JP2003034954A - 作業機械の管理装置 - Google Patents

作業機械の管理装置

Info

Publication number
JP2003034954A
JP2003034954A JP2001224774A JP2001224774A JP2003034954A JP 2003034954 A JP2003034954 A JP 2003034954A JP 2001224774 A JP2001224774 A JP 2001224774A JP 2001224774 A JP2001224774 A JP 2001224774A JP 2003034954 A JP2003034954 A JP 2003034954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work machine
terminal
work
machine
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001224774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4532789B2 (ja
Inventor
Hideji Arakawa
秀治 荒川
Seiji Kamata
誠治 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2001224774A priority Critical patent/JP4532789B2/ja
Publication of JP2003034954A publication Critical patent/JP2003034954A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4532789B2 publication Critical patent/JP4532789B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】オペレータ毎に、建設機械稼動時間を管理で
き、また、サービスマンが建設機械にサービスを行った
ことをリアルタイムに把握できるようにし、サービスマ
ンへの作業指示、サービスマンの実績管理、労務管理を
容易かつ的確に行えるようにする。また、建設機械のア
タッチメント装着状況を把握して、顧客の要望に即時に
対処できるようにする。また、モニタパネルの表示画面
内の限られたスペースに、運転に必要な情報とともに通
信メッセージを表示できるようにする。 【解決手段】作業機械31の稼動開始時に、運転者識別
データが入力されると、入力された運転者識別データ
と、建設機械31の稼動時間と、運転者識別データ入力
日時とが、作業機械31から端末装置11に送信され、
運転者が建設機械31を稼動させた時間が、端末装置1
1で表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械などの作
業機械を管理する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】建設
機械にはサービスメータが取り付けられており、このサ
ービスメータの値を読み取ることにより、一台の建設機
械が稼動した時間を知ることができる。
【0003】しかし一台の建設機械は複数のオペレータ
が交代して使用することが多い。このためサービスメー
タの値を読み取るだけでは、各オペレータが建設機械を
どの程度稼動させたかについてまでは、知ることができ
ない。
【0004】そこで本発明は、オペレータ毎に、建設機
械を稼動させた時間を管理できるようにすることを第1
の解決課題とするものである。
【0005】建設機械を管理する管理者は、定期的に、
あるいはユーザ(オペレータ)から依頼がある毎に、建
設機械の場所までサービスマンを派遣して、点検、修理
等のサービスを行わせる。
【0006】しかしサービスマンが実際に修理、部品交
換、点検作業等のサービスを行ったか否かは、サービス
マンの事後報告によるため、実際にサービスを行ってか
らサービス結果を管理者が知るまでの間に時間遅れが生
じる。またサービスマンのミス等によって、実際にはサ
ービスが行われていなかったりサービス結果の報告を怠
ることがある。
【0007】また各場所に点在しているサービスマンの
位置をリアルタイムに把握できないと、管理者は派遣の
指示を的確に与えることができないことがある。
【0008】そこで本発明は、サービスマンが建設機械
に実際にサービスを行ったことを時間遅れなくリアルタ
イムにかつ正確に管理者が把握できるようにし、サービ
スマンへの作業指示、サービスマンの実績管理、労務管
理を容易かつ的確に行えるようにすることを第2の解決
課題とする。
【0009】油圧ショベル、クレーンなどの建設機械
は、作業の種類に応じて作業機つまりアタッチメントが
付け替えられる。油圧ショベルを例にとると、作業種類
に応じて、アタッチメントが、バケット、ブレーカ、法
面バケット、解体フォーク、グラップルなどに付け替え
られる。付け替え作業はサービスマンによって行われ
る。
【0010】レンタル会社は各アタッチメントが装着さ
れた多数の建設機械を管理している。そして顧客の要望
に適合するアタッチメントが装着された建設機械を、出
庫させて顧客に貸与する。
【0011】従来、レンタル会社では、ホワイトボード
を設置し、このホワイトボードに、各建設機械のアタッ
チメント装着状況を記入することで、顧客に要望に応じ
ていた。
【0012】しかし、ホワイトボードの記入は人間の手
に委ねられるため、怠惰やミス等によって時間遅れが生
じる。またホワイトボード記載のアタッチメントとは異
なるアタッチメントが実際には装着されていることがあ
る。
【0013】このためレンタル会社は、顧客の要望に応
じた建設機械を即時に貸し出すことができずビジネスチ
ャンスを逸してしまうことがあった。
【0014】そこで、本発明は、建設機械のアタッチメ
ント装着状況をリアルタイムかつ正確に把握できるよう
にして、顧客の要望に即時に対処できるようにすること
を第3の解決課題とする。
【0015】建設機械は僻地で稼動することが多く、こ
のような場所は同時に携帯電話機などの通信可能エリア
外であることが多い。このため建設機械のオペレータは
管理者と連絡をとることができない。
【0016】そこで別途に通信手段を設け、メール文を
建設機械と管理者側の端末との間で、送受信することが
考えられる。
【0017】建設機械にはモニタパネルが搭載されてお
りモニタパネルには表示部が配置されている。そこで送
受信される通信メッセージを、モニタパネルの表示部に
表示することが考えられる。
【0018】しかし建設機械のモニタパネルの表示画面
上には、コーションマーク、運転状態(冷却水温、油
温、油圧等)など運転に重要な情報を常時表示する必要
がある。したがってスペースの限られた表示部に、これ
ら運転に必要な情報とともに通信メッセージを表示させ
る必要がある。
【0019】また通信メッセージは、オペレータの母国
語いかんによらずに理解できるようにすることが望まれ
ている。
【0020】そこで本発明は、モニタパネルの表示画面
内の限られたスペースに、運転に必要な情報とともに通
信メッセージを表示できるようにし、さらにオペレータ
の母国語いかんによらずに通信メッセージを理解できる
ようにすることを第4の解決課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段および作用、効果】第1発
明は、第1の解決課題を達成するために、運転者によっ
て操作され所定の作業を行う作業機械から、当該作業機
械を管理する側に設けられた端末装置に対して情報を送
信可能に、前記作業機械と前記端末装置とを通信手段に
よって接続し、前記作業機械から当該移動体の状態を示
す情報を、前記端末装置に送信し、前記端末装置は、送
信された情報に基づいて前記作業機械を管理するように
した作業機械の管理装置において、前記作業機械の稼動
開始時に、運転者を識別する運転者識別データを入力す
るデータ入力手段と、前記作業機械が稼動していた時間
を計測する稼動時間計測手段と、前記データ入力手段に
よって運転者識別データが入力された時点の日時と、前
記稼動時間計測手段で稼動時間を計測していた日時を計
時する計時手段とを前記作業機械に設け、前記データ入
力手段から入力された運転者識別データと、前記稼動時
間計測手段で計測された稼動時間と、前記計時手段の計
時結果とを、前記作業機械から前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、送信された情報に基づいて前記作業機
械を管理することを特徴とする。
【0022】第1発明によれば、図42に示すように、
作業機械31(車両ID「CAR001」)の稼動開始
時に、運転者Aを識別する運転者識別データ(オペレー
タID「010A」)が入力されると、入力された運転
者識別データ(オペレータID「010A」)と、建設
機械31の稼動時間(「2時間15分」)と、運転者識
別データ(オペレータID「010A」)が入力された
時点の日時(「5月21日6:00」)とが、作業機械
31から端末装置11に送信される。このため運転者A
が建設機械31を稼動させた時間が、端末装置11で表
示され、この表示内容に基づいて作業機械31を管理す
ることができる。
【0023】以上のように第1発明によれば、運転者毎
に、建設機械を稼動させた時間を表示することができる
ので、運転者の労務管理、給与計算等を容易かつ的確に
行うことができる。
【0024】第2発明は、第2の解決課題を達成するた
めに、所定の作業を行う作業機械から、当該作業機械を
管理する側に設けられた端末装置に対して情報を送信可
能に、前記作業機械と前記端末装置とを通信手段によっ
て接続し、前記作業機械から当該作業機械の状態を示す
情報を、前記端末装置に送信し、前記端末装置は、送信
された情報に基づいて前記作業機械を管理するようにし
た作業機械の管理装置において、前記作業機械をメンテ
ナンスしたときに、メンテナンスをしたサービス員を識
別するサービス員識別データを入力するデータ入力手段
と、前記データ入力手段によってサービス員識別データ
が入力された時点の日時を計時する計時手段とを前記作
業機械に設け、前記データ入力手段から入力されたサー
ビス員識別データと、前記計時手段の計時結果とを、前
記作業機械から前記端末装置に送信し、前記端末装置
は、送信された情報に基づいて前記作業機械を管理する
ことを特徴とする。
【0025】第3発明は、第2の解決課題を達成するた
めに、所定の作業を行う作業機械から、当該作業機械を
管理する側に設けられた端末装置に対して情報を送信可
能に、前記作業機械と前記端末装置とを通信手段によっ
て接続し、前記作業機械から当該作業機械の状態を示す
情報を、前記端末装置に送信し、前記端末装置は、送信
された情報に基づいて前記作業機械を管理するようにし
た作業機械の管理装置において、前記作業機械をメンテ
ナンスしたときに、メンテナンスをしたサービス員を識
別するサービス員識別データを入力するデータ入力手段
と、前記データ入力手段によってサービス員識別データ
が入力された時点で、作業機械の位置を検出する位置検
出手段と、前記データ入力手段によってサービス員識別
データが入力された時点の日時を計時する計時手段とを
前記作業機械に設け、前記データ入力手段から入力され
たサービス員識別データと、前記位置検出手段で検出さ
れた作業機械の位置と、前記計時手段の計時結果とを、
前記作業機械から前記端末装置に送信し、前記端末装置
は、送信された情報に基づいて前記作業機械を管理する
ことを特徴とする。
【0026】第2発明によれば、図43に示すように、
サービス員が作業機械31をメンテナンスをしたとき
に、サービス員03を識別するサービス員識別データ
(サービスマンID「0E03」)が入力されると、入
力されたサービス員識別データ(サービスマンID「0
E03」)と、サービス員識別データ(サービスマンI
D「0E03」)が入力された時点の日時(「5月12
日10:20」)とが、作業機械31から端末装置11
に送信される。このためサービス員03が作業機械31
を実際にメンテナンスした日時が、端末装置11で表示
され、この表示内容に基づいて作業機械31を管理する
ことができる。
【0027】第3発明では、更にサービス員がメンテナ
ンスをしたときの位置が、端末装置11で表示される。
【0028】以上のように第2発明、第3発明によれ
ば、サービス員がサービス員識別データを作業機械側で
入力する毎に、入力されたサービス員識別データとサー
ビスが行われた日時を少なくとも含むデータを管理者側
の端末装置に向けて自動発信して、自動発信したデータ
を管理者側の端末装置上で表示するようにしているの
で、サービス員が作業機械に対して実際にサービスを行
ったことを時間遅れなくリアルタイムにかつ正確に管理
者が把握できるようになる。このため管理者は、サービ
ス員への作業指示、サービス員の実績管理、労務管理を
容易かつ的確に行うことができる。
【0029】第4発明は、第3の解決課題を達成するた
めに、作業機が装着された複数の作業機械から、これら
複数の作業機械を管理する側に設けられた端末装置に対
して情報を送信可能に、前記複数の作業機械と前記端末
装置とを通信手段によって接続し、前記複数の作業機械
から当該作業機械の状態を示す情報を、前記端末装置に
送信し、前記端末装置は、送信された情報に基づいて前
記複数の作業機械を管理するようにした作業機械の管理
装置において、作業機械に作業機を装着したときに、作
業機の種類を識別する作業機識別データを入力するデー
タ入力手段を各作業機械に設け、前記データ入力手段か
ら入力された作業機識別データと、自己の作業機械を識
別する作業機械識別データとを、当該作業機械から前記
端末装置に送信し、前記端末装置は、送信された情報に
基づいて複数の作業機械を管理することを特徴とする。
【0030】第5発明は、第3の解決課題を達成するた
めに、作業機が装着された複数の作業機械から、これら
複数の作業機械を管理する側に設けられた端末装置に対
して情報を送信可能に、前記複数の作業機械と前記端末
装置とを通信手段によって接続し、前記複数の作業機械
から当該作業機械の状態を示す情報を、前記端末装置に
送信し、前記端末装置は、送信された情報に基づいて前
記複数の作業機械を管理するようにした作業機械の管理
装置において、作業機械に作業機を装着したときに、作
業機の種類を識別する作業機識別データを入力するデー
タ入力手段と、前記データ入力手段によって作業機識別
データが入力された時点の日時を計時する計時手段とを
各作業機械に設け、前記データ入力手段から入力された
作業機識別データと、前記計時手段の計時結果と、自己
の作業機械を識別する作業機械識別データとを、当該作
業機械から前記端末装置に送信し、前記端末装置は、送
信された情報に基づいて複数の作業機械を管理すること
を特徴とする。
【0031】第6発明は、第3の解決課題を達成するた
めに、作業機が装着された複数の作業機械から、これら
複数の作業機械を管理する側に設けられた端末装置に対
して情報を送信可能に、前記複数の作業機械と前記端末
装置とを通信手段によって接続し、前記複数の作業機械
から当該作業機械の状態を示す情報を、前記端末装置に
送信し、前記端末装置は、送信された情報に基づいて前
記複数の作業機械を管理するようにした作業機械の管理
装置において、作業機械に作業機を装着したときに、作
業機の種類を識別する作業機識別データを入力するデー
タ入力手段と、前記データ入力手段によって作業機識別
データが入力された時点の日時を計時する計時手段と、
前記データ入力手段によって作業機識別データが入力さ
れた時点で、作業機械の位置を検出する位置検出手段と
を各作業機械に設け、前記データ入力手段から入力され
た作業機識別データと、前記計時手段の計時結果と、前
記検出手段で検出された作業機械位置と、自己の作業機
械を識別する作業機械識別データとを、当該作業機械か
ら前記端末装置に送信し、前記端末装置は、送信された
情報に基づいて複数の作業機械を管理することを特徴と
する。
【0032】第7発明は、第3の解決課題を達成するた
めに、作業機が装着された複数の作業機械から、これら
複数の作業機械を管理する側に設けられた端末装置に対
して情報を送信可能に、前記複数の作業機械と前記端末
装置とを通信手段によって接続し、前記複数の作業機械
から当該作業機械の状態を示す情報を、前記端末装置に
送信し、前記端末装置は、送信された情報に基づいて前
記複数の作業機械を管理するようにした作業機械の管理
装置において、作業機械に作業機を装着したときに、作
業機の種類を識別する作業機識別データを入力する作業
機識別データ入力手段と、前記作業機識別データ入力手
段によって作業機識別データが入力された時点の日時を
計時する計時手段と、前記作業機械に作業機を装着した
サービス員を識別するサービス員識別データを入力する
サービス員識別データ入力手段とを各作業機械に設け、
前記作業機識別データ入力手段から入力された作業機識
別データと、前記計時手段の計時結果と、前記サービス
員識別データ入力手段から入力されたサービス員識別デ
ータと、自己の作業機械を識別する作業機械識別データ
とを、当該作業機械から前記端末装置に送信し、前記端
末装置は、送信された情報に基づいて複数の作業機械を
管理することを特徴とする。
【0033】第4発明によれば、図44に示すように、
作業機械31に、作業機(法面バケット)が装着された
ときに、作業機(法面バケット)を識別する作業機識別
データ(アタッチメントID「N001」)が入力され
ると、入力された作業機識別データ(アタッチメントI
D「N001」)と、自己の作業機械31を他の作業機
械32、33、36から識別する作業機械識別データ
(車両ID「RT10」)とが、作業機械31から端末
装置11に送信される。このため作業機が装着された作
業機械31(車両ID「RT10」))と、装着された
作業機の種類(「法面バケット」、アタッチメントID
「N001」)とが、端末装置11で表示される。他の
建設機械32、33、36についても同様に、作業機械
毎に装着された作業機の種類が表示される。このため管
理者は、表示内容に基づいて複数の作業機械31、3
2、33、36を管理することができる。
【0034】第5発明では、更に作業機が装着されたと
きの日時が、端末装置11で表示される。第6発明で
は、更に作業機が装着されたときの日時と、作業機が装
着されたときの位置が、端末装置11で表示される。第
7発明では、更に作業機が装着されたときの日時と、作
業機を装着したサービス員とが、端末装置11で表示さ
れる。
【0035】以上のように第4発明、第5発明、第6発
明、第7発明によれば、作業機識別データを作業機械側
で入力する毎に、入力された作業機識別データと作業機
が装着された作業機械の作業機械識別データを少なくと
も含むデータを管理者側の端末に向けて自動発信して、
自動発信したデータを管理者側の端末上で表示するよう
にしているので、管理者は複数の移動機械の作業機(ア
タッチメント)装着状況をリアルタイムかつ正確に把握
することができる。このためレンタル会社は顧客の要望
に即時に対処することが可能となる。
【0036】第8発明は、第4の解決課題を達成するた
めに、運転者によって操作され所定の作業を行う複数の
作業機械から、これら複数の作業機械を管理する側に設
けられた端末装置に対して情報を送信可能に、前記複数
の作業機械と前記端末装置とを通信手段によって接続
し、前記複数の作業機械から当該作業機械の状態を示す
情報を、前記端末装置に送信し、前記端末装置は、送信
された情報に基づいて前記複数の作業機械を管理するよ
うにした作業機械の管理装置において、前記端末装置か
ら送信された情報を表示する表示手段をを各作業機械に
設け、前記端末装置と前記複数の作業機械との間で、ア
イコンを含む情報を送受信し、作業機械側から送信して
いる情報もしくは作業機械側で受信した情報を、前記表
示手段に表示することを特徴とする。
【0037】第8発明によれば、図45(a)、
(b)、(c)、(d)に示すように、端末装置11と
複数の作業機械31、32、33…との間で、アイコン
を含む情報901、902、903、904が送受信さ
れ、作業機械31、32、33…側から送信している情
報もしくは作業機械31、32、33…側で受信した情
報を、作業機械31、32、33…に設けられている表
示手段(モニタパネルの表示部)に表示される。
【0038】このように第8発明によれば、アイコンを
含む情報を送受信するようにしているので、作業機械側
の表示手段(モニタパネルの表示部)に表示される通信
メッセージを極めて短くすることができる。このため建
設機械のモニタパネルの表示画面内の限られたスペース
に、運転に必要な情報とともに、通信メッセージを表示
することが可能となる。また特定の言語ではなくアイコ
ンで通信メッセージが構成されているので、オペレータ
の母国語いかんによらずに通信メッセージを理解するこ
とができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明に係る
移動体の管理装置の実施の形態について説明する。なお
本実施形態では移動作業機械(油圧ショベル、ブルドー
ザ、ホイールローダなどの建設機械を含む作業のために
走行する機械)、移動作業機械運搬車(移動作業機械を
運搬するトレーラなど)、サービスカー(保守、点検等
のサービスを行うために走行する車両)、給油や給脂専
用車、部品供給車など移動作業機械周辺の車両を管理す
るシステムを想定している。
【0040】図1は実施形態の全体構成を示している。
【0041】同図1に示すように、本実施形態のシステ
ムでは、複数の移動体31、32、33、34、35
と、複数の端末11、12、21、22とが相互に送受
信可能に通信手段1(インターネット2、ネットワーク
管制局7、専用線3、衛星地球局8、フィーダ回線4、
通信衛星9、無線通信5)により接続されている。
【0042】すなわち建設機械などはレンタルされるこ
とが多く正確な稼働場所が不明であることが多い。また
海外へ持ち出しされることもある。本実施形態では、こ
のような問題に対処するために地球上のいずれの場所で
も通信可能な通信ネットワークを利用している。なお複
数の移動体31〜35は群を形成していることが多いの
で、複数の移動体31〜35相互間を通信自在に所定の
通信手段によって接続してもよい。
【0043】複数の移動体31〜35は、移動作業機械
つまりブルドーザ、油圧ショベル、クレーンなどの建設
機械31、32、33と、これら移動作業機械31〜3
3を保守、点検するなどのサービスを行うサービスカー
34と、これら移動作業機械31〜33を運搬する移動
作業機械運搬車つまりトレーラ35とからなる。
【0044】端末11、12…は、インターネット2に
接続された端末装置(ワークステーション)である。具
体的にはパーソナルコンピュータなどのコンピュータが
電話回線を介してインターネットに通信自在に接続され
ている。なおインターネットとは、複数のLAN(ロー
カル・エリア・ネットワーク)をゲートウエイ、ブリッ
ジによって相互に通信自在に接続した世界的通信網のこ
とである。インターネット2はWWW(ワールド・ワイ
ド・ウエブ:インターネット上の情報検索システム)、
E−mail(電子メール:インターネットを介して送
受信する「手紙」)などのサービスを提供している。
【0045】端末11、12…は、複数の移動体31〜
35を管理、監視する管理者の事務所、サービスカー3
4の車内、移動作業機械運搬車35の車内、移動作業機
械31〜33のユーザの事務所、移動作業機械31〜3
3の販売店または営業所などに設けられている。
【0046】端末21は端末11、12…に対応して設
けられたサーバ端末であり、インターネット2に接続さ
れている。サーバ端末21はデータベースつまり記憶手
段を備えている。よってサーバ端末21は端末11、1
2からの要求に応じてデータベースに記憶された内容を
これら端末11、12に提供する。
【0047】端末22は端末11、12…とは異なる端
末に対応して設けられたサーバ端末である。
【0048】サーバ端末21、22は、電子メールのサ
ービスを提供すべくメールサーバとして機能するととも
に、WWWのサービスを提供すべくHTTP(ハイパー
・テキスト・トランスファー・プロトコル)サーバとし
て機能する。すなわちメールサーバは、要求元から送信
されたデータをメールアドレスで指定された宛先に送信
する処理を行う。またHTTPサーバはHTML(ハイ
パー・テキスト・マークアップ・ランゲージ)で記述さ
れたファイルとしてのホームページを要求元からの要求
に応じて要求元の端末の表示装置に表示する。ホームペ
ージ(インターネットの情報画面)はデータ表示ソフト
ウエアとしてのWWWブラウザを用いて表示される。こ
れら電子メールのデータおよびホームページのデータは
サーバ端末21、22のデータベースに記憶される。
【0049】ネットワーク管制局7はインターネット2
に通信自在に接続されている。
【0050】ネットワーク管制局7と衛星地球局8との
間は、有線の専用線3によって通信自在に接続されてい
る。この専用線3では64kbpsの通信速度でデータ
が伝送される。
【0051】衛星地球局8と通信衛星9との間は無線の
フィーダ回線4によって通信自在に接続されている。こ
のフィーダ回線4では56kbpsの通信速度でデータ
が伝送される。
【0052】通信衛星9と複数の移動体31〜35との
間は無線の通信回線5によって通信自在に接続されてい
る。ここで無線通信として衛星通信を使用しているの
は、建設機械などの移動体は山間部、森林地帯、僻地な
どで稼働することが多く、地上波通信ではカバーできな
いこれら山間部などにおいても移動体との通信を確保す
るためである。また衛星通信を利用すれば、建設機械が
海外へ持ち出しされた場合でも管理し、追跡することが
可能となる。
【0053】インターネット2においては電子メールは
TCP/IP(トランスファー・コントロール・プロト
コル/インターネット・プロトコル)という通信プロト
コルに従い送受信される。専用線3、フィーダ回線4、
無線通信回線5ではこれとは異なる所定の通信プロトコ
ルに従い電子メールが送受信される。プロトコル変換は
ネットワーク管制局7で行われる。
【0054】移動体31〜35の位置は、GPS(グロ
ーバル・ポジショニング・システム)によって計測され
る。41、42はGPSを構成するGPS衛星である。
すなわちGPS衛星41、42から送られる電波を移動
体31〜35に搭載された受信機で受信しGPS衛星4
1、42での送信時と受信機での受信時の時間差に基づ
きGPS衛星41、42から受信機までの疑似距離を求
めこれに対して補正を加えることにより真の距離を演算
し、この真の距離から地球上における受信機(移動体3
1〜35)の2次元位置が計測される。
【0055】端末11、12、サーバ端末21、22に
はコンピュータの入力装置(マウス、トラックボール、
キーボードなど)が設けられているとともに、液晶、C
RTなどで構成された表示装置が設けられている。この
表示装置の表示画面については後述する。
【0056】図2は移動体31〜35の構成を示すブロ
ック図である。図2では移動作業機械31を代表させて
示している。
【0057】同図2に示すように移動作業機械31の車
体50内には、通信衛星9との間で電子メールに関する
データを送受信する衛星通信アンテナ58と、通信衛星
9との間で電子メールの送受信処理を行う通信端末56
と、GPS衛星41、42から送信された電波を受信す
るGPSアンテナ59と、受信したGPS衛星41、4
2からの電波に基づいて移動作業機械31の現在位置を
検出するGPSセンサ57と、車体50のキャビン上部
に取り付けられ車体50の外部を撮像するカメラ60
と、カメラ60を駆動して撮像方向、ズームなどを調整
するカメラ駆動機構61と、カーナビゲーション装置5
5と、通信端末56、GPSセンサ57、カメラ60、
カーナビゲーション装置55との間で信号の授受が行わ
れるように接続された通信コントローラ54と、車体5
0内の各部に設けられた電子制御コントローラ53など
の各種コントローラとが備えられている。なおカーナビ
ゲーション装置とは、GPSセンサで検出された自己の
車両の現在位置を表示画面の地図上に表示する装置のこ
とである。カーナビゲーション装置55は、サービスカ
ー34、移動作業機械運搬車35に設けられている。こ
の場合カーナビゲーション装置55は端末11、端末1
2と同等の端末13、14として機能する。このため後
述するようにカーナビゲーション装置55の表示画面に
は自己の車両の位置が表示されるとともに作業対象とな
る移動作業機械の位置が表示されて、作業対象までの効
率的な移動経路が設定される。
【0058】通信コントローラ54と、電子制御コント
ローラ53などの各種コントローラとはシリアル通信が
可能となるように信号線52によってデジーチェーン状
に接続されており、車体内ネットワーク51を構成して
いる。
【0059】すなわち信号線52上には所定のプロトコ
ルのフレーム信号が伝送される。フレーム信号が各コン
トローラ53、54…に伝送されるとフレーム信号に記
述されたデータに従い各コントローラ53、54…に接
続されたアクチュエータ(油圧ポンプ、ガバナ、制御弁
など)に駆動信号が出力されこれらアクチュエータが駆
動制御されるとともに、各コントローラ53、54…に
接続されたセンサで検出された検出データあるいは機器
内部の情報を示すデータが取得されフレーム信号に記述
される。
【0060】電子制御コントローラ53には、エンジン
回転数、バッテリ電圧、燃料量、冷却水温、異常発生
(エラーコード)などの移動体31に関する情報(これ
を移動体情報という)を検出するセンサ群62が接続さ
れている。したがってフレーム信号にはこれらセンサ群
62で検出された移動体情報に関するデータが記述され
信号線52を介して通信コントローラ54に対して送出
される。
【0061】通信コントローラ54にはGPSセンサ5
7で検出された位置のデータが取り込まれるとともにカ
メラ60で撮像された画像のデータが取り込まれる。ま
た通信コントローラ54ではカメラ駆動機構61に対す
る駆動指令が生成されカメラ駆動機構61に対してこの
駆動指令が出力されることによってカメラ駆動機構61
が作動されカメラ60の撮像方向、ズームが調整され
る。これらGPSセンサ57で検出された移動体31の
位置データおよびカメラ60で取得された車体50の外
部の画像データは、上記「移動体情報」に含まれる。
【0062】通信端末56は、端末11、12から衛星
通信アンテナ58で受信された電子メールの内容を解釈
した上でその要求内容に対応した応答内容の電子メール
を作成して、この電子メールを返信する処理を行う。
【0063】すなわち電子制御コントローラ53のセン
サ群62で検出された移動体情報およびGPSセンサ5
7で検出されカメラ60で撮像された移動体情報は、送
信されてきた電子メールの要求内容に応じて、通信コン
トローラ54から通信端末56に送出され、返信用の電
子メールに取り込まれる。
【0064】また送信されてきた電子メールの作業指示
内容に応じた表示データが、通信コントローラ54から
カーナビゲーション装置55に対して送出され、表示画
面に表示される。
【0065】さて端末11、12にはこれら端末11、
12を特定するメールアドレスがそれぞれ付与されてい
る。また移動体31〜35にはこれら移動体31〜35
を特定するメールアドレスがそれぞれ付与されている。
【0066】サーバ端末21には、移動体31〜35の
各メールアドレスに対応づけて端末11、12から当該
移動体31〜35に向けて送信された電子メールの内容
が各メールボックスに記憶される。サーバ端末(メール
サーバ)21では移動体31〜35毎の各メールボック
スを検索し、対応する移動体31〜35に対してメール
ボックス内の電子メールを取りにくるように要求する旨
のデータを送信する。これを受けた移動体31〜35で
は、対応するメールボックス内の電子メールを受け取る
旨のデータをサーバ端末21に対して送信する。この結
果サーバ端末21から各移動体31〜35に向けて電子
メールが送信される。
【0067】同様に端末11、12の各メールアドレス
に対応づけて移動体31〜35から当該端末11、12
に向けて返信された電子メールの内容がメールボックス
に記憶される。サーバ端末(メールサーバ)21では端
末11、12毎の各メールボックスを検索し、対応する
端末11、12に対してメールボックス内の電子メール
を受け取りにくるように要求する旨のデータを送信す
る。これを受けた端末11、12では、対応するメール
ボックス内の電子メールを受け取る旨のデータをサーバ
端末21に対して送信する。この結果サーバ端末21か
ら各端末11、12に向けて電子メールが送信される。
【0068】サーバ端末21には、各端末11、12か
ら各移動体31〜35へ向けて送信された電子メールの
送信状態および各移動体31〜35から各端末11、1
2へ向けて返信された電子メールの返信状態の情報を取
得する通信状態情報抽出プログラムが記憶、格納されて
いる。この通信状態情報抽出プログラムが実行されるこ
とによって現在の通信状態情報を示す通信状態情報デー
タが生成される。
【0069】またサーバ端末21には、各端末11、1
2毎の各メールボックスを探索し、各端末11、12に
向けて返信される電子メールの内容から移動体情報を抽
出する移動体情報抽出プログラムが記憶、格納されてい
る。この移動体情報抽出プログラムが実行されることに
よって最新の全移動体の情報を示す全移動体情報データ
MDが生成される。この全移動体情報データMDとは、
各移動体31〜35毎に最新の移動体情報が対応づけら
れている内容のデータである。
【0070】ここでサーバ端末21では、移動体31〜
35を管理、監視するためのホームページが作成されて
おり所定のリンク構造のデータとしてデータベースに記
憶、格納されている。ホームページの各表示画面は図2
7〜図32に示される。なお本明細書では先頭ページに
続くリンクされた一連のページを総称したものをホーム
ページと定義する。
【0071】サーバ端末21には、上記通信状態情報デ
ータおよび全移動体情報データMDに従ってホームペー
ジの該当する表示画面のデータを更新するホームページ
更新処理プログラムが記憶、格納されている。このホー
ムページ更新処理プログラムが実行されることによって
ホームページの該当する表示画面の移動体情報が、サー
バ端末21に記憶されている最新の全移動体情報MDに
したがって更新されるとともに、ホームページの該当す
る表示画面の通信状態情報が、サーバ端末21に記憶さ
れている現在の通信状態情報にしたがって更新される。
なお時系列データ(図29に示す燃料量の時系列データ
など)については最新のデータが付加されるとともに最
古のデータが消去される。つぎに本実施形態の動作につ
いて説明する。
【0072】端末11は移動体31〜35のたとえば管
理者側に設けられた端末であるとする。
【0073】この管理者側の端末11でWWWブラウザが
起動されると、WWWブラウザを介してサーバ端末21
からホームページのデータが読み出され端末11の表示
装置の表示画面に表示される。
【0074】図27は端末11の表示装置に表示される
