JP2009225433A - Rfタグ読み書き装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナのサイズに制約があっても、所望の通信距離を適切に確保する。
【解決手段】RFタグ読み書き装置1において、多層基板5のグランド層8の長手方向の寸法を誘電体アンテナ6により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法とし、誘電体アンテナ6をグランド層8の中央部に配置した。多層基板5のグランド層8を誘電体アンテナ6から放射された電波を反射する反射板として機能させることができ、誘電体アンテナ6から直接放射された電波と誘電体アンテナ6から放射されて多層基板5のグランド層8で反射された電波とを合成させることで利得を高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、誘電体アンテナにより放射・捕捉される電波を介してRFタグに対してデータを読み書きするRFタグ読み書き装置に関する。
誘電体アンテナが基板上に実装されている構成として例えば特許文献1、2に示すものがある。
特開2001−60823号公報 特開2005−184615号公報
ところで、RFタグを利用したデータ通信は長い通信距離を確保することができる点に特徴を有するが、小型のRFタグ読み書き装置やハンディ型のRFタグ読み書き装置では、構造上の制約により、アンテナのサイズを適切に確保することが困難であり、利得を高めることができず、所望の通信距離を確保することができないのが現状である。
又、アンテナの方式としては直線偏波と回転偏波とがあるが、直線偏波はアンテナとRFタグとの位置関係によりデータ通信が成立する場合と成立しない場合とがあり、ハンディ型のRFタグ読み書き装置のようなRFタグとの相対位置が変動する態様には不適であり、回転偏波が望まれている。しかしながら、回転偏波はアンテナの面上に電流を流す必要があり、アンテナのサイズを大きくする必要がある。このような事情からも、アンテナのサイズが小さい場合には、利得を高めることができず、所望の通信距離を確保することができない。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、アンテナのサイズに制約がある場合であっても、所望の通信距離を適切に確保することを可能とするRFタグ読み書き装置を提供することにある。
請求項1に記載した発明によれば、誘電体の上部に導体部が搭載されてなる誘電体アンテナ背面側に、誘電体アンテナの導体部が電波を放射する放射方向とは反対側に位置するように導体部材を設け、導体部材を長手方向の寸法が誘電体アンテナの導体部により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法に構成したので、導体部材を誘電体アンテナから放射された電波を反射する反射板として機能させることができ、誘電体アンテナから直接放射された電波と誘電体アンテナから放射されて導体部材で反射された電波とを合成させることで利得を高めることができる。これにより、誘電体アンテナのサイズに制約がある場合であっても、所望の通信距離を適切に確保することができる。
請求項2に記載した発明によれば、誘電体アンテナを平板形状をなす多層基板上に実装し、導体部材を多層基板における多数の層のうち一の層をなす導体層から構成したので、誘電体アンテナから放射された電波を反射する反射板として機能させる導体部材を多層基板における多数の層のうち一の層をなす導体層を用いて実現することができる。
請求項3に記載した発明によれば、導体層をグランド層又は電源層から構成したので、誘電体アンテナから放射された電波を反射する反射板として機能させる導体部材を多層基板における多数の層のうち一の層をなすグランド層又は電源層を用いて実現することができる。
請求項4に記載した発明によれば、導体部材を線形状をなす線状部材により構成したので、誘電体アンテナが基板上に実装されない構成であっても、誘電体アンテナの背面側に線状部材を設けることにより、線状部材を誘電体アンテナから放射された電波を反射する反射板として機能させることができ、誘電体アンテナから直接放射された電波と誘電体アンテナから放射されて線状部材で反射された電波とを合成させることで利得を高めることができる。
