JP2009235652A - インクジェット捺染方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】滲み耐性、画像耐久性に優れ、かつ使用後の廃棄において環境適性に優れたインクジェット捺染プリントが得られるインクジェット捺染方法を提供する。
【解決手段】顔料と、界面活性剤と、定着樹脂とを含有するインクジェット用水性顔料インクを用いて、主としてポリ乳酸繊維を含む布帛にインクジェット記録することを特徴とするインクジェット捺染方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット捺染方法に関し、詳しくは、生分解性に優れたポリ乳酸繊維を主体とする布帛にインクジェット用水性顔料インクを用いて記録し、高品質で、かつ耐久性に優れた画像を形成することのできるインクジェット捺染方法に関するものである。
インクジェット方式による画像記録方法はインクの微小液滴を飛翔させ、記録媒体に付着させる方法であって、その機構が比較的簡便、安価であり、高精細、高品位な画像を形成できる利点がある。
このインクジェット方式の利点を生かして布帛へ記録する、いわゆるインクジェット捺染も行われている。インクジェット捺染は従来の捺染とは異なり、版を作製する必要がなく、種々の画像を少量作成するのに適している。また、画像形成のために必要な量だけのインクを用いるため廃液が少なく環境適正にも優れた画像形成方法である。
インクジェット捺染用布帛としては、インクの発色性、定着性、乾燥性や、インクの滲みの抑制などの性能が要求される。従来、これらの要求性能を満足させるためには、主として布帛に対して、予め前処理を施しておくことにより対応してきた。
一方、近年、環境問題から生分解性繊維が注目されており、中でも、ポリ乳酸繊維は非石油系の新しい合成繊維として利用されている。このポリ乳酸繊維は、自然循環・非公害型のエコロジー繊維であり、合成繊維としての基本物性と加工性を備え、シルキーな風合いと光沢があり、繊維の強度と伸度はナイロンやポリエステル系の合成繊維とほぼ同等の繊維物性を備えるという優れた性質がある。
特許文献1には、ポリ乳酸繊維を含有する基材にインク、水性エマルジョン型アクリル系粘着剤と、水溶性カチオンポリマーとを主成分とするインク受容層を備えたインクジェット用記録媒体が記載されているが、使用できる記録媒体が予めインク受容層を設ける等の煩雑な前処理工程を経て得られた専用の布帛に限定されており、インクジェット方式の簡便で高品質画像を得られるという利点を生かしきれないのが現状である。また。このような布帛にインク受容層を設けることによりは、ポリ乳酸繊維からなる布帛のシルキーな風合いを損ない、ごわごわ感を生じることが否めない。
また、特許文献2には、合成生分解性繊維が生分解性樹脂によって結合してなる不織布がインク受理層を有する、インクジェット印刷用の生分解性印刷用基材が提案されているが、この場合も、予めインク受容層を設ける工程を経ため、専用の不織布に限定されているという課題を有している。
特開2006−218791号公報 特開2006−346991号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、滲み耐性、画像耐久性に優れた風合いあるインクジェット捺染プリントを得ることができ、且つ、使用後の廃棄において環境適性に優れたプリントを得ることができるインクジェット捺染方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
1.顔料と、界面活性剤と、定着樹脂とを含有するインクジェット用水性顔料インクを用いて、主としてポリ乳酸繊維を含む布帛にインクジェット記録することを特徴とするインクジェット捺染方法。
2.前記定着樹脂が、カルボキシル基を有する不飽和ビニルをモノマー成分として重合した共重合体をアミンにより中和溶解した水溶性共重合物であり、該水溶性共重合物を1質量%以上、10質量%以下含有することを特徴とする前記1に記載のインクジェット捺染方法。
3.前記定着樹脂が、水分散系ポリマー微粒子であることを特徴とする前記1に記載のインクジェット捺染方法。
4.前記インクジェット用水性顔料インクが、水溶性溶媒としてグリコールエーテル類または、1,2−アルカンジオール類を、インク総量に対して2質量%以上、20質量%以下含有することを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット捺染方法。
5.前記布帛が、前記ポリ乳酸成分を40〜100質量%含有することを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット捺染方法。
本発明よれば、滲み耐性、画像耐久性に優れ、かつ使用後の廃棄において環境適性に優れたインクジェット捺染プリントが得られるインクジェット捺染方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、少なくとも
1)顔料、
2)界面活性剤、
3)定着樹脂
を含有するインクジェット用水性顔料インクを用いて、
4)主としてポリ乳酸繊維を含む布帛にインクジェット記録することを特徴とするインクジェット捺染方法により、
滲み、画像耐久性に優れ、使用後の廃棄において環境適性に優れたインクジェット捺染プリントが得られることを見出し、本発明に至った次第である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のインクジェット捺染方法は、定着樹脂を含有するインクジェット用水性顔料インク(以下、水性顔料インクインク、あるいは単にインクともいう)を、主としてポリ乳酸繊維を含む布帛に記録する方法であり、予めインク受容層を設けた専用の布帛でなく、様々な生分解性繊維からなる布帛に、簡便に高画質画像を得ることができ、作成した画像形成物の使用後の廃棄において環境適性に優れたものである。