ホームページのうち地図表示の画面を示している。この
地図のデータは、端末11のコンピュータに記憶されて
いる。同図27に示すように地図上に各移動体31〜3
5を特定するアイコン(絵文字)がそれぞれ重ね書きさ
れて表示される。アイコンで表示するようにしたので移
動体31〜35の種類(ブルドーザ、油圧ショベル、ホ
イールローダ、トレーラ、サービスカー)を画面上で容
易に判別することができる。アイコンの地図上の位置
は、各移動体31〜35内のGPSセンサ57で検出さ
れ、サーバ端末21のデータベースに記憶された最新の
移動体位置に対応している。
【0075】端末11の入力装置によってホームページ
の表示画面をつぎのページに順次移行させる入力操作
(キー操作、クリック操作など)がなされると、現在の
画面から次の表示画面へと順次移行される。この場合表
示画面に表示された各移動体31〜35のアイコンのう
ち表示させたい移動体(たとえば移動作業機械31)の
アイコンをクリック入力操作することによって、その表
示させたい移動作業機械31のみの詳細情報を示す表示
画面に移行させることができる。
【0076】たとえば図31は全移動体31〜35の情
報を一覧表示する表示画面である。
【0077】この図31に示す表示画面上で詳細情報を
表示させたい移動体(たとえば移動作業機械31)のア
イコンがクリック入力操作されると、図28に示す表示
画面に移行され、特定の移動作業機械31に関する最新
の移動体情報が表示画面上に表示される。図27に示す
全移動体31〜35の地図表示画面から同様にして図2
8に示す特定の移動体の詳細な移動体情報を示す表示画
面に移行させることもできる。
【0078】図28は個別機種の最新のデータを表示す
る画面を示している。
【0079】同図28に示すように、特定の移動体(た
とえば移動作業機械31)の現在位置、サービスメータ
値、燃料量、エンジン回転数、エンジン冷却水温、バッ
テリ電圧、油圧ポンプの吐出圧、オイル量、異常(エラ
ーコード)、カメラによる画像などの移動体情報が表示
される。たとえば図6に示すように移動作業機械31が
盛土116を掘削作業している場合にはカメラ60によ
って盛土116の掘削状態が撮像される。この結果図2
8に示すように端末11の表示画面上には、その盛土1
16の画像が表示される。このため遠隔地の移動作業機
械31の作業進行状況を端末11上で視覚的に把握する
ことができる。
【0080】この図28に示す表示画面上で、時系列デ
ータを表示させたい特定の移動体情報たとえば燃料量の
「グラフ」のボタンがクリック入力操作されると、図2
9に示す表示画面に移行され、燃料量の時系列的な変化
を示すグラフが表示画面上に表示される。
【0081】また図28に示す表示画面上で、稼働マッ
プのボタンがクリック入力操作されると、図30に示す
表示画面に移行され、日付毎に移動作業機械31の稼働
時間(エンジン稼働時間)が帯グラフで表示される。こ
のため管理者はこの図30に示す稼働マップから特定の
移動作業機械31の稼働率(生産性)を容易に把握する
ことができる。
【0082】また同様にして移動作業機械31の異常発
生(エラーコード)の時系列的なデータつまり異常発生
の履歴を表示画面上に表示させることができる。このた
め異常発生の過去の履歴から判断して新たに生じた異常
発生に対して適切な措置をとることができる。また端末
11側で異常発生内容を的確かつ迅速に認識することが
できるので、専門の技術者を現地に派遣することなく少
人数で対処することができる。
【0083】つぎに端末11のホームページの表示画面
から特定の移動体に対して最新の移動体情報を要求する
場合の処理内容について説明する。
【0084】この場合は図31または図27に示す表示
画面上で全移動体31〜35のうちで最新の移動体情報
を要求すべき移動体(たとえば移動作業機械31)のア
イコンをクリック操作する。これによって「移動体3
1」という内容の要求先識別データD2が生成される。
【0085】つぎに表示画面を移行させる入力操作を行
うことによって表示画面を、図32に示す要求実行の表
示画面に移行させる。
【0086】そして図32に示す移動体情報の各項目
「車両位置」、「サービスメータ」、「燃料量」、「作
業モード」、「車体警報1」(エラーコード1)、「車
体警報2」(エラーコード2)、「バッテリ電圧」、
「エンジン水温」、「エンジン回転数」、「ポンプ圧」
…「オイル量」…「カメラ画像」を示すチェックボック
スのうちで要求すべき項目をクリック操作する。これに
より移動作業機械31の全移動体情報の中のうちで要求
すべき移動体情報(たとえば「車両位置」、「燃料
量」)が選択され、「車両位置」、「燃料量」という内
容の要求情報識別データD3が生成される。このように
端末11の入力装置を介して車両位置やサービスメータ
といった稼働率などを管理する上で基本となる移動体情
報はもちろんのこと燃料量やバッテリ電圧といった保
守、点検上必要な移動体情報を任意に選択して要求する
ことができる。なおカメラ60の撮像方向、ズームにつ
いても端末11での入力操作によってカメラ駆動機構6
1を作動させ調整することができる。
【0087】ただし要求しようとする移動体情報の情報
量が大きくなるに伴いデータ通信量が大きくなり、通信
料金が増加してしまう。そこで端末11の要求者に通信
料金を把握させ経済性を認識させるために、移動体情報
の項目を選択した段階で送受信データ量が表示される。
具体的には「現在のバイト数」とともに「送信バイト
数」、「受信バイト数」、「今月の課金バイト数」の数
値が表示される。なお通信データ量の代わりに通信料金
そのものを表示させてもよい。
【0088】また図32に示す返信先端末の各端末「管
理者A(端末11)」、「管理者B」、「サービスカ
ー」、「トレーラ(端末12)」…の各チェックボック
スの中から、移動体情報を表示すべき表示先の端末をク
リック操作する。これにより各端末11、12…のうち
で表示先の端末(たとえば端末12)が選択され、「端
末12」という内容の表示先識別データD4が生成され
る。端末12は移動作業機械運搬車(トレーラ)35の
オペレータ側に設けられた端末であるとする。
【0089】図33は通信制御の処理手順をシーケンス
図にて示している。以下この図を併せ参照して説明す
る。
【0090】要求元の端末11で上記データの入力操作
があると、端末11からサーバ端末21に対して、要求
元の端末(端末11)を示す要求元識別データD1と、
要求先の移動体(移動作業機械31)を示す要求先識別
データD2と、要求情報の内容(車両位置、燃料量)を
示す要求情報識別データD3と、表示先の端末(端末1
2)を示す表示先識別データD4とが、インターネット
2内における通信プロトコルに従ったデータ構造で電子
メールとして、サーバ端末21に対して送信される。こ
こで要求元識別データD1(「端末11」)は、要求元
端末11のメールアドレスに対応している。また表示先
識別データD4(「端末12」)は、表示先端末12の
メールアドレスに対応している。また要求先識別データ
D2(「移動作業機械31」)は、移動作業機械31の
メールアドレスに対応している。
【0091】サーバ端末21は、送信された電子メール
を受信して、要求先識別データD2を読み込み、この要
求先識別データD2(「移動作業機械31」)に対応す
る移動作業機械31のメールボックスに、電子メールの
内容を記憶、格納する。
【0092】サーバ端末(メールサーバ)21は、移動
作業機械31に対してメールボックス内の電子メールを
受け取りにくるように要求する旨のデータを送信する。
すなわち通信衛星9から移動作業機械31に対して応答
要求の信号が無線通信回線5を介して送信される。この
通信衛星9側から移動作業機械31への応答要求信号の
送信は、移動作業機械31が通信状態の良好でない環境
にあるなど通信が可能か否か不明であることが多いた
め、連続的に行われる。これに対して移動作業機械31
側から通信衛星9への応答要求信号の有無の確認は、間
欠的に行われる。応答要求信号の有無の確認は通信衛星
9から送信されてくる応答要求信号を示す電波をセンシ
ングすることによって行われる。したがって通信衛星9
側から移動作業機械31に対して確実に要求を伝えるこ
とができる。この応答要求信号の有無の確認(応答要求
信号を示す電波のセンシング)は特定事象が発生した時
刻にまたは特定事象が発生してから所定時間経過後に行
われる。
【0093】たとえば移動作業機械31のエンジンが始
動されたことを検出しこの検出信号をトリガとして応答
要求信号の有無の確認を行うことができる。この場合1
日のうちで最初にエンジンが始動された時刻のみに応答
要求信号の有無の確認を行うようにしてもよい。
【0094】また移動作業機械31で異常が発生したこ
とを検出しこの検出信号をトリガとして応答要求信号の
有無の確認を行うことができる。
【0095】また移動作業機械31で最後に送信が行わ
れてから所定時間経過した時点で応答要求信号の有無の
確認を行ない、つぎの送信を行うことができる。
【0096】また上記特定事象または所定時間は任意に
変更することができる。端末11の入力装置への入力操
作によって変更させるようにしてもよい。
【0097】上記応答要求信号の有無の確認の結果、応
答要求信号有りとされた場合には移動作業機械31は、
自己のメールボックス内の電子メールを受け取る旨のデ
ータを、通信衛星9を介してサーバ端末21に対して送
信する。この結果サーバ端末21から移動作業機械31
に向けて電子メールが送信される。
【0098】すなわちインターネット2を介して電子メ
ールがネットワーク管制局7に送信され、電子メールの
データがプロトコル変換される。そしてプロトコル変換
された電子メールが専用線3に送出される。そして衛星
地球局8、フィーダ回線4、通信衛星9、無線通信回線
5を介して電子メールが移動作業機械31に送信され移
動作業機械31の衛星通信アンテナ58で受信される。
【0099】移動作業機械31の通信端末56は、衛星
通信アンテナ58で受信された電子メールから要求情報
識別データD3(「車両位置」、「燃料量」)を読み込
み、この要求情報識別データD3に対応する移動体情報
つまり車両位置データ、燃料量データを当該移動作業機
械31内で取得するように通信コントローラ54に指示
する。
【0100】これを受けた通信コントローラ54では、
GPSセンサ57で現在検出されている車両位置のデー
タを、通信端末56に送出する。また「燃料量」を電子
制御コントローラ53で取得すべき旨のデータがフレー
ム信号に記述されて信号線52に送出される。電子制御
コントローラ53ではフレーム信号の記述内容が読み込
まれ当該電子制御コントローラ53のセンサ群62から
現在の燃料量の検出データが収集され、フレーム信号に
記述される。そしてこのフレーム信号が信号線52を介
して通信コントローラ54に対して送出される。通信コ
ントローラ54では、フレーム信号に記述されている燃
料量のデータが読み出され、通信端末56に送出され
る。この結果通信端末56では、車両位置データおよび
燃料量データが移動体情報データD3′として返信用の
電子メールに取り込まれる。
【0101】通信端末56から衛星通信アンテナ58を
介して、返信元の移動体を示す返信元識別データD2
(移動作業機械31)と、返信先の端末を示す返信先識
別データD4(端末12)と、移動体情報を示す移動体
情報データD3′(車両位置データおよび燃料量デー
タ)とが、所定の通信プロトコルに従ったデータ構造で
返信用の電子メールとして通信衛星9に対して送信され
る。なおD1、D3も同時に送信される。D1は通信料
金の課金先毎振り分けキーとして使用することができ
る。またD3はD3′の内容識別に用いられる。ここで
返信元識別データD2(「移動作業機械31」)は、移
動作業機械31のメールアドレスに対応している。また
返信先識別データD4(「端末12」)は、表示先端末
12のメールアドレスに対応している。
【0102】返信用の電子メールは通信衛星9で受信さ
れ、さらにフィーダ回線4、衛星地球局8、専用線3を
介してネットワーク管制局7に送信される。このネット
ワーク管制局7で返信用の電子メールのデータがプロト
コル変換され、プロトコル変換された返信用の電子メー
ルがインターネット2に送出される。
【0103】サーバ端末21は、送信された電子メール
を受信して、返信先識別データD4を読み込み、この返
信先識別データD4(「端末12」)に対応する端末1
2のメールボックスに、電子メールの内容を記憶、格納
する。
【0104】さらに上記移動体情報抽出プログラムが実
行され端末12のメールボックスに格納された電子メー
ルの内容から移動体情報データD3′(「車両位置デー
タ」、「燃料量データ」)が抽出されるとともに返信元
識別データD2(「移動作業機械31」)が抽出され、
移動作業機械31のアドレスに対応づけられて最新の車
両位置データおよび燃料量データが記憶される。このよ
うにして全移動体情報データMDの内容が更新される。
【0105】サーバ端末(メールサーバ)21は、端末
12に対してメールボックス内の電子メールを取りにく
るように要求する旨のデータを送信する。これを受けた
端末12は、メールボックス内の電子メールを受け取る
旨のデータをサーバ端末21に対して送信する。この結
果サーバ端末21から端末12に向けて電子メールが送
信される。D4のセキュリティ層によって、送信するデ
ータを制限することができる。
【0106】移動作業機械運搬車35のオペレータ側の
端末12で電子メールが受信されると、電子メールのデ
ータから返信元識別データD2(移動作業機械31)お
よび移動体情報データD3′(車両位置データおよび燃
料量データ)が読み出される。すると端末12の表示画
面上に、電子メールの内容つまり移動作業機械31の現
在の位置および現在の燃料量が表示される。
【0107】このため運搬車両35のオペレータは、端
末12の表示画面から、管理者側から運搬を指示された
特定の移動作業機械の機種31を認識することができる
とともに、その移動作業機械31を運搬するに必要な現
在位置および現在の燃料量を認識することができる。し
かも端末12の側のオペレータとしては、情報要求入力
操作を行わずとも作業に必要な情報のみを端末12の表
示画面から得ることができる。つまり情報を入手したい
オペレータが端末12側で入力操作を行うことができな
い状況下であっても作業に必要な情報が得られる。この
ため移動作業機械31を運搬する作業をきわめて効率よ
く行うことができる。
【0108】なお上述した実施形態では、管理者側の端
末11で要求入力操作を行うことによって運搬車両35
のオペレータ側の端末12に運搬に必要な情報を表示さ
せるようにしているが、管理者側の端末11で要求入力
操作を行うことによってサービスカー34を運転するサ
ービスマン側の端末12に保守、点検等のサービスに必
要な情報を表示させるような実施も可能である。
【0109】この場合は同様にして管理者側の端末11
から移動作業機械31を経由してサービスマン側の端末
12に、移動作業機械31の現在位置データおよびサー
ビスメータ、異常データを移動体情報とする電子メール
が送信される。
【0110】サービスマン側の端末12で電子メールが
受信されると、電子メールのデータから返信元識別デー
タD2(移動作業機械31)および移動体情報データD
3′(車両位置データおよび異常データ(エラーコー
ド))が読み出される。すると端末12の表示画面上
に、電子メールの内容つまり移動作業機械31の現在の
位置および現在の異常発生項目(エラーコード)が表示
される。
【0111】このためサービスカー34を運転するサー
ビスマンは、端末12の表示画面から、管理者側からサ
ービスを指示された特定の移動作業機械の機種31を認
識することができるとともに、その移動作業機械31の
サービスに必要な車両現在位置および現状の異常発生項
目(エラーコード)を認識することができる。しかも端
末12の側のサービスマンとしては、情報要求入力操作
を行わずとも作業に必要な情報のみを端末12の表示画
面から得ることができる。つまり情報を入手したいサー
ビスマンが端末12側で入力操作を行うことができない
状況下であっても作業に必要な情報が得られる。このた
め移動作業機械31を保守、点検等する作業をきわめて
効率よく行うことができる。
【0112】つぎに管理者側の端末がサーバ端末21で
ある場合を想定する。
【0113】この場合サービスカー34を運転するサー
ビスマン側の端末12で要求操作入力を行うことによっ
て管理者側のサーバ端末21に複数の移動体を一元管理
するに必要な情報を表示させることができる。例えばサ
ービスマンが移動作業機械31にオイルを補給した場合
にはサービスマン自身はオイルが十分に補給されたこと
は現場で認識しているので端末12の表示画面であらた
めて確認する必要はない。一方管理者側にはオイル補給
作業が終了したことおよびつぎのオイル補給時期を管理
するための情報を提示する必要がある。
【0114】この場合も同様にしてサービスマン側の端
末12から移動作業機械31を経由してサーバ端末21
に、移動作業機械31の現在のオイル量データを移動体
情報とする電子メールが送信される。
【0115】サーバ端末21で電子メールが受信される
と、電子メールのデータから返信元識別データD2(移
動作業機械31)および移動体情報データD3′(オイ
ル量データ)が読み出される。するとサーバ端末21の
表示画面上に、電子メールの内容つまり移動作業機械3
1の現在のオイル量が表示される。
【0116】このため管理者は、サーバ端末21の表示
画面から、オイル補給のサービスが終了した特定の移動
作業機械の機種31を認識することができるとともに、
その移動作業機械31の管理に必要な現在のオイル量を
認識することができる。しかもサーバ端末21の側の管
理者としては、情報要求入力操作を行わずとも管理に必
要な情報のみをサーバ端末21の表示画面から得ること
ができる。つまり情報を入手したい管理者がサーバ端末
21側で入力操作を行うことができない状況下であって
も移動体の管理に必要な情報が得られる。このため移動
体31〜35の一元管理作業をきわめて効率よく行うこ
とができる。
【0117】上述した実施形態では、要求元の端末と表
示先の端末とを異ならせているが、要求元の端末と表示
先の端末を同じとしてもよい。
【0118】たとえば移動作業機械31のオペレータ側
の端末11で要求入力操作を行うことによって同じ端末
11に始業点検に必要な情報を表示させることができ
る。作業作業機械31のオペレータは乗車する前に事務
所内の端末11で上記要求入力操作を行う。
【0119】この場合も同様にして端末11から移動作
業機械31を経由して端末11に、移動作業機械31の
現在の燃料量データおよびオイル量データを移動体情報
とする電子メールが送信される。
【0120】端末11で電子メールが受信されると、電
子メールのデータから返信元識別データD2(移動作業
機械31)および移動体情報データD3′(燃料量デー
タおよびオイル量データ)が読み出される。すると端末
11の表示画面上に、電子メールの内容つまり移動作業
機械31の現在の燃料量およびオイル量が表示される。
【0121】このため移動作業機械のオペレータは、端
末11の表示画面から、乗車しようとする特定の移動作
業機械の機種31の始業点検に必要な現在の燃料量およ
びオイル量を認識することができる。この場合端末11
の側のオペレータとしては、移動作業機械31まで実際
に移動せずとも仕業点検に必要な情報のみを端末11の
表示画面から事前に得ることができる。このため移動作
業機械31の始業点検作業が容易かつ効率的に行われ始
業点検で発見された不備に事前に対処することができ
る。
【0122】同様にして移動作業機械運搬車35のオペ
レータ側の端末11で要求入力操作を行うことによって
同じ端末11に運搬作業に必要な情報を表示させること
ができる。このため移動作業機械運搬車35のオペレー
タは、端末11の表示画面から、運搬しようとする特定
の移動作業機械の機種31の運搬に必要な移動体情報
(現在位置、現在の燃料量等)を認識することができ
る。この場合端末11の側のオペレータとしては、移動
作業機械31まで実際に移動せずとも運搬作業に必要な
情報のみを端末11の表示画面から事前に得ることがで
きる。このため移動作業機械31の運搬作業が容易かつ
効率的に行われ不備に事前に対処することができる。
【0123】同様にしてサービスカー34のサービスマ
ン側の端末11で要求入力操作を行うことによって同じ
端末11に保守、点検等のサービスに必要な情報を表示
させることができる。このためサービスカー34のサー
ビスマンは、端末11の表示画面から、サービスを行お
うとする特定の移動作業機械の機種31のサービスに必
要な移動体情報(現在位置、異常発生、サービスメー
タ)を認識することができる。この場合端末11の側の
サービスマンとしては、移動作業機械31まで実際に移
動せずともサービスに必要な情報のみを端末11の表示
画面から事前に得ることができる。このため移動作業機
械31のサービスが容易かつ効率的に行われ不備に事前
に対処することができる。つまり実際に移動作業機械3
1に移動する前に異常状態を認識することができ部品の
手配、応援者の要請、修理方法の調査を効率的に行うこ
とができる。
【0124】また本実施形態によれば、複数の端末1
1、12…からの要求入力操作によって更新された複数
の移動体31〜35に関する最新の全移動体情報MD
を、任意の端末(たとえば端末11)に表示させること
ができるという効果が得られる。これを再び図33を併
せ参照して説明する。
【0125】すなわち上述したようにサーバ端末21に
移動作業機械31から返信用の電子メールが送信される
と、サーバ端末21で移動体情報抽出プログラムが実行
され表示先端末12のメールボックスに格納された電子
メールの内容から移動体情報データD3′(「車両位置
データ」、「燃料量データ」)が抽出されるとともに返
信元識別データD2(「移動作業機械31」)が抽出さ
れ、移動作業機械31のアドレスに対応づけられて最新
の車両位置データおよび燃料量データが記憶される。こ
れにより全移動体情報データMDの内容が更新される。
更にサーバ端末21では上記ホームページ更新処理プロ
グラムが実行されホームページの該当する表示画面の移
動体情報が、サーバ端末21に記憶されている最新の全
移動体情報MDにしたがって更新される。時系列データ
(図29に示す燃料量の時系列データなど)については
最新のデータが付加されるとともに最古のデータが消去
される。
【0126】そこで端末11でWWWブラウザが起動され
ると、WWWブラウザを介してサーバ端末21から、更
新されたホームページのデータが読み出される。この結
果端末11の表示装置の表示画面に、最新の全移動体情
報MDによって更新された移動体情報が表示される。つ
まり端末11からサーバ端末21に最新の全移動体情報
MDを要求する入力操作があると、端末11の表示画面
に最新の全移動体情報MDが表示される。
【0127】いま端末11で図27に示す表示がなされ
ているものとする。
【0128】すると図27に示す地図上で移動作業機械
31のアイコンは最新(現在)の車両位置データに応じ
た地図上の位置に切り換えられて表示される。
【0129】また図28に示す表示画面に移行される
と、画面上の「位置データ」の数値および「燃料量」の
数値が、最新(現在)の車両位置データの数値および燃
料量データの数値にそれぞれ切り換えられて表示され
る。また図29または図30に示す表示画面に移行され
ると、燃料量の時間変化のグラフまたは稼働マップが最
新のものに切り換えられて表示される。
【0130】以上のように本実施形態によれば複数の端
末11、12…からの要求入力操作に応じて更新された
複数の移動体31〜35に関する最新の全移動体情報M
Dを、任意の端末11の表示画面に表示させることがで
きる。このため任意の端末で複数の移動体31〜35の
最新の移動体情報を取得することができ全移動体を管
理、監視することができるという効果が得られる。すな
わち複数の要求者が要求した複数の移動体31〜35に
関する最新の移動体情報を任意の端末で一元管理するこ
とが可能となる。
【0131】本実施形態ではサーバ端末21、22毎に
データベースが備えられ個別に全移動体情報MDが記憶
される。そこで一方のサーバ端末のデータベースの記憶
データ(全移動体情報MD)を他のサーバ端末のデータ
ベースに転送することで全移動体情報を他のサーバ端末
のデータベースでも共用することができ各サーバ端末の
データベースの記憶内容(全移動体情報MD)を同内容
とすることができる。これは具体的には一方のサーバ端
末に返信されてきた電子メール(移動体情報が記述され
ている)を他のサーバ端末に自動転送するという方法に
よって達成される。
【0132】さてサービスカー34には前述したように
端末11、端末12と同等の端末13が搭載されてお
り、この端末13にカーナビゲーション装置55の機能
が組み込まれて動作する。
【0133】以下管理者側の端末11からサービスカー
34に設けられた端末13に、作業指示データを送信し
てサービスマンに作業指示を与える実施形態について説
明する。特にサービスマンは野外にて修理、部品交換、
点検作業等を行うことが多く、管理者と直接連絡する機
会が少ない。本実施形態のシステムを利用すれば作業指
示を受ける場所と時間が限定されないため効率的に作業
指示を受けることができる。
【0134】管理者側の端末11からは図33に説明し
たのと同様にしてサービスカー34搭載の端末13を表
示先端末(表示先識別データD4)とし、移動作業機械
31を要求先移動体(要求先識別データD2)として、
「故障E発生、急行せよ」というメッセージの各データ
が付加された電子メールが送信される。ここで「故障E
発生、急行せよ」というメッセージデータは端末11の
入力装置を入力操作することによって電子メールに付加
される。
【0135】このため図3に示すように表示先端末であ
るサービスカー34の端末13の表示画面13aには、
サービス対象である移動作業機械31のアイコンが地図
上の最新(現在)位置に表示されるとともに自己のサー
ビスカー34のアイコンが地図上の現在位置に表示され
る。なお自己の車両34の現在位置は自己の車両34に
搭載されたGPSセンサ57によって検出され、画面1
3a上に表示される。さらに端末13の表示画面のメッ
セージ部103には、電子メールにて送信されたメッセ
ージ(「指示メッセージ:故障E発生、急行せよ」)が
表示される。
【0136】これによりサービスカー34に乗車してい
るサービスマンは、つぎのサービス対象(目的地)が移
動作業機械31であることと、その現在位置と、作業内
容に関するメッセージとを表示画面13a上から認識す
ることができる。また端末13には、自動ルート生成プ
ログラムが記憶、格納されている。この自動ルート生成
プログラムでは、自己の車両34の現在位置と目的地
(移動作業機械31の現在位置)とが与えられると、地
図上で最短の移動経路を自動的に生成する処理が行われ
る。よってこの自動ルート生成プログラムが実行される
と端末13の表示画面13aには、自己の車両34の現
在位置から目的地である移動作業機械31の現在位置ま
での最短の移動経路102が表示される。
【0137】したがってサービスマンとしては端末13
の表示画面13aに従ってサービスカー34を走行させ
目的地において作業を行うことができる。
【0138】作業指示内容通りの作業が可能であれば表
示画面13a上の「了解」を示すボタン110がクリッ
ク操作される。またサービスカー34が目的地に到着し
て作業に取りかかる際には、表示画面13a上の「到
着」を示すボタン113がクリック操作される。また移
動作業機械31のサービス作業が終了した際には、表示
画面13a上の「終了」を示すボタン112がクリック
操作される。また何らかの事情により作業指示内容通り
の作業を受けることができないときには、表示画面13
a上の「休止」を示すボタン111がクリック操作され
る。これら端末13でのクリック操作による入力操作内
容は電子メールによって端末13から管理者側の端末1
1に送信される。端末11では、この電子メールを受信
することによりサービスカー34の作業進行状態を把握
することができる。なお入力操作は、クリック操作、キ
ー操作、パネルタッチ操作などのタッチ操作以外に音声
による入力操作を採用してもよい。
【0139】このようにして保守、点検等のサービスが
きわめて効率的に行われる。特に本実施形態によれば最
新の移動作業機械31の位置が画面13a上に表示され
るのでサービス対象31が作業現場内で移動している場
合でも、目標を見失うことなく自己の車両34を確実に
走行させることができる。
【0140】上述した実施形態では、管理者側の端末1
1から表示先端末をサービスカー34の端末13とする
電子メールを送信して端末13に図3に示す内容を表示
させるようにしているが、つぎのような手順で端末13
に図3の内容を表示させることが可能である。すなわ
ち、 1)管理者側の端末11から自己の端末11を表示先端
末(表示先識別データD4)とし、移動作業機械31を
要求先移動体(要求先識別データD2)とする電子メー
ルを送信する。これにより移動作業機械31の最新の位
置が端末11で取得される。
【0141】2)端末11から端末13に、上記得られ
た移動作業機械31の現在位置と、「故障E発生、急行
せよ」というメッセージとを作業指示データとする電子
メールを送信する。
【0142】またつぎのような手順で端末13に図3の
内容を表示させることも可能である。すなわち、 1)端末11から端末13に、「故障E発生、急行せ
よ」というメッセージデータを電子メールとして送信す
る。
【0143】2)端末13でWWWブラウザを起動し、W
WWブラウザを介してサーバ端末21から、更新された
ホームページのデータを読み出す。このため端末13の
表示画面に、最新の全移動体情報MDとして移動作業機
械31の最新位置が表示される。
【0144】さて管理者側の端末11から送られる移動
体位置および作業内容を示す作業指示データの内容は任
意である。たとえば作業内容として一日分の作業内容を
指示してもよい。ここで管理者側の端末11からサーバ
端末21に対してサービスカー34の稼働マップ(図3
0)を要求することで、サービスカー34の1日の稼働
率を把握することができる。よってこの1日の稼働率と
管理者側からサービスカー34側に指示した一日分の作
業内容とを突き合わせることにより作業日報を自動的に
しかも正確に作成することが可能となる。
【0145】また管理者側の端末11から単にサービス
対象の位置(移動作業機械31の位置)をサービスカー
34の端末13に送信するだけではなく、他のサービス
カー34′の位置を併せて送信するようにしてもよい。
これによりサービスカー34側の端末13の表示画面1
3aには他のサービスカー34′の位置が表示されるの
で、そのサービスカー34′までの移動、連絡が容易と
なりサービス作業を更に効率的に行うことができる。す
なわち他のサービスマンから工具、交換部品等を借用す
ることが可能となりまた応援依頼も可能となる。また熟
練したサービスマンであれば相談等もすることができ
る。
【0146】また上述した実施形態では管理者側の端末
11から一の移動作業機械31の位置のデータをサービ
スカー34の端末13に送信しているが、複数の移動作
業機械31A、31B、31C、31Dの位置を送信す
るようにして複数の移動作業機械31A〜31Dのサー
ビス巡回を効率的に行わせる実施も可能である。
【0147】この場合サービスカー34の端末13に
は、複数の移動作業機械31A〜31Dの現在位置と、
前回巡回されてから現在までの各移動作業機械31A〜
31D毎のサービスメータ増加値(「3H」、「678
H」、「10H」、「500H」)という内容の作業指
示データが送信される。
【0148】これに応じてサービスカー34の端末13
の表示画面13aには、図5に示すように各移動作業機
械31A〜31Dのアイコンが地図上の現在位置に表示
されるとともに各移動作業機械31A〜31D毎にサー
ビスメータ増加値が表示される。ここで例えば移動作業
機械31Dが前回位置(破線で示す)に対して移動して
いたとしても画面13aの地図上には現在位置(実線で
示す)が表示されることになる。
【0149】また端末13には、自動巡回ルート生成プ
ログラムが記憶、格納されている。この自動巡回ルート
生成プログラムでは、自己の車両34の現在位置と複数
の巡回候補地(移動作業機械31A〜31D)とが与え
られると、サービスメータ増加値が設定値よりも大きい
巡回候補地のみを選択してこれら選択した巡回候補地を
通る最も効率的な巡回移動経路を自動的に生成する処理
が行われる。よってこの自動ルート生成プログラムが実
行されると端末13の表示画面13aには、自己の車両
34の現在位置からサービスメータ増加値の大きい
(「678H」、「500H」)移動作業機械31B、
31Dを通って再び自己の車両34に戻る実線で示す巡
回移動経路108が表示される。
【0150】よってサービスマンとしては端末13の表
示画面13aに従い、実線で示す巡回移動経路108に
沿ってサービスカー34を走行させ各巡回地で作業を行
うことで、サービス巡回をきわめて効率的に行うことが
できる。すなわち従来は図5に破線で示すように前回の
サービス巡回時から一定の時間が経過すれば、移動作業
機械31A〜31Dのすべてを通る巡回経路109を一
律に設定してすべての車両に対して作業を行うようにし
ていた。これに対して本実施形態によれば、前回のサー
ビス巡回時から稼働時間が進んでいない(サービスメー
タ増加値「3H」、「10H」)移動作業機械31A、
31Cを回避した巡回移動経路108をもって作業がな
されるので無駄な作業を回避することができる。
【0151】なお図5に実線で示す巡回移動経路108
は自動的に生成するのではなくサービスマンの判断によ
って設定してもよい。
【0152】また上述した実施形態では管理者側の端末
11からサービスカー34搭載の端末13に作業指示デ
ータを送信しているが、管理者側の端末11から移動作
業機械運搬車35に搭載された端末14に作業指示デー
タを送信して運搬積込み作業を効率的に行わせる実施も
可能である。
【0153】この場合移動作業機械運搬車35の端末1
4には、積載地である移動作業機械31の現在位置と、
積載した車両を降車させる降車地106の位置と、「終
わり次第戻れ」というメッセージの各データからなる電
子メールが送信される。
【0154】これに応じて運搬車35の端末14の表示
画面14aには、図4に示すように移動作業機械31の
アイコンが地図上の現在位置に表示されるとともに降車
地106のアイコンが地図上の対応する位置に表示され
る。なお自己の車両35の現在位置は自己の車両35に
搭載されたGPSセンサ57によって検出され、画面1
4a上に表示される。さらに端末14の表示画面のメッ
セージ部107には、電子メールにて送信されたメッセ
ージ(「指示メッセージ:終わり次第戻れ」)が表示さ
れる。これにより運搬車35に乗車しているオペレータ
は、つぎの運搬対象が移動作業機械31であることと、
その現在位置と、その車両を降車させる地点と、具体的
な作業内容とを表示画面14a上から認識することがで
きる。
【0155】また端末14には、自動運搬ルート生成プ
