JP2009228454A - ベーンポンプ - Google Patents

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Masaaki Nishikata
政昭 西方
Takeshi Kusakabe
毅 日下部
Etsuo Matsuki
悦夫 松木
Tsukasa Hojo
司 法上
Masaki Nagano
正樹 長野
Ken Yamamoto
山本  憲
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Abstract

【課題】弾性体によってベーンを径外側に付勢するタイプで、当該ベーンとケーシングとの径外側の摺接面における面圧を軽減することが可能なベーンポンプを得る。
【解決手段】ベーン8、ならびにリング3のベーン8に対して径外側となる部分に、相互に反発しあう磁化部36,37を設けた。このため、磁化部36,37同士が相互に近接し対向して反発しあうため、ベーン8からリング3の内周面3aに作用する力(ベーン8と内周面3aとの摺接部分での面圧)を軽減して、内周面3aが摩耗するのを抑制することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ベーンポンプに関する。
従来のベーンポンプとして、回転部に、回転軸に対して放射状に伸びて径外方向に開口する複数のスリットを形成し、各スリットにベーンを突没可能に収容するとともに弾性的な圧縮反力によって当該ベーンを径外方向に付勢する弾性体としてのコイルスプリングを収容したベーンポンプが知られている(例えば特許文献1)。
特開昭62−291488号公報
この種のベーンポンプでは、ベーンの回転位置に応じてコイルスプリングの圧縮量、すなわち当該コイルスプリングの圧縮反力が増減することになる。したがって、ベーンがコイルスプリングの圧縮反力の大きい回転位置にあるときには、当該ベーンとケーシングとの摺接面(外周側の摺接面)の面圧が高くなり、当該回転位置でケーシングの摩耗が部分的に促進されて、振動や騒音の一因となったり、吐出効率の低下につながったりする虞があった。
そこで、本発明は、弾性体によってベーンを径外側に付勢するタイプで、当該ベーンとケーシングとの径外側の摺接面における面圧を軽減することが可能なベーンポンプを得ることを目的とする。
請求項1の発明にあっては、ケーシング内で回転する回転部の基体部に当該回転部の回転軸に対して放射状に伸びて径外方向に開口する複数のスリットを形成し、各スリットにはベーンを突没可能に収容するとともに弾性的な圧縮反力によって当該ベーンを径外方向に付勢する弾性体を収容し、ケーシング内で上記基体部の周囲に形成された環状室を上記複数のベーンで区画して複数のポンプ室を形成し、回転部を回転させることで上記ポンプ室の容積を周期的に増減させて当該ポンプ室に吸入した流体を吐出するように構成したベーンポンプにおいて、ベーン、ならびにケーシングのベーンに対して径外側となる部分に、相互に反発しあう磁化部を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明にあっては、上記ケーシングには、回転方向に沿って複数の磁化部を配置したことを特徴とする。
請求項3の発明にあっては、上記ケーシングには、上記ベーンを付勢する弾性体の圧縮量が大きくなる回転位置ほど磁化部同士の反発力が大きくなるように、強さの異なる複数の磁化部を配置したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、磁化部同士の反発によってベーンとケーシングとの径外側の摺接面における面圧を軽減することができる。
請求項2の発明によれば、回転方向に沿う複数の位置でベーンとケーシングとの径外側の摺接面における面圧を軽減することができる。
請求項3の発明によれば、ベーンとケーシングとの径外側の摺接面における面圧を回転方向に均一化することができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態にかかるベーンポンプの回転軸と直交する断面での断面図、また、図2は、ベーンポンプの分解斜視図、図3は、ベーンおよびケーシングにおける磁石の配置を模式的に示す平面図である。なお、以下では、便宜上、図2の上側を回転軸Axの軸方向一方側、下側を軸方向他方側とする。
