JP2009228055A - ガス窒化処理方法、及び、ガス窒化処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被処理物の窒化後の硬度を確保しつつ、被処理物の表面における、一窒化三鉄や一窒化四鉄等の脆化化合物の生成を低減することができることにより、より精密な制御が可能となる、ガス窒化処理方法、及び、ガス窒化処理装置を提案する。
【解決手段】加熱処理室12内にアンモニアガスと窒素ガスとの混合ガスGを流入させ、攪拌ファン41によって被処理物W周辺に前記混合ガスGを流通させることにより、該被処理物Wに窒化処理を行う窒化処理部21を備えるガス窒化処理装置10であって、前記窒化処理部21は、前記被処理物Wの温度を上げる昇温部31と、該被処理物Wの温度を略均一に保つ均熱部51と、を備え、前記昇温部31、及び、前記均熱部51、のそれぞれにおいて、前記被処理物Wの窒化性の制御は、該被処理物Wの表面における、前記混合ガスGの流速を制御することでなされる、ガス窒化処理装置10。
【選択図】図1
【解決手段】加熱処理室12内にアンモニアガスと窒素ガスとの混合ガスGを流入させ、攪拌ファン41によって被処理物W周辺に前記混合ガスGを流通させることにより、該被処理物Wに窒化処理を行う窒化処理部21を備えるガス窒化処理装置10であって、前記窒化処理部21は、前記被処理物Wの温度を上げる昇温部31と、該被処理物Wの温度を略均一に保つ均熱部51と、を備え、前記昇温部31、及び、前記均熱部51、のそれぞれにおいて、前記被処理物Wの窒化性の制御は、該被処理物Wの表面における、前記混合ガスGの流速を制御することでなされる、ガス窒化処理装置10。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガス窒化処理方法、及び、ガス窒化処理装置に関し、詳細には、鋼板又は鋼材に施すガス窒化処理の技術に関する。
従来、自動車のCVTベルトのように、マルエージング鋼等の鋼板が用いられる部材の表面強度を高めるために、前記部材に対し、アンモニアガスを用いてガス窒化処理を施す技術が用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
前記従来技術等によれば、アンモニアガス濃度、処理温度、処理時間等の要素を制御することによってガス窒化処理を行っている。しかしこれらの要素を制御するだけでは、上記ガス窒化処理における各要素の成立条件範囲が狭くなり、処理の安定性に欠ける場合があった。例えば、上記各要素の条件によっては、被処理物の表面にFe3N(以下、一窒化三鉄)やFe4N(以下、一窒化四鉄)等の脆化化合物が生成され、硬度にばらつきが発生することがあった。
特開平8−13125号公報
特開2003−286561号公報
上記に鑑み、本発明では、より精密な制御が可能となる、ガス窒化処理方法、及び、ガス窒化処理装置を提案する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、鋼板又は鋼材からなる被処理物を、攪拌ファンが配設された加熱処理室に挿通して、該加熱処理室内にアンモニアガスと窒素ガスとの混合ガスを流入させ、前記攪拌ファンによって前記被処理物周辺に前記混合ガスを流通させることにより、該被処理物に窒化処理を行う窒化処理工程を備えるガス窒化処理方法であって、前記窒化処理工程は、前記被処理物の温度を上げる昇温工程と、該被処理物の温度を略均一に保つ均熱工程とを備え、前記昇温工程、及び、前記均熱工程、のそれぞれにおいて、前記被処理物の窒化性の制御を、該被処理物の表面における、前記混合ガスの流速を制御することで行うものである。
請求項2においては、前記昇温工程では、前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速を増大させ、前記均熱工程では、前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速を減少させるものである。
請求項3においては、前記昇温工程では、前記被処理物を、前記混合ガスの流れに直接暴露させることにより、前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速を増大させ、前記均熱工程では、前記被処理物の周囲に整流板を設け、前記混合ガスの流れを遮ることにより、前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速を減少させるものである。
