JP2009001223A - エアバッグ付きシートベルト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エアバッグをより適切に配置しやすくなるエアバッグ付きシートベルト装置を得る。
【解決手段】エアバッグ7Sをウエビング2に沿って相対移動可能に構成するとともに、エアバッグ7Sのウエビング2に対する相対移動を許容する状態と規制する状態とを切り替える可変ストッパ8を設け、可変ストッパ8が、ウエビング2がリトラクタ3Sに巻き取られる際に、エアバッグ7Sがリトラクタ3Sに巻き取られる手前の第一の規制解除位置P1に到達するまではウエビング2との相対移動を規制し、当該第一の規制解除位置P1に到達した後はウエビング2との相対移動を許容する。
【選択図】図1
【解決手段】エアバッグ7Sをウエビング2に沿って相対移動可能に構成するとともに、エアバッグ7Sのウエビング2に対する相対移動を許容する状態と規制する状態とを切り替える可変ストッパ8を設け、可変ストッパ8が、ウエビング2がリトラクタ3Sに巻き取られる際に、エアバッグ7Sがリトラクタ3Sに巻き取られる手前の第一の規制解除位置P1に到達するまではウエビング2との相対移動を規制し、当該第一の規制解除位置P1に到達した後はウエビング2との相対移動を許容する。
【選択図】図1
Description
本発明は、エアバッグ付きシートベルト装置に関する。
従来のエアバッグ付きシートベルト装置として、袋状ベルト(エアベルト)をエアバッグとして用いるようにしたものが知られている。このエアバッグ付きシートベルト装置では、エアバッグはウエビングに固定されており、シートベルトの非装着時にはウエビングの余長部分がリトラクタに巻き取られるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3598781号公報
しかしながら、上記従来技術では、エアバッグがウエビングに固定されているため、シートベルト装着時と非装着時とで、エアバッグの位置のずれが大きくなってしまう。このとき、エアバッグをリトラクタに巻き取ることはできないため、リトラクタのレイアウトが難しくなったり、シートベルト非装着時にウエビングの弛みを許容せざるを得なかったり、エアバッグを短くせざるを得なかったりする場合があった。
そこで、本発明は、エアバッグをより適切に配置しやすくなるエアバッグ付きシートベルト装置を得ることを目的とする。
本発明は、少なくとも一端側がリトラクタに巻き取られるウエビングと、前記ウエビングに沿って移動可能に取り付けられたエアバッグと、前記エアバッグの前記ウエビングに対する相対移動を許容する状態と規制する状態とを切り替える可変ストッパと、を備え、前記可変ストッパは、前記ウエビングが前記リトラクタに巻き取られる際に、前記エアバッグがリトラクタに巻き取られる手前の第一の規制解除位置に到達するまではウエビングとの相対移動を規制し、当該第一の規制解除位置に到達した後はウエビングとの相対移動を許容することを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、エアバッグをウエビングに沿って相対移動可能としたため、エアバッグをより適切な位置に配置できるようになる。また、可変ストッパによってエアバッグがリトラクタに巻き取られるのを抑制することができる。
(第1実施形態)図1〜図11は、本発明の第1実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置を示している。このうち、図1は、エアバッグ付きシートベルト装置を装備したシートの全体斜視図、図2は、エアバッグ付きシートベルト装置のウエビングを引き出した状態におけるシートの側面図、図3は、エアバッグ付きシートベルト装置のウエビングが巻き取られた状態におけるシートの側面図、また、図4は、エアバッグ付きシートベルト装置の模式図である。
本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1は、所謂3点式のシートベルト装置として構成されている。すなわち、ウエビング2が肩部の左右いずれか一方側(本実施形態では左側)と腰部の他方側(同右側)との間で斜めに架け渡され、さらに、タング4で折り返されて、腰部の両側で横架されている。このエアバッグ付きシートベルト装置1は、シートクッションSc、シートバックSb、およびヘッドレストShを備えたシートSに装備されている。
本実施形態では、ウエビング2の長手方向一方側(肩部側)がリトラクタ3Sによって巻き取られ、かつリトラクタ3Sから引き出されるようになっている一方、他方側は固定端13WでシートSあるいは車体に固定されている。
ウエビング2には、その長手方向に沿って伸びる帯状のエアバッグ7S,7Wが、直列に配置されている。これら2つのエアバッグ7S,7Wのうち少なくとも一方(本実施形態では、乗員の胸部に対応する第一のエアバッグ7S)が、ウエビング2に対して相対移動可能に構成されている。本実施形態では、もう一方の第二のエアバッグ7Wは、ウエビング2に対して固定されている。