まずは、図1を参照して、ベーンポンプ1の作動流体の吸入および吐出に関わる構成について説明する。
本実施形態にかかるベーンポンプ1では、図1に示すように、ケーシング2内で、円環状のリング3の略円筒状の内周面3aと回転軸Axを中心に回転する回転部4の略円柱状の基体部5の外周面5aとの間に、作動流体(液体)を収容する環状室6が形成されている。環状室6の幅wは、回転軸Axの周方向に沿って変化している。本実施形態では、内周面3aの中心Cと回転軸Axとを平行にずらして、リング3の内周面3aと回転部4の基体部5とを偏心させてある。このため、環状室6の幅wは、図1の右端の位置で最小となり、当該右端の位置から時計回り方向に徐々に拡がって左端の位置で最大となり、当該左端の位置から右端の位置に向けて時計回り方向に徐々に狭まって最小となっている。
基体部5には、回転部4の回転軸Axに対して放射状に伸びて径外方向に開口する複数(本実施形態では4つ)のスリット7が形成されており、各スリット7には略角棒状または略帯板状のベーン8が突没可能に収容されるとともに、当該ベーン8を径外側に付勢する弾性体としてのコイルスプリング35が収容されている。コイルスプリング35は、スリット7内でベーン8の径内側となる領域で、ベーン8とスリット7の奥壁との間に挟み込まれる状態で配置されており、ベーン8のストロークに応じて当該ベーン8に対して弾性的な圧縮反力を付与するものである。
したがって、ベーン8は、回転部4の回転に伴って生じる遠心力とコイルスプリング35の圧縮反力とによって、スリット7内で径外方向に付勢される。このため、ベーン8は内周面3aと摺接しながら回転部4とともに回転することになる。
環状室6は、周方向に一定のピッチで配置された複数のベーン8によって、同数(本実施形態では4つ)のポンプ室9に区画されている。回転部4およびベーン8の回転に伴い、ポンプ室9の容積は、環状室6の幅wの変化に従って変化することになる。すなわち、各ポンプ室9の容積は、図1の右端の位置で最小となっている。そして、回転部4の回転方向RD(図1の時計回り方向)への回転に伴って漸増し、左端の位置で最大となる。その位置からさらに回転部4が時計回り方向に回転すると、ポンプ室9の容積は漸減し、右端の位置で最小となる。つまり、本実施形態では、回転部4の1周回のうち図1の下半分の区間でポンプ室9の容積が拡大し、上半分の区間でポンプ室9の容積が縮小する。このため、リング3の内周面3aおよびケーシング2(第1のケーシング10)に、ポンプ室9の容積が拡大する区間に臨ませて吸入開口11を設けるとともに、ポンプ室9の容積が縮小する区間に臨ませて吐出開口12を設けてある。吸入開口11は、第1のケーシング10の側面上に突設された吸入パイプ13内の吸入通路14と連通し、吐出開口12は、吸入パイプ13と平行に突設された吐出パイプ15内の吐出通路16と連通している。
したがって、図1において、回転部4が回転方向RDに回転すると、隣接する2枚のベーン8によって区画されるポンプ室9は、右端の位置から容積を拡大させながら左端の位置まで移動する。このため、吸入通路14から吸入開口11を介してポンプ室9内に作動流体が流入する。そして、ポンプ室9は、左端の位置から容積を縮小しながら右端の位置まで移動する。このため、当該ポンプ室9から吐出開口12を介して吐出通路16に作動流体が流出する。複数のポンプ室9についてこのような作動流体の流入および流出が順次行われ、以て、ベーンポンプ1による連続的な作動流体の吸入および吐出が実現されている。
次に、図1および図2を参照して、本実施形態にかかるベーンポンプ1の各部の構成を詳細に説明する。
図2に示すように、回転部4の基体部5に形成されたスリット7は、軸方向他方側で、底壁部17によって塞がれており、ベーン8は、この底壁部17と摺接しながらスリット7内を往復動するようになっている。なお、底壁部17には、スリット7の径内側に連通する連通孔17a(図1参照)が形成されており、この連通孔17aを介してスリット7内に、底壁部17の裏側(軸方向他方側)から作動流体の与圧が導入されるようになっている。
