JPH09297285A - 眼用レンズおよびその製法 - Google Patents

眼用レンズおよびその製法

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JPH09297285A
JPH09297285A JP9033703A JP3370397A JPH09297285A JP H09297285 A JPH09297285 A JP H09297285A JP 9033703 A JP9033703 A JP 9033703A JP 3370397 A JP3370397 A JP 3370397A JP H09297285 A JPH09297285 A JP H09297285A
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JP
Japan
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meth
hydroxyl group
ophthalmic lens
acrylate
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Withdrawn
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JP9033703A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yokoyama
康弘 横山
Yuriko Watanabe
百合子 渡辺
Sadayasu Tanigawa
定康 谷川
Seiji Ichinohe
省二 一戸
Toshio Yamazaki
敏夫 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Menicon Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Menicon Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd, Menicon Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性にすぐれることはもちろんのこと、酸
素透過性および水濡れ性に同時にすぐれた眼用レンズな
らびにその製法を提供すること。 【解決手段】 眼用レンズ形状に成形された水酸基含有
重合体と、一般式(I): O=C=N−R1−Sinn-1(CH32n+1 (I) (式中、R1は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
アルキレン基、nは1〜15の整数を示す)で表わされ
るケイ素含有化合物とを反応させてなる眼用レンズおよ
びその製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼用レンズおよび
その製法に関する。さらに詳しくは、透明性、酸素透過
性および水濡れ性にすぐれるうえ、滑り性、低摩耗性、
抗血栓性、形状安定性、耐久性などにもすぐれ、コンタ
クトレンズ、眼内レンズなどとして有用な眼用レンズ、
ならびにかかる眼用レンズの製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軟質レンズをうる方法としては、
たとえば硬質重合体からなるレンズ材料をエステル化処
理および/またはエステル交換処理によって軟質化させ
る方法が知られている(特公昭53−31189号公報
および特公昭59−33887号公報)。前記方法は、
具体的には、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、アク
リル酸エステルなどを重合成分として塊状重合させてえ
られた硬質重合体からなるレンズ材料をレンズ形状に切
削、研磨し、これをたとえば炭素数が3〜10のアルコ
ール中に浸漬させてエステル化処理および/またはエス
テル交換処理に供することにより、該硬質重合体のガラ
ス転移温度を低下させて軟質レンズをうる方法である。
【0003】しかしながら、前記方法によると、確かに
軟質レンズをうることができるものの、かかる軟質レン
ズは、酸素透過性が良好ではないため、眼用レンズとし
て適したものではない。
【0004】また、前記方法によると、えられる軟質レ
ンズの水濡れ性がよくないため、装用感のよい軟質眼用
レンズをうることが困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、透明性にすぐれること
はもちろんのこと、酸素透過性および水濡れ性に同時に
すぐれた眼用レンズならびにその製法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、眼用レンズ
形状に成形された水酸基含有重合体と、一般式(I): O=C=N−R1−Sinn-1(CH32n+1 (I) (式中、R1は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
アルキレン基、nは1〜15の整数を示す)で表わされ
るケイ素含有化合物とを反応させてなる眼用レンズ、お
よび眼用レンズ形状に成形された水酸基含有重合体
と、一般式(I): O=C=N−R1−Sinn-1(CH32n+1 (I) (式中、R1は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
アルキレン基、nは1〜15の整数を示す)で表わされ
るケイ素含有化合物とを反応させることを特徴とする眼
用レンズの製法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の眼用レンズは、前記した
ように、眼用レンズ形状に成形された水酸基含有重合体
と、一般式(I): O=C=N−R1−Sinn-1(CH32n+1 (I) (式中、R1は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
アルキレン基、nは1〜15の整数を示す)で表わされ
るケイ素含有化合物とを反応させてえられるものであ
る。
【0008】本発明の眼用レンズは、透明性にすぐれる
ことはもちろんのこと、すぐれた水濡れ性および酸素透
過性を有するものであるが、かかる眼用レンズのすぐれ
た物性は、以下のようにして発現されるものと思料され
る。
【0009】たとえば、眼用レンズ形状に成形された水
酸基含有重合体を一般式:A−OHで表わすと、かかる
水酸基含有重合体中の水酸基と前記一般式(I)で表わ
されるケイ素含有化合物中のイソシアナート基とが式:
【0010】
【化1】
【0011】で表わされるように反応し、その生成物中
にウレタン結合が形成されることから、えられる眼用レ
ンズにすぐれた水濡れ性(親水性)が付与され、またケ
イ素含有化合物そのものが有するすぐれた酸素透過性に
より、えられる眼用レンズは、同時にすぐれた酸素透過
性を有するものとなるものと考えられる。
【0012】本発明に用いられる眼用レンズ形状に成形
された水酸基含有重合体は、眼用レンズ用材料として好
ましいすぐれた透明性などの光学的特性を有し、後述す
るケイ素含有化合物中のイソシアナート基と反応しうる
水酸基を有するものであれば、その構成成分などにはと
くに限定がない。
【0013】前記眼用レンズ形状に成形された水酸基含
有重合体としては、たとえば水酸基含有モノマーを含有
した重合成分を重合させてなる重合体を、所望の眼用レ
ンズ形状に成形させたものなどを好適に用いることがで
きる。
【0014】前記水酸基含有モノマーとしては、たとえ
ばp−ヒドロキシスチレンなどの水酸基含有スチレン系
モノマー、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2,3−ジ
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、
ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレートなどの水酸基
含有(メタ)アクリレート、1−O−(メタ)アクリル
−2,3;5,6−ジ−O−イソプロピリデン−D−マ
ンノフラクトース,3−O−(メタ)アクリル−1,
2;5,6−ジ−O−イソプロピリデン−D−グルコフ
ラクトース、6−O−(メタ)アクリル−1,2;3,
4−ジ−O−イソプロピリデン−D−ガラクトースなど
の糖残基と共重合可能な不飽和二重結合とを有するモノ
マーなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を
混合して用いることができる。
【0015】水酸基含有モノマーの量は、水酸基含有重
合体中の水酸基と後述するケイ素含有化合物中のイソシ
アナート基とが充分に反応して眼用レンズの酸素透過性
および水濡れ性が充分に向上するようにするためには、
重合成分全量の5重量%以上、好ましくは8重量%以
上、さらに好ましくは10重量%以上であることが望ま
しい。
【0016】本発明において、水酸基含有重合体は、水
酸基含有モノマーのみからなる重合成分、すなわち水酸
基含有モノマーの量が100重量%である重合成分を重
合させてえられた重合体であってもよいが、該水酸基含
有モノマーと共重合可能な不飽和二重結合を有するモノ
マー(以下、重合性モノマーという)も含有した重合成
分を重合させてえられた重合体であってもよい。前記重
合性モノマーの種類は、本発明の目的を阻害しないかぎ
り、とくに限定がない。
【0017】前記重合性モノマーは、目的とする眼用レ
ンズの性質に応じて適宜選択し、重合成分全量が100
重量%となるように適宜その量を調整して用いることが
できる。たとえば比較的含水性が低い眼用レンズをえよ
うとするばあいには、疎水性のモノマーやマクロモノマ
ーを主として選択し、高含水性の眼用レンズをえようと
するばあいには、親水性のモノマーやマクロモノマーを
主として選択すればよい。また、機械的強度にすぐれた
眼用レンズをえようとするばあいには、補強性のモノマ
ーやマクロモノマーなどを選択し、耐水性や耐溶媒性に
すぐれた眼用レンズをえようとするばあいには、架橋構
造を形成させるための架橋性モノマーを選択すればよ
い。
【0018】具体的には、たとえば、えられる眼用レン
ズにさらに酸素透過性を付与すると同時に、眼用レンズ
の機械的強度を向上させようとするばあいには、たとえ
ば重合性基が1個または2個のウレタン結合を介してシ
ロキサン主鎖に結合しているポリシロキサンマクロモノ
マー、重合性基が直接シロキサン主鎖に結合しているポ
リシロキサンマクロモノマー、重合性基がアルキレン基
を介してシロキサン主鎖に結合しているポリシロキサン
マクロモノマーなどのポリシロキサンマクロモノマーが
用いられる。
【0019】前記ポリシロキサンマクロモノマーとして
は、たとえば式:
【0020】
【化2】
【0021】で表わされるウレタン結合含有ポリシロキ
サンマクロモノマー(以下、マクロモノマーaという)
などの一般式(II): A1−(U2m2−S3−(T4m4−(U5m5−A6 (II) (式中、A1は一般式: Y11−R12− (式中、Y11はアクリロイルオキシ基、メタクリロイル
オキシ基、ビニル基またはアリル基、R12は炭素数1〜
6の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を示す)で表
わされる基、A6は一般式: −R62−Y61 (式中、R62は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状
のアルキレン基、Y61はアクリロイルオキシ基、メタク
リロイルオキシ基、ビニル基またはアリル基を示す)で
表わされる基、U2は一般式: −X21−E22−X23−R24− (式中、X21は共有結合、酸素原子または炭素数1〜6
のアルキレングリコール基、E22は−NHCO−基また
は飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系から選ばれた
ジイソシアナート由来の末端が−CONH−基と−NH
CO−基とである2価の基、X23は酸素原子、炭素数1
〜6のアルキレングリコール基または一般式:
【0022】
【化3】
【0023】(式中、R235は炭素数1〜6の3価の炭
化水素基、R232は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖
状のアルキレン基、E234は−CONH−基または飽和
脂肪族系、脂環式系および芳香族系から選ばれたジイソ
シアナート由来の末端が−CONH−基と−NHCO−
基とである2価の基、X233は共有結合、酸素原子また
は炭素数1〜6のアルキレングリコール基、Y231はア
クリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル
基またはアリル基を示す(ただし、X233は、隣接する
234が−CONH−基であるばあい、共有結合であ
り、隣接するE234がジイソシアナート由来の2価の基
であるばあい、酸素原子または炭素数1〜6のアルキレ
ングリコール基であり、E234は、隣接する酸素原子お
よびX233のあいだでウレタン結合を形成している))
で表わされる基、R24は炭素数1〜6の直鎖状または分
岐鎖状のアルキレン基を示す(ただし、X21は、隣接す
るE22が−NHCO−基であるばあい、共有結合であ
り、隣接するE22がジイソシアナート由来の2価の基で
あるばあい、酸素原子または炭素数1〜6のアルキレン
グリコール基であり、E22は、隣接するX21およびX23
のあいだでウレタン結合を形成している))で表わされ
る基、U5は一般式: −R54−X53−E52−X51− (式中、R54は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
アルキレン基、X53は酸素原子、炭素数1〜6のアルキ
レングリコール基または一般式:
【0024】
【化4】
【0025】(式中、R535は炭素数1〜6の3価の炭
化水素基、R532は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖
状のアルキレン基、E534は−CONH−基または飽和
脂肪族系、脂環式系および芳香族系から選ばれたジイソ
シアナート由来の末端が−CONH−基と−NHCO−
基とである2価の基、X533は共有結合、酸素原子また
は炭素数1〜6のアルキレングリコール基、Y531はア
クリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル
基またはアリル基を示す(ただし、X533は、隣接する
534が−CONH−基であるばあい、共有結合であ
り、隣接するE534がジイソシアナート由来の2価の基
であるばあい、酸素原子または炭素数1〜6のアルキレ
ングリコール基であり、E534は、隣接する酸素原子お
よびX533のあいだでウレタン結合を形成している))
で表わされる基、E52は−CONH−基または飽和脂肪
族系、脂環式系および芳香族系から選ばれたジイソシア
ナート由来の末端が−CONH−基と−NHCO−基と
である2価の基、X51は共有結合、酸素原子または炭素
数1〜6のアルキレングリコール基を示す(ただし、X
51は、隣接するE52が−CONH−基であるばあい、共
有結合であり、隣接するE52がジイソシアナート由来の
2価の基であるばあい、酸素原子または炭素数1〜6の
アルキレングリコール基であり、E52は、隣接するX51
およびX53のあいだでウレタン結合を形成している))
で表わされる基、S3は一般式:
【0026】
【化5】
【0027】(式中、R31、R32、R33、R35およびR
36はそれぞれ独立して水素原子の一部もしくは全部がフ
ッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖状
または分岐鎖状のアルキル基またはフェニル基、R34
水素原子の一部もしくは全部がフッ素原子で置換されて
いてもよい炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアル
キル基、フェニル基または一般式:
【0028】
【化6】
【0029】(式中、R346およびR342はそれぞれ独立
して炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン
基、X345およびX343は共有結合、酸素原子または炭素
数1〜6のアルキレングリコール基、E344は−CON
H−基または飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系か
ら選ばれたジイソシアナート由来の末端が−CONH−
基と−NHCO−基とである2価の基、Y341はアクリ
ロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル基ま
たはアリル基を示す(ただし、X345およびX343は、隣
接するE344が−CONH−基であるばあい、それぞれ
共有結合であり、隣接するE344がジイソシアナート由
来の2価の基であるばあい、それぞれ酸素原子または炭
素数1〜6のアルキレングリコール基であり、E
344は、隣接するX345およびX343のあいだでウレタン
結合を形成している))で表わされる基を示し(ただ
し、R31、R32、R33、R34、R35およびR36すべてが
同時に、水素原子の一部もしくは全部がフッ素原子で置
換された炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキ
ル基であるばあい、またはフェニル基であるばあいを除
く)、m31は1〜100の整数、m32は0〜(10
0−(m31))の整数を示す(ただし、(m31)+
(m32)は1〜100の整数を示す))で表わされる
基、T4は一般式: −U41−S42− (式中、U41は一般式: −R411−X412−E413−X414−R415− (式中、R411およびR415はそれぞれ独立して炭素数1
〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基、X412
よびX414はそれぞれ独立して酸素原子、または炭素数
1〜6のアルキレングリコール基、E413は飽和脂肪族
系、脂環式系および芳香族系から選ばれたジイソシアナ
ート由来の末端が−CONH−基と−NHCO−基とで
ある2価の基を示す(ただし、E413は、隣接するX412
およびX414のあいだでウレタン結合を形成してい
る))で表わされる基、S42は一般式:
【0030】
【化7】
【0031】(式中、R421、R422、R423、R425およ
びR426はそれぞれ独立して水素原子の一部もしくは全
部がフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜6の
直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはフェニル基、
424は水素原子の一部もしくは全部がフッ素原子で置
換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖
状のアルキル基、フェニル基または一般式:
【0032】
【化8】
【0033】(式中、R4246およびR4242はそれぞれ独
立して炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキレ
ン基、X4245およびX4243は共有結合、酸素原子または
炭素数1〜6のアルキレングリコール基、E4244は−C
ONH−基または飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族
系から選ばれたジイソシアナート由来の末端が−CON
H−基と−NHCO−基とである2価の基、Y4241はア
クリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル
基またはアリル基を示す(ただし、X4245およびX4243
は、隣接するE4244が−CONH−基であるばあい、そ
れぞれ共有結合であり、隣接するE4244がジイソシアナ
ート由来の2価の基であるばあい、それぞれ酸素原子ま
たは炭素数1〜6のアルキレングリコール基であり、E
4244は、隣接するX4245およびX4243のあいだでウレタ
ン結合を形成している))で表わされる基を示し(ただ
し、R421、R422、R423、R424、R425およびR426
べてが同時に、水素原子の一部もしくは全部がフッ素原
子で置換された炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
アルキル基であるばあい、またはフェニル基であるばあ
いを除く)、m421は1〜100の整数、m422は
0〜(100−(m421))の整数を示す(ただし、
(m421)+(m422)は1〜100の整数を示
す))で表わされる基または一般式:
【0034】
【化9】
【0035】(式中、T43は一般式:
【0036】
【化10】
【0037】(式中、R431、R435およびR437はそれ
ぞれ独立して炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のア
ルキレン基、X432、X434およびX436はそれぞれ独立
して酸素原子、または炭素数1〜6のアルキレングリコ
ール基、T433は式:
【0038】
【化11】
【0039】で表わされる基(ただし、隣接する
423、X434およびX436のあいだでウレタン結合を形
成している)、S44は一般式:
【0040】
【化12】
【0041】(式中、R441、R442、R443、R445およ
びR446はそれぞれ独立して水素原子の一部もしくは全
部がフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜6の
直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはフェニル基、
444は水素原子の一部もしくは全部がフッ素原子で置
換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖
状のアルキル基、フェニル基または一般式:
【0042】
【化13】
【0043】(式中、R4446およびR4442はそれぞれ独
立して炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキレ
ン基、X4445およびX4443は共有結合、酸素原子または
炭素数1〜6のアルキレングリコール基、E4444は−C
ONH−基または飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族
系から選ばれたジイソシアナート由来の末端が−CON
H−基と−NHCO−基とである2価の基、Y4441はア
クリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル
基またはアリル基を示す(ただし、X4445およびX4443
は、隣接するE4444が−CONH−基であるばあい、そ
れぞれ共有結合であり、隣接するE4444がジイソシアナ
ート由来の2価の基であるばあい、それぞれ酸素原子ま
たは炭素数1〜6のアルキレングリコール基であり、E
4444は、隣接するX4445およびX4443のあいだでウレタ
ン結合を形成している))で表わされる基を示し(ただ
し、R441、R442、R443、R444、R445およびR446
べてが同時に、水素原子の一部もしくは全部がフッ素原
子で置換された炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
アルキル基であるばあい、またはフェニル基であるばあ
いを除く)、m441は1〜100の整数、m442は
0〜(100−(m441))の整数を示す(ただし、
(m441)+(m442)は1〜100の整数を示
す))で表わされる基、S45は一般式:
【0044】
【化14】
【0045】(式中、R451、R452、R453、R455およ
びR456はそれぞれ独立して水素原子の一部もしくは全
部がフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜6の
直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはフェニル基、
454は水素原子の一部もしくは全部がフッ素原子で置
換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖
状のアルキル基、フェニル基または一般式:
【0046】
【化15】
