JP2009227948A - ポリエステル変性熱重合型アクリル塗料および塗装金属材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】重量平均分子量1000〜40000、ガラス転移温度Tgが−20〜60℃、30℃における比重が1.23以下である非結晶性ポリエステル系重合体Aと、
(メタ)アクリル系単量体Bと、
重合開始剤と、
メラミン樹脂を含み、
前記Bは、下記一般式(1)等の化合物を10質量%以上含み、
前記AとBは、A:B=10:90〜90:10の質量割合で配合されるポリエステル変性熱重合型アクリル塗料。
【化1】
[式中、Rは水素原子またはメチル基、R1は炭素数12以下の炭化水素基を表す]
【選択図】なし
Description
(メタ)アクリル系単量体Bと、
重合開始剤と、
メラミン樹脂を含み、
前記Bは、下記一般式(1)、(2)または(3)で表される化合物を含み、これらの化合物の配合量の合計は、前記B中10質量%以上であり、
前記AとBは、A:B=10:90〜90:10の質量割合で配合される、ポリエステル変性熱重合型アクリル塗料。
を表す。
[2]前記重合開始剤として過酸化物系熱ラジカル重合開始剤が、非結晶性ポリエステル系重合体と(メタ)アクリル系単量体の合計100質量部に対し、0.1〜5質量部配合されている[1]に記載のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料。
[3]前記メラミン樹脂は、非結晶性ポリエステル系重合体と(メタ)アクリル系単量体の合計100質量部に対し、5〜30質量部配合されている[1]または[2]に記載のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料。
[4]前記メラミン樹脂は、分子内にイミノ基またはメチロール基を有する、[1]〜[3]のいずれかに記載のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料。
[5]前記非結晶性ポリエステル系重合体と前記(メタ)アクリル系単量体の合計100質量部に対し、0.1〜100質量部の顔料がさらに配合されている、[1]〜[4]のいずれかに記載のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料。
[6]さらに可塑剤が添加されている[1]〜[5]のいずれかに記載のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料。
[7]粘度が0.1〜10Pa・sに調整されている[1]〜[6]のいずれかに記載のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料。
[8]金属材料の表面に、[1]〜[7]のいずれかに記載のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料を重合硬化させた塗膜を有する塗装金属材料。
[9]前記[1]〜[7]のいずれかに記載のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料を基材表面に塗布し、未重合の(メタ)アクリル系単量体の2質量%以上を揮発させながら重合硬化させて造膜する塗膜の製法。
(1)非結晶性ポリエステル系重合体
本発明のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料(以下「本発明の塗料」ともいう)は、非結晶性ポリエステル系重合体(「A」成分ともいう)を含む。非結晶性ポリエステル系重合体は、(メタ)アクリル系単量体(「B」成分ともいう)の重合体とともに塗膜のマトリックスを形成する。非結晶性ポリエステル系重合体は、特に塗膜に柔軟性を付与する機能を担う。非結晶性ポリエステル系重合体は、多塩基酸と多価アルコールを脱水しながらエステル化反応して得られる。エステル化反応の方法としては、直接エステル化法またはエステル交換法がある。
このようなことから本発明の非結晶性ポリエステル系重合体は30℃における比重が1.23以下である。非結晶性ポリエステル系重合体の比重が低くなると高分子鎖のパッキングが緩くなるため、(メタ)アクリル系単量体が非結晶性ポリエステルの高分子鎖間に侵入しやすくなり、(メタ)アクリル系単量体との相溶性が向上する。
非結晶性ポリエステル系重合体の分子量は原料とする多塩基酸と多価アルコールの仕込み比や反応時間等により調整できる。
さらに、前記多塩基酸は、ε−カプロラクトン、ラクチド等のヒドロキシカルボン酸であってもよい。
2価のアルコールの具体例には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリチレングリコール、トリメチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、3−メチル−1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、2,3−ジメチルトリエチレングリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−4,5−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等のグリコール類、これらのグリコール類にε−カプロラクトン等のラクトン類を付加したポリラクトンジオール、ビス(ヒドロキシエチル)テレフタレート等のポリエステルジオール類、1,4−シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールA、スピログリコール、ジヒドロキシメチルトリシクロデカン等の脂環式2価アルコールが含まれる。
