JPH08227001A - 含水性コンタクトレンズの表面処理方法及びそれによって得られた含水性コンタクトレンズ - Google Patents

含水性コンタクトレンズの表面処理方法及びそれによって得られた含水性コンタクトレンズ

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JPH08227001A
JPH08227001A JP7032651A JP3265195A JPH08227001A JP H08227001 A JPH08227001 A JP H08227001A JP 7032651 A JP7032651 A JP 7032651A JP 3265195 A JP3265195 A JP 3265195A JP H08227001 A JPH08227001 A JP H08227001A
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康弘 横山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズの特性に影響を及ぼすことなく、その
水濡れ性(親水性)を向上せしめ、また、その耐久性を
向上し、更には耐脂質汚染性にも優れた特徴を発揮す
る、含水性コンタクトレンズの表面処理方法及びそれに
よって得られる優れた特性を有する含水性コンタクトレ
ンズを提供すること。 【構成】 ポリシロキサンマクロモノマーと、(メタ)
アクリルアミド系モノマーと、シリコン含有アルキル
(メタ)アクリレート及びシリコン含有スチレン誘導体
からなる群より選ばれたシリコン含有モノマーとを少な
くとも含んで構成される共重合体からなる含水性コンタ
クトレンズを、酸素ガス及び/又は炭酸ガス雰囲気中に
おいてプラズマ処理することからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、含水性コンタクトレンズの表面
処理方法及びそれによって得られた含水性コンタクトレ
ンズに係り、特に、コンタクトレンズ特性に影響を及ぼ
すことなく、親水性(水濡れ性)や耐脂質汚染性等が著
しく向上せしめられた、含水性コンタクトレンズを有利
に与え得る技術に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、コンタクトレンズの表面を改質
して、レンズ特性やその装用感を向上せしめるべく、各
種の手法が提案されてきており、そのうちの一つとし
て、プラズマ処理によってコンタクトレンズの表面を親
水性化して、その水濡れ性を高める方法が、よく知られ
ている。
【0003】例えば、米国特許第4214014号明細
書においては、酸素含有雰囲気中において、コンタクト
レンズをプラズマ処理することによって、かかるコンタ
クトレンズに水濡れ性を付与する方法が明らかにされて
おり、また特公昭60−39089号公報には、酸素雰
囲気中でのプラズマ処理による親水性ポリマー(例えば
コンタクトレンズ)の表面改質(親水化)方法が明らか
にされ、更に特開平3−15816号公報には、高周波
グロー放電処理を酸素透過性コンタクトレンズに施すこ
とによって、コンタクトレンズに水濡れ性を付与する方
法が明らかにされている。加えて、米国特許第3925
178号明細書においては、コンタクトレンズに、水蒸
気雰囲気中でプラズマ処理を行なうことが、また特公平
1−600525号公報には、希薄ガス雰囲気中で行な
う疎水性樹脂成形体(コンタクトレンズ)の低温プラズ
マ処理が、更に特公昭58−43015号公報には、シ
リコーンゴム製コンタクトレンズのガス放電処理による
親水化が、それぞれ明らかにされている。
【0004】一方、コンタクトレンズの装用感を高め、
また酸素透過性に優れたコンタクトレンズと為す目的か
ら、水を吸収して膨潤し、軟質化する含水性の材料を用
いて構成される含水性コンタクトレンズが、近年、注目
を集めている。そして、そのような含水性コンタクトレ
ンズを与える含水性材料としては、一般に、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、グリセロールメタクリレー
ト、N、N−ジメチルアクリルアミド、N−ビニルピロ
リドン等の親水性モノマーに対して、レンズ特性改質成
分として、アルキル(メタ)アクリレート、フッ素系
(メタ)アクリレート、シリコン系(メタ)アクリレー
ト等のコモノマーを共重合せしめてなる共重合体が用い
られている(特開平3−179422号公報、特開平3
−196117号公報、特開平3−196118号公報
等参照)。
【0005】しかしながら、かかる親水性モノマーに対
して、レンズ特性を改善せしめるべく、所定のコモノマ
ーを共重合せしめた場合にあっては、その特性の改善の
程度に反比例するように、得られる含水性コンタクトレ
ンズの表面の水濡れ性が低下することとなる。例えば、
上述のフッ素系(メタ)アクリレートモノマーやシリコ
ン系(メタ)アクリレートモノマーの共重合量を増すこ
とによって、酸素透過性は漸次増大せしめられることと
なるが、それにつれて、レンズ表面の水濡れ性が低下す
るようになるのである。
【0006】このため、本発明者らは、そのような従来
からの含水性コンタクトレンズに対して、その表面の水
濡れ性(親水性)を改善せしめるべく、上記した親水化
処理たるプラズマ処理を施すことを試み、種々検討した
ところ、そのようなプラズマ処理を実施しても、それに
よる水濡れ性改善効果を充分に実現し得ないことが、明
らかとなったのである。
【0007】
【解決課題】そこで、本発明者らは、上記の事情に鑑み
て、更に種々検討した結果、含水性コンタクトレンズで
あっても、それが特定組成の含水性共重合体から構成さ
れている場合にあっては、所定のプラズマ処理によっ
て、含水性コンタクトレンズ自体が本来有する含水率、
酸素透過性、硬度等のコンタクトレンズの特性が維持さ
れつつ、水濡れ性(親水性)及び耐脂質汚染性が有利に
付与され得る事実を見い出し、本発明を完成するに至っ
たのである。
【0008】従って、本発明の課題とするところは、含
水性コンタクトレンズの特性に影響を及ぼすことなく、
その水濡れ性(親水性)を向上せしめ、また、その耐久
性を向上し、更には耐脂質汚染性にも優れた特徴を発揮
する、含水性コンタクトレンズの表面処理方法及びそれ
によって得られる優れた特性を有する含水性コンタクト
レンズを提供することにある。
【0009】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明は、下記一般式(I)にて表されるポリシロキサン
マクロモノマーと、(メタ)アクリルアミド系モノマー
と、シリコン含有アルキル(メタ)アクリレート及びシ
リコン含有スチレン誘導体からなる群より選ばれたシリ
コン含有モノマーとを少なくとも含んで構成される共重
合体からなる含水性コンタクトレンズを、酸素ガス及び
/又は炭酸ガス雰囲気中においてプラズマ処理すること
を特徴とする含水性コンタクトレンズの表面処理方法
を、その要旨とするものである。 A1 −U1 −S1 −U2 −A2 ・・・(I) {但し、式中、A1 は、一般式(II):Y21−R31
(但し、Y21は、アクリロイルオキシ基、メタクリロイ
