JP2009219027A - 高周波多分岐スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の出力端子間での損失差を抑制した高周波多分岐スイッチを得る。
【解決手段】RF信号が入力される入力端子10と、RF信号を出力する3つ以上の複数の出力端子11a〜11dと、入力端子10に一端が接続された主線路20と、主線路20の他端に接続された分岐点21と、分岐点21に一端が接続された複数の分岐線路30a〜30dと、複数の分岐線路30a〜30dの各他端に各一端が接続された複数のスイッチング素子50a〜50dと、複数のスイッチング素子50a〜50dの他端に接続されたグランドGNDと、複数の分岐線路30a〜30dと複数のスイッチング素子50a〜50dとの各接続点に各一端が接続され、かつ各他端が複数の出力端子11a〜11dの各々に接続された複数の高周波線路40a〜40dとを備え、複数の分岐線路30a〜30dのうちの少なくとも1つは、他の分岐線路とは異なる線路長に設定されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、複数の出力端子間での損失差が少ない特性を有する高周波多分岐スイッチに関するものである。
従来の高周波スイッチ(高周波多分岐スイッチ)は、RF信号が入力される入力端子と、入力端子に接続された入力側接続線路および分岐点と、分岐点から導出された複数の分岐線路および複数の出力端子とを備えている(たとえば、特許文献1参照)。
また、特許文献1に記載の高周波多分岐スイッチにおいて、複数の分岐線路は、それぞれλ/4伝送線路および接続線路を含み、ぞれぞれ、複数の出力端子に接続されている。
各λ/4伝送線路と各接続線路との接続点は、FET(単位スイッチ)を介して接地されており、FETのゲート電極は、ゲート抵抗およびバイアス接続線路を介して制御端子に接続されている。
上記回路構成において、制御端子からFETのゲート電極に制御電圧が印加されると、FET(単位スイッチ)がオン/オフされて、各出力端子からRF信号が出力される。
ここで、各単位スイッチの接続点(λ/4伝送線路と接続線路との接続点)の相互間距離と、接続線路の線路間距離とは、各出力端子間のアイソレーション特性が、「25dB以上かつ35dB以下」の範囲内になるように設定されている。
特開2005−136630号公報
従来の高周波多分岐スイッチでは、以上のように、各単位スイッチの接続点の相互間距離や接続線路の線路間距離を調整することにより、アイソレーション特性(25dB以上かつ35dB以下)を維持しているが、各単位スイッチがすべて同一構成なので、線路間の結合や分岐部での出力位相差などによって、各出力端子の損失差が大きくなるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、複数の出力端子間での損失差を抑制した高周波多分岐スイッチを得ることを目的とする。
この発明による高周波多分岐スイッチは、RF信号が入力される入力端子と、RF信号を出力する3つ以上の複数の出力端子と、入力端子に一端が接続された主線路と、主線路の他端に接続された分岐点と、分岐点に一端が接続された複数の分岐線路と、複数の分岐線路の各他端に各一端が接続された複数のスイッチング素子と、複数のスイッチング素子の他端に接続されたグランドと、複数の分岐線路と複数のスイッチング素子との各接続点に各一端が接続され、かつ各他端が複数の出力端子の各々に接続された複数の高周波線路とを備え、複数の分岐線路のうちの少なくとも1つは、他の分岐線路とは異なる線路長に設定されたものである。
この発明によれば、複数の出力端子間での損失差を抑制することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る高周波多分岐スイッチを示す回路構成図である。
図1において、高周波多分岐スイッチは、RF信号が入力される入力端子10と、RF信号を出力する第1〜第4(3つ以上)の出力端子11a〜11dと、入力端子10に一端が接続された主線路20と、主線路20の他端に接続された分岐点21と、分岐点21に一端が接続された第1〜第4の分岐線路30a〜30dと、第1〜第4の分岐線路30a〜30dの各他端に各一端が接続された第1〜第4のスイッチング素子50a〜50dと、各スイッチング素子50a〜50dの他端に接続されたグランドGNDと、第1〜第4の高周波線路40a〜40dとを備えている。
第1〜第4の高周波線路40a〜40dの各他端は、第1〜第4の出力端子11a〜11dの各々に接続されている。
