JP2009231272A - 燃料電池セパレータシール用材料及び燃料電池セパレータ - Google Patents

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Abstract

【解決手段】基材の表面にプライマー層、更にその外側に弾性シールを有する燃料電池セパレータのシール用材料であって、プライマー層が、Si−H官能基を有するプライマー組成物を硬化させたものからなり、かつ弾性シールが、アルケニル基及びSi−H官能基を含有する液状付加硬化型シリコーンゴム組成物を硬化させたものであって、単位質量当たりのプライマー組成物及び液状付加硬化型シリコーンゴム組成物にそれぞれ含有するアルケニル基とSi−H官能基合計量のモル比が、5.0<(合計Si−H官能基量)/(合計アルケニル基含有量)<50.0の範囲であることを特徴とする燃料電池セパレータシール用材料。
【効果】本発明によれば、基材と弾性シールとの接着が良好であり、かつ酸性溶液中においても長期間シール性、接着性を保持できる燃料電池セパレータシール用材料を提供することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、小型の燃料電池として使用できる固体高分子型燃料電池のセパレータシール用材料に係わり、特に長期の使用が可能で成形性にも優れた固体高分子型燃料電池セパレータシール用材料、並びにこのシール用材料により形成された燃料電池セパレータに関する。
燃料電池は、資源の枯渇に留意する必要がある化石燃料を使用する必要が殆どない上に、発電において騒音を殆ど発生せず、エネルギーの回収率も他のエネルギー発電機関と比べて高くできる等の優れた性質を持つために、ビルや工場の比較的小型の発電プラントとして開発が進められ、一部実用化している。中でも固体高分子型燃料電池は、他タイプの燃料電池と比べて低温で作動するので、電池を構成する部品について材料面での腐食の心配が少ないばかりか、低温作動の割に比較的大電流を放電可能といった特徴をもち、家庭のコージェネレーション用としてだけでなく、車載用の内燃機関の代替電源としても注目を集めている。この固体高分子型燃料電池を構成する部品の中で、セパレータは、一般的に平板の両面又は片面に複数の並行する溝を形成してなるもので、燃料電池セル内のガス拡散電極で発電した電気を外部へ伝達すると共に、発電の過程で前記溝中に生成した水を排水し、当該溝を燃料電池セルへ流入する反応ガスの流通路として確保するという役割を担っている。このような電池用のセパレータとしては、より小型化が要求され、また多数のセパレータを重ね合わせて使用することから耐久性が優れ、長期間使用できるセパレータ用シール材が要求されている。
このようなセパレータ用シール材料としては各種樹脂からなるパッキング材が検討されているが、成形性、耐熱性、弾性に優れたシリコーンゴム製のシール材が主に使用されている。特開平11−129396号公報(特許文献1)、特開平11−309747号公報(特許文献2)では、シリコーンゴムとしてはより成形性に優れた付加硬化型のシリコーンゴム組成物による硬化ゴムが用いられているが、長期間の弾性を維持するという点では不十分であった。
特に燃料電池セパレータ用パッキング材として必要な耐酸性及び酸性水溶液中でのシール性を両立させるのは、困難であった。それを解決する方法としてシリコーンレジンを使用することが、特開2002−309092号公報(特許文献3)で開示されている。ところが、固体高分子型燃料電池セパレータのシール材料としては、これら耐酸性や低圧縮永久歪に加えて、セパレータ基材との接着性が重要な性質となる。特開2004−14150号公報(特許文献4)には、カーボンセパレータ用ガスケット材料として、LLC中の圧縮永久歪が小さいシリコーンゴムが例示されているが、シリコーンゴムの接着性については全く述べられていない。特開2007−146147号公報(特許文献5)には、燃料電池セパレータに好適なプライマーが紹介されているが、ゴム材については付加硬化型とあるのみで、詳細については何ら記されていない。同じく、特開2004−103290号公報(特許文献6)に、カーボンセパレータシールのシール材の接着に好適なプライマーが紹介されているが、ゴム材料については、付加硬化型液状シリコーンが好ましいとあるのみで、詳細については何ら記されていない。
特開平11−129396号公報 特開平11−309747号公報 特開2002−309092号公報 特開2004−14150号公報 特開2007−146147号公報 特開2004−103290号公報
従って、本発明は、固体高分子型燃料電池用としてシール性に優れたセパレータを提供すること、詳しくは、少なくとも片面が、セパレータ基材、プライマー層、弾性シール層の3層構造からなるセパレータにおいて、基材と弾性層との接着性が優れ、特に酸性溶液中においても長期間シール性を保持できる燃料電池セパレータシール用材料及び燃料電池セパレータを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の問題を達成するために鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達したもので、本発明は、基材の少なくとも片面に弾性シールを有する燃料電池セパレータにおいて、基材の表面にプライマー層、更にその外側に弾性シールを有する3層構造からなり、プライマー層が、Si−H官能基(珪素原子に直接結合する水素原子)を有するプライマー組成物を硬化させたものからなり、弾性シールが、アルケニル基及びSi−H官能基を含有する液状付加硬化型シリコーンゴム組成物を硬化させたものであって、単位質量当たりのプライマー組成物及びシリコーンゴム組成物がそれぞれ含有するアルケニル基とSi−H官能基の合計量のモル比を5.0<(合計Si−H官能基量)/(合計アルケニル基含有量)<50.0の範囲にある、燃料電池セパレータシール用シリコーンゴム組成物とプライマー組成物との組合せに関する。
即ち、本発明は下記燃料電池セパレータシール用材料及び燃料電池セパレータを提供する。
[I]基材の表面にプライマー層、更にその外側に弾性シールを有する燃料電池セパレータのシール用材料であって、プライマー層形成用材料が、Si−H官能基を有するプライマー組成物からなり、かつ弾性シール形成用材料が、アルケニル基及びSi−H官能基を含有する液状付加硬化型シリコーンゴム組成物であって、単位質量当たりのプライマー組成物及び液状付加硬化型シリコーンゴム組成物にそれぞれ含有するアルケニル基とSi−H官能基合計量のモル比が、5.0<(合計Si−H官能基量)/(合計アルケニル基含有量)<50.0の範囲であることを特徴とする燃料電池セパレータシール用材料。
[II]液状付加硬化型シリコーンゴム組成物が、
