JP2008140146A - 開封検知システム - Google Patents

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Koji Kawamata
孝治 川俣
Taido Kanesaki
泰道 兼先
Hiroshi Matsumoto
洋 松本
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Abstract

【課題】 不正開封を防止する効果の高い開封検知システムを提供する。
【手段】 収納具8は、放射遮断性のある包囲部材を有する筐体20を備えている。この筐体20によって囲まれた空間が、収納するための収納空間22となっている。収納空間22の中には、収納部側通信器24が設けられている。収納部側通信器24は、筐体20の包囲部材によって遮断された電磁波によって通信を行うことができるものである。検知用通信器16は、筐体20の包囲部材によって遮断された電磁波によって通信を行うことができるものである。判断手段18は、収納部側通信器24との通信ができれば、収納具8が不正開封されたと判断する。できなければ、正常であると判断する。
【選択図】 図2

Description

この発明は収納具の開封を検知するシステムに関するものである。
機密性の高い文書などを搬送する際に、当該文書などを収納した箱の開封を防ぐために、種々の方策が用いられている。
特開平7−125742号公報には、包装箱の蓋の糊付け方法を工夫することによって、不正な開封を困難にした包装箱が開示されている。
また、お菓子の分野においては、剥離すると「開封済」などの文字が表れるシールによって封緘するという方法も用いられている。
特開平7−125742号
しかしながら、上記のいずれの従来技術も、不正な開封を困難にしたり、不正開封されたことを知ることができるものの、不正開封がなされたときの時間などの状況を知ることはできなかった。あるいは、不正な開封がされたその時点においてリアルタイムに知ることはできなかった。このため、不正開封に対する抑止効果が十分であるとはいえない側面があった。
この発明は上記のような問題点を解決して、不正開封を防止する効果の高い開封検知システムを提供することを目的とする。
以下に、この発明のいくつかの側面を示す。
(1)この発明に係る収納具の開封検知システムは、内部に被収納物を収納するための収納空間を有し、収納空間を取り囲むように設けられた放射遮断性のある包囲部材を有する筐体と、前記筐体の包囲部材に囲まれた収納空間内に設けられ、少なくとも前記包囲部材により遮断される放射によって通信を行うことのできる収納部側通信器とを備えた収納具と、
検知領域に設けられ、前記収納部側通信器との間で、少なくとも前記包囲部材により遮断される放射によって通信を行うことのできる検知用通信器と、前記検知用通信器によって、前記収納具の収納部側通信器と通信を試みて、通信が成功しなければ異常なしとし、通信が成功すれば異常ありと判断する判断手段とを備えた検知装置とを備えている。
したがって、確実に開封を検出することができ、当該検出にリアルタイム性を持たせることが可能である。
(4)この発明に係る収納具の開封検知システムは、内部に被収納物を収納するための収納空間を有し、収納空間を取り囲むように設けられた放射遮断性のある包囲部材を有する筐体と、前記筐体の包囲部材に囲まれた収納空間内に設けられ、少なくとも前記包囲部材により遮断される放射によって通信を行うことのできる収納部側通信器とを備えた収納具と、
検知領域に設けられ、前記収納部側通信器との間で、少なくとも前記包囲部材により遮断される放射によって通信を行うことのできる検知用通信器と、前記検知領域に収納具が入ったことを検出する存在検出手段と、前記検知用通信器によって、前記検知領域内に存在が確認された収納具の収納部側通信器と通信を試みて、通信が成功しなければ異常なしとし、通信が成功すれば異常ありと判断する判断手段とを備えた検知装置とを備えている。
したがって、確実に開封を検出することができ、当該検出にリアルタイム性を持たせることが可能である。また、筐体が検知領域内に入ったことも併せて検知することができる。
(6)この発明に係るシステムは、放射は電磁波であることを特徴としている。したがって、放射遮断性のある包囲部材を容易に構築することができる。
(7)この発明に係るシステムは、放射遮断性のある包囲部材は、導電性フィルム、導電性塗膜、導電性ネット、導電性シール、導電性熱収縮性硬化フィルム、導電性熱収縮性硬化フィルム、金属箔、金属メッシュシートまたは金属メッシュフィルムであることを特徴としている。
(8)この発明に係るシステムは、収納部側通信器は、前記包囲部材により遮断される第1の強度および前記包囲部材により遮断されない第2の強度によって、検知用通信器との通信を行いうるよう構成されており、
前記存在検出手段は、検知用通信器が第2の強度によって収納部側通信器との通信ができた場合に、検知領域に収納具が入ったと判断し、
前記判断手段は、第1の強度によって、検知用通信器との通信ができない場合に異常なしと判断し、通信ができた場合に異常ありと判断することを特徴としている。
したがって、電磁波強度を変更するだけで、存在検知と開封検知の双方を行うことができる。
(9)この発明に係るシステムは、収納部側通信器は、前記包囲部材により遮断される第1の周波数および前記包囲部材により遮断されない第2の周波数によって、検知用通信器との通信を行いうるよう構成されており、
前記存在検出手段は、検知用通信器が第2の周波数によって収納部側通信器との通信ができた場合に、検知領域に収納具が入ったと判断し、
前記判断手段は、第1の周波数によって、検知用通信器との通信ができない場合に異常なしと判断し、通信ができた場合に異常ありと判断することを特徴としている。
