JP2009226326A - ビルトイン型浄水器および流し台 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】流し台50の収納キャビネット53内に設置されるビルトイン型浄水器(浄水器10)であって、この浄水器10は、浄水器10に原水を導入する原水導入口22と、浄水器10によって濾過された浄水を導出する浄水導出口23とが設けられ、原水導入口22および浄水導出口23に、原水導入口22および浄水導出口23の周方向に回動自在な継手28が取り付けられていることを特徴とする。
【選択図】図5
Description
なお、前記濾材は、長期間の通水を行うと次第に目詰まりを生じて、濾過能力の低下を生じる。したがって、ビルトイン型浄水器の濾過能力を維持するには、使用期間や通水量を目安に、浄水カートリッジの交換を行う必要がある。
また、ビルトイン型浄水器に接続される配管は、収納キャビネットの奥の狭い空間内で引き回されるため、捩れが生じやすい。そのため、捩れを戻そうとする配管の弾性力によって、浄水器が配管に引き摺られ、設置が不安定になりやすいという問題があった。浄水器の設置が不安定だと、浄水器が転倒しやすくなり、浄水器の破損や漏水が懸念される。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであって、流し台の収納キャビネットに安定して設置でき、かつ浄水カートリッジの交換が容易なビルトイン型浄水器、およびこのビルトイン型浄水器を備えた流し台を目的とする。
(1)流し台の収納キャビネット内に設置されるビルトイン型浄水器であって、
該浄水器に原水を導入する原水導入口と、該浄水器によって濾過された浄水を導出する浄水導出口とが設けられ、
前記原水導入口および前記浄水導出口に、該原水導入口および該浄水導出口の周方向に回動自在な継手が取り付けられていることを特徴とするビルトイン型浄水器。
(2)前記継手は、略直角に屈曲していることを特徴とする(1)に記載のビルトイン型浄水器。
(3)(1)または(2)に記載のビルトイン型浄水器を備える浄水器ユニットと、引出体とを前記収納キャビネット内に具備する流し台であって、
前記浄水器ユニットは、前記収納キャビネットの前後方向に可動することを特徴とする流し台。
(5)前記浄水器ユニットと前記引出体とが連結可能とされていることを特徴とする(3)または(4)に記載の流し台。
(6)前記浄水器で濾過された浄水を電気分解して、アルカリ水または酸性水を生成する電解水生成器が、前記収納キャビネット内に設置されていることを特徴とする(3)〜(5)のいずれかに記載の流し台。
本発明のビルトイン型浄水器を備えた流し台は、流し台の収納キャビネットに該浄水器を安定して設置でき、かつ浄水カートリッジの交換が容易である。
本発明の一実施形態例である浄水器10は、図5に示すように、流し台50のシンク51下の収納キャビネット53に設置されるビルトイン型(アンダーシンク型)浄水器である。この浄水器10は、図1に示すように、原水を濾過する浄水カートリッジ11と、浄水カートリッジ11が着脱自在に装着される着脱ユニット21とを備えている。
また、硬度低下、溶解性金属の吸着に優れたイオン交換繊維も好ましく用いられる。イオン交換繊維としては、スルホン酸基を交換基とする強酸型、カルボン酸基を交換基とする弱酸型、4級アンモニウム基を交換基とする強塩基型、アミン基を交換基とする弱塩基型などが挙げられる。
さらに、残留塩素の除去に優れた脱塩素剤も好ましく用いられる。該脱塩素剤としては、塩素除去の効果を長く維持することができる亜硫酸カルシウムが好ましい。なお、浄化材12は単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
なお、中空糸膜13は、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレフィン樹脂等からなる固定用樹脂17により中空糸膜モジュール14内に液密に固定されている。
この構成によって、着脱ユニット21は、図2に示すように、カートリッジ入水部15と入水側ワンタッチカプラー24とが接続されるとともに、カートリッジ出水部16と出水側ワンタッチカプラー25とが接続されることで、着脱ユニット21は、浄水カートリッジ11に着脱自在に装着される。
