JP2009227813A - インクジェット記録用油性緑色インク組成物およびインクジェット記録用油性インクセット - Google Patents

インクジェット記録用油性緑色インク組成物およびインクジェット記録用油性インクセット Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、印字品質、印刷安定性、印字乾燥性、インクの保存安定のいずれにも優れるインクジェット記録用油性緑色インク組成物であって、イエローおよびシアンにより表現される色再現域を広げることができるインクジェット記録用油性インクセットの提供を課題とする。
【解決手段】 本発明のインクジェット記録用油性緑色インク組成物は、(ポリ)ハロゲン化亜鉛フタロシアニンからなるC.I.Pigment Green 58を有機緑色顔料着色剤として含有するものであり、また、インクセットは、本発明の油性緑色インク組成物と、少なくとも油性イエローインク組成物、油性シアンインク組成物とからなるものである。
【選択図】 図5

Description

本発明は、インクジェット記録用油性緑色インク組成物、および該インク組成物を含むインクジェット記録用油性インクセットに関する。
従来、インクジェット記録方式は、コンピューター等からの電気信号に応じてインクの液滴をプリントヘッド又はスプレイノズルから高速で被記録材料に向けて噴射し、被記録材料のインク受容層に印刷する記録方式である。このインクジェット記録方式は、騒音が少なく、高速にて印刷が可能なためにコピー、ファクシミリー、ポスター、ディスプレイなどに広く普及して来ている。また、インクジェット記録方式に使用されるインクは、経時変化がなく、画像を形成した場合に十分な濃度を長期間安定に維持でき、被記録材料に印刷された画像が優れた原稿再現性を有することが要求されている。
インクは、一般に染料又は顔料である着色剤とこれらを分散する分散剤、溶媒、必要に応じて添加剤とを配合して調製されるが、油性インクジェットプリンター分野では、屋外用途が多く、色材の堅牢性が重視されている。本出願人は、先に、ポリ塩化ビニル基材への印字に適し、印字品質、印刷安定性、印字乾燥性、インクの保存安定性のいずれにも優れるインクジェット記録用油性インク組成物を報告した(特許文献1)が、この油性インク組成物においては、ポリオキシエチレングリコールジアルキルエーテル及び/又は環状エステル溶剤を溶剤とするものであり、安全性が高く、屋内でも使用され始めている。
一方、水性インクジェットプリンター分野では、屋内用途が主流であるため、例えば参考文献2の如く、堅牢性よりも、彩度重視の傾向にあるが、油性インク組成物においても、屋内用途への進出により、水性インク並みの高精彩・高解像度であって、色再現性、色彩度の高い画像が要求され始めており、油性インクにおける記録媒体上での色再現性の改善が求められている。また、参考文献3においては、緑色顔料としてピグメントグリーン36やピグメントグリーン7を色材としたグリーンインクが特色として使用されているが、イエローおよびシアンにより表現される色再現域をより拡大できる緑色顔料の提供が求められている。
WO 04/007626号パンフレット 特開2007−297595 特開2004−66558
本発明の目的は、印字品質、印刷安定性、印字乾燥性、インクの保存安定のいずれにも優れるインクジェット記録用油性緑色インク組成物であって、特に、イエローおよびシアンにより表現される色再現域を広げることができるインクジェット記録用油性インクセットの提供を課題とする。
本発明のインクジェット記録用油性緑色インク組成物は、(ポリ)ハロゲン化亜鉛フタロシアニンからなるC.I.Pigment Green 58を有機緑色顔料着色剤として含有することを特徴とする。
前記着色剤の含有量が、前記インク組成物中1〜10質量%であることを特徴とする。
前記インク組成物がさらに有機溶剤および定着樹脂とを少なくとも含有することを特徴とする。
前記インク組成物が有機溶剤として、下記一般式(1)で示されるポリオキシエチレングリコールジアルキルエーテルおよび/または下記一般式(2)で示されるポリオキシエチレン(アルキレン)グリコールアルキルエーテルアセテートを少なくとも30質量%含有することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録用油性緑色インク組成物。
一般式(1) X1 −(OC2 4 n −OX2
(上記式中、X1 およびX2 は、炭素数1〜3のアルキル基であり、同一でも異なっていてもよく、nは2〜4の整数を示す)
Figure 2009227813
(上記式中、X5 はアルキル基、X6 は水素原子またはアルキル基であり、nは1〜4の整数を示す)
前記一般式(1)および/または前記一般式(2)で示される有機溶剤1質量部に対して、下記一般式(3)で示される環状エステル類溶剤を0.02〜4質量部の割合で含有することを特徴とする。
Figure 2009227813


(上記式中、X3 、X4 は水素原子または炭素数1〜7のアルキル基またはアルケニル基であり、同一でも異なってもよく、mは1〜3の整数を示す)
前記インク組成物中、前記一般式(1)、一般式(2)および一般式(3)で示される有機溶剤の合計含有量が少なくとも50質量%であることを特徴とする。
前記環状エステル類溶剤が、γ−ラクトン系溶剤であることを特徴とする。
前記γ−ラクトン系溶剤が、γ−バレロラクトン、もしくはγ−ブチロラクトンであることを特徴とする。
前記定着樹脂として(メタ)アクリル樹脂を含有することを特徴とする。
前記(メタ)アクリル樹脂が、メチル(メタ)アクリレート単独重合体、またはメチル(メタ)アクリレートとブチル(メタ)アクリレートの共重合体であることを特徴とする。
前記(メタ)アクリル樹脂が、上記一般式(1)で示されるポリオキシエチレングリコールジアルキルエーテル溶剤中、および/または上記一般式(2)で示されるポリオキシエチレン(アルキレン)グリコールアルキルエーテルアセテート中でラジカル重合剤を用いて溶液重合した(メタ)アクリル樹脂であることを特徴とする。
前記(メタ)アクリル樹脂のガラス転移温度(Tg)が、70℃以上であることを特徴とする。
前記(メタ)アクリル樹脂の重量平均分子量が、8,000〜100,000であることを特徴とする。
前記定着樹脂として、(メタ)アクリル樹脂以外に、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂、および/または繊維素系樹脂を併用することを特徴とする。
本発明のインクジェット記録用油性インクセットは、少なくとも油性イエローインク組成物、油性シアンインク組成物と共に、(ポリ)ハロゲン化亜鉛フタロシアニンからなるC.I.Pigment Green 58を有機緑色顔料着色剤として含有する油性緑色インク組成物からなることを特徴とする。