請求項5に記載した発明によれば、誘電体アンテナの導体部により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法に構成されている羽導体部材を備え、導体部材の長手方向と羽導体部材の長手方向とが直交するように導体部材と羽導体部材とを配置したので、導体部材を誘電体アンテナから放射された電波を反射する反射板として機能させることに加えて、羽導体部材をも誘電体アンテナから放射された電波を反射する反射板として機能させることができ、所望の通信距離をより適切に確保することができる。又、羽導体部材を誘電体アンテナにより放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法に構成したので、軸比を「1(0dB)」とすることにより、RFタグ読み書き装置の向きに拘らずRFタグに対してデータを適切に読み書きすることができる。
請求項6に記載した発明によれば、羽導体部材を格納状態と展開状態との間で回動可能とし、格納状態で導体部材の長手方向に沿うように構成し、展開状態で導体部材の長手方向に対して直交する方向に誘電体アンテナの導体部により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法を有するように構成したので、RFタグに対してデータを読み書きしないときには羽導体部材を格納状態に回動させ、RFタグに対してデータを読み書きするときにのみ羽導体部材を展開状態に回動させれば良く、使い勝手を高めることができる。
本発明の第1の実施形態を示すもので、RFタグ読み書き装置の平面図及び縦断側面図 誘電体アンテナが実装されている多層基板の平面図及び縦断側面図 機能ブロック図 測定条件及び測定結果を示す図 図4相当図 図4相当図 本発明の第2の実施形態を示すもので、RFタグ読み書き装置の平面図及び縦断側面図 図4相当図 本発明の第3の実施形態を示すもので、測定条件及び測定結果を示す図 図4相当図 図4(a)相当図 図4(b)相当図 図4相当図 図4相当図
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について、図1乃至図6を参照して説明する。図1(a)はRFタグ読み書き装置の平面図を示しており、図1(b)はRFタグ読み書き装置の縦断側面図を示している。RFタグ読み書き装置(リーダライタ)1は、ユーザが把持可能なハンディ型のものであり、その筐体2は幅広な頭部2aとユーザが把持する把持部2bとが組み合わされて構成されている。頭部2aには例えば液晶ディスプレイからなる表示部3が設けられており、把持部2bには複数のキーが配列されてなるキー操作部4が設けられている。筐体2の内部にはメイン基板としての多層基板5が設けられており、その多層基板5の一方の表面部には誘電体アンテナ6とRFタグ制御部7(本発明でいうRFタグ制御手段)とが実装されている。
図2(a)は誘電体アンテナ6が実装されている多層基板5の平面図を示しており、図2(b)は誘電体アンテナ6が実装されている多層基板5の縦断側面図を示している。多層基板5は、図2にも示すように、その両表面部に電子部品を実装可能に構成されていると共に、その内部にはグランド層8(本発明でいう導体部材、導体層)及び電源層9が積層されている。上記した誘電体アンテナ6は、矩形状の誘電体10の上部に金属板からなる導体部11が搭載されて構成されている。多層基板5は、その長手方向の寸法(図2中「L1」にて示す)が誘電体アンテナ6により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法よりも長く構成されており、その多層基板5の内部に積層されているグランド層8は、その長手方向の寸法(図2中「L2」にて示す)が誘電体アンテナ6により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法と同等に構成されている。又、グランド層8は、幅狭な箇所を境に上半部分8aと下半部分8bとされ、誘電体アンテナ6は、グランド層8の上半部分8aに搭載されている。誘電体アンテナ6は、グランド層8の長手方向の端部から誘電体アンテナ6により放射・捕捉される電波の波長の4分の1倍に相当する寸法だけ離れた位置、つまり、グランド層8の長手方向の中央部に搭載されている。又、筐体2の内部にはRFタグ読み書き装置1の動作電力を各部に供給するバッテリ12が搭載されている。
図3は、上記したRFタグ読み書き装置1の電気的な構成を機能ブロック図により示している。処理部13は、CPU14、メモリ15及び入出力部16を有し、上記した表示部3、キー操作部4及びRFタグ制御部7を接続して構成されている。CPU14は、データ通信指令をRFタグ制御部7に出力することにより、送信データを変調して所定周波数の電波を誘電体アンテナ6から放射する送信処理及び誘電体アンテナ6により捕捉された所定周波数の電波を復調して受信データを抽出する受信処理をRFタグ制御部7により行わせる。又、CPU14は、表示指令を表示部3に出力することにより、各種の表示情報を表示部3に表示させ、ユーザがキー操作部4を操作したことに応じてキー操作部4から入力した操作信号を受付けて処理する。尚、処理部13を構成する各種の電子部品は多層基板5の表面上に実装されている。尚、誘電体アンテナ6が放射・捕捉する電波の所定周波数は例えば952〜954[MHz]である。
