JP2011074843A - 電動ポンプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドライブロータR1の永久磁石M1より内側に、周方向に等間隔に8個の貫通孔R1cを設けた。
【選択図】図2
Description
同構成によれば、複数の凹部は、当該凹部を周方向に隔てる当該凹部間の中央充実部が磁石磁極の周方向中央位置に配置されている。従って、磁石磁極の周方向中央位置の内側は磁束密度が小さいため、ポンプ室の磁石磁極との最近接位置の磁束密度が小さくなり、小さな凹部を形成するだけで、ポンプ室の摩耗を低減することができる。
同構成によれば、凹部は、径方向に複数あって、外径側の隣接する凹部と、内側の凹部とは径方向にラップする部分を有する。従って、外側の凹部間を抜けたステータ及び磁石磁極からの磁束の磁束密度を低減することができる。この結果、凹部より内側では、ステータ及び磁石磁極からの磁束に対して凹部が磁気抵抗として作用するため、上記実施の形態と比べてさらに磁束の磁束密度を低減することができる。
同構成によれば、凹部は、貫通孔であり、このようにしても請求項3〜5と同じ効果を得ることができる。
同構成によれば、ステータ、ロータ及びポンプ機構が軸方向にラップして配設されている。従って、電動ポンプが軸線方向に短くなって小型化することができる。
同構成によれば、フロントハウジングは、樹脂形成されたものであり、ステータを一体として形成されている。従って、フロントハウジングとステータを容易に結合することができ、ステータが樹脂で固められるためステータの振動を抑制することができる。
この発明では、ポンプ機構がトロコイド式ポンプで構成され、請求項1〜10と同様な効果を得ることができる。
同構成によれば、内接型ポンプがベーン式ポンプで構成され、請求項1〜10と同様な効果を得ることができる。
同構成によれば、ポンプ機構がロタスコ式ポンプで構成され、請求項1〜10と同様な効果を得ることができる。
図1は電動ポンプ10の軸方向における断面図、図2は電動ポンプ10の径方向における断面図である。
吐出通路に設けられたチェック弁は、吐出ポートから流体を吐出するときに開弁することで、流体の逆流を防ぐようになっている。
(1)ドライブロータR1の永久磁石M1より内側に、周方向に等間隔に8個の貫通孔R1cを設けた。従って、ステータコア31から内側に向かう磁束の磁束密度を貫通孔R1cで低減することができる。これにより、ドライブロータR1の貫通孔R1cより内側では、磁束密度が小さくなって、磁束によりドライブロータR1の内周面に吸着する鉄粉を少なくすることができる。この結果、ドリブンロータR2とドライブロータR1が連動して摺動回転する際に、ドリブンロータR2の外周面とドライブロータR1の内周面で生じる摩耗を低減することができる。
・上記の実施形態では、ドライブロータR1は、各永久磁石M1より内側に、軸線方向に沿って複数の貫通孔R1cが貫通形成され、その貫通孔R1cが周方向に45度の間隔毎に配置されている。これに限らず、ドライブロータR1に、貫通孔R1cを周方向に、ポンプ室PSと永久磁石M1との径方向における最近接位置(内歯)R1a間に位置するように配設してもよい。
・上記実施の形態では、ステータSからの磁束に対する磁気抵抗として貫通孔R1cを形成したが、これに限らず、磁束に対して磁気抵抗となる材料(例えば、樹脂など)を貫通孔R1cに配設してもよい。
・上記実施の形態では、ドライブロータR1の内部であって、永久磁石M1が配設されている位置より内側に、等間隔に周方向に8個の貫通孔R1cが形成した。これに限らず、ドライブロータR1の内側であって、永久磁石M1が配設されている位置より内周に、等間隔に周方向に形成される貫通孔R1cの数は特に制限されない。
・さらに、ドライブロータR1の内部であって、永久磁石M1が配設されている位置より内側に、複数段に分けて貫通孔R1cを形成してもよい。例えば、図3に示すように、ドライブロータR1において、永久磁石M1の内側に、径方向に2段に分けて貫通孔35a,35bを周方向に貫通形成してもよい。
・上記実施の形態では、ドライブロータR1は、その外周面が底凹部16の内周面と摺動接触してすべり軸受けの構成になっていた。これに限らず、図5に示すように、図1に示すフロントハウジング12の底凹部16を削除することで、ステータSの内周面とドライブロータR1の外周面を摺動接触させてすべり軸受けの構成にしてもよい。
仕切り板36aは、有底円筒形状のエンドカバー13の開口部を閉鎖するようにボルトB3にて連結され、エンドカバー13の内側に第2空間38が形成されている。第2空間38には、回路基板15が収容されている。また、仕切り板36aは、その全周から垂直方向、且つ、反第2空間38方向に環状ハウジング36bが延出形成される。これにより、仕切り板36aと環状ハウジング36bとで凹部36cが構成されている。凹部36cは、その開口部(図5において左側)を閉鎖するポートブロック18とボルトB4にて連結固定され、凹部36cの内側に第1空間37が形成される。