本発明に係る定着樹脂の働きにより、予め布帛にインク受容層を設けることなく顔料を強固に布帛に定着させることができ、前処理無しの布帛に直接インクジェット記録を施すことができるものである。
まず、本発明に係る布帛について説明する。
本発明に係る布帛は、主としてポリ乳酸繊維を含むことを特徴とする。本発明でいう主としてポリ乳酸繊維を含む布帛とは、布帛を構成する繊維の40質量%以上が、ポリ乳酸繊維であることを意味し、好ましくは55〜100質量%含有することであり、更に好ましくは、70〜100質量%含有することである。
本発明に係るポリ乳酸繊維は、とうもろこし等の再生可能な植物資源から得られるでんぷんを原料とし、これを酵素分解することにより得られるグリコースを、乳酸菌発酵により乳酸とし、これを化学合成することにより得られるα−オキシ酸である乳酸の重合体からなる結晶性脂肪族ポリエステルを、溶融紡糸にて繊維状に成型することによって得られる。このポリ乳酸繊維を含む布帛は、該繊維状態では、融点は170℃前後である。
なお、本発明において、ポリ乳酸とはL−乳酸を主成分とするポリエステルを意味する。ここで、L−乳酸を主成分とするとは、構成成分の少なくとも80質量%がL−乳酸よりなることを意味している。また、20質量%を超えない程度にD−乳酸を含有する脂肪族ポリエステルであってもよい。また、L−乳酸を主成分とするポリエステル以外の繊維を含む場合には、その繊維も生分解性能を有するのが好ましく、天然繊維や再生繊維を併用してもよい。
天然繊維としては、例えば、綿やカポック等の種子毛繊維、亜麻、大麻及びラミーなどの靱皮繊維、マニラ麻やサイザル麻などの葉脈繊維、ヤシやビンロウジュなどの果実繊維、羊毛、ラクダ毛、アルパカ、カシミヤ、モヘヤ及び兎毛などの獣毛繊維、家蚕や野蚕等の絹繊維などが挙げられる。
再生繊維としては、レーヨン繊維、キュプラ、溶剤紡糸によるリヨセル等が挙げられる。
本発明に係るポリ乳酸成分を含む布帛は、織物、編物、不織布、紐類などいずれも好ましく用いることができる。
本発明のインクジェット捺染方法で作成されたプリント物は、使用後に該ポリ乳酸繊維を生分解させることができ、環境適性に優れているといえる。このポリ乳酸繊維の生分解機構は、単純な加水分解が主体である一次分解過程、及び、それに続く二次分解過程では、加水分解に加えてカビやバクテリアの酵素等による生分解も加わり、最終段階では水溶性のオリゴマーさらには乳酸モノマーにまで分解され、微生物による生分解により完全に炭酸ガスと水に分解される。
一方、生分解工程に供することなく燃焼により廃棄する場合においては、多くの樹脂が燃えると、自重の3倍程度の二酸化炭素を排出するのに対して、ポリ乳酸繊維は自重の1.8倍程度の二酸化炭素を排出することからも、本発明により作成されたプリント物は、廃棄の際に環境適性に優れているといえる。
このような特性を有するポリ乳酸成分を含む布帛に対して、本発明に係る水系顔料インクを用いることによって、予め布帛に、布帛のごわごわ感を示す要因となるインク受容層等を付与することなく、滲みのない高画質で、耐久性に優れたプリント物を提供することができ、風合いもよく、プリント物の用途が大型垂れ幕や看板などに限られず、肌着用にも、タオル用としても適用できるものである。
次に、本発明に係る定着樹脂について説明する。
本発明に係る定着樹脂の作用により、本発明に係る布帛上に形成した画像の耐久性が確保でき、更に、定着樹脂を添加することで滲みを抑えた高画質なプリントを得ることができる。これは、定着樹脂により、インク中の水分が蒸発するときにインク粘度が増加する(以下、これを「乾燥増粘」ともいう。)ので、布帛を構成する繊維の隙間に沿ってインクが拡散して滲むのを抑えることができるためであると考えている。
本発明に係る定着樹脂は、本発明に係る水性顔料インク中に2〜15質量%含有することが好ましく、これにより上記の効果を顕著に発揮することができるものである。
本発明に係る定着樹脂は、インク溶解性樹脂であってもインク分散性樹脂でも用いることができ、また、両者を併用することも好ましい。併用する場合には、インク溶解性樹脂を2〜10質量%、及びインク分散性樹脂を1〜10質量%を含有させ、総量として2〜15質量%とすることが好ましい。
インク溶解性樹脂としては、少なくともインクベヒクルに対して10質量%程度の溶解性を有する樹脂が好ましい。インク溶解性樹脂としては、画像の耐久性向上のためのバインダー樹脂としての機能があるため、インク中では安定に溶解しているが、布帛に着弾・乾燥後には、耐水性が付与される樹脂であることが好ましい。
このような樹脂としては、樹脂中に疎水性成分と親水性成分を所定のバランスで有するものを設計して用いる。この際、親水性成分としては、イオン性のもの、ノニオン性のもののいずれであってもよいが、より好ましくはイオン性のものであり、更に好ましくはアニオン性のものである。特にアニオン性のものを揮発可能な塩基成分で中和することで水溶性を付与したものが好ましい。
本発明において特に好ましく用いることのできる定着樹脂は、カルボキシル基またはスルホン酸基を有する不飽和ビニルをモノマー成分として重合した重合体をアミン類により中和溶解した水溶性共重合物であり、更に、酸価が80〜300mgKOH/gである樹脂が、本発明の効果発現上好ましい。
このような樹脂としては、アクリル系、スチレン−アクリル系、アクリロニトリル−アクリル系、酢酸ビニル−アクリル系、ポリウレタン系、ポリエステル系の各樹脂を例示することができる。
本発明に好ましく用いられるインク溶解性樹脂としては、疎水性モノマーと親水性モノマーを共重合した樹脂を用いることができる。
疎水性モノマーとしては、例えば、アクリル酸エステル(例えば、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル等)、メタクリル酸エステル(例えば、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸グリシジル等)、スチレン等が挙げられる。
