JP2009217366A - 配線モデルライブラリ構築装置及び構築方法、レイアウトパラメータ抽出装置及び抽出方法 - Google Patents

配線モデルライブラリ構築装置及び構築方法、レイアウトパラメータ抽出装置及び抽出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体装置の回路設計において、より適切に配線データ率を算出可能とする。
【解決手段】配線モデルライブラリ構築方法は、第1対象配線と複数の第1周辺配線とを有し配線幅及び配線間隔が互いに異なる複数の第1テスト配線パターンにおける複数の第1配線面積率と複数の第1対象配線の第1配線膜厚とに基づいて、配線幅の補正値を求めるステップと;第2対象配線と複数の第2周辺配線を有し配線幅及び配線間隔が互いに異なる複数の第1内部パターンを含む複数の第2テスト配線パターンの各々について、複数の第1内部パターンの少なくとも一つを含む複数のパターンにおける補正値で補正された複数の第2配線面積率と複数の第2対象配線の第2配線膜厚とに基づいて、配線膜厚と補正された配線面積率との関係を求めるステップと;補正値及び配線膜厚と補正された配線面積率との関係を示すデータを配線幅(W)に関連付けて記憶部に格納するステップとを具備する。
【選択図】図18

Description

本発明は、半導体装置に用いられる配線の配線モデルライブラリ構築装置、配線モデルライブラリ構築方法、レイアウトパラメータ抽出装置、レイアウトパラメータ抽出方法に関する。
半導体装置の回路設計において、配線をモデル化する方法や、モデル化された配線に基づいてレイアウトパラメータ(例示:配線抵抗、配線容量)を抽出する方法が知られている。回路設計や回路シミュレーションは、これらの方法を用いて抽出された配線の配線抵抗、配線容量に基づいて行われる。一方、半導体装置に実際に形成される配線は、製造プロセスの影響を受けて、製造後には設計値(レイアウト寸法)からのずれが生じる。例えば、データ率(配線密度)が高い場合、配線のCMP(Chemical Mechanical Polishing)プロセスにおいてエロージョン現象が起きる。そうなると、配線用の膜が周辺に比べて深く削り込まれることになり、配線の膜厚が薄くなる。このような製造プロセスの影響で発生する配線形状の変調は、回路設計時に回路シミュレーションに用いた配線抵抗、配線容量と実際の配線抵抗、配線容量との間に誤差を生じさせる。
このような誤差の影響は、半導体装置の微細化に伴い大きくなる傾向にある。そのため、予め製造プロセスの影響による配線形状の変調量を見積もる手法が提案されている。その手法を用いることで、配線形状を正確に予測し、配線抵抗、配線容量特性を見積もり、回路設計に反映させることが出来る。その手法として、特開2003−108622号公報(出願番号:特願2001−295987、出願日:2001年9月27日、対応米国出願US2003057571A1)に配線モデル化手法、配線モデル、配線モデルの抽出方法及び配線設計手法が開示されている。
この配線モデル化手法では、まず、配線を有する半導体装置において、前記半導体装置の任意の領域を選択する。次に、前記配線が前記領域に占める配線面積率を算出する。そして、前記領域及び前記配線面積率を決定することにより、前記領域中央部に位置する対象配線の断面形状をモデル化する。また、この配線設計手法では、まず、配線を有する半導体装置テストパターンにおいて、前記半導体装置テストパターンの任意の領域を選択する。次に、前記配線が前記領域に占める配線面積率を算出する。続いて、前記領域及び前記配線面積率を決定することにより、前記領域中央部に位置する対象配線の断面形状をモデル化する。その後、前記対象配線の設計値と前記対象配線のモデル値との差を補正値として算出する。そして、前記対象配線の設計値に予め前記補正値を加減した設計値を基に前記対象配線と同じ設計ルールにて設計される配線を含む半導体装置を設計する。このように、この配線モデル化手法では、製造プロセスの影響を正確にモデル化し、回路設計時に精度よく配線抵抗、配線容量を見積もる手法を提案している。
関連する技術として、特開2001−230323号公報に回路パラメータ抽出方法、半導体集積回路の設計方法および装置が開示されている。この回路パラメータ抽出方法は、半導体集積回路のレイアウトから配線抵抗や配線容量等の回路パラメータを抽出する方法である。この回路パラメータ抽出方法では、まず、モデル配線と該モデル配線の周囲に存在する同層の配線との距離と、該モデル配線のマスクレイアウト幅と仕上がり幅との差との相関データを準備する。次に、実際のレイアウトから、解析配線の配線長と配線幅を抽出すると共に、該解析配線と同層で周囲に存在する配線との距離を抽出する。そして、抽出した前記解析配線のレイアウト配線幅と、同じく抽出した前記解析配線と前記解析配線の周囲に存在する前記配線との距離とに対して、前記相関データを参照することによって得られる配線仕上がり幅を用いて、配線抵抗値と配線容量値を算出する。
また、特開2005−294852号公報(上記特開2001−230323号公報の分割出願)に回路パラメータ抽出方法、半導体集積回路の設計方法および装置が開示されている。この半導体集積回路の設計方法では、まず、ゲート電極パターン面積率とゲート長仕上がり寸法との第1相関データ、およびゲート長仕上がり寸法と、トランジスタの駆動電流値、閾値、およびモデル回路における動作スピードとの第2相関データを準備する。次に、設計対象とする半導体集積回路のゲート電極パターン面積率を、チップ全体を対象範囲として計算する。そして、計算した前記ゲート電極パターン面積率に対して、前記第1および第2相関データを参照することにより、前記ゲート電極パターン面積率が高い時には、前記回路動作スピードが遅くなる側に、前記ゲート電極パターン面積率が低い時には、前記回路動作スピードが速くなる側に、前記設計対象とする半導体集積回路の動作スピード範囲を補正した上で、タイミング検証シミュレーションを行う。
更に、特開2007−080942号公報に配線モデル化手法およびダミーパターンの生成方法が開示されている。この配線モデル化手法は、基本素子とその間を接続する配線から構成される半導体集積回路における前記配線の膜厚をモデリングする。この配線モデル化手法では、まず、前記配線の膜厚を決定したい配線パターンPを含む任意の領域Aを選択する。次に、前記配線パターンPと同じ層で前記領域Aにおける配線が占める割合である配線面積率αを算出する。続いて、前記配線パターンPの下層の任意の領域Bにおける配線が占める割合である配線面積率βを算出する。そして、前記配線面積率αと前記配線面積率βから前記配線パターンPの配線膜厚を求める。
特開2003−108622号公報 特開2001−230323号公報 特開2005−294852号公報 特開2007−080942号公報
以下、配線抵抗や配線容量の計算に必要な配線膜厚Tの算出について説明する。図1A及び図1Bは、CMPプロセスにおける配線のレイアウト寸法と実際の配線形状との関係の一例を示す図である。ただし、図1Aは、配線のレイアウト寸法(設計値)を示す上面図である。図1Bは、実際の配線形状を示す断面図である。ここでは、図1Aに示されるように、同じ配線幅W(設計値)を有する配線152が、同じ配線間隔S(設計値)で、層間絶縁膜153内の十分広い範囲に繰り返し敷き詰められたパターン150を例示している。
図1Bに示されるように、実際のパターン160での配線162の断面は台形形状をしている。台形形状にする理由は、次のとおりである。LSIの配線(例示:Cu配線)は、配線溝164のエッチング後、配線162用の金属膜166を、層間絶縁膜165内に設けられた配線溝164にメッキするプロセスで作られる。ここで、近年のLSIの微細化に伴い、配線溝164が狭くなるため、金属膜166のメッキの埋設性が悪くなる可能性がある。そのため、配線溝164の間口を広げて台形形状にすることで、金属膜166のメッキの埋設性を向上させている。このように、実際の配線162の形状は台形形状をしていて、配線幅でみると配線上部に向かうにつれて大きくなる。
実際の配線162は、設計(レイアウト)上での配線152の配線幅Wが実際の配線162の配線膜厚Tの半分の位置(T/2)での配線幅となるように、狙って製造される。このとき、配線溝164のエッチング工程から配線溝164が受ける影響はパターン依存性があり、配線溝164の幅により変調量が異なる。したがって、対象とする配線のパターンを予めプロセス側と設計(レイアウト)側とで決めておき、そのパターンの配線膜厚Tの半分のところ(T/2)で、配線幅が設計値と一致するように、狙って製造する。
ここでCMPプロセスは、配線162が狙った配線膜厚Tになるまで層間絶縁膜165及び金属膜166を削り込む。その時、対象となる配線162の周辺の配線データ率(配線密度)Deffによって削れ易さが異なる。そのため、仕上がる配線の配線膜厚Tは、配線データ率Deffによって異なってくる(エロージョン現象)。配線データ率Deffが大きい場合、削り込み易いので、配線膜厚Tは小さく仕上がる。反対に、配線データ率Deffが小さい場合、削り込まれ難くなるので、配線膜厚Tは大きく仕上がる。これは、CMPにより配線部分は削れ易いが、酸化膜部分は削れ難いためである。
通常、配線データ率Deffを算出する場合、設計値の配線幅W、配線間隔Sを用いて計算する。例えば、図1Aのような配線幅W、配線間隔Sで一様に敷き詰めた場合、その配線データ率Deffは、以下の式(1)で算出できる。
Deff=W/(W+S)・・・(1)
一般的には、配線データ率Deffは、以下の式(2)で算出できる。
Deff=we(X1)×D(X1)+we(X2)×D(X2)
+we(X3)×D(X3)+… ・・・(2)
ただし、
D(Xi):対象とする配線を中心としたXi×Xi領域での配線データ率
we(Xi):D(Xi)に掛ける重み付け係数(合計=1)
である。
すなわち、配線データ率Deffは、対象とする配線を中心とした各領域(Xi×Xi、i=1、2、3、…)の配線データ率D(Xi)の加重平均値で表現される。また、D(Xi)、we(Xi)、Xiの定義数は、プロセス毎に設定されるパラメータである。
図2は、エロージョン現象での配線膜厚Tと配線データ率Deffとの関係を示すグラフである。縦軸は配線膜厚T、横軸は配線データ率Deffである。CMPプロセスにおけるエロージョン現象では、対象とする配線の配線膜厚Tがデータ率Deffに対して線形で減少する。それは、一般的に、以下の式(3)のモデル関数で表現される(直線P)。このとき、傾きSlopeは、配線データ率Deffに対するエロージョンの感度を示す比例定数である。傾きSlopeの値は、CMPのプロセス条件や膜の材質によって固有の値を持つ。
T(W,S,Deff)
=Slope×(Deff−0.5)+T05(W,S)・・・(3)
ただし、
T05:配線データ率Deff=0.5の場合の配線の膜厚
このように、上記方法では設計値(配線の中間の高さでの配線幅及び配線間隔)を用いて式(2)により配線データ率Deffを算出し、その算出された配線データ率Deffを用いて式(3)により配線膜厚Tを算出していた。この配線膜厚Tは、LSIの回路設計で用いる配線抵抗、配線容量を算出するときの配線形状の値の一つとして用いられる。
