JP2009232044A - 通信の中継先を決定する通信システム、中継先の情報を通知する装置、方法、プログラム、およびip電話端末 - Google Patents

通信の中継先を決定する通信システム、中継先の情報を通知する装置、方法、プログラム、およびip電話端末 Download PDF

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Abstract

【課題】IP電話端末の動作状態に応じて通信の中継先を適切に決定可能とする認証装置を提供する。
【解決手段】IP電話端末の動作状態と、IP電話端末のユーザのユーザIDと、宛先IDと、を対応づけた状態情報を記憶可能な状態記憶部151と、ユーザを認証する認証部111と、状態情報を受信して状態記憶部151に保存する状態受信部112と、受信した状態情報に含まれるユーザIDを含む状態情報を状態記憶部151から取得する状態取得部121と、複数の状態情報それぞれに含まれる動作状態に基づいて、第1宛先IDを宛先とする通信の中継先として第2宛先IDを選択する順位を決定する順位決定部122と、第1宛先IDを宛先とする通信の中継先とする第2宛先IDを決定された順位で選択することを表す順位情報を生成する生成部123と、順位情報をサーバ装置に通知する情報通知部124と、を備えた。
【選択図】 図3

Description

この発明は、IP電話に関する通信の中継先を決定する通信システム、IP電話に関する通信の中継先の情報を通知する装置、方法、プログラム、およびIP電話端末に関する。
近年、VoIP(Voice over Internet Protocol)を利用したIP電話システムの導入が企業内でも広く進んでいる。IP電話端末としては、既存の電話機と同様の固定電話端末だけでなく、PC(Personal Computer)上で動作するソフトウェア実装の電話端末(以後ソフトフォンという)も導入されている。ソフトフォンは、ソフトウェア的な連携が容易であり、PCを使用するユーザの利便性が向上するというメリットがある。
IP電話端末には、電話番号に相当する識別子が割り当てられる。運用上、必ずしもユーザを識別するユーザ識別子が、この電話番号相当の識別子として割り当てられるとは限らない。例えば、企業内の複数の机を含むエリアごとに1つの固定電話機が設置されており、この固定電話機をIP電話端末に置き換える場合には、複数のユーザが1つのIP電話端末を共有することになる。このため、IP電話端末の電話番号を、ユーザごとに割り当てることができない。
逆に、ユーザが複数のPCを所有している場合は、1人のユーザが複数のソフトフォンを起動することもある。すなわちに、ユーザと電話とを1対多の関係として管理しなければならない場合がある。そして、このような場合、あるユーザ宛の通話を、当該ユーザが所有する電話端末のいずれに着信するかを適切に決定する必要がある。
特許文献1では、顧客ごとに予め設定した転送先の優先度に従って最優先の転送先に通話を転送する技術が提案されている。また、特許文献2では、発信側ユーザの通信端末に、着信側ユーザが利用可能な複数の通信手段のプレゼンス情報を優先順位付きで表示し、発信側ユーザが最適な通信手段を選択可能にする技術が提案されている。
特開2007−88822号公報 特開2006−157111号公報
ソフトフォンは、PC上で使える利便性がある反面、PCの挙動に引きずられて本来の電話機能に不都合が生じることがある。例えば、PC上でCPU(Central Processing Unit)負荷の高い処理を行っている場合には、IP電話機能を実現するためのリアルタイム音声処理や動画処理に支障をきたす可能性がある。さらに、携帯型PC上で動作するソフトフォンでは、PCがサスペンド状態に移行している場合や、移動中のためネットワークから切断されている場合があり、このような場合は転送先として選択すべきではない。また、PCは、常時電源が投入されてIP電話端末として動作しているわけではないため、このような場合も転送先として選択すべきではない。
単純に処理負荷が高い場合には、端末の判断で他の電話端末に通話を転送することも可能である。しかし、転送可能な電話端末を予め設定しなければならないという問題や、転送先も同様に負荷が高い場合には転送処理が無駄になるという問題が生じうる。また、電源断、サスペンド時、ネットワークから切断されている場合には応答することすらできないという状況が発生しうる。このような問題は、特にIP電話端末をソフトフォンで実現する場合に発生する。
特許文献1の方法は、顧客ごとに、携帯電話、固定電話、ソフトフォンなどの電話種別ごとの転送の優先度を設定して優先度にしたがって転送先の端末を選択している。しかし、転送先の端末の電源が投入されているか否かなどの端末の動作状態に応じて動的に転送先を決定することができない。
特許文献2の方法では、ユーザのプレゼンス情報に応じた優先順位を表示することにより、ユーザが所望の電話端末を着信先として選択することができる。しかし、ユーザのプレゼンス情報のみでは、端末の動作状態を知ることができない。このため、上述のように端末の処理負荷等の影響によって本来の電話機能に不都合が生じる場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、IP電話端末の動作状態に応じて通信の中継先を適切に決定可能とする通信システム、中継先の情報を通知する装置、方法、プログラム、およびIP電話端末を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のIP電話端末と、前記IP電話端末のユーザを認証する認証装置と、前記IP電話端末間の通信を中継するサーバ装置と、をネットワークで接続した通信システムであって、前記IP電話端末は、前記IP電話端末の動作状態を監視する監視部と、監視された前記動作状態と、前記認証装置によって認証された前記ユーザを識別するユーザIDと、前記IP電話端末を通信の宛先として指定するための宛先IDと、を対応づけた状態情報を前記認証装置に通知する状態通知部と、を備え、前記認証装置は、前記状態情報を記憶可能な状態記憶部と、前記ユーザを認証する認証部と、前記状態情報を前記IP電話端末から受信して前記状態記憶部に保存する状態受信部と、受信した前記状態情報に含まれる前記ユーザIDと同一のユーザIDを含む前記状態情報を前記状態記憶部から取得する状態取得部と、複数の前記状態情報が取得された場合に、複数の前記状態情報それぞれに含まれる前記動作状態に基づいて、複数の前記状態情報に含まれる第1宛先IDを宛先とする通信の中継先とする前記宛先IDとして、複数の前記状態情報に含まれる第2宛先IDを選択する順位を、前記第2宛先IDのそれぞれに対して決定する順位決定部と、前記第1宛先IDを宛先とする通信の中継先とする前記第2宛先IDを、決定された前記順位で選択することを表す順位情報を生成する生成部と、前記順位情報を前記サーバ装置に通知する情報通知部と、を備え、前記サーバ装置は、前記順位情報を前記認証装置から受信する情報受信部と、受信した前記順位情報に基づいて前記第1宛先IDを宛先とする通信の中継先となる前記第2宛先IDを選択する中継先選択部と、を備えたこと、を特徴とする。
