JP2009234800A - Iii族元素窒化物結晶の製造方法およびそれにより得られるiii族元素窒化物結晶 - Google Patents

Iii族元素窒化物結晶の製造方法およびそれにより得られるiii族元素窒化物結晶 Download PDF

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Abstract

【課題】生成された結晶に含まれる酸素の濃度を低くすることができるIII族元素窒化物結晶の製造方法を提供する。
【解決手段】III族元素酸化物Gaと還元性ガスH21bとを加熱状態で反応させて、III族元素酸化物Gaの還元物ガスGaOを生成させる還元物ガス生成工程と、還元物ガスGaOと窒素含有ガス23cとを反応させて、III族元素窒化物結晶24を生成する結晶生成工程とを有する。III族元素窒化物結晶24は、GaN結晶である。
【選択図】図2

Description

本発明は、III族元素窒化物結晶の製造方法およびそれにより得られるIII族元素窒化物結晶に関する。
III族元素窒化物結晶は、例えば、半導体レーザ、発光ダイオード、センサ等の光電子デバイスやヘテロ接合高速電子デバイス等の分野に利用されている。III族元素窒化物結晶を製造する方法としては、ハロゲン化気相成長法(HVPE法、例えば、特許文献1参照)等が実用化されている。しかしながら、前記HVPE法には、結晶生成時に発生する副生成物(例えば、NHCl)が、製造装置の排気管を詰まらせる等により、結晶生成に悪影響を及ぼすという問題があった。この問題を解決する方法として、炭素熱還元法(例えば、特許文献2および非特許文献1参照)が提案されている。前記炭素熱還元法は、III族元素酸化物を、カーボンを用いて還元することで、前記III族元素酸化物の還元物ガスを生成させ、前記還元物ガスと、窒素含有ガスとを反応させて、III族元素窒化物結晶を製造する方法である。この方法によれば、発生する副生成物がガス状であり、固体状の副生成物は発生しない。このため、副生成物が、結晶生成に悪影響を及ぼすことがない。しかしながら、前記炭素熱還元法には、それにより生成されたIII族元素窒化物結晶が、高濃度の酸素を含むという問題があった(非特許文献2参照)。
特開昭52−23600号公報 特開2006−89811号公報 H.Y.Peng,X.T.Zhou,N.Wang,Y.F.Zheng,L.S.Liao,W.S.Shi,C.S.Lee,S.T.Lee.Chem.Phys.Lett.327(2000)263−270. A.Miura,S.Shimada,T.Sekiguchi,M.Yokoyama,B.Mizobuchi.J.Cryst.Growth.310(2008)530−535.
そこで、本発明は、生成された結晶に含まれる酸素の濃度を低くすることができるIII族元素窒化物結晶の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のIII族元素窒化物結晶の製造方法は、
III族元素窒化物結晶の製造方法であって、
III族元素酸化物と還元性ガスとを反応させて、前記III族元素酸化物の還元物ガスを生成させる還元物ガス生成工程と、
前記還元物ガスと窒素含有ガスとを反応させて、III族元素窒化物結晶を生成する結晶生成工程とを有することを特徴とする。
前述のとおり、本発明の製造方法は、還元物ガス生成工程と、結晶生成工程とを有する。本発明者等は、前記還元物ガス生成工程において、III族元素酸化物と還元性ガスとを反応させることで、生成されたIII族元素窒化物結晶に含まれる酸素の濃度を低くすることができることを見出した。このような効果は、本発明者等が初めて見出したものである。また、本発明の製造方法によれば、例えば、後述のように、固体状の副生成物を発生することなく、III族元素窒化物結晶を得ることが可能である。このため、本発明の製造方法によれば、副生成物による結晶生成への悪影響を抑制することができる。この結果、例えば、III族元素窒化物結晶を、長時間にわたって生成することが可能であり、大型で厚膜のIII族元素窒化物結晶を得ることができる。また、副生成物を除去するためのフィルタ等を導入する必要もないため、コストの面においても優れている。さらに、本発明の製造方法によれば、例えば、後述のように、基板上へのエピタキシャル成長によりIII族元素窒化物結晶を得ることができるとともに、得られるIII族元素窒化物結晶の着色を抑制することが可能である。このような効果は、前記還元物ガス生成工程と、前記結晶生成工程とを有するIII族元素窒化物結晶の製造方法において、本発明者等が初めて見出したものである。