多価アルコールの例には、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジグリセリン、トリグリセリン、1,2、6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトールが含まれる。
(メタ)アクリル系単量体は、塗装工程においてそれ自身が重合して塗膜のマトリクスを形成するが、一方で、塗料における上記の非結晶性ポリエステル系重合体の溶剤としての機能も有する。発明者らは、検討の結果、(メタ)アクリル系単量体を前記非結晶性ポリエステル系重合体と類似の構造を有すると、両者の相溶性が顕著に改善され、塗料とすることができることを見出した。具体的には、(メタ)アクリル系単量体の一部または全部を、使用する非結晶性ポリエステル系重合体の原料である多価アルコールから誘導される化合物とすることが有効であることを見出した。以上から、本発明の(メタ)アクリル系単量体は、前記一般式(3)で表される化合物、前記一般式(1)で表される化合物または(2)で表される化合物を特定量含む。本発明において、(メタ)アクリル系単量体を単に「モノマー」ともいう。
ポリテトラメテレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、3−メチル1,5ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、2−メチル−1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート等。
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等。
2−ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート等。
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル。
シクロヘキシル(メタ)アクリレート等の脂環式アルコールの(メタ)アクリル酸エステル。
フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等のアクリル酸アリールエステル。
メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、プロポキジエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル。
エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシ−トリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のグリコール系(メタ)アクリル酸エステル。
グリシジルエーテル(メタ)アクリレート等の官能基含有単量体。
(メタ)アクリル系単量体の重合には、熱ラジカル重合開始剤(以下単に「重合開始剤」ともいう)が使用される。重合開始剤の例には、可酸化物系、アゾ系の熱ラジカル重合開始剤が含まれるが、本発明においては、過酸化物系熱ラジカル重合開始剤の使用が好ましい。重合開始剤は1種を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。その際に、ナフテン酸コバルト、ジメチルアニリン等の分解促進剤を併用してもよい。重合開始剤は、非結晶性ポリエステル系重合体と(メタ)アクリル系単量体の合計量100質量部(以下「樹脂ユニット」ということがある)に対し、0.1〜5質量部、好ましくは0.3〜3質量部の割合で配合される。重合開始剤の配合量が少ないと塗装時の重合、すなわち硬化に時間がかかり、(メタ)アクリル系単量体の揮発分が多くなる。逆に重合開始剤の配合量が過剰だと、塗装時に多量の気泡が発生し、ワキ、肌荒れ等の塗膜欠陥が生じやすくなる。
本発明の塗料は、メラミン樹脂を含む。メラミン樹脂は架橋剤として機能する。メラミン樹脂の配合量は、ポリエステルと(メタ)アクリル系単量体の合計量(樹脂ユニット)100質量部に対し、3〜30質量部であることが好ましく、5〜30質量部であることがより好ましく、5〜20質量部であることがさらに好ましい。メラミン樹脂の配合量が少なすぎると塗膜の強度が低下し、逆に多すぎると塗膜の柔軟性が損なわれることがある。
本発明において、オールアルキル基型メラミン樹脂を用いる場合は、反応性を向上させるために、芳香族スルホン酸等の反応促進剤を併用することが好ましい。
本発明の塗料は、加工時の衝撃付加で塗膜に生じる割れを防止するために、分子量が500以上の可塑剤を含んでいてもよい。しかしながら、本発明の塗料は非結晶性ポリエステル重合体を含み柔軟性に優れるため、可塑剤を必ずしも配合させる必要はない。可塑剤を使用しない場合、可塑剤が表面にブリードすることはなく、塗膜のベタツキが生じにくいというメリットがある。