また、ウエビング2には、その長手方向に沿って移動可能なタング4が取り付けられている。このタング4は、2つのエアバッグ7S,7W間に配置されている。また、タング4には、細長い矩形状断面を有する挿通口4aが形成されており、この挿通口4aにウエビング2が挿通されている。挿通口4aの断面積はエアバッグ7S,7Wの断面積より小さくなっており、エアバッグ7S,7Wはこの挿通口4aを通過することはできない。よって、タング4は、2つのエアバッグ7S,7Wの間のみで移動することができる。
タング4は、車体あるいはシートSに固定されたバックル5に係脱できるようになっている。タング4をバックル5から離脱させたシートベルト非装着時には、ウエビング2がリトラクタ3Sによって巻き取られる。一方、シートベルト装着時には、リトラクタ3Sからウエビング2が引き出され、タング4がバックル5に係止される。このとき、第二のエアバッグ7Wは、シートベルト装着時に乗員の腰部に対応する位置に配置され、第一のエアバッグ7Sは乗員の胸部に対応する位置にそれぞれ配置される。
これらエアバッグ7S,7Wには、それぞれ対応するインフレータ12S,12Wからチューブ11S,11Wを介してエアが供給されるようになっている。車両衝突時等に、インフレータ12S,12Wからエアが供給されると、エアバッグ7S,7Wはそれぞれ膨張かつ展開する。なお、ウエビング2とともに移動する第一のエアバッグ7Sにエアを供給するチューブ11Sは、可撓性を有しており、第一のエアバッグ7Sへのエア導入口の位置が変化しても、安定的にエアを供給できるようになっている。
シートバックSbの上端部には、ボックス9が取り付けられている。ボックス9内には、ウエビング2が掛架されるガイド10が設けられており、リトラクタ3Sは、シートバックSb内で、このガイド10よりも下方となる位置に配置されている。
ところで、本実施形態では、ウエビング2に対して相対移動可能な第一のエアバッグ7Sに、ウエビング2に対する相対移動が規制される状態と許容される状態とを切り替える可変ストッパ8が設けられている。
この可変ストッパ8は、ウエビング2がリトラクタ3Sに巻き取られる際には、第一のエアバッグ7Sがリトラクタ3Sに巻き取られる手前の第一の規制解除位置(P1:図6参照)に到達するまではウエビング2との相対移動を規制し、当該第一の規制解除位置(P1)に到達した後はウエビング2との相対移動を許容する。
また、この可変ストッパ8は、ウエビング2がリトラクタ3Sから引き出される際には、第一のエアバッグ7Sが着座した乗員に対応する第二の規制解除位置(P2:図7参照)に到達するまではウエビング2との相対移動を規制し、当該第二の規制解除位置(P2)に到達した後はウエビング2との相対移動を許容する。
図5〜図7は、本実施形態にかかる可変ストッパの断面図であり、図5は、第一のエアバッグのウエビングに対する相対移動が規制された状態、図6は、シート内で第一のエアバッグのウエビングに対する相対移動が許容された状態、図7は、シート外で第一のエアバッグのウエビングに対する相対移動が許容された状態を示している。
可変ストッパ8は、第一のエアバッグ7Sのリトラクタ3S側の端部に取り付けられており、圧接部材81、付勢手段としてのスプリング82、およびワイヤ83を備えている。圧接部材81は、ガイドケース84内に挿入され、ウエビング2に対して接離可能に構成されている。スプリング82は、ガイドケース84内に、圧接部材81に対してウエビング2の反対側で圧縮状態で設置されて、圧接部材81をウエビング2に圧接する方向に押圧付勢している。ワイヤ83は、圧接部材81のウエビング2の反対側の端部に接続されており、圧接部材81をウエビング2から離間させる方向に引っ張ることができる。ここで、ワイヤ83は、非伸縮性および可撓性を有しており、例えば鋼線やピアノ線等である。なお、ガイドケース84のワイヤ83の出入口には、ワイヤ83の移動をより円滑にするための一対のローラ85,86が設けられている。
ワイヤ83の他端部は、シートS(本実施形態ではシートバックSb)に設けられたピン88に固定されている。また、シートバックSb内には、ワイヤ83が掛架されるピン87a,87bが設けられている。
図5に示すように、ワイヤ83が弛緩状態にあると、圧接部材81がスプリング82によって押圧付勢されてウエビング2に圧接され、これにより、第一のエアバッグ7Sのウエビング2に対する相対移動が規制される。よって、この状態では、第一のエアバッグ7Sはウエビング2とともに移動することになる。すなわち、ウエビング2がリトラクタ3S(図1〜4参照)に巻き取られるのに伴って第一のエアバッグ7Sはリトラクタ3S側に接近し、ウエビング2がリトラクタ3Sから引き出されると第一のエアバッグ7Sはリトラクタ3Sから離間する。
一方、図6に示すように、ウエビング2がリトラクタ3Sによって巻き取られて、第一のエアバッグ7Sがウエビング2とともにリトラクタ3Sに近接する側に移動すると、ワイヤ83がピン87aに掛回されて緊張状態となる。すると、ワイヤ83によって圧接部材81がウエビング2から離間する方向に引っ張られ、当該圧接部材81によるウエビング2の圧接が解除され、第一のエアバッグ7Sのウエビング2に対する相対移動が許容される状態となる。すなわち、本実施形態では、図6に示す第一のエアバッグ7Sの位置が、第一の規制解除位置(P1)に相当する。