【0047】(式中、R4546およびR4542はそれぞれ独
立して炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキレ
ン基、X4545およびX4543は共有結合、酸素原子または
炭素数1〜6のアルキレングリコール基、E4544は−C
ONH−基または飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族
系から選ばれたジイソシアナート由来の末端が−CON
H−基と−NHCO−基とである2価の基、Y4541はア
クリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル
基またはアリル基を示す(ただし、X4545およびX4543
は、隣接するE4544が−CONH−基であるばあい、そ
れぞれ共有結合であり、隣接するE4544がジイソシアナ
ート由来の2価の基であるばあい、それぞれ酸素原子ま
たは炭素数1〜6のアルキレングリコール基であり、E
4544は、隣接するX4545およびX4543のあいだでウレタ
ン結合を形成している))で表わされる基を示し(ただ
し、R451、R452、R453、R454、R455およびR456
べてが同時に、水素原子の一部もしくは全部がフッ素原
子で置換された炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
アルキル基であるばあい、またはフェニル基であるばあ
いを除く)、m451は1〜100の整数、m452は
0〜(100−(m451))の整数を示す(ただし、
(m451)+(m452)は1〜100の整数を示
す))で表わされる基、U46は一般式: −R461−X462−E463−X464− (式中、R461は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状
のアルキレン基、X462は酸素原子、炭素数1〜6のア
ルキレングリコール基または一般式:
【0048】
【化16】
【0049】(式中、R4625は炭素数1〜6の3価の炭
化水素基、R4622は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖
状のアルキレン基、E4624は−CONH−基または飽和
脂肪族系、脂環式系および芳香族系から選ばれたジイソ
シアナート由来の末端が−CONH−基と−NHCO−
基とである2価の基、X4623は共有結合、酸素原子また
は炭素数1〜6のアルキレングリコール基、Y4621はア
クリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル
基またはアリル基を示す(ただし、X4623は、隣接する
4624が−CONH−基であるばあい、共有結合であ
り、隣接するE4624がジイソシアナート由来の2価の基
であるばあい、酸素原子または炭素数1〜6のアルキレ
ングリコール基であり、E4624は、隣接する酸素原子お
よびX4623のあいだでウレタン結合を形成している))
で表わされる基、E463は−CONH−基または飽和脂
肪族系、脂環式系および芳香族系から選ばれたジイソシ
アナート由来の末端が−CONH−基と−NHCO−基
とである2価の基、X464は共有結合、酸素原子または
炭素数1〜6のアルキレングリコール基を示す(ただ
し、X464は、隣接するE463が−CONH−基であるば
あい、共有結合であり、隣接するE463がジイソシアナ
ート由来の2価の基であるばあい、酸素原子または炭素
数1〜6のアルキレングリコール基であり、E463は、
隣接するX462およびX464のあいだでウレタン結合を形
成している))で表わされる基、A47は一般式: −R472−Y471 (式中、R472は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状
のアルキレン基、Y471はアクリロイルオキシ基、メタ
クリロイルオキシ基、ビニル基またはアリル基を示す)
で表わされる基、m46は0または1を示す)で表わさ
れる基、m2は0または1、m4は0、1、2または
3、m5は0または1を示す(ただし、m2、m5およ
びm46はすべて同一である))で表わされるマクロモ
ノマーなどがあげられる。
【0050】前記ポリシロキサンマクロモノマーは、単
独でまたは2種以上を混合して用いることができ、その
量は、目的とする眼用レンズの性質に応じて適宜調整す
ればよい。たとえば低含水性でさらに高酸素透過性の眼
用レンズをえようとするばあいには、酸素透過性の向上
効果や機械的強度の補強効果を充分に発現させるために
は、ポリシロキサンマクロモノマーの量は、重合成分全
量の2重量%以上、好ましくは5重量%以上、さらに好
ましくは10重量%以上となるように調整することが望
ましく、また他の重合成分との相溶性が低下するおそれ
をなくすためには、重合成分全量の30重量%以下、好
ましくは20重量%以下、さらに好ましくは15重量%
以下となるように調整することが望ましい。
【0051】たとえば、えられる眼用レンズの酸素透過
性をさらに向上させようとするばあいには、たとえばシ
リコン含有アルキル(メタ)アクリレート、シリコン含
有スチレン誘導体、アルキルビニルシランなどのシリコ
ン含有モノマーが用いられる。
【0052】前記シリコン含有アルキル(メタ)アクリ
レートとしては、たとえばペンタメチルジシロキサニル
メチル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシジメ
チルシリルプロピル(メタ)アクリレート、メチルビス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリ
レート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル
(メタ)アクリレート、モノ[メチルビス(トリメチル
シロキシ)シロキシ]ビス(トリメチルシロキシ)シリ
ルプロピル(メタ)アクリレート、トリス[メチルビス
(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリルプロピル(メ
タ)アクリレート、メチル[ビス(トリメチルシロキ
シ)]シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレー
ト、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリ
セリル(メタ)アクリレート、モノ[メチルビス(トリ
メチルシロキシ)シロキシ]ビス(トリメチルシロキ
シ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、
トリメチルシリルエチルテトラメチルジシロキサニルプ
ロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシ
リルメチル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルプ
ロピル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルプロピ
ルグリセリル(メタ)アクリレート、ペンタメチルジシ
ロキサニルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、
メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルエチルテトラ
メチルジシロキサニルメチル(メタ)アクリレート、テ
トラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロキサニル
プロピル(メタ)アクリレート、テトラメチルトリイソ
プロピルシクロテトラシロキシビス(トリメチルシロキ
シ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリメチル
シロキシジメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート
などのオルガノポリシロキサン含有アルキル(メタ)ア
クリレートなどがあげられる。
【0053】前記シリコン含有スチレン誘導体として
は、たとえば一般式(III):
【0054】
【化17】
【0055】(式中、sは1〜15の整数、tは0また
は1、rは1〜15の整数を示す)で表わされるシリコ
ン含有スチレン誘導体などがあげられる。なお、かかる
一般式(III)で表わされるシリコン含有スチレン誘
導体においては、sまたはrが16以上の整数であるば
あいには、その合成や精製が困難となり、さらにはえら
れる眼用レンズ材料の硬度が低下する傾向がある。ま
た、tが2以上の整数であるばあいには、該シリコン含
有スチレン誘導体の合成が困難となる傾向がある。
【0056】前記一般式(III)で表わされるシリコ
ン含有スチレン誘導体の代表例としては、たとえばトリ
ス(トリメチルシロキシ)シリルスチレン、ビス(トリ
メチルシロキシ)メチルシリルスチレン、ジメチルシリ
ルスチレン、トリメチルシリルスチレン、トリス(トリ
メチルシロキシ)シロキサニルジメチルシリルスチレ
ン、[ビス(トリメチルシロキシ)メチルシロキサニ
ル]ジメチルシリルスチレン、ペンタメチルジシロキサ
ニルスチレン、ヘプタメチルトリシロキサニルスチレ
ン、ノナメチルテトラシロキサニルスチレン、ペンタデ
カメチルヘプタシロキサニルスチレン、ヘンエイコサメ
チルデカシロキサニルスチレン、ヘプタコサメチルトリ
デカシロキサニルスチレン、ヘントリアコンタメチルペ
ンタデカシロキサニルスチレン、トリメチルシロキシペ
ンタメチルジシロキシメチルシリルスチレン、トリス
(ペンタメチルジシロキシ)シリルスチレン、(トリス
トリメチルシロキシ)シロキサニルビス(トリメチルシ
ロキシ)シリルスチレン、ビス(ヘプタメチルトリシロ
キシ)メチルシリルスチレン、トリス(メチルビストリ
メチルシロキシシロキシ)シリルスチレン、トリメチル
シロキシビス(トリストリメチルシロキシシロキシ)シ
リルスチレン、ヘプタキス(トリメチルシロキシ)トリ
シロキサニルスチレン、トリス(トリストリメチルシロ
キシシロキシ)シリルスチレン、(トリストリメチルシ
ロキシヘキサメチル)テトラシロキシ(トリストリメチ
ルシロキシ)シロキシトリメチルシロキシシリルスチレ
ン、ノナキス(トリメチルシロキシ)テトラシロキサニ
ルスチレン、ビス(トリデカメチルヘキサシロキシ)メ
チルシリルスチレン、ヘプタメチルシクロテトラシロキ
サニルスチレン、ヘプタメチルシクロテトラシロキシビ
ス(トリメチルシロキシ)シリルスチレン、トリプロピ
ルテトラメチルシクロテトラシロキサニルスチレンなど
があげられる。
【0057】前記アルキルビニルシランとしては、たと
えばトリメチルビニルシランなどがあげられる。
【0058】前記シリコン含有モノマーのなかでは、他
の重合成分との相溶性にすぐれ、えられる眼用レンズの
酸素透過性を向上させる効果が大きいという点から、ト
リス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)ア
クリレートおよびトリス(トリメチルシロキシ)シリル
スチレンがとくに好ましい。
【0059】前記シリコン含有モノマーは、単独でまた
は2種以上を混合して用いることができ、その量は、目
的とする眼用レンズの性質に応じて適宜調整すればよ
い。たとえば低含水性でさらに高酸素透過性の眼用レン
ズをえようとするばあいには、酸素透過性の向上効果を
充分に発現させるためには、シリコン含有モノマーの量
は、重合成分全量の5重量%以上、好ましくは10重量
%以上、さらに好ましくは20重量%以上となるように
調整することが望ましく、また他の重合成分との相溶性
が低下するおそれをなくすためには、重合成分全量の7
0重量%以下、好ましくは60重量%以下、さらに好ま
しくは50重量%以下となるように調整することが望ま
しい。
【0060】また、えられる眼用レンズの水濡れ性(親
水性)をさらに向上させ、眼用レンズに含水性を付与し
ようとするばあいには、たとえばアミド基、カルボキシ
ル基、アミノ基、ピロリドン骨格、モルホリノ骨格など
を有する、前記水酸基含有モノマー以外の親水性モノマ
ーなどが用いられる。
【0061】前記親水性モノマーとしては、たとえば2
−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、2−ブ