・上記実施の形態では、フロントハウジング12を樹脂形成し、その樹脂形成する際にステータSと一体として成形してもよい。従って、フロントハウジング12とステータSを容易に結合することができ、ステータSが樹脂で固められるためステータSの振動を抑制することができる。
このようにしても、上記実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、ステータ収容空間17に流体が収容されていなかった。これに限らず、ステータ収容空間17にも流体を収容するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、ステータS、ドリブンロータR2、ドライブロータR1が、図2の断面図において同一面に配置されていた。
Claims (13)
- 複数の磁極を環状に配置したステータの内側に、複数の磁石磁極を周方向に設けたロータを、前記ステータの回転磁界にて回転するように配置し、前記ロータの前記複数の磁石磁極より内側の中央部にポンプ室を形成し、前記ポンプ室に、前記ロータの回転によって流体の吸引・排出を行うポンプ機構を配設した電動ポンプであって、
前記ロータは、前記環状に配置された磁石磁極と前記ポンプ室との間に磁気抵抗として作用する磁気抵抗部を備えたことを特徴とする電動ポンプ。 - 請求項1に記載の電動ポンプにおいて、
前記磁気抵抗部は、
少なくとも一部において、前記ポンプ室と前記磁石磁極との径方向における最近接位値間、又は、前記ポンプ室に連なりベーンを保持する保持溝と前記磁石磁極との間に備えられ、
または/および、
前記磁石磁極は、
少なくとも一部において、その長手方向の中央位置の内側に、前記ポンプ室と前記磁石磁極との径方向における最近接位置、又は、前記ポンプ室に連なり前記ベーンを保持する前記保持溝を配置するように配設されていることを特徴とする電動ポンプ。 - 請求項1又は2に記載の電動ポンプにおいて、
前記磁気抵抗部は、
前記ロータの軸線方向に沿って貫通形成した複数の凹部であって、その複数の凹部を回転中心を中心軸として周方向に等間隔に形成することを特徴とする電動ポンプ。 - 請求項3に記載の電動ポンプにおいて、
前記複数の凹部は、
当該凹部を周方向に隔てる当該凹部間の中央充実部が前記磁石磁極の周方向中央位置に配置されていることを特徴とする電動ポンプ。 - 請求項3又は4に記載の電動ポンプにおいて、
前記凹部は、
径方向に複数あって、外径側の隣接する前記凹部と内側の前記凹部とは径方向にラップする部分を有する電動ポンプ。 - 請求項3〜5のいずれか1項に記載の電動ポンプにおいて、
前記凹部は、
貫通孔であることを特徴とする電動ポンプ。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動ポンプであって、
前記ステータ、前記ロータ及び前記ポンプ機構が軸線方向にラップすることを特徴とする電動ポンプ。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動ポンプであって、
有底筒状のフロントハウジングの底部側外側面の中央部を内側に凹設して底凹部を形成し、前記底凹部の外側と前記フロントハウジングの内側に環状のステータ収容空間を形成し、ポートブロックで閉鎖された前記底凹部にロータ収容空間を形成し、前記ステータ収容空間に前記ステータを配置するとともに、前記ロータ収容空間に前記ロータ及び前記ポンプ機構を配置したことを特徴とする電動ポンプ。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動ポンプであって、
有底筒状のフロントハウジングの内周面に環状の前記ステータを収容し、該ステータの内径側に予め設定された隙間を持たせて前記ロータを収容し、前記フロントハウジングの開口部をポートブロックで閉鎖し、前記隙間に流体を介在させたことを特徴とする電動ポンプ。 - 請求項9に記載の電動ポンプにおいて、
前記フロントハウジングは、樹脂形成されたものであり、前記ステータを一体として形成されたものであることを特徴とする電動ポンプ。 - 請求項1〜10のいずれか1つに記載の電動ポンプであって、
前記ポンプ機構は、
トロコイド式ポンプで構成されることを特徴とする電動ポンプ。 - 請求項1〜10のいずれか1つに記載の電動ポンプであって、
前記ポンプ機構は、
ベーン式ポンプで構成されることを特徴とする電動ポンプ。 - 請求項1〜10のいずれか1つに記載の電動ポンプであって、
前記ポンプ機構は、
ロタスコ式ポンプで構成されることを特徴とする電動ポンプ。
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