また、本発明は、複数のIP電話端末と、前記IP電話端末間の通信を中継するサーバ装置と、にネットワークを介して接続可能な認証装置であって、監視された前記動作状態と、前記IP電話端末のユーザを識別するユーザIDと、前記IP電話端末を通信の宛先として指定するための宛先IDと、を対応づけた状態情報を記憶可能な状態記憶部と、前記ユーザを認証する認証部と、前記状態情報を前記IP電話端末から受信して前記状態記憶部に保存する状態受信部と、受信した前記状態情報に含まれる前記ユーザIDと同一のユーザIDを含む前記状態情報を前記状態記憶部から取得する状態取得部と、複数の前記状態情報が取得された場合に、複数の前記状態情報それぞれに含まれる前記動作状態に基づいて、複数の前記状態情報に含まれる第1宛先IDを宛先とする通信の中継先とする前記宛先IDとして、複数の前記状態情報に含まれる第2宛先IDを選択する順位を、前記第2宛先IDのそれぞれに対して決定する順位決定部と、前記第1宛先IDを宛先とする通信の中継先とする前記第2宛先IDを、決定された前記順位で選択することを表す順位情報を生成する生成部と、前記順位情報を前記サーバ装置に通知する情報通知部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記装置を実行することができる方法およびプログラムである。
また、本発明は、ユーザを認証する認証装置とネットワークを介して接続可能なIP電話端末であって、前記IP電話端末の動作状態を監視する監視部と、監視された前記動作状態と、前記認証装置によって認証された前記ユーザを識別するユーザIDと、前記IP電話端末を通信の宛先として指定するための宛先IDと、を対応づけた状態情報を前記認証装置に通知する状態通知部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、IP電話端末の動作状態に応じて通信の中継先を適切に決定することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる通信システム、中継先の情報を通知する装置、方法、プログラム、およびIP電話端末の最良な実施の形態を詳細に説明する。
上述のように、従来、ソフトフォンを用いる場合には、(1)接続できない端末(ネットワークに接続していない、サスペンドしている、電源が落ちているなどの状態の端末)に対して電話をかけると、応答が返されないため電話がかけられない、(2)CPU処理負荷が高い場合には電話をかけることはできるものの、実際の音声の品質は低く実用にならないことがある、などの問題があった。そして、このような場合、結果的に他の近隣の番号を調べて掛け直す必要が発生するため、電話をかける側に対して通話開始までの時間が長くなることが問題となっていた。
一方、従来の方法では、PCの詳細な利用状況に応じて転送先を切り替えることができなかった。例えば、(1)ユーザAがノートPCで作業中にPCの作業画面にソフトフォンによる割り込みをかけて欲しくない場合に、ユーザAの机に割りあてられている固定IP電話端末に自分宛の電話を転送する、(2)ユーザAのPCがスクリーンセーバー状態の時には、そのPCのソフトフォンに着信させるのではなく、ユーザAの机に割りあてられている固定IP電話端末に自分宛の電話を転送する、(3)ユーザAのPCがCPUビジー状態であるときに、ユーザAの所有する他のPCのソフトフォンに着信させる、といった要求に答えられなかった。
そこで、本実施の形態にかかる通信システムは、あるユーザが利用可能な複数のIP電話端末から、各IP電話端末の動作状態に応じて、より適切なIP電話端末を通話の接続先として選択する。
ここで、複数のIP電話端末から適切なIP電話端末を選択する必要が生じる状況の一例を説明する。図1は、IP電話端末の利用状況に応じて電話の転送が求められる例を示す図である。図1は、ユーザA〜Dの4人のユーザそれぞれに1台の固定電話と、少なくとも1つのPCとが割り当てられた例を示している。そして、ユーザAには、ソフトフォンが動作するPCであるIP電話端末200a、200bと、固定電話であるIP電話端末200cとの合計3つのIP電話端末200が割り当てられている。
ここで、ユーザAの各IP電話端末にはそれぞれ異なる電話番号が割り当てられているとする。この場合、例えばIP電話端末200aがビジー状態であったとすると、IP電話端末200aの電話番号を指定した通話であっても、ユーザAが利用する他の端末であるIP電話端末200bまたは200cに通話が転送されることが望ましい。本実施の形態の通信システムによれば、各IP電話端末200の動作状態に応じて転送先を切り替え可能とすることにより、これを実現することができる。
次に、通話の転送を回避すべき動作状態の例について説明する。図2は、電話がかからない、または電話をかけられることが望ましくない動作状態の一例を示す図である。図2は、図1と同様に、ユーザAが複数のIP電話端末200a〜200cを所有し、ユーザBがユーザA宛に電話をかける場合の例を示している。
同図に示すように、電話がかからない状況としては、ネットワークが切断されている状態(Network Unreachable)、電源オフの状態(PC Shutdown)などの動作状態が存在する。また、電話をかけられることが望ましくない状況としては、サスペンド状態(PC suspend)、CPUビジー状態(CPU busy)、スクリーンセーバー状態(Screen Saver)、DND(Do Not Disturb)状態などの動作状態が存在する。なお、DND状態とは、ユーザが電話の転送拒否を明示的に指定した状態を意味する。