チルアミノエチル(メタ)アクリレートなどの(アルキ
ル)アミノアルキル(メタ)アクリレート;N,N−ジ
メチル(メタ)アクリルアミドなどのアルキル(メタ)
アクリルアミド;ビニルピロリドン;(メタ)アクリル
酸;無水マレイン酸;フマル酸;フマル酸誘導体;アミ
ノスチレン;一般式(IV):
【0062】
【化18】
【0063】(式中、R2は水素原子またはメチル基、
uは1〜12の整数を示す)で表わされるモルホリノ化
合物などがあげられる。
【0064】なお、前記モルホリノ化合物を表わす一般
式(IV)において、uは1〜12の整数であるが、か
かるuが12よりも大きい整数であるばあいには、アル
キレン鎖が長くなって疎水性部分が増加しすぎ、かかる
モルホリノ化合物による親水性を付与する効果が充分に
発現されにくくなる傾向がある。
【0065】前記モルホリノ化合物の代表例としては、
たとえばモルホリノメチル(メタ)アクリレート、モル
ホリノエチル(メタ)アクリレートなどがあげられる。
【0066】前記親水性モノマーのなかでは、他の重合
成分との相溶性にすぐれ、えられる眼用レンズの親水性
を向上させる効果が大きいという点から、アルキル(メ
タ)アクリルアミドおよび(メタ)アクリル酸がとくに
好ましい。
【0067】さらに、前記モルホリノ化合物は、えられ
る眼用レンズに適度な親水性を付与するうえ、疎水性成
分、とくにシリコン含有疎水性成分との相溶性にもすぐ
れるので、かかる疎水性成分とともに混合して重合させ
たばあいであっても、えられる重合体が白濁せず、透明
性にすぐれたものとなるという点から好ましい。
【0068】また、モルホリノ化合物を用いたばあいに
は、眼用レンズに適度な親水性が付与されるので、えら
れる眼用レンズがたとえば非含水性の材料であるばあい
であっても、脂質などの疎水性の汚れが付着しにくくな
るほか、かかるモルホリノ化合物の含有量を適宜調整す
ることにより、含水性の材料とすることもできるといっ
た利点もある。
【0069】前記親水性モノマーは、単独でまたは2種
以上を混合して用いることができ、その量は、目的とす
る眼用レンズの性質に応じて適宜調整すればよい。たと
えばさらに高酸素透過性の眼用レンズをえようとするば
あいには、親水性の向上効果や含水性の付与効果を充分
に発現させるためには、親水性モノマーの量は、重合成
分全量の5重量%以上、好ましくは10重量%以上、さ
らに好ましくは20重量%以上となるように調整するこ
とが望ましく、またえられる眼用レンズ材料の含水率が
あまりにも高くなりすぎるおそれをなくすためには、重
合成分全量の95重量%以下、好ましくは92重量%以
下、さらに好ましくは90重量%以下となるように調整
することが望ましい。
【0070】また、えられる眼用レンズに架橋構造を形
成させ、その機械的強度や耐久性を向上させ、眼用レン
ズに耐水性および耐溶媒性を付与させようとするばあい
には、共重合可能な不飽和二重結合を2以上有する多官
能性重合性化合物である架橋性モノマーを用いることが
好ましい。
【0071】前記架橋性モノマーとしては、たとえばエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、
ビニル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、メタクリロイルオキシエチ
ルアクリレート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレー
ト、アジピン酸ジアリル、トリアリルイソシアヌレー
ト、α−メチレン−N−ビニルピロリドン、4−ビニル
ベンジル(メタ)アクリレート、3−ビニルベンジル
(メタ)アクリレート、2,2−ビス(p−(メタ)ア
クリロイルオキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、
2,2−ビス(m−(メタ)アクリロイルオキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(o−(メ
タ)アクリロイルオキシフェニル)ヘキサフルオロプロ
パン、2,2−ビス(p−(メタ)アクリロイルオキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(m−(メタ)アク
リロイルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(o
−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)プロパン、
1,4−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシヘキサ
フルオロイソプロピル)ベンゼン、1,3−ビス(2−
(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロピ
ル)ベンゼン、1,2−ビス(2−(メタ)アクリロイ
ルオキシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼン、1,
4−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、1,3−ビス(2−(メタ)アクリロイ
ルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,2−ビス(2−
(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル)ベンゼンな
どがあげられる。
【0072】前記架橋性モノマーのなかでは、他の重合
成分との相溶性にすぐれ、えられる眼用レンズの機械的
強度を向上させる効果が大きいという点から、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレートがとくに好ましい。
【0073】前記架橋性モノマーは、単独でまたは2種
以上を混合して用いることができ、その量は、目的とす
る眼用レンズの性質に応じて適宜調整すればよい。たと
えば低含水性でさらに高酸素透過性の眼用レンズをえよ
うとするばあいには、機械的強度、耐久性、耐水性、耐
溶剤性などの向上効果を充分に発現させるためには、架
橋性モノマーの量は、重合成分全量の0.01重量%以
上、好ましくは0.02重量%以上、さらに好ましくは
0.05重量%以上となるように調整することが望まし
く、また眼用レンズが脆くなるおそれをなくすために
は、重合成分全量の10重量%以下、好ましくは5重量
%以下、さらに好ましくは3重量%以下となるように調
整することが望ましい。
【0074】また、えられる眼用レンズに耐汚染性を付
与させようとするばあいには、炭化水素基の水素原子の
一部がフッ素原子で置換された重合性化合物であるフッ
素含有モノマーなどが用いられる。
【0075】前記フッ素含有モノマーとしては、たとえ
ば一般式(V): CH2=CR3COOCa(2a-b-c+1)b(OH)c (V) (式中、R3は水素原子またはメチル基、aは1〜15
の整数、bは1〜(2a+1)の整数、cは0〜2の整
数を示す)で表わされるモノマーなどがあげられる。
【0076】前記一般式(V)で表わされるモノマーの
代表例としては、たとえば2,2,2−トリフルオロエ
チル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフ
ルオロプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,3
−テトラフルオロ−t−ペンチル(メタ)アクリレー
ト、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル
(メタ)アクリレート、2,2,3,4,4,4−ヘキ
サフルオロ−t−ヘキシル(メタ)アクリレート、2,
3,4,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ビス
(トリフルオロメチル)ペンチル(メタ)アクリレー
ト、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチル
(メタ)アクリレート、2,2,2,2′,2′,2′
−ヘキサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレート、
2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル
(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,5,
5−オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、
2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペ
ンチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,
4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロヘプチル
(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,5,6,
6,7,7,8,8−ドデカフルオロオクチル(メタ)
アクリレート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,
7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル(メタ)ア
クリレート、2,2,3,3,4,4,5,5,6,
6,7,7,7−トリデカフルオロヘプチル(メタ)ア
クリレート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,
7,8,8,9,9,10,10−ヘキサデカフルオロ
デシル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,
5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,1
0−ヘプタデカフルオロデシル(メタ)アクリレート、
3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,
9,9,10,10,11,11−オクタデカフルオロ
ウンデシル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,
5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,1
0,11,11,11−ノナデカフルオロウンデシル
(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,5,6,
6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,1
1,12,12−エイコサフルオロドデシル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシ−4,4,5,5,6,
7,7,7−オクタフルオロ−6−トリフルオロメチル
ヘプチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−4,
4,5,5,6,6,7,7,8,9,9,9−ドデカ
フルオロ−8−トリフルオロメチルノニル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシ−4,4,5,5,6,6,
7,7,8,8,9,9,10,11,11,11−ヘ
キサデカフルオロ−10−トリフルオロメチルウンデシ
ル(メタ)アクリレートなどがあげられる。
【0077】前記フッ素含有モノマーのなかでは、えら
れる眼用レンズ材料の耐汚染性を向上させる効果が大き
いという点から、2,2,2−トリフルオロエチル(メ
タ)アクリレートおよび2,2,2,2´,2´,2´
−ヘキサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレートが
とくに好ましい。
【0078】前記フッ素含有モノマーは、単独でまたは
2種以上を混合して用いることができ、その量は、目的
とする眼用レンズの性質に応じて適宜調整すればよい。
