JP2009223158A - 眼用レンズ及び眼用レンズの製造方法 - Google Patents

眼用レンズ及び眼用レンズの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基材表面の親水性、保水性に対して優れた特徴を有するシリコン含有モノマーを主成分とした眼用レンズ及び眼用レンズの製造方法を提供する。
【解決手段】親水性モノマーのグラフト重合鎖と、該グラフト重合鎖間に配置された親水性高分子とで形成してなる相互侵入網目構造を表面に有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、表面改質が施された眼用レンズ及び眼用レンズの製造方法に関する。詳しくは、親水性モノマーのグラフト重合鎖と親水性高分子との相互侵入網目構造を有する表面改質層により、表面に良好な親水性を付与したシリコン含有モノマーを主成分としたコンタクトレンズや眼内レンズなどの眼用レンズ及び眼用レンズの製造方法に関する。
2−ヒドロキシエチルメタクリレートやビニルピロリドン等の親水性モノマーを主成分とした含水性ソフトコンタクトレンズは、装用感にすぐれるものの酸素透過性に課題を有していた。また、シリコン含有モノマーを主成分とする酸素透過性の硬質コンタクトレンズも開発されたが、硬質であるため装用感に劣るという課題を有していた。そこで、酸素透過性の軟質コンタクトレンズが開発されたが、シリコン含有モノマーを主成分とするため、表面撥水性が強く、レンズ表面の良好な親水性や保水性及び蛋白質や脂質に対する耐汚染性の向上が重要な課題であった。そのため、シリコン含有モノマーを構成成分とするレンズ表面の親水性化に対し様々な検討がなされてきた。
例えば、プラズマ処理を施した眼用レンズ表面に親水性モノマーをグラフト重合させて親水性を付与する方法が開示されている(特許文献1参照)。しかしながら、この方法は、レンズ表面に親水性を付与するものの、保水性は得られにくいため、乾燥しやすく、装用感の低下や汚れの付着の原因となることが予測される。
また、親水性高分子をレンズ基材内に捕捉させることで湿潤性を付与する方法が開示されている(特許文献2参照)。しかしながら、この方法は、レンズ内部に保水成分を含有するものであり、レンズ基材自体の保水性は、向上するものの、レンズ表面の親水性化は不十分且つ不均一であり、装用感の低下や汚れの付着の原因となることが予測される。
さらに、レンズ基材をメタンと湿潤空気との混合ガス雰囲気下でプラズマ重合処理し、次いで、非重合性ガス雰囲気下でプラズマ処理する方法が開示されている(特許文献3参照)。しかしながらこの方法は、極めて大がかりな装置が必要であり、また、皮膜を形成させるための条件設定が複雑であるなどの問題点を有している。
特開平6−049251号公報 特表2003−528183号公報 特開2007−070405号公報
そのため、疎水性表面を有する基材の表面改質においては、親水性化と共に親水性を維持する保水性の向上が求められていた。
本発明は、上記の従来の問題に鑑みてなされたものであって、基材表面の親水性、保水性に対して優れた特徴を有するシリコン含有モノマーを主成分としたコンタクトレンズや眼内レンズなどの眼用レンズを提供することを目的とする。
また、本発明は、このような眼用レンズの製造方法を提供することを目的とする。
本発明による眼用レンズは、親水性モノマーのグラフト重合鎖と、該グラフト重合鎖間に配置された親水性高分子とで形成してなる相互侵入網目構造を表面に有することを特徴とする。これにより、親水性と保水性とを同時に有することが可能となる。
本発明による眼用レンズにおいて、前記親水性高分子は、50000〜500000の平均分子量を有することを特徴とする。これにより、眼用レンズの表面に、安定的に相互侵入網目構造を保持することが可能となる。
本発明による眼用レンズの製造方法は:
眼用レンズの表面に、プラズマの照射により、ラジカル重合種を導入する工程と;
親水性モノマーと親水性高分子とで相互侵入網目構造を形成するように、親水性モノマーと親水性高分子とから少なくともなる混合溶液中でグラフト重合を行う工程と;
を有する
ことを特徴とする。これにより、親水性と保水性とを同時に有する眼用レンズを得ることが可能となる。
本発明による眼用レンズによれば、親水性モノマーのグラフト重合鎖に親水性高分子を十分に絡み合わせた相互侵入網目構造(Interpenetrate networking;IPN)を形成した表面層を有するため、親水性と共に保水性を発揮できるので、疎水性表面を有する眼用レンズ表面の改質が可能であり、具体的には、シリコン含有モノマーを主成分とした酸素透過性眼用レンズ表面に優れた親水性及び保水性を付与することに好適である。
