JP2009220786A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ファイナルギヤ伝達機構が配置されている自動二輪車において、リングギヤを取り付ける後輪車軸の締結剛性を高め、リングギヤとこのリングギヤに噛み合うピニオンギヤとの間の噛み合い状態を安定させることができる技術を提供することを課題とする。
【解決手段】ファイナルギヤ伝達機構65は、スイングアーム18の先端18aに取り付けられ後輪車軸25を支持するギヤケース61と、この後輪車軸25の一端25aおよび他端25bを支持する一端および他端のベアリング71、72と、後輪車軸25に設けられエンジンの回転駆動力を後輪車軸へ伝達するリングギヤ68と、後輪車軸の一端25aを、一端のベアリング71を介して後輪車軸25の軸方向に保持する一端保持部75と、後輪車軸の他端25bに、他端のベアリング72をギヤケース61の外方から締結する締結部材73と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ドライブシャフトと後輪の間にファイナルギヤ伝達機構が配置されている自動二輪車に関する。
ドライブシャフトと後輪の間にエンジンの回転駆動力を伝達するファイナルギヤ伝達機構が配置されている自動二輪車が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実公平2−393号公報(第5図)
特許文献1の第5図において、ファイナルギヤ伝達機構には、ピニオンギヤ3(符号は同公報のものを流用する。以下同じ。)と、このピニオンギヤ3に噛み合うリングギヤ4と、このリングギヤ4が取り付けられ後輪車軸24の回りに回動可能に設けられる筒状のスリーブと、このスリーブと一体に連結されるリヤホイール6と、が備えられ、ピニオンギヤ3の駆動力は、リヤホイール6に伝達される。
ところで、特許文献1の技術では、リングギヤ4が取り付けられているスリーブは、後輪車軸24に、後輪車軸24の軸方向にリヤホイール6に向け差し込まれている。スリーブは、後輪車軸24の軸方向に、多少の移動が許容されている部材である。
スリーブが軸方向に移動可能であれば、スリーブの移動に伴い、このスリーブに一体に取り付けられているリングギヤ4は、軸方向に移動することになる。そうすると、リングギヤ4とピニオンギヤ3の間の噛み合い状態が変動することとなり、例えば、ギヤノイズなどが生ずる可能性があり改善の余地があった。
本発明は、ファイナルギヤ伝達機構が配置されている自動二輪車において、リングギヤを取り付ける後輪車軸の締結剛性を高め、リングギヤとこのリングギヤに噛み合うピニオンギヤとの間の噛み合い状態を安定させることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体フレームに設けたピボット軸にスイングアームをスイング可能に取り付け、このスイングアームの先端に後輪を取り付け、スイングアームにエンジンの回転駆動力を後輪に伝達するドライブシャフトを収納し、このドライブシャフトと後輪の間にエンジンの回転駆動力を伝達するファイナルギヤ伝達機構を介在させた自動二輪車において、このファイナルギヤ伝達機構は、スイングアームの先端に取り付けられエンジンの回転駆動力を後輪に伝達する後輪車軸を支持するギヤケースと、このギヤケースに取り付けられ後輪車軸の一端および他端を支持する一端および他端のベアリングと、後輪車軸に設けられエンジンの回転駆動力を後輪車軸へ伝達するリングギヤと、ギヤケースに設けられ後輪車軸の一端を、一端のベアリングを介して後輪車軸の軸方向に保持する保持部と、後輪車軸の他端を、他端のベアリングを介してギヤケースの外方から締結する締結部材と、を備え、他端のベアリングは、インナレースとアウタレースとを有し、締結部材で、前記インナレースを後輪車軸に締結するようにしたことを特徴とする。
請求項2に係る発明では、ギヤケースには、後輪車軸の他端を、他端のベアリングを介して後輪車軸の軸方向に保持する他端の保持部が設けられ、この他端の保持部にアウタレースの側面が突き当てられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、後輪車軸の一端には、ブレーキデイスクが取り付けられ、このブレーキデイスクは、後輪車軸の一端と後輪とにより挟持して取り付けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ファイナルギヤ伝達機構は、リングギヤが取り付けられる後輪車軸の一端を、一端のベアリングを介して後輪車軸の軸方向に保持する一端保持部と、後輪車軸の他端を、他端のベアリングを介してギヤケースの外方から締結する締結する締結部材とを備えている。