たとえば低含水性でさらに高酸素透過性の眼用レンズを
えようとするばあいには、耐汚染性の向上効果を充分に
発現させるためには、フッ素含有モノマーの量は、重合
成分全量の1重量%以上、好ましくは3重量%以上、さ
らに好ましくは5重量%以上となるように調整すること
が望ましく、また他の重合成分との相溶性が低下するお
それをなくすためには、重合成分全量の30重量%以
下、好ましくは20重量%以下、さらに好ましくは15
重量%以下となるように調整することが望ましい。
【0079】たとえば、えられる眼用レンズの硬度を調
節し、硬質性または軟質性を付与しようとするばあいに
は、たとえばアルキル基を有する重合性化合物であるア
ルキル(メタ)アクリレート類、アルキルスチレン類
や、スチレンなどの硬度調節モノマーが用いられる。
【0080】前記アルキル(メタ)アクリレート類とし
ては、たとえばメチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレ
ート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレー
ト、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル
(メタ)アクリレート、t−ペンチル(メタ)アクリレ
ート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メ
タ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、2−
エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル
(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレー
ト、n−ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、シクロペンチル(メタ)アクリ
レート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどの直
鎖状、分岐鎖状または環状のアルキル(メタ)アクリレ
ート;たとえば2−エトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、3−エトキシプロピル(メタ)アクリレート、2−
メトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシプ
ロピル(メタ)アクリレートなどのアルコキシアルキル
(メタ)アクリレート;たとえばエチルチオエチル(メ
タ)アクリレート、メチルチオエチル(メタ)アリクレ
ートなどのアルキルチオアルキル(メタ)アクリレート
などがあげられる。
【0081】前記アルキルスチレン類としては、たとえ
ばα−メチルスチレン;メチルスチレン、エチルスチレ
ン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、t-ブチルスチ
レン、イソブチルスチレン、ペンチルスチレンなどのア
ルキルスチレン;メチル−α−メチルスチレン、エチル
−α−メチルスチレン、プロピル−α−メチルスチレ
ン、ブチル−α−メチルスチレン、t−ブチル−α−メ
チルスチレン、イソブチル−α−メチルスチレン、ペン
チル−α−メチルスチレンなどのアルキル−α−メチル
スチレンなどがあげられる。
【0082】なお、前記硬度調節モノマーのなかでも、
たとえば軟質コンタクトレンズなどをえようとするばあ
いには、単独重合体としたばあいにそのガラス転移温度
(以下、Tgという)が40℃以下となるようなものが
好ましく用いられる。また、たとえば硬質コンタクトレ
ンズなどをえようとするばあいには、単独重合体とした
ばあいにそのTgが40℃よりも高いものが好ましく用
いられる。さらに、他の重合成分との相溶性や共重合性
にすぐれるという点から、アルキル(メタ)アクリレー
トおよびアルキルスチレンがとくに好ましい。
【0083】前記硬度調節モノマーは、単独でまたは2
種以上を混合して用いることができ、その量は、目的と
する眼用レンズの性質に応じて適宜調整すればよい。た
とえば低含水性でさらに高酸素透過性の眼用レンズをえ
ようとするばあいには、硬度を調節する作用を充分に発
現させるためには、硬度調節モノマーの量は、重合成分
全量の1重量%以上、好ましくは3重量%以上、さらに
好ましくは5重量%以上となるように調整することが望
ましく、また相対的に水酸基含有モノマーなどの他の重
合成分の量が少なくなり、たとえば水濡れ性(親水
性)、酸素透過性、透明性などの向上効果が充分に発現
されなくなるおそれをなくすためには、重合成分全量の
80重量%以下、好ましくは75重量%以下、さらに好
ましくは70重量%以下となるように調整することが望
ましい。
【0084】また、えられる眼用レンズに紫外線吸収性
を付与したり、眼用レンズを着色しようとするばあいに
は、たとえば重合性紫外線吸収剤、重合性色素、重合性
紫外線吸収性色素などが用いられる。
【0085】前記重合性紫外線吸収剤の代表例として
は、たとえば2−ヒドロキシ−4−(メタ)アクリロイ
ルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(メ
タ)アクリロイルオキシ−5−t−ブチルベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−(メタ)アクリロイルオキシ
−2′,4′−ジクロロベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−(2′−ヒドロキシ−3′−(メタ)アクリロ
イルオキシプロポキシ)ベンゾフェノンなどのベンゾフ
ェノン系重合性紫外線吸収剤;2−(2′−ヒドロキシ
−5′−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニル)
−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ
−5′−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニル)
−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2′
−ヒドロキシ−5′−(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−(メタ)アクリロイルオキ
シプロピル−3′−t−ブチルフェニル)−5−クロロ
−2H−ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール
系重合性紫外線吸収剤;2−ヒドロキシ−4−メタクリ
ロイルオキシメチル安息香酸フェニルなどのサリチル酸
誘導体系重合性紫外線吸収剤;その他2−シアノ−3−
フェニル−3−(3′−(メタ)アクリロイルオキシフ
ェニル)プロペニル酸メチルエステルのような重合性紫
外線吸収剤などがあげられ、これらは単独でまたは2種
以上を混合して用いることができる。
【0086】前記重合性色素の代表例としては、たとえ
ば1−フェニルアゾ−4−(メタ)アクリロイルオキシ
ナフタレン、1−フェニルアゾ−2−ヒドロキシ−3−
(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、1−ナフチル
アゾ−2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキ
シナフタレン、1−(α−アントリルアゾ)−2−ヒド
ロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、
1−((4′−(フェニルアゾ)−フェニル)アゾ)−
2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシナフ
タレン、1−(2′,4′−キシリルアゾ)−2−(メ
タ)アクリロイルオキシナフタレン、1−(o−トリル
アゾ)−2−(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、
2−(m−(メタ)アクリロイルアミド−アニリノ)−
4,6−ビス(1′−(o−トリルアゾ)−2′−ナフ
チルアミノ)−1,3,5−トリアジン、2−(m−ビ
ニルアニリノ)−4−(4′−ニトロフェニルアゾ)−
アニリノ)−6−クロロ−1,3,5−トリアジン、2
−(1′−(o−トリルアゾ)−2′−ナフチルオキ
シ)−4−(m−ビニルアニリノ)−6−クロロ−1,
3,5−トリアジン、2−(p−ビニルアニリノ)−4
−(1′−(o−トリルアゾ)−2′ナフチルアミノ)
−6−クロロ−1,3,5−トリアジン、N−(1′−
(o−トリルアゾ)−2′−ナフチル)−3−ビニルフ
タル酸モノアミド、N−(1′-(o−トリルアゾ)−
2′−ナフチル)−6−ビニルフタル酸モノアミド、3
−ビニルフタル酸−(4′−(p−スルホフェニルア
ゾ)−1′−ナフチル)モノエステル、6−ビニルフタ
ル酸−(4′−(p−スルホフェニルアゾ)−1′−ナ
フチル)モノエステル、3−(メタ)アクリロイルアミ
ド−4−フェニルアゾフェノール、3−(メタ)アクリ
ロイルアミド−4−(8′−ヒドロキシ−3′,6′−
ジスルホ−1′−ナフチルアゾ)−フェノール、3−
(メタ)アクリロイルアミド−4−(1′−フェニルア
ゾ−2′−ナフチルアゾ)−フェノール、3−(メタ)
アクリロイルアミド−4−(p−トリルアゾ)−フェノ
ール、2−アミノ−4−(m−(2′−ヒドロキシ−
1′−ナフチルアゾ)アニリノ)−6−イソプロペニル
−1,3,5−トリアジン、2−アミノ−4−(N−メ
チル−p−(2′−ヒドロキシ−1′−ナフチルアゾ)
アニリノ)−6−イソプロペニル−1,3,5−トリア
ジン、2−アミノ−4−(m−(4′−ヒドロキシ−
1′−フェニルアゾ)アニリノ)−6−イソプロペニル
−1,3,5−トリアジン、2−アミノ−4−(N−メ
チル−p−(4′−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリ
ノ)−6−イソプロペニル−1,3,5−トリアジン、
2−アミノ−4−(m−(3′−メチル−1′−フェニ
ル−5′−ヒドロキシ−4′−ピラゾリルアゾ)アニリ
ノ)−6−イソプロペニル−1,3,5−トリアジン、
2−アミノ−4−(N−メチル−p−(3′−メチル−
1′−フェニル−5′−ヒドロキシ−4′−ピラゾリル
アゾ)アニリノ)−6−イソプロペニル−1,3,5−
トリアジン、2−アミノ−4−(p−フェニルアゾアニ
リノ)−6−イソプロペニル−1,3,5−トリアジ
ン、4−フェニルアゾ−7−(メタ)アクリロイルアミ
ド−1−ナフトールなどのアゾ系重合性色素;1,5−
ビス((メタ)アクリロイルアミノ)−9,10−アン
トラキノン、1−(4′−ビニルベンゾイルアミド)−
9,10−アントラキノン、4−アミノ−1−(4′−
ビニルベンゾイルアミド)−9,10−アントラキノ
ン、5−アミノ−1−(4′−ビニルベンゾイルアミ
ド)−9,10−アントラキノン、8−アミノ−1−
(4′−ビニルベンゾイルアミド)−9,10−アント
ラキノン、4−ニトロ−1−(4′−ビニルベンゾイル
アミド)−9,10−アントラキノン、4−ヒドロキシ
−1−(4′−ビニルベンゾイルアミド)−9,10−
アントラキノン、1−(3′−ビニルベンゾイルアミ
ド)−9,10−アントラキノン、1−(4′−イソプ
ロペニルベンゾイルアミド)−9,10−アントラキノ
ン、1−(3′−イソプロペニルベンゾイルアミド)−
9,10−アントラキノン、1−(2′−イソプロペニ
ルベンゾイルアミド)−9,10−アントラキノン、
1,4−ビス(4′−ビニルベンゾイルアミド)−9,
10−アントラキノン、1,4−ビス−(4′−イソプ
ロペニルベンゾイルアミド)−9,10−アントラキノ
ン、1,5′−ビス−(4′−ビニルベンゾイルアミ
ド)−9,10−アントラキノン、1,5−ビス−
(4′−イソプロペニルベンゾイルアミド)−9,10
−アントラキノン、1−メチルアミノ−4−(3′−ビ
ニルベンゾイルアミド)−9,10−アントラキノン、
1−メチルアミノ−4−(4′−ビニルベンゾイルオキ
シエチルアミノ)−9,10−アントラキノン、1−ア
ミノ−4−(3′−ビニルフェニルアミノ)−9,10
−アントラキノン−2−スルホン酸、1−アミノ−4−
(4′−ビニルフェニルアミノ)−9,10−アントラ