本発明による眼用レンズの製造方法によれば、親水性と保水性とを同時に保持した眼用レンズを製造することが可能である。
<本発明による眼用レンズ>
本発明による眼用レンズは、親水性モノマーのグラフト重合鎖と、該グラフト重合鎖間に配置された親水性高分子とで形成してなる相互侵入網目構造を表面に有することを特徴とするものである。本発明では、親水性モノマーと親水性高分子とを含有する水溶液に眼用レンズを浸漬して重合反応を行うことで、グラフト重合鎖と親水性高分子とからなる相互侵入網目構造(IPN)を有する表面層を形成するものである。グラフト重合鎖形成時の紫外線照射条件を制御することで、グラフト重合鎖の架橋密度を高め、且つ平均分子量の高い親水性高分子を用いることにより、相互侵入網目構造をより強固にし、繰り返しの擦り洗いにおいても親水性高分子が脱離せず、親水性、保水性の継続性が確認された。
本発明において、このような表面層を形成するのに適する基材としては、具体的には、シリコン含有モノマーを主成分とした硬質材料や軟質材料からなる眼用レンズが挙げられる。
本発明のグラフト重合に用いる親水性モノマーを有する混合溶液には、下記に示す親水性モノマーを一種又は二種以上を適宜混合して用いることができるが、添加するモノマーの総量は、0.1〜30重量%が好ましく、より好ましくは0.5〜20重量%である。モノマーの総量が0.1重量%未満であると、グラフト重合の反応性が低いため、所望の重合度を得るために必要となる紫外線照射が長時間に及び、結果として、紫外線照射による基材の劣化等が起きたり、眼用レンズへのダメージが生じない所要時間内の反応では十分な親水性や保水性、特に親水性を付与することができない。また、30重量%を超えた場合、重合反応性が高くなるため重合反応のコントロールが困難となり、過剰な重合による表面の白化などが発生しやすく、光学特性に悪影響を及ぼすため好ましくない。
具体的には、上記の親水性モノマーの例としては、下記に示す通りである。
N,N−ジメチルアクリルアミド(DMAA)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、(メタ)アクリル酸、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、グリセロールメタクリレート、N−ビニルピロリドン(NVP)、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、N−ビニル−N−エチルアセトアミド、N−ビニル−N−エチルホルムアミド、N−ビニルホルムアミドなどの(メタ)アクリル基含有モノマー及びビニル基含有モノマー
上記の(メタ)アクリル基含有モノマー及びビニル基含有モノマーを用いることにより、得られた眼用レンズ表面に親水性を付与することができる。
さらに本発明では、親水性モノマーとしては、下記のベタイン基含有(メタ)アクリレートを使用することもできる。本発明に使用するベタイン基含有(メタ)アクリレートとは、単量体中に、アニオン性であるスルホン酸基若しくはカルボキシル基又はその塩と、カチオン性基との両者を有するものを意味する。このベタイン基含有(メタ)アクリレートにおいて、カチオン性基としては、アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、4級アンモニウム基等を例示することができ、好ましくは一般式(1)で示される化合物である。
(式中
は、水素原子又はメチル基であり、
は、メチル基又はエチル基を示し、
Xは、O又はNHを示し、
Yは、−SO又は−COOであり、
mは、1〜6の整数であり、
nは、1〜3の整数である。)
ベタイン基含有(メタ)アクリレートの具体例としては、下記の通りである。
N,N−ジメチル−N−(メタ)アクリロイルオキシメチル−N−スルホメチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジメチル−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N−スルホメチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジメチル−N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−N−スルホメチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジメチル−N−(メタ)アクリロイルオキシメチル−N−スルホプロピル−アンモニウムベタイン
