JPH11213195A - 始動キー及び稼動情報管理システム - Google Patents

始動キー及び稼動情報管理システム

Info

Publication number
JPH11213195A
JPH11213195A JP981298A JP981298A JPH11213195A JP H11213195 A JPH11213195 A JP H11213195A JP 981298 A JP981298 A JP 981298A JP 981298 A JP981298 A JP 981298A JP H11213195 A JPH11213195 A JP H11213195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operation information
start key
information
operating
key
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP981298A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kinukawa
秀樹 絹川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Yutani Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd, Yutani Heavy Industries Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP981298A priority Critical patent/JPH11213195A/ja
Publication of JPH11213195A publication Critical patent/JPH11213195A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業機械等の稼動装置の稼動情報を確実に収
集して管理することができるようにする。 【解決手段】 オルタネータ24、アワーメータ26、
液位センサ28及び圧力スイッチ30が機体コントロー
ラ14に接続され、稼動装置の稼動時にそれぞれから出
力される稼動情報が入力される。この稼動情報は、所定
時間が経過する毎に機体コントローラ14から作業管理
コントローラ16のRAM163に一旦記憶されるとと
もに、作業管理コントローラ16から始動キー10に送
信され、始動キー10のEEPROMに記憶されている
稼動情報が更新される。始動キー10に記憶されている
稼動情報は、始動キー10が差込口180に差し込まれ
た状態で始動キー10から取込装置18に送信され、送
信された稼動情報は処理装置20でデータ処理されて表
示部202に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機械等の稼動
装置の稼動情報を収集する始動キー及びこの始動キーを
用いて稼動装置の稼動情報を管理する稼動情報管理シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】建設現場等で使用される油圧ショベル等
の作業機械は、キー装着部に始動キーを装着した状態で
稼動されるものであり、その稼動が一定時間に達すると
オイルフィルタ等の消耗部品やエンジンオイル等の油脂
類を交換する必要があるが、作業機械はそれを管理して
いる管理センターから離間した場所で稼動されることが
多いため、交換時期等を決定するための稼動情報の収集
は主として作業機械のオペレータからの報告に基づき行
われている。
【0003】また、近年、レンタルによる作業機械の需
要が増大しているが、レンタル業者等ではオペレータか
ら稼動情報を得ることは困難であるため、作業機械に設
置されているアワーメータにより稼動情報の収集が行わ
れている。すなわち、貸し出していた作業機械が返却さ
れたとき等にアワーメータをチェックして稼動時間を把
握し、消耗部品や油脂類等の交換時期等が決定される。
【0004】また、作業機械等の稼動情報を日付や時刻
等とともにICカードに記憶させ、この記憶させた稼動
情報をデータ処理装置により読み出して稼動状況を自動
的に管理できるようにした管理システムが提案されてお
り(特許第2572211号公報)、一部では実際にこ
のようなシステムを採用して稼動情報が収集され、消耗
部品や油脂類等の交換時期等が管理されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、消耗部品や
油脂類の交換時期等を決定するための稼動情報を作業機
械のオペレータからの報告により管理する場合では、オ
ペレータが報告を怠ると消耗部品や油脂類が所定の期間
内に交換できないことになる。また、作業機械への燃料
補給は作業現場で行われることから、オペレータから報
告がないと何時どれだけの燃料を消費したかを正確に把
握することが困難となり、作業機械のランニングコスト
等の管理が不可能となる。また、オペレータの就業状況
についてもオペレータからの報告によるしかなく、オペ
レータの正確な作業時間管理を行うことができないとい
う問題もある。
【0006】また、レンタル業者等では作業機械の稼動
時間の把握をアワーメータのみに依存しているため、エ
ンジンを稼動しているのみで作業を行っていない場合
(アタッチメントを動作させていない場合)と作業を行
っている場合(アタッチメントを動作させている場合)
とでは作業機械の消耗度が異なるにもかかわらず、この
相違はアワーメータのみでは判断できないことになる。
すなわち、作業機械の作業時間で消耗部品や油脂類の交
換時期等を管理しようとする場合、これができないこと
になる。また、レンタル中の作業機械のバッテリーが上
がった場合、正確な稼動時間等が相手から得られないた
め、長期間稼動せずに放置してあったためか、バッテリ
ーの寿命なのかの判断が困難になるという問題もある。
【0007】また、ICカードを利用した管理システム
により管理する場合では、上記のような種々の問題を解
決することが可能であるが、ICカードを作業現場に持
参するのを忘れると稼動情報の収集ができないことにな
る。また、ICカードを作業現場に持参した場合でも、
ICカードを作業機械にセットするのを忘れると稼動情
報が収集できないことになる。
【0008】従って、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたもので、キー装着部に始動キーが装着された状態で
稼動される作業機械等の稼動装置の稼動情報を確実に収