(A)一分子中に少なくとも2個の珪素原子と結合するアルケニル基を含有する液状オルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)一分子中に少なくとも3個のSi−H官能基を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.5〜20質量部、
(C)比表面積が50〜400m2/gであるヒュームドシリカ 5〜30質量部、
(D)付加反応触媒 触媒量
を必須成分とし、かつ(A)成分中のアルケニル基と(B)成分中のSi−H官能基とのモル比が、0.8≦Si−H官能基/アルケニル基≦3.0の範囲である[I]記載の燃料電池セパレータシール用材料。
[III]プライマー組成物が、
(E)一分子中にエポキシ基、Si−H官能基及び芳香環をそれぞれ少なくとも1つ含む有機珪素化合物、
(F)シリコーンレジン、
(G)一分子中にアルケニル基を2個以上有する化合物
を必須成分とする[I]又は[II]記載の燃料電池セパレータシール用材料。
[IV]プライマー組成物中のSi−H官能基の量が、溶剤を除く有効成分(105℃×3時間後の不揮発分)中に0.1〜10.0mmol/gの範囲である[I]〜[III]のいずれかに記載の燃料電池セパレータシール用シリコーンゴム組成物とプライマー組成物との組合せ。
[V]基材の表面にプライマー層、更にその外側に弾性シールを有する燃料電池セパレータであって、プライマー層が、[III]記載のプライマー組成物の硬化物であり、弾性シールが[II]記載のシリコーンゴム組成物の硬化物であることを特徴とする燃料電池セパレータ。
本発明によれば、基材と弾性シールとの接着が良好であり、かつ酸性溶液中においても長期間シール性、接着性を保持できる燃料電池セパレータシール用材料を提供することができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池を構成する発電セルの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記燃料電池の燃料ガス入口連通孔を通る一部断面説明図である。 前記燃料電池の酸化剤ガス入口連通孔を通る一部断面説明図である。 前記発電セルを構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 前記発電セルを構成する第2金属セパレータの一方の面の正面説明図である。 前記発電セルを構成する第2金属セパレータの他方の面の正面説明図である。
ここで、液状付加硬化型シリコーンゴム組成物は、上記のプライマー組成物を含めたSi−H官能基量とアルケニル基量との比を満たすものであればいかなるものでもよいが、特に以下の組成を満たすものが好ましい。
(A)一分子中に少なくとも2個の珪素原子と結合するアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)一分子中に少なくとも3個の珪素原子と結合する水素原子(Si−H官能基)を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.5〜20質量部、
(C)比表面積が50〜400m2/gであるヒュームドシリカ 5〜30質量部、
(D)付加反応触媒 触媒量。
この組成物における(A)成分の一分子中に珪素原子と結合するアルケニル基を少なくとも2個有するオルガノポリシロキサンとしては、下記平均組成式(I)で示されるものを用いることができる。
1 aSiO(4-a)/2 …(I)
(式中、R1は互いに同一又は異種の炭素数1〜10、好ましくは1〜8の置換又は非置換一価炭化水素基であり、aは1.5〜2.8、好ましくは1.8〜2.5、より好ましくは1.95〜2.05の範囲の正数である。)
ここで、上記R1で示される非置換又は置換一価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基、オクテニル基等のアルケニル基や、これらの基の水素原子の一部又は全部をフッ素、臭素、塩素等のハロゲン原子、シアノ基等で置換したもの、例えばクロロメチル基、クロロプロピル基、ブロモエチル基、トリフロロプロピル基、シアノエチル基等が挙げられるが、全R1の90%以上がメチル基であることが好ましい。
また、R1のうち少なくとも2個はアルケニル基(炭素数2〜8のものが好ましく、更に好ましくは2〜6であり、特に好ましくはビニル基である。)であることが必要であるが、オルガノポリシロキサン中のアルケニル基の含有量は、5.0×10-6mol/g〜5.0×10-3mol/g、特に1.0×10-5mol/g〜1.0×10-3mol/gであることが好ましい。アルケニル基の量が5.0×10-6mol/gより少ないとゴム硬度が低く、十分なシール性が得られなくなるおそれがあり、5.0×10-3mol/gより多いと架橋密度が高くなりすぎて、脆いゴムとなってしまうおそれがある。
なお、アルケニル基は、分子鎖末端の珪素原子に結合していても、分子鎖途中の珪素原子に結合していても、両者に結合していてもよいが、少なくとも分子鎖両末端の珪素原子に結合しているアルケニル基を有するものであることが好ましい。
また、このオルガノポリシロキサンの構造は、基本的には直鎖状構造を有することが好ましいが、分岐状の構造、環状構造又は三次元網状構造などであってもよい。分子量については特に限定はなく、室温(25℃)において粘度の低い液状のものから、粘度の高い生ゴム状のものまで使用できるが、好ましくはオルガノポリシロキサンの重量平均重合度が100〜2,000、特に150〜1,500であるものが好ましい。重量平均重合度が100未満では、シリコーンゴム硬化物が弾性に劣るため十分なシール性が得られない場合があり、2,000を超えると、シリコーンゴム組成物が高粘度となり成形が困難となる場合がある。このオルガノポリシロキサンが三次元網状構造のものである場合には、該オルガノポリシロキサンは、同様の理由により、重量平均分子量が10万以下(通常、3,000〜100,000)、特には5,000〜50,000程度であることが好ましい。なお、上記の重量平均重合度又は重量平均分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)分析による分子量分布(重合度分布)測定におけるポリスチレン換算値として求めることができる。
次いで、(B)成分の一分子中に珪素原子と結合する水素原子(Si−H基)を少なくとも3個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、分子中のSi−H基が、前記(A)成分中の珪素原子に結合したアルケニル基とヒドロシリル付加反応により架橋し、組成物を硬化させるための架橋剤として作用するものである。
