JP2005059072A - アルミホイールとその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(1)製品ホイールの軸方向外側フランジを含むディスク部の全域が鍛造されており、製品ホイールのリム部の少なくとも軸方向内側部がフローフォーミングで成形されているアルミホイール。(2)素材軸方向外側フランジの軸方向内側が開放されたホイール素材を鋳造する鋳造工程101と、ホイール素材の軸方向外側フランジを含むディスク部の全域を鍛造する鍛造工程102と、ホイール素材の素材リム部にフローフォーミングを施すフローフォーミング工程104と、を有するアルミホイールの製造方法。(3)ホイール素材の素材リム部を半径方向外側に押し広げる押し広げ工程103を有するアルミホイールの製造方法。
【選択図】 図7
Description
グラビティー鋳造法では、一般的に、図8に示すように、ディスク面1を下にして鋳造し、大きな押し湯圧により、冷却時の収縮に伴うボリュームの補填をはかり、極力、巣やピンホールなどの欠陥を少なくしている。
低圧鋳造法でも、一般的にディスク部2を下にして鋳造し、図9に示すように、ディスクセンター1ヵ所4から給湯する方式をとっている。最近では、素材性状を向上すべく、図10に示すように、リム部3の外周部に湯口5を設けてリム部3の外周からも給湯する複数湯口法や、鋳造時間短縮のための差圧鋳造法なども開発され、採用されている。
高圧鋳造法は、素材性状の向上に効果があるため、最近採用の広がりを見せている。
しかし、図12に示すように、軸方向内側フランジ8が邪魔となって軸方向外側フランジ9は鍛造することができない。また、センター部分(図12の鍛圧可能範囲)の鍛圧では、肉余りが外側側に流れ、結果として、寸法確保が困難となり、かつ、加工による欠陥の発生も懸念される。
(1)素材軸方向外側フランジの軸方向内側が開放された鋳造ホイール素材に鍛造が施されフローフォーミングが施されて製造されたアルミホイールであって、製品ホイールの軸方向外側フランジを含むディスク部の全域が鍛造されており、製品ホイールのリム部の少なくとも軸方向内側部がフローフォーミングで成形されているアルミホイール。
(2)素材軸方向外側フランジの軸方向内側が開放され素材リム部が製品ホイールのリム部より厚くかつ製品ホイールのリム部より短いホイール素材を鋳造する鋳造工程と、
前記ホイール素材の軸方向外側フランジを含むディスク部の全域を鍛造して製品ホイールの軸方向外側フランジを含むディスク部を製造する鍛造工程と、
前記ホイール素材の素材リム部にフローフォーミングを施して製品ホイールのリム部を製造するフローフォーミング工程と、
を有するアルミホイールの製造方法。
(3)前記鍛造工程より後で、前記フローフォーミング工程と同工程またはそれより前に、前記ホイール素材の素材リム部を半径方向外側に押し広げる押し広げ工程を有する(2)記載のアルミホイールの製造方法。
図1は鍛造前の、鋳造ホイール素材20を示し、図6は鍛造、フローフォーミング後の製品アルミホイール10を示す。
本発明のアルミホイール10は、図1、図6に示すように、素材軸方向外側フランジ21の軸方向内側が開放された鋳造ホイール素材20に鍛造が施されフローフォーミングが施されて製造されたアルミホイール10であって、製品ホイール10の軸方向外側フランジ11を含むディスク部12の全域(「全域」には、フローフォーミングで軸方向内側フランジとなる部分を含めてもよい、以下同じ)が鍛造されており、製品ホイール10のリム部13の少なくとも軸方向内側部14がフローフォーミングで成形されているアルミホイール10である。飾り穴16は鋳造段階で形成されている。鍛造、フローフォーミングによる成形後、アルミホイール10は機械加工が施されてセンター穴17やボルト穴が形成され、必要に応じて意匠面(車両に装着された時に外が見える面)などに塗装が施される。
鍛造、フローフォーミングの部分は巣やピンホールが無いか、またはあっても少なく、組織が緻密になっているので、鍛造された部分か否か、フローフォーミングされた部分か否か、ほとんど鋳造されたままで残っている部分か否かは、試験片を採取して顕微鏡で組織を調べればわかる。
鋳造されたアルミホイール素材20は、図1に示すように、軸方向内側フランジをもたない、ずんぐりした素材リム部23を有する。アルミホイール素材20は、素材リム部23が半径方向外側に倒れておらず、素材軸方向外側フランジ21の軸方向内側が開放されていることが重要である。これによって、次工程の鍛造工程102で、上型が軸方向内側フランジおよび素材リム部23に干渉することなく下降して、軸方向外側フランジ21を鍛造することが可能になる。また、素材リム部23が製品リム13に比べて厚さが大である理由は、フローフォーミング工程で製品リム13の形状に肉が流動する時にその肉の供給源とするためである。