ここで、発明者の研究から以下の事実が明らかとなった。
近年、配線プロセスの微細化が進み、配線幅Wがさらに狭くなってきている。そのため、図1Bに示されるように、配線162の断面形状が台形になっていることにより、配線162表面の配線幅W0と設計値の配線幅W(=配線162の中間の高さでの配線幅)との差の影響が、無視できない程度に大きくなることが明らかとなった。すなわち、CMPで削り込む部分の実際の配線幅W0は、設計値の配線幅Wより大きい。そのため、設計値の配線幅Wから算出した配線データ率Deffは、実際の配線幅W0に基づく実効的な配線データ率Deffに対して元々誤差を含んでいる。この誤差の与える影響が、近年の配線プロセスの微細化により無視できない大きさになることが明らかとなった。それを示しているのが図3である。
図3は、配線膜厚Tと配線データ率Deffとの関係に対する実際の配線幅と設計値の配線幅との差の影響を示すグラフである。縦軸は配線膜厚T、横軸は配線データ率Deffである。この図の例では、丸印は、実際の配線幅W0に基づく実効的な配線データ率Deff及び設計値から算出した配線データ率Deffの両方と配線膜厚Tとの関係を示している(共通)。三角印は、設計値から算出した配線データ率Deffのみと配線膜厚Tとの関係を示している。四角印は、実際の配線幅W0に基づく実効的な配線データ率Deffのみと配線膜厚Tとの関係を示している。直線Pは、上記の式(3)のモデル関数を示している。
図に示されるように、配線データ率の高い側で、実効的な配線データ率と設計値による配線データ率との差が顕著になっている。例えば、ある配線パターンでは、実効的な配線データ率Deffが約0.8(四角印)となるが、設計値による配線データ率Deffでは約0.5(三角印)になっている。その結果、配線データ率Deffは、実際の配線データ率Deffから大きくずれてしまう。このように、近年のLSIの高集積化に伴い、配線膜厚Tの配線データ率依存性が式(3)(直線P)に合わない実測点が発生することが明らかとなった。そして、このような現象は配線幅が小さくなり、且つ配線間隔が小さいときに特に顕著になることが明らかとなった。この配線データ率のずれは、式(3)から、実際に出来上った配線の膜厚と回路設計の膜厚とのずれを引き起こす。そうなると、そのずれが、配線抵抗誤差や配線容量誤差を引き起こし、結果的に設計誤差を発生させてしまう。
半導体装置の回路設計において、より適切に配線データ率を算出可能な技術が望まれる。配線データ率に基づく配線膜厚をより正確に算出可能な技術が望まれる。配線膜厚に基づく配線抵抗や配線容量をより正確に算出可能な技術が望まれる。
以下に、発明を実施するための最良の形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の配線モデルライブラリ構築方法は、第1対象配線(52)と複数の第1周辺配線(54)とを有し配線幅(W、WD)及び配線間隔(S、SD)が互いに異なる複数の第1テスト配線パターン(50)における複数の第1配線面積率(Deff)と複数の第1対象配線(52)の第1配線膜厚(T)とに基づいて、配線幅(W、WD)の補正値(dw)を求めるステップと;第2対象配線(72)と複数の第2周辺配線(74、76、78)を有し配線幅(W、WD1、WD2、WD3)及び配線間隔(S、SD1、SD2、SD3)が互いに異なる複数の第1内部パターン(81、82、83)を含む複数の第2テスト配線パターン(80)の各々について、複数の第1内部パターン(81、82、83)の少なくとも一つを含む複数のパターンにおける補正値(dw)で補正された複数の第2配線面積率(D1、D2、D3)と複数の第2対象配線(72)の第2配線膜厚(T)とに基づいて、配線膜厚(T)と補正された配線面積率(Deff)との関係を求めるステップと;補正値(dw)及び配線膜厚(T)と補正された配線面積率(Deff)との関係を示すデータを配線幅(W)に関連付けて記憶部に格納するステップとを具備する。
CMPプロセスを考慮したとき、設計値の配線幅(W)に補正を施さない手法から算出される配線面積率(Deff)では誤差が含まれてしまう。しかし、本発明の配線モデルライブラリ構築方法では、CMPプロセスを考慮した補正値(dw)を抽出することで、物理的に正しい配線面積率(Deff)を算出することができる。それにより、配線幅(W)に補正を施さない手法を用いる場合に発生していたモデル誤差をキャンセルすることができる。また、補正値(dw)の導入に伴いより正確になった配線面積率(Deff)に対応して、より精密な配線モデル(配線膜厚(T)とその配線面積率(Deff)との関係を示すデータ)を算出することができる。それにより、配線形状の決定に必要な配線膜厚(T)をより正確に計算することが可能となる。
本発明のレイアウトパラメータ抽出方法は、記憶部(37)に格納されたレイアウトデータ(41)から抽出された対象配線(92)の配線幅(W)に基づいて、記憶部(37)に格納され配線幅と補正値とを関連付けた第1データ(42)から対象配線(92)の補正値(dw)を抽出し、抽出された補正値(dw)で対象配線(92)の配線幅(W)を補正するステップと;補正後の対象配線(92)の配線幅(Wa)に基づいて、記憶部(37)に格納され補正後の配線幅と配線モデルパラメータとを関連付けて記憶する第2データ(42)から対象配線(92)の配線面積率に関する第1配線モデルパラメータ(i、Xi、we(Xi))を抽出し、補正後の対象配線(92)の配線幅(Wa)と第1配線モデルパラメータとに基づいて、対象配線(92)の配線面積率(Deff)を算出するステップと;補正後の対象配線(92)の配線幅(Wa)に基づいて、第2データから配線膜厚に関する第2配線モデルパラメータ(Slope、T05)を抽出し、第2配線モデルパラメータと対象配線(92)の配線面積率(Deff)とに基づいて、対象配線(92)の配線膜厚(T)を算出するステップと;レイアウトデータ(41)から抽出された対象配線(92)の配線幅(W)、配線間隔(S)及び配線長(L)と、対象配線(92)の配線膜厚(T)とに基づいて、対象配線(92)の配線形状を決定するステップと;記憶部(37)に格納され配線容量と配線形状とを関連付けた第3データ(43)と対象配線(92)の配線形状とに基づいて、対象配線(92)に関する配線抵抗及び配線容量を算出するステップとを具備する。
本発明のレイアウトパラメータ抽出方法では、上記の配線モデルライブラリ構築方法で導入された補正値(dw)の概念を用いている。すなわち、第1データ(42、例示:図16A)、第2データ(42)の第1配線モデルパラメータ(i、Xi、we(Xi)、例示:図16B〜図16D)、第2データ(42)の第2配線モデルパラメータ(Slope、T05、例示:図16E〜図16F)を用いている。したがって、配線膜厚(T)をより正確に決定することが可能となる。その結果、その配線膜厚(T)を用いた配線形状をより正確求めることが出来るので、配線抵抗や配線容量をより正確に算出可能となる。
本発明により、半導体装置の回路設計において、より適切に配線データ率を算出可能となる。また、配線データ率に基づく配線膜厚をより正確に算出可能となる。そして、配線膜厚に基づく配線抵抗や配線容量をより正確に算出可能となる。
以下、本発明の配線モデルライブラリ構築装置、配線モデルライブラリ構築方法、レイアウトパラメータ抽出装置、レイアウトパラメータ抽出方法の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
まず、本発明に用いる基本概念について説明する。本発明では、CMPプロセス後の配線に関して、レイアウト寸法(配線膜厚=T/2での配線幅及び配線間隔)からではなく、実質的な寸法(配線膜厚=T(配線表面)での配線幅及び配線間隔)を用いて、実効的な配線データ率を抽出(算出)する。その点について以下に説明する。
まず、CMPプロセス終了後の配線の断面を考える。図4は、CMPプロセス終了後の配線を示す断面図である。実際のパターン60では、層間絶縁膜63に設けられた配線62(配線溝64)の断面は台形形状であり、配線62が上方に向かって広がっている。そのため、CMPで削り込んだとき、配線62の最表面の部分の配線幅W1(配線膜厚=Tでの配線幅)は、必然的に設計値に対応する配線幅W(配線膜厚=T/2での配線幅)より大きくなる。したがって、CMP後の実効的な配線データ率(配線膜厚=Tでの配線データ率)は、設計値から算出している配線データ率(配線膜厚=T/2での配線データ率)より大きくなることになる。両配線データ率の相違は、近年の半導体装置の微細化の影響で無視できなくなっている。そのため、本発明では、CMP後の実効的な配線データ率(膜厚=Tでの配線データ率)を用いることとする。
実効的な配線データ率を求める場合、この配線62の最表面の部分の配線幅W1を、図4に示されるようにW1=W+2×dwと定義する。たたし、dwは配線幅の補正値である。このとき、2×dwの値は、例えば0.01μm〜0.09μm程度の大きさで、数μmの太幅の配線からすると十分小さい値である。図5は、本発明の実施の形態における配線データ率を算出する場合での補正値dw分の補正前後の配線を示す上面図である。ある領域60(X×Y)での配線データ率Dを計算する場合、ある領域61に存在する配線62について、配線幅(設計値)をすべて一律に補正値dw分だけ太らせて配線62aとする補正を行う。補正後に得られた配線62aの総面積を、配線データ率を計算する領域60の面積X×Yで割ったものが、このときの配線データ率Dとなる。その計算式は、以下の式(4)のようになる。本発明では、式(4)を使って求めた配線データ率を、式(3)の各項のD(Xi)に代入し、配線データ率Deffを算出する。それにより、より精密な設計が可能となる。
D=(dw補正後の配線の総面積)/(配線データ率の計算領域の面積)・・・(4)
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明の実施の形態に係る配線モデルライブラリ構築装置の構成について説明する。
図6は、本発明の実施の形態に係る配線モデルライブラリ構築装置の構成を示すブロック図である。配線モデルライブラリ構築装置1は、パーソナルコンピュータに例示される情報処理装置に、本発明の配線モデル生成プログラム(配線モデルライブラリ構築方法)がインストールされて、本発明の配線モデルライブラリ構築装置1として機能する。配線モデルライブラリ構築装置1は、配線膜厚算出部11、配線データ率算出部12、補正算出部13、補正配線データ率算出部14、配線モデルパラメータ算出部15、配線モデルテーブル生成部16、及び、記憶部17を備える。
記憶部17は、HDD(Hard Disc Drive)や半導体メモリに例示される、情報処理装置に搭載された記憶装置である。記憶部17は、配線抵抗データテーブル21、レイアウトデータテーブル22、配線モデルテーブルa23、及び配線モデルテーブルb24を備える。
配線抵抗データテーブル21は、図7及び図8(後述)で示される計測対象のTEGパターン50において実測された対象配線52の抵抗値Rを、TEGパターン50に関連付けて格納している。