キノン−2−スルホン酸、1−アミノ−4−(2′−ビ
ニルベンジルアミノ)−9,10−アントラキノン−2
−スルホン酸、1−アミノ−4−(3′−(メタ)アク
リロイルアミノフェニルアミノ)−9,10−アントラ
キノン−2−スルホン酸、1−アミノ−4−(3′−
(メタ)アクリロイルアミノベンジルアミノ)−9,1
0−アントラキノン−2−スルホン酸、1−(β−エト
キシカルボニルアリルアミノ)−9,10−アントラキ
ノン、1−(β−カルボキシアリルアミノ)−9,10
−アントラキノン、1,5−ジ−(β−カルボキシアリ
ルアミノ)−9,10−アントラキノン、1,5−ジ−
(β−イソプロポキシカルボニルアリルアミノ)−5−
ベンゾイルアミド−9,10−アントラキノン、2−
(3′−(メタ)アクリロイルアミド−アニリノ)−4
−(3′−(3″−スルホ−4″−アミノアントラキノ
ン−1″−イル)−アミノ−アニリノ)−6−クロロ−
1,3,5−トリアジン、2−(3′−(メタ)アクリ
ロイルアミド−アニリノ)−4−(3′−(3″−スル
ホ−4″−アミノアントラキノン−1″−イル)−アミ
ノ−アニリノ)−6−ヒドラジノ−1,3,5−トリア
ジン、2,4−ビス−((4″−メトキシアントラキノ
ン−1″−イル)−アミノ)−6−(3′−ビニルアニ
リノ)−1,3,5−トリアジン、2−(2′−ビニル
フェノキシ)−4−(4′−(3″−スルホ−4″−ア
ミノアントラキノン−1″−イル−アミノ)−アニリ
ノ)−6−クロロ−1,3,5−トリアジンなどのアン
トラキノン系重合性色素;o−ニトロアニリノメチル
(メタ)アクリレートなどのニトロ系重合性色素;(メ
タ)アクリロイル化テトラアミノ銅フタロシアニン、
(メタ)アクリロイル化(ドデカノイル化テトラアミノ
銅フタロシアニン)などのフタロシアニン系重合性色素
などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合
して用いることができる。
【0087】前記重合性紫外線吸収色素の代表例として
は、たとえば2,4−ジヒドロキシ−3(p−スチレノ
アゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−
(p−スチレノアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒド
ロキシ−3−(p−(メタ)アクリロイルオキシメチル
フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ
−5−(p−(メタ)アクリロイルオキシメチルフェニ
ルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−
(p−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニルア
ゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(p
−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニルアゾ)ベ
ンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(p−(メ
タ)アクリロイルオキシプロピルフェニルアゾ)ベンゾ
フェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(p−(メタ)
アクリロイルオキシプロピルフェニルアゾ)ベンゾフェ
ノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(o−(メタ)アク
リロイルオキシメチルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、
2,4−ジヒドロキシ−5−(o−(メタ)アクリロイ
ルオキシメチルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4
−ジヒドロキシ−3−(o−(メタ)アクリロイルオキ
シエチルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒ
ドロキシ−5−(o−(メタ)アクリロイルオキシエチ
ルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキ
シ−3−(o−(メタ)アクリロイルオキシプロピルフ
ェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−
5−(o−(メタ)アクリロイルオキシプロピルフェニ
ルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−
(p−(N,N−ジ(メタ)アクリロイルオキシエチル
アミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒ
ドロキシ−5−(p−(N,N−ジ(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノ
ン、2,4−ジヒドロキシ−3−(o−(N,N−ジ
(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)フェニルア
ゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(o
−(N,N−ジ(メタ)アクリロイルオキシエチルアミ
ノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロ
キシ−3−(p−(N−エチル−N−(メタ)アクリロ
イルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノ
ン、2,4−ジヒドロキシ−5−(p−(N−エチル−
N−ジ(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)フェ
ニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3
−(o−(N−エチル−N−(メタ)アクリロイルオキ
シエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,
4−ジヒドロキシ−5−(o−(N−エチル−N−ジ
(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)フェニルア
ゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(p
−(N−エチル−N−(メタ)アクリロイルアミノ)フ
ェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−
5−(p−(N−エチル−N−ジ(メタ)アクリロイル
アミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒ
ドロキシ−3−(o−(N−エチル−N−(メタ)アク
リロイルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,
4−ジヒドロキシ−5−(o−(N−エチル−N−ジ
(メタ)アクリロイルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフ
ェノンなどのベンゾフェノン系重合性紫外線吸収性色素
や、2−ヒドロキシ−4−(p−スチレノアゾ)安息香
酸フェニルなどの安息香酸系重合性紫外線吸収性色素な
どがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合し
て用いることができる。
【0088】前記重合性紫外線吸収剤、重合性色素およ
び重合性紫外線吸収性色素の量は、目的とする眼用レン
ズの性質や厚さに応じて適宜調整すればよく、重合成分
全量の3重量%以下、好ましくは0.1〜2重量%であ
ることが望ましい。これらの量があまりにも多いばあい
には、眼用レンズの物性、たとえば機械的強度などが低
下する傾向があり、また紫外線吸収剤や色素の毒性も考
慮すれば、生体組織に直接接触するコンタクトレンズや
生体中に埋め込む眼内レンズなどの眼用レンズとしては
適さなくなる傾向がある。このほか、とくに色素のばあ
いは、その量が多すぎるとレンズの色が濃くなりすぎて
透明性が低下し、レンズが可視光線を透過しにくくなる
傾向がある。
【0089】なお、本発明においては、前記重合性モノ
マーのうち、ポリシロキサンマクロモノマー以外のモノ
マーも、いずれも1種または2種以上を選択してマクロ
モノマーとし、これを重合性モノマーの1つとして重合
成分に含有させてもよい。
【0090】前記水酸基含有モノマーおよび必要に応じ
て重合性モノマーを含有した重合成分は、たとえばコン
タクトレンズや眼内レンズなどの目的とする眼用レンズ
の用途に応じて適宜調整し、重合に供せられる。
【0091】本発明では、水酸基含有モノマーおよび必
要に応じて重合性モノマーを含有した重合成分を、それ
ぞれ前記範囲内で所望量を調整し、これにたとえばラジ
カル重合開始剤を添加して通常の方法で重合させること
により、水酸基含有重合体をうることができる。
【0092】前記通常の方法とは、たとえばラジカル重
合開始剤を添加したのち、室温〜約130℃の温度範囲
で徐々に加熱するか(加熱重合)、マイクロ波、紫外
線、放射線(γ線)などの電磁波を照射して重合を行な
う方法である。加熱重合させるばあいには、段階的に昇
温させてもよい。重合は塊状重合法によってなされても
よいし、溶媒などを用いた溶液重合法によってなされて
もよく、またその他の方法によってなされてもよい。
【0093】前記ラジカル重合開始剤の代表例として
は、たとえばアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジ
メチルバレロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、t
−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパー
オキサイドなどがあげられ、これらは単独でまたは2種
以上を混合して用いることができる。なお、光線などを
利用して重合させるばあいには、光重合開始剤や増感剤
をさらに添加することが好ましい。前記重合開始剤や増
感剤の配合量は、重合成分全量100部(重量部、以下
同様)に対して約0.001〜2部、なかんづく約0.
01〜1部であることが好ましい。
【0094】前記水酸基含有重合体をコンタクトレン
ズ、眼内レンズなどの眼用レンズ形状に成形する際に
は、当業者が通常行なっている成形方法を採用すること
ができる。かかる成形方法としては、たとえば切削加工
法や鋳型(モールド)法などがある。切削加工法は、重
合を適当な型または容器中で行ない、棒状、ブロック
状、板状の素材(重合体)をえたのち、切削加工、研磨
加工などの機械的加工により所望の形状に加工する方法
である。また鋳型法は、所望の眼用レンズの形状に対応
した型を用意し、この型のなかで前記重合成分の重合を
行なって成形物をえ、必要に応じて機械的に仕上げ加工
を施す方法である。さらに、これら切削加工法および鋳
型法をあわせた方法も採用することができる。
【0095】眼用レンズ形状に成形された水酸基含有重
合体を、室温付近の温度で軟質な重合体としてうるばあ
いには、一般に、鋳型法による成形方法を採用すること
が好ましい。かかる鋳型法としては、たとえばスピンキ
ャスト法やスタティックキャスト法などがある。
【0096】また、これらの方法とは別に、たとえば軟
質な水酸基含有重合体に硬質ポリマーを与えるモノマー
を含浸させ、しかるのちに該モノマーを重合せしめ、全
体を硬質化させ、切削加工を施し、所望の形状に成形さ
れた重合体から硬質ポリマーを除去し、軟質材料からな
る重合体をうる方法(特開昭62−2780241号公
報、特開平1−11854号公報)なども、本発明に好
ましく適用することができる。
【0097】さらに、眼内レンズをうるばあいには、レ
ンズの支持部をレンズとは別に作製し、あとでレンズに
取付けてもよく、またレンズと同時に(一体的に)成形
してもよく、とくに限定がない。なお、前記レンズの支
持部のレンズへの取付けは、これらレンズおよび支持部
(重合体)とケイ素含有化合物との反応前であってもよ
く、反応終了後であってもよい。
