搬環境が変わることや他電子機器から発生するノイズなどの影響を考慮に入れて、次に新しい受信強度に対する上記差分の割合を算出し(すなわち、「((RSSI a2」−(RSSI a1))/(RSSI a1)」と「((RSSI b2」−(RSSI b1))/(RSSI b1)」を算出する。)、その値が例えば±20%の範囲内であれば受信強度が変化していないと判別し、その値が±20%の範囲外であれば受信強度が変化している判別する。なお、受信強度が変化している、していないを編別する条件は、上記「20%」に限るものではなく、無線伝搬環境が変わることや他電子機器から発生するノイズなどの影響を考慮に入れて適宜設定することが好ましい。
携帯端末装置1は、少なくとも二つのキーから個別に受信した電波の受信強度のうち、少なくとも一つが変化しており、かつ、別の一つが変化していないと判別すれば、警報音を鳴らす。一方、携帯端末装置1は、少なくとも二つのキーから個別に受信した電波の受信強度のうち、全てが変化しているあるいは全てが変化していないと判別すれば、警報音を鳴らさない。
以上、本発明の実施の形態の携帯端末装置によれば、対象物が持ち運ばれていないにも関わらず携帯端末装置利用者の動きによって警報音が出力されることを防ぎ、キーを取り付けられた対象物が移動しているときに絞って警報音を出力することができる。この結果、本発明の実施の形態の無線認証システムを適用した盗難防止システムの信頼性を向上させることができる。
なお、上述した本発明の実施の形態の携帯端末装置は、キーから受信する電波における受信強度の変化を検出する構成であるが、これに加えて、次に説明するような受信強度に関する条件を検出するようにしてもよい。すなわち、「((RSSI a2」−(RSSI a1))/(RSSI a1)」と「((RSSI b2」−(RSSI b1))/(RSSI b1)」を算出し、少なくとも二つのキーから個別に受信した電波の受信強度のうち、少なくとも一つが変化しており、かつ、別の一つが変化していないと判別した場合、携帯端末装置1は、さらに、受信強度の変化したキーが認証エリアから非認証エリアへ移動したのかを判別する。キー21が第三者によって持ち運ばれた場合で具体的に説明すると、携帯端末装置1は、「((RSSI a2」−(RSSI a1))/(RSSI a1)」が±20%の範囲外であり、「((RSSI b2」−(RSSI b1))/(RSSI b1)」が±20%の範囲内である場合、「RSSI a1」が予め設定された閾値(認証エリアおよび非認証エリアを区分けするための数値)以上であり、かつ、「RSSI a2」がその閾値未満であれば、警報音を鳴らす。
このように、受信強度の変化したキーが認証エリアから非認証エリアへ移動したのかを判別することによって、本発明の実施の形態の携帯端末装置は、携帯端末装置を保持する利用者が視認できる程度の認証エリア内(すなわち、盗難の恐れが少ないエリア内)にてキーが取り付けられた対象物が持ち運ばれている場合には、警報音を鳴らさないため、不要な警報音が頻発することを避けることができる。
ところで、本発明の実施の形態の携帯端末装置により、対象物が持ち運ばれていないにも関わらず携帯端末装置利用者の動きによって警報音が出力されることを防ぎ、キーを取り付けられた対象物が移動しているときに絞って警報音を出力することができるが、対象物が次に説明する条件で移動しているときには、携帯端末装置は、警報音を出力しないことになる。すなわち、図5の本発明の実施の形態の無線認証システムの構成図の他例に示すように、キー22が取り付けられた対象物が携帯端末装置1を中心とする円に沿って移動しているときには、携帯端末装置は、キー22から受信する受信強度(RSSI 2)が変化しないため、警報音を出力しない。対象物を持ち去ろうとする第三者が、所定の範囲内で周回していることは考え難いが、携帯端末装置1から警報音が出力されない結果、携帯端末装置の利用者は、対象物が持ち運ばれていることに気付くことが遅れる恐れがある。このため、以降では、キーが携帯端末装置1を中心とする円に沿って移動しているときにも警報音を出力する携帯端末装置について説明する。
