JP4636108B2 - ベーンポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、ベーンポンプに関する。
従来のベーンポンプと同様の構成を有するロータリ式圧縮機として、特許文献1に開示されるものが知られている。特許文献1に開示されるロータリ式圧縮機では、回転部の回転軸方向に積層されたケーシング構成部材によって略一定高さの扁平なスペースが形成され、このスペース内に、円柱状の回転部と、当該回転部に放射状に形成されたスリットに突没可能に挿入されたベーンとが、収容されている。回転部を回転させると、ベーンによって区画される複数のポンプ室の容積がそれぞれ周期的に増減し、これにより、各ポンプ室に流体が吸入されて吐出されるようになっている。
特開昭64−77783号公報
上記特許文献1の構成では、回転部やベーンの厚み寸法に対して収容される空間の高さ寸法が大きい場合には、回転部やベーンが軸方向に往復動し、振動が大きくなって騒音が生じたり、摩耗が促進されたり、リークが大きくなってポンプ効率が低下する等の問題が生じる虞がある。これらの問題は、回転部やベーンの厚み寸法と空間の高さ寸法とを個々に計測し、組み合わせる部品を選択すれば抑制することができるが、そうすると、組み付けに手間がかかってしまう。
そこで、本発明は、回転部やベーンの軸方向の往復動を低減することが可能なベーンポンプを得ることを目的とする。
請求項1の発明にあっては、ケーシング内で回転する回転部の基体部に当該回転部の回転軸に対して放射状に伸びて径外方向に開口する複数のスリットを形成し、各スリットにベーンを突没可能に収容し、ケーシング内で上記基体部の周囲に形成された環状室を上記複数のベーンで区画して複数のポンプ室を形成し、回転部を回転させることで上記ポンプ室の容積を周期的に増減させて当該ポンプ室に吸入した流体を吐出するように構成したベーンポンプにおいて、上記回転部および上記ケーシングのうち少なくともいずれか一方に、当該回転部の回転に伴って上記回転軸の軸方向一方側への流体力を発生させる流体力発生部を設け、上記回転部に、上記ベーンに対して上記回転軸の軸方向他方側に配置されて当該ベーンと摺接するガイド壁部を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明にあっては、上記軸方向一方側への流体力を受けながら回転する上記回転部を摺動可能に上記ケーシングに支持させるスラスト支持部を設け、上記スラスト支持部の摺動部分の直径を上記基体部の直径より小さくしたことを特徴とする。
請求項3の発明にあっては、上記流体力発生部は、上記回転部に設けられ、当該回転部の回転方向に対して傾斜する傾斜面であることを特徴とする。
請求項4の発明にあっては、上記流体力発生部は、上記回転部に設けられ、当該回転部の回転に伴う流体の相対流が当たる翼部であることを特徴とする。
請求項5の発明にあっては、上記流体力発生部は、上記回転部に設けられ、当該上記回転軸回りに周回する螺旋状の突条または凹溝であることを特徴とする。
請求項6の発明にあっては、上記流体力発生部は、上記ケーシングに設けられ、上記回転部との対向部分に当該回転部に向けて突設された突起部であることを特徴とする。
請求項7の発明にあっては、上記回転部は、回転軸と略同心で上記軸方向他方側に向けて突出する略筒状のスカート部を含み、上記スカート部と上記ケーシングとの間に略筒状の隙間を形成したことを特徴とする。
請求項8の発明にあっては、上記スカート部に設けた着磁部と、当該スカート部の径内側に配置したコイルを含むステータコアとを、上記回転部の回転軸の径方向に間隔をあけて対向配置させたモータを備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、回転部の回転に伴って発生させた流体力により、回転部をケーシング内で上記軸方向一方側に押し付けることができる。このため、回転部がケーシング内で軸方向に往復動するのを抑制することができる。
また、ガイド壁部によってベーンが軸方向に往復動可能な範囲を狭くすることができる。
請求項2の発明によれば、回転部とケーシングとが軸方向一方側で摺動する領域の面積をより小さくして、摺動抵抗が増大するのを抑制することができる。
請求項3の発明によれば、回転部に傾斜面を形成することで、流体力発生部を比較的簡素な構成として得ることができる。
請求項4の発明によれば、回転部に翼部を設けることで、より確実に流体力を発生させることができる。
請求項5の発明によれば、回転部に螺旋状の突条または溝部を形成することで、流体力発生部を比較的簡素な構成として得ることができる。
請求項6の発明によれば、ケーシングに突起部を設けることで、流体力発生部を比較的簡素な構成として得ることができる。
請求項7の発明によれば、スカート部の外周または内周に軸方向に所要の長さを有する筒状の隙間(環状隙間)を形成することができるため、当該隙間の長さおよびクリアランスを適宜に設定することにより、回転部の軸方向他方側の部分とケーシングとの間における作動流体のリーク流量を低減することができる。また、当該隙間は回転軸と同心となるため、回転部が軸方向一方側に移動した場合においても、当該隙間の長さを確保して、リーク流量の低減効果を得ることができる。