この(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、下記平均組成式(II)
2 bcSiO(4-b-c)/2 …(II)
(式中、R2は互いに同一又は異種の炭素数1〜10、好ましくは1〜8の置換又は非置換一価炭化水素基である。また、bは0.7〜2.1、cは0.001〜1.0、かつb+c=0.8〜3.0を満足する正数である。)
で示され、一分子中に少なくとも3個(通常、3〜300個)、好ましくは3〜100個、より好ましくは3〜50個の珪素原子に結合した水素原子を有するものが好適に用いられる。
ここで、R2の置換又は非置換一価炭化水素基としては、前述のR1で例示したものと同様のものを挙げることができるが、アルケニル基等の脂肪族不飽和結合を有しないものが好ましい。また、bは好ましくは0.8〜2.0、cは好ましくは0.01〜1.0、b+cは好ましくは1.0〜2.5である。
また、オルガノハイドロジェンポリシロキサンの分子構造は、直鎖状、環状、分岐状、三次元網目状のいずれの構造であってもよく、一分子中の珪素原子の数又は重合度が2〜300(個)、特に4〜150個程度の室温(25℃)で液状(通常、25℃で1,000mPa・s以下、好ましくは0.1〜500mPa・s程度)のものが好適に用いられる。
なお、珪素原子に結合する水素原子は分子鎖末端、分子鎖の途中のいずれに位置していてもよく、両方に位置するものであってもよい。
上記(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、(CH32HSiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CH32HSiO1/2単位とSiO4/2単位と(C65)SiO3/2単位とからなる共重合体などが挙げられる。
この(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量は、(A)成分100質量部に対して0.5〜20質量部、好ましくは0.6〜15質量部であるが、特に、(A)成分中のアルケニル基量と(B)成分中の珪素原子と結合する水素原子Si−H基の総量とのモル比が、珪素原子と結合する水素原子(Si−H官能基)/アルケニル基=0.8〜3.0、特に1.0〜1.5になるように配合することが好ましい。この比が0.8より小さい場合や3.0より大きい場合、得られるゴム硬化物の圧縮永久歪が大きくなって、シール性が不十分となってしまうおそれがある。
(C)成分のヒュームドシリカは、シリコーンゴムに十分な強度を与えるために必須なものである。ヒュームドシリカのBET法による比表面積は、50〜400m2/g、好ましくは100〜350m2/gで、50m2/gより小さいと耐酸性が悪くなってしまい、また400m2/gより大きいと圧縮永久歪が大きくなってしまう。これらヒュームドシリカはそのまま用いても構わないが、表面疎水化処理剤で予め処理したものを使用したり、あるいはシリコーンオイルとの混練時に表面処理剤を添加して処理することにより使用することが好ましい。これら表面処理剤は、アルキルアルコキシシラン、アルキルクロロシラン、アルキルシラザン、シランカップリング剤、チタネート系処理剤、脂肪酸エステルなど公知のいかなるものを1種で用いてもよく、また2種以上を同時又は異なるタイミングでも用いても構わない。
また、これらヒュームドシリカの配合量は、(A)成分100質量部に対し、5〜30質量部、望ましくは10〜30質量部、特に12〜28質量部であることが好ましい。配合量が5質量部より少ないと十分なゴム強度が得られず、また30質量部を超えると、圧縮永久歪が大きくなり、シール性が悪くなってしまう。
(D)成分の付加反応触媒は、(A)のオルガノポリシロキサンのアルケニル基と(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンの珪素原子に結合した水素原子(Si−H基)とを付加反応させるための触媒である。上記付加反応触媒としては、白金黒、塩化第2白金、塩化白金酸、塩化白金酸と一価アルコ−ルとの反応物、塩化白金酸とオレフィン類との錯体、白金ビスアセトアセテート等の白金系触媒、パラジウム系触媒、ロジウム系触媒などの白金族金属系触媒が挙げられるが、特に白金系触媒が好ましい。
触媒の添加量は、付加反応を促進できればよく、触媒量であり、通常、(A)成分に対して白金族金属量として、0.5〜1,000ppm、特に1〜500ppm程度が好ましい。0.5ppm未満では付加反応が十分促進されず、硬化が不十分となる場合があり、1,000ppmを超えると、反応性に対する効果が変わらなくなる場合があり、不経済となるおそれがある。
本発明の組成物には、その他の成分として、必要に応じて沈降シリカ、シリコーンレジンなどの補強剤、石英粉、珪藻土、炭酸カルシウムのような充填剤や、窒素含有化合物やアセチレン化合物、リン化合物、ニトリル化合物、カルボキシレート、錫化合物、水銀化合物、硫黄化合物等のヒドロシリル化反応制御剤、酸化鉄、酸化セリウムのような耐熱剤、ジメチルシリコーンオイル等の内部離型剤、接着性付与剤、チクソ性付与剤等を配合することも可能である。
本発明のセパレータ用のシール材としては、上記成分を含有する付加反応硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物からなるものが好ましく、該シリコーンゴム組成物を公知の方法で硬化して、固体高分子型燃料電池セパレータのシーリングに使用する。
プライマー組成物は、Si−H官能基(珪素原子に直接結合する水素原子)を有する化合物(特には、有機珪素化合物)の1種又は2種以上を含有し、かつ上記の付加硬化型シリコーンゴム組成物を含めたSi−H官能基量とアルケニル基量との比を満たすものであればいかなるものでもよいが、特にSi−H官能基の量が、溶剤を除く有効成分中に0.1〜10.0mmol/gの範囲であるものが好ましく、0.5〜5.0mmol/gの範囲のものがより好ましい。Si−H官能基量が、0.1mmol/g未満では、セパレータ基材やシール材との接着が不十分になってしまうことがあり、10.0mmolを超えると、反応性が高くなりすぎて取り扱いが困難になってしまう場合がある。ここで、プライマーの溶剤を除く有効成分は、105℃×3時間の不揮発成分として決定される。より詳しくは、市販のアルミシャーレにプライマー組成物を1.5〜2.0g計量し、これを105℃のオーブン内で3時間静置し、前後の質量変化より測定される。
このようなSi−H官能基を含有する化合物(特には、有機珪素化合物)としては、前記した燃料電池セパレータシール用シリコーンゴム組成物において架橋剤として使用する(B)成分の平均組成式(II)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン及びその例示化合物と同じものが挙げられる他、下記式(III)のようなものが例示される。
