JP5097041B2 - ベーンポンプ - Google Patents

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本発明は、ベーンポンプに関する。
従来のベーンポンプとして、回転部に、回転軸に対して放射状に伸びて径外方向に開口する複数のスリットを形成し、各スリットにベーンを突没可能に収容するとともに弾性的な圧縮反力によって当該ベーンを径外方向に付勢する弾性体としてのコイルスプリングを収容したベーンポンプが知られている(例えば、特許文献1)。
この種のベーンポンプでスリットのベーンよりも径内側の領域が略密封されていると、ベーンが径外側に突出する際に、当該径内側の領域の圧力の低下によってベーンが突出しにくくなる場合がある。その対策として、コイルスプリングを設けることでベーンが径外方向に突出しにくくなるのを抑制することができる。
特開昭62−291488号公報
しかし、上記コイルスプリングを設けたベーンポンプでは、ベーンの回転位置に応じてコイルスプリングの圧縮量、すなわち、当該コイルスプリングの圧縮反力が増減することになる。したがって、ベーンがコイルスプリングの圧縮反力の小さい回転位置にあるときは、当該ベーンとケーシングとの摺接面(外周側の摺接面)の面圧が低くなり、当該回転位置で各ベーンで区画されるポンプ室間においてベーンの突出側の端部より作動流体がリークする虞があった。
そこで、本発明は、上記コイルスプリングによる不具合を解消しつつベーンをケーシングの摺接面に対してより確実に摺接させることができるベーンポンプを得ることを目的とする。
請求項1の発明にあっては、ケーシング内で回転する回転部の基体部に径外側へ向けて開口する複数のスリットを形成し、各スリットにベーンを突没可能に収容し、ケーシング内で前記基体部の周囲に形成された環状室を前記複数のベーンで区画して複数のポンプ室を形成し、回転部を回転させることで前記ポンプ室の容積を周期的に増減させて当該ポンプ室に吸入した流体を吐出するように構成したベーンポンプにおいて、前記スリット内の摺接面に、前記流体を前記スリット内に導入する導入路の開口部を形成し、前記ベーンに、当該ベーンが前記スリットの最も径内側にある状態で前記開口部と前記スリットの径内側の領域とを連通させる凹部を設け、前記凹部は、前記ベーンの径内側の端部を径外方向に向けて凹設して、前記開口部と前記スリットの径内側の領域とを連通する凹溝であり、該凹溝は、前記ベーンの前記開口部が形成される摺接面側から、当該摺接面と対向する摺接面に至る平面視が略U字状に形成された溝であり、前記凹溝の周方向に沿った長さが、前記開口部の内径よりも大きく形成されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、上記開口部を設けることで、ベーンがスリットから突出する際に、スリットの径内側の領域の圧力が低下して当該ベーンに径内方向(ベーンの端部が摺接面から離れる方向)の力が作用することを抑制することができ、ベーンの突出側の端部をケーシングの摺接面に対してより確実に摺接させることができる。また、上記凹部を設けることで、ベーンがスリットの最も径内側にある状態であっても当該ベーンが開口部を塞がずにスリットの径内側の領域に流体を導入することができるため、この領域の圧力が低下することをより確実に抑制することができる。
請求項1の発明によれば、上記凹溝を設けることで、比較的簡素な構成によって開口部とスリットの径内側の領域とを連通させることができる。
請求項1の発明によれば、開口部から導入された流体の圧力による力が、当該開口部を設けた摺接面側からのみベーンに作用するのを抑制して、ベーンのバランスを向上することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素については、重複する説明を省略し、共通の符号を付与することとする。
(第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態にかかるベーンポンプの回転軸と直交する断面での断面図、図2は、ベーンポンプの回転軸を含む断面での断面図、図3は、ベーンポンプの分解斜視図、図4は、ベーンポンプに用いられるベーンを示す斜視図である。なお、以下では、便宜上、図3の上側を回転軸Axの軸方向一方側、下側を軸方向他方側とする。