請求項8の発明によれば、筒状の隙間を形成するスカート部の形状を有効に利用してモータの着磁部を設けることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施形態および複数の変形例には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素については、重複する説明を省略し、共通の符号を付与することとする。
(第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態にかかるベーンポンプの回転軸と直交する断面での断面図、図2は、ベーンポンプの回転軸を含む断面での断面図、図3は、ベーンポンプの分解斜視図、図4は、図2の一部の拡大図、図5は、ベーンポンプに含まれる回転部を示す側面図である。なお、以下では、便宜上、図2,図3,図4の上側を回転軸Axの軸方向一方側、下側を軸方向他方側とする。
まずは、図1を参照して、ベーンポンプ1の作動流体の吸入および吐出に関わる構成について説明する。
本実施形態にかかるベーンポンプ1では、図1に示すように、ケーシング2内で、円環状のリング3の略円筒状の内周面3aと回転軸Axを中心に回転する回転部4の略円柱状の基体部5の外周面5aとの間に、作動流体(液体)を収容する環状室6が形成されている。環状室6の幅wは、回転軸Axの周方向に沿って変化している。本実施形態では、内周面3aの中心Cと回転軸Axとを平行にずらして、リング3の内周面3aと回転部4の基体部5とを偏心させてある。このため、環状室6の幅wは、図1の右端の位置で最小となり、当該右端の位置から時計回り方向に徐々に拡がって左端の位置で最大となり、当該左端の位置から右端の位置に向けて時計回り方向に徐々に狭まって最小となっている。
基体部5には、回転部4の回転軸Axに対して放射状に伸びて径外方向に開口する複数(本実施形態では4つ)のスリット7が形成されており、各スリット7には略角棒状または略帯板状のベーン8が突没可能に収容されている。ベーン8は、回転部4の回転に伴って生じる遠心力とスリット7内の回転軸Ax側に導入される作動流体の与圧によって、スリット7内で径外方向に付勢されている。このため、ベーン8は内周面3aと摺接しながら回転部4とともに回転することになる。
環状室6は、周方向に一定のピッチで配置された複数のベーン8によって、同数(本実施形態では4つ)のポンプ室9に区画されている。回転部4およびベーン8の回転に伴い、ポンプ室9の容積は、環状室6の幅wの変化に従って変化することになる。すなわち、各ポンプ室9の容積は、図1の右端の位置で最小となっている。そして、回転部4の回転方向RD(図1の時計回り方向)への回転に伴って漸増し、左端の位置で最大となる。その位置からさらに回転部4が時計回り方向に回転すると、ポンプ室9の容積は漸減し、右端の位置で最小となる。つまり、本実施形態では、回転部4の1周回のうち図1の下半分の区間でポンプ室9の容積が拡大し、上半分の区間でポンプ室9の容積が縮小する。このため、リング3の内周面3aおよびケーシング2(第1のケーシング10)に、ポンプ室9の容積が拡大する区間に臨ませて吸入開口11を設けるとともに、ポンプ室9の容積が縮小する区間に臨ませて吐出開口12を設けてある。吸入開口11は、第1のケーシング10の側面上に突設された吸入パイプ13内の吸入通路14と連通し、吐出開口12は、吸入パイプ13と平行に突設された吐出パイプ15内の吐出通路16と連通している。
したがって、図1において、回転部4が回転方向RDに回転すると、隣接する2枚のベーン8によって区画されるポンプ室9は、右端の位置から容積を拡大させながら左端の位置まで移動する。このため、吸入通路14から吸入開口11を介してポンプ室9内に作動流体が流入する。そして、ポンプ室9は、左端の位置から容積を縮小しながら右端の位置まで移動する。このため、当該ポンプ室9から吐出開口12を介して吐出通路16に作動流体が流出する。複数のポンプ室9についてこのような作動流体の流入および流出が順次行われ、以て、ベーンポンプ1による連続的な作動流体の吸入および吐出が実現されている。
次に、図1〜図5を参照して、本実施形態にかかるベーンポンプ1の各部の構成を詳細に説明する。
図2に示すように、回転部4の基体部5に形成されたスリット7は、軸方向他方側で、底壁部17によって塞がれており、ベーン8は、この底壁部17と摺接しながらスリット7内を往復動するようになっている。すなわち、本実施形態では、この底壁部17がガイド壁部に相当するものである。なお、底壁部17には、スリット7の径内側に連通する連通孔17aが形成されており、この連通孔17aを介してスリット7内に、底壁部17の裏側(軸方向他方側)から作動流体の与圧が導入されるようになっている。この与圧は、吐出圧と吸入圧の中間の圧力となっている。
底壁部17は、回転軸Axを中心とし当該回転軸Axと直交する円板状に形成されており、基体部5の外周面5aより外側までフランジ状に張り出している。そして、この底壁部17の外周縁に、略円筒状のスカート部18が突設されている。スカート部18は、回転軸Axと同心となっており、基体部5から離間する側(軸方向他方側)に向けて略一定の厚みで突出している。