Figure 2009231272
ここで、R11は、炭素数1〜6のアルキル基、R12は、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基である。m+nは4以上、好ましくは4〜100、nは1以上の整数である。
あるいは下記のような化合物(例えば、分子中に少なくとも1個、好ましくは1〜50個、より好ましくは2〜20個程度のSi−H基(即ち、珪素原子に結合した水素原子)を有し、かつ、エポキシ基、トリアルコキシシリル基、フェニル骨格(即ち、2〜4価のフェニレン基)等の芳香族環から選ばれる1種又は2種以上を含有する有機珪素化合物、特には珪素原子数1〜200個、好ましくは1〜100個、より好ましくは1〜50個程度のオルガノシラン、直鎖状又は環状構造のオルガノポリシロキサン等)が例示される。
Figure 2009231272
Figure 2009231272
Figure 2009231272
このようなプライマー組成物としては、特に以下の成分を含有するものが好適である。
(E)一分子中にエポキシ基、Si−H基及び芳香環をそれぞれ少なくとも1つ含む有機珪素化合物、
(F)シリコーンレジン、
(G)一分子中にアルケニル基を2個以上有する化合物。
この(E)成分としては、分子中に少なくとも1個のSi−H基(即ち、珪素原子に結合した水素原子)を含有するものであり、一分子中に少なくとも1個、好ましくは1〜50個、特には2〜20個程度のSi−H基を有する、珪素原子数1〜200、好ましくは1〜100、より好ましくは1〜50のオルガノシランや直鎖状又は環状構造等のオルガノポリシロキサン等の有機珪素化合物であるものが好適に使用できる。
(E)成分として、分子中にフェニル骨格(即ち、2〜4価のフェニレン基)又はフェニル基を少なくとも1個有し、かつ分子中に少なくとも1個、通常1〜10個、特には2〜6個程度のSi−H基を含有する有機珪素化合物を好適に使用することができる。
本発明で使用される(E)成分として、具体的には下記のものが例示される。
Figure 2009231272

から選ばれる基であり、Rw、Rxは置換又は非置換の一価炭化水素基である。q=1〜50、h=0〜100、好ましくはq=1〜20、h=1〜50である。)で示される基、R’’は
Figure 2009231272

(Rw、Rxは上記と同様であり、y=0〜100である。)から選ばれる基であり、Y’は
Figure 2009231272

(RW、RX、q、hは上記と同様である。)である。z=1〜10である。〕
上記RW、RXの置換又は非置換の一価炭化水素基としては、炭素数1〜12、特に1〜8のものが好ましく、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基等、R1で例示したものと同様のものが挙げられるほか、置換一価炭化水素基としてこれら非置換一価炭化水素基の水素原子の1個又は複数個をアルコキシ基、アクリル基、メタクリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、アミノ基、アルキルアミノ基等で置換したものが挙げられる。
なお、上記接着性付与成分(E)は上記成分を単独で用いても2種以上併用してもよい。あるいは、上記成分の反応物でもよい。
このような化合物としては、下記に示すものが挙げられる。
Figure 2009231272
Figure 2009231272
(F)成分のシリコーンレジン(即ち、三官能性シロキサン単位及び/又はSiO4/2単位を分子中に含有する、三次元網状構造のオルガノポリシロキサン)はプライマー表面を皮膜化するものであり、末端がメチル基、Si−H基、脂肪族不飽和基などを有するシリコーンレジンや、分子内にメチル基だけでなく、フェニル基が含まれるレジンを使用することができ、好ましくは(E)成分との親和性が高いフェニル基を有するシリコーンレジンがよい。ここで、フェニル基含有シリコーンレジンは、トリクロロシラン・ジフェニルジクロロシラン・ジクロロシランの混合物を加水分解したもの等を例示することができる。
シリコーンレジンとしては、特に下記平均組成式(IV)で示される、好ましくはフェニル基を含有するシリコーンレジンを使用することができる。
p(C65qSiO(4-p-q)/2 …(IV)
(式中、Rは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基等の炭素数1〜6のアルキル基、又は、ビニル基、アリル基等の炭素数2〜4のアルケニル基であり、p、qは0.8≦p+q<2、好ましくは1≦p+q≦1.8、更に好ましくは1≦p+q≦1.5であり、かつ0≦q/(p+q)≦0.9、好ましくは0.1≦q/(p+q)≦0.80、更に好ましくは0.25≦q/(p+q)≦0.70を満たす数である。)
なお、シリコーンレジン中の三官能性シロキサン単位(RSiO3/2単位又は(C65)SiO3/2単位)及び/又はSiO4/2単位の含有量は全シロキサン単位に対して25〜100モル%、特に30〜70モル%であることが望ましい。
シリコーンレジンの配合量は、(E)成分10質量部に対して1〜100質量部であることが好ましく、より好ましくは2〜30質量部である。シリコーンレジンの配合量が少なすぎると有効な接着被膜が形成されない場合があり、多すぎると接着成分の濃度が下がり十分な接着性が得られない場合がある。
(G)成分の一分子中にアルケニル基を2個以上含有する化合物としては、例えば、
Figure 2009231272

(nは4〜8の整数)
で示されるメチルビニルシロキサン環状オリゴマーや、
Figure 2009231272

の両末端にビニル基、アリル基、(メタ)アクリロキシエチル基等のアルケニル基含有一価置換基を有する、分子中に珪素原子を有しない芳香族ビスエーテル化合物
Figure 2009231272

(mは2〜4の整数)
の末端にビニル基、アリル基、(メタ)アクリロキシエチル基等の一価置換基を有する、分子中に珪素原子を有しない、2〜4価の芳香族カルボン酸エステルなどの、一分子中に通常2〜8個、好ましくは2〜4個のアルケニル基を有する、シロキサン化合物又は芳香族炭化水素系化合物等が挙げられ、シール材との接着に好適に働くものである。具体例としては、下記のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2009231272
(G)成分の含有量は、(E)成分10質量部に対し0.01〜5質量部、特に0.1〜1質量部である。