また、着脱ユニット21には、浄水器10を横向きに寝かせて設置する際などに、浄水器10の設置を安定化するため、他の部材との固定を行う浄水器固定具29が備えられている。
なお、図示しないが、着脱ユニット21には、着脱ユニット21と浄水カートリッジ11との抜け止め(外れ防止)用のロック機構を設けてもよい。
浄水器10に導入される原水は、まず着脱ユニット21の原水導入口22から原水通路26を通り、カートリッジ入水部15から浄水カートリッジ11に送られる。浄水カートリッジ11に送られた原水は、浄化材12で濾過されることで、残留塩素、カビ臭、鉛、トリハロメタンなどが除去され、さらに中空糸膜モジュール14内の中空糸膜13で濾過されることで、浄化材12では濾過しきれなかった鉄、アルミニウム、雑菌、その他の不純物などが除去され、浄水となる。
このようにして得られた浄水は、カートリッジ出水部16から浄水通路27を通り、浄水導出口23から浄水器10外に導出される。
図3において、継手28は屈曲した形状(エルボ形状)を有し、その屈曲の角度は略直角とされている。原水導入口22および浄水導出口23には、外周にOリング30を備えた継手28の一方端28aが取り付けられている。なお、Oリング30は、原水導入口22および浄水導出口23の内壁に接して、原水導入口22および浄水導出口23と、継手28との間を液密にシールするものである。
継手28の一方端28aには、その外周に継手押さえカバー31が嵌合されている。継手押さえカバー31は、着脱ユニット21の一方端21aに設けられる着脱ユニットカバー32にネジなどで固定されている。
前記構成によって、継手28の一方端28aが原水導入口22および浄水導出口23にそれぞれ嵌合され、着脱ユニット21の一方端21aに嵌合された継手押さえカバー31が着脱ユニットカバー32に固定されることで、継手28は、原水導入口22および浄水導出口23の周方向に回動自在に取り付けられている。
前記構成によって、原水配管34および浄水配管35は、継手28の他方端28bに堅固に接続されている。なお、ホースバンド36には、公知の樹脂製または金属製のホースバンドを用いることができる。
すなわち、前記構成において、継手ソケット41の一方端41aが原水導入口22および浄水導出口23にそれぞれ嵌合され、着脱ユニット21の一方端21aに嵌合された継手押さえカバー31が着脱ユニットカバー32に固定されることで、継手40は、原水導入口22および浄水導出口23の周方向に回動自在に取り付けられている。
すなわち、前記構成において、継手40は、継手ソケット41と継手プラグ42とが着脱可能とされている。
なお、クイックファスナー43としては、継手ソケット41の他方端41bと、継手プラグ42の一方端42aとが脱落しないように保持状態とすることができ、かつ必要に応じて迅速に保持状態を解除できるものであればよく、公知のクイックファスナー、または専用に設計されたクイックファスナーを用いることができる。
前記構成において、原水配管34および浄水配管35は、ニップル45、ホースバンド46によって、継手プラグ42の他方端42bに堅固に接続される。
なお、ホースバンド46としては、公知の樹脂製または金属製のホースバンドを用いることができる。
天板52には、シンク51内に原水の常温水と、原水の温水とを選択的に放水する原水水栓56が設けられているとともに、浄水を放水する浄水水栓57が設けられている。浄水水栓57には、酸性水を吐出する酸性水蛇口58と、アルカリ水を吐出するアルカリ水蛇口59と、後述する電解水生成器65でのアルカリ水のアルカリ度などを設定する操作パネル60と、吐水ハンドル61とが備えられている。
収納キャビネット53の奥、すなわち引出体54と収納キャビネット53の後面53aとの間には、浄水器10と可動部材66とで構成される浄水器ユニット64と、浄水器10から導出される浄水を電気分解してアルカリ水または酸性水を生成する電解水生成器65とが備えられている。
原水バルブ63には、原水を2分配するチーズ68が取り付けられている。チーズ68は、原水水栓側給水配管69で原水水栓56と接続されているとともに、浄水水栓側給水配管70で浄水水栓57と接続されている。これにより、原水バルブ63からの原水は、チーズ68により2分配され、2分配された一方の原水は原水水栓側給水配管69を通り、原水水栓56に送水され、原水水栓56からシンク51に放水される。また、2分配された他方の原水は浄水水栓側給水配管70を通り、浄水水栓57に送水される。