後輪車軸の一端を一端保持部で保持し、後輪車軸が軸方向に移動不能になるように締結部材でインナレースを後輪車軸に締結するようにしたので、後輪車軸は、ギヤケースに軸方向に移動不能に保持される。この結果、後輪車軸に設けられているリングギヤの軸方向移動を抑えることができる。
リングギヤの軸方向の移動が抑えられれば、ドライブシャフトの側に設けリングギヤと噛み合うピニオンギヤとの間において、噛み合い状態が安定する。噛み合い状態が安定すれば、駆動トルクが変動し難くなり、安定した駆動力の伝達が可能になる。加えて、回転駆動力の伝達に係るギヤノイズを減らすことができる。
請求項2に係る発明では、ギヤケースには、後輪車軸の他端を、他端のベアリングを介して後輪車軸の軸方向に保持する他端の保持部が設けられ、この他端の保持部にアウタレースの側面が突き当てられている。
一端のベアリングに加えて、他端のベアリングのアウタレースの側面は、ギヤケースに設けた他端の保持部により保持されるため、後輪車軸の軸方向における締結剛性をより一層高めることができる。
請求項3に係る発明では、ブレーキデイスクは、後輪車軸と後輪とにより挟持するように取り付けられている。
車軸に後輪を取り付ける際に、ブレーキデイスクを止め、このブレーキデイスクに後輪を当てて共締めすることができる。ブレーキデイスクは、後輪とともに共締めされているので、ブレーキデイスクを固定する専用の締結部材は不要になる。専用の締結部材が不要になるので、組立工数を低減することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動二輪車の左側面図であり、自動二輪車10は、ヘッドパイプ11と、このヘッドパイプ11に操舵可能に取り付けられるフロントフォーク12と、このフロントフォーク12の上端部および下端部に各々取り付けた操舵ハンドル13および前輪14と、ヘッドパイプ11に取り付けられ後方に延設されている車体フレーム15と、この車体フレーム15に懸架される駆動源としてのエンジン16と、この車体フレーム15の後端部にピボット軸17を支点として後方に揺動可能に取り付けられているスイングアーム18と、このスイングアーム18の中間部18mと車体フレーム15の後部15bの間にリンク21を介して取り付けられるリヤクッション23と、スイングアーム18の先端部18aに取り付けられエンジン16によって駆動される後輪24と、を主要構成とする。
前輪14には、円盤状のフロントブレーキデイスク26が取り付けられ、フロントフォーク12の下部には、フロントブレーキデイスク26を挟持可能に設けられ前輪14に制動をかけるフロントデイスクブレーキユニット27が取り付けられている。
図中、31はアッパカウル、32はヘッドランプ、33はフロントフェンダ、34はメインカウル、35は燃料タンク、36は乗員シート、37はシートカウル、38はリヤフェンダである。
図2は本発明に係る自動二輪車の後部側面図であり、自動二輪車10は、車体フレーム15と、車体フレーム15に懸架するエンジン16と、車体フレーム15の後部に設けるピボット軸17と、このピボット軸17に揺動自在に設けられるスイングアーム18と、このスイングアーム18の先端部18aとしての後部に後輪車軸25を介して回転可能に軸支される後輪24と、スイングアーム18と車体フレーム15との間に介在されるリヤクッション23とを備える。
後輪駆動機構41は、エンジン16からの出力軸42に連結して駆動力を伝達する自在継手43と、この自在継手の後端43bに連結されてエンジン16の駆動力を伝達するドライブシャフト44と、このドライブシャフト44の後端44bにドライブシャフト44の軸長を変更可能にする軸長可変機構46を取り付け、この軸長可変機構46に連結されて駆動力の方向を変換して後輪車軸25に伝達するピニオンギヤ47と、を備えている。
本実施例において、軸長可変機構46はトリポード形等速ジョイントを利用するが、これに限定されず、ボールスプラインすべり継手、クロスグルーブ形継手などでもよく、スライド機能を有する継手であればその構造には限定されない。
図1および図2を参照して、自動二輪車10は、車体フレーム15にピボット軸17を介して揺動自在に設けられるスイングアーム18と、このスイングアーム18に軸支されるとともにエンジン16の駆動力を伝達するドライブシャフト44によって回転する駆動車輪48としての後輪24とを備えており、エンジン16から後輪24へドライブシャフト44と自在継手43を介して駆動力を伝達する。スイングアーム18の内部には、ドライブシャフト44が配置されている。