加えて、配線抵抗データテーブル21は、図13A,図13B及び図14(後述)で示される計測対象のTEGパターン80において実測された対象配線72の抵抗値Rを、TEGパターン80に関連付けて格納している。
レイアウトデータテーブル22は、図7及び図8(後述)で示される計測対象のTEGパターン50の設計値(レイアウト寸法:図8:対象配線52の配線幅W,配線間隔S,周辺配線54の配線幅WD、周辺配線間隔SD、配線データ率Deff)を、TEGパターン50に関連付けて格納している。
更に、レイアウトデータテーブル22は、図13A,図13B及び図14(後述)で示されるTEGパターン80の設計値(レイアウト寸法:図14:対象配線72の配線幅W,配線間隔S,周辺配線74、76、78の配線幅WD1、WD2、WD3、周辺配線間隔SD1、SD2、SD3、配線データ率D1、D2、D3)を、TEGパターン80に関連付けて格納している。
配線モデルテーブルa23は、図9(後述)で示されるサブ金属114の厚さ(底面)Ths、サブ金属115の厚さ(側面)Thb、側面の傾きA、配線幅の底面側の細り量Ba及びコア金属113の抵抗率ρを、配線の配線幅W(設計値)及び配線間隔S(設計値)に関連付けて格納している(図10A〜図10E:後述)。
配線モデルテーブルb24は、図7及び図8(後述)で示されるTEGパターン50に基づいて算出された補正値dwを、配線幅Wに関連付けて格納している(図16A:後述)。加えて、図13A,図13B及び図14(後述)で示されるTEGパターン80に基づいて算出された項数i、領域Xi(i=1、2、…)、重み付け係数we(Xi)(i=1、2、…)、傾きSlope、配線データ率Deff=0.5となる配線膜厚T05を、補正後の配線幅Wa(及び補正後の配線間隔Sa)に関連付けて格納している(図16B〜図16F:後述)。
配線膜厚算出部11は、配線抵抗データテーブル21に記憶されたTEGパターン50の対象配線52の抵抗値R(実測値)と、レイアウトデータテーブル22に記憶されたTEGパターン50の対象配線52の配線幅W(設計値)と、配線モデルテーブルa23に記憶されたサブ金属114の厚さThs、サブ金属115の厚さThb、側面の傾きA、配線幅の底面側の細り量Ba及びコア金属113の抵抗率ρとに基づいて、TEGパターン50の対象配線52の配線膜厚Tを算出する。具体的な算出方法は、後述される。
また、配線膜厚算出部11は、配線抵抗データテーブル21に記憶されたTEGパターン80の対象配線72の抵抗値R(実測値)と、レイアウトデータテーブル22に記憶されたTEGパターン80の対象配線72の配線幅W(設計値)と、配線モデルテーブルa23に記憶されたサブ金属114の厚さThs、サブ金属115の厚さThb、側面の傾きA、配線幅の底面側の細り量Ba及びコア金属113の抵抗率ρとに基づいて、TEGパターン50の対象配線52の配線膜厚Tを算出する。具体的な算出方法は、後述される。
配線データ率算出部12は、レイアウトデータテーブル22に記憶されたTEGパターン50の周辺配線54の配線幅WD(設計値)と配線間隔SD(設計値)とに基づいて、配線データ率Deffを算出する(図8の配線データ率Deff)。具体的な算出方法は、後述される。
補正算出部13は、配線膜厚算出部11で算出された配線膜厚Tと配線データ率算出部12で算出された配線データ率Deffとの関係に基づいて、配線データ率Deffを補正することにより、適正な補正値dwを算出する。具体的な算出方法は、後述される。
補正配線データ率算出部14は、補正算出部13で算出された補正値dwと、レイアウトデータテーブル22に記憶されたTEGパターン80の対象配線72の配線幅W,配線間隔S,周辺配線74、76、78の配線幅WD1、WD2、WD3(設計値)、周辺配線間隔SD1、SD2、SD3(設計値)に基づいて、配線データ率D1、D2、D3を算出する(例示:図14の配線データ率D(20)、D(100)、D(500))。具体的な算出方法は、後述される。
配線モデルパラメータ算出部15は、配線膜厚算出部11で算出された配線膜厚Tと、補正配線データ率算出部14で抽出された複数個の複数の領域と複数の配線データ率Dとの組とに基づいて、項数i、領域Xi(一辺の大きさ)(i=1、2、…)、重み付け係数we(Xi)(i=1、2、…)、傾きSlope、膜厚T05を算出する。具体的な算出方法は、後述される。
配線モデルテーブル生成部16は、補正値dwを配線幅W(設計値)に関連付けて配線モデルテーブルb24に格納する。また、配線モデルテーブル生成部16は、項数i、領域Xi(一辺の大きさ)、重み付け係数we(Xi)、傾きSlope、膜厚T05の各々を補正後の配線幅Wa(=W+2×dw)(及び配線間隔Sa(=S−2×dw))に関連付けて配線モデルテーブルb24に格納する。
次に、本発明の実施の形態に係る配線モデルライブラリ構築方法(配線モデルライブラリ構築装置の動作)について説明する。
図18は、本発明の実施の形態に係る配線モデルライブラリ構築方法を示すフロー図である。以下、(A)ステップS1〜ステップS6、(B)ステップS7〜ステップS9、(C)ステップS10に分けて説明する。
(A)補正値dwの寸法の抽出(算出)
まず、補正値dwの寸法を解析的に抽出(算出)する方法(ステップS1〜ステップS6)について説明する。本実施の形態では、TEG(Test Element Group)パターン50を用いてdwの寸法を解析的に抽出(算出)する。
(A−1)TEGパターン50
図7は、本発明の実施の形態におけるdw抽出用のTEGパターンを示す上面図である。TEGパターン50は、対象となる(対象)配線52と、配線52の両側に設けられた複数の(周辺)配線54とを有する。ただし、配線52の配線幅をW、配線52から隣接する配線54までの間隔をS、配線52の周辺に敷き詰める配線54の配線幅をWD、配線54の配線間隔をSDとする。配線52の周辺に配線54を敷き詰める領域としては、対象となる配線52における対象配線部51が影響を受ける範囲をカバーする十分大きなX、Yを設定する。ただし、W、S、WD、SDは設計値であり、図4における膜厚=T/2での配線幅及び配線間隔である。また、対象配線部51は、対象配線52内の長さLの部分であり、抵抗測定用パッド90で四端子法で抵抗値Rが実測される。各配線は層間絶縁層53、55に隔てられている。
図8は、図7のTEGパターンの水準例を示す表である。配線データ率が0.5となるように、配線データ率を決める周辺に敷き詰められた配線54の配線幅WD、配線間隔SDを図8の水準で振る。この場合、0.1〜1μmの範囲において配線幅WD、配線間隔SDが0.1μm刻みとなるTEGパターン50を設定する(Q1〜Q10)。それに加えて、設計基準で許される配線幅で、できる限り太幅のWDで形成されるDeff=0.2、Deff=0.8となるTEGパターン50を設定する(Q11、Q12)。このとき、配線データ率の基準で許されている、最小と最大の配線データ率Deffを選択する。この場合、Deff=0.2は最小、Deff=0.8は最大の配線データ率である。
(A−2)配線データ率の計算
次に、配線データ率の計算式を説明する。図7及び図8で示されるTEGパターン50は一様に同じ配線幅WD、配線間隔SDが繰り返している。そのため、対象となる配線52や対象配線部51は配線データ率Deffに効かず、周辺に敷き詰められた配線54のみで配線データ率Deffが決まる。そして、これらのTEGパターン50では、式(3)で計算される配線データ率Deffは、項数iや領域Xi、重み付け係数we(Xi)の取り方によらず、式(5)で計算される値となる。すなわち、式(3)の配線データ率Deffは、下記の式(5)で近似することができる。
Deff=WD/(WD+SD)・・・(5)
ただし、式(5)で求めたTEGパターン50に対する配線データ率Deffは、既述のように設計値(配線膜厚=T/2での配線幅及び配線間隔)から求めた値である。したがって、上記式(4)で示した補正値dwによる補正を行い、実効的な配線データ率を抽出(算出)する。すなわち、配線幅WD及び配線間隔SDをdwで補正した下記の式(6)により、実効的な配線データ率を求めることができる。CMPプロセスでの実効的な配線データ率Deffは、周辺の配線54の配線幅WD+2×dw、配線間隔SD−2×dwを使って表現することができる。
Deff=(WD+2×dw)/(WD+2×dw+SD−2×dw)・・・(6)
ただし、補正値dwは、後述されるように配線幅WD、配線間隔SDの関数として定義してもよい。
(A−3)補正値dwの寸法の抽出(算出)の詳細(ステップS1〜S6)
次に、補正値dwを抽出(算出)する方法について説明する。本実施の形態では、CMPプロセス終了時の配線形状を決める補正値dwは、断面TEM写真で物理的に寸法測定するのではなく、解析的に配線膜厚TとCMPプロセスでの実効的な配線データ率Deffとの関係を使って導き出す。
(1)ステップS1
図18を参照して、まず、配線データ率算出部12が、通常の配線データ率Deffを算出する。
すなわち、配線データ率算出部12が、レイアウトデータテーブル22(図8に示される設計値)から、複数のTEGパターン50の各々について配線幅WD、配線間隔SDを抽出する。
(2)ステップS2
続いて、配線データ率算出部12が、複数のTEGパターンの各々について、上記式(5)に対して、抽出された配線幅WD、配線間隔SDを代入して配線データ率Deffを算出する。以上により、複数のTEGパターン50の各々について、配線データ率Deffが算出される。ただし、本実施の形態では、この配線データ率Deffは、図8に記載されている。
(3)ステップS3
次に、配線膜厚算出部11が、配線膜厚Tを算出する。ただし、配線膜厚Tは、特開2003−108622号公報に記載の方法に基づいて算出される。
まず、配線膜厚Tの算出に際し、複数のTEGパターン50の各々において、対象配線52の対象配線部分51の抵抗値Rが実測される。実測された抵抗値RはTEGパターン50に関連付けられて配線抵抗データテーブル21に格納させる。配線膜厚算出部11は、配線抵抗データテーブル21から、複数のTEGパターン50の各々に関し、対象配線52の抵抗値Rを抽出する。
(4)ステップS4
次に、配線膜厚算出部11は、抽出された抵抗値Rと、レイアウトデータテーブル22及び配線モデルテーブルa23から抽出されたデータとに基づいて、後述される式(8)を用いて配線膜厚Tを算出する。式(8)に関して、以下に詳細に説明する。
配線膜厚Tを算出する式(8)は以下のようにして導出する(特開2003−108622号公報に記載の方法に基づく)。図9は、CMPプロセス終了後の配線を示す断面図である。配線62は、中央部のコア金属113と、コア金属113の側面を覆うサブ金属114と、底面を覆うサブ金属115とを含む。ただし、各パラメータは、以下のとおりである。
W:配線幅の設計値
Ba:底面側の幅の細り量 A(=B/C):側面の傾き
T:コア金属113の膜厚 ρ:コア金属113の抵抗率
E:コア金属113の台形の上底の長さ F:コア金属113の台形の下底の長さ
Ths:サブ金属114の厚さ Thb:サブ金属115の厚さ
T0:サブ金属114を含めた配線の厚さ Tt:サブ金属114の突出厚さ