集することができるようにした始動キー及びその始動キ
ーを用いて稼動情報の管理を行う稼動情報管理システム
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、キー装着部に装着された状
態で稼動装置の稼動を行わせる始動キーであって、稼動
装置側からの稼動情報を受け取る受取手段と、受け取っ
た稼動情報を記憶する稼動情報記憶手段とを備えたこと
を特徴としている。
【0010】この構成によれば、作業機械等の稼動装置
が稼動すると、稼動装置側からの稼動情報が始動キーに
備えた受取手段により受け取られ、この受け取られた稼
動情報が始動キーに備えた稼動情報記憶手段に記憶され
る。
【0011】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係るものにおいて、前記受取手段が、前記稼動情報の送
信を行う稼動装置からの該稼動情報を受信する受信手段
であることを特徴としている。
【0012】この構成によれば、稼動装置から稼動情報
の送信が行われ、この送信された稼動情報が始動キーの
受信手段により受信される。この受信された稼動情報
は、始動キーの記憶手段に記憶される。
【0013】また、請求項3に係る発明は、請求項1又
は2に係るものにおいて、始動キーが前記キー装着部に
差し込まれる差込部と、該差込部に一体に形成された把
持部とからなり、前記受取手段及び前記稼動情報記憶手
段が前記把持部に配設されたことを特徴としている。
【0014】この構成によれば、受取手段及び稼動情報
記憶手段が始動キーの把持部に配設され、始動キーはこ
の把持部が把持された状態でキー装着部に対する挿脱が
行われる。
【0015】また、請求項4に係る発明は、キー装着部
に始動キーが装着された状態で稼動される稼動装置の稼
動情報を管理する稼動情報管理システムであって、請求
項1乃至3のいずれかに記載の始動キーと、前記稼動情
報の記憶された始動キーがキー受部に装着された状態で
該始動キーから稼動情報を取り込み可能な管理装置とを
有し、前記始動キーは、前記稼動情報記憶手段に記憶さ
れている稼動情報が読み出し可能に構成され、前記管理
装置は、前記始動キーの稼動情報記憶手段から読み出さ
れた稼動情報を取り込む取込手段を備えたことを特徴と
している。
【0016】この構成によれば、キー装着部に始動キー
が装着された状態で作業機械等の稼動装置が稼動される
と、稼動装置側からの稼動情報が始動キーの受取手段に
より受け取られ、この受け取られた稼動情報が始動キー
の稼動情報記憶手段に記憶される。一方、この記憶され
た稼動情報は、始動キーが管理装置のキー受部に装着さ
れた状態で管理装置の取込手段により取り込まれる。な
お、管理装置に取り込まれた稼動情報は、必要に応じて
データ処理が行われ、プリントアウトされたり、表示部
に表示されたりする。
【0017】また、請求項5に係る発明は、請求項4に
係るものにおいて、前記始動キーが、前記稼動情報記憶
手段から読み出された稼動情報を前記管理装置に送信す
る送信手段を備え、前記管理装置の取込手段が、受信手
段からなることを特徴としている。
【0018】この構成によれば、始動キーが管理装置の
キー受部に装着された状態で、始動キーの稼動情報記憶
手段から読み出された稼動情報が送信手段により管理装
置に送信され、この送信された稼動情報が管理装置の受
信手段により受信される。
【0019】また、請求項6に係る発明は、請求項5に
係るものにおいて、前記始動キーと前記稼動装置とは、
互いに磁気結合されて稼動情報の送受信が行われるもの
であり、前記始動キーと前記管理装置とは、互いに磁気
結合されて稼動情報の送受信が行われるものであること
を特徴としている。
【0020】この構成によれば、始動キーと稼動装置と
が互いに磁気結合されていることにより、稼動装置から
送信された稼動情報は始動キーにより受信される。ま
た、始動キーと管理装置とが互いに磁気結合されている
ことにより、始動キーから送信された稼動情報は管理装
置により受信される。
【0021】また、請求項7に係る発明は、請求項4乃
至6のいずれかに係るものにおいて、前記稼動装置が、
前記稼動内容を検出する検出手段と、検出した結果を稼
動情報として前記始動キーに送信する送信手段とを備え
たことを特徴としている。
【0022】この構成によれば、稼動装置の稼動内容が
検出手段により検出され、検出された結果が送信手段に
より稼動情報としてキー装着部に装着された始動キーに
送信される。
【0023】また、請求項8に係る発明は、請求項4乃
至7のいずれかに係るものにおいて、前記稼動装置が、
前記始動キーに対して識別情報を要求する識別情報要求
信号発生手段と、前記始動キーから送信されてくる識別
情報を受信する受信手段と、受信した識別情報と予め記
憶している識別情報との一致、不一致を照合する照合手
段とを備え、前記始動キーが、前記識別情報を記憶する
識別情報記憶手段と、前記識別情報要求信号を受信した
ことに応じて前記識別情報記憶手段から識別情報を読み
出す読出手段とを備え、前記稼動装置が、受信した識別
情報と予め記憶している識別情報とが不一致のときには
前記稼動情報の送信を行わないようにしたことを特徴と
している。
【0024】この構成によれば、稼動装置からキー装着
部に装着された状態の始動キーに対して識別情報を要求
する識別情報要求信号が送信される。始動キーでは、識
別情報要求信号を受信したことに応じて識別情報記憶手
段から識別情報が読み出される。この読み出された識別
情報は稼動装置に送信される。稼動装置では、送信され
た識別情報を受信する一方、受信した識別情報と予め記
憶している識別情報とを照合し、両方の識別情報が一致
したときに稼動情報の送信を行い、不一致のときに稼動
情報の送信を行わないようにする。
【0025】また、請求項9に係る発明は、請求項4乃
至8のいずれかに係るものにおいて、前記管理装置が、
前記始動キーに対して稼動情報を要求する稼動情報要求
信号発生手段を備え、前記始動キーが、前記稼動情報要
求信号を受信したことに応じて前記記憶手段に記憶され
ている稼動情報を読み出す読出手段を備えたことを特徴
としている。
【0026】この構成によれば、管理装置からキー受部
に装着された始動キーに対して稼動情報を要求する稼動
情報要求信号が送信される。始動キーでは、この要求信
号を受信したことに応じて記憶手段に記憶している稼動
情報の読み出しが行われる。この読み出された稼動情報
は管理装置に送信される。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
始動キーが適用された稼動情報管理システムの概略構成