スイングアーム18に設けたリンク21には、車体フレーム15から第1揺動軸51を介して後方に延ばし揺動可能に設けられる第1腕部材52と、スイングアーム18の中間部18mから第2揺動軸53を介して前方に延ばし揺動可能に設けられる第2腕部材54と、この第2腕部材54の先端54aと車体フレーム15の間に介在されるリヤクッション23と、この第2腕部材54の中間部54mに第1腕部材52の先端部を揺動可能に取り付ける第3揺動軸55と、が設けられており、リヤクッション23にてスイングアーム18にかかる振動などを吸収するようにした。
スイングアームの先端18aには、後輪車軸25及びその周辺の駆動系部品を収納するギヤケース61が配置されている。62はリヤブレーキデイスク、63はリヤデイスクブレーキユニットである。
すなわち、自動二輪車10は、車体フレーム15に設けたピボット軸17にスイングアーム18をスイング可能に取り付け、このスイングアーム18の先端18aに後輪24を取り付け、スイングアーム18にエンジン16の回転駆動力を後輪24に伝達するドライブシャフト44を収納し、ドライブシャフト44と後輪24の間にエンジン16の回転駆動力を伝達する後輪駆動機構41を含むファイナルギヤ伝達機構を介在させた車両である。ファイナルギヤ伝達機構については、次図で説明する。
図3は図2の3−3線断面図であり、スイングアーム18の先端18aに配置されているファイナルギヤ伝達機構65を説明するものである。
ファイナルギヤ伝達機構65には、スイングアーム18の先端18aに取り付けられるギヤケース61と、このギヤケース61の前部に配置される軸受67a、67bと、軸受67a、67bに支持される駆動側ギヤとしてのピニオンギヤ47と、このピニオンギヤ47と直角に配置されピニオンギヤ47に噛み合い駆動力が伝達される従動側ギヤとしてのリングギヤ68と、このリングギヤ68がスプライン部により取り付けられている駆動力伝達軸としての後輪車軸25と、この後輪車軸25の一端25aを支持する一端のベアリング71と、この後輪車軸25の他端25bで一端25aに対して車両の外方に配置される他端25bを支持する他端のベアリング72と、この他端のベアリング72のうちのインナレース72aと後輪車軸25との間を車両の外方から締結する締結部材73と、を主要な構成要素とする。77はギヤケース61に取り付けられ締結部材73の頭部を覆うキャップである。
以下、後輪車軸25を支持するベアリングについて詳細に説明する。
後輪車軸25を支持する一端および他端のベアリング71、72は、各々、ラジアルボールベアリングを利用した。ラジアルボールベアリングは、インナレースと、このインナレースの外周に配置される複数のボールと、これらのボールの外方に配置されるアウタレースとからなる。
具体的に、一端のベアリング71は、第1ベアリング91と第2ベアリング92とを軸方向に並べてなり、第1ベアリング91は、インナレース91aとボール91b・・・とアウタレース91cとから構成され、第2ベアリング92は、インナレース92aとボール92b・・・とアウタレース92cとから構成されている。
他端のベアリング72は、インナレース72aとボール72b・・・とアウタレース72cとからなる。
後輪車軸25の一端25aには、一端のベアリング71を介して後輪車軸25を軸方向で車両の内方に保持可能な保持部74としての一端保持部75が設けられている。
後輪車軸25の他端25bには、他端のベアリング72を介して後輪車軸25を軸方向で車両の内方に保持する保持部74としての他端保持部76と、他端のベアリング72をギヤケース61の外方から締結する締結部材73とが設けられている。
そして、締結部材73で、他端のベアリング72のインナレース72aを後輪車軸25に締結することにより、後輪車軸25の軸方向移動を規制するようにした。
ギヤケース61に、ベアリングの軸方向移動を規制する保持部74が設けられ、この保持部75は、一端のベアリング71の構成要素としての第1のベアリングのアウタレース91cを軸方向に保持する一端保持部75と、他端のベアリングのアウタレース72cを軸方向に保持する他端保持部76と、からなる。
一端保持部75および他端保持部76により一端のベアリング71のアウタレース71cの側面は、一端保持部75により保持され、他端のベアリング72のアウタレース72cの側面は、他端保持部76により保持されるとともに、他端のベアリング72のインナレース72aの側面は、締結部材73によって後輪車軸25に締め付けられている。
