JP4676017B2 - 通信制御装置、および、通信制御プログラム - Google Patents

通信制御装置、および、通信制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、コンピュータ環境を、ユーザ専用の特定機器ではなく、手近にある様々な機器によって提供するユビキタスコンピューティングに関し、特に、通信端末を柔軟に決定することが可能なユビキタス通信システムを実現するための通信制御装置、および、通信制御プログラムに関する。
近年、無線LANによるIP電話や、パーソナルコンピュータによるソフトフォンなどの普及により、ユーザが利用可能な機器が増加している。これに伴い、近年では、個人が利用するコンピュータ環境や、それによって提供される様々なサービス、例えば、電子メールの送受信や各種チケットの予約・購買といったサービスを、ユーザ専用の特定機器ではなく、手近にある様々な機器によって提供する、いわゆるユビキタスコンピューティングの検討が進んでいる。
このユビキタスコンピューティングの概念を通信端末に適用し、携帯電話、テレビ電話、パーソナルコンピュータ、あるいは、ファクシミリ送受信機などの複数の通信端末を組み合わせて通信機能を提供するユビキタス通信システムの検討も進んでいる。また、映像の送受信機としてテレビまたはビデオカメラを用い、音声の送受信機として携帯電話を用いることにより、テレビ電話の機能を提供するといったユビキタス通信システムも提案されている(例えば、特開2006−270837号公報または特開2006−238364号公報参照)。
このようなユビキタス通信システムでは、例えば、一ユーザが利用可能な通信端末の中で同一のメディア(映像、音声、データなど)を取り扱い可能な通信端末が複数存在する場合、個々の通信端末に予め設定された優先度を参照することにより、優先度が最も高い通信端末を、呼に組み入れるべき通信端末として決定している。
しかしながら、上記従来のユビキタス通信システムでは、通信端末毎に優先度が設定されているので、通信端末のメディアの呼の状態に応じて、通信端末を決定することは不可能であった。
一例として、1台の固定電話と、2台のPC(パーソナルコンピュータ)とが存在しているものとする。なお、2台のPCのうち、1のPCをPC−1、他のPCをPC−2とする。このような場合において、映像を取り扱い可能な通信端末を決定する際、固定電話が音声の呼を有している場合にはPC−1を、携帯電話が音声の呼を有している場合にはPC−2を決定することは不可能であった。つまり、上記従来のユビキタス通信システムでは、例えば、PC−2がPC−1よりも優先度が高く設定されている場合、固定電話が音声の呼を有している場合であっても、携帯電話が音声の呼を有している場合であっても、映像を取り扱い可能な通信端末として、一律に優先度の高いPC−2が決定される。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信端末のメディアの呼の状態に応じて、呼に組み入れるべき通信端末を柔軟に決定することが可能な通信制御装置、および、通信制御プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明における通信制御装置は、複数の通信端末の中から一ユーザが利用可能な複数の通信端末を含む利用可能端末群を一括して管理し、前記利用可能端末群に属する通信端末による他ユーザの通信端末との呼を制御することにより、他ユーザの通信端末に対して、前記利用可能端末群をとりまとめる単一の仮想的な端末として機能する通信制御装置であって、前記利用可能端末群に属する通信端末を表す利用端末情報、および、前記利用可能端末群に属する通信端末の中で呼を有する通信端末と当該通信端末のメディアとを表す呼状態情報を生成する端末制御部と、通信端末と当該通信端末のメディアとの組み合わせからなる端末・メディア情報、および、当該端末・メディア情報が表す通信端末から変更すべき通信端末と当該通信端末のメディアとの組み合わせからなる変更端末・メディア情報を格納する端末・メディア情報記憶部と、通信制御シーケンスに関するイベントまたは通信端末の端末環境変更に関するイベントが発生したことを検知した時点において、前記呼状態情報が表す通信端末および当該通信端末のメディアが、前記端末・メディア情報が表す通信端末および当該通信端末のメディアに合致し、かつ、前記変更端末・メディア情報が表す通信端末が、前記利用端末情報が表す通信端末に含まれている場合、前記変更端末・メディア情報が表す通信端末を、当該通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する端末・メディア選択部とを備えたことを特徴とする。
本発明の通信制御装置によれば、端末制御部は、利用端末情報および呼状態情報を生成する。なお、利用端末情報は、利用可能端末群に属する通信端末を表す情報である。呼状態情報は、利用可能端末群に属する通信端末の中で呼を有する通信端末と、この通信端末のメディアとを表す情報である。端末・メディア選択部は、上記のイベントが発生したことを検知した時点において、呼状態情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアが、端末・メディア情報記憶部に格納されている端末・メディア情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアに合致し、かつ、端末・メディア情報記憶部に格納されている変更端末・メディア情報が表す通信端末が、利用端末情報が表す通信端末に含まれている場合、変更端末・メディア情報が表す通信端末を、この通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する。これにより、通信端末のメディアの呼の状態に応じて、呼に組み入れるべき通信端末を柔軟に決定することができる。
上記本発明における通信制御装置においては、前記端末・メディア選択部が決定した通信端末のメディアの呼を、前記端末・メディア選択部が決定した通信端末と、他ユーザの通信端末との間に確立するセッション制御部をさらに備える態様とするのが好ましい。
上記の構成によれば、セッション制御部は、端末・メディア選択部が決定した通信端末のメディアの呼を、端末・メディア選択部が決定した通信端末と、他ユーザの通信端末との間に確立することができる。
上記本発明における通信制御装置においては、前記端末・メディア情報記憶部は、前記端末・メディア情報および前記変更端末・メディア情報に関連付けて優先度を保持し、前記端末・メディア選択部は、前記呼状態情報に合致する端末・メディア情報が複数あった場合、複数の端末・メディア情報の中から優先度の最も高い端末・メディア情報を選択し、選択した端末・メディア情報に関連付けられている変更端末・メディア情報が表す通信端末が、前記利用端末情報が表す通信端末に含まれている場合、前記変更端末・メディア情報が表す通信端末を、当該通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する態様とするのが好ましい。
上記の構成によれば、端末・メディア選択部は、呼状態情報に合致する端末・メディア情報が複数あった場合、複数の端末・メディア情報の中から優先度の最も高い端末・メディア情報を選択する。これにより、端末・メディア選択部は、選択した端末・メディア情報に関連付けられている変更端末・メディア情報が表す通信端末が、利用端末情報が表す通信端末に含まれている場合、変更端末・メディア情報が表す通信端末を、この通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定することが可能となる。それゆえ、例えば、優先度を高く設定しておくことにより、優先的に呼に組み入れるべき通信端末を決定することができる。
上記本発明における通信制御装置においては、端末・メディア情報、および、当該端末・メディア情報に対応する変更端末・メディア情報を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた端末・メディア情報が、前記端末・メディア情報記憶部に既に格納されている場合、前記受付部が受け付けた端末・メディア情報が、前記端末・メディア情報記憶部に既に格納されている端末・メディア情報よりも、優先度が大きくなるように、前記端末・メディア情報記憶部に保持されている優先度を変更する優先度変更部とをさらに備える態様とするのが好ましい。
上記の構成によれば、受付部は、端末・メディア情報、および、この端末・メディア情報に対応する変更端末・メディア情報を受け付ける。優先度変更部は、受け付けた端末・メディア情報が端末・メディア情報記憶部に既に格納されている場合、受け付けた端末・メディア情報が、端末・メディア情報記憶部に既に格納されている端末・メディア情報よりも、優先度が大きくなるように、端末・メディア情報記憶部に保持されている優先度を変更する。これにより、受付部が受け付けた変更端末・メディア情報が表す通信端末は、端末・メディア情報記憶部に既に格納されている変更端末・メディア情報が表す通信端末よりも、優先的に呼に組み入れるべき通信端末となる。それゆえ、例えば、ユーザの都合、あるいは、通信端末の状況に応じて、優先的に呼に組み入れるべき通信端末を決定することができる。
上記本発明における通信制御装置においては、通信端末と当該通信端末のメディアとの組み合わせに設定された個別優先度を保持する個別優先度記憶部をさらに備え、前記変更端末・メディア情報は、前記端末・メディア情報が表す通信端末から変更すべき複数の通信端末と、当該複数の通信端末のメディアとの組み合わせからなり、前記端末・メディア選択部は、前記変更端末・メディア情報が表す複数の通信端末の全てが、前記利用端末情報が表す通信端末に含まれていない場合、前記変更端末・メディア情報が表す複数の通信端末の中から前記利用端末情報が表す通信端末に含まれている通信端末および当該通信端末のメディアに基づいて、前記個別優先度記憶部に保持されている個別優先度を抽出し、抽出した個別優先度に基づいて合計優先度を算出し、算出した合計優先度が閾値以上である場合、前記変更端末・メディア情報が表す複数の通信端末の中から前記利用端末情報が表す通信端末に含まれている通信端末を、当該通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する態様とするのが好ましい。