なお、このような状態は、あるIP電話端末200に対しての通話の転送は望まないが、他のIP電話端末200に対してならば通話を転送してもよいことを意味する。
次に、本実施の形態にかかる通信システムの構成について説明する。図3は、本実施の形態にかかる通信システムの構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施の形態にかかる通信システムは、複数のIP電話端末200a〜200cと、認証装置100と、IP電話サーバ300とが、インターネットなどのネットワーク400で接続された構成となっている。
IP電話端末200a〜200cは、SIP(Session Initiation Protocol)などを用いてIP電話機能を実現する端末である。IP電話端末200a〜200cは、上述のようにPC上で動作するソフトフォン、または固定のIP電話機として実現することができる。なお、IP電話端末200a〜200cは、同様の機能を備えるため、以下では単にIP電話端末200という場合がある。また、IP電話端末200の個数は同図のように3台に限られるものではない。
認証装置100は、IP電話端末200のユーザを認証するとともに、認証したユーザが利用するIP電話端末200の動作状態をユーザごとに記憶する。さらに、認証装置100は、動作状態に応じて、あるユーザ宛の通話を中継する優先順位を決定し、決定した優先順位の情報をIP電話サーバ300に通知する。
なお、認証装置100が、認証に用いる認証情報を管理し、認証情報を用いて要求されたユーザの認証を行う外部の認証サーバ(図示せず)にネットワーク400を介して接続され、当該認証サーバを用いてユーザを認証するように構成してもよい。
IP電話サーバ300は、SIPなどを用いてIP電話端末200間の通話を中継してIP電話システムを実現する装置である。IP電話サーバ300は、例えば、通話の中継先を決定するSIPのリダイレクトサーバとしての機能と、決定した中継先に通話を転送するSIPのプロキシサーバとしての機能とを備えている。なお、両機能をそれぞれ物理的に別のサーバ上に実現するように構成してもよい。
次に、IP電話端末200の構成の詳細について図4を用いて説明する。図4は、IP電話端末200のブロック図である。同図に示すように、IP電話端末200は、SIP UA(User Agent)部210と、認証クライアント部220と、監視部230と、を備えている。
SIP UA部210は、SIPの端末としての機能を実現するものである。さらに、SIP UA部210は、URI(Uniform Resource Identifier)通知部211を備えている。URI通知部211は、SIP UA部210で管理している自装置のSIP URIを、認証クライアント部220に通知する。
認証クライアント部220は、認証装置100によるネットワーク認証を受けるための認証クライアントとしての機能を実現するものである。例えば、認証クライアント部220は、ユーザにより入力されたユーザIDまたは事前に記憶されているユーザIDを認証装置100に送信し、認証装置100から認証結果を受信する機能を有する。さらに、認証クライアント部220は、状態要求部221と、状態通知部222とを備えている。
状態要求部221は、監視部230に対して、現在の自装置の動作状態の取得を要求する。状態通知部222は、監視部230から取得した現在の動作状態を、認証装置100に通知する。具体的には、状態通知部222は、取得した動作状態と、認証されたユーザのユーザIDと、自装置のSIP URIとを対応づけた状態情報を認証装置100に通知する。これにより、通知を受けた認証装置100は、ユーザごとに各IP電話端末200の動作状態を管理可能となる。
監視部230は、状態要求部221からの要求に応じて自装置の動作状態を取得し、要求元に返信する。監視部230は、例えば、ネットワークが接続されているか否か、電源オン/オフ、サスペンド状態か否か、CPUビジー状態か否か、スクリーンセーバー状態か否か、DND状態か否かなどの動作状態を監視する。なお、動作状態の種類はこれに限られるものではない。
また、監視部230が、所定の時間間隔で定期的に動作状態を監視して認証クライアント部220に通知するように構成してもよい。さらに、監視部230が、監視した動作状態が所定の基準を満たした場合に、監視した動作状態を認証クライアント部220に通知するように構成してもよい。例えば、監視したCPU利用率が所定の閾値を超えた場合に、CPUビジー状態であることを認証クライアント部220に通知するように構成することができる。
次に、認証装置100の構成の詳細について図5を用いて説明する。図5は、認証装置100のブロック図である。同図に示すように、認証装置100は、状態記憶部151と、順位情報記憶部152と、数値記憶部153と、認証エージェント部110と、状態管理部120と、を備えている。
状態記憶部151は、IP電話端末200から受信した状態情報を記憶する。図6は、状態記憶部151に記憶される状態情報のデータ構造の一例を示す図である。図6に示すように、状態情報は、ユーザIDと、SIP URIと、IPアドレスと、動作状態とを含んでいる。
なお、同図は、ユーザID=AであるユーザAが、SIP URIが共に「userA@foobar.com」であり、2台のPC上で動作するソフトフォンであるIP電話端末200と、SIP URIが「ex1000@foobar.com」である固定の電話機であるIP電話端末200とを所有する場合の状態情報の例を含んでいる。
同図に示すように、複数のIP電話端末200に同じSIP URIを割り当てることも可能である。この場合に各端末を区別可能とするため、状態情報は、IPアドレスを対応づけて記憶している。また、動作状態欄には、複数の動作状態を指定することができる。同図では、例えば、SIP URI=「userA@foobar.com」、IPアドレス=「192.168.0.1」のIP電話端末200の動作状態が、スクリーンセーバー状態かつ通常負荷状態であることが示されている。
図5に戻り、順位情報記憶部152は、状態管理部120内の順位決定部122(後述)が決定した順位で通話を中継することを表す順位情報を記憶する。図7は、順位情報記憶部152に記憶される順位情報のデータ構造の一例を示す図である。図7に示すように、順位情報は、優先順位と、「(SIP URI1) to (SIP URI2)」の形式で表される中継情報とを含んでいる。この中継情報は、「SIP URI1」宛の通話を、「SIP URI2」宛を中継先として転送することを表している。そして、図7の順位情報は、優先順位に従って中継情報を選択して中継先となる「SIP URI2」を取得することを表している。なお、同一のSIP URIが割り当てられている場合には、同図に示すようにIP電話端末200を識別可能とするためにIPアドレスを中継情報に含ませればよい。