底壁部17は、回転軸Axを中心とし当該回転軸Axと直交する円板状に形成されており、基体部5の外周面5aより外側までフランジ状に張り出している。そして、この底壁部17の外周縁に、略円筒状のスカート部18が突設されている。スカート部18は、回転軸Axと同心となっており、基体部5から離間する側(軸方向他方側)に向けて略一定の厚みで突出している。
このスカート部18は、回転部4を駆動するモータ19の回転子(ロータ)として機能するものであり、コイルの巻回されたステータコア20の周方向に沿ってN極S極が交互に着磁された着磁部18aを含んでいる。スカート部18のうち少なくとも着磁部18aとして機能する部分は、磁性材料によって構成される。この場合、スカート部18のうちティース20aに対向する部分のみを磁性材料(例えばフェライト磁石やサマリウムコバルト磁石等の硬磁性材料)によって構成してもよいし、スカート部18全体を磁性材料によって構成しても良いし、回転部4全体を磁性材料によって構成してもよい。この場合、樹脂材料に磁性材料からなる粉状や粒状の磁性フィラーを混合して、回転部4やスカート部18を成形することも可能である。
また、図1および図2に示すように、基体部5の外周面5aは一定のピッチで径内方向に凹設され、これにより羽根部5bが形成されている。この羽根部5bは、基体部5(回転部4)とともに回転し、吐出開口12と対峙するときにポンプ室9からの作動流体の排出性能を高めている。
また、基体部5(回転部4)の中央部には、シャフト21を回転自在に支持する軸受部(図示せず)が固定されている。そして、回転部4は、ケーシング2によって形成される内部空間内で回転軸Ax回りに回転するように構成されている。本実施形態では、ケーシング2は、軸方向一方側(図2の上側)に位置する第1のケーシング10と、軸方向他方側(図2の下側)に位置する第2のケーシング23と、環状室6の外周面(リング3の内周面3a)を形成するリング3と、を備えている。
リング3は、環状室6の外周面を形成する筒状部3bと、筒状部3bの軸方向他方側から回転軸Axの径外方向に張り出すフランジ部3cとを備え、さらに、吸入通路14および吐出通路16の側壁の一部を成すリブ3dを備えている。本実施形態では、円板環状のフランジ部3cから回転軸Axの軸方向に筒状部3bとリブ3dとが略同じ高さで立設された形状となっている。
このリング3は、図2に示すように、第1のケーシング10の下面側に形成された凹部(図示せず)内に収容される。すなわち、この凹部は、リング3の筒状部3bとリブ3dを嵌合する形状に凹設されている。また、リング3のフランジ部3cの外周部3eは、その凹部の反対側で第2のケーシング23の環状壁部23aと接触しており、この部分が第1のケーシング10と第2のケーシング23とによって挟持されることで、リング3が回転軸Axの軸方向に固定されている。
第2のケーシング23には、回転部4のスカート部18を収容する略円環状の凹部23bと、回転部4の軸受部(図示せず)のうち第2のケーシング23側(軸方向他方側、図2の下側)に突出する部分を収容する凹部23cとが形成されている。
凹部23bの外周にある環状壁部23aより径外側の領域は、第1のケーシング10との当接面となる。この当接面には、Oリング34用の溝部23dを略円環状に形成し、この溝部23d内に装着したOリング34によって、第1のケーシング10と第2のケーシング23との境界部分でのシールを確保してある。
凹部23cの底壁部と、第1のケーシング10との間にはシャフト21が架設され、このシャフト21の中心が回転軸Axとなっている。シャフト21は、回転部4の中心に設けた軸受部(図示せず)を貫通し、当該軸受部を回転自在に支持している。
また、図2に示すように、凹部23bと凹部23cとの間には、回転部4の反対側(軸方向他方側、図2の下側)から回転部4側に向けて突設された環状の突起部23fが形成されており、この突起部23fの裏側となる環状の凹部(図示せず)内にモータ19をなすステータコア20が収容されている。
ステータコア20は、図2に示すように、基板24の表面24aの中央に取り付けられており、回転軸Axと同心で中央に位置する円筒部20bと、円筒部20bから放射状に伸びてコイルが巻回された複数のティース20aとを備えている。
