JP2009234375A - シートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエビングベルトによる拘束性能を維持又は向上できるようにウエビングベルトを支持でき、しかも、後方視認する際の視野に支持部材が入り難いシートベルト装置を得る。
【解決手段】本シートベルト装置10では、乗員の身体にウエビングベルト22が装着された状態では、第2ウエビングガイド52が使用位置へ回動して、第2ウエビングガイド52によるウエビングベルト22の支持位置が乗員の肩部に接近する。このため、ウエビングベルト22よる乗員104の身体の拘束性がよくなる。これに対し、ウエビングベルト22が格納された状態では、第2ウエビングガイド52が格納位置に回動して第2ウエビングガイド52の一部がルーフパネル30と内張り32との間に収容され、第1タング72や第2タング76が内張り32の近傍で保持される。このため、後方視界がよくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の座席に着座した乗員の身体をウエビングベルトで拘束するシートベルト装置に係り、特に、車幅方向に沿って三人以上の乗員が着座可能な座席の中央席用として好適なシートベルト装置に関する。
車両の後部座席等として採用されているベンチシートは、車幅方向に沿って3人以上の乗員が着座可能な場合が多い。このような構成のシートには、着座位置毎にシートベルト装置が設けられている。これまで、ベントシートの中央位置に対応したシートベルト装置は、乗員の腰部のみが拘束可能な構成が多かったが、乗員の胸部を拘束可能なショルダベルトを設ける構成が切望されていた。
中央席は、車両の左右両側部に対して中央側へ離間している。このため、車両側部近傍に設けられたウエビング巻取装置から側部に沿って上方へ引き出したウエビングベルトを、車両の天井部に沿って中央席の上方まで引き回し、中央席の上方に設けられたシートベルトガイドやスルーアンカ等と称される支持部材にて下方へウエビングベルトを折り返している(このような構成の一例としては、下記特許文献1を参照されたい)。
特開2003−341412の公報
ところで、上記特許文献1に開示された構成では、ウエビングベルトを下方へ折り返すための支持部材は天井部に設けられているため、ウエビングベルトの折り返し位置は天井部の極近傍になる。しかしながら、胸部の拘束性の観点からすれば、折り返し位置は乗員の肩部近傍、すなわち、天井部よりも下側が好ましい。
但し、仮に、上記特許文献1に開示された構成で。天井部より下方に充分に離間した位置でウエビングベルトを下方へ折り返せるように支持部材を設けると、運転席乗員がインナミラーで後方を視認する際に、支持部材やウエビングベルトが視野に入る。
本発明は、上記事実を考慮して、ウエビングベルトによる拘束性能を維持又は向上できるようにウエビングベルトを支持でき、しかも、後方視認する際の視野に支持部材が入り難いシートベルト装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るシートベルト装置は、座席に着座した乗員の身体に装着されることで前記乗員の身体を拘束する長尺帯状のウエビングベルトと、車両の天井部又は前記天井部近傍から前記ウエビングベルトを前記乗員側へ変向可能に前記ウエビングベルトを支持する支持部材と、前記乗員の身体に前記ウエビングベルトが装着された状態で前記支持部材が位置し、前記天井部よりも車両下方側で前記支持部材が前記ウエビングベルトを支持する使用位置と、前記乗員の身体に対する前記ウエビングベルトの装着が解消された状態で前記支持部材が位置し、前記使用位置よりも上方で且つ前記天井部と前記車両の屋根部との間に前記支持部材の少なくとも一部が入り込む格納位置との間で前記支持部材を移動可能に保持する保持手段と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るシートベルト装置によれば、長尺帯状のウエビングベルトは車両の天井部又は天井部の近傍に設けられた支持部材により下方へ変向可能に支持される。座席に着座した乗員がウエビングベルトを装着する際には、支持部材でのウエビングベルトの支持位置又はその下側でウエビングベルトが引っ張られる。これにより、乗員の身体への装着に要する長さのウエビングベルトが引き出され、充分な長さのウエビングベルトが引き出された状態で、乗員の身体にウエビングベルトが装着される。
