JP2003223903A - 燃料電池用金属セパレータおよびその製造方法 - Google Patents

燃料電池用金属セパレータおよびその製造方法

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JP2003223903A JP2002022698A JP2002022698A JP2003223903A JP 2003223903 A JP2003223903 A JP 2003223903A JP 2002022698 A JP2002022698 A JP 2002022698A JP 2002022698 A JP2002022698 A JP 2002022698A JP 2003223903 A JP2003223903 A JP 2003223903A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属板と樹脂とが厚みの増加を伴うことなく
一体に形成されて前記金属板の耐食性が向上され、かつ
単セル間の気密性を保持するリブ部を備えて構成された
燃料電池用金属セパレータ、およびこれを低コストで具
現する製造方法を提供する。 【解決手段】 燃料電池の単セル間の隔壁をなし、金属
板2と熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂の樹脂からなる
樹脂部3とを含み、金属板2の上下および左右の少なく
とも一方の周縁部が樹脂部3で一体成形された燃料電池
用金属セパレータ1であって、金属板2が、燃料電池の
燃料ガス、酸化ガス、または冷媒の各流路P1を有する
と共に、樹脂部3が、燃料ガス、酸化ガス、または冷媒
を通流するための各連通口4a〜4hを有して構成され
た燃料電池用金属セパレータ1として構成し、射出成形
によって金属板2と樹脂部3と一体に形成して製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池用金属セ
パレータおよびその製造方法に係り、特に、耐食性に優
れるとともに、形状の複雑化にも比較的容易に対応する
ことができ、しかも小型化や軽量化、あるいは製造工程
数の削減化が可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、水素を含む燃料ガスを燃料
電池の水素極側に供給するとともに、酸素を含む酸化ガ
スを燃料電池の酸素極側に供給して発電を行うものであ
る。このような燃料電池は、化学エネルギーを電気エネ
ルギーに直接変換するため、発電効率が高く、かつ有害
物質の排出量が極めて少ない点で注目されている。
【0003】従来の燃料電池として、例えば、図12
(b)に示すように、空気側セパレータSAと、水素側
セパレータSHと、膜電極接合体MEAとを含む単セル
を備え、図12(a)に示すように、このような単セル
が数百枚積層されたものが挙げられる。この空気側セパ
レータSAおよび水素側セパレータSHは各々、燃料電
池の燃料ガス、酸化ガス、および冷却水等の冷却液を分
断するとともに、単セル間に燃料ガス、酸化ガス、また
は冷却液を通流させる連通口が設けられ、膜電極接合体
MEAを間に介して互いに隣接したセパレータの連通口
と連通され、さらに、燃料ガスまたは酸化ガスを膜電極
接合体MEAの内部に導く燃料ガス通路および酸化ガス
通路、並びにこれらを冷却する冷却液を膜電極接合体M
EAに導く冷却液通路を具備して構成されている。
【0004】なお、前記酸素極の外側には、この酸素極
に酸化ガスとしての空気を通流するための空気通路が設
けられ、水素極の外側には、この水素極に燃料ガスとし
ての水素ガスを通流するための水素ガス通路が設けられ
ている。そして、前記空気通路の入口および出口は図示
しない空気供給装置に接続され、前記水素ガス通路の入
口および出口は図示しない水素供給装置に接続されてい
る。
【0005】また、膜電極接合体MEAには、高分子電
解質膜Mを挟んで、一対の酸素極(カソード極)と水素
極(アノード極)とを含む電極触媒層Cが設けられ、前
記酸素極、水素極には各々、酸素極側のガス拡散層D、
水素極側のガス拡散層Dが備えられている。
【0006】そして、ガス拡散層Dは、空気側セパレー
タSAおよび水素側セパレータSHの表面の前記空気通
路、水素ガス通路と接触して設けられ、電子を電極触媒
層Cと空気側セパレータSA、または水素側セパレータ
SHとの間で伝達させる機能、および各々で水素ガスお
よび空気を拡散させる機能を有しており、一般にカーボ
ン繊維で形成されている。
【0007】以上説明したように、空気側セパレータS
Aおよび水素側セパレータSHは、燃料ガス(水素ガ
ス)、酸化ガス(空気)および冷却液(冷却水)を分断
する機能を有するとともに、前記水素ガス通路、空気通
路および冷却液通路を備え、さらに電子伝達機能を有し
ている。このことから、燃料電池用セパレータには、良
好な電気伝導性、ガスの不透化性が要求される。さら
に、近年、このような燃料電池用セパレータには、高い
強度や軽量性、あるいは経済性が要求されるようになっ
てきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃料電池の
運転時には、前記カソード極側で水素ガスと酸素ガスと
が反応して水が生成されるが、前記高分子電解質膜M
(図12(b))を備えた低温型の燃料電池では、この
水はオフガスと一緒に混合されるので、この燃料電池に
備わるセパレータの連通口の内部で水の滞留が生じ易
い。このため、この燃料電池用セパレータが金属板で構
成されている場合には、このように滞留した水を通じて
この燃料電池を支持している構造体とこの金属板とが短
絡(液絡)して電解腐食が発生し易くなる。この電解腐
食は、特に前記金属板の縁部で生じ易く、金属板の開口
部を利用して連通口を形成すると、その縁部が腐食し易
くなる。このような電解腐食を抑制するために、従来、
例えば以下のような燃料電池用セパレータが提案されて
いる。
【0009】特開昭60−246568号公報には、カ
ーボン粉末にバインダとしてフェノール樹脂を添加した
混合物を所定形状の金型に充填し、黒鉛化しない温度で
加熱し、プレス成形して形成した燃料電池用セパレータ
が提案されている。
【0010】また、特開平8−222241号公報に
は、カーボン粉末にバインダとしてフェノール樹脂を添
加した混合物をこね合わせて成形し、これに焼成処理と
黒鉛化処理とを施して得られた黒鉛素材を所望の形状に
機械加工して形成した燃料電池用セパレータが提案され
ている。
【0011】さらに、特開平10−125337号公報
には、膨張黒鉛シートにフッ素樹脂やナイロン等を塗布
または含浸したものを所定形状の金型またはロールを用
いて加工して形成した燃料電池用セパレータが提案され
ている。
【0012】このようなカーボン系の材料を用いた従来
の燃料電池用セパレータ、およびその製造方法では、材
料費が高価であったり、加工や処理の費用が高価であっ
たりするため、このことが燃料電池の実用化の大きな弊
害となっている。一方、ステンレスやチタン系等の優れ
た耐食性を有する金属材料を用い、これらに金メッキ等
を施した金属素材も使用可能ではあるが、これらは軽量
性や加工性の面で不利であった。また、これらの金属材
料にメッキを施した際に、メッキ層にピンホールが発生
すると耐食性が低下するという問題点があった。
【0013】そこで、このような金属材料における問題
点を解決するべく、特開平11−129396号公報に
は、金属板をシリコーン樹脂で全面的に被覆した金属と
シリコーン樹脂との複合体で構成された燃料電池用セパ
レータが提案されている。しかし、前記金属とシリコー
ン樹脂との複合体で構成された燃料電池用セパレータで
は、金属板に被覆したシリコーン樹脂の厚みにより燃料
電池用セパレータの厚みが増加し、それに応じて燃料電
池のスタック構造が大きくなるという問題点があった。
【0014】前記問題点を解決するために、本発明は、
金属板と樹脂とが厚みの増加を伴うことなく一体に形成