ログラムが記憶、格納されている。この自動運搬ルート
生成プログラムでは、自己の車両35の現在位置から積
載地31を通り降車地106に至るまでのルートとして
自己の車両35が通過できる幅の道路のみを選択した最
短の運搬移動経路を自動的に生成する処理が行われる。
よってこの自動運搬ルート生成プログラムが実行される
と端末14の表示画面14aには、自己の車両35が通
過できない道幅の狭い道路105が回避された、自己の
車両35から移動作業機械31を通って降車地106に
至るまでの最短の運搬移動経路104が表示される。
【0156】ここで作業指示内容通りの作業が可能であ
れば表示画面14a上の「了解」を示すボタン110が
クリック操作される。また運搬車35が積載地31に到
着して積込み作業に取りかかる際には、表示画面14a
上の「積載」を示すボタン114がクリック操作され
る。また運搬車35が降車地106に到着して降車作業
に取りかかる際には、表示画面14a上の「降車」を示
すボタン115がクリック操作される。また運搬車35
の積込み運搬(降車)作業が終了した際には、表示画面
14a上の「終了」を示すボタン112がクリック操作
される。また何らかの事情により作業指示内容通りの作
業を受けることができないときには、表示画面14a上
の「休止」を示すボタン111がクリック操作される。
これら端末14でのクリック操作による入力操作内容は
電子メールによって端末14から管理者側の端末11に
送信される。端末11では、この電子メールを受信する
ことにより運搬車35の作業進行状態を把握することが
できる。なお入力操作は、クリック操作、キー操作、パ
ネルタッチ操作などのタッチ操作以外に音声による入力
操作を採用してもよい。
【0157】よってオペレータとしては端末14の表示
画面14aに従い、運搬移動経路104に沿って運搬車
35を走行させ作業を行うことで、積込み運搬(降車)
作業をきわめて効率的に行うことができる。さらに降車
後の運搬車35(空車状態)の帰路を別の移動作業機械
31〜33の運搬に当て込むなど一層の効率化を図るこ
とができる。
【0158】さらに管理者側の端末11から油圧ショベ
ルなどの移動作業機械31搭載の端末に作業指示データ
を送信して掘削作業等を効率的に行わせる実施も可能で
ある。
【0159】たとえば移動作業機械31の端末に、その
日の掘削量の目標、作業の終了時刻、積込み先のダンプ
トラックの現在位置を示すデータを送信することで、端
末の表示画面上にこれらを表示させ、オペレータに表示
画面に従い作業機の操作を行わせ、土砂を掘削しダンプ
トラックに積み込む一連の作業を効率よく行わせること
ができる。
【0160】ところで本実施形態ではインターネット2
上の電子メールのサービスを利用してデータを送受信し
ている。この場合メールサーバとしてのサーバ端末21
はメールボックス内の電子メールの有無の確認を一定周
期で行う。このため電子メールが端末(たとえば端末1
1)で送信されてからメールアドレス先の移動体(たと
えば移動作業機械31)で実際に受信されるまでには一
定の遅れが生じる。
【0161】本実施形態では通信衛星9による衛星無線
通信によってデータの送受信が行われる。衛星無線通信
では、衛星の最大仰角が小さく移動体との見通しが得ら
れないなど送受信器間での通信環境が良好でない場合に
は、通信回線5を確保することができないため、何度か
通信を試みる処理が行われる。このため通信衛星9から
データを送信してから移動体(たとえば移動作業機械3
1)で実際に受信されるまでには通信環境に起因した遅
れが生じる。
【0162】このように本実施形態の通信システムで
は、要求元の端末で電子メールを送信してから要求先の
移動体で受信するまでには、たとえば数分の時間差が生
じる。このようなリアルタイム性の低い通信システムに
おいては、要求元の端末のオペレータに通信状態不明か
らくる不安感を与え作業効率に影響を及ぼすおそれがあ
る。また通信状態が不明であるが故に重複した内容の電
子メールを再送信してしまい通信コストに影響を及ぼす
おそれがある。
【0163】よって端末の表示画面に、各移動体との通
信状態を表示させて、通信状態不明に起因する作業効率
の低下、通信コストの上昇を回避することが望まれてい
る。
【0164】さらに本実施形態では一の移動体に対して
複数の端末から移動体情報の要求が出される。したがっ
て現在得られている移動体情報がどの程度新しいもので
あるか(いつ移動体情報の要求があったのか)は、一の
端末だけでは判断することはできない。よって端末の表
示画面に、移動体に最後に要求があってからの時間経過
を表示させて、現在得られている移動体情報がどの程度
新しいものであるかという移動体の管理上の情報をオペ
レータに知らしめることが望まれている。
【0165】以下に述べる実施形態はこれら要求に応え
るものである。
【0166】すなわち図31に示すように、端末11に
は、複数の移動体31〜35それぞれに対応づけて、移
動体識別子としてのアイコン(油圧ショベルの絵、サー
ビスカーの絵、トレーラの絵等)が表示されている。そ
して要求元の端末11から要求先の移動作業機械31に
対して移動体情報を要求する電子メールが送信される
と、通信状態に応じて当該移動作業機械31のアイコン
が図16(a)に示す態様で表示内容が変化する。
【0167】すなわち図16(a)に示すように端末1
1と移動作業機械31との間での通信状態つまり通信手
順が「要求なし」、「要求中」、「返信あり」、「返信
なし」と変化するに応じて当該移動作業機械31のアイ
コンの色が「青」、「黄」、「緑」、「赤」と変化す
る。
【0168】これを図15に示すフローチャートを併せ
参照して説明する。
【0169】図15は通信手順に応じて表示を遷移させ
ていく処理の手順を示している。この処理はサーバ端末
21で実行され、その処理結果は端末11の表示画面に
表示される。
【0170】まず初期状態では、移動作業機械31のア
イコンは、「要求なし」に対応する「青」色に表示され
ている(ステップ201)。
【0171】ここで要求元の端末11から要求先の移動
作業機械31に対して移動体情報を要求する電子メール
が送信され、移動作業機械31宛のメールボックスに当
該電子メールが格納されると(ステップ202の判断Y
ES)、移動作業機械31のアイコンは、「要求中」に
対応する「黄」色の表示に遷移する(ステップ20
3)。
【0172】ここで要求先の移動作業機械31から返信
されてきた電子メールがメールボックスに格納されると
(ステップ204の判断YES)、移動作業機械31の
アイコンは、「返信あり」に対応する「緑」色の表示に
遷移する(ステップ207)。「返信あり」の状態に遷
移してから1日経過すると(ステップ208の判断YE
S)、移動作業機械31のアイコンは、「要求なし」に
対応する「青」色の表示に戻る(ステップ201)。こ
の場合返信されてきた移動体情報が表示先端末(たとえ
ば端末12)に送信され表示された時点で、ステップ2
07からステップ201に移行させて「要求なし」に対
応する「青」色の表示に戻すようにしてもよい。
【0173】これに対して要求先の移動作業機械31か
ら返信されるべき電子メールがメールボックスに格納さ
れない場合には(ステップ204の判断NO、ステップ
205の判断YES)、無線通信回線5の確保が難しい
ものと判断して、移動作業機械31のアイコンは、「返
信なし」に対応する「赤」色の表示に遷移する(ステッ
プ206)。
【0174】なお上述した説明では端末11から移動作
業機械31に移動体情報を要求する場合を想定したが、
各端末11、12…から各移動体31、32、33、3
4、35に対して移動体情報を要求する場合について
も、同様にして、要求先の移動体のアイコンが、要求元
の端末において通信状態に応じて変化する。
【0175】以上のように本実施形態によれば、リアル
タイム性の低い通信手段を用いた場合であっても、通信
状態に応じて表示内容が変化し、「通信の遅れの度合
い」を端末11の表示画面で認識することができる。ま
た他の端末と重複して要求することがなくなる。このた
め通信状態不明に起因する作業効率の低下、通信コスト
の上昇を回避することができる。
【0176】つぎに端末11の表示画面に、移動体に最
後に要求があってからの時間経過を表示させて、現在得
られている移動体情報がどの程度新しいものであるかと
いう移動体の管理上の情報をオペレータに知らしめるこ
とができる実施形態について説明する。
【0177】すなわち図18に示すように各端末11、
12…と移動作業機械31との通信状態つまり各端末1
1、12…から移動作業機械31に最後に要求があって
からの経過時間が「1日以内要求していない」、「1日
から3日要求していない」、「3日から1週間要求して
いない」、「1週間以上要求していない」と変化するに
応じて当該移動作業機械31のアイコンの色が「青」
(「要求なし#0」)、「黄」(「要求なし#1」)、
「ピンク」(「要求なし#2」)、「赤」(「要求なし
#3」)と変化する。
【0178】図18に示すように端末11、12…から
要求先の移動作業機械31に対して移動体情報を要求す
る電子メールが送信され、移動作業機械31宛のメール
ボックスに当該電子メールが格納されると(ステップ3
01の判断YES)、タイマがリセットされ(ステップ
305)、移動作業機械31のアイコンは「要求なし#
0」に対応する「青」色の表示に遷移する(ステップ3
06)。
【0179】そしてタイマがリセットされてからの経過
時間が1日以内である場合には(ステップ302の判断
NO)、移動作業機械31のアイコンは「要求なし#
0」に対応する「青」色の表示に維持される(ステップ
306)。
【0180】またタイマがリセットされてからの経過時
間が1日を超えて3日以内である場合には(ステップ3
02の判断YES、ステップ303の判断NO)、移動
作業機械31のアイコンは「要求なし#1」に対応する
「黄」色の表示に遷移する(ステップ307)。
【0181】またタイマがリセットされてからの経過時
間が3日を超えて1週間以内である場合には(ステップ
303の判断YES、ステップ304の判断NO)、移
動作業機械31のアイコンは「要求なし#2」に対応す
る「ピンク」色の表示に遷移する(ステップ308)。
【0182】またタイマがリセットされてからの経過時
間が1週間を超えた場合には(ステップ304の判断Y
ES)、移動作業機械31のアイコンは「要求なし#
3」に対応する「赤」色の表示に遷移する(ステップ3
09)。
【0183】タイマの計時中に端末11、12…から要
求先の移動作業機械31に対して移動体情報を要求する
電子メールが送信され、移動作業機械31宛のメールボ
ックスに当該電子メールが格納されると(ステップ30
1の判断YES)、タイマがリセットされ(ステップ3
05)、移動作業機械31のアイコンは「要求なし#
0」に対応する「青」色の表示に遷移する(ステップ3
06)。
【0184】なお上述した説明では端末11上で移動作
業機械31に対して最後に要求があってからの時間経過
を表示する場合を想定したが、他の移動体32〜35に
ついても同様に表示される。また他の端末12…におい
ても各移動体31、32、33、34、35に対して最
後に要求があってからの時間経過が表示される。
【0185】以上のように本実施形態によれば、各移動
体31〜35に最後の要求があってからの経過状況を端
末の表示画面で認識することができ、移動体31〜35
について現在得られている移動体情報がどの程度新しい
ものであるかという管理上の情報を知ることができる。
【0186】上記実施形態については種々の変形が可能
である。以下図16(b)〜(d)、図17、図19、
図20について説明する。
【0187】つぎに端末11の表示画面に、移動体から
移動体情報を示す電子メールの着信が最後にあってから
の時間経過を表示させて、現在得られている移動体情報
がどの程度新しいものであるかという移動体の管理上の
情報をオペレータに知らしめることができる実施形態に
ついて説明する。ここで「着信」とは移動体から移動体
情報を示す電子メールが返信される場合と、後述するよ
うに端末側から要求せずとも移動体から移動体情報を示
す電子メールが自動発信される場合の両方を含む。
【0188】すなわち図19に示すように移動作業機械
31との通信状態つまり移動作業機械31からサーバ端
末21に最後の着信(返信、自動発信)があってからの
経過時間が「1日以内着信なし」、「1日から3日着信
なし」、「3日から1週間着信なし」、「1週間以上着
信なし」と変化するに応じて当該移動作業機械31のア
イコンの色が「青」(「着信なし#0」)、「黄」
(「着信なし#1」)、「ピンク」(「着信なし#
2」)、「赤」(「着信なし#3」)と変化する。
【0189】図19に示すように、移動作業機械31か
ら返信ないしは移動作業機械31で自動発信された電子
メールがサーバ端末21のメールボックスに格納される
と(ステップ401の判断YES)、タイマがリセット
され(ステップ405)、移動作業機械31のアイコン
は「着信なし#0」に対応する「青」色の表示に遷移す
る(ステップ406)。
【0190】そしてタイマがリセットされてからの経過
時間が1日以内である場合には(ステップ402の判断
NO)、移動作業機械31のアイコンは「着信なし#
0」に対応する「青」色の表示に維持される(ステップ
406)。
【0191】またタイマがリセットされてからの経過時
間が1日を超えて3日以内である場合には(ステップ4
02の判断YES、ステップ403の判断NO)、移動
作業機械31のアイコンは「着信なし#1」に対応する
「黄」色の表示に遷移する(ステップ407)。
【0192】またタイマがリセットされてからの経過時
間が3日を超えて1週間以内である場合には(ステップ
403の判断YES、ステップ404の判断NO)、移
動作業機械31のアイコンは「着信なし#2」に対応す
る「ピンク」色の表示に遷移する(ステップ408)。
【0193】またタイマがリセットされてからの経過時
間が1週間を超えた場合には(ステップ404の判断Y
ES)、移動作業機械31のアイコンは「着信なし#
3」に対応する「赤」色の表示に遷移する(ステップ4
09)。
【0194】タイマの計時中に移動作業機械31から返
信ないしは移動作業機械31で自動発信された電子メー
ルがサーバ端末21のメールボックスに格納されると
(ステップ401の判断YES)、タイマがリセットさ
れ(ステップ405)、移動作業機械31のアイコンは
「着信なし#0」に対応する「青」色の表示に遷移する
(ステップ406)。
【0195】なお上述した説明では移動作業機械31か
ら最後の着信があってからの時間経過を表示する場合を
想定したが、他の移動体32〜35についても同様に表
示される。また他の端末12…においても各移動体3
1、32、33、34、35から最後の着信があってか
らの時間経過が表示される。
【0196】以上のように本実施形態によれば、各移動
体31〜35から最後の着信があってからの経過状況を
端末の表示画面で認識することができ、移動体31〜3
5について現在得られている移動体情報がどの程度新し
いものであるかという管理上の情報を知ることができ
る。また移動体(たとえば移動体31)が定期的な周期
で自動発信されている場合には、移動体31から最後の
着信があってからの時間経過の表示内容から、移動体3
1が自動発信する際に通信上の何らかの障害が生じたか
否かを端末側で判別することができる。
【0197】つぎに移動体に対して要求を出してから応
答がされるまでの経過時間を表示させ、通信が正常に行
われているか否かを端末11の表示画面で判別すること
ができる実施形態について図20を参照して説明する。
【0198】すなわち図20に示すように端末11から
移動作業機械31に最後に要求があってから応答がない
状態が継続している時間が変化するに応じて、つまり
「1分以下応答なし」、「1分から3分以下応答な
し」、「3分から10分応答なし」、「10分以上応答
なし」と変化するに応じて、当該移動作業機械31のア
イコンの色が「緑」(「応答なし#0」)、「黄」
(「応答なし#1」)、「ピンク」(「応答なし#
2」)、「赤」(「応答なし#3」)と変化する。また
各端末11、12…から移動作業機械31に要求がない
状態(応答があった状態)では、「青」(「要求な
し」)に表示される。
【0199】図20に示すように、要求元の端末11か
ら要求先の移動作業機械31に対して移動体情報を要求
する電子メールが送信され、これに応答して要求先の移
動作業機械31から返信されてきた電子メールがメール
ボックスに格納されると(ステップ501の判断YE
S)、移動作業機械31のアイコンは、「要求なし」に
対応する「青」色に遷移する(ステップ506)。
【0200】そして要求先の移動作業機械31からの返
信電子メールがメールボックスに格納されていない(ス
テップ501の判断NO)状態では、つぎのステップ5
02に移行される。
【0201】ステップ502では、要求元の端末11か
ら要求先の移動作業機械31に対して移動体情報を要求
する電子メールが送信され、移動作業機械31宛のメー
ルボックスに格納されたか否か、つまり要求があったか
否かが判断される(ステップ502)。
【0202】要求があった場合には(ステップ502の
判断YES)、タイマがリセットされ、タイマがリセッ
トされてからの経過時間が1分以内である場合には(ス
テップ503の判断NO)、移動作業機械31のアイコ
ンは「応答なし#0」に対応する「緑」色の表示に遷移
する(ステップ507)。
【0203】またタイマがリセットされてからの経過時
間が1分を超えて3分以内である場合には(ステップ5
03の判断YES、ステップ504の判断NO)、移動
作業機械31のアイコンは「応答なし#1」に対応する
「黄」色の表示に遷移する(ステップ508)。
【0204】またタイマがリセットされてからの経過時
間が3分を超えて10分以内である場合には(ステップ
504の判断YES、ステップ505の判断NO)、移
動作業機械31のアイコンは「応答なし#2」に対応す
る「ピンク」色の表示に遷移する(ステップ509)。
【0205】またタイマがリセットされてからの経過時
間が10分間を超えた場合には(ステップ505の判断
YES)、移動作業機械31のアイコンは「応答なし#
3」に対応する「赤」色の表示に遷移する(ステップ5
10)。
【0206】タイマの計時中に、要求先の移動作業機械
31から返信されてきた電子メールがメールボックスに
格納されると(ステップ501の判断YES)、移動作
業機械31のアイコンは、「要求なし」に対応する
「青」色に遷移する(ステップ506)。
【0207】なお上述した説明では端末11上で移動作
業機械31に対して要求があってから応答がされるまで
の時間経過を表示する場合を想定したが、他の移動体3
2〜35についても同様に表示される。また、他の端末
12…においても、各移動体31、32、33、34、
35に対して要求があってからの時間経過が表示され
る。
【0208】以上のように本実施形態によれば、移動体
に対して要求を出してから応答がされるまでの経過時間
を表示するようにしたので、通信が正常に行われている
か否かを端末上の表示画面で容易に判別することができ
る。
【0209】なお以上の説明では図16(a)に示すよ
うに端末11と移動作業機械31との間での通信状態に
応じて当該移動作業機械31のアイコン全体の色を変化
させて表示しているが、アイコンの色の組み合わせ、配
色、塗りつぶしの模様などを変化させてもよい。また色
以外の構成要素を変化させてもよい。
【0210】たとえば図16(b)に示すように端末1
1と移動作業機械31との間での通信状態に応じて当該
移動作業機械31のアイコンの形状を変化させて表示し
てもよい。たとえば油圧ショベルのアイコンであれば、
作業機の位置や丸みなどの部分を変えることができる。
【0211】また図16(c)に示すように端末11と
移動作業機械31との間での通信状態に応じて当該移動
作業機械31のアイコンの大きさを変化させて表示して
もよい。たとえば図16(c)に示す「要求中」の場合
には、油圧ショベルのアイコンが大から中へ中から大へ
と大きさが周的的に変化する。
【0212】また図16(d)に示すように端末11と
移動作業機械31との間での通信状態に応じて当該移動
作業機械31のアイコンの動きを変化させて表示しても
よい。たとえば図16(c)に示す「要求なし」の場合
には油圧ショベルのアイコンが停止し、「要求中」の場
合には、油圧ショベルのアイコンが回転し、「返信あ
り」の場合には、油圧ショベルのアイコンが直線的に移
動し、「返信なし」の場合には、油圧ショベルのアイコ
ンがジャンプする。
【0213】また端末11と移動作業機械31との間で
の通信状態に応じて当該移動作業機械31のアイコンの
点滅パターンを変化させて表示してもよい。たとえば点
滅周期を変化させることが考えられる。
【0214】また移動作業機械31の絵を変化させる代
わりに、移動作業機械31を識別する文字などの識別符
号を変化させるようにしてもよい。たとえば移動作業機
械31の車体番号、愛称などを示す文字の色を変化させ
たり、点滅させることが考えられる。
【0215】以上のようにして、たとえば図15に示す
処理の結果として、図17(a)示すように、端末11
上の表示画面に、複数の移動作業機械31、32、3
3、36、37、38のアイコンが、移動体情報(「車
番」、「位置」、「サービスメータ」)に対応づけられ
て表示されることになる。この場合同図17(a)に示
すように、各移動作業機械31、32、33、36、3
7、38のアイコンを、予め設定された順序で画面上に
表示することができる。
【0216】また同図17(b)に示すように、各移動
作業機械31、32、33、36、37、38のアイコ
ンを通信状態に応じて並び換えて、「要求中」に対応す
る移動作業機械31、32のアイコンを上位に表示さ
せ、「要求なし」に対応する作業作業機械33、36、
37のアイコンを下位に表示させることもできる。
【0217】また同図17(c)に示すように、各移動
作業機械31、32、33、36、37、38のアイコ
ンのうち、「要求中」に対応する移動作業機械31、3
2のアイコンのみを抽出して表示させてもよい。
【0218】以上のように本実施形態によれば通信状態
の変化に応じて端末の表示内容を変化させるようにして
いるので、通信状態不明からくる作業効率の低下を防止
でき通信コストの上昇を防止することができる。また各
移動体の移動体情報がどの程度新しいものであるかとい
う管理上の情報(保守、点検は最近なされたのか等)を
表示画面から得ることができる。
【0219】この通信状態の変化に応じて端末の表示内
容を変化させる実施形態は、図1に示す通信システムに
限定されることなく任意の通信システムに適用すること
ができる。最低2つの通信局を備え、2つの通信局間で
通信を行う通信システムであれば適用可能である。
【0220】つぎに移動体31〜35側で自ら電源を間
欠的にオフすることによって通信上の無駄な電力消費を
抑えることができる実施形態について説明する。
【0221】建設機械のような移動作業機械はエンジン
が稼働していない時間帯(つまり電源がオフ操作されて
いる時間帯)が長い。
【0222】図21において仮に、エンジンがオフされ
ている間でも電源であるバッテリ63(定格電圧24
V)と通信端末56を常時電気的に接続しておくと、エ
ンジンが稼働されていないためバッテリ63が発電機
(オルタネータ)によって充電されない。このためバッ
テリ63で放電が急速に進行する。一方、仮に、エンジ
ンがオフされている間にバッテリ63と通信端末56と
の電気的な接続を常時オフしておくと、複数の端末1
1、12…との間で通信が不可能となる。このためエン
ジンオフ時に端末11、12…側から移動体情報の要求
があった場合にこれに応答することができない。
【0223】そこで以下に述べる実施形態は、建設機械
など、エンジンが稼働していない時間が長い移動体31
〜35であってもエンジンのオフ中に複数の端末11、
12…との間の通信を可能とし端末11、12…からの
要求に応答することができるようにするとともに、無駄
な電力消費を抑えることができるようにするものであ
る。図21はこの実施形態の構成を示す。
【0224】図2で説明したように移動作業機械31の
車体内には通信端末56が設けられている。そしてこの
通信端末56のパワー端子はバッテリ63に電気的に接
続されている。通信端末56内には主要電源回路が設け
られており、この主要電源回路にバッテリ63の電力が
供給されることによって電力が消費される。通信端末5
6内には内部プログラム(ソフトウエアタイマ)が格納
されるか内部電源回路(ハードタイマ)が組み込まれて
おり、これらにより主要電源回路の駆動が間欠的にオ
ン、オフされ、周期的に主要電源回路で省電力がなされ
るよう動作する。
【0225】通信端末56のスリープ制御端子に入力さ
れるエンジンキースイッチ信号S1のレベルはソフトウ
エアによって監視されており、オン信号でかつ通信端末
56の主要電源回路がオフである場合に主要電源回路を
強制的に駆動する処理が行われる。またハード的に主要
電源回路を駆動させるように構成してもよい。
【0226】すなわち通信端末56のスリープ制御端子
にエンジンキースイッチ信号S1のオフ信号(論理
「0」レベルの信号)が入力されている場合には、通信
端末56内の主要電源回路とバッテリ63との電気的な
接続が所定のデューティ比でオン、オフされ、主要電源
回路の駆動がオン、オフされ通信端末56の起動はオ
ン、オフし、通信処理が一定周期で行われる(通信端末
56のスリープ機能がオン)。
【0227】通信端末56のスリープ制御端子にエンジ
ンキースイッチ信号S1のオン信号(論理「1」レベル
の信号)が入力されるに応じて通信端末56内の主要電
源回路とバッテリ63とが電気的に接続され、主要電源
回路が駆動され通信端末56は起動し通信処理が行われ
る(通信端末56のスリープ機能がオフ(強制的解
除))。よってエンジンがオンの間は常時通信端末56
は起動している状態となる。
【0228】一方通信コントローラ54のパワー端子は
エンジンキースイッチ64を介してバッテリ63に電気
的に接続されている。エンジンキースイッチ64がオフ
操作されるに応じて通信コントローラ54とバッテリ6
3との電気的な接続が遮断されるとともに移動作業機械
31のエンジンの稼働が停止される。エンジンキースイ
ッチ64がオン操作されるに応じて通信コントローラ5
4から通信端末56のスリープ制御端子に対してエンジ
ンキースイッチ信号S1のオン信号(論理「1」レベル
の信号)が出力される。
【0229】つぎに通信端末56で行われる処理につい
て図7に示すタイミングチャートを用いて説明する。
【0230】図7(a)はエンジンキースイッチ64の
操作信号S1を示し、図7(b)は通信端末56と通信
衛星9との通信状態を示している。通信中を論理「1」
レベルで示している。図7(c)は通信端末56の起動
状態を示している。論理「1」レベルが起動状態(省電
力動作がオフ)に対応し、論理「0」レベルが起動オフ
(スリープ)状態(省電力動作がオン)に対応してい
る。通信端末56の起動はデューティ比D(=(τ/
T)×100%)で間欠的にオン、オフされる。省電力
動作がオフされ通信端末56が起動されるタイミング
で、必要に応じて通信端末56から通信衛星9に対して
現在位置、サービスメータ値、燃料残量、バッテリ電
圧、車体エラーコードなどの移動体情報を示す信号が送
信される。
【0231】同図7に示すように、エンジンキースイッ
チ信号S1がオンの状態を維持している場合には常に通
信端末56が起動されている。
【0232】エンジンキースイッチ信号S1がオンから
オフに切り換えられると、矢印aに示すように通信端末
56の起動はデューティ比D(=(τ/T)×100
%)で間欠的にオン、オフされる(スリープ機能がオ
ン)。
【0233】すなわち図8(b)は図7(c)に対応す
る省電力動作のオン、オフを示すタイミングチャートで
あり、図8(c)は通信衛星9から通信端末56に対す
る呼びかけの信号の送信状態を示している。論理「1」
レベルが送信中を示している。
【0234】これら図に示すように一定時間(起動周
期)T内には必ず起動している時間τつまり通信衛星9
との間で送受信できる時間が存在している(図8(c)
の斜線参照)。通信応答時間の期待値としてはT/2で
ある(平均がT/2)。また消費電力はτ/Tに抑えるこ
とができる。起動周期Tで省電力動作している通信端末
56と通信衛星9とが送受信できるようにするために
は、通信衛星9から通信端末56に対してT以上の時間
継続して信号を送出している必要がある(図8(b)、
(c)参照)。起動周期Tは通信の緊急度、通信衛星9
からの送信されている信号の継続時間に対する安全率に
応じて定められる。
【0235】また起動時間τは、送受信手続きに要する
時間以上を確保する必要がある。ただし起動時間τが小
さいほど省電力の効果は大きい。
【0236】以上のようにしてTなる周期で定期的に通
信端末56を起動することによって通信応答時間の期待
値を確保することができるとともに、消費電力を抑制す
ることができる。
【0237】ただし図7に示すようにエンジンキースイ
ッチ信号S1がオンからオフに切り換えられられても、
矢印cに示すように通信端末56と通信衛星9との間で
通信中であれば、矢印dに示すように通信が終了した時
点からスリープ機能がオンされる。
【0238】エンジンキースイッチ信号S1がオフから
オンに切り換えられると、矢印bに示すようにスリープ
機能は強制的に解除される。
【0239】以上のように本実施形態によれば、エンジ
ンが稼働すればスリープ機能を強制的に解除しエンジン
稼働中に常に通信端末56を起動させるようにしている
ので、エンジン稼働時に発生した突発的な車両の異常と
いった移動体情報を送信することができ安全性を確保す
ることができる。またエンジンが稼働を停止しても通信
中であれば通信終了まで通信端末56を起動させたまま
としているので、通信を確実に行うことができる。
【0240】上記デューティ比Dはバッテリ63の端子
電圧に応じて変化させることができる。
【0241】バッテリ63の電圧はバッテリ電圧入力回
路に入力され図8(a)に示す特性に従いデューティ比
Dが変化する。
【0242】すなわちバッテリ63の電圧が低くなるに
伴いデューティ比Dが小さくなり起動周期Tが長くな
り、バッテリ63の電圧の更なる低下が抑えられる。
【0243】また図8(a)に示す特性と同様な特性を
もって、エンジンの稼働時間が短くなるに伴いデューテ
ィ比Dを小さくし起動周期Tを長くすることで、バッテ
リ63の電圧の更なる低下を抑えるようにしてもよい。
エンジンの稼働時間はサービスメータの増加値から求め
られる。スリープ機能がオンされる前(間欠的な省電力
動作が開始される前)までのエンジンの連続稼働時間が
サービスメータの増加値から求められ、この連続稼働時
間に応じてデューティ比Dが変化する。この場合はバッ
テリ電圧入力回路の配設が不要となる。
【0244】上述した図21に示す構成によれば、通信
端末56内の処理によって省電力動作がなされるので、
他の機器や配線異常などの影響を受けないという利点が
ある。図21の構成の代わりに図22に示す構成を採用
してもよい。すなわち通信端末56とは別の機器たとえ
ば通信コントローラ54にエンジンキースイッチ64オ
フ時の省電力動作制御機能を持たせ、この通信コントロ
ーラ54によって通信端末56とバッテリ63との間の
電気的な接続を間欠的にオン、オフ制御してもよい。
【0245】すなわち図22に示すように通信端末56
のパワー端子は電源スイッチ65を介してバッテリ63
に電気的に接続されている。電源スイッチ65がオフさ
れるに応じて通信端末56とバッテリ63との電気的な
接続が遮断される。
【0246】一方通信コントローラ54のパワー端子は
バッテリ63に電気的に接続されている。またエンジン
キースイッチ64の操作信号S1が通信コントローラ5
4に入力される。また通信端末56から通信コントロー
ラ54に、通信状態を示す信号S3が入力される。通信
端末56が通信衛星9と通信中であれば通信状態信号S
3は論理「1」レベルとなる。
【0247】通信コントローラ54内にはソフトウエア
タイマが格納されるかハードタイマが組み込まれてお
り、電源スイッチ65に対して電源スイッチ駆動信号S
2が出力される。
【0248】通信コントローラ54では図7で説明した
のと同様の処理が実行される。
【0249】図7(a)は通信コントローラ54に入力
されるエンジンキースイッチ64の操作信号S1を示
し、図7(b)は通信端末56から通信コントローラ5
4に入力される通信状態信号S3を示し、図7(c)は
通信コントローラ54から電源スイッチ65に出力され
る電源スイッチ駆動信号S2を示している。
【0250】よって図21に示す構成と同様に、エンジ
ンの稼働が停止すれば(信号S1がオフ)、所定のデュ
ーティ比Dで通信端末56の起動がオン、オフ制御され
る(信号S2がオン、オフ)。またエンジンが稼働すれ
ば(信号S1がオン)、上記スリープ機能が強制的に解
除されエンジン稼働中は常に通信端末56が起動した状
態となる(信号S2がオン)。またエンジンが稼働を停
止しても通信中(S3がオン)であれば通信終了まで通
信端末56を起動させたままの状態となる(S2がオ
ン)。
【0251】なお同様にしてデューティ比Dはバッテリ
63の端子電圧やエンジンの稼働時間に応じて変化させ
ることができる。
【0252】上記実施形態については種々の変形が可能
である。以下図13、図23、図24、図25について
説明する。
【0253】上記デューティ比Dは、移動作業機械31
の位置情報に応じて変化させてもよい。
【0254】図23は移動作業機械31の設定範囲に対
する相対的な移動距離に応じてデューティ比Dを変化さ
せる実施形態を示している。
【0255】同図23(a)は移動作業機械31が地図
上の設定範囲117から逸脱していくに応じて、起動周
期Tを短くし、ティーティ比Dを大きくする様子を示し
ている。
【0256】すなわち一般の自動車などは自走により移
動することが殆どである。これに対して建設機械などの
移動作業機械31にあっては、自走により長距離を移動
する状況は少なく、ほとんどの場合自車のエンジンの稼
働を停止しトレーラなどに積載された状態で移動する。
そしてこの場合端末11側で管理しているトレーラ35
に移動作業機械31が積み込まれ運搬されているとは限
らず、管理外のトレーラに移動作業機械31が積み込ま
れ、海外等へ不法に持ち出されてしまうこともある。ま
たトレーラ35によって不用意に運搬され行政上許可さ
れていない作業現場に許可なく移動作業機械31が持ち
込まれる可能性もある。
【0257】よって移動作業機械31のエンジンの稼働
が停止している場合に、通信に伴う電力消費を抑えつ
つ、端末11からの要求に応じて当該移動作業機械31
の移動位置を端末11上に表示させて、移動作業機械3
1の移動軌跡を管理、監視する必要がある。
【0258】そこで、端末11の表示画面の地図上で、
正常であれば移動作業機械31が存在しているであろう
所定の範囲117が設定される。この設定範囲117
は、たとえば端末11側の管理者の担当管理地域、行政
上認可されている作業現場などである。
【0259】移動作業機械31の通信端末56の起動