まずは、図1を参照して、ベーンポンプ1の作動流体の吸入および吐出に関わる構成について説明する。
本実施形態にかかるベーンポンプ1では、図1に示すように、ケーシング2内で円環状のリング3の略円筒状の内周面3aと回転軸Axを中心に回転する回転部4の略円柱状の基体部5の外周面5aとの間に、作動流体(液体)を収容する環状室6が形成されている。環状室6の幅wは、回転軸Axの周方向に沿って変化している。本実施形態では、内周面3aの中心Cと回転軸Axとを平行にずらして、リング3の内周面3aと回転部4の基体部5とを偏心させてある。このため、環状室6の幅wは、図1の左端で最大となり、当該左端の位置から右端の位置に向けて時計回り方向に徐々に狭まって最小となっている。
基体部5には、回転部4の回転軸Axに対して放射状に伸びて径外方向に開口する複数(本実施形態では4つ)のスリット7が形成されており、各スリット7には略角棒状または略帯板状のベーン8が突没可能に収容されている。ベーン8は、回転部4の回転に伴って径外方向に遠心力が作用し、その分力によって、スリット7内で突没方向突出側に付勢される。このため、ベーン8は内周面3aと摺接しながら回転部4とともに回転することになる。
環状室6は、周方向に一定のピッチで配置された複数のベーン8によって、同数(本実施形態では4つ)のポンプ室9に区画されている。回転部4およびベーン8の回転に伴い、ポンプ室9の容積は、環状室6の幅wの変化に従って変化することになる。すなわち、各ポンプ室9の容積は、図1の右端の位置で最小となっている。そして、回転部4の回転方向RD(図1の時計回り方向)への回転に伴って漸増し、左端の位置で最大となる。その位置からさらに回転部4が時計回り方向に回転すると、ポンプ室9の容積は漸減し、右端の位置で最小となる。つまり、本実施形態では、回転部4の1周回のうち図1の下半分の区間でポンプ室9の容積が拡大し、上半分の区間でポンプ室9の容積が縮小する。このため、リング3の内周面3aおよびケーシング2(第1のケーシング10)に、ポンプ室9の容積が拡大する区間に臨ませて吸入開口11を設けるとともに、ポンプ室9の容積が縮小する区間に臨ませて吐出開口12を設けてある。吸入開口11は、第1のケーシング10の側面上に突設された吸入パイプ13内の吸入通路14と連通し、吐出開口12は、吸入パイプ13と平行に突設された吐出パイプ15内の吐出通路16と連通している。
したがって、図1において、回転部4が回転方向RDに回転すると、隣接する2枚のベーン8によって区画されるポンプ室9は、右端の位置から容積を拡大させながら左端の位置まで移動する。このため、吸入通路14から吸入開口11を介してポンプ室9内に作動液体が流入する。そして、ポンプ室9は、左端の位置から容積を縮小しながら右端の位置まで移動する。このため、当該ポンプ室9から吐出開口12を介して吐出通路16に作動流体が流出する。複数のポンプ室9についてこのような作動流体の流入および流出が順次行われ、以て、ベーンポンプ1による連続的な作動流体の吸入および吐出が実現されている。
次に、図1〜図3を参照して、本実施形態にかかるベーンポンプ1の各部の構成を詳細に説明する。
図2に示すように、回転部4の基体部5に形成されたスリット7は、軸方向他方側で、底壁部17によって塞がれており、ベーン8は、この底壁部17と摺接しながらスリット7内を往復動するようになっている。
底壁部17は、回転軸Axを中心とし当該回転軸Axと直交する円板状に形成されており、基体部5の外周面5aより外側までフランジ状に張り出している。そして、この底壁部17の外周縁に、略円筒状のスカート部18が突設されている。スカート部18は、回転軸Axと同心となっており、基体部5から離間する側(軸方向他方側)に向けて略一定の厚みで突出している。
このスカート部18は、回転部4を駆動するモータ19の回転子(ロータ)として機能するものであり、コイルの巻回されたステータコア20の周方向に沿ってN極S極が交互に着磁された着磁部18aを含んでいる。スカート部18のうち少なくとも着磁部18aとして機能する部分は、磁性材料によって構成される。この場合、スカート部18のうちティース20aに対向する部分のみを磁性材料(例えばフェライト磁石やサマリウムコバルト磁石等の硬磁性材料)によって構成してもよいし、スカート部18全体を磁性材料によって構成してもよいし、回転部4全体を磁性材料によって構成してもよい。この場合、樹脂材料に磁性材料からなる粉末や粒状の磁性フィラーを混合して、回転部4やスカート部18を成形することも可能である。