このスカート部18は、回転部4を駆動するモータ19の回転子(ロータ)として機能するものであり、コイルの巻回されたステータコア20のティース20aに対応して周方向に沿ってN極S極が交互に着磁された着磁部18aを含んでいる。スカート部18のうち少なくとも着磁部18aとして機能する部分は、磁性材料によって構成される。この場合、スカート部18のうちティース20aに対向する部分のみを磁性材料(例えばフェライト磁石やサマリウムコバルト磁石等の硬磁性材料)によって構成してもよいし、スカート部18全体を磁性材料によって構成しても良いし、回転部4全体を磁性材料によって構成してもよい。この場合、樹脂材料に磁性材料からなる粉状や粒状の磁性フィラーを混合して、回転部4やスカート部18を成形することも可能である。
また、図1,図3に示すように、基体部5の外周面5aは一定のピッチで径内方向に凹設され、これにより羽根部5bが形成されている。この羽根部5bは、基体部5(回転部4)とともに回転し、吸入開口11と対峙するときにはポンプ室9への作動流体の吸入性能を高めるとともに、吐出開口12と対峙するときにはポンプ室9からの作動流体の排出性能を高めている。
また、図2に示すように、基体部5(回転部4)の中央部には、シャフト21を回転自在に支持する軸受部22が固定されている。この軸受部22は、メタルブッシュ等の滑り軸受としてもよいし、ニードルベアリング等の転がり軸受としてもよい。
そして、回転部4は、ケーシング2によって形成される内部空間2a(図2参照)内で回転軸Ax回りに回転するように構成されている。本実施形態では、ケーシング2は、軸方向一方側(図2および図3の上側)に位置する第1のケーシング10と、軸方向他方側(図2および図3の下側)に位置する第2のケーシング23と、環状室6の外周面(リング3の内周面3a)を形成するリング3と、を備えている。
リング3は、図3にも示すように、環状室6の外周面を形成する筒状部3bと、筒状部3bの軸方向他方側から回転軸Axの径外方向に張り出すフランジ部3cとを備え、さらに、吸入通路14および吐出通路16の側壁の一部を成すリブ3dを備えている。円板環状のフランジ部3cから回転軸Axの軸方向に筒状部3bとリブ3dとが略同じ高さで立設された形状となっている。
このリング3は、図2に示すように、第1のケーシング10に形成された凹部10b内に収容される。すなわち、この凹部10bは、リング3の筒状部3bとリブ3dを嵌合する形状に凹設されている。また、リング3のフランジ部3cの外周部3eは、凹部10bの反対側で第2のケーシング23の環状壁部23aと接触しており、この部分が第1のケーシング10と第2のケーシング23とによって挟持されることで、リング3が回転軸Axの軸方向に固定されている。
第2のケーシング23には、回転部4のスカート部18を収容する略円環状の凹部23bと、回転部4の軸受部22のうち第2のケーシング23側(軸方向他方側、図2および図3の下側)に突出する部分を収容する凹部23cとが形成されている。
凹部23bの外周にある環状壁部23aより径外側の領域は、第1のケーシング10との当接面となる。この当接面には、Oリング34用の溝部23dを略円環状に形成し、この溝部23d内に装着したOリング34によって、第1のケーシング10と第2のケーシング23との境界部分でのシールを確保してある。なお、この境界部分以外の部材同士の境界部分(例えばリング3のフランジ部3cと第1のケーシング10との間の境界面等)にも適宜にシール部材(例えばガスケットやOリング等)を介在させ、各境界部分のシール性能を向上させるようにしてもよい。
凹部23cの底壁部23eと、第1のケーシング10の突起部10cとの間にはシャフト21が架設され、このシャフト21の中心が回転軸Axとなっている。シャフト21は、回転部4の中心に設けた軸受部22を貫通し、当該軸受部22に回転自在に支持されている。
また、図2に示すように、凹部23bと凹部23cとの間には、回転部4の反対側(軸方向他方側、図2の下側)から回転部4側に向けて突設された環状の突起部23fが形成されており、この突起部23fの裏側となる環状の凹部23j内にモータ19をなすステータコア20が収容されている。
ステータコア20は、図2,図3に示すように、基板24の表面24aの中央に取り付けられており、回転軸Axと同心で中央に位置する円筒部20bと、円筒部20bから放射状に伸びてコイルが巻回された複数のティース20aとを備えている。
そして、基板24のステータコア20を設けた表面24aに対して反対側(軸方向他方側、図2の下側)となる裏面24bには、各種電子部品(図示せず)が実装され、モータ19の駆動回路やその他の回路が形成されている。本実施形態では、基板24に形成された駆動回路によって各ティース20aに巻回されたコイルの通電状態を適宜に切り替えてティース20aの外周部分における極性を切り替え、これにより、ティース20aに対して径外方向に対向する着磁部18a(スカート部18)に周方向の推力を与え、以て、回転部4を回転させるようになっている。よって、第2のケーシング23のうち、少なくとも、ステータコア20(ティース20a)の外周部とスカート部18との間に介在する隔壁部23gは、透磁性を有するものとする必要がある。このため、隔壁部23gあるいは第2のケーシング23の全体が、透磁性を有する材料(例えばステンレススチールや、樹脂材料等)で形成される。