ルオキシ基、ビニル基又はアリル基を示し、R31は、炭
素数2〜6の直鎖又は分岐鎖を有するアルキレン基を示
す)で表される基を示し;A2 は、一般式 (III):−R
34−Y22(但し、Y22は、アクリロイルオキシ基、メタ
クリロイルオキシ基、ビニル基又はアリル基を示し、R
34は、炭素数2〜6の直鎖又は分岐鎖を有するアルキレ
ン基を示す)で表される基を示し;U1 は、一般式(I
V):−X21−E21−X25−R32−〔但し、X21は、共
有結合、酸素原子又は炭素数1〜6のアルキレングリコ
ール基を示し、E21は、−CONH−基(但し、この場
合、X21は共有結合であり、E21はX25とウレタン結合
を形成している)、又は飽和若しくは不飽和脂肪族系、
脂環式系及び芳香族系の群から選ばれたジイソシアネー
ト由来の2価の基(但し、この場合、X21は酸素原子又
は炭素数1〜6のアルキレングリコール基であり、E21
はX21及びX25の間でウレタン結合を形成している)を
示し;X25は、酸素原子又は炭素数1〜6のアルキレン
グリコール基を示し;R32は、炭素数1〜6の直鎖又は
分岐鎖を有するアルキレン基を示す〕で表される基を示
し;S1 は、一般式(V):
【化3】 〔但し、R23、R24、R25、R26、R27及びR28は、そ
れぞれ独立して、炭素数1〜6のアルキル基、フッ素置
換されたアルキル基又はフェニル基を示し、Kは1〜5
0の整数であり、Lは0〜(50−K)を満たす整数で
ある〕を示し;U2 は、一般式(VI):−R33−X26
22−X22−〔但し、R33は、炭素数1〜6の直鎖若し
くは分岐鎖を有するアルキレン基を示し、X22は、共有
結合、酸素原子又は炭素数1〜6のアルキレングリコー
ル基を示し、X26は、酸素原子又は炭素数1〜6のアル
キレングリコール基を示し、E22は、−CONH−基
(但し、この場合、X22は共有結合であり、E22はX26
とウレタン結合を形成している)、又は飽和若しくは不
飽和脂肪族系、脂環式系及び芳香族系の群から選ばれた
ジイソシアネート由来の2価の基(但し、この場合、X
22は酸素原子又は炭素数1〜6のアルキレングリコール
基であり、E22はX22及びX26の間でウレタン結合を形
成している)を示す〕で表される基を示す}
【0010】なお、このような本発明に従う含水性コン
タクトレンズの表面処理方法の好ましい第一の態様によ
れば、前記プラズマ処理は、0.7〜0.9Torrの減圧
下において実施されることとなる。
【0011】また、かかる本発明に従う表面処理方法の
好ましい第二の態様によれば、前記プラズマ処理は、プ
ラズマ出力:45〜55W及び処理時間:0.5〜5分
にて、実施されることとなる。
【0012】さらに、本発明に従う含水性コンタクトレ
ンズの表面処理方法の好ましい第三の態様によれば、前
記(メタ)アクリルアミド系モノマーとしては、N、N
−ジメチルアクリルアミドが用いられ、且つ前記シリコ
ン含有モノマーとしては、トリス(トリメチルシロキ
シ)シリルプロピル(メタ)アクリレートが用いられる
こととなる。
【0013】そして、本発明は、かくの如き表面処理に
よって得られた含水性コンタクトレンズをも要旨とする
ものであって、その特徴とするところは、前記一般式
(I)にて表されるポリシロキサンマクロモノマーと、
(メタ)アクリルアミド系モノマーと、シリコン含有ア
ルキル(メタ)アクリレート及びシリコン含有スチレン
誘導体からなる群より選ばれたシリコン含有モノマーと
を少なくとも含んで構成される共重合体からなる含水性
コンタクトレンズを、酸素ガス及び/又は炭酸ガス雰囲
気中においてプラズマ処理して得られたものである含水
性コンタクトレンズにある。
【0014】
【具体的構成・作用】ところで、このような本発明の対
象とする含水性コンタクトレンズは、前述の如く、前記
一般式(I)にて表されるポリシロキサンマクロモノマ
ーと、(メタ)アクリルアミド系モノマーと、シリコン
含有アルキル(メタ)アクリレート及びシリコン含有ス
チレン誘導体からなる群より選ばれたシリコン含有モノ
マーとを少なくとも含んで構成される共重合体からなる
ものであって、そのような含水性材料(共重合体)は、
既に、特開平6−121826号公報において本願出願
人らによって明らかにされているところであるが、本発
明は、そのような特定組成の含水性材料を用い、それか
らなる含水性コンタクトレンズに対して、所定のプラズ
マ処理を施すことによって、コンタクトレンズ自体が本
来有する含水率、酸素透過性、硬度等のコンタクトレン
ズの特性を維持しつつ、水濡れ性(親水性)を有利に高
め、また耐脂質汚染性を効果的に付与せしめ得たのであ
る。
【0015】なお、そのような含水性コンタクトレンズ
を与える含水性共重合体を構成する主要成分の一つたる
ポリシロキサンマクロモノマーは、前記一般式(I)に
て表される化合物であって、ウレタン結合という弾性力
のある結合を有し、シロキサン部分により材料の柔軟性
や酸素透過性を損なうことなく補強し、且つ弾力的反発
性を付与して脆さをなくし、機械的強度を向上させると
いう性質を付与する成分であり、また分子鎖中にシリコ
ン鎖を有するので、高酸素透過性を付与するものであ
り、更には分子の両末端に重合性基を有し、かかる重合
性基を介して他の共重合成分を共重合するため、得られ
る含水性コンタクトレンズに、分子の絡み合いによる物
理的な補強効果だけでなく、化学的結合(共有結合)に
よる補強効果を付与するという優れた性質を有するもの
である。
【0016】そのような一般式(I)において、A1
表す前記一般式(II):Y21−R31−及びA2 を表す前記
一般式 (III):−R34−Y22におけるY21及びY22は、
何れも、重合性基であり、前述した通りの意味を有する
ものであるが、特に、(メタ)アクリルアミド系モノマ
ーと容易に重合し得るという点から、アクリロイルオキ
シ基、メタクリロイルオキシ基若しくはビニル基が選択
され、またR31及びR 34は、何れも、炭素数2〜6の直
鎖又は分岐鎖を有するアルキレン基であり、好ましくは
エチレン基、プロピレン基若しくはブチレン基である。
【0017】また、前記一般式(I)におけるU1 及び
2 は、何れも、ポリシロキサンマクロモノマーの分子
鎖中でウレタン結合を含む基を表し、そしてそれらU1
及びU2 を示す前記一般式(IV)及び(VI)において、
21及びE22は、前記したように、それぞれ、−CON
H−基、又は飽和若しくは不飽和脂肪族系、脂環式系及
び芳香族系の群から選ばれたジイソシアネート由来の2
価の基を表している。ここで、飽和若しくは不飽和脂肪
族系、脂環式系及び芳香族系の群れから選ばれたジイソ
シアネート由来の2価の基としては、例えば、エチレン
ジイソシアネート、1、3−ジイソシアネートプロパ
ン、ヘキサメチレンジイソシアネート等の飽和脂肪族系
ジイソシアネート由来の2価の基;1、2−ジイソシア
ネートシクロヘキサン、ビス(4−イソシアネートシク
ロヘキシル)メタン、イソホロンジイソシアネート等の
脂環式系ジイソシアネート由来の2価の基;トリレンジ
イソシアネート、1、5−ジイソシアネートナフタレン
等の芳香族系ジイソシアネート由来の2価の基;2、
2′−ジイソシアネートジエチルフマレート等の不飽和