は、前述した図7に示すように所定のデューティ比D
(=(τ/T)×100%)で間欠的にオン、オフされ
る。そして図7(c)に示すように省電力動作がオフさ
れ(電源スイッチ駆動信号S2がオンされ)通信端末5
6が起動されるタイミングで、端末11からの要求に応
じて通信端末56から通信衛星9に対して現在位置(他
に、サービスメータ値、燃料残量、バッテリ電圧、車体
エラーコードなどの移動体情報を含ませてもよい)を示
す信号が送信される。これにより表示先端末である端末
11に、移動作業機械31の逐次の移動位置が表示され
る。
【0260】移動作業機械31の位置は図2に示すよう
にGPSセンサ57で検出される。この場合GPS計測
装置(GPSアンテナ59、GPSセンサ57、通信コ
ントローラ54)の消費電力が少ないのであれば、これ
らGPS計測装置を直接バッテリ63に電気的に接続し
て常時動作させることができる。またこれらGPS計測
装置の消費電力が大きい場合には、通信端末56と同様
にして上記スリープ機能をオンさせて省電力動作のオ
ン、オフを行わせ、省電力動作オン時(通信端末56の
起動時)のみにGPS計測装置を動作させて位置を計測
するようにしてもよい。
【0261】移動作業機械31では、GPSセンサ57
で検出された位置と、設定範囲117の境界位置とを比
較して、その比較結果に応じて起動周期Tを変化させる
処理が実行される。
【0262】図23(d)は移動作業機械31の設定範
囲117に対する相対位置(時間経過)に応じて起動周
期Tが変化する様子を示している。
【0263】図23(a)に示すように、正常な設定範
囲117内の位置A、Bに移動作業機械31が存在して
いる場合には、起動周期Tは最大の周期T1となる。
【0264】しかし移動作業機械31が正常な設定範囲
117の境界位置Cに達した時点で、正常範囲から逸脱
し異常事態が発生した(許可地域外移動)ものと判断
し、移動軌跡の詳細情報を得るべく、起動周期Tは、最
大周期T1よりも短い周期T2となる(図23(d)参
照)。
【0265】移動作業機械31が、正常な設定範囲11
7の境界位置から更に所定距離L0だけ離間した位置D
に達した時点で、移動軌跡の更に詳細な情報を得るべ
く、起動周期Tは、周期T2よりも更に短い周期T3と
なる(図23(d)参照)。以後正常な設定範囲117
からの離間距離が大きくなるに応じて起動周期TをT4
(<T3)…と順次短くして最終的に周期0(ディーテ
ィ比D=1)にすることができる。
【0266】なお図23(c)のグラフに示すように、
正常な設定範囲117の境界位置に対する離間距離Lが
大きくなるに応じて、起動周期Tを連続的に短くしても
よい。
【0267】通信端末56の起動周期Tが短くなるに伴
い端末11からの要求に対する応答が速くなる。なお後
述するように移動作業機械31が自動発信をしている場
合には、位置情報という移動体情報の発信間隔が短くな
る。
【0268】よって移動作業機械31が正常な設定範囲
117から離間していくに応じて、表示先端末である端
末11の表示画面には、より詳細な移動軌跡(表示され
る各移動位置間の時間間隔が短い移動軌跡)が表示され
ることになる。このため許可地域外移動といった異常事
態に対して迅速かつ的確に対処することができる。しか
も移動作業機械31が正常な設定範囲117から離間し
ていくに応じて通信端末56の起動のオン、オフのディ
ーティ比Dを大きくしているので、通信に伴う電力消費
を抑えると同時に異常事態に対する的確な監視をも行う
ことができる。
【0269】図23(b)は移動作業機械31が地図上
の設定範囲118に侵入していくに応じて、起動周期T
を短くし、ティーティ比Dを大きくする様子を示してい
る。
【0270】図23(a)と同様に、端末11の表示画
面の地図上で、正常であれば移動作業機械31が持ち込
まれないであろう所定の範囲118が設定される。この
設定範囲118は、異常な地域、例えば海外の港湾、作
業上危険な地域、自然保護区域などの違法な作業地域な
どである。
【0271】移動作業機械31では、図23(a)で説
明したのと同様にしてGPSセンサ57で検出された位
置と、設定範囲118の境界位置とを比較して、その比
較結果に応じて起動周期Tを変化させる処理が実行され
る。
【0272】図23(d)は移動作業機械31の設定範
囲118に対する相対位置(時間経過)に応じて起動周
期Tが変化する様子を示している。
【0273】図23(b)に示すように、異常な設定範
囲118外の位置A、Bに移動作業機械31が存在して
いる場合には、起動周期Tは最大の周期T1となる。
【0274】しかし移動作業機械31が異常な設定範囲
118の境界位置Cに達した時点で、異常事態が発生し
た(危険地域侵入)ものと判断し、移動軌跡の詳細情報
を得るべく、起動周期Tは、最大周期T1よりも短い周
期T2となる(図23(d)参照)。
【0275】移動作業機械31が、異常な設定範囲11
8の境界位置から更に所定距離L0だけ侵入した位置D
に達した時点で、移動軌跡の更に詳細な情報を得るべ
く、起動周期Tは、周期T2よりも更に短い周期T3と
なる(図23(d)参照)。以後異常な設定範囲118
への侵入距離が大きくなるに応じて起動周期TをT4
(<T3)…と順次短くして最終的に周期0(ディーテ
ィ比D=1)にすることができる。
【0276】なお図23(c)のグラフに示すように、
異常な設定範囲118の境界位置に対する距離Lが大き
くなるに応じて、起動周期Tを連続的に短くしてもよ
い。
【0277】こうして移動作業機械31が異常な設定範
囲118へ侵入していくに応じて、表示先端末である端
末11の表示画面には、より詳細な移動軌跡(表示され
る各移動位置間の時間間隔が短い移動軌跡)が表示され
ることになる。このため危険地域侵入といった異常事態
に対して迅速かつ的確に対処することができる。しかも
移動作業機械31が異常な設定範囲118へ侵入してい
くに応じて通信端末56の起動のオン、オフのディーテ
ィ比Dを大きくしているので、通信に伴う電力消費を抑
えると同時に異常に対する的確な監視をも行うことがで
きる。
【0278】なお図23(a)、(b)で想定した異常
事態の監視に限ることなく、移動作業機械31が廃棄さ
れて処分されるまでのルートを監視する場合にも適用す
ることができる。
【0279】また図23(a)、(b)に示す実施形態
では、設定範囲117、118の境界線に対する距離L
だけから一義的に起動周期Tを定めるようにしている
が、距離L以外に、方位、周囲の地理的情報、移動体の
種類、移動体の使用期間などを更に考慮して起動周期T
を定めるようにしてもよい。
【0280】また図24に示すように移動作業機械31
の位置変化量に応じてデューティ比Dを変化させるよう
にしてもよい。
【0281】移動作業機械31の通信端末56の起動
は、前述した図7に示すように所定のデューティ比D
(=(τ/T)×100%)で間欠的にオン、オフされ
る。そして図7(c)に示すように省電力動作がオフさ
れ(電源スイッチ駆動信号S2がオンされ)通信端末5
6が起動されるタイミングで、端末11からの要求に応
じて通信端末56から通信衛星9に対して現在位置(他
に、サービスメータ値、燃料残量、バッテリ電圧、車体
エラーコードなどの移動体情報を含ませてもよい)を示
す信号が送信される。これにより表示先端末である端末
11に、移動作業機械31の逐次の移動位置が表示され
る。
【0282】移動作業機械31の位置は図2に示すよう
にGPSセンサ57で検出される。この場合GPS計測
装置(GPSアンテナ59、GPSセンサ57、通信コ
ントローラ54)の消費電力が少ないのであれば、これ
らGPS計測装置を直接バッテリ63に電気的に接続し
て常時動作させることができる。またこれらGPS計測
装置の消費電力が大きい場合には、通信端末56と同様
にして上記スリープ機能をオンさせて省電力動作のオ
ン、オフを行わせ、省電力動作オン時(通信端末56の
起動時)のみにGPS計測装置を動作させて位置を計測
するようにしてもよい。
【0283】移動作業機械31では、GPSセンサ57
で今回の起動時に検出された現在位置と、前回の起動時
に検出された位置を中心とする半径Sの円119、12
0…の境界位置とを比較して、その比較結果に応じて起
動周期Tを変化させる処理が実行される。
【0284】図24(b)は円119、120…の外に
移動作業機械31が脱出したか否かに応じて起動周期T
が変化する様子を示している。
【0285】図24(a)に示すように、まず移動作業
機械31の位置AがGPSセンサ57で検出され、位置
Aを中心とする半径S(km)の円119が、地図上に
設定される。初期の起動周期Tは最大周期T1に設定さ
れる。このため周期T1後に通信端末56が起動され
る。そのときのGPSセンサ57による検出位置が、円
119の内部の位置Bであったとする。この場合には起
動周期Tは最大周期T1のままにされる。さらに周期T
1後に通信端末56が起動され、そのときのGPSセン
サ57による検出位置が、円119の外部の位置Cであ
ったとする。この場合には位置Cを中心とする半径S
(km)の円120が、地図上に設定されるとともに、
起動周期Tは最大周期T1よりも短い周期T2に変化さ
れる。
【0286】このため周期T2後に通信端末56が起動
される。そのときのGPSセンサ57による検出位置
が、円120の内部の位置Dであったとする。この場合
には起動周期Tは周期T2のままにされる。さらに周期
T2後に通信端末56が起動され、そのときのGPSセ
ンサ57による検出位置が、円120の外部の位置Eで
あったとする。この場合には位置Eを中心とする半径S
(km)の円121が、地図上に設定されるとともに、
起動周期Tは周期T2よりも短い周期T3に変化され
る。さらに周期T3後に通信端末56が起動され、その
ときのGPSセンサ57による検出位置が、円121の
外部の位置Fであったとする。この場合には位置Fを中
心とする半径S(km)の円122が、地図上に設定さ
れるとともに、起動周期Tは周期T3よりも短い周期T
4に変化される。このため周期T4後に通信端末56が
起動される。そのときのGPSセンサ57による検出位
置が、円122の内部の位置Gであったとする。この場
合には起動周期Tは周期T4から、より長い周期T3に
戻される(図24(b)参照)。
【0287】なお図24(a)に示す実施形態では、半
径Sの円119、120…のエリアを設定しているが、
この代わりに一辺がSの正方形のエリアを設定するよう
にしてもよい。
【0288】正方形のエリアの場合には、GPSセンサ
57で今回の起動時に検出された現在位置と、前回の起
動時に検出された位置を中心とするエリアの境界位置と
を比較する際に、複雑な演算処理を行わずとも、地図上
の緯度、経度の引き算によって簡便にエリア外であるか
否かを判断することができるという利点がある。
【0289】また図23(a)に示すエリア119、1
20…は、円、正方形以外の形状とする実施も可能であ
る。たとえば緯度、経度の両方向のうちいずれかに長い
楕円、長方形のエリアとしてもよい。また移動作業機械
31が進行する方向に長い楕円、長方形としてもよい。
この場合には移動作業機械31がエリアから脱出したか
否かを、より正確により早く判断することができる。
【0290】またエリア119、120…の大きさ、具
体的には円形のエリアであれば半径S(km)の値を移
動量に応じて変化させてもよい。
【0291】こうして図24の場合には等価的には移動
作業機械31の移動速度が大きくなるに応じて起動周期
Tが短くなり、表示先端末である端末11の表示画面に
は、より詳細な移動軌跡(表示される各移動位置間の時
間間隔が短い移動軌跡)が表示されることになる。この
ため、或る作業現場で作業が完了し、移動作業機械31
が次の作業現場に移動している状況を、端末11側で的
確に把握することができる。このため工程管理、運搬管
理の作業効率が飛躍的に向上する。しかも移動作業機械
31の移動速度が大きくなるに応じて通信端末56の起
動のオン、オフのディーティ比Dを大きくしているの
で、移動中の的確な監視と通信に伴う電力消費の抑制を
同時に実現することができる。
【0292】図24に示す実施形態では、順次設定され
るエリア119、120…を超えたか否かに応じて起動
周期Tを変化させるようにしているが、図25のグラフ
に示すように、移動作業機械31の移動速度Vを起動周
期T毎に演算し、その演算速度Vの大きさに応じて起動
周期Tを変化させるようにしてもよい。この図25に示
す実施形態では、図24の実施形態と同様に、通信端末
56が起動される毎にGPSセンサ57によって移動作
業機械31の位置が検出される。
【0293】そして、下記式、 V=(今回起動時の検出位置−前回起動時の検出位置)
/現在の起動周期T によって移動速度Vが演算される。
【0294】移動速度Vと起動周期Tの関係は図25の
グラフに示される。移動速度Vが十分低速、つまり速度
V1(=3km/h)以下の場合には起動周期Tは最大
周期T1(=10分)に設定されている。移動速度Vが
V1からトレーラによる運搬時の巡航速度V2(=50
km/h)まで大きくなるに従って起動周期Tは短くな
る。そして移動速度Vが巡航速度V2に達すると、起動
周期Tは0(デューティ比Dは1)、つまり通信端末5
6は連続起動状態となる。
【0295】上記演算式に従って求められた移動速度V
に対応する起動周期Tを、図25に示すグラフから求め
ることによって起動周期Tが定められる。
【0296】このため移動作業機械31の移動速度Vが
大きくなるに応じて起動周期Tが短くなり、表示先端末
である端末11の表示画面には、より詳細な移動軌跡
(表示される各移動位置間の時間間隔が短い移動軌跡)
が表示されることになる。このため、或る作業現場で作
業が完了し、移動作業機械31が次の作業現場に移動し
ている状況を、端末11側で的確に把握することができ
る。また運搬車(トレーラ)35の巡航速度V2では通
信端末56が連続起動状態となり移動作業機械31の移
動位置が常時表示されるので、例えば規則上高速道路の
走行が禁止されるトレーラ35が移動作業機械31を積
載して走行している状況を、端末11の表示画面上で常
時監視することが可能となる。このため工程管理、運搬
管理の作業効率が飛躍的に向上する。しかも移動作業機
械31の移動速度が大きくなるに応じて通信端末56の
起動のオン、オフのディーティ比Dを大きくしているの
で、移動中の的確な監視と通信に伴う電力消費の抑制を
同時に実現することができる。
【0297】上述した実施形態では、通信端末56の起
動を所定周期Tで間欠的に行うようにしているが、通信
端末56の起動を特定の時刻になる度に間欠的に行うよ
うにしてもよい。
【0298】例えば通信衛星9と移動作業機械31との
通信が良好に行われる特定時刻になると通信端末56を
起動させるような実施が可能である。この特定時刻は通
信衛星9の位置(高度)に対応している。
【0299】図13(a)は通信衛星9と移動作業機械
31の位置関係を示している。通信衛星9と移動作業機
械31との間の通信経路(無線通信回線5)には、山
岳、建造物等の通信上の障害物123が介在している。
【0300】通信衛星9の高度が大きいとき(最大仰角
が大きいとき)には、障害物123による通信障害が少
なくなり通信状態が良好となる。そこで通信衛星9の高
度が大きい時刻になったときに、通信端末56が起動さ
れ、通信衛星9との間で通信が行われる。
【0301】ただし通信端末56を起動させるために
は、移動作業機械31側で通信衛星9の飛来位置の情報
を記憶、格納しておく必要がある。
【0302】通信衛星9の飛来位置情報は日毎に異な
る。このため全ての日付けについての飛来位置情報を移
動作業機械31のメモリに記憶、格納しようとすると、
メモリ容量不足、メモリの占有の問題が招来する。
【0303】そこで本実施形態では、図13(a)に示
すように、所定の情報量の飛来位置情報124が、通信
衛星9から移動作業機械31に無線通信回線5を介して
送信される。
【0304】移動作業機械31の通信端末56の内部に
は時計が備えられている。そこで受信された飛来位置情
報124と、時計によって計時された時刻とを突き合わ
せることによって、通信端末56を起動させるか否かが
判断される。
【0305】図13(b)は、或る日付における通信衛
星9の飛来位置情報を示している。
【0306】同図13(b)において「AOS」は通信
衛星9が地平線に現れる時刻、方位角を示し、「ME
L」は通信衛星が最大仰角のときの時刻、方位角を示
し、「LOS」は通信衛星9が地平線に消える時刻、方
位角を示している。囲み部分に対応する通信衛星9の道
のりを図13(c)に示す。
【0307】移動作業機械31の通信端末56では、図
13(b)に示す飛来位置情報124から、所定のしき
い値(たとえば45度)以上の最大仰角が得られる時刻
つまり最大仰角66゜、54゜が得られる時刻4:3
3、16:28に、通信端末56を起動させる処理が実
行される。すなわち特定時刻4:33、16:28にな
ると通信端末56の主要電源回路が駆動され、移動体情
報を示す信号が無線通信回線5を介して通信衛星9に送
信される。
【0308】また飛来位置情報124は、たとえば毎
日、上記特定時刻に、新たなデータが通信衛星9から移
動作業機械31に無線通信回線5を介して送信される。
これにより移動作業機械31のメモリに記憶された飛来
位置情報124の内容が更新される。
【0309】以上のように図13に示す実施形態によれ
ば、通信衛星9と移動作業機械31との間での通信が良
好に行われる特定時刻になる度に通信端末56を起動さ
せるようにしているので、省電力が図れるとともに、通
信衛星9と移動作業機械31との間での通信が確実に行
われる。また飛来位置情報124を通信によって外部か
ら受信するようにしているので、移動作業機械31側で
メモリ容量不足、メモリの占有の問題が招来することが
ない。
【0310】また上述した実施形態では、通信端末56
の起動を所定周期Tで間欠的に行うようにしているが、
この起動周期Tをたとえば管理者側の端末11から任意
に変更する実施も可能である。この場合には前述したよ
うに端末11から起動周期Tを変更する旨の変更データ
が記述された電子メールが、移動作業機械31をメール
アドレスとして当該移動作業機械31に送信される。そ
して送信先の移動作業機械31の通信端末56において
電子メールに記述された変更データが読み出され、この
変更データの内容に従い起動周期Tが変更される。
【0311】たとえば移動作業機械31のサービスメー
タが所定の値を超えた場合(老朽化した場合)短い間隔
でこまめに状態監視するために起動周期Tを短くし、或
る特定のユーザに貸与された場合(監視の必要性がない
場合)や長期休車している場合(稼働停止していること
が明らかな場合)には、監視間隔を長くし無駄な電力消
費と通信課金を少なくするために、起動周期Tが長くさ
れる。なお群を形成して作業、走行している複数の移動
体については、一斉に同一の起動周期Tに変更すること
もできる。
【0312】このように本実施形態によれば、端末11
側で、移動体の状況および周囲の状況を監視しながら遠
隔操作にて起動周期Tを変更することができる。このた
め移動体31、32…それぞれの場所まで作業者が出向
き起動周期Tを変更する作業を行う必要はなくなり、作
業負荷が大幅に低減する。
【0313】以上のように本実施形態によれば、建設機
械など、エンジンが稼働していない時間が長い移動体3
1〜35であってもエンジンのオフ中に複数の端末1
1、12…との間の通信を可能とし端末11、12…か
らの要求に応答することが可能になるとともに、無駄な
電力消費が抑えられる。
【0314】この通信用の電源を間欠的にオンする実施
形態は、図1に示す通信システムに限定されることなく
任意の通信システムに適用することができる。最低2つ
の通信局を備え、2つの通信局間で通信を行う通信シス
テムであれば適用可能である。
【0315】ところで、上述した実施形態では、要求元
の端末(例えば端末11)から要求先の移動体(例えば
移動作業機械31)に移動体情報の要求があった場合の
みに、表示先の端末(たとえば端末12)に移動体情報
を表示させる場合を想定している。
【0316】以下に述べる実施形態では端末側から要求
がない状況下でも、移動体の内部でパラメータが特定の
値になれば、特定の移動体情報を自発的に発信して端末
側にその特定の移動体情報を表示させるようにするもの
である。
【0317】この実施形態によれば、端末側で常時管
理、監視できない移動体に生じた異常事態(たとえば故
障等)を認識することができたり、移動体の稼働状態、
休車状態を的確に把握することが可能となる。
【0318】いま図2に示すように移動作業機械31の
内部のパラメータたとえばエンジンの始動状態がセンサ
群62のうちの所定のセンサ(たとえばオルタネータの
電圧値を検出するセンサ)で検出されているものとす
る。このセンサの検出信号は前述したように電子制御コ
ントローラ53でフレーム信号に記述され信号線52に
送出されることで通信コントローラ54を介して通信端
末56に入力される。なお通信端末56でエンジンのオ
ン、オフ状態をモニタすることができるのあれば、この
方法以外の周知の技術を用いてもよい。
【0319】図26(a)は、移動作業機械31の通信
端末56に入力されたエンジンの始動状態を示す信号を
示している。図26(a)は移動作業機械31の1日
(時刻6:00からつぎの6:00まで)の各時刻tの
エンジン始動状態を示しており、論理「1」レベルがエ
ンジンが稼働(始動)されている状態に対応し、論理
「0」レベルがエンジンの稼働が停止している状態に対
応している。
【0320】移動作業機械31からの自動発信は、たと
えば図26(b)に示すようにエンジン始動毎のタイミ
ングで行うことができる。
【0321】すなわち図26(a)に示すように時刻t
1でエンジンが始動され、通信端末56にエンジンが始
動されたことを示す信号が入力されると、この信号をト
リガとして矢印eに示すように、特定の移動体情報つま
りたとえば移動作業機械31の現在位置が電子メールに
取り込まれて、電子メールとして通信衛星9に送信され
る。この電子メールの宛先メールアドレスは、サーバ端
末21とされる。前述した省電力動作により通信端末5
6がスリープ中の場合には、エンジンが始動されて強制
起動がかかった後に送信される。
【0322】したがってサーバ端末21が管理者側の端
末であるとすると、管理者側の端末21の表示画面に
は、移動作業機械31でエンジンが始動される毎の逐次
の位置が表示されることになる。よって管理者として
は、自ら要求入力操作を行わずとも表示画面上で、移動
作業機械31でエンジンが始動される毎の位置の履歴を
把握することができ、常時管理、監視できない移動作業
機械31に生じた異常事態を認識することができたり、
移動作業機械31の稼働状態、休車状態を的確に把握す
ることが可能となる。
【0323】また移動作業機械31から他の端末11、
端末12…等を宛先メールアドレスとして電子メールを
送信するようにしてもよい。
【0324】また移動作業機械31からの自動発信は、
図26(c)に示すように1日のうちの最初のエンジン
始動のタイミングで行うようにしてもよい。
【0325】すなわち図26(a)に示すように時刻t
1でエンジンが始動されると、通信端末56にエンジン
が始動されたことを示す始動信号が入力される。ここで
通信端末56の内部には時計が備えられており、この始
動信号が1日(時刻6:00からつぎの時刻6:00ま
で)のうちで最初に入力された信号であるか否かが判断
される。入力された始動信号が1日のうちで最初に入力
された始動信号であるとされた場合のみに、この始動信
号をトリガとして矢印fに示すように、移動作業機械3
1の現在位置が電子メールに取り込まれて、電子メール
として通信衛星9に送信される。よって同様にして管理
者側の端末に、移動作業機械31の位置の履歴が表示さ
れることになる。本実施形態によれば図26(b)の場
合に比較して自動発信の間隔が少なくとも1日毎になる
ので通信費用を抑えることができる。
【0326】なお1日のうちで最初にエンジンが始動さ
れたときのみに自動発信を行うようにしているが、期間
は任意に設定可能であり、たとえば1週間のうちで最初
にエンジンが始動されたときのみに自動発信を行うよう
にしてもよい。
【0327】また移動作業機械31からの自動発信は、
図26(d)に示すように1日のうちの特定の時間帯
(たとえば時刻18:00〜6:00)におけるエンジ
ン始動のタイミングで行うようにしてもよい。
【0328】すなわち図26(a)に示すように時刻1
8:00〜6:00という時間帯のうちの時刻t4でエ
ンジンが始動され、通信端末56にエンジンが始動され
たことを示す信号が入力されると、この信号をトリガと
して矢印iに示すように、移動作業機械31の現在位置
が電子メールに取り込まれて、電子メールとして通信衛
星9に送信される。よって同様にして管理者側の端末
に、移動作業機械31の特定時間帯での位置の履歴が表
示されることになる。ここで時刻18:00〜6:00
という特定の時間帯(夜間)は通常建設機械などの移動
作業機械が稼働していない時間帯である。ましてや長期
の移動もしない時間帯である。この特定の時間帯でエン
ジンがかかり移動作業機械31が移動したということは
何らかの異変が発生したおそれがある。管理者側の端末
には、移動作業機械31の特定時間帯での位置の履歴が
表示されるので、この表示画面を監視することで、移動
作業機械31に何らかの異変が生じたことを判断するこ
とができる。
【0329】また移動作業機械31からの自動発信は、
図26(e)に示すように異常によるエンジン停止のタ
イミングで行うようにしてもよい。
【0330】ここで図2に示すように移動作業機械31
で発生した異常、たとえば「エンジン回転数が高い」、
「エンジンの排気温度が高い」、「冷却水の温度が高
い」、「バッテリの電圧が低い」、「燃料量が少ない」
といった異常はセンサ群62のうちの所定のセンサで検
出される。このセンサの検出信号は前述したように電子
制御コントローラ53でフレーム信号にエラーコード
(たとえば「異常項目:燃料量が少ない」)として記述
され信号線52に送出されることで通信コントローラ5
4を介して通信端末56に入力される。なお通信端末5
6で車体の異常をモニタすることができるのあれば、こ
の方法以外の周知の技術を用いてもよい。
【0331】図26(a)に示すように時刻t2でエン
ジンの稼働が停止されると、通信端末56にエンジンが
停止されたことを示す停止信号が入力される。ここで通
信端末56には、上記エラーコードが入力されている。
そして停止信号とエラーコードが同時に入力されている
か否かが判断される。停止信号とエラーコードが同時に
入力されている場合には、異常(故障)によってエンジ
ンが停止したものと判断して、この停止信号をトリガと
して矢印gに示すように、移動作業機械31の現在位置
が電子メールに取り込まれて、電子メールとして通信衛
星9に送信される。よって同様にして管理者側の端末
に、移動作業機械31の位置が表示されることになる。
本実施形態によれば、異常が検出されてエンジンが停止
された場合のみに端末側に移動作業機械31の位置が表
示されるので、異常が発生した時点の位置を正確に把握
することができる。よって異常に対して早急に対処で
き、移動作業機械31の被害を最小限にとどめることが
できる。
【0332】また単に異常が発生した時点で自動発信す
るのではなく、異常項目(エラーコード)のうちで特定
の異常項目(重度の異常項目)を予め設定しておき、こ
の重度の異常が発生した場合のみに自動発信を行うよう
にしてもよい。
【0333】また移動作業機械31からの自動発信は、
図26(f)に示すように異常解消によるエンジン始動
のタイミングで行うようにしてもよい。
【0334】すなわち図26(a)に示すように時刻t
3でエンジンが始動されると、通信端末56にエンジン
が始動されたことを示す始動信号が入力される。ここで
通信端末56には、上記エラーコードが入力されてい
る。サービスマン等が異常に対して所定の処置を行い異
常(故障)が解消されると、エラーコードは通信端末5
6に入力されなくなる。通信端末56では、エラーコー
ドが入力されなくなった時点でエンジンが始動されたか
否かが判断される。エラーコードが入力されなくなった
時点でエンジンが始動された場合には、異常(故障)が
解消されてエンジンが始動されたものと判断して、この
始動信号をトリガとして矢印hに示すように、移動作業
機械31の現在位置が電子メールに取り込まれて、電子
メールとして通信衛星9に送信される。よって同様にし
て管理者側の端末に、移動作業機械31の位置が表示さ
れることになる。本実施形態によれば、異常が解消され
てエンジンが始動された場合のみに端末側に移動作業機
械31の位置が表示されるので、異常が適切に処置され
た時点の位置を正確に把握することができる。
【0335】また移動作業機械31から特定の時刻(た
とえば時刻23:00)に、特定の移動体情報たとえば
当該日の時刻23:00までの稼働マップ(何時何分か
ら何時何分までエンジンが稼働していたかを示す記憶)
を自動発信するようにしてもよい。これにより図30に
示すように端末側の表示画面には、日毎の稼働マップが
表示される。
【0336】また移動作業機械31から数日毎の特定の
時刻(たとえば3日毎の時刻23:00)に、特定の移
動体情報を自動発信するようにしてもよい。
【0337】また移動作業機械31から特定の曜日毎の
特定の時刻(たとえば土曜日毎の時刻23:00)に、
特定の移動体情報を自動発信するようにしてもよい。
【0338】以上のように特定の時刻に特定の移動体情
報が送信されるので、端末側の表示画面から、移動作業
機械31の特定の移動体情報を定期的に取得することが
できる。
【0339】また移動作業機械31の稼働時間の累積値
が、特定の稼働時間累積値になったとき、たとえばサー
ビスメータの絶対値が100時間、300時間、500
時間に達した時点で、特定の移動体情報(たとえば「サ
ービスメータ」、「車体警報1」(エラーコード1)、
「車体警報2」(エラーコード2)、「バッテリ電
圧」、「エンジン水温」、「エンジン回転数」、「ポン
プ圧」、「オイル量」)を自動発信してもよい。
【0340】このように特定の稼働時間累算値になると
特定の移動体情報が送信されるので、端末側の表示画面
で、法定定期点検を行うにあたっての予備的な情報を取
得することができる。また稼働時間推移(負荷)に応じ
て自動発信がなされるので、休車期間中に無駄な通信が
なされることが避けられ通信コストを抑えることができ
る。
【0341】また移動作業機械31の稼働時間の累積値
が、特定の量だけ増加する毎に、たとえばサービスメー
タの増加値が前回の自動発信時から100時間経過する
毎に(あるいは500時間経過する毎に)、特定の移動
体情報(たとえば「サービスメータ」、「車体警報1」
(エラーコード1)、「車体警報2」(エラーコード
2)、「バッテリ電圧」、「エンジン水温」、「エンジ
ン回転数」、「ポンプ圧」、「オイル量」)を自動発信
してもよい。なおサービスメータの増加値の設定は、サ
ービスカー34による巡回時間に合わせて設定すること
ができる。
【0342】このように稼働時間累積値が特定量だけ増
加する毎に特定の移動体情報が送信されるので、端末側
の表示画面で、法定定期点検を行うにあたっての予備的
な情報を取得することができる。また管理者側の端末に
表示される場合には、サービスカー34に対する巡回の
指示を容易に行うことができる。またサービスマン側の
端末に表示される場合には、サービスを必要とする移動
作業機械を容易に特定でき迅速にサービスカー34によ
るサービスを行うことができる。また稼働時間推移(負
荷)に応じて自動発信がなされるので、休車期間中に無
駄な通信がなされることが避けられ通信コストを抑える
ことができる。
【0343】上記実施形態については種々の変形が可能
である。以下図9、図10、図11、図12、図14に
ついて説明する。
【0344】上記自動発信は、移動作業機械31の位置
が変化した時点で行うようにしてもよい。
【0345】移動作業機械31の位置は図2に示すよう
にGPSセンサ57で検出される。GPSセンサ57の
検出結果は通信コントローラ54に入力される。通信コ
ントローラ54で、移動作業機械31の位置が変化した
と判断されると、変化後の位置情報が発信データとして
通信端末56に送出される。そして通信端末56から衛
星通信アンテナ58を介して位置情報が記述された電子
メールが自動発信される。
【0346】このように移動作業機械31の位置が変化
する毎に位置情報が送信されるので、端末側の表示画面
で、移動作業機械31の移動履歴を取得することができ
る。
【0347】また自動発信は、図10に示すように移動
作業機械31が特定の設定範囲129から逸脱した時点
で行うようにしてもよい。
【0348】移動作業機械31の位置は図2に示すよう
にGPSセンサ57で検出される。GPSセンサ57の
検出結果は通信コントローラ54に入力される。通信コ
ントローラ54には、作業現場の位置情報が記憶されて
いる。この作業現場の設定範囲129は、半径S(k
m)の円である。そこで移動作業機械31の検出位置
と、設定範囲129の境界位置とが比較され、移動作業
機械31が設定範囲129から逸脱したか否かが判断さ
れる。移動作業機械31が設定範囲129の境界位置J
に達した時点で、そのときの移動作業機械31の位置情
報が発信データとして通信端末56に送出される。そし
て通信端末56から衛星通信アンテナ58を介して位置
情報が記述された電子メールが自動発信される。
【0349】このように移動作業機械31が設定範囲1
29から逸脱した時点(設定位置を超えた時点)で、位
置情報が送信されるので、端末側の表示画面で、移動作
業機械31が作業現場内で稼働しているか否かについて
の監視を容易に行うことができる。また設定範囲129
は作業現場という固定的な範囲に限定されることなく、
移動作業機械31が過去に存在した位置を中心とする範
囲としてもよい。つまり時間の経過とともに設定範囲を
更新してもよい。
【0350】また設定範囲129の形状は円形に限定さ
れることなく、楕円形、正方形、長方形、移動作業機械
31の進行方向を長手方向とする楕円形、長方形など、
任意の形状とすることができる。
【0351】図10に示す設定範囲129を、図23
(a)に示す正常範囲117に相当する範囲としてもよ
い。
【0352】また自動発信は、図10に示すように移動
作業機械31の移動位置の変化量が設定値を超えた時点
で行うようにしてもよい。
【0353】移動作業機械31の位置は図2に示すよう
にGPSセンサ57で検出される。GPSセンサ57の
検出結果は一定のサンプリング周期で通信コントローラ
54に入力される。通信コントローラ54では、前回検
出された位置と今回検出された位置との差分値と、サン
プリング時間とに基づいて移動作業機械31の移動速度
Vが演算される。そこで移動作業機械31の移動速度V
と、設定値V2(図25)とが比較され、移動作業機械
31の速度Vが設定値V2を超えたか否かが判断され
る。移動作業機械31の速度Vが設定値V2を超えた時
点で、そのときの移動作業機械31の位置情報が発信デ
ータとして通信端末56に送出される。そして通信端末
56から衛星通信アンテナ58を介して位置情報が記述