このように、乗員の身体にウエビングベルトが装着された状態で保持手段に保持された支持部材は格納位置から使用位置に移動し、この状態では支持部材がウエビングベルトを支持する支持位置が天井部よりも下方となる。これにより、支持部材によるウエビングベルトの支持位置が乗員の肩部に接近するので、ウエビングベルトによる拘束性がよくなる。
しかも、上記のように、ウエビングベルトの装着状態では、支持部材によるウエビングベルトの支持位置が乗員の肩部に接近しているので、ウエビングベルトを装着した乗員が感じるウエビングベルトの装着感がよい。
一方、乗員が降車する場合等、乗員の身体に対するウエビングベルトの装着が解消されると、保持手段に保持された支持部材は使用位置から格納位置へ移動し、支持部材の少なくとも一部が天井部と車両の屋根部との間に入り込む。
このように、ウエビングベルトを使用しない状態では、支持部材の少なくとも一部が天井部と車両の屋根部との間に入り込むことで、乗員が後方を視認するに際して支持部材が視界に入り込まないか、仮に、支持部材が視界に入り込んだとしても、少なくとも一部が天井部と屋根部との間に入り込んで隠れるので広い後方視界を確保できる。
請求項2に記載の本発明に係るシートベルト装置は、請求項1に記載の本発明において、 前記使用位置の側から前記格納位置の側へ前記支持部材を付勢する付勢手段を含めて前記保持手段を構成している。
請求項2に記載の本発明に係るシートベルト装置では、使用位置の側から格納位置の側へ支持部材が付勢される。このため、付勢手段の付勢力に抗するような外力が支持部材に付与されなければ、支持部材は格納位置にある。したがって、例えば、身体に装着されているウエビングベルトが外されて、それまで付勢手段の付勢力に抗するように支持部材に付与されていた外力が解消されると、付勢手段の付勢力が支持部材を格納位置の側へ移動する。
請求項3に記載の本発明に係るシートベルト装置は、請求項1又は請求項2に記載の本発明において、前記ウエビングベルトの通過が可能に前記支持部材を貫通したスリット状の挿通孔の内周部で前記ウエビングベルトを前記乗員側へ変向させると共に、前記挿通孔の長手方向一端に対して前記挿通孔の長手方向他端とは反対側へ離間した位置で前記挿通孔の貫通方向を軸方向とする軸周りに前記格納位置と前記使用位置との間で回動可能に前記支持部材を支持するシャフトを含めて前記保持手段を構成している。
請求項3に記載の本発明に係るシートベルト装置では、ウエビングベルトが支持部材に形成されたスリット状の挿通孔を通過して折り返される。
ここで、支持部材はこの挿通孔の長手方向一端の他端とは反対側で保持手段のシャフトに支持される。このため、乗員の身体にウエビングベルトが装着される際にはシャフト周りに使用位置の側へ支持部材が回動し、挿通孔が下方へ回動する。これにより、支持部材によるウエビングベルトの支持位置が下方へ移動する。
また、このようにウエビングベルトの支持位置が下方へ移動した状態では、支持部材によるウエビングベルトの支持位置が乗員の肩部に接近するだけでなく、シャフト周りに使用位置の側へ支持部材が回動することでこの支持部材の回動に伴い挿通孔が傾く。これにより、ウエビングベルトを装着した乗員が感じるウエビングベルトの装着感が更に向上する。
さらに、上記のように支持部材の回動により挿通孔が傾くということは、使用位置に支持部材がある状態での挿通孔に対して格納位置に支持部材がある状態の挿通孔が傾くことでもある。このため、上記のように使用位置の側へ支持部材が回動した状態ではウエビングベルトを装着した乗員が感じるウエビングベルトの装着感がよくなるように挿通孔を形成しても、格納位置に支持部材が戻った際にはウエビングベルトの格納及び引き出しを円滑に行いうる位置に設定することもできる。