したがって、存在検知と開封検知の双方を行うことができる。
(10)この発明に係るシステムは、収納具の前記包囲部材に囲まれた収納空間内に設けられ、前記包囲部材により遮断される周波数によって通信を行うことのできる第1の収納部側通信器が収納部通信器として設けられ、
さらに、前記収納具の前記収納空間外に設けられ前記周波数によって通信を行うことのできる第2の収納部側通信器が設けられており、
前記第1の収納部側通信器および第2の収納部側通信器は、検知用通信器からの呼び出しに対し、それぞれ自らの第1識別情報、第2識別情報を返信し、
前記存在検出手段は、検知用通信器が第2識別情報を受信した場合に、検知領域に収納具が入ったと判断し、
前記判断手段は、検知用通信器が第1識別情報を受信した場合に、異常ありと判断し、受信しない場合に異常なしと判断することを特徴としている。
したがって、存在検知と開封検知の双方を行うことができる。
(11)この発明に係るシステムは、第2の収納部側通信器は、前記第1の収納部側通信器との間で通信可能であり、前記第2の収納部側通信器は、第2識別情報返信時に、前記第1の収納部側通信器から得た第1識別情報も併せて返信することを特徴としている。
したがって、第1の収納部通信器の故障も検知することができる。
(12)この発明に係るシステムは、第2の収納部側通信器は、収納具の蓋を塞ぐための粘着シール部材中に設けられており、
当該第2の収納部側通信器は、収納具に粘着シールが貼り付けられた状態における第1の収納部側通信器との距離において、第1の収納部側通信器と通信可能であり、粘着シールを剥がすために第1の収納部側通信器との距離が大きくなると又はアンテナの角度が変わると通信不可能となるように構成されており、
第1の収納部側通信器または第2の収納部側通信器は、通信不可能となった時に、異常報知を外部に出力する為の出力手段を備えていることを特徴としている。
したがって、収納具がどの場所にあっても、開封を報知することができる。
(13)この発明に係るシステムは、第1の収納部側通信器または第2の収納部側通信器は、複数個設けられていることを特徴としている。
したがって、より確実に検出を行うことができる。
(14)この発明に係るシステムは、収納部側通信器は、収納具を特定するための識別子を記録していることを特徴としている。
したがって、識別子によって、いずれの収納具に開封があったかを特定することができる。
(15)この発明に係るシステムは、存在検知手段および判断手段は、所定時間毎に判断処理を行い、検知領域における収納具の有無および異常の有無を、時間および識別子とともに記録または記録のために送信することを特徴としている。
したがって、履歴を残すことができる。
(16)この発明に係るシステムは、検知装置は、判断手段が異常ありと判断すると、識別子を特定して異常報知を外部に出力するための出力手段を備えていることを特徴としている。
いずれの収納具に開封があったかを特定して報知することができる。
(17)この発明に係るシステムは、検知装置は、収納具を搬送する車、電車、船またはコンテナに設けられていることを特徴としている。
したがって、輸送中の開封を検知することができる。
(18)この発明に係るシステムは、収納具は、箱、袋、封筒または筒であることを特徴としている。
(19)この発明に係るシステムは、収納具の筐体は、電磁波遮断性を有する導電性熱収縮性硬化フィルム自体で構成されていることを特徴としている。
(20)この発明に係るシステムは、収納部側通信器は、検知用通信器よりの電力供給を受けて動作することを特徴としている。
(21)この発明に係るシステムは、第1の収納部側通信器または第2の収納部側通信器は、自らが有する電源によって動作することを特徴としている。
1.システムの全体構成
図1に、この発明の一実施形態による開封検知システムの全体構成を示す。図に示す実施形態では、運送経路中における開封検知システムとしている。
配送依頼者から預かった荷物は、集荷車2に搭載される。なお、このシステムにおいては、配送依頼者は、専用の搬送用収納具8に荷物を収納して集荷人に渡す。集荷車2には、検知装置10が設けられている。検知装置10は、後述のように、集荷車2に搭載された搬送用収納具8が開封されたか否かを検知する。開封を検知すると、検知装置10は無線などによって、センターのサーバ装置12にその旨を知らせる。
同様に、集荷店(配送店)(集配センター)4における一時保管場所にも、検知装置10が設けられている。この検知装置10も、上記と同じように、開封を検知すると、センターのサーバ装置12にその旨を知らせる。
配送車6にも検知装置10が設けられ、開封を検知すると、センターのサーバ装置12にその旨を知らせる。この配送車6によって、荷物は配送先に届けられる。
以上のようにして、配送の依頼から、配送先に届けられるまでの間における不正開封などを迅速に検知することができる。
2.第1の実施形態
2.1収納具および検知装置の構成
図2に、この発明の一実施形態による収納具8、検知装置10の構成を示す。収納具8は、放射遮断性のある包囲部材を有する筐体20を備えている。この筐体20によって囲まれた空間が、収納するための収納空間22となっている。収納空間22の中には、収納部側通信器24が設けられている。収納部側通信器24は、筐体20の包囲部材によって遮断された放射によって通信を行うことができるものである。したがって、包囲部材が完全である限り、外部との通信はできない。逆に、包囲部材の完全性が損なわれると、収納部側通信器24は外部との通信が可能となる。
検知装置10は、検知用通信器16、判断手段18を備えている。検知用通信器16は、筐体20の包囲部材によって遮断された放射によって通信を行うことができるものである。判断手段18は、収納部側通信器24との通信ができれば、収納具8が不正開封されたと判断する。