本発明の製造方法では、前記還元物ガス生成工程において、還元物ガスの生成を促進する観点から、前記III族元素酸化物を、加熱状態で前記還元性ガスと反応させることが好ましい。前記III族元素酸化物の温度は、特に制限されないが、650〜1200℃の範囲であることが好ましく、より好ましくは、730〜1100℃の範囲であり、さらに好ましくは、800〜1000℃の範囲である。
本発明の製造方法では、前記III族元素酸化物は、Gaであり、前記還元物ガスは、GaOガスであり、III族元素窒化物結晶は、GaN結晶であることが好ましい。
本発明の製造方法では、前記還元物ガス生成工程を、前記還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気下で実施することが好ましい。
本発明の製造方法では、前記混合ガス全量に対する前記還元性ガスの割合と、前記不活性ガスの割合は、特に制限されないが、前記混合ガス全量に対し、前記還元性ガスの割合は、3体積%以上100体積%未満であり、前記不活性ガスの割合は、0体積%を超え97体積%以下であることが好ましく、より好ましくは、前記還元性ガスの割合は、5体積%以上80体積%以下であり、前記不活性ガスの割合は、20体積%以上95体積%以下であり、さらに好ましくは、前記還元性ガスの割合は、10体積%以上60体積%以下であり、前記不活性ガスの割合は、40体積%以上90体積%以下である。
本発明の製造方法では、前記不活性ガスとしては、例えば、窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス、クリプトンガス等があげられる。これらの中でも、窒素ガスが特に好ましい。
本発明の製造方法では、前記還元性ガスとしては、例えば、水素ガス;一酸化炭素ガス;メタンガス、エタンガス等の炭化水素系ガス;硫化水素ガス;二酸化硫黄ガス等があげられる。これらの中でも、水素ガスが特に好ましい。
本発明の製造方法では、前記窒素含有ガスとしては、例えば、アンモニアガス、ヒドラジンガス、アルキルアミンガス等があげられる。これらの中でも、アンモニアガスが特に好ましい。
本発明の製造方法では、前記結晶生成工程において、前記III族元素窒化物結晶を、基板上に生成することが好ましい。
本発明の製造方法では、前記結晶生成工程において、前記基板の温度は、特に制限されないが、結晶生成速度を確保し、結晶性を良くする観点から、700〜1300℃の範囲であることが好ましく、より好ましくは、1000〜1250℃の範囲であり、さらに好ましくは、1100〜1200℃の範囲である。
本発明の製造方法では、前記基板が、下地層上に種結晶が配置された基板であることが好ましい。
本発明の製造方法では、前記結晶生成工程を、加圧条件下で実施することが好ましい。前記加圧条件は、特に制限されないが、1.01×10〜1.50×10Paの範囲であることが好ましく、より好ましくは、1.05×10〜5.00×10Paの範囲であり、さらに好ましくは、1.10×10〜9.90×10Paの範囲である。
本発明のIII族元素窒化物結晶は、前記本発明の製造方法により製造されるIII族元素窒化物結晶である。
本発明のIII族元素窒化物結晶では、前記結晶に含まれる酸素の濃度は、1×1020cm−3以下であることが好ましく、より好ましくは、1×1019cm−3以下であり、さらに好ましくは、2×1018cm−3以下である。
つぎに、本発明について、詳細に説明する。
本発明の製造方法では、前記III族元素窒化物結晶におけるIII族元素窒化物は、AlGaIn{1−(s+t)}N(ただし、0≦s≦1、0≦t≦1、s+t≦1)で表されることが好ましい。前記III族元素窒化物は、GaNであることが特に好ましい。前記GaNの結晶を生成するには、本発明の製造方法において、前記III族元素酸化物を、Gaとし、前記還元物ガスを、GaOガスとすることが好ましい。ただし、本発明の製造方法は、これに限定されない。
〔1.本発明のIII族元素窒化物結晶の製造方法に用いる製造装置〕
つぎに、本発明の製造方法に用いる製造装置について、例をあげて説明する。ただし、本発明の製造方法に用いる製造装置は、下記の例に限定されない。