図5に戻り、数値記憶部153は、各動作状態の種類に応じて予め定められた数値(以下、スコアという)を記憶する。スコアは、順位決定部122(後述)が、動作状態に応じて適切な中継先に転送することを表す順位情報を決定するために利用される。すなわち、スコアには、例えば各動作状態でのIP電話端末200の処理負荷に応じて、処理負荷が高い動作状態ほど小さな値が定められる。これにより、順位決定部122は、例えばスコアが大きいIP電話端末200の順位を小さくするように順位を決定できる。
図8は、数値記憶部153に記憶される情報のデータ構造の一例を示す図である。図8に示すように数値記憶部153には、動作状態ごとにスコアを対応づけた情報が記憶される。動作状態は、監視部230が監視する動作状態の種類が設定される。例えば、スクリーンセーバー状態か、スクリーンセーバー状態ではないことを表すアクティブ状態か、通常負荷状態か、高負荷状態か、入力が高頻度か低頻度か、ネットワーク接続中/切断中か、サスペンド/ハイバネーション状態か、サスペンド/ハイバネーション状態ではないことを表す通常起動状態か、DND状態かなどが動作状態として設定できる。また、同図に示すように、スコアには負の値を設定してもよい。
図5に戻り、認証エージェント部110は、IP電話端末200からネットワーク認証要求を受付け、IP電話端末200の認証を行う認証部111を備えている。具体的には、認証部111は、IP電話端末200からユーザIDを受信し、受信したユーザIDを用いてユーザを認証する。認証プロトコルとしては、PANA(Protocol for Carrying Authentication for Network Access)などの従来から用いられているあらゆるプロトコルを適用できる。PANAなどを用いてユーザを認証することにより、IP電話端末200と認証装置100との間には、信頼性の高い通信を確立することができる。
認証エージェント部110は、さらに、状態受信部112と、状態通知部113とを備えている。
状態受信部112は、IP電話端末200の状態通知部222から通知された状態情報を受信し、状態記憶部151に保存する。状態通知部113は、受信した状態情報を状態管理部120に通知する。
状態管理部120は、各IP電話端末200から受信した状態情報を管理するものであり、状態取得部121と、順位決定部122と、生成部123と、情報通知部124とを備えている。
状態取得部121は、状態通知部113から状態情報の通知を受け、受け取った状態情報に含まれるユーザIDと同一のユーザIDを含む状態情報を状態記憶部151から取得する。
順位決定部122は、取得された状態情報に含まれる動作状態を参照し、予め定められたルールに従って、取得された状態情報に含まれるユーザIDのユーザ宛の通話を中継するIP電話端末200の優先順位を決定する。具体的には、順位決定部122は、状態取得部121によって同一のユーザIDを含む状態情報が複数取得されたときに、まず、各状態情報に含まれる動作状態に対応するスコアを数値記憶部153から取得する。そして、順位決定部122は、スコアがより大きい動作状態に対応するSIP URIのIP電話端末200を優先するように順位を決定する。なお、複数の動作状態が指定されている場合は、各動作状態に対応するスコアの和を算出し、他の動作状態のスコア(またはスコアの和)との比較に用いる。
生成部123は、決定された順位で通話を中継することを表す、図7で示したような順位情報を生成し、順位情報記憶部152に保存する。なお、生成部123は、IP電話サーバ300が利用可能な順位情報と同じ形式の順位情報を生成する。これにより、IP電話サーバ300は、認証装置100から受信した順位情報を用いるように変更するだけでよい。
情報通知部124は、生成された順位情報をIP電話サーバ300に通知する。
次に、IP電話サーバ300の構成の詳細について図9を用いて説明する。図9は、IP電話サーバ300のブロック図である。同図に示すように、IP電話サーバ300は、順位情報記憶部351と、リダイレクトサーバ部310と、SIPプロキシ部320とを備えている。
順位情報記憶部351は、認証装置100から通知された順位情報を記憶する。順位情報記憶部351に記憶される順位情報のデータ構造は、認証装置100の順位情報記憶部152に記憶される順位情報と同様であるため、その説明を省略する。
リダイレクトサーバ部310は、SIPのリダイレクトサーバとしての機能を実現するものであり、情報受信部311と、中継先選択部312とを備えている。
情報受信部311は、順位情報を認証装置100から受信し、順位情報記憶部351に保存する。
中継先選択部312は、あるSIP URIを宛先とする通話の中継先を、順位情報の優先順位にしたがって選択する。例えば、図7に示すような順位情報の場合、中継先選択部312は、最初に優先順位=1の中継情報にしたがい、通話の中継先とするIP電話端末200として、SIP URI=「userA@foobar.com(IPアト゛レス=192.168.0.1)」のIP電話端末200を選択する。選択したIP電話端末200と通信が確立できなかった場合は、中継先選択部312は、次の優先順位の中継情報で指定される中継先を選択する。
SIPプロキシ部320は、SIPのプロキシサーバとしての機能を実現するものである。例えば、SIPプロキシ部320は、あるSIP URIを宛先とする通話を、中継先選択部312によって選択された中継先に対して中継する機能を備えている。
なお、認証装置100の状態記憶部151、順位情報記憶部152、および数値記憶部153と、IP電話サーバ300の順位情報記憶部351は、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスク、メモリカード、RAM(Random Access Memory)などの一般的に利用されているあらゆる記憶媒体により構成することができる。
