JP2009235716A - 建設機械の送受信システムにおける運転操作ガイダンス装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オペレータが建設機械を運転操作中、第1の車体側操作結果記憶部24に記憶された自己の建設機械おける過去の操作結果と複数の建設機械の過去の操作結果を表示装置40に表示させる。キーオフ操作に応じて、第2の車体側操作結果記憶部28に記憶された自己の建設機械における新たな操作結果を読み出し、この新たな操作結果を自己の建設機械識別IDに対応づけて、車体側通信部22を介して車体内ネットワーク15に送出する。
【選択図】図2
Description
建設機械の分野では、地球上の各位置に存在する複数の建設機械と地上局との間でデータを相互に送受信する送受信システムが既に導入されている。この送受信システムでは、複数の建設機械の個々の建設機械の車体内ネットワークを介して車体内コントローラから取り込まれた内部情報を地上局に送信するとともに、地上局で複数の建設機械の内部情報を受信して処理を行い、処理結果に応じて地上局から個々の建設機械に対して、データを送信し、個々の建設機械では、受信したデータに基づき処理が行われる。
建設機械の分野では、一台の建設機械を複数のオペレータが運転操作し、逆に一人のオペレータは複数台の建設機械の運転操作を行うという使われ方をする。このため各オペレータはエンジンキーを個別に所有している場合が多く、オペレータが所有しているエンジンキーは、複数台の建設機械のエンジン始動に対応している。
特許文献1には、一般自動車の分野において、自動車の整備状態の良否を判断する目的のために燃料消費量を管理するという発明が記載されている。すなわち、特許文献1には、一台の自動車で燃料消費量を各ユーザ毎に記録し、ユーザが運転するたびにそのユーザの過去の平均燃費と最近の平均燃費とを対比して自動車の整備状態の良否を判断するという発明が記載されている。
複数の建設機械の個々の建設機械の車体内ネットワークを介して車体内コントローラから取り込まれた内部情報を地上局に送信するとともに、地上局で複数の建設機械の内部情報を受信して処理を行い、処理結果に応じて地上局から個々の建設機械に対してデータを送信し、個々の建設機械では、受信したデータに基づき処理が行われる建設機械の送受信システムに適用され、
携行自在のキー手段には、
オペレータを識別するオペレータ識別IDを記憶するオペレータ識別ID記憶部と、
キーオン操作に応じて建設機械の車体内ネットワークを介して車体内コントローラと送受信を行うキー側通信部と、
オペレータが操作した過去の建設機械の操作結果を、建設機械を識別する建設機械識別IDに対応づけて記憶するキー側操作結果記憶部と、
キー側通信部を介して建設機械識別IDを取り込み、この建設機械識別IDに対応する過去の操作結果をキー側操作結果記憶部から読み出してキー側通信部を介して車体内ネットワークに送出するキー側読み出し制御部と、
キー側通信部を介して建設機械識別IDに対応づけられた新たな操作結果を取り込み、取り込んだ新たな操作結果に基づきキー側操作結果記憶部の対応する箇所の操作結果を更新するキー側書き込み制御部と
が備えられ、
地上局には、
複数の建設機械の過去の操作結果を記憶する地上局側操作結果記憶部
が備えられ、
車体内コントローラには、
操作結果を計測する操作結果計測部と、
車体内ネットワークに接続され、キー側通信部と送受信を行う車体側通信部と、
キーオン操作に応じて車体側通信部を介してキー手段のオペレータ識別ID記憶部に記憶されているオペレータ識別IDを取り込み、登録されているオペレータ識別IDと照合して両者が一致することを認証する認証制御部と、
キー側操作結果記憶部に記憶された自己の建設機械における過去の操作結果を記憶するとともに、地上局の地上局側操作結果記憶部に記憶された複数の建設機械の過去の操作結果を記憶する第1の車体側操作結果記憶部と、
認証制御部で認証がなされた場合に、自己の建設機械を識別する建設機械識別IDを車体側通信部を介して車体内ネットワークに送出して、キー側読み出し制御部によって読み出された自己の建設機械識別IDに対応する過去の操作結果を取り込み、第1の車体側操作結果記憶部に自己の建設機械の過去の操作結果として書き込む第1の車体側書き込み制御部と、
認証制御部で認証がなされた場合に、エンジン始動を許可するエンジン制御部と、
第1の車体側操作結果記憶部に記憶された自己の建設機械における過去の操作結果と複数の建設機械の過去の操作結果を表示装置に表示させる表示制御部と、