図1に、本発明の製造方法に用いる製造装置の構成の一例を示す。同図において、わかりやすくするために、各構成部材の大きさ、比率等は実際とは異なっている。図示のとおり、本例の製造装置10は、第1の容器11内部に、第2の容器12と基板支持部13とが配置されている。前記第2の容器12は、同図において、前記第1の容器11の左側面に固定されている。前記基板支持部13は、前記第1の容器11の下面に固定されている。前記第2の容器12は、下面にIII族元素酸化物載置部14を有する。前記第2の容器12は、同図において、左側面に還元性ガス導入管15を備え、右側面に還元物ガス導出管16を備える。前記第1の容器11は、同図において、左側面に窒素含有ガス導入管17aおよび17bを備え、右側面に排気管18を備える。さらに、前記第1の容器11の外部には、第1の加熱手段19aおよび19b並びに第2の加熱手段20aおよび20bが配置されている。ただし、本発明の製造方法に用いる製造装置は、この例に限定されない。この例では、前記第1の容器11内部に、前記第2の容器12が1つだけ配置されているが、前記第1の容器11内部に、前記第2の容器12が複数個配置されていてもよい。また、この例では、前記還元性ガス導入管15は、一つであるが、前記還元性ガス導入管15は、複数であってもよい。
前記第1の容器の形状は、特に限定されない。前記第1の容器の形状としては、例えば、円柱状、四角柱状、三角柱状、これらを組合せた形状等があげられる。前記第1の容器を形成する材質としては、例えば、石英、アルミナ、チタン酸アルミニウム、ムライト、タングステン、モリブデン等があげられる。前記第1の容器は、自作してもよいし、市販品を購入してもよい。前記第1の容器の市販品としては、例えば、(株)フェニックステクノ製の商品名「石英反応管」等があげられる。
前記第2の容器の形状は、特に限定されない。前記第2の容器の形状としては、例えば、前記第1の容器の形状と同様とすることができる。前記第2の容器を形成する材質としては、例えば、タングステン、ステンレス、モリブデン、チタン酸アルミニウム、ムライト、アルミナ等があげられる。前記第2の容器は、自作してもよいし、市販品を購入してもよい。前記第2の容器の市販品としては、例えば、(株)メックテクニカ製の商品名「SUS316BAチューブ」等があげられる。
前記第1の加熱手段および前記第2の加熱手段としては、従来公知の加熱手段を用いることができる。前記加熱手段としては、例えば、セラミックヒータ、高周波加熱装置、抵抗加熱器、集光加熱器等があげられる。前記加熱手段は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。前記第1の加熱手段および前記第2の加熱手段は、それぞれ、独立して制御されることが好ましい。
本発明の製造方法に用いる製造装置は、前述の構成部材に加えて、その他の構成部材を備えていてもよい。その他の構成部材としては、例えば、前記第1の加熱手段および前記第2の加熱手段の温度を制御する手段や、各工程で用いるガスの圧力・導入量を調整する手段等があげられる。
本発明の製造方法に用いる製造装置は、例えば、前述の各構成部材と、必要に応じてその他の構成部材とを従来公知の方法で組み立てることにより製造することができる。
〔2.本発明のIII族元素窒化物結晶の製造方法〕
つぎに、本発明の製造方法について、図1に示す製造装置を用いて、III族元素酸化物を、Gaとし、還元物ガスを、GaOガスとし、還元性ガスを、水素ガスとし、窒素含有ガスを、アンモニアガスとし、生成されるIII族元素窒化物結晶を、GaN結晶とした場合を例にとり、図2を参照して詳細に説明する。ただし、本発明の製造方法は、下記の例に限定されない。前述のとおり、本発明の製造方法は、還元物ガス生成工程および結晶生成工程を有する。
まず、Gaを前記III族元素酸化物載置部14に配置し、基板22を前記基板支持部13に設置する。つぎに、前記Gaを前記第1の加熱手段19aおよび19bを用いて加熱し、前記基板22を前記第1の加熱手段20aおよび20bを用いて加熱する。この状態で、前記還元性ガス導入管15より、水素ガス21aを導入し、前記窒素含有ガス導入管17aおよび17bより、アンモニアガス23aおよび23bを導入する。導入された水素ガス21bは、前記Gaと反応して、GaOガスを生成させる(下記式(I))。生成されたGaOガスは、前記還元物ガス導出管16を通って、前記第2の容器12の外側に導出される。導出されたGaOガスは、導入されたアンモニアガス23cと反応して、基板22上に、GaN結晶24が生成される(下記式(II))。

Ga+2H→GaO+2HO (I)
GaO+2NH→2GaN+2HO+2H (II)
