JP2009237088A - 補正方法、表示装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】輝度ムラ又は色ムラの状況が変化しても再度の較正を不要とすることができる補正方法及び該補正方法を実施する表示装置、コンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】各色成分の強度を表わす階調値への補正量に対して更に、表示装置の状況に応じて異なる補正量による補正度合いを示す補正係数を受け付け、補正係数によって補正量を調整して用いる。ただし、いずれの補正係数を用いる場合であっても、特定の領域(中央部)の補正量と周辺部の補正量とを区別し、特定の領域の補正量を基準に、各領域の補正量を調整して用いる。これにより、補正係数によって補正量を変更しても特定の領域の補正後の輝度は、補正係数によらず変化しない。
【選択図】図5

Description

本発明は、表示装置における輝度ムラ及び色ムラを補正する補正方法に関する。特に、輝度ムラ又は色ムラを補正するための補正量を一度較正によって決定した場合には以後、輝度ムラ又は色ムラの状況が変化しても再度の較正を不要とすることができる補正方法、該補正方法を実施する表示装置及びコンピュータプログラムに関する。
LCD(Liquid Crystal Display)モニタ、PDP(Plasma Display Panel)モニタ、有機EL(Electro Luminescence)モニタ等の表示装置は、LCDモニタであれば個々の製品の液晶パネルの特性、PDPモニタであれば素子毎の発光特性により、表示領域に空間的な輝度ムラ、色ムラが発生する。
輝度ムラに対する従来の補正方法として、表示装置では全般的に表示領域の中央部と比較して周辺部の輝度レベルが低下する傾向があることから、中央部の輝度を周辺部の輝度に相当するように、中央部に含まれる各画素の輝度を低下させる方法が特許文献1に開示されている。具体的には、表示領域を複数の領域に区分し、表示領域全体に均一な輝度となるべき画像を表示させ、実際の表示領域における輝度を測定して周辺部の輝度を目標輝度とした場合に他の領域の輝度が目標輝度となるように画像信号を補正する補正量を予め領域毎に求めておく。求めた補正量を領域毎に記憶しておくことにより、実際の画像を表示させる際に、画像信号が含む色成分毎の強度を補正量に基づいて補正し、中央部の輝度を周辺部と同程度の輝度に揃えて輝度ムラを抑えることができる。
図13は、従来の輝度ムラに対する補正方法を概念的に示す説明図である。図13の説明図では、3×3の9領域に区分された表示領域中の各領域における(a)補正前の実測の輝度レベル、(b)各領域に対応付けられる補正量、(c)補正後の輝度レベルを、模式的に水平に並べて示した表示領域上に表わしている。なお表示領域は夫々、0から255までの階調値で表わした画像信号の輝度レベル別に3層に重ねて表わしている。最下層は輝度に対応する階調値が192である場合、中層は階調値が224である場合、最上層は階調値が255である場合の補正前の実際の各領域での輝度レベル、補正量、補正後の各領域での輝度レベルを夫々表わしている。
図13(a)は、実際に測定した輝度に基づいて中央部の輝度を100として各領域の輝度レベルを示したものである。図13(a)には例えば、表示領域全体に輝度の階調値が255となる均一画像を表示させた場合、実際には中央部の輝度レベルと比較して周辺部の輝度レベルが低下して表示されることが示されている。同様に、輝度の階調値が224、192となる均一画像を表示させた場合も、周辺部の輝度レベルが中央部の輝度レベルと比較して8割から9割に低下して表示されることが示されている。
図13(b)は、各領域に相当する画素の輝度レベルに対する補正量を百分率で示している。例えば、図13(b)の内の、輝度の階調値が255である場合の中央部の領域に相当する画素の輝度レベルに対する補正量は、中央部の輝度レベル100を周辺部の輝度レベルの内の最も低いレベルである85に相当させるために、輝度レベルを15%低下させる補正が必要であることが示されている。また、輝度レベルが95の領域に相当する画素の画像信号に対しては、輝度レベルを11%低下させるための補正が必要であることが示されている。
図13(c)は、図13(b)に示した補正量によって補正された後の各領域の輝度レベルを示している。表示領域全体に輝度の階調値が255に相当する均一画像を表示させた場合、図13(b)に示した補正量によって補正前の中央部の輝度を100とすると全領域で輝度レベルが85に均一化される結果が表わされている。
このように、特許文献1に開示されているように補正量を求めて記憶しておき、補正量を用いて補正をすることによって輝度ムラを抑えることができ、更にカラー画像信号の各色成分毎の強度に対しても同様に補正量を求めて記憶しておくことにより、色ムラを抑えることができる。
ただし、輝度ムラ及び色ムラは表示装置のパネルの姿勢の変化、温度の時間的変化及び経年劣化に応じて傾向が変化する。この場合、記憶しておいた補正量では厳密に輝度ムラ及び色ムラを抑えることができなくなる可能性があるので、このように状態が変化した場合には改めて補正量を求めるために再度、表示領域における輝度を実測して補正量を求め直す必要がある。
これに対し、表示装置の向き、温度、動作時間等の各状態毎に補正量を複数記憶しておき、検出された状態に基づきいずれかの補正量を選択して補正に用いる方法が特許文献2に開示されている。
特開2007−114427号公報 特開2007−178709号公報
特許文献2に開示されている技術により、輝度ムラ又は色ムラの状況が表示装置の状態に応じて変化した場合であっても適切な補正量を選択して補正を行なうので、表示装置の状態によらずムラのない画像を表示させることができる。
表示装置でより高精細な画像表示を実現するためには輝度ムラ又は色ムラを抑えるための補正のみならず、他の条件に応じて画像信号を変換する処理が行なわれる。例えば、滑らかな階調特性を実現するために、表示装置の出力の特性に応じて画像信号を変換する処理が行なわれる場合がある。他には、色温度の設定のため又は色表現を所望の表色系とするために画像信号に含まれる色成分を変換させる処理が行なわれる場合がある。