エンジンが始動されてからエンジンの稼動が停止するまでに操作結果計測部で計測された操作結果を、自己の建設機械における新たな操作結果として自己の建設機械識別IDに対応づけて記憶する第2の車体側操作結果記憶部と、
キーオフ操作に応じて、第2の車体側操作結果記憶部に記憶された自己の建設機械における新たな操作結果を読み出し、この新たな操作結果を自己の建設機械識別IDに対応づけて、車体側通信部を介して車体内ネットワークに送出する第1の車体側読み出し制御部と、
地上局と送受信することにより、地上局側操作結果記憶部に記憶されている複数の建設機械の過去の操作結果を取り込み、第1の操作結果記憶部に書き込む第2の車体側書き込み制御部と、
第2の車体側操作結果記憶部に記憶されている自己の建設機械における新たな操作結果を読み出し、地上局と送受信することにより、地上局側操作結果記憶部に送出する第2の車体側読み出し制御部と
が備えられている建設機械の送受信システムにおける運転操作ガイダンス装置であることを特徴とする。
操作結果は、燃料消費量の情報であること
を特徴とする。
建設機械の運転室に設けられた表示装置の表示画面に表示が行われること
を特徴とする。
携行自在の端末装置の表示画面に表示が行われること
を特徴とする。
表示装置には、現在の燃料消費量の情報が併せて表示されること
を特徴とする。
また、累積燃料消費量SLの時間平均値で、リットルL/時間Hの単位に換算した値のことを、平均燃料消費量ΔLaというものとする。平均燃料消費量ΔLaは、累積燃料消費量SL(単位はリットルL)を、その燃料消費に要したエンジン稼働時間SMR(単位は時間H)で割り算することにより得られる。
認証制御部23で認証がなされると(ステップ202の判断YES)、エンジン制御部26は、エンジン3の始動を許可する(ステップ204)。すなわち、キー手段50がエンジン始動のためにエンジンオン操作されると、認証がなされたことを条件(ステップ202の判断がYESであること)として、スタータモータ4が作動し、エンジン3が始動する(図2参照;ステップ204の判断YES)。
第2の車体側操作結果記憶部28には、新たな累積燃料消費量Ntmpが、オペレータ識別ID(「A山B太郎」)および建設機械識別ID(「PC200−8−123」)に対応づけて記憶される(ステップ205)
また、一定時間ΔT(1秒)が経過するごとに、新たな累積エンジン稼動時間Ctmpの内容が次式(3)のように更新される。
第2の車体側操作結果記憶部28には、新たな累積エンジン稼動時間Ctmpがオペレータ識別ID(「A山B太郎」)および建設機械識別ID(「PC200−8−123」)に対応づけて記憶される(ステップ206)
第1の車体側操作結果記憶部24には、オペレータ識別ID「A山B太郎」、建設機械識別ID「PC200−8−123」に関連する過去の燃料消費量情報が下記に示すように、記憶されている(図4(a)、(b)参照)。
・日本国の建設機械1(「PC200−8」)の平均燃料消費量ΔLa(「日本の平均燃費」;たとえば11.7L/H)
・ 「A山B太郎」が運転操作した建設機械1(「PC200−8−123」)の過去の平均料消費量ΔLa(「今までの平均燃費」;たとえば10.2L/H)
これは、過去の累積燃料消費量Nkeyを、過去の累積エンジン稼動時間Skeyで
割り算することにより取得される。
エンジン稼動時間Skey(「今までの累積運転時間」:230H)
一方、第2の車体側操作結果記憶部28には、エンジン3が始動されてからの新たな累積燃料消費量Ntmp、エンジン3が始動されてからの新たな累積エンジン稼動時間Ctmpが上記(2)、(3)式のごとく演算によって得られ、記憶される。第2の車体側操作結果記憶部28に記憶されたデータから下記に示すように、燃料消費量情報が得られる。
これは、新たな累積燃料消費量Ntmpを、新たな累積燃料消費量Ctmpで割り算す
ることにより取得される。
そこで、オペレータが建設機械1を運転操作中、表示制御部27は、上述した1の車体側操作結果記憶部24および第2の車体側操作結果記憶部28に記憶された燃料消費量情報を用いて、モニタパネル8の表示装置40の表示画面40aに、図3に示す表示を行う。
を取り込む。そして、下記(4)式のごとく、加算演算を行うことにより、取り込んだ新たな累積エンジン稼働時間Ctmp、新たな累積燃料消費量Ntmpに基づきキー側操作結果記憶部53の対応する箇所の燃料消費量情報、つまり「A山B太郎」が運転操作した「PC200−8−123」
の過去の累積エンジン稼動時間Skey、過去の累積燃料消費量Nkey(図4(b)参照)を更新する。
Skey+Ctmp→Skey …(4)