基板24は、凹部23cを回転部4の反対側(軸方向他方側)から塞ぐようにして取り付けられており、さらに、基板24を、基板カバー25によって、回転部4の反対側(軸方向他方側)から覆ってある。基板カバー25には、基板24との間に電子部品を配置する間隔を確保するため、突条25aを設けてある。
第1のケーシング10および第2のケーシング23は、いずれも回転軸Axに沿う軸方向視で略正方形状の外形状を呈している。そして、これらケーシング10,23の四隅に、これらを締結するねじ26の貫通孔10a,23kを形成してある。これら貫通孔10a,23kおよび基板カバー25の四隅に形成された貫通孔25bにねじ26を挿通して、ナット27を螺結することで、ベーンポンプ1が組み立てられる。
なお、ベーンポンプ1をなす上記各構成部品の材料や製造方法は、上述した着磁性や透磁性の他、耐摩耗性、耐食性、耐膨潤性、成形性、部品精度等を考慮して適宜に選択される。
ここで、本実施形態では、回転部4に、その回転に伴って上記回転軸Axの軸方向一方側(図2,図3,図5では上側)への流体力を発生させる流体力発生部28を設け、回転部4を、底壁部17を設けた側と反対側に位置する第1のケーシング10に押し付けるようにしている。
図5に示すように、本実施形態では、流体力発生部28として、スカート部18の軸方向他方側の端面18bに、回転部4の回転方向RDに対して傾斜する傾斜面28Aを設けてある。傾斜面28Aは、回転方向RDの手前側から先方側にかけて軸方向他方側(図5で下側)から一方側(同上側)に向けて傾斜して設定してある。このため、回転部4の回転に伴ってこの傾斜面28Aに当たった作動流体は、回転部4に流体力Fを作用させ、軸方向一方側(図5の上側)に押し上げることになる。
そして、かかる軸方向一方側に向けて作用する流体力F(推力)を受けながら回転する回転部4を摺動可能に支持するため、第1のケーシング10には、図4に示すように、スラスト支持部29を設けてある。具体的には、第1のケーシング10においてシャフト21を嵌挿して支持する部分を軸方向他方側へ突出させて突起部10cを形成し、この突起部10cの頂面10dに、ワッシャ30を介して、回転部4(基体部5)の中央部に形成した凹部4aの底面4bを突き当てている。本実施形態では、スラスト支持部29にワッシャ30を介在させるとともに、このワッシャ30に回転部4の中央部に設けた軸受部22の軸方向端面22a(凹部4aの底面4bに一部露出させて設けてある)を突き当てることで、耐摩耗性を高め易くしている。すなわち、かかる構成により、この部分の耐摩耗性はワッシャ30と軸受部22との摺接部分のスペック(材質、寸法、硬化処理等)によって調整し、回転部4の本体部分(基体部5、底壁部17等)のスペックは、軽量化や、他の摺動部分の摺動性、耐食性等の観点から選定することができる。
そして、図4に示すように、スラスト支持部29における摺動部分の直径D2を、基体部5の直径D1より小さくしてある。流体力発生部28を設けた場合に、特段スラスト支持する部分を設けないと、基体部5の端面5cが第1のケーシング10と摺接することになって、摺動抵抗が増大してしまう虞がある。この点、本実施形態では、摺動部分の直径D2を基体部5の直径D1より小さくしたため、摺動抵抗をより低減して、フリクションをより低減することができる。
なお、図2に示すように、底壁部17の軸方向一方側の端面17bとリング3の軸方向他方側の端面3fとの間の隙間31は狭く設定し、これら端面17b,3f間の隙間からのリーク流量を可及的に減らしてある。また、軸受部22の軸方向他方側にもワッシャ30を介在させてある。
以上のように、本実施形態では、流体力発生部28によって回転部4を回転軸Axの軸方向一方側に押し上げるようにした。かかる構成により、回転部4をケーシング2の軸方向一方側(すなわち第1のケーシング10)に突き当てて、回転部4が回転中に軸方向に往復動するのを抑制することができ、当該往復動によって、振動や騒音が生じるのを抑制することができる。また、図4に示すように、基体部5の軸方向一方側の端面5cと、第1のケーシング10の軸方向他方側の端面10eとのギャップgを、回転部4の寸法d1と第1のケーシング10の寸法d2とで、より容易にかつより精度良く規定できるようになり、このギャップが拡大したり変動したりすることによるリーク流量の増大、ひいてはポンプ効率の低下を抑制できるとともに、ベーンポンプ1の吐出量のばらつき(個体差)を低減することができる。
さらに、ベーン8を摺動可能に軸方向他方側で支持する底壁部17を設けたため、ベーン8の軸方向他方側への移動を抑制することができ、当該ベーン8が軸方向に往復動することによって振動や騒音が生じたり、リーク流量が増大して効率が低下したりするのを抑制することができる。かかる構成は、回転部4とともにベーン8を軸方向一方側へ移動させる構成と言うことができる。
また、本実施形態では、流体力発生部28として、回転部4の回転方向RDに対して傾斜する傾斜面28Aを設けた。このため、流体力発生部28を比較的簡素な構成として得ることができる。特に、本実施形態にかかる傾斜面28Aを設けたスカート部18の軸方向他方側の端面18bは、面積を比較的広く確保しやすく、かつ第2のケーシング23との隙間を広く確保しやすいため、より容易に所望の流体力を生じさせることができる。