更にこれらプライマー組成物には、必要に応じて溶剤を配合することができる。溶剤は、組成物の作業条件などを考慮してその種類及び配合量を調整することができ、このような溶剤としては、上記組成物が溶けるものであれば何でもよいが、例えばキシレン、トルエン、ベンゼン、ヘプタン、ヘキサン、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、塩化メチレン、酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、リグロイン、シクロヘキサノン、ジエチルエーテル、ゴム揮発油、シリコーン系溶剤等の有機溶剤が挙げられ、プライマー塗布作業時の蒸発速度に応じ、1種又は2種以上を組合せて混合溶剤として用いてもよい。
溶剤の配合量としては、塗布作業・乾燥工程に支障がない範囲であればいかなる量でも構わないが、例えば、(E)成分10質量部に対して1〜1,000質量部、好ましくは10〜500質量部である。
本発明のプライマー組成物には、更にアルキルアルコキシシラン、アルキルシラザン、シランカップリング剤、チタネート化合物等の1種又は2種以上を配合することができる。
本発明のセパレータは、ガス流路等を形成したセパレータ基材上にプライマー層を形成し、更にその上に液状付加硬化型シリコーンゴム組成物を硬化させた弾性シール層を形成することにより得ることができる。
セパレータ基材としては、金属薄板、又は導電性粉末及びバインダーと共に一体成形された基材が好適に用いられる。この導電性粉末としては、例えばリン片状黒鉛等の天然黒鉛、人造黒鉛、アセチレンブラック、ケッチェンブラック等に代表される導電性カーボンブラック等を挙げることができるが、導電性粉末であれば特に限定されるものではない。また、バインダーの種類としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ゴム変性フェノール樹脂などが挙げられる。
プライマー層の形成方法としては、ディッピング、バーコーティング、転写コーティング、スクリーン印刷、スプレー塗布などいかなる方法でよい。また塗布後は、常温で放置することによりプライマー層を形成することもできるし、250℃以下の高温で膜形成を促進することもできる。プライマー層の厚さは0.1〜50μm、特に1〜20μmとすることが好ましい。
シール層の形成方法としては、プライマー形成したセパレータ基材上に液状付加硬化型シリコーンゴム組成物をコンプレッション、トランスファー、射出などによるインサート成形やスクリーン印刷などの成形方法が挙げられる。シール材の硬化温度は、室温から高温まで適宜選択し得るが、100℃〜220℃で10秒から2時間が経済的な面で好ましく、更に120℃〜200℃で20秒〜30分がより好ましい成形条件である。このシールを成形後、接着を強固にするためや、シール材の圧縮永久歪を低下させるなどの目的で、オーブン内でポストキュアを実施してもよい。この場合、100℃〜220℃で、30分〜100時間の条件が好ましく、更に120℃〜200℃で1時間〜8時間の条件がより好ましい。シール層の厚さは50〜5,000μm、特に100〜1,000μmとすることが好ましい。
なお、これらプライマー層、シール層を形成する組成物は、単位質量当たりのプライマー組成物及び液状シリコーンゴム組成物にそれぞれ含有するアルケニル基とSi−H官能基合計量のモル比が、5.0<(合計Si−H官能基量)/(合計アルケニル基含有量)<50.0の範囲であることが必須である。好ましくは、8.0<(合計Si−H官能基量)/(合計アルケニル基含有量)<40.0、より好ましくは、10.0<(合計Si−H官能基量)/(合計アルケニル基含有量)<30.0である。このモル比が5.0未満では、プライマーと基材あるいはシール材との接着が不十分になってしまう場合があり、50.0を超えると、酸性溶液中での接着性が悪化してしまう場合がある。ここで、プライマー組成物中のアルケニル基量及びSi−H官能基量は、有効成分中でカウントされるものとする。このプライマー組成物の有効成分は、105℃×3時間の不揮発成分として決定される。より詳しくは、市販のアルミシャーレにプライマー組成物を1.5〜2.0g計量し、これを105℃のオーブン内で3時間静置し、前後の質量変化より測定される。アルケニル基量は、沃素の逆滴定によるハヌス法で、Si−H官能基量は、アルカリの添加による水素ガス発生法により測定することができる。
以下、図面により本発明の固体高分子型燃料電池セパレータの一例を示すが、本発明はこれに制限されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池10を構成する発電セル12の要部分解斜視説明図であり、図2は、複数の発電セル12を矢印A方向に積層してスタック化された燃料電池10の、図1中、II−II線断面説明図である。
図2〜図4に示すように、燃料電池10は、複数の発電セル12を矢印A方向に積層するとともに、積層方向両端にエンドプレート14a、14bが配置される。エンドプレート14a、14bは、図示しないタイロッドを介して固定されることにより、積層されている発電セル12には、矢印A方向に所定の締め付け荷重が付与される。
図1に示すように、発電セル12は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)16が、第1及び第2金属セパレータ18、20に挟持されて構成される。第1及び第2金属セパレータ18、20は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成されており、厚さが、例えば、0.05mm〜1.0mmの範囲内に設定されている。
発電セル12の矢印B方向(図1中、水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔32b及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔34bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
発電セル12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔32a及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔30bが、矢印C方向に配列して設けられる。
電解質膜・電極構造体16は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜36と、前記固体高分子電解質膜36を挟持するアノード側電極(第1の電極)38及びカソード側電極(第2の電極)40とを備える。アノード側電極38は、カソード側電極40よりも小さな表面積を有している。