請求項4においては、前記昇温工程では、前記攪拌ファンの回転数を上昇させることにより、前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速を増大させ、前記均熱工程では、前記攪拌ファンの回転数を低下させることにより、前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速を減少させるものである。
請求項5においては、攪拌ファンが配設され、鋼板又は鋼材からなる被処理物が挿通される加熱処理室を有し、該加熱処理室内にアンモニアガスと窒素ガスとの混合ガスを流入させ、前記攪拌ファンによって前記被処理物周辺に前記混合ガスを流通させることにより、該被処理物に窒化処理を行う窒化処理部を備えるガス窒化処理装置であって、前記窒化処理部は、前記加熱処理室に挿通された被処理物の、温度を上げる昇温部と、該加熱処理室に挿通された被処理物の、温度を略均一に保つ均熱部とを備え、前記昇温部、及び、前記均熱部、のそれぞれにおいて、前記被処理物の窒化性の制御は、該被処理物の表面における、前記混合ガスの流速を制御することでなされるものである。
請求項6においては、前記昇温部では、前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速が増大され、前記均熱部では、前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速が減少されるものである。
請求項7においては、前記昇温部では、前記被処理物を、前記混合ガスの流れに直接暴露させることにより、前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速が増大され、前記均熱部では、前記被処理物の周囲に整流板を設け、前記混合ガスの流れを遮ることにより、前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速が減少されるものである。
請求項8においては、前記昇温部では、前記攪拌ファンの回転数を上昇させることにより、前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速が増大され、前記均熱部では、前記攪拌ファンの回転数を低下させることにより、前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速が減少されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明によれば、ガス窒化処理において、安定した処理、及び、精密な制御が可能となる。具体的には、窒化後の被処理物における硬さ等の品質を確保しつつ、被処理物の表面において、一窒化三鉄や一窒化四鉄等の脆化化合物の生成を低減することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1実施例に係るガス窒化処理装置を示す概略側面図である。
図2(a)は本発明に係る被処理物を示した斜視図、(b)は図1におけるA−A線断面図である。
図3(a)は混合ガスの流速と被処理物の温度上昇の関係を示した図、(b)は攪拌ファンの回転数と被処理物の硬度の関係を示した図である。
図4(a)はガス窒化処理の第1の実験状態を示した図、(b)は第1の実験結果を示した図である。
図5は第2の実験における、本発明との第1の比較対象であるガス窒化処理装置を示す概略側面図である。
図6は第2の実験における、本発明との第2の比較対象であるガス窒化処理装置を示す概略側面図である。
図7は第2の実験結果を示した図である。
図8は本発明の第2実施例に係るガス窒化処理装置を示す概略側面図である。
図9は本発明の第3実施例に係るガス窒化処理装置を示す概略側面図である。
なお、本発明の技術的範囲は以下の実施例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
図1は本発明の第1実施例に係るガス窒化処理装置を示す概略側面図である。
図2(a)は本発明に係る被処理物を示した斜視図、(b)は図1におけるA−A線断面図である。
図3(a)は混合ガスの流速と被処理物の温度上昇の関係を示した図、(b)は攪拌ファンの回転数と被処理物の硬度の関係を示した図である。
図4(a)はガス窒化処理の第1の実験状態を示した図、(b)は第1の実験結果を示した図である。
図5は第2の実験における、本発明との第1の比較対象であるガス窒化処理装置を示す概略側面図である。
図6は第2の実験における、本発明との第2の比較対象であるガス窒化処理装置を示す概略側面図である。
図7は第2の実験結果を示した図である。
図8は本発明の第2実施例に係るガス窒化処理装置を示す概略側面図である。
図9は本発明の第3実施例に係るガス窒化処理装置を示す概略側面図である。
