JP2008054174A - 90度ハイブリッド回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】回路面積を小形にでき、かつ、異なる2つの周波数帯域において高性能に動作する90度ハイブリッド回路を得る。
【解決手段】同一構成からなる4つの整合回路を備え、4つの接続部5〜8のそれぞれの間に4つの伝送線路9〜12を接続し、4つの接続部5〜8のそれぞれと4つの入出力端子1〜4のそれぞれとの間に4つの整合回路のそれぞれを接続してなる90度ハイブリッド回路であって、4つの伝送線路9〜12のそれぞれは、異なる2つの周波数帯の相加平均値において略1/4波長となる長さを有し、4つの整合回路のそれぞれは、異なる2つの周波数帯の相乗平均値と略同一となる共振周波数を有するものである。
【選択図】図1
【解決手段】同一構成からなる4つの整合回路を備え、4つの接続部5〜8のそれぞれの間に4つの伝送線路9〜12を接続し、4つの接続部5〜8のそれぞれと4つの入出力端子1〜4のそれぞれとの間に4つの整合回路のそれぞれを接続してなる90度ハイブリッド回路であって、4つの伝送線路9〜12のそれぞれは、異なる2つの周波数帯の相加平均値において略1/4波長となる長さを有し、4つの整合回路のそれぞれは、異なる2つの周波数帯の相乗平均値と略同一となる共振周波数を有するものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、マイクロ波帯やミリ波帯で使用される90度ハイブリッド回路に関するものである。
従来の90度ハイブリッド回路は、入出力ポート1ないし4と、特性インピーダンスZ1、Z2の1/4波長線路と、特性インピーダンスZ3の1/4波長先端開放スタブあるいは1/2波長先端短絡スタブにより構成される。特性インピーダンスZ1、Z2の1/4波長線路により90度ハイブリッド回路が構成され、整合回路として特性インピーダンスZ3の1/4波長先端開放スタブあるいは1/2波長先端短絡スタブを装荷することで、第1の周波数帯と第2の周波数帯において90度ハイブリッド回路として動作させている。
特性インピーダンスZ1、Z2の1/4波長線路と、特性インピーダンスZ3の1/4波長先端開放スタブの長さは、第1の周波数帯と第2の周波数帯の相加平均値において1/4波長となるように設定され、特性インピーダンスZ3の1/2波長先端短絡スタブの長さは、第1の周波数帯と第2の周波数帯の相加平均値において1/2波長となるように設定されている(例えば、非特許文献1参照)。
K.−K.M.Cheng,F.−L.Wong,"A novel approach to the design and implementation of dual−band compact planar 90° branch−line coupler,"IEEE Trans. Microwave Theory Tech.,vol.52,pp.2458−2463,Nov. 2004.
しかしながら、従来の90度ハイブリッド回路では、整合回路として1/4波長の長さを有する特性インピーダンスZ3の1/4波長先端開放スタブ、あるいは1/2波長の長さを有する特性インピーダンスZ3の1/2波長先端短絡スタブを使用しているため、回路面積が大きくなってしまうという課題があった。
また、従来の90度ハイブリッド回路では、90度ハイブリッド回路として動作する第1の周波数帯および第2の周波数帯の帯域幅が狭く、例えば、現在日本国内の携帯電話に割り当てられている800MHz帯と2GHz帯の両周波数帯での使用においては、良好な伝送特性を確保できないという課題もあった。
本発明は前記のような課題を解決するためになされたもので、回路面積を小形にでき、かつ、異なる2つの周波数帯域において高性能に動作する90度ハイブリッド回路を得ることを目的とする。
本発明に係る90度ハイブリッド回路は、第1の入出力端子ないし第4の入出力端子と、第1の接続部ないし第4の接続部と、第1の伝送線路ないし第4の伝送線路と、キャパシタンスおよびインダクタンスを有する同一構成からなる4つの整合回路とを備え、第1の接続部と第2の接続部との間に第1の伝送線路が接続され、第2の接続部と第3の接続部との間に第2の伝送線路が接続され、第3の接続部と第4の接続部との間に第3の伝送線路が接続され、第4の接続部と第1の接続部との間に第4の伝送線路が接続され、第1の接続部と第1の入出力端子との間、第2の接続部と第2の入出力端子との間、第3の接続部と第3の入出力端子との間、および第4の接続部と第4の入出力端子との間のそれぞれに、4つの整合回路のそれぞれが接続された構成を有する90度ハイブリッド回路であって、第1の伝送線路ないし第4の伝送線路は、第1の周波数帯と第2の周波数帯の相加平均値において略1/4波長となる長さを有し、4つの整合回路のそれぞれは、第1の周波数帯と第2の周波数帯の相乗平均値と略同一となる共振周波数を有するものである。
