JP2008290499A - エアバッグ付きシートベルト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エアバッグをより一層大型化することが可能なエアバッグ付きシートベルト装置を得る。
【解決手段】シートベルトの装着時には、互いに沿って二重に配索されるウエビング2,3が各リトラクタ22,32から引き出されて、エアバッグ21,31が、ウエビング2,3の長手方向に沿って直列に配置され、シートベルトの非装着時には、各リトラクタ22,32によってウエビング2,3が巻き取られて、エアバッグ21,31が互いに重なり合うように構成した。
【選択図】図8
【解決手段】シートベルトの装着時には、互いに沿って二重に配索されるウエビング2,3が各リトラクタ22,32から引き出されて、エアバッグ21,31が、ウエビング2,3の長手方向に沿って直列に配置され、シートベルトの非装着時には、各リトラクタ22,32によってウエビング2,3が巻き取られて、エアバッグ21,31が互いに重なり合うように構成した。
【選択図】図8
Description
本発明は、エアバッグ付きシートベルト装置に関する。
従来のエアバッグ付きシートベルト装置として、袋状ベルト(エアベルト)をエアバッグとして用いるようにしたものが知られている。このエアバッグ付きシートベルト装置では、シートベルトの非装着時にはウエビングの余長部分がリトラクタに巻き取られる(例えば、特許文献1参照)。
特許第3598781号公報
しかしながら、上記従来技術では、ウエビングのうちリトラクタによって巻き取られる区間にはエアバッグを装備することが困難であるため、エアバッグを大型化するのには限界があった。
そこで、本発明は、エアバッグをより一層大型化することが可能なエアバッグ付きシートベルト装置を得ることを目的とする。
本発明は、互いに沿って二重に配索されるとともに、各々の固定端が長手方向の相反する側に設定され、それぞれ当該固定端の反対側からリトラクタによって巻き取られるように構成された第一および第ニのウエビングと、第一のウエビングの固定端側に当該ウエビングに沿って取り付けられる第一のエアバッグと、第二のウエビングの固定端側に当該ウエビングに沿って取り付けられる第二のエアバッグと、を備え、シートベルトの装着時には、各リトラクタから第一および第二のウエビングが引き出されて、第一のエアバッグと第二のエアバッグとが、それらウエビングの長手方向に沿って直列に配置され、シートベルトの非装着時には、各リトラクタによってそれらウエビングが巻き取られて、第一のエアバッグと第二のエアバッグとが互いに重なり合うように構成されたことを、最も主要な特徴とする。
本発明によれば、第一および第二のウエビングのうちエアバッグが取り付けられていない側(すなわち固定端の反対側)を、各リトラクタによって巻き取るとともに、各リトラクタから引き出すことができる。よって、それらウエビングの巻き取りおよび引き出しに伴って、シートベルト非装着時には、第一および第二のエアバッグを相互に重ね合わせておき、シートベルト装着時には、第一および第二のウエビングの長手方向に沿って直列に配置することができる。したがって、エアバッグがリトラクタと干渉するのを回避しながら、エアバッグをより大型化することが可能となる。
(第1実施形態)図1〜図8は、本発明の第1実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置を示している。このうち、図1は、エアバッグ付きシートベルト装置を装備したシートの全体斜視図、図2は、エアバッグ付きシートベルト装置の装着状態におけるシートの正面図、図3は、エアバッグ付きシートベルト装置の装着状態におけるシートの平面図である。また、図4は、エアバッグ付きシートベルト装置の非装着状態におけるシートの側面図、図5は、エアバッグ付きシートベルト装置の非装着状態におけるシートの正面図である。
本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1は、所謂3点式のシートベルト装置として構成される。すなわち、ウエビング2,3が肩部の左右いずれか一方側(本実施形態では左側)と腰部の他方側(同右側)との間で斜めに架け渡され、さらに、タング5で折り返されて、腰部の両側で横架されている。このエアバッグ付きシートベルト装置1は、シートクッション10S、シートバック10B、およびヘッドレスト10Hを備えたシート10に装備されている。
また、このエアバッグ付きシートベルト装置1は、2本の独立したウエビング(第一のウエビング2および第ニのウエビング3)を備えている。これら2つのウエビング2,3は、露出しているほぼ全区間において互いに沿って、二重に配索されている。
ウエビング2,3の固定端は、それぞれ長手方向の相反する側に設定されている。本実施形態では、第一のウエビング2の固定端23は肩部側(左上側)に設定され、第二のウエビング3の固定端33は腰部側(左下側)に設定されている。