次に、このように構成された本実施の形態にかかる通信システムによる情報通知処理について図10を用いて説明する。情報通知処理とは、認証装置100が、IP電話端末200から受信した動作状態を参照して中継先の優先順位を決定し、決定した優先順位を表す順位情報をIP電話サーバ300に通知する処理をいう。図10は、本実施の形態における情報通知処理の全体の流れを示すシーケンス図である。
まず、IP電話端末200の認証クライアント部220は、ユーザのユーザIDを認証装置100の認証エージェント部110に通知し、ネットワーク認証を開始する(ステップS1001)。
認証装置100の認証エージェント部110は通知を受信し、認証部111によってユーザIDによるネットワーク認証処理を実行する(ステップS1002)。次に、認証部111は、認証結果をIP電話端末200に通知する(ステップS1003)。IP電話端末200の認証クライアント部220は、認証に成功した場合、認証が成功したことをSIP UA部210に通知する(ステップS1004)。
認証成功の通知を受けたSIP UA部210のURI通知部211は、IP電話端末200が利用するSIP URIを認証クライアント部220に通知する(ステップS1005)。認証クライアント部220は、通知されたSIP URIを保持し、状態情報の通知時に利用する。
次に、認証クライアント部220の状態要求部221は、現在のIP電話端末200の動作状態の取得を監視部230に対して要求する(ステップS1006)。監視部230は、現在の動作状態を取得して要求元の認証クライアント部220に対して通知する(ステップS1007)。認証クライアント部220は、通知された動作状態を受信する(ステップS1008)。
次に、認証クライアント部220の状態通知部222は、認証されたユーザのユーザIDと、SIP UA部210から通知されて保持しているSIP URIと、通知された動作状態とを含む状態情報を、認証装置100に通知する(ステップS1009)。
認証装置100の認証エージェント部110は、状態受信部112によって状態情報を受信し、状態記憶部151に保存する(ステップS1010)。そして、状態通知部113が、受信した状態情報を状態管理部120に通知する(ステップS1011)。
状態管理部120の状態取得部121は、通知された状態情報に含まれるユーザIDと同一のユーザIDを含む状態情報を状態記憶部151から取得する(ステップS1012)。次に、順位決定部122が、取得した状態情報のそれぞれに含まれる動作状態のスコアを比較し、中継先の優先順位を決定する(ステップS1013)。なお、順位決定部122は、動作状態のスコアを数値記憶部153から取得する。
次に、生成部123が、決定された順位で通話を中継するための順位情報を生成し、順位情報記憶部152に保存する(ステップS1014)。そして、情報通知部124が、生成された順位情報をIP電話サーバ300に通知する(ステップS1015)。
IP電話サーバ300は、リダイレクトサーバ部310の情報受信部311によって順位情報を受信し、順位情報記憶部351に保存する(ステップS1016)。この後、通話の中継が要求された場合、SIPプロキシ部320は、リダイレクトサーバ部310に問い合わせることにより、中継先とすべきIP電話端末200のSIP URIを取得し(ステップS1017)、取得したSIP URI宛に通話を中継する。
このように、本実施の形態の効果は、上記シーケンスが終わった後に、他のユーザが電話をかけたときに表れる。すなわち、本実施の形態によれば、相手ユーザの使用するIP電話端末200それぞれの動作状態から中継先の優先順位が決定され、優先順位にしたがって中継するための順位情報を、他のユーザが電話をかける前にIP電話サーバ300に登録することができる。これにより、他のユーザが電話をかけたときに、本来転送されるべきIP電話端末200ではなく、電話をかけられるユーザに取って利便性の高いIP電話端末200へ通話を転送することができる。
なお、監視部230は、定期的に、または、事前に登録された所定のイベントが発生すると、IP電話端末200の動作状態を取得し(ステップS1018)、認証クライアント部220に通知する(ステップS1019)。
認証クライアント部220は、通知された動作状態を逐次受信し(ステップS1020)、動作状態を受信するたびに、状態情報を認証装置100に通知する(ステップS1009)。このようにして、認証装置100は、各IP電話端末200の最新の動作状態を取得して管理することができる。
なお、図10では、IP電話端末200を1つのみ記載しているが、複数のユーザがそれぞれ所有するすべてのIP電話端末200について、同図のシーケンスによって動作状態が取得され、認証装置100で管理される。
次に、順位決定部122による優先順位の決定処理の具体例について説明する。以下では、電話を掛けられるユーザであるユーザAが、ノートPC1上で動作するソフトフォン1、ノートPC2上で動作するソフトフォン2、および固定電話1のいずれかのIP電話端末200を所有していることを前提とする。なお、ソフトフォン1、ソフトフォン2、および固定電話1のSIP URIは、それぞれ「userA@foobar.com」、「userA@foobar.com」、および「ex1000@foobar.com」であるものとする。そして、ユーザAは、例えばノートPC1を主にOA用途に使用し、ノートPC2を主に開発用に使用しているものとする。
(例1)
ユーザAの机の上にノートPC1およびノートPC2が備えられ、それぞれ認証が成功しており、ユーザAはノートPC2でプログラムを作成し、ノートPC1はスクリーンセーバーが起動しており、スクリーンセーバー解除にはパスワード入力が必要な状態とする。
このような状態の場合、ノートPC1では、監視部230が、例えば動作状態がスクリーンセーバー状態かつ通常負荷状態であることを認証クライアント部220に通知する(ステップS1007、またはステップS1019)。この動作状態は、最終的に認証装置100の状態管理部120に通知される(ステップS1011)。
一方、ノートPC2では、監視部230が、例えば現在キーボードからの入力がある状態(アクティブ状態)かつ通常負荷状態であることを認証クライアント部220に通知する(ステップS1007、またはステップS1019)。そして、この動作状態は、最終的に認証装置100の状態管理部120に通知される(ステップS1011)。
この結果、認証装置100は、ユーザAについては、ノートPC1とノートPC2の動作状態を状態記憶部151に保持する。