以上のようにしてオペレータ(「A山B太郎」)が所有するキー手段50には、建設機械1を運転操作する毎に、その建設機械1の過去の燃料消費量情報が更新されていく。同じオペレータ(「A山B太郎」)が他の建設機械1、1…を運転操作する場合も同様である。オペレータ(「A山B太郎」)が所有するキー手段50には、各建設機械1、1、1…を運転操作するたびに、各建設機械1、1、1…毎に過去の燃料消費量の情報が更新されていく(ステップ209)。
Claims (5)
- 複数の建設機械の個々の建設機械の車体内ネットワークを介して車体内コントローラから取り込まれた内部情報を地上局に送信するとともに、地上局で複数の建設機械の内部情報を受信して処理を行い、処理結果に応じて地上局から個々の建設機械に対してデータを送信し、個々の建設機械では、受信したデータに基づき処理が行われる建設機械の送受信システムに適用され、
携行自在のキー手段には、
オペレータを識別するオペレータ識別IDを記憶するオペレータ識別ID記憶部と、
キーオン操作に応じて建設機械の車体内ネットワークを介して車体内コントローラと送受信を行うキー側通信部と、
オペレータが操作した過去の建設機械の操作結果を、建設機械を識別する建設機械識別IDに対応づけて記憶するキー側操作結果記憶部と、
キー側通信部を介して建設機械識別IDを取り込み、この建設機械識別IDに対応する過去の操作結果をキー側操作結果記憶部から読み出してキー側通信部を介して車体内ネットワークに送出するキー側読み出し制御部と、
キー側通信部を介して建設機械識別IDに対応づけられた新たな操作結果を取り込み、取り込んだ新たな操作結果に基づきキー側操作結果記憶部の対応する箇所の操作結果を更新するキー側書き込み制御部と
が備えられ、
地上局には、
複数の建設機械の過去の操作結果を記憶する地上局側操作結果記憶部
が備えられ、
車体内コントローラには、
操作結果を計測する操作結果計測部と、
車体内ネットワークに接続され、キー側通信部と送受信を行う車体側通信部と、
キーオン操作に応じて車体側通信部を介してキー手段のオペレータ識別ID記憶部に記憶されているオペレータ識別IDを取り込み、登録されているオペレータ識別IDと照合して両者が一致することを認証する認証制御部と、
自己の建設機械における過去の操作結果を記憶するとともに、複数の建設機械の過去の操作結果を記憶する第1の車体側操作結果記憶部と、
認証制御部で認証がなされた場合に、自己の建設機械を識別する建設機械識別IDを車体側通信部を介して車体内ネットワークに送出して、キー側読み出し制御部によって読み出された自己の建設機械識別IDに対応する過去の操作結果を取り込み、第1の車体側操作結果記憶部に自己の建設機械の過去の操作結果として書き込む第1の車体側書き込み制御部と、
認証制御部で認証がなされた場合に、エンジン始動を許可するエンジン制御部と、
第1の車体側操作結果記憶部に記憶された自己の建設機械における過去の操作結果と複数の建設機械の過去の操作結果を表示装置に表示させる表示制御部と、
エンジンが始動されてからエンジンの稼動が停止するまでに操作結果計測部で計測された操作結果を、自己の建設機械における新たな操作結果として自己の建設機械識別IDに対応づけて記憶する第2の車体側操作結果記憶部と、
キーオフ操作に応じて、第2の車体側操作結果記憶部に記憶された自己の建設機械における新たな操作結果を読み出し、この新たな操作結果を自己の建設機械識別IDに対応づけて、車体側通信部を介して車体内ネットワークに送出する第1の車体側読み出し制御部と、
地上局と送受信することにより、地上局側操作結果記憶部に記憶されている複数の建設機械の過去の操作結果を取り込み、第1の操作結果記憶部に書き込む第2の車体側書き込み制御部と、
第2の車体側操作結果記憶部に記憶されている自己の建設機械における新たな操作結果を読み出し、地上局と送受信することにより、地上局側操作結果記憶部に送出する第2の車体側読み出し制御部と
が備えられていることを特徴とする建設機械の送受信システムにおける運転操作ガイダンス装置。 - 操作結果は、燃料消費量の情報であること
を特徴とする請求項1記載の建設機械の送受信システムにおける運転操作ガイダンス装置。 - 建設機械の運転室に設けられた表示装置の表示画面に表示が行われること
を特徴とする請求項1記載の建設機械の送受信システムにおける運転操作ガイダンス装置。 - 携行自在の端末装置の表示画面に表示が行われること
を特徴とする請求項1記載の建設機械の送受信システムにおける運転操作ガイダンス装置。 - 表示装置には、現在の燃料消費量の情報が併せて表示されること
を特徴とする請求項2記載の建設機械の送受信システムにおける運転操作ガイダンス装置。
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