本発明の塗料は、顔料を含んでいてもよい。顔料の例には、体質顔料、無機・有機の着色顔料、防錆顔料が含まれる。体質顔料としては、炭酸カルシウム、クレー、タルク、硫酸バリウム等が例示される。無機着色顔料としては、チタン白、硫化亜鉛、鉛白、黄色酸化鉄、酸化クロム、亜鉛華、カーボンブラック、モリブデン赤、パーマネントレッド、ベンガラ、黄土、クロムグリーン、紺青、群青、アルミ粉末、銅合金粉末等が例示される。有機着色顔料としては、ハンザエロー、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー、フラバンスロンイエロー、インダンスレンブルー等が例示される。個々の顔料は、必要とする肉持ち、防錆性能、色調に応じて単独で、あるいは2種以上を組み合わせて添加される。
本発明の塗料は、充填材、酸化防止剤、難燃剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含んでいてもよい。
本発明の塗料の粘度は、0.1〜10Pa・sであることが好ましく、0.2〜0.5Pa・sであることがより好ましい。塗料の粘度が低すぎると、基材に塗布した後、硬化までに流動してしまうことがあり、均一な塗膜が得られないことがある。また、塗料の粘度が高すぎると、塗布時に塗りすじ等が生じ、塗腹から気泡が抜け難くなることがある。粘度は非結晶性ポリエステル系重合体と(メタ)アクリル系単量体の配合比により調整できる。粘度は、B型粘度計で測定されることが好ましい。
(1)基材
本発明の塗料は、種々の基材の上に塗布され、乾燥・焼付けの工程を経て厚膜タイプの塗膜を有する塗装金属材料を形成する。基材の例には、鋼板、鋼箔、アルミニウム(合金)板、アルミニウム(合金)箔、銅(合金)板、銅(合金)箔等の金属板や金属箔が含まれる。鋼板の具体例には、Znめっき鋼板、Zn−Al系めっき鋼板、Zn−Al−Mg系めっき鋼板、Alめっき鋼板、ステンレス鋼板等が含まれる。これらの鋼板は塗装原板とも呼ばれる。塗装原板は、下地金属に対する防食作用や塗膜密着性を向上させるため、化成処理されていることが好ましい。
本発明の塗装金属材料は、本発明の塗膜と塗装原板の間に、下塗り塗膜を有していてもよい。下塗り塗膜は、例えば化成処理した塗装原板にアクリル変性エポキシ樹脂塗料を塗布・焼付けすることにより形成できる。アクリル変性エポキシ樹脂塗膜は、エポキシ系やポリエステル系の下塗り塗膜に比較して、本発明の塗膜との密着性により優れる。下塗り塗膜は、必要に応じ防錆顔料を含んでいてもよい。この場合、防錆顔料は樹脂100質量部に対し10〜30質量部とすることが好ましい。
本発明の塗装金属材料は、発明の効果を損なわない範囲で任意に製造できるが、以下、好ましい製造方法を説明する。
本発明の塗装金属材料は、(a)基材を準備する工程、(b)本発明の塗料を前記基材に塗布し、乾燥・焼付けする工程、を経ることにより製造されることが好ましい。本発明においては、塗料を基材に塗布して形成された膜であって、乾燥・焼付け前の膜を「塗布膜」といい、乾燥・焼付け後の膜を「塗膜」または「乾燥塗膜」という。
(b)工程における塗料の塗布には、ロールコート、カーテンコート、ダイコート、ナイフコート等が採用でき、塩化ビニル塗膜の作製と同様な条件下で厚膜塗装が可能である。このため、新たな設備を必要とすることなく、経済的である。この際、塗布膜は、乾燥膜厚が100μm以上になるように設定される。100μm未満となるような厚みの塗布膜では、重合開始剤の分解により発生したラジカルが空気中の酸素と結合して消失し、重合が十分に進行しないことがある。塗膜厚さの上限は特に規制されないが、乾燥膜厚で概ね400μm程度以下の範囲が好ましい。
本発明の非結晶性ポリエステル系重合体として、東洋紡製バイロンGK890を用意した。GK890は、重量平均分子量が11000、Tgが17℃、水酸基価が21(KOHmg/g)、30℃での比重が1.16であった。
本発明の(メタ)アクリル系単量体として、以下の化合物を用意した。
HDDA:1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(一般式(1)に該当)
4HBA:4−ヒドロキシブチルアクリレート(一般式(3)に該当)
ECA:エトキシジエチレングリコールアクリレート
LA:ラウリルアクリレート
3EGA:トリエチレングリコールジアクリレート(一般式(2)に該当)
1)塗料の調製
40質量部の非結晶性ポリエステル系重合体と、22.5質量部のLA、15質量部のECA、7.5質量部の4HBA、15質量部のHDDAを混合した。次にこの混合物100質量部に対し、17.6質量部のメチロール基型ブチル化メラミン樹脂(大日本インキ(株)製、スーパーベッカミンJ−820−60)、熱ラジカル重合開始剤として2.0質量部の有機過酸化物(日本油脂株式会社社製、パーオクタO)、80質量部の酸化チタン顔料を添加し分散混合して、塗料を得た。
5%Al−Znめっき鋼板を用意し、Ni置換処理を施した後、塗布型クロメート処理を施して化成処理皮膜を形成した。このようにして得た塗装原板にアクリル変性エポキシ樹脂をロールコートし、220℃で100秒間加熱して、乾燥膜厚5μmの下塗り塗膜を形成した。
得られた各塗装鋼板から試験片を切り出し、ベタツキ試験、ブロッキング性試験を評価した。また、試験片から塗膜を遊離し、ゲル分率を評価した。
