JP5531121B2 - シャフトドライブ式自動二輪車 - Google Patents

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本発明は、ドライブシャフトを備えているシャフトドライブ式自動二輪車に関する。
ピボット軸の側方にドライブシャフトを備え、このドライブシャフトによってエンジンの駆動力を後輪に伝達するシャフトドライブ式自動二輪車が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−87540公報(図3)
特許文献1の図3において、車両の左側に、後輪2(符号は同公報のものを流用する。以下同じ。)を揺動自在に懸架するスイングアーム12(以下、「スイングアーム12」と云う。)が設けられ、このスイングアーム12の後部にギヤボックス44が設けられ、スイングアーム12の内側に、エンジンの動力を後輪2に伝達するドライブシャフト45が設けられ、ギヤボックス44内に駆動車軸56(以下、「後輪車軸56」と云う。)が貫通され、この後輪車軸56に後輪2が取り付けられている。
ところで、特許文献1の技術では、後輪車軸56にブレーキディスク15を重ね、このブレーキディスク15に後輪2のハブ55を重ね、後輪車軸56に立設したボルト57・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)にハブ55の外方からナット58・・・を締め付けている。つまり、リヤデイスクプレート15は、ボルト57・・・、ナット58・・・によって、ハブ55とともに後輪車軸56に共締めされている。
上記構成をもつブレーキディスク15は、ボルトおよびナットの締結位置から外方に所定の板厚をもって形成されている。この場合に、リヤブレーキデイスクキャリパに挟持されない内側部分は、ブレーキディスク15本来の機能を果たしている部分ではなく車両の軽量化の点で改良の余地があった。
本発明は、ドライブシャフトを備えているシャフトドライブ式自動二輪車において、車両の軽量化を図ることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体フレームと、この車体フレームに設けられ、後輪を揺動可能に支持するスイングアームと、このスイングアーム内またはスイングアームに隣接して設けられ、エンジンの駆動力を後輪に設けた後輪車軸に伝達するドライブシャフトと、このドライブシャフトの一端に設けられ、後輪車軸に設けられるファイナルギヤと噛み合うピニオンギヤと、スイングアームの後部に設けられ、ファイナルギヤを収容するギヤボックスと、このギヤボックスと後輪車軸との間に設けられ、後輪車軸を回転自在に支持する軸受と、が備えられているシャフトドライブ式自動二輪車において、後輪車軸の径方向に、ブレーキデイスクを取り付けるフランジを有するフランジ部材が備えられ、フランジに設けられたブレーキデイスクが取り付けられるデイスク取付部よりも径方向内側で且つ車幅方向でギヤボックス寄りに、センサによって検出される多数の小穴を形成した被検出部が位置するように、フランジ部材に車輪速を計測するパルサリングが取り付けられ、フランジ部材の同一面側に、ブレーキデイスクとパルサリングが取り付けられ、フランジ部材には、後輪車軸の軸方向に延びる円筒部から放射状に延びる腕部が形成されることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、フランジは、後輪車軸の径方向に延設されている複数の腕部が含まれており、これらの腕部の先端部にブレーキデイスクが取り付けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、スイングアームは、ギヤボックス側からのみ後輪を支持する片持ち式であり、腕部の先端部に段部が設けられ、この段部にデイスク取付部が形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、センサは、ギヤボックス側に配置されることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、後輪車軸と後輪の間に、フランジ部材が備えられている。そして、フランジ部材に、ブレーキデイスクを取り付けるフランジが備えられている。フランジがブレーキデイスクまで延びていれば、ブレーキデイスクを後輪車軸まで延ばす必要がなくなり、ブレーキデイスクを後輪車軸まで延ばす必要がなくなれば、ブレーキデイスクを軽量にすることができる。
請求項2に係る発明では、フランジは、後輪車軸の径方向に延設されている複数の腕部を含み、これらの腕部の先端部にブレーキデイスクが取り付けられているので、ブレーキデイスク取付部の重量を抑えるとともに無駄肉を減らすことができ、全体として車両の軽量化を図ることができる。
請求項3に係る発明では、スイングアームは、ギヤボックス側からのみ後輪を支持する片持ち式であるので、後輪を容易に着脱できる。