を示す図である。この図において、稼動情報管理システ
ムは、作業機械等の稼動装置のエンジンを始動させる始
動キー10と、始動キー10が装着されるキー装着部で
あるキースイッチユニット12と、キースイッチユニッ
ト12から出力される信号や種々のセンサから出力され
る信号が入力される機体コントローラ14と、機体コン
トローラ14から出力される稼動情報が入力され、始動
キー10に内蔵されているメモリに稼動情報を書き込む
ための作業管理コントローラ16と、始動キー10に内
蔵されているメモリに書き込まれた稼動情報を取り込む
取込装置18と、取り込まれた稼動情報のデータ処理を
行う処理装置20とを備えている。
【0028】なお、キースイッチユニット12、機体コ
ントローラ14及び作業管理コントローラ16は、作業
機械等の稼動装置に設置されるものであり、取込装置1
8及び処理装置20は管理装置を構成し、管理センター
に設置されるものである。
【0029】始動キー10は、キースイッチユニット1
2への差込部100と、樹脂モールド等されて構成され
た把持部101とを備えている。また、把持部101に
は、作業管理コントローラ16及び取込装置18との間
で情報の送受信を行う送受信部102を内蔵している。
この送受信部102は、図2に示すように、所定の演算
乃至制御処理を行うCPU(Central Procesing Unit)
103と、所定の制御プログラム及び識別情報が記憶さ
れたROM(Read-Only Memory)104と、処理データ
を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)1
05と、後述する稼動情報を記憶するEEPROM(El
ectrically Erasable Programmable Read Only Memor
y)106と、アンテナコイル107と、電源回路10
8と、検波回路109と、変調回路110とを備えてい
る。
【0030】CPU103には、ROM104に記憶さ
れている識別情報を読み出す識別情報読出手段111、
及びEEPROM106に記憶される稼動情報を読み出
す稼動情報読出手段112の各機能実現手段を備えてい
る。また、電源回路108は、整流回路を有しており、
アンテナコイル107により受信した稼動装置側又は取
込装置18側から送信されてくる搬送波を整流して得た
所定値の直流電圧をCPU103等に供給するようにし
たものである。また、検波回路109は、アンテナコイ
ル107を介して受信した作業管理コントローラ16か
らの要求信号と稼動情報、及び取込装置18からの要求
信号を復調するとともに、増幅及び波形整形した後にC
PU103に送出するものである。
【0031】また、変調回路110は、読み出されたR
OM104に記憶されている識別情報を変調(例えば、
AM変調)し、増幅した後にアンテナコイル107を介
して作業管理コントローラ16に送信するとともに、読
み出されたROM104に記憶されている識別情報及び
EEPROM106に記憶されている稼動情報を変調
(例えば、AM変調)し、増幅した後にアンテナコイル
107を介して取込装置18に送信するものである。な
お、アンテナコイル107には共振コンデンサが接続さ
れ、所定の周波数で情報の送受信を効率よく行うことが
できるようになっている。
【0032】キースイッチユニット12は、始動キー1
0の差込部100が差し込まれるキー穴121を有し、
始動キー10の挿脱自在の位置である「LOCK」位置
から、「ON」位置及び「START」位置に切り換え
可能なキースイッチ122を備えている。なお、始動キ
ー10をキー穴121に差し込み、「ON」位置にまで
回動すると機体コントローラ14が作動可能な状態とな
り、さらに「START」位置にまで回動すると始動モ
ータが駆動されてエンジンが始動される。エンジン始動
後、始動キー10は「ON」位置に固定される。
【0033】機体コントローラ14は、所定の演算乃至
制御処理を行うCPU141と、所定の制御プログラム
が記憶されたROM142と、処理データを一時的に記
憶するRAM143と、タイマー144とを備えてい
る。また、この機体コントローラ14には、バッテリと
ともに稼動装置の電源部を構成するオルタネータ24、
オルタネータ24が稼動したときに作動するアワーメー
タ26、ガソリンや軽油等の燃料が貯留されている燃料
タンク内に設置された燃料センサ28、及びアタッチメ
ントを操作する操作レバーに設置された圧力スイッチ3
0が接続され、それぞれから出力される信号が入力され
るようになっている。なお、オルタネータ24、アワー
メータ26、燃料センサ28及び圧力スイッチ30は、
稼動装置の稼動内容(稼動状況)を検出する検出手段を
構成する。
【0034】また、機体コントローラ14は、始動キー
10の差込部100がキー穴121に差し込まれ、キー
スイッチ122が「LOCK」位置から「ON」位置を
経由して「START」位置に回動されたときに始動モ
ータを駆動させて稼動装置のエンジンを始動させるとと
もに、稼動装置の全体の動作を制御する。また、エンジ
ンの始動と同時に、機体コントローラ14には、オルタ
ネータ24、アワーメータ26、燃料センサ28及び圧
力スイッチ30から所定の信号が入力され、これらの入
力された信号は稼動情報としてタイマー144から出力
される日時情報と対応付けてRAM143に記憶され
る。なお、本実施形態では、エンジン始動日時、エンジ
ン停止日時、エンジン総稼動時間、燃料消費量及び作業
停止時間が稼動情報として収集されるようになってい
る。
【0035】すなわち、例えば、キースイッチ122か
ら「START」信号が出力され、かつエンジンが始動
されてオルタネータ24から発電信号が出力された時点
がエンジン始動日時として記憶される。また、エンジン
が停止されてキースイッチ122から出力されていた
「ON」信号がなくなり、かつオルタネータ24から出
力されていた発電信号がなくなった時点がエンジン停止
日時として記憶される。
【0036】また、燃料センサ28からの信号は、例え
ば、10分毎に前回のデータと今回のデータとから消費
量が算出され、前回の消費量に加算した集計値として記
憶されるようになっている。また、圧力スイッチ30か
らの信号は、作業停止時間を計測するのに用いられる。
すなわち、オルタネータ24から発電信号が出力され、
かつ圧力スイッチ30から「ON」信号(アタッチメン
トが操作されているときに出力される信号)が出力され
ていない時間が作業停止時間とされ、例えば、10分毎
に集計されて記憶されるようになっている。これらのR
AM143に記憶された稼動情報は、例えば、10分毎