このような場合、実際の表示装置からの表示光に対して測定される輝度又は色彩と、画像信号が表わす輝度又は色成分との関係を較正することによって変換係数が求められる。そして、変換係数を求める際には表示装置では輝度ムラ及び色ムラが補正された状態で較正が行なわれる。しかしながら、較正を一度行なった後に表示装置の状態の変化に応じて単純に補正量を変更して輝度ムラ又は色ムラを抑えようとする場合、較正によって得られた表示装置の表示光と画像信号が表わす輝度又は色成分との関係が崩れる。したがって、高精細な階調特性、厳密な色表現等のためには較正が改めて必要となり、表示装置の状態に応じて補正量を変化させる都度較正を行なうのは非常に煩雑である。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、輝度ムラ又は色ムラを補正するための補正量を、表示領域中の特定の領域とその他の領域とで区別し、特定の領域では補正量を変更することなしに補正し、他の領域では補正量と適切な係数とを用いて補正を行なう構成により、輝度ムラ又は色ムラの状況に応じて補正量を変更するとしても、特定の領域で較正により得られる関係を維持したまま輝度ムラ又は色ムラを補正することができ、再度の較正を不要とすることができる補正方法、表示装置及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、予め記憶してある領域毎に異なる補正量を、更に領域毎に異なる係数で調整して補正を行なう構成により、較正を再度行なうことなしに、状況に応じた輝度ムラ又は色ムラの補正を高精度に行なうことができる補正方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、予め記憶してある領域毎に異なる補正量を時間の経過又は温度の変化等の表示装置の状態に応じた係数で調整して補正を行なう構成により、較正を再度行なうことなしに状況に応じた輝度ムラ又は色ムラの補正を高精度に行なうことができる補正方法を提供することにある。
第1発明に係る補正方法は、複数の画素からなる画像が表示される表示領域を複数の領域に区分し、各領域に対応付けて、該領域に相当する画素の一又は複数の色成分毎の強度に対する補正量を記憶しておき、画像信号が含む各画素の色成分毎の強度を前記補正量に基づいて補正する方法において、記憶されている前記補正量に対する係数を受け付け、画像信号が含む各画素の内の特定の領域に相当する画素の色成分毎の強度を、前記特定の領域に対応付けて予め記憶されている補正量を用いて補正し、特定の領域以外の領域に相当する各画素の色成分毎の強度を、前記領域に対応付けられている補正量、特定の領域に対応付けられている補正量、及び受け付けた係数を用いて補正することを特徴とする。
第2発明に係る補正方法は、特定の領域以外の領域に相当する画素の色成分毎の強度を、夫々の領域に対応付けられている補正量と特定の領域に対応付けられている補正量との差分に、受け付けた係数を乗じて得られた演算後の補正量を用いて補正することを特徴とする。
第3発明に係る補正方法は、領域毎に異なる係数を受け付けることを特徴とする。
第4発明に係る補正方法は、時間の経過に応じた係数を受け付けることを特徴とする。
第5発明に係る補正方法は、領域毎に、各領域の温度に応じた係数を受け付けることを特徴とする。
第6発明に係る補正方法は、前記特定の領域は、画像の中央部であることを特徴とする。
第7発明に係る補正方法は、前記色成分毎の強度を夫々階調値により表わすことを特徴とする。
第8発明に係る表示装置は、複数の画素からなる画像が表示される表示領域を複数の領域に区分し、各領域に対応付けて、該領域に相当する画素の一又は複数の色成分毎の強度に対する補正量を予め記憶する手段と、画像信号が含む各画素の色成分毎の強度を前記補正量に基づき補正する補正手段とを備え、該補正手段によって補正された画像信号に基づき画像を表示する表示装置において、記憶されている前記補正量に対する係数を受け付ける受付手段を備え、前記補正手段は、画像信号が含む各画素の内の特定の領域に相当する画素の色成分毎の強度を、前記特定の領域に対応付けて予め記憶されている補正量を用いて補正し、特定の領域以外の領域に相当する各画素の色成分毎の強度を、前記領域に対応付けられている補正量、特定の領域に対応付けられている補正量、及び受け付けた係数を用いて補正するようにしてあることを特徴とする。
第9発明に係る表示装置は、第8発明において前記補正手段は、特定の領域以外の領域に相当する画素の色成分毎の強度を、夫々の領域に対応付けられている補正量と特定の領域に対応付けられている補正量との差分に、受け付けた係数を乗じて得られた演算後の補正量を用いて補正するようにしてあることを特徴とする。
第10発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、複数の画素からなる画像が表示される表示領域を複数に区分した各領域に対応付けて記憶してある補正量に基づいて、画像信号が含む各画素の色成分毎の強度を補正するためのコンピュータプログラムにおいて、記憶されている前記補正量に対する係数を受け付けるステップ、及び、特定の領域に含まれる画素の色成分毎の強度を、前記特定の領域に対応付けられている補正量を用いて補正するステップ、特定の領域以外の領域夫々に対応付けられている補正量と特定の領域に対応付けられている補正量との差分を求めるステップ、求めた差分に受け付けた係数を乗算し、特定の領域以外の領域夫々について補正量を算出するステップ、及び、特定の領域以外の領域に含まれる各画素の色成分毎の強度を、夫々算出した補正量を用いて補正するステップを実行させることを特徴とする。
本発明では、画像信号が含む各画素の色成分毎の強度が、各画素が相当する領域に対応付けられる補正量、及び該補正量に対する係数に基づいて補正される。輝度ムラ又は色ムラを実測して求めた補正量を、補正量に対する係数を調整することにより表示装置の状況に適宜対応させることができる。即ち、補正量を実測に基づき求めた後は、係数の設定のみで各領域の補正量を調整することができ、表示装置の状況が変化したことに応じて輝度ムラ又は色ムラの補正量を何度も求め直す必要がなくなる。
更に本発明では、各領域の補正量は特定の領域とその他の領域とで区別され、特定の領域とその他の領域とで別々に係数によって補正量を調整することが可能となる。特定の領域に相当する画像信号は、当該特定の領域に対応付けて記憶してある補正量を用いて補正される。つまり、受け付けられた係数が用いられることなしに補正される。一方、特定の領域以外の領域に相当する画像信号は、夫々の領域に対応付けて記憶してある補正量に、受け付けた係数によって補正度合いが調整された補正量が用いられて補正される。これにより、予め記憶されている補正量によって輝度ムラ又は色ムラが補正された状態で実行される較正によって得られる階調特性又は色表現等の関係が、少なくとも特定の領域に相当する画像信号では維持される。また、予め記憶しておく補正量を変更することなしに係数によって調整することが可能となるので、補正量を適宜変更してきめ細やかなムラ補正が可能となると共に、補正量を予め多数記憶しておく必要がない。
本発明では更に、特定の領域以外の領域に相当する画像信号の各色成分の強度は、特定の領域に対応付けられている補正量と、各領域に対応付けられている補正量との差分に、受け付けられた係数を乗じて得られた補正量を用いて補正される。これにより、特定の領域の画像信号に対する補正量を基準として、較正の際に用いられていた各領域の補正量の分布即ち較正時のムラ分布の傾向が維持される。
本発明では、領域毎に異なる係数が受け付けられる。表示装置の状況に応じて、領域夫々で異なる傾向の輝度ムラ又は色ムラが発生する場合に、各領域の補正量を異なる補正度合いで調整することが可能となる。
本発明では、時間の経過に応じた係数が受け付けられる。表示装置の輝度ムラ又は色ムラは時間の経過に応じて異なった傾向で起こるのに対し、時間の経過に応じた補正度合いとなるように補正量を調整することが可能となる。