また、第1〜第4の高周波線路40a〜40dの各一端は、第1〜第4の分岐線路30a〜30dと第1〜第4のスイッチング素子50a〜50dとの各接続点に接続されている。すなわち、各スイッチング素子50a〜50dの一端は、各分岐線路30a〜30dと各高周波線路40a〜40dとの接続点にシャント接続され、各スイッチング素子50a〜50dの他端はグランドGNDに接地されている。
さらに、第1〜第4の分岐線路30a〜30dのうちの少なくとも1つは、他の分岐線路とは異なる線路長(電気長)に設定されている。
図1において、各分岐線路30a〜30dのインピーダンス(Z)および線路長(θ)は、それぞれ、(Z、θ1)、(Z、θ2)、(Z、θ3)、(Z、θ4)(θ1≠θ2≠θ3≠θ4)に設定されている。
一方、各高周波線路40a〜40dのインピーダンス(Z)および線路長(θ)は、それぞれ同一値に設定されており、たとえば、各高周波線路40a〜40dのインピーダンスは、Z=50Ωに設定されている。また、各高周波線路40a〜40dの線路長は、所望の周波数において、θ=180°×m+90°(m=0、1、2・・・)となるように設定されている。
次に、図1とともに図2を参照しながら、この発明の実施の形態1による動作について説明する。
まず、図1においては、第1〜第4のスイッチング素子50a〜50dがすべて開放されているので、第1〜第4の出力端子11a〜11dのすべてからRF信号が出力される状態にある。
図2はこの発明の実施の形態1による動作例を示す回路構成図であり、図1の状態から、第1のスイッチング素子50a以外の第2〜第4のスイッチング素子50b〜50dを閉成(オン)させた状態を示している。
図2のように、第1〜第4のスイッチング素子50a〜50dのうち、第1のスイッチング素子50aの1個のみを開放状態とし、第2〜第4のスイッチング素子50b〜50dの3個を短絡状態とした場合には、開放状態の第1のスイッチング素子50aが接続された第1の出力端子11aと入力端子10とが通過状態となり、1点鎖線矢印で示すように、RF信号RFが流れる。
ここで、分岐点21を含む分岐部が、理想的な構成を有する場合には、第1の出力端子11aと第2の出力端子11bと間に損失差は生じない。
しかし、実際の回路構成では、前述のように、線路間の結合などの影響により、各出力端子間で位相やインピーダンスが異なり、周波数特性に違いが生じる。
したがって、仮に、各分岐線路の線路長(θ)を同一(θ1=θ2=θ3=θ4)に設定した場合には、各出力端子間で損失差が生じる。
そこで、図1、図2のように、分岐点21と各出力端子11a〜11dとの間が、所望の周波数において同位相になるような、異なる線路長θ1〜θ4の分岐線路30a〜30dを用いる。
ここで、線路長θk(k=1、2、・・・)は、以下の式(1)で表すことができる。
θk=180°×n+90°・・・(1)
ただし、式(1)において、n=0、1、2、・・・である。
上記式(1)のように、所望の周波数において同位相になるような、異なる線路長θkに設定することより、周波数特性を改善することができ、各出力端子間での損失差を抑制することができる。
たとえば、図1のように第1〜第4の出力端子11a〜11dを有し、入力端子10に対して左右対称的な回路構成を有する場合には、互いに対称関係にある第1および第4の出力端子11a、11dに接続された各分岐線路30a、30dの線路長θ1、θ4を、同様に互いに対称関係にある第2および第3の出力端子11b、11cに接続された各分岐線路30b、30cの線路長θ2、θ3よりも長く設定することにより、各出力端子間の損失差を小さくすることができる。
ここで、第1および第4の出力端子11a、11dは、入力端子10に対して対称的な関係にあるので、各線路長θ1、θ4は同一(θ1=θ4)となる。
同様に、第2および第3の出力端子11b、11cは、入力端子10に対して対称的な関係にあるので、各線路長θ2、θ3は同一(θ2=θ3)となる。
なお、図1のように4個の出力端子を有する回路構成に限らず、3つ以上の任意数の出力端子に対しても適用することができる。
すなわち、SPNT(Single Pole N Throw:N=3、4、・・・)においても、各出力端子間に所望の周波数において、分岐点と各出力端子間が、所望の周波数において、上記式(1)を満たすように、異なる線路長の分岐線路を用いることにより、同等の作用効果を奏することができる。