また、図1,図3に示すように、基体部5の外周面5aは一定のピッチで径内方向に凹設され、これにより羽根部5bが形成されている。この羽根部5bは、基体部5(回転部4)とともに回転し、吐出開口12と対峙するときにポンプ室9からの作動流体の排出性能を高めている。
また、図2に示すように、基体部5(回転部4)の中央部には、シャフト21を回転自在に支持する軸受部22が固定されている。軸受部22は、メタルブッシュ等の滑り軸受としてもよいし、ニードルベアリング等の転がり軸受としてもよい。
そして、回転部4は、ケーシング2によって形成される内部空間2a(図2参照)内で回転軸Ax回りに回転するように構成されている。本実施形態では、ケーシング2は、軸方向一方側(図2の上側)に位置する第1のケーシング10と、軸方向他方側(図2の下側)に位置する第2のケーシング23と、環状室6の外周面(リング3の内周面3a)を形成するリング3と、を備えている。
リング3は、図3にも示すように、環状室6の外周面を形成する筒状部3bと、筒状部3bの軸方向他方側から回転軸Axの径外方向に張り出すフランジ部3cとを備え、さらに、吸入通路14および吐出通路16の側壁の一部を成すリブ3dを備えている。本実施形態では、円板環状のフランジ部3cから回転軸Axの軸方向に筒状部3bとリブ3dとが略同じ高さで立設された形状となっている。
このリング3は、図2に示すように、第1のケーシング10の下面側に形成された凹部10b内に収容される。すなわち、この凹部10bは、リング3の筒状部3bとリブ3dを嵌合する形状に凹設されている。また、リング3のフランジ部3cの外周部3eは、その凹部10bの反対側で第2のケーシング23の環状壁部23aと接触しており、この部分が第1のケーシング10と第2のケーシング23とによって挟持されることで、リング3が回転軸Axの軸方向に固定されている。
第2のケーシング23には、回転部4のスカート部18を収容する略円環状の凹部23bと、回転部4の軸受部22のうち第2のケーシング23側(軸方向他方側、図2および図3の下側)に突出する部分を収容する凹部23cとが形成されている。
凹部23bの外周にある環状壁部23aより径外側の領域は、第1のケーシング10との当接面となる。この当接面には、Oリング31用の溝部23dを略円環状に形成し、この溝部23d内に装着したOリング31によって、第1のケーシング10と第2のケーシング23との境界部分でのシールを確保してある。
凹部23cの底壁部23eと、第1のケーシング10の突起部10cとの間にはシャフト21が架設され、このシャフト21の中心が回転軸Axとなっている。シャフト21は、回転部4の中心に設けた軸受部22を貫通し、当該軸受部22を回転自在に支持している。
また、図2に示すように、凹部23bと凹部23cとの間には、回転部4の反対側(軸方向他方側、図2の下側)から回転部4側に向けて突設された環状の突起部23fが形成されており、この突起部23fの裏側となる環状の凹部23j内にモータ19をなすステータコア20が収容されている。
ステータコア20は、図2,図3に示すように、基板24の表面24aに取り付けられており、回転軸Axと同心で中央に位置する円筒部20bと、円筒部20bから放射状に伸びてコイルが巻回された複数のティース20aとを備えている。
そして、基板24のステータコア20を設けた表面24aに対して反対側(軸方向他方側、図2の下側)となる裏面24bには、各種電子部品(図示せず)が実装され、モータ19の駆動回路やその他の回路が形成されている。本実施形態では、基板24に形成された駆動回路によって各ティース20aに巻回されたコイルの通電状態を適宜に切り替えてティース20aの外周部分における極性を切り替え、これにより、ティース20aに対して径外方向に対向する着磁部18a(スカート部18)に周方向の推力を与え、以て、回転部4を回転させるようになっている。よって、第2のケーシング23のうち、少なくとも、ステータコア20(ティース20a)の外周部とスカート部18との間に介在する隔壁部23gは、透磁性を有するものとする必要がある。このため、隔壁部23gあるいは第2のケーシング23の全体が、透磁性を有する材料(例えばステンレススチールや、樹脂材料等)で形成される。