また、図7に示すように、ウエビング2がリトラクタ3Sから引き出されて、第一のエアバッグ7Sがウエビング2とともにリトラクタ3Sから離間する側に移動すると、ワイヤ83は、ピン87aおよびピン87bに掛回されて緊張状態となる。すると、ワイヤ83によって圧接部材81がウエビング2から離間する方向に引っ張られ、当該圧接部材81によるウエビング2の圧接が解除され、第一のエアバッグ7Sのウエビング2に対する相対移動が許容される状態となる。すなわち、本実施形態では、図7に示す第一のエアバッグ7Sの位置が、第二の規制解除位置(P2)に相当する。
図8〜図10は、ウエビングに対する第一および第二のエアバッグの取付構造を示しており、図8は、第一のエアバッグのウエビングへの取付構造を模式的に示す斜視図、図9は、図4のIX−IX断面図、図10は、図4のX−X断面図である。
図8および図9に示すように、本実施形態では、第一のエアバッグ7Sに扁平な略矩形断面の貫通孔14を形成し、この貫通孔14にウエビング2が挿通されている。図9に示すように、貫通孔14は、ウエビング2の周囲に全体的に隙間が形成される形状にしてある。また、図5〜7に示したように、第一のエアバッグ7Sは、屈曲しながらシートS内に取り込まれるため、カバーを可撓性材料(例えば合成樹脂材料)等で形成し、カバー内部のエアバック本体も含めて全体的に可撓性を与えておくのが好適である。
一方、第二のエアバッグ7Wは、本実施形態ではウエビング2の一方側(装着時に露出する側)の表面上に縫製あるいは接着等されて固定されている。この第二のエアバッグ7Wも、ウエビング2に追従した屈曲が許容されるよう、カバーおよびカバー内部のエアバッグ本体も含めて全体的に可撓性を与えておくのが好適である。
図11は、ウエビングの巻き取りあるいは引き出しに伴う各部の移動を示す模式図であって、(a)はウエビングが引き出されたシートベルト装着状態を示す図、(c)はウエビングが巻き取られたシートベルト非装着状態を示す図、(b)はその中間状態を示す図である。なお、図11は、リトラクタ3Sから引き出されているウエビングを平面的に引き延ばした状態で示しており、車体におけるリトラクタ3Sや固定端13Wの位置が変化しないことは言うまでも無い。
本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1は、装着状態では、図11の(a)に示すように、タング4がバックル5(図1〜図3参照)に装着され、ウエビング2がリトラクタ3Sから引き出された状態にある。このとき、第一のエアバッグ7Sは、乗員の胸部に対応した位置に配置されるとともに、第二のエアバッグ7Wは、乗員の腰部に対応した位置に配置される。
ここで、タング4をバックル5から離脱させると、ウエビング2はリトラクタ3Sによって巻き取られ、これに伴って、図11の(b)に示すように、第二のエアバッグ7Wがウエビング2とともにリトラクタ3Sに近接する側に移動する。また、タング4も、この第二のエアバッグ7Wに押されて、リトラクタ3Sに近接する側に移動する。一方、第一のエアバッグ7Sはウエビング2に対して相対移動可能な状態のままである。したがって、第二のエアバッグ7Wおよびタング4の移動によって、リトラクタ3Sから遠い側からウエビング2に沿って、第二のエアバッグ7W、タング4、および第一のエアバッグ7Sがこの順に隣接して並ぶ。ウエビング2がリトラクタ3Sに巻き取られることにより、エアバッグ7W,タング4、およびエアバッグ7Sは、最終的に図11の(c)の位置まで移動する。
なお、本実施形態の構成では、第一のエアバッグ7Sが第二のエアバッグ7Wに押されてリトラクタ3Sに入り込んでしまうことが無いよう、図11の(c)のシートベルト非装着状態で、リトラクタ3Sの手前にウエビング2の露出部分が残るように各エアバッグ7S,7Wの長さやリトラクタ3Sのレイアウト(設置場所)等を決定しておくことが肝要である。
以上の本実施形態によれば、第一のエアバッグ7Sをウエビング2に沿って相対移動可能としたため、第一のエアバッグ7Sをより適切な位置に配置できるようになる。
また、本実施形態によれば、可変ストッパ8によって第一のエアバッグ7Sが第一の規制解除位置P1よりリトラクタ3Sに近接して巻き取られるのを抑制することができる。
さらに、本実施形態によれば、可変ストッパ8によって、第一のエアバッグ7Sが第二の規制解除位置P2に到達するまではウエビング2とともに引き出されるため、第一のエアバッグ7Sを乗員に対応する位置までより確実に引き出すことができる。
また、本実施形態によれば、可変ストッパ8を、ワイヤ83を緊張させることで圧接部材81によるウエビング2の圧接を解除して第一のエアバッグ7Sのウエビング2に対する相対移動が許容される状態を得るとともに、ワイヤ83を弛緩させることでスプリング82によって付勢された圧接部材81によりウエビング2が圧接されて第一のエアバッグ7Sのウエビング2に対する相対移動が規制される状態を得るように構成したため、第一の規制解除位置P1あるいは第二の規制解除位置P2で相対移動が規制された状態と許容された状態とを切り替える可変ストッパ8を、比較的簡素な構成によって具現化することができる。