図6に、本発明の実施の形態の無線認証システムの構成図の他例を示す。キー21、22、23は、携帯端末装置および自機以外のキーから受信した電波の受信強度を計測できるよう構成されている(その構成については、後述する。)。図6では、キー22がそれらの受信強度を計測している場合を示している。なお、携帯端末装置1もキー21、22、23から受信した電波の受信強度を計測しているが、図6のようにキーが移動する場合は計測した受信強度が変化しないため、図6には携帯端末装置が計測した受信強度については図示していない。
キー22は、携帯端末装置1、およびキー21、23から受信する、各種信号を伝送している電波の受信強度(RSSI)を計測する度に、受信強度を記憶しており、図6(a)では、ある時刻t1において、キー21から受信した電波の受信強度(RSSI4)を「6」、携帯端末装置1から受信した電波の受信強度(RSSI5)を「7」、キー23から受信した電波の受信強度(RSSI6)を「12」、として記憶しているものとする。
この後、図6(b)のように、キー22が取り付けられた対象物が携帯端末装置1を中心とする周回上で持ち運ばれたとき(時刻t2)、キー22がキー21から受信した電波の受信強度(RSSI4)は「3」に、キー22がキー23から受信した電波の受信強度(RSSI6)は「6」に、それぞれ変化したとする(キー22が携帯端末装置1から受信した電波の受信強度(RSSI5)は変化なし)。キー22は、時刻t1に計測した受信強度と時刻t2に計測した受信強度とを比較し、他のキー21、23の少なくとも1つの受信強度が変化していると見なせる場合、警報音の出力を要求する警報要求信号を携帯端末装置1に送信する。その警報要求信号を受信した携帯端末装置1は、警報音を出力する。
このように、あるキー22に、他のキー21、23が送信する電波の受信強度を計測させ、その変化を検出した場合に携帯端末装置1に通知する構成によって、携帯端末装置1は、あるキー22が取り付けられた対象物が携帯端末装置1を中心とする円に沿って移動しているときでも、警報音を出力する。このため、携帯端末装置1の利用者は、対象物が持ち運ばれていることに洩れなく気付くことができる。なお、持ち運ばれるキー22に他のキー21、23からの電波の受信強度を計測させる構成について説明したが、他のキー21、23に同様の構成を設けることによっても、携帯端末装置1は同様の効果が得られる。例えば、キー21に、他のキー22、23が送信する電波の受信強度を計測させ、その変化を検出した場合に携帯端末装置1に通知する構成を設けた場合、持ち運ばれるキー22からの電波の受信強度が変化すると見なせるため、警報音の出力を要求する警報要求信号を携帯端末装置1に送信する。
次に、他のキーが送信する電波の受信強度を計測し、その受信強度に応じて警報要求信号を携帯端末装置に送信するキーの構成、およびその処理の具体的な流れについて説明する。図7に、本発明の実施の形態の携帯端末装置およびキーの機能ブロック図を示す。図7の構成図は、キーが受信強度記憶部242、受信強度処理部244を備える点が図3の構成図とはことなる。なお、携帯端末装置の構成および処理、並びにキーの認証用無線制御部241の構成および処理は、図3を用いて説明した処理と同様であるため、ここでの説明を省略する。
複数のキーを用いた無線認証システムでは、各キーは、時分割されたスロットのうちの一つのスロットが他のキーと重複しないように割り当てられており、自身に割り当てられたスロットの期間のみ、送信あるいは受信を行う。このため、図4からわかるように、キーは、携帯端末装置のみと無線通信を行っている。以降では、キーは、他のキーからの電波も受信する必要があるため、次に説明する処理を実行する。
すなわち、認証処理部243は、全てのスロットの期間で無線電波を受信可能に認証用無線制御部241を制御し、自身に割り当てられたスロットの期間では、携帯端末装置と無線通信を行い、それ以外のスロットの期間では、携帯端末装置と他のキーとの間で無線通信されている電波の強度を検出する。認証処理部243は、自身に割り当てられたスロットの期間では、計測した受信強度が閾値以上であれば、計測した受信強度を、その受信強度を計測した電波にデータとして含まれている携帯端末装置1の識別IDに対応付けて、受信強度記憶部112に記憶させる。また、認証処理部243は、自身に割り当てられたスロットの期間では、計測した受信強度が閾値未満であっても、その受信強度の電波をデコードしたデータから識別IDを特定することができる限りにおいて、計測した受信強度を、その受信強度を計測した電波にデータとして含まれている携帯端末装置1に対応付けて、受信強度記憶部242に記憶させる。認証処理部243は、携帯端末装置1の識別IDを含む電波を受信する度に(あるいは、同電波を所定回受信する度に)、逐次、計測した受信強度を携帯端末装置1に対応付けて受信強度記憶部112に記憶させる。