本発明によれば、異なる2つの周波数帯の相加平均値において1/4波長の長さを有する伝送線路と、異なる2つの周波数帯の相乗平均値と同一の共振周波数を有する直列共振回路および並列共振回路からなる整合回路を、キャパシタンスとインダクタンスとで構成することにより、回路面積を小形にでき、かつ、異なる2つの周波数帯域において高性能に動作する90度ハイブリッド回路を得ることができる。
以下、本発明の90度ハイブリッド回路の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る90度ハイブリッド回路の構成を示す回路図である。図1の90度ハイブリッド回路は、4つの入出力端子として、第1の入出力端子1、第2の入出力端子2、第3の入出力端子3、第4の入出力端子4を備えている。また、4つの接続部として、第1の接続部5、第2の接続部6、第3の接続部7、第4の接続部8を備えている。また、4つの伝送線路として、第1の伝送線路9、第2の伝送線路10、第3の伝送線路11、第4の伝送線路12を備えている。
図1は、本発明の実施の形態1に係る90度ハイブリッド回路の構成を示す回路図である。図1の90度ハイブリッド回路は、4つの入出力端子として、第1の入出力端子1、第2の入出力端子2、第3の入出力端子3、第4の入出力端子4を備えている。また、4つの接続部として、第1の接続部5、第2の接続部6、第3の接続部7、第4の接続部8を備えている。また、4つの伝送線路として、第1の伝送線路9、第2の伝送線路10、第3の伝送線路11、第4の伝送線路12を備えている。
さらに、4つの整合回路13を備えており、その詳細な回路について、次に説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係る90度ハイブリッド回路に含まれる整合回路13の詳細な構成を示す回路図である。本発明における整合回路13は、第1の整合回路による1段の整合回路、あるいは第1の整合回路から第Nの整合回路(Nは2以上の整数)までのN段の整合回路を直列接続することにより構成される。図2には、N段の整合回路が直列接続される様子が例示的に記載されており、さらに、第1の整合回路14、第2の整合回路15、第3の整合回路16の3つの整合回路の詳細な回路構成が記載されている。
ここで、第1の整合回路14は、一端が接地された第1の直列共振回路14bで構成されている。また、第2の整合回路15は、第2の並列共振回路15aと第2の直列共振回路15bとを直列接続して構成され、第2の並列共振回路15aの一端が第1の整合回路14に接続され、第2の直列共振回路15bの一端が第3の整合回路16に接続されている。
さらに、第3の整合回路16は、一端が接地された第3の並列共振回路16aの他端と一端が接地された第3の直列共振回路16bの他端とを接続して構成されている。そして、整合回路13における第1の整合回路14側が第1の接続部5〜第4の接続部8に接続され、第3の整合回路16側が第1の入出力端子1〜第4の入出力端子4にそれぞれ接続される。
図1に示す90度ハイブリッド回路は、第1の接続部5と第2の接続部6との間に第1の伝送線路9が接続され、第2の接続部6と第3の接続部7との間に第2の伝送線路10が接続され、第3の接続部7と第4の接続部8との間に第3の伝送線路11が接続され、さらに、第4の接続部8と第1の接続部5との間に第4の伝送線路12が接続されている。
また、図2に示した整合回路13を、第1の接続部5と第1の入出力端子1との間、第2の接続部6と第2の入出力端子2との間、第3の接続部7と第3の入出力端子3との間、および第4の接続部8と第4の入出力端子4との間の4箇所に配置している。さらに、第1の入出力端子1〜第4の入出力端子4には、それぞれ負荷抵抗Rgが接続される。
また、図1に示す90度ハイブリッド回路において、第1の伝送線路9および第3の伝送線路11の特性インピーダンスをZc1とし、第2の伝送線路10および第4の伝送線路12の特性インピーダンスをZc2とする。
図2に示す整合回路13において、1段目である第1の整合回路14に含まれる第1の直列共振回路14bは、第1の直列共振用キャパシタンスC1と第1の直列共振用インダクタンスL1とから構成されている。また、2段目である第2の整合回路15に含まれる第2の並列共振回路15aは、第2の並列共振用キャパシタンスC2 aと第2の並列共振用インダクタンスL2 aとから構成され、第2の直列共振回路15bは、第2の直列共振用キャパシタンスC2 bと第2の直列共振用インダクタンスL2 bとから構成されている。