請求項4に記載の本発明に係るシートベルト装置は、請求項2又は請求項3に記載の本発明において、前記ウエビングベルトの引き出し長さの増加に応じて増加する付勢力で前記ウエビングベルトをその長手方向基端側から格納するウエビング格納手段を備え、更に、前記ウエビング格納手段によって付勢力が前記ウエビングベルトに付与されることで前記ウエビングベルトにて生ずる張力が、前記付勢手段の付勢力に抗するように前記付勢手段を設定している。
請求項4に記載の本発明に係るシートベルト装置では、ウエビングベルトはその長手方向中間部よりも基端側がウエビング格納手段に格納されており、乗員がウエビングベルトを装着する際には、ウエビングベルトがその先端側へ引っ張られてウエビング格納手段から引き出される。ウエビング格納手段では、このようにウエビング格納手段から引き出されたウエビングベルトの長さの増加に応じて増加する付勢力が生じ、上記のようにウエビングベルトを格納するにあたっては、この付勢力でウエビングベルトをその長手方向基端側へ引っ張る。
一方、支持部材は保持手段を構成する付勢手段によって格納位置の側へ付勢されるが、本発明に係るシートベルト装置では、ウエビング格納手段において生じた付勢力がウエビングベルトに付与されることでウエビングベルトにて生じた張力は、付勢手段の付勢力に抗するように作用する。このため、ウエビングベルトを引き出せば、上述したウエビングベルトの張力が付勢手段の付勢力に抗して支持部材を使用位置の側へ移動させる。これにより、ウエビングベルトを装着するにあたって、特に支持部材を操作しなくても支持部材を使用位置の側へ移動させることができる。
特に、シャフト周りに支持部材が回動する請求項3に記載の本発明に従属する構成とした場合には、シャフト周りの支持部材の回動角度は、付勢手段の付勢力とウエビングベルトの張力(すなわち、ウエビング格納手段にて生じた付勢力)とがバランスする位置となる。
上記のようにウエビング格納手段にて生じる付勢力は、ウエビング格納手段からのウエビングベルトの引き出し量が長くなるほど増加するので、ウエビングベルトを長く引き出すほど付勢手段の付勢力に抗する力(すなわち、ウエビングベルトの張力)が大きくなり、使用位置の側への支持部材の回動角度は大きくなる。このように、本発明に係るシートベルト装置では、ウエビングベルトの引き出し量に応じて使用位置の側への支持部材の回動角度を変えることができる。
以上説明したように、本発明に係るシートベルト装置は、ウエビングベルトによる拘束性能を維持又は向上でき、しかも、後方視認する際の視野に支持部材が入り難く、後方視認性がよい。
<本実施の形態の構成>
図4には本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置10の構成の概略が正面図により示されており、図5には本シートベルト装置10の構成の概略が側面図により示されている。
これらの図に示されるように、本シートベルト装置10はウエビング格納手段としてのウエビング巻取装置12を備えている。ウエビング巻取装置12は車両14の幅方向(左右方向)に沿って3人の乗員の着座が可能なベンチシート状の後部座席(座席)16よりも車両14の後方側で車両14の側壁を構成するサイドパネル18と、サイドパネル18の室内側に設けられた内張り20との間に設けられている。
ウエビング巻取装置12は図示しないスプール(巻取軸)を備えており、ウエビング巻取装置12のスプールに長尺帯状のウエビングベルト22の長手方向基端側が係止されている。ウエビング巻取装置12は渦巻きばね等により形成された図示しないスプール付勢手段(ウエビング格納手段の付勢手段)を備えており、スプールに巻き取られていたウエビングベルト22が引き出されるのにつれてスプールが回転すると、スプールの回転量に応じた大きさの付勢力でウエビングベルト22を巻き取る方向へスプールを付勢するようになっている。
ウエビング巻取装置12よりも車両14の前側ではサイドパネル18の上端部近傍に第1ウエビングガイド24が設けられており、ウエビング巻取装置12のスプールから第1ウエビングガイド24へ向けてウエビングベルト22が引き出されている。図5に示されるように、第1ウエビングガイド24にはウエビングベルト22の通過が可能な挿通孔26が形成されており、ウエビング巻取装置12のスプールから引き出されたウエビングベルト22は挿通孔26を通過している。