そして、これらウエビング2,3には、それぞれ、帯状のエアバッグ21,31が設けられている。エアバッグ21,31は、それぞれ、ウエビング2,3の固定端23,33側に寄せて設けられており、各固定端23,33に配置されたインフレータ24,35からチューブ25,36を介してエアが供給されるようになっている。車両衝突時等に、インフレータ24,35からエアが供給されると、エアバッグ21,31がそれぞれ膨張かつ展開する。
第一のエアバッグ21は、乗員Cの胸部Ccに対応するように、第一のウエビング2のうちシートベルト装着時にショルダベルトとなる部分(肩部から腰部に斜めに架け渡される部分)で、タング5に近い側の一部分を除くほぼ全区間に亘って設けられている。一方、第二のエアバッグ31は、乗員Cの腰部Cwに対応するように、第二のウエビング3のうちシートベルト装着時にラップベルトとなる部分(腰部の両側で横架される部分)のほぼ全区間に亘って設けられる。図2および図3に示すように、シートベルト装着時には、エアバッグ21,31がウエビング2,3の長手方向に沿って直列に配置されることになる。
また、ウエビング2,3は、固定端23,33の反対側から、それぞれ別個のリトラクタ22,32によって巻き取られるようになっている。シートベルト非装着時にウエビング2,3がリトラクタ22,32内にそれぞれ巻き取られると、図4,図5に示すように、エアバッグ21,31が相互に重なり合った状態で、ウエビング2,3がシートバック10B(シート10)の左右一端側(本実施形態では左端側)で上下にほぼ真っ直ぐな状態で架設される。このとき、エアバッグ21,31の長さを、エアバッグ非装着時におけるウエビング2,3の架設長さ(ボックス8U,8Dの出口間の長さ)より短くすることで、エアバッグ21,31自体がボックス8U,8D内に入り込んだり、リトラクタ22,32に巻き取られたりするのが抑制されている。
第一のウエビング2を巻き取るリトラクタ22は、第二のエアバッグ31用のインフレータ35とともに、シートクッション10S側方(左横)のボックス8D内に収納されている。一方、第二のウエビング3を巻き取るリトラクタ32は、シートバック10Bの内部に設けられており、第二のウエビング3は、肩部に設けられたガイド34を介してリトラクタ32に巻き取られる。このガイド34は、シートバック10B上方のボックス8U内に第一のエアバッグ21用のインフレータ24とともに収納されている。
また、これらウエビング2,3には、それらの長手方向に沿って移動可能なタング5が取り付けられている。図6は、タングの正面図、図7は、タングの断面図(図6のVII-VII断面図)である。このタング5には、第一のウエビング2を挿通する略長方形状の第一の挿通口52と、第二のウエビング3を挿通する略長方形状の第二の挿通口53が、互いに略平行に形成されている。このように、挿通口52,53を相互に平行に設けることで、ボックス8U,8Dの開口部が長方形状に形成されることと相俟って、2つのウエビング2,3が、露出するほぼ全区間に亘って互いに沿って二重に配索される状態を、比較的容易に得ることができる。
ここで、2つの挿通口52,53のうちいずれか一方(本実施形態では第一の挿通口52)は、第一のウエビング2とともに第一のエアバッグ21を挿通可能な大きさとなっている。また、他方(本実施形態では第二の挿通口53)は、第二のウエビング3を挿通可能で第二のエアバッグ31を挿通不能な大きさとなっている。すなわち、図6および図7から明らかとなるように、第二の挿通口53の断面積は、第二のウエビング3の断面積より周囲の隙間分だけ大きく、第二のエアバッグ31の断面積よりも小さい。
そして、このタング5は、シート10または車体に固定されるバックル4に係脱することができる。タング5をバックル4に取り付けることで、乗員Cがシートベルトによってシート10に拘束される。
図8は、ウエビングの巻き取りあるいは引き出しに伴う各部の移動を示す模式図であって、(a)はウエビングが引き出されたシートベルト装着状態を示す図、(c)はウエビングが巻き取られたシートベルト非装着状態を示す図、(b)はその中間状態を示す図である。
本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1は、装着状態では図8の(a)に示すように、タング5がバックル4に装着されて第一のウエビング2および第ニのウエビング3は、それぞれのリトラクタ22,32から引き出された状態にある。
この状態で、図8の(b)に示すように、タング5をバックル4から離脱させると、ウエビング2,3は、リトラクタ22,32によって、固定端23,33の反対側からそれぞれ巻き取られる。そして、最終的には、図8の(c)に示すように、エアバッグ21,31同士が重なりあい、ウエビング2,3が上下方向に短く架設された状態が得られる。
