JP4708317B2 - 電力分配合成回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電力分配合成回路に関し、特に、小型化が可能で、かつ、入出力端子間のアイソレーション特性の劣化を抑えた電力分配合成回路に関する。本発明に係る電力分配合成回路は、電力分配・合成機能を小型化・集積化することが必須のモノリシックマイクロ波集積回路(Monolithic Microwave Integrated Circuits)への適用に好適である。
高周波信号の分配または合成を行うために使用される電力分配合成回路としては、従来より、図16に示すような分布定数線路を組み合わせた電力分配合成回路が一般的に使用されている。ここで、図16は、分布定数線路を組み合わせた従来の電力分配合成回路の構成を示す回路図である。図16に示す電力分配合成回路の基本的な動作原理は、例えば、非特許文献1のR.K.Gupta etal.:“Quasi-lumped-element 3−and4−port networks for MIC and MMIC applications”(1984 IEEE MTT-S Digest)に記載されている。
図16において、111,112,113は入出力端子、114は抵抗値Rの抵抗素子、115,116は周波数fでの電気長が90度の分布定数線路である。ここで、入出力端子111,112,113に接続される負荷インピーダンスを実数であるZとした場合、設計目標とする設計周波数fにおける入出力端子111,112,113での入出力整合条件を満足させ、かつ、入出力端子111と入出力端子112間、および、入出力端子111と入出力端子113間に対する電力分配・合成比を等しくするために、高周波伝送線路115,116の特性インピーダンスZは、
Z=21/2
に設定される。この場合、入出力端子111から高周波信号を入力すると、(1/2)ずつに分配された当該高周波信号が入出力端子112および入出力端子113から同相で出力される。
また、設計周波数fでの入出力端子112と入出力端子113との間のアイソレーション条件を満足させるために、抵抗素子114の抵抗値Rは
R=2Z
に設定される。この場合、入出力端子112から高周波信号を入力すると、入出力端子113では、抵抗値Rの抵抗素子114を通過した当該高周波信号と、分布定数線路115および分布定数線路116を通過した当該高周波信号とが等振幅かつ逆相で合成されるため、入出力端子113からは出力されない。
次に、電力分配合成回路を小型にするため、分布定数線路115,116の代わりに、集中定数素子を組み合わせた従来の他の電力分配合成回路の構成を図17に示す。ここで、図17は、集中定数素子を組み合わせた従来の電力分配合成回路の構成(その1)を示す回路図である。
図17において、121,122,123は入出力端子、124は抵抗値Rの抵抗素子、125,126,127,128はインダクタンスLのインダクタ、129,130はキャパシタンス(容量)Cのキャパシタである。
ここで、入出力端子121,122,123に接続される負荷インピーダンスを実数であるZとした場合、設計周波数fにおける入出力端子121,122,123での入出力整合条件を満足させ、かつ、入出力端子121と入出力端子122間、および、入出力端子121と入出力端子123間に対する電力分配・合成比を等しくするために、インダクタ125,126,127,128のインダクタンスLは、
L=Z/(21/2πf
に、また、キャパシタ129,130のキャパシタンスCは、
C=1/(2・21/2πf
に設定される。この場合、入出力端子121から高周波信号を入力すると、(1/2)ずつに分配された当該高周波信号が入出力端子122および入出力端子123から同相で出力される。
また、周波数fでの入出力端子122と入出力端子123との間のアイソレーション条件を満足させるために、抵抗素子124の抵抗値Rは
R=2Z
に設定される。この場合、入出力端子122から高周波信号を入力すると、入出力端子123では、抵抗値Rの抵抗素子124を通過した当該高周波信号とインダクタ125,126,127,128を通過した高周波信号とが等振幅かつ逆相で合成されるため、入出力端子123からは出力されない。
以上のように、図16のような分布定数線路を組み合わせた従来の電力分配合成回路では、周波数fでの電気長が90度の大型の分布定数線路を含んでいる。したがって、小型化・高集積化が要求されるモノリシックマイクロ波集積回路への適用には不向きであるという課題がある。
また、図17のような集中定数素子を組み合わせた従来の電力分配合成回路では、インダクタンスLが{Z/(21/2πf)}のインダクタ125,126,127,128が4個含まれている。一般に、モノリシックマイクロ波集積回路においては、インダクタはキャパシタに比較して占有面積が大きい。そのため、高集積化に適していないという課題がある。
これらの課題を解決するために、図18や図19に示すように、集中定数素子のみで構成し、かつ、インダクタの個数を2個に低減することによって、回路寸法の小型化を図った電力分配合成回路が、特許文献1の特許第3795295号公報「モノリシックマイクロ波電力分配合成回路」において提案されている。ここで、図18は、集中定数素子を組み合わせた従来の電力分配合成回路の構成(その2)を示す回路図であり、図19は、集中定数素子を組み合わせた従来の電力分配合成回路の構成(その3)を示す回路図である。
図18において、131,132,133は入出力端子、134,135は共に同じキャパシタンスCのキャパシタ、136,137は共に同じインダクタンスLのインダクタ、138は抵抗値Rの抵抗素子である。