アノード側電極38及びカソード側電極40は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布された電極触媒層とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜36の両面に接合されている。
第1金属セパレータ(第1のセパレータ)18の電解質膜・電極構造体16側の面18aには、例えば、矢印B方向に蛇行しながら鉛直上方向に延在する酸化剤ガス流路(反応ガス流路)42が設けられる(図1及び図5参照)。図6に示すように、第2金属セパレータ(第2のセパレータ)20の電解質膜・電極構造体16側の面20aには、後述するように、燃料ガス入口連通孔34aと燃料ガス出口連通孔34bとに連通し、矢印B方向に蛇行しながら鉛直上方向(矢印C方向)に延在する燃料ガス流路(反応ガス流路)44が形成される。
図1及び図2に示すように、第1金属セパレータ18の面18bと第2金属セパレータ20の面20bとの間には、冷却媒体入口連通孔32aと冷却媒体出口連通孔32bとに連通する冷却媒体流路46が形成される。この冷却媒体流路46は、矢印B方向に直線状に延在する。
図1及び図5に示すように、第1金属セパレータ18の面18a、18bには、この第1金属セパレータ18の外周端部を周回して、第1シール部材(第1のシール部材)50が一体化される。第1シール部材50はセパレータ基材にゴム組成物を圧縮成型、注入成型、射出成型、トランスファー成型、ディッピング、コーティング又はスクリーン印刷により形成して硬化させることにより得られる。
第1シール部材50は、第1金属セパレータ18の面18aに一体化される第1平面部52と、前記第1金属セパレータ18の面18bに一体化される第2平面部54とを備える。第2平面部54は、第1平面部52よりも長尺に構成される。
図2及び図3に示すように、第1平面部52は、電解質膜・電極構造体16の外周端部から外部に離間した位置を周回する一方、第2平面部54は、カソード側電極40の所定の範囲にわたって重合する位置を周回する。図5に示すように、第1平面部52は、酸化剤ガス入口連通孔30a及び酸化剤ガス出口連通孔30bが酸化剤ガス流路42に連通して形成される一方、第2平面部54は、冷却媒体入口連通孔32aと冷却媒体出口連通孔32bとが連通して形成される。
第2金属セパレータ20の面20a、20bには、この第2金属セパレータ20の外周端部を周回して、第2シール部材(第2のシール部材)56が一体化される。この第2シール部材56は、第2金属セパレータ20の外周端部に近接して面20aに設けられる外側シール58aを備え、この外側シール58aから内方に所定の距離だけ離間して内側シール58bが設けられる。外側シール58a及び内側シール58bは、第2シール部材56のアノード側電極38に対向する一方の面に設けられる。
外側シール58a及び内側シール58bは、先端先細り形状(リップ形状)、台形状又は蒲鉾形状等、種々の形状が選択可能である。外側シール58aは、第1金属セパレータ18に設けられている第1平面部52に接触する一方、内側シール58bは、電解質膜・電極構造体16を構成する固体高分子電解質膜36に直接接触する。
図6に示すように、外側シール58aは、酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体出口連通孔32b、燃料ガス出口連通孔34b、燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体入口連通孔32a及び酸化剤ガス出口連通孔30bを囲繞する。内側シール58bは、燃料ガス流路44を囲繞するとともに、前記内側シール58bと外側シール58aとの間には、電解質膜・電極構造体16の外周端部が配置される。
第2金属セパレータ20の面20bには、外側シール58aに対応する外側シール(冷却媒体シール)58cと、内側シール58bに対応する内側シール58dとが設けられる(図7参照)。外側シール58c及び内側シール58dは、上記の外側シール58a及び内側シール58bと同様の形状を有している。
図6に示すように、外側シール58aは、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス流路42とを連通する入口流路機能部60と、酸化剤ガス出口連通孔30bと前記酸化剤ガス流路42とを連通する出口流路機能部62とを備える。
入口流路機能部60は、外側シール58aを矢印C方向に沿って断続的に切り欠くとともに、矢印B方向に延在する複数の受部64により構成される。各受部64間には、酸化剤ガス用の連通路が形成される。出口流路機能部62は、同様に外側シール58aを部分的に切り欠くとともに、矢印B方向に延在する複数の受部66を備える。受部66は、第1平面部52に接触して、各受部66間には酸化剤ガス用の連通路が形成される。
入口流路機能部60の受部64と外側シール58cのシール重合部68とは、第2金属セパレータ20の両面20a、20bで互いに重なり合っている。シール重合部68とは、第2金属セパレータ20を挟んで外側シール58aの受部64に重なり合う外側シール58cの一部分をいう。
出口流路機能部62は、上記の入口流路機能部60と同様に構成されており、第2金属セパレータ20の両面20a、20bで互いに重なり合う各受部64と外側シール58cのシール重合部70とは、積層方向の荷重に対して積層方向のシール変形量が略同一に設定される(図6参照)。
図7に示すように、第2金属セパレータ20の面20bには、冷却媒体入口連通孔32aと冷却媒体流路46とを連通する入口流路機能部72と、冷却媒体出口連通孔32bと前記冷却媒体流路46とを連通する出口流路機能部74とが設けられる。入口流路機能部72は、外側シール58c及び内側シール58dを構成して矢印C方向に断続的に設けられるとともに、矢印B方向に延在する複数の受部76を備える。出口流路機能部74は、同様に、外側シール58c及び内側シール58dを構成して矢印C方向に断続的に設けられるとともに、矢印B方向に延在する複数の受部78を備える。
入口流路機能部72は、面20aの外側シール58a及び内側シール58bを構成するシール重合部80a、80bと、第2金属セパレータ20を介装して重なり合っている。
同様に、出口流路機能部74を構成する各受部78は、図7に示すように、第2金属セパレータ20の両面20a、20bで外側シール58a及び内側シール58bのシール重合部82a、82bと重なり合っている。
図7に示すように、面20bには、燃料ガス入口連通孔34a及び燃料ガス出口連通孔34bの近傍に、入口流路機能部84及び出口流路機能部86が設けられる。入口流路機能部84は、矢印C方向に配列される複数の受部88を設ける一方、出口流路機能部86は、同様に矢印C方向に配列される複数の受部90を備える。