このとき、上述したように、タング5の第一の挿通口52が、第一のウエビング2および第一のエアバッグ21の双方を挿通可能であるのに対し、第二の挿通口53は、第二のウエビング3のみを挿通可能で、第二のエアバッグ31は挿通不能である。このため、タング5は、第二のウエビング3が第二のリトラクタ32に巻き取られるのに伴って、第二のエアバッグ31に係止されながら、第一のウエビング2および第一のエアバッグ21の長手方向に沿って相対移動する。そして、最終的には、図8の(c)に示すように、タング5は、上下に架設されたウエビング2,3の上方に位置することになる。なお、この場合、図5に示すように、第二のウエビング3に、挿通口53の周縁部に係止される係止部材36を固定しておいてもよい。
以上の本実施形態によれば、シートベルト装着時には、図8の(a)に示すように、ウエビング2,3の長手方向に沿ってエアバッグ21,31が直列に配置された状態となる。一方、非装着時には、図8の(c)に示すように、エアバッグ21,31が相互に重なり合うことができる。よって、シートベルト装着時にはエアバッグ21,31の設置範囲をより広く確保することができ、非装着時にはエアバッグ21,31がリトラクタ22,32と干渉するのを抑制しながら、よりコンパクトな形態でしまうことができる。つまり、本実施形態によれば、シートベルト非装着時に乗降の邪魔になったり美観が損なわれたりするのを抑制しながら、リトラクタ22,32に巻き取られることなく装着時のエアバッグ21,31の設置範囲を拡大して、安全性を高めることができるのである。
また、本実施形態では、相互に略平行な細長い挿通口52,53が形成されたタング5は、ウエビング2,3が互いに沿った状態(平行に重なり合った状態)で延在するためのガイドとして機能している。よって、比較的簡素な構成で、ウエビング2,3を互いに沿って二重に配索することができる。
また、所謂3点式シートベルトの場合、タング5の挿通口52,53でウエビング2,3が折り返されることで、乗員Cの胸部Ccでは第一のウエビング2が表側に位置し、腰部Cwでは第二のウエビング3が表側に位置することになる。よって、エアバッグ21,31を双方ともウエビング2,3の表側に配置して、よりスムーズに膨張かつ展開させることができる。しかも、図4および図8の(c)に示すように、胸部Ccで第一のウエビング2の表側となる面と、腰部Cwで第二のウエビング3の表側となる面は、非装着時には背向することになり、相互に重なり合ったエアバッグ21,31間にウエビング2,3を介在させることができる。すなわち、ウエビング2,3の巻き取りおよび引き出しに際し、エアバッグ21,31同士が干渉し合う(例えば引っ掛かる)のを抑制し、ウエビング2,3およびエアバッグ21,31のより円滑な動作を確保することができる。
また、本実施形態では、タング5の2つの挿通口52,53のうち少なくともいずれか一方(本実施形態では第一の挿通口52のみ)が第一のウエビング2とともに第一のエアバッグ21を挿通可能である。このため、タング5は、ウエビング2,3およびエアバッグ21,31の移動の妨げとなること無く、ウエビング2,3同士が互いに沿った状態となるのをガイドすることができる。
また、本実施形態では、タング5の2つの挿通口52,53のうち一方(本実施形態では第一の挿通口52)が第一のウエビング2および第一のエアバッグ21を挿通可能であり、他方(本実施形態では挿通口53)が第二のウエビング3を挿通可能で第二のエアバッグ31を挿通不能である。このため、当該他方の挿通口53の周縁部が第二のエアバッグ31に係止されて、タング5が第二のエアバッグ31とともに第一のウエビング2および第一のエアバッグ21に対して相対移動することになる。すなわち、本実施形態によれば、シートベルト非装着時に、タング5の位置を規制して、タング5が乗員の移動等の妨げとなったり、美観が低下したりするのを抑制することができる。
なお、本実施形態とは逆に、第一の挿通口52を、第一のウエビング2を挿通可能で第一のエアバッグ21を挿通不能とし、第二の挿通口53を、第二のウエビング3および第二のエアバッグ31を挿通可能としてもよい。この場合、シートベルト非装着時には、タング5は、上下に架設されたウエビング2,3およびエアバッグ21,31の下方に位置することになる。
(第2実施形態)図9〜図11は、本発明の第2実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置を示している。このうち、図9は、本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置のタングの挿通口にウエビングが挿通されている状態を示す図、図10は、タングの挿通口をウエビングおよびエアバッグが通過する状態を示す図であって、それぞれ(a)は断面図、(b)は正面図である。なお、本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置は、上記第1実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態では、タング5Aに、第一の挿通口52Aの断面積を、第一のウエビング2を挿通可能で第一のエアバッグ21を挿通不能な小開口状態(図9)と、第一のウエビング2および第一のエアバッグ21を挿通可能な大開口状態(図10)とで切り替え可能な、挿通面積可変機構50を設けてある。