された電子メールが自動発信される。
【0354】このように移動作業機械31の速度Vが設
定値V2を超えた時点で、位置情報が送信されるので、
端末側の表示画面で、移動作業機械31についての移動
状態の監視を容易に行うことができる。すなわち建設機
械などの移動作業機械31はきわめて低速で走行する。
このため設定値V2を移動作業機械31が通常自走し得
ない高速度たとえばトレーラ35が高速道路を巡航する
ときの速度に設定しておけば、移動作業機械31の速度
Vが設定値V2を超えた場合に、トレーラ35によって
運搬中であると判断することができる。また通常運搬が
行われない時間、状況下でトレーラによって運搬されて
いる場合には、異常事態が発生していることを認識で
き、適切な措置を迅速にとることが可能となる。
【0355】また自動発信は、図9に示すようにサービ
スカー34が特定の設定範囲125、126に侵入した
時点で行うようにしてもよい。
【0356】サービスカー34の位置は図2に示すよう
にGPSセンサ57で検出される。GPSセンサ57の
検出結果は通信コントローラ54に入力される。通信コ
ントローラ54には、サービス対象の移動作業機械31
が存在する目的地126および侵入禁止区域125の位
置情報が記憶されている。この目的地の設定範囲126
は移動作業機械31の位置を中心とする所定半径の円で
ある。侵入禁止区域125とはたとえば大雨のため規制
のかかっている道路や、地盤の悪い区域のことである。
【0357】そこでサービスカー34の検出位置と、設
定範囲125、126の境界位置とが比較され、サービ
スカー34が設定範囲125または126に侵入したか
否かが判断される。サービスカー34が経路127また
は経路128に沿って走行し設定範囲125または12
6の境界位置HまたはIに達した時点で、そのときのサ
ービスカー34の位置情報が発信データとして通信端末
56に送出される。そして通信端末56から衛星通信ア
ンテナ58を介して位置情報が記述された電子メールが
自動発信される。
【0358】このようにサービスカー34が設定範囲1
25または126に侵入した時点(設定位置を超えた時
点)で、位置情報が送信されるので、端末側の表示画面
で、サービスカー34が目的地に到着したか否か、ある
いは侵入禁止区域に侵入したか否かについての監視を容
易に行うことができる。すなわち管理者は端末の表示画
面からサービスカー34が目的地126に到着しサービ
スを開始することを認識することができるとともに、サ
ービスカー34が侵入禁止区域125に侵入し危険な状
態であることを認識することができる。このため管理者
側の端末から前述したようにサービスカー34に対して
適切な作業指示のデータ(メッセージ「終わり次第戻
れ」、「侵入禁止区域回避せよ」)を送信することがで
きる(図4参照)。
【0359】なお目的地の設定範囲126の形状は円形
に限定されることなく、楕円形、正方形、長方形など、
任意の形状とすることができる。
【0360】また図9に示す設定範囲125、126
を、図23(b)に示す異常範囲118に相当する範囲
としてもよい。
【0361】また自動発信は、図11に示すように送信
すべきデータ量が設定値に一致するか設定値を超えた時
点で行うようにしてもよい。
【0362】従量制課金制度を採用する通信システムで
は、図11(a)に示すように、1回当たり支払う通信
料金は、所定のデータ量Doまでは月額で定額である。
データ量Dが設定値D0を超えると、超えたデータ量分
だけ追加料金を支払う必要がある。
【0363】そこで移動作業機械31から自動発信すべ
き特定の移動体情報が通信コントローラ54に収集され
蓄積される。通信コントローラ54では、蓄積されたデ
ータ量Dと、設定値(D0の80%)とが比較される。
そして図11(b)に示すように蓄積されたデータ量D
が、設定値(D0の80%)に一致した時点で、蓄積さ
れた移動体情報が発信データとして通信端末56に送出
される。そして通信端末56から衛星通信アンテナ58
を介して移動体情報が記述された電子メールが自動発信
される。
【0364】このように自動発信すべきデータ量Dが設
定値に一致した(あるいは超えた)時点で、移動体情報
が送信されるので、定額内で最大量の移動体情報を端末
側の表示画面に表示させることができる。
【0365】また自動発信は、図12(a)に示すよう
に燃料量が設定値に一致するか設定値以下になった時点
で行うようにしてもよい。
【0366】移動作業機械31内のセンサ群62では燃
料量が検出され、通信コントローラ54に逐次送信され
ている。通信コントローラ54では、検出された燃料量
と、設定値とが比較される。そして図12(a)に示す
ように検出された燃料量が、設定値に一致した時点で、
移動体情報(「位置」、「燃料量」)が発信データとし
て通信端末56に送出される。そして通信端末56から
衛星通信アンテナ58を介して移動体情報が記述された
電子メールが自動発信される。
【0367】このように燃料量が設定値に一致した(あ
るいは設定値以下になった)時点で、移動体情報が送信
されるので、端末側の表示画面から、燃料を補給する時
期になったことを認識することができる。このため図
3、図4と同様にして管理者側の端末から、給油巡回サ
ービスを行うサービスカー34に対して適切な作業指示
のデータ(メッセージ「燃料補給せよ」)を送信するこ
とができる。
【0368】また自動発信は、図12(b)に示すよう
にバッテリ63の電圧が設定値に一致するか設定値以下
になった時点で行うようにしてもよい。
【0369】移動作業機械31内のセンサ群62ではバ
ッテリ63の電圧値が検出され、通信コントローラ54
に逐次送信されている。通信コントローラ54では、検
出されたバッテリ電圧と、設定値とが比較される。そし
て図12(b)に示すように検出されたバッテリ電圧
が、設定値に一致した時点で、移動体情報(「位置」、
「バッテリ電圧」)が発信データとして通信端末56に
送出される。そして通信端末56から衛星通信アンテナ
58を介して移動体情報が記述された電子メールが自動
発信される。
【0370】このようにバッテリ63の電圧が設定値に
一致した(あるいは設定値以下になった)時点で、移動
体情報が送信されるので、端末側の表示画面から、バッ
テリ63を充電、交換する等の保守、点検時期になった
ことを認識することができる。このため図3、図4と同
様にして管理者側の端末から、サービスカー34に対し
て適切な作業指示のデータ(メッセージ「バッテリ点検
せよ」)を送信することができる。またバッテリ63が
放電に近い状態にあることを端末側の表示画面上で認識
することにより、以後スリープ機能をオンとする要求を
送信して、移動作業機械31との通信を間欠的にしか行
わないように設定し、これ以上の放電を抑制することが
できる。
【0371】また、前回自動発信した移動体情報と今回
自動発信すべき移動体情報とが同内容である場合には、
自動発信を行わないような実施も可能である。
【0372】図2に示すように移動作業機械31で発生
した異常、たとえば「エンジン回転数が高い」、「エン
ジンの排気温度が高い」、「冷却水の温度が高い」、
「バッテリの電圧が低い」、「燃料量が少ない」といっ
た異常はセンサ群62のうちの所定のセンサで検出され
る。このセンサの検出信号は前述したように電子制御コ
ントローラ53でフレーム信号にエラーコード(たとえ
ば「異常項目:燃料量が少ない」)として記述され信号
線52に送出されることで通信コントローラ54に逐次
入力される。
【0373】通信コントローラ54では、前回自動発信
されたエラーコードと、現在入力されたエラーコードと
が比較される。そして前回自動発信されたエラーコード
と、現在入力されているエラーコードとが異なった内容
である場合のみに、現在入力されたエラーコードが発信
データとして通信端末56に送出される。そして通信端
末56から衛星通信アンテナ58を介して移動体情報が
記述された電子メールが自動発信される。
【0374】このように前回自動発信されたエラーコー
ドと、今回自動発信すべきエラーコードとが異なった内
容である場合のみに自動発信を行い、前回自動発信され
たエラーコードと、今回自動発信すべきエラーコードと
が同内容である場合には自動発信を行わないようにして
いるので、同じ情報を複数回発信する無駄を回避するこ
とができる。またエラーコード以外の移動体情報を自動
発信する場合でも同様である。
【0375】また上述した実施形態では、移動体の内部
でパラメータが特定の値になれば、特定の移動体情報を
自発的に発信しているが、この場合の「パラメータ」
(データ量Dなどの記憶データ、バッテリ電圧などのセ
ンサ検出データ)、「特定の値」、「特定の移動体情
報」の内容を、たとえば管理者側の端末(サーバ端末2
1、端末11)から任意に変更する実施も可能である。
この場合には前述したように端末から上記パラメータ等
を変更する旨の変更データが記述された電子メールが、
移動作業機械31をメールアドレスとして当該移動作業
機械31に送信される。そして送信先の移動作業機械3
1の通信端末56において電子メールに記述された変更
データが読み出され、この変更データの内容に従いパラ
メータ等が変更される。
【0376】たとえば移動作業機械31のサービスメー
タが所定の値を超えた場合(老朽化した場合)には監視
間隔が短くなり、或る特定のユーザに貸与された場合
(監視の必要性がない場合)や、長期休車している場合
(稼働停止していることが明らかな場合)には、監視間
隔が長くなり無駄な電力消費と通信課金を少なくなるよ
うに、「パラメータ」、「特定の値」、「特定の移動体
情報」の内容が変更される。なお群を形成して作業、走
行している複数の移動体については、一斉に同一の内容
に変更することもできる。たとえば「特定の移動体情
報」について、重要監視項目だけに減らすことができ
る。
【0377】このように本実施形態によれば、端末側
で、移動体の状況および周囲の状況を監視しながら遠隔
操作にて自動発信される時期、内容を変更することがで
きる。このため移動体31、32…それぞれの場所まで
作業者が出向き変更作業を行う必要はなくなり、作業負
荷が大幅に低減する。
【0378】なお自動発信によって送信すべき移動体情
報が移動体の位置であれば、地図上の緯度、経度を位置
情報として送信してもよく、また特定の基準に対する相
対位置を位置情報として送信してもよい。
【0379】またバッテリ63の電圧値を移動体情報と
して自動発信する代わりにバッテリ63の電圧の変化量
を自動発信してもよい。
【0380】また移動体情報として、稼働負荷情報、作
業量、燃料消費量を自動発信してもよい。
【0381】以上のように本実施形態によれば端末側で
自ら要求入力操作を行わずとも端末側の表示画面上で、
特定のパラメータが特定の値に達した時点での特定の移
動体情報を把握することができる。よって常時管理、監
視できない移動体に生じた異常事態(たとえば故障等)
を認識することができたり、移動体の稼働状態、休車状
態を的確に把握することが可能となる。
【0382】この自動発信の実施形態は、図1に示す通
信システムに限定されることなく任意の通信システムに
適用することができる。最低2つの通信局を備え、2つ
の通信局間で通信を行う通信システムであれば適用可能
である。
【0383】ところで端末11、12に表示されるべき
情報は膨大である。そこで膨大な情報の中から重要な情
報のみを予め設定しておき、この重要な情報のみを特定
の表示画面にまとめて表示する実施形態について説明す
る。これにより管理者側で異常事態に対して迅速な判
断、対処が可能となる。
【0384】以下の実施形態では移動作業機械31を代
表して説明する。また端末11がこの移動作業機械31
を管理する管理者側の端末であると想定する。また端末
11のサーバはサーバ端末21であるとする。
【0385】図2では図示していないが移動作業機械3
1の車体50内には、始動ロック回路が組み込まれてい
る。この始動ロック回路はリレー等で構成されキースイ
ッチ64(図21)と燃料噴射装置との間に介在されて
いる。
【0386】通信コントローラ54から始動ロック設定
指令が出力されると、始動ロック回路のリレーが付勢さ
れて始動ロック設定状態になる。すなわちキースイッチ
64をオンにしたとしても燃料が噴射されなくなりエン
ジンを始動することができない。これに対して通信コン
トローラ54から始動ロック解除指令が出力されると、
始動ロック回路のリレーが消勢されて始動ロック解除状
態になる。すなわちキースイッチ64をオンにすること
によって燃料が噴射されエンジンが始動される。
【0387】車両31は自走によって移動する場合とト
レーラ等の搬送車に積み込まれて移動する場合とがあ
る。ここではトレーラに積み込まれて移動場合を想定す
る。なお車両31が自走で移動する場合も以下の処理を
同様に適用することができる。
【0388】サーバ端末21では図34に示す「お知ら
せ画面」というホームページの表示画面が作成される。
この「お知らせ画面」はホームページの先頭ページに設
定されている。この「お知らせ画面」にはつぎのような
重要な情報のみがまとめて表示される。
【0389】a)車両31が設定範囲外にあるという情
報 b)定時間外に車両31のエンジンが始動されたという
情報 c)車両31のバッテリの電圧が低下したという情報 d)始動ロックの設定あるいは解除がなされたという情
報 e)車両31とサーバ端末21との間の通信が途絶えて
いるという情報 f)車両31に対する要求が未達成であるという情報
(たとえば始動ロック設定指令を出したにもかかわらず
車両31で始動ロック設定がされていないという情報) すなわち車両31側から自動発信がなされサーバ端末2
1でその自動発信される移動体情報を受信すると、サー
バ端末21ではその移動体情報をホームページの「お知
らせ画面」に表示すべきか否かを判断している。
【0390】いま車両31側で定時間外(時刻17:0
0〜8:00)にエンジンが始動されると、サーバ端末
21へ「車両31のエンジンが始動された」という情報
が電子メールによって自動発信される。この移動体情報
は上記b)の特定情報であるので「お知らせ画面」に表
示すべきと判断され「お知らせ画面」の表示内容が更新
される。
【0391】このため車両31を管理する端末11でW
WWブラウザが起動されると、WWWブラウザを介して
サーバ端末21からホームページのデータが読み出され
端末11の表示装置の表示画面に表示される。
【0392】図34は端末11の表示装置に表示される
ホームページの先頭ページつまり起動時の画面を示して
いる。
【0393】同図34に示すように「車両に定時間外エ
ンジン始動がありました」という内容が「発生時刻」、
車両31の「メーカ」、「機種」、「型番」、「機
番」、「ID」を特定する内容とともに表示される。こ
の表示画面から管理者は車両31が「定時間外エンジン
始動があった」ということを知ることができ、いたずら
等の異常事態に対して迅速かつ的確な対処をとることが
できる。
【0394】管理者は遠隔操作で車両31を始動ロック
設定状態にすることができる。これは端末11の表示画
面を「エンジン再起動禁止設定画面」にして「エンジン
再起動禁止」のボタンをクリックすることにより実行さ
れる。これにより車両31を始動ロック設定状態にする
旨の電子メールが端末11から車両31側に送信され
る。
【0395】車両31側では、始動ロック設定状態にす
る旨のデータが衛星通信アンテナ58を介して通信端末
56で受信されると、このデータは通信コントローラ5
4内に取り込まれる。これにより通信コントローラ54
から始動ロック設定指令が始動ロック回路に出力され
る。このため始動ロック回路のリレーが付勢されて始動
ロック設定状態になる。すなわちキースイッチ64をオ
ンにしたとしても燃料が噴射されなくなり車両31のエ
ンジンは再始動されなくなる。
【0396】車両31側では始動ロックの設定がなされ
たか否かを判断している。車両31側で始動ロックの設
定がされたことが判断されると、サーバ端末21へ「車
両31がリモートで始動ロックが設定された」という情
報が電子メールによって自動発信される。この移動体情
報は上記d)の特定情報であるのでサーバ端末21で
「お知らせ画面」に表示すべきと判断し「お知らせ画
面」の表示内容が更新される。
【0397】このため端末11の表示画面には、図34
に示すように「リモートでロック設定されました」とい
う内容が「発生時刻」、車両31の「メーカ」、「機
種」、「型番」、「機番」、「ID」を特定する内容と
ともに表示される。この表示画面から管理者は車両31
が「リモートで始動ロックされた」ということを確認す
ることができる。
【0398】サーバ端末21では、車両31に対して始
動ロック設定状態にする旨の電子メールが送信されたこ
とを記憶している。そこでこの電子メールが車両31側
に送信されてから所定時間経過しても車両31側より
「リモートで始動ロックが設定された」という情報が電
子メールで返信されてこないと、サーバ端末21では、
「始動ロック設定指令を出したにもかかわらず車両31
で始動ロック設定がされていない」と判断される。つま
り「車両31に対する要求が未達成である」と判断され
る。この原因は車両31の始動ロック回路の作動不良等
の車両31側の原因あるいは車両31とサーバ端末21
との間の通信状態が不良である原因の両方が考えられ
る。この移動体情報あるいは通信状態情報は上記f)の
特定情報であるのでサーバ端末21で「お知らせ画面」
に表示すべきと判断し「お知らせ画面」の表示内容が更
新される。
【0399】このため端末11の表示画面には、図34
に示すように「車両からロックの確認が届いていませ
ん」という内容が「発生時刻」、車両31の「メー
カ」、「機種」、「型番」、「機番」、「ID」を特定
する内容とともに表示される。この表示画面から管理者
は車両31で「ロックの確認がとれていない」というこ
とを知ることができる。そしてこの異常事態に対して迅
速かつ的確な対処をとることができる。
【0400】管理者は遠隔操作で車両31を始動ロック
解除状態にすることができる。これは端末11の表示画
面を「エンジン再起動解除画面」にして「エンジン再起
動解除」のボタンをクリックすることにより実行され
る。これにより車両31を始動ロック解除状態にする旨
の電子メールが端末11から車両31側に送信される。
【0401】車両31側では、始動ロック解除状態にす
る旨のデータが衛星通信アンテナ58を介して通信端末
56で受信されると、このデータは通信コントローラ5
4内に取り込まれる。これにより通信コントローラ54
から始動ロック解除指令が始動ロック回路に出力され
る。このため始動ロック回路のリレーが消勢されて始動
ロック解除状態になる。すなわちキースイッチ64をオ
ンにすることによって燃料が噴射され車両31のエンジ
ンが再始動可能となる。
【0402】車両31側では始動ロックの解除がなされ
たか否かを判断している。車両31側で始動ロックの解
除がされたことが判断されると、サーバ端末21へ「車
両31がリモートで始動ロックが解除された」という情
報が電子メールによって自動発信される。この移動体情
報は上記d)の特定情報であるのでサーバ端末21で
「お知らせ画面」に表示すべきと判断し「お知らせ画
面」の表示内容が更新される。
【0403】このため端末11の表示画面には「リモー
トでロック解除されました」という内容が「発生時
刻」、車両31の「メーカ」、「機種」、「型番」、
「機番」、「ID」を特定する内容とともに表示され
る。この表示画面から管理者は車両31が「リモートで
始動ロックが解除された」ということを確認することが
できる。
【0404】サーバ端末21では、車両31に対して始
動ロック解除状態にする旨の電子メールが送信されたこ
とを記憶している。そこでこの電子メールが車両31側
に送信されてから所定時間経過しても車両31側より
「リモートで始動ロックが解除された」という情報が電
子メールで返信されてこないと、サーバ端末21では、
「始動ロック解除指令を出したにもかかわらず車両31
で始動ロックが解除されていない」と判断される。つま
り「車両31に対する要求が未達成である」と判断され
る。この原因は車両31の始動ロック回路の作動不良等
の車両31側の原因あるいは車両31とサーバ端末21
との間の通信状態が不良である原因の両方が考えられ
る。この移動体情報あるいは通信状態情報は上記f)の
特定情報であるのでサーバ端末21で「お知らせ画面」
に表示すべきと判断し「お知らせ画面」の表示内容が更
新される。
【0405】このため端末11の表示画面には「車両か
らロック解除の確認が届いていません」という内容が
「発生時刻」、車両31の「メーカ」、「機種」、「型
番」、「機番」、「ID」を特定する内容とともに表示
される。この表示画面から管理者は車両31で「ロック
解除の確認がとれていない」ということを知ることがで
きる。そしてこの異常事態に対して迅速かつ的確な対処
をとることができる。
【0406】なお車両31が一旦始動ロック状態になっ
たにもかかわらず始動装置が作動した場合に、車両31
からその旨を自動発信してもよい。つまり図34の「お
知らせ画面」に「リモートで始動ロックが設定されたに
もかかわらず、車両が始動した」という情報を表示して
もよい。
【0407】さて車両31からの自動発信は、毎日2
3:00毎に行われているものとする。図30に示すよ
うに毎日稼働マップの内容が更新され毎日23:00に
なると更新された稼働マップの車両31から自動発信さ
れる。このため車両31からの送信が所定時間たとえば
36時間以上継続してないという状態は通信状態に異常
が生じたことを意味する。この「36時間」は、1日
(24時間)に対して、そのつぎの日の通常の稼働時間
(12時間:AM8:00〜PM8:00)を付加した
時間のことである。
【0408】サーバ端末21では、車両31から前回サ
ーバ端末21に電子メールが送信された時間を記憶して
いる。そこで車両31側から前回電子メールが送信され
てから連続して未送信の状態が所定時間(36時間)継
続すると、サーバ端末21では、「車両31と36時間
以上通信できていない」と判断される。つまり車両31
とサーバ端末21との間の通信が途絶えていると判断さ
れる。この原因は車両31の通信装置の故障、破損等の
車両31側の原因あるいは車両31とサーバ端末21と
の間の通信状態が不良である原因の両方が考えられる。
この移動体情報あるいは通信状態情報は上記e)の特定
情報であるのでサーバ端末21で「お知らせ画面」に表
示すべきと判断し「お知らせ画面」の表示内容が更新さ
れる。
【0409】このため端末11の表示画面には、図34
に示すように「車両と36時間以上通信できていませ
ん」という内容が「発生時刻」、車両31の「メー
カ」、「機種」、「型番」、「機番」、「ID」を特定
する内容とともに表示される。この表示画面から管理者
は車両31との間で「通信が途絶えた」ということを知
ることができる。そしてこの異常事態に対して迅速かつ
的確な対処をとることができる。
【0410】なお本実施形態では車両31との間で通信
が途絶えたことを、前回自動発信があってから所定時間
経過しても次回の自動発信がないことをもって判断して
いる。しかし前回端末11、12…から車両31側に情
報を要求する入力操作があってから所定時間経過しても
車両31側から返信がないことをもって、車両31との
間で通信が途絶えたと判断してもよい。
【0411】さて前述したように車両31のバッテリ6
3の電圧はセンサ群62で検出され通信コントローラ5
4に入力される。通信コントローラ54ではバッテリ6
3の電圧が所定レベル(たとえば23V)以下に継続し
て(たとえば1分以上)低下しているか否かを判断して
いる。バッテリ63の電圧の低下は、車両31の始動が
困難になるのみならず、車載の通信機能がダウンしてし
まうことを意味し重大な異常事態である。車両31の始
動ロック回路を作動させると始動ロック回路のリレーで
電力が消費されるのでバッテリ63の電圧が低下し易く
なる。
【0412】そこで車両31側でバッテリ63の電圧が
所定レベル(たとえば23V)以下に継続して(たとえ
ば1分以上)低下していることが判断されると、サーバ
端末21へ「車両31のバッテリ63の電圧が低下し
た」という情報が電子メールによって自動発信される。
この移動体情報は上記c)の特定情報であるのでサーバ
端末21で「お知らせ画面」に表示すべきと判断し「お
知らせ画面」の表示内容が更新される。
【0413】このため端末11の表示画面には「バッテ
リ電圧が低下しています」という内容が「発生時刻」、
車両31の「メーカ」、「機種」、「型番」、「機
番」、「ID」を特定する内容とともに表示される。こ
の表示画面から管理者は車両31の「バッテリ63の電
圧が低下した」ということを知ることができる。そして
この異常事態に対して迅速かつ的確な対処をとることが
できる。
【0414】さて、図9、図10で既に説明したように
自動発信は、車両31の位置が変化した時点で行われ
る。
【0415】すなわち図10に示すように車両31が特
定の設定範囲129から逸脱した時点で自動発信され
る。この特定の設定範囲129は、たとえば車両31の
管理地域(たとえば「東京都」)、車両31が移動可能
な範囲(たとえば「日本国内」)に設定される。設定範
囲から外れた場合には異常事態が発生したと判断するこ
とができる。
【0416】そこで車両31側で車両31が特定の設定
範囲129から逸脱したことが判断されると、サーバ端
末21へ「車両31が範囲外である」という情報が電子
メールによって自動発信される。この移動体情報は上記
a)の特定情報であるのでサーバ端末21で「お知らせ
画面」に表示すべきと判断し「お知らせ画面」の表示内
容が更新される。
【0417】このため端末11の表示画面には「車両が
範囲外です」という内容が「発生時刻」、車両31の
「メーカ」、「機種」、「型番」、「機番」、「ID」
を特定する内容とともに表示される。この表示画面から
管理者は車両31が「範囲外に存在する」ということを
知ることができる。そしてこの異常事態に対して迅速か
つ的確な対処をとることができる。
【0418】なお車両31が特定の設定範囲129から
外れた時点で自動発信し、「お知らせ画面」に「車両が
範囲外です」という情報を表示しているが、車両31が
特定の設定範囲129に入った時点で自動発信し、「お
知らせ画面」に「車両が範囲内です」という情報を表示
してもよい。この場合の特定の設定範囲129は車両3
1が通常侵入しないエリアに設定される。
【0419】また図34の「お知らせ画面」は端末11
のみならず他の端末12等でも同様に表示画面に表示さ
れる。これにより端末12においても図34の「お知ら
せ画面」が表示され、前日までに発生した重要な情報を
容易に確認することができる。
【0420】また車両31を管理する管理端末11の表
示画面のみに図34の「お知らせ画面」の表示を許容し
て、他の端末12等の表示画面には「お知らせ画面」を
表示させない実施も可能である。これは、たとえば図3
4の「お知らせ画面」の表示を、特定のID番号、特定
の暗証番号(端末11に対応する番号)の入力操作を条
件とすることで実現できる。
【0421】本実施形態では図34の「お知らせ画面」
に表示されるべき特定の情報は、a)〜f)に示す情報
に限定されるものではない。
【0422】たとえば車両31の顧客先へのレンタル期
間の終了が近づいたという情報を「お知らせ画面」に表
示してもよい。車両31では、サービスメータの値によ
ってレンタル時間終了に近づいたこと、あるいは通信端
末56の内部に設けられた時計によってレンタル期間終
期に近づいたことを検出することができる。
【0423】また車両31が所定距離以上移動したとき
に車両31から自動発信し「所定距離以上移動した」と
いう情報を「お知らせ画面」に表示してもよい。この所
定距離は例えば車両31が通常移動することはないと考
えられる距離に設定される。
【0424】また車両31の通信端末56にエラーコー
ドが入力された場合に車両31側から自動発信し、エラ
ーが発生したという情報を「お知らせ画面」に表示して
もよい。なお「お知らせ画面」に表示すべきエラーコー
ドの内容は特定の異常項目(重度の異常項目)のみに限
る実施も可能である。また図34の「お知らせ画面」の
表示項目は、車両31、32…毎に異ならせてよい。た
とえば車両31についてはa)の表示項目のみ、車両3
2についてはb)の表示項目のみを「お知らせ画面」に
表示することができる。
【0425】また本実施形態では、一箇所に固定した端
末11に「お知らせ画面」を表示させているが、携帯可
能な端末に「お知らせ画面」の内容を表示させる実施も
可能である。
【0426】たとえばWWWブラウザを搭載した携帯電
話機に「お知らせ画面」の内容を表示させることができ
る。
【0427】この場合は携帯電話機のパケット通信網と
インターネット2とがゲーウエイで接続される。そして
ゲートウエイでパケット通信網上のプロトコルとインタ
ーネット2上のTCP/IPのプロトコルとの変換が行
われ、インターネット2上のホームページの内容が携帯
電話機の表示画面に表示される。サーバ端末21で新た
に「お知らせ画面」が更新される毎に、「新たな情報が
届いた旨」の音声が携帯電話機で発生する。これにより
新たに更新された「お知らせ画面」の内容が携帯電話機
の表示画面に表示される。なお携帯電話機に表示すべき
「お知らせ画面」の表示項目は、a)〜f)のうちの特
定の表示項目のみとする実施も可能である。たとえば
「定時間外に車両31のエンジンが始動された」という
情報b)のみを携帯電話機の表示画面に表示することが
できる。これにより管理者が端末11から離れた場所に
いる場合でも、携帯電話機の表示画面から、車両31に
ついて緊急を要する情報をリアルタイムで取得すること
が可能となる。
【0428】ところで建設機械は高価であるためレンタ
ルに供されることが多い。建設機械のレンタルはグルー
プレンタルという制度がとられている。これは建設機械
には種々の機種があるため(小型の油圧ショベル、中型
の油圧ショベル、大型の油圧ショベル等々)、これら多
岐に渡る機種の建設機械を複数の営業所で共有するとい
う制度である。このため、ある営業所で顧客から特定機
種のレンタルの要請があり該当する機種の建設機械がな
かった場合には他の営業所からその特定の機種の建設機
械を融通してもらうことができビジネスチャンスを逸し
てしまうことがない。
【0429】顧客のレンタル要請に応えるためには、各
営業所毎に、建設機械の入出庫の管理を確実に行う必要
がある。つぎに入出庫を管理する実施形態について説明
する。
【0430】図35は実施形態の構成例を示している。
図35はたとえば「東京都」というエリア135に存在
する各営業所130、131、132を示している。営
業所130は「西東京」にあり、営業所131は「北東
京」にあり、営業所132は「南東京」にあるものとす
る。133、134は顧客の作業現場を示している。営
業所130〜132で車両31、32が管理される。な
お実際には営業所、作業現場、車両(移動作業機械)
は、より多くの数が存在するが説明の便宜のため省略し
ている。
【0431】営業所130、131、132のうち13
1を本部とし130、132を支店とする。本部131
は車両31、32を集中して管理している。本部131
には端末11が設けられている。なお支店130、13
2に端末11と同等の端末を設けてもよい。
【0432】各営業所130、131、132の位置は
それぞれ、X−Y座標系でP(Px、PY)、Q(Qx、
QY)、R(Rx、RY)で表される。また各作業現場1
33、134の位置はそれぞれ、X−Y座標系でZ(Z
x、ZY)、W(Wx、WY)で表される。なおGPS上の
地図に適合するように位置を地球上の緯度、経度で表し
てもよい。
【0433】各営業所130、131、132毎に、上
記点P、Q、Rを中心に入出庫エリアが設定される。た
とえば支店130には点Pを中心とする入庫エリア13
0aが設定される。さらに点Pを中心とする出庫エリア
130bが設定される。出庫エリア130bは入庫エリ
ア130aよりも大きく、出庫エリア130bの境界線
と入庫エリア130aの境界線との間にΔXのヒステリ
シスをもたせている。
【0434】同様にして本店131には点Qを中心とす
る入庫エリア131a、出庫エリア131bが設定さ
れ、本店132には点Rを中心とする入庫エリア132
a、出庫エリア132bが設定されている。なお入出庫
エリアの広さは、GPS計測装置の誤差、営業所の広さ
等を考慮して定められる。たとえば入出庫エリアは縦
幅、横幅がそれぞれ数百メートルの大きさに定められ
る。
【0435】また作業現場133、134毎に、上記点
Z、Wを中心に作業エリア133、134が設定され
る。
【0436】車両31の通信コントローラ54には、各
営業所130、131、132の入出庫エリアの位置情
報、作業現場133、134の作業エリアの位置情報が
記憶されている。同様にして車両32の通信コントロー
ラ54にも同様の位置情報が記憶されている。
【0437】なお車両31、32に通信端末56を新た
に搭載して通信を開始するには、通信の申請の手続きを
行い、通信を管理するサーバ端末21で申請受領の確認
をとる必要がある。本実施形態ではこの通信申請の手続
きは、端末11の画面上で行うことができる。
【0438】すなわち車両31、32に通信端末56を
搭載した後、端末11の表示画面から通信申請の入力操
作を行う。この結果サーバ端末21と車両31、32の
通信端末56との間で、通信接続の確認がなされる。こ
れと同時にサーバ端末21から車両31、32に対し
て、各営業所130、131、132の位置情報、作業
現場133、134の位置情報が送信される。これによ
り車両31、32の通信コントローラ54に、各営業所
130、131、132の入出庫エリアの位置情報、作
業現場133、134の作業エリアの位置情報が記憶さ
れる。通信接続の確認がなされると、車両31、32の
通信申請を受領した旨が端末11の表示画面に表示され
る。端末11でこの申請受領を確認すると以後車両3
1、32との間で通信が可能となる。
【0439】以下車両31を代表させて車両31が出庫
する場合の動作について説明する。
【0440】図9、図10で既に説明したように車両3
1の位置はGPSアンテナ59を介してGPSセンサ5
7で検出される。GPSセンサ57の検出結果は通信コ
ントローラ54に入力される。通信コントローラ54で
は車両31の検出位置と、各営業所130、131、1
32の入出庫エリアの位置とが比較され、車両31が入
出庫エリアから入出庫したか否かが判断される。
【0441】たとえば車両31が支店130に入庫する
場合を想定する。
【0442】車両31が支店130の入庫エリア130
aの外部から内部に進入し、入庫エリア130aの内部
に所定時間(たとえば2,3分)留まっているか否かに
よって、車両31が支店130に入庫したか否かが判断
される。なお入庫エリア130aに所定時間以上留まっ
ているという条件を付けたのは、単に支店130を通過
する場合を考慮したものである。この結果入庫エリア1
30aに入ったと判断されると、その時点で車両31を
特定する識別符号(「車両31」)と、支店130を特
定する識別符号(「西東京店」)と、「入庫」を示す識
別符号とが(これらを「入庫情報」という)、発信デー
タとして通信コントローラ54から通信端末56に送出