図3のグラフに、GaOガスの生成におけるGaの温度と、Gaの減少率と、GaOガスの分圧との関係の一例を示す。図示のとおり、前記Gaの減少率および前記GaOガスの分圧は、測定した温度の範囲内においては、Gaの温度が高いほど高くなる。この例より、前記式(I)に示すように、Gaが水素ガスにより還元されて、還元物ガスであるGaOガスが生成されることが確認できる。なお、本発明の製造方法は、上記記載により限定されるものではない。
前記式(I)および(II)からわかるように、本発明の製造方法において、生成される副生成物は、水と水素だけである。すなわち、固体状の副生成物が発生することがない。前記水および水素は、気体または液体の状態で、例えば、前記排気管18から排出することができる。この結果、例えば、GaN結晶を、長時間にわたって生成することが可能であり、大型で厚膜のGaN結晶を得ることができる。また、例えば、副生成物を除去するためのフィルタ等を導入する必要もないため、コストの面においても優れている。ただし、本発明の製造方法は、上記の記載により限定されるものではない。
前記Gaは、粉末状であることが好ましい。前記Gaが粉末状であれば、その表面積を大きくすることができるため、GaOガスの生成を促進することができる。
なお、三元系以上の窒化物結晶を生成するには、少なくとも二種類の異なるIII族元素酸化物の還元物ガスを生成させることが好ましい。この場合、前記第2の容器を2個以上備えた製造装置を用いることが好ましい。
前記水素ガスは、純度の高いものが好ましい。前記水素ガスの純度は、好ましくは、99.9999%以上である。前記水素ガスの流量は、前記Gaの温度等の条件により、適宜設定することができる。前記水素ガスの流量は、例えば、0.01〜2Pa・m/sの範囲であり、好ましくは、0.05〜0.8Pa・m/sの範囲であり、より好ましくは、0.1〜0.5Pa・m/sの範囲である。
前述のとおり、水素ガスの分圧を制御する観点から、前記GaOガスの生成を、水素ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気下で実施することが好ましい。前記混合ガス雰囲気を作り出す方法としては、例えば、前記第2の容器に、還元性ガス導入管とは別に、不活性ガス導入管(図示せず)を設けて、不活性ガスを導入する方法や、前記水素ガスと前記不活性ガスとを、所定の割合で混合したガスを予め作製し、前記還元性ガス導入管から導入する方法等があげられる。前記不活性ガス導入管を設けて、不活性ガスを導入する場合、前記不活性ガスの流量は、前記水素ガスの流量等により、適宜設定することができる。前記不活性ガスの流量は、例えば、0.1〜3Pa・m/sの範囲であり、好ましくは、0.2〜1.5Pa・m/sの範囲であり、より好ましくは、0.3〜0.8Pa・m/sの範囲である。
前記混合ガスに対する前記水素ガスの割合および前記不活性ガスの割合は、前述のとおりである。前記混合ガスに対する前記水素ガスの割合および前記不活性ガスの割合は、例えば、予め所定の割合で、前記混合ガスを作製する方法や、前記水素ガスの流量と前記不活性ガスの流量とを調整する方法で設定することができる。
前記GaOガスを、前記還元物ガス導出管を通じて、前記第2の容器の外部に導出するために、第1のキャリアガスを導入してもよい。前記第1のキャリアガスは、例えば、前記不活性ガスと同様のものを用いることができる。前記第1のキャリアガスの流量は、前記不活性ガスの流量と同様とすることができる。また、前記不活性ガスを導入する場合は、前記不活性ガスを第1のキャリアガスとして用いてもよい。
前記GaOガスの生成は、加圧条件下で実施することが好ましい。前記加圧条件は、特に制限されないが、1.01×10〜1.50×10Paの範囲であることが好ましく、より好ましくは、1.05×10〜5.00×10Paの範囲であり、さらに好ましくは、1.10×10〜9.90×10Paの範囲である。加圧方法としては、例えば、前記水素ガス、前記第1のキャリアガス等により加圧する方法があげられる。
前述のように、少なくとも二種類の異なるIII族元素酸化物の還元物ガスを生成させた場合、基板上には、例えば、三元系以上の窒化物結晶が生成される。前記三元系以上の窒化物結晶としては、例えば、GaIn1−xN(0<x<1)の結晶があげられる。
前記基板は、生成するGaN結晶の態様に応じて、適宜選択することができる。