挿通孔26を通過したウエビングベルト22は、挿通孔26の内周部に接して向きを変え、車両14の車幅方向(略車両左右方向)中央側へ延びている。挿通孔26を通過したウエビングベルト22に対応して内張り20にはウエビングベルト22の通過が可能な通過孔28が形成されており、挿通孔26を通過することで向きを変えられたウエビングベルト22は、通過孔28を通過して車両14の室内側に延びている。車両14の室内へ延ばされたウエビングベルト22は、車両14のルーフパネル(屋根部)30の室内側で車両14の天井部を形成する内張り32に沿って後部座席16の中央側へ延びている。
後部座席16の中央側での着座位置であるセンター席34の上方、更に詳細には、センター席34のウエビング巻取装置12の側の端部の上方には保持手段としてのウエビング支持装置40が設けられている。ここで、図1にはウエビング支持装置40の構成が分解斜視図により示されており、図2にはウエビング支持装置40の構成が側面図により示されている。
図1及び図2に示されるように、ウエビング支持装置40はルーフパネル30と内張り32との間に設けられたフレーム42を備えている。フレーム42は車両14の幅方向(略車両左右方向)に沿って互いに対向した一対の側壁44を備えている。これらの側壁44の各々には支持孔46が同軸的に形成されており、一方の支持孔46には棒状のシャフト48の一端が支持されており、他方の支持孔46にはシャフト48の他端が支持されている。また、フレーム42は各々が平板状とされた複数の固定片50が形成されており、これらの固定片50がボルト等の締結手段や溶接等によってルーフパネル30に一体的に結合されている。
また、上述した一対の側壁44の間には支持部材としての第2ウエビングガイド52が設けられている。第2ウエビングガイド52は厚さ方向が概ね車両14の幅方向に沿った平板状の基部54を備えている。基部54には上記のシャフト48が貫通しており、シャフト48周りに回動自在に第2ウエビングガイド52が支持されている。また、固定片50はウエビング通過部56を備えている。
ウエビング通過部56は厚さ方向が概ね車両14の幅方向に沿った平板状に形成されており、長手方向一端側の幅方向一端にて基部54に繋がっている。ウエビング通過部56には挿通孔58が形成されている。挿通孔58は長手方向がウエビング通過部56の長手方向に沿ったスリット状に形成されており、その長手寸法及び幅寸法は上記のウエビングベルト22の通過が可能な大きさとされている。
さらに、ウエビング通過部56の長手方向が略車両前後方向に沿うか、又は、長手方向他端側(基部54との接続部分とは反対側)が一端側(基部54との接続部分の側)よりも上方に向くように長手方向が傾斜するような格納位置に第2ウエビングガイド52が位置している状態に対して、ウエビング通過部56の長手方向他端側が一端側よりも下方側へ向くようにウエビング通過部56の長手方向が所定角度傾斜するような使用位置に第2ウエビングガイド52が位置している状態では、第1ウエビングガイド24の挿通孔26の長手方向に対する第2ウエビングガイド52の挿通孔58の長手方向が大きく傾斜するように挿通孔58の長手方向の向きが設定されている。
一方、上記のシャフト48には捩じりコイルばね62が設けられている。捩じりコイルばね62は、上記の格納位置の側から使用位置の側へ向けて第2ウエビングガイド52が回動することで付勢力が増加し、この付勢力で第2ウエビングガイド52を格納位置の側へ付勢する。
さらに、捩じりコイルばね62の付勢力と、スプール付勢手段の付勢力との関係について詳細に説明すると、先ず、ウエビング巻取装置12のスプールにウエビングベルト22が巻き取られて格納された状態では、スプール付勢手段の付勢力よりも第2ウエビングガイド52が使用位置まで回動した状態での捩じりコイルばね62の付勢力の方が大きく、且つ、この状態でのスプール付勢手段の付勢力と第2ウエビングガイド52が格納位置にある状態での捩じりコイルばね62の付勢力とが均衡を保つようにスプール付勢手段及び捩じりコイルばね62の各々の付勢力が設定されている。