親水性モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド等が挙げられる。アクリル酸のような酸性基を有するものは、重合後に塩基で中和したものを好ましく用いることができる。
該インク溶解性樹脂が有しているカルボキシル基のような酸性基は、部分的あるいは完全に塩基成分で中和することが好ましい。この場合の中和塩基としては、アルカリ金属含有塩基、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等はアミン類を用いることができる。特にアミン類で中和する態様が好ましく、例えば、アンモニア、トリエチルアミン、2−ジメチルアミノエタノール、2−ジ−n−ブチルアミノエタノール、メチルジエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−メチルアミノエタノール等を好ましく用いることができる。
特に、沸点が200℃未満のアミン類で中和することは、乾燥時にアミン類が揮発し易く、疎水性を速く高めて画像の耐久性向上に寄与することから更に好ましい。
本発明に係る水溶性共重合物の含有量はインク総質量に対して、1.0〜10質量%であることが好ましく、2.0〜10質量%であると更に好ましい。特に、2.0質量%以上であれば、乾燥時の増粘の程度が十分であり滲みを防止して高画質画像を得ることができる。また、10質量%以下であれば、インクの保存安定性が高く、安定に射出が可能となり、長期に渡って安定にプリントを得ることができる。
本発明で好ましく用いられる、酸性基を有するインク溶解性樹脂は、その酸価が80mgKOH/g以上、300mgKOH/g未満であることが更に好ましいが、これによって該樹脂の、乾燥時の粘度増加が顕著になるとともに、乾燥後も強固に固化して顔料の定着性が良好であるという、本発明の効果が著しく認められるものである。更に好ましい酸価は90〜250mgKOH/g程度のものである。本発明で規定する酸価は、JIS K0070に準拠して測定できる。
重合方法としては溶液重合であることが好ましい。また、該インク溶解性樹脂の分子量としては、平均分子量で3000〜30000のものを好ましく用いることができ、より好ましくは7000〜20000である。
更に、該インク溶解性樹脂のTgは、−30℃〜100℃程度のものを好ましく用いることができ、より好ましくは−10℃〜80℃である。
本発明において、特に好ましく用いられるカルボキシル基を有する不飽和ビニルをモノマー成分として重合した共重合体をアミンにより中和溶解した水溶性共重合物(以下、「水溶性共重合物」という。)の機能を、本発明者は以下のように推定している。
即ち、本発明に係る水性顔料インク中では、該水溶性共重合物のカルボキシル基がアミン類によって中和されて安定に存在しており、布帛に着弾すると水分が蒸発して、該水溶性共重合物の濃度が上昇する。また、同時に、中和に用いられたアミン類も揮発することによって、更に該水溶性共重合物の濃度が上昇する。その結果、インクの粘度が増して、繊維に沿ってインクが拡散し色材が滲む現象を抑えることにより、高画質な記録画像を得ることができる。
また、中和剤であるアミン類は揮発しているので、記録画像に再度水分が付与されたとしても、該水溶性共重合物は水に再溶解することなく固化し、顔料は定着されているので、擦過性や耐水性に優れる、という効果が認められると考えている。
次に、インク分散性樹脂について説明する。
インク分散性樹脂としては、水系で重合された分散物をそのまま、あるいは処理したものを用いてもよいし、溶媒系で重合されたポリマーを水系に分散したものを用いてもよく、アクリル系、ウレタン系、スチレン系、酢酸ビニル系、塩化ビニリデン系、塩化ビニル系、スチレン−ブタジエン系、スチレン−アクリロニトリル系、ポリブタジエン系、ポリエチレン系、ポリイソブチレン系、ポリエステル系等から選択することができる。
インクの物性として、粘度に対するシェア依存性がないことが好ましく、この観点からポリマー微粒子の分散形態として活性剤などの乳化剤を極力低濃度にするか、乳化剤を用いないソープフリー型の水系分散型ポリマー微粒子が好ましい。
好ましい水系分散型ポリマー微粒子は、カルボキシル基を有する不飽和ビニルを少なくとも単量体成分として重合した共重合体の自己分散型ディスパージョンであり、例えば、アクリル酸エチルなどのアクリル系モノマー単独もしくはアクリル系モノマーと共重合し得るエチレン性の不飽和モノマーからなる組成物にカルボン酸モノマーとしてアクリル酸やマレイン酸などを乳化重合もしくは懸濁重合して得られた分散液をアルカリで膨潤後、機械的せん断により粒子を分割して得られるアクリルヒドロゾルである。なお、アクリルヒドロゾルの中でも、樹脂の屈折率を高めて高い光沢感が得られる観点で、モノマー組成にスチレンを含有することが好ましい。
前記アルカリとしては、アンモニア、トリエチルアミン、2−ジメチルアミノエタノール、2−ジ−n−ブチルアミノエタノール、メチルジエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−メチルアミノエタノールなどのアミンであることが好ましく、アンモニア、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールおよび2−メチルアミノエタノールが水系分散型ポリマー微粒子の分散安定性において得に好ましい。
前記のアクリルヒドロゾルとしては、例えば、ジョンソンポリマー株式会社のジョンクリル(商標)などが市販されている。
水系分散型ポリマー微粒子のガラス転移温度(Tg)は35℃以上であることが、画像の耐擦過性を高める点に好ましく、より好ましくは49℃以上である。Tgの上限は特に制限されるものではないが、概ね100℃未満であれば柔軟なインク皮膜を得ることができ、プリント物の折り曲げ等による画像のひび割れ故障を防止できる。水系分散型ポリマー微粒子の酸価は44以上、より好ましくは60以上であることが、インク乾燥皮膜の良好な再分散・溶解性が得られる点で好ましい。酸価の上限は特に制限されるものではないが、より安定な分散物を得やすい観点で110未満が好ましい。