ギヤケース61には、後輪車軸25の他端25bを、他端のベアリング72を介して後輪車軸25の軸方向に保持する他端の保持部76が設けられ、この他端の保持部76にアウタレース72cの側面が突き当てられている。
一端のベアリング71に加えて、他端のベアリング72のアウタレース72cの側面は、ギヤケース61に設けた他端の保持部76により保持されるため、後輪車軸25の軸方向における締結剛性をより一層高めることができる。
ピニオンギヤの軸を支持する一方の軸受76aには、ラジアルボールベアリングが適用され、他方の軸受76bには、ニードルベアリングが適用されている。
図中、85はピニオンギヤ位置調整用シム、86a、86bは後輪車軸位置調整用シム、87a、87bはシール部材、88a、88bは後輪車軸とベアリングの間に介在されるカラー部材、89はギヤケース61に設けられ一端のベアリングのアウタレースの外周面を保持する一端外周保持面、90はギヤケース61に設けられ一端のベアリングのアウタレースの外周面を保持する他端外周保持面である。
一端のベアリング71は、リングギヤ68に近い側のベアリングであり、前述のように車両の内側から外側に第1ベアリング91および第2ベアリング92が並列して配置され、第1ベアリング91のアウタレース91cの側面は、後輪車軸25に直角に設けた前述の一端保持部75によって保持されている。
他端のベアリング72は、締結部材73に近い側のベアリングであり、他端のベアリング72のインナレース72aの側面は、締結部材73によって後輪車軸25に締結されている。つまり、他端のベアリング72は、締結部材73によってインナレース72aを後輪車軸25に締結するようにした。
上記のように、後輪車軸25の一端25aを一端のベアリング71を介して一端保持部75で保持し、後輪車軸25の他端25bを他端のベアリング72を介して締結部材73で締め付けるという構成であれば、後輪車軸25の締結剛性を高めることができる上に、後輪車軸の組立に係る作業性を損なうことなく良好な組立性を得ることができる。
普段はキャップ77により他端のベアリング72を外乱から保護しつつ、後輪車軸25をメンテナンスする際に、キャップ77を外し、締結部材73を外し、他端のベアリング72を外し、ギヤケース61を開けて、後輪車軸25を取り外すようにしたので、後輪車軸25のメンテナンス性が損なわれる心配はない。
以下、ブレーキデイスクの取付構造について説明する。
後輪車軸25の一端25aには、ブレーキデイスク81が取り付けられ、このブレーキデイスク81は、後輪車軸25の一端25aと後輪24とにより挟持するように配置されている。詳細には、後輪24は後輪取付ボルト82を介して後輪車軸25に締結されており、ブレーキデイスク81は、後輪24とともに共締めされている。83は後輪24を取り付ける前に、あらかじめ、ブレーキデイスク81を後輪車軸25に仮止めするために設けられている小ボルトである。
ブレーキデイスク81は、後輪車軸25と後輪24とにより挟持するように取り付けられているため、後輪車軸25に後輪24を取り付ける際に、ブレーキデイスク81を止め、このブレーキデイスク81に後輪24を当てて共締めすることができる。ブレーキデイスク81は、後輪24とともに共締めされているので、ブレーキデイスク81を固定する専用の締結部材は不要になる。専用の締結部材が不要になるので、組立工数を低減することができる。
以上に述べたファイナルギヤ伝達機構を有する自動二輪車の作用を次に述べる。
図4は本発明に係るファイナルギヤ伝達機構の実施例図および比較例図である。
(a)において、実施例図が示されており、後輪車軸25は、一端保持部75と締結部材73とによって、後輪車軸25の軸線Ja方向に移動不能に保持されるので、リングギヤ68を取り付けた後輪車軸25の締結剛性を大幅に高めることができる。
(b)において、リングギヤ68Bが取り付けられる後輪車軸25Bに相当する筒状のリングギヤシャフト93は、固定軸としての軸部材94に挿嵌されるとともに、ホイール側に配置しダンバ部材95を有するダンパホルダ96側に保持されているのみであり、車両の外方から、リングギヤシャフト93には、軸線Jb方向の移動を規制する部材は設けられていない。そうすると、トルク変動や速度変動などによって、リングギヤ68Bとピニオンギヤ47Bの間の噛み合い状態が変動し易くなる可能性があり、噛み合い状態が変動すると、例えば、ギヤノイズなどが生ずる場合があった。