本発明のインクジェット記録用油性緑色インク組成物は、ポリ塩化ビニル基材への印字に適し、印字品質、印刷安定性、印字乾燥性、インクの保存安定のいずれにも優れると共に、油性緑色インク組成物として、(ポリ)ハロゲン化亜鉛フタロシアニンからなるC.I.Pigment Green 58を有機緑色顔料着色剤として含有する油性緑色インク組成物とすることで、従来のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(YMCK)の4色印字におけるイエローおよびシアンにより表現される色再現域に比較してより色再現域を拡大させることができ、色彩度の高い画像を得ることができる。
本発明のインクジェット記録用油性緑色インク組成物について説明する。(ポリ)ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料は、下記一般式(4)で示される。
Figure 2009227813
(式中、X1 〜X16は、いずれも独立に塩素原子、臭素原子または水素原子を表す。) (ポリ)ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料は、フタロシアニン分子1個あたり、塩素原子及び/または臭素原子の合計が、最大でも16個結合した構造の顔料である。分子中に結合した塩素原子及び/または臭素原子の数が増すと、(ポリ)ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料の色相は青色から緑色となる。(ポリ)ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料が緑色となるには、分子に結合したハロゲン原子として、臭素原子は8個以上且つ塩素は1個以上有することが好ましく、なかでも臭素原子が12個以上且つ塩素原子は2個以上有することが、一層黄味を帯びた明度の高い緑色を発色する点でこのましいが、このような(ポリ)ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料は、C.I.Pigment Green58として登録されている。
本発明は、(ポリ)ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料として、C.I.Pigment Green 58を使用してインクジェット記録用油性緑色インク組成物とするものであり、インク組成物中1〜10質量%、好ましくは2〜8質量%の含有量とされる。
顔料含有量が1質量%未満になると印字濃度が不充分となり、インクジェット記録用油性インクセットとした際の色再現域を高くすることができない。一方、10質量%を超えるとインク粘度の点からインク中に保湿成分等のインク添加剤を添加する量が制限され、インクジェットヘッドのノズル目詰まりが発生しやすくなったり、インクの粘度が高くなり安定吐出が得られないことがある。
次に、分散剤としては、高分子分散剤を使用するとよい。高分子分散剤としては、例えば、主鎖がポリエステル系、ポリアクリル系、ポリウレタン系、ポリアミン系、ポリカプロラクトン系などからなり、側鎖としてアミノ基、カルボキシル基、スルホン基、ヒドロキシル基などの極性基を有するもので、好ましくはポリエステル系分散剤であり、例えばルブリゾール社製「SOLSPERSE32000」、「SOLSPERSE20000」、「SOLSPERSE24000」、「SOLSPERSE71000」、味の素ファインテクノ社製「アジスパーPB821」、「アジスパーPB822」などが例示される。分散剤は、顔料1質量部に対して0.03質量部〜5質量部、好ましくは0.05質量部〜5質量部の割合で添加されるとよく、インク中に0.1質量%〜30質量%、好ましくは0.5質量%〜20質量%含有させるとよい。
また、インク組成物中には、定着樹脂として(メタ)アクリル系樹脂が添加される。なお、(メタ)アクリル系樹脂はアクリル系樹脂、又はメタクリル系樹脂を意味する。(メタ)アクリル樹脂としては、例えば、エチル−、プロピル−、またはブチル−(メタ)アクリレートなどのアルキル−(メタ)アクリレート:ヒドロキシメチル−、ヒドロキシエチル−、ヒドロキシプロピル−、ヒドロキシブチル−、ヒドロキシペンチル−(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の単独重合体またはこれらの共重合体が挙げられるが、メチル(メタ)アクリレート単独重合体、また、メチル(メタ)アクリレートとブチル(メタ)アクリレートの共重合体、メチル(メタ)アクリレートとエチル(メタ)アクリレートの共重合体、メチル(メタ)アクリレートとプロピル(メタ)アクリレートの共重合体等が好ましい。
また、市販の(メタ)アクリル樹脂としては、例えばロームアンドハース社の「パラロイドB99N」(メチルメタアクリレート/ブチルメタアクリレート共重合体)Tg82℃、重量平均分子量15,000)、「パラロイドB60」(メチルメタアクリレート/ブチルメタアクリレート共重合体)Tg75℃、重量平均分子量50,000)等が例示される。
また、(メタ)アクリル樹脂は、上記一般式(1)で示されるポリオキシエチレングリコールジアルキルエーテル、または、上記一般式(3)で示されるポリオキシエチレン(アルキレン)グリコールアルキルエーテルアセテート中でラジカル重合開始剤を用いて溶液重合して得られる(メタ)アクリル樹脂とするとよい。
(メタ)アクリル樹脂を溶液重合して形成することにより、ポリオキシエチレングリコールジアルキルエーテルやポリオキシエチレン(アルキレン)グリコールアルキルエーテルアセテートに溶解させることが困難であった(メタ)アクリル樹脂を可溶化させて使用することができ、良好な印字乾燥性と耐擦過性と再溶解性に優れたインクジェット記録用油性インク組成物とできる。
(メタ)アクリル樹脂の分子量ならびにガラス転移温度(Tg)は任意であるが、(メタ)アクリル樹脂のポリスチレン換算の重量平均分子量は8,000〜100,000、好ましくは10,000〜60,000である。また、(メタ)アクリル樹脂のガラス転移温度(Tg)は70℃以上、特に80℃以上であるものが好ましい。なお、ガラス転移温度の上限は120℃程度である。重量平均分子量またはTgが上記範囲内とすることにより、良好なインク保存安定性と、乾燥性、隠蔽性等が良好な印刷物が得られるという効果が特に顕著となるので好ましい。
(メタ)アクリル系樹脂は、インク組成物中に、顔料1質量部に対して0.01質量部〜5質量部、好ましくは0.05質量部〜5質量部含有させるとよい。
また、(メタ)アクリル系樹脂と共に、必要に応じて他の樹脂を含有させてもよい。他の樹脂としては、例えばスチレンアクリル系樹脂、ロジン変成樹脂、フェノール樹脂、テルペン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂、セルロースアセテートブチレート等の繊維素系樹脂、ビニルトルエン−α−メチルスチレン共重合体樹脂等が挙げられる。塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂としては、ダウケミカル社の「UCARTH VAGC Solution Vinyl Resin(略称 VAGC)」(ヒドロキシアルキルアクリレート変性塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、Tg65℃、重量平均分子量24,000)が例示される。