脂肪族系ジイソシアネート由来の2価の基が挙げられる
が、これらのなかでは、比較的入手し易く且つ強度を付
与し易いところから、ヘキサメチレンジイソシアネート
由来の2価の基、トリレンジイソシアネート由来の2価
の基及びイソホロンジイソシアネート由来の2価の基が
望ましい。
【0018】なお、かかるU1 において、E21が−CO
NH−基である場合には、X21は共有結合であり、E21
はX25と式:−OCO−NH−で表されるウレタン結合
を形成する。また、E21が、前記ジイソシアネート由来
の2価の基である場合には、X21は酸素原子又は炭素数
1〜6のアルキレングリコール基であり、E21はX21
25との間でウレタン結合を形成している。X25は、酸
素原子又は炭素数1〜6のアルキレングリコール基であ
り、またR32は、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖を有す
るアルキレン基である。
【0019】また、U2 において、R33は、炭素数1〜
6の直鎖若しくは分岐鎖を有するアルキレン基であり、
26は、酸素原子又は炭素数1〜6のアルキレングリコ
ール基である。そして、E22が−CONH−基である場
合には、X22は共有結合であり、E22はX26と式:−O
CO−NH−で表されるウレタン結合を形成する。ま
た、E22が前記ジイソシアネート由来の2価の基である
場合には、X22は酸素原子又は炭素数1〜6のアルキレ
ングリコール基であり、E22はX22とX26との間でウレ
タン結合を形成している。
【0020】ここで、前記X21、X25、X22及びX26
おける炭素数1〜6のアルキレングリコール基として
は、例えば、一般式(VII) :−O−(Cx 2x−O)y
−(但し、式中、xは1〜4の整数、yは1〜5の整数
を示す)で表される基等が挙げられる。なお、かかる一
般式(VII) において、yが6以上の整数である場合に
は、酸素透過性が低下したり、機械的強度が低下する傾
向があるため、本発明においては、yは1〜5の整数、
特に1〜3の整数であることが好ましい。
【0021】また、前記一般式(I)におけるS1 を表
す前記一般式(V)において、R23、R24、R25
26、R27及びR28は、前記したように、それぞれ独立
して、炭素数1〜6のアルキル基、フッ素置換されたア
ルキル基又はフェニル基である。なお、このフッ素置換
されたアルキル基の具体例としては、例えば、3、3、
3−トリフルオロ−n−プロピル基、β、β、β−トリ
フルオロイソプロピル基、3、3、3−トリフルオロ−
n−ブチル基、3、3、3−トリフルオロイソブチル
基、3、3、3−トリフルオロ−sec−ブチル基、
3、3、3−トリフルオロ−tert−ブチル基、3、
3、3−トリフルオロ−n−ペンチル基、3、3、3−
トリフルオロイソペンチル基、3、3、3−トリフルオ
ロ−t−ペンチル基、3、3、3−トリフルオロヘキシ
ル基等を挙げることが出来る。そして、このフッ素置換
されたアルキル基を有するポリシロキサンマクロモノマ
ーを用い、その配合量を多くすると、得られる含水性コ
ンタクトレンズの耐脂質汚染性が向上する傾向がある。
【0022】加えて、かかる一般式(V)において、K
は1〜50の整数であり、Lは0〜(50−K)を満た
す整数である。なお、K+Lの値が、50よりも大きい
場合には、ポリシロキサンマクロモノマーの分子量が大
きくなり、これと(メタ)アクリルアミド系モノマーと
の相溶性が悪くなって、配合時に充分に溶解しなかった
り、重合時に白濁し、均一で透明なレンズ材料が得られ
なくなる傾向があり、また0である場合には、得られる
レンズ材料の酸素透過性が低くなるばかりでなく、柔軟
性も低下する傾向がある。なかでも、K+Lの値は、好
ましくは2〜45の整数である。
【0023】また、かくの如きポリシロキサンマクロモ
ノマーと共に、本発明にて対象とする含水性コンタクト
レンズを与える共重合体を構成する成分たる前記(メ
タ)アクリルアミド系モノマーは、得られる含水性コン
タクトレンズに透明性や耐脂質汚染性を付与したり、か
かるコンタクトレンズの含水性を向上せしめたり、また
その切削加工を容易と為す成分であって、そのような
(メタ)アクリルアミド系モノマーとしては、例えば、
N、N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N、N−ジ
メチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−イ
ソプロピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられ、これ
らは、単独で、または2種以上を混合して用いることが
出来る。これらのなかでは、より透明性に優れ、より切
削加工が容易な含水性コンタクトレンズを得ることが出
来るという点において、N、N−ジメチルアクリルアミ
ドが、有利に用いられることとなる。
【0024】なお、本明細書でいう「〜(メタ)アクリ
ルアミド」とは、「〜アクリルアミド及び/又は〜メタ
クリルアミド」を意味するものである。
【0025】さらに、本発明にて対象とする含水性コン
タクトレンズを与える含水性材料たる共重合体は、前記
したポリシロキサンマクロモノマーと(メタ)アクリル
アミド系モノマーの他に、更に、シリコン含有アルキル
(メタ)アクリレート及びシリコン含有スチレン誘導体
からなる群れより選ばれたシリコン含有モノマーを必須
の構成成分とするものであるが、そのようなシリコン含
有モノマーは、得られる含水性コンタクトレンズの酸素
透過性を補助的に高め、更に機械的強度を向上せしめる
ものである。
【0026】そのようなシリコン含有モノマーの一つで
ある、シリコン含有アルキル(メタ)アクリレートとし
ては、例えば、トリメチルシロキシジメチルシリルメチ
ル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシジメチル
シリルプロピル(メタ)アクリレート、メチルビス(ト
リメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレー
ト、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メ
タ)アクリレート、モノ〔メチルビス(トリメチルシロ
キシ)シロキシ〕ビス(トリメチルシロキシ)シリルプ
ロピル(メタ)アクリレート、トリス〔メチルビス(ト
リメチルシロキシ)シロキシ〕シリルプロピル(メタ)
アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリ
ルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリル(メ
タ)アクリレート、モノ〔メチルビス(トリメチルシロ
キシ)シロキシ〕ビス(トリメチルシロキシ)シリルプ
ロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシ
リルエチルテトラメチルジシロキサニルオキシシリルプ
ロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシ
リルメチル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルプ
ロピル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルプロピ
ルグリセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキ
シジメチルシリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレ
ート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルエチル
テトラメチルジシロキサニルオキシメチル(メタ)アク
リレート、テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラ
シロキサニルプロピル(メタ)アクリレート、テトラメ
チルトリイソプロピルシクロテトラシロキサニルオキシ
ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)ア
クリレート等が挙げられる。
【0027】なお、本明細書でいう「〜(メタ)アクリ
レート」とは、「〜アクリレート及び/又は〜メタクリ
レート」を意味し、他の(メタ)アクリレート誘導体に
ついても、同様である。
【0028】また、前記シリコン含有モノマーの他の一
つたるシリコン含有スチレン誘導体としては、例えば、
下記一般式(VIII):
【化4】 (式中、pは1〜15の整数、qは0又は1、rは1〜
15の整数を示す)で表される化合物等が挙げられる。
この一般式(VIII)で表されるシリコン含有スチレン誘導
体においては、p又はrが16以上の整数である場合に
は、その精製や合成が困難となり、更には、得られる含
水性コンタクトレンズの硬度が低下する傾向があり、ま
たqが2以上の整数である場合には、該シリコン含有ス
チレン誘導体の合成が困難となる傾向がある。
【0029】そして、上記の一般式(VIII)で表される化
合物の具体例としては、例えば、〔トリス(トリメチル
シロキシ)シリル〕スチレン、〔ビス(トリメチルシロ
キシ)メチルシリル〕スチレン、(トリメチルシロキシ
ジメチルシリル)スチレン、〔トリス(トリメチルシロ
キシ)シロキシジメチルシリル〕スチレン、〔ビス(ト
リメチルシロキシ)メチルシロキシジメチルシリル〕ス
チレン、(ヘプタメチルトリシロキサニル)スチレン、
(ノナメチルテトラシロキサニル)スチレン、(ペンタ
デカメチルヘプタシロキサニル)スチレン、(ヘンエイ
コサメチルデカシロキサニル)スチレン、(ヘプタコサ
メチルトリデカシロキサニル)スチレン、(ヘントリア
コンタメチルペンタデカシロキサニル)スチレン、(ト
リメチルシロキシペンタメチルジシロキサニルオキシメ
チルシリル)スチレン、〔トリス(ペンタメチルジシロ
キサニルオキシ)シリル〕スチレン、〔トリス(トリメ
チルシロキシ)シロキシビス(トリメチルシロキシ)シ
リル〕スチレン、〔ビス(ヘプタメチルトリシロキサニ
ルオキシ)メチルシリル〕スチレン、{トリス〔メチル
ビス(トリメチルシロキシ)シロキシ〕シリル}スチレ
ン、{トリメチルシロキシビス〔トリス(トリメチルシ
ロキシ)シロキシ〕シリル}スチレン、ヘプタキス(ト
リメチルシロキシ)トリシリルスチレン、(ノナメチル
テトラシロキシウンデカメチルペンタシロキシメチルシ
リル)スチレン、{トリス〔トリス(トリメチルシロキ
シ)シロキシ〕シリル}スチレン、〔トリス(トリメチ
ルシロキシ)ヘキサメチルテトラシロキサニルオキシト
リス(トリメチルシロキシ)シロキシトリメチルシロキ
シシリル〕スチレン、〔ノナキス(トリメチルシロキ
シ)テトラシロキサニルオキシシリル〕スチレン、〔ビ
ス(トリデカメチルヘキサシロキサニルオキシ)メチル
シリル〕スチレン、〔ヘプタメチルシクロテトラシロキ
サニル〕スチレン、〔ヘプタメチルシクロテトラシロキ
サニルオキシビス(トリメチルシロキシ)シリル〕スチ
レン、〔トリプロピルテトラメチルシクロテトラシロキ
サニル〕スチレン、〔トリメチルシリル〕スチレン等を
挙げることが出来る。
【0030】そして、これらシリコン含有モノマーは、
単独で又は2種以上混合して用いることが出来るが、そ
れらシリコン含有モノマーのなかでは、少なくとも酸素
透過性を低下させずに、機械的強度が良好な含水性コン
タクトレンズを与えることが出来るという点より、トリ
ス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アク
リレート等のシリコン含有アルキル(メタ)アクリレー
トが好ましく用いられる。また、広範囲の配合組成にお
いて、優れた透明性及び、更に良好な機械的強度を有
し、加えて、比較的高屈折率のレンズ材料を得ることが
出来、また高屈折率であることから、同じパワーでもよ
り薄いコンタクトレンズとすることが可能であり、例え
ば、厚さが薄い分だけ、より酸素透過性に優れたコンタ
クトレンズを得ることが出来るという点からは、トリス
(トリメチルシロキシ)シリルスチレン等のシリコン含
有スチレン誘導体が好ましく用いられる。
【0031】なお、本発明にて対象とする含水性コンタ
クトレンズを与える共重合体を構成する上記した必須の
三成分は、一般に、ポリシロキサンマクロモノマー1〜
85重量%、(メタ)アクリルアミド系モノマー5〜8
5重量%、シリコン含有モノマー10〜75重量%の割
合において、好ましくはポリシロキサンマクロモノマー
3〜55重量%、(メタ)アクリルアミド系モノマー1
5〜75重量%。シリコン含有量モノマー10〜65重
量%の割合において、共重合せしめられることとなる。
従って、それら必須の三成分のみにて共重合体が構成さ
れる場合にあっては、それら三成分の合計量は100重
量%となり、また後述する第四成分が、それら三成分と
共に、共重合せしめられる場合にあっては、それら三成
分の共重合割合の範囲内において、それら三成分の一部
が第四成分にて置き換えられた形態となる(必須の三成
分の合計量+第四成分の使用量=100重量%)。な
お、かかる必須の三成分の共重合割合が、上記の範囲か
ら外れるようになると、得られる含水性コンタクトレン
ズの酸素透過性が不充分となったり、機械的強度、ゴム
弾性、形状安定性等が悪くなったりするようになり、ま
た含水性が低下したり、耐脂質汚染性も低下したり、切
削加工が困難となる等の問題を惹起するようになる。
【0032】このように、本発明においては、ポリシロ
キサンマクロモノマーと(メタ)アクリルアミド系モノ
マーとシリコン含有モノマーの三成分を少なくとも含ん
で、目的とする含水性コンタクトレンズを与える共重合
体が構成されるのであって、それ故に、それら三成分の
みの共重合体が用いられる他、それら必須の三成分に、
更にそれらと共重合可能な不飽和二重結合を有するモノ
マーからなる第四成分を共重合せしめてなる四元共重合
体、或いはそれ以上の多元共重合体を用いることが可能
である。そのような共重合体を与える第四成分は、得ら
れる含水性コンタクトレンズに、更に、硬質性や軟質
性、耐脂質汚染性等を付与したり、レンズの含水率を調
節したり、架橋して、更に向上した強度を耐久性を付与
したり、紫外線吸収能を付与したり、色を付与したりす