【0098】前記のごとく、えられた眼用レンズ形状に
成形された水酸基含有重合体と、一般式(I): O=C=N−R1−Sinn-1(CH32n+1 (I) (式中、R1は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
アルキレン基、nは1〜15の整数を示す)で表わされ
るケイ素含有化合物とを反応させることにより、本発明
の眼用レンズがえられる。
【0099】一般式(I)で表わされるケイ素含有化合
物は、2個の極性基を有すること、またその構造中にイ
ソシアナート基を含有したものであるので、前記したよ
うに、該イソシアナート基と、眼用レンズ形状に成形さ
れた水酸基含有重合体中の水酸基とが反応してウレタン
結合が形成されることから、眼用レンズにすぐれた水濡
れ性が付与される。
【0100】また、前記ケイ素含有化合物は、その構造
中にケイ素原子を含有したものであるので、最終的にえ
られる眼用レンズにすぐれた酸素透過性が付与される。
【0101】ケイ素含有化合物を表わす前記一般式
(I)において、R1は炭素数1〜6の直鎖状または分
岐鎖状のアルキレン基であるが、水酸基含有重合体との
反応時に、たとえば溶媒を用いるばあいの該溶媒との相
溶性などを考慮すると、かかるR1は炭素数2〜4の直
鎖状または分岐鎖状のアルキレン基であることが好まし
い。なお、かかるアルキレン基の炭素数が7以上である
ばあいには、ケイ素含有化合物の粘度が上昇し、取扱い
が困難となるため、好ましくない。
【0102】また、一般式(I)において、nは1〜1
5の整数であるが、水酸基含有重合体との反応時に、た
とえば溶媒を用いるばあいの該溶媒との相溶性などを考
慮すると、かかるnは好ましくは2〜10の整数、さら
に好ましくは3〜6の整数であることが望ましい。な
お、かかるnが16以上であるばあいには、ケイ素含有
化合物の粘度が上昇し、取扱いが困難となるため、好ま
しくない。
【0103】前記ケイ素含有化合物の具体例としては、
たとえばトリメチルシリルメチルイソシアナート、トリ
メチルシリルプロピルイソシアナート、ペンタメチルジ
シロキサニルメチルイソシアナート、トリメチルシロキ
シジメチルシリルプロピルイソシアナート、メチルビス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピルイソシアナー
ト、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルイソ
シアナート、モノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)
シロキシ]ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル
イソシアナート、トリス[メチルビス(トリメチルシロ
キシ)シロキシ]シリルプロピルイソシアナートなどの
シリコン含有イソシアナートなどがあげられ、これらは
単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0104】眼用レンズ形状に成形された水酸基含有重
合体とケイ素含有化合物とを反応させる際の両者の割合
は、水酸基含有重合体中に含有される水酸基の量や、か
かる水酸基含有重合体の組成などによって異なり、一概
には決定することができないが、ウレタン結合が充分に
形成され、えられる眼用レンズにすぐれた水濡れ性が付
与されるほか、すぐれた酸素透過性も付与されるように
するためには、水酸基含有重合体中の水酸基100モル
に対してケイ素含有化合物中のイソシアナート基が5モ
ル以上、好ましくは20モル以上となるように調整する
ことが望ましい。また、生産性を考慮すると、水酸基含
有重合体中の水酸基100モルに対してケイ素含有化合
物中のイソシアナート基が500モル以下、好ましくは
100モル以下となるように両者の割合を調整すること
が望ましい。
【0105】ところで、眼用レンズ形状に成形された水
酸基含有重合体中には、えられる眼用レンズにすぐれた
水濡れ性が付与されるのに充分なウレタン結合を形成し
うる程度の水酸基が含有されていればよく、かかる水酸
基含有重合体中の水酸基の量は、前記したように、水酸
基含有重合体をうる際の水酸基含有モノマーの量に基づ
いて推定することができる。なお、かかる水酸基含有重
合体中の水酸基の量が比較的少ないばあいには、該水酸
基の全量が反応するようにするために、イソシアナート
基の量が該水酸基の量と等モル以上となるような量のケ
イ素含有化合物を用いることが好ましい。一方、たとえ
ば水酸基含有重合体が水酸基含有モノマーをほぼ100
重量%含有した重合成分を重合させてえられた重合体な
どのように、該水酸基含有重合体中の水酸基の量が比較
的多い重合体であるばあいには、水酸基の全量ではな
く、その一部のみがイソシアナート基と反応し、残余の
水酸基が未反応のまま存在しているようにするために、
イソシアナート基の量が水酸基の所定量と等モルとなる
ような量のケイ素含有化合物を用いてもよい。
【0106】なお、反応の制御が容易であることに基づ
く反応の再現性や、すぐれた水濡れ性を付与する効果の
発現などを考慮すると、イソシアナート基の量が水酸基
の量に対して過剰量となるようにケイ素含有化合物を用
い、すべての水酸基がイソシアナート基と反応してウレ
タン結合が形成されるようにすることが好ましい。
【0107】眼用レンズ形状に成形された水酸基含有重
合体をケイ素含有化合物とを反応させる際には、かかる
反応を円滑に進めるために触媒を用いることが好まし
い。
【0108】前記触媒としては、たとえばジブチル錫ジ
ラウレートなどの錫系化合物、トリエチルアミンなどの
アミン系化合物などがあげられ、その使用量を適宜調整
して用いることができる。
【0109】また、眼用レンズ形状に成形された水酸基
含有重合体とケイ素含有化合物との反応は、たとえば前
記触媒を用い、通常の塊状重合反応と同様にして適切な
温度および時間にて行なえばよいが、さらに反応率を上
昇させ、水酸基含有重合体の内部の水酸基までより均一
にイソシアナート基と反応させるためには、該水酸基含
有重合体を溶媒によってあらかじめ膨潤させたのち、ケ
イ素含有化合物と反応させることが好ましい。
【0110】前記溶媒としては、水酸基含有重合体を膨
潤させることができるものであればよく、とくに限定が
ないが、たとえばジメチルホルムアミド、テトラヒドロ
フラン、ジメチルスルホキシド、n−ヘキサン、酢酸エ
チルなどの有機溶媒などを好適に用いることができる。
【0111】なお、眼用レンズ形状に成形された水酸基
含有重合体をあらかじめ溶媒で膨潤させるばあいには、
該水酸基含有重合体が溶媒に溶解してしまうおそれをな
くすために、水酸基含有重合体として、たとえば前記架
橋性モノマーを含有した重合成分を重合させてえられた
架橋構造を有するものが用いられる。
【0112】溶媒を用いて両者の反応を行なう際には、
通常、溶媒中に水酸基含有重合体を浸漬して膨潤させた
のち、たとえば触媒を添加し、さらにケイ素含有化合物
を添加して適切な反応温度および反応時間で反応させれ
ばよい。
【0113】前記反応温度および反応時間にはとくに限
定がないが、反応温度は、用いた溶媒の種類などによっ
て異なり、通常溶媒の沸点よりも低い温度であればよ
い。前記反応温度は、たとえばジメチルホルムアミドを
用いたばあいには、10〜50℃程度であることが好ま
しい。また、反応時間は、反応温度や反応の進行状態な
どによって異なり、一概には決定することができない
が、通常1〜36時間程度であることが好ましい。
【0114】なお、眼用レンズ形状に成形された水酸基
含有重合体とケイ素含有化合物との反応が完了している
か否かは、反応前の水酸基含有重合体の赤外吸収スペク
トルと、反応後の生成物の赤外吸収スペクトルとを比較
し、水酸基に基づく吸収の消失およびウレタン結合に基
づく吸収の存在、ならびにN=C=Oに基づく吸収の消
失が認められるか否かを確認することによって明らかに
することができる。
【0115】このように、本発明の製法によれば、たと
えば最終的にえようとする眼用レンズは本質的に軟質で
機械加工を施しにくいものであるが、ケイ素含有化合物
との反応前の水酸基含有重合体が機械加工が可能な程度
に本質的に硬質なものであるばあいなどに、あらかじめ
機械加工を施すことにより、所望の形状を有する眼用レ
ンズを容易に製造することができ、該製法によってえら
れた本発明の眼用レンズは、透明性にすぐれることはも
ちろんのこと、従来の眼用レンズとは異なり、水濡れ性
および酸素透過性に同時にすぐれたものである。
【0116】
【実施例】つぎに、本発明の眼用レンズおよびその製法
を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明は
かかる実施例のみに限定されるものではない。
【0117】実施例1 重合成分として2−ヒドロキシエチルメタクリレート1
00部およびエチレングリコールジメタクリレート0.
3部を、重合開始剤として2,2´−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル)0.1部と混合し、えられ
た混合物を試験管内に移し、チッ素ガスで置換したの
ち、試験管を密栓した。
【0118】つぎに、密栓された試験管を循環式恒温水
槽内に入れ、35℃で40時間、50℃で8時間重合を
行ない、さらに該試験管を循環式乾燥器に移して2時間
につき10℃ずつ昇温させながら60〜120℃で14
時間、110℃で2時間加熱し、重合を完結させて無色
透明の水酸基含有重合体をえた。
【0119】えられた水酸基含有重合体に切削研磨によ
る機械加工を施し、直径15mm、厚さ0.2mmの試
験片を作製した。このときの重合体の加工性は、きわめ
て良好であった。
【0120】えられた試験片を目視にて観察したとこ
ろ、曇りがまったくなく透明であり、光学歪みもなく、
眼用レンズとして好適に使用しうるものであった。
【0121】また、前記試験片にさらに切削研磨加工を
施し、コンタクトレンズ形状の試験片を作製した。かか
るコンタクトレンズ形状の試験片の切削面および研磨面
はともに良好であった。
【0122】つぎに、えられたコンタクトレンズ形状の
試験片をジメチルホルムアミド中に浸漬して膨潤させた
のち、触媒としてジブチル錫ジラウレート0.001モ
ルを加え、さらにトリス(トリメチルシロキシ)シリル
プロピルイソシアナート0.1モルを加え、35℃の恒
温水槽中で16時間浸漬して反応を完結させた。つい
で、反応に供した試験片を新しいジメチルホルムアミド
中に浸漬して試験片から未反応のトリス(トリメチルシ
ロキシ)シリルプロピルイソシアナートを洗浄除去し、
最終的に試験片中のジメチルホルムアミドを生理食塩水
に置換してコンタクトレンズをえた。
【0123】なお、前記トリス(トリメチルシロキシ)
シリルプロピルイソシアナートの使用量は、重合成分中
の水酸基含有モノマーの配合割合から水酸基含有重合体
中の水酸基の量を推定し、かかる水酸基の量に対して過
剰量となる量とした。
【0124】反応終了後、えられたコンタクトレンズに
ついて、日本分光工業(株)製のFT−IR8300を
用い、KBr錠剤法にて赤外吸収スペクトルを測定し、
該FT−IR8300を用いてあらかじめ測定しておい
た水酸基含有重合体の赤外吸収スペクトルと比較した。
その結果、水酸基含有重合体の赤外吸収スペクトルに
は、3430cm-1付近に水酸基に基づく吸収が認めら
れたのに対し、コンタクトレンズの赤外吸収スペクトル
には、かかる3430cm-1付近の水酸基に基づく吸収
が認められず、1058cm-1付近にSi−O−Siに
基づく吸収、843cm-1付近に(CH33−SiO−
に基づく吸収および3400cm-1付近にウレタン結合
に基づく吸収が認められ、水酸基含有重合体とケイ素含
有化合物とが反応していることが確認された。
【0125】つぎに、前記コンタクトレンズの酸素透過
係数および接触角を以下の方法にしたがって測定した。
その結果を表1に示す。
【0126】(イ)酸素透過係数(DK0.2) 理科精機工業(株)製の製科研式フィルム酸素透過率計
を用い、35℃の生理食塩水中にてコンタクトレンズの
酸素透過係数を測定した。なお、酸素透過係数の単位
は、ml(STP)・cm2/(cm3・sec・mmH
g)であり、表1中の酸素透過係数は、コンタクトレン
ズの厚さが0.2mmのときの酸素透過係数の値に10
11を乗じた数値である。