上記した構成では、グランド層8の長手方向の寸法を誘電体アンテナ6により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法とし、且つ、誘電体アンテナ6をグランド層8の長手方向の中央部に搭載している構成を採用しているが、これは、以下の理由を根拠とするものである。すなわち、発明者は、上記したグランド層8を金属板と見做し、誘電体アンテナと金属板との関係について以下の(1)〜(3)を測定した。尚、ここでいうグランド層8の長手方向の中央部とはある程度の幅を有する範囲を示す。
(1)金属板の長さ(長手方向の寸法)を変化させたときのV偏波の最大利得の変化
(2)誘電体アンテナの背面から金属板までの距離を変化させたときのV偏波の最大利得の変化
(3)金属板の中央部から誘電体アンテナの中心位置までの距離を変化させたときのV偏波の最大利得の変化
図4は、上記した(1)における測定条件(a)及び測定結果(b)を示しており、金属板の幅が「40mm」、誘電体アンテナの背面から金属板までの距離が「5mm」、誘電体アンテナの中心位置が金属板の端部から「25mm」のときに、金属板の長さを「40〜200mm」で変化させたときのV偏波の最大利得の変化を示している。この測定結果から明らかなように、金属板の長さが「約145mm」であるときにV偏波の最大利得が最良であることが判る。この金属板の長さである「約145mm」は誘電体アンテナ6が放射・捕捉する所定周波数である例えば952〜954[MHz]の電波の波長の2分の1倍に近い値である。これは、金属板の長手方向の寸法を誘電体アンテナ6により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法とすることにより、金属板が誘電体アンテナから放射された電波を反射する反射板として機能し、誘電体アンテナから直接放射された電波と誘電体アンテナから放射されて金属板で反射された電波とが合成されることで利得が高められためである。
図5は、上記した(2)における測定条件(a)及び測定結果(b)を示しており、金属板の幅が「40mm」、金属板の長さが「140mm」、誘電体アンテナの中心位置が金属板の端部から「25mm」のときに、誘電体アンテナの背面から金属板までの距離を「5〜40mm」で変化させたときのV偏波の最大利得の変化を示している。この測定結果から明らかなように、誘電体アンテナの背面から金属板までの距離が「約10〜20mm」であるときにV偏波の最大利得が最良であることが判る。
図6は、上記した(3)における測定条件(a)及び測定結果(b)を示しており、金属板の幅が「40mm」、金属板の長さが「140mm」、誘電体アンテナの背面から金属板までの距離が「5mm」のときに、金属板の中央部から誘電体アンテナの中心位置までの距離を「−50〜0mm」で変化させたときのV偏波の最大利得の変化を示している。この測定結果から明らかなように、金属板の中央部から誘電体アンテナの中心位置までの距離が「0mm」であるときに(誘電体アンテナが金属板の中央部に近いほど)V偏波の最大利得が最良であることが判る。
以上に示した測定結果を根拠として、本実施形態では、ハンディ型のRFタグ読み書き装置1における誘電体アンテナ6のサイズの制約を解消するために、グランド層8の長手方向の寸法を誘電体アンテナ6により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法とし、且つ、誘電体アンテナ6をグランド層8の長手方向の中央部に搭載しているものである。
以上に説明したように第1の実施形態によれば、RFタグ読み書き装置1において、多層基板5のグランド層8の長手方向の寸法を誘電体アンテナ6により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法としたので、多層基板5のグランド層8を誘電体アンテナ6から放射された電波を反射する反射板として機能させることができ、誘電体アンテナ6から直接放射された電波と誘電体アンテナ6から放射されて多層基板5のグランド層8で反射された電波とを合成させることで利得を高めることができ、誘電体アンテナ6のサイズに制約がある場合であっても、所望の通信距離を適切に確保することができる。