水系分散型ポリマー微粒子の平均粒子径は、ヘッドのノズルにおける目詰まりがなく、良好な光沢感が得られる点で300nm以下であることが好ましく、より好ましくは130nm以下である。平均粒子径の下限は、微粒子の製造安定性の観点から30nm以上が好ましい。なお、水系分散型ポリマー微粒子の平均粒子径は、光散乱方式やレーザードップラー方式を用いた市販の測定装置を使用して簡便に計測することが可能である。また、水系分散型ポリマー微粒子の分散物を凍結乾燥し、透過型顕微鏡で観察される粒子から平均粒子径を換算することもできる。該インク分散性樹脂の含有量は、インク総量に対して、1〜10質量%の範囲であれば、本発明の効果を顕著に奏するという観点において好ましい。
本発明に係るインクジェット用水性顔料インクの好ましい態様は、水溶性溶媒としてグリコールエーテル類または1,2−アルカンジオール類を用いることである。グリコールエーテル類や1,2−アルカンジオール類は、顔料分散体や、本発明に好ましく用いることのできる水溶性共重合物と疎水的相互作用し、特に、加熱された布帛へのインク着弾後に水分が減少してグリコールエーテル類等の濃度が増すに伴って、より強く作用しあうことによりインクの増粘効果をもたらす。従って、該水溶性重合物とグリコールエーテル類等を併用することによって、滲み防止効果が顕著に発揮されると考えられる。
一方、該グリコールエーテル類等は、比較的表面張力が小さい溶媒であり、界面活性剤との相乗効果で、ポリ乳酸繊維に対する十分な親和性を発揮する。これにより、該水性顔料インクはポリ乳酸繊維から構成される糸の内部に浸透するので、糸同士の隙間を拡散して滲みを起こす現象は抑えられ、顔料は布帛に十分に定着される、と本発明者は考えている。
該グリコールエーテル類及び1,2−アルカンジオール類は、例えば、インクの50質量%程度という多量な条件で添加した場合でも、布帛を構成する糸への浸透性を確保するはできるが、これでは画質、インク保存性などの特性を確保することは難しい。そこで、グリコールエーテル類等と、界面活性剤とを併用することによって、浸透性と共に、画質、インク保存性などの特性を満足することができる。特に、本発明のように受容層をもたないポリ乳酸繊維から構成される布帛に対してインク滲みを低減させて高画質記録を行うには、布帛を構成する糸の内部に、インクを速やかに浸透させて、滲みを抑える必要がある。この浸透に対して、グリコールエーテル類、または、1,2−アルカンジオール類と界面活性剤とを併用することで大幅に性能向上するものと考えている。
本発明に好ましく用いられるグリコールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。また、1,2−アルカンジオール類としては、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール等が挙げられる本発明に用いられる。
本発明に好ましく用いられるグリコールエーテルまたは1,2−アルカンジオール系の有機溶媒は、インク総質量に対して2〜20質量%含有することが、本発明の効果を顕著に奏するという観点において特に好ましい。
本発明に適用可能な界面活性剤としては、例えば、シリコン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及び、アセチレン系界面活性剤が挙げられる。
シリコン系界面活性剤とは、ジメチルポリシロキサンの側鎖または末端をポリエーテル変性したもの(ポリエーテル変性ポリシロキサン化合物)が好ましく、例えば、信越化学工業製のKF−351A、KF−642やビッグケミー製のBYK347、BYK348等が挙げられる。
また、フッ素系界面活性剤とは、通常の界面活性剤の疎水性基の炭素に結合した水素の代わりに、その一部または全部をフッ素で置換したものを意味する。この内、分子内にパーフルオロアルキル基を有するものが好ましい。
フッ素系の界面活性剤のうち、ある種のものは大日本インキ化学工業社からメガファック(Megafac)Fなる商品名で、旭硝子社からサーフロン(Surflon)なる商品名で、ミネソタ・マイニング・アンド・マニファクチュアリング・カンパニー社からフルオラッド(Fluorad)FCなる商品名で、インペリアル・ケミカル・インダストリー社からモンフロール(Monflor)なる商品名で、イー・アイ・デュポン・ネメラス・アンド・カンパニー社からゾニルス(Zonyls)なる商品名で、またファルベベルケ・ヘキスト社からリコベット(Licowet)VPFなる商品名で、それぞれ市販されている。
また、非イオン性フッ素系界面活性剤としては、例えば、大日本インキ社製のメガファックス144D、旭硝子社製のサーフロンS−141、同145等を挙げることができ、また、両性フッ素系界面活性剤としては、例えば、旭硝子社製のサーフロンS−131、同132等を挙げることができる。
アセチレン系界面活性剤は、好ましくはアセチレングリコール系界面活性剤であり、分子中に三重結合を有し、その隣接炭素原子に水酸基及びアルキル基を有し、三重結合に対して左右対称構造であるものが好ましい。本発明で用いられるアセチレングリコール化合物、アセチレンアルコール化合物は市販品として入手することができ、例えば、日信化学工業(株)製のサーフィノール、オルフィン、川研ファインケミカル社製のアセチレノール等が挙げられる。
次いで、本発明に係る顔料について説明する。
本発明に適用可能な顔料は、水系で安定に分散できるものであればよく、高分子樹脂により分散した顔料分散体、水不溶性樹脂で被覆されたカプセル顔料、顔料表面を修飾し分散樹脂を用いなくても分散可能な自己分散顔料等から選択することができる。インクの保存性を特に重視する場合は、水不溶性樹脂で被覆されたカプセル顔料を選択することが好ましい。