上記の構成によれば、変更端末・メディア情報が表す複数の通信端末の全てが、利用端末情報が表す通信端末に含まれていない場合であっても、合計優先度が閾値以上であれば、変更端末・メディア情報が表す複数の通信端末の中から利用端末情報が表す通信端末に含まれている通信端末を、この通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定することが可能となる。これにより、例えば、変更端末・メディア情報が表す複数の通信端末の中から一部の通信端末が利用不可能な状態であっても、利用可能な残余の通信端末を呼に組み入れるべき通信端末として決定したい場合、端末・メディア情報記憶部に、利用可能な残余の通信端末を規定した変更端末・メディア情報を格納しなくとも良い。それゆえ、端末・メディア情報記憶部に格納される情報量を抑えることができる。
上記本発明における通信制御装置においては、前記端末制御部は、前記利用可能端末群に属する通信端末の中で呼を有する通信端末における当該呼に関連する呼関連情報をさらに生成し、前記端末・メディア情報記憶部は、前記端末・メディア情報および前記変更端末・メディア情報に関連付けて呼関連情報を保持し、前記端末・メディア選択部は、前記呼状態情報が表す通信端末および当該通信端末のメディアが、前記端末・メディア情報が表す通信端末および当該通信端末のメディアに合致し、かつ、前記端末制御部が生成した呼関連情報が、前記端末・メディア情報記憶部に格納されている呼関連情報に合致し、かつ、前記変更端末・メディア情報が表す通信端末が、前記利用端末情報が表す通信端末に含まれている場合、前記変更端末・メディア情報が表す通信端末を、当該通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する態様とするのが好ましい。
上記の構成によれば、端末制御部は、呼関連情報をさらに生成する。なお、呼関連情報は、呼に関連する情報である。呼関連情報としては、例えば、発信先電話番号、発信元電話番号、呼開始時刻、呼継続時間などである。端末・メディア選択部は、呼状態情報が端末・メディア情報に合致し、かつ、端末制御部が生成した呼関連情報が、端末・メディア情報記憶部に格納されている呼関連情報に合致し、かつ、変更端末・メディア情報が表す通信端末が、利用端末情報が表す通信端末に含まれている場合、変更端末・メディア情報が表す通信端末を、この通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する。これにより、通信端末のメディアの呼の状態だけでなく、通信端末のメディアの呼に関連する呼関連情報の状態も考慮することが可能となる。それゆえ、通信端末のメディアの呼の状態および呼関連情報の状態に応じて、呼に組み入れるべき通信端末を柔軟に決定することができる。
上記本発明における通信制御装置においては、一ユーザが一体的に利用可能な複数の通信端末を表す一体端末情報を格納する一体端末情報記憶部をさらに備え、前記端末・メディア選択部は、前記呼状態情報が表す通信端末を含む一体端末情報を前記一体端末情報記憶部から抽出し、前記変更端末・メディア情報が表す通信端末が、抽出した一体端末情報が表す通信端末に含まれている場合、前記変更端末・メディア情報が表す通信端末を、当該通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する態様とするのが好ましい。
上記の構成によれば、端末・メディア選択部は、呼状態情報が表す通信端末を含む一体端末情報を一体端末情報記憶部から抽出する。端末・メディア選択部は、変更端末・メディア情報が表す通信端末が、抽出した一体端末情報が表す通信端末に含まれている場合、変更端末・メディア情報が表す通信端末を、この通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する。これにより、一体端末情報が表す通信端末の中から、呼に組み入れるべき通信端末を決定することが可能となる。それゆえ、例えば、ユーザがある通信端末の近くに存在しない場合、この通信端末を例えば第三者が操作することで上記のイベントが発生した場合であっても、この通信端末を一体端末情報に定義していなければ、端末・メディア選択部は、この通信端末を、呼に組み入れるべき通信端末として決定しない。すなわち、ユーザが一体的に利用可能な複数の通信端末を一体端末情報として定義しておくことにより、ユーザが想定していない通信端末への呼の組み込みを防止することができる。
上記目的を達成するために本発明における通信制御プログラムは、複数の通信端末の中から一ユーザが利用可能な複数の通信端末を含む利用可能端末群を一括して管理し、前記利用可能端末群に属する通信端末による他ユーザの通信端末との呼を制御することにより、他ユーザの通信端末に対して、前記利用可能端末群をとりまとめる単一の仮想的な端末として機能するコンピュータに、前記利用可能端末群に属する通信端末を表す利用端末情報、および、前記利用可能端末群に属する通信端末の中で呼を有する通信端末と当該通信端末のメディアとを表す呼状態情報を生成する端末制御処理を実行させる通信制御プログラムであって、通信端末と当該通信端末のメディアとの組み合わせからなる端末・メディア情報、および、当該端末・メディア情報が表す通信端末から変更すべき通信端末と当該通信端末のメディアとの組み合わせからなる変更端末・メディア情報を格納する端末・メディア情報記憶部に、前記コンピュータがアクセス可能であり、通信制御シーケンスに関するイベントまたは通信端末の端末環境変更に関するイベントが発生したことを検知した時点において、前記呼状態情報が表す通信端末および当該通信端末のメディアが、前記端末・メディア情報が表す通信端末および当該通信端末のメディアに合致し、かつ、前記変更端末・メディア情報が表す通信端末が、前記利用端末情報が表す通信端末に含まれている場合、前記変更端末・メディア情報が表す通信端末を、当該通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する端末・メディア選択処理を前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする。
なお、本発明における通信制御プログラムは、上記の通信制御装置と同様の効果を得る。
以上のように、本発明の通信制御装置、および、通信制御プログラムは、通信端末のメディアの呼の状態に応じて、呼に組み入れるべき通信端末を柔軟に決定することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る通信制御装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係るユビキタス通信システムの基本構成を示すブロック図である。 図3は、上記通信制御装置における端末制御部により生成された利用端末情報のデータ構造の一例を示す図である。 図4は、上記端末制御部により生成された呼状態情報のデータ構造の一例を示す図である。 図5は、上記通信制御装置における端末・メディア情報記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 図6は、上記通信制御装置における端末・メディア選択部により生成された選択情報のデータ構造の一例を示す図である。 図7は、上記通信制御装置の動作の概要を示すフローチャートである。 図8(a)〜(c)は、第1の実施形態に係るユビキタス通信システムの動作をより具体的に説明するための図である。 図9(a)および(b)は、第1の実施形態に係るユビキタス通信システムの動作をより具体的に説明するための図である。 図10は、本発明の第2の実施形態に係る通信制御装置の概略構成を示すブロック図である。 図11は、上記通信制御装置における端末制御部により生成された呼関連情報のデータ構造の一例を示す図である。 図12は、上記通信制御装置における端末・メディア情報記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 図13は、上記通信制御装置の動作の概要を示すフローチャートである。 図14は、本発明の第3の実施形態に係る通信制御装置の概略構成を示すブロック図である。 図15は、上記通信制御装置における一体端末情報記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 図16は、上記通信制御装置の動作の概要を示すフローチャートである。 図17は、本発明の第4の実施形態に係る通信制御装置の概略構成を示すブロック図である。 図18は、上記通信制御装置における優先度変更部により変更された端末・メディア情報記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 図19は、本発明の第5の実施形態に係る通信制御装置の概略構成を示すブロック図である。 図20は、上記通信制御装置における端末・メディア情報記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 図21は、上記通信制御装置における個別優先度記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 図22は、上記通信制御装置の動作の概要を示すフローチャートである。 図23は、利用可能な残余の通信端末を規定した変更端末・メディア情報を格納した場合における上記端末・メディア情報記憶部のデータ構造の一例を示す図である。
以下、本発明のより具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[実施の形態1]
図2は、本実施形態に係るユビキタス通信システムの基本構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係るユビキタス通信システムでは、ユーザ毎に、このユーザの利用可能端末群が予め登録されている。そして、一ユーザの利用可能端末群に対して1つの端末制御モジュールMが設けられている。なお、利用可能端末群は、複数の通信端末のうちユーザが利用可能な複数の通信端末を含む端末群である。端末制御モジュールMは、利用可能端末群に含まれる種々の通信端末の通信条件などを統合して管理する機能を有する。すなわち、各ユーザに対して1つの端末制御モジュールMが存在し、このユーザの通信端末と他ユーザの通信端末との通信は、全てこの端末制御モジュールMを介して実行される。
端末制御モジュールMは、各ユーザの利用可能端末群に属するいずれかの通信端末内か、利用可能端末群からアクセス可能な機器(例えば、交換機などの通信制御機器や、ホームサーバ、SIPサーバなど)内に存在する。すなわち、端末制御モジュールMをインストールすることによって実現された端末または機器が、本発明の通信制御装置の一実施形態となる。つまり、端末または機器のCPUが、端末制御モジュールMのプログラムに従って動作することによって、通信制御装置が具現化される。
[通信制御装置の構成]