加えて、ブレーキデイスクの内径には、径方向内側に延びる複数の取付座部が設けられ、これらの取付座部は、腕部の先端部に形成したデイスク取付部へ取り付けられているので、ブレーキデイスクを着脱する際に、後輪が取り付けられている側から、取付座部を、フランジ部材に設けた腕部と当たらないように、車幅方向に移動させることができる。取付座部を車幅方向に移動可能にしたので、ブレーキデイスクの着脱性が高まり、組立性およびメンテナンス性を高めることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。図中、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」は、各々車両に着座した乗員から見た方向である。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両の左側面図であり、車両としての自動二輪車10には、車体フレーム11が備えられている。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から後方に延出されエンジン13を支持するメインフレーム14と、このメインフレーム14の後端上部から後方に延ばし乗員シート15を支持し、バッテリ16などの電装部品などを取り付け、且つ、リヤフェンダ17を含む車体後部18を支持するリヤフレーム19と、からなる。
なお、メインフレーム14には、このメインフレーム14の後端部に設けられスイングアーム28を支持するピボットプレート22を含む。
ピボットプレート22には、ピボット軸27が設けられ、このピボット軸27から後方にリヤスイングアーム28(スイングアーム28)が延ばされ、このスイングアーム28とメインフレーム14の間に衝撃を吸収するリヤクッションユニット29が設けられ、スイングアーム28の先端部に、後輪31が取り付けられている。後輪31は、エンジン13と後輪31との間をつなぎエンジン13の駆動力を後輪31に伝達するドライブシャフト32によって駆動される。
ヘッドパイプ12には、フロントフォーク24が設けられており、このフロントフォーク24の下端部に前輪25が取り付けられ、フロントフォーク24の上端部に前輪25を操舵する操舵ハンドル26が設けられている。
メインフレーム14には、エンジン13(V型4気筒エンジン13)が搭載されている。エンジン13は、第1〜第4支持点30a〜30dを介してメインフレーム14に支持されている。第1〜第4支持点30a〜30dは、車幅方向水平に設けられ、車両の前から後へこの順に配置されている。これらの支持点のうち、第3〜第4支持点30c〜30dは、ピボットプレート22に設けられている。つまり、エンジン13は、メインフレーム14およびピボットプレート22によって懸架されている。
V型4気筒エンジン13は、クランクケース37と、このクランクケース37に設けたクランクシャフト34を中心に斜め前上方に延びている前シリンダ35と、クランクシャフト34を中心に斜め後上方に延びている後シリンダ36とをV字状に配置した形態をもつ。そして、このV型4気筒エンジン13は、車両を側面から見たときに、エンジン13の上部を構成する前シリンダ35および後シリンダ36にメインフレーム14が重なり、エンジン13の後部を構成するクランクケース37にピボットプレート22の一部が重なるように懸架されている。
V型4気筒エンジン13には、排気装置33が備えられている。
排気装置33は、各シリンダ35、35、36、36から延びている排気管41a〜41dと、これらの排気管41a〜41dが集合され排気ガスの浄化を行う触媒管45と、この触媒管45から延びている全体集合管46と、この全体集合管46に連結される消音器47と、から構成されている。
図中、51はエンジン13を冷却するラジエータユニット、52L、52R(手前側の符号52Lのみ示す。以下同じ。)はフロントフォークに設けたフロントデイスクブレーキキャリパ、53L、53R(手前側の符号53Lのみ示す。以下同じ。)は前輪25に設けフロントデイスクブレーキキャリパ52L、52Rによって挟持されるフロントブレーキデイスク、54は操舵ハンドルに設けたフロントマスタシリンダ、56はメインフレーム14に取り付けた燃料タンクを覆い後述するカウル部70を兼ねる燃料タンクカバー、57L、57R(手前側の符号57Lのみ示す。以下同じ。)はメインフレーム14に取り付けた運転者用ステップ、58L、58R(手前側の符号58Lのみ示す。以下同じ。)はリヤフレーム19に取り付けた同乗者用ステップ、59はヘッドライト、60はフロントフェンダ、61L、61R(手前側の符号61Lのみ示す。以下同じ。)はミラー、62はリヤデイスクブレーキキャリパ、63は後輪31に設けリヤデイスクブレーキキャリパ62によって挟持されるリヤブレーキデイスク、65はメインスタンドである。
以下、自動二輪車10の主に外観部を構成するカウル部70について説明を行う。
カウル部70には、ヘッドパイプ12から延ばし後述するカウルステー71を介して車体フレーム11の前方を覆うフロントカウル部72と、このフロントカウル部72に連続して設け車両の側方を覆うサイドカウル部73と、エンジン13の下方に設けるアンダカウル74と、が備えられており、風よけや車両の外観性を高めることなどを目的とする。
フロントカウル部72は、ヘッドライト59の上方を覆うアッパセンタカウル76と、このアッパセンタカウル76の上方に延びているウインドスクリーン77と、メインフレーム14の側方を覆うミドルカウル78L、78R(図手前側の符号78Lのみ示す。以下同じ。)が取り付けられウインドスクリーン77の左右を支持するフロントアッパサイドカウル79L、79R(図手前側の符号79Lのみ示す。以下同じ。)の一部とを含む。