高分子樹脂により分散した顔料分散体を用いる場合、高分子樹脂としては水溶性のものを用いることができる。水溶性樹脂として好ましく用いられるのは、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体等のような水溶性樹脂である。
顔料の分散方法としては、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等各種を用いることができる。
本発明に係る顔料分散体を調製するには、顔料分散体の粗粒分を除去する目的で遠心分離装置を使用すること、フィルターを使用することも好ましく用いられる。
また、水不溶性樹脂で被覆されたカプセル顔料を用いる場合、水不溶性樹脂とは、弱酸性ないし弱塩基性の水に対して不溶な樹脂であり、好ましくは、pH4〜10の水溶液に対する溶解度が2質量%未満の樹脂である。
このような樹脂としては、アクリル系、スチレン−アクリル系、アクリロニトリル−アクリル系、酢酸ビニル系、酢酸ビニル−アクリル系、酢酸ビニル−塩化ビニル系、ポリウレタン系、シリコン−アクリル系、アクリルシリコン系、ポリエステル系、エポキシ系の各樹脂を挙げることができる。
また、本発明では顔料を分散するのに用いる樹脂として疎水性モノマーと親水性モノマーを構成成分として作成された樹脂を用いることができる。
疎水性モノマーとしては、アクリル酸エステル(アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル等)、メタクリル酸エステル(メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸グリシジル等)、スチレン等が挙げられる。
親水性モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド等が挙げられ、アクリル酸のような酸性基を有するものは、重合後に塩基で中和したものを好ましく用いることができる。
樹脂の分子量としては、重量平均分子量Mwで、3000〜500000のものを用いることができる。好ましくは、7000〜200000のものを用いることができる。
樹脂のTgは−30〜100℃程度のものを用いることができる。好ましくは−10〜80℃程度のものを用いることができる。
重合方法としては、溶液重合、乳化重合を用いることができる。重合はあらかじめ顔料と別途行ってもよいし、顔料を分散した系内にモノマーを供給して重合してもよい。
顔料を樹脂で被覆する方法としては、公知の種々の方法を用いることができるが、好ましくは、展相乳化法や酸析法の他に、顔料を、重合性界面活性剤を用いて分散し、そこへモノマーを供給し、重合しながら被覆する方法から選択することがよい。
より好ましい方法としては、水不溶性樹脂をメチルエチルケトン等の有機溶剤に溶解し、さらに塩基にて樹脂中の酸性基を部分的または完全に中和後、顔料及びイオン交換水を添加し、分散した後、有機溶剤を除去、必要に応じて加水し調製する製造方法が好ましい。
顔料と樹脂の質量比率は、顔料/樹脂比で100/40〜100/150から選択することができる。特に画像耐久性と射出安定性やインク保存性が良好なのは100/60〜100/110である。
水不溶性樹脂で被覆された顔料粒子の平均粒子径は80〜150nm程度がインク保存安定性、発色性の観点から好ましい。
顔料粒子の平均粒子径は、光散乱法、電気泳動法、レーザードップラー法等を用いた市販の粒径測定機器により求めることができる。また、透過型電子顕微鏡による粒子像撮影を少なくとも100粒子以上に対して行い、この像をImage−Pro(メディアサイバネティクス製)等の画像解析ソフトを用いて統計的処理を行うことによっても求めることが可能である。
また、自己分散顔料としては表面処理済みの市販品を用いることもでき、例えば、CABO−JET200、CABO−JET300(キャボット社製)、ボンジェットCW1(オリエント化学工業社製)等を挙げることができる。
本発明に使用できる顔料としては、従来公知の有機及び無機顔料が使用できる。例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料のアゾ顔料や、フタトシアニン顔料、ペリレン及びペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料や、塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等の有機溶剤、カーボンブラック等の無機顔料が挙げられる。
具体的な有機顔料を以下に例示する。
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
本発明に係るインクには、上記で説明したもの以外にも種々の化合物等を含有することができる。
本発明に係るインクには、本発明に係る水溶性溶媒以外の液媒体として、水及び水溶性有機溶剤等の混合溶剤がさらに好ましく用いられる。例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)等が挙げられる。
本発明のインクジェット捺染方法は、布帛を加熱して印字することが好ましい。布帛を加熱することで、インクの乾燥増粘速度が著しく向上し、高画質が得られる。また、画像の耐久性も向上する。加熱温度としては、記録媒体の記録表面温度を概ね40〜90℃である。40℃以上であれば、画質は十分であり、また十分な画像耐久性が得られることに加え、乾燥時間も比較的短時間ですむ。一方、90℃以下であれば、ポリ乳酸繊維を融解する恐れもなく、また、インクの安定射出性を確保し安定にプリントすることができる。更に好ましくは、記録媒体の記録表面温度を40〜60℃とすることが好ましい。加熱方法としては、記録媒体搬送系もしくはプラテン部材に発熱ヒーターを組み込み、記録媒体下方から接触式で加熱する方法や、ランプ等により下方または上方から非接触で加熱する方法を選択することができる。