また、第2ウエビングガイド52が使用位置まで回動した状態であっても、一定長さ(更に言えば、センター席34に着座した乗員104の身体にウエビングベルト22を掛け回すことが可能な程度の長さ)以上のウエビングベルト22がスプールから引き出された状態では、スプール付勢手段の付勢力が捩じりコイルばね62の付勢力を上回るようにスプール付勢手段及び捩じりコイルばね62の各々の付勢力が設定されている。
さらに、上記の挿通孔58を通過したウエビングベルト22の先端部側は第1タング72に形成されたスリット状の挿通孔74を通過している。挿通孔74を通過したウエビングベルト22の先端側はウエビングベルト22の基端側へ折り返され、ウエビングベルト22の挿通孔74よりも基端側の部分に縫合されている。また、ウエビングベルト22の挿通孔74の通過部分よりも基端側で且つ挿通孔58の通過部分よりも先端側は、第2タング76に形成されたスリット状の挿通孔78を通過している。
一方、本シートベルト装置10は第1バックル82を備えている。第1バックル82は車両14の幅方向に沿った後部座席16の中間部、更に詳細には、センター席34のウエビング巻取装置12の側でウエビング支持装置40の下方に設けられている。第1バックル82はアンカ部材等の図示しない連結部材の先端部に固定又は連結部材に対して着脱自在に連結されている。
このアンカ部材は後部座席16の下側で車両14のフロアパネル等に固定されており、これにより、第1バックル82が車両14のフロアパネル等に連結されている。第1バックル82には上述した第1タング72が装着される。第1バックル82に第1タング72を装着すると第1タング72に形成された係合孔84に第1バックル82を構成するラッチ等のロック部材が入り込み、これにより、第1バックル82からの第1タング72の抜き取りが規制される。
これに対して、本シートベルト装置10は第2バックル92を備えている。ウエビングベルト22は第1バックル82のウエビング巻取装置12とは反対側、更に詳細には、センター席34のウエビング巻取装置12とは反対側に設けられている。第2バックル92はアンカ部材等の図示しない連結部材の先端部に固定又は連結部材に対して着脱自在に連結されている。
このアンカ部材は後部座席16の下側で車両14のフロアパネル等に固定されており、これにより、第2バックル92が車両14のフロアパネル等に連結されている。第2バックル92には上述した第2タング76が装着される。第2バックル92に第2タング76を装着すると第2タング76に形成された係合孔94に第2バックル92を構成するラッチ等のロック部材が入り込み、これにより、第2バックル92からの第2タング76の抜き取りが規制される。
図4に示されるように、第2バックル92に第2タング76を装着して第1バックル82に第1タング72を装着した状態で、ウエビングベルト22の第1タング72と第2タング76との間の部分がラップベルト102となってセンター席34に着座した乗員104の腰部を拘束し、ウエビングベルト22の第2タング76と第2ウエビングガイド52との間の部分がショルダベルト106となって乗員104の肩部や胸部を拘束する。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本シートベルト装置10では、後部座席16のセンター席34に着座した乗員104がウエビングベルト22を装着する際には、第2ウエビングガイド52の挿通孔58を通過したウエビングベルト22の先端部近傍でぶら下がっている第1タング72や第2タング76が車両14の下方へ引っ張られる。このように第1タング72や第2タング76が引っ張られると、ウエビング巻取装置12のスプールからウエビングベルト22が引き出される。
ウエビングベルト22の先端側がウエビング支持装置40の下方の第1バックル82の近傍に到達するまでウエビングベルト22が引き出されると、第1タング72が第1バックル82に装着される。このように第1バックル82に第1タング72が装着されると、第1タング72の係合孔84に第1バックル82のロック部材が入り込み、第1バックル82からの第1タング72の抜き取りが規制される。