ただし、配線幅W(設計値)は、実際の配線62における深さ方向のどの位置の幅であっても良い。すなわち、配線膜厚Tの位置の幅であっても、配線膜厚T/2の位置の幅であっても良い。それら位置による配線幅Wの変動は、配線幅Wと底面側の幅の細り量Baとの関係から、底面側の幅の細り量Baに反映されるからである。
配線62の断面は図9に示されるように台形である。したがって、その断面積Sxは下記の計算により以下の式(7)で表すことが出来る。
Sx=(E+F)×T/2 :台形の面積の公式
E=W−2×(Ba+Ths−A×Thb)
F=E+(2×A×T)
Sx=(2×(W−2×(Ba+Ths−A×Thb))+(2×A×T))×T/2
=(W−2×Ba−2×Ths+2×A×Thb+A×T)×T・・・(7)
配線62の長さをL、抵抗値(実測値)をRとし、配線62の抵抗値Rが実質的にコア金属113の抵抗率ρで決まることを考慮する。そうすると、コア金属113の配線膜厚Tは、ρ=R×Sx/Lの関係と式(7)を用いた下記の計算により以下の式(8)で表すことが出来る。
ρ=R×(W−2×Ba−2×Ths+2×A×Thb+A×T)×T/L
この式をTについて解いて、以下の解を得る。
T=(−R×b±(R×b−4×R×A×(−ρ×L))0.5)/2×R×A・・・(8)
ただし、b=(W−2×Ba−2×Ths+2×A×Thb)
ここで、配線幅の底面側の細り量Ba、サブ金属114の厚さThs、サブ金属115の厚さThb、側面の傾きA、コア金属113の抵抗率ρは、配線モデルテーブルa23を参照して配線幅Wに基づいて得ることが出来る。図10A〜図10Eは、本発明の実施の形態に係る配線モデルテーブルaを示す表である。ただし、配線モデルテーブルa23の算出方法は、特開2003−108622号公報に記載の方法により、図10A〜図10Eに示されるようにTEGパターンの配線幅W(設計値)の関数として算出されている。
図10Aは、配線幅W(TEGパターンの対象配線の配線幅W)とサブ金属114の厚さThsとの関係を示している。配線幅Wに基づいて、配線モデルテーブルaの図10Aの内容を参照することにより、サブ金属114の厚さThsを求めることが出来る。対応する配線幅Wがない場合には、外挿法又は内挿法によりブ金属114の厚さThsを求める。
図10Bは、配線幅W(TEGパターン対象配線の配線幅W)とサブ金属115の厚さThbとの関係を示している。配線幅Wに基づいて、配線モデルテーブルaの図10Bの内容を参照することにより、サブ金属115の厚さThbを求めることが出来る。対応する配線幅Wがない場合には、外挿法又は内挿法によりサブ金属115の厚さThbを求める。
図10Cは、配線幅W及び配線間隔S(TEGパターン対象配線の配線幅W及び配線間隔S)と側面の傾きAとの関係を示している。配線幅W及び配線間隔Sに基づいて、配線モデルテーブルaの図10Cの内容を参照することにより、側面の傾きAを求めることが出来る。対応する配線幅W及び配線間隔Sがない場合には、外挿法又は内挿法により側面の傾きAを求める。
図10Dは、配線幅W及び配線間隔S(TEGパターン対象配線の配線幅W及び配線間隔S)と配線幅の底面側の細り量Baとの関係を示している。配線幅W及び配線間隔Sに基づいて、配線モデルテーブルaの図10Dの内容を参照することにより、配線幅の底面側の細り量Baを求めることが出来る。対応する配線幅W及び配線間隔Sがない場合には、外挿法又は内挿法により配線幅の底面側の細り量Baを求める。
図10Eは、配線幅W(TEGパターン対象配線の配線幅W)とコア金属113の抵抗率ρとの関係を示している。配線幅Wに基づいて、配線モデルテーブルaの図10Eの内容を参照することにより、コア金属113の抵抗率ρを求めることが出来る。対応する配線幅Wがない場合には、外挿法又は内挿法によりコア金属113の抵抗率ρを求める。
上記式(8)に対して、配線モデルテーブルa23を参照して配線幅Wに基づいて得られる底面側の幅の細り量Ba、サブ金属114の厚さThs、サブ金属115の厚さThb、側面の傾きA、抵抗率ρと、実測値である抵抗値Rと、設計値である配線幅W、配線長Lとを代入すると、コア金属113の膜厚T、すなわち、実質的な配線の配線膜厚Tを算出することが出来る。このようにして、複数のTEGパターン50の各々について、それぞれの対象配線52の配線膜厚Tを抽出(算出)することができる。
(5)ステップS5
図18を参照して、次に、補正算出部13が、補正値であるdwを抽出(算出)する。
すなわち、補正算出部13は、まず、ステップS03、04において複数のTEGパターン50から抽出した配線膜厚Tと、ステップS01、S02で算出した配線データ率Deffとの関係を求める。図11は、配線膜厚Tと配線データ率Deffとの関係を示すグラフである。縦軸は配線膜厚Tとし、横軸は配線データ率Deffとする。各点(Q1〜Q12)は、図8のTEGパターンQ1〜Q12に対応する。
配線データ率Deffが一定の場合(例示:Deff=0.5)を考える。周辺配線の配線幅WDが小さい、すなわち細い配線が多数敷き詰められているTEGパターン50(例示:Q1)は、補正値dwの影響が大きい。実効データ率の式(6)から分るように、配線幅WD及び配線間隔SDが共に小さいほど、配線データ率Deffに対する補正値dwの効果が大きくなるからである。そのため、CMPプロセスにおける実効的な配線データ率は、dwを考慮しない配線データ率(式(5))よりも大きくなる。実効的な配線データ率が大きい分、実際の配線膜厚Tは薄くなってしまう。一方、周辺配線の配線幅WDが大きく、且つ周辺配線の配線間隔SDが大きいTEGパターン50(例示:Q10)は、補正値dwの影響が小さい。実効データ率の式(6)から分るように、配線幅WD及び配線間隔SDが共に大きいほど、配線データ率Deffに対する補正値dwの効果が小さくなるからである。そのため、CMPプロセスにおける実効的な配線データ率は、dwを考慮しない配線データ率(式(5))と殆ど変わらない。
一方、配線データ率Deffが異なる場合(例示:0.2、0.8)を考える。設計基準で最大幅のWDで形成されるTEGパターン50(例示:Q11、Q12)は、配線幅WD及び配線間隔SDが共に大きい分だけ補正値dwの影響が小さい。そのため、CMPプロセスにおける実効的な配線データ率は、dwを考慮しない配線データ率(式(5))と殆ど変わらない。
上記の周辺配線の配線幅WDが大きく且つ周辺配線の配線間隔SDが大きいTEGパターン50(例示:Q10)や、設計基準で最大幅の配線幅WDで形成されるTEGパターン50(例示:Q11、Q12)で示される配線膜厚T−配線データ率Deffを示す直線Pのグラフ(及びグラフの傾き)は“物理的な理想線”と考えることができる。
(6)ステップS6
次に、補正算出部13は、補正値dwの仮の値を設定する。そして、配線データ率Deffを、CMPプロセスでの実効的な配線データ率計算方法として上述した式(6)で算出した配線データ率Deffに置き換える。図12は、配線膜厚Tと実効的な配線データ率Deffとの関係を示すグラフである。縦軸は配線膜厚Tとし、横軸は式(6)で算出した配線データ率Deffとする。各点(Q1〜Q12)は、図8のTEGパターン50のQ1〜Q12に対応する。このとき、補正値dwの仮の値を適宜変化させて行く。そして、周辺配線の配線幅WDが大きいTEGパターン50(例示:Q10、Q11、Q12)を使って引いた物理的な理想線(直線P)に、他の実測点(例示:Q1〜Q9)が乗るように補正値dwの値を決定する。すなわち、配線膜厚Tと実効的な配線データ率Deffとの関係が線形となるように補正値dwの値を決定する。
図示されるように、周辺配線の配線幅WDの小さいTEGパターン50(例示:Q1)は、補正値dwの影響を大きく受ける。そのため、図11の場合と比較して、その位置はグラフ右方向に変動する。しかし、周辺配線の配線幅WDが大きいTEGパターン50(例示:Q10、Q11、Q12)は、補正値dwの影響をほとんど受けない。そのため、図11の場合と比較して、その位置は変動しない。このようにして、補正値dwが決定できる。
このとき、周辺配線の配線幅WDの設計値毎に補正値dwを定義しなければ物理的な理想線(直線P)に点が乗らない場合、補正値dwを周辺配線の配線幅WDの関数で表現してもよい。図17は、補正値dwと周辺配線の配線幅WD(又は配線間隔SD)との関係を示すグラフである。縦軸は補正値dw、横軸は配線幅WD(又は配線間隔SD)である。通常では補正値dwは一定値である。しかし、図に示されるように、特に配線幅WD(又は配線間隔SD)が小さくなるほど、補正値dwの配線幅WD(又は配線間隔SD)依存性が大きくなる可能性がある。その場合、一定値の補正値dwを用いると物理的な理想線(直線P)に点が乗らなくなる。したがって、そのような場合、補正値dwを周辺配線の配線幅WD(又は配線間隔SD)の関数で表現する。もしくは、補正値dwと配線幅WDとの関係を示すテーブルを用意して、実測点のない箇所は線形補完で表現しても良い。
(B)配線モデルのパラメータ(i、Xi、we(Xi)、Slope、T05)の抽出(算出)
次に、項数i、領域Xi(一辺の大きさ)、重み付け係数we(Xi)、傾きSlope及び膜厚T05を抽出(算出)する方法(ステップS7〜S9)について説明する。本実施の形態では、TEGパターン80を用いてこれら配線モデルのパラメータを解析的に抽出(算出)する。
(B−1)TEGパターン80
図13Aは、本発明の実施の形態における配線モデルパラメータ抽出用のTEGパターンを示す上面図である。TEGパターン80は、対象となる配線72と、配線データ率がD1の領域81と、配線データ率がD2の領域82と、配線データ率がD3の領域83とを有する。すなわち、TEGパターン80は、対象となる配線71を中心にして一辺がXiの3種類の領域81〜83に分割されている。そして、それぞれの領域81〜83において、幾つかの配線データ率D1〜D3となるように設計基準内の寸法で配線が敷き詰められている。
図13Bは、本発明の実施の形態における配線モデルパラメータ抽出用のTEGパターンを示す部分上面図である。TEGパターン80では、具体的には、配線72の配線幅をW、配線72から隣接する配線74までの間隔をSとする。領域81は、配線72の両側に設けられ、配線72の周辺に敷き詰める配線74(配線幅WD1、配線間隔SD1)を有する。領域82は、配線72の両側に領域81を囲むように設けられ、配線72及び領域81の周辺に敷き詰める配線76(配線幅WD2、配線間隔SD2)を有する。領域83は、配線72の両側に領域82を囲むように設けられ、配線72及び領域82の周辺に敷き詰める配線78(配線幅WD3、配線間隔SD3)を有する。ただし、領域の一辺Xiの分割数はいくつに設定しても良い。水準振りする配線データ率Dの種類もいくつに設定しても良い。各配線は層間絶縁層73、75、77、79に隔てられている。
