JPWO2005003038A1 - 浄水器及びその洗浄方法 - Google Patents

浄水器及びその洗浄方法

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Abstract

第一の濾過膜と、該第一の濾過膜の下流側に設けられた第二の濾過膜とを有する浄水器であって、以下の手順にて測定される、該第一の濾過膜の孔径AをA1、該第二の濾過膜の孔径AをA2としたとき、A1≦A2である浄水器とする。 孔径Aの測定手順(1)表面張力がγの液体に濡らした状態での測定対象濾過膜の気体流量と圧力との関係であるウエットフローカーブを作成する。(2)乾燥状態での前記測定対象濾過膜の気体流量と圧力との関係であるドライフローカーブを作成する。(3)前記ウエットフローカーブにおける気体流量が、前記ドライフローカーブにおける気体流量の90%になる圧力をP90としたとき、前記測定対象濾過膜の孔径Aは下記式(I)で求められる。 A=4γ/P90(I) このような構成とすることで、水を長期間に渡り浄化処理することが可能な浄水器を提供することができる。

Description

本発明は、水道水等の水を浄化処理する浄水器及びその洗浄方法に関する。
従来より、水資源の汚染、おいしい水への要求等により水道水の浄化に浄水器が用いられている。かかる浄水器として、活性炭等の吸着材による水道水のカルキ臭、カビ臭、トリハロメタン等の除去、多孔質中空糸膜による細菌類、濁質成分等の除去を機能として有するものが知られている。
このような浄水器の一例としては、図3(外観斜視図)、図4(断面図)に示すような蛇口直結型の浄水器1が挙げられる。
この浄水器1は、蛇口2にアダプター3および固定リング4を用いて取り付けられており、切換レバー5の操作により、浄水器1の内部に組み込まれた切換機構部によって原水と浄水とを切り換えることが可能とされている。
浄水器1のカートリッジカバー7内には、浄水カートリッジ6が収納されている。この浄水器1においては、切換レバー5を浄水側に切り換えて、原水を蛇口2から流入させると、原水は切換機構部により浄水カートリッジ6側に導かれ、水中に含まれる粗い濁質成分が焼結フィルター11で濾過され浄水カートリッジ6の筐体13内に導入される。
浄水カートリッジ6の筐体13内に導入された水は、吸着材15、仕切板14、を通り、ポッティング材17によって集束された中空糸膜16で細菌等の微細な濁質物質が濾過、浄化され、浄水出口9から排出される。
原水を浄化して得られた浄水は、浄水カートリッジ6の濾過水出口12から浄水カートリッジ6外部に排出される。
この浄水カートリッジ6を備えた浄水器1で原水の浄化処理をしばらく行うと、導入した水の汚濁の程度や処理水量にもよるが、中空糸膜16の上流側の表面に細菌類、濁質成分等が付着、堆積し、中空糸膜16が目詰まりを起こすようになる。
この様な中空糸膜の目詰まりを防止するために、実公平8−10417号公報(特許文献1)には、中空糸膜の上流側にプレフィルターを設け、プレフィルターにより目詰まりを起こす原因である閉塞物を除去し、中空糸膜の浄化処理能力を向上させる浄水器が開示されている。しかしながら、記載されたプレフィルターは孔径が粗く、水質によっては中空糸膜の目詰まり防止に効果がほとんど無い可能性があった。
また、中空糸膜に目詰まりした閉塞物を除去するために、特開平8−89948号公報(特許文献2)には、中空糸膜の下流側から水を流し、中空糸膜の上流側の表面の閉塞物を除去する方法が開示されている。しかしながら、この方法は中空糸膜の下流側から、汚れた水をそのまま送り込むため、中空糸膜の下流側の表面を汚染する可能性があった。
また、特開平8−84989号公報(特許文献3)には、中空糸膜を有するモジュールを複数配置し、一つの中空糸膜で濾過された水を別の中空糸膜の下流側から流し閉塞物を除去する方法が開示されている。しかしながらこの方法は、複数の中空糸膜を有するモジュールが必要であるため、複数の中空糸膜を用いるため部品点数が多くなり、かつ、水の流れる経路も複数必要なため構造が複雑になるという問題点があった。