また、本発明では、印字後に後処理として布帛表面温度を95〜140℃で、概ね20秒以上加熱し、最終画像とすることも、本発明の効果である画像耐久性を向上させるという点で好ましい。更に好ましくは、100〜120℃で2〜4分加熱する場合である。
本発明のインクジェット捺染方法に使用するインクジェットヘッドは、オンデマンド方式でもコンティニュアス方式でもよく、また吐出方式としては、電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット(登録商標)型)等などいずれの吐出方式を用いてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において「部」あるいは「%」の表示を用いるが、特に断りがない限り「質量部」あるいは「質量%」を表す。
《布帛》
以下のようにして、布帛1〜6を用意した。
布帛1:テラマックS94(ユニチカ社製、ポリL−乳酸繊維、融点140℃)を使用してポリ乳酸平織織物を作製した。
布帛2:ラクトロン(鐘紡社製、ポリL−乳酸繊維、融点175℃)から成る糸条に、500回/mのS撚りを掛けて得た撚り糸を用い、経糸密度が70本/2.54cm(1inchi)で、かつ緯糸密度が90本/2.54cmの綾織物を作製した。
布帛3:ジオダイナ(クラレ社製、ポリL−乳酸繊維)を使用し、経緯密度67本にオックス織りで作製した。
布帛4:テラマックS95(ユニチカ社製)、マニラ麻:木材バルプ=60:20:20(質量%)の割合で、通常の短網抄紙機にて抄速60〜65m/minの条件下で、坪量20g/m2のシートを抄造した。
布帛5:繊維Aとして、テラマックPL01(ユニチカ社製、ポリ乳酸系の樹脂からなる単一成分繊維、融点170℃)を用意した。繊維Bとして、テラマックPL80(ユニチカ社製、ポリ乳酸系複合繊維、融点170℃のポリ乳酸系芯成分:繊維表面を被覆する融点が130℃のポリ乳酸系鞘成分=体積比7:3)を用意した。次いで、繊維Aと繊維Bについて、繊維A:繊維B=70:30の質量比で水中に分散させた後、傾斜ワイヤーにより抄き上げて、湿式繊維ウェブを形成した。次いで、この湿式繊維ウェブを温度135℃のドライヤーで乾燥すると同時に、前記繊維Bの鞘成分を融着させて、不織布基布(面密度:70g/m2)を形成した。
布帛6:アクリル酸2−エチルヘキシルと、アクリル酸ブチルと、酢酸ビニルとの共重合体(酢酸ビニル含有量が25質量%、ガラス転移温度が−43℃)である水性エマルジョン型アクリル系粘着剤(固形分53%)を3質量部、ポリアリルアミン塩酸塩水溶液(固形分28%)を6質量部混合し、純粋で100質量部に仕上げてインク受容層形成剤を調製した。
続いて、上記布帛1を該インク受容層形成剤に浸漬して含浸させた。布帛1の100質量部に対して、インク受容層形成剤中の固形分量が1質量部となるように調整した。その後、20℃で乾燥して、インク受容層付き布帛である布帛6を作製した。
《顔料分散体の調製》
〔顔料分散体−Cの調製〕
顔料分散剤としてスチレン−アクリル酸共重合体(ジョンクリル678、分子量:8500、酸価:215mgKOH/g)3部、ジメチルアミノエタノール1.3部、イオン交換水80.7部を70℃で攪拌混合して溶解した。
次いで、上記溶液に、C.I.ピグメントブルー15:3を15部添加してプレミックスした後、0.5mmのジルコニアビーズを体積率で50%充填したサンドグラインダーを用いて分散し、シアン顔料の含有量が15%の顔料分散体−Cを調製した。
〔顔料分散体−Y、M、Bkの調製〕
上記顔料分散体−Cの調製において、シアン顔料C.I.ピグメントブルー15:3に代えて、イエロー顔料としてC.I.ピグメントイエロー−74、マゼンタ顔料としてC.I.ピグメントレッド122、ブラック顔料としてカーボンブラックをそれぞれ用いる以外は同様にして、顔料分散体−Y、顔料分散体−M、顔料分散体−Bkを調製した。
《水溶性共重合物の合成》
〔水溶性共重合物1の合成〕
滴下ロート、窒素導入官、還流冷却官、温度計及び攪拌装置を備えたフラスコにメチルエチルケトン50gを加え、窒素バブリングしながら、75℃に加温した。
そこへ、メタクリル酸n−ブチル80g、アクリル酸20g、メチルエチルケトン50g、重合開始剤(AIBN)500mgからなる混合物を、滴下ロートより3時間かけ滴下した。滴下後、さらに6時間加熱還流した。放冷後、減圧下で加熱し、メチルエチルケトンを留去して重合物残渣を得た。
イオン交換水450mlに対して、モノマーとして添加したアクリル酸の1.05倍モル相当のジメチルアミノエタノールを溶解し、そこへ上記重合物残渣を添加して溶解した。次いで、イオン交換水で濃度を調整し、水溶性共重合物の含有量が20%である水溶性共重合物1(酸価117mgKOH/g)の水溶液を得た。
〔水溶性共重合物2、3の合成〕
上記水溶性共重合物1の合成において、使用したモノマーを表1に記載のモノマーに代えた以外は同様にして、水溶性共重合物2(酸価155mgKOH/g)、水溶性共重合物3(酸価194mgKOH/g)を合成し、各水溶性共重合物の含有量が20%である水溶性共重合物2、3の水溶液を得た。
〔比較用の水溶性共重合物Aの合成〕
滴下ロート、窒素導入官、還流冷却官、温度計及び攪拌装置を備えたフラスコにメチルエチルケトン50gを加え、窒素バブリングしながら、75℃に加温した。
そこへ、メタクリル酸n−ブチル80g、アクリル酸20g、メチルエチルケトン50g、重合開始剤(AIBN)500mgの混合物を滴下ロートより3時間かけ滴下した。滴下後さらに6時間、加熱還流した。放冷後、減圧下加熱しメチルエチルケトンを留去して重合物残渣を得た。
イオン交換水450mlに対して、モノマーとして添加したアクリル酸の1.05倍モル相当の水酸化ナトリウムを溶解し、そこへ上記重合物残渣を溶解した。イオン交換水で濃度を調整し、水溶性共重合物の含有量が20%である水溶性共重合物Aの水溶液を得た。