また、本実施形態によれば、ウエビング2に沿って二つのエアバッグ7S,7Wを直列に配置したため、シートベルト装着時においてエアバッグ7S,7Wの設置範囲をより広くとることができる。特に、本実施形態では、ウエビング2が乗員に接触する胸部と腰部にそれぞれ対応するように第一および第二のエアバッグ7S,7Wを設けたため、保護性をより一層高めることができる。
また、本実施形態によれば、第一のエアバッグ7Sの一部がシートS内に格納されるため、シートベルト非装着時に、第一および第二のエアバッグ7S,7Wが乗員の乗降の邪魔になったり美観を損ねたりするのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第一および第二のエアバッグ7S,7Wともに、全体的に可撓性を持たせて屈曲できるようにしたため、シートベルトの装着操作や装着解除操作をより容易にかつより円滑に行うことができる。また、特に第一のエアバッグ7Sに可撓性を与えることで、シートS内により円滑に格納できるようになって、シートベルト非装着時に、第一および第二のエアバッグ7S,7Wが乗員の乗降の邪魔になったり美観を損ねたりするのを抑制することができる。
なお、図12は、本実施形態の変形例にかかるシートベルト付きエアバッグ装置の第一のエアバッグのウエビングへの取付構造を模式的に示す斜視図である。この図12に示す第一のエアバッグ7S’のように、ウエビング2を囲堯する囲繞部15を、ウエビング2の長手方向に沿って断続的に設けるようにしてもよい。これにより、第一のエアバッグ7S’がより一層屈曲しやすくなって、シートベルトの装着操作や装着解除操作をより一層容易にかつより一層円滑に行うことができるようになる。また、ウエビング2との摺動面積が減る分、第一のエアバッグ7S’がウエビング2に対してより一層スムーズに相対移動できるようになる。
(第2実施形態)図13〜図16は、本発明の第2実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置を示している。このうち、図13は、エアバッグ付きシートベルト装置のウエビングが引き出された状態におけるシートの外観図であって、(a)は側面図、(b)は背面図、図14は、エアバッグ付きシートベルト装置のウエビングが巻き取られた状態におけるシートの外観図であって、(a)は側面図、(b)は背面図、また、図15は、エアバッグ付きシートベルト装置の模式図である。なお、本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1Aは、上記第1実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態では、リトラクタ3Wによってウエビング2を巻き取る方向が、上記第1実施形態と逆になっている。すなわち、本実施形態では、ウエビング2の腰部側がリトラクタ3Wによって巻き取られ、かつリトラクタ3Wから引き出されるようになっている一方、ウエビング2の肩部側が固定端13SでシートSに固定されている。そして、乗員の胸部に対応する第一のエアバッグ7Sがウエビング2に固定され、乗員の腰部に対応する第二のエアバッグ7Wがウエビング2に対して相対移動可能となっている。このため、可変ストッパ8は、第二のエアバッグ7Wに設けられている。
また、シートバックSbの上端部のボックス9内には、第一のエアバッグ7S用のインフレータ12Sが設けられる一方、シートバックSb内の下部には、リトラクタ3Wや、インフレータ12W、可撓性のチューブ11Wが収納されている。
可変ストッパ8の具体的な構成は、上記第1実施形態の図5〜図7に示したものと同様であるため、詳細な説明は省略する。
図16は、ウエビングの巻き取りあるいは引き出しに伴う各部の移動を示す模式図であって、(a)はウエビングが引き出されたシートベルト装着状態を示す図、(c)はウエビングが巻き取られたシートベルト非装着状態を示す図、(b)はその中間状態を示す図である。なお、図16は、リトラクタ3Wから引き出されているウエビングを平面的に引き延ばした状態で示しており、車体におけるリトラクタ3Wや固定端13Sの位置が変化しないことは言うまでも無い。
この図16を図11と比較すれば、本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1Aの動作も上記第1実施形態とほぼ同様であることが容易に理解できよう。すなわち、本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1Aは、装着状態では、図16の(a)に示すように、タング4がバックル5(図1〜図3参照)に装着され、ウエビング2がリトラクタ3Wから引き出された状態にある。このとき、第一のエアバッグ7Sは、乗員の胸部に対応した位置に配置されるとともに、第二のエアバッグ7Wは、乗員の腰部に対応した位置に配置される。