さらに、3段目である第3の整合回路16に含まれる第3の並列共振回路16aは、第3の並列共振用キャパシタンスC3 aと第3の並列共振用インダクタンスL3 aとから構成され、第3の直列共振回路16bは、第3の直列共振用キャパシタンスC3 bと第3の直列共振用インダクタンスL3 bとから構成されている。
なお、図2に示す整合回路13において、第3の整合回路16より先に接続される4段目以降の整合回路も、キャパシタンスとインダクタンスからなる直列共振回路あるいは並列共振回路により構成される。そこで、2段目以降の第i(i=2、3、・・・、N)の整合回路の並列共振回路の第iの並列共振用キャパシタンスをCi a、第iの並列共振用インダクタンスをLi aとし、第iの整合回路の直列共振回路の第iの直列共振用キャパシタンスをCi b、第iの直列共振用インダクタンスをLi bとする。
次に、この実施の形態1に係る90度ハイブリッド回路の動作について説明する。
まず、90度ハイブリッド回路として動作させる2つの周波数帯域のうち、低い方の周波数帯域を第1の周波数帯とし、高い方の周波数帯域を第2の周波数帯とする。ここでは、第1の周波数帯の下端の周波数をf1 L、上端の周波数をf2 Lとし、下端の周波数f1 Lと上端の周波数f2 Lの間の周波数をf0 Lとする。また、第2の周波数帯の下端の周波数をf1 H、上端の周波数をf2 Hとし、下端の周波数f1 Hと上端の周波数f2 Hの間の周波数をf0 Hとする。
まず、90度ハイブリッド回路として動作させる2つの周波数帯域のうち、低い方の周波数帯域を第1の周波数帯とし、高い方の周波数帯域を第2の周波数帯とする。ここでは、第1の周波数帯の下端の周波数をf1 L、上端の周波数をf2 Lとし、下端の周波数f1 Lと上端の周波数f2 Lの間の周波数をf0 Lとする。また、第2の周波数帯の下端の周波数をf1 H、上端の周波数をf2 Hとし、下端の周波数f1 Hと上端の周波数f2 Hの間の周波数をf0 Hとする。
さらに、第1の整合回路14を構成する第1の直列共振回路14b、第i(i=2、3、・・・、N)の整合回路を構成する直列共振回路および並列共振回路の共振周波数をf0とする。
この時、前記の周波数f1 L、f0 L、f2 L、f0、f1 H、f0 H、f2 Hを、下式(1)を満足するように設定する。
上式(1)の上から1〜3番目の数式に示すように、整合回路を構成する直列共振回路および並列共振回路の共振周波数f0は、第1の周波数帯と第2の周波数帯の相乗平均値として与える。
一方、第1の伝送線路9〜第4の伝送線路12の長さは、第1の周波数帯と第2の周波数帯の相加平均値において、1/4波長となるように設定する。具体的には、第1の周波数帯の下端の周波数f1 Lと第2の周波数帯の上端の周波数f2 Hの相加平均値において、1/4波長となるように与える。
次に、第1の伝送線路9〜第4の伝送線路12の特性インピーダンスZc1あるいはZc2の値、第1の整合回路14を構成する第1の直列共振回路14bの第1の直列共振用キャパシタンスC1と第1の直列共振用インダクタンスL1の値、および第i(i=2、3、・・・、N)の整合回路を構成する並列共振回路の第iの並列共振用キャパシタンスCi aと第iの並列共振用インダクタンスLi aの値、直列共振回路の第iの直列共振用キャパシタンスCi bと第iの直列共振用インダクタンスLi bの値を、整合回路の段数Nに応じて、段数Nが奇数ならば下式(2)により与える。
また、段数Nが偶数ならば下式(3)により与える。
ただし、上式(2)、(3)において、係数mと係数wは、下式(4)により与える。
また、上式(2)、(3)において、係数gi(i=2、3、・・・、N)と係数gN+1の値は、文献(G.Matthaei,L.Young,and E.M.T.Jones:Microwave filters,impedance−matching networks,and coupling structures,Artech House,New York,1980.)において示されている方法を利用して求めることができる。
算出方法を要約すると、下記の通りである。係数gi(i=2、3、・・・、N)と係数gN+1は、下式(5)のように与えられる。
上式(5)において、係数Hは、チェビシェフリップル、係数δは、decrementを表す。この実施の形態1に係る90度ハイブリッド回路では、係数δを下式(6)のように与える。