この状態で、第2タング76を第2バックル92の側へ引っ張ると、ウエビングベルト22のうち第2タング76よりも第1タング72の側が乗員104の腰部前方に掛け回されてラップベルト102になると共に、第2タング76よりもウエビング通過部56の側の部分が乗員104のウエビング巻取装置12の側の肩部から胸部に亘り掛け回されてショルダベルト106になる。
この状態で第2バックル92に第2タング76が装着されると、第2タング76の係合孔94に第2バックル92のロック部材が入り込んで第2バックル92からの第2タング76の抜き取りが規制される。このようにして、ウエビングベルト22のラップベルト102が乗員104の腰部を拘束し、ウエビングベルト22のショルダベルト106が乗員104のウエビング巻取装置12の側の肩部から胸部を拘束する。
ここで、本シートベルト装置10のウエビング支持装置40は、第2ウエビングガイド52がシャフト48周りに回動自在に軸支されているうえ、乗員104の身体にウエビングベルト22が装着されるまでウエビングベルト22がウエビング巻取装置12のスプールから引き出されると、ウエビングベルト22を巻き取る方向へスプールを付勢するスプール付勢手段の付勢力が捩じりコイルばね62の付勢力を上回るので、ウエビングベルト22が捩じりコイルばね62の付勢力に抗して第2ウエビングガイド52をシャフト48周りに回動させる。
このようにして第2ウエビングガイド52が回動することで、図3に示されるように、第2ウエビングガイド52は使用位置に到達する。シャフト48が支持する第2ウエビングガイド52の基部54は、ウエビング通過部56の長手方向一端部近傍におけるウエビング通過部56の幅方向一端部でウエビング通過部56に繋がっているので、使用位置へ第2ウエビングガイド52が回動すると、挿通孔58はその長手方向をシャフト48周りに傾斜させつつ車両14の下方へと変位する。
このため、使用位置に第2ウエビングガイド52が到達することで、第2ウエビングガイド52でのウエビングベルト22の支持位置が格納位置に第2ウエビングガイド52が位置した状態よりも下方に位置して乗員104の肩部に接近する。このように、第2ウエビングガイド52でのウエビングベルト22の支持位置、すなわち、ショルダベルト106の上端部が乗員104の肩部に接近していることで、ウエビングベルト22よる乗員104の身体の拘束性がよくなる。
また、格納位置の側から使用位置の側へ第2ウエビングガイド52が回動するにつれてウエビング通過部56の長手方向他端側が一端側よりも下方側へ向くようにウエビング通過部56が傾き、これに伴い、ウエビング通過部56に形成された挿通孔58の長手方向が傾くので、挿通孔58を通過したウエビングベルト22は、挿通孔58よりも先端側が乗員の肩部の方を向くので、ウエビングベルト22に大きな捩じれ等を生じさせることなく、比較的自然にウエビングベルト22を乗員の側へ引っ張ることができる。これにより、ウエビングベルト22を装着するに際しての操作性がよくなると共に、乗員がウエビングベルト22を装着した際の装着感がよくなる。
また、捩じりコイルばね62の付勢力に抗して第2ウエビングガイド52を使用位置の側へ回動させる力はウエビングベルト22の張力であり、この張力の大きさはウエビング巻取装置12に設けられたスプール付勢手段の付勢力の大きさに基づく。ここで、ウエビング巻取装置12のスプール付勢手段の付勢力は、スプールからのウエビングベルト22の引出量が長くなるほど付勢力が増加する。
このため、例えば、ウエビングベルト22を装着する乗員が大柄で、ウエビングベルト22を装着するのに必要なウエビングベルト22の長さが比較的長い場合には、スプールからのウエビングベルト22の引出量が長く、このため、ウエビングベルト22の張力が大きくなる。この場合には、第2ウエビングガイド52が使用位置の側へ大きく回動するので、挿通孔58を通過したウエビングベルト22は、挿通孔58よりも先端側が比較的車両前方側を向く。
これに対して、例えば、ウエビングベルト22を装着する乗員が小柄で、ウエビングベルト22を装着するのに必要なウエビングベルト22の長さが比較的短い場合には、スプールからのウエビングベルト22の引出量が短く、このため、ウエビングベルト22の張力が小さくなる。この場合には、第2ウエビングガイド52の使用位置の側への回動角度が小さいので、挿通孔58を通過したウエビングベルト22は、挿通孔58よりも先端側が比較的車両下方を向く。