本発明では、表示部の各領域の温度に応じた係数が受け付けられる。表示装置の輝度ムラ又は色ムラは領域における温度に応じて起こるのに対し、温度に応じた補正度合いとなるように補正量を調整することが可能となる。
本発明では、表示装置の表示面の特定の領域は中央部とする。階調表現又は色表現の較正をする際には、実際に出力される色成分毎の強度が周辺部よりも比較的安定している中央部で較正が行なわれる。表示領域の中央部で安定する階調表現又は色表現が維持されつつ輝度ムラ又は色ムラの補正が行なわれる。
本発明では、係数は外部から受け付けられる。表示装置の状況に応じて、任意の係数を用いて補正がされるので精度よく、且つ実際の状況に応じた柔軟なムラ補正が可能となる。
本発明による場合、画像信号が含む各色成分の強度を実測のムラに基づく補正量のみならず補正量に対する補正度合いを示す係数を用いて補正度合いを調整することにより、輝度ムラ又は色ムラの状況に応じた補正を行なうことができると共に、階調表現又は色表現等の較正の基準とした特定の領域と、その他の領域とを区別して補正度合いを調整して補正を行なうことが可能となる。少なくとも特定の領域での補正量は変更されずに用いられて補正が行なわれることにより、予め記憶されている補正量により輝度ムラ又は色ムラが補正された状態で実行される較正によって得られる階調特性又は色表現等の関係が特定の領域で維持される。特定の領域で較正によって得られる画像信号が含む色成分毎の強度と、実際の階調特性又は色表現等との関係が維持されるように補正することができるので、再度の較正が不要となる。
また、係数によって適宜補正量を変更する構成とするので、多様な状況に応じて補正をする場合であっても、各種状況に対応する補正量を記憶しておく必要がなく、記憶容量を節約することができる。
また、本発明による場合、補正量を係数によって調整して用いることによる表示領域全体の階調特性又は色表現の大きな変化を回避しつつ、係数によって補正の度合いを調整して表示装置の状況に応じた補正を行なうことが可能となる。したがって、状況に応じて補正量を適宜変更た場合であっても、再度の較正を不要とすることができる。
本発明による場合、画像における各領域夫々で異なる係数で調整した補正量を用いて補正することができるので、較正を再度行なうことなしに輝度ムラ又は色ムラを補正することができる上、夫々の状況に応じて高精度に補正を行なうことができる。
本発明による場合、時間の経過又は温度の変化等の表示装置の状況に応じた補正度合いで補正量を調整して補正を行なうことができるので、較正を再度行なうことなしに輝度ムラ又は色ムラを補正することができる上、夫々の状況に応じて高精度に補正を行なうことができる。
また、本発明による場合、輝度及び色成分が安定している中央部を特定の領域とし、中央部を基準に補正量を求めて較正を行なっておき、表示領域の中央部について求めた補正量を維持して補正することにより較正を再度行なうことなしに輝度ムラ又は色ムラを補正することができる上、中央部以外の領域の補正量については係数で調整して状況に応じた補正を行なうことができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明に係る表示装置の構成を示すブロック図である。表示装置1は、後述する画像信号出力装置2からの画像信号の入力を受け付けるインタフェースである入力部11と、画像信号が表わす色成分毎の強度を表わす階調値を適宜変換する第1LUT(Look Up Table)12と、輝度ムラ及び色ムラを補正するムラ補正部13と、表示部16の階調特性を吸収する補正を行なう第2LUT14と、補正後の階調値を表示部16に出力する出力部15と、LCDパネル、PDPパネル等とそれらを駆動する駆動回路を含む表示部16と、ユーザの操作を受け付ける操作部17と、各情報を記憶する書き換え可能な記憶部18と、各構成部を制御するCPU、MPU等である制御部19とを備えている。
第1LUT12、ムラ補正部13、第2LUT14及び出力部15はASIC(Application Specific Integrated Circuit;特定用途集積回路)で構成されている。なお、第1LUT12、ムラ補正部13、第2LUT14及び出力部15は夫々ASICに限定されるものではなく、FPGA(Field Programmable Gate Array)で構成されてもよく、個々の回路で構成するようにしてもよい。
画像信号出力装置2は、PC(Personal Computer)、テレビ用チューナー、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤー、ゲーム機等の画像信号を出力する装置である。
表示装置1は、画像信号出力装置2から出力される画像信号を入力部11により受け付け、画像信号に含まれる画像の各色成分の強度を表わす階調値、又は輝度及び色差に相当する階調値に基づき、表示部16に対応する画像信号を出力部15により出力し、表示部16に画像を表示させる。
入力部11は、画像信号出力装置2から受け付ける画像信号の種類によってはアナログ/デジタル変換の機能を有し、後段の第1LUT12へデジタル信号を入力する。表示部16に表示させる画像を構成する複数の画素夫々の色成分がR(Red:赤成分)G(Green:緑成分)B(Blue:青成分)で表わされる場合、入力部11は、受け付けた画像信号をRGB夫々の色成分の強度を示す階調値を表わすRGB信号へ変換して第1LUT12へ入力する。なお、RGB信号に限らず他の表色系で各色成分を表わした信号又は輝度成分及び色差成分を夫々表わした信号でもよい。
第1LUT12は、入力部11から入力されるRGB信号を受け付け、RGBの色成分毎の階調値を適宜変換し、表示部16での所定の階調表現及び色表現を実現する。第1LUT12には、変換のための係数、例えば色空間の設定に応じたカラーマトリックスが記憶されている。第1LUT12は入力された各色成分の階調値をカラーマトリックス等の各種係数を用いて適宜変換し、変換後のRGB信号をムラ補正部13へ出力する。
ムラ補正部13は、第1LUT12から出力された各色成分の階調値に対し、輝度ムラ及び色ムラの補正を行なって出力する。ムラ補正部13が第1LUT12の後段に配置されるのは、色空間の設定又は所望の階調表現を実現する変換を行なうためには、第1LUT12よりも後段で輝度ムラ、色ムラ等の表示部16のパネル及び駆動回路個々で異なる特性が吸収されて所定の非特異的な特性とされることが望ましい。第1LUT12よりも後段で表示部16におけるパネル特性がムラのない均一な特性となっている前提であれば、第1LUT12において所望の色空間又は階調表現を実現ための変換が容易となる。
そしてムラ補正部13は、本発明に係る補正方法を実施するために後述の記憶部18に記憶されている補正量を読み出し、更に補正量による補正度合いを示す補正係数に基づいて補正を行なう。ムラ補正部13による補正の詳細については後述にて説明する。
操作部17は、表示装置1の正面に露出されているパネルの枠上であってパネル露出部の下方にOSD(On-Screen Display)のための各種ボタンを含んで構成される。
記憶部18には、ムラ補正部13により使用される画像信号の各色成分の階調値に対する補正量が記憶されている。