また、第1の周波数帯および第2の周波数帯における反射振幅の最大値|Γ|maxは、下式(7)により求められる。
上式(5)、(7)から、第1の周波数帯および第2の周波数帯における反射振幅の最大値|Γ|maxは、係数δ、整合回路の段数N、チェビシェフリップルHにより表される。係数δと段数Nの各値を固定すると、第1の周波数帯および第2の周波数帯における反射振幅の最大値|Γ|maxは、チェビシェフリップルHの値のみに依存する。
この実施の形態1に係る90度ハイブリッド回路では、第1の周波数帯および第2の周波数帯における反射を抑制するために、チェビシェフリップルHの値を、第1の周波数帯および第2の周波数帯における反射振幅の最大値|Γ|maxが最小になるように選択する。
前記にしたがって、係数gi(i=2、3、・・・、N)とgN+1の値を求めて、整合回路の段数Nの偶奇に応じて、式(2)、(4)あるいは式(3)、(4)に代入することで、第1の伝送線路9〜第4の伝送線路12の特性インピーダンスZc1あるいはZc2の値、第1の整合回路14を構成する第1の直列共振回路14bの第1の直列共振用キャパシタンスC1と第1の直列共振用インダクタンスL1の値、第i(i=2、3、・・・、N)の整合回路を構成する並列共振回路の第iの並列共振用キャパシタンスCi aと第iの並列共振用インダクタンスLi aの値、直列共振回路の第iの直列共振用キャパシタンスCi bと第iの直列共振用インダクタンスLi bの値を決定することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、第1の周波数帯と第2の周波数帯の相加平均値において1/4波長の長さを有する伝送線路と、第1の周波数帯と第2の周波数帯の相乗平均値と同一の共振周波数を有する直列共振回路および並列共振回路からなる整合回路を、キャパシタンスとインダクタンスとにより構成したので、回路面積を小形にでき、かつ、異なる2つの周波数帯域において高性能に動作する90度ハイブリッド回路を得ることができる。
実施の形態2.
実施の形態2以降では、所望の伝送特性を有する90度ハイブリッド回路の設計について、具体的に説明する。
図3は、本発明の実施の形態2に係る90度ハイブリッド回路における整合回路の構成を示す回路図である。本実施の形態2における整合回路13は、先の実施の形態1の図2に示した整合回路13を、第1の整合回路14のみの1段で構成したものである。図3において、図2と同符号は、同一または相当部分を示すものであり、説明を省略する。
実施の形態2以降では、所望の伝送特性を有する90度ハイブリッド回路の設計について、具体的に説明する。
図3は、本発明の実施の形態2に係る90度ハイブリッド回路における整合回路の構成を示す回路図である。本実施の形態2における整合回路13は、先の実施の形態1の図2に示した整合回路13を、第1の整合回路14のみの1段で構成したものである。図3において、図2と同符号は、同一または相当部分を示すものであり、説明を省略する。
次に、図3の構成を有する整合回路の伝送特性を具体的に説明する。
説明の便宜上、整合回路の段数Nを1にするとともに、第1の入出力端子1〜第4の入出力端子4に接続される負荷抵抗Rgを50Ωに設定する。また、90度ハイブリッド回路として動作させる2つの周波数帯域として、日本国内の携帯電話に割り当てられている800MHz帯(810〜958MHz)と2GHz帯(1920〜2170MHz)を想定する。
説明の便宜上、整合回路の段数Nを1にするとともに、第1の入出力端子1〜第4の入出力端子4に接続される負荷抵抗Rgを50Ωに設定する。また、90度ハイブリッド回路として動作させる2つの周波数帯域として、日本国内の携帯電話に割り当てられている800MHz帯(810〜958MHz)と2GHz帯(1920〜2170MHz)を想定する。
ここでは、第1の周波数帯の下端の周波数f1 Lを810MHz、第2の周波数帯の上端の周波数f2 Hを2170MHzに設定する。さらに、前記の2GHz帯より800MHz帯の方が、周波数比帯域幅が大きいことから、両周波数帯において良好な伝送特性を確保するために、第1の周波数帯の上端の周波数f2 Lを958MHzに設定する。
これら周波数f1 L=810MHz、f2 L=958MHz、f2 H=2170MHzを、上式(1)に代入すると、残りの4つの周波数が求められる。具体的には、第1の周波数帯の下端と上端の間の周波数f0 Lは888MHz、第1の整合回路14を構成する第1の直列共振回路14bの共振周波数f0は1326MHz、第2の周波数帯の下端の周波数は1835MHz、第2の周波数帯の下端と上端の間の周波数f0 Hは1980MHzとなる。