なお、検知用通信器16、収納部側通信器24が通信に用いる照射としては、電磁波、光、超音波などを用いることができる。
2.2無線によるシステム構成例
以下、無線を用いた場合のシステム構成例について説明する。
2.2.1ダンボール箱
図3Aに、収納具の一実施形態として構成したダンボール箱80の外観を示す。このダンボール箱80の筐体82の外面(あるいは内面)には、EMSフィルムが設けられている。EMSフィルムにおいては、図3Bに示すような導電層84が縦横にメッシュ状に設けられている。そのc−c断面を、図3Cに示す。PETフィルムなどによる基材88の上に、銅、銀、スズ含有酸化インジウム(ITO)、アンチモン含有酸化スズ(ATO)などの金属層84が、印刷、めっき、蒸着などの方法によって設けられている(たとえば、住友大阪セメント株式会社の透明性金属メッシュフィルムを用いることができる)。金属層84の設けられた基材88が、ダンボール部材86に貼り付けなどによって設けられている。ダンボール箱80の蓋を含む筐体82の全ての面および蓋に、EMSフィルムが貼り付けられている。
したがって、ダンボール箱80の蓋を閉じれば、ダンボール箱80内部の収納空間は、前記の金属層84のメッシュにより電磁波シールドされた状態となる。また、蓋を開けたり、筐体82の一部を破壊したりすると、電磁波シールドの状態が失われることになる。なお、金属層84のメッシュの間隔を変えることにより、シールドされる電磁波の周波数を調整することができる。この実施形態では、メッシュの間隔を30マイクロメートル程度として、1〜1000MHzの周波数領域において、50dB程度の遮断性があるようにしている。
図3Cに示すように、ダンボール部材86の中に、収納部側通信器24としてRFIDタグ240が埋め込まれている。なお、このRFIDタグ240は、蓋が閉じられたときに電磁波シールドされる収納空間内に設けられる必要がある。したがって、この実施形態では、ダンボール部材86の中に埋め込んだが、ダンボール部材86の内側に貼り付けなどによって設けてもよい。また、図4に示すように、ダンボール部材86の内側に金属層84の設けられた基材88を設ける場合には、金属層84よりも内側にRFIDタグ240を設ける必要がある。この場合、RFIDタグ240は、接着などの方法で予め基材88上に固定しておくことが好ましい。
図5に、RFIDタグ240の回路構成を示す。このRFIDタグ240では、アンテナ242を介して、検知用通信器16から電力供給を受けて、各回路が動作する。送受信回路244は、検知用通信器16からの呼出信号をアンテナ242を介して受けて、制御回路246に与える。制御回路246は、呼出信号を受けて、メモリ248に記録されている識別IDを読み出して、送受信回路244に与える。送受信回路244は、アンテナ242を介して検知用通信器16に識別IDを送信する。
図3に戻って、ダンボール箱80の外側には、RFIDタグ240に記録されている識別IDと同じ識別IDが、バーコード81として印刷されている。
機密性の高い文書などを相手方に配送する場合には、上記ダンボール箱80に、当該文書を入れた後、蓋をして、テープなどによって封をする。この状態で、運送会社の作業者が引き取りを行う。この際、運送会社の作業者は、専用の受付端末9によってダンボール箱80のバーコード81を読み取って、識別IDを取得する(図1参照)。取得された識別IDは、作業者名、送り先名、送り先住所、送り主名、送り主住所などの情報とともに、受付端末9を介してサーバ装置12に送信される。サーバ装置12では、これら情報を関連づけて荷物情報として記録する。
なお、この実施形態では、あらかじめダンボール箱80にRFIDタグ240を埋め込んでおき、その識別IDに対応するバーコード81をダンボール箱80の外側に印刷するようにしている。しかし、作業員がダンボール箱80を受けとる際に、RFIDタグ240を埋め込んだ用紙をダンボール箱80の中に入れた後、テープなどで封をするようにしてもよい。このとき、作業員は、RFIDタグ240を埋め込んだ用紙をダンボール箱の中に入れる前に、受付端末9によってRFIDタグ240の識別IDを読み取り、サーバ装置12送るようにする。
なお、この実施形態では、パッシブ型のRFIDタグ240を用いたが、アクティブ型のRFIDタグ240を用いてもよい。
2.2.2検知装置
図6に、検知装置10のハードウエア構成を示す。アンテナ102は、RFIDタグ240との間で電磁波での通信を行うためのものである。送受信回路104は、アンテナ102を介して、RFIDタグ240と通信を行うための回路である。CPU106は、メモリ109に記録された制御プログラムにしたがって、制御を行うものである。通信回路108は、サーバ装置12との通信を行うための回路である。GPS受信機107は、現在位置情報を取得するためのものである。
集荷車2および配送車6の荷台には、検知装置10が設置されている。ダンボール箱80にパッシブ型のRFIDタグ240を用いる場合には、検知装置10のアンテナ102は、できるだけ荷台に近く設置することが好ましい。
検知装置10の動作を、メモリ109に記録された制御プログラムのフローチャート(図7)にしたがって説明する。CPU106は、所定間隔ごと(たとえば1分ごと)に送受信回路104を制御して、呼出信号をアンテナ102から送信する(ステップS1、S2)。これに対して、いずれのダンボール箱80のRFIDタグ240からも返信がないのが通常である。なぜなら、これらRFIDタグ240は、通信に使われている電磁波についてシールドされているからである。
所定時間内に返信がなければ、CPU106は、ステップS1に戻って処理を繰り返す。