なお、本発明の技術的範囲は以下の実施例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
以下に、本発明に係るガス窒化処理装置について説明する。本明細書では便宜上、図1における左側を前方、右側を後方とし、紙面手前側を右側方、奥側を左側方として説明する。
[実施例1・ガス窒化処理装置10]
まず、本発明の実施例1に係るガス窒化処理装置10について、図1及び図2(b)を用いて説明する。
まず、本発明の実施例1に係るガス窒化処理装置10について、図1及び図2(b)を用いて説明する。
本実施例におけるガス窒化処理装置10は、前真空パージ室11、加熱処理室12、冷却室13、及び、後真空パージ室14等で構成される。
前記前真空パージ室11では、図示しない真空ポンプによって空気が排気され、該前真空パージ室11内が真空状態とされる。
前記前真空パージ室11では、図示しない真空ポンプによって空気が排気され、該前真空パージ室11内が真空状態とされる。
前記加熱処理室12では、前後方向に連続して攪拌ファン41・41・41・・・が配設され、また左右にはヒーター42・42(図2(b)参照)が配設される。また、前後方向に連続してアンモニアガス流入口44・44・44・・・、及び窒素ガス流入口45・45・45・・・が配設される。
前記加熱処理室12内に、前記アンモニアガス流入口44・44・44・・・よりアンモニアガスが流入され、同じく窒素ガス流入口45・45・45・・・より窒素ガスが流入されることにより、該アンモニアガスと窒素ガスとの混合ガスGが該加熱処理室12内に流通される。そして、前記ヒーター42・42によって加熱された混合ガスGが前記攪拌ファン41・41・41・・・によって攪拌されるのである。
また、後述するように、該加熱処理室12における前後方向前側中途部より後端にかけて、左右に整流板52・52(図2(b)参照)が配設されている。
以上のように該加熱処理室12内でガス窒化処理を行う部分を、窒化処理部21とする。
また、後述するように、該加熱処理室12における前後方向前側中途部より後端にかけて、左右に整流板52・52(図2(b)参照)が配設されている。
以上のように該加熱処理室12内でガス窒化処理を行う部分を、窒化処理部21とする。
前記冷却室13では、攪拌ファン41が配設され、該冷却室13内が冷却される。
前記後真空パージ室14では、図示しない真空ポンプによって空気が排気され、該後真空パージ室14内が真空状態とされる。
前記前真空パージ室11、加熱処理室12、冷却室13、及び、後真空パージ室14のそれぞれには、搬送ローラー43・43・43・・・が左右に架渡される。即ち、被処理物W・W・W・・・は該搬送ローラー43・43・43・・・上を順次搬送されながら各室内へと挿通され、該被処理物W・W・W・・・に対して連続して窒化処理がなされるのである。
前記後真空パージ室14では、図示しない真空ポンプによって空気が排気され、該後真空パージ室14内が真空状態とされる。
前記前真空パージ室11、加熱処理室12、冷却室13、及び、後真空パージ室14のそれぞれには、搬送ローラー43・43・43・・・が左右に架渡される。即ち、被処理物W・W・W・・・は該搬送ローラー43・43・43・・・上を順次搬送されながら各室内へと挿通され、該被処理物W・W・W・・・に対して連続して窒化処理がなされるのである。
前記窒化処理部21は、前記被処理物W・W・W・・・の温度を上げる昇温部31と、該被処理物Wの温度を略均一に保つ均熱部51とを備える。具体的には、前記該加熱処理室12において、前端から前後方向前側中途部までの、整流板52・52が配設されない部分を前記昇温部31とし、前記該加熱処理室12において、前後方向前側中途部より後端にかけて、左右に整流板52・52が配設される部分を前記均熱部51としているのである。
換言すれば、前記昇温部31では、前記被処理物W・W・W・・・が前記混合ガスGの流れに直接暴露するように、該被処理物W・W・W・・・の周囲に遮蔽物を配置しない構成とされ、前記均熱部51では、前記被処理物W・W・W・・・が前記混合ガスGの流れに直接暴露しないように、前記被処理物W・W・W・・・の左右両側に整流板52・52が設けられているのである。
前記被処理物Wについて、図2(a)を用いて説明する。被処理物Wはマルエージング鋼等の鋼板からなる無端金属ベルトB・B・B・・・を治具71の掛止部材71a・71a・71a・71aに掛渡して構成される。本実施例では、前記掛止部材71aを4本、前記無端金属ベルトBを9本として図示しているが、その数量及び構成は本実施例に限定されるものではなく、該無端金属ベルトBが治具に掛止されているものであればよい。また、被処理物Wはマルエージング鋼等の鋼材からなる部材でもよい。