(a)に戻って、本発明では、ファイナルギヤ伝達機構65は、リングギヤ68が取り付けられる後輪車軸25の一端25aを、一端のベアリング71を介して後輪車軸25の軸方向に保持する一端保持部75と、後輪車軸25の他端25bに、他端のベアリング72をギヤケース61の外方から締結する締結する締結部材73とを備えている。
後輪車軸の一端25aを一端保持部75で保持し、後輪車軸の他端25bを締結部材73で締結することで、後輪車軸25は、軸線Ja方向に移動不能に保持される。リングギヤ68を取り付けた後輪車軸25の締結剛性を大幅に高めることができる。
リングギヤ68は、エンジン16の回転駆動力を後輪車軸25へ伝達する部材であり、大きな力がかかる部材である。リングギヤ68を取り付けた後輪車軸25の締結剛性を高めることで、リングギヤ68の軸線Ja方向の移動を抑えることができる。リングギヤ68の軸線Ja方向の移動が抑えられれば、ドライブシャフト44の側に設けリングギヤ68と噛み合うピニオンギヤ47との間で噛み合い状態が変動し難くなる。噛み合い状態に変動が生じ難くなれば、駆動トルクが変動し難くなり、安定した駆動力の伝達が可能になる。加えて、回転駆動力の伝達に係るギヤノイズを減らすことができる。
尚、本発明は、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、一般の鞍乗り型車両に適用することは差し支えない。
本発明は、ファイナルギヤ伝達機構を有する自動二輪車に好適である。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 本発明に係る自動二輪車の後部側面図ある。 図2の3−3線断面図である。 本発明に係るファイナルギヤ伝達機構の実施例図および比較例図である。
符号の説明
10…自動二輪車、15…車体フレーム、16…エンジン、17…ピボット軸、18…スイングアーム、18a…スイングアームの先端、24…後輪、25…後輪車軸、25a…後輪車軸の一端、25b…後輪車軸の他端、44…ドライブシャフト、61…ギヤケース、62…ブレーキデイスク、65…ファイナルギヤ伝達機構、71…一端のベアリング、72…他端のベアリング、72a…他端のベアリングのインナレース、72c…他端のベアリングのアウタレース、68…リングギヤ、73…締結部材、74…保持部、75…一端の保持部、76…他端の保持部。

Claims (3)

  1. 車体フレームに設けたピボット軸にスイングアームをスイング可能に取り付け、このスイングアームの先端に後輪を取り付け、前記スイングアームにエンジンの回転駆動力を前記後輪に伝達するドライブシャフトを収納し、このドライブシャフトと前記後輪の間に前記エンジンの回転駆動力を伝達するファイナルギヤ伝達機構を介在させた自動二輪車において、
    このファイナルギヤ伝達機構は、前記スイングアームの先端に取り付けられ前記エンジンの回転駆動力を前記後輪に伝達する後輪車軸を支持するギヤケースと、
    このギヤケースに取り付けられ前記後輪車軸の一端および他端を支持する一端および他端のベアリングと、
    前記後輪車軸に設けられ前記エンジンの回転駆動力を前記後輪車軸へ伝達するリングギヤと、
    前記ギヤケースに設けられ前記後輪車軸の一端を、前記一端のベアリングを介して前記後輪車軸の軸方向に保持する保持部と、
    前記後輪車軸の他端を、前記他端のベアリングを介して前記ギヤケースの外方から締結する締結部材と、
    を備え、
    前記他端のベアリングは、インナレースとアウタレースとを有し、前記締結部材で、前記インナレースを前記後輪車軸に締結するようにしたことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
  2. 前記ギヤケースには、前記後輪車軸の他端を、前記他端のベアリングを介して前記後輪車軸の軸方向に保持する他端の保持部が設けられ、この他端の保持部に前記アウタレースの側面が突き当てられていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
  3. 前記後輪車軸の一端には、ブレーキデイスクが取り付けられ、このブレーキデイスクは、前記後輪車軸の一端と前記後輪とにより挟持して取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車。
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