基板24は、凹部23cを回転部4の反対側(軸方向他方側)から塞ぐようにして取り付けられており、さらに、基板24を、基板カバー25によって、回転部4の反対側(軸方向他方側)から覆ってある。基板カバー25には、基板24との間に電子部品を配置する間隔を確保するため、突条25aを設けてある。
第1のケーシング10および第2のケーシング23は、いずれも回転軸Axに沿う軸方向視で略正方形状の外形状を呈している。そして、これらケーシング10,23の四隅に、これらを締結するねじ26の貫通孔10a,23kを形成してある。これら貫通孔10a,23kおよび基板カバー25の四隅に形成された貫通孔25bにねじ26を挿通してナット27を螺結することで、ベーンポンプ1が組み立てられる。
なお、ベーンポンプ1をなす上記各構成部品の材料や製造方法は、上述した着磁性や透磁性の他、耐摩耗性、耐食性、耐膨潤性、成形性、部品精度等を考慮して適宜に選択される。
また、本実施形態では、基体部5のスリット7のベーン8との摺接面としての底壁部17に、スリット7の径内側の領域7bに流体を導入する導入路17bの開口部17aが形成されている。
導入路17bは、開口部17aが形成されるスリット7の径内側の領域7bと底壁部17の裏側(軸方向他方側)のケーシング2によって形成される内部空間2a(図2参照)とを連通する貫通孔として設けられている。したがって、スリット7の径内側の領域7bには、導入路17bと開口部17aとを介して内部空間2a内にある作動流体が導入される。
また、本実施形態では、図4に示すように、ベーン8に、その径内側の端部8bの周方向中央部を径外方向に向けて凹設して、開口部17aとスリット7の径内側の領域7bとを連通する凹部としての凹溝33を設けてある。
凹溝33は、略U字状の断面(回転軸Axと垂直な断面)を有して開口部17aが形成される摺接面としての底壁部17側から、この底壁部17と対向する第1のケーシング10の摺接面としての天面部10dに至る溝として形成されている。
以上説明したように、本実施形態では、基体部5のスリット7の摺接面としての底壁部17に、スリット7の径内側の領域7bに流体を導入する導入路17bの開口部17aを設けた。よって、ベーン8がスリット7から突出する際に、スリット7の径内側の領域7bの圧力が低下してベーン8に径内方向(ベーン8が摺接面から離れる方向)の力が作用することを抑制することができ、ベーン8の突出側の端部8aをケーシングの摺接面(内周面3a)に対してより確実に摺接させることができる。また、内部空間2aにある作動流体をスリット7の径内側の領域7bに導入してベーン8を径外方向に付勢することができるため、ベーン8の突出側の端部8aをケーシングの摺接面に対してより確実に摺接させることができる。
そして、本実施形態では、ベーン8に、その径内側の端部8bの周方向中央部を径外方向に向けて凹設して、基体部5の底壁部17の開口部17aとスリット7の径内側の領域7bとを連通する凹部としての凹溝33を設けた。よって、ベーン8がスリット7の最も径内側にある状態であってもベーン8が開口部17aを塞がずにスリット7の径内側の領域7bに流体を導入して圧力が低下することを抑制することができ、ベーン8の突出側の端部8aをケーシングの摺接面に対してより確実に摺接させることができる。
また、本実施形態では、凹溝33をベーン8の開口部17aが形成される摺接面側から、当該摺接面と対向する摺接面に至る溝として設けた。よって、開口部17aから導入された流体の圧力による力が当該開口部17aを設けた摺接面側からのみベーン8に作用するのを抑制して、ベーン8のバランスを向上することができる。
(第2実施形態)図5は、第2実施形態にかかるベーンポンプで用いられるベーンを示す斜視図である。
本実施形態では、ベーン8の径内側の端部8bに、開口部17aとスリット7の径内側の領域7bとを連通する凹部としての傾斜部34を設けた点以外は、上記第1実施形態と全く同様の構成となっている。