に読み出されて接続ケーブル145を介して作業管理コ
ントローラ16に送出される。
【0037】作業管理コントローラ16は、始動キー1
0との間で情報の送受信を行う送受信部160を備えて
いる。この送受信部160は、所定の演算乃至制御処理
を行うCPU161と、所定の制御プログラム及び識別
情報が記憶されたROM162と、処理データを一時的
に記憶するRAM163と、アンテナコイル164と、
変調回路165と、検波回路166とを備えている。な
お、アンテナコイル164は、例えばキースイッチ12
2の外周を取り囲むように配設されており、始動キー1
0の差込部100がキー穴121に差し込まれた状態で
始動キー10のアンテナコイル107と作業管理コント
ローラ16のアンテナコイル164とが互いに磁気結合
するように配置構成されている。
【0038】CPU161には、始動キー10に対して
ROM104に記憶されている識別情報の送信を要求す
る要求信号発生手段169、受信した識別情報とROM
162に記憶されている識別情報とを照合する照合手段
170、及び受信した識別情報とROM162に記憶さ
れている識別情報とが一致した場合にRAM163に記
憶されている稼動情報を読み出す稼動情報読出手段17
1の各機能実現手段を備えている。
【0039】また、要求信号発生手段169により出力
された要求信号及び稼動情報読出手段171により読み
出された稼動情報は、変調回路165により変調(例え
ば、AM変調)され、増幅された後にアンテナコイル1
64を介して始動キー10側に送信される。また、アン
テナコイル164により受信された始動キー10からの
識別情報は、検波回路166により復調され、増幅及び
波形整形された後にCPU161に送出される。なお、
アンテナコイル164には共振コンデンサが接続され、
所定の周波数で情報の送受信を効率よく行うことができ
るようになっている。
【0040】取込装置18は、始動キー10の差込部1
00が装着されるキー受部である差込口180と、始動
キー10との間で情報の送受信を行う送受信部181と
を備えている。この送受信部181は、所定の演算乃至
制御処理を行うCPU182と、所定の制御プログラム
が記憶されたROM183と、処理データを一時的に記
憶するRAM184と、アンテナコイル185と、変調
回路186と、検波回路187とを備えている。
【0041】なお、アンテナコイル185は、例えば差
込口180の外周を取り囲むように配設されており、始
動キー10の差込部100が差込口180に差し込まれ
た状態で始動キー10のアンテナコイル107と取込装
置18のアンテナコイル185とが互いに磁気結合する
ように配置構成されている。また、差込口180には光
センサやマイクロスイッチ等からなる始動キー検出手段
が配設され、差込口180に始動キー10が差し込まれ
ているか否かが検出されるようになっている。
【0042】CPU182には、始動キー10に対して
識別情報及び稼動情報の送信を要求する要求信号発生手
段190の機能実現手段を備えている。また、要求信号
発生手段190により出力された要求信号は、変調回路
187により変調(例えば、AM変調)され、増幅され
た後にアンテナコイル185を介して始動キー10に送
信される。また、アンテナコイル185により受信した
始動キー10からの識別情報及び稼動情報は、検波回路
188により復調されて増幅及び波形整形された後にC
PU182に送出され、RAM184に記憶される。な
お、始動キー10のEEPROM106に記憶されてい
る稼動情報は、取込装置18に送信された後に消去され
るようになっている。
【0043】処理装置20は、パーソナルコンピュータ
等で構成され、制御部201とCRT等からなる表示部
202とを備えている。制御部201は、所定の演算乃
至制御処理を行うCPU203と、所定の制御プログラ
ムが記憶されたROM204と、処理データを一時的に
記憶するRAM205とを備えている。また、この処理
装置20には、接続ケーブル22を介して取込装置18
が接続されている。
【0044】CPU203には、取込装置18に対して
識別情報及び稼動情報の送信を要求する要求信号発生手
段206と、受信した稼動情報に対して識別情報単位
(すなわち、稼動装置単位)に所定のデータ処理(例え
ば、データを集計してテーブル化したり、グラフ化した
りする等の情報の加工処理)を行うデータ処理手段20
7の各機能実現手段を備えている。本実施形態では、受
信した稼動情報に基づいて機械稼動時間、機械総稼動時
間、作業時間、総作業時間、燃料総消費量及びエンジン
最終停止日時がテーブル形式やグラフ形式等で表示部2
02に表示され、必要に応じて図略のプリンタによりプ
リントアウトできるようになっている。
【0045】すなわち、機械稼動時間は、一日毎のエン
ジン始動日時とエンジン停止日時の差分として算出され
たものである。通常は、一日のうちにエンジンの始動と
停止とが何回か繰り返されるので、それぞれのエンジン
始動日時とエンジン停止日時の差分が加算されることに
なる。また、機械総稼動時間は、アワーメータ26から
の出力値がそのまま取り込まれたものである。また、作
業時間は、一日毎の機械稼動時間と集計した作業停止時
間の差分として算出されたもので、総作業時間は、すべ
ての作業時間を集計したものである。また、燃料総消費
量は、燃料センサ28からの出力値がすべて加算された
ものである。また、エンジン最終停止日時は、最新のエ
ンジン停止日時から求められる。
【0046】従って、オイルフィルタ等の消耗部品やエ
ンジンオイル等の油脂類の交換時期は、機械総稼動時間
で管理することができ、オペレータの実作業時間は、作
業時間から求めることができる。また、作業機械のラン
ニングコストは、燃料総消費量から求めることができ、
機械の消耗は、機械総稼動時間と総作業時間から管理す
ることができる。また、機械の放置時間は、エンジン最
終停止日時から算出することができ、バッテリ等の管理
が可能となる。
【0047】次に上記のように構成された稼動情報管理
システムにおける始動キー10と稼動装置との間の情報
の送受信動作について、図3に示すフローチャートを参
照して説明する。なお、両者間の種々の制御信号の送受
信動作については説明を省略している。
【0048】まず、稼動装置のエンジンが始動されたか
否かが判定される(ステップS1)。すなわち、キー穴
121に差し込まれた始動キー10が「START」位
置にまで回動されたときにキースイッチ122から出力
される「START」信号の有無によりエンジンが始動
されたか否かが判定される。この判定は、実際にエンジ
ンが始動されたときにオルタネータ24から出力される