また、必要に応じて、酸化防止剤及び紫外線吸収剤等の安定剤、界面活性剤等を添加することができる。好ましい酸化防止剤としては、BHA(2,3−ジブチル−4−オキシアニソール)、BHT(2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール)等を挙げることができ、その添加量はインク組成物全量に対して0.01質量%〜3.00質量%が好ましい。また、紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系化合物およびベンゾトリアゾール系化合物を挙げることができ、その添加量はインク組成物全量に対して0.01質量%〜0.5質量%が好ましい。また、界面活性剤としては、アニオン系、カチオン系、両性または非イオン系のいずれの界面活性剤も用いることができ、その添加量はインク組成物全量に対して0.5質量%〜4.0質量%が好ましい。
本発明のインクジェット記録用油性緑色インク組成物における溶剤は、グリコールエーテルジアルキルエーテル類、また、ポリオキシエチレン(アルキレン)グリコールアルキルエーテルアセテート類を含むものとするとよい。グリコールエーテルジアルキルエーテル類としては、好ましくは上記一般式(1)で表されるポリオキシエチレングリコールジメチルエーテル、ポリオキシエチレングリコールジエチルエーテルまたはポリオキシエチレングリコールエチルメチルエーテルが挙げられ、好ましくはジエチレングリコールジエチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテルである。これらのグリコールエーテルジアルキルエーテルは、一種又は二種以上の組み合わせで用いることもできる。このようなグリコールエーテルジアルキルエーテルは高沸点、低蒸気圧のものであることから、低臭気で安全性が高く、作業環境に優れるものである。
上記一般式(2)で示されるポリオキシエチレン(アルキレン)グリコールアルキルエーテルアセテートとしては、例えば、エチレングリコールのモノメチルエーテルアセテート、モノエチルエーテルアセテート、およびモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールのモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールのn−プロピルエーテルアセテート、およびn−ブチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールのエチルエーテルアセテート、およびn−ブチルエーテルアセテートなど、とくに好ましくはエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートである。
また、溶剤として、上記一般式(3)で表される環状エステル類溶剤をさらに含んでいてもよく、具体例としては五員環構造のγ‐ラクトンや、六員環構造のδ‐ラクトン、七員環構造のε‐ラクトン等があり、例えばγ‐ブチロラクトン、γ‐バレロラクトン、γ‐カプロラクトン、γ‐カプリロラクトン、γ‐ラウロラクトン、δ‐バレロラクトン、δ‐ヘキサラクトン、δ‐ヘプタラクトン、ε‐カプロラクトンの単独、またはそれらの混合物を用いることができる。環状エステル類溶剤は、本発明の好ましい態様においては5員環のγ‐ラクトン類であり、さらに好ましい態様においては、γ‐ブチロラクトン、γ‐バレロラクトンである。環状エステル類溶剤を用いることによって、ポリ塩化ビニル基材に対する印刷品質をさらに改善することができる。
前記一般式(1)および/または前記一般式(2)で示される有機溶剤1質量部に対して、一般式(3)で示される環状エステル類溶剤を0.02〜4質量部の割合で含有するとよく、好ましくは0.02〜0.5質量部の割合とするとよい。
また、一般式(1)、一般式(2)および一般式(3)で示される有機溶剤の合計含有量はインク組成物中少なくとも50質量%とするとよい。
インクとするには、上記の各成分を公知の方法で均一に混合して顔料を溶媒中に分散して調製する。調製方法としては、例えばペイントシェイカーにてφ0.8mmのジルコニアビーズにて1時間分散後、φ0.3mmのジルコニアビーズで3時間分散し、インクの粘度を後述する範囲に調整する方法が挙げられる。なお、インクの粘度測定は、アントンパール(株)製のAMVnにて測定した値である。
各成分の配合順序および配合の仕方は任意であって、例えば製造工程の各段階における配合物の性状や製造上の容易さ等を考慮して定めることができる。例えば、各成分は、一種類ずつ独立して配合することもできるし、各成分の供給ならびに配合をまとめて行って各成分の配合物を一度に得ることも可能である。また、2種または3種以上の成分を予め配合した後に、残りの他の成分と配合することもできる。この際、2種または3種以上の成分を予め配合しておく場合には、予め配合する成分の量は各成分の全量であっても、各成分の所要量の一部分であってもよい。
本発明における油性インクは、20℃における粘度が、好ましくは3mPa・s〜15mPa・sになるように調製することが好ましい。また、表面張力が20mN/m〜50mN/mとなるように調製することが好ましい。表面張力が上記範囲内にあることにより、インクジェット記録用プリンタヘッドの表面の濡れ性を制御することができ、インク滴の吐出が容易となり、かつ、印刷された記録媒体の表面の濡れ性を制御することができ、良好な印刷が可能となる。
次に、本発明のインクジェット記録用油性インクセットについて、図1〜図4を使用して説明する。
図1は、後述する実施例1における油性インクセットを構成するシアンインク、緑色インク、イエローインクについて、波長領域400〜700nmでの各油性インクの反射率スペクトルの測定結果を示す図である。図に示されるように、本発明の油性インクセットは、シアンインク、緑色インク、イエローインクからなり、その反射特性として、波長領域400〜700nmの範囲において記録媒体上での反射率が5%になる波長として、イエローインクは1つの波長、即ち約480nm(C)を有し、シアンインクは1つの波長、すなわち約550nm(D)を有する。また、緑色インクは2つの波長(約460nm、約620nm)を有し、その短波長側の波長、約460nm(E)、長波長側の波長、約620nm(F)を有する油性インクセットであることがわかる。また、色再現域の拡大の観点からは、緑色インクにおけるその短波長側の波長(E)が440nm≦ E ≦500nmの範囲にあること、およびその際の500nm〜600nmにおける最大反射率が70%以上であることが好ましい。なお、シアンインクが2つの波長を有する場合には、長波長側の波長をDとしても同様の関係を有する。そして、イエローインクにおける反射率は、波長C以下の波長領域では連続して5%以下であり、かつ、シアンインクにおける反射率は波長D以上の波長領域では連続して5%以下であること、さらに、波長C、D、E、Fの各波長間において、式 E<C<D<F の関係を満たすものである。