[ガス窒化処理方法]
続いて、本発明の実施例1に係るガス窒化処理方法について説明する。
まず、被処理物W・W・W・・・(以下、被処理物W)が搬送ローラー43・43・43・・・上を図1中矢印Fの方向に搬送され、前記前真空パージ室11に挿通され、真空排気の後、窒素が導入されることで、該被処理物Wの周辺が窒素に置換される。
続いて、本発明の実施例1に係るガス窒化処理方法について説明する。
まず、被処理物W・W・W・・・(以下、被処理物W)が搬送ローラー43・43・43・・・上を図1中矢印Fの方向に搬送され、前記前真空パージ室11に挿通され、真空排気の後、窒素が導入されることで、該被処理物Wの周辺が窒素に置換される。
次に、前記被処理物Wが前記加熱処理室12に挿通され、該加熱処理室12内にアンモニアガスと窒素ガスとの混合ガスGが流入される。そして、前記攪拌ファン41・41・41・・・によって該混合ガスGが攪拌され、前記ヒーター42・42によって加熱された混合ガスGが前記被処理物W周辺に流通されることにより、該被処理物Wに窒化処理が行われる(窒化処理工程)。
ここで、前記被処理物Wの窒化性の制御は、該被処理物Wの表面における、前記混合ガスGの流速を制御することでなされる。具体的には、前記昇温部31では、前記被処理物Wを、前記攪拌ファン41による混合ガスGの流れに直接暴露させることにより、前記被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速が増大し、前記被処理物Wの昇温速度が上昇する(昇温工程)。
そして、前記均熱部51では、前記被処理物Wの周囲に整流板52・52を設け、前記混合ガスGの流れを遮ることにより、前記被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速が減少し、該被処理物Wの窒化性が向上するのである(均熱工程)。
そして、前記均熱部51では、前記被処理物Wの周囲に整流板52・52を設け、前記混合ガスGの流れを遮ることにより、前記被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速が減少し、該被処理物Wの窒化性が向上するのである(均熱工程)。
次に、前記被処理物Wが前記冷却室13に挿通され、攪拌ファン41によって被処理物Wが冷却される。
そして、前記被処理物Wが後真空パージ室14に挿通され、真空排気の後、窒素又は大気が導入され、該被処理物Wが室外に排出されるのである。
そして、前記被処理物Wが後真空パージ室14に挿通され、真空排気の後、窒素又は大気が導入され、該被処理物Wが室外に排出されるのである。
[混合ガスGの流速の影響]
次に、被処理物Wの表面における混合ガスGの流速の影響について説明する。
上記マルエージング鋼板からなる被処理物Wの窒化処理は、400度〜600度程度の温度で行われる。ここで、混合ガスGの温度が400度〜600度程度の雰囲気中では、ふく射による熱伝達よりもガス分子による熱伝達が主になる。そのため、図3(a)に示すように、被処理物Wの表面におけるガス流速が大きいほうが被処理物Wの温度上昇は速くなり、逆に被処理物Wの表面におけるガス流速が小さいほうが被処理物Wの温度上昇は遅くなる。
次に、被処理物Wの表面における混合ガスGの流速の影響について説明する。
上記マルエージング鋼板からなる被処理物Wの窒化処理は、400度〜600度程度の温度で行われる。ここで、混合ガスGの温度が400度〜600度程度の雰囲気中では、ふく射による熱伝達よりもガス分子による熱伝達が主になる。そのため、図3(a)に示すように、被処理物Wの表面におけるガス流速が大きいほうが被処理物Wの温度上昇は速くなり、逆に被処理物Wの表面におけるガス流速が小さいほうが被処理物Wの温度上昇は遅くなる。
一方、被処理物Wにおける窒素の内部への拡散速度は温度が高いほど速くなることが知られている。
さらに、前記被処理物Wを窒化性の高い、即ちアンモニアガス濃度の高い状態で、且つ低温状態で窒化すると、表面から侵入した窒素の拡散が進まず、被処理物Wの表面で一窒化三鉄や一窒化四鉄等の脆化化合物を生成しやすいことがX線回折等の分析により分かった。
さらに、前記被処理物Wを窒化性の高い、即ちアンモニアガス濃度の高い状態で、且つ低温状態で窒化すると、表面から侵入した窒素の拡散が進まず、被処理物Wの表面で一窒化三鉄や一窒化四鉄等の脆化化合物を生成しやすいことがX線回折等の分析により分かった。
以上より、被処理物Wの昇温工程においては、被処理物Wの表面におけるガス流速を大きくして温度上昇を速くすることが望ましい。これにより、被処理物Wにおける窒素の内部への拡散を促進することができ、被処理物Wの表面での一窒化三鉄や一窒化四鉄等の脆化化合物の生成を防止できるのである。