また、本実施形態では、図2に示すように、スカート部18と第2のケーシング23との間に、略筒状の隙間(環状隙間)32,33を設けてある。隙間32は、スカート部18の外周面18cと第2のケーシング23の環状壁部23aの内周面23hとの間の隙間であり、隙間33は、隔壁部23gの外周面23iとスカート部18の内周面18dとの間の隙間である。このようにスカート部18を設けて、第2のケーシングとの間に筒状の隙間32,33を回転軸Axの軸方向に所定区間に亘って形成し、クリアランスの大きさを適宜に設定する(比較的微少な隙間とする)ことで、吐出行程にあるポンプ室9(図1で上側にあるポンプ室9)から吸入行程にあるポンプ室9(図1で下側にあるポンプ室9)へ、基体部5の軸方向他方側を経由してリークする作動流体の通流抵抗を大きくしリーク流量を低減することができる。
また、これら隙間(微小隙間)32,33は回転軸Axと同心であるため、回転部4が軸方向一方側に移動した場合においても、回転部4の軸方向他方側の部分と第2のケーシング23との間における作動流体のリーク流量を低減することができる。
そして、このスカート部18は、モータ19を構成する回転子(ロータ)として機能する部分である。すなわち、本実施形態によれば、回転子として機能させるスカート部18ならびにその周囲の構造を有効に利用して、当該スカート部18の径外側および径内側の筒状の隙間(微小隙間)32,33によってリーク流量を効率良く減らすことができる。
(回転部に設けた流体力発生部としての傾斜面の変形例)図6〜図12は、それぞれ、傾斜面の変形例を示す側面図である。これら各図は、流体力発生部28としての傾斜面28Aを、回転部4のスカート部18の軸方向他方側(図6〜図12の下側)の端面18bに設けた変形例を示している。各図に示すように、傾斜面28Aのスペック(位置、形状、角度、深さ、幅、ピッチ、曲率等)は、適宜に変更して設定することができる。これら各構成によっても、回転部4が回転することにより、傾斜面28Aに軸方向一方側に押し上げる作動流体の流体力Fが作用し、回転部4は、第1のケーシング10のスラスト支持部29に押し付けられつつ回転することになる。したがって、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
図13は、傾斜面の別の変形例を示す図であって、(a)は側面図、(b)は(a)の矢視Aで見た平面図である。また、図14〜図17は、それぞれ、傾斜面のさらに別の変形例を示す側面図である。これら図13〜図17は、流体力発生部28としての傾斜面28Aを、スカート部18の外周面18cに設けた変形例を示している。これら変形例では、外周面18cに略一定の深さの凹部18eを設け、この凹部18eの軸方向一方側(図13(a),図14〜図17の上側)の端面18fを、傾斜面28Aとしたものである。各図に示すように、傾斜面28Aのスペック(位置、形状、角度、深さ、幅、ピッチ、曲率等)も、適宜に変更して設定することができる。これら各構成によっても、回転部4が回転することにより、傾斜面28Aに軸方向一方側に押し上げる作動流体の流体力Fが作用し、回転部4は、第1のケーシング10のスラスト支持部29に押し付けられつつ回転することになる。したがって、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(回転部に設けた流体力発生部の変形例)図18は、流体力発生部の変形例を示す図であって、(a)は側面図、(b)は(a)の矢視Bで見た平面図である。この変形例では、流体力発生部28として、回転部4のスカート部18の軸方向他方側(図18の下側)の端部に、翼部28Bを設けてある。この翼部28Bは、回転部4の回転方向RDに対して傾斜する平板状に形成されており、当該翼部28Bには、回転部4の回転に伴う作動流体の相対流によって所要の揚力を発生する迎角αを与えてある。すなわち、翼部28Bは、回転方向RDの手前側から先方側に向けて軸方向一方側(図18(a)の上側)へ傾斜させてある。かかる構成によっても、回転部4が回転することにより、翼部28Bに軸方向一方側に押し上げる作動流体の流体力Fが作用し、回転部4は、第1のケーシング10のスラスト支持部29に押し付けられつつ回転することになる。したがって、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(回転部に設けた流体力発生部の別の変形例)図19は、流体力発生部の別の変形例を示す側面図である。この変形例では、流体力発生部として、回転部4のスカート部18の外周面18cに、螺旋状の凹溝28Cを設けてある。この凹溝28Cは、回転方向RDの手前側から先方側に向けて軸方向一方側(図19の上側)に向かっており、回転部4の回転方向RDへの回転に伴って凹溝28C内を流れる作動流体の相対流を、軸方向他方側に指向させるものである。したがって、かかる構成によっても、回転部4が回転することにより、凹溝28Cに軸方向一方側に押し上げる作動流体の流体力Fが作用し、回転部4は、第1のケーシング10のスラスト支持部29に押し付けられつつ回転することになる。したがって、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第2実施形態)図20は、本発明の第2実施形態にかかるベーンポンプに含まれるケーシング(第2のケーシング)を示す図であって、(a)は軸方向一方側から見た平面図、(b)は(a)のXXb−XXb断面図である。