N,N−ジメチル−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N−スルホプロピル−アンモニウムベタイン
N,N−ジメチル−N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−N−スルホプロピル−アンモニウムベタイン
N,N−ジエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシメチル−N−スルホメチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N−スルホメチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−N−スルホメチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシメチル−N−スルホプロピル−アンモニウムベタイン
N,N−ジエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N−スルホプロピル−アンモニウムベタイン
N,N−ジエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−N−スルホプロピル−アンモニウムベタイン
N,N−ジメチル−N−(メタ)アクリルアミドプロピル−N−スルホメチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジメチル−N−(メタ)アクリルアミドプロピル−N−スルホプロピル−アンモニウムベタイン
N,N−ジエチル−N−(メタ)アクリルアミドプロピル−N−スルホメチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジエチル−N−(メタ)アクリルアミドプロピル−N−スルホプロピル−アンモニウムベタイン
N,N−ジメチル−N−(メタ)アクリルアミドプロピル−N−カルボキシメチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジメチル−N−(メタ)アクリルアミドプロピル−N−カルボキシエチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジエチル−N−(メタ)アクリルアミドプロピル−N−カルボキシメチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジエチル−N−(メタ)アクリルアミドプロピル−N−カルボキシエチル−アンモニウムベタイン
本発明において特に好ましく用いられるのは、カルボキシベタイン(メタ)アクリレートであって、具体的には、下記に示すものが挙げられる。
N,N−ジメチル−N−(メタ)アクリロイルオキシメチル−N−カルボキシメチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジメチル−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N−カルボキシメチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジメチル−N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−N−カルボキシメチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジメチル−N−(メタ)アクリロイルオキシメチル−N−カルボキシエチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジメチル−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N−カルボキシエチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジメチル−N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−N−カルボキシエチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシメチル−N−カルボキシメチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N−カルボキシメチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−N−カルボキシメチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシメチル−N−カルボキシエチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N−カルボキシエチル−アンモニウムベタイン
N,N−ジエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−N−カルボキシエチル−アンモニウムベタイン
親水性モノマーとして、ベタイン基含有(メタ)アクリレートを用いることで、得られた眼用レンズに親水性との相乗効果として耐汚染性を付与することが期待できる。さらに、親水性モノマーとして、カルボキシベタイン(メタ)アクリレートを用いることで、耐汚染性がさらに向上される。
本発明における相互侵入網目構造(IPN)は、親水性モノマーのグラフト重合鎖と、親水性高分子とからなる構造であって、具体的には、親水性モノマーのグラフト重合鎖間に親水性高分子が絡み合うことで形成されるものである。この相互侵入網目構造は、グラフト重合鎖間により優位的な架橋を行い適度な架橋構造を形成することで、より効果的に親水性高分子を絡み合わせることができる。
親水性モノマーのグラフト重合鎖の架橋に用いる架橋剤としては、特に制約なく、親水性モノマーのグラフト重合鎖の架橋に適した公知の化合物を用いることができ、例えば、多官能性モノマーが挙げられる。具体的には、多官能性モノマーとしては、下記の架橋剤が挙げられる。
(メタ)アクリレート系架橋剤
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート
ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート
トリエリチレングリコールジ(メタ)アクリレート
テトラエチレンジ(メタ)アクリレート
ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート
ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート
ポリプロピレンジ(メタ)アクリレート
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート
ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート
ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート
ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート
ビニル系架橋剤
アリルメタクリレート
ジアリルマレエート
ジアリルフマレート
ジアリルサクシネート
ジアリルフタレート
トリアリルシアヌレート
トリアリルイソシアヌレート
ジエチレングリコールビスアリルカーボネート
トリアリルホスフェート
トリアリルトリメリテート
ジアリルエーテル
N,N−ジアリルメラミン
ジビニルベンゼン
これらは単独であるいは、2種以上を混合して用いることができる。本発明において、上記の多官能性モノマーとしてより好ましく用いられるのは、水溶性の多官能性モノマーであり、具体的には、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレンジ(メタ)アクリレートである。好ましい配合量は、適宜に混合した親水性モノマーを有する混合溶液中のモノマー成分100重量%に対して0.1〜30重量%であり、より好ましくは0.5〜15重量%である。配合量が0.1重量%より少ない場合、グラフト重合鎖の架橋構造に所望の架橋効果が得られず、また、30重量%を超えた場合、グラフト重合鎖の架橋構造が過剰になり過ぎるため白化が生じるなど、レンズ表面に悪影響を及ぼすため好ましくない。