る等の目的で用いられる。
【0033】例えば、硬度を調節して、更に硬質性、又
は軟質性や柔軟性を付与する場合には、例えば、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
イソプロピル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メ
タ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、
n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレ
ート、n−デシル(メタ)アクリレート、n−ドデシル
(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アク
リレート、ペンチル(メタ)アクリレート、tert−
ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アク
リレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、ノニル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
シクロペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)ア
クリレート、3−エトキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メ
トキシプロピル(メタ)アクリレート、エチルチオエチ
ル(メタ)アクリレート、メチルチオエチル(メタ)ア
クリレート、等の直鎖状、分岐鎖状又は環状のアルキル
(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)ア
クリレート、アルキルチオアルキル(メタ)アクリレー
ト;スチレン;α−メチルスチレン;メチルスチレン、
エチルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、
tert−ブチルスチレン、イソブチルスチレン、ペン
チルスチレン等のアルキルスチレン;メチル−α−メチ
ルスチレン、エチル−α−メチルスチレン、プロピル−
α−メチルスチレン、ブチル−α−メチルスチレン、t
ert−ブチル−α−メチルスチレン、イソブチル−α
−メチルスチレン、ペンチル−α−メチルスチレン等の
アルキル−α−メチルスチレン等の1種又は2種以上が
選択して用いられる。これらの第四成分の使用量は、共
重合成分全量の60重量%以下、好ましくは50重量%
以下、更に好ましくは40重量%以下であることが望ま
しい。かかる使用量が60重量%を越える場合には、相
対的に、前記ポリシロキサンマクロモノマーの使用量が
少なくなって、酸素透過性や機械的強度が低下する傾向
がある。
【0034】また、得られる含水性コンタクトレンズの
含水率を調節する場合には、例えば、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;2−
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、2−ブチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート等の(アルキル)
アミノアルキル(メタ)アクリレート;プロピレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート等のポリグリコールモ
ノ(メタ)アクリレート;ビニルピロリドン;(メタ)
アクリル酸;無水マレイン酸;マレイン酸;フマル酸;
フマル酸誘導体;アミノスチレン;ヒドロキシスチレン
等の1種又は2種以上が用いられる。これらの第四成分
の使用量は、共重合成分全量の50重量%以下、好まし
くは30重量%以下、更に好ましくは20重量%以下で
あることが望ましい。その使用量が50重量%を越える
場合には、相対的に前記ポリシロキサンマクロモノマー
の使用量が少なくなって、高酸素透過性及び高機械的強
度が望めなくなる傾向がある。
【0035】更にまた、得られる含水性コンタクトレン
ズに更に耐脂質汚染性を付与させる場合には、フッ化ア
ルキル(メタ)アクリレート等のフッ素含有モノマーが
用いられ、その具体例としては、例えば、2、2、2−
トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2、2、
3、3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレー
ト、2、2、3、3−テトラフルオロ−t−ペンチル
(メタ)アクリレート、2、2、3、4、4、4−ヘキ
サフルオロブチル(メタ)アクリレート、2、2、3、
4、4、4−ヘキサフルオロ−t−ヘキシル(メタ)ア
クリレート、2、3、4、5、5、5−ヘキサフルオロ
−2、4−ビス(トリフルオロメチル)ペンチル(メ
タ)アクリレート、2、2、3、3、4、4−ヘキサフ
ルオロブチル(メタ)アクリレート、2、2、2、
2′、2′、2′−ヘキサフルオロイソプロピル(メ
タ)アクリレート、2、2、3、3、4、4、4−ヘプ
タフルオロブチル(メタ)アクリレート、2、2、3、
3、4、4、5、5−オクタフルオロペンチル(メタ)
アクリレート、2、2、3、3、4、4、5、5、5−
ノナフルオロペンチル(メタ)アクリレート、2、2、
3、3、4、4、5、5、6、6、7、7−ドデカフル
オロヘプチル(メタ)アクリレート、3、3、4、4、
5、5、6、6、7、7、8、8−ドデカフルオロオク
チル(メタ)アクリレート、3、3、4、4、5、5、
6、6、7、7、8、8、8−トリデカフルオロオクチ
ル(メタ)アクリレート、2、2、3、3、4、4、
5、5、6、6、7、7、7−トリデカフルオロヘクチ
ル(メタ)アクリレート、3、3、4、4、5、5、
6、6、7、7、8、8、9、9、10、10−ヘキサ
デカフルオロデシル(メタ)アクリレート、3、3、
4、4、5、5、6、6、7、7、8、8、9、9、1
0、10、10−ヘプタデカフルオロデシル(メタ)ア
クリレート、3、3、4、4、5、5、6、6、7、
7、8、8、9、9、10、10、11、11−オクタ
デカフルオロウンデシル(メタ)アクリレート、3、
3、4、4、5、5、6、6、7、7、8、8、9、
9、10、10、11、11、11−ノナデカフルオロ
ウンデシル(メタ)アクリレート、3、3、4、4、
5、5、6、6、7、7、8、8、9、9、10、1
0、11、11、12、12−エイコサフルオロドデシ
ル(メタ)アクリレート等を挙げることが出来る。
【0036】なお、かかるフッ素含有モノマーの使用量
は、共重合成分全量の40重量%以下、好ましくは30
重量%以下、更に好ましくは20重量%以下であること
が望ましい。その使用量が40重量%を越える場合に
は、相対的に前記ポリシロキサンマクロモノマーの使用
量が少なくなって、高酸素透過性及び高機械的強度が望
めなくなる傾向がある。
【0037】また、得られる含水性コンタクトレンズに
更に向上した機械的強度と耐久性を付与させる場合に