又、誘電体アンテナ6をグランド層8の長手方向の中央部に配置したので、利得をより確実に高めることができる。又、多層基板5のグランド層8を誘電体アンテナ6から放射された電波を反射する反射板として機能させるように構成したので、反射板として機能させる層を別途設ける必要がなく、グランド層8を用いて実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。この第2の実施形態は、上記した第1の実施形態に対して羽アンテナ部を追加したものである。
図7(a)、(b)はRFタグ読み書き装置の平面図を示しており、図7(c)はRFタグ読み書き装置の縦断側面図を示している。すなわち、RFタグ読み書き装置21の筐体22は頭部22aと把持部22bとが同一幅で構成されており、頭部22aには表示部23が設けられており、把持部22bには上記した第1の実施形態で説明したキー操作部4が設けられている。筐体22の内部にはメイン基板としての多層基板24が設けられており、その多層基板24の一方の表面部には上記した第1の実施形態で説明した誘電体アンテナ6とRFタグ制御部7とが実装されている。
多層基板24は、その両表面部に電子部品を実装可能に構成されていると共に、その内部にはグランド層25及び電源層が積層されている。グランド層25は、上記した第1の実施形態で説明したグランド層8と同様にして、その長手方向の寸法(図7中「L3」にて示す)が誘電体アンテナ6により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法に構成されており、幅狭な箇所を境に上半部分25aと下半部分25bとされている。誘電体アンテナ6は、グランド層25の長手方向の端部から誘電体アンテナ6により放射・捕捉される電波の波長の4分の1倍に相当する寸法だけ離れた位置、つまり、グランド層25の長手方向の中央部に搭載されている。
そして、この第2の実施形態では、グランド層25に左右対称に羽アンテナ部26(本発明でいう羽導体部材)が回動可能に設けられている。羽アンテナ部26は、筐体22の長手方向に沿って格納される格納状態((a)に示す状態)と、それらの先端側が筐体22から突出される展開状態((b)に示す状態)との間で回動可能になっており、展開状態での寸法(図7中「L4」にて示す)は誘電体アンテナ6により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法とされている。これは、以下の理由を根拠とするものである。すなわち、発明者は、羽アンテナ部の形状について軸比を測定した。
図8は、測定条件(a)、(b)及び測定結果(c)を示しており、金属板の幅が「40mm」、金属板の長さが「140mm」、誘電体アンテナの背面から金属板までの距離が「5mm」のときに、羽アンテナ部の形状(横方向の寸法及び縦方向の寸法)を変化させたときの軸比の変化を示している。この測定結果から明らかなように、羽アンテナ部の横方向の寸法が「約120mm」であるときに軸比が最良(軸比が「1(0dB)」に近い)であることが判り、この羽アンテナ部の横方向の寸法である「約120mm」は誘電体アンテナが放射・捕捉する所定周波数である例えば952〜954[MHz]の電波の波長の2分の1倍に近い値である。
この場合、軸比が「1」から大きく外れてしまうと、RFタグ読み書き装置21においてデータを読み書き可能な向きと読み書き不可能な向きとが発生することになるので、軸比は「1」に近い方が望ましい。本実施形態では、羽アンテナ部26の横方向の寸法を誘電体アンテナ6が放射・捕捉する所定周波数である例えば952〜954[MHz]の電波の波長の2分の1倍に近い値にすることにより、軸比を「1」に近い値としており、その結果、ユーザは、RFタグ読み書き装置21の向きを意識することなく、データを読み書きすることができ、使い勝手を高めることができる。
以上に説明したように第2の実施形態によれば、RFタグ読み書き装置21において、多層基板24のグランド層25の長手方向の寸法を誘電体アンテナ6により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法としたので、上記した第1の実施形態に記載したものと同様にして、多層基板24のグランド層25を誘電体アンテナ6から放射された電波を反射する反射板として機能させることができ、誘電体アンテナ6から直接放射された電波と誘電体アンテナ6から放射されて多層基板24のグランド層25で反射された電波とを合成させることで利得を高めることができ、誘電体アンテナ6のサイズに制約がある場合であっても、所望の通信距離を適切に確保することができる。