されて前記金属板の耐食性が向上され、かつ単セル間の
気密性を保持するリブ部を備えて構成された燃料電池用
金属セパレータ、およびこれを低コストで具現する製造
方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、燃料電池の単セル間の隔壁をなすととも
に、前記単セル間に燃料電池の燃料ガス、酸化ガス、ま
たは冷却液を通流させる連通口を有する燃料電池用金属
セパレータであって、金属板の少なくとも一部の縁部に
重なる、または前記金属板との間にシール材を介在させ
るようにして、樹脂から構成される樹脂部を前記金属板
に一体に形成し、前記樹脂部に前記連通口を設けたこと
を特徴とする燃料電池用金属セパレータを提供する(請
求項1)。このように構成すれば、前記金属板の少なく
とも一部の縁部と、前記連通口を備えた樹脂部とが重な
る、または前記金属板と前記樹脂部との間にシール材を
介在させるようにして、前記金属板と前記樹脂部とが一
体に形成されているので、厚みの増加を伴うことなく、
前記燃料ガス、酸化ガス、または冷却液に対する耐食性
を向上させた燃料電池用金属セパレータが具現される。
特に、本発明にあっては、燃料電池用金属セパレータに
含まれる金属板の縁部が前記樹脂部で保護され、しかも
この樹脂部に前記連通口が備えられているので、この樹
脂部の連通口の内部に滞留した水を通じて、この燃料電
池を支持している構造体と、前記金属板とが短絡(液
絡)することにより生じ得る電解腐食を効果的に防止で
きることは特筆すべきことである。
【0016】また、本発明は、前記樹脂部に設けられた
前記連通口の周りには、シール材で構成されるリブ部が
射出成形により形成されたことを特徴とする燃料電池用
金属セパレータを提供する(請求項2)。このように構
成すれば、燃料電池の単セル間の気密性を保持するため
のリブ部が、前記金属板および前記樹脂部に射出成形を
施して形成されるので、製造工程が簡素化されてコスト
を抑えた燃料電池用金属セパレータが具現される。
【0017】また、前記樹脂部は熱可塑性樹脂で構成す
ることができる(請求項3)。このように構成すれば、
前記樹脂部の成形性を向上させることができるので、比
較的複雑な形状にも容易に対応することができる燃料電
池用金属セパレータが具現される。
【0018】さらに、前記樹脂部は、ポリフェニレンサ
ルファイドまたは液晶ポリマーで構成することができる
(請求項4)。このように構成すれば、前記樹脂部の成
形性をさらに向上させることができるとともに、前記樹
脂部の耐熱性、耐薬品性および絶縁性をさらに高めた燃
料電池用金属セパレータが具現される。
【0019】また、前記樹脂部は、熱硬化性樹脂で構成
してもよい(請求項5)。このように構成すれば、前記
樹脂部の耐熱性をより向上させた燃料電池用金属セパレ
ータが具現される。
【0020】さらに、前記樹脂部は、フェノール樹脂ま
たはエポキシ樹脂で構成することもできる(請求項
6)。このように構成すれば、前記樹脂部の耐熱性、耐
薬品性、接着性およびコストを調和させた燃料電池用金
属セパレータが具現される。
【0021】そして、前記課題を解決するために、本発
明は、前記請求項2に記載の燃料電池用金属セパレータ
の製造方法であって、(a1)前記金属板を樹脂部成形
用金型にセットし、この金型内に樹脂を射出して、前記
連通口を有する樹脂部を前記金属板に一体に形成し、金
属−樹脂複合板を形成する工程と、(a2)前記金属−
樹脂複合板の連通口の周りにプライマ層形成用の樹脂を
塗布してプライマ層を形成する工程と、(a3)プライ
マ層が形成された前記金属−樹脂複合板をリブ部成形用
金型にセットし、前記プライマ層の上にシール材を射出
してリブ部を形成する工程とを含むことを特徴とする燃
料電池用金属セパレータの製造方法を提供する(請求項
7)。なお、前記(a2)金属−樹脂複合板の連通口の
周りにプライマ層形成用の樹脂を塗布してプライマ層を
形成する工程では、前記樹脂部成形用金型に備わるノズ
ルによりプライマ層形成用の樹脂を噴霧して塗布するこ
とも可能である。この方法によれば、射出成形によっ
て、前記金属板と前記樹脂部とを厚みの増加を伴うこと
なく、比較的容易に一体に形成することができるので、
薄い形状で耐食性が向上された燃料電池用金属セパレー
タを、コストを抑えて製造することができる燃料電池用
金属セパレータの製造方法が具現される。
【0022】また、本発明は、前記請求項2に記載の燃
料電池用金属セパレータの製造方法であって、(b1)
前記連通口を有する樹脂部を形成する工程と、(b2)
シール成形用金型内に、前記金属板の縁部が、前記樹脂
部に重なるように前記金属板および前記樹脂部をセット
し、シール材を射出してリブ部を形成することにより、
前記金属板の縁部と前記樹脂部とが重なった部分をシー
ルするとともに接合する工程とを含むことを特徴とする
燃料電池用金属セパレータの製造方法を提供する(請求
項8)。この方法によれば、前記額縁状の樹脂部を予め
別体で作製して、前記金属板と前記樹脂部とを比較的容
易に、しかも厚みの増加を伴うことなく一体に形成する
ことができるので、薄い形状で耐食性が向上された燃料
電池用金属セパレータを、工程数を削減して製造するこ
とができる燃料電池用金属セパレータの製造方法が具現
される。
【0023】また、本発明は、前記燃料電池用金属セパ
レータの製造方法において、樹脂部を熱可塑性樹脂で形
成することができる(請求項9)。この方法によれば、
前記樹脂部の成形性を向上させることができる燃料電池
用金属セパレータの製造方法が具現される。
【0024】さらに、本発明は、前記燃料電池用金属セ
パレータの製造方法において、樹脂部をポリフェニレン
サルファイドまたは液晶ポリマーで形成することができ
る(請求項10)。この方法によれば、前記樹脂部の成
形性をさらに向上させるとともに、前記樹脂部の耐熱
性、耐薬品性および絶縁性をさらに高めることができる
燃料電池用金属セパレータの製造方法が具現される。
【0025】また、本発明は、前記燃料電池用金属セパ
レータの製造方法において、樹脂部を熱硬化性樹脂で形
成してもよい(請求項11)。この方法によれば、前記
樹脂部の耐熱性をより高めることができる燃料電池用金
属セパレータの製造方法が具現される。
【0026】さらに、本発明は、前記燃料電池用金属セ
パレータの製造方法において、樹脂部をフェノール樹脂
またはエポキシ樹脂で構成してもよい(請求項12)。
この方法によれば、前記樹脂部の耐熱性、耐薬品性、接
着性およびコストを調和させた燃料電池用金属セパレー
タの製造方法が具現される。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る燃料電池用金
属セパレータの実施の形態について詳細に説明する。本
発明は、図1(a)、(b)に1例を示すように、金属
板2の一部の縁部に樹脂で構成される樹脂部3が一体に
形成され、さらに、この樹脂部3には燃料電池の燃料ガ
ス、酸化ガス、または冷却液を通流させる連通口が備え
られ、そして金属板2と樹脂部3の上に気密シールとし
てのリブ部Q1が設けられた燃料電池用金属セパレータ
1として構成される。また、金属板2および樹脂部3
と、リブ部Q1との密着性を高めるべく、金属板2およ
び樹脂部3と、リブ部Q1との間にプライマ層R1を備
えることが好ましい。以下、本発明の構成で必要とされ
る条件について説明する。
【0028】[樹脂]本発明に係る燃料電池用金属セパ
レータの樹脂部を構成する樹脂は、前記燃料ガス、酸化
ガスまたは冷却水をはじめとする各種の冷却液に対して
安定であり、所要の耐熱性(例えば、成形後の耐熱温
度:80℃以上)を備えていることを必要とする。さら
に、この樹脂は、射出成形によって金属板と一体に形成
する際、前記樹脂部を所望の形状に成形できるように、
所定の温度で適度な流動性を有するとともに、燃料電池
の使用時に、前記金属板の膨張または収縮に追従して剥
離しないような柔軟性を備えていることを必要とする。
このような樹脂としては、ポリフェニレンサルファイド
(PPS)、液晶ポリマー、メタクリル樹脂、ナイロン