ここで、タング4をバックル5から離脱させると、ウエビング2はリトラクタ3Wによって巻き取られ、これに伴って、図16の(b)に示すように、第一のエアバッグ7Sがウエビング2とともにリトラクタ3Wに近接する側に移動する。また、タング4も、この第一のエアバッグ7Sに押されて、リトラクタ3Wに近接する側に移動する。一方、第二のエアバッグ7Wはウエビング2に対して相対移動可能な状態のままである。したがって、第一のエアバッグ7Sおよびタング4の移動によって、リトラクタ3Wから遠い側からウエビング2に沿って、第一のエアバッグ7S、タング4、および第二のエアバッグ7Wがこの順に隣接して並ぶことになる。ウエビング2がリトラクタ3Wに巻き取られることにより、エアバッグ7S,タング4、およびエアバッグ7Wは、最終的に図16の(c)の位置まで移動する。
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、本実施形態では、ウエビング2の長手方向両端部(固定端13Sおよびリトラクタ3W)をいずれもシートSに固定しているため、シートSのスライド位置やリクライニング角度等によってエアバッグ7S,7Wの位置や動作が変化するのを抑制することができるという利点もある。
図17および図18は、本発明の第2実施形態の変形例にかかるエアバッグ付きシートベルト装置を示している。このうち、図17は、エアバッグ付きシートベルト装置の装着状態におけるシートの外観図であって、(a)は側面図、(b)は下面図、図18は、エアバッグ付きシートベルト装置の非装着状態におけるシートの下面図である。なお、本変形例にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1Bは、上記第2実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1Aと同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
本変形例では、リトラクタ3Wおよびインフレータ12Wを、シートクッションSc内あるいはシートクッションScの下方空間に配置した点が、上記第2実施形態と相違している。これ以外の配置および各部の動作については、上記第2実施形態と全く同様である。この変形例によっても、上記第2実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(第3実施形態)図19〜図23は、本発明の第3実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置を示している。このうち、図19は、エアバッグ付きシートベルト装置のウエビングが引き出された状態におけるシートの外観図であって、(a)は側面図、(b)は背面図、図20は、エアバッグ付きシートベルト装置のウエビングが巻き取られた状態におけるシートの外観図であって、(a)は側面図、(b)は背面図、また、図21は、エアバッグ付きシートベルト装置の模式図である。なお、本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1Cは、上記各実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1,1A,1Bと同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態では、ウエビング2の長手方向両端側にそれぞれリトラクタ3S,3Wを備え、これら2つのリトラクタ3S,3Wによってウエビング2の両端部を巻き取るようになっている。すなわち、本実施形態では、ウエビング2の腰部側がリトラクタ3Wによって巻き取られ、かつリトラクタ3Wから引き出されるようになっているとともに、ウエビング2の肩部側がリトラクタ3Sによって巻き取られ、かつリトラクタ3Sから引き出されるようになっている。
また、本実施形態では、乗員の胸部に対応する第一のエアバッグ7Sおよび乗員の腰部に対応する第二のエアバッグ7Wの双方が、ウエビング2に対して相対移動可能となっている。ただし、可変ストッパ8は、第一のエアバッグ7Sのみに設けられている。
可変ストッパ8の具体的な構成は、上記第1実施形態の図5〜図7に示したものと同様であるため、詳細な説明は省略する。
図22は、ウエビングの巻き取りあるいは引き出しに伴う各部の移動を示す模式図であって、(a)はウエビングが引き出されたシートベルト装着状態を示す図、(c)はウエビングが巻き取られたシートベルト非装着状態を示す図、(b)はその中間状態を示す図である。なお、図22は、リトラクタ3S,3Wから引き出されているウエビングを平面的に引き延ばした状態で示しており、車体におけるリトラクタ3S,3Wの位置が変化しないことは言うまでも無い。
この図22を図11と比較すれば、本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1Cの動作も上記第1実施形態と同様であることが容易に理解できよう。本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1は、装着状態では、図21の(a)に示すように、タング4がバックル5(図1〜図3参照)に装着され、ウエビング2がリトラクタ3S,3Wから引き出された状態にある。このとき、第一のエアバッグ7Sは、乗員の胸部に対応した位置に配置されるとともに、第二のエアバッグ7Wは、乗員の腰部に対応した位置に配置される。