一方、ダンボール箱80が開けられたり、破られたりすると、シールドが破壊し、その結果、RFIDタグ240からの応答が検知装置10に受信される(ステップS3)。この場合には、CPU106は、当該応答に含まれるRFIDタグ240の識別IDを取得し、メモリ109に記録する(ステップS4)。さらに、GPS受信機107より、現在の集荷車2(配送車6)の現在位置情報を取得する(ステップS5)。また、内蔵の時計回路(図示せず)から、現在日時情報を取得する(ステップS6)。CPU106は、これらの情報を、通信回路108を介してサーバ装置12に送信する(ステップS7)。その後、ステップS1に戻る。
サーバ装置12はこれを記録する。サーバ装置12では、受信した識別IDに基づいて前記荷物情報(荷送り人等の情報)を特定し、どの場所で、何時、不正開封があったのかを知ることができる。
なお、図7の処理は繰り返して実行される。したがって、不正開封されたダンボール箱80のRFIDタグ240の識別IDは、何度もサーバ装置12に送信されることになる。そこで、CPU106は、一度、サーバ装置12に送信した識別IDをメモリなどに記録しておき、次回からは、サーバ装置12に送信しないようにしてもよい。
図1に戻って、検知装置10は、上記のように集荷車2、配送車6だけでなく、集荷店(配送店)(集配センター)4における一時保管場所にも設けられており、同様にして不正開封を検出する。なお、集荷店(配送店)(集配センター)4における検知装置10は位置が固定されているので、GPS受信機107より受信機107に代えて、メモリ109内に位置を記録しておき、これを送信するようにしてもよい。
この実施形態によれば、ダンボール箱80の蓋を開けた場合だけでなく、蓋以外の部分に穴などを空けて取り出そうとするような場合も検知することができる。
2.3その他
なお、上記実施形態では、RFIDタグ240を一つだけ設けている。しかし、2個以上のRFIDタグ240を1つのダンボール箱80に設けるようにして、検出の信頼性を向上させてもよい。また、2以上のRFIDタグ240を設ける場合には、互いのRFIDタグ240のアンテナの向きが、異なる方向(たとえば垂直方向)となるように設けることが好ましい。
また、ダンボール箱80にはシールド処理を施さず、その蓋を閉じるためのガムテープにシールド処理を施し、ガムテープを貼ったときにシールドの内側になるようにRFIDタグ240を埋め込むようにしてもよい。これにより、ガムテープを剥がすと、シールド効果がなくなって検出を行うことができる。
また、図3Cにおいて、メッシュ状の金属層84を保護するためには、金属層84を内側にして筐体86に貼り付けるようにしてもよい。
3.第2の実施形態
3.1収納具および検知装置の構成
図8に、この発明の一実施形態による収納具8、検知装置10の構成を示す。収納具8は、第1の実施形態と同様である。
この実施形態においては、検知装置10が、さらに存在検知手段14を備えている。存在検知手段14は、収納具8が所定の空間内に入ったことを検知するものである。検知用通信器16は、筐体20の包囲部材によって遮断された放射によって通信を行うことができるものである。判断手段18は、存在検知手段14によって収納具8の存在が検知された状態において、収納部側通信器24との通信ができれば、収納具8が不正開封されたと判断する。
なお、検知用通信器16、収納部側通信器24が通信に用いる照射としては、電磁波、光、超音波などを用いることができる。
3.2無線によるシステム構成例
以下、無線を用いた場合のシステム構成例について説明する。
3.2.1ダンボール箱
図9に、この実施形態におけるダンボール箱80の外観を示す。基本的な構成は、第1の実施形態におけるダンボール箱80と同じである。この実施形態においては、RFIDタグ240(第1のRFIDタグと呼ぶ)に加えて、第2のRFIDタグ241が設けられている。第2のRFIDタグ241は、導電層84のメッシュの外側に貼り付けるなどの方法によって、筐体82に固定されている。したがって、第2のRFIDタグ241は、電磁波シールドされた状態にない。
第2のRFIDタグ241の構成は、第1のRFIDタグ240の構成と同じである。集荷作業者は、第1のRFIDタグ240の識別IDを表したバーコード81だけでなく、第2のRFIDタグ241の識別IDも、受付端末9によって読み取ってサーバ装置12に送信する。サーバ装置12は、荷物情報に対応づけてこれら識別ID情報を記録する。なお、サーバ装置12では、いずれの識別IDが第1のRFIDタグ240のものであって、いずれの識別IDが第2のRFIDタグ241のものかが分かるように記録する。
なお、第2のRFIDタグ241の識別IDも、バーコードにして筐体82に印刷しておき受付端末で読み取るようにしてもよい。
3.2.2検知装置
検知装置10の設置場所、ハードウエア構成は、第1の実施形態と同じである。しかし、メモリ109に記録された制御プログラムが異なっている。
この実施形態による検知装置10の動作を、メモリ109に記録された制御プログラムのフローチャート(図10)にしたがって説明する。CPU106は、所定間隔ごと(たとえば1分ごと)に送受信回路104を制御して、呼出信号をアンテナ102から送信する(ステップS11、S12)。CPU106は、これに対する応答信号から取得した識別IDを、メモリ109に記録する。そして、この識別IDの中に、今回新たに受信したものがあるかを判断する(ステップS14)。
新たな識別IDがあれば、当該識別IDをメモリ109に記録し(ステップS15)、当該識別IDおよび位置情報、時間情報を、サーバ装置12に送信する(ステップS16)。
この識別IDを受信したサーバ装置12は、当該識別IDが、第1のRFIDタグ240からのものか、第2のRFIDタグ241からのものかを判断する。第2のRFIDタグ241からのものであれば、異常なしとして、受信した位置情報、時間情報を、対応する荷物情報に関連づけて記録する。