又、この場合は、羽アンテナ部26を設けたので、多層基板24のグランド層25をも誘電体アンテナ6から放射された電波を反射する反射板として機能させることに加えて、羽アンテナ部26をも誘電体アンテナ6から放射された電波を反射する反射板として機能させることができ、所望の通信距離をより適切に確保することができる。又、羽アンテナ部26の寸法を誘電体アンテナ6により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法に構成したので、軸比を略「1」にすることができ、RFタグ読み書き装置1の向きに拘らずRFタグに対してデータを適切に読み書きすることができ、使い勝手を高めることができる。
さらに、羽アンテナ部26を格納状態と展開状態との間で回動可能に構成したので、RFタグに対してデータを読み書きしないときには羽アンテナ部26を格納状態に回動させ、RFタグに対してデータを読み書きするときにのみ羽アンテナ部26を展開状態に回動させれば良く、使い勝手を高めることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図9乃至図14を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。この第3の実施形態は、誘電体アンテナが多層基板に実装されない構成であり、誘電体アンテナの背面に線形状をなす線状部材を設けることにより、多層基板のグランド層に代えて線状部材を反射板として機能させる構成である。
すなわち、発明者は、上記した線状部材を金属線と見做し、誘電体アンテナと金属線との関係について測定した。
図9は、誘電体アンテナの背面に金属線を配置する構成についての測定条件(a)及び測定結果(b)を示しており、誘電体アンテナの背面から金属線までの距離が「5mm」、誘電体アンテナの中心位置が金属線の端部から「70mm」のときに、金属線の長さを変化させたときの利得の変化を示している。この測定結果から明らかなように、誘電体アンテナから上方に引出される(「90mm」に加算される)金属線の長さが「約80mm」であるときに、つまり、金属線の全長が「約170mm」であるときに、上記した誘電体アンテナの背面に金属板を配置した構成と同等の利得が得られていることが判り、金属線が上記した金属板と同様に反射部材として機能していることが判る。
図10は、誘電体アンテナの背面に金属線を当該誘電体アンテナの中心位置からオフセットして配置する構成についての測定条件(a)及び測定結果(b)を示しており、誘電体アンテナの背面から金属線までの距離が「5mm」、誘電体アンテナの中心位置が金属線の端部から「70mm」、金属線の全長が「170mm」のときに、オフセットする長さを変化させたときの利得の変化を示している。この測定結果から明らかなように、金属線が誘電体アンテナの中心位置でなく中心線から多少外れて配置されているときでも、金属線が誘電体アンテナの中心位置に配置されているときと同等の利得が得られていることが判り、金属線が上記した金属板と同様に反射部材として機能していることが判る。
図11及び図12は、誘電体アンテナの背面に2本の金属線を左右対称に配置する構成
についての測定条件(図11(a)、(b))及び測定結果(図12(a)〜(c))を示しており、誘電体アンテナの背面から金属線までの距離が「5mm」、誘電体アンテナの中心位置が金属線の端部から「70mm」、2本の金属線の間隔が「30mm」及び「40mm」であるときに、金属線の長さを変化させたときの利得の変化を示している。この測定結果から明らかなように、誘電体アンテナから上方に引出される金属線の長さが「約50〜80mm」であるときに、つまり、金属線の全長が「約140〜170mm」であるときに、上記した誘電体アンテナの背面に金属板を配置した構成と同等の利得が得られていることが判り、金属線が上記した金属板と同様に反射部材として機能していることが判る。又、2本の金属線の間隔が相違することで最大利得に大差はないが、2本の金属線の間隔が「30mm」である方が利得の低下が少ないことが判る。
図13は、誘電体アンテナの背面に2本の金属線を左右対称に配置する構成についての測定条件(a)及び測定結果(b)を示しており、誘電体アンテナの背面から金属線までの距離が「5mm」、誘電体アンテナの中心位置が金属線の端部から「70mm」であるときに、2本の金属線の間隔を変化させたときの利得の変化を示している。この測定結果から明らかなように、2本の金属線の間隔を「40mm」から大きくすると、利得が低下することが判る。
図14は、誘電体アンテナの背面に2本の金属線を左右対称に配置する構成についての測定条件(a)及び測定結果(b)、(c)を示しており、誘電体アンテナの背面から金属線までの距離が「5mm」、誘電体アンテナの中心位置が金属線の端部から「70mm」であるときに、2本の金属線をL字形状に構成したときの利得の変化を示している。この測定結果から明らかなように、折り曲げ位置が誘電体アンテナに近くなるにしたがって利得は低下するものの単純に直線状に短くする構成よりも利得の低下が緩やかであることが判る。