本実施形態では、第2のケーシング23の、回転部4との対向部分に、回転部4に向けて突出する突起部28Dを設け、この突起部28Dを、回転部4に軸方向一方側へ向かわせる流体力を作用させる流体力発生部28として用いている点が、上記第1実施形態と相違している。この点以外は、上記第1実施形態と全く同様の構成を備えている。
具体的には、第2のケーシング23の凹部23bの底面23m(すなわち、スカート部18(回転部4)の軸方向他方側の端面18bに対して軸方向他方側で対向する部分)に、スカート部18(回転部4)側、すなわち軸方向一方側(図20の(a)で上側)に向けて突出する突起部28Dを設けてある。この突起部28Dは、回転軸Axの周方向に沿って複数箇所(本実施形態では90degずつ4箇所)設けられている。
図2に示すように、スカート部18の端面18bと、凹部23bの底面23mとの間には、作動流体が収容された環状の空間が形成されている。回転部4が回転すると、この環状の空間には、作動流体の粘性によって回転するスカート部18に引きずられて回転部4の回転方向RDに向かう作動流体の流れが生じる。突起部28Dは、この作動流体の流れに対して狭窄部となるため、この突起部28Dを設けた部分(最も狭い部分より回転方向RDの手前側)で作動流体の圧力が高まり、この圧力によって、スカート部18の端面18bひいては回転部4が軸方向一方側へ向かう流体力Fが作用することになる。
特に、本実施形態では、突起部28Dには、回転方向RDの手前側から先方側へ向かうにつれて軸方向一方側へ向かうように傾斜する傾斜面28Daを設けてあるため、作動流体の流れが、この傾斜面28Daに沿って軸方向一方側へ曲げられることとなり、その分、より効率良く流体力Fを作用させることが可能となる。
したがって、本実施形態によれば、第2のケーシング23に流体力発生部28を設けたため、この流体力発生部28によって軸方向一方側に向けての流体力Fを受けた回転部4は、第1のケーシング10のスラスト支持部29に押し付けられつつ回転することになって、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態によれば、第2のケーシング23に突起部28Dを設けることで、流体力発生部を比較的簡素な構成として得ることができる。
(ケーシング(底面23m)に設けた流体力発生部の変形例)図21〜図26は、それぞれ、傾斜面の変形例を示すケーシング(第2のケーシング)の断面図であって、図20のXXb−XXb線と同位置での断面図である。これら各図は、流体力発生部28としての突起部28Dを、第2のケーシング23の凹部23bに設けた変形例を示している。各図に示すように、突起部28Dならびに当該突起部28Dの回転方向RD手前側の傾斜面28Daのスペック(位置、形状、角度、深さ、幅、ピッチ、曲率等)は、適宜に変更して設定することができる。また、図26に示すように、突起部28Dを、傾斜面ではなく水平面を有するものとして構成してもよい。これら各構成によっても、回転部4の回転に伴ってこの突起部28Dに当たった作動流体は、回転部4に対してこれを軸方向一方側に押し上げる流体力Fを作用させ、回転部4は、第1のケーシング10のスラスト支持部29に押し付けられつつ回転することになる。したがって、上記第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)図27は、本発明の第3実施形態にかかるベーンポンプに含まれるケーシング(第2のケーシング)を示す図であって、(a)は、第2のケーシングを軸方向一方側から見た平面図、(b)は、(a)のXXVIIb−XXVIIb断面図である。
本実施形態では、第2のケーシング23の、回転部4との対向部分に、回転部4に向けて突出する突起部28Eを設け、この突起部28Eを、回転部4に軸方向一方側へ向かわせる流体力を作用させる流体力発生部28として用いている点が、上記第1実施形態と相違している。この点以外は、上記第1実施形態と全く同様の構成を備えている。
具体的には、第2のケーシング23の突起部23fに、底壁部17側(回転部4側)、すなわち軸方向一方側(図27で上側)に向けて突出する突起部28Eを設けてある。この突起部28Eは、回転軸Axの周方向に沿って複数箇所(本実施形態では90degずつ4箇所)設けられている。
図2に示すように、底壁部17と、突起部23fとの間には、作動流体が収容された環状の空間が形成されている。回転部4が回転すると、この環状の空間には、作動流体の粘性によって回転する底壁部17に引きずられて回転部4の回転方向RDに向かう作動流体の流れが生じる。突起部28Eは、この作動流体の流れに対して狭窄部となるため、この突起部28Eを設けた部分(最も狭い部分より回転方向RDの手前側)で作動流体の圧力が高まり、この圧力によって、底壁部17ひいては回転部4が軸方向一方側へ向かう流体力Fが作用することになる。
特に、本実施形態では、突起部28Eには、回転方向RDの手前側から先方側へ向かうにつれて軸方向一方側へ向かうように傾斜する傾斜面28Eaを設けてあるため、作動流体の流れが、この傾斜面28Eaに沿って軸方向一方側へ曲げられることとなり、その分、より効率良く流体力Fを作用させることが可能となる。