実公平8−10417号公報 特開平8−89948号公報 特開平8−84989号公報
本発明は、水を長期間に渡り浄化処理することが可能な浄水器を提供することにある。
すなわち、本発明の第一の要旨は、第一の濾過膜と、該第一の濾過膜の下流側に設けられた第二の濾過膜とを有する浄水器であって、以下の手順にて測定される、該第一の濾過膜の孔径AをA1、該第二の濾過膜の孔径AをA2としたとき、A1≦A2である浄水器である。
孔径Aの測定手順
(1)表面張力がγの液体に濡らした状態での測定対象濾過膜の気体流量と圧力との関係であるウエットフローカーブを作成する。
(2)乾燥状態での前記測定対象濾過膜の気体流量と圧力との関係であるドライフローカーブを作成する。
(3)前記ウエットフローカーブにおける気体流量が、前記ドライフローカーブにおける気体流量の90%になる圧力をP90としたとき、前記測定対象濾過膜の孔径Aは下記式(I)で求められる。
A=4γ/P90 (I)
このような構成とすることで、水を長期間に渡り浄化処理することが可能な浄水器となる。
本発明の第二の要旨は、第一の濾過膜と、該第一の濾過膜の下流側に設けられた第二の濾過膜とを有する浄水器の洗浄方法であって、該第一の濾過膜を次亜塩素酸化合物を含有する洗浄剤で洗浄する浄水器の洗浄方法である。
水を長期間に渡り浄化処理することが可能な浄水器となる。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の浄水器は、第一の濾過膜と、該第一の濾過膜の下流側に設けられた第二の濾過膜とを有する。水中には細菌や藻類、また、その代謝物等の極微細な物質が含まれており、これらが濾過膜を早期に目詰まりさせる大きな要因となってい。
そこで、以下の手順にて測定される第一の濾過膜の孔径AをA1、第二の濾過膜の孔径AをA2としたとき、A1≦A2とすることで、第二の濾過膜が目詰まりを効率よく防止でき、水を長期間に渡り浄化処理することが可能となる。
(1)表面張力がγの液体に濡らした状態での測定対象濾過膜の気体流量と圧力との関係であるウエットフローカーブを作成する。
(2)乾燥状態での前記測定対象濾過膜の気体流量と圧力との関係であるドライフローカーブを作成する。
(3)前記ウエットフローカーブにおける気体流量が、前記ドライフローカーブにおける気体流量の90%になる圧力をP90としたとき、前記測定対象濾過膜の孔径Aは下記式(I)で求められる。
A=4γ/P90 (I)
なお、「乾燥状態」とは、測定対象濾過膜の表面、及び、内部に液体の存在しない状態のことを意味する。
また、以下の手順にて測定される第一の濾過膜の孔径BをB1、第二の濾過膜の孔径BをB2としたとき、B1≦B2であると、第二の濾過膜の目詰まりをより効率よく防止できるため好ましい。
(1)前記ウエットフローカーブにおける気体流量が、前記ドライフローカーブにおける気体流量の50%になる圧力をP50としたとき、前記測定対象濾過膜の孔径Bは下記式(II)で求められる。
B=4γ/P50 (II)
さらに、以下の手順にて測定される、第一の濾過膜の孔径CをC1、第二の濾過膜の孔径CをC2としたとき、C1≦C2であると、目詰まりをさらに効率よく防止することができるため、特に好ましい。
(1)前記ウエットフローカーブにおける気体流量が0となる最大圧力をPとしたとき、前記測定対象濾過膜の孔径Cは下記式(III)で求められる。
C=4γ/P (III)
第一の濾過膜は水中に含まれる目詰まりの原因となる物質の殆どを長期間効率よく除去することが目的であり、第二の濾過膜よりも多くの目詰まりの原因となる物質を処理することになるため、第一の濾過膜の膜面積が、第二の濾過膜の膜面積の2〜20倍であるものが好適である。特に好ましくは、2.5〜10倍である。