発電信号の有無により行うようにしてもよい。
【0049】そして、判定が肯定されると、稼動情報が
機体コントローラ14に取り込まれ、RAM143にタ
イマー144からの日時情報とともに記憶される(ステ
ップS3)。なお、ステップS1で判定が否定されたと
きは、キー穴121に差し込まれた始動キー10が「S
TART」位置に回動されるまで、繰り返し判定が実行
される。
【0050】機体コントローラ14のRAM143に記
憶された稼動情報は、例えば、エンジン始動日時及びエ
ンジン停止日時についてはその都度、作業管理コントロ
ーラ16に送信され、その他の情報については所定の時
間毎に読み出されて作業管理コントローラ16に送出さ
れる(ステップS5)。これにより、作業管理コントロ
ーラ16のRAM163に記憶されている稼動情報が更
新される。
【0051】次いで、所定時間(例えば、10分)が経
過したか否かが判定され(ステップS7)、判定が否定
されると、エンジンが停止しているか否かが判定される
(ステップS9)。ステップS9で判定が否定される
と、ステップS3に戻り、以降のステップが繰り返し実
行される。
【0052】ステップS7で判定が肯定されると、識別
情報を要求する要求信号がアンテナコイル164を介し
て作業管理コントローラ16から始動キー10に対して
送信される(ステップS11)。始動キー10では、ア
ンテナコイル107により要求信号が受信され、送信さ
れてきた搬送波を電源回路108により整流して得られ
た直流電圧がCPU103等に供給され、各回路が動作
可能な状態にされる。なお、要求信号の送信が終了した
後も一定時間経過するまで搬送波のみが送信され、各回
路が動作可能な状態に維持されるようになっている。
【0053】そして、始動キー10では、要求信号を受
信したことに応じてROM104から識別情報が読み出
され、読み出された識別情報がアンテナコイル107を
介して作業管理コントローラ16に送信される(ステッ
プS13)。作業管理コントローラ16では、アンテナ
コイル164により識別情報が受信されると、予めRO
M162に記憶されている識別情報が読み出されて受信
した識別情報と照合され、両者が一致するか否かが判定
される(ステップS15)。
【0054】そして、判定が肯定されると、作業管理コ
ントローラ16のRAM163から稼動情報が読み出さ
れ、読み出された稼動情報がアンテナコイル164を介
して始動キー10に送信される(ステップS17)。始
動キー10では、アンテナコイル107により稼動情報
が受信されると、送信されてきた搬送波を電源回路10
8により整流して得られた直流電圧がCPU103等に
供給され、各回路が動作可能な状態にされる。そして、
受信された稼動情報がEEPROM106に書き込まれ
(ステップS19)、最新の稼動情報に更新される。そ
の後、ステップS1に戻り、以降のステップが繰り返し
実行される。
【0055】なお、ステップS9で判定が肯定されると
(すなわち、所定時間が経過する前にエンジンが停止さ
れた場合)、ステップS11からステップS19までの
動作と同様に、作業管理コントローラ16から識別情報
の要求信号が始動キー10に送信されるとともに(ステ
ップS21)、始動キー10からは識別情報が作業管理
コントローラ16に送信される(ステップS23)。
【0056】そして、受信した識別情報と予め記憶され
ている識別情報とが一致するか否かが判定され(ステッ
プS25)、判定が肯定されると、作業管理コントロー
ラ16から所定時間に達するまでに収集された稼動情報
が始動キー10に送信され(ステップS27)、始動キ
ー10では受信した稼動情報の更新(書き込み)が行お
こなわれる(ステップS29)。
【0057】また、ステップS15及びステップS25
で判定が否定されたときは、始動キー10がシステムに
適合していないものと判断され、作業管理コントローラ
16から稼動情報が送信されないようになっている。
【0058】次に上記のように構成された稼動情報管理
システムにおける始動キー10と、取込装置18及び処
理装置20との間の情報の送受信動作について、図4に
示すフローチャートを参照して説明する。なお、両者間
の種々の制御信号の送受信動作については説明を省略し
ている。
【0059】まず、取込装置18の差込口180に始動
キー10が差し込まれると、始動キー検出手段から検出
信号が出力されることにより、識別情報を要求する要求
信号がアンテナコイル185を介して取込装置18から
始動キー10に対して送信される(ステップS51)。
始動キー10では、アンテナコイル107により要求信
号が受信されると、送信されてきた搬送波を電源回路1
08により整流して得られた直流電圧がCPU103等
に供給され、各回路が動作可能な状態にされる。なお、
要求信号の送信が終了した後も一定時間が経過するまで
搬送波のみが送信され、各回路が動作可能な状態に維持
されるようになっている。
【0060】そして、始動キー10では、要求信号を受
信したことに応じてROM104から識別情報が読み出
され、読み出された識別情報がアンテナコイル107を
介して取込装置18に送信される(ステップS53)。
取込装置18では、アンテナコイル185により識別情
報を受信すると、予めROM1183に記憶されている
識別情報が読み出されて受信した識別情報と照合され、
両者が一致するか否かが判定される(ステップS5
5)。
【0061】そして、判定が肯定されると、稼動情報の
送信を要求する要求信号がアンテナコイル185を介し
て取込装置18から始動キー10に対して送信される
(ステップS57)。始動キー10では、アンテナコイ
ル107により要求信号が受信されると、送信されてき
た搬送波を電源回路108により整流して得られた直流
電圧がCPU103等に供給され、各回路が動作可能な
状態にされる。そして、始動キー10では、EEPRO
M106に記憶されている稼動情報が読み出され、読み
出された稼動情報がアンテナコイル107を介して取込
装置18に送信される(ステップS59)。
【0062】始動キー10から送信された稼動情報は、
アンテナコイル185を介して受信され、受信された稼
動情報は取込装置18のRAM184に書き込まれる
(ステップS61)。そして、RAM184に書き込ま
れた稼動情報は、処理装置20からの送信要求に応じて
取込装置18から処理装置20に送信されるとともに
(ステップS63)、所定のデータ処理(情報の加工)
が行われ(ステップS65)、その処理結果が表示部2
02に表示される(ステップS67)。なお、ステップ
S55で判定が否定されると、始動キー10がシステム
に適合していないものと判断され、稼動情報の要求信号