これに対して、図3は、比較例1の油性インクセットを構成するシアンインク、緑色インク、イエローインクについて、波長領域400〜700nmでの各油性インクの反射率スペクトルの測定結果を示す図である。図3に示されるように、比較例1の油性インクセットにおいては、緑色インクをインクD、すなわち、緑色顔料をピグメントグリーン36とするものであるが、波長領域400〜700nmにおいてピグメントグリーン36を含有するグリーンインキは記録媒体上での反射率が5%になる波長として2つの波長を有するが、その短波長側の波長(E)は、440nm≦ E ≦500nmの範囲にはなく、本発明における油性インクセットとは相違するものである。
また、図4は、比較例2の油性インクセットを構成するシアンインク、緑色インク(ピグメントグリーン7)、イエローインクについて、波長領域400〜700nmでの各油性インクの反射率スペクトルの測定結果を示す図である。図4に示されるように、比較例2の油性インクセットにおいては、波長領域400〜700nmにおいてピグメントグリーン7を含有するグリーンインキは記録媒体上での反射率が5%になる波長として2つの波長を有するが、最大の反射率が70%に達しないものであり、これにより、比較例2の油性インクセットにおいては、YC領域における色再現域の拡大効果が低いものと考えられる。
本発明のグリーンインキは、波長領域400〜700nmにおける記録媒体上での反射率が5%になる波長として2つの波長を有すると共に、緑色インクにおけるその短波長側の波長(E)が440nm≦ E ≦500nmの範囲にあること、また、その際の500nm〜600nmにおける最大反射率が70%以上である緑色顔料であることが必要である。また、本発明のインクセットにおいて、シアンインクにおける顔料としてはピグメントブルー15:4が例示され、また、イエローインクとしては、ピグメントイエロー150、180が例示される。
そして、記録媒体上でのCIELAB色空間において定義されるイエローインクの色相角は約80〜約110°、シアンインクの色相角は約230〜270°であるが、本発明の油性インクセットにおけるシアンインク、緑色インク、イエローインクはCIELABで表現したときの色相角(α)は80〜270°の範囲にある。
また、油性インクセットには、さらにマゼンタインクおよび/またはブラックインクを含むことができる。マゼンタインクとしては、ピグメントレッド122を、また、ブラックインクとしては、ピグメントブラック7を挙げることができる。
また、本発明のインクセットにおいて、本発明の効果が特に顕著に得られるのは、例えば、プラスチック基材、特に硬質または軟質ポリ塩化ビニル基材である。ポリ塩化ビニル基材としては、フィルム、シート等が例示される。本発明のインクセットは、従来の油性インク組成物では難しかったポリ塩化ビニル基材における無処理表面への印刷を可能とするものであって、従来の受容層を有する記録媒体のごとく高価な記録媒体の使用を不要とする優れた効果を示す。なお、本発明によるインクセットは、勿論インク受容性樹脂により表面処理された記録媒体に対しても優れた印刷性を有する。
以下、本発明の実施例及び比較例を示すが、これらの実施例は本発明を明確にするためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。尚、実施例及び比較例中の部は特に断らない限り、質量部とする。
なお、分析には、樹脂溶液から樹脂のみをヘキサンにて精製したサンプルを使用した。重量平均分子量は、東ソー(株)製の「HLC−8220GPC」にて、ポリスチレンを標準としたゲル浸透クロマトグラフ(GPC)により測定を行った。また、ガラス転移温度(Tg)は、島津製作所(株)製の示差走査熱量計「DSC−50」にて測定した。平均粒径(D50)は、日機装(株)製の粒度分析計マイクロトラックUPA150を使用して測定した。
(重合体1の合成)
100℃に保たれたジエチレングリコールジエチルエーテル300g中に、メタクリル酸メチル200gとt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート3.6gを1.5時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃で2時間反応させた後に冷却し、無色透明のポリメタクリル酸メチルの重合体1溶液を得た。Tgは105℃であった。重合体1の重量平均分子量は30,000であった。
重合体1について、MALDI−TOF−MS(レーザーイオン化飛行時間型質量分析装置)(株)島津製作所製「AXIMA−CFR plus、マトリックス:ジチラノール、カチオン化剤:NaI)により質量数を測定したところ、以下のような結果が得られた。検出ピークの一部を示す。
質量数 1085、1123、1185、1223、1285、1323(これらの数値は、Na+ でイオン化したポリマーの質量を示す。)
これら検出ピークのうち「1085、1185、1285」が溶媒由来構造を末端に有する重合体のNaイオンの質量数と一致する。また、「1123、1223、1323」はラジカル重合開始剤t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート由来構造を末端に有する重合体がNa+ でイオン化された化合物の質量数と一致する。
(重合体2の合成)
溶液をエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートとした以外は、重合体1の合成方法と同様に行い、無色透明のポリメタクリル酸メチルの重合体2溶液を得た。Tgは105℃であった。重合体1の重量平均分子量は30,000であった。
重合体2について、MALDI−TOF−MS(レーザーイオン化飛行時間型質量分析装置)(株)島津製作所製「AXIMA−CFR plus、マトリックス:ジチラノール、カチオン化剤:NaI)により質量数を測定したところ、以下のような結果が得られた。検出ピークの一部を示す。
質量数 823、883、923、983、1023、1083(これらの数値は、Na+ でイオン化したポリマーの質量を示す。)
これら検出ピークのうち「883、983、1083」が溶媒由来構造を末端に有する重合体のNaイオンの質量数と一致する。また、「823、923、1023」はラジカル重合開始剤t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート由来構造を末端に有する重合体がNa+ でイオン化された化合物の質量数と一致する。