受信したものが第1のRFIDタグ240からのものであれば、不正開封ありとして、受信した位置情報、時間情報を、対応する荷物情報に関連づけて記録する。
CPU106は、メモリ109に登録されている識別IDが、今回受信されない場合も(ステップS17)、当該識別IDおよび位置情報、時間情報を、サーバ装置12に送信する(ステップS18)。
これを受けたサーバ装置12は、当該識別IDが、第2のRFIDタグ241に関するものであれば、荷物の運び出しとして、受信した位置情報、時間情報を、対応する荷物情報に関連づけて記録する。なお、この記録を見ることにより、所定外の場所におけるダンボール箱80の集荷車2(配送車6)からの搬出を知ることができる。
また、サーバ装置12にて、集荷車2(配送車6)から搬出された位置と、荷物情報中の荷受人住所との距離が所定以上離れていれば、不正な運び出しであると判断するようにしてもよい。
図1に戻って、検知装置10は、上記のように集荷車2、配送車6だけでなく、集荷店(配送店)(集配センター)4における一時保管場所にも設けられており、同様にして不正開封を検出する。
この実施形態によれば、不正開封だけでなく、集荷車2(配送車6)からの不正な運び出しを、サーバ装置12において判断することができる。また、第2のRFIDタグ240との通信による検知装置10からの情報を取得して、サーバ装置12は、各荷物が現在どこにあるのか、あるいは各時刻においてどこにあったのかを、併せて知ることができる。
たとえば、サーバ装置12には、荷物毎に、図11に示すような記録を蓄積することができる。第1識別IDは第1のRFIDタグ240の識別IDであり、第2識別IDは第2のRFIDタグ241の識別IDである。
「受け取り」日時は、集荷作業者が受け付け端末9から第1識別ID、第2識別IDを送信してきた日時を記録する。「積み込み」は、集荷車2の検知装置10から第2識別IDが送られてきた日時(図10のステップS16)を記録する。「運び出し」は、図10のステップS18によって第2識別IDが送られてきた日時を記録する。また、ステップS16によって送られてきた識別IDが、第1識別IDであれば、「開封」であると判断しその日時を記録する。
このようにしてサーバ装置12に記録した状況は、ウエブページやプリントアウトとして、荷送人、荷受人に提供するようにしてもよい。これにより、開封されることなく荷物が送られたということを、荷送人、荷受人が確認することができる。
なお、上記実施形態では、サーバ装置12において、最終的な存在検知、開封検知を行っている。これは、各ダンボール箱80の第1識別IDと第2識別IDの区別および対比が、サーバ装置12にしかないからである。したがって、たとえば、サーバ装置12から、いずれが第1識別IDであっていずれが第2識別IDであるかという情報と、両者の対応関係情報を、検知装置10に送信すれば、検知装置10にて、存在検知、開封検知を行うことができる。
3.3その他
3.3.1ガムテープ
なお、第1のRFIDタグ240、第2のRFIDタグ241を複数個設ける場合であっても、検知装置10の処理は図10と同じように行うことができる。サーバ装置12は、1つのダンボール箱80の少なくとも一つの第1識別子を受信すれば、開封であると判断する。第2識別子については、サーバ装置12は、1つのダンボール箱80に設けられている少なくとも一つの第2識別子を受信すれば、その場所にダンボール箱80が存在すると判断する。
図12に示すように、第2のRFIDタグ241を、蓋を塞ぐためのガムテープ(封止部材)90などに埋め込んでおいてもよい。さらに、この実施形態では、第1のRFIDタグ240を、アクティブ型のRFIDとしている。
図12Aの状態において、第1のRFIDタグ240は、第2のRFIDタグ241と通信ができない。その後、図12Bのようにガムテープ90が貼られると、第1のRFIDタグ240は、第2のRFIDタグ241と通信ができる。第1のRFIDタグ240は、所定間隔で第2のRFIDタグ241に呼び出しを行っている。第2のRFIDタグ241は、これを受けて、自らの識別IDを応答信号として返す。第1のRFIDタグ240のそれぞれは、第2のRFIDタグ241と通信が可能になってから、所定時間の間(5分程度)継続して、応答信号として受信する第2識別IDに変化がないかを判断する。図12Bの場合であれば、各第1のRFIDタグ240は、3つの第2識別IDを受信することになる。
第1のRFIDタグ240は、上記所定時間の間継続して、受信する第2識別IDに変化がなければ、その第2識別IDをメモリに記録する。それ以降、メモリに記録された第2識別IDのいずれか一つでも受信できなくなった場合には、ガムテープ90が剥がされたものとして、検知装置10に識別IDとともにその旨を知らせるようにする。検知装置10は、これを受けて、サーバ装置12に不正開封行為と識別IDを送信する。
また、第1のRFIDタグにブザー回路を設けておき、上記不正発見時に、ブザーを鳴らすようにしてもよい。
上記実施形態では、第1のRFIDタグ240をパッシブ型、第2のRFIDタグ241をアクティブ型としたが、その逆にしてもよい。また、双方とも、アクティブ型としてもよい。
上記に加えて、ガムテープを剥がすと「開封済」などの文字が現れるような改竄防止シール(たとえば、株式会社日本管理ラベル製のもの)を用いてもよい。
3.3.2信号強度による選択性
上記の実施形態では、第2のRFIDタグ241によって、不正開封がない際でも当該荷物の特定ができるようにしている。しかし、以下に示すように、検知装置10からの呼び出し信号の強度を変えることによって、同様の効果を達成することができる。