6等の従来公知の熱可塑性樹脂、またはフェノール樹
脂、エポキシ樹脂、各種の不飽和ポリエステル樹脂等の
従来公知の熱硬化性樹脂が挙げられる。
【0029】例えば、前記樹脂部を熱可塑性樹脂である
ポリフェニレンサルファイド(PPS)、または液晶ポ
リマーで構成すれば、前記樹脂部の成形性がより向上さ
れて比較的複雑な形状にも対応した燃料電池用金属セパ
レータが具現される。また、前記樹脂部を熱硬化性樹脂
であるフェノール樹脂、またはエポキシ樹脂で構成すれ
ば、この樹脂部の耐熱性、耐薬品性および絶縁性が向上
され、かつコストを満足させることができる燃料電池用
金属セパレータが具現される。
【0030】また、本発明に係る燃料電池用金属セパレ
ータの耐久性を一層高めたい場合には、熱硬化性樹脂を
用いるのが好ましく、特に、この樹脂部の耐熱性、耐薬
品性および接着性を向上させ、かつコストを満足させる
には、樹脂で構成される樹脂部をフェノール樹脂または
エポキシ樹脂で構成するのが好ましい。
【0031】[金属板]本発明で用いられる金属板は、
特に限定されるものではなく、薄肉化しても所要の強度
を確保して耐熱性に優れるとともに、前記燃料ガス、酸
化ガスまたは冷却液に対して化学的に安定なものであれ
ば使用することができる。このような金属板としては、
従来公知の各種の鋼板(JIS G3141に規定され
ているSPCC等)、ステンレス鋼板(JIS G43
05等に規定されているSUS430、SUS304
等)、チタン(例えば、純チタンJIS2種等)、アル
ミニウム(JIS H4000に規定されている100
0系)、またはアルミニウム合金(例えばJIS H4
100に規定されているAl−Mn系の5000系合
金)等が挙げられる。前記金属板として鋼板を用いる場
合には、従来公知の各種のめっき処理を施して所望の耐
食性を付与することが好ましい。
【0032】なお、本発明にあっては、前記金属板の少
なくとも一部の縁部に重なるように前記樹脂部が一体に
形成されているので、前記金属板の腐食が効果的に抑え
られる。このため、本発明では、従来の燃料電池用金属
セパレータに含まれる金属板よりも耐食性のグレードが
低い金属板を用いても、従来のものと同等以上の耐食性
を備えた燃料電池用金属セパレータを具現することがで
きる。
【0033】[リブ部]本発明に係る燃料電池用金属セ
パレータは、燃料電池の単セル間の隔壁を構成するもの
であり、この単セル間の気密性を保持するべく、例えば
図1(b)に示すように、前記樹脂部を貫通して設けた
前記燃料ガス、酸化ガス、または冷却液の各通路P1の
周囲部や、図1(a)、(b)に示すように、これらの
各種ガスまたは冷却液を通流させるための連通口4a〜
4hの周囲部等にシール材で構成されるリブ部Q1が配
置されている。また、このリブ部は、前記金属板2と前
記樹脂部3とが重なった部分をシールするとともに接合
する役割を果たすものである。
【0034】このリブ部Q1は、燃料電池(図12
(a))の内部で、膜電極接合体MEA(図12
(b))等での高温の状態や強い酸性の状態の下、およ
び冷却部で冷却水等の各種の冷却液が通流されている状
態の下で、水素ガス等の各種気体が漏洩しないような気
密性を適切に確保できる耐久性を備えていることが必要
である。本発明では、このようなリブ部を構成するシー
ル材は、特に限定されるものではなく、所要のガスの不
透過性、耐熱性、耐久性および適度な弾性を備えるとと
もに、射出成形により形成できるものであれば使用可能
である。このようなシール材としては、例えばシリコー
ン樹脂が挙げられる。このシリコーン樹脂は例えば、液
状のシリコーン樹脂である通常の付加型液状シリコーン
樹脂で二液タイプのものを使用することができ、その中
で、特に粘度が103〜104ポアズ(25℃)の樹脂が
好適である。また、このシリコーン樹脂に、必要に応じ
て微粉末状のシリカ、高熱伝導性の無機フィラー等を添
加して使用することもできる。
【0035】本発明で、このようなシリコーン樹脂を射
出成形用金型に射出する際の条件としては、気泡が発生
しない条件で適宜決定することができ、例えば、この金
型の温度を100℃〜300℃の範囲とし、その際のシ
リコーン樹脂の射出圧力を15MPa〜20MPa(1
50〜200kgf/cm2)の範囲とすることができ
る。さらに、本発明にあっては、前記リブ部と、前記金
属板および樹脂部との間で適切な密着性を確保するべ
く、前記金属板、または樹脂部で、前記リブ部が設けら
れる部位およびその縁部にプライマ層を設けることが好
ましい。
【0036】[プライマ層]本発明のプライマ層は、特
に限定されるものではなく、前記金属板および樹脂部の
両者に対して良好な塗布性(噴霧による塗布を含む。)
を有し、かつ前記リブ部を構成するシール材との密着性
が良好で、単セル間の気密性を適切に保持できるもので
あれば使用可能である。このようなプライマ層は、適度
な弾性を備えていることが望ましく、例えば、シリコー
ンレジン系や、シラン系のプライマで構成することがで
きる。
【0037】次に、本発明を、第1の実施形態から第5
の実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説
明で、構成が同じ部材は、同一番号を付して説明を省略
する。 (第1の実施形態)図1は本発明に係る第1の実施形態
の燃料電池用金属セパレータの構成を示す部分的模式図
であって、図1(a)は平面図であり、図1(b)は図
1(a)のA−A線断面図である。また、図2は本発明
に係る第1の実施形態の燃料電池用金属セパレータの製
造工程で、金属板と樹脂部とを一体に形成する工程と、
この金属板と樹脂部とが一体に形成されたものの所定部
にプライマ層とリブ部とを連続的に形成する際の概略を
示す図である。
【0038】本発明に係る第1の実施形態の燃料電池用
金属セパレータ1は、図1(a)に示すように、金属板
2の上下および左右の縁部が額縁状の樹脂で構成される
樹脂部3で形成され、金属板2と樹脂部3とが一体に形
成されたものである。そして、この第1の実施形態の燃
料電池用金属セパレータ1は、図12(a)で示した燃
料電池スタック100に含まれる単セル間の隔壁をなす
もの、例えば、図12(b)の空気側セパレータSA、
水素側セパレータSH等に相当するものである。
【0039】そして、この第1の実施形態の燃料電池用
金属セパレータ1に含まれる金属板2は、図1(b)に
示すように、燃料電池の燃料ガス、酸化ガス、または冷
却液の各通路P1を備えている。また、樹脂部3は、図
1(a)に示すように、前記燃料ガス、酸化ガス、また
は冷却液を通流するための各連通口4a、4b、4c、
4d、4e、4f、4g、4hを備えている。このよう
に、本発明にあっては、前記燃料ガス、酸化ガス、また
は冷却液を通流させるための連通口が樹脂で形成され
て、腐食の起点となり易い金属板2の縁部が樹脂で保護
されているので、この連通口の内部で水の滞留が生じ、
この滞留した水を通じてこの燃料電池を支持している構
造体とその燃料電池用金属セパレータに含まれる金属板
とが、たとえ短絡(液絡)しても、金属板2の電解腐食
が極力防止されるように構成されている。
【0040】また、図1(b)に示すように、本発明に
係る第1の実施形態の燃料電池用金属セパレータ1は、
金属板2と樹脂部3が厚みの増加を伴うことなく、一体
に形成されている。すなわち、本発明では、金属板2に
形成された通路P1における底部の外側部X1と通路P
1における頂部X2との垂直方向の距離(ここでは、こ
の距離を「金属板2の幅」という。)に対して、樹脂部
3の厚みをより薄くして形成されている。このように、
本発明に係る燃料電池用金属セパレータ1は、金属板2
の幅を越えないように金属板2と樹脂部3とが一体に形
成されて構成されるので、厚みの増加を伴うことなく高
い耐食性を有するものとなる。
【0041】さらに、図1(b)に示すように、金属板
2に設けられた通路P1および樹脂部3に設けられた連
通口4a〜4hの近傍部には各通路P1の仕切りとし
て、シール材で構成されるリブ部Q1が設けられて気密