以上のように、この発明の実施の形態1(図1、図2)によれば、RF信号RFが入力される入力端子10と、RF信号RFを出力する3つ以上の複数の出力端子11a〜11dと、入力端子10に一端が接続された主線路20と、主線路20の他端に接続された分岐点21と、分岐点21に一端が接続された複数の分岐線路30a〜30dと、複数の分岐線路30a〜30dの各他端に各一端が接続された複数のスイッチング素子50a〜50dと、複数のスイッチング素子50a〜50dの他端に接続されたグランドGNDと、複数の分岐線路30a〜30dと複数のスイッチング素子50a〜50dとの各接続点に各一端が接続され、かつ各他端が複数の出力端子11a〜11dの各々に接続された複数の高周波線路40a〜40dとを備え、複数の分岐線路30a〜30dのうちの少なくとも1つは、他の分岐線路とは異なる線路長に設定されている。
このように、各出力端子間に異なる線路長の分岐線路30a〜30dを用いることにより、各出力端子間の損失差を少なくすることができる。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1(図1、図2)では、複数の分岐線路30a〜30dのうちの少なくとも1つを異なる線路長に設定したが、図3のように、複数の分岐線路30a〜30dのうちの少なくとも1つを、他の分岐線路とは異なるインピーダンス(Z)に設定してもよい。
図3はこの発明の実施の形態2に係る高周波多分岐スイッチを示す回路構成図であり、前述(図1、図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図3において、第1〜第4の分岐線路30a〜30dのインピーダンス(Z)および線路長(θ)は、それぞれ、(Z1、θ)、(Z2、θ)、(Z3、θ)、(Z4、θ)(Z1≠Z2≠Z3≠Z4)に設定されている。
なお、第1〜第4の分岐線路30a〜30dおよび高周波線路40a〜40dの各線路長θは、所望の周波数において、θ=180°×m+90°(m=0、1、2、・・・)となるように設定される。
また、第1〜第4のスイッチング素子50a〜50dは、一端が各分岐線路30a〜30dと高周波線路40a〜40dとの接続点にシャント接続され、他端がグランドGNDに接地されている。
次に、図2を参照しながら、図3に示したこの発明の実施の形態2による動作について説明する。
前述と同様に、4個のスイッチング素子50a〜50dのうち、第1のスイッチング素子50aのみを開放状態、他の3個のスイッチング素子50b〜50dを短絡状態とした場合、開放状態にある第1のスイッチング素子50aが接続された第1の出力端子11aと入力端子10とが通過状態となり、1点鎖線矢印(図2参照)のようにRF信号RFが流れる。
ここで、前述と同様に、第1および第2の出力端子11a、11b間には、線路間の結合の影響によって位相やインピーダンスが異なることから、周波数特性に違いが生じる。
したがって、仮に、各分岐線路のインピーダンス(Z)を同一(Z1=Z2=Z3=Z4)に設定した場合には、各出力端子間で損失差が生じる。
そこで、図3のように、各出力端子間に、インピーダンス(Z)の異なる分岐線路30a〜30dを用いることにより、周波数特性を改善することができ、各出力端子間での損失差を少なくすることができる。
たとえば、図3のように第1〜第4の出力端子11a〜11dを有し、入力端子10に対して左右対称的な回路構成を有する場合には、第1および第4の出力端子11a、11dに接続された各分岐線路30a、30dのインピーダンスZ1、Z4を、第2および第3の出力端子11b、11cに接続された各分岐線路30b、30cのインピーダンスZ2、Z3よりも小さく設定することにより、各出力端子間の損失差を小さくすることができる。
ここで、第1および第4の出力端子11a、11dは、入力端子10に対して対称的な関係にあるので、各インピーダンスZ1、Z4は同一(Z1=Z4)となり、同様に、第2および第3の出力端子11b、11cは、入力端子10に対して対称的な関係にあるので、各インピーダンスZ2、Z3は同一(Z2=Z3)となる。
以上のように、この発明の実施の形態2(図3)によれば、複数の分岐線路30a〜30dのうちの少なくとも1つは、他の分岐線路とは異なるインピーダンスに設定されており、各出力端子11a〜11d間にインピーダンス(Z)の異なる分岐線路30a〜30dが用いられているので、出力端子間の損失差を少なくすることができる。
また、前述と同様に、SPNT(N=3、4、・・・)においても、インピーダンスの異なる分岐線路を用いることで、同等の作用効果を奏することができる。
実施の形態3.