制御部19は、操作部17がボタンの押下を検知した場合に操作部17によりなされる通知を受け付ける。制御部19は、操作部17が含むボタンの内のいずれのボタンが何回押下されたかに応じて、各種設定項目を表わす文字情報及び画像を表示部16に表示させてOSD機能を実現する。
図2は、本実施の形態における表示装置1の記憶部18に記憶される補正量の内容を示す説明図である。図2は、従来技術について説明した図13と同様に、3×3の9領域に区分された表示領域の各領域における輝度レベル及び補正量を示している。図2(a)は補正前の実測の輝度レベル、図2(b)は各領域に対応付けられる補正量、図2(c)は補正後の輝度レベルを示しており、夫々模式的に水平に並べて示す表示領域上に表わし、0から255までの階調値で表わした画像信号の輝度レベル別に3層に重ねて表わしている。
図2(b)に示す補正量は、図2(a)の実測の輝度に基づいて求められる。図2(a)の上段に示すように、表示部16に輝度に対応する階調値が255となる均一画像を表示させた場合に実測される輝度は、中央部の輝度レベルを100とした場合に周辺部が最大で約15%低下して表示される。しかしながら、本実施の形態における表示装置1では輝度をできる限り高いままに維持するため、輝度の階調値が最大値である場合には補正をしないようにする。したがって、輝度の階調値が255の場合には、階調値に対する補正量は全領域で「0%」である。
図2中の中段の階調値224に対する補正量も、表示部16の表示領域全体で輝度の階調値が224となる画像を表示させた場合に実測される輝度に基づいて求められる。図2(a)の中段に示すように、表示部16に階調値が224となる均一画像を表示させた場合に実測される輝度は、中央部の輝度レベルを100とした場合に周辺部が最大で約20%低下して表示される。これにより、中央部の領域に相当する画像信号であって、輝度の階調値が224である画像信号に対する補正量としては、輝度レベルを100から80へ低下させるべく「−20%」が求められる。同様に右上隅の領域に相当する画像信号であって、輝度の階調値が224の画像信号に対する補正量としては、輝度を90から80へ低下させるべく「−11%」が求められる。階調値192に対する補正量も同様である。
このように、図2(b)補正量を記憶しておき、これを用いて補正することにより、図2(c)夫々に示すように輝度が均一化される。色ムラについても各色成分毎に補正量を記憶しておき、記憶量を用いることによって補正がされる。
そして、出荷前又はユーザが表示装置1を最初に使用する場合などの設定を行なうときには、図2(b)に示す補正量によって輝度ムラが解消されて表示部16が、入力に対して均一な輝度を特性を実現しており、且つ色ムラも解消されている状況下で、第1LUT12に記憶する各種変換係数を求めるための較正が行なわれる。
このように、実測の輝度に基づいて補正量を記憶しておき、以後補正量が用いられて補正がされた上で階調特性又は色表現等を所望の条件とするための較正が行なわれるが、時を経て表示部16内部の素子、回路等が劣化するなどにより、表示部16の輝度ムラ及び色ムラの特性が変化する場合がある。また、表示部16のパネル温度、表示部16のパネルの姿勢によっても表示部16の輝度ムラ及び色ムラの特性が変化する。そこで、一度補正量を求めて記憶しておいたとしても、後に改めて補正量を求めて記憶させ直さなければ、輝度ムラ及び色ムラが解消しない場合がある。しかしながら、再度表示部16における輝度を実測し、実測に基づいて補正量を求め直して記憶し直すことが必要な構成では煩雑である。更に、補正量を変えた場合には再度、階調表現又は色表現等を所望の特性とするための表示装置1全体に対する較正も改めて必要となる。
そこで、本実施の形態における表示装置1では、予め記憶してある補正量そのものを変更して記憶し直すことなしに、補正係数によって補正量による補正度合いを調整し、画像信号の色成分毎の階調値を、調整後の補正量分だけ輝度が低下するように補正する。ただし、表示装置1では、予め記憶されている補正量で補正された状態での較正によって得られた階調表現又は色表現等の関係性を維持するように補正量が調整される。
表示装置1における画像信号が含む階調値の補正の方法について説明する。図3は、本実施の形態における表示装置1による補正方法の一例を示すフローチャートである。
制御部19は、補正係数を受け付ける(ステップS1)。補正係数は、予め表示装置の状況に応じて記憶部18に記憶されている複数の補正係数の内のいずれかを選択する構成としてもよいし、操作部17で実現されるOSD機能で設定される補正係数を制御部19が取得する構成としてもよい。
制御部19は、ムラ補正部13に入力されている画像信号の輝度に対応する階調値(入力階調値)、及び、画像信号が相当する領域に対応付けられている輝度に対する補正量を記憶部18から読み出す(ステップS2)。また制御部19は、ムラ補正部13に入力されている画像信号の輝度に対応する階調値、且つ表示領域の中央部(中央領域)に対応付けられている補正量を記憶部18から読み出す(ステップS3)。
制御部19又はムラ補正部13は、ステップS2及びステップS3で読み出された補正量の差分を求め、求めた差分に補正係数を乗算することにより調整後の補正量を求める(ステップS4)。ムラ補正部13は、求められた調整後の補正量を用いてムラ補正部13に入力される画像信号の色成分毎の階調値を補正し(ステップS5)、後段の第2LUT14へ出力して処理を終了する。
図3のフローチャートに示した処理手順の内のステップS4について詳細を説明する。図4は、表示装置1の記憶部18に予め記憶してある補正量及び調整後の補正量の内容例を示す説明図である。図4は、図2に示した各領域毎の補正量に対応して同様に3×3の9領域に区分された表示領域の各領域における補正量を示す。図4(a)は、記憶部18に予め記憶してある輝度に対応する階調値が224である場合の画像信号に対する領域毎の補正量を示している。また、図4(b)は、補正係数が100%(1.0)である場合、50%(0.5)である場合及び0%(0.0)である場合に夫々演算によって求められる調整後の補正量を示している。調整後の補正量は、以下に示す式1によって求められる。
調整後の補正量=(1−補正係数)×(中央領域の補正量−相当する領域の補正量)+相当する領域の補正量…(1)
図4(a)に示した階調値224に対して各領域毎に記憶されている補正量を調整する場合、補正係数が100%(1.0)であるときは式1に示した右辺第1項の(1−補正係数)がゼロになる。したがって、補正係数が100%であるときは調整後の補正量は予め記憶してある補正量と同値である。即ち、100%の効果で輝度ムラを補正する。色ムラについても同様に、補正係数によって補正量を調整して用いる。
補正係数が50%(0.5)であるときは、例えば左上隅に相当する画像信号に対応付けて記憶されている補正量は「0%」であるところ、式1に補正係数と中央領域の補正量「−20%」を代入して以下式2のように調整後の補正量が求められる。
(1−0.5)×(−20%−0%)+0%=0.5×(−20%)=−10%
…(2)
他の領域についても同様にして、図4(b)の中段に示すように調整後の補正量が求められる。