前記基板の材質としては、例えば、サファイア、III族元素窒化物、ガリウム・ヒ素(GaAs)、シリコン(Si)、炭化珪素(SiC)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化亜鉛(ZnO)、リン化ガリウム(GaP)、ホウ素化ジルコニア(ZrB)、酸化リチウムガリウム(LiGaO)、BP、MoS、LaAlO、NbN、MnFe、ZnFe、ZrN、TiN、MgAl、NdGaO、LiAlO、ScAlMgO、CaLa(PO等があげられる。これらの中でも、サファイアが、特に好ましい。
前述のとおり、前記基板は、下地層上に種結晶が配置された基板であることが好ましい。図4の断面図に、下地層上に、種結晶が配置された基板の構成の一例を示す。同図において、わかりやすくするために、各構成部材の大きさ、比率等は実際とは異なっている。この基板40は、下地層41上に、種結晶42が配置されている。ただし、前記基板40は、この例に限定されない。この例では、前記種結晶42の形状は、層状であるが、例えば、前記種結晶42の形状は、針状、羽毛状、板状等であってもよい。前記下地層41の材質としては、例えば、前記基板の材質と同様のものを用いることができる。
前記種結晶の材質としては、例えば、前述の本発明のIII族元素窒化物結晶におけるIII族元素窒化物と同様のものがあげられる。
前記種結晶は、例えば、前記種結晶の材質を用いて、下地層上に結晶を形成することにより、前記下地層上に配置することができる。その形成方法としては、例えば、有機金属気相成長法(MOVPE法)、分子線エピタキシー法(MBE法)、ハロゲン化気相成長法(HVPE法)等があげられる。
前記GaOガスの供給量は、例えば、5×10−5〜1×10−1mol/時間の範囲であり、好ましくは、1×10−4〜1×10−2mol/時間の範囲であり、より好ましくは、2×10−4〜5×10−4mol/時間の範囲である。前記GaOガスの供給量は、例えば、前記GaOガスの生成における前記第1のキャリアガスの流量の調整等により、調整することができる。
前記アンモニアガスの流量は、前記基板の温度等の条件により、適宜設定することができる。前記アンモニアガスの流量は、例えば、0.1〜8Pa・m/sの範囲であり、好ましくは、0.3〜3Pa・m/sの範囲であり、より好ましくは、0.5〜1.5Pa・m/sの範囲である。
前記導入したアンモニアガスを、結晶生成領域に移送するために、第2のキャリアガスを導入してもよい。前記第2のキャリアガスは、例えば、前記窒素含有ガス導入管とは別に、キャリアガス導入管(図示せず)を設けて導入してもよいし、前記アンモニアガスと混合して、前記窒素含有ガス導入管から導入してもよい。前記第2のキャリアガスとしては、例えば、前記第1のキャリアガスと同様のものを用いることができる。
前記キャリアガス導入管を設けて、第2のキャリアガスを導入する場合、前記第2のキャリアガスの流量は、前記窒素含有ガスの流量等により、適宜設定することができる。前記第2キャリアガスの流量は、例えば、0.1〜8Pa・m/sの範囲であり、好ましくは、0.8〜5Pa・m/sの範囲であり、より好ましくは、
1.5〜3Pa・m/sの範囲である。
前記アンモニアガス(A)と前記第2のキャリアガス(B)との混合比A:B(体積比)は、特に制限されないが、好ましくは、3〜80:97〜20の範囲であり、より好ましくは、8〜60:92〜40の範囲であり、さらに好ましくは、10〜40:90〜60の範囲である。前記混合比A:B(体積比)は、例えば、予め所定の混合比で作製する方法や、前記アンモニアガスの流量と前記第2のキャリアガスの流量とを調整する方法で設定することができる。
前記GaN結晶の生成は、加圧条件下で実施することが好ましい。前記加圧条件は、前述のとおりである。加圧方法としては、例えば、前記アンモニアガス、前記第2のキャリアガス等により加圧する方法があげられる。
前記GaN結晶の生成は、ドーパントを含むガスの雰囲気下で実施してもよい。このようにすれば、ドーパント含有のGaN結晶を生成することができる。前記ドーパントとしては、例えば、Si、S、Se、Te、Ge、Fe、Mg、Zn等があげられる。前記ドーパントは、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。前記ドーパントを含むガスとしては、例えば、モノシラン(SiH)、ジシラン(Si)、トリエチルシラン(SiH(C)、テトラエチルシラン(Si(C)、HS、HSe、HTe、GeH、GeO、SiO、MgO、ZnO等があげられる。前記ドーパントを含むガスは、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