性が確保され、燃料ガス、酸化ガス、または冷却液が漏
洩することなく各単セルに供給されるようになってい
る。本発明では、リブ部Q1と、金属板2または樹脂部
3との間に、密着性および接着性を高めるためのプライ
マ層R1が設けられることが好ましい。そして、本発明
にあっては、金属板2と樹脂部3とを一体に形成する工
程、ならびにプライマ層R1およびリブ部Q1を形成す
る工程が、射出成形により連続的に行われるようになっ
ている。したがって、本発明によれば、耐食性に優れた
燃料電池用金属セパレータを、厚みの増加を伴うことな
く、しかもコストを抑えて製造することができる。
【0042】なお、この第1の実施形態の燃料電池用金
属セパレータ1は、以下のようにして製造することがで
きる。図10の1例の製造工程のフローに示すように、
まず、所定の金属板2に通路P1(図1(b))を形成
し(S1)、この金属板2を樹脂部成形用金型(図示省
略)にセットして型締めし、この樹脂部成形用金型に備
えられたノズルから樹脂を射出することにより、金属板
2と樹脂部3とを一体に形成して金属−樹脂複合体を作
製する(S2)。次に、この金属−樹脂複合体をシール
材の射出成形用金型M1(図2)にセットして所定部に
プライマを塗布し、プライマ層R1を形成する(S
3)。引き続き、このシール材の射出成形用金型M1の
可動金型と固定金型とを型締めしてこのシール材の射出
成形用金型M1に備わるノズルN1からシール材を射出
し、リブ部Q1(図1(b))を形成する(S4)。本
発明では、このようにしてリブ部Q1の形成と同時に金
属板2と樹脂部3とをシールして接合し、本発明に係る
燃料電池用金属セパレータ1(図1(a))を製造する
ことができる。
【0043】なお、本発明に係る第1の実施形態にあっ
ては、図1(b)に示すように、樹脂部3が金属板2の
端面から両面に回り込んで形成されている。すなわち、
金属板2の端面を覆うように、コ字状に形成され、樹脂
部3が金属板2に対してより強固に密着されている。
【0044】(第2の実施形態)図3は本発明に係る第
2の実施形態の燃料電池用金属セパレータの構成を示す
部分的模式図であって、図3(a)は平面図であり、図
3(b)は図3(a)のB−B線断面図である。本発明
に係る第2の実施形態の燃料電池用金属セパレータ10
は、図3(a)に示すように、金属板20の上下および
左右の縁部が樹脂で構成される額縁状の樹脂部30で形
成され、金属板20と樹脂部30とが一体に形成されて
いる。
【0045】そして、この第2の実施形態の燃料電池用
金属セパレータ10に含まれる金属板20は、図3
(b)に示すように燃料電池の燃料ガス、酸化ガス、ま
たは冷却液の各通路P2を備えている。また、樹脂部3
0は、図1(a)に示すように前記燃料ガス、酸化ガ
ス、または冷却液を通流するための各連通口40a、4
0b、40c、40d、40e、40f、40g、40
hを備えている。なお、本発明に係る第2の実施形態に
あっては、図3(b)に示すように、樹脂部30の開口
部は、金属板20の外形に合わせて成形され、この開口
部の縁の一側面には、金属板20の一方の面を受けて位
置合わせすることができるようにフランジが突出して、
その断面形状が略L字状になっている。
【0046】この第2の実施形態における燃料電池用金
属セパレータは、以下のようにして製造することができ
る。図11の他の1例の製造工程のフローに示すよう
に、まず、所定の金属板20に通路P2(図3(b))
を形成する(S10)一方、所定の樹脂(例えば、シー
ト状の樹脂)に各連通口40a〜40h(図3(a)、
(b))を設けるなどの加工を施して樹脂部30を形成
する(S20)。次に、金属板20と樹脂部30とを、
前記第1の実施形態で用いたシール材の射出成形用金型
M1(図2)にセットして所定部にプライマを塗布し、
プライマ層R2(図3(b))を形成する(S30)。
続いて、前記シール材の射出成形用金型M1の可動金型
と固定金型とを型締めしてシール材を射出することによ
り、リブ部Q2(図3(a)、(b))を形成する(S
40)。本発明では、このようにしてリブ部Q2の形成
と同時に金属板20と樹脂部30とをシールして接合
し、金属−樹脂複合体を形成することができる。
【0047】すなわち、本発明では、図2に示すような
シール材の射出成形用金型M1と同様の金型に、前記の
予め通路P2(図3(b))が形成された金属板20
(図2の金属板2に対応する。)と、前記の予め各連通
口40a〜40hが形成された樹脂部30(図2の樹脂
部3に対応する。)とをセットしてこの金属板20と樹
脂部30の所定部にプライマを塗布し、プライマ層R2
を形成した後、引き続き、このシール材の射出成形用金
型M1(図2)に備えられたノズルN1からシール材を
射出してリブ部Q2を形成することによって、リブ部Q
2を形成すると同時に、金属板20と樹脂部30とをシ
ールするとともに接合して一体に形成して、本発明に係
る燃料電池用金属セパレータ10(図3(a))を製造
することができる。
【0048】(第3の実施形態)図4は本発明に係る第
3の実施形態の燃料電池用金属セパレータの構成を示す
部分的模式図であり、図4(a)は平面図であり、図4
(b)は図4(a)のC−C線断面図である。また、図
5はこの第3の実施形態の燃料電池用金属セパレータの
製造工程で、樹脂部と、気密シールを構成するプライマ
層とリブ部とを連続的に形成する際の概略を示す図であ
る。図4(a)に示すように、本発明に係る第3の実施
形態の燃料電池用金属セパレータ110は、金属板12
0の上下の縁部が樹脂で形成され、互いに独立した2つ
の部分で構成される樹脂部130で形成され、金属板1
20と樹脂部130とが一体に形成されている。
【0049】また、この第3の実施形態の燃料電池用金
属セパレータ110に含まれる金属板120は、図4
(b)に示すように、燃料電池の燃料ガス、酸化ガス、
または冷却液の各通路P3を備えている。そして、樹脂
部130は、図4(a)に示すように、前記燃料ガス、
酸化ガスまたは冷却液を通流するための各連通口140
a、140b、140c、140d、140e、140
fを備えている。
【0050】そして、この第3の実施形態における燃料
電池用金属セパレータは、以下のようにして製造するこ
とができる。図10の1例の工程フローに示すように、
まず、所定の金属板120に通路P3を形成し(S
1)、樹脂部成形用金型(図示省略)にセットして型締
めし、この樹脂部成形用金型に備えられたノズルから金
属板120の上下の縁部に樹脂を射出することにより、
金属板120と樹脂部130とを一体に形成して金属−
樹脂複合体を作製する(S2)。次に、この金属−樹脂
複合体をシール材の射出成形用金型M3(図5)にセッ
トして所定部にプライマを塗布し、プライマ層R3を形
成する(S3)。引き続き、シール材の射出成形用金型
M3の可動金型と固定金型とを型締めしてノズルN3か
らシール材を射出し、リブ部Q3を形成する(S4)。
なお、本発明に係る第3の実施形態にあっては、図4
(b)に示すように、樹脂部130が金属面120の端
面から両面に回り込んで形成されている。すなわち、金
属板120の端面を覆うように、コ字状に形成され、樹
脂部130が金属板120に対して強固に密着されてい
る。
【0051】このように構成された本発明に係る第3の
実施形態の燃料電池用金属セパレータ110は、金属板
120の上下の縁部に、互いに独立した2つの部分で構
成される樹脂部130が設けられているので、金属板2
の上下および左右の縁部に額縁状の樹脂部3を設けて構
成されている本発明に係る第1の実施形態、または金属
板20の上下および左右の縁部に額縁状の樹脂部30を
設けて構成されている本発明に係る第2の実施形態に比
べて、サイズを小さくすることができる。
【0052】(第4の実施形態)図6は本発明に係る第
4の実施形態の燃料電池用金属セパレータの構成を示す
部分的模式図であって、図6(a)は平面図であり、図
6(b)は図6(a)のD−D線断面図である。また、