ここで、入出力端子131,132,133に接続される負荷インピーダンスを実数であるZとした場合、設計周波数fにおける入出力端子131,132,133での入出力整合条件を満足させ、かつ、入出力端子131と入出力端子132間、および入出力端子131と入出力端子133間に対する電力分配・合成比を等しくするために、インダクタ136,137のインダクタンスLは、
L=Z/(2πf
に、また、キャパシタ134,135のキャパシタンスCは、
C=1/(2πf
に設定される。この場合、入出力端子131から高周波信号を入力すると、(1/2)ずつに分配された当該高周波信号が入出力端子132および入出力端子133から同相で出力される。
また、設計周波数fでの入出力端子132と入出力端子133との間のアイソレーション条件を満足させるために、抵抗素子138の抵抗値Rは
R=Z
に設定される。この場合、入出力端子132から高周波信号を入力すると、入出力端子133では、抵抗値Rの抵抗素子138を通過した当該高周波信号とインダクタ136,137を通過した当該高周波信号とが等振幅かつ逆相で合成されるため、入出力端子133からは出力されない。
また、図19において、141,142,143は入出力端子、144,145は共に同じキャパシタンスCのキャパシタ、146,147は共に同じインダクタンスLのインダクタ、148は抵抗値Rの抵抗素子である。
ここで、入出力端子141,142,143に接続される負荷インピーダンスを実数であるZとした場合、設計周波数fにおける入出力端子141,142,143での入出力整合条件を満足させ、かつ、入出力端子141と入出力端子142間、および、入出力端子141と入出力端子143間に対する電力分配・合成比を等しくするために、インダクタ146,147のインダクタンスLは、
L=Z/(2πf
に、また、キャパシタ144,145のキャパシタンスCは、
C=1/(2πf
に設定される。この場合、入出力端子141から高周波信号を入力すると、(1/2)ずつに分配された当該高周波信号が入出力端子142および入出力端子143から同相で出力される。
また、設計周波数fでの入出力端子142と入出力端子143との間のアイソレーション条件を満足させるために、抵抗素子148の抵抗値Rは、
R=Z
に設定される。この場合、入出力端子142から高周波信号を入力すると、入出力端子143では、抵抗値Rの抵抗素子148を通過した当該高周波信号とキャパシタ144,145を通過した当該高周波信号とが等振幅かつ逆相で合成されるため、入出力端子143からは出力されない。
かくのごとく、図18、図19の電力分配合成回路では、集中定数素子のみで構成し、かつ、図17の回路に比し、インダクタの個数を低減することによって、回路寸法の小型化を図ることができる。
特許第3795295号公報 R.K.Gupta etal.:"Quasi-lumped-element 3−and4−port networks for MIC and MMIC applications"、1984 IEEE MTT-S Digest,pp.409−411
しかしながら、図18の回路構成では、図20のように、回路の小型化を図るために、各集中定数素子の配置構成を行う際に、インダクタ136,137を近接して配置してしまう結果、インダクタ136,137間には設計時には考慮していない電磁的な結合が生じ、例えば、入出力端子132と入出力端子133との間のアイソレーション特性が劣化するという問題があった。ここで、図20は、図18の電力分配合成回路の配置構成例を示す配置図である。
また、図19の回路構成では、図21のように、入出力端子141にはインダクタ146とキャパシタ144,145との三素子が接続されることになり、例えば、キャパシタ144,145に比較して占有面積が大きいインダクタ146をキャパシタ144,145の間に入れるために、キャパシタ144,145から入出力端子142,143へ引き回すための伝送線路を付加することが必要になるなど、レイアウト構成上の制約が発生するという問題があった。ここで、図21は、図19の電力分配合成回路の配置構成例を示す配置図である。
また、設計時には考慮していない図21のような付加的な伝送線路の存在や、付加した伝送線路とインダクタ146,147との間の電磁的な結合により、入出力端子142と入出力端子143との間のアイソレーション特性が劣化するという問題も発生する。
本発明の目的は、以上のような課題を解決し、小型化が可能で、かつ、入出力端子間のアイソレーション特性の劣化を抑えた電力分配合成回路を提供し、もって、小型化・高集積化が要求されるモノリシックマイクロ波集積回路へも好適に適用可能な電力分配合成回路を提供することにある。
本発明は、前述の課題を解決するために、以下のごとき各技術手段から構成されている。
の技術手段は、第1の入出力端子に一端が接続され、他端が接地されたキャパシタンスC の第1のキャパシタと、前記第1の入出力端子に一端が接続されたインダクタンスL の第1のインダクタと、前記第1のインダクタの他端に一端が接続され、第2の入出力端子に他端が接続されたキャパシタンスC の第2のキャパシタと、前記第1のインダクタの他端に一端が接続され、第3の入出力端子に他端が接続されたキャパシタンスC の第3のキャパシタと、前記第2の入出力端子に一端が接続され、前記第3の入出力端子に他端が接続された、第1の抵抗素子と第2のインダクタとを含む合成インピーダンスがZ となる複合回路とを有する電力分配合成回路において、前記第1ないし第3の入出力端子に接続される負荷インピーダンスを実数であるZ設計目標とする周波数をfとしたときに、
Figure 0004708317
とし、かつ、当該電力分配合成回路の配置構成として、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの間に、前記第2、第3のキャパシタおよび前記第1の抵抗素子を配置し、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとを離した位置に配置することを特徴とする。