第一の濾過膜の膜面積は、水中の目詰まりの原因となる物質を長期間効率よく除去できるように0.5m以上とすることが好ましい。特に好ましくは、0.6m以上である。上限に関しては特に制限はないが、家庭用の蛇口に設置する観点から4.0m以下であることが好ましい。
第二の濾過膜の膜面積は、充分な水量が得られる0.1m以上であることが好ましい。特に好ましくは、0.15m以上である。上限に関しては特に制限はないが、家庭用の蛇口に設置する観点から2.0m以下であることが好ましい。
また、第一の濾過膜、又は第二の濾過膜の少なくとも一方が、中空糸膜であることが、濾過効率を高める観点から好ましい。
第一の濾過膜、第二の濾過膜に使用する中空糸膜としては、例えば、セルロース系、ポリオレフィン系(ポリエチレン、ポリプロピレン)、ポリビニルアルコール系、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエーテル系、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)系、ポリスルフォン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ弗化エチレン(テフロン(登録商標))系、ポリカーボネート系、ポリエステル系、ポリアミド系、芳香族ポリアミド系等の各種材料からなるものを好適に使用できる。中でも、膜の強伸度や耐屈曲性、洗浄性、取扱性や耐薬品性の高さ等を考慮すると、ポリエチレンやポロプロピレン等のポリオレフィン系中空糸膜が好ましい。中空糸膜の外径は特に限定される物ではないが20〜2000μm、空孔率は20〜90%、膜厚は5〜300μmのものが好ましい。
第一の濾過膜の上流側に、水中の比較的大きな粗ゴミ、砂、鉄錆等の異物を取り除くプレフィルターを着脱可能に設けると、第一の濾過膜にかかる負担が少なくなり、第一の濾過膜の寿命を長くすることができるため好ましい。
プレフィルターは、多孔質の粉末焼結体からなる焼結フィルターや、不織布、メッシュ等を好適に用いることができる。
プレフィルターの材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂等の樹脂材料、C、Si、Mn、P、S、Cr、Mo、Nb、Ta、B、V、Ni、Cu、Al、Ti、Fe、Co、およびこれらの合金等の無機、金属材料などが挙げられる。これらを焼結、不織布、メッシュ状にして用いられる。
また、第一の濾過膜と第二の濾過膜の間に、吸着材が配されることが好ましい。吸着材としては、例えば、活性炭、天然物系吸着材(天然ゼオライト、銀ゼオライト、酸性白土等)、合成物系吸着材(合成ゼオライト、抗菌性ゼオライト、細菌吸着ポリマー、リン鉱石、モレキュラーシーブ、シリカゲル、シリカアルミナゲル系吸着材、多孔質ガラス等)などの無機質吸着材;イオン交換樹脂、イオン交換繊維、キレート樹脂、キレート繊維、高吸水性樹脂、高吸水性繊維、吸油性樹脂、吸油剤などの有機系吸着材等、公知のものが挙げられる。
中でも、活性炭が好適に用いられる。活性炭としては、植物質(木材、セルロース、のこくず、木炭、椰子殻炭、素灰等)、石炭質(泥炭、亜炭、褐炭、瀝青炭、無煙炭、タール等)、石油質(石油残渣、硫酸スラッジ、オイルカーボン等)、パルプ廃液、合成樹脂などを炭化し、必要に応じてガス賦活(水蒸気、二酸化炭素、空気など)、薬品賦活(塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、リン酸、硫酸、カセイソーダ、KOHなど)したものなどが挙げられる。繊維状活性炭としては、ポリアクリロニトリル(PAN)、セルロース、フェノール、石炭系ピッチを原料にしたプレカーサを炭化し、賦活したものなどが挙げられる。これらを粉末状、粒状、ブロック状、不織布状、積層状にし筒状部に装填する。
また、活性炭と他の吸着材を混合したり、積層させたりして使用してもよく、他の吸着材を併用することにより、水中の有害物質を除去することができより好ましい。例えば、硬度(Ca、Mg)調整、鉛除去、硝酸性・亜硝酸性窒素除去には、イオン交換樹脂を好適に用いることができる。ヒ素の除去にはゼオライトが好適に用いられる。ホウ素、フッ素の除去にはキレート剤が好適に用いられる。