前記ドーパントを含むガスは、例えば、前記窒素含有ガス導入管とは別に、ドーパントを含むガスの導入管(図示せず)を設けて導入してもよいし、前記アンモニアガスと混合して、前記窒素含有ガス導入管から導入してもよい。前記ドーパントを含むガスは、前記第2のキャリアガスを導入する場合においては、前記第2のキャリアガスと混合して導入してもよい。
前記ドーパントを含むガス中のドーパントの濃度は、特に制限されないが、例えば、0.001〜100000ppmの範囲であり、好ましくは、0.01〜1000ppmの範囲であり、より好ましくは、0.1〜10ppmの範囲である。
前記GaN結晶の生成速度は、特に制限されない。前記速度は、例えば、100μm/時間以上であり、好ましくは、500μm/時間以上であり、より好ましくは、1000μm/時間以上である。
本発明の製造方法は、Ga以外のIII族元素酸化物を用いる場合も、Gaを用いてGaN結晶を生成する場合と同様にして、III族元素窒化物結晶を生成することができる。
前記Ga以外のIII族元素酸化物としては、III族元素が、Inである場合には、例えば、Inがあげられ、III族元素が、Alである場合には、例えば、Alがあげられ、III族元素が、Bである場合には、例えば、Bがあげられ、III族元素が、Tlである場合には、例えば、Tlがあげられる。前記Ga以外のIII族元素酸化物は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
〔3.本発明のIII族元素窒化物結晶〕
図5の断面図に、本発明のIII族元素窒化物結晶の一例を示す。同図において、わかりやすくするために、各構成部材の大きさ、比率等は実際とは異なっている。このIII族元素窒化物結晶50は、前記下地層41上に種結晶42が配置された基板40の前記種結晶42側に、層状に生成されている。ただし、前記III族元素窒化物結晶50の形状は、この例に限定されない。前記III族元素窒化物結晶50の形状は、例えば、針状、羽毛状、板状等であってもよい。また、前記III族元素窒化物結晶50は、例えば、単結晶であってもよいし、多結晶であってもよい。
本発明のIII族元素窒化物結晶におけるIII族元素窒化物は、前記本発明の製造方法におけるIII族元素窒化物と同様のものであることが好ましい。
前記III族元素窒化物結晶に含まれる酸素の濃度は、前述のとおりである。前記結晶に含まれる酸素の濃度は、例えば、後述の二次イオン質量分析(SIMS分析)により測定することができる。
前記III族元素窒化物結晶の厚みは、例えば、0.0005〜100000μmの範囲であり、好ましくは、0.001〜50000μmの範囲であり、より好ましくは、0.01〜5000μmの範囲である。
つぎに、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は、下記の実施例によってなんら限定ないし制限されない。また、各実施例における各種特性および物性の測定は、下記の方法により実施した。
(1)III族元素窒化物結晶に含まれる酸素の濃度
III族元素窒化物結晶に含まれる酸素の濃度は、III族元素窒化物結晶の二次イオン質量分析(SIMS分析)を、下記の条件で行うことで測定した。
質量分析計:CAMECA社製、商品名「ims−7f」
一次イオン種:Cs
二次イオン種:Negative
一次イオンエネルギー:15.0keV
一次イオン電流量:35nA
ラスター面積:90μm×90μm
分析領域:Φ30μm
測定イオン種:H(1m/e)、C(12m/e)、O(16m/e)、Si(29m/e)、Ga(69m/e)
検出限界:C(〜6×1016cm−3)、O(〜6×1016cm−3)、Si(〜1×1017cm−3
(2)走査型電子顕微鏡観察(SEM観察)
III族元素窒化物結晶の断面のSEM観察は、走査型電子顕微鏡(日本電子(株)製、商品名「JEOL2100 FE−SEM」)を用いて行った。
(3)X線ロッキングカーブの半値幅
III族元素窒化物結晶のX線ロッキングカーブの半値幅は、X線回折装置(理学電機工業(株)製、商品名「SLX−2000」)を用いて、下記の条件で測定した。
X線源:CuKα λ=1.54Å(0.154nm)
X線スポット径:高さ(Hs)=1mm、幅(Ws)=0.1〜0.5mm
管電圧/管電流:50kV/300mA
[実施例1]