そして、基板24のステータコア20を設けた表面24aに、各種電子部品(図示せず)が実装され、モータ19の駆動回路やその他の回路が形成されている。本実施形態では、基板24に形成された駆動回路によって各ティース20aに巻回されたコイルの通電状態を適宜に切り替えてティース20aの外周部分における極性を切り替え、これにより、ティース20aに対して径外方向に対向する着磁部18a(スカート部18)に周方向の推力を与え、以て、回転部4を回転させるようになっている。よって、第2のケーシング23のうち、少なくとも、ステータコア20(ティース20a)の外周部とスカート部18との間に介在する隔壁部23gは、透磁性を有するものとする必要がある。このため、隔壁部23gあるいは第2のケーシング23の全体が、透磁性を有する材料(例えばステンレススチールや、樹脂材料等)で形成される。
基板24は、第2のケーシング23の下面側に形成された凹部(図示せず)を塞ぐようにして取り付けられており、さらに、基板24を、基板カバー25によって、回転部4の反対側(軸方向他方側)から覆ってある。基板カバー25には、基板24との間に電子部品を配置する間隔を確保するため、突条25aを設けてある。
第1のケーシング10および第2のケーシング23は、いずれも回転軸Axに沿う軸方向視で略正方形状の外形状を呈している。そして、これらケーシング10,23の四隅に、これらを締結するねじ26の貫通孔10a,23kを形成してある。これら貫通孔10a,23kにねじ26を挿通してナット27を螺結し、基板カバー25を貼り付けることで、ベーンポンプ1が組み立てられる。
なお、ベーンポンプ1をなす上記各構成部品の材料や製造方法は、上述した着磁性や透磁性の他、耐摩耗性、耐食性、耐膨潤性、成形性、部品精度等を考慮して適宜に選択される。
また、本実施形態では、回転部4に、その回転に伴って上記回転軸Axの軸方向一方側(図2では上側)への流体力を発生させる流体力発生部28としての傾斜面28Aを設け、回転部4を、底壁部17を設けた側と反対側に位置する第1のケーシング10に押し付けるようにしている。傾斜面28Aは、回転方向RDの手前側から先方側にかけて軸方向他方側(図2で下側)から一方側(同上側)に向けて傾斜して設定してある。このため、回転部4の回転に伴ってこの傾斜面28Aに当たった作動流体は、回転部4に上方向に向かう流体力を作用させ、軸方向一方側(図2の上側)に押し上げることになる。
かかる軸方向一方側に向けて作用する流体力(推力)を受けながら回転する回転部4を摺動可能に支持するため、第1のケーシング10には、スラスト支持部(図示せず)を設けてある。また、軸受部の軸方向他方側にもワッシャ30を介在させてある。
そして、本実施形態では、図3に示すように、ベーン8の径外側(突没方向突出側)の端部に磁化部37を設ける一方、ケーシング2としてのリング3の内周面3aに沿って磁化部36を複数配置し、これら磁化部36,37のN極同士が相互に反発するようにしてある。したがって、磁化部36,37同士の反発によって、ベーン8からベーン8の径外側の摺接面としての内周面3aに作用する力Fを軽減することができる。
さらに、本実施形態では、リング3に、ベーン8を付勢する弾性体としてのコイルスプリング35の圧縮量が大きくなる回転位置ほど磁化部36,37同士の反発力が大きくなるように、強さの異なる複数の磁化部36を配置している。図3から明らかとなるように、コイルスプリング35の全長Lは、図3の下側ほど長く、図3の上側ほど短くなっているため、当該コイルスプリング35の圧縮量は、図3の下側ほど小さく、上側ほど大きくなる。コイルスプリング35の圧縮量が大きいほど、ベーン8から内周面3aに作用する力Fが大きくなるから、本実施形態では、コイルスプリング35の圧縮量が大きい位置ほど磁化部36の磁力を大きく設定することで、面圧の均一化を図っている。つまり、(位置Paの磁力)>(位置Pbの磁力)>(位置Pcの磁力)>(位置Pdの磁力)となるように、強さの異なる磁化部36を配置してある。具体的には、コイルスプリング35の自然長をLn、各回転位置におけるコイルスプリング35の全長(L)をLp、各回転位置で磁化部36,37間に作用する磁力(反発力)をMpとしたときに、Mp=Cm×(Ln−Lp)+Mcとなるように、磁化部36の強さを選定すればよい(ただし、Cm,Mc:係数)。このとき、係数Cmは、コイルスプリング35のバネ定数に応じて適宜に設定し、係数Mcは、遠心力の大きさに応じて適宜に設定するのが好適である。
