JP5426838B2 - 流し台 - Google Patents
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Description
また、収納キャビネットにスライド自在な引き出しが備えられた流し台が近年の主流となっているが、このような流し台では、収納力を増やすため、収納キャビネットの奥行き幅を最大限利用した引き出しが備えられることが多く、収納キャビネットの奥に浄水カートリッジの設置空間を確保しにくい場合がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであって、収納キャビネット内の収納空間が圧迫されることがなく浄水カートリッジを設置でき、浄水カートリッジ内に異物が混入しにくく、かつ浄水カートリッジに接続される配管の引き回しを短くでき、さらに浄水カートリッジが交換しやすい流し台を目的とする。
(1)水栓と、シンクと浄水カートリッジとを備えた、浄水機能を有する流し台であって、
前記流し台の側面と、前記流し台に設けられたシンクの側面パネルとの間に、前記浄水カートリッジに着脱自在に接続される着脱ユニットを有した浄水カートリッジ収納部が設けられ、
該浄水カートリッジ収納部に、原水を前記浄水カートリッジ内に導入する原水導入部と、前記浄水カートリッジにより浄化された浄水を前記水栓に導出する浄水導出部とが設けられ、
前記着脱ユニットに、前記原水導入部と、前記浄水導出部とが接続され、
前記浄水カートリッジの一端面に、前記着脱ユニットと着脱自在に接続される接続部が1つ形成され、
該接続部に、前記原水導入部と連通可能なカートリッジ入水口、及び、前記浄水導出部と連通可能なカートリッジ出水口が設けられ、
前記流し台の前面パネルに、前記浄水カートリッジ収納部に連通する浄水カートリッジ挿入口が設けられ、
前記浄水カートリッジが、前記浄水カートリッジ挿入口から出入自在であることを特徴とする流し台。
(2)前記接続部が略円筒形で、
該接続部の端面に、前記カートリッジ出水口が設けられ、
前記接続部の側面に、前記カートリッジ入水口が設けられていることを特徴とする(1)に記載の流し台。
(3)前記接続部が略円筒形で、
該接続部の端面に、前記カートリッジ入水口が設けられ、
前記接続部の側面に、前記カートリッジ出水口が設けられていることを特徴とする(1)に記載の流し台。
(4)前記浄水カートリッジが、略筒形または略錘台形の浄化材収納部と、該浄水カートリッジの一端面に設けられた前記接続部とからなることを特徴とする(1)〜(3)いずれか一項に記載の流し台。
(5)前記原水導入部に、前記浄水カートリッジに原水を送水する原水配管が接続され、
前記浄水導出部に、前記水栓に浄水を送水する浄水配管が接続されるとともに、
前記原水配管及び前記浄水配管は、可撓性を有していることを特徴とする(1)〜(4)いずれか一項に記載の流し台。
(6)前記浄水カートリッジ挿入口に、蓋体が着脱自在に嵌合されていることを特徴とする(1)〜(5)いずれか一項に記載の流し台。
図1に示すように、本発明の一実施形態例である流し台50は、天板52に設けられたシンク51及び複合水栓64と、シンク51の下方に位置し、食器や食材や調理器具などを収納する収納キャビネット53と、水道水などの原水を濾過して浄水を得る浄水カートリッジ11とを備えた、浄水機能を有する流し台である。
また、図1に示すように、流し台50の前面パネル54には、浄水カートリッジ収納部12に連通する浄水カートリッジ挿入口54aが設けられている。浄水カートリッジ11は、浄水カートリッジ挿入口54aから浄水カートリッジ収納部12内に出入自在とされている。
蓋体26としては、浄水カートリッジ挿入口54aに嵌合でき、異物混入を防ぐことができるものであれば特に限定されない。また、蓋体26には、蓋体26を手で摘んで着脱するための把持部27が設けられる。なお、この実施形態例では、蓋体26に凹みと突起とを形成して把持部27を形成しているが、これに限らず、摘みとしての機能を有するものであればどのような形状であってもよい。
浄水カートリッジ11は、略筒形の浄化材収納部13と、浄水カートリッジ一端面11aに設けられた、着脱ユニット16と着脱自在に接続される略円筒形の接続部17とからなる。
浄化材収納部13の内部には、浄化材13aと、中空円柱部分に中空糸膜13bを有する中空糸膜モジュール15とが設けられている。
この構成によって、浄水カートリッジ11は、カートリッジ入水口19より導入した原水を、浄化材13a及び中空糸膜13bにより濾過して、この濾過された浄水をカートリッジ出水口18より出水する。
なお、接続部17の側面には、カートリッジ入水口19を挟むように、接続部17の周方向にOリング30が2個取り付けられている。Oリング30は、接続部17と、後述する着脱ユニット16の接続受け部21との間に隙間が生じないように、液密に接続するものである。
なお、接続部17の形状は略筒状であれば特に限定されないが、浄水カートリッジ11の差込時において位置決め不要となる点から、図4に示すとおり略円筒形であることが好ましい。
;分子吸着樹脂、イオン交換樹脂、イオン交換繊維、キレート樹脂、キレート繊維、高吸水性樹脂、高吸水性繊維、吸油性樹脂、吸油剤などの有機系吸着材;亜硫酸カルシウム、アスコルビン酸などの脱塩素剤;など、公知の浄化材が挙げられる。
また、硬度低下、溶解性金属の吸着に優れたイオン交換繊維も好ましく用いられる。イオン交換繊維としては、スルホン酸基を交換基とする強酸型、カルボン酸基を交換基とする弱酸型、4級アンモニウム基を交換基とする強塩基型、アミン基を交換基とする弱塩基型などが挙げられる。
さらに、残留塩素の除去に優れた脱塩素剤も好ましく用いられる。該脱塩素剤としては、塩素除去の効果を長く維持することができる亜硫酸カルシウムが好ましい。
なお、浄化材13aは単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
なお、中空糸膜13bは、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレフィン樹脂等からなる固定用樹脂14により、中空糸膜モジュール15内に液密に固定されている。
図5に示すように、着脱ユニット16には、その着脱ユニット上面16aに、浄水カートリッジ11の接続部17に対応した、略円筒形の凹み形状の接続受け部21が備えられている。浄水カートリッジ11は、図6に示すように、接続部17が接続受け部21に嵌合されることで、着脱ユニット16に接続され、浄水カートリッジ収納部12に収容される。
接続受け部21の側面には、カートリッジ入水口19に接続される原水送水口22が、環状に設けられている。原水送水口22は、原水を浄水カートリッジ11に送水するために設けられている。また、接続受け部21の底面には、カートリッジ出水口18に接続される浄水送水口23が設けられている。浄水送水口23は、浄水カートリッジ11からの浄水を着脱ユニット16側に受け入れるために設けられている。
なお、原水導入部24、浄水導出部25には、その外周の所望位置に配管の脱落防止用のニップル28が形成されている。さらに、原水導入部24と原水配管65との接続部には、原水配管65の外周にホースバンド29が設けられているとともに、浄水導出部25と浄水配管66との接続部にも、浄水配管66の外周にホースバンド29が設けられている。これにより、原水配管65及び浄水配管66は、ニップル28、ホースバンド29によって、原水導入部24及び浄水導出部25に堅固に接続されている。
浄水カートリッジ11内に導入された原水は、浄化材13aで濾過されることで、残留塩素、カビ臭、鉛、トリハロメタンなどが除去され、さらに中空糸膜モジュール15内の中空糸膜13bで濾過されることで、浄化材13aでは濾過しきれなかった鉄、アルミニウム、雑菌、その他の不純物などが除去され、浄水となる。
このようにして浄化された浄水は、カートリッジ出水口18から浄水カートリッジ11外に導出され、浄水送水口23から着脱ユニット16に導入され、さらに浄水導出部25から着脱ユニット16外に導出され、浄水配管66によって、流し台50に設けられた図1に示す複合水栓64に送水される。
図1、2に示すように、流し台50の後面50bには、原水の温水(以下、単に温水という。)を送出する温水バルブ60と、原水の常温水(以下、単に原水という。)を送出する原水バルブ61とが備えられている。温水バルブ60は、一方が給湯器などの不図示の温水源に接続されているとともに、他方が温水給水配管62により混合水栓64に接続されている。また、原水バルブ61は、一方が水道管など不図示の原水源に接続されているとともに、他方が原水給水配管63により複合水栓64に接続されている。
原水源から供給される原水は、原水バルブ61を通って複合水栓64に送水される。原水を原水のまま使用する場合、原水は前述した分岐の一方に送水され、蛇口64bからシンク51に放水される。原水を浄水にして使用する場合、原水は前述した分岐の他方に送水され、原水配管65を通って浄水カートリッジ11に送水される。
なお、蛇口64bから放出される温水、原水、浄水の切り替えは、複合水栓64に設けられた不図示の切り替え手段により行われる。また、温水、原水、浄水の水量調整は、複合水栓64に設けられた吐出ハンドル64aで行われる。
浄水カートリッジ11を交換するには、まず、浄水カートリッジ挿入口54aから蓋体26を外す。次いで、浄水カートリッジ11を、浄水カートリッジ挿入口54aから引き出して、浄水カートリッジ収納部12から取り出す。そして、新しい浄水カートリッジ11を浄水カートリッジ挿入口54aから浄水カートリッジ収納部12に挿入し、着脱ユニット16に浄水カートリッジ11を接続する。最後に、浄水カートリッジ挿入口54aに蓋体26を嵌合する。このようにして、浄水カートリッジ11の交換が行われる。
また、図7に示すように、接続部17の中央部にカートリッジ入水口19が備えられ、接続部17の側面にカートリッジ出水口18が備えられた浄水カートリッジ40を用いることもできる。さらに、接続部17の端面に、カートリッジ入水口19が設けられるとともに、接続部17が形成された端面と同じ側の浄水カートリッジ40の一端面(浄水カートリッジ一端面40a)に、接続部17及びカートリッジ入水口19に略平行に、カートリッジ出水口18が設けられた浄水カートリッジを用いることもできる。
浄水カートリッジ40に対応するカートリッジ収納部としては、図5に示す浄水カートリッジ収納部12を適用できる。なお、浄水カートリッジ収納部12を浄水カートリッジ40に適用する場合、着脱ユニット16内の原水の流路と浄水の流路を入れ替える。すなわち、原水配管65を浄水導出部25に接続するとともに、浄水配管66を原水導入部24に接続すればよい。
なお、この形態例において、原水配管65及び浄水配管66は、可撓性を有することが好ましい。原水配管65及び浄水配管66が可撓性を有することで、流し台50から引き出した浄水カートリッジ11及び着脱ユニット16を所望の位置(例えば、シンク51の中など、浄水カートリッジ交換が行いやすい位置)にまで自在に動かすことができ、浄水カートリッジ11を交換することができるので、浄水カートリッジ41の交換がより行いやすくなる。
なお、浄水カートリッジ41は略筒形でなく、略錘台状であってもよい。また、カプラー43としては、カートリッジ出水口18及びカートリッジ入水口19に着脱自在とすることができるものであれば特に限定されず、公知の着脱機構を有したカプラーを使用できる。
11a、40a、41a 浄水カートリッジ一端面
12 カートリッジ収納部
13、42 浄化材収納部
13a 浄化材
13b 中空糸膜
15 中空糸膜モジュール
16 着脱ユニット
17 接続部
18 カートリッジ出水口
19 カートリッジ入水口
21 接続受け部
24 原水導入部
25 浄水導出部
26 蓋体
50 流し台
50a 流し台側面
51 シンク
51a シンク側面パネル
52 天板
53 収納キャビネット
54 前面パネル
54a 浄水カートリッジ挿入口
64 複合水栓
65 原水配管
66 浄水配管
Claims (5)
- 水栓と、シンクと浄水カートリッジとを備えた、浄水機能を有する流し台であって、
前記流し台の側面と、前記流し台に設けられたシンクの側面パネルとの間に、前記浄水カートリッジに着脱自在に接続される着脱ユニットを有した浄水カートリッジ収納部が設けられ、
該浄水カートリッジ収納部に、原水を前記浄水カートリッジ内に導入する原水導入部と、前記浄水カートリッジにより浄化された浄水を前記水栓に導出する浄水導出部とが設けられ、
前記着脱ユニットに、前記原水導入部と、前記浄水導出部とが接続され、
前記浄水カートリッジの一端面に、前記着脱ユニットと着脱自在に接続される略円筒形の接続部が1つ形成され、
該接続部の側面に、前記原水導入部と連通可能なカートリッジ入水口が設けられ、該接続部の端面に、前記浄水導出部と連通可能なカートリッジ出水口が設けられ、
前記流し台の前面パネルに、前記浄水カートリッジ収納部に連通する浄水カートリッジ挿入口が設けられていることを特徴とする流し台。 - 水栓と、シンクと浄水カートリッジとを備えた、浄水機能を有する流し台であって、
前記流し台の側面と、前記流し台に設けられたシンクの側面パネルとの間に、前記浄水カートリッジに着脱自在に接続される着脱ユニットを有した浄水カートリッジ収納部が設けられ、
該浄水カートリッジ収納部に、原水を前記浄水カートリッジ内に導入する原水導入部と、前記浄水カートリッジにより浄化された浄水を前記水栓に導出する浄水導出部とが設けられ、
前記着脱ユニットに、前記原水導入部と、前記浄水導出部とが接続され、
前記浄水カートリッジの一端面に、前記着脱ユニットと着脱自在に接続される略円筒形の接続部が1つ形成され、
該接続部の端面に、前記原水導入部と連通可能なカートリッジ入水口が設けられ、前記接続部の側面に、前記浄水導出部と連通可能なカートリッジ出水口が設けられ、
前記流し台の前面パネルに、前記浄水カートリッジ収納部に連通する浄水カートリッジ挿入口が設けられていることを特徴とする流し台。 - 前記浄水カートリッジが、略筒形または略錘台形の浄化材収納部と、該浄水カートリッジの一端面に設けられた前記接続部とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の流し台。
- 前記原水導入部に、前記浄水カートリッジに原水を送水する原水配管が接続され、
前記浄水導出部に、前記水栓に浄水を送水する浄水配管が接続されるとともに、
前記原水配管及び前記浄水配管は、可撓性を有していることを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載の流し台。 - 前記浄水カートリッジ挿入口に、蓋体が着脱自在に嵌合されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか一項に記載の流し台。
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