挿通面積可変機構50は、図9および図10に示すように、タング5Aに第一のウエビング2の厚み方向に進退可能に支持されて第一の挿通口52Aの挿通面積を可変するスライダ56と、そのスライダ56を当該挿通口52Aの挿通面積を小さくする方向(図中下方向)に押圧付勢するスプリング57と、を備えて構成されている。
図9の状態では、スプリング57によって押されたスライダ56が第一の挿通口52A内に進出しており、当該挿通口52Aの挿通面積が小さくなっている(高さ:δ1)。このとき、第一の挿通口52Aの高さδ1は、第一のウエビング2の厚みよりも大きくしてある。一方、図10の状態では、スライダ56が第一のエアバッグ21によって第一の挿通口52Aの外方に向けて押されて後退し、当該挿通口52Aの挿通面積が大きくなっている(高さ:δ2(>δ1))。
なお、スライダ56の断面形状は、第一のウエビング2や第一のエアバッグ21を挿通し易くするため、図11に示すように、例えば、スプリング57側を広くして第一のウエビング2側を狭くした逆台形状(a)、スプリング57側を広くした逆三角形状(b)、第一のウエビング2側が円弧状となる断面略矩形状(c)、第一のウエビング2側の両側縁を面取りした断面略矩形状(d)等とすることができる。
以上の本実施形態によれば、第一の挿通口52Aを第一のウエビング2のみが挿通している状態では小開口状態となっているため、第一のウエビング2が当該挿通口52A内で捩れるのが抑制され、ウエビング2,3の引き出しや巻き取りを伴うシートベルトの着脱作業をより円滑に行うことができる。
もちろん、第一の挿通口52Aを第一のウエビング2とともに第一のエアバッグ21が挿通する際には、スライダ56が退出して当該挿通口52Aの高さが大きくなるので(δ1→δ2)、第一のエアバッグ21がタング5Aに引っ掛かることなく、ウエビング2,3の引き出しや巻き取りを伴うシートベルトの着脱作業をより円滑に行うことができる。
(第3実施形態)図12は、本発明の第2実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置を示している。この図は、ウエビングの巻き取りあるいは引き出しに伴う各部の移動を示す模式図であって、(a)はウエビングが引き出されたシートベルト装着状態を示す図、(c)はウエビングが巻き取られたシートベルト非装着状態を示す図、(b)はその中間状態を示す図である。なお、本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置は、上記第1実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1Bは、上記第1実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1に、カバー6を設けたものである。このカバー6は、ウエビング2,3およびエアバッグ21,31を一括して囲繞する可撓性カバーとして構成されている。
具体的には、カバー6はタング5を境に2分割されており、タング5を挿通する第一のエアバッグ21を被覆する伸縮カバー61と、タング5を挿通しない第二のエアバッグ31および第一のエアバッグ21のうちタング5を挿通して第二のエアバッグ31と重なり合う部分を被覆する非伸縮カバー62とを備えている。
これら伸縮カバー61および非伸縮カバー62は、いずれも、対応するエアバッグ21,31とともにウエビング2,3を被覆している。また、双方とも全体的に保形性のある可撓性部材で形成されており、ウエビング2,3およびエアバッグ21,31のある程度の屈曲を許容している。また、伸縮カバー61は、例えば蛇腹状に形成されてウエビング2,3の長手方向に伸縮可能となっており、タング5側の端部は当該タング5に固定され、タング5の反対側の端部は、第一のエアバッグ21に対して固定されている。
したがって、図12の(a)に示すようにウエビング2,3が引き出された状態では、伸縮カバー61は伸長し、図12(c)に示すようにウエビング2,3が巻き取られた状態では、伸縮カバー61は短縮して、それぞれ第一のエアバッグ21を被覆する。非伸縮カバー62は、図12の(a)に示すようにウエビング2,3が引き出された状態では、第二のエアバッグ31を被覆し、図12(c)に示すようにウエビング2,3が巻き取られた状態では、第二のエアバッグ31および第一のエアバッグ21を被覆する。