また、本発明において、適宜に混合した親水性モノマー混合溶液中に、重合開始剤として公知の化合物を添加することができるが、本発明においては、この重合開始剤として、水溶性過酸化物が好ましい。具体的には、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、ペルオキシ−硫酸カリウム、ペルオキシ−硫酸ナトリウム、ペルオキソほう酸ナトリウム、過酸化水素などが挙げられる。これら水溶性過酸化物は、単独で使用してもよいし、水溶性過酸化物の分解促進剤と組み合わせてもよい。この分解促進剤の具体例としては、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸マンガン、五酸化バナジウム、ジメチルアニリン、4級アンモニウム塩、2価鉄塩などが挙げられる。この水溶性過酸化物を用いることで、眼用レンズ表面に保水性を付与する親水性高分子を絡み合わせるための均一なグラフト重合鎖を、短時間且つ低温で形成することが可能となる。
本発明における表面改質は、眼用レンズ表面に親水性を付与するグラフト重合鎖と、グラフト重合用モノマー溶液中に添加した親水性高分子とが、グラフト重合鎖の形成と共に絡まり合うことで保水性に優れたレンズ表面を有することに特徴がある。従って、使用する親水性高分子の成分、量などを適宜調節して、所望する保水性を眼用レンズの表面に付与することが可能となる。
本発明に使用する親水性高分子としては、具体的には、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPCポリマー)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシエチルメチルセルロース(HEMC)、ポリビニルアルコール(PVA)といった合成高分子類や、ヒアルロン酸、キチン、キトサン、セリシンといった天然高分子類が挙げられる。本発明で好ましく用いられるのは、平均分子量50000〜500000の合成高分子類であり、より好ましくは、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースである。本発明における表面改質において、親水性高分子は、グラフト重合により形成されたグラフト重合鎖に絡まる形で存在することで、鎖中から脱離することなく存在し、保水性に寄与することとなる。用いる親水性高分子の平均分子量が50000未満である場合、グラフト重合鎖との相互侵入網目構造中から脱離が起こりやすく、保水性を継続することが難しい。また、用いる親水性高分子の平均分子量が500000を超える場合、本発明に効果的な相互侵入網目構造が形成されない。
親水性高分子の配合量は、親水性モノマー混合溶液100重量%に対し、0.001〜20重量%が好ましく、より好ましくは0.01〜10重量%である。配合量が0.001未満である場合、グラフト重合鎖と絡まり合う親水性高分子の量が不十分であるため、得られた眼用レンズ表面の保水性が十分ではなく、また、20重量%を超えた場合、グラフト重合鎖の生長の妨げとなるため、相互侵入網目構造が形成されにくく、良好な親水性、保水性が得られない。
<本発明による眼用レンズの製造方法>
本発明による眼用レンズの製造方法は:
眼用レンズの表面に、プラズマの照射により、ラジカル重合種を導入する工程と;
親水性モノマーと親水性高分子とで相互侵入網目構造を形成するように、親水性モノマーと親水性高分子とから少なくともなる混合溶液中でグラフト重合を行う工程と;
を有する
ことを特徴とする。
本発明による眼用レンズの製造方法において、第一の工程は、得られた眼用レンズ表面にラジカル重合種を導入させる工程である。ラジカル重合種を導入する方法として、コロナ放電、アーク放電、グロー放電などが挙げられるが、本発明においては眼用レンズの劣化を考慮し、プラズマの照射を用いることが望ましく、特に、グロー放電による低温プラズマを用いることが望ましい。酸素ガス、水素ガス、炭化水素ガス、有機化合物ガス、不活性ガス若しくは空気を単独又はこれらを混合ガスとして使用した雰囲気中に眼用レンズを配置してプラズマを照射する。処理条件として、照射出力は5〜800Wが好ましく、より好ましくは30〜700Wである。照射時のチャンバー内圧力は、0.05〜20torrが好ましく、より好ましくは0.1〜4torrである。また、処理時間としては5秒〜30分が好ましく、より好ましくは30秒〜15分である。