図7はこの第3の実施形態の燃料電池用金属セパレータ
の製造工程で、樹脂部と、気密シールとしてのプライマ
層とリブ部とを連続的に形成する際の概略を示す図であ
る。本発明に係る第4の実施形態の燃料電池用金属セパ
レータ210は、図6(a)に示すように、所定の金属
板220の上下および左右の縁部が、互いに独立した4
つの部分で構成される樹脂部230で形成されるととも
に、金属板220の各頂点から燃料電池用金属セパレー
タ210の各頂点に向かう対角線方向に金属板220が
延びて形成され、さらに金属板220と樹脂部230と
が一体に形成されている。
【0053】そして、この第4の実施形態の燃料電池用
金属セパレータ210に含まれる金属板220は、図6
(b)に示すように、燃料電池の燃料ガス、酸化ガスま
たは冷却液の各通路P4を備えている。また、樹脂部2
30は、図6(a)に示すように、前記燃料ガス、酸化
ガスまたは冷却液を通流するための各連通口240a、
240b、240c、240d、240e、240f、
240g、240hを備えている。
【0054】そして、この第4の実施形態における燃料
電池用金属セパレータは、以下のようにして製造するこ
とができる。図10の1例の製造工程のフローに示すよ
うに、まず、所定の金属板220に通路P4(図6
(b))を形成し(S1)、この金属板220を樹脂部
成形用金型(図示省略)にセットして型締めし、この樹
脂部成形用金型に備えられたノズルから樹脂を射出する
ことにより、金属板220と樹脂部230とを一体に形
成して金属−樹脂複合体を作製する(S2)。次に、こ
の金属−樹脂複合体をシール材射出成形用金型M4(図
7)にセットして所定部にプライマを塗布し、プライマ
層R4を形成する(S3)。引き続き、このシール材の
射出成形用金型M4の可動金型と固定金型とを型締めし
てこのシール材の射出成形用金型M4に備わるノズルN
4からシール材を射出し、リブ部Q4(図6(b)参
照)を形成する(S4)。本発明では、このようにして
リブ部Q4の形成と同時に金属板220と樹脂部230
とをシールして接合し、金属−樹脂複合体を形成し、本
発明に係る燃料電池用金属セパレータ210(図6
(a))を形成することができる。
【0055】このように構成された本発明に係る第4の
実施形態の燃料電池用金属セパレータ210は、図6
(b)に示すように、樹脂部230が、金属面220の
端面から両面に回り込んで形成されているので、金属板
220の端面を覆うように、コ字状に形成され、樹脂部
230が金属板120に対して強固に密着されており、
さらに、金属板220から燃料電池用金属セパレータ2
10の対角線方向に金属板220が延びるとともに、こ
の金属板220の上下および左右の縁部を、樹脂で形成
され、互いに独立した4つの部分を含む樹脂部230と
して構成されている。その結果、この第4の実施形態の
燃料電池用金属セパレータ210は、比較的剛性が高い
ものとなる。
【0056】(第5の実施形態)図8は本発明に係る第
5の実施形態の燃料電池用金属セパレータの構成を示す
部分的模式図であって、図8(a)は平面図であり、図
8(b)は図8(a)のE−E線断面図である。また、
図9はこの第5の実施形態の燃料電池用金属セパレータ
の製造工程で、樹脂部と、気密シールとしてのプライマ
層とリブ部とを連続的に形成する際の概略を示す図であ
る。本発明に係る第5の実施形態の燃料電池用金属セパ
レータ310は、図8(a)に示すように、金属板32
0の上下および左右の縁部が額縁状の樹脂で構成される
樹脂部330で形成され、金属板320と樹脂部330
とが一体に形成されている。
【0057】また、この第5の実施形態の燃料電池用金
属セパレータ310に含まれる金属板320は、図8
(b)に示すように燃料電池の燃料ガス、酸化ガスまた
は冷却液の各通路P5を備えている。そして、樹脂部3
30は、図8(a)に示すように前記燃料ガス、酸化ガ
スまたは冷却液を通流するための各連通口340a、3
40b、340c、340d、340e、340f、3
40g、340hを備えている。さらに、図8(b)に
示すように、金属板320と樹脂部330との間には、
リブ部Q5が介在して一体に形成されている。本発明に
あっては、このように金属板と樹脂部との間にシール材
で構成されるリブ部を介在させて、金属板と樹脂部とを
接合して一体に形成することにより、燃料ガス、酸化ガ
ス、または冷却液の漏洩が極力防止される。
【0058】そして、この第5の実施形態の燃料電池用
金属セパレータ310は、以下のようにして製造するこ
とができる。図11の他の1例の製造工程のフローに示
すように、まず、所定の金属板320に通路P5(図8
(b))を形成する(S10)一方、所定の樹脂(例え
ば、シート状の樹脂)に各連通口340a〜340h
(図8(a)、(b))を設けるなどして加工を施し、
樹脂部330を形成する(S20)。次に、金属板32
0と樹脂部330とをシール材の射出成形用金型M5
(図9)にセットして所定部にプライマを塗布し、プラ
イマ層R5(図8(b))を形成する(S30)。引き
続き、シール材の射出成形用金型M5の可動金型と固定
金型とを型締めしてシール材を射出することにより、リ
ブ部Q5(図8(b))を形成する(S40)。本発明
では、このようにしてリブ部Q5の形成と同時に金属板
320と樹脂部330とをシールして接合し、本発明に
係る燃料電池用金属セパレータ310を製造することが
できる。
【0059】なお、本発明に係る第5の実施形態にあっ
ては、図8(b)に示すように、金属板320と樹脂部
330との間にシール材(またはシール材とプライマ層
R5の両方)が介在することにより、前記両者が接合さ
れて一体に形成されている。以上、本発明に好適な実施
の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形
態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想
に基づく限りにおいて適宜に変更することが可能であ
る。例えば、本発明に係る燃料電池用金属セパレータの
形状を略円形状とし、その樹脂部が略円形状の金属板の
一部の縁部に備えられて構成されてもよい。
【0060】
【実施例】次に、本発明に係る実施例1〜実施例5につ
いて、図面を参照しながら説明する。以下の実施例1〜
実施例5は、5種類の金属板(1050のアルミニウム
(JIS H4000)、Al−Mg系の5000系ア
ルミニウム合金(JISH4100)、SUS316
(JIS G4309)、SPCC(JIS G314
1)、またはJIS2種の純チタン)、および4種類の
樹脂部(熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂、エポキシ
樹脂、または熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルフ
ァイド(PPS)、液晶ポリマー)を用いることによ
り、それぞれ20種類ずつ、各n数を300として作製
した。また、以下の実施例1〜実施例5はいずれも、プ
ライマとして、信越シリコーン製 シリコーン系プライ
マ(2液混合タイプ)を用い、シール材としてシリコー
ンゴムを用い、このシリコーンゴムの射出圧力を17M
Paとし、リブ部を形成する際に用いるシール材の射出
成形用金型の温度を200℃に設定して作製した。な
お、前記のSPCCの表面には、予め導電性を阻害しな
いような金属でめっき処理を施すことにより、所望の耐
食性を付与した。
【0061】(実施例1)本発明に係る実施例1は、図
1に示すように、金属板2の上下および左右の周縁部
に、この金属板2の一部の縁部と重なるように、樹脂部
3を額縁形状に一体成形した燃料電池用金属セパレータ
1として構成されたものである。そして、図1(b)に
示すように、金属板2には、燃料ガス、酸化ガス、また
は冷却液の各通路P1が形成されるとともに、図1
(a)、(b)に示すように、樹脂部3には、燃料ガ
ス、酸化ガス、または冷却液を通流するための連通口4