サイドカウル部73は、ウインドスクリーン77の左右を支持するフロントアッパサイドカウル79L、79Rと、ヘッドパイプ12およびメインフレーム14の側方を覆うミドルカウル78L、78Rと、燃料タンクカバー56の下方を覆い運転中に運転者Rの脚部Rfによって挟まれるニーカバー81L、81R(図手前側の符号81Lのみ示す。以下同じ。)と、これらのニーカバー81L、81Rの下方に設けられメインフレーム14の構成要素であるピボットプレート22L、22R(図手前側の符号22Lのみ示す。以下同じ。)の外側面を覆うピボットプレートカバー82L、82Rとを含む。
車両の後部構造について補足すると、スイングアーム28の後部には、内部に後輪車軸40を有するギヤボックス124が設けられ、このギヤボックス124をスイングアーム28に締め付ける締付部125が設けられ、この締付部125に、ギヤボックス124の外側面を側方から覆うギヤボックスカバー126が設けられている。
締付部125には、スイングアーム28側に設けられているフランジ131と、このフランジ131に取り付けられスイングアーム28からギヤボックス124にねじ込まれリヤスイングアーム28とギヤボックス124との間を固定する締結部材132・・・と、が備えられている。
図2は本発明に係る自動二輪車の要部側面図、図3は本発明に係る自動二輪車の要部断面図である。以下、図2〜3を参照して説明を行う。
本発明に係る自動二輪車10は、エンジン(図1の符号13)の駆動力を後輪31に伝達する手段としてドライブシャフト32が用いられていることからシャフトドライブ式自動二輪車10とも云うことができる。
シャフトドライブ式自動二輪車10は、ピボットプレート22に設けられるピボット軸27と、このピボット軸27に揺動自在に設けられるスイングアーム28と、このスイングアーム28の後部に後輪車軸40を介して回転可能に軸支される後輪31と、スイングアーム28と車体フレーム11との間に介在されるリヤクッション29(リヤクッションユニット29)と、を備える。スイングアーム28の内部に、エンジン13の駆動力を後輪31に伝達するドライブシャフト32が設けられている。
なお、本実施例において、ドライブシャフトは、スイングアーム内に設けられているが、スイングアームに隣接して設けることは差し支えない。
ドライブシャフト32は、エンジン(図1の符号13)からの出力軸111に連結して駆動力を伝達する自在継手113と、この自在継手113の後端113bに連結されてエンジン13の駆動力を伝達するドライブ軸112と、このドライブ軸112の後端112bに取り付けドライブ軸112の軸長を変更可能にする等速ジョイント115と、この等速ジョイント115に連結されるピニオンギヤ117と、から構成されている。
そして、ピニオンギヤ117と、このピニオンギヤ117と噛み合うファイナルギヤ118とによって、エンジン13の駆動力を後輪車軸40に伝達する。図中、121、123は、ピニオンギヤ117を支持する軸受部である。ピニオンギヤ117取付構造の詳細は後述する。
以下、スイングアームの構成およびこのスイングアームとドライブシャフトとの間の配置関係などについて説明する。
ドライブシャフトの中心軸32Jは、車体を側方から見たときに、ピボット軸27と後輪31のアクスル軸40(後輪車軸40)とを結ぶ線28Cの下側に配置され、このピボット軸27と後輪31のアクスル軸40とを結ぶ線28Cは、スイングアーム28を前後に貫通しており、スイングアーム28は、ドライブシャフト32を囲うように設けられている。
スイングアーム28は、中空部28eを有し、前部28aに、仕切部材134で仕切られた上部空間28euと下部空間28ebとを有し、この下部空間28ebに、ドライブシャフト32が設けられている。
スイングアーム28には、前部28aに、仕切部材134が設けられているので、ピボット軸27の周辺の剛性を高めることができる。加えて、スイングアーム28の捩り中心を、高さ方向でピボット軸27寄りに近づけることができる。スイングアーム28の捩り中心が、ピボット軸27寄りに近づけられれば、コーナリング中の後輪31の挙動特性を一般的な自動二輪車に近づけることができるため、コーナリング走行時において、適切な操縦性を維持させることができる。
スイングアーム28は、前端28aaの下部に切欠部133が設けられ、この切欠部135は、カバー部材137で塞がれ、このカバー部材137でドライブシャフト32の前部を覆うようにした部材である。カバー部材137は樹脂製としたので、軽量化を図ることができる。
スイングアーム28の後端部には、後輪車軸40およびその周辺の駆動系部品を収納するギヤボックス124が配置されている。
スイングアーム28には、車体フレーム11から第1揺動軸141を介して後方に延ばし揺動可能に設けられる第1腕部材142と、スイングアーム28の中間部28mから第2揺動軸143を介して前方に延ばし揺動可能に設けられる側面視略三角形状をもつ第2腕部材144と、この第2腕部材144の前端144aと車体フレーム11の間に介在されるリヤクッションユニット29(リヤクッション29)と、この第2腕部材144の中間部144に第1腕部材142の先端部を揺動可能に取り付ける第3揺動軸145とが設けられており、スイングアーム28にかかる振動などを吸収するようにした。148はブーツ、149a、149bはギヤボックスカバー126をスイングアーム28に取り付けるボルトである。