される。そして通信端末56から衛星通信アンテナ58
を介して上記入庫情報が記述された電子メールがサーバ
端末21に自動発信される。ここでサーバ端末21は車
両31、32を製造したメーカの所在地に設けられてい
るものとする。
【0443】サーバ端末21では図36に示す「入出庫
画面」というホームページの表示画面が作成される。
【0444】すなわち車両31側から自動発信がなされ
サーバ端末21でその自動発信される入庫情報を受信す
ると、サーバ端末21ではその入庫情報をホームページ
の「入出庫画面」に記述し、「入出庫画面」の表示内容
が更新される。
【0445】このため車両31を管理する端末11でW
WWブラウザが起動されると、WWWブラウザを介して
サーバ端末21からホームページのデータが読み出され
端末11の表示装置の表示画面に表示される。
【0446】図36は端末11の表示装置に表示される
ホームページの画面を示している。図36は車両31の
入出庫の履歴を示す「入出庫画面」である。
【0447】同図36に示すように車両31が「西東京
店に入庫されました」という内容が「入庫時刻」ととも
にリアルタイムに表示される。この表示画面から管理者
は車両31が「西東京店に入庫された」ということを知
ることができ、顧客への手配を確実に行うことができ
る。
【0448】以下同様にして車両31が支店130の出
庫エリア130bの内部から外部に逸脱し、出庫エリア
130bの外部に所定時間(たとえば2,3分)留まっ
ていることを判断することによって、車両31が支店1
30から出庫したと判断される。この判断時点で車両3
1が「西東京」支店130から出庫したという情報(こ
れを「出庫情報」という)が、電子メールによってサー
バ端末21に自動発信される。このため図36に示すよ
うに端末11の表示装置の「入出庫画面」には、車両3
1が「西東京店から出庫されました」という内容が「出
庫時刻」とともにリアルタイムに表示される。
【0449】ここで前述したように出庫エリア130b
の境界線と入庫エリア130aの境界線との間にΔXの
ヒステリシスをもたせている。このため車両31が支店
130付近で移動しているときのハンチングを防止する
ことができる。
【0450】以下同様にして車両31が支店132の入
庫エリア132aに入ったと判断されると、その時点で
車両31が「南東京」支店132に入庫したという入庫
情報が、電子メールによってサーバ端末21に自動発信
される。このため図36に示すように端末11の表示装
置の「入出庫画面」には、車両31が「南東京店に入庫
されました」という内容が「入庫時刻」とともにリアル
タイムに表示される。
【0451】さらに車両31が支店132の出庫エリア
132bから出たと判断されると、その時点で車両31
が「南東京」支店132から出庫したという入庫情報
が、電子メールによってサーバ端末21に自動発信され
る。このため図36に示すように端末11の表示装置の
「入出庫画面」には、車両31が「南東京店から出庫さ
れました」という内容が「出庫時刻」とともにリアルタ
イムに表示される。
【0452】なお車両31が「北東京」本店131の入
庫エリア131aに入った場合または「北東京」本店1
31の出庫エリア131bから出た場合も同様にして、
端末11の表示装置の「入出庫画面」には、車両31が
「北東京店に入庫されました」または「北東京店から出
庫されました」という内容が表示される。
【0453】このようにして図36に示すように車両3
1の入出庫の最新の履歴がリアルタイムに表示される。
また車両31以外の車両32についても同様な「入出庫
画面」が得られ車両31の入出庫の最新の履歴がリアル
タイムに表示される。このため車両31、32の入出庫
の管理を誤り無く確実に行える。この結果ビジネスチャ
ンスを逃すことがなく、営業収益が飛躍的に向上する。
【0454】また車両31が、レンタル先である顧客の
作業エリア133に入ったと判断されると、その時点で
車両31が作業現場133に搬入されたという搬入情報
が、電子メールによってサーバ端末21に自動発信され
る。このため端末11の表示装置には、車両31が「作
業現場133に搬入されました」という内容が「搬入時
刻」とともにリアルタイムに表示される。
【0455】さらに車両31が、作業エリア133から
出たと判断されると、その時点で車両31が作業現場1
33から搬出されたという搬出情報が、電子メールによ
ってサーバ端末21に自動発信される。このため端末1
1の表示装置には、車両31が「作業現場133から搬
出されました」という内容が「搬出時刻」とともにリア
ルタイムに表示される。
【0456】同様に車両31が作業現場134に入った
場合または作業現場134から出た場合も同様にして、
端末11の表示装置には、車両31が「作業現場134
に搬入されました」または「作業現場134から搬出さ
れました」という内容が表示される。このようにして車
両31の搬入出の履歴が更新される。
【0457】また各営業所130〜132から出庫後の
車両31の移動履歴を端末11に表示してもよい。これ
は車両31がたとえば10km移動するごとに位置情報
を自動発信することで実現される。これにより端末11
で車両31の移動履歴と現在位置を確認することができ
る。
【0458】車両31の現在位置と、作業現場133、
134の既知の位置Z、Wとを比較することによって、
車両31が作業現場133、134に存在しているか否
かを端末11の画面上で判断することができる。
【0459】また管理下にある車両31が、管理地域
(「東京都」)135から逸脱した時点で、「管理地域
外から出た」という情報を自動発信させるようにして、
前述の図34の「お知らせ画面」に表示させることもで
きる。これにより管理者は車両31が「管理地域外に存
在する」ということを知ることができ、異常事態に対し
て迅速かつ的確な対処をとることができる。
【0460】なお車両31、32を管理する管理端末1
1の表示画面のみに図36の「入出庫画面」の表示を許
容して、端末11以外の他の端末の表示画面には「入出
庫画面」を表示させない実施も可能である。これは、た
とえば図36の「入出庫画面」の表示を、特定のID番
号、特定の暗証番号(端末11に対応する番号)の入力
操作を条件とすることで実現される。
【0461】ところでレンタル先への建設機械31、3
2の搬入あるいはレンタル先からの建設機械31、32
の回収は、トレーラ35によって建設機械31、32を
搭載することによって行われる。トレーラ35による運
搬コストは高いため、トレーラ35による運搬の効率を
高めて、運搬コストを低く抑える必要がある。またトレ
ーラ35による運搬の効率を高めて、レンタル先への搬
入あるいはレンタル先からの回収を迅速に行うことによ
ってレンタルの機会を増やし営業収益を高める必要があ
る。
【0462】つぎに図37を参照して建設機械31、3
2の運搬効率を高めることができる実施形態について説
明する。
【0463】さて図36で説明したように、端末11側
では、車両31、32が各営業所130〜132へ入出
庫しているか否かの情報および車両31、32が各作業
現場133、134へ搬入出しているか否かの情報を管
理している。
【0464】いま端末11側で、図37(a)に示すよ
うに「支店130に車両31が入庫し、作業現場134
に車両32が搬入されている」という入出庫情報および
搬入出情報が取得されているとする。このとき「作業現
場133に車両31を搬入し、作業現場134から車両
32を搬出する」という要請があったものとする。する
と上記入出庫情報および搬入出情報に基づいて、端末1
1から、トレーラ35に対して「支店130の車両31
を作業現場133に搬入し、その帰路に作業現場134
の車両32を搬出して支店130まで回収する」という
作業指示データを電子メールで送ることができる。この
場合図4で既に説明したのと同様にして、トレーラ35
搭載の端末14の表示画面に「トレーラ35自身の現在
位置、車両31の現在位置(支店130の位置)、作業
現場133の位置、車両32の現在位置(作業現場13
4の位置)および作業指示メッセージ」が表示される。
トレーラ35のオペレータは端末14の表示画面にした
がって効率よく作業を行うことができる。
【0465】すなわちトレーラ35は支店130まで移
動し、車両31を荷積みして支店130から出庫する。
このとき車両31が支店130から出庫したという出庫
情報が車両31から自動発信され図36の「入出庫画
面」の内容が更新される。トレーラ35は車両31を搭
載して経路136を通り作業現場133に入る。このと
き車両31が作業現場133に入ったという搬入情報が
車両31から自動発信され搬入出履歴が更新される。
【0466】トレーラ35は空車状態で経路137を通
り作業現場134に入る。トレーラ35は車両32を荷
積みして作業現場134から搬出する。このとき車両3
2が作業現場134から搬出したという搬出情報が車両
32から自動発信され搬入出履歴が更新される。
【0467】トレーラ35は車両32を搭載して経路1
38を通り支店130に入る。このとき車両32が支店
130に入庫したという入庫情報が車両32から自動発
信され車両32に関する入出庫履歴が更新される。
【0468】以上のようにトレーラ35は1回の出動で
車両31の搬入と車両32の搬出、回収を行うことがで
きる。このためトレーラ35が空車状態になっている時
間を減らすことができ運搬効率が向上する。
【0469】図37(b)は別の運搬作業例を示す。
【0470】いま端末11側で、図37(b)に示すよ
うに「作業現場133に車両31が搬入されており、作
業現場134に車両32が搬入されている(支店13
0、132からは車両31、32が出庫している)」と
いう入出庫情報および搬入出情報が取得されているとす
る。このとき「車両31を作業現場134に搬入し、作
業現場134から車両32を搬出する」という要請があ
ったものとする。すると上記入出庫情報および搬入出情
報に基づいて、端末11から、トレーラ35に対して
「作業現場133の車両31を搬出して作業現場134
に転送し、作業現場134の車両32を搬出して支店1
32まで回収する」という作業指示データを電子メール
で送ることができる。この場合図4で既に説明したのと
同様にして、トレーラ35搭載の端末14の表示画面に
「トレーラ35自身の現在位置、車両31の現在位置
(作業現場133の位置)、車両32の現在位置(作業
現場134の位置)、支店132の位置および作業指示
メッセージ」が表示される。トレーラ35のオペレータ
は端末14の表示画面にしたがって効率よく作業を行う
ことができる。
【0471】すなわちトレーラ35は経路139を通り
作業現場133まで移動し、車両31を荷積みして作業
現場133から搬出する。このとき車両31が作業現場
133から搬出したという搬出情報が車両31から自動
発信され搬入出履歴が更新される。トレーラ35は車両
31を搭載して経路140を通り作業現場134に入
る。このとき車両31が作業現場134に入ったという
搬入情報が車両31から自動発信され搬入出履歴が更新
される。
【0472】トレーラ35は車両32を荷積みして作業
現場134から搬出する。このとき車両32が作業現場
134から搬出したという搬出情報が車両32から自動
発信され搬入出履歴が更新される。
【0473】トレーラ35は車両32を搭載して経路1
41を通り支店132に入る。このとき車両32が支店
132に入庫したという入庫情報が車両32から自動発
信され車両32に関する入出庫履歴が更新される。
【0474】以上のようにトレーラ35は1回の出動で
車両31の転送と車両32の搬出、回収を行うことがで
きる。このためトレーラ35が空車状態になっている時
間を減らすことができ運搬効率が向上する。
【0475】なお図37では車両31、32の位置と、
一定の大きさを有する作業エリア133、134とを比
較することによって、車両31、32が作業現場13
3、134に存在しているか否かを判断している。しか
し車両31の現在位置と、作業現場133、134の中
心位置Z、Wとを比較することによって、車両31、3
2が作業現場133、134に存在しているか否かを判
断してもよい。
【0476】さて前述した実施形態では、遠隔操作で車
両31を始動ロック設定状態(以下始動ロック)し、遠
隔操作で車両31を始動ロック解除状態(以下始動アン
ロック)にしている。一方建設機械31は特定の時間帯
(定時間外17:00〜8:00)は通常稼働しない。
仮にこの時間帯に建設機械31のエンジンが始動され稼
働しているとすれば、いたずら等の異常が発生したと考
えられる。しかし車両31を毎日同じ時間帯に端末11
側から遠隔操作で始動ロックしたり始動アンロックする
作業は煩わしい。
【0477】そこで予め特定の時間帯のデータを端末1
1側から車両31に送信しておき、車両31自身でその
特定の時間帯になると始動ロック状態にしその特定の時
間帯が経過すると始動アンロック状態にする実施形態に
ついて説明する。
【0478】図38は実施形態の処理手順を示すフロー
チャートである。
【0479】まず端末11の表示画面が「エンジン再起
動禁止設定画面」にされ「時間帯指定」のボタンをクリ
ックすると、「ロック開始時刻Ts」を指定せよとの表
示がされる。これに応答して「ロック開始時刻Ts」の
内容がたとえば「PM17:00」と入力される。これ
により車両31のロック開始時刻Tsが「PM17:0
0」と設定される(ステップ701)。
【0480】つぎに「ロック終了時刻Te」を指定せよ
との表示がされる。これに応答して「ロック終了時刻T
e」の内容がたとえば「AM8:00」と入力される。
これにより車両31のロック終了時刻Teが「AM8:
00」と設定される(ステップ702)。
【0481】この結果ロック開始時刻Ts、ロック終了
時刻Teの設定データが電子メールによって端末11か
ら車両31側に送信される(ステップ703)。
【0482】車両31側では、データTs、Teが衛星通
信アンテナ58を介して通信端末56で受信されると、
このデータは通信端末56内のメモリに記憶される(ス
テップ704)。車両31の通信端末56の内部にはカ
レンダとタイマが備えられている。内部カレンダとタイ
マから現在時刻Tnが取得される(ステップ705)。
つぎに現在時刻Tnとロック開始時刻Ts、ロック終了時
刻Teとが比較される(ステップ706、707)。
【0483】現在時刻Tnがロック開始時刻Ts(PM1
7:00)を過ぎロック終了時刻Te(AM8:00)
を経過する前の時刻であれば(ステップ706、707
の判断YES)、通信端末56から通信コントローラ5
4を介して始動ロック設定指令が始動ロック回路に出力
される。このため始動ロック回路のリレーが付勢されて
始動ロック状態になる。すなわちキースイッチ64をオ
ンにしたとしても燃料が噴射されなくなり車両31のエ
ンジンは再始動されなくなる(ステップ708)。
【0484】現在時刻Tnがロック開始時刻Ts(PM1
7:00)以前の時刻であるか、ロック終了時刻Te
(AM8:00)以後の時刻であれば(ステップ706
の判断NO、707の判断NO)、通信端末56から通
信コントローラ54を介して始動ロック解除指令が始動
ロック回路に出力される。このため始動ロック回路のリ
レーが消勢されて始動アンロック状態になる。すなわち
キースイッチ64をオンにすると燃料が噴射され車両3
1のエンジンは再始動可能となる(ステップ709)。
【0485】以上のように毎日特定の時間帯(17:0
0〜8:00)になると車両31は自動的に始動ロック
状態になり、その特定の時間帯が経過すると自動的に始
動アンロック状態になる。
【0486】なお図38では毎日車両31を始動ロック
しているが、特定の曜日のみに始動ロックさせてもよ
い。この場合にはステップ701、702で始動ロック
すべき特定の曜日(たとえば土曜日と日曜日)が設定さ
れる。
【0487】建設機械31は特定の期間(たとえば年
末、年始)は稼働しないので、いたずら防止等のために
この期間は始動ロック状態にしておく必要がある。また
レンタルに供される建設機械31にあっては、レンタル
期間が終了すると契約違反の使用を禁止するために、こ
の期間終了後は始動ロック状態にしておく必要がある。
【0488】図39はレンタル期間経過後に始動ロック
にする実施形態の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【0489】まず顧客(使用者)が車両31を管理する
端末11に対して使用期間(たとえば3月3日のAM
8:00から3月15日のPM8:00)を申請する
(ステップ801)。つぎに車両31が使用者に配送さ
れる(ステップ802)。なおステップ801、802
の申請、配送の手続きはインターネット2上の通信で行
うことができる。
【0490】つぎに管理者の端末11の表示画面が「エ
ンジン再起動禁止設定画面」にされ「使用期間指定」の
ボタンをクリックすると、「使用開始日時Ds」を指定
せよとの表示がされる。これに応答して「使用開始日時
Ds」の内容がたとえば「3月3日AM8:00」と入
力される。これにより車両31の使用開始日時Dsが
「3月3日AM8:00」と設定される(ステップ80
3)。
【0491】つぎに「使用終了日時De」を指定せよと
の表示がされる。これに応答して「使用終了日時De」
の内容がたとえば「3月15日PM8:00」と入力さ
れる。これにより車両31の使用終了日時Deが「3月
15日PM8:00」と設定される(ステップ80
4)。
【0492】この結果使用開始日時Ds、使用終了日時
Deの設定データが電子メールによって端末11から車
両31側に送信される(ステップ805)。
【0493】車両31側では、データDs、Deが衛星通
信アンテナ58を介して通信端末56で受信されると、
このデータは通信端末56内のメモリに記憶される(ス
テップ806)。車両31の通信端末56の内部にはカ
レンダとタイマが備えられている。内部カレンダとタイ
マから現在日時Dnが取得される(ステップ807)。
つぎに現在日時Dnと使用開始日時Ds、使用終了日時D
eとが比較される(ステップ808、809)。
【0494】現在日時Dnが使用開始日時Ds(3月3日
AM8:00)を過ぎ使用終了日時De(3月15日P
M8:00)を経過する前の日時であれば(ステップ8
08、809の判断YES)、通信端末56から通信コ
ントローラ54を介して始動ロック解除指令が始動ロッ
ク回路に出力される。このため始動ロック回路のリレー
が消勢されて始動アンロック状態になる。すなわちキー
スイッチ64をオンにすると燃料が噴射され車両31の
エンジンは再始動可能となる(ステップ810)。
【0495】現在日時Dnが使用開始日時Ds(3月3日
AM8:00)以前の時刻であるか、使用終了日時De
(3月15日PM8:00)以後の時刻であれば(ステ
ップ808の判断NO、809の判断NO)、通信端末
56から通信コントローラ54を介して始動ロック設定
指令が始動ロック回路に出力される。このため始動ロッ
ク回路のリレーが付勢されて始動ロック状態になる。す
なわちキースイッチ64をオンにしたとしても燃料が噴
射されなくなり車両31のエンジンは再始動しない(ス
テップ811)。これによりレンタル期間(Ds〜De)
が終了すると契約違反の使用が禁止される。またエンジ
ンの始動できない車両31をレンタル期間(Ds〜De)
終了後の任意の時期に回収することが可能となる(ステ
ップ812)。
【0496】なお図39において年末、年始の期間に始
動ロックし年末、年始の期間が終了すると始動アンロッ
クにするためには、ステップ803、804で年末、年
始の期間(Ds〜De)を設定し、ステップ810の内容
を「始動ロック」とし、ステップ811の内容を「始動
アンロック」とすればよい。これにより年末、年始の期
間(Ds〜De)では始動ロック状態になり(ステップ8
10)、年末、年始の期間(Ds〜De)以外では始動ア
ンロック状態になる(ステップ811)。
【0497】なお図38、図39では、1台の車両31
に対して端末11からデータを送信して車両31を自動
的に始動ロックさせている。しかし複数の車両(たとえ
ば車両31、32)に対して端末11から同時にデータ
を送信して複数の車両を自動的に始動ロックさせてもよ
い。
【0498】図39の実施形態と図37の実施形態とを
組み合わせることによってレンタル期間終了後の契約違
反の使用を防止できるとともにレンタル期間終了後の回
収を効率的に行うことができる。すなわち図37(a)
の場合を例にとると、顧客は車両32のレンタル期間終
了後は作業現場134に当該車両32を放置しておく。
作業現場134に車両32を放置しておいてもレンタル
期間(Ds〜De)の終了後は始動ロック状態になってい
るので、顧客は契約違反の使用をすることができない。
そして他の作業現場133に車両31を搬入する時期が
到来すると、トレーラ35は作業現場133への車両3
1の搬入と、作業現場134に放置してある車両32の
搬出、回収とを同時に行う。これにより車両32のレン
タル期間終了後の回収作業が効率的に行われる。
【0499】本実施形態では車両31として建設機械を
主に想定している。建設機械ではエンジンが再始動でき
なくなることによって旋回体、作業機の作動が不能にな
る。よって始動ロック状態にすることによって、作業
機、旋回体が不用意に作動することによる危険を回避す
ることができる。つまり本実施形態はレンタル期間経過
後の不正使用防止の用途以外にも誤作動防止という安全
対策の用途に適用することができる。たとえば建設機械
31の作業機用操作レバーが到底操作に熟練していない
人間(たとえば小学生)によって誤って操作されてしま
うと、作業機が不用意に作動して危険な状態になる。本
実施形態によれば始動ロック状態にすることによって作
業機が不用意に作動するという誤作動を防止することが
できる。
【0500】ところで土木建設工事を請け負い、建設機
械をオペレータに操作させて土木建設作業を行わせる会
社の経営者にとって、オペレータの労務管理、作業工程
管理は重要である。このため作業日報の作成がオペレー
タに義務付けられている。しかし従来はサービスメータ
の値を読み取り入力する作業を強いるため作業日報を作
成する作業は煩わしくオペレータに大きな負担を課すこ
とになっていた。また入力作業は手作業であるため入力
ミス等により不正確な作業日報が作成されることもあ
る。
【0501】また作業日報は、建設機械の使用者である
工事会社のみならず、建設機械をレンタルするレンタル
会社、中古の建設機械を販売する中古販売業者、建設機
械を製造するメーカにとって有用な情報である。すなわ
ちレンタル会社にとっては作業日報の履歴を把握するこ
とによって過酷な使用をする顧客とそうでない顧客とを
判別することができ、顧客の管理に役立てることができ
る。また中古の建設機械を販売する中古販売業者にとっ
ては作業日報の履歴を把握することによって建設機械の
過去の使用時間、稼働率等を算定することができ、中古
車価格の設定に役立てることができる。また建設機械を
製造するメーカにとっては作業日報の履歴を把握するこ
とによって建設機械の耐久性を算定することができ、次
期モデルの設計等に役立てることができる。
【0502】このためには作業日報の情報をリアルタイ
ムに各端末から容易に入手できるようにすることが必要
である。
【0503】そこでつぎにオペレータに負担を課すこと
なく作業日報を正確に作成することができ、作業日報の
情報をリアルタイムに端末から容易に入手できる実施形
態について説明する。
【0504】サーバ端末21はメーカに設けられた端末
であり図40に示す「作業日報画面」というホームペー
ジの表示画面が作成される。
【0505】車両31では毎日23:00になると、当
該日の時刻23:00までの稼働マップ、日付、稼働時
間(図40)が自動発信される。ここで稼働マップと
は、車両31に備えられているサービスメータの出力
(エンジンの稼働の有無)と、車両31が備えているカ
レンダ、タイマの出力とを各時刻毎に突き合わせて、エ
ンジンが稼働している時間帯を表した表のことである。
図40で黒色で塗りつぶされている時間帯が車両31の
エンジンの稼働している時間帯に相当する。また稼働時
間とは、1日あたりのサービスメータの累算値(1日の
エンジンの稼働時間)のことである。
【0506】すなわち車両31側から自動発信がなされ
サーバ端末21でその自動発信された「稼働マップ」、
「日付」、「稼働時間」という移動体情報を受信する
と、サーバ端末21ではその移動体情報によってホーム
ページの「作業日報画面」を更新する処理を行う。
【0507】このため端末11でWWWブラウザが起動
されると、WWWブラウザを介してサーバ端末21から
ホームページのデータが読み出され端末11の表示装置
の表示画面に「作業日報画面」が表示される。
【0508】このため図40に示すように車両31が稼
働した「日付」、「稼働マップ」、「稼働時間」が、最
新のデータによって更新されて表示される。なお「作業
日報画面」には、車両31を使用している「顧客名」
(ABC土木(株))、車両31が稼働している「作業
現場名」(いろは砕石現場)、日毎の「作業者名」、メ
ンテナンス等の「特記事項」が併せて表示される。なお
「顧客名」、「作業現場名」、「作業者名」、「特記事
項」の入力手続きはインターネット2上の通信で行うこ
とができる。顧客側の端末で「顧客名」、「作業現場
名」、「作業者名」、「特記事項」が入力されると、入
力データはインターネット2を介してサーバ端末21に
送信され、入力データに従って「作業日報画面」の内容
が更新される。
【0509】以上のようにして最新の作業日報が端末1
1の表示画面にリアルタイムに表示され、端末11の表
示画面から容易に入手できるようになる。つまりオペレ
ータに負担を課すことなく作業日報が正確に作成され
る。これにより工事会社は労務管理、作業日程管理を正
確に行うことができる。
【0510】また端末11がレンタル会社に設けられて
いる場合には、端末11の表示画面から作業日報の履歴
を把握でき、過酷な使用をする顧客とそうでない顧客と
を判別することができる。これにより顧客の管理に役立
てることができる。たとえば過酷な使用をする顧客に対
して警告を与えたりレンタルを許可しない決定を下すこ
とができる。また作業日報の履歴を把握することによっ
て車両31を殆ど稼働させていない顧客を見つけ、その
顧客に対しては返却をアドバイスすることもできる。ま
た作業日報の履歴を把握することによって車両31につ
いてメンテナンスを行う時期を予測することができる。
【0511】また端末11が中古の建設機械を販売する
中古販売業者に設けられている場合には、端末11の表
示画面から作業日報の履歴を把握でき、建設機械の過去
の使用時間、稼働率等を算定することができる。これに
より中古車価格を適正に設定することができる。
【0512】また端末11が建設機械を製造するメーカ
に設けられている場合には、端末11の表示画面から作
業日報の履歴を把握でき、建設機械の耐久性を算定する
ことができる。これにより次期モデルの設計等に役立て
ることができる。
【0513】また図41に示すように端末11の表示画
面にサービスメータの履歴をグラフ表示させてもよい。
図41のグラフの横軸は日時であり、縦軸はサービスメ
ータで計測したエンジン稼働時間の累算値である。図4
1のグラフから定期点検の時期などメンテナンス時期を
予測することができる。
【0514】なお車両31を管理する端末11の表示画
面のみに図40、図41の表示を許容して、端末11以
外の他の端末の表示画面には図40、図41を表示させ
ない実施も可能である。これは、たとえば図40、図4
1の表示を、特定のID番号、特定の暗証番号(端末1
1に対応する番号)の入力操作を条件とすることで実現
される。
【0515】なお本実施形態では「稼働マップ」を車両
31で作成した上でサーバ端末21に送信する場合を想
定している。しかし車両31からサービスメータの出力
と、車両31が備えているカレンダ、タイマの出力のみ
を送信することにして、「稼働マップ」をサーバ端末2
1で作成する実施も可能である。
【0516】上述した実施形態では、1日が経過する毎
に稼働マップを生成して1日毎に作業日報を作成し、1
日毎に作業日報画面を更新している。しかし稼働マップ
の単位は1日に限らず任意の期間でもよい。たとえば月
単位で稼働マップを生成して月単位で「作業月報」を作
成し、月毎に「作業月報画面」を更新してもよい。また
顧客へレンタルする期間毎に作業報告を作成する実施も
可能である。つまりレンタル期間の単位で稼働マップを
生成して「作業報告」を作成し、「作業報告画面」を更
新してもよい。
【0517】ところで建設機械31をレンタルする場合
には、レンタル期間の長さに応じた料金を設定して貸し
出すのが一般的である。しかし同じ長さのレンタル期間
であっても、建設機械31を長時間稼働させる顧客と、
殆ど稼働させない顧客の両者が存在するのも事実であ
る。この場合に両者に同一のレンタル料金を課金するこ
とは不公平であり合理的ではない。
【0518】そこでエンジン稼働時間の長さに応じて自
動的に課金額を算出してもよい。
【0519】すなわちサーバ端末21では、車両31か
ら自動発信された「稼働時間」というデータ(サービス
メータの出力)と、「日時」のデータ(車両31に備え
られているカレンダとタイマの出力)とを受信して、こ
れらを突き合わせて「レンタル期間」内における現在ま
での「稼働時間」を累算する演算処理が行われる。一方
稼働時間の累算値と課金額との対応関係は予め設定され
ている。そこで現在までの稼働時間の累算値に対応する
課金額が、この対応関係から算出される。サーバ端末2
1では最新の課金額によってホームページの「作業日報
画面」を更新する処理を行う。
【0520】このため端末11でWWWブラウザが起動
されると、WWWブラウザを介してサーバ端末21から
ホームページのデータが読み出され端末11の表示装置
の表示画面に「作業日報画面」が表示される。いまレン
タル期間が1月21日から1月30日までであるとす
る。図40の「作業日報画面」にはレンタル期間(1月
21日から1月30日)の稼働時間の累算値つまりレン
タル期間中の毎日の「稼働時間」を合計した値(49時
間6分)に対応する課金額XXXXXXX円が表示され
る。これにより顧客は、レンタル期間中にエンジンが稼
働した時間に対応する課金額の情報を画面上でリアルタ
イムに容易に入手することができる。
【0521】なお本実施形態では、車両31からサービ
スメータの出力と、車両31が備えているカレンダ、タ
イマの出力のみを送信することにして、「課金額」をサ
ーバ端末21で作成するようにしているが、車両31に
おいて「課金額」を演算した上でサーバ端末21に自動
発信するという実施も可能である。
【0522】上述した実施形態では単に稼働時間の累算
値に応じて課金額を算出している。
【0523】しかし実際には建設機械は時期に応じて需
要が大きく変化する。具体的には工事が集中する時期に
は建設機械の需要が増大する。また1日のうちでも夜間
よりも昼間の時間帯の方が需要が大きい。そこで建設機
械の需要の大きさに応じて課金額を設定してもよい。具
体的には工事が集中する時期には建設機械の需要が増大
するので課金額を高めに設定し、逆にシーズンオフの時
期には課金額を低めに設定することができる。また昼間
の時間帯に課金額を高めに設定し、夜間の時間帯に課金
額を低めに設定することができる。よって課金額は稼働
時間の累算値のみならず稼働時期、稼働時間帯、稼働時
刻を考慮して定めることができる。
【0524】ところで、図30、図40で説明した稼動
マップによれば、各建設機械31、32、33…毎に稼
動した時間を管理することができる。
【0525】しかし一台の建設機械は複数のオペレータ
が交代して使用することが多い。そこで、つぎに述べる
実施例1では、オペレータ毎に、建設機械を稼動させた
時間を管理できるようにするものである。
【0526】(実施例1)実施例1を図42を参照して
説明する。この実施例1では、端末11は、複数のオペ
レータを管理する管理者側に設けられた端末であるとす
る。
【0527】図42は端末11の表示装置の表示画面の
表示内容を示している。
【0528】この実施例1では建設機械31を3人のオ
ペレータが交代で運転し、他の建設機械32を2人のオ
ペレータが交代で運転する場合を想定している。
【0529】建設機械31、32の運転室には、モニタ
パネルが設けられているものとする。モニタパネルの外
面には表示画面と各操作スイッチからなる操作スイッチ
群とが配置されている。建設機械31、32のセンサ群
62で検出されたセンサ検出値が異常値に達している場
合にはコーションマークがモニタパネルの表示画面上で
点灯する。また建設機械31、32内部でエラーコード
が生成された場合には、モニタパネルの表示画面上にエ
ラーコードのコード番号およびエラーの内容が表示され
る。また建設機械31、32のセンサ群62の検出信号
等に基づいて、建設機械の運転状態(現在選択されてい
る作業モード、現在の冷却水温、油温、油圧等)が、モ
ニタパネルの表示画面上に表示される。
【0530】モニタパネル上の操作スイッチ群は、オペ
レータIDのデータを入力するオペレータID入力用ス
イッチを含んでいる。ここでオペレータIDとは、オペ
レータを他のオペレータから識別するために、オペレー
タ個々に割り当てられた数字、文字、記号、符号等の組
み合わせのことである。
【0531】この実施例1では、第1作業現場のオペレ
ータAのオペレータIDを「010A」とし、第1作業
現場の他のオペレータBのオペレータIDを「010
B」とし、第5作業現場のオペレータFのオペレータI
Dを「050F」とする。オペレータIDは作業現場を
識別するデータを含んでいる。たとえばオペレータID
「010A」のうち「010」は「第1作業現場」を特
定するデータである。
【0532】また建設機械31、32…それぞれには、
自己の建設機械を他の建設機械から識別する車両IDが
割り当てられている。この実施例1では、建設機械31
の車両IDを「CAR001」とし、他の建設機械32
の車両IDを「CAR007」とする。
【0533】建設機械31、32の各オペレータA、
B、Fには、建設機械のエンジンキースイッチ64(図
21参照)をオンしてエンジンを始動する際に、モニタ
パネル上でオペレータID入力用操作スイッチを操作し
て、自己のオペレータIDを入力することが義務づけら
れている。この場合オペレータIDを入力しなければエ
ンジンを始動できないようにスタータ回路を構成しても
よい。オペレータIDのデータが入力された年、月、
日、時刻は、建設機械31、32に備えられているカレ
ンダ、タイマによって計時される。オペレータIDのデ
ータは、そのデータが入力された日、月、日、時刻のデ
ータ(以下入力時刻データ)と対応付けられて記憶され
る。
【0534】また建設機械31、32では、図30、図
40を用いて既に説明したのと同様にして、自己の建設
機械のサービスメータの出力と、自己の建設機械に備え
られているカレンダ、タイマの出力とが各時刻毎に突き
合わせられ、エンジンが稼動している時間帯を示す稼動
マップが作成される。
【0535】建設機械31、32では、毎日24:00
(午前0時0分)になると、当該日の時刻24:00ま
での稼動マップ、日付、オペレータID、入力時刻、車
両IDが自動発信される。