の技術手段は、第1の入出力端子に一端が接続され、他端が接地されたキャパシタンスC の第1のキャパシタと、前記第1の入出力端子に一端が接続されたインダクタンスL の第1のインダクタと、前記第1のインダクタの他端に一端が接続され、第2の入出力端子に他端が接続されたキャパシタンスC の第2のキャパシタと、前記第1のインダクタの他端に一端が接続され、第3の入出力端子に他端が接続されたキャパシタンスC の第3のキャパシタと、前記第2の入出力端子に一端が接続され、前記第3の入出力端子に他端が接続された、第1の抵抗素子と第2のインダクタとを含む合成インピーダンスがZ となる複合回路とを有する電力分配合成回路において、前記複合回路が、抵抗値Rの前記第1の抵抗素子とインダクタンスLの前記第2のインダクタとの並列回路からなっている場合、前記第1ないし第3の入出力端子に接続される負荷インピーダンスを実数であるZ設計目標とする周波数をfとしたときに、
Figure 0004708317
とし、かつ、当該電力分配合成回路の配置構成として、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの間に、前記第2、第3のキャパシタおよび前記第1の抵抗素子を配置し、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとを離した位置に配置することを特徴とする。
の技術手段は、第1の入出力端子に一端が接続され、他端が接地されたキャパシタンスC の第1のキャパシタと、前記第1の入出力端子に一端が接続されたインダクタンスL の第1のインダクタと、前記第1のインダクタの他端に一端が接続され、第2の入出力端子に他端が接続されたキャパシタンスC の第2のキャパシタと、前記第1のインダクタの他端に一端が接続され、第3の入出力端子に他端が接続されたキャパシタンスC の第3のキャパシタと、前記第2の入出力端子に一端が接続され、前記第3の入出力端子に他端が接続された、第1の抵抗素子と第2のインダクタとを含む合成インピーダンスがZ となる複合回路とを有する電力分配合成回路において、前記複合回路が、抵抗値Rの前記第1の抵抗素子とインダクタンスLの前記第2のインダクタとの直列回路からなっている場合、前記第1ないし第3の入出力端子に接続される負荷インピーダンスを実数であるZ設計目標とする周波数をfとしたときに、
Figure 0004708317
とし、かつ、当該電力分配合成回路の配置構成として、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの間に、前記第2、第3のキャパシタおよび前記第1の抵抗素子を配置し、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとを離した位置に配置することを特徴とする。
本発明の電力分配合成回路によれば、前述したような各技術手段から構成されているので、以下のごとき効果を奏することができる。
すなわち、電力分配合成回路を集中定数素子のみで構成し、設計目標とする設計周波数における第1ないし第3の入出力端子での入出力整合条件、および、第1、第2の入出力端子間と第1、第3の入出力端子間とに対する電力分配・合成比を等しくする条件を満たすように、かつ、前記複合回路の合成インピーダンスZを、前記設計周波数における前記第2、第3の入出力端子間のアイソレーション条件を満たすように、各集中定数素子の回路定数を定めることにし、しかも、配置構成として、インダクタとキャパシタとの組み合わせ方法を工夫したことにより、二つのインダクタを離して配置することができ、而して、インダクタ間の電磁的な結合を抑えることができ、入出力端子間のアイソレーション特性の劣化を抑止しつつ、回路寸法の小型化を達成することができる。これにより、小型化・高集積化が要求されるモノリシックマイクロ波集積回路としても好適に適用することができる電力分配合成回路を実現することができる。
さらに説明すれば、本発明においては、前述のように、電力分配合成回路を集中定数素子のみで構成し、しかも、インダクタとキャパシタとの組み合わせ方法を工夫したことにより、二つのインダクタを離して配置することができるので、従来技術における図18の回路構成で発生するインダクタ間の電磁的な結合を抑えることができる。また、従来技術における図19の回路構成とは異なり、二つのキャパシタの間に大型のインダクタを配置する構成とはしていないため、付加的な伝送線路を配置することが不要になり、従来技術における図19の回路構成で発生するレイアウト構成上の制約を緩和することができる。したがって、小型化が可能で、かつ、入出力端子間のアイソレーション特性の劣化を抑えた電力分配合成回路を提供することができるので、小型化・高集積化が要求されるモノリシックマイクロ波集積回路へも好適に適用することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の電力分配合成回路の構成を示す回路図である。
図1において、1,2,3は入出力端子、4はキャパシタンスCのキャパシタ、5a,5bは共に同じキャパシタンスCのキャパシタ、6はインダクタンスLのインダクタ、7はインダクタンスLのインダクタ、8は抵抗値Rの抵抗素子である。9は抵抗値Rの抵抗素子8とインダクタンスLのインダクタ7とを含む合成インピーダンスがZとなる複合回路である。
図1に示す本実施の形態1の電力分配合成回路は、第1の入出力端子1に一端が接続され、他端が接地された第1のキャパシタ4と、第1の入出力端子1に一端が接続されたインダクタ6と、第1のインダクタ6の他端に一端が接続され、第2の入出力端子2に他端が接続されたキャパシタ5aと、第1のインダクタ6の他端に一端が接続され、第3の入出力端子3に他端が接続されたキャパシタ5bと、第2の入出力端子2に一端が接続され、第3の入出力端子3に他端が接続された、第1の抵抗素子8と第2のインダクタ7とを含む合成インピーダンスがZとなる複合回路9とを有する。