本実施形態にかかるエアバッグ付きシートベルト装置1Bによれば、カバー6によってウエビング2,3およびエアバッグ21,31を一括して被覆したため、ウエビング2,3およびエアバッグ21,31が多重に重なる部分に乗員の体の一部など(例えば手指等)が干渉するのを抑制できる。また、ウエビング2,3同士が絡みにくくなり、シートベルトのスムーズな作動を維持することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、リトラクタやインフレータの設置位置は適宜に変更可能であり、図13に示すように、シートクッション10Sの下方に配置してもよい。この場合、リトラクタ22、インフレータ35等を、シートクッション10Sの骨格部材としてのシートパン10Spに取り付けるのが好適である。
また、図14に示すように、リトラクタ22、インフレータ35等を、シート10の側方に配置される車体骨格部材としてのセンターピラー7の内側下部に取り付けてもよい。
また、固定端の支持構造も適宜に変更可能である。具体的には、例えば、図15に示すように、ウエビング2(3)の固定端23(33)は、固定部材23a(33a)に対して回動可能な移動部材23b(33b)に取り付けてもよい。あるいは、図16に示すように、固定部材23c(33c)に対して往復スライド可能な移動部材23d(33d)に取り付けてもよい。
また、2つのウエビングがシートの右側で上下に架設されるようにしてもよいし、本発明にかかるエアバッグ付きシートベルト装置を、所謂3点式シートベルト以外のシートベルトに適用してもよい。
1,1B エアバッグ付きシートベルト装置
2 第一のウエビング
21 第一のエアバッグ
22 リトラクタ
3 第ニのウエビング
31 第ニのエアバッグ
32 リトラクタ
4 バックル
5,5A タング
50 挿通面積可変機構
52,52A 第一の挿通口
53 第二の挿通口
6 カバー
10 シート
2 第一のウエビング
21 第一のエアバッグ
22 リトラクタ
3 第ニのウエビング
31 第ニのエアバッグ
32 リトラクタ
4 バックル
5,5A タング
50 挿通面積可変機構
52,52A 第一の挿通口
53 第二の挿通口
6 カバー
10 シート
Claims (6)
- 互いに沿って二重に配索されるとともに、各々の固定端が長手方向の相反する側に設定され、それぞれ当該固定端の反対側からリトラクタによって巻き取られるように構成された第一および第ニのウエビングと、
前記第一のウエビングの固定端側に当該ウエビングに沿って取り付けられる第一のエアバッグと、
前記第二のウエビングの固定端側に当該ウエビングに沿って取り付けられる第二のエアバッグと、
を備え、
シートベルトの装着時には、各リトラクタから前記第一および第二のウエビングが引き出されて、前記第一のエアバッグと前記第二のエアバッグとが、第一および第二のウエビングの長手方向に沿って直列に配置され、
シートベルトの非装着時には、各リトラクタによって前記第一および第二のウエビングが巻き取られて、前記第一のエアバッグと前記第二のエアバッグとが互いに重なり合うように構成されたことを特徴とするエアバッグ付きシートベルト装置。 - 前記第一のウエビングを挿通させる第一の挿通口ならびに前記第二のウエビングを挿通させる第二の挿通口が形成され、これら第一および第二のウエビングに移動可能に取り付けられて、車体またはシートに固定されたバックルに係脱可能なタングを備え、
前記第一および第二の挿通口のうち少なくともいずれか一方は、ウエビングとともにエアバッグを挿通可能であることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ付きシートベルト装置。 - 前記第一および第二の挿通口のうち一方はウエビングおよびエアバッグを挿通可能であり、他方はウエビングおよびエアバッグのうちウエビングのみを挿通可能であることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ付きシートベルト装置。
- 前記挿通口の断面積を、ウエビングおよびエアバッグのうちウエビングのみを挿通可能な小開口状態と、ウエビングおよびエアバッグを挿通可能な大開口状態とを切り替え可能な挿通面積可変機構を備えることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ付きシートベルト装置。
- シートベルト非装着時には、前記第一および第二のウエビングが、シートの左右いずれか一端側で相互に重なり合った状態で上下に配索されるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一つに記載のエアバッグ付きシートベルト装置。
- 前記第一および第ニのウエビングの前記エアバッグが取り付けられた部分を一括して囲繞する可撓性のカバーを備えることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一つに記載のエアバッグ付きシートベルト装置。
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