スイングアーム28は、前端28aaの下部が切欠かれており、スイングアーム28のピボット軸下側の剛性を低下させるようにした。スイングアーム28のピボット軸下側の剛性を低下させることで、スイングアーム28の捩り中心を、高さ方向でピボット軸27寄りに一層近づけることができ、適切な捩り特性を設定することが可能となる。
リヤブレーキキャリパ62に連結されるブレーキホース139は、ギヤボックスカバー126で覆われている。
ブレーキホース139をギヤボックスカバー126で覆い、ブレーキホース139が見えなくなるようにしたので、リヤブレーキキャリパ62回りの外観性を一層高めることができる。
図4は図2の4−4線断面図であり、後輪駆動機構110は、ドライブシャフト32と、このドライブシャフト32の後部を構成するピニオンギヤ117を回転自在に支持する軸受部121、123と、ドライブシャフト32の構成要素としてのピニオンギヤ117と噛み合いエンジン13の駆動力の方向を90°変換するファイナルギヤ118と、このファイナルギヤ118に一体的に取り付けられる後輪車軸40としてのスリーブ151と、このスリーブ151を回転自在に支持する左軸受152および右軸受153と、左軸受152および右軸受153を支持するギヤボックス124と、を主要な構成要素とする。
すなわち、後輪駆動機構110は、スイングアーム28およびこのスイングアーム28の先端に設けたギヤボックス124に収容されている。左右の軸受152、153は、ギヤボックス124と後輪車軸40との間に設けられ、後輪車軸40を回転自在に支持する部材である。
スイングアーム28は、後輪31の左側に延びている部材であり、後輪31は、片持ちで支持されている。
本実施例において、スイングアーム28およびドライブシャフト32は、後輪31の左側に配置されているが、後輪31の右側に配置することは差し支えない。
ギヤボックス124に回転自在に設けられている後輪車軸40としてのスリーブ151に、リヤブレーキデイスク63と後輪31に含まれる後輪ハブ31hが締結ボルト154を介して一体的に取り付けられている。
上記構成によって、ドリブンギヤとしてのファイナルギヤ118に加わった駆動力は、スリーブ151、後輪ハブ31hと伝達され、後輪31を駆動させる。
以下、等速ジョイント115およびこの等速ジョイント115に連結したピニオンギヤ117の詳細について説明する。
図5は本発明に係るギヤボックスの内部構造を説明する断面図であり、図4を併せて参照し説明を行う。
等速ジョイント115は、同一平面上に3つのサブ軸を有しエンジン13の駆動力を入力するトリポード部としての入力軸156と、この入力軸156に傾動およびスライド可能に連結されエンジン(図1の符号13)の駆動力を出力するカップ157と、このカップ157の前部を覆うブーツ158と、を備えている。159は前記サブ軸に嵌めたローラ部、161はローラ部に嵌合されている溝である。
カップ157の前部は、ブーツ158により塞がれ、カップ157の内部は、オイルが注入されている。
ピニオンギヤ117は、歯部162と、この歯部162から前方に延びている筒部163と、から構成され、この筒部163に貫通孔としての内周部164が形成され、この内周部164の少なくとも前半部に雌スプライン168が形成され、内周部164の後半部にドライブシャフト32の後端を支持するピニオン軸166が挿入されている。
本実施例では、内周部164に、加工上の都合から内周部164の全面にわたって雌スプライン168が形成され、このような形態をもつ内周部164の後半部に、ピニオン軸166が挿入され、このピニオン軸166は、サークリップ185を介してピニオンギヤ117に軸方向移動不能に取り付けられている。
かかる構成であれば、ピニオンギヤ117に、雌スプライン168とピニオン軸166とを容易に設けることができ、ピニオンギヤ117のコストアップが抑制される。
なお、筒部163の外周部165は、軸受部121によって支持され、ピニオン軸166の外周部167は、軸受部123によって支持されている。
等速ジョイント115に設けた雄スプライン169には、周方向に第1溝174が設けられ、この第1溝174にサークリップ173が嵌められ、ピニオンギヤ117の筒部内周には、サークリップ173がかかる第2溝180が設けられている。
サークリップ173をスプライン結合部172に介在させることで、スプライン結合部172において、軸部171を筒部163にしっかりと取り付けることができる上に、軸方向振動などの発生を防止することが可能となる。
等速ジョイントのカップ157から後方に軸部171が延設され、この軸部171に雄スプライン169が設けられ、ピニオンギヤ117から前方に延ばした筒部163に、雄スプライン169と嵌合する雌スプライン168が設けられ、雄スプライン169と雌スプライン168とを結合させる。つまり、雄スプライン169と雌スプライン168とでスプライン結合部172が構成されている。
スプライン結合部172は、ピニオンギヤ117に設けたシャフトとしてのピニオンギヤシャフトとしての筒部163を支持する軸受部121の内側に配置されている。すなわち、スプライン結合部172は、その一部が軸受部121に重なるように配置されているので、等速ジョイント115をより軸受部121に近づけて配置することができる。等速ジョイント115は、軸受部121に近づけて配置されるので、等速ジョイント115における振動の発生をより一層抑えることができる。
なお、本実施例において、スプライン結合部を軸受部の内側に配置したが、スプライン結合部を軸受部の外側に配置することは差し支えない。