このように、ウエビングベルト22の引出量に応じて第2ウエビングガイド52の使用位置の側への回動角度、ひいては、挿通孔58を通過したウエビングベルト22の先端側の向きを調整できるので、乗員がウエビングベルト22を装着した際の装着感の向上に大きく寄与する。
一方、乗員104が車両14から降りる場合等に、乗員104が第2バックル92から第2タング76を抜き取り、更に、第1バックル82から第1タング72を抜き取ると、ウエビング巻取装置12のスプール付勢手段の付勢力でウエビングベルト22を巻き取る方向へウエビング巻取装置12のスプールが回転を開始する。このようにウエビング巻取装置12のスプールが回転することでウエビングベルト22がその長手方向基端側からスプールに巻き取られる。さらに、このようにウエビングベルト22が巻き取られることで第1タング72や第2タング76が上昇し、第2タング76が第2ウエビングガイド52の近傍に到達することでウエビングベルト22の巻き取りが終了してウエビングベルト22の格納状態になる。
ここで、ウエビング巻取装置12のスプール付勢手段は、スプールからウエビングベルト22を引き出すにつれて付勢力が増加する構成である。換言すれば、ウエビング巻取装置12のスプール付勢手段の付勢力は、スプールがウエビングベルト22を巻き取るにつれて弱くなる。上記のように、ウエビングベルト22の格納状態までスプールがウエビングベルト22を巻き取ると、第2ウエビングガイド52が使用位置まで回動している状態での捩じりコイルばね62の付勢力がスプール付勢手段の付勢力を上回る。
このため、図2に示されるように、捩じりコイルばね62はその付勢力で第2ウエビングガイド52を格納位置の側へ回動させる。さらに、格納位置まで第2ウエビングガイド52が回動すると、スプール付勢手段の付勢力と捩じりコイルばね62の付勢力との均衡が保たれるので、第2ウエビングガイド52が格納位置で保持される。このように、第2ウエビングガイド52が格納位置で保持された状態では、ウエビング通過部56の幅方向中間部よりも上側の部分がルーフパネル30と内張り32との間に収容され、第1タング72や第2タング76が内張り32の近傍で保持される。
このため、運転席に着座した乗員が、インナミラーで後方を視認した場合に、第2ウエビングガイド52や第1タング72、第2タング76が視界に入らないか、仮に、これらの第2ウエビングガイド52や第1タング72、第2タング76が視界に入ったとしても、視界の上部に僅かに入るだけであるので、内張り32よりも充分に下側(例えば、乗員104の肩部近傍)までウエビングベルト22が垂れ下がっているような構成に比べて後方視界が広く視認性がよい。
ここで、格納位置に第2ウエビングガイド52が戻ることで、第2ウエビングガイド52が使用位置の側に回動していた状態よりも第1ウエビングガイド24の挿通孔26の長手方向に対する第2ウエビングガイド52の挿通孔58の長手方向の傾きが小さくなる。このため、挿通孔26と挿通孔58との間でのウエビングベルト22の捩じれが小さくなるので、挿通孔26の内周部や挿通孔58の内周部とウエビングベルト22との間の摩擦が小さくなる。これにより、ウエビング巻取装置12のスプール付勢手段の付勢力で円滑にウエビングベルト22を巻き取って格納できる。
なお、本実施の形態では、第2ウエビングガイド52はシャフト48周りに回動自在に軸支され、使用位置まで回動した第2ウエビングガイド52を捩じりコイルばね62が格納位置の側へ付勢する構成であった。しかしながら、支持部材や付勢手段はこのような構成に限定されるものではない。
例えば、支持手段としての第2ウエビングガイド52を車両14の上下方向に沿ってスライド可能に保持手段が保持すると共に、圧縮コイルばね等により上方へ第2ウエビングガイド52を付勢する構成としてもよいし、更に言えば、ウエビングベルト22がスプールから引き出された場合には、モータやソレノイド等の駆動手段が使用位置まで支持部材としての第2ウエビングガイド52を移動させ、ウエビングベルト22がスプールに格納された場合には、上記の駆動手段が格納位置まで第2ウエビングガイド52を移動させる構成としてもよい。