図14は、図13A及び図13BのTEGパターンの水準例を示す表である。ただし、ここでは、一例として、対象となる配線72の配線幅W/配線間隔Sが0.1/0.1で、領域81が20μm×20μmの範囲、領域82が領域81を除く100μm×100μmの範囲、領域83が領域81、82を除く500μm×500μmの範囲とする場合を示している。このとき、領域81〜83の各々は、同じ配線幅の配線を、同じ配線間隔で敷き詰めている。すなわち、領域81では、配線幅WD1の配線74を同じ配線間隔SD1で敷き詰めている。同様に、領域82では配線幅WD2の配線76を同じ配線間隔SD2で敷き詰め、領域83では配線幅WD3の配線78を同じ配線間隔SD3で敷き詰めている。なお、配線72のW/Sを他の寸法にした場合に対しても、図14の場合と同様にTEGパターンの作成及びその水準振りを実施する必要がある。
(B−2)配線データ率の計算
次に、配線データ率の計算式を説明する。図13A、図13B及び図14で示されるTEGパターン80において、領域81〜83の各々の配線データ率Dは、以下の式(9)により算出することができる。
D(20)=(WD1+2×dw)/(WD1+2×dw+SD1−2×dw)
D(100)=(WD2+2×dw)/(WD2+2×dw+SD2−2×dw)
D(500)=(WD3+2×dw)/(WD1+2×dw+SD3−2×dw)・・・(9)
上記式(9)では、領域81全体、領域82全体、及び領域83全体の各々の配線データ率Dを求めている。しかし、一つのTEGパターン80において、配線データ率Dを求める領域の設定は、上記領域81〜83だけではない。すなわち、領域を三つに分割するとしたとき、領域の一辺をそれぞれXa1、Xa2、Xa3とすれば、Xa1、Xa2、Xa3の範囲として、0<Xa1<Xa2<Xa3の任意の範囲とすることが出来る。上限としては500μm以上でも任意に設定可能である。その場合、D(Xa)の算出方法としては、例えば、Xa1<20μm、20μm<Xa2<100μm、100μm<Xa3<500μmの場合、以下のようになる。
D(Xa1)=(WD1+2×dw)/(WD1+2×dw+SD1−2×dw)
D(Xa2)=α1×(WD1+2×dw)/(WD1+2×dw+SD1−2×dw)
+α2×(WD2+2×dw)/(WD2+2×dw+SD2−2×dw)
D(Xa3)=β1×(WD2+2×dw)/(WD2+2×dw+SD2−2×dw)
+β2×(WD3+2×dw)/(WD3+2×dw+SD3−2×dw)
・・・(9’)
ただし、α1とα2は二番目の領域における領域81に含まれる面積と領域82に含まれる面積との比であり、α1+α2=1である。同様に、β1とβ2は三番目の領域における領域82に含まれる面積と領域83に含まれる面積との比であり、β1+β2=1である。また、上記の場合、領域を三つに分割しているが、三つ以上に分割することも可能である。
(B−3)配線モデルのパラメータ(i、Xi、we(Xi)、Slope、T05)の抽出(算出)の詳細(ステップS7〜S9)
次に、配線モデルのパラメータを抽出(算出)する方法について説明する。本実施の形態では、配線モデルのパラメータは、解析的に配線膜厚TとCMPプロセスでの実効的な配線データ率Deffとの関係を使って導き出す。
(1)ステップS7
図18を参照して、補正配線データ率算出部14は、まず、各TEGパターン80において、領域の数である項数i(例示:i=3)、及び、領域(例示:[20μm、100μm、500μm]、[Xa1、Xa2、Xa3]、[・・・]、・・・)を仮の値として設定する。そして、補正配線データ率算出部14は、上述の計算方法を用いて、設定された領域と、補正算出部13で算出された補正値dwと、レイアウトデータテーブル22に記憶されたTEGパターン80の周辺配線74、76、78の配線幅WD1、WD2、WD3、周辺配線間隔SD1、SD2、SD3(設計値)とに基づいて、式(9)及び式(9’)により各領域での配線データ率D(20)、D(100)、D(500)、D(Xa1)、D(Xa2)、D(Xa3)、・・・を算出する。
このように、一つのTEGパターン80に対応して、項数i(例示:i=3)及び領域(例示:[20μm、100μm、500μm]、[Xa1、Xa2、Xa3]、[・・・]、・・・)の取り方により、複数の領域と複数のデータ配線率Dとの組を、複数個得ることができる。複数の領域と複数の配線データ率との組は、例えば、領域[20、100、500]と配線データ率[D(20)、D(100)、D(500)]との組や、領域[Xa1、Xa2、Xa3]と配線データ率[D(Xa1)、D(Xa2)、D(Xa3)]との組である。
(2)ステップS8
一方、図14における各TEGパターンでの配線72の配線膜厚Tは、ステップS3、S4と同様にして算出することが出来る。すなわち、まず、配線膜厚Tの算出に際し、複数のTEGパターン80の各々において、対象配線72の対象配線部分の抵抗値Rが実測される。実測された抵抗値RはTEGパターン80に関連付けられて配線抵抗データテーブル21に格納される。次に、配線膜厚算出部11は、配線抵抗データテーブル21から、複数のTEGパターン80の各々に関し、対象配線72の抵抗値Rを抽出する。続いて、配線膜厚算出部11は、配線72の配線幅W(設計値)、配線長L(設計値)、抵抗値(実測)R、配線モデルテーブルa23を参照して配線幅Wに基づいて得られる底面側の幅の細り量Ba、サブ金属114の厚さThs、サブ金属115の厚さThb、側面の傾きA、コア金属113の抵抗率ρにより、式(8)を用いて配線膜厚Tを算出することが出来る。すなわち、一つのTEGパターン80から一つの配線膜厚Tが抽出される。
次に、配線モデルパラメータ算出部15は、設定された各領域Xiに対して、重み付け係数We(Xi)の仮の値を設定する。そして、配線モデルパラメータ算出部15は、その重み付け係数We(Xi)の仮の値を用いて、図14に示される複数のTEGパターン80の各々から算出した複数個の複数の領域Xiと複数のデータ配線率Deffとの組と配線膜厚Tとに基づいて、式(2)を用いて算出した配線データ率Deffと配線膜厚Tとの関係を求める。図15は、配線膜厚Tと配線データ率Deffとの関係を示すグラフである。縦軸は配線膜厚Tとし、横軸は式(2)を用いて算出した配線データ率Deffとする。
(3)ステップS9
配線モデルパラメータ算出部15は、図15の関係において、配線データ率Deff(式(2))のパラメータである項数i、領域の一辺Xi(i=1、2、…)、重み付け係数we(Xi)(i=1、2、…)を適宜変化させて行く。そして、配線膜厚Tが1本の直線(P0)上に乗るように、その配線データ率Deffのパラメータである項数i、領域の一辺Xi、重み付け係数we(Xi)を決定する。すなわち、配線データ率Deff(式(2))と配線膜厚Tとの関係が線形と成るように、項数i、領域の一辺Xi、重み付け係数we(Xi)を決定する。ただし、パラメータXiは、式(9)や式(9’)において配線データ率D(Xi)を計算するときの領域の一辺に対応する。重み付け係数We(Xi)は、配線データ率D(Xi)を加算するときの重み付け係数であり、その合計は1である。
すなわち、配線膜厚Tが1本の直線(P0)上に乗るように、配線モデルのパラメータである項数i、領域の一辺Xiを変化させることにより、式(9)や式(9’)によるD(Xi)を変化させる。同時に、配線データ率D(Xi)に対応する重み付け係数we(Xi)を変化させて、式(2)により配線データ率Deffを算出する。そして、その結果としてプロットされる図15のグラフが直線P0に乗れば、その直線P0は、式(3)を示しているとする。このようにして、配線モデルのパラメータである項数i、領域の一辺Xi、重み付け係数we(Xi)、傾きSlope、配線データ率Deff=0.5の場合の配線の膜厚T05が決定される。決定されたこれらのパラメータは、補正値dwを用いて算出されたものなので、補正値dwを考慮しない場合に比較してより高精度化されたものとなる。
上記のステップS8,S9は、対象とする配線72の配線幅W/配線間隔Sを他の寸法にした他のTEGパターン80に対しても同様に実施する。
(C)配線モデルテーブルの生成
次に、配線モデルを格納した配線モデルテーブルb24を生成する方法(ステップS10)について説明する。
(1)ステップS10
図18を参照して、配線モデルテーブル生成部16は、レイアウトデータテーブル22とステップS1〜S4で得られた補正値dwとに基づいて、配線幅Wと補正値dwとの関係を示す配線モデルテーブルb24(図16A)を生成する。また、配線モデルテーブル生成部16は、レイアウトデータテーブル22とステップS7〜S9で得られた配線モデルのパラメータ(i、Xi、we(Xi)、Slope、T05)とに基づいて、配線幅W(及び配線間隔S)と各パラメータとの関係を示す配線モデルテーブルb24(図16B〜図16F)を生成する。そして、生成された配線モデルテーブルb24(図16A〜図16F)を記憶部17に配線モデルライブラリに含まれるデータとして格納する。
図16A〜図16Fは、本発明の実施の形態に係る配線モデルテーブルbを示す表である。
図16Aは、配線幅W(TEGパターン80の対象配線における配線幅W(設計値))と補正値dwとの関係を示している。補正値dwは、上記ステップS6において算出された値である。対応する配線幅Wがない場合には、外挿法又は内挿法により補正値dwを求める。この図では、補正値dwに配線幅W(設計値)依存性を持たせた場合を示している。ただし、補正値dwに配線幅W依存性を有さない場合には、補正値dwは一定値(一個)である。配線モデルテーブルb24の図16Aの内容を参照することにより、補正値dwを求めることが出来る。
図16Bは、補正後の配線幅Wa(TEGパターン対象配線の配線幅W+2×dw)と項数iの数との関係を示している。補正後の配線幅Waに基づいて、配線モデルテーブルb24の図16Bの内容を参照することにより、項数iを求めることが出来る。対応する配線幅Waがない場合には、外挿法又は内挿法により項数iを求める。ただし、小数の場合には四捨五入する。
図16Cは、項数iと領域Xi(一辺の大きさ)との関係を示している。これは、補正後の配線幅Wa(TEGパターン対象配線の配線幅W+2×dw)ごとに設けられている。補正後の配線幅Wa及び項数iに基づいて、配線モデルテーブルb24の図16Cの内容を参照することにより、各領域Xi(一辺の大きさ)を求めることが出来る。対応する配線幅Waがない場合には、外挿法又は内挿法により各領域Xi(一辺の大きさ)を求める。
図16Dは、各領域Xi(一辺の大きさ)と重み付け係数we(Xi)との関係を示している。これは、補正後の配線幅Wa(TEGパターン対象配線の配線幅W+2×dw)ごとに設けられている。補正後の配線幅Wa及び各領域Xi(一辺の大きさ)に基づいて、配線モデルテーブルb24の図16Dの内容を参照することにより、各重み付け係数we(Xi)を求めることが出来る。対応する配線幅Waがない場合には、外挿法又は内挿法により各重み付け係数we(Xi)を求める。
図16Eは、補正後の配線幅Wa(TEGパターン対象配線の配線幅W+2×dw)と傾きSlopeとの関係を示している。補正後の配線幅Waに基づいて、配線モデルテーブルb24の図16Eの内容を参照することにより、傾きSlopeを求めることが出来る。対応する配線幅Waがない場合には、外挿法又は内挿法により傾きSlopeを求める。