ここで、設計目標とする設計周波数fにおける入出力端子1,2,3での入出力整合条件、入出力端子1と入出力端子2間、および、入出力端子1と入出力端子3間に対する電力分配・合成比を等しくする条件、さらに、入出力端子2と入出力端子3との間のアイソレーション条件を満足するための定数を求めることにする。
入出力端子1,2,3に接続される負荷インピーダンスを実数であるZと仮定し、図1の電力分配合成回路を入出力端子2および入出力端子3から同相励振した場合の等価回路図を図2に、入出力端子2および入出力端子3から逆相励振した場合の等価回路図を図3に示す。
図2の等価回路図において、11,12は入出力端子、14はキャパシタンス(C/2)のキャパシタ、15はキャパシタンスCのキャパシタ、16はインダクタンス2Lのインダクタである。
また、図3の等価回路図において、22は入出力端子、25はキャパシタンスCのキャパシタ、29は合成インピーダンスが(Z/2)となる複合回路である。
図2の等価回路図より、図1の電力分配合成回路に関し、設計周波数fにおける入出力端子1,2,3での入出力整合条件、および、入出力端子1と入出力端子2間、および、入出力端子1と入出力端子3間に対する電力分配・合成比を等しくする条件として、
Figure 0004708317
が得られる。
さらに、図3の等価回路図より、入出力端子2と入出力端子3との間のアイソレーション条件として、
Figure 0004708317
が得られる。
以上より、Cを変数として、その他のC,L,Zを(1)式から(3)式で表される値に設定すれば良いことがわかる。
この場合、入出力端子1から高周波信号を入力すると、(1/2)ずつに分配された当該高周波信号が入出力端子2および入出力端子3から同相で出力される。また、入出力端子2から高周波信号を入力すると、入出力端子3では、合成インピーダンスがZとなる複合回路9を通過した当該高周波信号と、キャパシタ5a,5bを通過した当該高周波信号とが等振幅かつ逆相で合成されるため、入出力端子3からは出力されない。
以上のように、本実施の形態1の図1に示す電力分配合成回路においては、入出力端子1とアース間に接続したキャパシタンスCのキャパシタ4と、入出力端子1に一端を接続したインダクタンスLのインダクタ6と、インダクタ6の他端と入出力端子2間に接続したキャパシタンスCのキャパシタ5aと、インダクタ6の他端と入出力端子3間に接続したキャパシタンスCのキャパシタ5bと、入出力端子2,3間に接続した、抵抗素子8とインダクタ7とを含む合成インピーダンスがZの複合回路9と、を有する電力分配合成回路において、入出力端子1,2,3に接続される負荷インピーダンスを実数のZ、設計周波数をfとしたとき、キャパシタ4のキャパシタンスC、キャパシタ5a,5bのキャパシタンスCおよびインダクタ6のインダクタンスLのそれぞれを、設計目標とする設計周波数fにおける入出力端子1,2,3での入出力整合条件、および、入出力端子1,2間と入出力端子1,3間とに対する電力分配・合成比を等しくする条件を満たすように、すなわち、前述の(1)式、(2)式が成立するように定める。
さらに、複合回路9の合成インピーダンスZを、設計周波数fにおける入出力端子2,3間のアイソレーション条件を満たすように、すなわち、前述の(3)式が成立するように定める。
さらには、電力分配合成回路の配置構成として、インダクタ6とインダクタ7との間に、キャパシタ5a,5bおよび抵抗素子8を配置し、インダクタ6とインダクタ7とを離した位置に配置することも可能である。
したがって、本実施の形態1の電力分配合成回路は、小型化が可能で、かつ、入出力端子間のアイソレーション特性の劣化を抑えた電力分配合成回路を提供することができ、小型化・高集積化が要求されるモノリシックマイクロ波集積回路へも好適に適用することができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2の電力分配合成回路の構成を示す回路図である。
図4において、31,32,33は入出力端子、34はキャパシタンスCのキャパシタ、35a,35bは共に同じキャパシタンスCのキャパシタ、36はインダクタンスLのインダクタ、37はインダクタンスLのインダクタ、38は抵抗値Rの抵抗素子である。
図4に示す本実施の形態2の電力分配合成回路は、第1の入出力端子31に一端が接続され、他端が接地された第1のキャパシタ34と、第1の入出力端子31に一端が接続されたインダクタ36と、第1のインダクタ36の他端に一端が接続され、第2の入出力端子32に他端が接続されたキャパシタ35aと、第1のインダクタ36の他端に一端が接続され、第3の入出力端子33に他端が接続されたキャパシタ35bと、第2の入出力端子32に一端が接続され、第3の入出力端子33に他端が接続された、第1の抵抗素子38と第2のインダクタ37との並列回路とを有する。すなわち、本実施の形態2の電力分配合成回路は、実施の形態1において図1に示した電力分配合成回路の複合回路9が、抵抗値Rの第1の抵抗素子38とインダクタンスLの第2のインダクタ37との並列回路からなっている場合に相当している。
ここで、設計目標とする設計周波数fにおける入出力端子31,32,33での入出力整合条件、入出力端子31と入出力端子32間、および、入出力端子31と入出力端子33間に対する電力分配・合成比を等しくする条件、さらに、入出力端子32と入出力端子33との間のアイソレーション条件を満足するための定数を求めることにする。