図1は、本実施形態に係る通信制御装置1の概略構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係る通信制御装置1は、端末制御モジュールMをインストールすることにより、端末制御部11、端末・メディア選択部12、および、セッション制御部13が具現化される。なお、端末・メディア選択部12の端末・メディア情報記憶部12aは、通信制御装置1の内蔵記憶装置(RAM、ROMなど)またはこの通信制御装置1からアクセス可能な記憶装置によって具現化される。
なお、本実施形態においては、5台の通信端末Ta〜Teが存在し、通信端末Taはユーザの携帯電話、通信端末Tb,TcおよびTeはユーザのパーソナルコンピュータ(図中、「パソコン」)、通信端末Tdはユーザの固定電話であるものとする。また、IDa〜IDeは、通信端末Ta〜Teの端末IDである。端末IDは、例えば、IPアドレスやMACアドレスなどの、通信端末Ta〜Teを一意に識別する識別符号である。
端末制御部11は、利用可能端末群に属する複数の通信端末を制御する。図1に示す例では、端末制御部11は、5台の通信端末Ta〜Teの中から、利用可能端末群に属する3台の通信端末Ta〜Tcを制御する。すなわち、端末制御部11に、通信端末Ta〜Tcの端末ID(IDa〜IDc)が登録されていることにより、端末制御部11は、通信端末Ta〜Tcを利用可能端末として制御することが可能となる。
ここで、通信端末において、例えば、電源をONし、あるいは、スクリーンセーバを解除した場合など、通信端末が利用可能な状態になった場合、この通信端末は、登録リクエストを端末制御部11に通知する。端末制御部11は、登録リクエストに基づいて、通信端末の端末IDを登録する。一方、これとは逆に、通信端末において、例えば、電源をOFFし、あるいは、スクリーンセーバが起動された場合など、通信端末が利用不可能な状態になった場合、この通信端末は、削除リクエストを端末制御部11に通知する。端末制御部11は、削除リクエストに基づいて、通信端末の端末IDを削除する。これにより、端末制御部11の端末IDは、常に、最新の状態で、更新されることとなる。
なお、通信端末が利用可能な状態になったか否かは、上記の電源のON/OFF、スクリーンセーバの起動/解除の他に、例えば、アプリケーションソフトウェアの起動の有無、座席管理(スケジュール)ソフトウェアにおいてユーザが自席に存在していることを登録しているか否かなどであっても良い。
端末制御部11は、端末制御部11に登録されている端末ID(IDa〜IDc)に基づいて、利用可能端末群に属する通信端末を表す「利用端末情報」を生成する。図3は、端末制御部11により生成された利用端末情報のデータ構造の一例を示す図である。図3に示す例では、端末制御部11は、通信端末Taの端末ID「IDa」、通信端末Tbの端末ID「IDb」、および、通信端末Tcの端末ID「IDc」を一つのメッセージとなる利用端末情報として生成する。
また、端末制御部11は、上記の端末IDの他に、各通信端末で取り扱うことができるメディアの名称および属性などを、メディア情報として保持している。つまり、通信端末は、上記の登録リクエストとともに、通信端末で取り扱うことができるメディアの名称および属性を端末制御部11に通知する。これにより、端末制御部11のメディア情報は、常に、通信端末の現状に合わせて更新されることとなる。なお、メディア情報には、映像(ビデオ)や音声といったメディアの種別を表す情報の他に、例えば、MPEG4やG.711といったメディアのコーデック情報、使用帯域、メディアストリームが送受信されるIPアドレスおよびポート番号といった情報などが含まれる。なお、本実施形態においては、音声のメディア情報をMs、映像のメディア情報をMvとする。
端末制御部11は、利用可能端末群に属する通信端末の中で呼を有する通信端末と、この通信端末のメディアとを表す「呼状態情報」を生成する。図4は、端末制御部11により生成された呼状態情報のデータ構造の一例を示す図である。図4に示す例では、端末制御部11は、利用可能端末群に属する通信端末Ta〜Tcの中で呼を有する通信端末Taの端末ID「IDa」と、通信端末Taの音声のメディア情報「Ms」とを一つのメッセージとなる呼状態情報として生成する。つまり、図4に示す呼状態情報は、利用可能端末群に属する通信端末Ta〜Tcのうち通信端末Taが、「音声」にて通話している状態を表している。
なお、本実施形態においては、端末制御部11は、上記の利用端末情報および呼状態情報をリアルタイムに生成するが、利用端末情報および呼状態情報に変化のあった時点で生成するようにしても良く、特に限定されない。
端末・メディア選択部12は、通信制御イベントを監視することにより、通信制御イベントの発生を検知した時点において、端末制御部11が生成した利用端末情報および呼状態情報を取得し、取得した利用端末情報および呼状態情報に基づいて、相手ユーザとの通信に用いる通信端末およびメディアを決定する。このため、端末・メディア選択部12は、端末・メディア情報記憶部12aを有している。
なお、通信制御イベントとしては、通信制御シーケンスに関するイベントと、通信端末による端末環境変更に関するイベントとがある。通信制御シーケンスに関するイベントとしては、例えば、発呼リクエストがある。なお、発呼リクエストは、相手ユーザからの発呼の場合と、自らの利用可能端末群のいずれかの通信端末からの発呼の場合との二種類がある。なお、通信制御シーケンスに関するイベントとして、上記の発呼リクエストの代わりに、発呼リクエストに対する着信レスポンスであっても良い。また、通信端末による端末環境変更に関するイベントとしては、例えば、あるユーザの利用可能端末群に新しい通信端末が追加される場合にこの通信端末から通知される登録リクエストなどがある。
端末・メディア情報記憶部12aは、通信端末と、この通信端末のメディアとの組み合わせからなる「端末・メディア情報」、および、この端末・メディア情報が表す通信端末から変更すべき通信端末と、この通信端末のメディアとの組み合わせからなる「変更端末・メディア情報」を格納する。また、端末・メディア情報記憶部12aは、端末・メディア情報、および、変更端末・メディア情報に関連付けて優先度を保持する。図5は、端末・メディア情報記憶部12aのデータ構造の一例を示す図である。図5に示す例では、端末・メディア情報記憶部12aには、「端末・メディア情報」、「優先度」、および、「変更端末・メディア情報」が格納されている。端末・メディア情報には、音声のメディア情報Msおよび映像のメディア情報Mvが関連付けられている。また、変更端末・メディア情報には、音声のメディア情報Msおよび映像のメディア情報Mvが関連付けられている。図5に示す端末・メディア情報、優先度、および、変更端末・メディア情報は、通信制御装置1の管理者により、予め設定されている。
なお、図5では、端末・メディア情報記憶部12aが、端末・メディア情報、優先度、および、変更端末・メディア情報をテーブル形式にて格納する例を示したが、これに限定されない。すなわち、格納形式については任意である。また、図5では、端末・メディア情報記憶部12aが、優先度を格納する例について説明したが、優先度を格納しなくとも良い。但し、図5に示すように、端末・メディア情報記憶部12aが優先度を格納すれば、優先的に呼に組み入れるべき通信端末を決定することが可能となる。
以下では、端末・メディア選択部12による通信端末およびメディアの決定処理について詳細に説明する。
端末・メディア選択部12は、上記の通信制御イベントの発生を検知した時点において、端末制御部11が生成した利用端末情報および呼状態情報を取得する。端末・メディア選択部12は、呼状態情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアが、端末・メディア情報記憶部12aに格納されている端末・メディア情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアに合致するか否かを判定する。本実施形態においては、端末・メディア選択部12は、呼状態情報が表す端末ID「IDa」およびメディア情報「Ms」が(図4参照)、端末・メディア情報が表す通信端末の端末IDおよびこの通信端末のメディアのメディア情報に合致するか否かを判定する。ここで、図5の端末・メディア情報における「−」は全てのデータが合致することを表しているので、端末・メディア選択部12は、1行目R1の端末・メディア情報、および、2行目R2の端末・メディア情報が合致すると判定する。
そして、端末・メディア選択部12は、1行目R1の端末・メディア情報に関連付けられている優先度「5」、および、2行目R2の端末・メディア情報に関連付けられている優先度「4」を参照する。なお、本実施形態においては、優先度は、1〜5の5段階であって、数字が大きくなるに従って優先度が高くなるものとする。つまり、「1」が最も優先度が低く、「5」が最も優先度が高い。したがって、端末・メディア選択部12は、1行目R1および2行目R2の端末・メディア情報の中から、優先度の高い1行目R1の端末・メディア情報を選択する。
次に、端末・メディア選択部12は、選択した1行目R1の端末・メディア情報に対応する1行目R1の変更端末・メディア情報を参照する。端末・メディア選択部12は、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す通信端末の全てが、利用端末情報が表す通信端末に含まれているか否かを判定する。本実施形態においては、端末・メディア選択部12は、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す端末ID「IDb」および端末ID「IDc」の全てが、利用端末情報が表す端末ID「IDa」、端末ID「IDb」、および、端末ID「IDc」(図3参照)に含まれているか否かを判定する。ここでは、端末・メディア選択部12は、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す通信端末が、利用端末情報が表す通信端末に含まれていると判定する。
この結果、端末・メディア選択部12は、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す端末ID「IDb」の通信端末Tbを、1行目R1の端末・メディア情報が表す端末ID「IDa」の通信端末Taに代えて、音声の呼に組み入れるべき通信端末として決定する。また、端末・メディア選択部12は、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す端末ID「IDc」の通信端末Tcを、映像の呼に組み入れるべき通信端末として決定する。端末・メディア選択部12は、決定した情報を選択情報として生成する。図6は、端末・メディア選択部12により生成された選択情報のデータ構造の一例を示す図である。図6に示す例では、端末・メディア選択部12は、通信端末Tbの端末ID「IDb」と、この通信端末Tbの音声のメディア情報「Ms」と、通信端末Tcの端末ID「IDc」と、この通信端末Tcの映像のメディア情報「Mv」とを一つのメッセージとなる選択情報として生成する。端末・メディア選択部12は、生成した選択情報をセッション制御部13に出力する。