従って、第1の伝送線路9〜第4の伝送線路12の長さは、第1の周波数帯の下端の周波数f1 L=810MHzと第2の周波数帯の上端の周波数f2 H=2170MHzの相加平均値:1490MHzにおいて、1/4波長となるように設定する。
前記の周波数f1 L=810MHz、f2 L=958MHz、f0=1326MHz、f1 H=1835MHz、f2 H=2170MHzを、上式(4)、(6)に代入すると、係数mは0.824、係数wは0.364、係数δは1.447と求まる。
係数δ=1.447と整合回路の段数N=1の各値を、上式(5)、(7)に代入して、前記の第1の周波数帯および第2の周波数帯における反射振幅の最大値|Γ|maxが最小となるチェビシェフリップルHを求めると、1.097となる。そして、係数δ=1.447、整合回路の段数N=1、およびチェビシェフリップルH=1.097の各値を上式(5)に代入すると、係数g2=0.823と求まる。
さらに、前記の負荷抵抗Rg=50Ω、第1の整合回路14を構成する第1の直列共振回路14bの共振周波数f0=1326MHz、係数m=0.824、係数w=0.364、およびg2=0.823の各値を、整合回路の段数Nを1(奇数)としていることから、上式(2)に代入する。
この結果、第1の伝送線路9および第3の伝送線路11の特性インピーダンスZc1、第2の伝送線路10および第4の伝送線路12の特性インピーダンスZc2、第1の整合回路14を構成する第1の直列共振回路14bの第1の直列共振用キャパシタンスC1、第1の直列共振用インダクタンスL1の値は、それぞれZc1=42.98Ω、Zc2=60.78Ω、C1=2.54pF、L1=5.67nHと求まる。
このように、第1の直列共振用キャパシタンスC1と第1の直列共振用インダクタンスL1の各値から、第1の直列共振回路14bの共振周波数は、1326MHzとなり、前記のf0の値と一致する。
次に、このようにして各素子の値が決定された整合回路の周波数特性について、図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態2において、図3の整合回路を用いた場合の90度ハイブリッド回路の伝送特性を表すSパラメータの一例を示す説明図である。図4においては、説明の便宜上、第1の入出力端子1から高周波信号を入力した場合の伝送特性を示している。
図4(a)は、第1の入出力端子1で反射される高周波信号の大きさ、すなわち、反射振幅|S11|の周波数特性を示したものである。図4(b)は、第1の入出力端子1から第4の入出力端子4へ伝送される高周波信号の大きさ、すなわち、アイソレーション|S41|の周波数特性を示したものである。
図4(c)は、第1の入出力端子1から第2の入出力端子2および第3の入出力端子3へ分配される高周波信号の大きさ、すなわち、分配振幅|S21|、|S31|の周波数特性を示したものである。さらに、図4(d)は、第1の入出力端子1から第2の入出力端子2および第3の入出力端子3へ分配される高周波信号の位相差、すなわち、分配位相差∠(S21/S31)の周波数特性を示したものである。
また、図4(a)〜(d)において、一点鎖線は、想定した800MHz帯(810〜958MHz)と2GHz帯(1920〜2170MHz)のそれぞれの帯域端の周波数を表す。
図4(a)〜(d)に示すSパラメータの周波数特性から、800Mz帯および2GHz帯において、低反射振幅、高アイソレーション、等分配振幅、かつ90度位相差特性が確保されており、90度ハイブリッドとして動作している様子がわかる。
そのため、第1の入出力端子1から、800MHz帯(810〜958MHz)および2GHz帯(1920〜2170MHz)の両高周波信号を入力した場合、第1の入出力端子1でほとんど反射せずに90度ハイブリッド回路へ入力され、第4の入出力端子4へほとんど分配されずに、第2の入出力端子2および第3の入出力端子3へ90度の位相差で等分配される。
このような伝送特性は、第2の入出力端子2、第3の入出力端子3、あるいは第4の入出力端子4のいずれから高周波信号を入力した場合でも、本実施の形態1による90度ハイブリッド回路の構成上の対称性から同様となる。
以上のように、実施の形態2によれば、第1の周波数帯と第2の周波数帯の相加平均値において1/4波長の長さを有する伝送線路と、第1の周波数帯と第2の周波数帯の相乗平均値と同一の共振周波数を有する直列共振回路からなる1段の整合回路を、キャパシタンスとインダクタンスとにより構成している。この結果、回路面積を小形にでき、かつ、異なる2つの周波数帯域において動作する90度ハイブリッド回路を得ることができる。
実施の形態3.