以上に説明したように第3の実施形態によれば、誘電体アンテナ6が基板上に実装されていない構成であっても、誘電体アンテナ6の背面側に線状部材を設けることにより、線状部材を誘電体アンテナ6から放射された電波を反射する反射板として機能させることができ、誘電体アンテナ6から直接放射された電波と誘電体アンテナ6から放射されて線状部材で反射された電波とを合成させることで利得を高めることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
RFタグ読み書き装置は、RFタグに対してデータを読み書きする専用の装置に限らず、RFタグに対してデータを読み書きするモジュールが組み込まれた携帯電話機や携帯情報端末などの携帯端末であっても良い。又、RFタグ読み書き装置は、固定されて用いられる態様のものであっても良い。
電源層の長手方向の寸法を誘電体アンテナにより放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法とし、且つ、誘電体アンテナを電源層の中央部に配置することにより、グランド層に代えて電源層を反射板として機能させる構成であっても良い。
第2の実施形態と第3の実施形態を組み合わされても良い。すなわち、誘電体アンテナの背面に2本の金属線を直交するように配置しても良い。
図面中、1はRFタグ読み書き装置、6は誘電体アンテナ、7はRFタグ制御部(RFタグ制御手段)、8はグランド層(導体部材、導体層)、9は電源層、10は誘電体、11は導体部、21はRFタグ読み書き装置、24は多層基板、25はグランド層(導体部材、導体層)、26は羽アンテナ部(羽導体部材)である

Claims (7)

  1. 誘電体の上部に導体部が搭載されてなる誘電体アンテナと、
    前記誘電体アンテナの前記導体部により放射・捕捉される電波を介してRFタグに対してデータを読み書きするRFタグ制御手段と、
    前記誘電体アンテナの前記導体部が電波を放射する放射方向とは反対側に位置するように当該誘電体アンテナの背面側に設けられている導体部材とを備え、
    前記導体部材は、長手方向の寸法が前記誘電体アンテナの前記導体部により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法に構成されていることを特徴とするRFタグ読み書き装置。
  2. 請求項1に記載したRFタグ読み書き装置において、
    前記誘電体アンテナは、平板形状をなす多層基板上に実装され、
    前記導体部材は、前記多層基板における多数の層のうち一の層をなす導体層から構成されていることを特徴とするRFタグ読み書き装置。
  3. 請求項2に記載したRFタグ読み書き装置において、
    前記導体層は、グランド層又は電源層から構成されていることを特徴とするRFタグ読み書き装置。
  4. 請求項1に記載したRFタグ読み書き装置において、
    前記導体部材は、線形状をなす線状部材により構成されていることを特徴とするRFタグ読み書き装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載したRFタグ読み書き装置において、
    前記誘電体アンテナの前記導体部により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法に構成されている羽導体部材を備え、
    前記導体部材の長手方向と前記羽導体部材の長手方向とが直交するように前記導体部材と前記羽導体部材とが配置されていることを特徴とするRFタグ読み書き装置。
  6. 請求項5に記載したRFタグ読み書き装置において、
    前記羽導体部材は、格納状態と展開状態との間で回動可能であり、前記格納状態で前記導体部材の長手方向に沿うように構成され、前記展開状態で前記導体部材の長手方向に対して直交する方向に前記誘電体アンテナの前記導体部により放射・捕捉される電波の波長の2分の1倍に相当する寸法を有するように構成されていることを特徴とするRFタグ読み書き装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載したRFタグ読み書き装置において、
    前記誘電体アンテナの前記導体部は、953MHz帯域の電波を放射・捕捉する特性を有することを特徴とするRFタグ読み書き装置。
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