鍛造は上下の型の一方を他方に対して接近させついで離反させる1ストロークにより行われる。ただし、複数ストローク、型を移動させてもよい。
鍛造では、図2に示すように、ホイール素材20の軸方向外側フランジ21を含むディスク部22の全域を鍛造する。たとえば、上型が下降する場合、アルミホイール素材20の素材リム部23が半径方向外側に倒れておらず、素材軸方向外側フランジ21の軸方向内側が開放されているので、上型は軸方向内側フランジおよび素材リム部23に干渉することなく下降して、軸方向外側フランジ21を、下型との間に圧縮して、鍛造することができる。アルミホイール素材20のディスク部22の、軸方向外側フランジ21より半径方向内側部分は、上型と下型との間に圧縮して、鍛造される。
鍛造によって、素材20のディスク部22にあった鋳造欠陥が無くなるか、または少なくなる。
この押し広げは、図4に示すように、次工程のフローフォーミングのマンドレル30を用いて行ってもよい。図4では芯押し台31がマンドレル30に向かって上昇して、素材リム部23がマンドレル30によって半径方向外側に押し広げられる。押し広げでは、マンドレル30と芯押し台31は、それらの軸芯まわりに回転されなくてもよい(ただし、回転されてもよい)。
この押し広げ工程も、温間(たとえば、300℃から450℃の温度域)で行われることが望ましい。
図4、図5のフローフォーミング工程104では、温間(たとえば、300℃から450℃の温度域)でアルミホイール素材20のフローフォミングが行われる。素材20の300℃から450℃の温度域への温度上昇は、鍛造工程の残熱が利用されてもよいし、あるいはいったん室温に冷却された後加熱してもよい。
フローフォーミングでは、マンドレル30と芯押し台31は、それらの軸芯まわりに回転され、外周から1以上のローラが素材20に押しつけられる。複数のローラが素材20に押しつけられる場合は、ローラは装置の周方向に等間隔に配置される。素材に押しつけられたローラは、素材20がマンドレル30、芯押し台31と共に回転する時に、ローラ軸芯まわりに回転する。ただし、ローラはマンドレル軸芯まわりには回転しない。
フローフォミングによって、素材20のリム部23にあった鋳造欠陥が無くなるか、または少なくなる。
本発明のアルミホイール10によれば、製品ホイール10の軸方向外側フランジ11を含むディスク部12の全域が鍛造されており、製品ホイール10のリム部13の少なくとも軸方向内側部14がフローフォーミングで成形されているので、均一な組織が得られ、寸法精度も確保することができる。また、均一組織に加圧できるので、外観を重要視するアルミホイール10において、その表面の均質性が確保される。
また、鍛造102の後で、フローフォーミング104以前に、素材リム部の押し広げ工程103を挿入することにより、フローフォーミング104が容易になる。
11 軸方向外側フランジ
12 ディスク部
13 リム部
14 リム部の軸方向外側部分
15 軸方向内側フランジ
16 飾り穴
17 センター穴
20 鋳造アルミホイール素材
21 アルミホイール素材の軸方向外側フランジ
22 アルミホイール素材のディスク部
23 アルミホイール素材のリム部
Claims (3)
- 素材軸方向外側フランジの軸方向内側が開放された鋳造ホイール素材に鍛造が施されフローフォーミングが施されて製造されたアルミホイールであって、製品ホイールの軸方向外側フランジを含むディスク部の全域が鍛造されており、製品ホイールのリム部の少なくとも軸方向内側部がフローフォーミングで成形されているアルミホイール。
- 素材軸方向外側フランジの軸方向内側が開放され素材リム部が製品ホイールのリム部より厚くかつ製品ホイールのリム部より短いホイール素材を鋳造する鋳造工程と、
前記ホイール素材の軸方向外側フランジを含むディスク部の全域を鍛造して製品ホイールの軸方向外側フランジを含むディスク部を製造する鍛造工程と、
前記ホイール素材の素材リム部にフローフォーミングを施して製品ホイールのリム部を製造するフローフォーミング工程と、
を有するアルミホイールの製造方法。 - 前記鍛造工程より後で、前記フローフォーミング工程と同工程またはそれより前に、前記ホイール素材の素材リム部を半径方向外側に押し広げる押し広げ工程を有する請求項2記載のアルミホイールの製造方法。
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