図16Fは、配線幅Wa及び配線間隔Sa(TEGパターン対象配線の配線幅W+2×dw及び配線間隔S−2×dw)と配線データ率Deff=0.5の場合の配線の膜厚T05との関係を示している。配線幅Wa及び配線間隔Saに基づいて、配線モデルテーブルb24の図16Fの内容を参照することにより、膜厚T05を求めることが出来る。対応する配線幅Wa及び配線間隔Saがない場合には、外挿法又は内挿法により膜厚T05を求める。
以上のようにして、配線幅及び配線間隔の補正値と、及び補正された配線幅及び配線間隔で求めた実効的な配線データ率Deffとに基づいた配線モデル(配線モデルテーブル)を生成し、その配線モデルを示す配線モデルライブラリを構築することが出来る。
CMPプロセスを考慮したときに、配線幅に補正を施さない手法から算出される配線データ率では誤差が含まれてしまう。しかし、本実施の形態では、CMPプロセスに対して実効的な補正値dw値を抽出し、物理的に正しい配線データ率を算出することができる。それにより、配線幅に補正を施さない手法を用いる場合に発生していたモデル誤差をキャンセルでき、精度を向上させることができる。
次に、上記配線モデルライブラリ構築方法で高精度化した配線モデル(配線モデルライブラリ)を設計環境LPE(Layout Parameter Extract)へ取り込む場合について説明する。上記配線モデルを設計環境LPEへ取り込む場合、下記のレイアウトパラメータ抽出装置及びレイアウトパラメータ抽出方法を用いる。以下、本発明の実施の形態に係るレイアウトパラメータ抽出装置及びレイアウトパラメータ抽出方法について説明する。
まず、本発明の実施の形態に係るレイアウトパラメータ抽出装置の構成について説明する。
図19は、本発明の実施の形態に係るレイアウトパラメータ抽出装置の構成を示すブロック図である。レイアウトパラメータ抽出装置3は、パーソナルコンピュータに例示される情報処理装置に、本発明のレイアウトパラメータ抽出プログラム(レイアウトパラメータ抽出方法)がインストールされて、本発明のレイアウトパラメータ抽出装置3として機能する。レイアウトパラメータ抽出装置3は、配線データ補正部31、配線データ率算出部32、配線膜厚算出部33、配線データ抽出部34、配線補正形状算出部35、RC抽出部36、及び、記憶部37を備える。
記憶部37は、HDDや半導体メモリに例示される、情報処理装置に搭載された記憶装置である。記憶部37は、レイアウトデータテーブル41、配線モデルテーブル42、及び配線容量ライブラリ43を備える。
レイアウトデータテーブル41は、設計される半導体集積回路における各配線の位置、配線幅W、配線間隔Sのような配線のレイアウト(設計値)に関するデータ(ネットリストを含む)を格納している。
配線モデルテーブル42は、配線モデルライブラリ構築装置1の配線モデルテーブルa23及び配線モデルテーブルb24(配線モデルライブラリ)を格納している。
配線容量ライブラリ43は、配線形状に対する配線容量が格納されている。
配線データ補正部31は、レイアウトデータテーブル41から抽出した対象配線の配線幅W及び配線間隔S(設計値)に基づいて、配線モデルテーブル42(配線モデルテーブルb24)を参照して補正値dwを決定する。そして、配線幅W及び配線間隔S(設計値)を補正して、補正後の配線幅Wa(=W+2×dw)及び補正後の配線間隔Sa(=S−2×dw)を算出する。
配線データ率算出部32は、配線データ補正部31で算出された補正後の配線幅Wa及び配線間隔Saに基づいて、配線モデルテーブル42(配線モデルテーブルb24)を参照して、項数i、領域Xi(一辺の大きさ)、重み付け係数we(Xi)を抽出する。そして、配線幅Wa、配線間隔Sa、項数i、領域Xi(一辺の大きさ)から算出される配線データ率D(Xi)と重み付け係数we(Xi)とに基づいて、配線データ率Deffを算出する。具体的な算出方法は、後述される。
配線膜厚算出部33は、補正後の配線幅Wa及び配線間隔Saに基づいて、配線モデルテーブル42(配線モデルテーブルb24)を参照して、傾きSlope、配線データ率Deff=0.5の膜厚T05を抽出する。そして、傾きSlope、膜厚T05及び配線データ率算出部32での配線データ率Deffに基づいて、配線膜厚Tを算出する。具体的な算出方法は、後述される。
配線データ抽出部34は、レイアウトデータテーブル41から抽出した対象配線の配線幅W、配線間隔S及び配線長L(設計値)に基づいて、配線モデルテーブル42(配線モデルテーブルa23)を参照して、配線幅の底面側の細り量Ba、サブ金属114の厚さThs、サブ金属115の厚さThb、側面の傾きA、コア金属113の抵抗率ρを抽出する。
配線補正形状算出部35は、配線膜厚算出部33で算出された配線膜厚Tと、配線データ抽出部34で抽出された配線幅の底面側の細り量Ba、サブ金属114の厚さThs、サブ金属115の厚さThb、側面の傾きAに基づいて、補正された対象配線の形状を決定する。
RC抽出部36は、配線補正形状算出部35で決定された配線の形状と、配線モデルテーブル42(配線モデルテーブルa23)の抵抗率ρと、配線容量ライブラリ43と、レイアウトデータテーブル41とに基づいて、配線抵抗及び配線容量を算出する。
なお、本実施の形態に係るレイアウトパラメータ抽出装置は、上述の配線モデルライブラリ構築装置を含んでいても良い。その場合、上述の配線モデルライブラリ構築方法と後述されるレイアウトパラメータ抽出方法とを一台の装置で実行することが出来好ましい。
次に、本発明の実施の形態に係るレイアウトパラメータ抽出方法(レイアウトパラメータ抽出装置の動作)について説明する。図20は、本発明の実施の形態に係るレイアウトパラメータ抽出方法を示すフローチャートである。また、図21は、本発明の実施の形態に係るレイアウトパラメータ抽出方法を適用する半導体装置の概略図である。本イアウトパラメータ抽出方法は、半導体集積回路を搭載した半導体チップのような半導体装置90の回路設計における配線の設計に適用される。例えば、対象配線部分92(配線幅W、配線間隔S、配線長L)のレイアウトパラメータ抽出に用いられる。
上記配線モデルライブラリ構築方法で高精度化した配線モデルを設計環境LPEに取り込むために、補正値dwを考慮した本レイアウトパラメータ抽出方法を使用して、配線抵抗、配線容量を抽出する。抽出された配線抵抗、配線容量は、回路シミュレーションに用いられる。
(1)ステップS21
まず、配線データ補正部31は、レイアウトデータテーブル41を読み込む。そして、計算対象となる複数の対象配線(配線の部分の場合を含む)のうちから一つの対象配線を選択する。図21の例では、対象配線部分92である。
(2)ステップS22
次に、配線データ補正部31は、レイアウトデータテーブル41から対象配線の配線幅W、及び配線間隔S(設計値)を抽出する。続いて、配線幅W(設計値)に基づいて、配線モデルテーブル42(配線モデルテーブルb24)(図16A)を参照して、補正値dwを決定する。そして、配線幅W及び配線間隔S(設計値)を補正して、補正後の配線幅Wa(=W+2×dw)及び補正後の配線間隔Sa(=S−2×dw)を得る。
(3)ステップS23
次に、配線データ率算出部32は、配線データ補正部31にて補正された配線幅Waに基づいて、配線モデルテーブル42(配線モデルテーブルb24)(図16B〜図16C)を参照して、項数i、領域Xi(一辺の大きさ)を抽出する。図21の例では、項数iは3であり、領域Xiは、Xb1、Xb2、Xb3となる。続いて、配線データ率算出部32は、配線幅Wa、配線間隔Sa、項数i及び領域Xiに基づいて、式(4)を用いて各領域Xiでの配線データ率D(Xi)を算出する。また、配線データ率算出部32は、配線幅Wa及び領域Xiに基づいて、配線モデルテーブル42(配線モデルテーブルb24)(図16D)を参照して、各領域Xiについて重み付け係数we(Xi)を抽出する。そして、配線データ率算出部32は、各領域Xiでの配線データ率D(Xi)と、それに対応する重み付け係数we(Xi)に基づいて、式(2)を用いて、配線データ率Deffを算出する。
(4)ステップS24
次に、配線膜厚算出部33は、補正後の配線幅Wa及び配線間隔Saに基づいて、配線モデルテーブル42(配線モデルテーブルb24)(図16E〜図16F)を参照して、傾きSlope、配線データ率Deff=0.5の膜厚T05を抽出する。そして、傾きSlope、膜厚T05及び配線データ率算出部32で求めた配線データ率Deffに基づいて、式(3)を用いて、配線膜厚Tを算出する。
(5)ステップS25
一方、配線データ抽出部34は、レイアウトデータテーブル41から対象配線の配線幅W、配線間隔S及び配線長L(設計値)を抽出する。
(6)ステップS26
そして、配線データ抽出部34は、配線幅W及び配線間隔Sに基づいて、配線モデルテーブル42(配線モデルテーブルa23)(図10A〜図10E)を参照して、配線幅の底面側の細り量Ba、サブ金属114の厚さThs、サブ金属115の厚さThb、側面の傾きA、コア金属113の抵抗率ρを抽出する。
(7)ステップS27
配線補正形状算出部35は、配線膜厚算出部33で求めた配線膜厚T、配線データ抽出部34で抽出した配線幅の底面側の細り量Ba、サブ金属114の厚さThs、サブ金属115の厚さThb、側面の傾きAにより、補正された配線の形状を決定する。
上記ステップS21〜S27は、計算対象となる複数の対象配線のすべてについて実行される。
(8)ステップS28
RC抽出部36は、配線補正形状算出部35で決定された配線の形状と、配線モデルテーブル42(配線モデルテーブルa23)(図10E)のコア金属113の抵抗率ρとレイアウトデータテーブル41とに基づいて、配線抵抗を算出する。
また、RC抽出部36は、配線補正形状算出部35で決定された配線の形状と、配線容量ライブラリ43とレイアウトデータテーブル41とに基づいて、配線容量を算出する。
以上のようにして、本実施の形態に係る配線モデルを用いてレイアウトパラメータ抽出を実行することが出来る。
上記のように、上記の本実施の形態における配線モデルをLPEへ取り込むときは、補正値dwを入力(配線モデルテーブル42)として与え、設計値から配線データ率を計算するのではなく、配線をすべて補正値dwだけ太らせた値を使って配線データ率を算出する(ステップS22〜S23)。このとき、配線形状を表す他のディメンジョンについては、補正値dwの補正を施さない(ステップS25〜S26)。つまり、配線データ率抽出のレイアウト情報(dw補正あり)と、配線幅、配線間隔抽出用のレイアウト情報(dw補正なし)は、別々に取り扱うこととしている。このように、配線の形状を示す寸法やパラメータに対して一律に補正を行うのではなく、影響のあるものにだけ補正を行うことで、補正による変更を少なく抑えつつ、設計精度を大幅に向上させることが可能となる。
図22は、本発明の実施の形態に係るレイアウトパラメータ抽出方法の効果を示すグラフである。縦軸は配線膜厚Tを、横軸は配線データ率Deffをそれぞれ示している。縦軸は配線膜厚T、横軸は配線データ率Deffをそれぞれ示している。65nmノード世代で、補正値dwを用いない計算での配線データ率誤差によるモデル誤差(配線抵抗、配線容量)がどの程度含まれるのかを計算で求めた結果示している。これは、65nmノード配線プロセス開発時のデータを基にしている。傾きSlopeは、プロセス開発時に評価し得られた結果−0.03を使用し、T05は対象配線が対象配線の配線幅Wlayout/配線間隔Slayout=0.1μm/0.1μm)でT05=0.19μmとした。また、2×dw=0.08μmとした。補正値dwを用いない計算手法の結果を白抜き菱形で示し、本実施の形態に係る補正値dwを用いる計算手法の結果を黒塗り菱形で示す。