【0536】サーバ端末21では、建設機械31、32
から自動発信された「稼動マップ」、「日付」、「オペ
レータID」、「入力時刻」、「車両ID」のデータを
受信すると、これらデータに基づいて「オペレータ稼動
画面」というホームページの表示画面を更新する。
【0537】このためオペレータを管理する側に設けら
れた端末11でWWWブラウザが起動されると、WWW
ブラウザを介してサーバ端末21からホームページのデ
ータが読み出され、端末11の表示装置の表示画面に図
42に示す「オペレータ稼動画面」が表示される。
【0538】このため図42に示すように各オペレータ
が稼動した時間帯が最新のデータによって更新されて表
示される。
【0539】本実施例1では、建設機械31は、200
1年5月21日の午前6時0分からオペレータAの運転
によって2時間15分稼動し、同5月21日の午前10
時0分からオペレータBの運転によって1時間30分稼
動し、同5月21日の午後13時0分からオペレータA
の運転によって2時間30分稼動し、さらに翌日の5月
22日の午前6時0分からオペレータAの運転によって
2時間30分稼動し、同5月22日の午前11時0分か
らオペレータFの運転によって1時間0分稼動し、同5
月22日の午後13時0分からオペレータAの運転によ
って4時間45分稼動したものとする。
【0540】一方建設機械32は、2001年5月23
日の午前5時55分からオペレータFの運転によって3
時間0分稼動し、同5月23日の午前9時0分からオペ
レータFの運転によって3時間0分稼動し、同5月23
日の午後13時0分からオペレータAの運転によって2
時間30分稼動したものとする。
【0541】図42を参照して「5月21日」の表示内
容について説明する。
【0542】建設機械31のモニタパネル上で、200
1年5月21日の午前6時0分に、オペレータAのオペ
レータID「010A」が入力され、その後サービスメ
ータによって2時間15分連続して稼動時間が計時され
る。このため図42に示すように、2001年5月21
日の午前6時0分から2時間15分後までの時間帯に
は、オペレータAのオペレータID「010A」、建設
機械31の車両ID「CAR001」が対応づけて、表
示される。この表示から、管理者は「第1作業現場のオ
ペレータAは建設機械31を、2001年5月21日の
午前6時0分から2時間15分稼動させた。」という情
報を読み取ることができる。
【0543】同様に建設機械31のモニタパネル上で、
2001年5月21日の午前10時0分に、オペレータ
BのオペレータID「010B」が入力され、その後サ
ービスメータによって1時間30分連続して稼動時間が
計時される。このため図42に示すように、2001年
5月21日の午前10時0分から1時間30分後までの
時間帯には、オペレータBのオペレータID「010
B」、建設機械31の車両ID「CAR001」が対応
づけて、表示される。この表示から、管理者は「第1作
業現場のオペレータBは建設機械31を、2001年5
月21日の午前10時0分から1時間30分稼動させ
た。」という情報を読み取ることができる。
【0544】同様に建設機械31のモニタパネル上で、
2001年5月21日の午後13時0分に、オペレータ
AのオペレータID「010A」が入力され、その後サ
ービスメータによって2時間30分連続して稼動時間が
計時される。このため図42に示すように、2001年
5月21日の午後13時0分から2時間30分後までの
時間帯には、オペレータAのオペレータID「010
A」、建設機械31の車両ID「CAR001」が対応
づけて、表示される。この表示から、管理者は「第1作
業現場のオペレータAは建設機械31を、2001年5
月21日の午後13時0分から2時間30分稼動させ
た。」という情報を読み取ることができる。
【0545】他の5月22日、5月23についても同様
に、「いずれのオペレータがいずれの建設機械をいずれ
の年、月、日に、いずれの時間だけ稼動させた。」とい
う情報を、管理者は読み取ることができる。
【0546】また図42に示す「オペレータ稼動画面」
には、オペレータ毎の累積稼動時間も併せて表示され
る。たとえばオペレータAは5月21日に、建設機械3
1を2時間15分稼動させ、その後更に2時間30分稼
動させている。またオペレータAは5月22日に、建設
機械31を2時間30分稼動させ、その後更に4時間4
5分稼動させている。またオペレータAは5月23日
に、建設機械32を2時間30分稼動させている。
【0547】そこでこれら稼動時間を合計した「9時間
45分」が、オペレータA(オペレータID「010
A」)の5月21日〜23日における累積稼動時間とし
て表示される。
【0548】同様にオペレータB(オペレータID「0
10B」)については、5月21日〜23日における累
積稼動時間が「1時間30分」であると表示され、オペ
レータF(オペレータID「010F」)については、
5月21日〜23日における累積稼動時間が「7時間0
分」であると表示される。
【0549】また日毎に、オペレータの累積稼動時間を
表示してもよい。たとえばオペレータAは5月21日
に、建設機械31を2時間15分稼動させ、その後更に
2時間30分稼動させている。このため、これら稼動時
間を合計した「4時間45分」を、オペレータAの5月
21日における累積稼動時間であると表示することがで
きる。
【0550】また作業現場毎に累積稼働時間を表示して
もよい。
【0551】前述したようにオペレータID中の「01
0」は「第1作業現場」を意味し、「050」は第5作
業現場を意味している。
【0552】たとえば第1作業現場(「010」)でオ
ペレータA(オペレータID「010A」)は5月21
日に、建設機械31を2時間15分稼動させ、その後更
に2時間30分稼動させている。第1作業現場(「01
0」)でオペレータB(オペレータID「010B」)
は5月21日に、建設機械31を1時間30分稼動させ
ている。このため、これら稼動時間を合計した「6時間
15分」を、第1作業現場の5月21日における累積稼
動時間であると表示することができる。
【0553】また第1作業現場(「010」)の各日に
おける稼動時間を合計して、第1作業現場の5月21日
〜23日における累積稼動時間を、「11時間15分」
と表示することができる。この場合、第5作業現場の5
月21日〜23日における累積稼動時間は、「7時間0
分」と表示される。
【0554】また図42では、稼動時間を3日毎に累積
しているが、稼動時間を累積する単位は任意であり、た
とえば月毎であってもよく、半年毎であってもよく、年
毎であってもよい。また図42に示す「オペレータ稼動
画面」を印刷によって出力してもよい。
【0555】以上のようにこの実施例1によれば、オペ
レータA、B、F毎に、建設機械31、32を稼動させ
た時間を表示することができるので、オペレータの労務
管理、給与計算等を容易かつ的確に行うことができる。
【0556】なおこの実施例1では端末11を、管理者
側の端末としているが、サーバ端末21を、管理者側の
端末としてもよい。
【0557】ところで図3を用いて前述したようにサー
ビスカー34の端末13の表示画面13aに、作業指示
内容を表示させることで管理者はサービスマンを建設機
械31の場所まで迅速に派遣させることができる。
【0558】しかしサービスマンが実際に修理、部品交
換、点検作業等のサービスを行ったか否かは、サービス
マンの事後報告によるため、実際にサービスを行ってか
らサービス結果を管理者が知るまでの間に時間遅れが生
じる。またサービスマンのミス等によって、実際にはサ
ービスが行われていなかったりサービス結果の報告を怠
ることがある。
【0559】また各場所に点在しているサービスマンの
位置をリアルタイムに把握できないと、図3で説明した
ような作業指示を的確に与えることができない。
【0560】そこで次に述べる実施例2では、サービス
マンが建設機械に実際にサービスを行ったことを時間遅
れなくリアルタイムにかつ正確に管理者が把握できるよ
うにし、サービスマンへの作業指示、サービスマンの実
績管理、労務管理を容易かつ的確に行うようにするもの
である。
【0561】(実施例2)実施例2を図43を参照して
説明する。この実施例2では、端末11は、複数のサー
ビスマンを管理する管理者側に設けられた端末であると
する。
【0562】図43は端末11の表示装置の表示画面の
表示内容を示している。
【0563】この実施例2では5台の建設機械31、3
2、33、36、37の点検、修理等を3人のサービス
マンが行う場合を想定している。
【0564】建設機械31、32、33、36、37の
運転室には、実施例1と同様にモニタパネルが設けられ
ているものとする。
【0565】モニタパネル上の操作スイッチ群は、サー
ビスマンIDのデータを入力するサービスマンID入力
用スイッチを含んでいる。ここでサービスマンIDと
は、サービスマンを他のサービスマンから識別するため
に、サービスマン個々に割り当てられた数字、文字、記
号、符号等の組み合わせのことである。
【0566】この実施例2では、サービスマン01のサ
ービスマンIDを「0B01」とし、サービスマン03
のサービスマンIDを「0E03」とし、サービスマン
05のサービスマンIDを「0A05」とする。サービ
スマンIDは担当地域(あるいは担当車種)を識別する
データを含んでいる。たとえばサービスマンID「0B
01」のうち「0B」は「担当地域あるいは担当車種」
を特定するデータである。
【0567】また建設機械31、32、33、36、3
7…それぞれには、自己の建設機械を他の建設機械から
識別する車両IDが割り当てられている。この実施例2
では、建設機械31の車両IDを「#1」とし、建設機
械32の車両IDを「#2」とし、建設機械33の車両
IDを「#3」とし、建設機械36の車両IDを「#
4」とし、建設機械37の車両IDを「#5」とする。
【0568】各サービスマン01、03、05には、建
設機械の場所まで出向いてサービスを行う際に、モニタ
パネル上でサービスマンID入力用操作スイッチを操作
して、自己のサービスマンIDを入力することが義務づ
けられている。この場合サービスマンIDを入力しなけ
れば、車体内のコントローラからエラーコード等の点検
に必要なデータをダウンロードすることができないよう
に構成してもよい。なおサービスマンID入力用操作ス
イッチは、ユーザ(オペレータ)が操作できない場所に
「隠しスイッチ」として配置されているか、サービスマ
ンしか知り得ない特殊な操作を条件としてサービスマン
IDが入力される。
【0569】サービスマンIDのデータが入力される
と、そのデータが入力された年、月、日、時刻が、建設
機械31、32、33、36、37に備えられているカ
レンダ、タイマによって計時され、サービスマンIDの
データが、そのデータが入力された日、月、日、時刻の
データ(以下入力時刻データ)と対応付けられる。
【0570】また建設機械31、32、33、36、3
7の位置は自己の車体内に設けられたGPSセンサで検
出される。サービスマンIDが入力されると、その時刻
のGPSセンサ検出値が取得され、この位置データがサ
ービスマンID、入力時刻データと対応づけられる。
【0571】建設機械31、32、33、36、37で
は、サービスマンIDが入力されると、日付、サービス
マンID、入力時刻、車両ID、位置が自動発信され
る。
【0572】サーバ端末21では、建設機械31、3
2、33、36、37から自動発信された「日付」、
「サービスマンID」、「入力時刻」、「車両ID」、
「位置」のデータを受信すると、これらデータに基づい
て「サービスマン実績画面」というホームページの表示
画面を更新する。
【0573】このためサービスマンを管理する側に設け
られた端末11でWWWブラウザが起動されると、WW
Wブラウザを介してサーバ端末21からホームページの
データが読み出され、端末11の表示装置の表示画面に
図43に示す「サービスマン実績画面」が表示される。
【0574】このため図43に示すように各サービスマ
ンが実際に行ったサービス結果が最新のデータによって
更新されて表示される。
【0575】本実施例2では、新車の建設機械31につ
いては、2001年5月12日の午前10時20分に、
**市**町で、サービスマン03によって3ヶ月の巡
回点検が行われ、新車の建設機械32については、20
01年4月25日の午後16時07分に、**市**町
で、サービスマン05によって3ヶ月の巡回点検が行わ
れ、新車の建設機械33については、2001年5月1
2日の午後13時55分に、**群**町で、サービス
マン03によって3ヶ月の巡回点検が行われ、新車の建
設機械37については、2001年5月17日の午後1
4時44分に、**資材センタで、サービスマン01に
よって3ヶ月の巡回点検が行われたものとする。新車の
建設機械36からデータは、自動発信されなかったもの
とする。
【0576】図43を参照して表示内容について説明す
る。
【0577】建設機械32のモニタパネル上で、200
1年4月25日の午後16時07分に、サービスマン0
5のサービスマンID「0A05」が入力されたとす
る。このため図43に示すように、サービスを行った建
設機械32の車両ID「#2」、サービスを行ったサー
ビスマン05のサービスマンID「0A05」、サービ
スを行った年、月、日、時刻「2001年4月25日1
6:07」、サービスが行われた位置「**市**町」
がそれぞれ対応づけられて、表示される。また「新車3
ヶ月点検」というサービス内容を示す「3ヶ月」も併せ
て表示される。
【0578】この表示内容から管理者は「サービスマン
05は建設機械32を、2001年4月25日の午後1
6時07分に、**市**町で新車3ヶ月点検を実際に
行った。」という情報を読み取ることができる。
【0579】同様に建設機械31のモニタパネル上で、
2001年5月12日の午前10時20分に、サービス
マン03のサービスマンID「0E03」が入力された
とする。このため図43に示すように、サービスを行っ
た建設機械31の車両ID「#1」、サービスを行った
サービスマン03のサービスマンID「0E03」、、
サービスを行った年、月、日、時刻「2001年5月1
2日10:20」、サービスが行われた位置「**市*
*町」がそれぞれ対応づけられて、表示される。また
「新車3ヶ月点検」というサービス内容を示す「3ヶ
月」も併せて表示される。
【0580】この表示内容から管理者は「サービスマン
03は建設機械31を、2001年5月12日の午前1
0時20分に、**市**町で新車3ヶ月点検を実際に
行った。」という情報を読み取ることができる。
【0581】同様に建設機械33のモニタパネル上で、
2001年5月12日の午後13時55分に、サービス
マン03のサービスマンID「0E03」が入力された
とする。このため図43に示すように、サービスを行っ
た建設機械33の車両ID「#3」、サービスを行った
サービスマン03のサービスマンID「0E03」、サ
ービスを行った年、月、日、時刻「2001年5月12
日13:55」、サービスが行われた位置「**群**
町」がそれぞれ対応づけられて、表示される。また「新
車3ヶ月点検」というサービス内容を示す「3ヶ月」も
併せて表示される。
【0582】この表示内容から管理者は「サービスマン
03は建設機械33を、2001年5月12日の午後1
3時55分に、**群**町で新車3ヶ月点検を実際に
行った。」という情報を読み取ることができる。
【0583】同様に建設機械37のモニタパネル上で、
2001年5月17日の午後14時44分に、サービス
マン01のサービスマンID「0B01」が入力された
とする。このため図43に示すように、サービスを行っ
た建設機械37の車両ID「#5」、サービスを行った
サービスマン01のサービスマンID「0B01」、サ
ービスを行った年、月、日、時刻「2001年5月17
日14:44」、サービスが行われた位置「**資材セ
ンタ」がそれぞれ対応づけられて、表示される。また
「新車3ヶ月点検」というサービス内容を示す「3ヶ
月」も併せて表示される。
【0584】この表示内容から管理者は「サービスマン
01は建設機械37を、2001年5月17日の午後1
4時44分に、**資材センタで新車3ヶ月点検を実際
に行った。」という情報を読み取ることができる。
【0585】また管理者としては、図43に示す表示内
容から、各サービスマン01、03、05がいずれの場
所に派遣されているかを把握することができるので、図
3で説明したような作業指示を容易かつ的確に与えるこ
とができる。つまり各サービスマンの位置関係やサービ
ス対象の建設機械の場所まで移動する時間の余裕を考慮
して、派遣すべき要員を的確に選定することができる。
また各建設機械を巡回するルートを容易かつ的確に作成
することができる。
【0586】また図43では、すべてのサービスマンの
作業実績を表示しているが、担当地域毎に、あるいは担
当車種毎に、サービス実績を表示してもよい。
【0587】前述したようにサービスマンID中の「0
A」、「0E」、「0B」は「担当地域」または「担当
車種」を意味しているので、「0A」、「0E」、「0
B」毎にサービス実績を分類して表示してもよい。
【0588】また図43に示す「サービスマン実績画
面」を印刷によって出力してもよい。
【0589】以上のようにこの実施例2によれば、サー
ビスマンがサービスマンIDを建設機械のモニタパネル
上で入力する毎に、入力されたサービスマンIDを含む
データを管理者側の端末に向けて自動発信して、自動発
信したデータを管理者側の端末上で表示するようにして
いるので、サービスマンが建設機械に実際にサービスを
行ったことを時間遅れなくリアルタイムにかつ正確に管
理者が把握できるようになる。このため管理者は、サー
ビスマンへの作業指示、サービスマンの実績管理、労務
管理を容易かつ的確に行うことができる。
【0590】なおこの実施例2では端末11を、管理者
側の端末としているが、サーバ端末21を、管理者側の
端末としてもよい。
【0591】また図43において、サービスマンの位置
を、図27の地図表示画面と同様に地図上に建設機械の
アイコンを配置することで表示してもよく、東経、北緯
の位置として表示してもよい。
【0592】また図43に示す「サービスマン実績画
面」は一例である。この画面中の位置データの自動発
信、表示を省略することができる。
【0593】ところで油圧ショベル、クレーンなどの建
設機械は、作業の種類に応じて作業機つまりアタッチメ
ントが付け替えられる。油圧ショベルを例にとると、作
業種類に応じて、アタッチメントが、バケット、ブレー
カ、法面バケット、解体フォーク、グラップルなどに付
け替えられる。付け替え作業はサービスマンによって行
われる。
【0594】レンタル会社は各アタッチメントが装着さ
れた多数の建設機械を管理している。そして顧客の要望
に適合するアタッチメントが装着された建設機械を、出
庫させて顧客に貸与する。この場合、レンタル会社で
は、ホワイトボードを設置し、このホワイトボードに、
各建設機械のアタッチメント装着状況を記入すること
で、顧客に要望に応じている。
【0595】しかし、ホワイトボードの記入は人間の手
に委ねられるため、怠惰やミス等によって時間遅れが生
じる。またホワイトボード記載のアタッチメントとは異
なるアタッチメントが実際には装着されていることがあ
る。
【0596】このためレンタル会社は、顧客の要望に応
じた建設機械を即時に貸し出すことができずビジネスチ
ャンスを逸してしまうことがあった。
【0597】次に述べる実施例3では、建設機械のアタ
ッチメント装着状況をリアルタイムかつ正確に把握でき
るようにして、顧客の要望に即時に対処できるようにす
るものである。
【0598】(実施例3)実施例3を図44を参照して
説明する。この実施例3では、端末11は、複数の建設
機械を管理する管理者たとえばレンタル会社側に設けら
れた端末であるとする。
【0599】図44は端末11の表示装置の表示画面の
表示内容を示している。
【0600】この実施例3では4台の建設機械31、3
2、33、36のアタッチメントの付け替え作業を3人
のサービスマンが行う場合を想定している。
【0601】建設機械31、32、33、36の運転室
には、実施例1、2と同様にモニタパネルが設けられて
いるものとする。
【0602】モニタパネル上の操作スイッチ群は、サー
ビスマンIDのデータを入力するサービスマンID入力
用スイッチと、アタッチメントIDのデータを入力する
アタッチメントID入力用スイッチを含んでいる。ここ
でサービスマンIDとは、サービスマンを他のサービス
マンから識別するために、サービスマン個々に割り当て
られた数字、文字、記号、符号等の組み合わせのことで
ある。アタッチメントIDとは、アタッチメントを他の
アタッチメントから識別するために、アタッチメント個
々に割り当てられた数字、文字、記号、符号等の組み合
わせのことである。
【0603】この実施例2では、サービスマン01のサ
ービスマンIDを「0B01」とし、サービスマン02
のサービスマンIDを「0A02」とし、サービスマン
05のサービスマンIDを「0A05」とする。
【0604】また法面バケットのアタッチメントIDを
「N001」とし、標準ブレーカのアタッチメントID
を「B002」とし、特殊ブレーカのアタッチメントI
Dを「B003」とし、解体フォークのアタッチメント
IDを「F010」とする。
【0605】また建設機械31、32、33、36…そ
れぞれには、自己の建設機械を他の建設機械から識別す
る車両IDが割り当てられている。車両IDデータは、
機種、機番を特定するデータを含んでいる。この実施例
3では、建設機械31(機種RT、機番10)の車両I
Dを「RT10」とし、建設機械32(機種RT、機番
20)の車両IDを「RT20」とし、建設機械33
(機種GF、機番05)の車両IDを「GF05」と
し、建設機械36(機種CZ、機番100)の車両ID
を「CZ100」とする。
【0606】各サービスマン01、02、05には、建
設機械の場所まで出向いてアタッチメントを付け替える
際に、モニタパネル上でサービスマンID入力用操作ス
イッチを操作して、自己のサービスマンIDを入力する
とともに、アタッチメントID入力用スイッチを操作し
て、付け替えられたアタッチメントの種類を示すアタッ
チメントIDを入力することが義務づけられている。
【0607】サービスマンID、アタッチメントIDの
データが入力されると、そのデータが入力された年、
月、日、時刻が、建設機械31、32、33、36に備
えられているカレンダ、タイマによって計時され、サー
ビスマンID、アタッチメントIDのデータが、そのデ
ータが入力された日、月、日、時刻のデータ(以下入力
時刻データ)と対応付けられる。
【0608】また建設機械31、32、33、36の位
置は自己の車体内に設けられたGPSセンサで検出され
る。サービスマンID、アタッチメントIDが入力され
ると、その時刻のGPSセンサ検出値が取得され、この
位置データがサービスマンID、アタッチメントID、
入力時刻データと対応づけられる。
【0609】建設機械31、32、33、36では、サ
ービスマンID、アタッチメントIDが入力されると、
日付、サービスマンID、アタッチメントID、入力時
刻、車両ID、位置が自動発信される。
【0610】サーバ端末21では、建設機械31、3
2、33、36から自動発信された「日付」、「サービ
スマンID」、「アタッチメントID」、「入力時
刻」、「車両ID」、「位置」のデータを受信すると、
これらデータに基づいて「アタッチメント装着状況画
面」というホームページの表示画面を更新する。
【0611】このため複数の建設機械31、32、3
3、36を管理する側に設けられた端末11でWWWブ
ラウザが起動されると、WWWブラウザを介してサーバ
端末21からホームページのデータが読み出され、端末
11の表示装置の表示画面に図44に示す「アタッチメ
ント装着状況画面」が表示される。
【0612】このため図44に示すように各建設機械の
アタッチメント装着状況が最新のデータによって更新さ
れて表示される。
【0613】本実施例3では、建設機械31のアタッチ
メントについては、2001年5月17日の午前9時0
0分に、**市**町で、サービスマン01によって、
法面バケットに付け替えられ、建設機械32のアタッチ
メントについては、2001年4月25日の午前9時3
0分に、**市**町で、サービスマン05によって標
準ブレーカに付け替えられ、建設機械33のアタッチメ
ントについては、2001年3月3日の午後15時22
分に、**群**町で、サービスマン02によって特殊
ブレーカに付け替えられ、建設機械36のアタッチメン
トについては、2001年5月20日の午前11時43
分に、**資材センタで、サービスマン02によって解
体フォークによって付け替えられたものとする。
【0614】図44を参照して表示内容について説明す
る。
【0615】建設機械33のモニタパネル上で、200
1年3月3日の午後15時22分に、サービスマン02
のサービスマンID「0A02」と、付け替えられた特
殊ブレーカのアタッチメントID「B003」が入力さ
れたとする。このため図44に示すように、アタッチメ
ントが付け替えられた建設機械33の車両ID「GF0
5」、付け替えられた特殊ブレーカのアタッチメントI
D「B003」、付け替え作業を行ったサービスマン0
2のサービスマンID「0A02」、付け替え作業を行
った年、月、日、時刻「2001年3月3日15:2
2」、付け替え作業が行われた位置「**群**町」が
それぞれ対応づけられて、表示される。
【0616】この表示内容から管理者は「2001年3
月3日の午後15時22分に、**群**町で、サービ
スマン02によって、機種が「GF」で機番が「05」
の建設機械33のアタッチメントは特殊ブレーカに付け
替えられた。」という情報を読み取ることができる。
【0617】同様に建設機械32のモニタパネル上で、
2001年4月25日の午前9時30分に、サービスマ
ン05のサービスマンID「0A05」と、付け替えら
れた標準ブレーカのアタッチメントID「B002」が
入力されたとする。このため図44に示すように、アタ
ッチメントが付け替えられた建設機械32の車両ID
「RT20」、付け替えられた標準ブレーカのアタッチ
メントID「B002」、付け替え作業を行ったサービ
スマン05のサービスマンID「0A05」、付け替え
作業を行った年、月、日、時刻「2001年4月25日
9:30」、付け替え作業が行われた位置「**市**
町」がそれぞれ対応づけられて、表示される。
【0618】この表示内容から管理者は「2001年4
月25日の午前9時30分に、**市**町で、サービ
スマン05によって、機種が「RT」で機番が「20」
の建設機械32のアタッチメントは標準ブレーカに付け
替えられた。」という情報を読み取ることができる。
【0619】同様に建設機械31のモニタパネル上で、
2001年5月17日の午前9時00分に、サービスマ
ン01のサービスマンID「0B01」と、付け替えら
れた法面バケットのアタッチメントID「N001」が
入力されたとする。このため図44に示すように、アタ
ッチメントが付け替えられた建設機械31の車両ID
「RT10」、付け替えられた法面バケットのアタッチ
メントID「N001」、付け替え作業を行ったサービ
スマン01のサービスマンID「0B01」、付け替え
作業を行った年、月、日、時刻「2001年5月17日
9:00」、付け替え作業が行われた位置「**市**
町」がそれぞれ対応づけられて、表示される。
【0620】この表示内容から管理者は「2001年5
月17日の午前9時00分に、**市**町で、サービ
スマン01によって、機種が「RT」で機番が「10」
の建設機械31のアタッチメントは法面バケットに付け
替えられた。」という情報を読み取ることができる。
【0621】同様に建設機械36のモニタパネル上で、
2001年5月20日の午前11時43分に、サービス
マン02のサービスマンID「0A02」と、付け替え
られた解体フォークのアタッチメントID「F010」
が入力されたとする。このため図44に示すように、ア
タッチメントが付け替えられた建設機械36の車両ID
「CZ100」、付け替えられた解体フォークのアタッ
チメントID「CZ100」、付け替え作業を行ったサ
ービスマン02のサービスマンID「0A02」、付け
替え作業を行った年、月、日、時刻「2001年5月2
0日11:43」、付け替え作業が行われた位置「**
資材センタ」がそれぞれ対応づけられて、表示される。
【0622】この表示内容から管理者は「2001年5
月20日の午前11時43分に、**資材センタで、サ
ービスマン02によって、機種が「CZ」で機番が「1
00」の建設機械36のアタッチメントは解体フォーク
に付け替えられた。」という情報を読み取ることができ
る。
【0623】また図44はアタッチメント装着状況を示
すと同時に、サービスマンが行った作業の実績を示して
いるので、この表示画面からサービスマンの労務管理等
を行うこともできる。
【0624】また図44に示す「アタッチメント装着状
況画面」を印刷によって出力してもよい。
【0625】以上のようにこの実施例3によれば、建設
機械のアタッチメントIDをモニタパネル上で入力する
毎に、入力されたアタッチメントIDを含むデータを管
理者側の端末に向けて自動発信して、自動発信したデー
タを管理者側の端末上で表示するようにしているので、
管理者は複数の建設機械のアタッチメント装着状況をリ
アルタイムかつ正確に把握することができる。このため
レンタル会社は顧客の要望に即時に対処することが可能
となる。
【0626】なおこの実施例3では端末11を、管理者
側の端末としているが、サーバ端末21を、管理者側の
端末としてもよい。
【0627】また図44において、アタッチメントが装
着された位置を、図27の地図表示画面と同様に地図上
に建設機械のアイコンを配置することで表示してもよ
く、東経、北緯の位置として表示してもよい。
【0628】また図44に示す「アタッチメント装着状
況画面」は一例である。この画面中のサービスマンID
のデータ、位置データ、入力時刻データのうちいずれか
1つあるいは2つの組み合わせあるいはすべてのデータ
の自動発信、表示を省略することができる。
【0629】ところで建設機械は僻地で稼動することが
多く、このような場所は同時に携帯電話機などの通信可
能エリア外であることが多い。このため建設機械のオペ
レータは管理者と連絡をとることができない。
【0630】そこで図1に示す通信手段1を利用してメ
ール文を建設機械と管理者側の端末との間で、送受信す
ることが考えられる。前述したように建設機械にはモニ
タパネルが搭載されているので、送受信される通信メッ
セージを、モニタパネルの表示部に表示することが考え
られる。
【0631】しかし建設機械のモニタパネルの表示画面
上には、コーションマーク、運転状態(冷却水温、油
温、油圧等)など運転に重要な情報を常時表示する必要
がある。したがってスペースの限られた表示部に、これ
ら運転に必要な情報とともに通信メッセージを表示させ
る必要がある。
【0632】つぎに述べる実施例4では、モニタパネル
の表示画面内の限られたスペースに、運転に必要な情報
とともに通信メッセージを表示できるようにするもので
ある。
【0633】(実施例4)実施例4を図45を参照して
説明する。この実施例4では、端末11は、複数の建設
機械31、32、33…を管理する管理者側に設けられ
た端末であるとする。
【0634】図45は端末11の表示装置の表示画面の
表示内容および建設機械31のモニタパネルの表示部の
表示内容を示している。
【0635】すなわち建設機械31の運転室には、モニ
タパネルが設けられている。モニタパネルの外面には表
示画面と各操作スイッチからなる操作スイッチ群とが配
置されている。建設機械31のセンサ群62で検出され
たセンサ検出値が異常値に達している場合にはコーショ
ンマークがモニタパネルの表示画面上で点灯する。また
建設機械31内部でエラーコードが生成された場合に
は、モニタパネルの表示画面上にエラーコードのコード
番号およびエラーの内容が表示される。また建設機械3
1のセンサ群62の検出信号等に基づいて、建設機械の
運転状態(現在選択されている作業モード、現在の冷却
水温、油温、油圧等)が、モニタパネルの表示画面上に
表示される。
【0636】モニタパネル上の操作スイッチ群は、通信
メッセージ文中のアイコンを指示するスイッチを含んで
いる。他の建設機械32、33…のモニタパネルも同様
に構成されている。
【0637】一方、同様に端末11の表示画面上のボタ
ンを操作することで、あるいはキーボード等を操作する
ことによって、通信メッセージ文中のアイコンが指示さ
れる。
【0638】管理者が、建設機械31のオペレータに対
して「指定した電話番号075−232−8902に電
話せよ。」という通信メッセージを送りたい場合には、
「指定した電話番号に電話せよ。」に対応するアイコン を端末11の表示画面上で指示するとともに、電話番号
「075−232−8902」を入力する。
【0639】このため端末11の表示画面には、図45
(a)に示す表示901がなされる。
【0640】この図45(a)に示す通信メッセージ9
01は電子メールとして、図1に示す通信手段1を介し
て建設機械31に対して送信される。
【0641】建設機械31で図45(a)に示す通信メ
ッセージ901が受信されると、同通信メッセージ90
1はモニタパネルの表示画面に表示される。
【0642】ここで通常の通信メッセージ文であれば
「電話番号075−232−8902に電話せよ。」で
あるが、本実施例4によれば、 という極めて短い通信メッセージ901で済む。このた
めモニタパネルの表示画面内の限られたスペースに、運
転に必要な情報とともに、管理者からの通信メッセージ
を表示することが可能となる。また特定の言語ではなく
アイコンで通信メッセージが構成されているので、オペ
レータの母国語いかんによらずにその内容を理解するこ
とができる。
【0643】同様に、管理者が、複数の建設機械31、
32、33…のオペレータに対して「指定した場所00
7に、指定した日時2/13 9:00に集合せよ。」
という同じ通信メッセージを送りたい場合には、「指定
した場所、指定した日時に集合せよ。」に対応するアイ
コン を端末11の表示画面上で指示するとともに、指定場所
「007」、指定日時「2/13 9:00」を入力す
る。
【0644】このため端末11の表示画面には、図45
(b)に示す表示902がなされる。
【0645】この図45(b)に示す通信メッセージ9
02は電子メールとして、図1に示す通信手段1を介し
て複数の建設機械31、32、33…に対して送信され
る。
【0646】建設機械31で図45(b)に示す通信メ
ッセージ902が受信されると、同通信メッセージ90
2はモニタパネルの表示画面に表示される。他の建設機
械32、33…のモニタパネルの表示画面にも同様に図
45(b)に示す通信メッセージ902が表示される。
【0647】ここで通常の通信メッセージ文であれば
「指定した場所007に、指定した日時2/13 9:
00に集合せよ。」であるが、本実施例4によれば、 という極めて短い通信メッセージ902で済む。このた
めモニタパネルの表示画面内の限られたスペースに、運
転に必要な情報とともに、管理者からの通信メッセージ