a、4b、4c、4d、4e、4f、4g、4hが備え
られて構成されている。さらに、図1(b)に示すよう
に、樹脂部3は、金属板2の端面から両面に回り込んで
金属板2の端面を覆うようにコ字状に形成され、樹脂部
3が金属板2に対してより強固に密着されている。
【0062】この実施例1の燃料電池用金属セパレータ
1は、図10に示すような1例の工程フローに従って作
製されたものである。すなわち、まず、金属板2にプレ
ス加工を施して、前記燃料ガス、酸化ガス、または冷却
液の通路P1(図1(b))を形成し(S1)、続いて
この金属板2を樹脂部成形用金型(図示省略)にセット
して型締めし、この樹脂部成形用金型に備えられたノズ
ルから樹脂部形成用の樹脂を射出することにより、金属
板2と樹脂部3とを一体に形成して金属−樹脂複合体を
形成した(S2)。次に、この金属−樹脂複合体をシー
ル材の射出成形用金型M1(図2)にセットして、シー
ル材が塗布される金属板2と樹脂部3の各部位にプライ
マを塗布し、プライマ層R1(図1(b))を形成した
(S3)。引き続き、このシール材の射出成形用金型M
1の可動金型と固定金型とを型締めしてシール材の射出
成形用金型M1に備わるノズルN1からシール材を射出
し、プライマ層R1の上にリブ部Q1(図1(b))を
形成して(S4)、金属板2と樹脂部3とが一体成形さ
れた燃料電池用金属セパレータ1を作製した。
【0063】(実施例2)本発明に係る実施例2は、図
3に示すように、金属板20の上下および左右の周縁部
に、この金属板20の一部の縁部と重なるように、樹脂
部30を額縁形状に一体成形した燃料電池用金属セパレ
ータ10として構成されたものである。そして、図3
(b)に示すように、金属板20には、燃料ガス、酸化
ガス、または冷却液の通路P2が形成され、また図3
(a)、(b)に示すように、樹脂部30には、燃料ガ
ス、酸化ガス、または冷却液を通流するための連通口4
0a、40b、40c、40d、40e、40f、40
g、40hが形成されて構成されている。さらに、図3
(b)に示すように、樹脂部30の開口部は、金属板2
0の外形に合わせて成形され、この開口部の縁の一側面
には、金属板20の一方の面を受けて位置合わせするこ
とができるようにフランジが突出して、その断面形状が
略L字状になっている。
【0064】この実施例2の燃料電池用金属セパレータ
10は、図11に示すような他の1例の工程フローに従
って作製されたものである。すなわち、まず、金属板2
0にプレス加工を施して、前記燃料ガス、酸化ガス、ま
たは冷却液の通路P2(図3(b))を形成する(S1
0)一方、シート状の樹脂に各連通口40a〜40h
(図3(a)、(b))を設けるなどして加工を施し、
樹脂部30を形成した(S20)。次に、このように形
成された金属板20と樹脂部30とを、前記の実施例1
を作製する際に用いたシール材の射出成形用金型M1
(図2)にセットして、シール材が塗布される金属板2
0と樹脂部30の各部位にプライマを塗布し、プライマ
層R2(図3(b))を形成した(S30)。続いて、
前記シール材の射出成形用金型M1の可動金型と固定金
型とを型締めしてシール材の射出成形用金型M1に備わ
るノズルN1からシール材を射出し、プライマ層R2の
上にリブ部Q2(図3(b))を形成して(S40)、
金属板20と樹脂部30とが一体成形された燃料電池用
金属セパレータ10を作製した。
【0065】(実施例3)本発明に係る実施例3は、図
4に示すように、金属板120の上下の周縁部に、この
金属板120の一部の縁部と重なるように、互いに独立
した2つの樹脂部130を一体成形した燃料電池用金属
セパレータ110として構成されたものである。そし
て、図4(b)に示すように、金属板120には、燃料
ガス、酸化ガス、または冷却液の各通路P3が形成され
ている。また、樹脂部130には、燃料ガス、酸化ガ
ス、または冷却液を通流するための連通口140a、1
40b、140c、140d、140e、140f、1
40g、140hが備えられて構成されている。さら
に、図4(b)に示すように、樹脂部130が、金属面
120の端面から両面に回り込んで形成されている。す
なわち、金属板120の端面を覆うように、コ字状に形
成され、樹脂部130が金属板120に対して強固に密
着されている。
【0066】この実施例3の燃料電池用金属セパレータ
110は、図10に示すような1例の工程フローに従っ
て作製されたものである。すなわち、まず、耐食性を付
与するべく、金属板120にプレス加工を施して、前記
燃料ガス、酸化ガス、または冷却液の各通路P3(図4
(b))を形成し(S1)、続いてこの金属板120を
樹脂部成形用金型(図示省略)にセットして型締めし、
この樹脂部成形用金型に備えられたノズルから樹脂部形
成用の樹脂を射出することにより、金属板120と樹脂
部130とを一体に形成して金属−樹脂複合体を作製し
た(S2)。次に、この金属−樹脂複合体をシール材の
射出成形用金型M3(図5)にセットして、シール材が
塗布される金属板120と樹脂部130の部位にプライ
マを塗布してプライマ層R3を形成した(S3)。続い
て、前記シール材の射出成形用金型M3の可動金型と固
定金型とを型締めしてシール材の射出成形用金型M3に
備わるノズルN3からシール材を射出し、プライマ層R
3の上にリブ部Q3(図4(b))を形成して(S
4)、金属板120と樹脂部130とが一体成形された
燃料電池用金属セパレータ110を作製した。
【0067】(実施例4)本発明に係る実施例4は、図
6示すように、金属板220の各頂点から燃料電池用金
属セパレータ210の各頂点に向かう対角線方向に金属
板220が延びて形成され、この金属板220の上下お
よび左右の周縁部に、金属板220の一部の縁部と重な
るように、互いに独立した4つの樹脂部230を一体成
形した燃料電池用金属セパレータ210として構成され
たものである。そして、図6(b)に示すように、金属
板220には、燃料ガス、酸化ガス、または冷却液の各
通路P4が形成されている。また、樹脂部230には、
燃料ガス、酸化ガス、または冷却液を通流するための連
通口240a、240b、240c、240d、240
e、240f、240g、240hが備えられて構成さ
れている。さらに、図6(b)に示すように、樹脂部2
30が、金属面220の端面から両面に回り込んで形成
されている。すなわち、金属板220の端面を覆うよう
に、コ字状に形成され、樹脂部230が金属板120に
対して強固に密着されている。
【0068】この実施例4の燃料電池用金属セパレータ
210は、図10に示すような工程フローに従って作製
されたものである。すなわち、まず、金属板220にプ
レス加工を施して、前記燃料ガス、酸化ガス、または冷
却液の各通路P4(図6(b))を形成し(S1)、続
いてこの金属板220を樹脂部成形用金型(図示省略)
にセットして型締めし、この樹脂部成形用金型に備えら
れたノズルから樹脂部形成用の樹脂を射出することによ
り、金属板220と樹脂部230とを一体に形成し、金
属−樹脂複合体を作製した(S2)。次に、この金属−
樹脂複合体をシール材の射出成形用金型M4(図7)に
セットして、シール材が塗布される金属板220と樹脂
部230の所定部にプライマを塗布してプライマ層R4
を形成した(S3)。続いて、前記シール材の射出成形
用金型M3の可動金型と固定金型とを型締めしてシール
材の射出成形用金型M3に備わるノズルN3からシール
材を射出し、このプライマ層R4の上にリブ部Q4(図
6(b))を形成して(S4)、金属板220と樹脂部
230とが一体成形された燃料電池用金属セパレータ2
10を作製した。
【0069】このように構成された本発明に係る実施例
4の燃料電池用金属セパレータ210は、図6(b)に
示すように、樹脂部230が、金属面220の端面から
両面に回り込んで形成されているので、金属板220の
端面を覆うように、コ字状に形成され、樹脂部230が
金属板120に対して強固に密着されており、さらに、
金属板220から燃料電池用金属セパレータ210の対