補正係数が0%(0.0)であるときは、式1に示した右辺第1項の(1−補正係数)が、1(=1−0.0)となる。したがって、補正係数が0%であるときは調整後の補正量は中央領域の補正量と同値となる。即ち、この場合全領域に対して均一に輝度を低下させることとなるので輝度ムラ、色ムラは補正されない。ただし、中央領域は予め記憶してある較正で用いられた補正量で補正することとなるので階調特性が維持され、他の領域も中央領域の輝度を基準に、輝度分布が補正前の分布と同じ分布となるように補正がされる。
次に、輝度に対応する階調値が224である均一な画像を表わす画像信号が表示装置1に入力された場合に、図4に示した調整後の補正量を用いてされる補正の例について説明する。図5は、本実施の形態における表示装置1で、調整後の補正量を用いて補正を行なった場合の各領域の補正後の輝度レベルを示す説明図である。図5も図2、図4と同様に、3×3の9領域に区分された表示領域の各領域における輝度レベル及び補正量を示している。図5(a)は各領域における補正前の実測の輝度レベルを示しており、図5(b)は調整後の補正量を補正係数毎に示している。また、図5(c)は補正係数毎に、画像信号の階調値が調整後の補正量によって補正された場合の輝度レベルを示している。
図5(c)の上段は、図5(a)に示した実測の輝度レベルに対し、補正係数100%で調整された補正量で補正した場合の輝度レベルを示している。即ち、図5(c)の上段は、100%の効果で輝度ムラを補正する場合を示しており、補正後の輝度レベルは補正前の輝度レベルの8割に低下しつつも輝度ムラが解消されている。
図5(c)の中段は、図5(a)に示した実測の補正前の輝度レベルを補正係数50%により調整された補正量で補正した場合の輝度レベルを示している。即ち、図5(c)の中段は、50%の効果で輝度ムラを補正する場合を示しており、補正後の輝度レベルは表示領域全体で100%均一化されるわけではないが、中央部と周辺部とで輝度レベルを比較した場合の周辺部の輝度レベルの割合は80%から90%へと上がり50%の効果で輝度ムラが解消されている。なお、図5(c)の上段に示した補正係数100%の場合の中央部の補正後の輝度と、補正係数50%の場合の中央部の補正後の輝度とは等しく補正前の輝度の8割であって、輝度が変化していない。そして、その中央部の補正後の輝度レベルに対する周辺の各領域の補正後の輝度レベルの分布は、補正前の輝度レベルの分布と近似している。
図5(c)の下段は、図5(a)に示した実測の補正前の輝度レベルを補正係数0%により調整された補正量で補正した場合の輝度レベルを示している。即ち、図5(c)の下段における輝度ムラ効果は0%であり、中央部の輝度レベルに対する周辺領域の輝度レベルの分布は補正前と同じである。左上隅の領域の補正後の輝度レベルは、補正前同様に中央部の輝度レベルに対して8割であり、中央上部の領域の補正後の輝度レベルも、補正前同様に中央部の輝度レベルに対して8割5分である。なお、図5(c)の上段に示した補正係数100%の場合の中央部の補正後の輝度と、補正係数0%の場合の中央部の補正後の輝度とは等しく補正前の輝度の8割であって、輝度が変化していない。
図5(c)に示すように、補正係数を変化させて補正量を夫々変更した場合であっても、補正後の表示領域中央部の輝度レベルはいずれも補正前の輝度レベルに対して8割である。即ち、表示装置1で較正が行なわれる時点で使用されていた補正効果100%の補正量によって補正を行なった場合と比して、表示領域全体では補正量を変更したとしても中央部は変更されない。したがって、記憶部18に記憶されている当初の補正量によって輝度ムラ又は色ムラが補正された状態で実行される較正によって得られる階調特性又は色表現等の関係が、少なくとも中央部では維持される。
これにより、補正係数によって補正量を変更したとしても階調特性又は色表現は維持され、較正を再度行なう必要がない。更に、補正量は当初に実測によって求めた1パターンの補正量を記憶しておけばよいので、記憶部18の記憶容量を節約できる点で効果的である。
また、表示領域の周辺部の輝度に対する補正量は中央部の補正量を基準として当初の実測に基づいて求めて記憶してある補正量の割合、即ち実測されたムラの分布を維持するように調整することにより、一度較正を行なった時点における階調表現又は色表現の関係が周辺部においても大きく崩れることはなく、効果的に輝度ムラ又は色ムラが補正される。
次に、補正係数を受け付けた場合に、当該補正係数によって輝度に対応する階調値夫々に対する補正について例を挙げて説明する。図6は、補正係数が100%のときの各階調値に対する調整後の補正量及び補正後の輝度レベルを示す説明図である。図6は図2と同様に、3×3の9領域に区分された表示領域の各領域に対する輝度レベル及び補正量を示している。図6(a)は補正前の輝度レベル、図6(b)は各領域に対する調整後の補正量、図6(c)は補正後の輝度レベルを示している。
図2に示した記憶されている補正量と、図6(b)に示す補正係数が100%のときの補正量は同値であって補正量は調整されることなく、また、入力される画像信号の輝度の階調値が最大値である場合以外は100%の効果で輝度ムラが補正される。したがって、図6(c)に示すように、輝度に対応する階調値が224である均一画像が入力されるときには、予め記憶してある補正量を用いた補正によって補正前の輝度レベルの最低輝度領域に相当させるように均一化される。また、輝度に対応する階調値が192である均一画像が入力されるときも、補正量を用いた補正によって補正前の輝度レベルの最低輝度領域に相当させるように均一化される。
図6に示すように、補正係数が100%のとき補正により、各階調値に対して補正後の中央部の輝度レベルは補正前と比して夫々100から100へ、100から80へ又は100から75へと低下する。
図7は、補正係数が50%のときの各階調値に対する調整後の補正量及び補正後の輝度レベルを示す説明図である。図7の図の構成は、図6と同様であるので詳細な説明を省略する。補正係数が50%のときも、入力される画像信号の輝度の階調値が最大値である場合は補正量がゼロであり、調整後の補正量もゼロとなるので補正後の輝度レベルは補正前と同様である。
図7に示す例では、上述のように輝度に対応する階調値が最大値である場合以外は50%の効果で輝度ムラが補正される。輝度に対応する階調値が224の場合には、中央部の輝度レベルに対する周辺部の輝度レベルの低下は補正前と比して80%から90%と上がって輝度ムラが50%の効果で解消されていると同時に、中央部の輝度レベルは補正前の輝度レベルに対して100から80へ低下する。同様に、輝度に対応する階調値が192の場合には、中央部の輝度レベルに対する周辺部の輝度レベルの低下は補正前と比して75%から88%と上がって輝度ムラが50%の効果で解消されていると同時に、中央部の輝度レベルは補正前と比して100から75へ低下する。
このように、補正係数が50%のとき補正により、輝度の階調値が最大値以外はいずれの階調値に対しても50%の効果で輝度ムラが解消し、各階調値に対して中央部の補正後の輝度レベルは補正前と比して夫々100から100へ、100から80へ又は100から75へと低下する。