[攪拌ファン41の回転数と被処理物Wの硬度の関係]
次に、攪拌ファン41の回転数と被処理物Wの硬度の関係について説明する。
前記攪拌ファン41の回転数を変更し、被処理物Wの表面におけるガス流速を変えて窒化処理を行うと、窒化後の被処理物Wの硬さ(マイクロビッカース硬さ)に変化が見られた。具体的には、図3(b)に示すように、攪拌ファン41の回転数を上げ、即ち被処理物Wの表面におけるガス流速を大きくして窒化処理を行うと、攪拌ファン41の回転数が低い状態よりも窒化後の被処理物Wの硬さが低下したのである。つまり、攪拌ファン41の回転数を変更することで被処理物Wの表面におけるガス流速を変え、被処理物Wの窒化性を制御することができるのである。
次に、攪拌ファン41の回転数と被処理物Wの硬度の関係について説明する。
前記攪拌ファン41の回転数を変更し、被処理物Wの表面におけるガス流速を変えて窒化処理を行うと、窒化後の被処理物Wの硬さ(マイクロビッカース硬さ)に変化が見られた。具体的には、図3(b)に示すように、攪拌ファン41の回転数を上げ、即ち被処理物Wの表面におけるガス流速を大きくして窒化処理を行うと、攪拌ファン41の回転数が低い状態よりも窒化後の被処理物Wの硬さが低下したのである。つまり、攪拌ファン41の回転数を変更することで被処理物Wの表面におけるガス流速を変え、被処理物Wの窒化性を制御することができるのである。
上記を検証するために本発明の発明者が行った第1の実験について、図4(a)及び(b)を用いて説明する。
第1の実験においては、図4(a)に示すように、マルエージング鋼からなる第一鋼板S1及び第二鋼板S2を用意し、それぞれを支持部材80・80に懸架する。そして、第二鋼板S2の周囲には、ガスの置換が行われるように通気孔81aが開口されたカバー81を設置する。このような状況において、前記第一鋼板S1及び第二鋼板S2に対して、処理温度、アンモニアガス濃度、及び攪拌ファン41の回転数を同一にして、窒化処理を行ったのである。即ち、第一鋼板S1は表面にガスの流れが直接暴露することによってガス流速が増大し、一方第二鋼板S2では前記カバー81によってガスの流れを遮ることによってガス流速が減少するようにしたのである。
第1の実験においては、図4(a)に示すように、マルエージング鋼からなる第一鋼板S1及び第二鋼板S2を用意し、それぞれを支持部材80・80に懸架する。そして、第二鋼板S2の周囲には、ガスの置換が行われるように通気孔81aが開口されたカバー81を設置する。このような状況において、前記第一鋼板S1及び第二鋼板S2に対して、処理温度、アンモニアガス濃度、及び攪拌ファン41の回転数を同一にして、窒化処理を行ったのである。即ち、第一鋼板S1は表面にガスの流れが直接暴露することによってガス流速が増大し、一方第二鋼板S2では前記カバー81によってガスの流れを遮ることによってガス流速が減少するようにしたのである。
第1の実験結果は、図4(b)に示すように、表面にガスの流れを直接暴露させた第一鋼板S1に対し、表面のガスの流れを遮った第二鋼板S2の方が、硬さが向上する結果となった。この結果により、被処理物Wの周囲に遮蔽物等を配設して、ガス流速を変えて窒化処理を行うことによって、窒化後の被処理物Wの硬さを制御することができることが判明した。具体的には、被処理物W周辺のガスの流れを遮ってガス流速を減少させることにより、被処理物Wの硬さを向上させることができたのである。
上記内容を本発明に反映させるために発明者が行った第2の実験について、図5〜図7を用いて説明する。
第2の実験においては、本実施例に係るガス窒化処理装置10のほかに、本発明との第1の比較対象であるガス窒化処理装置(以下、第1ガス窒化処理装置とする)310、及び、同じく第2の比較対象であるガス窒化処理装置(以下、第2ガス窒化処理装置とする)410を用い、比較実験を行った。
第2の実験においては、本実施例に係るガス窒化処理装置10のほかに、本発明との第1の比較対象であるガス窒化処理装置(以下、第1ガス窒化処理装置とする)310、及び、同じく第2の比較対象であるガス窒化処理装置(以下、第2ガス窒化処理装置とする)410を用い、比較実験を行った。
第1ガス窒化処理装置310については、図5に示すように、整流板を設けず、窒化処理部21の全ての部分において被処理物Wの表面にガスの流れを直接暴露させ、被処理物Wの表面におけるガス流速を大きくして窒化処理を行った。
第2ガス窒化処理装置410については、図6に示すように、整流板452を窒化処理部21の全ての部分において配設し、被処理物W周辺のガスの流れを遮ってガス流速を減少させて窒化処理を行った。