入出力端子31,32,33に接続される負荷インピーダンスを実数であるZと仮定し、図4の電力分配合成回路を入出力端子32および入出力端子33から同相励振した場合の等価回路図を図5に、入出力端子32および入出力端子33から逆相励振した場合の等価回路図を図6に示す。
図5において、41,42は入出力端子、44はキャパシタンス(C/2)のキャパシタ、45はキャパシタンスCのキャパシタ、46はインダクタンス2Lのインダクタである。
また、図6において、52は入出力端子、55はキャパシタンスCのキャパシタ、57はインダクタンス(L/2)のインダクタ、58は抵抗値(R/2)の抵抗素子である。
図5の等価回路図より、図4の電力分配合成回路に関し、設計周波数fにおける入出力端子31,32,33での入出力整合条件、および、入出力端子31と入出力端子32間、および、入出力端子31と入出力端子33間に対する電力分配・合成比を等しくする条件として、
Figure 0004708317
が得られる。
さらに、図6の等価回路図、および、(4)、(5)式より、入出力端子32と入出力端子33との間のアイソレーション条件として、
Figure 0004708317
が得られる。
以上より、Cを変数として、その他のC,L,R,Lを(4)式から(7)式で表される値に設定すれば良いことがわかる。
この場合、入出力端子31から高周波信号を入力すると、(1/2)ずつに分配された当該高周波信号が入出力端子32および入出力端子33から同相で出力される。また、入出力端子32から高周波信号を入力すると、入出力端子33では抵抗値Rの抵抗素子38とインダクタンスLのインダクタ37とを通過した当該高周波信号と、キャパシタ35a,35bを通過した当該高周波信号とが等振幅かつ逆相で合成されるため、入出力端子33からは出力されない。
図7は、本発明の実施の形態2に基づく電力分配合成回路の具体例を示す回路図である。
図7において、61,62,63は入出力端子、64,65a,65bはキャパシタンスCのキャパシタ、66はインダクタンスLのインダクタ、67はインダクタンス2Lのインダクタ、68は抵抗値Rの抵抗素子であり、本電力分配合成回路は、図4において、
Figure 0004708317
に設定した場合に相当する。
ここで、設計周波数fをf=1GHzとし、入出力端子61,62,63に接続される負荷インピーダンスZをZ=50Ωとし、また、インダクタ66のインダクタンスLをL={Z/(2πf)}=7.96nH、インダクタ67のインダクタンス(2L)を2L={Z/(πf)}=15.9nHとし、また、キャパシタ64,65a,65bのキャパシタンスCをC={1/(2πf)}=3.18pFとし、さらに、抵抗素子68の抵抗値RをR=2Z=100Ωと仮定する。
図8は、前述の数値例の回路定数を用いた場合における、図7に示した本実施の形態2の電力分配合成回路における周波数特性について、順方向伝達係数S21、入力反射係数S11,S22、アイソレーションS32の数値シミュレーション結果を示す説明図である。
図8より、図7の電力分配合成回路の具体例においては、周波数f=0.94GHz〜1.06GHzにおいて、入出力端子61から入出力端子62,63へ電力を分配する際の分配損失として(3.05±0.05)dB、入出力端子61,62,63における入力反射量として−20dB以下、入出力端子62,63間のアイソレーションとして20dB以上の特性が得られていることがわかる。
図9は、図4の電力分配合成回路の配置構成例を示す配置図である。図9に示す配置構成のように、電力分配合成回路を集中定数素子のみで構成し、しかも、インダクタとキャパシタとの組み合わせ方法を工夫して、電力分配合成回路の配置構成として、インダクタ36とインダクタ37との間に、キャパシタ35a,35bおよび抵抗素子38を配置したことにより、二つのインダクタ36,37を離して配置することができ、而して、図18で問題となるインダクタ間の電磁的な結合を抑えることができ、入出力端子間のアイソレーション特性の劣化を抑えることができる。また、図19のように二つのキャパシタの間に大型のインダクタを配置しないため、付加的な伝送線路が不要になり、而して、図19で問題となるレイアウト構成上の制約を緩和することができ、入出力端子間のアイソレーション特性の劣化を抑えることができる。
以上のように、図4に示す本実施の形態2の電力分配合成回路として、実施の形態1の図1に示した電力分配合成回路の複合回路9を、抵抗値Rの第1の抵抗素子38とインダクタンスLの第2のインダクタ37との並列回路によって構成して、入出力端子32,33の間を接続する回路構成を採用した場合においては、前述した(4)式ないし(7)式が成立する集中定数素子を採用することにより、小型化が可能で、かつ、入出力端子間のアイソレーション特性の劣化を抑えた電力分配合成回路を提供することができ、小型化・高集積化が要求されるモノリシックマイクロ波集積回路へも好適に適用することができる。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3の電力分配合成回路の構成を示す回路図である。
図10において、71,72,73は入出力端子、74はキャパシタンスCのキャパシタ、75a,75bは共に同じキャパシタンスCのキャパシタ、76はインダクタンスLのインダクタ、77はインダクタンスLのインダクタ、78は抵抗値Rの抵抗素子である。
図10に示す本実施の形態3の電力分配合成回路は、第1の入出力端子71に一端が接続され、他端が接地された第1のキャパシタ74と、第1の入出力端子71に一端が接続されたインダクタ76と、第1のインダクタ76の他端に一端が接続され、第2の出力端子72に他端が接続されたキャパシタ75aと、第1のインダクタ76の他端に一端が接続され、第3の出力端子73に他端が接続されたキャパシタ75bと、第2の入出力端子72に一端が接続され、第3の入出力端子73に他端が接続された、第1の抵抗素子78と第2のインダクタ77との直列回路とを有する。すなわち、本実施の形態3の電力分配合成回路は、実施の形態1において図1に示した電力分配合成回路の複合回路9が、抵抗値Rの第1の抵抗素子78とインダクタンスLの第2のインダクタ77との直列回路からなっている場合に相当している。