傾斜部34は、ベーン8の径内側かつ底壁部17側の縁部を面取りして形成してある。また、もちろんこの傾斜部34についても、ベーン8がスリット7の最も径内側にある状態で底壁部17の開口部17aを塞がないように設定されている。
以上説明したように、本実施形態では、ベーン8の径内側の端部8bに、開口部17aとスリット7の径内側の領域7bとを連通する凹部としての傾斜部34を設けた。よって、開口部17aとスリット7の径内側の領域7bとを比較的簡素な構成によって連通することができる。
(第3実施形態)図6は、本発明の第3実施形態にかかるベーンポンプの一部の回転軸を含む断面での断面図である。
本実施形態では、基体部5にスリット7の径内側の領域7bとスリット7の奥壁面26の裏側の環状空間2bとを連通する導入路26bを設け、その導入路26bの第2の開口部35をスリット7の奥壁面26に形成している。また、基体部5に環状空間2bとケーシング2によって形成された内部空間2aとを連通する連通孔17cを設けている。すなわち、スリット7の径内側の領域7bに、内部空間2a内にある作動流体を連通孔17cおよび導入路26bを介して導入するようにし、かつベーン8の径内側となる奥壁面26に流体を導入する第2の開口部35を形成した点が、上記第1および第2実施形態と相違している。
このように、本実施形態では、スリット7の径内側の奥壁面26に、流体をスリット7の径内側の領域7bに導入する導入路26bの第2の開口部35を設けたため、ベーン8がスリット7の最も径内側にある状態であってもスリット7の径内側の領域7bに流体を導入することができ、この領域7bの圧力が低下することを抑制して、ベーン8の突出側の端部8aをケーシングの摺接面に対してより確実に摺接させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、ベーンポンプの回転部やリング、ケーシングの詳細な構成は上記実施形態には限定されない。また、凹部の位置や、形状、大きさ等も、上記実施形態には限定されない。
本発明の第1実施形態にかかるベーンポンプの回転軸と直交する断面での断面図である。 本発明の第1実施形態にかかるベーンポンプの一部の回転軸を含む断面での断面図である。 本発明の第1実施形態にかかるベーンポンプの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態にかかるベーンポンプに用いられるベーンを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態にかかるベーンポンプに用いられるベーンを示す斜視図である。 本発明の第3実施形態にかかるベーンポンプの回転軸と直交する断面での断面図である。
符号の説明
1 ベーンポンプ
2 ケーシング
4 回転部
5 基体部
6 環状室
7 スリット
7b スリットの径内側の領域
8 ベーン
8b 端部
9 ポンプ室
10d 天面部(摺接面)
17 底壁部(摺接面)
17a 開口部
17b,26b 導入路
26 奥壁面
33 凹溝(凹部)
34 傾斜部(凹部)
35 第2の開口部

Claims (1)

  1. ケーシング内で回転する回転部の基体部に径外側へ向けて開口する複数のスリットを形成し、各スリットにベーンを突没可能に収容し、ケーシング内で前記基体部の周囲に形成された環状室を前記複数のベーンで区画して複数のポンプ室を形成し、回転部を回転させることで前記ポンプ室の容積を周期的に増減させて当該ポンプ室に吸入した流体を吐出するように構成したベーンポンプにおいて、
    前記スリット内の摺接面に、前記流体を前記スリット内に導入する導入路の開口部を形成し、
    前記ベーンに、当該ベーンが前記スリットの最も径内側にある状態で前記開口部と前記スリットの径内側の領域とを連通させる凹部を設け、
    前記凹部は、前記ベーンの径内側の端部を径外方向に向けて凹設して、前記開口部と前記スリットの径内側の領域とを連通する凹溝であり、
    該凹溝は、前記ベーンの前記開口部が形成される摺接面側から、当該摺接面と対向する摺接面に至る平面視が略U字状に形成された溝であり、
    前記凹溝の周方向に沿った長さが、前記開口部の内径よりも大きく形成されたことを特徴とするベーンポンプ。
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