ところで、仮に、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す通信端末の全てが、利用端末情報が表す通信端末に含まれていない場合、端末・メディア選択部12は、次に優先度の高い2行目の変更端末・メディア情報を参照する。端末・メディア選択部12は、2行目R2の変更端末・メディア情報が表す通信端末が、利用端末情報が表す通信端末に含まれているか否かを判定する。端末・メディア選択部12は、以降、この処理を繰り返す。
セッション制御部13は、選択情報が表す通信端末と、相手ユーザとの間に、選択情報が表す通信端末のメディアの呼を確立する。本実施形態においては、セッション制御部13は、まず、通信端末Taと相手ユーザとの間に確立されている音声の呼を切断する。そして、セッション制御部13は、通信端末Tbと相手ユーザとの間に音声の呼を新たに確立する。また、セッション制御部13は、通信端末Tcと相手ユーザとの間に映像の呼を新たに確立する。これにより、本実施形態に係るユビキタス通信システムでは、音声の呼を有する通信端末Taから、音声の呼に組み入れるべき通信端末Tbおよび映像の呼に組み入れるべき通信端末Tcに変更される。
なお、上記では、セッション制御部13は、通信端末Taと相手ユーザとの間に確立されている音声の呼を切断した後に、通信端末Tbと相手ユーザとの間に音声の呼を新たに確立する例について説明したが、これに限定されない。すなわち、この逆であっても良い。つまり、セッション制御部13は、通信端末Tbと相手ユーザとの間に音声の呼を新たに確立した後に、通信端末Taと相手ユーザとの間に確立されている音声の呼を切断するようにしても良い。
また、セッション制御部13は、ユーザからの指示があった場合に、選択情報が表す通信端末と、相手ユーザとの間に、選択情報が表す通信端末のメディアの呼を確立するようにしても良い。具体的には、セッション制御部13は、端末・メディア選択部12から選択情報が出力された場合、この選択情報をユーザの任意の通信端末に送信する。通信端末は、選択情報が表す通信端末とこの通信端末のメディアとを提示する。ユーザは、提示された通信端末およびメディアを確認し、通信端末に対して、入力手段を用いて指示を行う。通信端末は、ユーザから指示を受け付けると、受け付けた指示を表す情報を通信制御装置1のセッション制御部13に送信する。セッション制御部13は、指示を表す情報を受信すると、選択情報が表す通信端末と、相手ユーザとの間に、選択情報が表す通信端末のメディアの呼を確立する。これにより、上記のイベントが発生した場合であっても、ユーザからの指示がなければ、セッション制御部13は、選択情報が表す通信端末と、相手ユーザとの間に、選択情報が表す通信端末のメディアの呼を確立しない。それゆえ、ユーザの状況に応じて、ユーザは、呼を確立するか否かを決定することが可能となる。
[通信制御装置の動作]
次に、上記の構成に係る通信制御装置1の動作について、図7を参照しながら説明する。
図7は、通信制御装置1の動作の概要を示すフローチャートである。すなわち、図7に示すように、端末・メディア選択部12は、通信制御イベントを常時監視している(工程Op1)。端末・メディア選択部12が、通信制御イベントの発生を検知すれば(工程Op2にてYES)、端末・メディア選択部12は、端末制御部11が生成した利用端末情報および呼状態情報を取得する(工程Op3)。一方、端末・メディア選択部12が、通信制御イベントの発生を検知しなければ(工程Op2にてNO)、工程Op2に戻る。
そして、工程Op4において、端末・メディア選択部12は、呼状態情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアが、端末・メディア情報記憶部12aに格納されている端末・メディア情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアに合致するか否かを判定する。端末・メディア選択部12は、呼状態情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアが、端末・メディア情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアに合致すると判定すれば(工程Op4にてYES)、工程Op5に進む。一方、端末・メディア選択部12は、呼状態情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアが、端末・メディア情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアに合致しないと判定すれば(工程Op4にてNO)、図7の処理を終了する。
そして、工程Op5において、端末・メディア選択部12は、変更端末・メディア情報が表す通信端末の全てが、利用端末情報が表す通信端末に含まれているか否かを判定する。端末・メディア選択部12は、変更端末・メディア情報が表す通信端末の全てが、利用端末情報が表す通信端末に含まれていると判定すれば(工程Op5にてYES)、変更端末・メディア情報が表す通信端末を、この通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する。端末・メディア選択部12は、決定した情報を選択情報として生成する。端末・メディア選択部12は、生成した選択情報をセッション制御部13に出力する(工程Op6)。
一方、端末・メディア選択部12は、変更端末・メディア情報が表す通信端末の全てが、利用端末情報が表す通信端末に含まれていないと判定すれば(工程Op5にてNO)、工程Op7に進み、次に優先度の高い変更端末・メディア情報が存在するか否かを判定する。端末・メディア選択部12は、次に優先度の高い変更端末・メディア情報が存在すると判定すれば(工程Op7にてYES)、工程Op5に戻り、この変更端末・メディア情報が表す通信端末が、利用端末情報が表す通信端末に含まれているか否かを判定する。一方、端末・メディア選択部12は、次に優先度の高い変更端末・メディア情報が存在しないと判定すれば(工程Op7にてNO)、図7の処理を終了する。
そして、セッション制御部13は、端末・メディア情報が表す通信端末と相手ユーザとの間に確立されているメディアの呼を切断し、変更端末・メディア情報が表す通信端末と相手ユーザとの間にメディアの呼を新たに確立する(工程Op8)。そして、セッション制御部13は、呼の切断・確立が成功したか否かを判定する。セッション制御部13は、呼の切断・確立が成功したと判定すれば(工程Op9にてYES)、図7の処理を終了する。一方、セッション制御部13は、呼の切断・確立が成功していないと判定すれば(工程Op9にてNO)、トランザクションの終了処理を実行する(工程Op10)。なお、トランザクションとは、呼の切断・確立を行うための端末との一連のメッセージのやり取りのことであり、呼の切断・確立が成功していない場合は、これが中途半端な状態で残るため、次回以降の呼の切断・確立処理に支障をきたすことが考えられる。トランザクションの終了処理を実行することにより、このような問題を避けることができるので、本実施形態に係るユビキタス通信システムにおける呼の一貫性が保証される。
以上のように、本実施形態に係る通信制御装置1によれば、端末制御部11は、利用端末情報および呼状態情報を生成する。なお、利用端末情報は、利用可能端末群に属する通信端末を表す情報である。呼状態情報は、利用可能端末群に属する通信端末の中で呼を有する通信端末と、この通信端末のメディアとを表す情報である。端末・メディア選択部12は、上記のイベントが発生したことを検知した時点において、呼状態情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアが、端末・メディア情報記憶部12aに格納されている端末・メディア情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアに合致し、かつ、端末・メディア情報記憶部12aに格納されている変更端末・メディア情報が表す通信端末が、利用端末情報が表す通信端末に含まれている場合、変更端末・メディア情報が表す通信端末を、この通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する。これにより、セッション制御部13は、端末・メディア選択部12が決定した通信端末のメディアの呼を、端末・メディア選択部12が決定した通信端末と、他ユーザの通信端末との間に確立することが可能となる。それゆえ、通信端末のメディアの呼の状態に応じて、呼に組み入れるべき通信端末を柔軟に決定することができる。
以下、図8(a)〜(c)および図9(a),(b)を参照しながら、より具体的な例を用いて、本実施形態に係るユビキタス通信システムの動作を説明する。
まず、図8(a)に示すように、通信端末Tdの端末ID「IDd」が利用可能端末群に登録されており、この通信端末Tdが、通信制御装置1を介して、相手ユーザと音声にて通話しているものとする。ここで、図8(b)に示すように、例えば、通信端末Tbの電源をONすることにより、通信端末Tbが利用可能な状態になった場合、通信端末Tbは、登録リクエストを通信制御装置1に通知する。通信制御装置1は、登録リクエストに基づいて、通信端末Tbの端末ID「IDb」を登録する。通信制御装置1は、登録リクエストを通信制御イベントとして検知した時点において、通信制御装置1の端末・メディア情報記憶部12a(図5参照)を参照することにより、相手ユーザとの通信に用いる通信端末およびメディアを決定する。具体的には、通信制御装置1は、通信端末Taと相手ユーザとの間に音声の呼を有していることより、端末・メディア情報記憶部12aの3行目R3の端末・メディア情報が合致すると判定する。また、通信制御装置1は、通信端末Tdおよび通信端末Tbが利用可能端末群に含まれていることより、3行目R3の変更端末・メディア情報が表す端末ID「IDd」および端末ID「IDb」の全ては利用端末情報が表す端末ID「IDd」および端末ID「IDb」に含まれていると判定する。この結果、図8(c)に示すように、通信制御装置1は、通信端末Tdと相手ユーザとの間に確立されている音声の呼に加えて、通信端末Tbと相手ユーザとの間に映像の呼を新たに確立する。