《インクセットの調製》
〔インクセット1aの調製:本発明〕
(インクC1aの調製)
上記調製した顔料分散体−Cの26.7部を攪拌しながら、疎水モノマーを重合成分として有する上記水溶性共重合物の含有量が20%である水溶性共重合物1の水溶液16.5部を添加し、次いで、下記に示す各化合物を順次添加してインク組成物を調製し、0.8μmのフィルターによりろ過してインクC1aを得た。
顔料分散体−C 46.6部
水溶性共重合物1の水溶液(水溶性共重合物含有量:20%) 16.5部
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 8.0部
1,2−ヘキサンジオール 6.0部
ジエチレングリコール 12.2部
シリコン系界面活性剤:KF−351A(信越化学工業社製) 0.6部
イオン交換水を加えて全量100部に調製した。なお、インクC1a中の水溶性共重合物1の含有量は、3.3質量%である。
(インクY1a、M1a、Bk1aの調製)
上記インクC1aの調製において、顔料分散体−Cに代えて、顔料分散体−Y、M、及び、Bkを用いた以外は同様にして、インクY1a、インクM1a、及び、インクBk1aを調製した。
以上のようにして調製したインクC1a、インクY1a、インクM1a及びインクBk1aを、インクセット1aとした。
〔インクセット1bの調製:本発明〕
上記インクセット1aの調製において、各色インクの調製に用いた水溶性共重合物1のインク全質量に対する添加量を0.8質量%とした以外は同様にして、各色インク(インクC1b、インクY1b、インクM1b、及び、インクBk1b)を調製し、これをインクセット1bとした。
〔インクセット1cの調製:本発明〕
上記インクセット1aの調製において、各色インクの調製に用いた水溶性共重合物1のインク全質量に対する添加量を1.2質量%とした以外は同様にして、各色インク(インクC1c、インクY1c、インクM1c、及び、インクBk1c)を調製し、これをインクセット1cとした。
〔インクセット1dの調製:本発明〕
上記水溶性共重合物の含有量が20%である水溶性共重合物1の水溶液の調製において、イオン交換水の濃度を調整して、水溶性共重合物1の含有量を40%に変更した水溶性共重合物1Aの水溶液を調製した。
上記インクセット1aの調製において、各色インクの調製に用いた水溶性共重合物1の水溶液(20%)に代えて、上記水溶性共重合物1の含有量が40%の水溶性共重合物1Aの水溶液を用い、インク全質量に対する水溶性共重合物1の含有量を9.0質量%とした以外は同様にして、各色インク(インクC1d、インクY1d、インクM1d、及び、インクBk1d)を調製し、これをインクセット1dとした。
〔インクセット1eの調製:本発明〕
上記インクセット1aの調製において、各色インクの調製に用いた水溶性共重合物1の水溶液(20%)に代えて、上記水溶性共重合物1の含有量を40%とした水溶性共重合物1Aの水溶液を用い、インク全質量に対する水溶性共重合物1の含有量を11.0質量%とした以外は同様にして、各色インク(インクC1e、インクY1e、インクM1e、及び、インクBk1e)を調製し、これをインクセット1eとした。
〔インクセット2の調製:本発明〕
上記インクセット1の調製において、各色インクの調製に用いた水溶性共重合物1に代えて、水溶性共重合物2を用いた以外は同様にして、各色インク(インクC2、インクY2、インクM2、及び、インクBk2)を調製し、これをインクセット2とした。
〔インクセット3の調製:本発明〕
上記インクセット1の調製において、各色インクの調製に用いた水溶性共重合物1に代えて、水溶性共重合物3を用いた以外は同様にして、各色インク(インクC3、インクY3、インクM3、及び、インクBk3)を調製し、これをインクセット3とした。
〔インクセット4の調製:本発明〕
インクセット1aの調製において、水溶性共重合物1の水溶液12.0部に代えて、アクリル分散粒子であるPDX−7667(ジョンソンポリマー社製、酸価82、Tg75℃、固形分濃度45%)を用いて、水分散系ポリマー微粒子濃度が3.3質量%となるように添加した以外は同じにして、各色インク(インクC4、インクY4、インクM4、及び、インクBk4)を調製し、これをインクセット4とした。
〔インクセット5aの調製:本発明〕
インクセット1aの調製において、水溶性共重合物1の水溶液12.0部に代えて、水溶性共重合物1の含有量が2質量%、及び、アクリル分散粒子としてPDX−7667を用いて水分散系ポリマー微粒子の含有量が1.3質量%になるように添加する以外は同じにして、各色インク(インクC5a、インクY5a、インクM5a、及び、インクBk5a)を調製し、これをインクセット5aとした。
〔インクセット5bの調製:本発明〕
インクセット5aの調製において、水溶性共重合物1の2質量%に代えて1質量%添加し、アクリル分散粒子としてPDX−7667を用いて水分散系ポリマー微粒子の含有量が0.5質量%になるように添加して、各色インク(インクC5b、インクY5b、インクM5b、及び、インクBk5b)を調製し、これをインクセット5bとした。
〔インクセット5cの調製:本発明〕
インクセット5aの調製において、水溶性共重合物1の2質量%に代えて5質量%添加し、アクリル分散粒子としてPDX−7667を用いて水分散系ポリマー微粒子の含有量が3質量%になるように添加して、各色インク(インクC5c、インクY5c、インクM5c、及び、インクBk5c)を調製し、これをインクセット5cとした。
〔インクセット10の調製:比較例〕
上記インクセット10の調製において、各色インクの調製に用いた水溶性共重合物1に代えて、水溶性共重合物Aを用いた以外は同様にして、各色インク(インクC10、インクY10、インクM10、及び、インクBk10)を調製し、これをインクセット10とした。
《水溶性共重合物の特性値測定》
〔酸価の測定〕
水溶性共重合物の酸価は、JIS K0070 に準拠して測定した。