グラフの値は、モデル誤差(配線膜厚T)の周辺配線WD依存性を記す。補正値dwを用いない計算手法では、周辺配線WDが小さくなるにつれてモデル誤差は増加して、65nmプロセス最小配線幅0.1μmでは、約6%のモデル誤差となる。このとき、配線抵抗は配線断面積の誤差と1対1の関係にあり、同様に配線抵抗の誤差が約6%含まれることになる。そして、配線容量は、約4%の誤差となる。本実施の形態に係る補正値dwを用いる手法では、この誤差をキャンセルすることができる。
また、図23は、補正値dwを用いない計算手法の実測データを示すグラフである。図24は、本発明の実施の形態に係る補正値dwを用いる計算手法の実測データを示すグラフである。いずれも縦軸は配線膜厚T、横軸は配線データ率Deffをそれぞれ示している。65nmノード開発時の実測データを使って、補正値dwを用いない計算手法の結果を図23に、補正値dwを用いる計算手法の結果を図24にそれぞれ示している。補正値dwを用いない計算手法(図23)では、一部のパターン(一点鎖線で囲まれた領域の点)がモデル値(破線:物理的な理想線)と乖離している。しかし、補正値dwを用いる計算手法(図24)では、すべての点が、モデル値とおおむね一致していることが確認できる。
以上に示されるように、CMPプロセスを考慮したときに、補正値dwを用いない計算手法である設計値から算出する配線データ率では、誤差が含まれてしまう。しかし、本発明における補正値dwを用いる計算手法では、CMPプロセスに対して実効的な補正値dwを抽出し、物理的に正しい配線データ率を算出することができる。それにより、補正値dwを用いない計算手法で発生していたモデル誤差をキャンセルでき、精度をより向上することができる。
本発明のプログラム(例示:配線モデルライブラリ構築方法のプログラムやレイアウトパラメータ抽出方法のプログラム)やデータ構造(例示:配線モデルライブラリ)は、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記録され、その記憶媒体から情報処理装置に読み込まれても良い。
本発明は上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。
図1Aは、CMPプロセスにおける配線のレイアウト寸法を示す上面図である。 図1Bは、CMPプロセスにおける実際の配線形状を示す断面図である。 図2は、エロージョン現象での配線膜厚Tと配線データ率Deffとの関係を示すグラフである。 図3は、配線膜厚Tと配線データ率Deffとの関係に対する実際の配線幅と設計値の配線幅との差の影響を示すグラフである。 図4は、CMPプロセス終了後の配線を示す断面図である。 図5は、本発明の実施の形態における配線データ率を算出する場合での補正値dw分の補正前後の配線を示す上面図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る配線モデルライブラリ構築装置の構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の実施の形態におけるdw抽出用のTEGパターンを示す上面図である。 図8は、図7のTEGパターンの水準例を示す表である。 図9は、CMPプロセス終了後の配線を示す断面図である。 図10Aは、本発明の実施の形態に係る配線モデルテーブルaを示す表である。 図10Bは、本発明の実施の形態に係る配線モデルテーブルaを示す表である。 図10Cは、本発明の実施の形態に係る配線モデルテーブルaを示す表である。 図10Dは、本発明の実施の形態に係る配線モデルテーブルaを示す表である。 図10Eは、本発明の実施の形態に係る配線モデルテーブルaを示す表である。 図11は、配線膜厚Tと配線データ率Deffとの関係を示すグラフである。 図12は、配線膜厚Tと実効的な配線データ率Deffとの関係を示すグラフである。 図13Aは、本発明の実施の形態における配線モデルパラメータ抽出用のTEGパターンを示す上面図である。 図13Bは、本発明の実施の形態における配線モデルパラメータ抽出用のTEGパターンを示す部分上面図である。 図14は、図13A及び図13BのTEGパターンの水準例を示す表である。 図15は、配線データ率Deffを用いた配線膜厚Tと配線データ率Deffとの関係を示すグラフである。 図16Aは、本発明の実施の形態に係る配線モデルテーブルbを示す表である。 図16Bは、本発明の実施の形態に係る配線モデルテーブルbを示す表である。 図16Cは、本発明の実施の形態に係る配線モデルテーブルbを示す表である。 図16Dは、本発明の実施の形態に係る配線モデルテーブルbを示す表である。 図16Eは、本発明の実施の形態に係る配線モデルテーブルbを示す表である。 図16Fは、本発明の実施の形態に係る配線モデルテーブルbを示す表である。 図17は、補正値dwと周辺配線の配線幅WD又は配線間隔SDとの関係を示すグラフである。 図18は、本発明の実施の形態に係る配線モデルライブラリ構築方法を示すフロー図である。 図19は、本発明の実施の形態に係るレイアウトパラメータ抽出装置の構成を示すブロック図である。 図20は、本発明の実施の形態に係るレイアウトパラメータ抽出方法を示すフローチャートである。 図21は、本発明の実施の形態に係るレイアウトパラメータ抽出方法を適用する半導体装置の概略図である。 図22は、本発明の実施の形態に係るレイアウトパラメータ抽出方法の効果を示すグラフである。 図23は、補正値dwを用いない計算手法の実測データを示すグラフである。 図24は、本発明の実施の形態に係る補正値dwを用いる計算手法の実測データを示すグラフである。
符号の説明
1 配線モデルライブラリ構築装置
3 レイアウトパラメータ抽出装置
11 配線膜厚算出部
12 配線データ率算出部
13 補正算出部
14 補正配線データ率算出部
15 配線モデルパラメータ算出部
16 配線モデルテーブル生成部
17 記憶部
21 配線抵抗データテーブル
22 レイアウトデータテーブル
23 配線モデルテーブルa
24 配線モデルテーブルb
31 配線データ補正部
32 配線データ率算出部
33 配線膜厚算出部
34 配線データ抽出部
35 配線補正形状算出部
36 RC抽出部
37 記憶部
41 レイアウトデータテーブル
42 配線モデルテーブル
43 配線容量ライブラリ
50、80 TEGパターン
52、54、62、62a、72、74、76、78、152、162 配線
53、55、73、75、77、79 層間絶縁層
60、150、160 パターン
61、81、82、83 領域
63、153、165 層間絶縁膜
64、164 配線溝
166 金属膜
113 コア金属
114、115 サブ金属

Claims (20)

  1. 第1対象配線と複数の第1周辺配線とを有し配線幅及び配線間隔が互いに異なる複数の第1テスト配線パターンにおける複数の第1配線面積率と複数の前記第1対象配線の第1配線膜厚とに基づいて、前記配線幅の補正値を求めるステップと、
    第2対象配線と複数の第2周辺配線を有し配線幅及び配線間隔が互いに異なる複数の第1内部パターンを含む複数の第2テスト配線パターンの各々について、前記複数の第1内部パターンの少なくとも一つを含む複数のパターンにおける前記補正値で補正された複数の第2配線面積率と複数の前記第2対象配線の第2配線膜厚とに基づいて、配線膜厚と補正された配線面積率との関係を求めるステップと、
    前記補正値及び前記配線膜厚と補正された前記配線面積率との関係を示すデータを前記配線幅に関連付けて記憶部に格納するステップと
    を具備する
    配線モデルライブラリ構築方法。
  2. 請求項1に記載の配線モデルライブラリ構築方法において、
    前記配線幅の補正値を求めるステップは、
    前記補正値で補正された前記複数の第1配線面積率に対する前記第1配線膜厚の依存性から、前記補正値をパラメータとした線形近似により、前記補正値を求めるステップを備える
    配線モデルライブラリ構築方法。
  3. 請求項1又は2に記載の配線モデルライブラリ構築方法において、
    前記配線膜厚と前記補正された配線面積率との関係を求めるステップは、
    前記補正値で補正されて第1重み付け係数で重み付けされた前記複数の第2配線面積率により算出される前記補正された配線面積率に対する前記複数の第2配線膜厚の依存性から、前記第1重み付け係数をパラメータとした近似により、前記第1重み付け係数を求めるステップを備える
    配線モデルライブラリ構築方法。
  4. 補正値算出部と配線モデルパラメータ算出部と配線モデルテーブル生成部とを具備する配線モデルライブラリ構築装置を用いた配線モデルライブラリ構築方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記補正値算出部が、第1対象配線と複数の第1周辺配線とを有し配線幅及び配線間隔が互いに異なる複数の第1テスト配線パターンにおける複数の第1配線面積率と複数の前記第1対象配線の第1配線膜厚とに基づいて、前記配線幅の補正値を求めるステップと、
    前記配線モデルパラメータ算出部が、前記第2対象配線と複数の第2周辺配線を有し配線幅及び配線間隔が互いに異なる複数の第1内部パターンを含む複数の第2テスト配線パターンの各々について、前記複数の第1内部パターンの少なくとも一つを含む複数のパターンにおける前記補正値で補正された複数の第2配線面積率と複数の前記第2対象配線の第2配線膜厚とに基づいて、配線膜厚と補正された配線面積率との関係を求めるステップと、
    前記配線モデルテーブル生成部が、前記補正値及び前記配線膜厚と補正された前記配線面積率との関係を示すデータを前記配線幅に関連付けて記憶部に格納するステップと
    を具備する配線モデルライブラリ構築方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  5. 請求項4に記載のプログラムにおいて、
    前記配線幅の補正値を求めるステップは、
    前記補正値算出部が、前記補正値で補正された前記複数の第1配線面積率に対する前記第1配線膜厚の依存性から、前記補正値をパラメータとした線形近似により、前記補正値を求めるステップを備える
    配線モデルライブラリ構築方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  6. 請求項4又は5に記載のプログラムにおいて、
    前記配線膜厚と前記補正された配線面積率との関係を求めるステップは、
    前記配線モデルパラメータ算出部が、
    前記補正値で補正され前記重み付け係数で重み付けされた前記複数の第2配線面積率により算出される前記補正された配線面積率に対する前記複数の第2配線膜厚の依存性から、前記重み付け係数をパラメータとした近似により、前記重み付け係数を求めるステップを備える