は、第四成分として、例えば、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、アリル(メタ)アクリレート、ビニル(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、メタクリロイルオキシエチルアクリレート、ジ
ビニルベンゼン、ジアリルフタレート、アジピン酸ジア
リル、トリアリルイソシアヌレート、α−メチレン−N
−ビニルピロリドン、4−ビニルベンジル(メタ)アク
リレート、3−ビニルベンジル(メタ)アクリレート、
2、2−ビス(p−(メタ)アクリロイルオキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン、2、2−ビス(m−(メ
タ)アクリロイルオキシフェニル)ヘキサフルオロプロ
パン、2、2−ビス(o−(メタ)アクリロイルオキシ
フェニル)ヘキサフルオロプロパン、2、2−ビス(p
−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)プロパン、
2、2−ビス(m−(メタ)アクリロイルオキシフェニ
ル)プロパン、2、2−ビス(o−(メタ)アクリロイ
ルオキシフェニル)プロパン、1、4−ビス(2−(メ
タ)アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロピル)
ベンゼン、1、3−ビス(2−(メタ)アクリロイルオ
キシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼン、1、2−
ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロ
イソプロピル)ベンゼン、1、4−ビス(2−(メタ)
アクリロイルオキシイソプロピル)ベンゼン、1、3−
ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル)
ベンゼン、1、2−ビス(2−(メタ)アクリロイルオ
キシイソプロピル)ベンゼン等が挙げられ、これらの第
四成分は単独で又は2種以上を組み合わせて用いられ
る。この第四成分の配合量は、共重合成分の全量100
重量部に対して、0.01〜10重量部、好ましくは
0.05〜8重量部、更に好ましくは0.1〜5重量部
であることが望ましい。この第四成分の配合量が0.0
1重量部未満である場合には、該第四成分を配合したこ
とによる効果が充分に発揮されなくなる傾向があり、ま
た10重量部を越える場合には、得られる含水性コンタ
クトレンズが脆くなる傾向がある。
【0038】さらに、得られる含水性コンタクトレンズ
に、紫外線を吸収したり、着色するために、第四の成分
として、例えば、重合性紫外線吸収剤、重合性色素、重
合性紫外線吸収色素等を用いることも可能である。
【0039】そして、本発明にあっては、上記したポリ
シロキサンマクロモノマーと(メタ)アクリルアミド系
モノマーとシリコン含有モノマーとの三成分と、更に必
要に応じて、第四の共重合成分とを、前記共重合割合の
範囲内において組み合わせ、これにラジガル重合開始剤
を添加して、常法に従って重合せしめることにより、目
的とする含水性コンタクトレンズを与える含水性材料と
しての共重合体を得ることが出来るのである。
【0040】また、そのようにして得られた共重合体か
らなる本発明の適用される含水性コンタクトレンズは、
その含水率が10〜60%のものであることが望まし
い。含水率が10%未満のコンタクトレンズでは、もと
もと非常に親水性に劣り、例え本発明に従うプラズマ処
理を施しても、含水性コンタクトレンズとしての特徴を
充分に発揮することが困難であり、また含水率が60%
よりも大きくなると、プラズマ処理前後の含水率の変化
率が大きくなる恐れがあり、コンタクトレンズの物性に
影響をもたらす可能が生じる。
【0041】本発明は、かくの如き含水性コンタクトレ
ンズに対して、酸素ガス及び/又は炭酸ガス雰囲気中に
おいてプラズマ処理を施すことによって、かかるコンタ
クトレンズを与える共重合体の構成成分中の(メタ)ア
クリルアミド系モノマー成分等に基因する親水性を、効
果的に、より向上せしめ、またそれを保持させることが
出来ることとなったのであるが、そのようなプラズマ処
理においては、具体的には、酸素ガス及び/又は炭酸ガ
スを導入するための導入口及び所定の減圧状態に排気す
るための排気手段を有する減圧容器を用い、この減圧容
器内の陰陽両極間上に、処理されるべき含水性コンタク
トレンズを載置し、所定の減圧状態に保持した後、陰陽
両極間に所定のプラズマ(放電)を発生せしめて、目的
とするプラズマ処理が施されるのである。そして、その
ようなプラズマ放電による表面処理が施された含水性コ
ンタクトレンズは、コンタクトレンズ自体が本来有する
含水率、酸素透過性、硬度等のコンタクトレンズの特性
が維持されつつ、水濡れ性(親水性)や耐脂質汚染性が
付与れ、或いは向上せしめられたものとなるのである。
【0042】なお、このようなプラズマ処理において、
その処理雰囲気としては、酸素ガス及び/又は炭酸ガス
雰囲気が採用されるが、これは、プラズマ処理にて、水
濡れ性を効果的に向上させるためである。そして、その
ようなプラズマ処理は、好ましくは0.7〜0.9Torr
の減圧下において、実施されるのである。けだし、0.
7Torr未満では、プラズマアッシャー(プラズマ灰化装
置)内の温度が上昇し、その熱によって、含水性コンタ
クトレンズが劣化する恐れがあるからであり、また0.
9Torrよりも高くなると、完全にプラズマ処理を行なう
ことが出来ず、充分な表面改質効果、換言すれば親水性
向上の効果が期待出来ないからである。
【0043】また、かかる本発明に従う、特定の含水性
コンタクトレンズに対するプラズマ処理は、本発明の目
的を有利に達成する上において、プラズマ処理出力:4
5〜55W及び処理時間:5.5〜5分の条件下におい
て、実施されることが望ましい。プラズマ出力が45W
未満では、親水性向上の向上の効果が充分に期待出来な
いからであり、また55wよりも大きくなると、エネル
ギーが高すぎて、コンタクトレンズが劣化する恐れがあ
るからである。また、処理時間も、0.5分(30秒)
よりも短いと、完全にプラズマ処理を行なうことが出来
ず、親水性向上の効果が充分に期待することが出来ず、
更に5分よりも長くなると、コンタクトレンズが劣化す
る恐れがあるからである。
【0044】そして、本発明にあっては、このようなプ
ラズマ処理を施しても、含水性コンタクトレンズのプラ
ズマ処理前後の含水率の変化、換言すれば下式にて示さ
れる変化率は2%以下、と極めて影響が少なく、以てコ
ンタクトレンズに悪影響を及ぼすことなく、水濡れ性の
有効な向上が可能となるのである。 含水率の変化率(%)=〔(処理後の含水率−処理前の
含水率)/処理後の含水率〕×100
【0045】
【実施例】以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも
受けるものでないことは、言うまでもないところであ
る。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には
上記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない
限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々なる変
更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解さ
れるべきである。
【0046】実施例 1 下式(IX)にて示されるポリシロキサンマクロモノマー
10重量部と、N、N−ジメチルアクリルアミド40重
量部と、トリス(トリメチスシロキシ)シリルプロピル
メタクリレート50重量部とからなる共重合体より得ら
れた含水性コンタクトレンズを用い、その含水率を予め
測定した後、酸素雰囲気中、0.8Torrの減圧下におい
て、プラズマ処理出力:50Wにて、プラズマ処理を3
分間実施した。
【化5】 ついで、このようなプラズマ処理の施された含水性コン
タクトレンズについて、含水率を測定し、プラズマ処理
前後の含水率の変化率を算出すると共に、以下の測定方
法によって、洗浄前後の水濡れ性を評価し、それらの結
果を、下記表1に示した。また、脂質汚染性を評価した
ところ、レンズ表面に汚れは全く認められなかった。
【0047】(イ)洗浄前の水濡れ性評価 含水状態のコンタクトレンズ表面の外観を目視にて観察
し、下記の基準にて評価を行なった。 ◎:コンタクトレンズの表面が均一に濡れている。 ○:コンタクトレンズの表面の面積の半分以上が均一に
濡れている。 △:コンタクトレンズの表面の面積の半分以上の濡れが
不均一であり、若干水を弾いている。 ×:コンタクトレンズの表面が殆ど濡れず、水を弾いて
いる。 (ロ)洗浄後の水濡れ性評価 得られた含水状態のコンタクトレンズを、パフ(スポン
ジ)上に載せ、市販のコンタクトレンズ用洗浄液(株式
会社メニコン製メニクリーン)を用いて、手指で200
0回擦って、洗浄した後、コンタクトレンズ表面の外観
を目視にて観察し、上記(イ)の基準に従って評価を行
なった。 (ハ)含水率(処理前・処理後)の測定 試験片(切削時の厚さ:1.0mm)について、次式に
従って、含水率を測定した。 含水率(%)=〔(W−W0 )/W〕×100 但し、Wは、平衡含水状態での試験片の重量(g)、W
0 は、乾燥状態での試験片の重量(g)を表す。また、
含水率の変化率は、処理前・後の含水率から、前記した
式に従って、算出した。 (ニ)脂質汚染性の評価 オレイン酸、マレイン酸を主成分とする人工眼脂2ml
を含んだ生理食塩水(0.9%NaCl水溶液)50m
l中に、レンズを浸し、37℃の恒温槽の中で5時間振
とうさせた後、真空乾燥機にて、室温で約20時間乾燥
せしめた。その後、目視にて観察した。
【0048】実施例 2 実施例1と同様な含水性コンタクトレンズを用いて、炭
酸ガス雰囲気中で、実施例1と同様な処理条件下にて、
プラズマ処理を施した。そして、その得られたプラズマ
処理の施された含水性コンタクトレンズについて、その
水濡れ性を評価し、またプラズマ処理前後の含水率及び
その変化率を求めて、それらの結果を、下記表1に示し
た。
【0049】実施例 3 プラズマ処理時間を1分間とすること以外は、実施例1
と同様にして、含水性コンタクトレンズのプラズマ処理
を実施し、そして水濡れ性及び含水率の評価を行ない、
その結果を、下記表1に示した。
【0050】
【表1】
【0051】比較例 1 実施例1と同様な組成を有する共重合体から得られた含
水性コンタクトレンズを用い、これにプラズマ処理を施
すことなく、実施例1と同様にして、物性を測定したと
ころ、洗浄前の水濡れ性及び洗浄後の水濡れ性の評価
は、何れも、×であり、プラズマ処理を行なわない場合
においては、水濡れ性に劣ることを確認した。また、か
かる含水性コンタクトレンズについて、その脂質汚染性
を評価したところ、レンズ表面に明らかな汚れが認めら
れ、レンズとしての光学的特性を失うことが明らかとな
った。
【0052】比較例 2 ラウリルメタクリレート45重量部と、n−ビニルピロ
リドン45重量部と、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート10重量部とからなる共重合体より得られる含水性
コンタクトレンズを用い、実施例1と同様なプラズマ処
理を施した。そして、そのプラズマ処理された含水性コ
ンタクトレンズについて、洗浄前後の水濡れ性を評価し
たところ、洗浄前の水濡れ性は○であったが、洗浄後の
水濡れ性は△となった。
【0053】比較例 3 プラズマ処理雰囲気を、酸素ガス雰囲気から、ヘリウム
ガス雰囲気に変えること以外は、実施例1と同様にし
て、実施例1と同様な含水性コンタクトレンズに対し、
プラズマ処理を実施した。そして、その得られたプラズ
マ処理含水性コンタクトレンズについて、洗浄前後の水
濡れ性を評価したところ、洗浄前の水濡れ性は△であ
り、また洗浄後の水濡れ性は×であった。
【0054】以上の結果より明らかなように、含水性コ
ンタクトレンズであっても、比較例1の如くプラズマ処
理を行なわないものは、明らかに水濡れ性が悪く、また
実施例1と比較例2の対比から明らかなように、特に本
発明で規定されている成分からなる共重合体より得られ
る含水性コンタクトレンズに対して、本発明に従うプラ
ズマ処理を実施することによって、水濡れ性が著しく向
上せしめられ得ることとなるのである。更に、比較例3
の結果より、本発明で規定されているプラズマ処理条件
(雰囲気)以外では、有効な水濡れ性及びその耐久性が
得られないことが認められる。更にまた、実施例1と比
較例1の脂質汚染性を比較すると、明らかにプラズマ処
理を行なうことで、耐脂質汚染性が向上することが分か
る。
【0055】このように、比較例と比べて、本発明に従
う実施例においてプラズマ処理された含水性コンタクト
レンズは、水濡れ性が良く、またその耐久性を有し、更
に耐脂質汚染性を有していることが認められるのであ
る。そして、含水率の変化率が2%以下であることか
ら、含水性コンタクトレンズの特性に影響を及ぼすこと
なく、水濡れ性(親水性)の向上が可能となることが理
解されるのである。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従う含水性コンタクトレンズの表面処理方法によれ
ば、コンタクトレンズの特性に悪影響をもたらすことな
く、効果的な親水性(水濡れ性)の向上が可能となるの
であり、また水濡れ性が向上する上に、その耐久性が良
いという特徴を発揮し、更に耐脂質汚染性に優れている
という特徴も発揮され得るのである。
【0057】従って、そのような本発明に従う表面処理
が施されてなる含水性コンタクトレンズは、コンタクト
レンズ自体が本来有する含水率、酸素透過性、硬度等の
コンタクトレンズの特性が維持されつつ、優れた水濡れ
性(親水性)及び耐脂質汚染性が付与されたものとなる
のである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)にて表されるポリシロ
    キサンマクロモノマーと、(メタ)アクリルアミド系モ
    ノマーと、シリコン含有アルキル(メタ)アクリレート
    及びシリコン含有スチレン誘導体からなる群より選ばれ
    たシリコン含有モノマーとを少なくとも含んで構成され