一方、状態管理部120の順位決定部122は、「アクティブ状態の端末を、スクリーンセーバー状態の端末より優先する」というルールが事前に設定されている。このルールは、図8に示すように、各動作状態にスコアを割り当てることで実現できる。同図では、スクリーンセーバー状態のスコア=「−1」、アクティブ状態のスコア=「2」、通常負荷状態のスコア=「2」が設定された例が示されている。
この例では、ノートPC1の動作状態のスコアの合計は「1」、ノートPC2の動作状態のスコアの合計は「3」であるため、ノートPC2が中継先として優先される。したがって、例えば、ユーザBが、SIP URI=「userA@foobar.com」を宛先に指定してユーザAに対して電話をかけた場合、IP電話サーバ300のSIPプロキシ部320は、ノートPC2、ノートPC1の順番に呼び出し音が鳴るように設定される。
(例2)
ユーザAの机の上にノートPC1およびノートPC2が備えられ、それぞれ認証が成功しており、ユーザAはノートPC2でプログラムのビルド作業を行っており、CPUの負荷が比較的高い状態であるものとする。一方、ノートPC1は通常の負荷状態であるものとする。
この場合、認証装置100は、ノートPC1とノートPC2の動作状態を、それぞれ通常負荷状態、および高負荷状態として状態記憶部151に保持する。
一方、状態管理部120の順位決定部122は、「通常状態の端末を、高負荷状態の端末より優先する」というルールが事前に設定されている。例1と同様に、このルールは、図8に示すように、各動作状態にスコアを割り当てることで実現できる。同図では、通常状態状態のスコア=「2」、高負荷状態のスコア=「−4」が設定された例が示されている。
この例では、ノートPC1の動作状態のスコアの合計は「2」、ノートPC2の動作状態のスコアの合計は「−4」であるため、ノートPC1が中継先として優先される。
なお、さらに「スコアが負の値の場合には電話がかからないようにする」というルールを適用するように構成してもよい。この場合、ノートPC2のスコアが負の値(−4)であるため、ノートPC2には電話がかからないように設定される。具体的には、生成部123が、ノートPC2への中継情報を含まない順位情報を生成する。この結果、例えばユーザBがSIP URI=「userA@foobar.com」を宛先に指定してユーザAに対して電話をかけた場合、IP電話サーバ300のSIPプロキシ部320は、ノートPC1のみに呼び出し音が鳴るように設定される。
なお、スコアの割り当ては、運用する環境に応じて適宜変更可能とする。例えばスコアが負の値の場合には電話がかからないようにする、というルールを適用するときには、スコアの割り当て方によっては電話のかからないPCが存在する可能性もある。運用者は、このような状況を回避するために、適切なスコアを事前に設計することが望ましい。
(例3)
ユーザAの机の上にノートPC1およびノートPC2が備えられ、それぞれ認証が成功しており、ユーザAはノートPC2でプログラムのビルド作業を行っており、CPUの負荷が比較的高い状態であるものとする。一方、ノートPC1はスクリーンセーバーが起動されており、スクリーンセーバー解除にはパスワード入力が必要な状態とする。
この場合、認証装置100は、ノートPC1とノートPC2の動作状態を、それぞれ通常負荷状態かつスクリーンセーバー状態、および高負荷状態かつアクティブ状態として状態記憶部151に保持する。
図8に示すようなスコアが設定されているとすると、この例では、ノートPC1の動作状態のスコアの合計は「1(=−1+2)」、ノートPC2の動作状態のスコアの合計は「−2(=2+(−4))」であるため、ノートPC1が中継先として優先される。
この結果、例えばユーザBがSIP URI=「userA@foobar.com」を宛先に指定してユーザAに対して電話をかけた場合、IP電話サーバ300のSIPプロキシ部320は、ノートPC1、ノートPC2の順番に呼び出し音が鳴るように設定される。なお、スコアが負の場合に中継しないルールの場合、SIPプロキシ部320は、ノートPC1のみに呼び出し音が鳴るように設定される。
(例4)
ユーザAの机の上にノートPC1、ノートPC2、および固定電話1が備えられ、それぞれ認証が成功しており、ユーザAは紙の書類に目をとおしているため、ノートPC1およびノートPC2はスクリーンセーバーが起動しており、スクリーンセーバー解除にはパスワード入力が必要な状態とする。
この場合、認証装置100は、ノートPC1とノートPC2の動作状態を、共に通常負荷状態かつスクリーンセーバー状態として状態記憶部151に保持する。また、認証装置100は、固定電話1の動作状態を通常負荷状態として保持するものとする。
ここで、スクリーンセーバー状態のスコア=「−1」、通常負荷状態のスコア=「0」が数値記憶部153に設定されているとすると、この例では、ノートPC1およびノートPC2の動作状態のスコアの合計は「−1(=0+(−1)」、固定電話1のスコアは「0」となる。このため、固定電話1が、ノートPC1およびノートPC2より中継先として優先される。
この結果、例えばユーザBがSIP URI=「userA@foobar.com」を宛先に指定してユーザAに対して電話をかけた場合、ノートPC1およびノートPC2が共に電話をかけるべきでない動作状態であるため、IP電話サーバ300のSIPプロキシ部320は、「userA@foobar.com」宛ての電話を、同じユーザAで認証している固定電話1のSIP URI(ex1000@foobar.com)に転送するように設定される。
このように、本実施の形態にかかる通信システムでは、IP電話端末を認証する認証装置で各IP電話端末の動作状態の収集し、中継先とするIP電話端末の優先順位を決定してIP電話サーバに通知することができる。これにより、あるユーザが利用可能な複数のIP電話端末から、各IP電話端末の動作状態に応じて、より適切なIP電話端末を通話の接続先として選択することが可能となる。
なお、本実施の形態では、認証装置が動作状態を収集しているが、IP電話端末からIP電話サーバに直接動作状態を通知し、IP電話サーバ内で動作状態に応じた優先順位を決定するように構成してもよい。ただし、認証装置に対して動作状態を通知するように構成すれば、IP電話端末と認証装置との間の信頼性の高い通信を用いて動作状態を通知可能となるため、不正に動作状態が変更されることなどによるセキュリティの低下を防止できる。また、認証装置で優先順位を決定してIP電話サーバに通知するように構成することにより、SIPなどの標準的なプロトコルにしたがって実装されているIP電話サーバを改変する必要性が小さくなるという利点がある。