図1の構成の装置を用いて、III族元素窒化物結晶を作製した。前記第2の容器として、ステンレス製の容器を用いた。前記III族元素酸化物として、Ga粉末(純度:99.9%)を用いた。前記基板として、サファイア(厚さ:400μm)上に種結晶としてMOVPE法により生成された厚さ10μmのGaN薄膜結晶(MOVPE−GaN薄膜結晶(厚さ:10μm)、TDI社製、商品名「GaNテンプレート」)が配置された基板を用いた。まず、前記Gaおよび前記基板を加熱した。この状態で、水素ガスおよび窒素ガスを導入した。前記水素ガスの流量は、1.69×10−1Pa・m/sとし、前記窒素ガスの流量は、3.21Pa・m/sとした。前記混合ガスに対する前記水素ガスの割合は、5体積%であり、前記窒素ガスの割合は、95体積%であった。また、アンモニアガス(A)および窒素ガス(B)を導入した。前記アンモニアガス(A)の流量は、0.84Pa・m/sとし、前記窒素ガス(B)の流量は、3.36Pa・m/sとした。前記ガスの混合比A:B(体積比)は、1:4とした。生成されたGaOガスと、前記導入されたアンモニアガスとが反応して、前記基板上にGaN結晶が生成された。GaOガスの生成は、Gaの温度を1000℃とし、圧力を1.00×10Paとして実施した。前記GaN結晶の生成は、前記GaOガスの供給量を2.0×10−4mol/時間とし、前記基板の温度を1100℃とし、圧力を1.00×10Paとして、1時間実施した。このようにして、MOVPE−GaN薄膜結晶(厚さ:10μm)上に、厚さ1μmのエピタキシャル層として、本実施例のGaN結晶を得た。なお、本実施例においては、固体状の副生成物は発生しなかった。
[実施例2]
前記種結晶として、MOVPE−GaN薄膜結晶(厚さ:12μm)を用い、前記アンモニアガス(A)の流量を、1.18Pa・m/sとしたこと以外は実施例1と同様にして、GaN結晶を生成した。このようにして、MOVPE−GaN薄膜結晶(厚さ:12μm)上に、厚さ1μmのエピタキシャル層として、本実施例のGaN結晶を得た。なお、本実施例においては、固体状の副生成物は発生しなかった。
[実施例3]
前記結晶生成を6時間実施したこと以外は実施例1と同様にして、GaN結晶を生成した。このようにして、MOVPE−GaN薄膜結晶(厚さ:10μm)上に、厚さ20μmのエピタキシャル層として、本実施例のGaN結晶を得た。なお、本実施例においては、固体状の副生成物は発生しなかった。
[実施例4]
前記種結晶として、MOVPE−GaN薄膜結晶(厚さ:5μm)を用い、前記窒素ガス(B)の流量を6.76×10−1Pa・m/sとし、前記Gaの温度を880℃とし、前記基板の温度を1175℃としたこと以外は実施例1と同様にして、GaN結晶を生成した。このようにして、MOVPE−GaN薄膜結晶(厚さ:5μm)上に、厚さ2μmのエピタキシャル層として、本実施例のGaN結晶を得た。なお、本実施例においては、固体状の副生成物は発生しなかった。
[実施例5]
前記基板の温度を1135℃としたこと以外は実施例4と同様にして、GaN結晶を生成した。このようにして、MOVPE−GaN薄膜結晶(厚さ:5μm)上に、厚さ3μmのエピタキシャル層として、本実施例のGaN結晶を得た。なお、本実施例においては、固体状の副生成物は発生しなかった。
[実施例6]
前記III族元素酸化物として、Ga粉末(純度:99.9999%)を用い、前記種結晶としてMOVPE−GaN薄膜結晶(厚さ:3μm)を用いたこと以外は実施例4と同様にして、GaN結晶を生成した。このようにして、MOVPE−GaN薄膜結晶(厚さ:3μm)上に、厚さ5μmのエピタキシャル層として、本実施例のGaN結晶を得た。なお、本実施例においては、固体状の副生成物は発生しなかった。
[実施例7]
前記第2の容器として、タングステン製の容器を用いたこと以外は、実施例4と同様にして、GaN結晶を生成した。このようにして、MOVPE−GaN薄膜結晶(厚さ:5μm)上に、厚さ2μmのエピタキシャル層として、本実施例のGaN結晶を得た。本実施例により得られたGaN結晶に含まれる酸素の濃度は低かった。なお、本実施例においては、固体状の副生成物は発生しなかった。
実施例1から6により得られたGaN結晶のSIMS分析を行うことで、GaN結晶に含まれる酸素の濃度を測定した。測定結果を下記表1に示す。実施例1から6により得られたGaN結晶に含まれる酸素の濃度は、すべて、1×1020cm−3以下の値を示した。
(表1)
酸素濃度(cm −3
実施例1 2.5×1018
実施例2 1.5×1018
実施例3 2.0×1019
実施例4 1.0×1019
実施例5 1.0×1019
実施例6 1.8×1019