    る共重合体からなる含水性コンタクトレンズを、酸素ガ
    ス及び/又は炭酸ガス雰囲気中においてプラズマ処理す
    ることを特徴とする含水性コンタクトレンズの表面処理
    方法。 A1 −U1 −S1 −U2 −A2 ・・・(I) {但し、式中、A1 は、一般式(II):Y21−R31
    (但し、Y21は、アクリロイルオキシ基、メタクリロイ
    ルオキシ基、ビニル基又はアリル基を示し、R31は、炭
    素数2〜6の直鎖又は分岐鎖を有するアルキレン基を示
    す)で表される基を示し;A2 は、一般式 (III):−R
    34−Y22(但し、Y22は、アクリロイルオキシ基、メタ
    クリロイルオキシ基、ビニル基又はアリル基を示し、R
    34は、炭素数2〜6の直鎖又は分岐鎖を有するアルキレ
    ン基を示す)で表される基を示し;U1 は、一般式(I
    V):−X21−E21−X25−R32−〔但し、X21は、共
    有結合、酸素原子又は炭素数1〜6のアルキレングリコ
    ール基を示し、E21は、−CONH−基(但し、この場
    合、X21は共有結合であり、E21はX25とウレタン結合
    を形成している)、又は飽和若しくは不飽和脂肪族系、
    脂環式系及び芳香族系の群から選ばれたジイソシアネー
    ト由来の2価の基(但し、この場合、X21は酸素原子又
    は炭素数1〜6のアルキレングリコール基であり、E21
    はX21及びX25の間でウレタン結合を形成している)を
    示し;X25は、酸素原子又は炭素数1〜6のアルキレン
    グリコール基を示し;R32は、炭素数1〜6の直鎖又は
    分岐鎖を有するアルキレン基を示す〕で表される基を示
    し;S1 は、一般式(V): 【化1】 〔但し、R23、R24、R25、R26、R27及びR28は、そ
    れぞれ独立して、炭素数1〜6のアルキル基、フッ素置
    換されたアルキル基又はフェニル基を示し、Kは1〜5
    0の整数であり、Lは0〜(50−K)を満たす整数で
    ある〕を示し;U2 は、一般式(VI):−R33−X26
    22−X22−〔但し、R33は、炭素数1〜6の直鎖若し
    くは分岐鎖を有するアルキレン基を示し、X22は、共有
    結合、酸素原子又は炭素数1〜6のアルキレングリコー
    ル基を示し、X26は、酸素原子又は炭素数1〜6のアル
    キレングリコール基を示し、E22は、−CONH−基
    (但し、この場合、X22は共有結合であり、E22はX26
    とウレタン結合を形成している)、又は飽和若しくは不
    飽和脂肪族系、脂環式系及び芳香族系の群から選ばれた
    ジイソシアネート由来の2価の基(但し、この場合、X
    22は酸素原子又は炭素数1〜6のアルキレングリコール
    基であり、E22はX22及びX26の間でウレタン結合を形
    成している)を示す〕で表される基を示す}
  2. 【請求項2】 前記プラズマ処理が、0.7〜0.9To
    rrの減圧下において実施される請求項1に記載の含水性
    コンタクトレンズの表面処理方法。
  3. 【請求項3】 前記プラズマ処理が、プラズマ出力:4
    5〜55W及び処理時間:0.5〜5分にて実施される
    請求項1又は請求項2に記載の含水性コンタクトレンズ
    の表面処理方法。
  4. 【請求項4】 前記(メタ)アクリルアミド系モノマー
    がN、N−ジメチルアクリルアミドであり、且つ前記シ
    リコン含有モノマーがトリス(トリメチルシロキシ)シ
    リルプロピル(メタ)アクリレートである請求項1乃至
    請求項3の何れかに記載の含水性コンタクトレンズの表
    面処理方法。
  5. 【請求項5】 下記一般式(I)にて表されるポリシロ
    キサンマクロモノマーと、(メタ)アクリルアミド系モ
    ノマーと、シリコン含有アルキル(メタ)アクリレート
    及びシリコン含有スチレン誘導体からなる群より選ばれ
    たシリコン含有モノマーとを少なくとも含んで構成され
    る共重合体からなる含水性コンタクトレンズを、酸素ガ
    ス及び/又は炭酸ガス雰囲気中においてプラズマ処理し
    て得られたものであることを特徴とする含水性コンタク
    トレンズ。 A1 −U1 −S1 −U2 −A2 ・・・(I) {但し、式中、A1 は、一般式(II):Y21−R31
    (但し、Y21は、アクリロイルオキシ基、メタクリロイ
    ルオキシ基、ビニル基又はアリル基を示し、R31は、炭
    素数2〜6の直鎖又は分岐鎖を有するアルキレン基を示
    す)で表される基を示し;A2 は、一般式 (III):−R
    34−Y22(但し、Y22は、アクリロイルオキシ基、メタ
    クリロイルオキシ基、ビニル基又はアリル基を示し、R
    34は、炭素数2〜6の直鎖又は分岐鎖を有するアルキレ
    ン基を示す)で表される基を示し;U1 は、一般式(I
    V):−X21−E21−X25−R32−〔但し、X21は、共
    有結合、酸素原子又は炭素数1〜6のアルキレングリコ
    ール基を示し、E21は、−CONH−基(但し、この場
    合、X21は共有結合であり、E21はX25とウレタン結合
    を形成している)、又は飽和若しくは不飽和脂肪族系、
    脂環式系及び芳香族系の群から選ばれたジイソシアネー
    ト由来の2価の基(但し、この場合、X21は酸素原子又
    は炭素数1〜6のアルキレングリコール基であり、E21
    は、X21及びX25の間でウレタン結合を形成している)
    を示し;X25は、酸素原子又は炭素数1〜6のアルキレ
    ングリコール基を示し;R32は、炭素数1〜6の直鎖又
    は分岐鎖を有するアルキレン基を示す〕で表される基を
    示し;S1 は、一般式(V): 【化2】 〔但し、R23、R24、R25、R26、R27及びR28は、そ
    れぞれ独立して、炭素数1〜6のアルキル基、フッ素置
    換されたアルキル基又はフェニル基を示し、Kは1〜5
    0の整数であり、Lは0〜(50−K)を満たす整数で
    ある〕を示し;U2 は、一般式(VI):−R33−X26
    22−X22−〔但し、R33は、炭素数1〜6の直鎖若し
    くは分岐鎖を有するアルキレン基を示し、X22は、共有
    結合、酸素原子又は炭素数1〜6のアルキレングリコー
    ル基を示し、X26は、酸素原子又は炭素数1〜6のアル
    キレングリコール基を示し、E22は−CONH−基(但
    し、この場合、X22は共有結合であり、E22はX26とウ
    レタン結合を形成している)、又は飽和若しくは不飽和
    脂肪族系、脂環式系及び芳香族系の群から選ばれたジイ
    ソシアネート由来の2価の基(但し、この場合、X22
    酸素原子又は炭素数1〜6のアルキレングリコール基で
    あり、E22はX22及びX26の間でウレタン結合を形成し
    ている)を示す〕で表される基を示す}
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