本発明による眼用レンズの製造方法において、第二の工程は、親水性モノマー及び親水性高分子の混合溶液を調製し、この混合溶液に眼用レンズを浸漬させた状態で、波長200〜380nmの紫外線を照射しグラフト重合する工程である。これにより、グラフト重合鎖と親水性高分子とで相互侵入網目構造が形成される。本発明におけるグラフト重合鎖と親水性高分子との相互侵入網目構造は、親水性モノマー及び親水性高分子混合水溶液中、紫外線照射により形成されるものであるが、照射条件により構造状態が変化し、レンズ表面の親水性、保水性に影響を及ぼすため、紫外線照射条件のコントロールが重要である。好ましい紫外線の波長は200〜380nmである。また、好ましい紫外線照度は、0.1〜20(J/cm)であり、より好ましくは1.0〜10(J/cm)である。好ましい照射時間は、1〜15分であり、より好ましくは、1〜10分である。照度が低すぎたり、照射時間が短すぎる場合、グラフト重合鎖の形成が不十分であるため、得られる眼用レンズ表面の親水性が低下するばかりか、相互侵入網目構造の形成が不十分となるため親水性高分子をグラフト重合鎖に絡み合わせることができず、保水性も得られない。また、照度が高すぎたり、照射時間が長すぎる場合、グラフト重合鎖の形成が過度となり白化が生じるため、光学レンズとしての特性に悪影響を及ぼし、また、レンズ基材及びレンズの表面構造の劣化も生じるため好ましくない。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
<評価方法>
実施例及び比較例における眼用レンズの評価方法として、以下の試験、評価基準を採用した。
[透明性]
表面処理を施した眼用レンズについて、下記の基準で、目視にて評価した。
○:完全透明。
×:一部白濁(乳白色)あり。
[水濡れ性1]
表面処理を施した眼用レンズを37±2℃の生理食塩水に24時間浸漬し、その後取り出したときのレンズ表面の水濡れ性を、下記の基準で、目視にて評価した。
○:全体的に良好な水濡れ性を示している。
×:水弾きが確認される。
[接触角1]
上記の通り水濡れ性1の評価を終了したレンズについて、レンズ表面の水分を拭き取った後に、接触角計CA−D型(協和界面科学株式会社製)を用い、液滴法にて接触角の測定を行った。
[水濡れ性2]
表面処理を施した眼用レンズを、オプティフリー(アルコン株式会社製)を用い、手指により30回の擦り洗いを行った後、水濡れ性1と同様の方法にて、下記の基準で、水濡れ性を評価した。
○:全体的に良好な水濡れ性を示している。
×:水弾きが確認される。
[接触角2]
上記の通り水濡れ性2の評価を終了したレンズについて、レンズ表面の水分を拭き取った後に、接触角計CA−D型(協和界面科学株式会社製)を用い、液滴法にて洗浄後の接触角の測定を行った。
[保水性1]
表面処理を施した眼用レンズを37±2℃の生理食塩水に24時間浸漬し、表面の水分を拭き取った後に大気常圧中室温においてレンズ重量を測定した。その後一定時間経過ごとのレンズ重量を重量変化がなくなるまで測定した。浸漬後のレンズ重量と、重量変化がなくなった後のレンズ重量との差分を、蒸発した水分量とし、この蒸発した水分量と含水量とから、下記式(2)に従って、レンズ中の水分残存率を算出し、その値を保水性の評価として用いた。
式(2)
水分残存率(%)=100−{蒸発水分量(g)/レンズ含水量(g)×100}
また、その結果から、測定20分経過時の水分残存率を、以下の基準により評価した。
○:レンズ中の水分残存率が25%以上である。
×:レンズ中の水分残存率が25%未満である。
[保水性2]
表面処理を施した眼用レンズを、オプティフリー(アルコン株式会社製)を用い、手指により30回の擦り洗いを行った後、保水性1と同様の重量測定を行い、保水性の評価を行った。
また、その結果から、測定20分経過時の水分残存率を以下の基準により評価した。
○:レンズ中の水分残存率が25%以上である。
×:レンズ中の水分残存率が25%未満である。
[蛋白質吸着量]
得られたコンタクトレンズ成形体の蛋白質吸着量を以下に示す方法により測定した。
まず、卵白由来リゾチーム0.5gを、BBS(NaCl0.85%、ホウ酸0.46%、ホウ砂0.04%水溶液)に混合し、人工蛋白質液を調製した。
一方、表面処理を施したコンタクトレンズに手指による30回の擦り洗いを行った後、上記人工蛋白質液中、37℃±2℃にて24時間インキュベートし、インキュベート後のコンタクトレンズ成形体を、生理食塩水にて濯ぎ、濯いだ後のレンズを、ラウリル硫酸ナトリウム1%−炭酸水素ナトリウム1%水溶液で処理して、蛋白分の抽出を行った。コンタクトレンズ成形体を除去後、その抽出液中のタンパク質をMicroBCA法(PIERICE社製)にて測定した。
[脂質吸着量]
得られたコンタクトレンズ成形体の脂質吸着量を以下に示す方法により測定した。