ここで、タング4をバックル5から離脱させると、ウエビング2の長手方向両端部がリトラクタ3S,3Wによって巻き取られて、ウエビング2がリトラクタ3S,3Wの外に出ている区間の長さが短くなる。このとき、第二のエアバッグ7Wの端部は、シートバックSbに係止されて、リトラクタ3W側に移動するのが規制されているため、第二のエアバッグ7Wは、図22の(b)に示すように、相対的に、リトラクタ3Sに近接する側に移動することになる。そして、タング4も、この第二のエアバッグ7Wに押されて、リトラクタ3Sに近接する側に移動する。一方、第一のエアバッグ7Sはウエビング2に対して相対移動可能なまま維持される。したがって、第二のエアバッグ7Wおよびタング4のリトラクタ3Sに近接する側への相対移動によって、リトラクタ3Sから遠い側から、ウエビング2に沿って、第二のエアバッグ7W、タング4、および第一のエアバッグ7Sがこの順に隣接して並ぶことになる。かくして、ウエビング2がリトラクタ3S,3Wに巻き取られることにより、最終的には、エアバッグ7W,タング4、およびエアバッグ7Sは、図21の(c)の位置まで移動する。なお、第二のエアバッグ7Wのリトラクタ3W側の端部をシートバックSb(シートS)に固定することで、リトラクタ3W側に接近しないように構成してもよい。
また、かかる構成では、二つのリトラクタ3S,3Wのそれぞれについて巻取量(引出量)を規定するとともに、それらの動作タイミングを制御してもよい。
この場合、図23に示すようなウエビング移動量計測器16を用いるのが好適である。図23は、ウエビング移動量計測器の一例の概略構成を示す図である。図23に例示されるウエビング移動量計測器16は、リトラクタ3S(3W)の手前で、ウエビング2の表裏両面を挟み込んでウエビング2の移動に伴って滑ることなく回転するローラ16aを設け、いずれか一方のローラ16aが回転した回数(角度)を回転数センサ(例えばロータリエンコーダ等)で検出する。ローラ16aが回転した回数はウエビング2の巻取量あるいは引出量に比例する。このため、図示しないリトラクタ制御ユニットが、ウエビング移動量計測器16による検出結果に基づいて、各リトラクタ3S,3Wを制御することで、引出量や、巻取量、作動タイミングをより適切に制御することが可能となる。具体的には、例えば、シートベルト非装着時において、まずはリトラクタ3Wを動作させて所定量ウエビング2を巻き取り、その後リトラクタ3Sを動作させて残りを巻き取るような制御が可能となって、ウエビング2をより安定的に巻き取ることが可能となる。
以上の本実施形態によっても、上記各実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。さらに、本実施形態では、ウエビング2の長手方向両端部を二つのリトラクタ3S,3Wによって巻き取るようにしたため、ウエビング2の全体の巻取量を多く設定できるとともに、これらを並行して動作させた場合には、ウエビング2をより迅速に巻き取ることが可能となる。また、二つのリトラクタ3S,3Wを個別に制御することで、エアバッグ7S,7W(特にシートS内に格納される第一のエアバッグ7S)およびタング4がより円滑に動作するように、ウエビング2を巻取制御することが可能となる。
(第4実施形態)図24〜図26は本発明の第4実施形態を示している。このうち、図24は、エアバッグ付きシートベルト装置のウエビングが引き出された状態におけるシートの外観図であって、(a)は側面図、(b)は背面図、図25は、エアバッグ付きシートベルト装置のウエビングが巻き取られた状態におけるシートの外観図であって、(a)は側面図、(b)は背面図、また、図26は、エアバッグ付きシートベルト装置の模式図である。なお、図24および図25の各図については、便宜上、シート内の構造を露出させた状態で示している。また、本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1Cは、上記各実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1,1A〜1Cと同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1Dでは、上記第3実施形態と同様、ウエビング2の長手方向両端側にそれぞれリトラクタ3S,3Wを備え、これら2つのリトラクタ3S,3Wによってウエビング2の両端部を巻き取るようになっている。ただし、本実施形態では、乗員の胸部に対応する第一のエアバッグ7Sのみウエビング2に対して相対移動可能となっており、乗員の腰部に対応する第二のエアバッグ7Wはウエビング2に固定されている。また、二つのリトラクタ3S,3Wともに、シートバックSb内に収納されている。可変ストッパ8の具体的な構成は、図5〜図7に示したものと同様であるため、詳細な説明は省略する。
図27は、ウエビングの巻き取りあるいは引き出しに伴う各部の移動を示す模式図であって、(a)はウエビングが引き出されたシートベルト装着状態を示す図、(c)はウエビングが巻き取られたシートベルト非装着状態を示す図、(b)はその中間状態を示す図である。なお、図27は、リトラクタ3S,3Wから引き出されているウエビングを平面的に引き延ばした状態で示しており、車体におけるリトラクタ3S,3Wの位置が変化しないことは言うまでも無い。