ギヤボックス124は、後輪車軸40の左端を支持する左軸受152およびピニオンギヤ117を支持する軸受部121、123が設けられ車両の左側を覆うギヤケース175と、このギヤケース175に対向配置され後輪車軸40の右端を支持する右軸受153が設けられるギヤケースカバー176とからなる。
このようなギヤボックス124に、ピニオンギヤ117が収容されるギヤボックス前部177と、後輪車軸40の左側を支持する左軸受152が収容されるギヤボックス左部178と、後輪車軸40の右側を支持する右軸受153が収容されるギヤボックス右部179とが設けられている。
ギヤボックス前部177は、ピニオンギヤ117と、このピニオンギヤ117に設けられている筒部163の外周を回転自在に支持する軸受部121と、この軸受部121のインナレース121cを筒部163とともに止める第1ロックナット181と、軸受部121のアウタレース121aをギヤボックス124の構成部材としてのギヤケース175に止める第2ロックナット182と、第1および第2ロックナット181、182の前方に設けられる第1オイルシール183と、この第1オイルシール183の前方に設けられる第1抜止クリップ184と、ピニオンギヤ117の筒部163に挿入されピニオンギヤ117の後部を支持するピニオン軸166と、このピニオン軸166と筒部163との間に介在させるサークリップ185およびOリング186と、ピニオン軸166の後端部を回転自在に支持するニードルベアリングとしての軸受部123と、この軸受部123の外方に設けられるストッパリング188と、から構成される。
189は締結部材132がねじ込まれる締結穴である。
ギヤボックス左部178は、後輪車軸40の左端を回転自在に支持する左軸受152と、この左軸受152のインナレース152cと後輪車軸40の間に介在される第2シムリング191と、左軸受152のインナレース152cを後輪車軸40へ止める第3ロックナット192と、左軸受152のアウタレース152aをギヤボックス124へ止めるリテーナとしての第4ロックナット193と、ファイナルギヤ118のバックラッシュ測定用に設けた穴を塞ぐキャップ194と、このキャップ194とギヤボックス124間に介在されるシール部材としてのキャップOリング195と、から構成される。
左軸受152は、アウタレース152aとボール152bとインナレース152cとからなる。
ギヤボックス右部179は、ファイナルギヤ118と一体化した後輪車軸40を回転自在に支持する右軸受153と、この右軸受153のインナレース153cと後輪車軸40の間に介在される位置調整用の第3シムリング197と、右軸受153のインナレース153cを後輪車軸40の軸方向で車両の外方から内方に向けスクリュー部材198・・・を介して押さえるフランジ部材211と、このフランジ部材211とギヤボックス124との間に介在される車軸オイルシール212と、この車軸オイルシール212の抜けを防止する抜止リング214と、フランジ部材211にボルト215・・・を介して設けられ後輪31の車輪速を計測するパルサリング216と、フランジ部材211にフラットボルト217・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)を介して設けられるリヤブレーキデイスク63とからなる。
フランジ部材211は、車軸オイルシール212および抜止リング214と後輪車軸40の間に円筒部219が配置されるようにフランジ部材211を取り付ける。
右軸受153は、アウタレース153aとボール153bとインナレース153cとからなるラジアル型軸受を2列に並べたものである。
フランジ部材211は、後輪車軸40の径方向に設けられブレーキデイスクとしてのリヤブレーキデイスク63を取り付けるフランジ218と、後輪車軸40と後輪ハブ31hの間に配置され、インナレース153cを後輪車軸40の軸方向に押さえる円筒部219が備えられている。
図中、221はスイングアーム28側に設けられパルサリング216と組み合わされ車輪速信号を検出するセンサ、222はギヤケース175にギヤケースカバー176を取り付けるボルトである。
図6は本発明に係る後輪に取り付けられているフランジ部材およびその周辺部を説明する斜視図である。
後輪ハブ31hは、5本の締結ボルト154・・・を介して後輪車軸(図5の符号40)に取り付けられ、後輪ハブ31hと一体で回転するフランジ部材211に、フランジ218が備えられ、このフランジ218には、後輪車軸40の径方向に延設されている5つの腕部256・・・が含まれており、これらの腕部256・・・の先端部にリヤブレーキデイスク63が取り付けられている。
図5に戻って、後輪車軸40と後輪31の間に、フランジ部材211が設けられ、このフランジ部材211に、リヤブレーキデイスク63が取り付けられているので、限られたスペースにリヤブレーキデイスク63を配置することができる。加えて、リヤブレーキデイスク63の内方に、パルサリング216が取り付けられている。詳細には、フランジ218に設けたデイスク取付部247・・・よりも径方向内側に、パルサリング216が取り付けられている。フランジ部材211によって、リヤブレーキデイスク63の内側部分が不要になり、このリヤブレーキデイスク63の内側部分を利用してパルサリング216が取付可能となり、リヤブレーキデイスク回りの構造をコンパクト且つ薄く構成することができる。
図7は本発明に係る後輪車軸回りを説明する分解斜視図である。
先ず、後輪車軸回りの構成部材について説明する。