ここで、設計目標とする設計周波数fにおける入出力端子71,72,73での入出力整合条件、入出力端子71と入出力端子72間、および、入出力端子71と入出力端子73間に対する電力分配・合成比を等しくする条件、さらに、入出力端子72と入出力端子73との間のアイソレーション条件を満足するための定数を求めることにする。
入出力端子71,72,73に接続される負荷インピーダンスを実数であるZと仮定し、図10の電力分配合成回路を入出力端子72および入出力端子73から同相励振した場合の等価回路図を図11に、入出力端子72および入出力端子73から逆相励振した場合の等価回路図を図12に示す。
図11において、81,82は入出力端子、84はキャパシタンス(C/2)のキャパシタ、85はキャパシタンスCのキャパシタ、86はインダクタンス2Lのインダクタである。
また、図12において、92は入出力端子、95はキャパシタンスCのキャパシタ、97はインダクタンス(L/2)のインダクタ、98は抵抗値(R/2)の抵抗素子である。
図11の等価回路図より、図10の電力分配合成回路に関し、設計周波数fにおける入出力端子71,72,73での入出力整合条件、および、入出力端子71と入出力端子72間、および、入出力端子71と入出力端子73間に対する電力分配・合成比を等しくする条件として、
Figure 0004708317
が得られる。さらに、図12の等価回路図、および、(12)、(13)式より、入出力端子72と入出力端子73との間のアイソレーション条件として、
Figure 0004708317
が得られる。
以上より、Cを変数として、その他のC,L,R,Lを(12)式から(15)式で表される値に設定すれば良いことがわかる。
この場合、入出力端子71から高周波信号を入力すると、(1/2)ずつに分配された当該高周波信号が入出力端子72および入出力端子73から同相で出力される。また、入出力端子72から高周波信号を入力すると、入出力端子73では抵抗値Rの抵抗素子78とインダクタンスLのインダクタ77とを通過した当該高周波信号と、キャパシタ75a,75bを通過した当該高周波信号とが等振幅かつ逆相で合成されるため、入出力端子73からは出力されない。
図13は、本発明の実施の形態3に基づく電力分配合成回路の具体例を示す回路図である。
図13において、101,102,103は入出力端子、104,105a,105bはキャパシタンスCのキャパシタ、106,107はインダクタンスLのインダクタ、108は抵抗値Rの抵抗素子であり、本電力分配合成回路は、図10において、
Figure 0004708317
に設定した場合に相当する。
ここで、設計周波数fをf=1GHzとし、入出力端子101,102,103に接続される負荷インピーダンスZをZ=50Ωとし、また、インダクタ106,107のインダクタンスLをL={Z/(2πf)}=7.96nHとし、また、キャパシタ104,105a,105bのキャパシタンスCをC={1/(2πf)}=3.18pFとし、さらに、抵抗素子108の抵抗値RをR=Z=50Ωと仮定する。
図14は、前述の数値例の回路定数を用いた場合における、図13に示した本実施の形態3の電力分配合成回路における周波数特性について、順方向伝達係数S21、入力反射係数S11,S22、アイソレーションS32の数値シミュレーション結果を示す説明図である。
図14より、図13の電力分配合成回路の具体例においては、周波数f=0.94GHz〜1.06GHzにおいて、入出力端子101から入出力端子102,103へ電力を分配する際の分配損失として(3.05±0.05)dB、入出力端子101,102,103における入力反射量として−20dB以下、入出力端子102,103間のアイソレーションとして20dB以上の特性が得られていることがわかる。
図15は、図10の電力分配合成回路の配置構成例を示す配置図である。ここで、符号78a,78bは、抵抗値Rの抵抗素子78をレイアウトの対称性を保つために二つの抵抗値(R/2)の抵抗素子に分割して配置したものを示している。図15に示す配置構成のように、電力分配合成回路を集中定数素子のみで構成し、しかも、インダクタとキャパシタとの組み合わせ方法を工夫して、電力分配合成回路の配置構成として、インダクタ76とインダクタ77との間に、キャパシタ75a,75bおよび抵抗素子78a,78bを配置したことにより、二つのインダクタ76,77を離して配置することができ、而して、図18で問題となるインダクタ間の電磁的な結合を抑えることができ、入出力端子間のアイソレーション特性の劣化を抑えることができる。また、図19のように二つのキャパシタの間に大型なインダクタを配置しないため、付加的な伝送線路が不要になり、而して、図19で問題となるレイアウト構成上の制約を緩和することができ、入出力端子間のアイソレーション特性の劣化を抑えることができる。
以上のように、図10に示す本実施の形態3の電力分配合成回路として、実施の形態1の図1に示した電力分配合成回路の複合回路9を、抵抗値Rの第1の抵抗素子78とインダクタンスLの第2のインダクタ77との直列回路によって構成して、入出力端子72,73の間を接続する回路構成を採用した場合においては、前述した(12)式ないし(15)式が成立する集中定数素子を採用することにより、小型化が可能で、かつ、入出力端子間のアイソレーション特性の劣化を抑えた電力分配合成回路を提供することができ、小型化・高集積化が要求されるモノリシックマイクロ波集積回路へも好適に適用することができる。