したがって、本実施形態によれば、第2のケーシング23に流体力発生部28を設けたため、この流体力発生部28によって軸方向一方側に向けての流体力Fを受けた回転部4は、第1のケーシング10のスラスト支持部29に押し付けられつつ回転することになって、上記第1および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態によれば、第2のケーシング23に突起部28Eを設けることで、流体力発生部を比較的簡素な構成として得ることができる。
(ケーシング(突起部23f)に設けた流体力発生部の変形例)図28〜図33は、それぞれ、傾斜面の変形例を示すケーシング(第2のケーシング)の断面図であって、図27のXXVIIb−XXVIIb線と同位置での断面図である。これら各図は、流体力発生部28としての突起部28Eを、第2のケーシング23の突起部23fに設けた変形例を示している。各図に示すように、突起部28Eならびに当該突起部28Eの回転方向RD手前側の傾斜面28Eaのスペック(位置、形状、角度、深さ、幅、ピッチ、曲率等)は、適宜に変更して設定することができる。また図33に示すように、突起部28Eを、傾斜面ではなく水平面を有するものとして構成してもよい。これら各構成によっても、回転部4の回転に伴ってこの突起部28Eに当たった作動流体は、回転部4に対してこれを軸方向一方側に押し上げる流体力Fを作用させ、回転部4は、第1のケーシング10のスラスト支持部29に押し付けられつつ回転することになる。したがって、上記第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態および変形例について説明したが、本発明は上記各実施形態や変形例には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、ベーンポンプの回転部やリング、ケーシングの詳細な構成は上記実施形態には限定されない。また、流体力発生部によって上記実施形態とは逆側、すなわちモータ側のケーシングに押し付けるようにしてもよい。また、流体力発生部を、回転部およびケーシングの双方に設けてもよい。また、スカート部は、本実施形態のようにガイド壁部としての底壁部と連設させることは必須では無く、ガイド壁部と基体部の径外側に張り出すフランジ部とで段差を設けてもよいし、基体部から直接的に突出させてもよい。また、翼部を上流側が鈍頭で下流側の端縁を鋭く尖らせた所謂一般的な翼型形状に形成してもよいし、螺旋状の凹溝に変えて螺旋状の突条を設けてもよい。また、傾斜面や、螺旋状の凹溝や突条は、断続的に設けてもよい。
本発明の第1実施形態にかかるベーンポンプの回転軸と直交する断面での断面図である。 本発明の第1実施形態にかかるベーンポンプの回転軸を含む断面での断面図である。 本発明の第1実施形態にかかるベーンポンプの分解斜視図である。 図2の一部の拡大図である。 本発明の第1実施形態にかかるベーンポンプに含まれる回転部の側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかるベーンポンプの回転部の側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかるベーンポンプの回転部の側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかるベーンポンプの回転部の側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかるベーンポンプの回転部の側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかるベーンポンプの回転部の側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかるベーンポンプの回転部の側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかるベーンポンプの回転部の側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかるベーンポンプの回転部を示す図であって、(a)は側面図、(b)は平面図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかるベーンポンプの回転部の側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかるベーンポンプの回転部の側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかるベーンポンプの回転部の側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかるベーンポンプの回転部の側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかるベーンポンプの回転部を示す図であって、(a)は側面図、(b)は平面図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかるベーンポンプの回転部の側面図である。 