第2ガス窒化処理装置410については、図6に示すように、整流板452を窒化処理部21の全ての部分において配設し、被処理物W周辺のガスの流れを遮ってガス流速を減少させて窒化処理を行った。
本実施例に係るガス窒化処理装置10については、上述の図1に示したように、昇温部31では、被処理物Wを前記混合ガスGの流れに直接暴露させることにより、前記被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速を増大させ、さらに均熱部51では、被処理物Wの周囲に整流板52を設け、前記混合ガスGの流れを遮ることにより、被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速を減少させて窒化処理を行った。
第2の実験結果を図7に示す。第1ガス窒化処理装置310においては、被処理物Wを前記混合ガスGの流れに直接暴露させることによって、上記の通り一窒化三鉄や一窒化四鉄等の脆化化合物の生成を防止することができた反面、他のガス窒化処理装置10・410と比較して硬さを得ることはできなかった。
一方、第2ガス窒化処理装置410においては、被処理物Wの周囲に整流板452を設け、前記混合ガスGの流れを遮ることにより、実験後の硬さについてはある程度確保することができた反面、一窒化三鉄や一窒化四鉄等の脆化化合物の生成を防ぐことはできなかった。
一方、第2ガス窒化処理装置410においては、被処理物Wの周囲に整流板452を設け、前記混合ガスGの流れを遮ることにより、実験後の硬さについてはある程度確保することができた反面、一窒化三鉄や一窒化四鉄等の脆化化合物の生成を防ぐことはできなかった。
本発明に係るガス窒化処理装置10においては、前記昇温部31において、前記被処理物Wを、前記混合ガスGの流れに直接暴露させることにより、前記被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速を増大させ、一窒化三鉄や一窒化四鉄等の脆化化合物の生成を防止することができた。さらに前記均熱部51において、前記被処理物Wの周囲に整流板52を設け、前記混合ガスGの流れを遮ることにより、前記被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速を減少させ、被処理物Wの実験後における硬さを向上させることができたのである。
以上のように、本発明によれば、攪拌ファンが41・41・41・・・配設され、鋼板からなる被処理物Wが挿通される加熱処理室12を有し、該加熱処理室12内にアンモニアガスと窒素ガスとの混合ガスGを流入させ、前記攪拌ファン41・41・41・・・によって前記被処理物W周辺に前記混合ガスGを流通させることにより、該被処理物Wに窒化処理を行う窒化処理部21を備えるガス窒化処理装置10であって、前記窒化処理部21は、前記加熱処理室12に挿通された被処理物Wの、温度を上げる昇温部31と、該加熱処理室12に挿通された被処理物Wの、温度を略均一に保つ均熱部51とを備え、前記昇温部31、及び、前記均熱部51、のそれぞれにおいて、前記被処理物Wの窒化性の制御は、該被処理物Wの表面における、前記混合ガスGの流速を制御することでなされ、具体的には、前記昇温部31では、前記被処理物Wを、前記混合ガスGの流れに直接暴露させることにより、前記被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速が増大され、前記均熱部51では、前記被処理物Wの周囲に整流板52を設け、前記混合ガスGの流れを遮ることにより、前記被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速が減少されるように構成される。
以上のように構成することにより、ガス窒化処理において、安定した処理、及び、精密な制御が可能となる。具体的には、窒化後の被処理物Wにおける硬さ等の品質を確保しつつ、該被処理物Wの表面における、一窒化三鉄や一窒化四鉄等の脆化化合物の生成を低減することができるのである。
[実施例2]
次に、本発明の実施例2であるガス窒化処理装置110について、図8を用いて説明する。なお、以下に説明するガス窒化処理装置110(210)の各実施例に関して、上述の実施例1と共通する部分については、同符号を付してその説明を省略する。
次に、本発明の実施例2であるガス窒化処理装置110について、図8を用いて説明する。なお、以下に説明するガス窒化処理装置110(210)の各実施例に関して、上述の実施例1と共通する部分については、同符号を付してその説明を省略する。