次に、本実施の形態にかかる認証装置のハードウェア構成について図11を用いて説明する。図11は、本実施の形態にかかる認証装置のハードウェア構成を示す説明図である。
本実施の形態にかかる認証装置は、CPU51などの制御装置と、ROM(Read Only Memory)52やRAM53などの記憶装置と、ネットワークに接続して通信を行う通信I/F54と、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disc)ドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置と、各部を接続するバス61を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
本実施の形態にかかる認証装置で実行される情報通知プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disk Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施の形態にかかる認証装置で実行される情報通知プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態にかかる認証装置で実行される情報通知プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、本実施の形態の情報通知プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
本実施の形態にかかる認証装置で実行される情報通知プログラムは、上述した各部(認証エージェント部、状態管理部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU51(プロセッサ)が上記記憶媒体から情報通知プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上述した各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
以上のように、本発明にかかる通信システム、中継先の情報を通知する装置、方法、プログラム、およびIP電話端末は、ユーザが複数のIP電話端末を所有しうるIP電話システムに適している。
IP電話端末の利用状況に応じて電話の転送が求められる例を示す図である。 電話がかからないまたは電話をかけられることが望ましくない動作状態の一例を示す図である。 本実施の形態にかかる通信システムの構成を示すブロック図である。 IP電話端末のブロック図である。 認証装置のブロック図である。 状態記憶部に記憶される状態情報のデータ構造の一例を示す図である。 順位情報記憶部に記憶される順位情報のデータ構造の一例を示す図である。 数値記憶部に記憶される情報のデータ構造の一例を示す図である。 IP電話サーバのブロック図である。 本実施の形態における情報通知処理の全体の流れを示すシーケンス図である。 本実施の形態にかかる認証装置のハードウェア構成を示す説明図である。
符号の説明
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 通信I/F
61 バス
100 認証装置
110 認証エージェント部
111 認証部
112 状態受信部
113 状態通知部
120 状態管理部
121 状態取得部
122 順位決定部
123 生成部
124 情報通知部
151 状態記憶部
152 順位情報記憶部
153 数値記憶部
200a、200b、200c IP電話端末
210 SIP UA部
211 URI通知部
220 認証クライアント部
221 状態要求部
222 状態通知部
230 監視部
300 IP電話サーバ
310 リダイレクトサーバ部
311 情報受信部
312 中継先選択部
320 SIPプロキシ部
351 順位情報記憶部
400 ネットワーク

Claims (11)

  1. 複数のIP電話端末と、前記IP電話端末のユーザを認証する認証装置と、前記IP電話端末間の通信を中継するサーバ装置と、をネットワークで接続した通信システムであって、
    前記IP電話端末は、
    前記IP電話端末の動作状態を監視する監視部と、
    監視された前記動作状態と、前記認証装置によって認証された前記ユーザを識別するユーザIDと、前記IP電話端末を通信の宛先として指定するための宛先IDと、を対応づけた状態情報を前記認証装置に通知する状態通知部と、を備え、
    前記認証装置は、
    前記状態情報を記憶可能な状態記憶部と、
    前記ユーザを認証する認証部と、
    前記状態情報を前記IP電話端末から受信して前記状態記憶部に保存する状態受信部と、
    受信した前記状態情報に含まれる前記ユーザIDと同一のユーザIDを含む前記状態情報を前記状態記憶部から取得する状態取得部と、
    複数の前記状態情報が取得された場合に、複数の前記状態情報それぞれに含まれる前記動作状態に基づいて、複数の前記状態情報に含まれる第1宛先IDを宛先とする通信の中継先とする前記宛先IDとして、複数の前記状態情報に含まれる第2宛先IDを選択する順位を、前記第2宛先IDのそれぞれに対して決定する順位決定部と、
    前記第1宛先IDを宛先とする通信の中継先とする前記第2宛先IDを、決定された前記順位で選択することを表す順位情報を生成する生成部と、
    前記順位情報を前記サーバ装置に通知する情報通知部と、を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記順位情報を前記認証装置から受信する情報受信部と、
    受信した前記順位情報に基づいて前記第1宛先IDを宛先とする通信の中継先となる前記第2宛先IDを選択する中継先選択部と、を備えたこと、
    を特徴とする通信システム。
  2. 複数のIP電話端末と、前記IP電話端末間の通信を中継するサーバ装置と、にネットワークを介して接続可能な認証装置であって、
    監視された前記動作状態と、前記IP電話端末のユーザを識別するユーザIDと、前記IP電話端末を通信の宛先として指定するための宛先IDと、を対応づけた状態情報を記憶可能な状態記憶部と、