次に、図9(a)に示すように、通信端末Taの端末ID「IDa」および通信端末Tcの端末ID「IDc」が利用可能端末群に登録されており、この通信端末Taが、通信制御装置1を介して、相手ユーザから発呼リクエストを受信したものとする。このとき、通信端末Taのユーザが、発呼リクエストに基づいて着信操作を行うと、通信端末Taは、着信レスポンスを通信制御装置1に通知する。通信制御装置1は、着信レスポンスを通信制御イベントとして検知した時点において、通信制御装置1の端末・メディア情報記憶部12a(図5参照)を参照することにより、相手ユーザとの通信に用いる通信端末およびメディアを決定する。具体的には、通信制御装置1は、音声の呼を取り扱い可能な通信端末Taのユーザが着信操作を行ったことより、端末・メディア情報記憶部12aの1行目R1の端末・メディア情報および2行目R2の端末メディア情報が合致すると判定する。通信制御装置1は、1行目R1および2行目R2の端末・メディア情報の中から、優先度の高い1行目R1の端末・メディア情報を選択する。また、通信制御装置1は、通信端末Taおよび通信端末Tcが利用可能端末群に含まれていることより、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す端末ID「IDb」および端末ID「IDc」の全ては利用端末情報が表す端末ID「IDa」および端末ID「IDc」に含まれていないと判定する。このため、通信制御装置1は、次に優先度の高い2行目の変更端末・メディア情報を参照する。通信制御装置1は、2行目R2の変更端末・メディア情報が表す端末ID「IDa」および端末ID「IDc」の全ては利用端末情報が表す端末ID「IDa」および端末ID「IDc」に含まれていると判定する。この結果、図9(b)に示すように、通信制御装置1は、通信端末Taと相手ユーザとの間に確立されている音声の呼に加えて、通信端末Tcと相手ユーザとの間に映像の呼を新たに確立する。
[実施の形態2]
図10は、本実施形態に係る通信制御装置2の概略構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係る通信制御装置2は、図1に示す端末制御部11および端末・メディア選択部12の代わりに、端末制御部21および端末・メディア選択部22を備えている。なお、図10において、図1と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
端末制御部21は、図1に示す端末制御部11の機能に加えて、利用可能端末群に属する通信端末の中で呼を有する通信端末における、この呼に関連する「呼関連情報」を生成する機能を有している。ここで、呼関連情報としては、例えば、発信先電話番号、発信元電話番号、呼開始時刻、呼継続時間などである。本実施形態においては、端末制御部21は、利用可能端末群に属する通信端末Ta、通信端末Tb、および、通信端末Tcの中で呼を有する通信端末Taにおける、この呼に関連する呼関連情報を生成する。図11は、端末制御部21により生成された呼関連情報のデータ構造の一例を示す図である。図11に示す例では、端末制御部21は、発信元電話番号「090−1111−2222」、発信先電話番号「090−1234−5678」、呼開始時刻「08:45:12」(8時45分12秒)、呼継続時間「5:00」(5分)を一つのメッセージとなる呼関連情報として生成する。なお、本実施形態においては、端末制御部21は、上記の呼関連情報をリアルタイムに生成するが、呼関連情報に変化のあった時点で生成するようにしても良く、特に限定されない。
端末・メディア選択部22は、通信制御イベントを監視することにより、通信制御イベントの発生を検知した時点において、端末制御部21が生成した利用端末情報、呼状態情報、および、呼関連情報を取得し、取得した利用端末情報、呼状態情報、および、呼関連情報に基づいて、相手ユーザとの通信に用いる通信端末およびメディアを決定する。このため、端末・メディア選択部22は、図1に示す端末・メディア情報記憶部12aの代わりに、端末・メディア情報記憶部22aを有している。
端末・メディア情報記憶部22aは、図1に示す端末・メディア情報記憶部12a(データ構造は図5参照)に加えて、呼関連情報を格納する。図12は、端末・メディア情報記憶部22aのデータ構造の一例を示す図である。図12に示すように、端末・メディア情報記憶部12aの1行目R1には、呼関連情報の発信先電話番号「090−1234−5678」、呼継続時間「5:00」(5分)がさらに格納されている。また、2行目R2には、呼関連情報の発信先電話番号「090−1234−5555」、呼継続時間「3:00」(3分)がさらに格納されている。また、3行目R3には、呼関連情報の発信元電話番号「090−8765−4321」がさらに格納されている。さらに、4行目R4には、呼関連情報の呼開始時刻「12:45:00」(12時45分00秒)、呼継続時間「1:30」(1分30秒)がさらに格納されている。
なお、図12では、端末・メディア情報記憶部22aが、端末・メディア情報、呼関連情報、優先度、および、変更端末・メディア情報をテーブル形式にて格納する例を示したが、これに限定されない。すなわち、格納形式については任意である。
以下では、端末・メディア選択部22による通信端末およびメディアの決定処理について詳細に説明する。
端末・メディア選択部22は、上記の通信制御イベントの発生を検知した時点において、端末制御部21が生成した利用端末情報、呼状態情報、および、呼関連情報を取得する。端末・メディア選択部22は、まず、呼状態情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアが、端末・メディア情報記憶部22aに格納されている端末・メディア情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアに合致するか否かを判定する。本実施形態においては、端末・メディア選択部22は、実施の形態1と同様、1行目R1の端末・メディア情報、および、2行目R2の端末・メディア情報が合致すると判定したものとする。
そして、端末・メディア選択部22は、1行目R1の端末・メディア情報に関連付けられている優先度「5」、および、2行目R2の端末・メディア情報に関連付けられている優先度「4」を参照する。ここでは、端末・メディア選択部12は、1行目R1および2行目R2の端末・メディア情報の中から、優先度の高い1行目R1の端末・メディア情報を選択する。
そして、端末・メディア選択部22は、端末制御部21から取得した呼関連情報が、端末・メディア情報記憶部22aに格納されている呼関連情報に合致するか否かを判定する。本実施形態においては、端末・メディア選択部22は、端末制御部21から取得した呼関連情報が表す発信元電話番号「090−1111−2222」、発信先電話番号「090−1234−5678」、呼開始時刻「08:45:12」、および、呼継続時間「5:00」が(図11参照)、1行目R1の呼関連情報に合致するか否かを判定する。図12の呼関連情報における「−」は全てのデータが合致することを表しているので、端末・メディア選択部22は、端末制御部21から取得した呼関連情報が、1行目R1の呼関連情報に合致すると判定する。
次に、端末・メディア選択部22は、1行目R1の端末・メディア情報および呼関連情報に関連付けられている1行目R1の変更端末・メディア情報を参照する。端末・メディア選択部22は、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す通信端末の全てが、利用端末情報が表す通信端末に含まれているか否かを判定する。本実施形態においては、端末・メディア選択部22は、実施の形態1と同様、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す通信端末の全てが、利用端末情報が表す通信端末に含まれていると判定したものとする。
この結果、端末・メディア選択部22は、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す端末ID「IDb」の通信端末Tbを、1行目R1の端末・メディア情報が表す端末ID「IDa」の通信端末Taに代えて、音声の呼に組み入れるべき通信端末として決定する。また、端末・メディア選択部22は、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す端末ID「IDc」の通信端末Tcを、映像の呼に組み入れるべき通信端末として決定する。
次に、上記の構成に係る通信制御装置2の動作について、図13を参照しながら説明する。なお、図13において、図7と同様の処理を示す部分については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
図13は、通信制御装置2の動作の概要を示すフローチャートである。すなわち、工程Op2の後、端末・メディア選択部22は、端末制御部21が生成した利用端末情報、呼状態情報、および、呼関連情報を取得する(工程Op21)。
そして、工程Op22において、端末・メディア選択部22は、呼状態情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアが、端末・メディア情報記憶部22aに格納されている端末・メディア情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアに合致するか否かを判定する。端末・メディア選択部22は、呼状態情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアが、端末・メディア情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアに合致すると判定すれば(工程Op22にてYES)、工程Op23に進み、端末制御部21から取得した呼関連情報が、端末・メディア情報記憶部22aの呼関連情報に合致するか否かを判定する。一方、端末・メディア選択部22は、呼状態情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアが、端末・メディア情報が表す通信端末およびこの通信端末のメディアに合致しないと判定すれば(工程Op22にてNO)、図13の処理を終了する。
そして、端末・メディア選択部22は、端末制御部21から取得した呼関連情報が、端末・メディア情報記憶部22aの呼関連情報に合致すると判定すれば(工程Op23にてYES)、工程Op5に進み、変更端末・メディア情報が表す通信端末が、利用端末情報が表す通信端末に含まれているか否かを判定する。