検知装置10の制御プログラムの処理を、図13に示す。まず、最初に、CPU106は、高出力にて呼び出し信号を送信する(ステップS12)。ここで、高出力とは、ダンボール箱80のシールドを透過して通信ができる程度の電磁波強度をいう。これにより、各ダンボール箱80の第1のRFID240から第1識別子が返ってくる(ステップS13)。受信した第1識別子については、図10のステップS14〜S18と同様の処理を行う(ステップS19としてまとめている)。サーバ装置12側では、受信した第1識別子に基づいて、図11の「受け取り」「積み込み」「運び出し」などの記録を行う。ただし、サーバ装置12側では、「開封」の判断はしない。
次に、CPU106は、低出力にて呼び出し信号を送信する(ステップS20)。ここで、低出力とは、ダンボール箱80のシールドがなければ通信可能であるが、シールドがあれば通信ができない程度の電磁波強度をいう。これにより、応答があれば、不正開封であるとして、図7のステップS4〜S7のようにして、識別IDなどを、サーバ装置12に送信する(ステップS22としてまとめている)。サーバ装置12は、これを受けて、図11の「開封」を記録する。
3.3.3周波数による選択性
上記実施形態では、電磁波強度を変えて呼び出しを行うようにしている。しかし、図14に示すように、シールドされた筐体82の内部に、第1のRFIDタグ240と第2のRFIDタグ241を設けるようにしてもよい。第1のRFIDタグ240は第1周波数によって通信を行い、第2のRFIDタグ241は第2周波数によって通信を行うものである。筐体82のシールドは、第1周波数をシールドするが、第2周波数を透過するものである。
検知装置10は、第1回呼び出しにおいては、第2周波数を送信する(図13のステップS12に相当)。第2回呼び出しにおいては、第1周波数を送信する(図13のS20に相当)。第1回呼び出しに対する応答信号によりいずれの荷物が存在するかを確認し、第2回呼び出しに対する応答信号により不正開封を検知する点は、図13の実施形態と同じである。
なお、筐体82のシールドにおける周波数選択性は、図3Bのメッシュの間隔を変えるなどの方法によって実現可能である。
3.3.4第1のRFIDタグと第2のRFIDタグを接続した方法
図15に示すように、第2のRFIDタグ241(アクティブ型)をシールドの外に、第1のRFIDタグ240をシールドの中に設け、第2のRFIDタグ241から第1のRFIDタグ240に対し、呼び出しを可能にしてもよい。たとえば、図16に示すように、筐体82のメッシュ状の導電層84のない部分に第1のRFIDタグ240と第2のRFIDタグ241を配置する。そして、両者を配線83によって接続し、通信可能とする。なお、第1のRFIDタグと第2のRFIDタグともに、通信周波数は同じである。
この実施形態において、検知装置10は、所定時間毎に呼び出しを行う。この際、シールドに問題がなければ、第2のRFIDタグ241にのみ呼び出し信号が与えられる。第2のRFIDタグ241は、この呼び出し信号を受けて、第1のRFIDタグ240に対し、配線83を介して呼び出し信号を送信する。第2のRFIDタグ241は、第1のRFIDタグ240からの応答による識別IDと自らの識別IDとを、検知装置10に送信する。
シールドに問題があれば、上記の第2のRFIDタグ241からの応答だけでなく、第1のRFIDタグ240からの応答も、検知装置10に与えられるので、開封を検知することができる。
この実施形態の優れている点は、第1のRFIDタグ240の故障を発見できることである。第1のRFIDタグ240からの応答を検知装置10が受信しない場合として、第1のRFIDタグ240が正常でありシールドが破られていない場合、第1のRFIDタグ240が故障している場合がある。本実施形態によれば、前者と後者を区別して判別することができる。
3.3.5シールド
上記実施形態では、筐体のシールドのためにEMSフィルムを用いている。しかし、導電性塗料を筐体に塗布するなどして導電性塗膜を形成するようにしてもよい。また、伸縮性のある布などに金属メッシュをメッキ(あるいは印刷)し、筐体に貼り付けるようにしてもよい。また、導電性フィルム(たとえば、株式会社トービの「OTEC」(商標)を用いることができる)を貼り付けるようにしてもよい。さらに、筐体のシールドとして、金属箔、金属メッシュシート、金属メッシュフィルムなどを貼り付けたり、被せたりして用いることもできる。
上記実施形態では、筐体にシールドを貼り付けるなどしている。しかし、熱収縮性のある導電性フィルムによって荷物を包み熱収縮させて、それ自体を筐体としてもよい。
3.3.6履歴の記録
上記実施形態では、図11に示すような履歴は、サーバ装置12において記録するようにしている。しかし、検知装置10において記録するようにしてもよい。
4.その他の実施形態
4.1他の放射を用いた通信
上記実施形態では、電磁波を用いた通信を行うようにしている。しかし、光(光通信器)、超音波(超音波通信器)など他の放射を用いてもよい。
たとえば、光を用いる場合には、筐体20を光遮断性の部材によって構成する。また、光シールドの周波数選択性を持たせる場合には、第1周波数の光を遮断し、第2周波数の光を透過する光フィルタによって筐体20を構成するとよい。超音波通信器についても同様である。
4.2筐体
筐体としては、ダンボール箱80だけでなく、プラスチックなど他の素材による一般的な箱を用いることができる。また、瓶、缶、封筒などを用いてもよい。
4.3存在検出
上記実施形態のいくつかでは、第2のRFIDタグ241からの応答があることにより、ダンボール箱80などの対象物8の存在を検出するようにしている。しかし、第2のRFIDタグ241を設けず、他の方法によって存在を検出するようにしてもよい。たとえば、対象物8の有無を、赤外線センサからの反射光の有無によって判断するようにしてもよい(図17参照)。発光素子9からの赤外線が、受光素子11に受光されれば対象物8があると判断する。対象物8を検知すると、検知装置10は、図7の処理にしたがって開封の判断を行うことができる。このような方法は、たとえば、製造ラインにおける対象物8の密閉不良などの検出に適用することができる。