なお、磁化部36,37は永久磁石を埋設したものとしてもよいし、部分的に着磁させたものとしてもよい。また、S極同士が相互に反発するようにしてもよい。また、図4に示すように、ケーシング2(リング3A)に、電磁石としての磁化部36Aを設けてもよい。
以上の本実施形態では、ベーン8、ならびにリング3のベーン8に対して径外側となる部分に、相互に反発しあう磁化部36,37を設けた。このため、磁化部36,37同士が相互に近接し対向して反発しあうため、ベーン8からリング3の内周面3aに作用する力(ベーン8と内周面3aとの摺接部分での面圧)を軽減して、内周面3aが摩耗するのを抑制することができ、ひいては、振動や騒音の一因となったり、吐出効率が低下したりするのを抑制することができる。
また、本実施形態では、ケーシング2としてのリング3に、回転方向RDに沿って複数の磁化部36を配置した。このため、内周面3aの回転方向RDに沿う複数の位置でベーン8から内周面3aに作用する力を軽減して、内周面3aのより広い領域で摩耗を抑制することができる。
また、本実施形態では、ケーシング2としてのリング3に、ベーン8を付勢するコイルスプリング35の圧縮量が大きくなる回転位置ほど磁化部36,37同士の反発力が大きくなるように、強さの異なる複数の磁化部36を配置した。このため、ベーン8から内周面3aに作用する力を回転方向RDに均一化することができ、ひいては、ベーン8と内周面3aとのフリクションを回転方向RDに均一化して、より安定した回転状態を得ることができる。また、これに伴って振動や騒音をより一層低減することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば磁化部の数や位置は適宜に変更することが可能である。また、コイルスプリング以外の弾性体(ゴム部材等)を用いることもできる。
本発明の一実施形態にかかるベーンポンプの回転軸と直交する断面での断面図である。 本発明の一実施形態にかかるベーンポンプの分解斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるベーンポンプに含まれるベーンおよびケーシングにおける磁石の配置を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態の変形例にかかるベーンポンプに含まれるベーンおよびケーシングにおける磁石の配置を模式的に示す平面図である。
符号の説明
Ax 回転軸
RD 回転方向
1 ベーンポンプ
2 ケーシング
3 リング(ケーシング)
3a 内周面
4 回転部
5 基体部
6 環状室
7 スリット
8 ベーン
9 ポンプ室
35 コイルスプリング(弾性体)
36,36A,37 磁化部

Claims (3)

  1. ケーシング内で回転する回転部の基体部に当該回転部の回転軸に対して放射状に伸びて径外方向に開口する複数のスリットを形成し、各スリットにはベーンを突没可能に収容するとともに弾性的な圧縮反力によって当該ベーンを径外方向に付勢する弾性体を収容し、ケーシング内で前記基体部の周囲に形成された環状室を前記複数のベーンで区画して複数のポンプ室を形成し、回転部を回転させることで前記ポンプ室の容積を周期的に増減させて当該ポンプ室に吸入した流体を吐出するように構成したベーンポンプにおいて、
    ベーン、ならびにケーシングのベーンに対して径外側となる部分に、相互に反発しあう磁化部を設けたことを特徴とするベーンポンプ。
  2. 前記ケーシングには、回転方向に沿って複数の磁化部を配置したことを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 前記ケーシングには、前記ベーンを付勢する弾性体の圧縮量が大きくなる回転位置ほど磁化部同士の反発力が大きくなるように、強さの異なる複数の磁化部を配置したことを特徴とする請求項2に記載のベーンポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016096340A1 (de) * 2014-12-18 2016-06-23 Magna Powertrain Bad Homburg GmbH Vakuumpumpe und verfahren zum betrieb der vakuumpumpe

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