ファイナルギヤ118を嵌めた後輪車軸40を右側からギヤケース175に挿入し、ギヤケース175の左側から、第2シムリング191を挿入し、左軸受152を挿入し、この左軸受152を第3ロックナット192および第4ロックナット193で止める。
ギヤケース175の右側から、後輪車軸40に、第3シムリング197、右軸受153を嵌め、この右軸受153にギヤギヤケースカバー176を取り付け、このギヤケースカバー176の外側から車軸オイルシール212および抜止リング214を嵌め、フランジ部材211を取り付ける。なお、フランジ部材211には、あらかじめ、リヤブレーキデイスク63とパルサリング216とが取り付けられている。
フランジ部材211回りについて、図5を併せて参照して説明する。
フランジ部材211には、円筒部219から放射状に外方に5つの腕部256・・・が延びており、これらの5つの腕部256・・・の先端部に設けたデイスク取付部247・・・にリヤブレーキデイスク63が取り付けられ、これらの腕部256・・・に、且つ、デイスク取付部247・・・の内方に設けたリング取付部237・・・に、パルサリング216が取り付けられ、フランジ部材211の円筒部219は、後輪車軸40に挿入され取り付けられる。
210は後輪車軸40とフランジ部材211の間に介在されるシールである。
次に、ピニオンギヤ回りの構成について説明する。
ピニオンギヤ117の内周部(図5の符号164)に、サークリップ185およびOリング186を付けた状態のピニオン軸166を挿入する。そして、ギヤケース175に、軸受部123(ニードルベアリング)をストッパリング188を付けた状態で嵌め、次いで、ピニオン軸166が挿入されたピニオンギヤアッシ223を、ピニオン軸166から延びている筒部163の外周に第1シムリング224、軸受部121をこの順に嵌めた状態でギヤケース175の前方から挿入し、第1ロックナット181および第2ロックナット182で軸受部121を保持し、その後、第1オイルシール183を嵌め、第1抜止クリップ184を取り付ける。
図8は本発明に係るギヤボックスに備えられているラビリンス構造を説明する図およびその作用図である。
ギヤボックス124の構成部材としてのギヤケースカバー176は、その外端部に開けた開口226に、後輪車軸40の軸中心に向け内方壁227が延設されている。
開口部226の後輪側端部に、後輪車軸40の中心に向かって延びる内方壁227が設けられているので、ギヤボックス124の後輪側の端部に、さらに、ラビリンスを設けることができる。したがって、ギヤボックス124と後輪車軸40の間からのオイル漏れを一層抑えることができる。
ラビリンス構造の構成部材としての役割を担うとともに車輪速の被検出部材としてのパルサリング216は、ドーナツ形状を呈する部材である。パルサリング216は、内方から外方に向け、パルサリング216の軸方向(後輪車軸の軸方向)に平行に設けられる内立壁部231と、この内立壁部231から外方に、且つ、パルサリングの軸方向に直角に延びておりボルト215が取り付けられる座部232と、この座部232から車両の内方に、且つ、パルサリング216の軸方向に平行に延びている外立壁部233と、この外立壁部233び外方に、且つ、パルサリング216の軸方向に直角に延びており車輪速検出用に開けた多数の小穴234・・・が形成されている被検出部235とから構成される。内立壁部231と外立壁部233とは対向配置されている。
パルサリング216は、フランジ部材211の内側面に設けられているリング取付部237に、ボルト215・・・を介して取り付けられている。
以下、車軸オイルシール212の外方に設けられているラビリンス構造について説明する。
車軸オイルシール212を止める抜止リング214とパルサリング216に設けた内立壁部231の先端部231aとの間に、第1ラビリンス通路241が形成され、この第1ラビリンス通路241の外方で、内立壁部231の外面231cとギヤケースカバー176に設けた内方壁227との間に、第2ラビリンス通路242が形成されている。
すなわち、パルサリング216の径方向に、車幅方向に延びるラビリンス壁部としての内立壁部231が一体に設けられ、この内立壁部231を抜止リング214と内方壁227とに近接配置することで、ラビリンス構造が形成されている。
上記ラビリンス構造を設けることで、車軸オイルシール212からオイルが漏れる場合の経路は、図矢印mとなり、軸受153からのオイル漏れを遅らせることができる。
以上に述べたシャフトドライブ式自動二輪車の作用を次に述べる。
図9は本発明に係るパルサリングの取付構造を説明する図および比較例図であり、ギヤボックス124内は、潤滑用のオイルで満たされており、ギヤボックス124と後輪車軸40の間に、車軸オイルシール212が設けられ、この車軸オイルシール212の外方に、シール効果を高めるためラビリンス構造が設けられている。
図9(a)において、実施例が示されており、後輪車軸40としてのスリーブ151に後輪車軸の軸平行で内方に延びている円筒部219と後輪車軸の軸直角で外方に延びているフランジ218とを備えているフランジ部材211がスリーブ151に嵌合されるとともに、スクリュー部材198を介して取り付けられ、フランジ218の構成要素としてのリング取付部237にボルト215を介してパルサリング216の座部232が取り付けられ、フランジの構成要素としてのデイスク取付部247に、フラットボルト217を介してリヤブレーキデイスク63が取り付けられている。