本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1Dは、装着状態では図27の(a)に示すように、タング4がバックル5(図1〜図3参照)に装着され、ウエビング2がリトラクタ3Sから引き出された状態にある。このとき、第一のエアバッグ7Sは、乗員の胸部に対応した位置に配置されるとともに、第二のエアバッグ7Wは、乗員の腰部に対応した位置に配置される。
ここで、タング4をバックル5から離脱させると、ウエビング2の長手方向両端部がリトラクタ3S,3Wによって巻き取られて、ウエビング2がリトラクタ3S,3Wの外に出ている区間の長さが短くなる。このとき、本実施形態では、第二のエアバッグ7Wは全体的にウエビング2に固定されているため、まずはリトラクタ3Wのみを動作させ、第二のエアバッグ7Wよりリトラクタ3W側の区間が巻き取られる(図27の(b))。このような動作をより確実に行うため、本実施形態では、図23に示すようなウエビング移動量計測器16、およびその検出結果に基づいてリトラクタ3S,3Wを制御するリトラクタ制御ユニットを設けるのが好適である。
次に、リトラクタ3Sを動作させると、ウエビング2のうちリトラクタ3S,3Wの外に出ている区間が短くなって、第二のエアバッグ7Wは、相対的に、リトラクタ3Sに近接する側に移動することになる。そして、タング4も、この第二のエアバッグ7Wに押されて、リトラクタ3Sに近接する側に移動する。一方、第一のエアバッグ7Sはウエビング2に対して相対移動可能な状態のままである。したがって、第二のエアバッグ7Wおよびタング4のリトラクタ3Sに近接する側への相対移動によって、リトラクタ3Sから遠い側から、ウエビング2に沿って、第二のエアバッグ7W、タング4、および第一のエアバッグ7Sがこの順に隣接して並ぶことになる。かくして、ウエビング2がリトラクタ3S,3Wに巻き取られることにより、最終的には、エアバッグ7W,タング4、およびエアバッグ7Sは、図27の(c)の位置まで移動する。
以上の本実施形態によっても、上記第3実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(第5実施形態)図28,図29は本発明の第6実施形態を示している。このうち、図28は、エアバッグ付きシートベルト装置のウエビングが引き出された状態におけるシートの外観図であって、(a)は側面図、(b)は下面図、また、図29は、エアバッグ付きシートベルト装置のウエビングが巻き取られた状態におけるシートの外観図であって、(a)は側面図、(b)は下面図である。なお、図28および図29の各図については、便宜上、シートバックの内部構造を露出させた状態を示している。また、本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1Eは、上記各実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1,1A〜1Dと同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1Eでは、上記第3、第4実施形態と同様、ウエビング2の長手方向両端側にそれぞれリトラクタ3S,3Wを備え、これら2つのリトラクタ3S,3Wによってウエビング2の両端部を巻き取るようになっている。ただし、本実施形態では、乗員の腰部に対応する第二のエアバッグ7Wのみウエビング2に対して相対移動可能となっており、乗員の胸部に対応する第一のエアバッグ7Sはウエビング2に固定されている。また、腰部側のリトラクタ3Wが、シートクッションScの下方空間またはシートクッションSc内に収納され、胸部側のリトラクタ3Sは、シートバックSb内に収納されている。可変ストッパ8の具体的な構成は、図5〜図7に示したものと同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態も、詳細な構成は異なるものの、本質的には上記第4実施形態と同様であり、同様の作用および効果を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、ウエビングの移動量検出器を、リトラクタの中心軸の回転した回数を検出するものとして構成してもよい。
また、ウエビングに、エアバッグと所定の接触抵抗力をもって係脱自在に干渉する突起を設けて、その突起を介してウエビングとともにエアバッグを初期移動させるようにしてもよい。こうすることで、ウエビングがリトラクタに巻き取られる際に、エアバッグがウエビングに対する相対移動が規制される状態に速やかに移行させることができる。
1,1A〜1E エアバッグ付きシートベルト装置
2 ウエビング
3S,3W リトラクタ
7S,7W エアバッグ
8 可変ストッパ
81 圧接部材
82 スプリング(付勢手段)
83 ワイヤ
S シート
P1 第一の規制解除位置
P2 第二の規制解除位置
2 ウエビング
3S,3W リトラクタ