一方、認証処理部243は、自身に割り当てられたスロット以外の期間では、その受信強度の電波をデコードしたデータから識別IDを特定することができる限りにおいて、計測した受信強度を、その受信強度を計測した電波にデータとして含まれている携帯端末装置1の識別IDまたは他のキーの識別IDに対応付けて、受信強度記憶部112に記憶させる。
受信強度処理部244は、受信強度記憶部242に新たな一対の受信強度と識別IDが記憶される度に、その一対の受信強度と、受信強度記憶部242に記憶されたその識別IDにより特定される受信強度のうちの、次に新しい受信強度と、を比較する。受信強度処理部244は、比較した結果、それらの受信強度に同一と見なせない程度の差があれば、警報要求信号を警報音出力部25に出力する。なお、「同一と見なせない程度の差」とは、例えば、上記新たな受信強度が、上記次に新しい受信強度に比して、±20%以上増減している状態、が挙げられる。
次に、上記のように構成される本発明の実施の形態の携帯端末装置およびキーによる処理の流れを、図8に示す、本発明の実施の形態の携帯端末装置およびキーにより行われる無線通信処理のタイムチャートを参照して説明する。なお、図8に示すタイムチャートは、一台の携帯端末装置1と2個のキー(キー21とキー22)とからなる無線認証システムによって信号が送受信されるタイミングを示している。
キー21、22との間での無線認証にそれぞれ成功し、認証モードに移行した携帯端末装置1は、キー21およびキー22にそれぞれ割り当てられたスロットにて、各種信号によって変調した変調信号をキー21およびキー22に送信する。携帯端末装置1は、まず、キー21に割り当てられたスロットに、チャレンジリクエスト(図8では、REQと記載している。)を送信する(ステップ11)。キー21は、携帯端末装置1からチャレンジリクエストを受信すると(ステップ21a)、その信号の受信強度を計測し、その計測した受信強度(RSSI T1)と携帯端末装置1の識別IDとを対応付けて受信強度記憶部242に記憶する。さらに、キー21は、乱数を発生させて生成したチャレンジ信号(図8では、RESと記載している。)を携帯端末装置1に送信する(ステップ22a)。一方、キー22は、チャレンジリクエストの受信強度を計測し(ステップ21b)、その計測した受信強度(RSSI T1’)と携帯端末装置1の識別IDとを対応付けて受信強度記憶部242に記憶する。キー21およびキー22の認証処理部243は、計測した受信強度と携帯端末装置の識別IDとを対応付ける際には、携帯端末装置1から受信したチャレンジリクエストに含まれる識別IDを抽出して、その識別IDと受信強度とを対応付ける。なお、携帯端末装置1からキー21に送信される信号の一例としてチャレンジリクエストを、キー21から携帯端末装置1に送信される信号の一例としてチャレンジ信号を、それぞれ挙げたが、これらの信号に限るものではなく、認証モードおよび待ち受けモードにおいて携帯端末装置1とキー21、22との間で送受信される各種信号全てが対象となる。
携帯端末装置1は、キー21からチャレンジ信号を受信したとき(ステップ12)、その信号の受信強度を計測し、その計測した受信強度とキー21の識別IDとを対応付けて受信強度記憶部112に記憶する。一方、キー22は、チャレンジ信号の受信強度を計測し(ステップ22b)、その計測した受信強度(RSSI K1’)とキー21の識別IDとを対応付けて受信強度記憶部242に記憶する。
続いて、携帯端末装置1は、キー22に割り当てられたスロットに、チャレンジリクエストを送信する(ステップ13)。キー22は、携帯端末装置1からチャレンジリクエストを受信すると(ステップ23b)、その信号の受信強度を計測し、その計測した受信強度(RSSI T2’)と携帯端末装置1の識別IDとを対応付けて受信強度記憶部242に記憶する。さらに、キー22は、乱数を発生させて生成したチャレンジ信号を携帯端末装置1に送信する(ステップ24b)。一方、キー21は、チャレンジリクエストの受信強度を計測し(ステップ23a)、その計測した受信強度(RSSI T2)と携帯端末装置1の識別IDとを対応付けて受信強度記憶部242に記憶する。