上記の他、対象物8の検出には、超音波センサ、誘電センサ、誘導センサ、磁気センサ、重量センサなどを用いることもできる。
4.4検知装置
上記各実施形態では、検知装置10にCPUを用いている。しかし、その機能の一部又は全部を、論理回路によって実現するようにしてもよい。
4.5収納具側通信器
上記実施形態では収納具側通信器としてRFIDタグを用いたが、その他の無線送信器を用いることができる。
5.適用分野
本発明による開封検知システムは、特に機密性の高い文書・試作品などの配送や未開封であることが求められる食品などの配送に適用すると効果が高い。
たとえば、文書の廃棄において、廃棄先までの配送を宅配業者などに依頼する場合に、本システムを用いれば、安価でありながら機密性を失わずに文書の廃棄を実現できる。
また、配送だけでなく、倉庫などにおける保管時の開封検知にも利用できる。
この発明の一実施形態による全体構成図である。 この発明の第1の実施形態によるシステム構成図である。 収納具としてのダンボール箱80の構造を示す図である。 ダンボール箱80の他の例による断面構造を示す図である。 RFIDタグ240、241の回路図である。 検知装置10のハードウエア構成図である。 検知装置10の制御プログラムのフローチャートである。 第2の実施形態によるシステム構成図である。 ダンボール箱80の例である。 検知装置10の制御プログラムのフローチャートである。 サーバ装置12に記録される履歴を示す図である。 ダンボール箱80の例である。 検知装置10の制御プログラムのフローチャートである。 他の例によるシステム構成図である。 他の例によるシステム構成図である。 ダンボール箱80の部分断面である。 存在検知手段の他の例を示す図である。
符号の説明
8・・・収納具
10・・・検知装置
12・・・サーバ装置

Claims (21)

  1. 内部に被収納物を収納するための収納空間を有し、収納空間を取り囲むように設けられた放射遮断性のある包囲部材を有する筐体と、前記筐体の包囲部材に囲まれた収納空間内に設けられ、少なくとも前記包囲部材により遮断される放射によって通信を行うことのできる収納部側通信器とを備えた収納具と、
    検知領域に設けられ、前記収納部側通信器との間で、少なくとも前記包囲部材により遮断される放射によって通信を行うことのできる検知用通信器と、前記検知用通信器によって、前記収納具の収納部側通信器と通信を試みて、通信が成功しなければ異常なしとし、通信が成功すれば異常ありと判断する判断手段とを備えた検知装置と、
    を備えた収納具の開封検知システム。
  2. 内部に被収納物を収納するための収納空間を有し、収納空間を取り囲むように設けられた放射遮断性のある包囲部材を有する筐体と、
    前記筐体の包囲部材に囲まれた収納空間内に設けられ、少なくとも前記包囲部材により遮断される放射によって通信を行うことのできる収納部側通信器と
    を備えた収納具。
  3. 内部に被収納物を収納するための収納空間を有し、収納空間を取り囲むように設けられた放射遮断性のある包囲部材を有する筐体と、前記筐体の包囲部材に囲まれた収納空間内に設けられ、少なくとも前記包囲部材により遮断される放射によって通信を行うことのできる収納部側通信器とを備えた収納具の開封を検知するための検知装置であって、
    検知領域に設けられ、収納部側通信器との間で、少なくとも前記包囲部材により遮断される放射によって通信を行うことのできる検知用通信器と、
    前記検知用通信器によって、収納具の収納部側通信器と通信を試みて、通信が成功しなければ異常なしとし、通信が成功すれば異常ありと判断する判断手段と
    を備えた検知装置。
  4. 内部に被収納物を収納するための収納空間を有し、収納空間を取り囲むように設けられた放射遮断性のある包囲部材を有する筐体と、前記筐体の包囲部材に囲まれた収納空間内に設けられ、少なくとも前記包囲部材により遮断される放射によって通信を行うことのできる収納部側通信器とを備えた収納具と、
    検知領域に設けられ、前記収納部側通信器との間で、少なくとも前記包囲部材により遮断される放射によって通信を行うことのできる検知用通信器と、前記検知領域に収納具が入ったことを検出する存在検出手段と、前記検知用通信器によって、前記検知領域内に存在が確認された収納具の収納部側通信器と通信を試みて、通信が成功しなければ異常なしとし、通信が成功すれば異常ありと判断する判断手段とを備えた検知装置と、
    を備えた収納具の開封検知システム。
  5. 内部に被収納物を収納するための収納空間を有し、収納空間を取り囲むように設けられた放射遮断性のある包囲部材を有する筐体と、前記筐体の包囲部材に囲まれた収納空間内に設けられ、少なくとも前記包囲部材により遮断される放射によって通信を行うことのできる収納部側通信器とを備えた収納具の開封を検知するための検知装置であって、
    検知領域に設けられ、収納部側通信器との間で、少なくとも前記包囲部材により遮断される放射によって通信を行うことのできる検知用通信器と、
    前記検知領域に収納具が入ったことを検出する存在検出手段と、
    前記検知用通信器によって、前記検知領域内に存在が確認された収納具の収納部側通信器と通信を試みて、通信が成功しなければ異常なしとし、通信が成功すれば異常ありと判断する判断手段と、
    を備えた検知装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかのシステム、収納具または検知装置において、
    前記放射は電磁波であることを特徴とするシステム、収納具または検知装置。
  7. 請求項6のシステム、収納具または検知装置において、