角線方向に金属板220が延びるとともに、この金属板
220の上下および左右の縁部を、樹脂で形成され、互
いに独立した4つの部分を含む樹脂部230として構成
されている。その結果、この実施例4の燃料電池用金属
セパレータ210は、前記の実施例1〜実施例3、およ
び次の実施例5に比べて剛性が高いものとなった。
【0070】(実施例5)本発明に係る実施例5は、図
8に示すように、金属板320の上下および左右の周縁
部で、この金属板320との間にシール材から構成され
るリブ部Q5を介在させて、樹脂部330を額縁形状に
一体成形した燃料電池用金属セパレータ310として構
成されたものである。そして、図8(b)に示すよう
に、金属板320には、燃料ガス、酸化ガス、または冷
却液の各通路P5が形成されている。また、樹脂部33
0には、燃料ガス、酸化ガス、または冷却液を通流する
ための連通口340a、340b、340c、340
d、340e、340f、340g、340hが備えら
れて構成されている。
【0071】この実施例5の燃料電池用金属セパレータ
310は、図11に示すような工程フローに従って作製
されたものである。すなわち、まず、図8に示すよう
に、金属板320にプレス加工を施して、前記燃料ガ
ス、酸化ガス、または冷却液の各通路P5(図8
(b))を形成する(S10)一方、シート状の樹脂に
各連通口340a〜340h(図8(a)、(b))を
設けるなどして加工を施し、樹脂部330を形成した
(S20)。次に、このように形成された金属板320
と樹脂部330とを、シール材の射出成形用金型M5
(図9)にセットして、シール材が塗布される金属板3
20と樹脂部330の各部位にプライマを塗布し、プラ
イマ層R5(図8(b))を形成した(S30)。続い
て、前記シール材の射出成形用金型M5の可動金型と固
定金型とを型締めしてシール材の射出成形用金型M5に
備わるノズルN5からシール材を射出し、プライマ層R
5の上にリブ部Q5(図8(b))を形成して(S4
0)、金属板320と樹脂部330とが一体成形された
燃料電池用金属セパレータ310を作製した。
【0072】以上、説明した本発明に係る実施例1〜5
の燃料電池用金属セパレータはいずれも、前記金属板の
上下および左右の少なくとも一方が、この金属板の少な
くとも一部の縁部に重なる、またはこの金属板との間に
シール材を介在させるようにして、樹脂から構成される
樹脂部で一体に形成され、この樹脂部に、燃料ガス、酸
化ガス、または冷却液を通流するための連通口を備えて
構成されているので、この連通口に水が滞留しても前記
金属板の端部がこの水を通じて燃料電池を支持している
構造体と短絡することを防止でき、その結果、前記金属
板の電解腐食を極力抑えられて耐食性に優れたものであ
ることが確認された。
【0073】そして、これら本発明に係る実施例1〜5
の燃料電池用金属セパレータを、燃料電池に適用してテ
ストしたところ、これら実施例1〜5の燃料電池用金属
セパレータはいずれも、燃料電池の性能を阻害するこな
く、従来のカーボン系の材料やステンレスやチタン系の
金属材料単独で構成された燃料電池用セパレータと比べ
て同等以上の耐久性を有していることが確認された。ま
た、これら実施例1〜5の燃料電池用金属セパレータ
は、コストが従来のものよりも低く抑えられ、さらに、
薄い形状を有するので、燃料電池のスタック構造、ひい
ては燃料電池本体の大きさを従来のものに比べて10〜
20%程度小さくすることができる効果をもたらした。
なお、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもので
はなく、本発明の技術的思想に基づく限りにおいて適宜
変更することが可能である。例えば、本発明に係る燃料
電池用金属セパレータにあっては、樹脂部の形態が、額
縁形状や、2つまたは4つの互いに分離独立した構造の
みならず、各種の形状を適宜採用することが可能であ
る。
【0074】
【発明の効果】以上説明した通りに構成される本発明に
よれば、以下の効果を奏する。すなわち、本発明に係る
請求項1によれば、前記金属板と前記樹脂部とが厚みの
増加を伴うことなく一体に形成されているので、薄い形
状で、前記燃料ガス、酸化ガスまたは冷却水等の冷却液
に対する耐食性を向上させた燃料電池用金属セパレータ
を提供することができる。
【0075】本発明に係る請求項2によれば、燃料電池
の単セル間の気密性を保持するリブ部が、前記金属板お
よび前記樹脂部に射出成形を施して形成されるので、製
造工程の数を削減してコストが抑えられた燃料電池用金
属セパレータを提供することができる。
【0076】また、本発明に係る請求項3によれば、前
記樹脂部の成形性を向上させることができるので、比較
的複雑な形状にも容易に対応できる燃料電池用金属セパ
レータを提供することができる。さらに、本発明に係る
請求項4によれば、前記樹脂部の成形性を向上させると
ともに、前記樹脂部の耐熱性、耐薬品性および絶縁性を
さらに高めた燃料電池用金属セパレータを提供すること
ができる。
【0077】また、本発明に係る請求項5によれば、前
記樹脂部の耐熱性がさらに一段と高められた燃料電池用
金属セパレータを提供することができる。そして、本発
明に係る請求項6によれば、前記樹脂部の耐熱性とコス
トとを調和させた燃料電池用金属セパレータを提供する
ことができる。
【0078】本発明に係る請求項7によれば、射出成形
により、前記金属板と前記樹脂部とを厚みの増加を伴う
ことなく比較的容易に一体に形成できるので、薄い形状
で耐食性が向上された燃料電池用金属セパレータを、コ
ストを抑えて製造できる燃料電池用金属セパレータの製
造方法を提供することができる。
【0079】本発明に係る請求項8によれば、前記額縁
状の樹脂部を予め別体で作製し、前記金属板と前記樹脂
部とを厚みの増加を伴うことなく、比較的容易に一体に
形成できるので、薄い形状で耐食性が向上された燃料電
池用金属セパレータを、工程数を削減して製造できる燃
料電池用金属セパレータの製造方法を提供することがで
きる。
【0080】本発明に係る請求項9によれば、前記樹脂
部の成形性を向上させる燃料電池用金属セパレータの製
造方法を提供することができる。本発明に係る請求項1
0によれば、前記樹脂部の耐熱性、耐薬品性および絶縁
性を向上させる燃料電池用金属セパレータの製造方法を
提供することができる。
【0081】そして、本発明に係る請求項11によれ
ば、前記樹脂部の耐熱性をより高める燃料電池用金属セ
パレータの製造方法を提供することができる。本発明に
係る請求項12によれば、前記樹脂部の耐熱性およびコ
ストを調和させた燃料電池用金属セパレータの製造方法
を提供することができる。
【0082】本発明に係る燃料電池用金属セパレータ
は、金属板の縁部が前記樹脂部で保護されているので、
この樹脂部の連通口の内部に滞留した水を通じて、この
燃料電池を支持している構造体と前記金属板とが短絡
(液絡)して生じる電解腐食を極力防止することがで
き、その結果、耐食性が顕著に向上したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の燃料電池用金属
セパレータの構成を示す部分的模式図であって、図1
(a)は平面図であり、図1(b)は図1(a)のA−
A線断面図である。
【図2】図1に示す第1の実施形態および図3に示す第
2の実施形態の燃料電池用金属セパレータを作製する際
に用いられる射出成形用金型の構成を示す模式的な断面
図である。
【図3】本発明に係る第2の実施形態の燃料電池用金属
セパレータの構成を示す部分的模式図であって、図3
(a)は平面図であり、図3(b)は図3(a)のB−
B線断面図である。
【図4】本発明に係る第3の実施形態の燃料電池用金属
セパレータの構成を示す部分的模式図であって、図4
(a)は平面図であり、図4(b)は図4(a)のC−
C線断面図である。
【図5】図4に示す第3の実施形態の燃料電池用金属セ
パレータを作製する際に用いられる射出成形用金型の構
成を示す模式的な断面図である。
【図6】本発明に係る第4の実施形態の燃料電池用金属