なお、上記実施の形態1、2(図1〜図3)では、各分岐線路30a〜30dのうちの少なくとも1つの線路長(θ)またはインピーダンス(Z)を異なるように設定したが、図4のように、各スイッチング素子に代わる第1〜第4のFETスイッチ60a〜60dおよびインダクタ70a〜70dを用い、各FETスイッチ60a〜60dのサイズ、または、各インダクタ70a〜70dのインダクタンスを異なるように設定してもよい。
図4はこの発明の実施の形態3に係る高周波多分岐スイッチを示す回路構成図であり、前述(図1〜図3参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図4において、第1〜第4の分岐線路30a〜30dの各他端には、第1〜第4のFETスイッチ60a〜60dの各一端が接続されており、第1〜第4のFETスイッチ60a〜60dの他端にはグランドGNDが接続されている。
また、第1〜第4のFETスイッチ60a〜60dの各々には、第1〜第4のインダクタ70a〜70dが並列接続されている。
各分岐線路30a〜30dと各FETスイッチ60a〜60dとの各接続点には、第1〜第4の高周波線路40a〜40dの各一端が接続され、第1〜第4の高周波線路40a〜40dの各他端は、第1〜第4の出力端子11a〜11dの各々に接続されている。
この場合、第1〜第4のFETスイッチ60a〜60dのうちの少なくとも1つは、他のFETスイッチとは異なるサイズに設定されている。
または、第1〜第4のインダクタ70a〜70dのうちの少なくとも1つは、他のインダクタとは異なるインダクタンスに設定されている。
なお、第1〜第4の分岐線路30a〜30dのインピーダンスおよび線路長は、それぞれ、(Z、θ)であり、各分岐線路30a〜30dおよび各高周波線路40a〜40dの線路長(θ)は、所望の周波数において、θ=180°×m+90°(m=0、1、2、・・・)となるように設定されている。
各FETスイッチ60a〜60dおよび各インダクタ70a〜70dは、それぞれ、単位スイッチを構成している。
図4において、各FETスイッチ60a〜60dのオン時には、各単位スイッチが短絡状態にあると見なすことができる。
一方、各FETスイッチ60a〜60dのオフ時には、各FETスイッチ60a〜60dのオフ容量と並列接続された各インダクタ70a〜70dとが所要帯域で並列共振することにより、各単位スイッチは所要周波数で開放状態にあると見なすことができる。
次に、図4に示したこの発明の実施の形態3による動作について説明する。
前述と同様に、4個の単位スイッチのうちの1個のみを開放状態(第1のFETスイッチ60aをオフ)とし、他の3個の単位スイッチを短絡状態(第2〜第4のFETスイッチ60b〜60dをオン)とした場合、開放状態にある単位スイッチが接続された第1の出力端子11aと入力端子10とが通過状態となる。
ここで、前述と同様に、線路間の結合の影響により、各出力端子間には、位相やインピーダンスが異なることから、周波数特性に違いが生じる。
したがって、仮に、各単位スイッチをすべて同一のFETスイッチおよびインダクタで構成した場合には、各出力端子間で損失差が生じる。
そこで、図4のように、各出力端子間に、サイズの異なる第1〜第4のFETスイッチ60a〜60d、または、インダクタンスの異なる第1〜第4のインダクタ70a〜70dを用いて、共振周波数を変えることにより、周波数特性を改善することができ、各出力端子間で損失差を少なくすることができる。
たとえば、図4のように入力端子10に対して左右対称的な回路構成を有する場合には、第1および第4の出力端子11a、11dに接続された単位スイッチ内の各FETスイッチ60a、60dのサイズ(または、各インダクタ70a、70dのインダクタンス)と、第2および第3の出力端子11b、11cに接続された単位スイッチ内の各FETスイッチ60b、60cのサイズ(または、各インダクタ70b、70cのインダクタンス)と、を周波数特性が合うように選択することにより、各出力端子間の損失差を小さくすることができる。