    前記放射遮断性のある包囲部材は、導電性フィルム、導電性塗膜、導電性ネット、導電性シール、導電性熱収縮性硬化フィルム、金属箔、金属メッシュシートまたは金属メッシュフィルムであることを特徴とするシステム、収納具または検知装置。
  8. 請求項6のシステム、収納具または検知装置において、
    収納部側通信器は、前記包囲部材により遮断される第1の強度および前記包囲部材により遮断されない第2の強度によって、検知用通信器との通信を行いうるよう構成されており、
    前記存在検出手段は、検知用通信器が第2の強度によって収納部側通信器との通信ができた場合に、検知領域に収納具が入ったと判断し、
    前記判断手段は、第1の強度によって、検知用通信器との通信ができない場合に異常なしと判断し、通信ができた場合に異常ありと判断することを特徴とするシステム、収納具または検知装置。
  9. 請求項6のシステム、収納具または検知装置において、
    収納部側通信器は、前記包囲部材により遮断される第1の周波数および前記包囲部材により遮断されない第2の周波数によって、検知用通信器との通信を行いうるよう構成されており、
    前記存在検出手段は、検知用通信器が第2の周波数によって収納部側通信器との通信ができた場合に、検知領域に収納具が入ったと判断し、
    前記判断手段は、第1の周波数によって、検知用通信器との通信ができない場合に異常なしと判断し、通信ができた場合に異常ありと判断することを特徴とするシステム、収納具または検知装置。
  10. 請求項6のシステム、収納具または検知装置において、
    前記収納具の前記包囲部材に囲まれた収納空間内に設けられ、前記包囲部材により遮断される周波数によって通信を行うことのできる第1の収納部側通信器が収納部通信器として設けられ、
    さらに、前記収納具の前記収納空間外に設けられ前記周波数によって通信を行うことのできる第2の収納部側通信器が設けられており、
    前記第1の収納部側通信器および第2の収納部側通信器は、検知用通信器からの呼び出しに対し、それぞれ自らの第1識別情報、第2識別情報を返信し、
    前記存在検出手段は、検知用通信器が第2識別情報を受信した場合に、検知領域に収納具が入ったと判断し、
    前記判断手段は、検知用通信器が第1識別情報を受信した場合に、異常ありと判断し、受信しない場合に異常なしと判断することを特徴とするシステム、収納具または検知装置。
  11. 請求項10のシステム、収納具または検知装置において、
    前記第2の収納部側通信器は、前記第1の収納部側通信器との間で通信可能であり、前記第2の収納部側通信器は、第2識別情報返信時に、前記第1の収納部側通信器から得た第1識別情報も併せて返信することを特徴とするシステム、収納具または検知装置。
  12. 請求項10または11のシステム、収納具または検知装置において、
    前記第2の収納部側通信器は、収納具の蓋を塞ぐための粘着シール部材中に設けられており、
    当該第2の収納部側通信器は、収納具に粘着シールが貼り付けられた状態における第1の収納部側通信器との距離において、第1の収納部側通信器と通信可能であり、粘着シールを剥がすために第1の収納部側通信器との距離が大きくなるとまたはアンテナの角度が変わると通信不可能となるように構成されており、
    第1の収納部側通信器または第2の収納部側通信器は、通信不可能となった時に、異常報知を外部に出力する為の出力手段を備えていることを特徴とするシステム、収納具または検知装置。
  13. 請求項6〜12のいずれかシステム、収納具または検知装置において、
    前記第1の収納部側通信器または第2の収納部側通信器は、複数個設けられていることを特徴とするもの。
  14. 請求項6〜13のいずれかのシステム、収納具または検知装置において、
    前記収納部側通信器は、収納具を特定するための識別子を記録していることを特徴とするシステム、収納具または検知装置。
  15. 請求項14のシステム、収納具または検知装置において、
    前記存在検知手段および判断手段は、所定時間毎に判断処理を行い、検知領域における収納具の有無および異常の有無を、時間および識別子とともに記録または記録のために送信することを特徴とするシステム、収納具または検知装置。
  16. 請求項14のシステム、収納具または検知装置において、
    前記検知装置は、判断手段が異常ありと判断すると、識別子を特定して異常報知を外部に出力するための出力手段を備えていることを特徴とするもの。
  17. 請求項1〜16のいずれかのシステム、収納具または検知装置において、
    前記検知装置は、収納具を搬送する車、電車、船またはコンテナに設けられていることを特徴とするシステム、収納具または検知装置。
  18. 請求項1〜17のいずれかのシステム、収納具または検知装置において、
    前記収納具は、箱、袋、封筒または筒であることを特徴とするシステム、収納具または検知装置。
  19. 請求項7〜18のいずれかのシステム、収納具または検知装置において、
    前記収納具の筐体は、電磁波遮断性を有する導電性熱収縮性硬化フィルム自体で構成されていることを特徴とするもの。
  20. 請求項1〜19のいずれかのシステム、収納具または検知装置において、
    収納部側通信器は、検知用通信器よりの電力供給を受けて動作することを特徴とするシステム、収納具または検知装置。
  21. 請求項1〜20のいずれかのシステム、収納具または検知装置において、
    第1の収納部側通信器または第2の収納部側通信器は、自らが有する電源によって動作することを特徴とするシステム、収納具または検知装置。
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