図6に、実施例2により得られたGaN結晶の断面のSEM写真を示す。同図は、GaN結晶表面から20度傾けて、その断面を撮影したものである。同図に示すように、本実施例により得られたGaN結晶は、種結晶上にエピタキシャル層として生成された。
図7に、実施例7により得られたGaN結晶の表面の写真を示す。同図に示すように、本実施例により得られたGaN結晶は、着色が抑制されていた。
実施例1により得られたGaN結晶の結晶性分析を行った。その結果、(0002)面のX線ロッキングカーブの半値幅は、221秒であった。なお、本実施例に用いた種結晶の(0002)面のX線ロッキングカーブの半値幅は、280秒であった。
以上のように、本発明の製造方法によれば、結晶に含まれる酸素の濃度を低減したIII族元素窒化物結晶を製造することが可能である。本発明のIII族元素窒化物結晶は、例えば、発光ダイオード、レーザダイオード等の光デバイス;整流器、バイポーラトランジスタ等の電子デバイス;温度センサ、圧力センサ、放射線センサ、可視−紫外光検出器等の半導体センサ等に用いることができる。ただし、本発明は、前述の用途には限定されず、広い分野に適用可能である。
図1は、本発明の製造方法に用いる製造装置の構成の一例を示す模式図である。 図2は、本発明の製造方法の一例を説明する模式図である。 図3は、GaOガス生成におけるGaの温度と、Gaの減少率と、GaOガスの分圧との関係の一例を示すグラフである。 図4は、基板の構成の一例を示す断面図である。 図5は、本発明のIII族元素窒化物結晶の一例を示す断面図である。 図6は、本発明の一実施例により得られたGaN結晶断面のSEM写真である。 図7は、本発明の一実施例により得られたGaN結晶表面の写真である。
符号の説明
10 本発明の製造方法に用いる製造装置
11 第1の容器
12 第2の容器
13 基板支持部
14 III族元素酸化物載置部
15 還元性ガス導入管
16 還元物ガス導出管
17a、17b 窒素含有ガス導入管
18 排気管
19a、19b 第1の加熱手段
20a、20b 第2の加熱手段
21a、21b 水素ガス
22、40 基板
23a、23b、23c アンモニアガス
24 GaN結晶
41 下地層
42 種結晶
50 III族元素窒化物結晶

Claims (13)

  1. III族元素窒化物結晶の製造方法であって、
    III族元素酸化物と還元性ガスとを反応させて、前記III族元素酸化物の還元物ガスを生成させる還元物ガス生成工程と、
    前記還元物ガスと窒素含有ガスとを反応させて、III族元素窒化物結晶を生成する結晶生成工程とを有することを特徴とする製造方法。
  2. 前記還元物ガス生成工程において、前記III族元素酸化物を、加熱状態で前記還元性ガスと反応させる請求項1記載の製造方法。
  3. 前記III族元素酸化物が、Gaであり、前記還元物ガスが、GaOガスであり、III族元素窒化物結晶が、GaN結晶である請求項1または2記載の製造方法。
  4. 前記還元物ガス生成工程を、前記還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気下で実施する請求項1から3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 前記混合ガス全量に対し、前記還元性ガスの割合が、3体積%以上100体積%未満であり、前記不活性ガスの割合が、0体積%を超え97体積%以下である請求項4記載の製造方法。
  6. 前記不活性ガスが、窒素ガスを含む請求項4または5記載の製造方法。
  7. 前記還元性ガスが、水素ガスを含む請求項1から6のいずれか一項に記載の製造方法。
  8. 前記窒素含有ガスが、アンモニアガスを含む請求項1から7のいずれか一項に記載の製造方法。
  9. 前記結晶生成工程において、前記III族元素窒化物結晶を、基板上に生成する請求項1から8のいずれか一項に記載の製造方法。
  10. 前記基板が、下地層上に種結晶が配置された基板である請求項9記載の製造方法。
  11. 前記結晶生成工程を、加圧条件下で実施する請求項1から10のいずれか一項に記載の製造方法。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の製造方法により製造されるIII族元素窒化物結晶。
  13. 前記結晶に含まれる酸素の濃度が、1×1020cm−3以下である請求項12記載のIII族元素窒化物結晶。
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