〔重量平均分子量Mwの測定〕
水溶性共重合物の重量平均分子量Mwは、高速液体クロマトグラフィーを用いて測定した。
以上により得られた測定結果を、表1に示す。
Figure 2009235652
実施例1
上記調製したインクセット1aを用いて布帛1〜6に、各色インクを用いて各々ベタ画像を記録しプリントを作製した。記録には、インクジェットプリンタNassengerKS−1600IIに接触式ヒーターを取り付け、布帛の表面温度が55度になるように調整して行った。また、記録後に各布帛を、140℃で1分間加熱して最終プリントを得た。
布帛1〜5と、布帛6を用いて作成した最終プリント物の手触り感を確認したところ、インク受容層を備えた布帛6が非常にごわごわ感を示し、風合いに欠けているのに対して、布帛1〜5はシルキーな感触と風合いを示していることが分かった。
また、インクセット1aを使用して、ノズル直径15μm、駆動周波数10kHz、ノズル数64のピエゾヘッドを用いて、出射性を評価した。駆動電圧は各インク体積が60plとなるように調整した。25℃、相対湿度50%の環境下で各インク500mlを吐出し続けたところ、全ノズルとも正常に出射した。
また、インクセット1aを使用して、布帛1〜5に印字して作成した最終プリントについて、各色インクの印字部と非印字部との境目の滲みを確認したところいずれも滲みは見られなかった。また、布帛1〜5を用いて作成した最終プリントの各々の色ごとのベタ画像を、水で湿した布で拭いても、いずれも拭いた布に汚れは殆んど無く、耐久性に優れた最終プリントを得ることができた。
布帛1〜5を用いて作成した最終プリント物を、家庭用生ゴミ処理機(松下電工社製の生ゴミイーター)に投入したところ、いずれも1ヶ月以内で良好な分解性を示した。
実施例2
《最終プリントの作成》
上記布帛1に対して、インクセット1b、1c、1d、1e、2、3及び10の各色インクを用いて、最終プリント11〜17を作成した。インクジェット記録には、インクジェットプリンタNassengerKS−1600IIに接触式ヒーターを取り付け、布帛1の表面温度が55℃になるようにヒーター温度を調整しつつ、布帛1を、毎時10mの速度で搬送しながら記録し、記録後の布帛を140℃で1分間加熱した。
《評価》
〔出射安定性〕
実施例1と同じく、25℃、相対湿度50%の環境下で各インク500mlを吐出して各インクの射出安定性を評価した結果、インクセット1eは、4個以上のノズルで曲がりが見られたが、それ以外のインクセットは、全ノズルで正常に出射した。
〔滲み耐性の評価〕
各インクセットの各々の色ごとにベタ画像を作成し、印字部と非印字部の境界領域における滲みの発生度合を目視観察し、下記基準に従って滲み耐性を評価した。
◎:印字部と非印字部の境界で滲みが見られない
○:印字部と非印字部の境界で滲みがわずかに見られる
△:印字部と非印字部の境界で滲みが発生
×:印字部と非印字部の境界で滲みが激しく発生
〔画像耐久性の評価〕
各インクセットの各々の色ごとにベタ画像を作成し、下記基準に従って画像耐久性の評価を行った。
◎:水を浸した布で拭いても、拭いた布に汚れは殆んど無い
○:水を浸した布で拭いても画像は見た目に変化はないが、拭いた布に色が付いて汚れる
△:乾いたポリエステル布で拭いても、拭いた布に汚れはほとんど無いが、水を浸した布で拭くと画像が落ちて汚れる
×:乾いたポリエステル布で拭いても画像は見た目に変化は少ないが、拭いた布に色が付いて汚れる
以上により得られた各評価結果を、表2に示す。
Figure 2009235652
表2に記載の結果より明らかなように、本発明で規定するインクから構成されるインクセットは、出射安定性に優れ、ポリ乳酸繊維を含む布帛に形成した画像は、比較例に対し、滲み耐性及び画像耐久性に優れていることが分かる。
実施例3
実施例2に記載の方法と同様にして、布帛2に対して、インクセット4、5a、5b、5cを用いて、最終プリント21〜24を作成し、同様にして滲み耐性及び画像耐久性を評価し、得られた結果を表3に示す。
なお、各インクセットについて、実施例1と同様の方法で出射安定性を調べたところ、インクセット5cでは8〜10個のノズルで曲がりが見られたが、それ以外は全ノズルとも正常に出射した。
Figure 2009235652
表3に記載の結果より明らかなように、本発明で規定するインクから構成されるインクセットは、出射安定性に優れ、ポリ乳酸繊維を含む布帛に形成した画像は、滲み耐性及び画像耐久性に優れていることが分かる。

Claims (5)

  1. 顔料と、界面活性剤と、定着樹脂とを含有するインクジェット用水性顔料インクを用いて、主としてポリ乳酸繊維を含む布帛にインクジェット記録することを特徴とするインクジェット捺染方法。
  2. 前記定着樹脂が、カルボキシル基を有する不飽和ビニルをモノマー成分として重合した共重合体をアミンにより中和溶解した水溶性共重合物であり、該水溶性共重合物を1質量%以上、10質量%以下含有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染方法。
  3. 前記定着樹脂が、水分散系ポリマー微粒子であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染方法。
  4. 前記インクジェット用水性顔料インクが、水溶性溶媒としてグリコールエーテル類または、1,2−アルカンジオール類を、インク総量に対して2質量%以上、20質量%以下含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット捺染方法。
  5. 前記布帛が、前記ポリ乳酸成分を40〜100質量%含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット捺染方法。
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