まず、下記の成分を純水100(mL)に混合し、50℃にて60分攪拌後、ガラスフィルターにて加圧濾過し、人工脂質液を調製した。
オレイン酸 0.06g
リノール酸 0.06g
トリパルミチン 0.81g
セチルアルコール 0.20g
パルミチン酸 0.06g
ミリスチン酸セチル(商品名:スパームアセチ) 0.81g
コレステロール 0.08g
パルミチン酸コレステロール 0.08g
卵黄レシチン 2.83g
一方、表面処理を施したコンタクトレンズに手指による30回の擦り洗いを行った後、上記人工脂質液中、37℃±2℃にて24時間インキュベートし、インキュベート後のコンタクトレンズ成形体を、生理食塩水にて濯ぎ、40℃真空にて乾燥を行った。乾燥を行った後のレンズを、エタノール:ジエチルエーテル=3:1溶液で処理し、脂質分を抽出した。コンタクトレンズ成形体を除去後80℃にて溶媒を気化、乾固して得られた脂質を、硫酸・リン酸・バニリン法にて測定した。
(実施例1)
下記の成分を量り込み、各成分が均一になるように室温にて30分攪拌した後に、重合開始剤としてターシャリーブチルパーオキシデカノエート(t−BuND)を0.5重量%添加した。
α,ω−ジ(3−メタクリロキシプロピル)ポリジメチルシロキサン 30重量%
(FM−7725 チッソ株式会社製)
n−ブチルビニルエーテル 30重量%
(NBVE 日本カーバイト工業株式会社製)
N、N−ジメチルアクリルアミド(DMAA) 30重量%
トリデシルメタクリレート(TDMA) 10重量%
更に十分に攪拌した後、ポリプロピレン製のコンタクトレンズ用成形型内に注入し、窒素雰囲気下、70℃で10時間加温し、コンタクトレンズを得た。
得られたコンタクトレンズをプラズマ発生装置(京都電子計測株式会社製)に設置し、チャンバー内を0.15Torrまで減圧した後、真空度0.6Torrの酸素雰囲気下、周波数13.56MHz、100Wにて3分間プラズマ処理を行った。
次に、親水性モノマーとしての2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)10重量%水溶液100重量%に対し、親水性高分子として、ポリビニルピロリドン(PVP K−90 MW:360000 五協産業株式会社製)0.5重量%を量り込み、各成分が均一になるように室温にて30分攪拌した後に、水溶性過酸化物として過硫酸アンモニウムを0.5重量%添加し、窒素ガスを通気しながらさらに室温にて30分攪拌した。
この溶液に、上記プラズマ処理を施したコンタクトレンズを浸漬し、紫外線(200nm〜380nm)を照度2.5J/cmで5分間照射した。照射後のコンタクトレンズを親水性モノマー混合溶液中から取り出し、リン酸緩衝液(PBS)中に移し未反応部の抽出を3時間室温にて行い、目的のコンタクトレンズを得た。得られたコンタクトレンズの評価を上記方法にて行った。
(実施例2)
親水性モノマー混合溶液に添加するポリビニルピロリドン(PVP K−90 MW:360000 五協産業株式会社製)の量を15重量%にした以外は、実施例1に示すのと同様の方法にて処理を行い、得られたコンタクトレンズについて上記方法にて評価を行った。
(実施例3)
親水性モノマー混合溶液に添加するポリビニルピロリドンを、低分子量化(PVP K−60 MW:160000 五協産業株式会社製)した以外は、実施例1に示すのと同様の方法にて処理を行い、得られたコンタクトレンズについて上記方法にて評価を行った。
(実施例4)
親水性モノマー混合溶液に添加する親水性高分子として、ヒドロキシプロピルセルロース(60SH−50 MW:100000 信越化学工業株式会社製)を用いた以外は、実施例1に示すのと同様の方法にて処理を行い、得られたコンタクトレンズについて上記方法にて評価を行った。
(実施例5)
プラズマ処理を施したコンタクトレンズを浸漬する親水性モノマー混合溶液に、架橋成分としてポリエチレングリコールジメタクリレート(23G 親中村化学工業株式会社製)を10重量%添加した以外は、実施例1に示すのと同様の方法にて処理を行い、得られたコンタクトレンズについて上記方法にて評価を行った。
(実施例6)
プラズマ処理を施したコンタクトレンズを浸漬する親水性モノマー混合溶液に、親水性モノマーとしてN,N−ジメチルアクリルアミド(DMAA)を使用した以外は、実施例1に示すのと同様の方法にて処理を行い、得られたコンタクトレンズについて上記方法にて評価を行った。
(実施例7)