ここで、第1の出力端子11aと第4の出力端子11dとは、入力端子10に対して対称関係にあるので、同一構成の単位スイッチとなる。
同様に、第2の出力端子11bと第3の出力端子11cとは、入力端子10に対して対称関係にあるので、同一構成の単位スイッチとなる。
以上のように、この発明の実施の形態3(図4)によれば、複数(3つ以上)の分岐線路30a〜30dの各他端に各一端が接続された複数のFETスイッチ60a〜60dと、複数のFETスイッチ60a〜60dの他端に接続されたグランドGNDと、複数のFETスイッチ60a〜60dの各々に並列接続された複数のインダクタ70a〜70dと、複数の分岐線路30a〜30dと複数のFETスイッチ60a〜60dとの各接続点に各一端が接続され、かつ各他端が複数の出力端子11a〜11dの各々に接続された複数の高周波線路40a〜40dとを備え、複数のFETスイッチ60a〜60dのうちの少なくとも1つは、他のFETスイッチとは異なるサイズに設定されている。
または、複数のインダクタ70a〜70dのうちの少なくとも1つは、他のインダクタとは異なるインダクタンスに設定されている。
このように、各出力端子間に、サイズの異なるFETスイッチ60a〜60d、または、インダクタンスの異なるインダクタ70a〜70dを用いることにより、各出力端子間の損失差を少なくすることができる。
また、前述と同様に、SPNT(N=3、4、・・・)においても、各出力端子間に、サイズの異なるFETスイッチ、または、インダクタンスの異なるインダクタを用いることにより、同等の作用効果を奏することができる。
実施の形態4.
なお、上記実施の形態3(図4)では、特に言及しなかったが、図5のように、各単位スイッチ(複数のFETスイッチ60a〜60dおよびインダクタ70a〜70dからなる各並列回路)に対してそれぞれ直列接続された第1〜第4のキャパシタ80a〜80dを設けてもよい。
図5はこの発明の実施の形態4に係る高周波多分岐スイッチを示す回路構成図であり、前述(図4参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図5において、第1〜第4のFETスイッチ60a〜60dおよびインダクタ70a〜70dからなる各並列回路(単位スイッチ)には、それぞれ、第1〜第4のキャパシタ80a〜80dが直列接続されている。
この場合も、各分岐線路30a〜30dおよび各高周波線路40a〜40dの線路長(θ)は、所望の周波数において、θ=180°×m+90°(m=0、1、2、・・・)となるように設定されている。
各FETスイッチ60a〜60d、各インダクタ70a〜70dおよび各キャパシタ80a〜80dは、それぞれ単位スイッチを構成している。
図5において、各FETスイッチ60a〜60dのオン時には、各FETスイッチ60a〜60dの寄生インダクタンスと各キャパシタ80a〜80dとが所要帯域で直列共振することにより、各単位スイッチは所要周波数で短絡状態にあると見なすことができる。
一方、各FETスイッチ60a〜60dのオフ時には、各FETスイッチ60a〜60dのオフ容量と各インダクタ70a〜70dとが所要帯域で並列共振することにより、各単位スイッチは所要周波数で開放状態にあると見なすことができる。
次に、図5に示したこの発明の実施の形態4による動作について説明する。
前述と同様に、4個の単位スイッチのうちの1個のみを開放状態、他の3個を短絡状態とした場合、開放状態にある単位スイッチ(第1のFETスイッチ60a)が接続された出力端子11aと入力端子10とが通過状態となる。
ここで、仮に、各単位スイッチをすべて同一のFETスイッチおよびインダクタで構成した場合には、各出力端子間で損失差が生じるが、前述の実施の形態3のように、各出力端子間にサイズの異なるFETスイッチ(または、インダクタンスの異なるインダクタ)を用いることにより、共振周波数を変えて周波数特性を改善することができ、各出力端子間での損失差を少なくすることができる。