7S,7W エアバッグ
8 可変ストッパ
81 圧接部材
82 スプリング(付勢手段)
83 ワイヤ
S シート
P1 第一の規制解除位置
P2 第二の規制解除位置
Claims (8)
- 少なくとも一端側がリトラクタに巻き取られるウエビングと、
前記ウエビングに沿って移動可能に取り付けられたエアバッグと、
前記エアバッグの前記ウエビングに対する相対移動を許容する状態と規制する状態とを切り替える可変ストッパと、を備え、
前記可変ストッパは、前記ウエビングが前記リトラクタに巻き取られる際に、前記エアバッグがリトラクタに巻き取られる手前の第一の規制解除位置に到達するまではウエビングとの相対移動を規制し、当該第一の規制解除位置に到達した後はウエビングとの相対移動を許容することを特徴とするエアバッグ付きシートベルト装置。 - 前記可変ストッパは、前記ウエビングが前記リトラクタから引き出される際に、前記エアバッグが着座した乗員に対応する第二の規制解除位置に到達するまではウエビングとの相対移動を規制し、当該第二の規制解除位置に到達した後はウエビングとの相対移動を許容することを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ付きシートベルト装置。
- 前記可変ストッパは、前記ウエビングに対して接離可能な圧接部材と、当該圧接部材をウエビングに圧接する方向に押圧付勢する付勢手段と、一端部が前記圧接部材に接続され他端部がシートに固定されるワイヤと、を有して前記エアバッグに取り付けられており、当該ワイヤが緊張状態にあるときには圧接部材をウエビングから離間させてエアバッグのウエビングに対する相対移動が許容され、ワイヤが弛緩状態にあるときには圧接部材が付勢手段によってウエビングに押圧付勢されてエアバッグのウエビングに対する相対移動が規制され、
前記ワイヤは、前記ウエビングが前記リトラクタに巻き取られる際に、前記エアバッグが第一の規制解除位置に到達するまでは弛緩状態にあり、第一の規制解除位置に到達したときに緊張状態となることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ付きシートベルト装置。 - 前記可変ストッパは、前記ウエビングに対して接離可能な圧接部材と、当該圧接部材をウエビングに圧接する方向に押圧付勢する付勢手段と、一端部が前記圧接部材に接続され他端部がシートに固定されるワイヤと、を有して前記エアバッグに取り付けられており、当該ワイヤが緊張状態にあるときには圧接部材をウエビングから離間させてエアバッグのウエビングに対する相対移動が許容され、ワイヤが弛緩状態にあるときには圧接部材が付勢手段によってウエビングに押圧付勢されてエアバッグのウエビングに対する相対移動が規制され、
前記ワイヤは、前記ウエビングが前記リトラクタに巻き取られる際に、前記エアバッグが第一の規制解除位置に到達するまでは弛緩状態にあり、第一の規制解除位置に到達したときに緊張状態となるとともに、前記ウエビングが前記リトラクタに引き出される際に、前記エアバッグが第二の規制解除位置に到達するまでは弛緩状態にあり、第二の規制解除位置に到達したときに緊張状態となることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ付きシートベルト装置。 - 前記ウエビングに沿って2つのエアバッグを直列に備えることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一つに記載のエアバッグ付きシートベルト装置。
- 前記ウエビングの長手方向両端側にそれぞれリトラクタを備えることを特徴とする請求項5に記載のエアバッグ付きシートベルト装置。
- 前記エアバッグの一部がシート内に格納されることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一つに記載のエアバッグ付きシートベルト装置。
- ウエビングの長手方向両端部がシートに固定されていることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一つに記載のエアバッグ付きシートベルト装置。
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JP2007166174A JP2009001223A (ja) | 2007-06-25 | 2007-06-25 | エアバッグ付きシートベルト装置 |
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JP2007166174A JP2009001223A (ja) | 2007-06-25 | 2007-06-25 | エアバッグ付きシートベルト装置 |
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-
2007
- 2007-06-25 JP JP2007166174A patent/JP2009001223A/ja active Pending
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