プラズマ処理を施したコンタクトレンズを浸漬する親水性モノマー混合溶液の構成を、下記の成分からなる親水性モノマー混合溶液(モノマー総量10重量%)にした以外は、実施例1に示すのと同様の方法にて処理を行い、得られたコンタクトレンズについて上記方法にて評価を行った。
N,N−ジメチル−N−メタクリロイルオキシエチル−N−カルボキシメチル−アンモニウムベタイン(GLBT 大阪有機化学工業社製) 6.0重量%
2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA) 4.0重量%
(実施例8)
実施例1において、プラズマ処理を施したコンタクトレンズを浸漬する親水性モノマー混合溶液の構成を、下記の成分からなる親水性モノマー混合溶液(モノマー総量10重量%)とし、さらに水性モノマー混合溶液100重量%に対し添加する架橋成分を、ポリエチレングリコールジメタクリレート(9G 親中村化学工業株式会社製)10重量%とした以外は、実施例1に示すのと同様の方法にて処理を行い、得られたコンタクトレンズについて上記方法にて評価を行った。
2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA) 7.0重量%
N−ビニルピロリドン(NVP) 3.0重量%
(実施例9)
グラフト重合を施すコンタクトレンズにシリコン系ハードコンタクトレンズ(商品名:シードA−1)を用いた以外は、実施例1に示すのと同様の方法にて処理を行い、得られたコンタクトレンズについて上記方法にて評価を行った。
得られた評価結果を表1に示す。実施例1〜8では透明性、耐久性の高い水濡れ性を示した。
(比較例1)
親水性モノマー混合溶液に親水性高分子を添加せずにグラフト重合を行った以外は、実施例1に示すのと同様の方法にて処理を行い、得られたコンタクトレンズについて上記方法にて評価を行った。
(比較例2)
親水性モノマー混合溶液に添加するポリビニルピロリドンを低分子量化(PVP K−15 MW:10000 五協産業株式会社製)した以外は、実施例1に示すのと同様の方法にて処理を行い、得られたコンタクトレンズについて上記方法にて評価を行った。
(比較例3)
実施例1において、親水性高分子を用いない以外は、実施例1と同様に行い、紫外線照射後のコンタクトレンズを得た。この照射後のコンタクトレンズを、親水性モノマーを有する混合溶媒から取り出し、未反応部の抽出時のリン酸緩衝液(PBS)中にPVP K−90 0.1重量%を量り込んだものに、3時間、浸漬した。このように得たコンタクトレンズについて、実施例1と同様の上記方法にて評価を行った。
得られた評価結果を表1に示す。比較例1〜2では透明性、水濡れ性に対して初期値では好結果を示したが、親水性高分子の無添加、あるいは実施例に比し低分子量の親水性高分子を用いたため、擦り洗いサイクル試験後の保水性(保水性2に対応)が低い結果となった。比較例3では、用いた親水性高分子とグラフト重合鎖とがIPN構造を形成していないため、レンズ表面への親水性高分子の保持力が低く、擦り洗いサイクル試験後の保水性が低い結果となった。
なお、表1中の略語は、以下の化合物を示す。
HEMA :2−ヒドロキシエチルメタクリレート
DMAA :N,N−ジメチルアクリルアミド
GLBT :N,N−ジメチル−N−メタクリロイルオキシエチル−N−カルボキシメチル−アンモニウムベタイン
NVP :N−ビニルピロリドン
23G :ポリエチレングリコールジメタクリレート(分子量1180)
9G :ポリエチレングリコールジメタクリレート(分子量560)
K−90 :ポリビニルピロリドン(分子量360000)
K−60 :ポリビニルピロリドン(分子量160000)
K−15 :ポリビニルピロリドン(分子量10000)
60SH−50:ヒドロキシプロピルセルロース(分子量100000)

Claims (3)

  1. 親水性モノマーのグラフト重合鎖と、該グラフト重合鎖間に配置された親水性高分子とで形成してなる相互侵入網目構造を表面に有することを特徴とする眼用レンズ。
  2. 前記親水性高分子は、50000〜500000の平均分子量を有することを特徴とする請求項1に記載の眼用レンズ。
  3. 眼用レンズの表面に、プラズマの照射により、ラジカル重合種を導入する工程と;
    親水性モノマーと親水性高分子とで相互侵入網目構造を形成するように、親水性モノマーと親水性高分子とから少なくともなる混合溶液中でグラフト重合を行う工程と;
    を有する
    ことを特徴とする眼用レンズの製造方法。
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