ガス窒化処理装置110においては、実施例1と同様に、攪拌ファンが41・41・41・・・配設され、鋼板からなる被処理物Wが挿通される加熱処理室12を有し、該加熱処理室12内にアンモニアガスと窒素ガスとの混合ガスGを流入させ、前記攪拌ファン41・41・41・・・によって前記被処理物W周辺に前記混合ガスGを流通させることにより、該被処理物Wに窒化処理を行う窒化処理部21を備えるガス窒化処理装置10であって、前記窒化処理部21は、前記加熱処理室12に挿通された被処理物Wの、温度を上げる昇温部31と、該加熱処理室12に挿通された被処理物Wの、温度を略均一に保つ均熱部51とを備え、前記昇温部31、及び、前記均熱部51、のそれぞれにおいて、前記被処理物Wの窒化性の制御は、該被処理物Wの表面における、前記混合ガスGの流速を制御することでなされる。
そして、前記昇温部31では、攪拌ファン41aの回転数を上昇させることにより、前記被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速が増大し(昇温工程)、前記均熱部51では、攪拌ファン41b・41cの回転数を低下させることにより、前記被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速が減少する(窒化工程)ように構成されるのである。なお、攪拌ファン41dの回転数を高くしたのは、後方の扉の開閉による温度低下、及び、雰囲気の乱れからすぐに回復するためである。
このように構成することにより、ガス窒化処理装置110においては、前記昇温部31では、前記被処理物Wを、攪拌ファン41aの回転数を上昇させることにより、前記被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速を増大させ、一窒化三鉄や一窒化四鉄等の脆化化合物の生成を防止することができ、さらに前記均熱部51では、攪拌ファン41b・41cの回転数を低下させることにより、前記被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速を減少させ、実験後の硬さを向上させることができるのである。
[実施例3]
次に、本発明の実施例3であるガス窒化処理装置210について、図9を用いて説明する。
ガス窒化処理装置110においては、各被処理物Wを連続して窒化処理するのではなく、加熱処理室12に被処理物Wを1個ずつ挿通し窒化処理する構成としている。なお、本実施例では、冷却工程、及び後真空パージ工程は、冷却室兼後真空パージ室15内の1箇所で行われるものとする。
次に、本発明の実施例3であるガス窒化処理装置210について、図9を用いて説明する。
ガス窒化処理装置110においては、各被処理物Wを連続して窒化処理するのではなく、加熱処理室12に被処理物Wを1個ずつ挿通し窒化処理する構成としている。なお、本実施例では、冷却工程、及び後真空パージ工程は、冷却室兼後真空パージ室15内の1箇所で行われるものとする。
本実施例においては、昇温工程では、攪拌ファン41の回転数を上昇させることにより、前記被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速が増大し、均熱工程では、攪拌ファン41の回転数を低下させることにより、前記被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速が減少するように制御される。
このように構成することにより、ガス窒化処理装置210においては実施例2と同様に、前記昇温工程では、前記被処理物Wを、攪拌ファン41の回転数を上昇させることにより、前記被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速を増大させ、一窒化三鉄や一窒化四鉄等の脆化化合物の生成を防止することができ、さらに前記均熱工程では、攪拌ファン41の回転数を低下させることにより、前記被処理物Wの表面で前記混合ガスGの流速を減少させ、実験後の硬さを向上させることができるのである。
なお、前述の実施例1〜3においては、前記被処理物Wの表面での前記混合ガスGの流速の増減を、前記被処理物Wの前記混合ガスGの流れに対する暴露状態により制御するか、または攪拌ファン41の回転数により制御するかのいずれかであったが、混合ガスGの流れに対する暴露状態による制御、および攪拌ファン41の回転数による制御を併用して、前記被処理物Wの表面での前記混合ガスGの流速を増減させるように構成することも可能である。
10 ガス窒化処理装置
12 加熱処理室
21 窒化処理部
31 昇温部
51 均熱部
G 混合ガス
W 被処理物
12 加熱処理室
21 窒化処理部
31 昇温部
51 均熱部
G 混合ガス
W 被処理物
Claims (8)