(インク1の調製)
溶媒として下記の組成とした。
・ ジエチレングリコールジエチルエーテル ・・・ 52.0質量部
・ テトラエチレングリコールジメチルエーテル ・・・ 19.0質量部
・ γ−ブチロラクトン ・・・ 5.0質量部
・ γ−バレロラクトン ・・・ 15.0質量部。
次に、上記組成の溶媒の一部に、ピグメントグリーン58(大日本インキ化学工業社製、Fastogen GREEN A110)を3.0質量部と、分散剤として味の素ファインテクノ社製「アジスパーPB821」を1.0質量部とを添加し、ディゾルバーで3,000rpmにて1時間攪拌した後、ジルコニアビーズ(2mm)を充填したビーズミルで予備分散した。得られる顔料粒子の平均粒径は5μm以下であった。更に、ジルコニアビーズ(0.3mm)を充填したナノミルで本分散を行い、顔料分散液を得た。この本分散で得られる顔料粒子の平均粒径は250nmであった。
得られた顔料分散液を1,500rpmで攪拌しながら、バインダー樹脂として上記で合成した重合体1を5.0質量部と、上記で得た混合溶媒の残部とを添加して、油性インク1(20℃での粘度4.3mPa・s)を調製した。
(インク2の調製)
溶媒として下記の組成とした。
・ エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート ・・・ 68.0質量部
・ γ−ブチロラクトン ・・・ 20.0質量部。
次に、上記組成の溶媒の一部に、ピグメントグリーン58(大日本インキ化学工業社製、Fastogen GREEN A110)を3.0質量部と、分散剤として味の素ファインテクノ社製「アジスパーPB821」を1.0質量部とを添加し、ディゾルバーで3,000rpmにて1時間攪拌した後、ジルコニアビーズ(2mm)を充填したビーズミルで予備分散した。得られる顔料粒子の平均粒径は5μm以下であった。更に、ジルコニアビーズ(0.3mm)を充填したナノミルで本分散を行い、顔料分散液を得た。この本分散で得られる顔料粒子の平均粒径は250nmであった。
得られた顔料分散液を1,500rpmで攪拌しながら、バインダー樹脂としてロームアンドハース社の「パラロイドB60」(メチルメタアクリレート/ブチルメタアクリレート共重合体)Tg75℃、重量平均分子量50,000)を7.0質量部と、ダウケミカル社「VAGC」(ヒドロキシアルキルアクリレート変性塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、Tg65℃、重量平均分子量24,000)を1.0質量部、上記で得た混合溶媒の残部とを添加して油性インク2(20℃での粘度10.5mPa・s)を調製した。
(インクAの調製)
溶媒として下記の組成とした。
・ ジエチレングリコールジエチルエーテル ・・・ 60.5質量部
・ テトラエチレングリコールジメチルエーテル ・・・ 15.0質量部
・ γ−ブチロラクトン ・・・ 15.0質量部。
次に、上記組成の溶媒の一部にピグメントイエロー150(ランクセス社製、YELLOW PIGMENT E4GN−GT)を3.0質量部と分散剤としてルーブリゾール社製「ソルスパース32000」を2.0質量部とを添加し、ディゾルバーで3,000rpmにて1時間攪拌した後、ジルコニアビーズ(2mm)を充填したビーズミルで予備分散した。得られる顔料粒子の平均粒径は5μm以下であった。更に、ジルコニアビーズ(0.3mm)を充填したナノミルで本分散を行い、顔料分散液を得た。この本分散で得られる顔料粒子の平均粒径は250nmであった。
得られた顔料分散液を1,500rpmで攪拌しながら、バインダー樹脂として上記で合成した重合体1を4.0質量部と、ダウケミカル社「VAGC」(ヒドロキシアルキルアクリレート変性塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、Tg65℃、重量平均分子量24,000)を0.5質量部と、上記で得た混合溶媒の残部とを添加して、油性インクA(20℃での粘度4.4mPa・s)を調製した。
(インクBの調製)
溶媒として下記の組成とした。
・ ジエチレングリコールジエチルエーテル ・・・ 48.0質量部
・ テトラエチレングリコールジメチルエーテル ・・・ 28.0質量部
・ γ−ブチロラクトン ・・・ 15.0質量部。
次に、上記組成の溶媒の一部にピグメントレッド122(大日本インキ化学工業社製、FASTGEN SUPER MAGENTA RG)を3.0質量部と分散剤として味の素ファインテクノ社製「アジスパーPB821」を1.0質量部とを添加し、ディゾルバーで3,000rpmにて1時間攪拌した後、ジルコニアビーズ(2mm)を充填したビーズミルで予備分散した。得られる顔料粒子の平均粒径は5μm以下であった。更に、ジルコニアビーズ(0.3mm)を充填したナノミルで本分散を行い、顔料分散液を得た。この本分散で得られる顔料粒子の平均粒径は250nmであった。
得られた顔料分散液を1,500rpmで攪拌しながら、バインダー樹脂としてロームアンドハース社の「パラロイドB99N」(メチルメタアクリレート/ブチルメタアクリレート共重合体)Tg82℃、重量平均分子量15,000)を5.0質量部と上記で得た混合溶媒の残部とを添加して油性インクB(20℃での粘度4.1mPa・s)を調製した。
(インクCの調製)
溶媒として下記の組成とした。
・ ジエチレングリコールジエチルエーテル ・・・ 60.0質量部
・ テトラエチレングリコールジメチルエーテル ・・・ 10.0質量部
・ γ−ブチロラクトン ・・・ 20.0質量部。
次に、上記組成の溶媒の一部に、ピグメントブルー15:4(大日精化社製、シアニンブルーCP−1)を3.0質量部と分散剤としてルーブリゾール社製「ソルスパース32000」を2.0質量部とを添加し、ディゾルバーで3,000rpmにて1時間攪拌した後、ジルコニアビーズ(2mm)を充填したビーズミルで予備分散した。得られる顔料粒子の平均粒径は5μm以下であった。
更に、ジルコニアビーズ(0.3mm)を充填したナノミルで本分散を行い、顔料分散液を得た。この本分散で得られる顔料粒子の平均粒径は250nmであった。
得られた顔料分散液を1,500rpmで攪拌しながら、バインダー樹脂としてロームアンドハース社の「パラロイドB60」(メチルメタアクリレート/ブチルメタアクリレート共重合体)Tg75℃、重量平均分子量50,000)を5.0質量部と上記で得た混合溶媒の残部とを添加して油性インクC(20℃での粘度4.4mPa・s)を調製した。
(インクDの調製)
溶媒として下記の組成とした。
・ ジエチレングリコールジエチルエーテル ・・・ 52.0質量部
・ テトラエチレングリコールジメチルエーテル ・・・ 19.0質量部
・ γ−ブチロラクトン ・・・ 5.0質量部
・ γ−バレロラクトン ・・・ 15.0質量部。