各受部88は、第2金属セパレータ20を挟んで外側シール58a及び内側シール58bのシール重合部92a、92bと重なり合っている。各受部90は、同様に第2金属セパレータ20を挟んで外側シール58a及び内側シール58bのシール重合部94a、94bと重なり合っている。
入口流路機能部84とシール重合部92a、92b及び出口流路機能部86とシール重合部94a、94bは、それぞれ積層方向の荷重に対して積層方向のシール変形量が略同一に設定され、具体的には、入口流路機能部72と同様の構成を有している。入口流路機能部84及び出口流路機能部86の近傍には、内側シール58dの外方に位置して、それぞれ複数の供給孔部96及び排出孔部98が形成される。供給孔部96と排出孔部98は、第2金属セパレータ20の面20aで内側シール58bの内方にかつ燃料ガス流路44の入口側と出口側とに貫通形成される(図6参照)。
なお、本実施形態では、第2金属セパレータ20の面20bに、冷却媒体シールとして外側シール58cが設けられているが、これに限定されるものではなく、第1金属セパレータ18の面18bに、前記冷却媒体シールを設けてもよい。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、下記例中の重量平均重合度又は重量平均分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)分析による分子量分布(重合度分布)測定におけるポリスチレン換算値である。
<プライマー組成物(1)>
下記成分(1)−1を100質量部、成分(1)−2を30質量部、成分(1)−3を5質量部、成分(1)−4を100質量部を500質量部のメチルエチルケトンに溶解して、プライマー組成物(1)を得た。このプライマー組成物の有効成分中のSi−H官能基量は0.0032mol/g、アルケニル基量は0.000096mol/gであった。
Figure 2009231272
成分(1)−4(シリコーンレジン)
[C65SiO3/2単位、CH3SiO3/2単位、(CH32SiO2/2単位からなる共重合体(フェニル基とメチル基との合計に対するフェニル基量:40モル%、OH基含有量:2.5質量%、全シロキサン単位に対するC65SiO3/2単位とCH3SiO3/2単位の合計の比率:40モル%)、重量平均分子量3,600]
<プライマー組成物(2)>
下記成分(2)−1を100質量部、成分(2)−2を50質量部、成分(2)−3を5質量部、成分(2)−4を200質量部及びテトラブチルチタネート0.5質量部を1,000質量部のトルエンに溶解して、プライマー組成物(2)を得た。
このプライマーの有効成分中のSi−H官能基量は0.0022mol/g、アルケニル基量は0.00016mol/gであった。
Figure 2009231272
成分(2)−4(シリコーンレジン)
[C65SiO3/2単位、CH3SiO3/2単位、(CH32SiO2/2単位からなる共重合体(フェニル基とメチル基との合計に対するフェニル基量:51モル%、OH基含有量:0.9質量%、全シロキサン単位に対するC65SiO3/2単位とCH3SiO3/2単位の合計の比率:45モル%)、重量平均分子量8,100]
<プライマー組成物(3)>
上記成分(1)−1を50質量部、成分(1)−2を30質量部、成分(1)−3を50質量部、成分(1)−4を200質量部を500質量部のメチルエチルケトンに溶解して、プライマー組成物(3)を得た。
このプライマー組成物の有効成分中のSi−H官能基量は0.0018mol/g、アルケニル基量は0.000070mol/gであった。
<シリコーンゴム組成物(1)>
両末端がジメチルビニルシロキシ基に封鎖された重量平均重合度が300であるジメチルポリシロキサン80質量部、比表面積が300m2/gであるヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル300)22質量部、ヘキサメチルジシラザン5質量部、ジビニルテトラメチルジシラザン0.2質量部、水2.0質量部を室温で30分混合後、150℃に昇温し3時間撹拌を続け、冷却した。更に、これに両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖された側鎖にビニル基を有する重量平均重合度が150であるジメチルポリシロキサン20質量部(ビニル基含有量0.00041mol/g)を混合後、3本ロールに1回通してシリコーンゴムベースを得た。このシリコーンゴムベース122質量部に、架橋剤として両末端及び側鎖にSi−H基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(重合度32、Si−H量0.0066mol/g)を3.7質量部[Si−H/アルケニル基=1.8]、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05質量部を添加し、15分撹拌を続け、更に白金触媒(Pt濃度1質量%)0.1質量部を混合し、シリコーンゴム組成物(1)を得た。
<シリコーンゴム組成物(2)>
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された側鎖にビニル基を有するジメチルポリシロキサン(ビニル基含有量0.00011mol/g、重量平均重合度520)70質量部、(CH33SiO1/2単位及びCH2=CH(CH32SiO1/2単位及びSiO2単位及び(CH32SiO単位からなる三次元網状構造の樹脂質共重合体[(CH33SiO1/2単位+CH2=CH(CH32SiO1/2単位]/SiO2単位=0.79、(CH32SiO単位含有率15質量%、ビニル基含有量=0.00022mol/g、重量平均分子量6,200]12質量部、比表面積が200m2/gであるヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル200)25質量部、ヘキサメチルジシラザン5質量部、水2.0質量部を室温で30分混合後、150℃に昇温し、3時間撹拌を続け、冷却後、両末端がジメチルビニルシロキシ基に封鎖された平均重合度が200であるジメチルポリシロキサン20質量部を配合し、3本ロールに1回通してシリコーンゴムベースを得た。このシリコーンゴムベース127質量部に、架橋剤として側鎖のみにSi−H基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(重合度20、Si−H量0.0044mol/g)を3.5質量部[Si−H/アルケニル基=1.2]、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05質量部を添加し、15分撹拌を続け、更に白金触媒(Pt濃度1質量%)0.1質量部を混合し、シリコーンゴム組成物(2)を得た。