一方、端末・メディア選択部22は、端末制御部21から取得した呼関連情報が、端末・メディア情報記憶部22aの呼関連情報に合致しないと判定すれば(工程Op23にてNO)、工程Op24に進み、次に優先度の高い呼関連情報が存在するか否かを判定する。端末・メディア選択部22は、次に優先度の高い呼関連情報が存在すると判定すれば(工程Op24にてYES)、工程Op23に戻り、端末制御部21から取得した呼関連情報が、端末・メディア情報記憶部22aの呼関連情報に合致するか否かを判定する。一方、端末・メディア選択部22は、次に優先度の高い呼関連情報が存在しないと判定すれば(工程Op24にてNO)、図13の処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る通信制御装置2によれば、端末制御部21は、呼関連情報をさらに生成する。なお、呼関連情報は、呼に関連する情報である。端末・メディア選択部22は、呼状態情報が端末・メディア情報に合致し、かつ、端末制御部21が生成した呼関連情報が、端末・メディア情報記憶部22aに格納されている呼関連情報に合致し、かつ、変更端末・メディア情報が表す通信端末が、利用端末情報が表す通信端末に含まれている場合、変更端末・メディア情報が表す通信端末を、この通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する。これにより、通信端末のメディアの呼の状態だけでなく、通信端末のメディアの呼に関連する呼関連情報の状態も考慮することが可能となる。それゆえ、通信端末のメディアの呼の状態および呼関連情報の状態に応じて、呼に組み入れるべき通信端末を柔軟に決定することができる。
[実施の形態3]
図14は、本実施形態に係る通信制御装置3の概略構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係る通信制御装置3は、図1に示す端末・メディア選択部12の代わりに、端末・メディア選択部31を備えている。なお、図14において、図1と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
端末・メディア選択部31は、図1に示す端末・メディア選択部12に加えて、一体端末情報記憶部31aを備えている。一体端末情報記憶部31aは、ユーザが一体的に利用可能な複数の通信端末を表す一体端末情報を格納する。図15は、一体端末情報記憶部31aのデータ構造の一例を示す図である。図15に示す例では、一体端末情報記憶部31aには、一体端末情報B1および一体端末情報B2が格納されている。一体端末情報B1は、通信端末Taの端末ID「IDa」、通信端末Tcの端末ID「IDc」、および、通信端末Tdの端末ID「IDd」を一つのメッセージとする情報である。一体端末情報B2は、通信端末Tbの端末ID「IDb」、および、通信端末Teの端末ID「IDe」を一つのメッセージとする情報である。つまり、一体端末情報B1は、通信端末Ta、通信端末Tc、および、通信端末Tdのいずれかの通信端末が呼を有している場合に、通信端末Ta、通信端末Tc、および、通信端末Tdが利用可能であることを表している。また、一体端末情報B2は、通信端末Tbおよび通信端末Teのいずれかの通信端末が呼を有している場合に、通信端末Tbおよび通信端末Teが利用可能であることを表している。すなわち、ユーザは、一体的に利用したい通信端末を、一体端末情報として定義しておく。
以下では、端末・メディア選択部31による通信端末およびメディアの決定処理について詳細に説明する。
端末・メディア選択部31は、実施の形態1と同様、選択した1行目R1の端末・メディア情報に対応する1行目R1の変更端末・メディア情報を参照し、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す通信端末の全てが、利用端末情報が表す通信端末に含まれていると判定したものとする。
このような場合、端末・メディア選択部31は、まず、呼状態情報が表す通信端末を含む一体端末情報を一体端末情報記憶部31aから抽出する。本実施形態においては、端末・メディア選択部31は、呼状態情報が表す端末ID「IDa」を含む一体端末情報B1を一体端末情報記憶部31aから抽出する。
そして、端末・メディア選択部31は、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す通信端末が、一体端末情報が表す通信端末に含まれているか否かを判定する。本実施形態においては、端末・メディア選択部31は、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す端末ID「IDb」および端末ID「IDc」の全てが、一体端末情報B1が表す端末ID「IDa」、端末ID「IDc」、および、端末ID「IDd」に含まれているか否かを判定する。ここでは、端末・メディア選択部31は、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す通信端末が、一体端末情報B1が表す通信端末に含まれていないと判定する。
このため、端末・メディア選択部31は、次に優先度の高い2行目R2の変更端末・メディア情報が表す通信端末が、一体端末情報が表す通信端末に含まれているか否かをさらに判定する。本実施形態においては、端末・メディア選択部31は、2行目R2の変更端末・メディア情報が表す端末ID「IDa」および端末ID「IDc」の全てが、一体端末情報B1が表す端末ID「IDa」、端末ID「IDc」、および、端末ID「IDd」に含まれているか否かを判定する。ここでは、端末・メディア選択部31は、2行目R2の変更端末・メディア情報が表す通信端末が、一体端末情報B1が表す通信端末に含まれていると判定する。
この結果、端末・メディア選択部31は、2行目R2の変更端末・メディア情報が表す端末ID「IDa」を、音声の呼に組み入れるべき通信端末として決定する。また、端末・メディア選択部31は、2行目R2の変更端末・メディア情報が表す端末ID「IDc」の通信端末Tcを、映像の呼に組み入れるべき通信端末として決定する。
次に、上記の構成に係る通信制御装置3の動作について、図16を参照しながら説明する。なお、図16において、図7と同様の処理を示す部分については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
図16は、通信制御装置3の動作の概要を示すフローチャートである。すなわち、工程Op5の後、端末・メディア選択部31は、呼状態情報が表す通信端末を含む一体端末情報を一体端末情報記憶部31aから抽出する(工程Op31)。
そして、工程Op32において、端末・メディア選択部31は、変更端末・メディア情報が表す通信端末の全てが、工程Op31にて抽出された一体端末情報が表す通信端末に含まれているか否かを判定する。端末・メディア選択部31は、変更端末・メディア情報が表す通信端末の全てが、工程Op31にて抽出された一体端末情報が表す通信端末に含まれていると判定すれば(工程Op32にてYES)、工程Op6に進み、選択情報をセッション制御部13に出力する。一方、端末・メディア選択部31は、変更端末・メディア情報が表す通信端末の全てが、工程Op31にて抽出された一体端末情報が表す通信端末に含まれていないと判定すれば(工程Op32にてNO)、工程Op7に進み、次に優先度の高い変更端末・メディア情報が存在するか否かを判定する。
以上のように、本実施形態に係る通信制御装置3によれば、端末・メディア選択部31は、呼状態情報が表す通信端末を含む一体端末情報を一体端末情報記憶部31aから抽出する。端末・メディア選択部31は、変更端末・メディア情報が表す通信端末が、抽出した一体端末情報が表す通信端末に含まれている場合、変更端末・メディア情報が表す通信端末を、この通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する。これにより、一体端末情報が表す通信端末の中から、呼に組み入れるべき通信端末を決定することが可能となる。それゆえ、例えば、ユーザがある通信端末の近くに存在しない場合、この通信端末を例えば第三者が操作することで上記のイベントが発生した場合であっても、この通信端末を一体端末情報に定義していなければ、端末・メディア選択部31は、この通信端末を、呼に組み入れるべき通信端末として決定しない。すなわち、ユーザが一体的に利用可能な複数の通信端末を一体端末情報として定義しておくことにより、ユーザが想定していない通信端末への呼の組み込みを防止することができる。なお、この一体端末情報を、プレゼンシステムなどと連携させることにより、常にユーザの近くにある端末群で構成されるように、ユーザの移動に伴って動的に変更される態様とすることが好ましい。
[実施の形態4]
図17は、本実施形態に係る通信制御装置4の概略構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係る通信制御装置4は、図1に示す通信制御装置1に加えて、受付部41、および、優先度変更部42を備えている。なお、図17において、図1と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
受付部41は、端末・メディア情報、および、この端末・メディア情報に対応する変更端末・メディア情報を、通信制御装置4の管理者から受け付ける。このため、受付部41は、キーボード、マウス、テンキー、タッチパネル、音声認識装置などの任意の入力デバイスから構成される。本実施形態においては、受付部41は、通信端末Taとこの通信端末Taの音声のメディア情報Msとの組み合わせからなる端末・メディア情報を、通信制御装置4の管理者から受け付ける。また、受付部41は、通信端末Tdとこの通信端末Tdの音声のメディア情報Msとの組み合わせ、および、通信端末Tcとこの通信端末Tcの映像のメディア情報Mvとの組み合わせからなる変更端末・メディア情報を、通信制御装置4の管理者から受け付ける。なお、受付部41は、端末・メディア情報および変更端末・メディア情報を、複数の通信端末のうちいずれかの通信端末から受け付けるようにしても良い。
優先度変更部42は、受付部41が受け付けた端末・メディア情報が、端末・メディア情報記憶部12aに既に格納されている場合、受付部41が受け付けた端末・メディア情報が、端末・メディア情報記憶部12aに既に格納されている端末・メディア情報よりも、優先度が大きくなるように、端末・メディア情報記憶部12aに保持されている優先度を変更する。
本実施形態においては、優先度変更部42は、まず、受付部41が受け付けた端末・メディア情報が表す通信端末Taの端末ID「IDa」およびメディア情報「Ms」が、端末・メディア情報記憶部12a(図5参照)に既に格納されているか否かを判定する。ここでは、優先度変更部42は、受付部41が受け付けた端末・メディア情報が、1行目R1および2行目R2の端末・メディア情報として端末・メディア情報記憶部12aに既に格納されていると判定する。このため、優先度変更部42は、受付部41が受け付けた端末・メディア情報が、端末・メディア情報記憶部12aに既に格納されている1行目R1の端末・メディア情報および2行目R2の端末・メディア情報よりも、優先度が大きくなるように、端末・メディア情報記憶部12aに保持されている優先度を変更する。