次に、上記組成の溶媒の一部に、ピグメントグリーン36(大日精化社製、シアニングリーン5370)を3.0質量部と分散剤として味の素ファインテクノ社製「アジスパーPB821」を1.0質量部とを添加し、ディゾルバーで3,000rpmにて1時間攪拌した後、ジルコニアビーズ(2mm)を充填したビーズミルで予備分散した。得られる顔料粒子の平均粒径は5μm以下であった。更に、ジルコニアビーズ(0.3mm)を充填したナノミルで本分散を行い、顔料分散液を得た。この本分散で得られる顔料粒子の平均粒径は250nmであった。
得られた顔料分散液を1,500rpmで攪拌しながら、バインダー樹脂として上記で合成した重合体1を5.0質量部と、上記で得た混合溶媒の残部とを添加して、油性インクD(20℃での粘度4.3mPa・s)を調製した。
(インクEの調製)
溶媒として下記の組成とした。
・ ジエチレングリコールジエチルエーテル ・・・ 60.0質量部
・ テトラエチレングリコールジメチルエーテル ・・・ 10.0質量部
・ テトラエチレングリコールモノブチルエーテル ・・・ 6.0質量部
・ γ−ブチロラクトン ・・・ 15.0質量部。
次に、上記組成の溶媒の一部に、ピグメントグリーン7(大日本インキ化学工業社製、FASTGEN GREEN 5716)を3.0質量部と分散剤として味の素ファインテクノ社製「アジスパーPB821」を1.0質量部とを添加し、ディゾルバーで3,000rpmにて1時間攪拌した後、ジルコニアビーズ(2mm)を充填したビーズミルで予備分散した。得られる顔料粒子の平均粒径は5μm以下であった。更に、ジルコニアビーズ(0.3mm)を充填したナノミルで本分散を行い、顔料分散液を得た。この本分散で得られる顔料粒子の平均粒径は250nmであった。
得られた顔料分散液を1,500rpmで攪拌しながら、バインダー樹脂として上記で合成した重合体1を5.0質量部と、上記で得た混合溶媒の残部とを添加して、油性インクE(20℃での粘度4.4 mPa・s)を調製した。
(インクFの調製)
溶媒として下記の組成とした。
・ ジエチレングリコールジエチルエーテル ・・・ 62.0質量部
・ テトラエチレングリコールジメチルエーテル ・・・ 10.0質量部
・ γ−ブチロラクトン ・・・ 18.0質量部。
次に、上記組成の溶媒の一部に、ピグメントブラック7(三菱化学社製、CARBON BLACK MA−8)を3.0質量部と分散剤としてルーブリゾール社製「ソルスパース32000」を2.0質量部とを添加し、ディゾルバーで3,000rpmにて1時間攪拌した後、ジルコニアビーズ(2mm)を充填したビーズミルで予備分散した。得られる顔料粒子の平均粒径は5μm以下であった。更に、ジルコニアビーズ(0.3mm)を充填したナノミルで本分散を行い、顔料分散液を得た。この本分散で得られる顔料粒子の平均粒径は250nmであった。
得られた顔料分散液を1,500rpmで攪拌しながら、バインダー樹脂として上記で合成した重合体1を5.0質量部と、上記で得た混合溶媒の残部とを添加して、油性インクF(20℃での粘度4.3mPa・s)を調製した。
(インクGの調製)
溶媒として下記の組成とした。
・ エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート ・・・ 67.0質量部
・ γ−ブチロラクトン ・・・ 20.0質量部。
次に、上記組成の溶媒の一部に、ピグメントイエロー180(クラリアント社製、NOVOPERM YELLOW P−HG)を3.0質量部と分散剤としてルーブリゾール社製「ソルスパース32000」を2.0質量部とを添加し、ディゾルバーで3,000rpmにて1時間攪拌した後、ジルコニアビーズ(2mm)を充填したビーズミルで予備分散した。得られる顔料粒子の平均粒径は5μm以下であった。更に、ジルコニアビーズ(0.3mm)を充填したナノミルで本分散を行い、顔料分散液を得た。この本分散で得られる顔料粒子の平均粒径は250nmであった。
得られた顔料分散液を1,500rpmで攪拌しながら、バインダー樹脂として上記で合成した重合体2を8.0質量部と、上記で得た混合溶媒の残部とを添加して、油性インクG(20℃での粘度8.2mPa・s)を調製した。
(インクHの調製)
溶媒として下記の組成とした。
・ ジエチレングリコールジエチルエーテル ・・・ 20.0質量部
・ エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート ・・・ 46.0質量部
・ γ−ブチロラクトン ・・・ 15.0質量部
・ γ−バレロラクトン ・・・ 5.0質量部。
次に、上記組成の溶媒の一部に、ピグメントレッド122(大日本インキ化学工業社製、FASTGEN SUPER MAGENTA RG)を3.0質量部と分散剤としてルーブリゾール社製「ソルスパース32000」を2.0質量部とを添加し、ディゾルバーで3,000rpmにて1時間攪拌した後、ジルコニ ビーズ(2mm)を充填したビーズミルで予備分散した。得られる顔料粒子の平均粒径は5μm以下であった。更に、ジルコニアビーズ(0.3mm)を充填したナノミルで本分散を行い、顔料分散液を得た。この本分散で得られる顔料粒子の平均粒径は250nmであった。
得られた顔料分散液を1,500rpmで攪拌しながら、バインダー樹脂として上記で合成した重合体2を8.0質量部と、ダウケミカル社「VAGC」(ヒドロキシアルキルアクリレート変性塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、Tg65℃、重量平均分子量24,000)を1.0質量部と上記で得た混合溶媒の残部とを添加して、油性インクH(20℃での粘度9.3mPa・s)を調製した。
(インクIの調製)
溶媒として下記の組成とした。
・ エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート ・・・ 57.0質量部
・ プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート・・・ 10.0質量部
・ γ−ブチロラクトン ・・・ 20.0質量部。
次に、上記組成の溶媒の一部に、ピグメントブルー15:4(大日精化社製、シアニンブルーCP−1)を3.0質量部と分散剤としてルーブリゾール社製「ソルスパース32000」を2.0質量部とを添加し、ディゾルバーで3,000rpmにて1時間攪拌した後、ジルコニアビーズ(2mm)を充填したビーズミルで予備分散した。得られる顔料粒子の平均粒径は5μm以下であった。更に、ジルコニアビーズ(0.3mm)を充填したナノミルで本分散を行い、顔料分散液を得た。この本分散で得られる顔料粒子の平均粒径は250nmであった。
得られた顔料分散液を1,500rpmで攪拌しながら、バインダー樹脂としてロームアンドハース社の「パラロイドB60」(メチルメタアクリレート/ブチルメタアクリレート共重合体)Tg75℃、重量平均分子量50,000)を8.0質量部と上記で得た混合溶媒の残部とを添加して、油性インクI(20℃での粘度9.5mPa・s)を調製した。