図8は、補正係数が0%のときの各階調値に対する調整後の補正量及び補正後の輝度をレベルを示す説明図である。図8の図の構成は、図6及び図7と同様であるので詳細な説明を省略する。補正係数が0%のときも、入力される画像信号の輝度の階調値が最大値である場合は補正量がゼロであり、調整後の補正量もゼロとなるので補正後の輝度レベルは補正前と同様である。
図8に示す例では、ムラ補正の効果は0%である。したがって、いずれの輝度の階調値255、224又は192に対しても、中央部の輝度レベルに対する周辺部の輝度レベルの低下は補正前と比して夫々、85%、80%又は75%と変わりなく輝度ムラは解消されていない。しかしながら、各階調値に対して中央部の補正後の輝度レベルは補正前と比して夫々100から100へ、100から80へ又は100から75へ低下する。
図6乃至図8に示したように、本実施の形態における表示装置1では、補正係数が100%、50%又は0%と変化して夫々補正量が変更されて補正が行なわれたとしても、中央部の補正後の輝度レベルは補正係数によらずに一定となる。図6(c)、図7(c)及び図8(c)を比較してわかるように、いずれの補正係数の場合であっても中央部の補正後の輝度レベルは補正前の輝度レベルに対して階調値が255のときは100から100へ、階調値が224のときは100から80へ、階調値が192のときは100から75へ低下するように補正される。したがって、中央部で行なわれる各種較正によって得られる関係が維持され、且つ表示領域全体での輝度分布は中央部の輝度を基準に大きく変更されない。したがって、表示装置1の状況に応じて補正係数により補正の度合いを調整し、適宜補正を行なったとしても、再度の較正は不要である。
次に、上述に示した本実施の形態における表示装置1における補正方法に対し比較のために、予め記憶してある補正量に対して補正係数を単純に乗じて調整して補正量を変更する場合の補正後の輝度レベルを示す。
図9及び図10は、記憶してある補正量を単に係数を乗じて変更して補正を行なった場合の補正後の輝度レベルの例を示す説明図である。図9は補正係数が50%である場合、図10は補正係数が0%である場合の例を示している。なお、補正係数が100%の場合は、図6と同様であるため省略している。図9及び図10の説明図では、3×3の9領域に区分された表示領域中の各領域における(a)補正前の実測の輝度レベル、(b)補正量、及び補正係数を乗じた補正量、(c)補正後の輝度レベルを、模式的に水平に並べて示した表示領域上に表わしている。なお表示領域は夫々、0から255までの階調値で表わした画像信号の輝度レベル別に3層に重ねて表わしている。
図9及び図10に示したように、予め記憶してある補正量を、補正係数を乗じることによって単純に増減させて変更した場合、100%の効果で補正を行った場合の輝度レベルに対していずれの領域の輝度レベルも変化してしまう。各種較正を行なう際には100%の効果で輝度ムラの補正が行われた状態、即ち、中央部の輝度レベルは輝度の階調値が255の場合は100から100へ、階調値が224の場合は100から80へ、階調値が192の場合は100から75へ低下するように補正され、どのような階調値が入力されても階調値が最大であるとき以外は輝度ムラが解消される状態で較正が行なわれている。しかしながら、補正係数を50%にした場合は、中央部の輝度レベルは輝度の階調値が255のときは100から100へ、階調値が224の場合は100から90へ、階調値が192の場合は100から88へ低下する。また、補正係数を0%にした場合は、中央部の輝度レベルは補正前の輝度レベルのままとなる。
したがって、補正量を変更した場合、較正によって得られた階調特性及び色表現は、輝度の階調値が最大であるとき以外はいずれの領域でも保障されない。したがって、補正量を変更した場合に厳密な階調特性及び色表現を実現する場合には、再度の較正が必要となる。
図11は、本発明に係る補正方法で用いられるムラ補正量を示すグラフ図である。図11の横軸は中央部を基準として左右方向の領域を示し、縦軸は輝度に対応する階調値が224である場合の調整後のムラの補正量の大きさを示している。なお、本実施の形態では輝度レベルを低下させる方向に補正を行なっているので補正量の単位は負の符号が付されている。また、図11(a)は本発明の補正方法における補正係数によって調整される補正量の大きさを示し、図11(b)は比較のために図9及び図10に示したように補正係数で変更される補正量の大きさを示している。
図11(a)に示すように、表示領域の中央部(中央領域)における補正量は、補正係数が0%、50%、100%又は150%であってもいずれも「−20%」であって変化しない。したがって、いずれの補正係数で調整された補正量で補正を行なっても、中央部の輝度レベルは補正前の輝度レベルに対して一定の輝度レベルとなる。
これに対し、図11(b)に示すように補正量に補正係数を単に乗じることによって補正量を増減させて変更する場合、表示領域の中央部における補正量は、補正係数が0%、50%、100%又は150%であるときによって夫々、「0%」、「−10%」、「−20%」又は「−30%」となる。即ち、補正係数の変化で必ず補正量が変更され、補正係数が異なる場合、補正後の中央部の輝度レベルは補正前の輝度レベルに対していずれの場合も一定とならない。また、図11(a)に示した各補正量と比した場合、中央部以外についても補正係数によって大きく補正量が変更され、補正後の輝度レベルは表示領域全体で大きく変化する。
このように本発明の補正方法による場合、表示装置1の状況の変化に応じて補正量を変更して用いる必要性があるとしても、単純に補正係数で補正量を増減する場合と比して、較正の際に対象となる特定の領域(中央部)における補正量は補正係数によって変更されない。したがって、較正によって得られる、階調特性を所定の特性とするための入力階調値と実際の輝度との間の関係、又は色表現を所定の色表現とするための色成分毎の階調値と実際の輝度、色度との間の関係は、少なくとも表示領域の中央部(中央領域)では維持される。また、中央部以外の各周辺領域についても、中央部における補正量を基準にして補正係数によって調整された補正量を用いて補正されるので、較正の際に用いられていた各領域の補正量の分布即ち較正時のムラ分布の傾向が維持されている。これにより、表示表示領域全体の階調特性又は色表現の大きな変化が回避されるので、表示装置1の状況に応じて補正量を変更するとしても再度の較正を不要とすることができ、煩雑さが回避される。