前述の実施の形態2,3においては、図16に示した分布定数線路を組み合わせた従来の電力分配合成回路に比べてはもちろんのこと、さらに、図17に示した集中定数素子を組み合わせた他の従来の電力分配合成回路に比較しても、小型化を図ることができる。すなわち、図17の従来の電力分配合成回路の場合は、インダクタンスが{Z/(21/2πf)}のインダクタを4個使用している。一方、前述した本発明に係る実施の形態2,3の電力分配合成回路の場合では、具体例として図7、図13に示したように、インダクタンスが{Z/(2πf)}あるいは{Z/(πf)}のインダクタを2個使用している。そのため、本発明の実施の形態においては、インダクタの個数が従来の場合の半分で済み、かつ、インダクタンスの合計も{3×(21/2)/8}あるいは{(21/2)/4}で済むという二重の面積削減効果が得られる。
したがって、前述した本発明に係る実施の形態2,3の電力分配合成回路においては、大型のインダクタの使用がチップ面積の小型化の妨げとなってしまうモノリシックマイクロ波集積回路への適用に対しても有効である。
また、前述した実施の形態2,3においては、図9、図15に示すように、図18に示した集中定数素子を組み合わせた従来の電力分配合成回路で生じていたインダクタ間の電磁的な結合を抑えることができ、入出力端子間のアイソレーション特性の劣化を抑えることができる。さらに、図19に示した集中定数素子を組み合わせた従来の電力分配合成回路のように、二つのキャパシタの間に大型のインダクタを配置しないため、付加的な伝送線路が不要になり、レイアウト構成上の制約を緩和することができ、入出力端子間のアイソレーション特性の劣化を抑えることができる。
したがって、小型化・高集積化が要求されるモノリシックマイクロ波集積回路への適用に好適で、かつ、入出力端子間のアイソレーション特性の劣化を抑えた電力分配合成回路を提供することができる。
なお、以上に述べた実施の形態は、全て、本発明に係る電力分配合成回路の実施の形態を例示的に示すものであって、限定的に示すものではなく、本発明は、他の種々の変形態様および変更態様であっても実施することができる。すなわち、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲およびその均等範囲によってのみ規定されるものである。
本発明の実施の形態1の電力分配合成回路の構成を示す回路図である。 図1の電力分配合成回路を入出力端子2および入出力端子3から同相励振した場合の等価回路図である。 図1の電力分配合成回路を入出力端子2および入出力端子3から逆相励振した場合の等価回路図である。 本発明の実施の形態2の電力分配合成回路の構成を示す回路図である。 図4の電力分配合成回路を入出力端子32および入出力端子33から同相励振した場合の等価回路図である。 図4の電力分配合成回路を入出力端子32および入出力端子33から逆相励振した場合の等価回路図である。 本発明の実施の形態2に基づく電力分配合成回路の具体例を示す回路図である。 実施の形態2の電力分配合成回路の周波数特性について、順方向伝達係数S21、入力反射係数S11,S22、アイソレーションS32の数値シミュレーション結果の一例を示す説明図である。 図4の電力分配合成回路の配置構成例を示す配置図である。 本発明の実施の形態3の電力分配合成回路の構成を示す回路図である。 図10の電力分配合成回路を入出力端子72および入出力端子73から同相励振した場合の等価回路図である。 図10の電力分配合成回路を入出力端子72および入出力端子73から逆相励振した場合の等価回路図である。 本発明の実施の形態3に基づく電力分配合成回路の具体例を示す回路図である。 実施の形態3の電力分配合成回路の周波数特性について、順方向伝達係数S21、入力反射係数S11,S22、アイソレーションS32の数値シミュレーション結果の一例を示す説明図である。 図10の電力分配合成回路の配置構成例を示す配置図である。 分布定数線路を組み合わせた従来の電力分配合成回路の構成を示す回路図である。 集中定数素子を組み合わせた従来の電力分配合成回路の構成(その1)を示す回路図である。 集中定数素子を組み合わせた従来の電力分配合成回路の構成(その2)を示す回路図である。 集中定数素子を組み合わせた従来の電力分配合成回路の構成(その3)を示す回路図である。 図18の電力分配合成回路の配置構成例を示す配置図である。 図19の電力分配合成回路の配置構成例を示す配置図である。
符号の説明
1,2,3…入出力端子、4…キャパシタンスCのキャパシタ、5a,5b…キャパシタンスCのキャパシタ、6…インダクタンスLのインダクタ、7…インダクタンスLのインダクタ、8…抵抗値Rの抵抗素子、9…合成インピーダンスがZの複合回路、11,12…入出力端子、14…キャパシタンス(C/2)のキャパシタ、15…キャパシタンスCのキャパシタ、16…インダクタンス2Lのインダクタ、22…入出力端子、25…キャパシタンスCのキャパシタ、29…合成インピーダンスが(Z/2)の複合回路、31,32,33…入出力端子、34…キャパシタンスCのキャパシタ、35a,35b…キャパシタンスCのキャパシタ、36…インダクタンスLのインダクタ、37…インダクタンスLのインダクタ、38…抵抗値Rの抵抗素子、41,42…入出力端子、44…キャパシタンス(C/2)のキャパシタ、45…キャパシタンスCのキャパシタ、46…インダクタンス2Lのインダクタ、52…入出力端子、55…キャパシタンスCのキャパシタ、57…インダクタンス(L/2)のインダクタ、58…抵抗値(R/2)の抵抗素子、61,62,63…入出力端子、64,65a,65b…キャパシタンスCのキャパシタ、66…インダクタンスLのインダクタ、67…インダクタンス2Lのインダクタ、68…抵抗値Rの抵抗素子、71,72,73…入出力端子、74…キャパシタンスCのキャパシタ、75a,75b…キャパシタンスCのキャパシタ、76…インダクタンスLのインダクタ、77…インダクタンスLのインダクタ、78…抵抗値Rの抵抗素子、78a,78b…抵抗値(R/2)の抵抗素子、81,82…入出力端子、84…キャパシタンス(C/2)のキャパシタ、85…キャパシタンスCのキャパシタ、86…インダクタンス2Lのインダクタ、92…入出力端子、95…キャパシタンスCのキャパシタ、97…インダクタンス(L/2)のインダクタ、98…抵抗値(R/2)の抵抗素子、101,102,103…入出力端子、104,105a,105b…キャパシタンスCのキャパシタ、106,107…インダクタンスLのインダクタ、108…抵抗値Rの抵抗素子、111,112,113…入出力端子、114…抵抗値Rの抵抗素子、115,116…周波数fでの電気長が90度の分布定数線路、121,122,123…入出力端子、124…抵抗値Rの抵抗素子、125,126,127,128…インダクタンスLのインダクタ、129,130…キャパシタンスCのキャパシタ、131,132,133…入出力端子、134,135…キャパシタンスCのキャパシタ、136,137…インダクタンスLのインダクタ、138…抵抗値Rの抵抗素子、141,142,143…入出力端子、144,145…キャパシタンスCのキャパシタ、146,147…インダクタンスLのインダクタ、148…抵抗値Rの抵抗素子。

Claims (3)

  1. 第1の入出力端子に一端が接続され、他端が接地されたキャパシタンスC の第1のキャパシタと、前記第1の入出力端子に一端が接続されたインダクタンスL の第1のインダクタと、前記第1のインダクタの他端に一端が接続され、第2の入出力端子に他端が接続されたキャパシタンスC の第2のキャパシタと、前記第1のインダクタの他端に一端が接続され、第3の入出力端子に他端が接続されたキャパシタンスC の第3のキャパシタと、前記第2の入出力端子に一端が接続され、前記第3の入出力端子に他端が接続された、第1の抵抗素子と第2のインダクタとを含む合成インピーダンスがZ となる複合回路とを有する電力分配合成回路において、
    前記第1ないし第3の入出力端子に接続される負荷インピーダンスを実数であるZ設計目標とする周波数をfとしたときに、
    Figure 0004708317
    とし
    かつ、当該電力分配合成回路の配置構成として、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの間に、前記第2、第3のキャパシタおよび前記第1の抵抗素子を配置し、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとを離した位置に配置することを特徴とする電力分配合成回路。
  2. 第1の入出力端子に一端が接続され、他端が接地されたキャパシタンスC の第1のキャパシタと、前記第1の入出力端子に一端が接続されたインダクタンスL の第1のインダクタと、前記第1のインダクタの他端に一端が接続され、第2の入出力端子に他端が接続されたキャパシタンスC の第2のキャパシタと、前記第1のインダクタの他端に一端が接続され、第3の入出力端子に他端が接続されたキャパシタンスC の第3のキャパシタと、前記第2の入出力端子に一端が接続され、前記第3の入出力端子に他端が接続された、第1の抵抗素子と第2のインダクタとを含む合成インピーダンスがZ となる複合回路とを有する電力分配合成回路において、
    前記複合回路が、抵抗値Rの前記第1の抵抗素子とインダクタンスLの前記第2のインダクタとの並列回路からなっている場合、前記第1ないし第3の入出力端子に接続される負荷インピーダンスを実数であるZ設計目標とする周波数をfとしたときに、
    Figure 0004708317
    とし
    かつ、当該電力分配合成回路の配置構成として、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの間に、前記第2、第3のキャパシタおよび前記第1の抵抗素子を配置し、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとを離した位置に配置することを特徴とする電力分配合成回路。
  3. 第1の入出力端子に一端が接続され、他端が接地されたキャパシタンスC の第1のキャパシタと、前記第1の入出力端子に一端が接続されたインダクタンスL の第1のインダクタと、前記第1のインダクタの他端に一端が接続され、第2の入出力端子に他端が接続されたキャパシタンスC の第2のキャパシタと、前記第1のインダクタの他端に一端が接続され、第3の入出力端子に他端が接続されたキャパシタンスC の第3のキャパシタと、前記第2の入出力端子に一端が接続され、前記第3の入出力端子に他端が接続された、第1の抵抗素子と第2のインダクタとを含む合成インピーダンスがZ となる複合回路とを有する電力分配合成回路において、
    前記複合回路が、抵抗値Rの前記第1の抵抗素子とインダクタンスLの前記第2のインダクタとの直列回路からなっている場合、前記第1ないし第3の入出力端子に接続される負荷インピーダンスを実数であるZ設計目標とする周波数をfとしたときに、
    Figure 0004708317
    とし
    かつ、当該電力分配合成回路の配置構成として、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの間に、前記第2、第3のキャパシタおよび前記第1の抵抗素子を配置し、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとを離した位置に配置することを特徴とする電力分配合成回路。
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