このような活性炭などの吸着材の性能を充分に引き出すためには活性炭などの吸着材の表面に濁質物質を出来る限り付着させないことが重要で、第一の濾過膜を活性炭などの吸着材の上流側に設置することで達成される。
本発明の浄水器は、第一の濾過膜において水中に含まれる目詰まりの原因となる物質の殆どを除去することになる。したがって、長期間使用するためには第一の濾過膜を洗浄可能な構造とすることが好ましく、具体的には、第一の濾過膜が取り外し可能な構造とすることが好ましい。
また、第一の濾過膜が配置された筐体内の領域に洗浄剤を供給する洗浄剤供給口と、洗浄剤を筐体外の領域に排出する洗浄剤排出口とを設けることが好ましい。洗浄剤としては、次亜塩素酸ナトリウム、さらし粉等の次亜塩素酸化合物を含有するものを好適に使用することができる。このような構造とすることで、第一の濾過膜を取り外すことなく、第一の濾過膜表面に堆積した細菌類、濁質成分等の閉塞物を第一の濾渦膜から引き剥がすことができ、第一の濾過膜の濾過性能を回復できる。洗浄剤としては、粒状や粉末状などの固形に成形されたものを使用することもできるが、水等に上述のような成分を溶解させた液状のものが好適に用いられる。
なお、洗浄剤による洗浄は、洗浄剤を必要量一度に供給してもよいし、連続的に供給しても構わない。洗浄剤は、細菌類や濁質物質等の付着状態にもよるが、第一の濾過膜を洗浄剤に0.5〜24時間程接触させて洗浄をより完全に行うことが好ましい。
図1は、本発明の浄水器に使用する、第一の濾過膜が配置された筐体内部の一例を示す断面図である。
第一の濾過膜10は、U字状に屈曲された複数の中空糸膜16の両端部が開口状態を保つようにポッティング材17によって集束された状態で、保護ネット18とともに筒状の中空糸膜用ケース22に固定されている。第一の濾過膜10の下流側には、濾過水出口12が形成されたモジュールキャップ23が配されている。これらは、弾性体19、20を介して、モジュールキャップの溝21と中空糸膜用ケース22の突起24によって結合されている。
これら全体は、二つに分かれて形成された筐体31で覆われており、固定バンド33を介して固定されている。また、筐体31には、水供給口35及び濾過水排出口38が形成されており、濾過水排出口38の先には濾過水開閉バルブ37が配置されている。
このような構成によって、筐体31内は、処理される水と各中空糸膜16の外壁面が接する領域と、各中空糸膜16の開口状態の両端部を介して各中空糸膜16の中空部と濾過水出口12が連通した領域と、に区分される。
この例では、第一の濾過膜10は、取り出すことが可能となっている。第一の濾過膜10を取り出し洗浄する場合は、取り出した第一の濾過膜10を別の容器に入れ振り洗いや流水による洗浄を行うことができる。また、液状の洗浄剤で洗浄する場合には第一の濾過膜が完全に浸漬可能な容器に入れ、洗浄剤を投入し洗浄することができる。
第一の濾過膜10を取り外さなくても良い場合は、最初から中空糸膜16をモジュールキャップ23に一体化する形でポッティング材17にて固定した構造でもよい。
また、図1に示すように、筐体31に、洗浄剤供給バルブ40を持つ洗浄剤供給口41及び洗浄剤排出バルブ36を持つ洗浄剤排出口34を設けた構造とすることができる。このような構造とすることにより、洗浄剤供給口41から次亜塩素酸ナトリウム、さらし粉等の次亜塩素酸化合物を供給し、第一の濾過膜10の上流側の表面に堆積した細菌類、濁質成分等の閉塞物を第一の濾過膜から引き剥がした後、洗浄剤排出口34から排出することにより第一の濾過膜10の濾過性能を回復させることができる。