    前記ユーザを認証する認証部と、
    前記状態情報を前記IP電話端末から受信して前記状態記憶部に保存する状態受信部と、
    受信した前記状態情報に含まれる前記ユーザIDと同一のユーザIDを含む前記状態情報を前記状態記憶部から取得する状態取得部と、
    複数の前記状態情報が取得された場合に、複数の前記状態情報それぞれに含まれる前記動作状態に基づいて、複数の前記状態情報に含まれる第1宛先IDを宛先とする通信の中継先とする前記宛先IDとして、複数の前記状態情報に含まれる第2宛先IDを選択する順位を、前記第2宛先IDのそれぞれに対して決定する順位決定部と、
    前記第1宛先IDを宛先とする通信の中継先とする前記第2宛先IDを、決定された前記順位で選択することを表す順位情報を生成する生成部と、
    前記順位情報を前記サーバ装置に通知する情報通知部と、
    を備えたことを特徴とする認証装置。
  3. 前記動作状態と、前記動作状態に応じて予め定められた数値とを対応づけて記憶する数値記憶部と、
    前記順位決定部は、複数の前記状態情報が取得された場合に、対応する前記数値が大きい前記動作状態に対応づけられた前記第2宛先IDに対して、対応する前記数値が小さい前記動作状態に対応づけられた前記第2宛先IDより小さい前記順位を決定すること、
    を特徴とする請求項2に記載の認証装置。
  4. 前記数値記憶部は、前記動作状態と、前記IP電話端末の処理負荷が大きい前記動作状態ほど小さい値となる前記数値とを対応づけて記憶すること、
    を特徴とする請求項3に記載の認証装置。
  5. 前記数値記憶部は、ユーザが通信の中継を拒否することを指定した拒否状態を含む前記動作状態と、前記拒否状態に対する値が前記拒否状態以外の前記動作状態に対する値より小さい値となる前記数値とを対応づけて記憶すること、
    を特徴とする請求項3に記載の認証装置。
  6. 前記状態記憶部は、複数の前記動作状態を含む前記状態情報を記憶可能であり、
    前記順位決定部は、さらに、取得された前記状態情報に複数の前記動作状態が含まれる場合に、複数の前記動作状態それぞれに対応する前記数値の和を算出し、前記和または対応する前記数値が大きい前記動作状態に対応づけられた前記第2宛先IDに対して、前記和または対応する前記数値が小さい前記動作状態に対応づけられた前記第2宛先IDより小さい前記順位を決定すること、
    を特徴とする請求項3に記載の認証装置。
  7. 前記順位決定部は、前記第2宛先IDのうち、対応する前記動作状態の前記数値が予め定められた閾値より大きい前記第2宛先IDに対して前記順位を決定すること、
    を特徴とする請求項3に記載の認証装置。
  8. 前記宛先IDは、SIP URI(Session Initiation Protocol Uniform Resource Identifier)であること、
    を特徴とする請求項2に記載の認証装置。
  9. ユーザを認証する認証装置とネットワークを介して接続可能なIP電話端末であって、
    前記IP電話端末の動作状態を監視する監視部と、
    監視された前記動作状態と、前記認証装置によって認証された前記ユーザを識別するユーザIDと、前記IP電話端末を通信の宛先として指定するための宛先IDと、を対応づけた状態情報を前記認証装置に通知する状態通知部と、
    を備えたことを特徴とするIP電話端末。
  10. 複数のIP電話端末と、前記IP電話端末間の通信を中継するサーバ装置と、にネットワークを介して接続可能な認証装置で実行される情報通知方法であって、
    前記認証装置は、
    監視された前記動作状態と、前記IP電話端末のユーザを識別するユーザIDと、前記IP電話端末を通信の宛先として指定するための宛先IDと、を対応づけた状態情報を記憶可能な状態記憶部を備え、
    認証部が、前記ユーザを認証する認証ステップと、
    状態受信部が、前記状態情報を前記IP電話端末から受信して前記状態記憶部に保存する状態受信ステップと、
    状態取得部が、受信した前記状態情報に含まれる前記ユーザIDと同一のユーザIDを含む前記状態情報を前記状態記憶部から取得する状態取得ステップと、
    順位決定部が、複数の前記状態情報が取得された場合に、複数の前記状態情報それぞれに含まれる前記動作状態に基づいて、複数の前記状態情報に含まれる第1宛先IDを宛先とする通信の中継先とする前記宛先IDとして、複数の前記状態情報に含まれる第2宛先IDを選択する順位を、前記第2宛先IDのそれぞれに対して決定する順位決定ステップと、
    生成部が、前記第1宛先IDを宛先とする通信の中継先とする前記第2宛先IDを、決定された前記順位で選択することを表す順位情報を生成する生成ステップと、
    情報通知部が、前記順位情報を前記サーバ装置に通知する情報通知ステップと、
    を備えたことを特徴とする情報通知方法。
  11. 複数のIP電話端末と、前記IP電話端末間の通信を中継するサーバ装置と、にネットワークを介して接続可能な認証装置で実行される情報通知プログラムであって、
    前記認証装置は、
    監視された前記動作状態と、前記IP電話端末のユーザを識別するユーザIDと、前記IP電話端末を通信の宛先として指定するための宛先IDと、を対応づけた状態情報を記憶可能な状態記憶部を備え、
    前記ユーザを認証する認証手順と、
    前記状態情報を前記IP電話端末から受信して前記状態記憶部に保存する状態受信手順と、
    受信した前記状態情報に含まれる前記ユーザIDと同一のユーザIDを含む前記状態情報を前記状態記憶部から取得する状態取得手順と、
    複数の前記状態情報が取得された場合に、複数の前記状態情報それぞれに含まれる前記動作状態に基づいて、複数の前記状態情報に含まれる第1宛先IDを宛先とする通信の中継先とする前記宛先IDとして、複数の前記状態情報に含まれる第2宛先IDを選択する順位を、前記第2宛先IDのそれぞれに対して決定する順位決定手順と、
    前記第1宛先IDを宛先とする通信の中継先とする前記第2宛先IDを、決定された前記順位で選択することを表す順位情報を生成する生成手順と、
    前記順位情報を前記サーバ装置に通知する情報通知手順と、
    を前記認証装置に実行させる情報通知プログラム。
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