- 鋼板又は鋼材からなる被処理物を、攪拌ファンが配設された加熱処理室に挿通して、該加熱処理室内にアンモニアガスと窒素ガスとの混合ガスを流入させ、前記攪拌ファンによって前記被処理物周辺に前記混合ガスを流通させることにより、該被処理物に窒化処理を行う窒化処理工程を備えるガス窒化処理方法であって、
前記窒化処理工程は、
前記被処理物の温度を上げる昇温工程と、
該被処理物の温度を略均一に保つ均熱工程とを備え、
前記昇温工程、及び、前記均熱工程、のそれぞれにおいて、
前記被処理物の窒化性の制御を、該被処理物の表面における、前記混合ガスの流速を制御することで行う、
ことを特徴とする、ガス窒化処理方法。 - 前記昇温工程では、
前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速を増大させ、
前記均熱工程では、
前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速を減少させる、
ことを特徴とする、請求項1に記載のガス窒化処理方法。 - 前記昇温工程では、
前記被処理物を、前記混合ガスの流れに直接暴露させることにより、
前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速を増大させ、
前記均熱工程では、
前記被処理物の周囲に整流板を設け、前記混合ガスの流れを遮ることにより、
前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速を減少させる、
ことを特徴とする、請求項2に記載のガス窒化処理方法。 - 前記昇温工程では、
前記攪拌ファンの回転数を上昇させることにより、
前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速を増大させ、
前記均熱工程では、
前記攪拌ファンの回転数を低下させることにより、
前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速を減少させる、
ことを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載のガス窒化処理方法。 - 攪拌ファンが配設され、鋼板又は鋼材からなる被処理物が挿通される加熱処理室を有し、該加熱処理室内にアンモニアガスと窒素ガスとの混合ガスを流入させ、前記攪拌ファンによって前記被処理物周辺に前記混合ガスを流通させることにより、該被処理物に窒化処理を行う窒化処理部を備えるガス窒化処理装置であって、
前記窒化処理部は、
前記加熱処理室に挿通された被処理物の、温度を上げる昇温部と、
該加熱処理室に挿通された被処理物の、温度を略均一に保つ均熱部とを備え、
前記昇温部、及び、前記均熱部、のそれぞれにおいて、
前記被処理物の窒化性の制御は、該被処理物の表面における、前記混合ガスの流速を制御することでなされる、
ことを特徴とする、ガス窒化処理装置。 - 前記昇温部では、
前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速が増大され、
前記均熱部では、
前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速が減少される、
ことを特徴とする、請求項5に記載のガス窒化処理装置。 - 前記昇温部では、
前記被処理物を、前記混合ガスの流れに直接暴露させることにより、
前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速が増大され、
前記均熱部では、
前記被処理物の周囲に整流板を設け、前記混合ガスの流れを遮ることにより、
前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速が減少される、
ことを特徴とする、請求項6に記載のガス窒化処理装置。 - 前記昇温部では、
前記攪拌ファンの回転数を上昇させることにより、
前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速が増大され、
前記均熱部では、
前記攪拌ファンの回転数を低下させることにより、
前記被処理物の表面での前記混合ガスの流速が減少される、
ことを特徴とする、請求項6又は請求項7に記載のガス窒化処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008074313A JP2009228055A (ja) | 2008-03-21 | 2008-03-21 | ガス窒化処理方法、及び、ガス窒化処理装置 |
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2008
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