後輪車軸40に、後輪31の車輪速を計測するパルサリング216が設けられ、このパルサリング216の径方向内側に、車幅方向に延びるラビリンス壁部としての内立壁部231および外立壁部233が一体に設けられている。
図9(b)において、比較例が示されており、後輪車軸40Bとしてのスリーブ151Bの外面151Bcに後輪ハブ31Bhを止める締結ボルト154Bでリヤブレーキデイスク63Bが共締めされ、このリヤブレーキデイスク63Bにラビリンスプレート252が第1ボルト253を介して取り付けられ、このラビリンスプレート252の外方に、第2ボルト254・・・を介してパルサリング216Bが取り付けられている。つまり、ラビリンス構造を形成するため、パルサリング216Bとは別に、専用のラビリンスプレート252が取り付けられている。
かかる構造では、ラビリンス部材としてのラビリンスプレート252やこのラビリンスプレート252を取り付ける第1ボルト253・・・などが別部材として必要となるため、部品点数が増加し、車両のコストアップにつながる場合があった。
図9(a)に戻って、パルサリング216にラビリンス壁部としての内外の立壁部231、233が一体に設けられているので、部品点数の増加を抑えるとともに車両のコストを低減することができる。
以下、フランジ部材の作用について説明する。
図5〜7を併せて参照して、後輪車軸40と後輪31の間に、フランジ部材211が備えられている。このフランジ部材211に、ブレーキデイスクとしてのリヤブレーキデイスク63を取り付けるフランジ218が備えられているので、リヤブレーキデイスク63を後輪車軸40まで延ばす必要がなくなる。
リヤブレーキデイスク63を延ばす必要がなくなれば、リヤブレーキデイスク63を軽量にすることができる。この場合に、フランジ部材211に、複数の腕部256・・・が延設されているので、フランジ部材211による重量増加を抑えるとともに無駄肉を減らすことができ、全体として車両の軽量化を図ることができる。加えて、フランジ部材211を、リヤブレーキデイスク63よりも安価な部材に置き替えることにより、車両コストを低減させることができる。
また、フランジ部材211は、インナレース153cを後輪車軸40の軸方向に押さえる円筒部219を有している。後輪車軸40は、右軸受153よりも外側では、フランジ部材211の円筒部219によって後輪車軸40の軸径が大きくなるので、後輪車軸40の剛性を容易に確保することができる。
図10は本発明に係るドライブシャフトの組立手順を説明するフロー図および比較例図であり、図4〜7に基づいて説明を行う。
図10(a)において、実施例が示されており、ST01で、入力軸156とカップ157とブーツ158などを構成部材とする等速ジョイント115を組み立て、カップ157にオイルを注入する。ST02で、ドライブシャフト32の構成部材としてのドライブ軸112に等速ジョイント115の入力軸156を結合する。ST01〜ST02は、サブアセンブリーラインなどで行うことができ、等速ジョイント115の組立作業性を高めることができる。
ST11で、メインラインなどで、ギヤボックス124にピニオンギヤ117を組み付け、ST12で、ピニオンギヤ117に等速ジョイント115を結合し作業が完了する。
図10(b)において、比較例が示されており、ST21で、メインラインなどで、ドライブ軸と等速ジョイントの入力軸を結合し、ST22で、ギヤボックスにピニオンギヤを組み付け、ST23で、ピニオンギヤと等速ジョイントのカップを結合し、ST24で、等速ジョイントを組み立て、カップにオイルを注入して組立作業が完了する。
かかる構造をもつ等速ジョイントでは、ドライブシャフトの組立前に等速ジョイントを小組(サブアセンブリー)しておくことができないため、ドライブシャフトの組立の自由度に制限があるとともに、組立作業の迅速化および効率化の点で改善の余地があった。例えば、比較例において、等速ジョイントの組立は、メインラインで、狭く限られたスペース内での作業となるため、生産性が課題となっていた。
この点、本発明では、等速ジョイント115のカップ157から軸部171が延設され、この軸部171にピニオンギヤ117の筒部163を投入するようにしたので、等速ジョイント115をサブアセンブリーした後に、等速ジョイント115のカップ157をピニオンギヤ117に取り付けることが可能となり、作業手順の自由度を高めることができ、併せて、作業の迅速化および効率化を図ることが可能となる。
また、サイズ・重量が大きな等速ジョイント115は、ピニオンギヤ117の軸受部121に近づけて配置されているので、振動の発生を抑えることができる。
以下、本発明に係るフランジ部材211に取り付けられているリヤブレーキデイスク63が脱着可能に設けられていることを説明する。
図9(a)において、リヤブレーキデイスク63の板厚Tに対する、フランジ部材211とパルサリング216の間の隙間Gの大小関係は、T<Gとなるように構成されている。かかる構成であれば、フラットボルト217・・・を取り外したときに、リヤブレーキデイスク63の取付座部263・・・を、フランジ部材211に設けたデイスク取付部247・・・から、車幅方向左側(図下向き)に浮かせ、図6の矢印方向で想像線の位置までリヤブレーキデイスク63を回動させることで、リヤブレーキデイスク63は、車体から取り外し可能となる。