先の実施の形態2では、整合回路13を第1の整合回路14のみの1段で構成した場合の90度ハイブリッド回路について説明した。本実施の形態3では、整合回路13を第1の整合回路14および第2の整合回路15の2段で構成した場合の90度ハイブリッド回路について説明する。
先の実施の形態2では、整合回路13を第1の整合回路14のみの1段で構成した場合の90度ハイブリッド回路について説明した。本実施の形態3では、整合回路13を第1の整合回路14および第2の整合回路15の2段で構成した場合の90度ハイブリッド回路について説明する。
図5は、本発明の実施の形態3に係る90度ハイブリッド回路における整合回路の構成を示す回路図である。本実施の形態3における整合回路13は、先の実施の形態1の図2に示した整合回路13を、第1の整合回路14および第2の整合回路15の2段で構成したものである。図5において、図2と同符号は、同一または相当部分を示すものであり、説明を省略する。
次に、図5の構成を有する整合回路の伝送特性を具体的に説明する。
説明の便宜上、整合回路の段数Nを2にするとともに、第1の入出力端子1〜第4の入出力端子4に接続される負荷抵抗Rgを50Ωに設定する。また、90度ハイブリッド回路として動作させる2つの周波数帯域として、日本国内の携帯電話に割り当てられている800MHz帯(810〜958MHz)と2GHz帯(1920〜2170MHz)を想定する。
説明の便宜上、整合回路の段数Nを2にするとともに、第1の入出力端子1〜第4の入出力端子4に接続される負荷抵抗Rgを50Ωに設定する。また、90度ハイブリッド回路として動作させる2つの周波数帯域として、日本国内の携帯電話に割り当てられている800MHz帯(810〜958MHz)と2GHz帯(1920〜2170MHz)を想定する。
ここでは、第1の周波数帯の下端の周波数f1 Lを810MHz、第2の周波数帯の上端の周波数f2 Hを2170MHzに設定する。さらに、前記の2GHz帯より800MHz帯の方が、周波数比帯域幅が大きいことから、両周波数帯において良好な伝送特性を確保するために、第1の周波数帯の上端の周波数f2 Lを958MHzに設定する。
これら周波数f1 L=810MHz、f2 L=958MHz、f2 H=2170MHzを、上式(1)に代入すると、残りの4つの周波数が求められる。具体的には、第1の周波数帯の下端と上端の間の周波数f0 Lは888MHz、第1の整合回路14を構成する第1の直列共振回路14bおよび第2の整合回路15を構成する第2の直列共振回路15b、第2の並列共振回路15aの共振周波数f0は1326MHz、第2の周波数帯の下端の周波数は1835MHz、第2の周波数帯の下端と上端の間の周波数f0 Hは1980MHzとなる。
従って、第1の伝送線路9〜第4の伝送線路12の長さは、第1の周波数帯の下端の周波数f1 L=810MHzと第2の周波数帯の上端の周波数f2 H=2170MHzの相加平均値:1490MHzにおいて、1/4波長となるように設定する。
前記の周波数f1 L=810MHz、f2 L=958MHz、f0=1326MHz、f1 H=1835MHz、f2 H=2170MHzを、上式(4)、(6)に代入すると、係数mは0.824、係数wは0.364、係数δは1.447と求まる。
係数δ=1.447と整合回路の段数N=2の各値を、上式(5)、(7)に代入して、前記の第1の周波数帯および第2の周波数帯における反射振幅の最大値|Γ|maxが最小となるチェビシェフリップルHを求めると、1.008となる。そして、係数δ=1.447、整合回路の段数N=2、およびチェビシェフリップルH=1.008の各値を上式(5)に代入すると、係数g2=0.468、g3=1.216と求まる。
さらに、前記の負荷抵抗Rg=50Ω、第1の整合回路14を構成する第1の直列共振回路14bおよび第2の整合回路15を構成する第2の直列共振回路15b、第2の並列共振回路15aの共振周波数f0=1326MHz、係数m=0.824、係数w=0.364、およびg2=0.823、g3=1.216の各値を、整合回路の段数Nを2(偶数)としていることから、上式(3)に代入する。
この結果、第1の伝送線路9および第3の伝送線路11の特性インピーダンスZc1、および第2の伝送線路10および第4の伝送線路12の特性インピーダンスZc2は、それぞれZc1=42.98Ω、Zc2=60.78Ωと求まる。
同様に、第1の整合回路14を構成する第1の直列共振回路14bの第1の直列共振用キャパシタンスC1と第1の直列共振用インダクタンスL1の値、第2の整合回路15を構成する第2の並列共振回路15aの第2の並列共振用キャパシタンスC2 aと第2の並列共振用インダクタンスL2 aの値、第2の直列共振回路15bの第2の直列共振用キャパシタンスC2 bと第2の直列共振用インダクタンスL2 bの値は、それぞれC1=2.54pF、L1=5.67nH、C2 a=2.27pF、L2 a=6.35nH、C2 b=1.54pF、L2 b=9.36nHと求まる。