【0127】(ロ)接触角 ゴニオメータを用い、温度25℃にて気泡法によって接
触角(度)を測定した。
【0128】実施例2〜21 実施例1において、水酸基含有重合体をうるための重合
成分を表1に示すように変更したほかは、実施例1と同
様にして無色透明の水酸基含有重合体をえた。
【0129】えられた水酸基含有重合体から、実施例1
と同様にして試験片を作製した。このときの重合体の加
工性は、きわめて良好であった。
【0130】えられた試験片を目視にて観察したとこ
ろ、曇りがまったくなく透明であり、光学歪みもなく、
眼用レンズとして好適に使用しうるものであった。
【0131】また、前記試験片にさらに切削研磨加工を
施し、コンタクトレンズ形状の試験片を作製した。かか
るコンタクトレンズ形状の試験片の切削面および研磨面
は、いずれも良好であった。
【0132】つぎに、実施例1と同様に、コンタクトレ
ンズ形状の試験片とトリス(トリメチルシロキシ)シリ
ルプロピルイソシアナートとの反応を完結させ、試験片
から未反応のトリス(トリメチルシロキシ)シリルプロ
ピルイソシアナートを洗浄除去し、最終的に試験片中の
ジメチルホルムアミドを生理食塩水に置換してコンタク
トレンズをえた。
【0133】なお、前記トリス(トリメチルシロキシ)
シリルプロピルイソシアナートの使用量は、実施例1と
同様に、重合成分中の水酸基含有モノマーの配合割合か
ら水酸基含有重合体中の水酸基の量を推定し、かかる水
酸基の量に対して過剰量となる量とした。
【0134】反応終了後、実施例1と同様に、えられた
各コンタクトレンズについて赤外吸収スペクトルを測定
し、あらかじめ測定しておいた各水酸基含有重合体の赤
外吸収スペクトルと比較した。その結果、各水酸基含有
重合体の赤外吸収スペクトルには、3430cm-1付近
に水酸基に基づく吸収が認められたのに対し、各コンタ
クトレンズの赤外吸収スペクトルには、かかる3430
cm-1付近の水酸基に基づく吸収が認められず、105
8cm-1付近にSi−O−Siに基づく吸収、843c
-1付近に(CH33−SiO−に基づく吸収および3
400cm-1付近にウレタン結合に基づく吸収が認めら
れ、水酸基含有重合体とケイ素含有化合物とが反応して
いることが確認された。
【0135】つぎに、前記コンタクトレンズの酸素透過
係数および接触角を実施例1と同様にして測定した。そ
の結果を表1に示す。
【0136】実施例22 重合成分として2−ヒドロキシエチルアクリレート10
0部およびエチレングリコールジメタクリレート0.3
部を、重合開始剤として2,2´−アゾビス(2,4−
ジメチルバレロニトリル)0.1部と混合し、えられた
混合物をコンタクトレンズに対応した形状を有する雄型
および雌型からなる注型中に充填した。
【0137】つぎに、前記注型に室温下でブラックライ
トを用いて波長360nmの紫外線を30分間照射し、
前記混合物を重合させたのち、離型して無色透明のコン
タクトレンズ形状の水酸基含有重合体(試験片)をえ
た。
【0138】つぎに、実施例1と同様に、コンタクトレ
ンズ形状の試験片とトリス(トリメチルシロキシ)シリ
ルプロピルイソシアナートとの反応を完結させ、試験片
から未反応のトリス(トリメチルシロキシ)シリルプロ
ピルイソシアナートを洗浄除去し、最終的に試験片中の
ジメチルホルムアミドを生理食塩水に置換してコンタク
トレンズをえた。
【0139】なお、前記トリス(トリメチルシロキシ)
シリルプロピルイソシアナートの使用量は、実施例1と
同様に、重合成分中の水酸基含有モノマーの配合割合か
ら水酸基含有重合体中の水酸基の量を推定し、かかる水
酸基の量に対して過剰量となる量とした。
【0140】反応終了後、実施例1と同様に、えられた
コンタクトレンズについて赤外吸収スペクトルを測定
し、あらかじめ測定しておいた水酸基含有重合体の赤外
吸収スペクトルと比較した。その結果、水酸基含有重合
体の赤外吸収スペクトルには、3430cm-1付近に水
酸基に基づく吸収が認められたのに対し、コンタクトレ
ンズの赤外吸収スペクトルには、かかる3430cm-1
付近の水酸基に基づく吸収が認められず、1058cm
-1付近にSi−O−Siに基づく吸収、843cm-1
近に(CH33−SiO−に基づく吸収および3400
cm-1付近にウレタン結合に基づく吸収が認められ、水
酸基含有重合体とケイ素含有化合物とが反応しているこ
とが確認された。
【0141】また、えられたコンタクトレンズを目視に
て観察したところ、曇りがまったくなく透明であり、光
学歪みもなく、眼用レンズとして好適に使用しうるもの
であった。
【0142】つぎに、前記コンタクトレンズの酸素透過
係数および接触角を実施例1と同様にして測定した。そ
の結果を表1に示す。
【0143】比較例1 実施例1において、重合成分としてトリス(トリメチル
シロキシ)シリルプロピルメタクリレート100部およ
びエチレングリコールジメタクリレート0.3部を用い
たほかは、実施例1と同様にして重合体をえた。
【0144】えられた重合体に切削研磨による機械加工
を施し、直径15mm、厚さ0.2mmのコンタクトレ
ンズを作製した。
【0145】えられたコンタクトレンズの酸素透過係数
および接触角を実施例1と同様にして測定した。その結
果を表1に示す。
【0146】比較例2 実施例1において、重合成分として2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート100部およびエチレングリコールジ
メタクリレート0.3部を用いたほかは実施例1と同様
にして重合体をえた。
【0147】えられた重合体に切削研磨による機械加工
を施したのち、水和処理を施して直径15mm、厚さ
0.2mmのコンタクトレンズを作製した。
【0148】えられたコンタクトレンズの酸素透過係数
および接触角を実施例1と同様にして測定した。その結
果を表1に示す。
【0149】比較例3 実施例1において、重合成分として2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート100部およびエチレングリコールジメ
タクリレート0.3部を用いたほかは、実施例1と同様
にして重合体をえた。
【0150】えられた重合体に切削研磨による機械加工
を施したのち、水和処理を施して直径15mm、厚さ
0.2mmのコンタクトレンズを作製した。
【0151】えられたコンタクトレンズの酸素透過係数
および接触角を実施例1と同様にして測定した。その結
果を表1に示す。
【0152】なお、表1中の略号は、以下の化合物を示
す。
【0153】 2HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート 2HEA :2−ヒドロキシエチルアクリレート DMAA :N,N−ジメチルアクリルアミド NVP :N−ビニルピロリドン MMA :メチルメタクリレート BuA :ブチルアクリレート EDMA :エチレングリコールジメタクリレート AMA :アリルメタクリレート VMA :ビニルメタクリレート VA :ビニルアクリレート TTMSSPMA:トリス(トリメチルシロキシ)シリ
ルプロピルメタクリレート
【0154】
【表1】
【0155】表1に示された結果から、実施例1〜22
でえられたコンタクトレンズは、酸素透過係数が高く、
かつ接触角が低いものであり、酸素透過性および水濡れ
性に同時にすぐれていることがわかる。
【0156】これに対して、水酸基含有重合体が用いら
れておらず、単にシリコン含有アルキルメタクリレート
を重合させただけの重合体からなる比較例1でえられた
コンタクトレンズは、酸素透過係数は高いものの、接触
角が110度ときわめて高く、水濡れ性にいちじるしく
劣るものであることがわかる。また、ケイ素含有化合物
と反応させていない水酸基含有重合体のみからなる比較
例2および3でえられたコンタクトレンズは、接触角は
低いものの、酸素透過係数がきわめて低く、酸素透過性
にいちじるしく劣るものであることがわかる。
【0157】
【発明の効果】本発明の眼用レンズは、透明性にすぐれ
ることはもちろんのこと、酸素透過性および水濡れ性に
同時にすぐれるので、たとえばコンタクトレンズとした
ばあい、角膜の代謝機能を損なうことなく長時間にわた
って装用することができ、しかもそのすぐれた水濡れ性
から、装用中にレンズが曇ったり、脂質などによって汚
染されることが少ない。
【0158】また、本発明の製法によれば、たとえばソ
フトコンタクトレンズなどのように、目的とする眼用レ
ンズが、その軟質性のために機械加工が困難なものであ
ったとしても、ケイ素含有化合物と反応させる前に、あ
らかじめ重合成分の種類や量を適宜調整し、機械加工に
適した硬度を有する水酸基含有重合体としておき、かか
る水酸基含有重合体を所望の形状に成形し、最終的にケ
イ素含有化合物と反応させて軟質化させるということも
可能である。このように、本発明の製法によれば、たと
えば最終的にえようとする眼用レンズは本質的に軟質で
機械加工を施しにくいものであるが、ケイ素含有化合物
との反応前の水酸基含有重合体が機械加工が可能な程度
に本質的に硬質なものであるばあいなどに、あらかじめ
機械加工を施すことにより、コンタクトレンズ、眼内レ
ンズなどの所望の形状を有する眼用レンズを容易に製造
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08F 8/42 MHU C08F 8/42 MHU B29K 83:00 (72)発明者 谷川 定康 愛知県春日井市高森台五丁目1番地10 株 式会社メニコン総合研究所内 (72)発明者 一戸 省二 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 山崎 敏夫 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼用レンズ形状に成形された水酸基含有
    重合体と、一般式(I): O=C=N−R1−Sinn-1(CH32n+1 (I) (式中、R1は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
    アルキレン基、nは1〜15の整数を示す)で表わされ
    るケイ素含有化合物とを反応させてなる眼用レンズ。
  2. 【請求項2】 水酸基含有重合体が水酸基含有モノマー
    を含有した重合成分を重合させてなるものである請求項
    1記載の眼用レンズ。
  3. 【請求項3】 水酸基含有モノマーが水酸基含有スチレ
    ン系モノマー、水酸基含有(メタ)アクリレートまたは
    糖残基と共重合可能な不飽和二重結合とを有するモノマ
    ーである請求項2記載の眼用レンズ。
  4. 【請求項4】 水酸基含有モノマーの量が重合成分全量
    の5〜100重量%である請求項2または3記載の眼用
    レンズ。
  5. 【請求項5】 重合成分が水酸基含有モノマーと共重合
    可能な不飽和二重結合を有するモノマーを含有したもの
    である請求項2、3または4記載の眼用レンズ。
  6. 【請求項6】 眼用レンズ形状に成形された水酸基含有
    重合体と、一般式(I): O=C=N−R1−Sinn-1(CH32n+1 (I) (式中、R1は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
    アルキレン基、nは1〜15の整数を示す)で表わされ
    るケイ素含有化合物とを反応させることを特徴とする眼
    用レンズの製法。
  7. 【請求項7】 水酸基含有重合体が架橋構造を有するも
    のである請求項6記載の眼用レンズの製法。
  8. 【請求項8】 水酸基含有重合体を溶媒によってあらか
    じめ膨潤させたのち、ケイ素含有化合物と反応させる請
    求項7記載の眼用レンズの製法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010532417A (ja) * 2007-06-29 2010-10-07 東レ株式会社 可溶性シリコーンプレポリマー
KR20180029893A (ko) * 2016-09-13 2018-03-21 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 화장료 및 화장료의 제조방법

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