一例として、優先度変更部42は、1行目R1の端末・メディア情報の優先度を「5」から「4」へ更新し、2行目R2の端末・メディア情報の優先度を「4」から「3」へ更新する。そして、優先度変更部42は、図5に示す端末・メディア情報記憶部12aに新たなレコードを追加することにより、受付部41が受け付けた端末・メディア情報および変更端末・メディア情報を、新たな1行目R1の端末・メディア情報および変更端末・メディア情報とする。このため、優先度変更部42は、端末・メディア情報記憶部12aに既に格納されている1行目R1〜4行目R4の端末・メディア情報および変更端末・メディア情報を、2行目R2〜5行目R5の端末・メディア情報および変更端末・メディア情報に繰り下げる。そして、優先度変更部42は、新たな1行目R1の端末・メディア情報および変更端末・メディア情報に新たな優先度「5」を関連付ける。図18は、優先度変更部42により変更された端末・メディア情報記憶部12aのデータ構造の一例を示す図である。図18に示すように、受付部41が受け付けた端末・メディア情報は、端末・メディア情報記憶部12aに既に格納されている2行目R2の端末・メディア情報および3行目R3の端末・メディア情報よりも、優先度が大きくなっている。
以上のように、本実施形態に係る通信制御装置4によれば、受付部41は、端末・メディア情報、および、この端末・メディア情報に対応する変更端末・メディア情報を受け付ける。優先度変更部42は、受け付けた端末・メディア情報が端末・メディア情報記憶部12aに既に格納されている場合、受け付けた端末・メディア情報が、端末・メディア情報記憶部12aに既に格納されている端末・メディア情報よりも、優先度が大きくなるように、端末・メディア情報記憶部12aに保持されている優先度を変更する。これにより、受付部41が受け付けた変更端末・メディア情報が表す通信端末は、端末・メディア情報記憶部12aに既に格納されている変更端末・メディア情報が表す通信端末よりも、優先的に呼に組み入れるべき通信端末となる。それゆえ、例えば、ユーザの都合、あるいは、通信端末の状況に応じて、優先的に呼に組み入れるべき通信端末を決定することができる。
[実施の形態5]
図19は、本実施形態に係る通信制御装置5の概略構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態に係る通信制御装置5は、図1に示す端末・メディア選択部12の代わりに、端末・メディア選択部51を備えている。なお、図19において、図1と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
端末・メディア選択部51は、図1に示す端末・メディア情報記憶部12aの代わりに、端末・メディア情報記憶部51aを備えている。図20は、端末・メディア情報記憶部51aのデータ構造の一例を示す図である。図20に示す例では、端末・メディア情報記憶部51aは、図1に示す端末・メディア情報記憶部12aと同様、「端末・メディア情報」、「優先度」、および、「変更端末・メディア情報」を格納する。
また、端末・メディア選択部51は、図1に示す端末・メディア選択部12に加えて、個別優先度記憶部51bを備えている。個別優先度記憶部51bは、通信端末と、この通信端末のメディアとの組み合わせに設定された個別優先度を保持する。図21は、個別優先度記憶部51bのデータ構造の一例を示す図である。図21に示す例では、個別優先度記憶部51bには、端末ID「IDa」の通信端末Taの個別優先度として、音声「10」、映像「0」、データ「0」が格納されている。また、端末ID「IDb」の通信端末Tbの個別優先度として、音声「3」、映像「3」、および、データ「3」が格納されている。さらに、端末ID「IDc」の通信端末Tcの個別優先度として、音声「10」、映像「5」、および、データ「3」が格納されている。
なお、図20では、端末・メディア情報記憶部51aが、端末・メディア情報、優先度、および、変更端末・メディア情報をテーブル形式にて格納する例を示したが、これに限定されない。また、図21でも、個別優先度記憶部51bが、個別優先度をテーブル形式にて格納する例を示したが、これに限定されない。すなわち、格納形式については任意である。
以下では、端末・メディア選択部51による通信端末およびメディアの決定処理について詳細に説明する。
本実施形態においては、端末・メディア選択部51は、端末制御部11から取得した呼状態情報、および、優先度に基づいて、端末・メディア情報記憶部51aの1行目R1の変更端末・メディア情報を選択したものとする。
そして、端末・メディア選択部51は、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す通信端末の全てが、利用端末情報が表す通信端末に含まれているか否かを判定する。本実施形態においては、端末・メディア選択部51は、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す端末ID「IDa」、端末ID「IDb」、および、端末ID「IDe」の全てが、利用端末情報が表す端末ID「IDa」、端末ID「IDb」、および、端末ID「IDc」(図3参照)に含まれているか否かを判定する。ここでは、端末・メディア選択部51は、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す通信端末の全てが、利用端末情報が表す通信端末に含まれていないと判定する。
このため、端末・メディア選択部51は、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す複数の通信端末の中から利用端末情報が表す通信端末に含まれている通信端末およびこの通信端末のメディアに基づいて、個別優先度記憶部51bに保持されている個別優先度を抽出する。本実施形態においては、端末・メディア選択部51は、まず、1行目R1の変更端末・メディア情報が表す端末ID「IDa」、端末ID「IDb」、および、端末ID「IDe」の中から、利用端末情報が表す端末ID「IDa」、端末ID「IDb」、および、端末ID「IDc」に含まれている端末ID「IDa」および端末ID「IDb」を抽出する。端末・メディア選択部51は、端末ID「IDa」の通信端末Taおよびこの通信端末Taの音声のメディア情報Msに基づいて、個別優先度記憶部51bに保持されている個別優先度を抽出する。ここでは、端末・メディア選択部51は、個別優先度「10」を抽出する。また、端末・メディア選択部51は、端末ID「IDb」の通信端末Tbおよびこの通信端末Tbの映像のメディア情報Mvに基づいて、個別優先度記憶部51bに保持されている個別優先度を抽出する。ここでは、端末・メディア選択部51は、個別優先度「3」を抽出する。
次に、端末・メディア選択部51は、抽出した個別優先度に基づいて合計優先度を算出する。本実施形態においては、端末・メディア選択部51は、抽出した個別優先度「10」および「3」に基づいて、個別優先度の和となる合計優先度「13」を算出する。
そして、端末・メディア選択部51は、算出した合計優先度が閾値以上である場合、変更端末・メディア情報が表す複数の通信端末の中から利用端末情報が表す通信端末に含まれている通信端末を、この通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する。本実施形態においては、端末・メディア選択部51は、まず、算出した合計優先度「13」が閾値以上であるか否かを判定する。ここでは、閾値は、端末・メディア情報記憶部51bの2行目R2の優先度「4」であるものとする。このため、端末・メディア選択部51は、合計優先度が閾値以上であると判定する。端末・メディア選択部51は、通信端末Taを、音声の呼に組み入れるべき通信端末として決定する。また、端末・メディア選択部51は、通信端末Tbを、映像の呼に組み入れるべき通信端末として決定する。
次に、上記の構成に係る通信制御装置5の動作について、図22を参照しながら説明する。なお、図22において、図7と同様の処理を示す部分については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
図22は、通信制御装置5の動作の概要を示すフローチャートである。すなわち、工程Op5において、端末・メディア選択部51は、変更端末・メディア情報が表す通信端末の全てが、利用端末情報が表す通信端末に含まれていないと判定した後(工程Op5にてNO)、工程Op51に進む。端末・メディア選択部51は、変更端末・メディア情報が表す複数の通信端末の中から利用端末情報が表す通信端末に含まれている通信端末およびこの通信端末のメディアに基づいて、個別優先度記憶部51bに保持されている個別優先度を抽出する(工程Op51)。端末・メディア選択部51は、工程Op51にて抽出された個別優先度に基づいて合計優先度を算出する(工程Op52)。
そして、工程Op53において、端末・メディア選択部51は、工程Op52にて算出された合計優先度が閾値以上であるか否かを判定する。端末・メディア選択部51は、工程Op52にて算出された合計優先度が閾値以上であれば(工程Op53にてYES)、変更端末・メディア情報が表す複数の通信端末の中から利用端末情報が表す通信端末に含まれている通信端末を、この通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する。端末・メディア選択部51は、決定した情報を選択情報として生成する。端末・メディア選択部51は、生成した選択情報をセッション制御部13に出力する(工程Op54)。一方、端末・メディア選択部51は、工程Op52にて算出された合計優先度が閾値未満であれば(工程Op53にてNO)、図22の処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る通信制御装置5によれば、変更端末・メディア情報が表す複数の通信端末の全てが、利用端末情報が表す通信端末に含まれていない場合であっても、合計優先度が閾値以上であれば、変更端末・メディア情報が表す複数の通信端末の中から利用端末情報が表す通信端末に含まれている通信端末を、この通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定することが可能となる。これにより、例えば、変更端末・メディア情報が表す複数の通信端末の中から一部の通信端末が利用不可能な状態であっても、利用可能な残余の通信端末を呼に組み入れるべき通信端末として決定したい場合、端末・メディア情報記憶部51aに、例えば、図23に示すように、利用可能な残余の通信端末を規定した2行目R2および3行目R3の変更端末・メディア情報を格納する必要がない。それゆえ、端末・メディア情報記憶部51aに格納される情報量を抑えることができる。