セパレータの構成を示す部分的模式図であって、図6
(a)は平面図であり、図6(b)は図6(a)のD−
D線断面図である。
【図7】図6に示す第4の実施形態の燃料電池用金属セ
パレータを作製する際に用いられる射出成形用金型の構
成を示す模式的な断面図である。
【図8】本発明に係る第5の実施形態の燃料電池用金属
セパレータの構成を示す部分的模式図であって、図8
(a)は平面図であり、図8(b)は図8(a)のE−
E線断面図である。
【図9】図8に示す第5の実施形態の燃料電池用金属セ
パレータを作製する際に用いられる射出成形用金型の構
成を示す模式的な断面図である。
【図10】本発明に係る燃料電池用金属セパレータを製
造する際の1例の工程フローである。
【図11】本発明に係る燃料電池用金属セパレータを製
造する際の他の1例の工程フローである。
【図12】従来の1例の燃料電池の構成を示す模式図で
あって、図12(a)は燃料電池のスタック構造を示
し、図12(b)はこの燃料電池に含まれる単セルを示
す。
【符号の説明】
1 第1の実施形態の燃料電池用金属セパレータ 2、20、120、220、320 金属板 3、30、130、230、330 樹脂部 4a〜4h、40a〜40h、140a〜140f、2
40a〜240h、340a〜340h、 連通口 10 第2の実施形態の燃料電池用金属セパレータ 100 燃料電池スタック 110 第3の実施形態の燃料電池用金属セパレータ 210 第4の実施形態の燃料電池用金属セパレータ 310 第5の実施形態の燃料電池用金属セパレータ D ガス拡散層 M1、M3、M4、M5 シール材の射出成形用金型 N1、N3、N4、N5 ノズル P1、P2、P3、P4、P5 燃料ガス(水素ガ
ス)、酸化ガス(空気)または冷却液(冷却水)の通路 Q1、Q2、Q3、Q4、Q5 リブ部 R1、R2、R3、R4、R5 プライマ層 MEA 膜電極接合体 SA 空気側セパレータ SH 水素側セパレータ X1 通路Pn(n=1、2、3、4、5)における谷
の底部の外側部 X2 通路Pn(n=1、2、3、4、5)における頂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 英明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 西山 忠志 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 木村 実基彦 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番1号 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 河内 慎弥 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番1号 ホン ダエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA06 BB02 BB04 CC03 CX07 EE02 EE18

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池の単セル間の隔壁をなすととも
    に、前記単セル間に燃料電池の燃料ガス、酸化ガス、ま
    たは冷却液を通流させる連通口を有する燃料電池用金属
    セパレータであって、 金属板の少なくとも一部の縁部に重なる、または前記金
    属板との間にシール材を介在させるようにして、樹脂か
    ら構成される樹脂部を前記金属板に一体に形成し、前記
    樹脂部に前記連通口を設けたことを特徴とする燃料電池
    用金属セパレータ。
  2. 【請求項2】 前記樹脂部に設けられた前記連通口の周
    りには、シール材で構成されるリブ部が射出成形により
    形成されたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池
    用金属セパレータ。
  3. 【請求項3】 前記樹脂部は、熱可塑性樹脂で構成され
    たことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃
    料電池用金属セパレータ。
  4. 【請求項4】 前記樹脂部は、ポリフェニレンサルファ
    イドまたは液晶ポリマーで構成されたことを特徴とする
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池
    用金属セパレータ。
  5. 【請求項5】 前記樹脂部は、熱硬化性樹脂で構成され
    たことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃
    料電池用金属セパレータ。
  6. 【請求項6】 前記樹脂部は、フェノール樹脂またはエ
    ポキシ樹脂で構成されたことを特徴とする請求項1、請
    求項2および請求項5のいずれか1項に記載の燃料電池
    用金属セパレータ。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の燃料電池用金属セパレ
    ータの製造方法であって、(a1)前記金属板を樹脂部
    成形用金型にセットし、この金型内に樹脂を射出して、
    前記連通口を有する樹脂部を前記金属板に一体に形成
    し、金属−樹脂複合板を形成する工程と、(a2)前記
    金属−樹脂複合板の連通口の周りにプライマ層形成用の
    樹脂を塗布してプライマ層を形成する工程と、(a3)
    前記プライマ層が形成された前記金属−樹脂複合板をリ
    ブ部成形用金型にセットし、前記プライマ層の上にシー
    ル材を射出してリブ部を形成する工程と、を含むことを
    特徴とする燃料電池用金属セパレータの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載の燃料電池用金属セパレ
    ータの製造方法であって、(b1)前記連通口を有する
    樹脂部を形成する工程と、(b2)シール成形用金型内
    に、前記金属板の縁部が、前記樹脂部に重なるように前
    記金属板および前記樹脂部をセットし、シール材を射出
    してリブ部を形成することにより、前記金属板の縁部と
    前記樹脂部とが重なった部分をシールするとともに接合
    する工程と、を含むことを特徴とする燃料電池用金属セ
    パレータの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記樹脂部は、熱可塑性樹脂で形成する
    ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の燃料
    電池用金属セパレータの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記樹脂部は、ポリフェニレンサルフ
    ァイドまたは液晶ポリマーで形成することを特徴とする
    請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の燃料電池
    用金属セパレータの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記樹脂部は、熱硬化性樹脂で形成す
    ることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の燃
    料電池用金属セパレータの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記樹脂部は、フェノール樹脂または
    エポキシ樹脂で形成することを特徴とする請求項7、請
    求項8および請求項11のいずれか1項に記載の燃料電
    池用金属セパレータの製造方法。
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