または、各FETスイッチ60a〜60dのサイズおよび各インダクタンス70a〜70dのインダクタを変えることなく、容量の異なるキャパシタを用いることによっても、共振周波数を変えて周波数特性を改善することができ、各出力端子間での損失差を少なくすることができる。
たとえば、図5のように入力端子10に対して対称的な回路構成を有する場合には、第1および第4の出力端子11a、11dに用いる単位スイッチ内の各キャパシタ80a、80dと、第2および第3の出力端子11b、11cに用いる単位スイッチ内の各キャパシタ80b、80cを周波数特性が合うように選択することにより、各出力端子間での損失差を小さくすることができる。
以上のように、この発明の実施の形態4(図5)によれば、複数のFETスイッチ60a〜60dおよびインダクタ70a〜70dからなる各並列回路に対してそれぞれ直列接続された複数のキャパシタ80a〜80dを設け、各出力端子間に、サイズの異なるFETスイッチ、または、インダクタンスの異なるインダクタを用いたので、各出力端子間での損失差を少なくすることができる。
また、複数のキャパシタ80a〜80dのうちの少なくとも1つを、他のキャパシタとは異なる容量に設定し、各出力端子間に容量の異なるキャパシタを用いることにより、出力端子間の損失差を少なくすることができる。
また、前述と同様に、SPNT(N=3、4、・・・)においても、各出力端子間に、サイズの異なるFET、インダクタンスの異なる並列インダクタ、または容量の異なる直列キャパシタを用いることで、同等の作用効果を奏することができる。
さらに、上記実施の形態1〜4に係る高周波多分岐スイッチを、任意に複数個組み合わせて高周波多分岐スイッチを構成しても、同等の作用効果を奏することができる。
この発明の実施の形態1に係る高周波多分岐スイッチを示す回路構成図である。 この発明の実施の形態1に係る高周波多分岐スイッチの他の動作状態を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態2に係る高周波多分岐スイッチを示す回路構成図である。 この発明の実施の形態3に係る高周波多分岐スイッチを示す回路構成図である。 この発明の実施の形態4に係る高周波多分岐スイッチを示す回路構成図である。
符号の説明
10 入力端子、11a〜11d 第1〜第4の出力端子、20 主線路、21 分岐点、30a〜30d 第1〜第4の分岐線路、40a〜40d 第1〜第4の高周波線路、50a〜50d 第1〜第4のスイッチング素子、60a〜60d 第1〜第4のFETスイッチ、70a〜70d インダクタ、80a〜80d キャパシタ、GND グランド、RF RF信号。

Claims (7)

  1. RF信号が入力される入力端子と、
    前記RF信号を出力する3つ以上の複数の出力端子と、
    前記入力端子に一端が接続された主線路と、
    前記主線路の他端に接続された分岐点と、
    前記分岐点に一端が接続された複数の分岐線路と、
    前記複数の分岐線路の各他端に各一端が接続された複数のスイッチング素子と、
    前記複数のスイッチング素子の他端に接続されたグランドと、
    前記複数の分岐線路と前記複数のスイッチング素子との各接続点に各一端が接続され、かつ各他端が前記複数の出力端子の各々に接続された複数の高周波線路とを備え、
    前記複数の分岐線路のうちの少なくとも1つは、他の分岐線路とは異なる線路長に設定されたことを特徴とする高周波多分岐スイッチ。
  2. RF信号が入力される入力端子と、
    前記RF信号を出力する3つ以上の複数の出力端子と、
    前記入力端子に一端が接続された主線路と、
    前記主線路の他端に接続された分岐点と、
    前記分岐点に一端が接続された複数の分岐線路と、