(接着試験結果−1)
25mm×50mm×0.15mm(厚さ)の金属基材(SUS316)及び樹脂基材(PPS)を表面アセトンで洗浄、乾燥後、プライマー組成物(1)を刷毛で塗布した(有効成分の厚み5μm)。室温(25℃)で30分放置後、160℃のオーブンで1時間、焼付けを実施した。冷却後、この基材上の一部にシリコーンゴム組成物(1)を150℃×3分のプレス成形し、基材とゴムとが一体となった成形物を得た(ゴム層25mm×10mm×0.5mm(厚さ))。この一体成形物を剥がしてみたところ、金属基材も樹脂基材も100%ゴム凝集破壊となってしまった。この一体成形物を200℃×2時間オーブン内でポストキュアを実施し、硫酸水溶液(pH=2)に95℃×100時間浸漬した。取り出し後、水洗し、一体成形物を剥がしてみたところ、金属基材も樹脂基材も100%ゴム凝集破壊となった。
この時、プライマー組成物(1)とシリコーンゴム組成物(1)のSi−H官能基合計量は、0.00349mol/g、アルケニル基の合計量は0.00024mol/g、Si−H/アルケニル基=14.1であった。
(接着試験結果−2)
25mm×50mm×0.15mm(厚さ)の金属基材(SUS316)及び樹脂基材(PPS)を表面アセトンで洗浄、乾燥後、プライマー組成物(2)を刷毛で塗布した(有効成分の厚み5μm)。室温(25℃)で30分放置後、160℃のオーブンで1時間、焼付けを実施した。冷却後、この基材上の一部にシリコーンゴム組成物(2)を150℃×3分のプレス成形し、基材とゴムとが一体となった成形物を得た(25mm×10mm×0.5mm(ゴム厚さ))。この一体成形物を剥がしてみたところ、金属基材も樹脂基材も100%ゴム凝集破壊となってしまった。この一体成形物を200℃×2時間オーブン内でポストキュアを実施し、硫酸水溶液(pH=2)に95℃×100時間浸漬した。取り出し後、水洗し、一体成形物を剥がしてみたところ、金属基材も樹脂基材も100%ゴム凝集破壊となった。
この時、プライマー組成物(2)とシリコーンゴム組成物(2)のSi−H官能基合計量は、0.00232mol/g、アルケニル基の合計量は0.00026mol/g、Si−H/アルケニル基=8.8であった。
(接着試験結果−3)
25mm×50mm×0.15mm(厚さ)の金属基材(SUS316)及び樹脂基材(PPS)を表面アセトンで洗浄、乾燥後、プライマー組成物(3)を刷毛で塗布した(有効成分の厚み5μm)。室温(25℃)で30分放置後、160℃のオーブンで1時間、焼付けを実施した。冷却後、この基材上の一部にシリコーンゴム組成物(1)を150℃×3分のプレス成形し、基材とゴムとが一体となった成形物を得た(25mm×10mm×0.5mm(ゴム厚さ))。この一体成形物を剥がしてみたところ、金属基材とはゴム凝集破壊100%、樹脂基材とはゴム凝集破壊20〜30%であった。この一体成形物を200℃×2時間オーブン内でポストキュアを実施し、硫酸水溶液(pH=2)に95℃×100時間浸漬した。取り出し後、水洗し、一体成形物を剥がしてみたところ、金属基材も樹脂基材も容易に全面剥離してしまった。
この時、プライマー組成物(3)とシリコーンゴム組成物(1)のSi−H官能基合計量は、0.00202mol/g、アルケニル基の合計量は0.00084mol/g、Si−H/アルケニル基=2.4であった。
10 燃料電池
12 発電セル
16 電解質膜・電極構造体
18、20 金属セパレータ
30a 酸化剤ガス入口連通孔
30b 酸化剤ガス出口連通孔
32a 冷却媒体入口連通孔
32b 冷却媒体出口連通孔
34a 燃料ガス入口連通孔
34b 燃料ガス出口連通孔
36 固体高分子電解質膜
38 アノード側電極
40 カソード側電極
42 酸化剤ガス流路
44 燃料ガス流路
46 冷却媒体流路
50、56 シール部材
52、54 平面部
58a、58c 外側シール
58b、58d 内側シール
60、72、84 入口流路機能部
62、74、86 出口流路機能部
64、66、76、78、88、90 受部
68、70、80a、80b、82a、82b、92a、92b、94a、94b シール重合部
96 供給孔部
98 排出孔部

Claims (5)

  1. 基材の表面にプライマー層、更にその外側に弾性シールを有する燃料電池セパレータのシール用材料であって、プライマー層形成用材料が、Si−H官能基を有するプライマー組成物からなり、かつ弾性シール形成用材料が、アルケニル基及びSi−H官能基を含有する液状付加硬化型シリコーンゴム組成物であって、単位質量当たりのプライマー組成物及び液状付加硬化型シリコーンゴム組成物にそれぞれ含有するアルケニル基とSi−H官能基合計量のモル比が、5.0<(合計Si−H官能基量)/(合計アルケニル基含有量)<50.0の範囲であることを特徴とする燃料電池セパレータシール用材料。
  2. 液状付加硬化型シリコーンゴム組成物が、
    (A)一分子中に少なくとも2個の珪素原子と結合するアルケニル基を含有する液状オルガノポリシロキサン 100質量部、
    (B)一分子中に少なくとも3個のSi−H官能基を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.5〜20質量部、
    (C)比表面積が50〜400m2/gであるヒュームドシリカ 5〜30質量部、
    (D)付加反応触媒 触媒量
    を必須成分とし、かつ(A)成分中のアルケニル基と(B)成分中のSi−H官能基とのモル比が、0.8≦Si−H官能基/アルケニル基≦3.0の範囲である請求項1記載の燃料電池セパレータシール用材料。
  3. プライマー組成物が、
    (E)一分子中にエポキシ基、Si−H官能基及び芳香環をそれぞれ少なくとも1つ含む有機珪素化合物、
    (F)シリコーンレジン、
    (G)一分子中にアルケニル基を2個以上有する化合物
    を必須成分とする請求項1又は2記載の燃料電池セパレータシール用材料。
  4. プライマー組成物中のSi−H官能基の量が、溶剤を除く有効成分(105℃×3時間後の不揮発分)中に0.1〜10.0mmol/gの範囲である請求項1乃至3のいずれか1項記載の燃料電池セパレータシール用シリコーンゴム組成物とプライマー組成物との組合せ。
  5. 基材の表面にプライマー層、更にその外側に弾性シールを有する燃料電池セパレータであって、プライマー層が、請求項3記載のプライマー組成物の硬化物であり、弾性シールが請求項2記載のシリコーンゴム組成物の硬化物であることを特徴とする燃料電池セパレータ。
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