このように、第1の直列共振用キャパシタンスC1と第1の直列共振用インダクタンスL1、第2の並列共振用キャパシタンスC2 aと第2の並列共振用インダクタンスL2 a、および第2の直列共振用キャパシタンスC2 bと第2の直列共振用インダクタンスL2 bの各値から、第1の直列共振回路14b、第2の並列共振回路15a、および第2の直列共振回路15bのそれぞれの共振周波数は1326MHzとなり、前記のf0の値と一致する。
次に、このようにして各素子の値が決定された90度ハイブリッド回路の周波数特性について、図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態3において、図5の整合回路を用いた場合の90度ハイブリッド回路の伝送特性を表すSパラメータの一例を示す説明図である。
図6においては、説明の便宜上、第1の入出力端子1から高周波信号を入力した場合の伝送特性を示している。さらに、図6(a)〜(d)において、一点鎖線は、想定した800MHz帯(810〜958MHz)と2GHz帯(1920〜2170MHz)のそれぞれの帯域端の周波数を表す。
図6(a)〜(d)に示すSパラメータの周波数特性から、800Mz帯および2GHz帯において、低反射振幅、高アイソレーション、等分配振幅、かつ90度位相差特性が確保されており、90度ハイブリッドとして動作している様子がわかる。さらに、本実施の形態3においては、整合回路の段数Nを増やしたことにより、実施の形態2における1段の整合回路を有する90度ハイブリッド回路と比較して、より高性能に動作している様子がわかる。
そのため、第1の入出力端子1から、800MHz帯(810〜958MHz)および2GHz帯(1920〜2170MHz)の両高周波信号を入力した場合、第1の入出力端子1でほとんど反射せずに90度ハイブリッド回路へ入力され、第4の入出力端子4へほとんど分配されずに、第2の入出力端子2および第3の入出力端子3へ90度の位相差で等分配される。
このような伝送特性は、第2の入出力端子2、第3の入出力端子3、あるいは第4の入出力端子4のいずれから高周波信号を入力した場合でも、本実施の形態1による90度ハイブリッド回路の構成上の対称性から同様となる。
以上のように、実施の形態3によれば、第1の周波数帯と第2の周波数帯の相加平均値において1/4波長の長さを有する伝送線路と、第1の周波数帯と第2の周波数帯の相乗平均値と同一の共振周波数を有する直列共振回路および並列共振回路からなる整合回路を、キャパシタンスとインダクタンスとにより構成している。この結果、回路面積を小形にでき、かつ、異なる2つの周波数帯域において、さらに高性能に動作する90度ハイブリッド回路を得ることができる。
なお、上述の実施の形態2、3においては、1段および2段の整合回路における具体的な設計例を示したが、N=3段以上の整合回路においても、同様の設計を施すことにより、回路面積を小形にでき、かつ、異なる2つの周波数帯域において、さらに高性能に動作する90度ハイブリッド回路を得ることができる。
1 第1の入出力端子、2 第2の入出力端子、3 第3の入出力端子、4 第4の入出力端子、5 第1の接続部、6 第2の接続部、7 第3の接続部、8 第4の接続部、9 第1の伝送線路、10 第2の伝送線路、11 第3の伝送線路、12 第4の伝送線路、13 整合回路、14 第1の整合回路、14b 第1の直列共振回路、15 第2の整合回路、15a 第2の並列共振回路、15b 第2の直列共振回路、16 第3の整合回路、16a 第3の並列共振回路、16b 第3の直列共振回路。
Claims (5)
- 第1の入出力端子ないし第4の入出力端子と
第1の接続部ないし第4の接続部と、
第1の伝送線路ないし第4の伝送線路と、
キャパシタンスおよびインダクタンスを有する同一構成からなる4つの整合回路と
を備え、
前記第1の接続部と前記第2の接続部との間に前記第1の伝送線路が接続され、前記第2の接続部と前記第3の接続部との間に前記第2の伝送線路が接続され、前記第3の接続部と前記第4の接続部との間に前記第3の伝送線路が接続され、前記第4の接続部と前記第1の接続部との間に前記第4の伝送線路が接続され、前記第1の接続部と前記第1の入出力端子との間、前記第2の接続部と前記第2の入出力端子との間、前記第3の接続部と前記第3の入出力端子との間、および前記第4の接続部と前記第4の入出力端子との間のそれぞれに、前記4つの整合回路のそれぞれが接続された構成を有する90度ハイブリッド回路であって、
前記第1の伝送線路ないし第4の伝送線路は、第1の周波数帯と第2の周波数帯の相加平均値において略1/4波長となる長さを有し、
前記4つの整合回路のそれぞれは、前記第1の周波数帯と前記第2の周波数帯の相乗平均値と略同一となる共振周波数を有する
ことを特徴とする90度ハイブリッド回路。 - 請求項1に記載の90度ハイブリッド回路において、
前記4つの整合回路のそれぞれは、
第1の直列共振用キャパシタンスおよび第1の直列共振用インダクタンスを直列接続し、一端が接地された第1の直列共振回路で構成された第1の整合回路であり、前記第1の直列共振回路の共振周波数を前記第1の周波数帯と前記第2の周波数帯の相乗平均値と略同一とする
ことを特徴とする90度ハイブリッド回路。 - 請求項1に記載の90度ハイブリッド回路において、
前記4つの整合回路のそれぞれは、
第1の直列共振用キャパシタンスおよび第1の直列共振用インダクタンスを直列接続し、一端が接地された第1の直列共振回路で構成された第1の整合回路と、第2の直列共振用キャパシタンスおよび第2の直列共振用インダクタンスを直列接続した第2の直列共振回路、および第2の並列共振用キャパシタンスおよび第2の並列共振用インダクタンスを並列接続した第2の並列共振回路を従属接続して構成された第2の整合回路とを有し、前記第1の整合回路および前記第2の整合回路を直列接続して構成され、前記第1の直列共振回路、前記第2の直列共振回路および前記第2の並列共振回路のそれぞれの共振周波数を前記第1の周波数帯と前記第2の周波数帯の相乗平均値と略同一とする
ことを特徴とする90度ハイブリッド回路。 - 請求項1に記載の90度ハイブリッド回路において、
前記4つの整合回路のそれぞれは、
第1の直列共振用キャパシタンスおよび第1の直列共振用インダクタンスを直列接続し、一端が接地された第1の直列共振回路で構成された第1の整合回路と、第2の直列共振用キャパシタンスおよび第2の直列共振用インダクタンスを直列接続した第2の直列共振回路、および第2の並列共振用キャパシタンスおよび第2の並列共振用インダクタンスを並列接続した第2の並列共振回路を従属接続して構成された第2の整合回路と、第3の直列共振用キャパシタンスおよび第3の直列共振用インダクタンスを直列接続し、一端が接地された第3の直列共振回路、および第3の並列共振用キャパシタンスおよび第3の並列共振用インダクタンスを並列接続し、一端が接地された第3の並列共振回路を従属接続して構成された第3の整合回路とを有し、前記第1の整合回路、前記第2の整合回路および前記第3の整合回路を直列接続して構成され、前記第1の直列共振回路、前記第2の直列共振回路、前記第3の直列共振回路、前記第2の並列共振回路および前記第3の並列共振回路のそれぞれの共振周波数を前記第1の周波数帯と前記第2の周波数帯の相乗平均値と略同一とする
ことを特徴とする90度ハイブリッド回路。 - 請求項1に記載の90度ハイブリッド回路において、
前記4つの整合回路のそれぞれは、
第1の直列共振用キャパシタンスおよび第1の直列共振用インダクタンスを直列接続し、一端が接地された第1の直列共振回路で構成された第1の整合回路と、第jの直列共振用キャパシタンスおよび第jの直列共振用インダクタンスを直列接続した第jの直列共振回路、および第jの並列共振用キャパシタンスおよび第jの並列共振用インダクタンスを並列接続した第jの並列共振回路を従属接続して構成された第jの整合回路(j=2、4、6、・・・で表される偶数)と、第kの直列共振用キャパシタンスおよび第kの直列共振用インダクタンスを直列接続し、一端が接地された第kの直列共振回路、および第kの並列共振用キャパシタンスおよび第kの並列共振用インダクタンスを並列接続し、一端が接地された第kの並列共振回路を従属接続して構成された第kの整合回路(k=3、5、7、・・・で表される奇数)とを有し、前記第1の整合回路に前記第jの整合回路と前記第kの整合回路とを交互に順番に直列接続して構成され、前記第1の直列共振回路、前記第jの直列共振回路、前記第kの直列共振回路、前記第jの並列共振回路、および前記第kの並列共振回路のそれぞれの共振周波数を前記第1の周波数帯と前記第2の周波数帯の相乗平均値と略同一とする
ことを特徴とする90度ハイブリッド回路。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006230289A JP2008054174A (ja) | 2006-08-28 | 2006-08-28 | 90度ハイブリッド回路 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015089129A (ja) * | 2013-10-28 | 2015-05-07 | 株式会社 ハイヂィープ | アンテナ装置 |
KR20230029165A (ko) * | 2021-08-24 | 2023-03-03 | 성균관대학교산학협력단 | 병렬연결 전송선로를 이용한 임피던스 변환 회로 및 하모닉 임피던스 튜너 |
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-
2006
- 2006-08-28 JP JP2006230289A patent/JP2008054174A/ja active Pending
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