(インクJの調製)
溶媒として下記の組成とした。
・ エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート ・・・ 57.0質量部
・ プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート・・・ 10.0質量部
・ γ−ブチロラクトン ・・・ 20.0質量部。
次に、上記組成の溶媒の一部に、ピグメントブラック7(三菱化学社製、CARBON BLACK MA−8)を3.0質量部と分散剤としてルーブリゾール社製「ソルスパース32000」を2.0質量部とを添加し、ディゾルバーで3,000rpmにて1時間攪拌した後、ジルコニアビーズ(2mm)を充填したビーズミルで予備分散した。得られる顔料粒子の平均粒径は5μm以下であった。更に、ジルコニアビーズ(0.3mm)を充填したナノミルで本分散を行い、顔料分散液を得た。この本分散で得られる顔料粒子の平均粒径は250nmであった。
得られた顔料分散液を1,500rpmで攪拌しながら、バインダー樹脂としてロームアンドハース社の「パラロイドB99N」(メチルメタアクリレート/ブチルメタアクリレート共重合体)Tg82℃、重量平均分子量15,000)を8.0質量部と、上記で得た混合溶媒の残部とを添加して、油性インクJ(20℃での粘度7.6mPa・s)を調製した。
(油性インクセット)
下記表1に示す各油性インクを組合せ、油性インクセットとした。
Figure 2009227813
セイコーエプソン社製「4色インクジェットプリンター MJ8000C」に上記で得た各油性インクを充填し、軟質ポリ塩化ビニルシート(リンテック社製、LAGマウントP−223RW)上に印字し、印字された各インクにおける反射率スペクトル、L* 値、a* 値、b* 値、色相角H°を、グレタグ社製「GRETAG Spedtrolino」(D65光源、視野角2°)で測定した。
図1は、実施例1における油性インクセットを構成するシアンインク(薄線)、グリーンインク(点線)、イエローインク(濃線)により、それぞれ、波長領域400〜700nmでの各油性インクの反射率スペクトルの測定結果を示す図である。また、同様にして、図2〜4に、実施例2、比較例1、2における各油性インクの反射率スペクトルの測定結果を示す。
本発明の油性インクセットは、基本的にはシアンインク、緑色インク、イエローインクからなり、図1、図2に示されるように、波長領域400〜700nmの範囲において記録媒体上での反射率が5%になる波長として、イエローインクは1つの波長、即ち約480nm(C)を有し、シアンインクは1つの波長、すなわち約550nm(D)を有する。また、緑色インクは2つの波長(約460nm、約620nm)を有し、その短波長側の波長、約460nm(E)、長波長側の波長、約620nm(F)を有する油性インクセットであることがわかる。また、色再現域の拡大の観点からは、緑色インクにおけるその短波長側の波長(E)が440nm≦ E ≦500nmの範囲にあること、およびその際の500nm〜600nmにおける最大反射率が70%以上であることが好ましい。なお、シアンインクが2つの波長を有する場合には、長波長側の波長をDとしても同様の関係を有する。そして、イエローインクにおける反射率は、波長C以下の波長領域では連続して5%以下であり、かつ、シアンインクにおける反射率は波長D以上の波長領域では連続して5%以下であること、さらに、波長C、D、E、Fの各波長間において、式 E<C<D<F の関係を満たすものである。また、グリーンインクにおける2つの波長の間の最大反射率は、75%にも達することがわかる。
そして、図3から明らかなように、緑色顔料として、ピグメントグリーン36を使用すると、波長領域400〜700nmにおいて記録媒体上での反射率が5%になる波長として2つの波長を有するが、その短波長側の波長(E)は、440nm≦ E ≦500nmの範囲にはなく、本発明における油性インクセットとは相違するものである。
また、図4に示されるように、ピグメントグリーン7を使用すると、記録媒体上での反射率が5%になる波長として2つの波長を有するが、最大の反射率が70%に達しないものであり、本発明における油性インクセットとは相違するものである。
次に、図5は、実施例1、実施例2、比較例1、比較例2の各インクセットによる色再現域を、L* * * 表色系色度図により説明するための図である。下記表2に、実施例1、実施例2、比較例1、比較例2で使用しインク1、インク2、インクA、インクB、インクC、インクD、インクE、インクG、インクH、インクIの各インクによる記録物のL* * * 値、色相角値を示す。
Figure 2009227813
┌──────────────┬────┬────┬────┬─────┐ │ インク(顔料) │ L* │ a* │ b* │色相角H°│ ├──────────────┼────┼────┼────┼─────┤ │ インク1(PG58) │ 69.2 │−91.5 │ 48.3 │ 152.2 │ ├──────────────┼────┼────┼────┼─────┤ │ インク2(PG58) │ 69.2 │−91.5 │ 48.3 │ 152.2 │ ├──────────────┼────┼────┼────┼─────┤ │ インクA(PY150) │ 87.1 │− 6.8 │ 101.3 │ 93.8 │ ├──────────────┼────┼────┼────┼─────┤ │ インクB(PR122) │ 44.3 │ 79.9 │−18.5 │ 347.0 │ ├──────────────┼────┼────┼────┼─────┤ │ インクC(PB15:4) │ 42.4 │−12.8 │−58.0 │ 257.5 │ ├──────────────┼────┼────┼────┼─────┤ │ インクD(PG36) │ 70.7 │−77.1 │ 28.9 │ 159.4 │ ├──────────────┼────┼────┼────┼─────┤ │ インクE(PG7) │ 55.1 │−84.9 │ 6.8 │ 175.4 │ ├──────────────┼────┼────┼────┼─────┤ │ インクG(PY180) │ 91.7 │− 9.6 │ 109.0 │ 95.1 │ ├──────────────┼────┼────┼────┼─────┤ │ インクH(PR122) │ 44.3 │ 79.9 │−18.5 │ 347.0 │ ├──────────────┼────┼────┼────┼─────┤ │ インクI(PB15:4) │ 42.4 │−12.8 │−58.0 │ 257.5 │ └──────────────┴────┴────┴────┴─────┘