本発明の第2実施形態にかかるベーンポンプのケーシングを示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のXXb−XXb断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例にかかるベーンポンプのケーシングの断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例にかかるベーンポンプのケーシングの断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例にかかるベーンポンプのケーシングの断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例にかかるベーンポンプのケーシングの断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例にかかるベーンポンプのケーシングの断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例にかかるベーンポンプのケーシングの断面図である。 本発明の第3実施形態にかかるベーンポンプのケーシングを示す平面図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のXXVIIb−XXVIIb断面図である。 本発明の第3実施形態の変形例にかかるベーンポンプのケーシングの断面図である。 本発明の第3実施形態の変形例にかかるベーンポンプのケーシングの断面図である。 本発明の第3実施形態の変形例にかかるベーンポンプのケーシングの断面図である。 本発明の第3実施形態の変形例にかかるベーンポンプのケーシングの断面図である。 本発明の第3実施形態の変形例にかかるベーンポンプのケーシングの断面図である。 本発明の第3実施形態の変形例にかかるベーンポンプのケーシングの断面図である。
符号の説明
1 ベーンポンプ
2 ケーシング
2a 内部空間
3 リング(ケーシング)
3a 内周面
4 回転部
5 基体部
5a 外周面
6 環状室
7 スリット
8 ベーン
9 ポンプ室
10 第1のケーシング(ケーシング)
17 底壁部
18 スカート部
18a 着磁部
19 モータ
20 ステータコア
23 第2のケーシング(ケーシング)
23m 底面(回転部との対向部分)
28 流体力発生部
28A 傾斜面
28B 翼部
28C 凹溝
28D,28E 突起部
28Da,28Ea 傾斜面
29 スラスト支持部
32,33 隙間
Ax 回転軸
D1 (基体部の)直径
D2 (スラスト支持部の摺動部分の)直径
F 流体力

Claims (8)

  1. ケーシング内で回転する回転部の基体部に当該回転部の回転軸に対して放射状に伸びて径外方向に開口する複数のスリットを形成し、各スリットにベーンを突没可能に収容し、ケーシング内で前記基体部の周囲に形成された環状室を前記複数のベーンで区画して複数のポンプ室を形成し、回転部を回転させることで前記ポンプ室の容積を周期的に増減させて当該ポンプ室に吸入した流体を吐出するように構成したベーンポンプにおいて、
    前記回転部および前記ケーシングのうち少なくともいずれか一方に、当該回転部の回転に伴って前記回転軸の軸方向一方側への流体力を発生させる流体力発生部を設け
    前記回転部に、前記ベーンに対して前記回転軸の軸方向他方側に配置されて当該ベーンと摺接するガイド壁部を設けたことを特徴とするベーンポンプ。
  2. 前記軸方向一方側への流体力を受けながら回転する前記回転部を摺動可能に前記ケーシングに支持させるスラスト支持部を設け、
    前記スラスト支持部の摺動部分の直径を前記基体部の直径より小さくしたことを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 前記流体力発生部は、前記回転部に設けられ、当該回転部の回転方向に対して傾斜する傾斜面であることを特徴とする請求項1または2に記載のベーンポンプ。
  4. 前記流体力発生部は、前記回転部に設けられ、当該回転部の回転に伴う流体の相対流が当たる翼部であることを特徴とする請求項1または2に記載のベーンポンプ。
  5. 前記流体力発生部は、前記回転部に設けられ、当該前記回転軸回りに周回する螺旋状の突条または凹溝であることを特徴とする請求項1または2に記載のベーンポンプ。
  6. 前記流体力発生部は、前記ケーシングに設けられ、前記回転部との対向部分に当該回転部に向けて突設された突起部であることを特徴とする請求項1または2に記載のベーンポンプ。
  7. 前記回転部は、回転軸と略同心で前記軸方向他方側に向けて突出する略筒状のスカート部を含み、
    前記スカート部と前記ケーシングとの間に略筒状の隙間を形成したことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一つに記載のベーンポンプ。
  8. 前記スカート部に設けた着磁部と、当該スカート部の径内側に配置したコイルを含むステータコアとを、前記回転部の回転軸の径方向に間隔をあけて対向配置させたモータを備えることを特徴とする請求項7に記載のベーンポンプ。
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