が送信されないようになっている。
【0063】本発明に係る始動キー及び稼動情報管理シ
ステムでは、作業機械等の稼動装置の必要な稼動情報
が、上記のように始動キー10の把持部101に内蔵さ
れているEEPROMに記憶されるように構成されてい
るので、管理センターでは始動キー10を管理するだけ
で必要な稼動情報を確実に収集することができるととも
に、稼動情報の管理を確実に行うことができるようにな
る。また、レンタル業者等の場合でも、同様に始動キー
10を管理するだけで必要な稼動情報を確実に収集管理
することができる。
【0064】すなわち、始動キー10は、稼動装置のエ
ンジンを始動させるために必ず必要なものであり、始動
キー10を作業現場等に持参するのを忘れる可能性がき
わめて少なく、しかも仮に始動キーを作業現場等に持参
するのを忘れると稼動装置も稼動しないので、従来のI
Cカードのように稼動装置が稼動しているにもかかわら
ず稼動情報が収集できなくなるという問題は生じない。
【0065】また、従来のICカードの場合では、稼動
装置のオペレータが管理されているように感じ易いが、
始動キーの場合ではエンジンの始動に必要なものである
ことから管理されているという気分が緩和されるという
利点もある。
【0066】また、上記実施形態のように、始動キー1
0と作業管理コントローラ16間及び始動キー10と取
込装置18間がアンテナコイルにより磁気結合されて情
報の送受信が行われるようになっていると、始動キー1
0にエンジンを始動させるという本来の機能をそのまま
維持させた上で、さらに稼動情報を収集するという機能
を容易に持たせることができるというすぐれた利点があ
る。
【0067】なお、本発明は、上記実施形態の構成に限
定されるものではなく、以下のような種々の変形例を採
用することが可能である。
【0068】(1)上記実施形態では、始動キー10の
送受信部102の駆動電源は、作業管理コントローラ1
6や取込装置18から供給されるようになっているが、
始動キー10に小型電池を内蔵させ、この小型電池によ
り構成することも可能である。
【0069】(2)上記実施形態では、キースイッチユ
ニット12、オルタネータ24、アワーメータ26、燃
料センサ28及び圧力スイッチ30が機体コントローラ
14に接続されているが、これらを作業管理コントロー
ラ16に接続して検出した稼動内容を直接作業管理コン
トローラ16に取り込むようにすることも可能である。
【0070】(3)上記実施形態では、アンテナコイル
同士の磁気結合により情報の送受信を行うようにしてい
るが、端子等による電気的な接触や光通信等の手段によ
り情報の送受信を行うようにすることも可能である。
【0071】(4)上記実施形態では、取込装置18か
ら始動キー10に対して識別情報を要求する要求信号を
送信するように構成されているが、取込装置18のキー
受部に始動キー10を装着したときにオペレータ等によ
ってテンキー等により識別情報を入力するようにしても
よいし、要求信号が送信されなくても始動キー10から
稼動情報を送信するときに識別情報を一緒に送信するよ
うにしてもよい。
【0072】(5)上記実施形態では、本発明が稼動装
置として油圧ショベル等の作業機械に適用されたものと
して開示されているが、運搬車両や乗用車等の種々の稼
動装置にも適用可能である。従って、稼動情報も適用さ
れる稼動装置に応じた内容の情報が収集されることにな
る。また、稼動装置の駆動源はエンジンに限るものでは
なく、モータ等の他の原動機であってもよい。
【0073】(6)上記実施形態では、始動キー10
は、差込部100と把持部101とを有する通常のキー
構造を有するものであるが、ICカード等のカードタイ
プのものであってもよい。この場合には、カードタイプ
の始動キーが稼動装置のキー装着部に装着されたときに
例えば始動キーから稼動装置に始動信号が取り込まれ、
その始動信号に基づいてエンジン等の原動機が始動され
ることになる。なお、始動キー10が通常のキー構造を
有するものでは、カードタイプのものに比べて堅牢に構
成することができ、オペレータが作業現場等で持ち歩い
ても始動キーが破損されてせっかく収集した稼動情報を
消失する等の虞がないという利点がある。
【0074】(7)上記実施形態では、稼動内容がオル
タネータ24やアワーメータ26等の検出手段により検
出され、この検出された稼動内容が稼動情報として始動
キー10に送信されるようになっているが、例えば稼動
内容がエンジン等の原動機の始動日時及び停止日時だけ
である場合には、例えば次のような構成で稼動情報を始
動キー10に取り込む(受け取る)ようにすることも可
能である。
【0075】すなわち、始動キー10をキースイッチ1
22に差し込んで「START」位置に回動させたとき
にキースイッチ122から直接始動キー10に始動信号
が入力されるようにするとともに、始動キー10をエン
ジン等の原動機の停止位置に戻したときにキースイッチ
122から直接始動キー10に停止信号が入力されるよ
うに構成しておく一方、始動キー10にタイマーを内蔵
させておき、上記始動信号によりタイマーを始動させ、
上記停止信号によりタイマーを停止させるようにする
と、原動機の始動日時及び停止日時を始動キー10に取
り込むことが可能となる。
【0076】このような構成によれば、始動キー10の
送受信部102には稼動情報を受け取る受取手段として
の検波回路109等は不要となり、受取手段として始動
信号や停止信号をCPU103等に伝送するための配線
等が施されているだけでよいことになる。
【0077】(8)上記実施形態では、稼動装置が稼動
中である場合は、所定時間(例えば、10分)が経過す
る毎に始動キー10のEEPROMに記憶されている稼
動情報が更新されるようになっているが、エンジンの停
止時にのみ稼動情報を書き込む(更新)ようにすること
も可能である。ただし、上記実施形態のように、所定時
間が経過する毎に稼動情報が更新されるようになってい
ると、何らかの原因で作業管理コントローラ16に記憶
されている稼動情報が消失した場合でもその被害を最小
限に押さえることができるという利点がある。
【0078】(9)上記実施形態では、稼動情報を書き
込む始動キー10のメモリとしてEEPROMが採用さ
れているが、書き換え可能な構成のものであれば他の種
類のメモリであってもよい。
【0079】(10)上記実施形態では、取込装置18
に取り込んだ稼動情報を処理装置20によりデータ処理
(情報の加工)を行うようにされているが、処理装置2
0としては必ずしもデータ処理を行うものに限らず、取
込装置18に取り込んだ稼動情報を直接表示したり、プ
リントアウトしたりするだけの表示装置やプリンタであ