液状の洗浄剤を用いる際、洗浄剤の供給方法は特に限定されず、例えばポンプを使用して送液したり、洗浄剤タンクの液面を高いところに配置して自然落下により送液したりすることができる。また、洗浄剤の排出方法は、洗浄剤排出バルブ36を開き自然落下により筐体31の外へ排出することも可能であるが、水供給口35から水を給水しその圧力で洗浄剤排出口34から筐体31の外に排出することにより、用いた洗浄剤を洗い落とすことが可能なため好適である。
なお、洗浄剤による洗浄を行った場合、洗浄剤が残留した場合でも、第一の濾過膜と第二の濾過膜との間に活性炭などの吸着材が配されていれば、その活性炭などの吸着材により洗浄剤が分解されるので、その点でも第一の濾過膜と第二の濾過膜との間に活性炭などの吸着材が配された構造が好ましい。特に、このためには、細かな粒子状や繊維状の活性炭が好ましく用いられる。
上記のポッティング材17としては、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレフィン樹脂等からなる固定用樹脂が好適に使用できる。
筐体31の材質としては、加工性等を考慮して、金属類(ステンレス等)、プラスチック類を用いることが好ましい。また、例えば、給湯器からの80℃以上の湯を直接導入することができる点で、ポリプロピレン、ポリフェニレンエーテル、ポリオキシメチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂などの、軟化点が80℃以上の耐熱性のプラスチックを用いることがより好ましい。筐体31は、透明もしくは半透明の材料で形成すると、中空糸膜16の汚れ等、内部の状態を確認することができるため好ましい。
図2は、本発明の浄水器に使用する、第二の濾過膜が配置された筐体内部の一例を示す断面図である。
第二の濾過膜32は、第一の濾過膜と同様に、U字状に屈曲された複数の中空糸膜16の両端部が開口状態を保つようにポッティング材17によって集束された状態で、保護ネット18とともに筒状の中空糸膜用ケース22に固定されている。第二の濾過膜32の下流側には、濾過水出口12が形成されたモジュールキャップ23が配されている。これらは、弾性体19、20を介して、モジュールキャップの溝21と中空糸膜用ケース22の突起24によって固定されている。
これら全体は、二つに分かれて形成された筐体31で覆われており、固定バンド33を介して固定されている。また、筐体には、水供給口35及び浄水吐出口39が形成されている。
このように、第二の濾過膜32は、浄水吐水口39の直前に設置される。
上記のポッティング材17や筐体31の材質としては、第一の濾過膜に用いられる前述のような材料を同様に好適に用いることができる。
上記のような第一の濾過膜が配置された筐体の濾過水排出口と、上記のような第二の濾過膜が配置された筐体の水供給口とを連結することで、本発明の浄水器を構成することができる。
以下、実施例をもとに本発明をさらに詳しく説明する。
第一の濾過膜、および第二の濾過膜としてポリエチレン製中空糸膜(外径:480μm、空孔率:68%、膜厚:50μm)を用い、第一の濾過膜と第二の濾過膜の間に10メッシュ〜20メッシュのヤシ殻活性炭300gを充填してなる吸着カートリッジを設けた浄水器を作製した。なお、第一の濾過膜の膜面積は0.6m、第二の濾過膜の膜面積は0.2mとした。
なお、第一の濾過膜の孔径Aは0.03μm、第二の濾過膜の孔径Aは0.23μmであった。また、第一の濾過膜の孔径Bは0.10μm、第二の濾過膜の孔径Bは0.303μmであった。また、第一の濾過膜の孔径Cは0.13μm、第二の濾過膜の孔径Cは0.39μmであった。
この浄水器に水道水を通水し、0.1MPaでの吐水量が毎分1リットル以下になるまでの積算濾過流量を測定した結果、1,200リットルであった。
<比較例1>
第一の濾過膜を使用しない以外は実施例1と同様の材料を用いて、浄水器を作製した。この浄水器に実施例1と同様に水道水を通水し、0.1MPaでの吐水量が毎分1リットル以下になるまでの積算濾過流量を測定した結果、500リットルであった。
[図1]本発明の浄水器に使用する、第一の濾過膜が配置された筐体内部の一例を示す断面図である。