図5において、インクセットにおける色再現域は、シアンインクのa* * 座標と原点を結ぶ直線と、イエローインクのa* * 座標と原点を結ぶ直線と、この2本の直線の成す角であって、グリーンインクのa* * 座標を含む側の角度{色相角(α)}により形成される扇形の面積(A)で示される。
実施例1、2、比較例1、比較例2の各インクセットによる面積(A)の実測値、比較例1の面積に対する面積比(%)を下記の表3に示すと共に、色再現性の評価として、比較例1の面積に対する面積比が100%以上のものを○とし、色再現性が高いことを示す。
Figure 2009227813



本発明の油性緑色インク組成物は、比較用の緑色インク組成物に比して、色再現域の高いインクセットを構成することができる。
本発明は、印字品質、印刷安定性、印字乾燥性、インクの保存安定のいずれにも優れるインクジェット記録用油性緑色インク組成物であって、イエローおよびシアンにより表現される色再現域を広げることができるインクジェット記録用油性インクセットである。
実施例1における油性インクセットについて、構成する各インクの波長領域400〜700nmでの記録媒体上での反射率スペクトルの測定結果を示す図である。 実施例2における油性インクセットについて、構成する各インクの波長領域400〜700nmでの記録媒体上での反射率スペクトルの測定結果を示す図である。 比較例1における油性インクセットについて、構成する各インクの波長領域400〜700nmでの記録媒体上での反射率スペクトルの測定結果を示す図である。 比較例2における油性インクセットについて、構成する各インクの波長領域400〜700nmでの記録媒体上での反射率スペクトルの測定結果を示す図である。 本発明の油性インクセットの色再現域を、L* * * 表色系色度図により説明するための図である。

Claims (15)

  1. (ポリ)ハロゲン化亜鉛フタロシアニンからなるC.I.Pigment Green 58を有機緑色顔料着色剤として含有することを特徴とするインクジェット記録用油性緑色インク組成物。
  2. 着色剤の含有量が、前記インク組成物中1〜10質量%であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用油性緑色インク組成物。
  3. 前記インク組成物がさらに有機溶剤および定着樹脂とを少なくとも含有することを特徴とする請求項1、または請求項2に記載のインクジェット記録用油性緑色インク組成物。
  4. 前記インク組成物が有機溶剤として、下記一般式(1)で示されるポリオキシエチレングリコールジアルキルエーテルおよび/または下記一般式(2)で示されるポリオキシエチレン(アルキレン)グリコールアルキルエーテルアセテートを少なくとも30質量%含有することを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録用油性緑色インク組成物。
    一般式(1) X1 −(OC2 4 n −OX2
    (上記式中、X1 およびX2 は、炭素数1〜3のアルキル基であり、同一でも異なっていてもよく、nは2〜4の整数を示す)
    Figure 2009227813
    (上記式中、X5 はアルキル基、X6 は水素原子またはアルキル基であり、nは1〜4の整数を示す)
  5. 前記一般式(1)および/または前記一般式(2)で示される有機溶剤1質量部に対して、下記一般式(3)で示される環状エステル類溶剤を0.02〜4質量部の割合で含有することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録用油性緑色インク組成物。
    Figure 2009227813
    (上記式中、X3 、X4 は水素原子または炭素数1〜7のアルキル基またはアルケニル基であり、同一でも異なってもよく、mは1〜3の整数を示す)
  6. 前記インク組成物中、前記一般式(1)、一般式(2)および一般式(3)で示される有機溶剤の合計含有量が少なくとも50質量%であることを特徴とする請求項4、または請求項5に記載のインクジェット記録用油性緑色インク組成物。
  7. 前記環状エステル類溶剤が、γ−ラクトン系溶剤であることを特徴とする請求項5、または請求項6に記載のインクジェット記録用油性緑色インク組成物。
  8. 前記γ−ラクトン系溶剤が、γ−バレロラクトン、もしくはγ−ブチロラクトンであることを特徴とする請求項7記載のインクジェット記録用油性緑色インク組成物。
  9. 前記定着樹脂として(メタ)アクリル樹脂を含有することを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録用油性緑色インク組成物。
  10. 前記(メタ)アクリル樹脂が、メチル(メタ)アクリレート単独重合体、またはメチル(メタ)アクリレートとブチル(メタ)アクリレートの共重合体であることを特徴とする請求項9記載のインクジェット記録用油性緑色インク組成物。
  11. 前記(メタ)アクリル樹脂が、下記一般式(1)で示されるポリオキシエチレングリコールジアルキルエーテル溶剤中、および/または下記一般式(2)で示されるポリオキシエチレン(アルキレン)グリコールアルキルエーテルアセテート中でラジカル重合剤を用いて溶液重合した(メタ)アクリル樹脂であることを特徴とする請求項9、または請求項10に記載のインクジェット記録用油性緑色インク組成物。
    一般式(1) X1 −(OC2 4 n −OX2
    (上記式中、X1 およびX2 は、炭素数1〜3のアルキル基であり、同一でも異なっていてもよく、nは2〜4の整数を示す)
    Figure 2009227813
    (上記式中、X5 はアルキル基、X6 は水素原子またはアルキル基であり、nは1〜4の整数を示す)
  12. 前記(メタ)アクリル樹脂のガラス転移温度(Tg)が、70℃以上であることを特徴とする請求項9〜請求項11のいずれか1項に記載のインクジェット記録用油性緑色インク組成物。
  13. 前記(メタ)アクリル樹脂の重量平均分子量が、8,000〜100,000であることを特徴とする請求項9〜請求項12のいずれか1項に記載のインクジェット記録用油性緑色インク組成物。
  14. 前記定着樹脂として、(メタ)アクリル樹脂以外に、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂、および/または繊維素系樹脂を併用することを特徴とする請求項9〜請求項13のいずれか一項に記載のインクジェット記録用油性緑色インク組成物。
  15. 少なくとも油性イエローインク組成物、油性シアンインク組成物と共に、(ポリ)ハロゲン化亜鉛フタロシアニンからなるC.I.Pigment Green 58を有機緑色顔料着色剤として含有する油性緑色インク組成物からなることを特徴とするインクジェット記録用油性インクセット。
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