ってもよい。また、上記実施形態では、取込装置18と
処理装置20とで管理装置を構成しているが、特にデー
タ処理を行わないような場合等では取込装置18のみで
管理装置を構成することも可能である。
【0080】(11)本発明は、作業機械等の稼動装置
の稼動場所と管理センターとが離間している場合だけで
はなく、稼動終了後に稼動装置を管理センターに保管す
ることが可能な場合でも適用が可能であることはいうま
でもない。すなわち、稼動装置を管理センターで保管可
能な場合でも稼動情報を各稼動装置から個別に収集する
必要があり、特に稼動装置が多数台あるような場合には
その収集作業が煩雑になるが、本発明によれば容易に稼
動情報を収集管理することが可能となる。また、始動キ
ー10に書き込まれた稼動情報は、必ずしも一日単位で
データ処理する必要はなく、一定期間単位で取込装置1
8に稼動情報を取り込み、処理装置20でデータ処理す
るようにしてもよい。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至3の
始動キーは、稼動装置側からの稼動情報を受け取る受取
手段と、受け取った稼動情報を記憶する稼動情報記憶手
段とを備えているので、キー装着部に始動キーが装着さ
れた状態で稼動される稼動装置の稼動情報を確実に収集
することができるようになる。
【0082】また、請求項4乃至9の稼動情報管理シス
テムは、請求項1乃至3のいずれかに記載の始動キー
と、稼動情報の記憶された始動キーがキー受部に装着さ
れた状態で始動キーから稼動情報を取り込み可能な管理
装置とを有し、始動キーは、稼動情報記憶手段に記憶さ
れている稼動情報が読み出し可能に構成され、管理装置
は、始動キーの稼動情報記憶手段から読み出された稼動
情報を取り込む取込手段を備えているので、稼動装置の
稼動情報を確実に収集管理することができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る稼動情報管理システム
の概略構成を示す図である。
【図2】始動キーの送受信部の構成を示す図である。
【図3】始動キーと稼動装置との間の情報の送受信動作
を説明するためのフローチャートである。
【図4】始動キーと、取込装置及び処理装置との間の情
報の送受信動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 始動キー 12 キースイッチユニット 14 機体コントローラ 16 作業管理コントローラ 18 取込装置 20 処理装置 24 オルタネータ(検出手段) 26 アワーメータ(検出手段) 28 液位センサ(検出手段) 30 圧力スイッチ(検出手段) 100 差込部 101 把持部 102 送受信部 106 EEPROM(記憶手段) 107,164,185 アンテナコイル(受信手段,
送信手段) 108 電源回路 109,166,187 検波回路(受信手段) 110,165,186 変調回路(送信手段) 111 識別情報読出手段 112 稼動情報読出手段 121 キー穴 122 キースイッチ 169 要求信号発生手段 170 照合手段 171 稼動情報読出手段 190 要求信号発生手段 206 要求信号発生手段 207 データ処理手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キー装着部に装着された状態で稼動装置
    の稼動を行わせる始動キーであって、稼動装置側からの
    稼動情報を受け取る受取手段と、受け取った稼動情報を
    記憶する稼動情報記憶手段とを備えたことを特徴とする
    始動キー。
  2. 【請求項2】 前記受取手段は、前記稼動情報の送信を
    行う稼動装置からの該稼動情報を受信する受信手段であ
    ることを特徴とする請求項1記載の始動キー。
  3. 【請求項3】 前記キー装着部に差し込まれる差込部
    と、該差込部に一体に形成された把持部とからなり、前
    記受取手段及び前記稼動情報記憶手段は前記把持部に配
    設されたことを特徴とする請求項1又は2記載の始動キ
    ー。
  4. 【請求項4】 キー装着部に始動キーが装着された状態
    で稼動される稼動装置の稼動情報を管理する稼動情報管
    理システムであって、請求項1乃至3のいずれかに記載
    の始動キーと、前記稼動情報の記憶された始動キーがキ
    ー受部に装着された状態で該始動キーから稼動情報を取
    り込み可能な管理装置とを有し、前記始動キーは、前記
    稼動情報記憶手段に記憶されている稼動情報が読み出し
    可能に構成され、前記管理装置は、前記始動キーの稼動
    情報記憶手段から読み出された稼動情報を取り込む取込
    手段を備えたことを特徴とする稼動情報管理システム。
  5. 【請求項5】 前記始動キーは、前記稼動情報記憶手段
    から読み出された稼動情報を前記管理装置に送信する送
    信手段を備え、前記管理装置の取込手段は、受信手段か
    らなることを特徴とする請求項4記載の稼動情報管理シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記始動キーと前記稼動装置とは、互い
    に磁気結合されて稼動情報の送受信が行われるものであ
    り、前記始動キーと前記管理装置とは、互いに磁気結合
    されて稼動情報の送受信が行われるものであることを特
    徴とする請求項5記載の稼動情報管理システム。
  7. 【請求項7】 前記稼動装置は、前記稼動内容を検出す
    る検出手段と、検出した結果を稼動情報として前記始動
    キーに送信する送信手段とを備えたことを特徴とする請
    求項4乃至6のいずれかに記載の稼動情報管理システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記稼動装置は、前記始動キーに対して
    識別情報を要求する識別情報要求信号発生手段と、前記
    始動キーから送信されてくる識別情報を受信する受信手
    段と、受信した識別情報と予め記憶している識別情報と
    の一致、不一致を照合する照合手段とを備え、前記始動
    キーは、前記識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
    前記識別情報要求信号を受信したことに応じて前記識別
    情報記憶手段から識別情報を読み出す読出手段とを備
    え、前記稼動装置は、受信した識別情報と予め記憶して
    いる識別情報とが不一致のときには前記稼動情報の送信
    を行わないようにしたことを特徴とする請求項4乃至7