図4および図6を併せて参照して、リヤブレーキデイスクを取り外す手順について以下に説明する。先ず、締結ボルト154・・・を取り外して、後輪31を車幅方向右側へ取り外し、リヤデイスクブレーキキャリパ62を取り外す。
次に、フラットボルト217・・・を取り外して、リヤブレーキデイスク63をフランジ部材211から外し、デイスク取付部247から浮かせ、車幅方向左側に移動させる。最後に、フランジ部材211の腕部256・・・との位相をずらし、リヤブレーキデイスク63の締付部とフランジ部材211の腕部256・・・とが重ならない位置までリヤブレーキデイスク63の締付部を図6の矢印の方向へ回動させ、リヤブレーキデイスク63を車幅方向右側へ取り外すことができる。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、一般の鞍乗り型車両に適用することは差し支えない。
本発明は、ドライブシャフトを備え、このドライブシャフトに駆動される後輪車軸を備え、この後輪車軸にブレーキデイスクが備えられているシャフトドライブ式自動二輪車に好適である。
本発明に係る車両の左側面図である。 本発明に係る自動二輪車の要部側面図である。 本発明に係る自動二輪車の要部断面図である。 図2の4−4線断面図である。 本発明に係るギヤボックスの内部構造を説明する断面図である。 本発明に係る後輪に取り付けられているフランジ部材およびその周辺部を説明する斜視図である。 本発明に係る後輪車軸回りを説明する分解斜視図である。 本発明に係るギヤボックスに備えられているラビリンス構造を説明する図およびその作用図である。 本発明に係るパルサリングの取付構造を説明する図および比較例図である。 本発明に係るドライブシャフトの組立手順を説明するフロー図および比較例図である。
10…自動二輪車(シャフトドライブ式自動二輪車)、11…車体フレーム、13…エンジン、28…スイングアーム、31…後輪、32…ドライブシャフト、40…後輪車軸、63…ブレーキデイスク(リヤブレーキデイスク)、115…等速ジョイント、117…ピニオンギヤ、118…ファイナルギヤ、121…軸受部、124…ギヤボックス、153…軸受、153a…アウタレース、153b…ボール、153c…インナレースと、157…等速ジョイントのカップ、163…ピニオンギヤの筒部、168…雌スプライン、169…雄スプライン、211…フランジ部材、216…パルサリング、218…フランジ部材のフランジ、219…フランジ部材の円筒部、247…デイスク取付部、263…取付座部。

Claims (4)

  1. 車体フレーム(11)と、この車体フレーム(11)に設けられ、後輪(31)を揺動可能に支持するスイングアーム(28)と、
    このスイングアーム(28)内または前記スイングアーム(28)に隣接して設けられ、エンジン(13)の駆動力を前記後輪(31)に設けた後輪車軸(40)に伝達するドライブシャフト(32)と、
    このドライブシャフト(32)の一端に設けられ、前記後輪車軸(40)に設けられるファイナルギヤ(118)と噛み合うピニオンギヤ(117)と、
    前記スイングアーム(28)の後部に設けられ、前記ファイナルギヤ(118)を収容するギヤボックス(124)と、
    このギヤボックス(124)と前記後輪車軸(40)との間に設けられ、前記後輪車軸(40)を回転自在に支持する軸受(153)と、
    が備えられているシャフトドライブ式自動二輪車において、
    前記後輪車軸(40)の径方向に、ブレーキデイスク(63)を取り付けるフランジ(218)を有するフランジ部材(211)が備えられ、
    前記フランジ(218)に設けられたブレーキデイスク(63)が取り付けられるデイスク取付部(247)よりも径方向内側で且つ車幅方向で前記ギヤボックス(124)寄りに、センサ(221)によって検出される多数の小穴(234)を形成した被検出部(235)が位置するように、前記フランジ部材(211)に車輪速を計測するパルサリング(216)が取り付けられ、
    前記フランジ部材(211)の同一面側に、前記ブレーキデイスク(63)と前記パルサリング(216)が取り付けられ、
    前記フランジ部材(211)には、前記後輪車軸(40)の軸方向に延びる円筒部(219)から放射状に延びる腕部(256)が形成されることを特徴とするシャフトドライブ式自動二輪車。
  2. 前記フランジ(218)は、前記後輪車軸(40)の径方向に延設されている複数の前記腕部(256)が含まれており、これらの腕部(256)の先端部に前記ブレーキデイスク(63)が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のシャフトドライブ式自動二輪車。
  3. 前記スイングアーム(28)は、前記ギヤボックス(124)側からのみ前記後輪(31)を支持する片持ち式であり、
    前記腕部(256)の先端部に段部が設けられ、この段部にデイスク取付部(247)が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシャフトドライブ式自動二輪車。
  4. 前記センサ(221)は、前記ギヤボックス(124)側に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のシャフトドライブ式自動二輪車。
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