なお、第1〜第5の実施形態において、通信制御装置は、端末制御モジュールをインストールすることにより、端末制御部、端末・メディア選択部、および、セッション制御部が具現化される例について説明したが、これに限定されない。例えば、1のコンピュータにモジュールをインストールすることにより端末制御部を具現化し、他のコンピュータにモジュールをインストールすることにより端末・メディア選択部およびセッション制御部を具現化するようにしても良い。この場合、1のコンピュータの端末制御部と、他のコンピュータの端末・メディア選択部およびセッション制御部とが、有線あるいは無線を介して互いに連携することにより、本発明の通信制御装置の一実施形態が実現される。
また、第1〜第5の実施形態において、メディアとして、音声、映像、および、データの例について説明したが、これに限定されない。例えば、テキスト、チャットなどのメディアであっても良い。また、音声のメディアであっても、例えば、音声の右チャンネル、音声の左チャンネルのように、同じメディアを異なる種類に分類しても良い。
また、第1〜第5の実施形態において、通信端末として、携帯電話、固定電話、PC−1〜PC−3の例について説明したが、これに限定されない。例えば、テレビ電話などであっても良い。また、PCであっても、例えば、自席のPC、会議室のPCのように、用途に応じて異なる種類に分類しても良い。
すなわち、本発明は上述した第1〜第5の実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以上のように、本発明は、コンピュータ環境を、ユーザ専用の特定機器ではなく、手近にある様々な機器によって提供するユビキタスコンピューティングに関し、特に、通信端末を柔軟に決定することが可能なユビキタス通信システムを実現するための通信制御装置、または、通信制御プログラムとして有用である。

Claims (8)

  1. 複数の通信端末の中から一ユーザが利用可能な複数の通信端末を含む利用可能端末群を一括して管理し、前記利用可能端末群に属する通信端末による他ユーザの通信端末との呼を制御することにより、他ユーザの通信端末に対して、前記利用可能端末群をとりまとめる単一の仮想的な端末として機能する通信制御装置であって、
    前記利用可能端末群に属する通信端末を表す利用端末情報、および、前記利用可能端末群に属する通信端末の中で呼を有する通信端末と当該通信端末のメディアとを表す呼状態情報を生成する端末制御部と、
    通信端末と当該通信端末のメディアとの組み合わせからなる端末・メディア情報と、当該端末・メディア情報が表す通信端末から変更すべき通信端末と当該通信端末のメディアとの組み合わせからなる変更端末・メディア情報と、その優先度とを対応付けて格納する端末・メディア情報記憶部と、
    通信制御シーケンスに関するイベントまたは通信端末の端末環境変更に関するイベントが発生したことを検知した時点において、前記呼状態情報が表す通信端末および当該通信端末のメディアの組み合わせが、前記端末・メディア情報が表す通信端末および当該通信端末のメディアの組み合わせに合致し、かつ、当該通信端末および当該メディアに対応する前記変更端末・メディア情報が表す通信端末が、前記利用端末情報が表す通信端末に含まれている場合、前記変更端末・メディア情報が表す通信端末のうち最も前記優先度の高い組み合わせの通信端末を、前記イベント発生後に呼を有すべき通信端末として決定する端末・メディア選択部とを備えたことを特徴とする通信制御装置。
  2. 前記端末・メディア選択部が決定した通信端末のメディアの呼を、前記端末・メディア選択部が決定した通信端末と、他ユーザの通信端末との間に確立するセッション制御部をさらに備える、請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 端末・メディア情報、および、当該端末・メディア情報に対応する変更端末・メディア情報を受け付ける受付部と、
    前記受付部が受け付けた端末・メディア情報が、前記端末・メディア情報記憶部に既に格納されている場合、前記受付部が受け付けた端末・メディア情報が、前記端末・メディア情報記憶部に既に格納されている端末・メディア情報よりも、優先度が大きくなるように、前記端末・メディア情報記憶部に保持されている優先度を変更する優先度変更部とをさらに備える、請求項1に記載の通信制御装置。
  4. 通信端末と当該通信端末のメディアとの組み合わせに設定された個別優先度を保持する個別優先度記憶部をさらに備え、
    前記変更端末・メディア情報は、前記端末・メディア情報が表す通信端末から変更すべき複数の通信端末と、当該複数の通信端末のメディアとの組み合わせからなり、
    前記端末・メディア選択部は、前記変更端末・メディア情報が表す複数の通信端末の全てが、前記利用端末情報が表す通信端末に含まれていない場合、前記変更端末・メディア情報が表す複数の通信端末の中から前記利用端末情報が表す通信端末に含まれている通信端末および当該通信端末のメディアに基づいて、前記個別優先度記憶部に保持されている個別優先度を抽出し、抽出した個別優先度に基づいて合計優先度を算出し、算出した合計優先度が閾値以上である場合、前記変更端末・メディア情報が表す複数の通信端末の中から前記利用端末情報が表す通信端末に含まれている通信端末を、当該通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信制御装置。
  5. 前記端末制御部は、前記利用可能端末群に属する通信端末の中で呼を有する通信端末における当該呼に関連する呼関連情報をさらに生成し、
    前記端末・メディア情報記憶部は、前記端末・メディア情報および前記変更端末・メディア情報に関連付けて呼関連情報を保持し、
    前記端末・メディア選択部は、前記呼状態情報が表す通信端末および当該通信端末のメディアが、前記端末・メディア情報が表す通信端末および当該通信端末のメディアに合致し、かつ、前記端末制御部が生成した呼関連情報が、前記端末・メディア情報記憶部に格納されている呼関連情報に合致し、かつ、前記変更端末・メディア情報が表す通信端末が、前記利用端末情報が表す通信端末に含まれている場合、前記変更端末・メディア情報が表す通信端末を、当該通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の通信制御装置。
  6. 一ユーザが一体的に利用可能な複数の通信端末を表す一体端末情報を格納する一体端末情報記憶部をさらに備え、
    前記端末・メディア選択部は、前記呼状態情報が表す通信端末を含む一体端末情報を前記一体端末情報記憶部から抽出し、前記変更端末・メディア情報が表す通信端末が、抽出した一体端末情報が表す通信端末に含まれている場合、前記変更端末・メディア情報が表す通信端末を、当該通信端末のメディアの呼に組み入れるべき通信端末として決定する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の通信制御装置。
  7. 利用可能な通信端末から通知に基づいて、前記利用可能な通信端末を登録する利用端末情報を生成し、
    前記通信端末から通知される、前記通信端末で取り扱うことのできるメディアを表すメディア情報を保存し、
    前記利用可能な通信端末の中で呼を有する通信端末と当該通信端末のメディアとを表す呼状態情報を生成する端末制御部と、
    変更前の通信端末とメディアとの組み合わせを表す端末・メディア情報と、
    変更先の通信端末とメディアとの組み合わせを表す変更端末・メディア情報と、
    変更の優先度とを関連付けて保持する端末・メディア情報記憶部とを有し、
    通信制御イベントを監視し、当該イベントの発生した場合、前記端末制御部が生成した前記利用端末情報および前記呼状態情報を取得し、
    取得した前記呼状態情報の通信端末とメディアの組み合わせに合致する組み合わせであって優先度の最も高い組み合わせを前記端末・メディア情報から選択し、
    選択した組み合わせに対応する前記変更端末・メディア情報における通信端末とメディアの組み合わせを参照し、
    参照して得られた組み合わせの通信端末が前記利用端末情報に含まれていると判定した場合に、当該通信端末と当該メディアから、イベント発生後に呼を有すべき通信端末およびメディアを表す選択情報を生成する、端末・メディア選択部と、
    前記選択情報に基づいて、通信相手先との呼状態を変更するセッション制御部とを有する通信制御装置。
  8. 複数の通信端末の中から一ユーザが利用可能な複数の通信端末を含む利用可能端末群を一括して管理し、前記利用可能端末群に属する通信端末による他ユーザの通信端末との呼を制御することにより、他ユーザの通信端末に対して、前記利用可能端末群をとりまとめる単一の仮想的な端末として機能するコンピュータに、
    前記利用可能端末群に属する通信端末を表す利用端末情報、および、前記利用可能端末群に属する通信端末の中で呼を有する通信端末と当該通信端末のメディアとを表す呼状態情報を生成する端末制御処理を実行させる通信制御プログラムであって、
    通信端末と当該通信端末のメディアとの組み合わせからなる端末・メディア情報、および、当該端末・メディア情報が表す通信端末から変更すべき通信端末と当該通信端末のメディアとの組み合わせからなる変更端末・メディア情報と、その優先度とを対応付けて格納する端末・メディア情報記憶部に、前記コンピュータがアクセス可能であり、
    通信制御シーケンスに関するイベントまたは通信端末の端末環境変更に関するイベントが発生したことを検知した時点において、前記呼状態情報が表す通信端末および当該通信端末のメディアの組み合わせが、前記端末・メディア情報が表す通信端末および当該通信端末のメディアの組み合わせに合致し、かつ、当該通信端末および当該メディアに対応する前記変更端末・メディア情報が表す通信端末が、前記利用端末情報が表す通信端末に含まれている場合、前記変更端末・メディア情報が表す通信端末のうち最も前記優先度の高い組み合わせの通信端末を、前記イベント発生後に呼を有すべき通信端末として決定する端末・メディア選択処理を前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする通信制御プログラム。
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