なお、上述に示した補正方法では補正係数を受け付けた場合に、いずれの領域に対しても同一の補正係数を用いて調整後の補正量を算出して用いる構成とした。しかしながら、本発明ではこれに限らず、領域毎に異なる補正係数を用いる構成としてもよい。例えば、補正量を変更する必要がある場合の一の例として、表示部16を構成する素子又は回路の経時変化、経年劣化等に応じて特性が変化する場合がある。ところが、この場合の変化は表示領域全体で一律に変化するとは限らない。表示部16では画像を表示する際には放熱し、その熱は表示領域中のより上部へ伝播する。したがって、上部の領域ほど高温となり、特性の変化又は劣化が進む可能性が高い。そこで、上部の領域に対しては中央部及び他の周辺部の領域よりも補正係数を下げ、補正により輝度を低下させ過ぎないようにすべき可能性がある。このような場合には、使用年数に応じて、例えば3年後における上部の領域は、全体に対する補正係数が100%のときには90%程度となるようにするなど、使用年数に対して補正係数に対する更なる割合の変化を記憶しておき、補正係数を受け付けた場合、上部の領域に対する補正係数に記憶してある割合を乗じた補正係数を用いて補正量を調整する構成としてもよい。この場合、例えば補正係数として50%を受け付けた場合には、上部の領域に対しては受け付けた補正係数の90%である45%を用いて補正量を調整して用いるようにする。また、表示部16がパネルの縦横を変更、即ちパネルを90度又はマイナス90度回転させて用いることが可能な構成である場合も特性が変化する場合がある。したがって、回転後の上部と下部とで異なる補正係数を用いるようにしてもよい。更に、表示部16内部にサーミスタ等の温度を計測する機能を有する素子を更に備えておき、各領域の温度を測定して温度に応じて領域毎に補正係数を変えてもよい。
なお、補正量を変更させる必要がある場合とは上述のように、表示部16を構成する素子又は回路の経時変化、経年劣化等に応じて特性が変化する場合、表示部16の温度が変化する場合、又はパネルの姿勢が変化する場合である。上述に示した補正方法では補正係数を操作部17を介してユーザから任意の補正係数を受け付ける構成としても、記憶部18に記憶してある補正係数を用いる構成としてもよいとした。記憶部18に記憶してある補正係数を用いる場合、記憶部18には時間の経過に対応する補正係数、温度に応じた補正係数、又は表示部16の姿勢に応じた補正係数を記憶しておき、制御部19がいずれかを選択する構成とすることによって状況に応じた厳密な輝度ムラ、色ムラ補正が実現可能となる。
例えば、記憶部18には、表示装置1の出荷からの経過年(使用年数)毎に補正係数を記憶しておく。制御部19は、内蔵するタイマによって計測される時間情報に基づいて出荷からの経過年を取得し、取得した経過年に応じた補正係数を記憶部18から読み出す。このとき上述のように、経過年及び領域毎に補正係数が記憶部18に記憶されており、領域毎に補正係数を読み出すようにしてもよい。
また、記憶部18に表示部16内部に備えられるサーミスタによって測定される温度に応じた補正係数を記憶しておく場合、制御部19は測定される温度に応じた補正係数を読み出して補正量を調整して補正を行なう。パネルの姿勢に応じた補正係数を記憶しておく場合も、制御部19は、現在のパネルの姿勢を検知してそれに応じた補正係数を記憶部81から読み出して用いる。勿論、記憶部18に時間の経過(使用年数)に応じた補正係数、温度に応じた補正係数及びパネルの姿勢に応じた補正係数がいずれも記憶されている構成でもよい。この場合制御部19は、複数の条件に見合った補正係数を記憶部18から読み出して用いる。
経過年(使用年数)、温度又はパネルの姿勢に応じて記憶してある補正係数を用いつつ、ユーザが操作部17によって用いられる補正係数を更に微調整することによって補正量が調整できる構成としてもよい。これにより、表示装置1の状況に応じて適正と思われる調整後の補正量を基準に、実際のユーザの感覚によって更に微調整された補正量による補正が可能となり、較正を何度も行なうことなしにフレキシブルな補正が可能となる。
表示装置1内部でムラ補正部13により補正を実行するので、画像出力装置2で調整する場合よりも各色成分毎の強度を表わす階調の減少を防止して高精細で美しい画像を表示させることができる。
なお、本実施の形態では表示装置1の内部構成は、処理の高速化が要求されていることからASICを構成する各モジュールによって実現する構成とした。しかしながら本発明は、コンピュータ装置に本発明に係る補正方法を実施するコンピュータプログラムをコンピュータ装置に実行させることにより、コンピュータ装置が接続している表示装置で表示する際に、輝度ムラ及び色ムラの補正を実現するようにしてもよい。
図12は、本発明に係る補正方法をコンピュータ装置で実施する場合の構成を示すブロック図である。この場合、コンピュータ装置3は、CPU、MPU等の制御部30と、ハードディスク(Hard Disk)、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の記憶部31と、ディスクドライブを利用した補助記憶部32と、補正後の画像信号をモニタ4へ出力する出力部33とを備える。
記憶部31には、コンピュータ装置3が例えば記憶部31に記憶してある画像データから画像信号を読み出して出力部33によりモニタ4へ出力するに際し、コンピュータ装置3に本発明に係る補正方法を実施させるための制御プログラム3Pが記憶されている。制御プログラム3Pには、制御部30を上述の表示装置1における第1LUT12及び第2LUT14等として機能させるためのモジュールが含まれていてもよい。記憶部31に記憶される制御プログラム3Pは、図示しないDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体34に記録されており、制御部30が補助記憶部32により可搬型記録媒体34に記録されていた制御プログラム35を記憶部31へ記憶させたものであってもよい。
このような構成のコンピュータ装置3の制御部30は、記憶部31から制御プログラム3Pを読み出し、図3のフローチャートに示した処理を実行する。予め求められる補正量は記憶部31に記憶しておく。補正係数を記憶部31に記憶しておき、制御部30がいずれかを選択するようにしてもよい。コンピュータ装置3がユーザによる操作を受け付ける構成を有する場合、ユーザによって補正係数の選択又は入力が可能な構成とし、制御部30がこれを受け付ける構成とすることが望ましい。
なお、本実施の形態では、周辺部の低い輝度レベルに表示領域全体の輝度レベルを相当させるような補正を行なうように補正量を求めた。しかしながら、本発明はこれに限らず、中央部の輝度レベルに表示領域全体の輝度レベルを相当させるように各領域の輝度レベルを上げるようにして補正を行なってもよい。また、所定の輝度レベルに相当させるように各領域の輝度レベルを上下させて補正を行なう構成としてもよい。
また、本実施の形態では特定の領域としての中央部に対する補正量は全く変更されないように補正係数を用いて補正量を調整した。しかしながら、本発明に係る補正方法は、特定の領域の補正量を全く変更しない構成には限定しない。例えば、実測に基づき特定の領域の補正量が「−20%」と求められた場合、「−20%」以外に「−18%」、「−22%」等、較正によって得られる関係が維持される程度に変更することは許容される。本発明では少なくとも、較正の際に対象となる特定の領域における補正量を多少変更するとしても、特定の領域における補正量を基準として他の領域の補正量を調整して用いる構成により、較正によって得られる階調特性、色表現等の関係が大きく崩れることなく、表示装置の状況に応じて輝度ムラ及び色ムラの補正を行なうことができ、再度の較正が不要となる。
更に、本実施の形態では特定の領域を中央部とした。しかしながら、本発明に係る補正方法では、特定の領域は中央部に限定されない。