[図2]本発明の浄水器に使用する、第二の濾過膜が配置された筐体内部の一例を示す断面図である。
[図3]従来の浄水器の一例の外観斜視図である。
[図4]従来の浄水器に配された浄水カートリッジの一例の断面図である。
符号の説明
1 浄水器
2 蛇口
3 アダプター
4 固定リング
5 切換レバー
6 浄水カートリッジ
7 カートリッジカバー
9 浄水出口
10 第一の濾過膜
11 焼結フィルター
12 濾過水出口
13 筐体
14 仕切板
15 吸着材
16 中空糸膜
17 ポッティング材
18 保護ネット
19 弾性体
20 弾性体
21 溝
22 中空糸膜用ケース
23 モジュールキャップ
24 突起
31 筐体
32 第二の濾過膜
33 固定バンド
34 洗浄剤排出口
35 水供給口
36 洗浄剤排水バルブ
37 濾過水開閉バルブ
38 濾過水排出口
39 浄水吐出口
40 洗浄剤供給バルブ
41 洗浄剤供給口

Claims (11)

  1. 第一の濾過膜と、該第一の濾過膜の下流側に設けられた第二の濾過膜とを有する浄水器であって、以下の手順にて測定される、該第一の濾過膜の孔径AをA1、該第二の濾過膜の孔径AをA2としたとき、A1≦A2である浄水器。
    孔径Aの測定手順
    (1)表面張力がγの液体に濡らした状態での測定対象濾過膜の気体流量と圧力との関係であるウエットフローカーブを作成する。
    (2)乾燥状態での前記測定対象濾過膜の気体流量と圧力との関係であるドライフローカーブを作成する。
    (3)前記ウエットフローカーブにおける気体流量が、前記ドライフローカーブにおける気体流量の90%になる圧力をP90としたとき、前記測定対象濾過膜の孔径Aは下記式(I)で求められる。
    A=4γ/P90 (I)
  2. 以下の手順にて測定される、前記第一の濾過膜の孔径BをB1、前記第二の濾過膜の孔径BをB2としたとき、B1≦B2である請求項1に記載の浄水器。
    孔径Bの測定手順
    (1)前記ウエットフローカーブにおける気体流量が、前記ドライフローカーブにおける気体流量の50%になる圧力をP50としたとき、前記測定対象濾過膜の孔径Bは下記式(II)で求められる。
    B=4γ/P50 (II)
  3. 以下の手順にて測定される、前記第一の濾過膜の孔径CをC1、前記第二の濾過膜の孔径CをC2としたとき、C1≦C2である請求項1又は2に記載の浄水器。
    孔径Cの測定手順
    (1)前記ウエットフローカーブにおける気体流量が0となる最大圧力をPとしたとき、前記測定対象濾過膜の孔径Cは下記式(III)で求められる。
    C=4γ/P (III)
  4. 前記第一の濾過膜の膜面積が、前記第二の濾過膜の膜面積の2〜20倍である請求項1から3の何れか一項に記載の浄水器。
  5. 前記第一の濾過膜の膜面積が0.5m以上である請求項1から4の何れか一項に記載の浄水器。
  6. 前記第二の濾過膜の膜面積が0.1m以上である請求項1から5の何れか一項に記載の浄水器。
  7. 前記第一の濾過膜、又は前記第二の濾過膜の少なくとも一方が、中空糸膜である請求項1から6の何れか一項に記載の浄水器。
  8. 前記第一の濾過膜と前記第二の濾過膜との間に、吸着材が配された請求項1から7の何れか一項に記載の浄水器。
  9. 前記第一の濾過膜が取り外し可能な請求項1から8の何れか一項に記載の浄水器。
  10. 前記第一の濾過膜が配置された筐体内の領域に、洗浄剤を供給する洗浄剤供給口と、該洗浄剤を該筐体内の領域から排出する洗浄剤排出口とをさらに有する請求項1から9の何れか一項に記載の浄水器。
  11. 第一の濾過膜と、該第一の濾過膜の下流側に設けられた第二の濾過膜とを有する浄水器の洗浄方法であって、該第一の濾過膜を、次亜塩素酸化合物を含有する洗浄剤で洗浄する浄水器の洗浄方法。
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