また、本実施の形態では、第1ウエビングガイド24の挿通孔26を通過したウエビングベルト22は、内張り20に形成された通過孔28を通過して内張り32に沿って車両14の室内側に延びた構成であったが、例えば、図6に示されるように、第1ウエビングガイド24の挿通孔26を通過したウエビングベルト22がルーフパネル30と内張り32と間を通って第2ウエビングガイド52の挿通孔58を通過する構成としてもよい。
本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置の要部を拡大した概略的な分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置の要部を拡大した概略的な側面断面図である。 支持部材が使用位置まで移動した状態を示す図2に対応した側面断面図である。 本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置の全体構成の概略を示す正面図である。 本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置の全体構成の概略を示す側面図である。 本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置の変形例を示す図4に対応した正面図である。
符号の説明
10 シートベルト装置
12 ウエビング巻取装置(ウエビング格納手段)
14 車両
16 後部座席(座席)
22 ウエビングベルト
30 ルーフパネル(屋根部)
32 内張り(天井部)
52 第2ウエビングガイド(支持手段)
60 捩じりコイルばね(付勢手段)

Claims (4)

  1. 座席に着座した乗員の身体に装着されることで前記乗員の身体を拘束する長尺帯状のウエビングベルトと、
    車両の天井部又は前記天井部近傍から前記ウエビングベルトを前記乗員側へ変向可能に前記ウエビングベルトを支持する支持部材と、
    前記乗員の身体に前記ウエビングベルトが装着された状態で前記支持部材が位置し、前記天井部よりも車両下方側で前記支持部材が前記ウエビングベルトを支持する使用位置と、前記乗員の身体に対する前記ウエビングベルトの装着が解消された状態で前記支持部材が位置し、前記使用位置よりも上方で且つ前記天井部と前記車両の屋根部との間に前記支持部材の少なくとも一部が入り込む格納位置との間で前記支持部材を移動可能に保持する保持手段と、
    を備えるシートベルト装置。
  2. 前記使用位置の側から前記格納位置の側へ前記支持部材を付勢する付勢手段を含めて前記保持手段を構成した請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. 前記ウエビングベルトの通過が可能に前記支持部材を貫通したスリット状の挿通孔の内周部で前記ウエビングベルトを前記乗員側へ変向させると共に、
    前記挿通孔の長手方向一端に対して前記挿通孔の長手方向他端とは反対側へ離間した位置で前記挿通孔の貫通方向を軸方向とする軸周りに前記格納位置と前記使用位置との間で回動可能に前記支持部材を支持するシャフトを含めて前記保持手段を構成した請求項1又は請求項2に記載のシートベルト装置。
  4. 前記ウエビングベルトの引き出し長さの増加に応じて増加する付勢力で前記ウエビングベルトをその長手方向基端側から格納するウエビング格納手段を備え、
    更に、前記ウエビング格納手段によって付勢力が前記ウエビングベルトに付与されることで前記ウエビングベルトにて生ずる張力が、前記付勢手段の付勢力に抗するように前記付勢手段を設定した請求項2又は請求項3に記載のシートベルト装置。
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JP2016190508A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 株式会社東海理化電機製作所 ウェビングガイド装置

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