また、ユーザが補正係数を調整する場合に操作部17を用いて行なう構成とした。しかしながら、本発明はこれに限らず、表示装置1と通信手段によって接続される外部機器を介して補正係数を調整することが可能な構成としてもよい。例えば、表示装置1にUSBなどの通信線を介して接続されるコンピュータで補正係数の設定を受け付け、当該コンピュータが受け付けた補正係数をUSBを介して表示装置へ送信するようにしてもよい。
本実施の形態では、表示装置1に全て含まれる各構成により本発明を実現する構成とした。また、コンピュータ装置3においてはコンピュータプログラム(制御プログラム3P)を読み出して実行する構成とした場合も、構成の全てをコンピュータプログラムによって実現される構成とした。しかしながら本発明はこれに限らず、本発明を実現する構成の一部を表示装置又はコンピュータプログラムのいずれかに担わせる構成としてもよい。例えば、補正係数を受け付けて補正量を算出する処理をコンピュータプログラムを読み出して実行することによって実現し、算出された補正量を用いた各画素の色成分毎の強度の補正は表示装置が備える構成部で行なうようにしてもよい。
本発明に係る表示装置の構成を示すブロック図である。 本実施の形態における表示装置の記憶部に記憶される補正量の内容を示す説明図である。 本実施の形態における表示装置による補正方法の一例を示すフローチャートである。 表示装置の記憶部に予め記憶してある補正量及び調整後の補正量の内容例を示す説明図である。 本実施の形態における表示装置で、調整後の補正量を用いて補正を行なった場合の各領域の補正後の輝度レベルを示す説明図である。 補正係数が100%のときの各階調値に対する調整後の補正量及び補正後の輝度レベルを示す説明図である。 補正係数が50%のときの各階調値に対する調整後の補正量及び補正後の輝度レベルを示す説明図である。 補正係数が0%のときの各階調値に対する調整後の補正量及び補正後の輝度をレベルを示す説明図である。 記憶してある補正量を単に係数を乗じて変更して補正を行なった場合の補正後の輝度レベルの例を示す説明図である。 記憶してある補正量を単に係数を乗じて変更して補正を行なった場合の補正後の輝度レベルの例を示す説明図である。 本発明に係る補正方法で用いられるムラ補正量を示すグラフ図である。 本発明に係る補正方法をコンピュータ装置で実施する場合の構成を示すブロック図である。 従来の輝度ムラに対する補正方法を概念的に示す説明図である。
符号の説明
1 表示装置
13 ムラ補正部
16 表示部
17 操作部
18 記憶部
19 制御部
30 制御部
3P 制御プログラム

Claims (10)

  1. 複数の画素からなる画像が表示される表示領域を複数の領域に区分し、各領域に対応付けて、該領域に相当する画素の一又は複数の色成分毎の強度に対する補正量を記憶しておき、画像信号が含む各画素の色成分毎の強度を前記補正量に基づいて補正する方法において、
    記憶されている前記補正量に対する係数を受け付け、
    画像信号が含む各画素の内の特定の領域に相当する画素の色成分毎の強度を、前記特定の領域に対応付けて予め記憶されている補正量を用いて補正し、
    特定の領域以外の領域に相当する各画素の色成分毎の強度を、前記領域に対応付けられている補正量、特定の領域に対応付けられている補正量、及び受け付けた係数を用いて補正する
    ことを特徴とする補正方法。
  2. 特定の領域以外の領域に相当する画素の色成分毎の強度を、夫々の領域に対応付けられている補正量と特定の領域に対応付けられている補正量との差分に、受け付けた係数を乗じて得られた演算後の補正量を用いて補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の補正方法。
  3. 領域毎に異なる係数を受け付けること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の補正方法。
  4. 時間の経過に応じた係数を受け付けること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の補正方法。
  5. 領域毎に、各領域の温度に応じた係数を受け付けること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の補正方法。
  6. 前記特定の領域は、画像の中央部であること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の補正方法。
  7. 前記色成分毎の強度を夫々階調値により表わすこと
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の補正方法。
  8. 複数の画素からなる画像が表示される表示領域を複数の領域に区分し、各領域に対応付けて、該領域に相当する画素の一又は複数の色成分毎の強度に対する補正量を予め記憶する手段と、画像信号が含む各画素の色成分毎の強度を前記補正量に基づき補正する補正手段とを備え、該補正手段によって補正された画像信号に基づき画像を表示する表示装置において、
    記憶されている前記補正量に対する係数を受け付ける受付手段を備え、
    前記補正手段は、
    画像信号が含む各画素の内の特定の領域に相当する画素の色成分毎の強度を、前記特定の領域に対応付けて予め記憶されている補正量を用いて補正し、
    特定の領域以外の領域に相当する各画素の色成分毎の強度を、前記領域に対応付けられている補正量、特定の領域に対応付けられている補正量、及び受け付けた係数を用いて補正するようにしてあること
    を特徴とする表示装置。
  9. 前記補正手段は、
    特定の領域以外の領域に相当する画素の色成分毎の強度を、夫々の領域に対応付けられている補正量と特定の領域に対応付けられている補正量との差分に、受け付けた係数を乗じて得られた演算後の補正量を用いて補正するようにしてあること
    を特徴とする請求項8に記載の表示装置。
  10. コンピュータに、複数の画素からなる画像が表示される表示領域を複数に区分した各領域に対応付けて記憶してある補正量に基づいて、画像信号が含む各画素の色成分毎の強度を補正するためのコンピュータプログラムにおいて、
    記憶されている前記補正量に対する係数を受け付けるステップ、及び、
    特定の領域に含まれる画素の色成分毎の強度を、前記特定の領域に対応付けられている補正量を用いて補正するステップ、
    特定の領域以外の領域夫々に対応付けられている補正量と特定の領域に対応付けられている補正量との差分を求めるステップ、
    求めた差分に受け付けた係数を乗算し、特定の領域以外の領域夫々について補正量を算出するステップ、及び、
    特定の領域以外の領域に含まれる各画素の色成分毎の強度を、夫々算出した補正量を用いて補正するステップ
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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