を表示することが可能となる。また特定の言語ではなく
アイコンで通信メッセージが構成されているので、オペ
レータの母国語いかんによらずにその内容を理解するこ
とができる。
【0648】建設機械31のオペレータが、管理者に対
して「AA現場の車両#2021は給油を要す。」とい
う通信メッセージを送りたい場合には、「給油を要
す。」に対応するアイコン をモニタパネルのスイッチ操作で指示する。
【0649】このアイコンを指示するスイッチ操作をト
リガにして、建設機械31の位置が自己の車体内に設け
られたGPSセンサで検出される。
【0650】建設機械31からは、指示されたアイコ
ン、位置、車両IDが自動発信される。建設機械31に
は車両IDとして「#2021」が付与されている。
【0651】サーバ端末21では、建設機械31から自
動発信された「アイコン」、「位置」、「車両ID」の
データを受信すると、これらデータに基づいて図34と
同様の「お知らせ画面」というホームページの表示画面
を更新する。
【0652】このため建設機械31、32、33…を管
理する側に設けられた端末11でWWWブラウザが起動
されると、WWWブラウザを介してサーバ端末21から
ホームページのデータが読み出され、端末11の表示装
置の表示画面に図34と同様の「お知らせ画面」が表示
される。
【0653】建設機械31から自動発信されたデータが
サーバ端末21で受信されるに伴い、「お知らせ画面」
には、「建設機械31から新着メッセージあり」という
内容の表示がなされる。
【0654】この「建設機械31から新着メッセージあ
り」に対応するチェックボックスをクリック操作する等
することで、図45(c)に示す通信メッセージ903
が表示される。
【0655】つまり図45(c)に示す通信メッセージ
903のうち、アイコン、 はモニタパネル上で指示されたアイコンに対応してい
る。また通信メッセージ903中の「AA現場」は、建
設機械31の車体内のGPSセンサで検出された位置デ
ータに対応している。また通信メッセージ903中の
「車両#2021」は、自動発信した建設機械31の車
両IDに対応している。
【0656】また建設機械31から稼動マップ等のデー
タを自動発信して、図45(c)に示す通信メッセージ
903と併せて稼動マップ等、給油が必要になった原因
を特定できるデータを、端末11の表示画面上に表示さ
せてもよい。稼動マップ等のデータを画面上で確認する
ことにより、管理者は、給油が必要になった原因を特定
することができる。
【0657】以上のように建設機械31のオペレータ
は、「給油を要す。」に対応するアイコンを指示するだ
けで、「AA現場の車両#2021は給油を要す。」と
いう通信メッセージを送ることができ、操作に熟練して
いないオペレータであっても極めて容易に管理者に対し
て通信メッセージを送ることができる。
【0658】また本実施例4によれば、通信メッセージ
が、 と極めて短くなるので、モニタパネルの表示画面内の限
られたスペースに、運転に必要な情報とともに、管理者
に対する通信メッセージを表示することが可能となる。
【0659】同様に建設機械32のオペレータが、管理
者に対して「BB現場の車両#2020は修理を要
す。」という通信メッセージを送りたい場合には、「修
理を要す。」に対応するアイコン をモニタパネルのスイッチ操作で指示する。
【0660】このアイコンを指示するスイッチ操作をト
リガにして、建設機械32の位置が自己の車体内に設け
られたGPSセンサで検出される。
【0661】建設機械32からは、指示されたアイコ
ン、位置、車両IDが自動発信される。建設機械32に
は車両IDとして「#2020」が付与されている。
【0662】サーバ端末21では、建設機械32から自
動発信された「アイコン」、「位置」、「車両ID」の
データを受信すると、これらデータに基づいて図34と
同様の「お知らせ画面」というホームページの表示画面
を更新する。
【0663】このため建設機械31、32、33…を管
理する側に設けられた端末11でWWWブラウザが起動
されると、WWWブラウザを介してサーバ端末21から
ホームページのデータが読み出され、端末11の表示装
置の表示画面に図34と同様の「お知らせ画面」が表示
される。
【0664】建設機械32から自動発信されたデータが
サーバ端末21で受信されるに伴い、「お知らせ画面」
には、「建設機械32から新着メッセージあり」という
内容の表示がなされる。
【0665】この「建設機械32から新着メッセージあ
り」に対応するチェックボックスをクリック操作する等
することで、図45(d)に示す通信メッセージ904
が表示される。
【0666】つまり図45(d)に示す通信メッセージ
904のうち、アイコン、 はモニタパネル上で指示されたアイコンに対応してい
る。また通信メッセージ904中の「BB現場」は、建
設機械32の車体内のGPSセンサで検出された位置デ
ータに対応している。また通信メッセージ904中の
「車両#2020」は、自動発信した建設機械32の車
両IDに対応している。
【0667】また建設機械32から稼動マップ等、修理
の原因を特定できるデータを自動発信して、図45
(d)に示す通信メッセージ904と併せて稼動マップ
等のデータを、端末11の表示画面上に表示させてもよ
い。稼動マップ等のデータを画面上で確認することによ
り、管理者は、修理が必要になった原因を特定すること
ができる。
【0668】以上のように建設機械32のオペレータ
は、「修理を要す。」に対応するアイコンを指示するだ
けで、「BB現場の車両#2020は修理を要す。」と
いう通信メッセージを送ることができ、操作に熟練して
いないオペレータであっても極めて容易に管理者に対し
て通信メッセージを送ることができる。
【0669】また本実施例4によれば、通信メッセージ
が、 と極めて短くなるので、モニタパネルの表示画面内の限
られたスペースに、運転に必要な情報とともに、管理者
に対する通信メッセージを表示することが可能となる。
【0670】なおこの実施例4では端末11を、管理者
側の端末としているが、サーバ端末21を、管理者側の
端末としてもよい。
【0671】なお図45(c)、(d)における通信メ
ッセージ中の「現場」、「車両」を省略してもよい。つ
まり図45(c)、(d)における通信メッセージを、
図45(a)、(b)と同様にアイコンと数字あるいは
記号だけの組み合わせで構成することもできる。また場
合によっては通信メッセージをアイコンのみで構成して
もよい。すなわち電話すべき場所などが予め了解されて
いるのであれば、図45(a)、(b)、(c)、
(d)における通信メッセージ中の文字、記号を省略し
てアイコンのみとしてもよい。
【0672】以上の実施形態では、各車両31、32、
33…とサーバ端末21との間のデータ通信は、通信衛
星9による無線通信5を経由して行われる場合を想定し
ている。しかし、この通信方式は一例であり、任意の通
信方式を採用することができる。すなわち衛星通信では
なく既存の地上波を用いてもよい。また既存の電話回線
を利用して通信を行ってもよい。また既存の携帯基地局
やPHS基地局を経由して通信を行ってもよい。
【0673】特に車両が建設機械である場合には、地下
で作業をすることも考えられる。この場合既存の衛星通
信の設備でデータ通信を行う場合には、通信障害が発生
する。
【0674】そこで、地下の建設機械(たとえば車両3
1)と地上の通信衛星9との通信を確保する中継局を新
たに設置し、この中継局を経由してデータ通信を行うよ
うにしてもよい。
【0675】また車両31、32、33…とサーバ端末
21との間の通信回線を、2以上、冗長に設ける実施も
可能である。このように通信回線を冗長に設けることに
よって、通信不可能と判断される確率をきわめて小さく
することができる。
【0676】なお以上説明した本実施形態では、インタ
ーネット2を含む通信手段1を想定しているが、本発明
の通信手段1はこれに限定されるわけではなく、インタ
ーネット2を含まない通信手段によっても構築すること
が可能である。要は実施形態で説明したのと同等の通信
がなされるのであれば、別の通信手段に置換することが
可能である。また本実施形態では無線通信と有線通信を
組み合わせた通信手段1を想定しているが、もちろん無
線通信だけとしてもよく、また有線通信だけとしてもよ
い。
【0677】さらに本実施形態では、移動体情報を端末
に、画像データとして表示するという提示形式を想定し
ているが、本発明としては、端末に音声として出力する
ことで移動体情報を提示してもよく、また端末に印字デ
ータとして印刷出力させてもよい。要は端末での移動体
情報の提示形式は任意である。
【0678】また本実施形態では、主に建設機械を含む
複数の移動体を管理、監視する場合を想定しているが、
本発明としてはこれに限定されるわけではなく、一般の
自動車、二輪車などを管理、監視する場合にも適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本実施形態の通信システムを示す図であ
る。
【図2】図2は実施形態の移動体の車体の構成を示す図
である。
【図3】図3は移動体搭載の表示装置の画面表示例を示
す図である。
【図4】図4は移動体搭載の表示装置の画面表示例を示
す図である。
【図5】図5は移動体搭載の表示装置の画面表示例を示
す図である。
【図6】図6はカメラ搭載の移動体が作業する様子を示
す図である。
【図7】図7(a)、(b)、(c)は移動体で行われ
る省電力動作を説明するタイミングチャートである。
【図8】図8(a)、(b)、(c)は省電力動作が行
われる実施形態を説明するために用いた図である。
【図9】図9は移動体から自動発信される状況を説明す
る図である。
【図10】図10は移動体から自動発信される状況を説
明する図である。
【図11】図11が移動体からの自動発信が行われる実
施形態を説明するために用いたグラフである。
【図12】図12が移動体からの自動発信が行われる実
施形態を説明するために用いたグラフである。
【図13】図13は省電力動作が行われる実施形態を説
明する図である。
【図14】図14は移動体からの自動発信が行われる場
合の処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】図15は通信状態に応じて表示が遷移する処
理の手順を示すフローチャートである。
【図16】図16(a)、(b)、(c)、(d)は通
信状態に応じて移動体のアイコンの表示態様が変化する
様子を説明する図である。
【図17】図17は通信状態に応じてデータが並び換え
られる様子を説明する図である。
【図18】図18は通信状態に応じて表示が遷移する処
理の手順を示すフローチャートである。
【図19】図19は通信状態に応じて表示が遷移する処
理の手順を示すフローチャートである。
【図20】図20は通信状態に応じて表示が遷移する処
理の手順を示すフローチャートである。
【図21】図21は車体内の通信端末と他の機器との接
続態様を示す図である。
【図22】図22は車体内の通信端末と他の機器との接
続態様を示す図である。
【図23】図23は省電力動作のデューティ比が変化す
る様子を説明する図である。
【図24】図24は省電力動作のデューティ比が変化す
る様子を説明する図である。
【図25】図25は通信端末の起動周期が変化する様子
を示すグラフである。
【図26】図26(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)、(f)は移動体から自動発信する様子を説明す
るタイミングチャートである。
【図27】図27は端末の表示画面の表示例を示す図で
ある。
【図28】図28は端末の表示画面の表示例を示す図で
ある。
【図29】図29は端末の表示画面の表示例を示す図で
ある。
【図30】図30は端末の表示画面の表示例を示す図で
ある。
【図31】図31は端末の表示画面の表示例を示す図で
ある。
【図32】図32は端末の表示画面の表示例を示す図で
ある。
【図33】図33は実施形態の通信制御の処理の手順を
示すシーケンス図である。
【図34】図34は端末の表示画面の表示例を示す図で
ある。
【図35】図35は入出庫エリアの配置例を示す図であ
る。
【図36】図36は端末の表示画面の表示例を示す図で
ある。
【図37】図37(a)、(b)はトレーラの搬送経路
を例示した図である。
【図38】図38は始動ロックの処理手順を示すフロー
チャートである。
【図39】図39は始動ロックの処理手順を示すフロー
チャートである。
【図40】図40は端末の表示画面の表示例を示す図で
ある。
【図41】図41は端末の表示画面の表示例を示す図で
ある。
【図42】図42は端末の表示画面の表示例を示す図で
ある。
【図43】図43は端末の表示画面の表示例を示す図で
ある。
【図44】図44は端末の表示画面の表示例を示す図で
ある。
【図45】図45(a)、(b)、(c)、(d)は実
施例の建設機械側に設けられた表示画面および端末の表
示画面の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 通信手段(インターネット2、ネットワーク管制局
7、衛星地球局8、フィーダ回線4、通信衛星9、無線
通信回線5) 11、12 端末 21、22 サーバ端末 31〜35 移動体(移動作業機械31〜33、サービ
スカー34、移動作業機械運搬車35) 55 カーナビゲーション装置 56 通信端末 57 GPSセンサ 60 カメラ 62 センサ群
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 321 H04Q 9/00 321E Fターム(参考) 2D003 AA00 BA04 BA06 BA07 DA04 DB02 DB03 DB06 DB07 5H223 AA17 DD03 DD07 DD09 EE30 FF01 FF08 5K048 BA21 BA41 DB01 DC01 DC07 EB11 EB12 FB10 GB00 HA01 HA02 5K101 KK13 LL01 LL11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者によって操作され所定の作業
    を行う作業機械から、当該作業機械を管理する側に設け
    られた端末装置に対して情報を送信可能に、前記作業機
    械と前記端末装置とを通信手段によって接続し、前記作
    業機械から当該移動体の状態を示す情報を、前記端末装
    置に送信し、前記端末装置は、送信された情報に基づい
    て前記作業機械を管理するようにした作業機械の管理装
    置において、 前記作業機械の稼動開始時に、運転者を識別する運転者
    識別データを入力するデータ入力手段と、 前記作業機械が稼動していた時間を計測する稼動時間計
    測手段と、 前記データ入力手段によって運転者識別データが入力さ
    れた時点の日時と、前記稼動時間計測手段で稼動時間を
    計測していた日時を計時する計時手段とを前記作業機械
    に設け、 前記データ入力手段から入力された運転者識別データ
    と、前記稼動時間計測手段で計測された稼動時間と、前
    記計時手段の計時結果とを、前記作業機械から前記端末
    装置に送信し、 前記端末装置は、送信された情報に基づいて前記作業機
    械を管理することを特徴とする作業機械の管理装置。
  2. 【請求項2】 所定の作業を行う作業機械から、当
    該作業機械を管理する側に設けられた端末装置に対して
    情報を送信可能に、前記作業機械と前記端末装置とを通
    信手段によって接続し、前記作業機械から当該作業機械
    の状態を示す情報を、前記端末装置に送信し、前記端末
    装置は、送信された情報に基づいて前記作業機械を管理
    するようにした作業機械の管理装置において、 前記作業機械をメンテナンスしたときに、メンテナンス
    をしたサービス員を識別するサービス員識別データを入
    力するデータ入力手段と、 前記データ入力手段によってサービス員識別データが入
    力された時点の日時を計時する計時手段とを前記作業機
    械に設け、 前記データ入力手段から入力されたサービス員識別デー
    タと、前記計時手段の計時結果とを、前記作業機械から
    前記端末装置に送信し、 前記端末装置は、送信された情報に基づいて前記作業機
    械を管理することを特徴とする作業機械の管理装置。
  3. 【請求項3】 所定の作業を行う作業機械から、当
    該作業機械を管理する側に設けられた端末装置に対して
    情報を送信可能に、前記作業機械と前記端末装置とを通
    信手段によって接続し、前記作業機械から当該作業機械
    の状態を示す情報を、前記端末装置に送信し、前記端末
    装置は、送信された情報に基づいて前記作業機械を管理
    するようにした作業機械の管理装置において、 前記作業機械をメンテナンスしたときに、メンテナンス
    をしたサービス員を識別するサービス員識別データを入
    力するデータ入力手段と、 前記データ入力手段によってサービス員識別データが入
    力された時点で、作業機械の位置を検出する位置検出手
    段と、 前記データ入力手段によってサービス員識別データが入
    力された時点の日時を計時する計時手段とを前記作業機
    械に設け、 前記データ入力手段から入力されたサービス員識別デー
    タと、前記位置検出手段で検出された作業機械の位置
    と、前記計時手段の計時結果とを、前記作業機械から前
    記端末装置に送信し、 前記端末装置は、送信された情報に基づいて前記作業機
    械を管理することを特徴とする作業機械の管理装置。
  4. 【請求項4】 作業機が装着された複数の作業機械
    から、これら複数の作業機械を管理する側に設けられた
    端末装置に対して情報を送信可能に、前記複数の作業機
    械と前記端末装置とを通信手段によって接続し、前記複
    数の作業機械から当該作業機械の状態を示す情報を、前
    記端末装置に送信し、前記端末装置は、送信された情報
    に基づいて前記複数の作業機械を管理するようにした作
    業機械の管理装置において、 作業機械に作業機を装着したときに、作業機の種類を識
    別する作業機識別データを入力するデータ入力手段を各
    作業機械に設け、 前記データ入力手段から入力された作業機識別データ
    と、自己の作業機械を識別する作業機械識別データと
    を、当該作業機械から前記端末装置に送信し、 前記端末装置は、送信された情報に基づいて複数の作業
    機械を管理することを特徴とする作業機械の管理装置。
  5. 【請求項5】 作業機が装着された複数の作業機械
    から、これら複数の作業機械を管理する側に設けられた
    端末装置に対して情報を送信可能に、前記複数の作業機
    械と前記端末装置とを通信手段によって接続し、前記複
    数の作業機械から当該作業機械の状態を示す情報を、前
    記端末装置に送信し、前記端末装置は、送信された情報
    に基づいて前記複数の作業機械を管理するようにした作
    業機械の管理装置において、 作業機械に作業機を装着したときに、作業機の種類を識
    別する作業機識別データを入力するデータ入力手段と、 前記データ入力手段によって作業機識別データが入力さ
    れた時点の日時を計時する計時手段とを各作業機械に設
    け、 前記データ入力手段から入力された作業機識別データ
    と、前記計時手段の計時結果と、自己の作業機械を識別
    する作業機械識別データとを、当該作業機械から前記端
    末装置に送信し、 前記端末装置は、送信された情報に基づいて複数の作業
    機械を管理することを特徴とする作業機械の管理装置。
  6. 【請求項6】 作業機が装着された複数の作業機械
    から、これら複数の作業機械を管理する側に設けられた
    端末装置に対して情報を送信可能に、前記複数の作業機
    械と前記端末装置とを通信手段によって接続し、前記複
    数の作業機械から当該作業機械の状態を示す情報を、前
    記端末装置に送信し、前記端末装置は、送信された情報
    に基づいて前記複数の作業機械を管理するようにした作
    業機械の管理装置において、 作業機械に作業機を装着したときに、作業機の種類を識
    別する作業機識別データを入力するデータ入力手段と、 前記データ入力手段によって作業機識別データが入力さ
    れた時点の日時を計時する計時手段と、 前記データ入力手段によって作業機識別データが入力さ
    れた時点で、作業機械の位置を検出する位置検出手段と
    を各作業機械に設け、 前記データ入力手段から入力された作業機識別データ
    と、前記計時手段の計時結果と、前記検出手段で検出さ
    れた作業機械位置と、自己の作業機械を識別する作業機
    械識別データとを、当該作業機械から前記端末装置に送
    信し、 前記端末装置は、送信された情報に基づいて複数の作業
    機械を管理することを特徴とする作業機械の管理装置。
  7. 【請求項7】 作業機が装着された複数の作業機械
    から、これら複数の作業機械を管理する側に設けられた
    端末装置に対して情報を送信可能に、前記複数の作業機
    械と前記端末装置とを通信手段によって接続し、前記複
    数の作業機械から当該作業機械の状態を示す情報を、前
    記端末装置に送信し、前記端末装置は、送信された情報
    に基づいて前記複数の作業機械を管理するようにした作
    業機械の管理装置において、 作業機械に作業機を装着したときに、作業機の種類を識
    別する作業機識別データを入力する作業機識別データ入
    力手段と、 前記作業機識別データ入力手段によって作業機識別デー
    タが入力された時点の日時を計時する計時手段と、 前記作業機械に作業機を装着したサービス員を識別する
    サービス員識別データを入力するサービス員識別データ
    入力手段とを各作業機械に設け、 前記作業機識別データ入力手段から入力された作業機識
    別データと、前記計時手段の計時結果と、前記サービス
    員識別データ入力手段から入力されたサービス員識別デ
    ータと、自己の作業機械を識別する作業機械識別データ
    とを、当該作業機械から前記端末装置に送信し、 前記端末装置は、送信された情報に基づいて複数の作業
    機械を管理することを特徴とする作業機械の管理装置。
  8. 【請求項8】 運転者によって操作され所定の作業
    を行う複数の作業機械から、これら複数の作業機械を管
    理する側に設けられた端末装置に対して情報を送信可能
    に、前記複数の作業機械と前記端末装置とを通信手段に
    よって接続し、前記複数の作業機械から当該作業機械の
    状態を示す情報を、前記端末装置に送信し、前記端末装
    置は、送信された情報に基づいて前記複数の作業機械を
    管理するようにした作業機械の管理装置において、 前記端末装置から送信された情報を表示する表示手段を
    を各作業機械に設け、 前記端末装置と前記複数の作業機械との間で、アイコン
    を含む情報を送受信し、作業機械側から送信している情
    報もしくは作業機械側で受信した情報を、前記表示手段
    に表示することを特徴とする作業機械の管理装置。
JP2001224774A 2001-07-25 2001-07-25 作業機械の管理装置 Expired - Fee Related JP4532789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001224774A JP4532789B2 (ja) 2001-07-25 2001-07-25 作業機械の管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001224774A JP4532789B2 (ja) 2001-07-25 2001-07-25 作業機械の管理装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010118356A Division JP5303794B2 (ja) 2010-05-24 2010-05-24 作業機械の管理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003034954A true JP2003034954A (ja) 2003-02-07
JP4532789B2 JP4532789B2 (ja) 2010-08-25

Family

ID=19057879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001224774A Expired - Fee Related JP4532789B2 (ja) 2001-07-25 2001-07-25 作業機械の管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4532789B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005049927A1 (ja) * 2003-11-18 2005-06-02 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. 建設機械の稼働情報管理装置及びこれを備えた建設機械の稼働情報管理システム
JP2005216238A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 給油システム
JP2007510228A (ja) * 2003-10-30 2007-04-19 ノードソン コーポレーション ホットメルト接着システムの遠隔監視
JP2010198158A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Caterpillar Japan Ltd 作業機械の遠隔診断方法
JP2014177784A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Topcon Corp 建設機械制御システム
WO2016060107A1 (ja) * 2014-10-16 2016-04-21 ヤンマー株式会社 作業車両
JP2016078649A (ja) * 2014-10-16 2016-05-16 ヤンマー株式会社 作業車両、管理サーバ及び遠隔監視システム
KR20180135788A (ko) 2017-03-29 2018-12-21 가부시키가이샤 고마쓰 세이사쿠쇼 작업 기계의 관리 장치
JP2020177294A (ja) * 2019-04-15 2020-10-29 国立大学法人 鹿児島大学 農作業進捗管理装置、農作業進捗管理システム、農作業進捗管理方法、及び農作業進捗管理プログラム
CN112581155A (zh) * 2019-09-30 2021-03-30 北京国双科技有限公司 一种数据处理方法及装置
JP7387213B1 (ja) 2023-05-16 2023-11-28 株式会社徳島機械センター エンジンキーの抜き忘れ防止装置および抜き忘れ防止システム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6569563B2 (ja) 2016-03-04 2019-09-04 コベルコ建機株式会社 建設機械、建設機械から稼働データを取得するための携帯情報端末、建設機械の情報通信システム、及び携帯情報端末に実装されるプログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11213195A (ja) * 1998-01-21 1999-08-06 Yutani Heavy Ind Ltd 始動キー及び稼動情報管理システム
JP2001173023A (ja) * 2000-10-10 2001-06-26 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械及びその稼動情報管理システム
WO2001073632A1 (fr) * 2000-03-31 2001-10-04 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Procede de preparation de programme de revision de controle, systeme de preparation et dispositif de preparation

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11213195A (ja) * 1998-01-21 1999-08-06 Yutani Heavy Ind Ltd 始動キー及び稼動情報管理システム
WO2001073632A1 (fr) * 2000-03-31 2001-10-04 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Procede de preparation de programme de revision de controle, systeme de preparation et dispositif de preparation
JP2001173023A (ja) * 2000-10-10 2001-06-26 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械及びその稼動情報管理システム

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007510228A (ja) * 2003-10-30 2007-04-19 ノードソン コーポレーション ホットメルト接着システムの遠隔監視
WO2005049927A1 (ja) * 2003-11-18 2005-06-02 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. 建設機械の稼働情報管理装置及びこれを備えた建設機械の稼働情報管理システム
JP2005149310A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の稼働情報管理装置及びこれを備えた建設機械の稼働情報管理システム
US7599775B2 (en) 2003-11-18 2009-10-06 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Operation information control device and system for a construction machine
KR101114724B1 (ko) 2003-11-18 2012-03-09 히다찌 겐끼 가부시키가이샤 건설 기계의 가동 정보 관리 장치 및 이를 구비한 건설기계의 가동 정보 관리 시스템
JP2005216238A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 給油システム
JP2010198158A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Caterpillar Japan Ltd 作業機械の遠隔診断方法
JP2014177784A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Topcon Corp 建設機械制御システム
WO2016060107A1 (ja) * 2014-10-16 2016-04-21 ヤンマー株式会社 作業車両
JP2016078649A (ja) * 2014-10-16 2016-05-16 ヤンマー株式会社 作業車両、管理サーバ及び遠隔監視システム
KR20180135788A (ko) 2017-03-29 2018-12-21 가부시키가이샤 고마쓰 세이사쿠쇼 작업 기계의 관리 장치
DE112017007331T5 (de) 2017-03-29 2019-12-19 Komatsu Ltd. Arbeitsmaschinen-management-vorrichtung
US10900197B2 (en) 2017-03-29 2021-01-26 Komatsu Ltd. Work machine management apparatus
JP2020177294A (ja) * 2019-04-15 2020-10-29 国立大学法人 鹿児島大学 農作業進捗管理装置、農作業進捗管理システム、農作業進捗管理方法、及び農作業進捗管理プログラム
CN112581155A (zh) * 2019-09-30 2021-03-30 北京国双科技有限公司 一种数据处理方法及装置
JP7387213B1 (ja) 2023-05-16 2023-11-28 株式会社徳島機械センター エンジンキーの抜き忘れ防止装置および抜き忘れ防止システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4532789B2 (ja) 2010-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3839669B2 (ja) 移動体の情報提示装置
JP3788910B2 (ja) 移動体の通信装置
US20040148083A1 (en) Work machine management device
JP5389858B2 (ja) 建設機械の管理装置
JP5303794B2 (ja) 作業機械の管理装置
JP4350717B2 (ja) 移動体の通信装置
JP4349477B2 (ja) 移動体の作業報告に基づく管理装置
JP4532789B2 (ja) 作業機械の管理装置
JP4712237B2 (ja) 移動体の始動ロック装置
JP4114940B2 (ja) 建設機械の通信装置
JP4656772B2 (ja) 移動体の通信装置
JP5250912B2 (ja) 建設機械の始動ロック装置
JP5806690B2 (ja) 作業機械の管理装置
JP4846131B2 (ja) 移動体の管理装置
JP4198177B2 (ja) 建設機械の通信装置
JP4198176B2 (ja) 建設機械の通信装置
JP4593029B2 (ja) 移動体の通信装置
JP4574905B2 (ja) 移動体の通信装置
JP4150059B2 (ja) 建設機械の通信装置
JP4481533B2 (ja) 移動体の始動ロック装置
JP4193957B2 (ja) 建設機械の始動ロック機構
JP4540265B2 (ja) 建設機械の制御装置および建設機械の管理装置
JP5406327B2 (ja) 移動体の課金装置
JP5140890B2 (ja) 移動体の課金装置
JP4694059B2 (ja) 移動体の通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4532789

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees