JP4629917B2 - 据置型浄水器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、台所、洗面所、浴室等に設置される据置型浄水器に関し、詳しくは、浄水カートリッジの数を必要に応じて容易に増減可能であり、浄水カートリッジの数に応じた設置スペースしか必要としない据置型浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の据置型浄水器の一例を示す図である。この据置型浄水器35は、本体容器36と、該本体容器36内に配置された浄水カートリッジ39と、浄水カートリッジ39の原水導入口40に接続された原水供給管41と、浄水カートリッジ39の浄水排出口42に接続された吐水管43とを有して概略構成されるものである。また、浄水カートリッジ39は、ケース37内に中空円柱状の吸着材38が収納されたものである。
【0003】
この据置型浄水器35においては、原水供給管41から浄水カートリッジ39の下部に供給された原水は、活性炭等の成形体である吸着材38の外周壁から中空部へと通過する際に浄化され、浄化された浄水は、浄水カートリッジ39の上部から吐水管43を通って外部に吐出される。
【0004】
従来の据置型浄水器は、図示例のように、本体容器内に浄水カートリッジを1つ配置する構造のものが主流であり、例えば、浄水器に脱塩素の機能と、雑菌、赤錆等の除去機能とが要求される場合には、1つの浄水カートリッジ内に、活性炭等の吸着材と、中空糸膜等の濾過材とを配設する必要があった。そのため、1種類の浄化材当たりの浄化材の量が少なくなるため、吸着能力、濾過能力ともに不十分となり、おのずと浄化能力に限界があった。
【0005】
この問題を解決するものとしては、吸着材のみを収納した浄水カートリッジや濾過材のみを収納した浄水カートリッジのように浄化材の種類がそれぞれ異なる複数の浄水カートリッジが、大型の本体容器内に配置された据置型浄水器が挙げられる。
しかしながら、この据置型浄水器は、配置できる浄水カートリッジの数があらかじめ決められてしまっているため、不要な浄水カートリッジを取り外したり、浄化能力を上げるために浄水カートリッジを追加したりと、浄水カートリッジの数を適宜変更できないという欠点があった。
【0006】
浄化能力を上げるために、図8に示すように、同型の据置型浄水器35をもう一台接続することことも行われている。
しかしながら、据置型浄水器35同士を接続するために接続用配管44を別途、用意する必要があり、また、接続用配管44を取り付ける手間が必要であった。さらに、この接続用配管44を敷設するスペースも必要となり、結果的に浄水器の設置スペースが浄水器の数の応じたスペースよりも余分に必要となるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
よって、本発明の目的は、浄水カートリッジの数を必要に応じて容易に増減可能であり、浄水カートリッジの数に応じた設置スペースしか必要としない据置型浄水器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の据置型浄水器は、内部に浄化材が収納された浄水カートリッジと、該浄水カートリッジが着脱可能な据置土台とを具備する据置型浄水器であって、前記据置土台の外部排出口が、他の据置型浄水器の据置土台の外部導入口に着脱可能に接続できるようにされ、浄水カートリッジから排出される処理液を他の据置型浄水器の浄水カートリッジに供給できるようにされ、据置土台の外部排出口を、据置土台の外部導入口が形成されている側面以外の各側面に1つずつ、合計3つ形成することにより、他の据置型浄水器の据置土台の接続方向を自在に変えることができるようにされていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の据置型浄水器は、内部に浄化材が収納された複数の浄水カートリッジと、各浄水カートリッジが着脱可能な複数の据置土台とを具備し、これら据置土台が、上流側の据置土台の外部排出口と下流側の据置土台の外部導入口との間で着脱可能に接続され、隣接する据置土台が、一方の据置土台に連結された浄水カートリッジから排出される処理液を、他方の据置土台に連結された浄水カートリッジに供給できるようにされ、各据置土台の外部排出口を、据置土台の外部導入口が形成されている側面以外の各側面に1つずつ、合計3つ形成することにより、据置土台同士の接続方向を自在に変えることができるようにされていることを特徴とする。
【0010】
また、浄水カートリッジまたは他の据置土台が着脱可能に接続される据置土台の接続部に、浄水カートリッジまたは他の据置土台の接続部を挿入することによって浄水カートリッジまたは他の据置土台の接続部が嵌合されるワンタッチ継手が設けられていることが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
(形態例1)
図1は、本発明の据置型浄水器の一形態例を示す断面図である。この据置型浄水器1は、ケース2内に中空円柱状に吸着材3(浄化材)が収納され、中空円柱部分に中空糸膜27(浄化材)を有する中空糸膜モジュールを備えた浄水カートリッジ4と、該浄水カートリッジ4が着脱可能な据置土台5と、該据置土台5に被処理水供給管、処理水吐出管、他の同型の据置型浄水器等を接続するための継ぎ手6,6とを具備して概略構成される。
【0012】
前記浄水カートリッジ4には、ケース2と吸着材3との間に形成された被処理水流路7に被処理水を導入する管状の被処理水導入口8と、吸着材3で処理され、中空糸膜27で濾過された処理水を排出する管状の処理水排出口10が設けられている。また、被処理水導入口8および処理水排出口10の外周には、円周に沿った溝11が形成されている。
【0013】
前記据置土台5は、図2に示すように、浄水カートリッジ4が着脱可能に嵌合される凹状の嵌合部12と、外部から据置土台5内に被処理水を導入する外部導入口13と、該外部導入口13に導入流路14にて連通し、嵌合部12において浄水カートリッジ4の被処理水導入口8に接続する被処理液排出口15と、嵌合部12において浄水カートリッジ4の処理水排出口10に接続する処理水導入口16と、該処理水導入口16に排出流路17にて連通し、据置土台5内から外部に処理水を排出する外部排出口18とが形成されている直方体の土台である。
【0014】
この据置土台5において、外部導入口13と外部排出口18とは、他の同型の据置型浄水器の据置土台が隣接して接続された際に据置土台5の外部排出口18と他の同型の据置土台の外部導入口とが同軸的に接続されるように、同軸的に形成されている。
前記継ぎ手6は、管状の接続部材であり、図3に示すように、円周に沿った断面台形の3つの凸条19,20,21と、該凸条に挟まれ、かつ円周に沿った2つの溝22,23とが形成されているものである。
【0015】
本形態例では、浄水カートリッジ4と据置土台5の着脱方法、および据置土台5と継ぎ手6の着脱方法の一例として、ワンタッチ継手を用いた方法を採用している。この着脱方法の一例として浄水カートリッジ4の被処理水導入口8(接続部)を据置土台5の被処理液排出口15(接続部)に着脱する場合について図2を用いて説明する。
このワンタッチ継手は、円周方向に直交する方向に揺動可能となるように、被処理水導入口8の周壁の溝に設けられた4個のボール24,24…と、下記押さえリング52をスライドさせる円筒状のスライダー51と、開口部とは逆の方向からボール24を押さえる円筒状の押さえリング52と、押さえリング52を介してボール24を周壁の溝の端部に押しつける圧縮コイルバネ53とを具備して構成されるものである。
【0016】
被処理液排出口15のワンタッチ継手に嵌合された被処理水導入口8は、図6に示すカートリッジ脱着ボタン56を押すことにより取り外すことができる。この脱着ボタン56を押さえることにより、スライダー押さえ55がワンタッチ継手の圧縮コイルバネ53により押さえリング52を介して図中上方向に押されたスライダー51を圧縮コイルバネ53方向に押さえる形となり、被処理水導入口8の溝11を係止していた4個のボール24が移動したスライダー51の固定から解除される。この解除により、4個のボール24は、被処理液排出口15の周方向に動くことが可能となり、被処理水導入口8の係止を解除することができ、浄水カートリッジ4を図中上方向に動かし取り外すことができる。
【0017】
被処理液排出口15のワンタッチ継手に被処理水導入口8を嵌合するときは、被処理水導入口8を据置土台5の被処理液排出口15に向けて、そのまま図中下方向に挿入すれば圧縮コイルバネ53が縮むと共にスライダー51、押さえリング52を動かし、4個のボール24が併せて被処理液排出口15の円周方向に動く。ここで、被処理水導入口8の溝11が4個のボール24の係止位置に合った時、係止される。この時同時に被処理水導入口8の先端周囲部分がOリング54と液密にシールされる。これにより被処理液は確実にカートリッジ4へと送られる。
【0018】
同様にして、浄水カートリッジ4の処理水排出口10の溝11と、据置土台5の処理水導入口16に設けられた複数のボール24,24…とが係合することによって、浄水カートリッジ4は据置土台5に着脱可能に係止されている。
また、継ぎ手6の溝22,23と、据置土台5の外部導入口13および外部排出口18にそれぞれ設けられた複数のボール24,24…とが係合することによって、継ぎ手6は据置土台5に着脱可能に係止されている。
尚、継ぎ手6を据置土台5から外す時には、据置土台5の裏面から外部導入口13のワンタッチ継手101、及び外部排出口18のワンタッチ継手102のスライダー51を手で動かせて外してもよいし、図示はしていないが、脱着ボタンのような構造にしてもよい。
【0019】
前記浄水カートリッジ4のケース、据置土台5および継ぎ手6の材質は、機械的強度および耐久性を有するものであればよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、TPX(メチルペンテン樹脂)、硬質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート、ポリスルフォン、アクリル樹脂、ABS樹脂、変性PPO(ポリフェニレンオキシド)樹脂等の樹脂材料、ステンレススチール等の金属材料などが挙げられる。中でも、加工性が容易で、安価なことから各種樹脂材料が好適に用いられる。
【0020】
浄水カートリッジ4はその内部に、粗ゴミ、砂、土等の大きな不純物を捕捉する不織布30や、残留塩素、有機物、臭い等を除去する能力を有する粉体、粒体等の形状からなる吸着材3や、ケース2の内部中央に設けられた円筒25内にU字状に曲げられた状態で、その両端部が開口状態を保持したまま固定用樹脂26によって固定されている複数の中空糸膜27等の濾過材(浄化材)が配される。濾過材は一つの浄水カートリッジについて一種類用いても、複数種類組み合わせて用いても構わない。
【0021】
前記吸着材3としては、粉末状吸着材、この粉末吸着材を造粒した粒状吸着材、繊維状吸着材などが挙げられる。このような吸着材としては、例えば、天然物系吸着材(天然ゼオライト、銀ゼオライト、酸性白土等)、合成物系吸着材(合成ゼオライト、抗菌性ゼオライト、細菌吸着ポリマー、リン鉱石、モレキュラーシーブ、シリカゲル、シリカアルミナゲル系吸着材、多孔質ガラス等)などの無機質吸着材;粉末状活性炭、繊維状活性炭、ブロック状活性炭、押出成形活性炭、成形活性炭、分子吸着樹脂、合成物系粒状活性炭、合成物系繊維状活性炭、イオン交換樹脂、イオン交換繊維、キレート樹脂、キレート繊維、高吸水性樹脂、高吸水性繊維、吸油性樹脂、吸油剤などの有機系吸着材等、公知のものが挙げられる。中でも、被処理水中の残留塩素やカビ臭、トリハロメタンなどの有機化合物の吸着力に優れた活性炭が好適に用いられる。活性炭の中でも、被処理水との接触面積が大きく、吸着性、通水性が高いことから、繊維状活性炭が好適に用いられる。
また、吸着材3としては、吸着材の粉体、粒状体等を結合剤で結合することによって形成された多孔質成形体を使用してもよい。
【0022】
活性炭としては、植物質(木材、セルロース、のこくず、木炭、椰子殻炭、素灰等)、石炭質(泥炭、亜炭、褐炭、瀝青炭、無煙炭、タール等)、石油質(石油残渣、硫酸スラッジ、オイルカーボン等)、パルプ廃液、合成樹脂などを炭化し、必要に応じてガス賦活(水蒸気、二酸化炭素、空気など)、薬品賦活(塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、リン酸、硫酸、カセイソーダ、KOHなど)したものなどが挙げられる。繊維状活性炭としては、ポリアクリロニトリル(PAN)、セルロース、フェノール、石炭系ピッチを原料にしたプレカーサを炭化し、賦活したものなどが挙げられる。
【0023】
吸着材3は、吸着材の粉体を結合剤で結合して成形されたものであることが、強度、取り扱い性等を考慮した場合、好ましい。
前記結合剤としては、前記吸着材を互いに結合し、各吸着材、結合剤間に微細孔を形成できるものであればよく、特に限定はされないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、カルボキシメチルセルロース系、粘土鉱物系(ベントナイト系、カオリン系、アタプルガイド系等)などが挙げられる。中でも、吸着材表面積最適化、食品衛生性、熱安定性の点で、超高分子量ポリエチレンが好適に用いられる。具体的には、平均分子量3,000,000〜6,000,000g/molの超高分子量ポリエチレンなどが好適である。
【0024】
中空糸膜27としてはセルロース系、ポリオレフィン系(ポリエチレン、ポリプロピレン)、ポリビニルアルコール系、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエーテル系、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)系、ポリスルフォン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ弗化エチレン(テフロン(登録商標))系、ポリカーボネート系、ポリエステル系、ポリアミド系、芳香族ポリアミド系等の各種材料からなるものを好適に使用できる。中空糸膜27は、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレフィン樹脂等からなる固定用樹脂26により円筒25に液密に固定される。
【0025】
また、浄水カートリッジも、図1に示されるものに限定はされず、図4に示すように、中空円筒状に固められたブロック状活性炭からなり、中空部9を有する吸着材3が収納された浄水カートリッジ29としてもよい。
なお、ブロック状活性炭の吸着材3は、図示例の中空円柱状の成形体に限定はされず、不織布等で形成された二重壁の円筒の中に、粉体、粒体、繊維状の吸着材を充填したものなどであってもよい。
【0026】
このような据置型浄水器1にあっては、1つの浄水カートリッジ4が着脱可能な据置土台5が、他の同型の据置型浄水器の据置土台に、継ぎ手6を介してワンタッチで着脱可能に接続できるようにされている。しかも、据置土台5が、浄水カートリッジ4の処理水排出口10から排出され、据置土台5の処理水導入口16から排出流路17を通って外部排出口18へと流れる処理液を、他の同型の据置型浄水器の浄水カートリッジに供給できるようにされている。そのため、浄水カートリッジ4の数を増やす必要が生じた際には、同じ形状の据置土台5を浄水カートリッジ4の数の分だけ直列に接続するだけで、浄水カートリッジ4を容易に増設可能である。
【0027】
また、このような据置型浄水器1にあっては、浄水カートリッジ4の数が増えたときにだけ、この数に応じた据置土台5を増設できるようにされているので、浄水カートリッジ4の数に応じた据置土台5に相当する設置スペースしか必要としない、すなわち、浄水カートリッジ4を増設しないときには無駄なスペースを必要とせず、省スペースである。
また、据置土台5が、浄水カートリッジ4の処理水排出口10から排出され、据置土台5の処理水導入口16から排出流路17を通って外部排出口18へと流れる処理液を、他の同型の据置型浄水器の浄水カートリッジに供給できるようにされている。そのため、据置土台5同士を隣接させて接続した際には据置土台内部に流路が形成されるので、別途接続用の配管を用いる必要がなく、さらに設置スペースをコンパクト化することができる。
【0028】
(形態例2)
次に、据置型浄水器1を複数台接続した形態例について説明する。
図5は、形態例1の据置型浄水器1を2台、接続した形態の据置型浄水器50を示す図である。
この据置型浄水器50は、内部にイオン交換樹脂(1)61、他の種類のイオン交換樹脂(2)62、焼結フィルター63が収納された浄水カートリッジ60と、内部に吸着材3および中空糸膜27が収納された浄水カートリッジ4と、各浄水カートリッジ4が着脱可能な2台の据置土台5,5と、上流側の据置土台5の外部排出口18と下流側の据置土台5の外部導入口13とを着脱可能に接続する継ぎ手6と、水道の水栓に設けられた切替弁(図示略)と上流側の据置土台5の外部導入口13とを接続する被処理水配管31と、下流側の据置土台5の外部排出口18に接続される吐出管32とを具備して概略構成されるものである。
【0029】
前記被処理水配管31の先端および吐出管32の基端の外周には、円周に沿った溝33が形成されている。着脱方法については、浄水カートリッジ4の被処理水導入口8を据置土台5の被処理液排出口15に着脱する場合と同様にワンタッチ継手を用いた方法を採用している。
そして、被処理水配管31の溝33と上流側の据置土台5の外部導入口13に設けられた複数のボール24とが係合することによって、被処理水配管31は据置土台5に着脱可能に係止されており、また、吐出管32の溝33と下流側の据置土台5の外部排出口に設けられた複数のボール24とが係合することによって、吐出管32は据置土台5に着脱可能に係止されている。
【0030】
この据置型浄水器50を使用した被処理水の浄化は、以下のようにして行われる。
切替弁によって水道の水栓から被処理水配管31に流入した被処理水は、外部導入口13から上流側の据置土台5に導入され、導入流路14を通って被処理水排出口15に接続する浄水カートリッジ4の被処理水導入口8から浄水カートリッジ60に供給される。
【0031】
浄水カートリッジ60に供給され、被処理水流路7を通ってイオン交換樹脂(1)61の周囲に行き渡った被処理水は、イオン交換樹脂(2)62から中空糸膜27を通過する間に処理されて処理水となる。焼結フィルター63を通過した処理水は、浄水カートリッジ60の処理水排出口10に接続する据置土台5の処理水導入口16から排出流路17を通って、外部排出口18に継ぎ手6を介して接続する下流側の据置土台5の外部導入口13から下流側の据置土台5に送られる。
【0032】
下流側の据置土台5に導入された処理水は、導入流路14を通って被処理水排出口15に接続する下流側の浄水カートリッジ4の被処理水導入口8から浄水カートリッジ4に供給される。
下流側の浄水カートリッジ4に供給され、被処理水流路7を通って吸着材3の周囲に行き渡った処理水は、吸着材3から中空糸膜27を通過する間に再処理されて再処理水となる。再処理水は、浄水カートリッジ4の処理水排出口10に接続する据置土台5の処理水導入口16から排出流路17を通って、外部排出口18に接続する吐出管32に送られ、吐出管32の先端から吐出される。
【0033】
このような据置型浄水器50にあっては、1つの浄水カートリッジ4が着脱可能な据置土台5が、他の同型の据置土台5に、継ぎ手6を介してワンタッチで着脱可能に接続できるようにされている。しかも、上流側の浄水カートリッジ60の処理水排出口10から排出され、上流側の据置土台5の処理水導入口16から排出流路17を通って外部排出口18へと流れる処理液を、下流側の据置土台5の外部導入口13から導入流路14を通って、被処理水排出口15に接続する下流側の浄水カートリッジ4の被処理水導入口8から浄水カートリッジ4に供給できるようにされている。そのため、浄水カートリッジの数を増減させる必要が生じた際には、据置土台5を浄水カートリッジの数の分だけ増減させるだけで、浄水カートリッジの数を容易に増減可能である。
【0034】
この際、浄水カートリッジ各々について同じ濾過材(浄化材)を収めても、別の濾過材を収めても良く、残留塩素、カビ臭(2MIB、ジオスミン)、トリハロメタン、農薬、有機溶剤、コロイド状重金属、溶解性重金属、硝酸性・亜硝酸性窒素等の除去対象、目的に応じて適宜選択すればよい。なお、中空糸膜を用いる場合、最も下流となる浄水カートリッジに配すると、浄水出口からの菌の侵入による濾過材の逆汚染を防止できるため好ましい。その場合、中空糸膜を配した浄水カートリッジの上流に接続する浄水カートリッジには中空糸膜を配置せず、吸着材等のみを用いると、圧力損失が低減でき、吸着材の容積を大きくすることが可能となり、処理能力が向上できるためより好ましい。
【0035】
また、このような据置型浄水器50にあっては、浄水カートリッジの数に応じて据置土台5を増減できるようにされているので、浄水カートリッジの数に応じた据置土台5に相当する設置スペースしか必要としない、すなわち、浄水カートリッジを増設しないときには無駄なスペースを必要とせず、省スペースである。
また、据置土台5が、浄水カートリッジ60の処理水排出口10から排出され、据置土台5の処理水導入口16から排出流路17を通って外部排出口18へと流れる処理液を、下流側の据置土台5の外部導入口13から導入流路14を通って、被処理水排出口15に接続する下流側の浄水カートリッジ4の被処理水導入口8から浄水カートリッジ4に供給できるようにされている。そのため、別途接続用の配管を用いることなく、据置土台5は隣接させて接続されているので、さらに設置スペースをコンパクト化することができる。
【0036】
なお、図示例の据置型浄水器50は、浄水カートリッジ60、浄水カートリッジ4が各1台の計2台、および据置土台5が2台であるが、本発明の据置型浄水器はこれに限定はされず、必要とされる浄水能力に応じてそれぞれ3台以上に増設したものであっても構わない。
また、図示例の据置土台5は、外部導入口13および外部排出口18がそれぞれ2つであるが、本発明における据置土台はこれに限定されず、例えば、外部排出口18が2つ以上あるものでも構わない。
【0037】
例えば、外部排出口18を、据置土台5の外部導入口13が形成されている側面以外の各側面に1つずつ、合計3つ形成することにより、据置土台5同士の接続方向を自在に変えることができるようになる。これにより、図6に示すように、4台の据置土台5を、それぞれが2つ側面において隣接するように配置することができるようになり、さらに設置スペースをコンパクト化することができるようになる。また、被処理水が据置型浄水器に導入される方向と処理水が据置型浄水器から排出される方向とを同じとすることができ、据置型浄水器に接続される被処理水配管31および/または吐出管32の長さを短くすることもできる。なお、使用しない外部排出口18は、それぞれ栓34,34…で封止しておくとよい。
【0038】
また、隣接した据置土台5の外部導入口13と外部排出口18との接続は、図示例の継ぎ手6で行うことに限定はされず、例えば、ネジ等による螺合手段、バヨネット方式、ジョイント方式、カプラ方式、ユニオン方式、U字状クリップ方式等の他の接続手段を用いて接続を行ってもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の据置型浄水器は、内部に浄化材が収納された浄水カートリッジと、該浄水カートリッジが着脱可能な据置土台とを具備する据置型浄水器であって、前記据置土台が、他の据置型浄水器の据置土台に着脱可能に接続できるようにされ、浄水カートリッジから排出される処理液を他の据置型浄水器の浄水カートリッジに供給できるようにされているものであるので、浄水カートリッジを必要に応じて容易に増設可能であり、浄水カートリッジの数に応じた設置スペースしか必要としないという利点を有する。
【0040】
また、本発明の据置型浄水器は、内部に浄化材が収納された複数の浄水カートリッジと、各浄水カートリッジが着脱可能な複数の据置土台とを具備し、これら据置土台が、着脱可能に接続され、隣接する据置土台が、一方の据置土台に連結された浄水カートリッジから排出される処理液を、他方の据置土台に連結された浄水カートリッジに供給できるようにされているものであるので、浄水カートリッジの数を必要に応じて容易に増減可能であり、浄水カートリッジの数に応じた設置スペースしか必要としないという利点を有する。
【0041】
また、浄水カートリッジまたは他の据置土台が着脱可能に接続される据置土台の接続部に、浄水カートリッジまたは他の据置土台の接続部を挿入することによって浄水カートリッジまたは他の据置土台の接続部が嵌合されるワンタッチ継手が設けられていれば、該据置土台と、浄水カートリッジや他の据置型浄水器との着脱を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の据置型浄水器の一例を示す断面図である。
【図2】 図1の据置型浄水器における据置土台の一例を示す断面図である。
【図3】 図2の据置土台の接続に用いられる継ぎ手の一例を示す正面図である。
【図4】 本発明の据置型浄水器における浄水カートリッジの他の例を示す断面図である。
【図5】 本発明の据置型浄水器の他の例を示す断面図である。
【図6】 本発明の据置型浄水器の他の例を示す上面図である。
【図7】 従来の据置型浄水器の一例を示す断面図である。
【図8】 従来の据置型浄水器の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 据置型浄水器
3 吸着材(浄化材)
4 浄水カートリッジ
5 据置土台
27 中空糸膜(浄化材)
30 不織布(浄化材)
50 据置型浄水器
60 浄水カートリッジ
61 イオン交換樹脂(1)(浄化材)
62 イオン交換樹脂(2)(浄化材)
63 焼結フィルター(浄化材)
101 ワンタッチ継手
102 ワンタッチ継手

Claims (3)

  1. 内部に浄化材が収納された浄水カートリッジと、該浄水カートリッジが着脱可能な据置土台とを具備する据置型浄水器であって、
    前記据置土台の外部排出口が、他の据置型浄水器の据置土台の外部導入口に着脱可能に接続できるようにされ、かつ浄水カートリッジから排出される処理液を他の据置型浄水器の浄水カートリッジに供給できるようにされ
    据置土台の外部排出口を、据置土台の外部導入口が形成されている側面以外の各側面に1つずつ、合計3つ形成することにより、他の据置型浄水器の据置土台の接続方向を自在に変えることができるようにされていることを特徴とする据置型浄水器。
  2. 内部に浄化材が収納された複数の浄水カートリッジと、各浄水カートリッジが着脱可能な複数の据置土台とを具備し、
    これら据置土台が、上流側の据置土台の外部排出口と下流側の据置土台の外部導入口との間で着脱可能に接続され、
    隣接する据置土台が、一方の据置土台に連結された浄水カートリッジから排出される処理液を、他方の据置土台に連結された浄水カートリッジに供給できるようにされ
    各据置土台の外部排出口を、据置土台の外部導入口が形成されている側面以外の各側面に1つずつ、合計3つ形成することにより、据置土台同士の接続方向を自在に変えることができるようにされていることを特徴とする据置型浄水器。
  3. 浄水カートリッジまたは他の据置土台が着脱可能に接続される据置土台の接続部に、浄水カートリッジまたは他の据置土台の接続部を挿入することによって浄水カートリッジまたは他の据置土台の接続部が嵌合されるワンタッチ継手が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の据置型浄水器。
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