    のいずれかに記載の稼動情報管理システム。
  9. 【請求項9】 前記管理装置は、前記始動キーに対して
    稼動情報を要求する稼動情報要求信号発生手段を備え、
    前記始動キーは、前記稼動情報要求信号を受信したこと
    に応じて前記記憶手段に記憶されている稼動情報を読み
    出す読出手段を備えたことを特徴とする請求項4乃至8
    のいずれかに記載の稼動情報管理システム。
JP981298A 1998-01-21 1998-01-21 始動キー及び稼動情報管理システム Withdrawn JPH11213195A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP981298A JPH11213195A (ja) 1998-01-21 1998-01-21 始動キー及び稼動情報管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP981298A JPH11213195A (ja) 1998-01-21 1998-01-21 始動キー及び稼動情報管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11213195A true JPH11213195A (ja) 1999-08-06

Family

ID=11730592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP981298A Withdrawn JPH11213195A (ja) 1998-01-21 1998-01-21 始動キー及び稼動情報管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11213195A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001073222A1 (fr) * 2000-03-31 2001-10-04 Hitachi Construction Machinery Co.,Ltd. Procede d'etablissement de rapport de machine de chantier, et systeme et appareil d'etablissement associes
JP2003034954A (ja) * 2001-07-25 2003-02-07 Komatsu Ltd 作業機械の管理装置
JP2009235716A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Komatsu Ltd 建設機械の送受信システムにおける運転操作ガイダンス装置
WO2014155763A1 (ja) * 2013-03-27 2014-10-02 太陽誘電株式会社 機械の稼動情報を収集するシステム及び方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001073222A1 (fr) * 2000-03-31 2001-10-04 Hitachi Construction Machinery Co.,Ltd. Procede d'etablissement de rapport de machine de chantier, et systeme et appareil d'etablissement associes
JP2003034954A (ja) * 2001-07-25 2003-02-07 Komatsu Ltd 作業機械の管理装置
JP4532789B2 (ja) * 2001-07-25 2010-08-25 株式会社小松製作所 作業機械の管理装置
JP2009235716A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Komatsu Ltd 建設機械の送受信システムにおける運転操作ガイダンス装置
WO2014155763A1 (ja) * 2013-03-27 2014-10-02 太陽誘電株式会社 機械の稼動情報を収集するシステム及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107380004B (zh) 一种电动车辆电池管理方法、装置及系统
US20100293081A1 (en) Device and method for reading, registering and analyzing data of automobile ECU
JP3333378B2 (ja) 車両診断方法および装置
JP4451905B2 (ja) 車両の遠隔診断システム
JPH11150809A (ja) バッテリ・レンタルシステム
GB2290631A (en) Diagnosis system for motor vehicle
US6269292B1 (en) Data carrier system
EP2143598A1 (en) Antitheft system
US8996229B2 (en) Construction equipment information-management system and method using a communications
JP5322171B2 (ja) 作業機械におけるエンジン始動制限方法
JP2002088821A (ja) 建設機械の稼働状態表示方法、装置及びシステム
JP5181185B2 (ja) 建設機械の表示制御装置
JP5177109B2 (ja) 電子制御装置
JPH11213195A (ja) 始動キー及び稼動情報管理システム
JP3483691B2 (ja) 車両診断方法および装置
CN101625775A (zh) 设备的防盗装置
JPH10255190A (ja) リモート検針装置及びリモート検針システム
JP3331111B2 (ja) 車両診断装置
CN219573169U (zh) 一种智能水务系统
CN111968265A (zh) 机务铁鞋的巡检管理设备、方法、装置、和存储介质
CN113246886A (zh) 一种供电状态控制方法、装置及计算机存储介质
JP3331112B2 (ja) 車両診断方法および装置
JP3527351B2 (ja) 車両診断方法および装置
JP2002300666A (ja) 建設機械を利用したデータ通信システムおよびそのシステムを利用した整備・点検データ通信方法
CN219532151U (zh) 一种水务数据采集与传输装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050405