50mm×50mmの形状に切り出した試験片を、80℃の恒温器(東洋精機製作所:ギヤー式老化試験機)に入れて100時間加熱した。次に、水平、平滑な定盤上に当該サンプルを塗膜面が上になるようにして10枚以上を積層し、常温で加重10kg/cm2を加え、24時間放置した。続いて、塗膜を観察して、異常のなかったものを○(良好)、サンプルの塗膜が、その上に積層されたサンプルの基材に付着したものを×(不良)と評価した。
これらの結果を表1に示す。
メラミン樹脂の種類と添加量を表1に示すとおりに変更した以外は、実施例1と同様にして、塗装金属材料を調製し、評価した。ただし、実施例5においては、塗料に反応促進剤として、メラミン樹脂に対して0.5質量%の芳香族スルホン酸を添加した。
一般式(1)の該当する化合物を、HDDAから3EGAに変更した以外は、実施例1と同様にして、塗装金属材料を調製し、評価した。
これらの評価結果を表1に示す。
メラミン樹脂の代わりに、ブロックイソシアネート(旭化成ケミカルズ(株)製デュラネートK6000)を6.36質量部、ブロックイソシアネートに対して200ppmのジブチルスズラウレートを添加した以外は、実施例1と同様にして、塗装金属材料を調製し、評価した。結果を表2に示す。本例は、ポリイソシアネートと、非結晶性ポリエステル系重合体の水酸基が等量で反応する条件であった。
ブロックイソシアネート(旭化成ケミカルズ(株)製デュラネートK6000)の配合量を表2に示すとおりに変更した以外は、比較例1と同様にして、塗装金属材料を調製し、評価した。結果を表2に示す。比較例2は、ポリイソシアネートが、非結晶性ポリエステル系重合体の水酸基の量に対して1.2倍の量となる条件であった。比較例3は、ポリイソシアネートが、非結晶性ポリエステル系重合体の水酸基の量に対して2.0倍の量となる条件であった。
メチロール・イミノ基型ブチル化メラミン樹脂(大日本インキ(株)製スーパーベッカミンL-117-60)
イミノ基型メチル化メラミン樹脂(日本サイテックインダストリーズ(株)製サイメル325)
メチロール基型メチル化メラミン樹脂(日本サイテックインダストリーズ(株)製サイメル370)
オールアルキル基型メチル化メラミン樹脂(日本サイテックインダストリーズ(株)製サイメル303)
また、本発明の塗料は塗装作業性に優れ、さらにはサンプルを切り出す際に、塗膜が割れる等の問題は生じなかったため、本発明の塗膜は、加工性に優れていることも明らかであった。
Claims (9)
- 重量平均分子量が1000〜40000、ガラス転移温度Tgが−20〜60℃、30℃における比重が1.23以下である非結晶性ポリエステル系重合体Aと、
(メタ)アクリル系単量体Bと、
重合開始剤と、
メラミン樹脂を含み、
前記Bは、下記一般式(1)、(2)または(3)で表される化合物を含み、これらの化合物の配合量の合計は、前記B中、10質量%以上であり、
前記AとBは、A:B=10:90〜90:10の質量割合で配合される、ポリエステル変性熱重合型アクリル塗料。
を表す] - 前記重合開始剤として過酸化物系熱ラジカル重合開始剤が、非結晶性ポリエステル系重合体と(メタ)アクリル系単量体の合計100質量部に対し、0.1〜5質量部配合されている、請求項1に記載のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料。
- 前記メラミン樹脂は、非結晶性ポリエステル系重合体と(メタ)アクリル系単量体の合計100質量部に対し、5〜30質量部配合されている、請求項1または2に記載のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料。
- 前記メラミン樹脂は、分子内にイミノ基またはメチロール基を有する、請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料。
- 前記非結晶性ポリエステル系重合体と前記(メタ)アクリル系単量体の合計100質量部に対し、0.1〜100質量部の顔料がさらに配合されている、請求項1〜4のいずれかに記載のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料。
- さらに可塑剤が添加されている、請求項1〜5のいずれかに記載のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料。
- 粘度が0.1〜10Pa・sに調整されている、請求項1〜6のいずれかに記載のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料。
- 金属材料の表面に、請求項1〜7のいずれかに記載のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料を重合硬化させた塗膜を有する、塗装金属材料。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のポリエステル変性熱重合型アクリル塗料を基材表面に塗布し、未重合の(メタ)アクリル系単量体の2質量%以上を揮発させながら重合硬化させて造膜する、塗膜の製法。
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