携帯端末装置1は、キー22からチャレンジ信号を受信したとき(ステップ14)、その信号の受信強度を計測し、その計測した受信強度とキー22の識別IDとを対応付けて受信強度記憶部112に記憶する。一方、キー21は、チャレンジ信号の受信強度を計測し(ステップ24a)、その計測した受信強度(RSSI K1)とキー22の識別IDとを対応付けて受信強度記憶部242に記憶する。
さらに、再度、携帯端末装置1は、上述したステップ11からステップ14の処理を、キー21は、ステップ21aからステップ24aの処理を、キー22は、ステップ21bからステップ24bの処理を、繰り返す。処理の説明は上述した通りであるため省略する。なお、図8では、繰り返しとなる携帯端末装置1による処理にステップ15からステップ18の参照符号を、繰り返しとなるキー21による処理にステップ25aからステップ28aの参照符号を、繰り返しとなるキー22による処理にステップ25bからステップ28bの参照符号を、それぞれ割り当てている。また、図8では、キー21がステップ25aにおいて計測した受信強度を(RSSI T3)、キー21がステップ27aにおいて計測した受信強度を(RSSI T4)、キー21がステップ28aにおいて計測した受信強度を(RSSI K2)、キー22がステップ25bにおいて計測した受信強度を(RSSI T3’)、キー22がステップ26bにおいて計測した受信強度を(RSSI K2’)、キー22がステップ27bにおいて計測した受信強度を(RSSI T4’)と記載している。
キー21およびキー22は、上述のように、携帯端末装置1と他のキーから個別に受信した電波の受信強度をそれぞれ、少なくとも2度計測すると、携帯端末装置1と他のキー毎に受信強度の差分をとり(すなわち、キー21は、「(RSSI Tn+1」−(RSSI Tn)」(なお、n=1、2、3)と「(RSSI K2」−(RSSI K1)」を算出する。また、キー22は、「(RSSI Tn+1’」−(RSSI Tn)’」(なお、n=1、2、3)と「(RSSI K2’」−(RSSI K1’)」を算出する。)、計測した時点の最も新しい受信強度が次に新しい受信強度に比して増減しているかいないかを判別する。上記の差分が「0」である場合に受信強度が変化していないと判別すべきではあるが、無線伝搬環境が変わることや他電子機器から発生するノイズなどの影響を考慮に入れて、次に新しい受信強度に対する上記差分の割合を算出し(すなわち、キー21は、「((RSSI Tn+1」−(RSSI Tn))/(RSSI Tn)」と「((RSSI K2」−(RSSI K1))/(RSSI K1)」を算出する。また、キー22は、「((RSSI Tn+1’」−(RSSI Tn’))/(RSSI Tn’)」と「((RSSI K2’」−(RSSI K1’))/(RSSI K1’)」を算出する。)、その値が例えば±20%の範囲内であれば受信強度が変化していないと判別し、その値が±20%の範囲外であれば受信強度が変化している判別する。なお、受信強度が変化している、していないを編別する条件は、上記「20%」に限るものではなく、無線伝搬環境が変わることや他電子機器から発生するノイズなどの影響を考慮に入れて適宜設定することが好ましい。
キー21およびキー22は、他のキーから個別に受信した電波の受信強度のうち、少なくとも一つが変化していると判別すれば、警報要求信号を携帯端末装置1に送信する。この警報要求信号を受信した携帯端末装置1は、警報音を出力することになる。
以上、本発明の実施の形態の携帯端末装置およびキーによれば、携帯端末装置は、あるキーが取り付けられた対象物が携帯端末装置を中心とする円に沿って移動しているときでも、警報音を出力する。このため、携帯端末装置の利用者は、対象物が持ち運ばれていることに洩れなく気付くことができる。
本発明の携帯端末装置およびキー、並びに無線認証システムによれば、キーが取り付けられる対象物の数が増えても、その対象物が持ち運ばれていないにも関わらず警報音が出力されてしまうことを抑制することができるという効果を奏し、複数のキーとの間で無線認証を行う携帯端末装置、およびその携帯端末装置と無線認証を行うキーの分野において有用である。