図6に示すように、引出体54の後面54aには、引出体連結具81が設けられている。また、収納キャビネット53の後面53aには、収納キャビネット連結具82が設けられている。また、可動部材66の上面66bには、引出体フック受け83と収納キャビネット後面フック受け84とが設けられている。
なお、収納キャビネット連結具82は、この実施形態例に限らず、収納キャビネット53の側面に設けられていてもよい。
浄水器10が収納キャビネット53の奥に収納された状態において、継手28、原水配管34、浄水配管35は、例えば図6の二点鎖線で示す状態の向きとなっている。一方、前述した浄水カートリッジ交換などによって浄水器10が流し台50の奥から引き出された状態では、浄水器10と電解水生成器65との距離が長くなるとともに、浄水器10と浄水水栓57との距離も長くなる。したがって、原水配管34、浄水配管35が引っ張られて、継手28、原水配管34、浄水配管35は、例えば図6の実線で示す状態の向きとなる。そこで、本発明では、原水配管34、浄水配管35が引っ張られる際、継手28が回動することによって、浄水器10が移動する際に生じる原水配管34および浄水配管35の捩れが低減され、これらの配管にストレスがかかりにくい。
このように、本発明の浄水器10は、原水配管34および浄水配管35の取り回しの自由度に優れ、原水配管34および浄水配管35の捩れを低減できるので、浄水器10に対する原水配管34および浄水配管35の追随性がよい。これにより、収納キャビネット53から浄水器10を引き出しやすく、浄水カートリッジ11の交換が容易となる。
また、電解水生成器65を省いた流し台にも、本発明の浄水器10を適用することができる。
また、継手28、40は屈曲した形状を有し、その屈曲の角度は略直角とされているが、これに限らず、略直角以外の屈曲の角度とされていてもよい。また、継手28、40は屈曲した形状を有さない継手、すなわち直管の形状を有した継手とされていてもよい。
本発明のビルトイン型浄水器を備えた流し台は、該浄水器に接続された配管の取り回しの自由度に優れ、該配管の捩れを低減できるので、流し台の収納キャビネットに該浄水器を安定して設置でき、かつ浄水カートリッジの交換が容易である。
11 浄水カートリッジ
15 カートリッジ入水部
16 カートリッジ出水部
21 着脱ユニット
22 原水導入口
23 浄水導出口
24 入水側ワンタッチカプラー
25 出水側ワンタッチカプラー
28、40 継手
29 浄水器固定具
34 原水配管
35 浄水配管
50 流し台
51 シンク
52 天板
53 収納キャビネット
54 引出体
55 スライドレール
56 原水水栓
57 浄水水栓
64 浄水器ユニット
65 電解水生成器
66 可動部材
67 温水配管
81 引出体連結具
82 収納キャビネット連結具
Claims (6)
- 流し台の収納キャビネット内に設置されるビルトイン型浄水器であって、
該浄水器に原水を導入する原水導入口と、該浄水器によって濾過された浄水を導出する浄水導出口とが設けられ、
前記原水導入口および前記浄水導出口に、該原水導入口および該浄水導出口の周方向に回動自在な継手が取り付けられていることを特徴とするビルトイン型浄水器。 - 前記継手が、略直角に屈曲していることを特徴とする請求項1に記載のビルトイン型浄水器。
- 請求項1または2に記載のビルトイン型浄水器を備える浄水器ユニットと、引出体とを収納キャビネット内に具備する流し台であって、
前記浄水器ユニットは、前記収納キャビネットの前後方向に可動することを特徴とする流し台。 - 前記浄水器ユニットと前記引出体とは、同じスライドレールに取り付けられて可動することを特徴とする請求項3に記載の流し台。
- 前記浄水器ユニットと前記引出体とが連結可能とされていることを特徴とする請求項3または4に記載の流し台。
- 前記浄水器で濾過された浄水を電気分解して、アルカリ水または酸性水を生成する電解水生成器が、前記収納キャビネット内に設置されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の流し台。
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