    前記複数の分岐線路の各他端に各一端が接続された複数のスイッチング素子と、
    前記複数のスイッチング素子の他端に接続されたグランドと、
    前記複数の分岐線路と前記複数のスイッチング素子との各接続点に各一端が接続され、かつ各他端が前記複数の出力端子の各々に接続された複数の高周波線路とを備え、
    前記複数の分岐線路のうちの少なくとも1つは、他の分岐線路とは異なるインピーダンスに設定されたことを特徴とする高周波多分岐スイッチ。
  3. RF信号が入力される入力端子と、
    前記RF信号を出力する3つ以上の複数の出力端子と、
    前記入力端子に一端が接続された主線路と、
    前記主線路の他端に接続された分岐点と、
    前記分岐点に一端が接続された複数の分岐線路と、
    前記複数の分岐線路の各他端に各一端が接続された複数のFETスイッチと、
    前記複数のFETスイッチの他端に接続されたグランドと、
    前記複数のFETスイッチの各々に並列接続された複数のインダクタと、
    前記複数の分岐線路と前記複数のFETスイッチとの各接続点に各一端が接続され、かつ各他端が前記複数の出力端子の各々に接続された複数の高周波線路とを備え、
    前記複数のFETスイッチのうちの少なくとも1つは、他のFETスイッチとは異なるサイズに設定されたことを特徴とする高周波多分岐スイッチ。
  4. RF信号が入力される入力端子と、
    前記RF信号を出力する3つ以上の複数の出力端子と、
    前記入力端子に一端が接続された主線路と、
    前記主線路の他端に接続された分岐点と、
    前記分岐点に一端が接続された複数の分岐線路と、
    前記複数の分岐線路の各他端に各一端が接続された複数のFETスイッチと、
    前記複数のFETスイッチの他端に接続されたグランドと、
    前記複数のFETスイッチの各々に並列接続された複数のインダクタと、
    前記複数の分岐線路と前記複数のFETスイッチとの各接続点に各一端が接続され、かつ各他端が前記複数の出力端子の各々に接続された複数の高周波線路とを備え、
    前記複数のインダクタのうちの少なくとも1つは、他のインダクタとは異なるインダクタンスに設定されたことを特徴とする高周波多分岐スイッチ。
  5. 前記複数のFETスイッチおよびインダクタからなる各並列回路に対してそれぞれ直列接続された複数のキャパシタを備えたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の高周波多分岐スイッチ。
  6. RF信号が入力される入力端子と、
    前記RF信号を出力する3つ以上の複数の出力端子と、
    前記入力端子に一端が接続された主線路と、
    前記主線路の他端に接続された分岐点と、
    前記分岐点に一端が接続された複数の分岐線路と、
    前記複数の分岐線路の各他端に各一端が接続された複数のFETスイッチと、
    前記複数のFETスイッチの他端に接続されたグランドと、
    前記複数のFETスイッチの各々に並列接続された複数のインダクタと、
    前記複数のFETスイッチおよびインダクタからなる各並列回路に直列接続された複数のキャパシタと、
    前記複数の分岐線路と前記複数のFETスイッチとの各接続点に各一端が接続され、かつ各他端が前記複数の出力端子の各々に接続された複数の高周波線路とを備え、
    前記複数のキャパシタのうちの少なくとも1つは、他のキャパシタとは異なる容量に設定されたことを特徴とする高周波多分岐スイッチ。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の高周波多分岐スイッチを複数個組み合わせて構成されたことを特徴とする高周波多分岐スイッチ。
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