本発明の実施の形態の無線認証システムの構成図の一例 本発明の実施の形態の無線認証システムの構成図の他例 本発明の実施の形態の携帯端末装置およびキーの機能ブロック図 本発明の実施の形態の携帯端末装置およびキーにより行われる無線通信処理のタイムチャート 本発明の実施の形態の無線認証システムの構成図の他例 本発明の実施の形態の無線認証システムの構成図の他例 本発明の実施の形態の携帯端末装置およびキーの機能ブロック図 本発明の実施の形態の携帯端末装置およびキーにより行われる無線通信処理のタイムチャート 従来の盗難防止システムの概要図
符号の説明
1 携帯端末装置
11 無線認証部
111 認証用無線制御部
112 受信強度記憶部
113 認証制御部
114 受信強度処理部
12 携帯通信用無線制御部
13 出力部
131 スピーカ
132 マイク
133 LCD
14 操作キー
15 携帯端末制御部
2 キー
21、22、23 キー
24 無線認証部
241 認証用無線制御部
242 受信強度記憶部
243 認証処理部
244 受信強度処理部
91 携帯端末装置
911、912、913 キー

Claims (6)

  1. キーと無線通信を行う無線部と、
    前記無線部により前記キーから受信する無線電波の受信強度を検出する検出部と、
    報知部と、
    複数の前記キー毎に前記検出部により検出する受信強度のうち、第1のキーから受信する無線電波の受信強度が、それまでに当該第1のキーから受信していた無線電波の受信強度から変化し、かつ、第2のキーから受信する無線電波の受信強度が、それまでに当該第2のキーから受信していた無線電波の受信強度から変化していない場合、前記報知部に報知処理を行わせるよう制御する制御部と、
    を備える携帯端末装置。
  2. 請求項1記載の携帯端末装置であって、
    前記制御部は、複数の前記キー毎に所定の時間間隔で前記検出部により検出する受信強度のうち、前記第1のキーから受信する無線電波の受信強度が、当該第1のキーから前回受信した無線電波の受信強度から変化し、かつ、前記第2のキーから受信する無線電波の受信強度が、当該第2のキーから前回受信した無線電波の受信強度から変化していない場合、前記報知部に報知処理を行わせるよう制御する、
    携帯端末装置。
  3. 請求項1またま2記載の携帯端末装置であって、
    前記制御部は、前記検出部により複数の前記キー毎に検出した受信強度のうち、前記第1のキーから受信した無線電波の受信強度が、ある閾値以上から前記閾値未満へ変化し、かつ、前記第2のキーから受信する無線電波の受信強度が、それまでに当該第2のキーから受信していた無線電波の受信強度から変化していない場合、前記報知部に報知処理を行わせるよう制御する、
    を備える携帯端末装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯端末装置であって、
    前記制御部は、複数の前記キー毎に前記検出部により検出する受信強度のうち、前記第1のキーから受信する無線電波の受信強度が、それまでに当該第1のキーから受信していた無線電波の受信強度から変化し、かつ、前記第2のキーから受信する無線電波の受信強度が、それまでに当該第2のキーから受信していた無線電波の受信強度から変化した場合、前記報知部に報知処理を行わせないよう制御する、
    携帯端末装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の携帯端末装置と、キーと、を含んで構成される無線認証システム。
  6. 請求項5記載の無線認証システムであって、
    前記キーは、
    前記携帯端末装置または他のキーと無線通信を行うキー無線部と、
    前記キー無線部により前記携帯端末装置または前記他のキーから受信する無線電波の受信強度を検出するキー検出部と、
    前記携帯端末装置および前記他のキー毎に前記検出部により検出する受信強度のうち、前記他のキーから受信する無線電波の受信強度が、それまでに当該他のキーから受信していた無線電波の受信強度から変化した場合、報知処理を行わせるための報知要求信号を前記携帯端末装置に送信するよう前記キー無線部を制御するキー制御部と、
    を備え、
    前記携帯端末装置は、
    前記制御部は、前記無線部により前記キーから前記報知要求信号を受信すると、前記報知部に報知処理を行わせるよう制御する、
    無線認証システム。
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