    配線モデルライブラリ構築方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  7. 第1対象配線と複数の第1周辺配線とを有し配線幅及び配線間隔が互いに異なる複数の第1テスト配線パターンにおける複数の第1配線面積率と複数の前記第1対象配線の第1配線膜厚とに基づいて、前記配線幅の補正値を求める補正値算出部と、
    第2対象配線と複数の第2周辺配線を有し配線幅及び配線間隔が互いに異なる複数の第1内部パターンを含む複数の第2テスト配線パターンの各々について、前記複数の第1内部パターンの少なくとも一つを含む複数のパターンにおける前記補正値で補正された複数の第2配線面積率と複数の前記第2対象配線の第2配線膜厚とに基づいて、配線膜厚と補正された配線面積率との関係を求める配線モデルパラメータ算出部と、
    前記補正値及び前記配線膜厚と補正された前記配線面積率との関係を示すデータを前記配線幅に関連付けて記憶部に格納する配線モデルテーブル生成部と
    を具備する
    配線モデルライブラリ構築装置。
  8. 請求項7に記載の配線モデルライブラリ構築装置において、
    前記補正値算出部は、
    前記補正値で補正された前記複数の第1配線面積率に対する前記第1配線膜厚の依存性から、前記補正値をパラメータとした線形近似により、前記補正値を求める
    配線モデルライブラリ構築装置。
  9. 請求項7又は8に記載の配線モデルライブラリ構築装置において、
    前記配線モデルパラメータ算出部は、
    前記補正値で補正されて第1重み付け係数で重み付けされた前記複数の第2配線面積率により算出される前記補正された配線面積率に対する前記複数の第2配線膜厚の依存性から、前記第1重み付け係数をパラメータとした近似により、前記第1重み付け係数を求めるステップを備える
    配線モデルライブラリ構築装置。
  10. 記憶部に格納されたレイアウトデータから抽出された対象配線の配線幅に基づいて、前記記憶部に格納され配線幅と補正値とを関連付けた第1データから前記対象配線の補正値を抽出し、抽出された前記補正値で前記対象配線の配線幅を補正するステップと、
    補正後の前記対象配線の配線幅に基づいて、前記記憶部に格納され補正後の配線幅と配線モデルパラメータとを関連付けて記憶する第2データから前記対象配線の配線面積率に関する第1配線モデルパラメータを抽出し、前記補正後の前記対象配線の配線幅と前記第1配線モデルパラメータとに基づいて、前記対象配線の配線面積率を算出するステップと、
    前記補正後の前記対象配線の配線幅に基づいて、前記第2データから配線膜厚に関する第2配線モデルパラメータを抽出し、前記第2配線モデルパラメータと前記対象配線の配線面積率とに基づいて、前記対象配線の配線膜厚を算出するステップと、
    前記レイアウトデータから抽出された前記対象配線の前記配線幅、配線間隔及び配線長と、前記対象配線の配線膜厚とに基づいて、前記対象配線の配線形状を決定するステップと、
    前記記憶部に格納され配線容量と配線形状とを関連付けた第3データと前記対象配線の配線形状とに基づいて、前記対象配線に関する配線抵抗及び配線容量を算出するステップと
    を具備する
    レイアウトパラメータ抽出方法。
  11. 請求項10に記載のレイアウトパラメータ抽出方法において、
    前記第1配線モデルパラメータは、前記対象配線の配線面積率を計算するときの前記対象配線周辺に設定される複数の領域の数、前記複数の領域の各々の大きさ、及び、前記複数の領域の各々の重み付け係数を含み、
    前記対象配線の配線面積率を算出するステップは、
    前記複数の領域の各々ごとに計算された配線面積率と重み付け係数との積を加算して前記対象配線の配線面積率を算出するステップを備える
    レイアウトパラメータ抽出方法。
  12. 請求項10又は11に記載のレイアウトパラメータ抽出方法において、
    前記第2配線モデルパラメータは、配線膜厚と配線面積率との関係を示す数式のパラメータを含み、
    前記対象配線の配線膜厚を算出するステップは、
    前記パラメータを含む前記数式と前記対象配線の配線面積率とに基づいて前記対象配線の配線膜厚を算出するステップを備える
    レイアウトパラメータ抽出方法。
  13. 記憶部と、配線データ補正部と、配線データ率算出部と、配線膜厚算出部と、配線補正形状算出部と、抵抗容量抽出部とを具備するレイアウトパラメータ抽出装置を用いたレイアウトパラメータ抽出方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記配線データ補正部が、前記記憶部に格納されたレイアウトデータから抽出された対象配線の配線幅に基づいて、前記記憶部に格納され配線幅と補正値とを関連付けた第1データから前記対象配線の補正値を抽出し、抽出された前記補正値で前記対象配線の配線幅を補正するステップと、
    前記配線データ率算出部が、補正後の前記対象配線の配線幅に基づいて、前記記憶部に格納され補正後の配線幅と配線モデルパラメータとを関連付けて記憶する第2データから前記対象配線の配線面積率に関する第1配線モデルパラメータを抽出し、前記補正後の前記対象配線の配線幅と前記第1配線モデルパラメータとに基づいて、前記対象配線の配線面積率を算出するステップと、
    前記配線膜厚算出部が、前記補正後の前記対象配線の配線幅に基づいて、前記第2データから配線膜厚に関する第2配線モデルパラメータを抽出し、前記第2配線モデルパラメータと前記対象配線の配線面積率とに基づいて、前記対象配線の配線膜厚を算出するステップと、
    前記配線補正形状算出部が、前記レイアウトデータから抽出された前記対象配線の前記配線幅、配線間隔及び配線長と、前記対象配線の配線膜厚とに基づいて、前記対象配線の配線形状を決定するステップと、
    前記抵抗容量抽出部が、前記記憶部に格納され配線容量と配線形状とを関連付けた第3データと前記対象配線の配線形状とに基づいて、前記対象配線に関する配線抵抗及び配線容量を算出するステップとを具備するレイアウトパラメータ抽出方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムにおいて、
    前記第1配線モデルパラメータは、前記対象配線の配線面積率を計算するときの前記対象配線周辺に設定される複数の領域の数、前記複数の領域の各々の大きさ、及び、前記複数の領域の各々の重み付け係数を含み、
    前記対象配線の配線面積率を算出するステップは、
    前記複数の領域の各々ごとに計算された配線面積率と重み付け係数との積を加算して前記対象配線の配線面積率を算出するステップを備えるレイアウトパラメータ抽出方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  15. 請求項13又は14に記載のレイアウトパラメータ抽出において、
    前記第2配線モデルパラメータは、配線膜厚と配線面積率との関係を示す数式のパラメータを含み、
    前記対象配線の配線膜厚を算出するステップは、
    前記パラメータを含む前記数式と前記対象配線の配線面積率とに基づいて前記対象配線の配線膜厚を算出するステップを備えるレイアウトパラメータ抽出方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  16. 請求項13乃至15のいずれか一項に記載のレイアウトパラメータ抽出において、
    前記レイアウトパラメータ抽出装置は、補正値算出部と配線モデルパラメータ算出部と配線モデルテーブル生成部とを更に具備し、
    前記補正値算出部が、第1対象配線と複数の第1周辺配線とを有し配線幅及び配線間隔が互いに異なる複数の第1テスト配線パターンにおける複数の第1配線面積率と複数の前記第1対象配線の第1配線膜厚とに基づいて、前記配線幅の補正値を求めるステップと、
    前記配線モデルパラメータ算出部が、前記第2対象配線と複数の第2周辺配線を有し配線幅及び配線間隔が互いに異なる複数の第1内部パターンを含む複数の第2テスト配線パターンの各々について、前記複数の第1内部パターンの少なくとも一つを含む複数のパターンにおける前記補正値で補正された複数の第2配線面積率と複数の前記第2対象配線の第2配線膜厚とに基づいて、配線膜厚と補正された配線面積率との関係を求めるステップと、
    前記配線モデルテーブル生成部が、前記補正値を前記配線幅に関連付けて前記第1データとし、前記配線膜厚と補正された前記配線面積率との関係を示す配線モデルパラメータを前記配線幅に関連付けて前記第2データとし、前記記憶部に格納するステップと
    を更に具備するレイアウトパラメータ抽出方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  17. 配線に関するレイアウトデータと、配線幅と補正値とを関連付けた第1データと、補正後の配線幅と配線モデルパラメータとを関連付けて記憶する第2データと、配線容量と配線形状とを関連付けた第3データとを格納する記憶部と、
    前記レイアウトデータから抽出された対象配線の配線幅に基づいて、前記第1データから前記対象配線の補正値を抽出し、抽出された前記補正値で前記対象配線の配線幅を補正する配線データ補正部と、
    補正後の前記対象配線の配線幅に基づいて、前記第2データから前記対象配線の配線面積率に関する第1配線モデルパラメータを抽出し、前記補正後の前記対象配線の配線幅と前記第1配線モデルパラメータとに基づいて、前記対象配線の配線面積率を算出する配線データ率算出部と、
    前記補正後の前記対象配線の配線幅に基づいて、前記第2データから配線膜厚に関する第2配線モデルパラメータを抽出し、前記第2配線モデルパラメータと前記対象配線の配線面積率とに基づいて、前記対象配線の配線膜厚を算出する配線膜厚算出部と、
    前記レイアウトデータから抽出された前記対象配線の前記配線幅、配線間隔及び配線長と、前記対象配線の配線膜厚とに基づいて、前記対象配線の配線形状を決定する配線補正形状算出部と、
    前記第3データと前記対象配線の配線形状とに基づいて、前記対象配線に関する配線抵抗及び配線容量を算出する抵抗容量抽出部と
    を具備する
    レイアウトパラメータ抽出装置。
  18. 請求項17に記載のレイアウトパラメータ抽出装置において、
    前記第1配線モデルパラメータは、前記配線面積率を計算するときの前記対象配線周辺に設定される複数の領域の数、前記複数の領域の各々の大きさ、及び、前記複数の領域の各々の重み付け係数を含み、
    前記配線データ率算出部は、
    前記複数の領域の各々ごとに計算された配線面積率と重み付け係数との積を加算して前記配線面積率を算出する
    レイアウトパラメータ抽出装置。
  19. 請求項17又は18に記載のレイアウトパラメータ抽出装置において、
    前記第2配線モデルパラメータは、配線膜厚と配線面積率との関係を示す数式のパラメータを含み、
    前記配線膜厚算出部は、
    前記パラメータを含む前記数式と前記配線面積率とに基づいて前記配線膜厚を算出する
    レイアウトパラメータ抽出装置。
  20. 請求項17乃至19のいずれか一項に記載のレイアウトパラメータ抽出装置において、
    第1対象配線と複数の第1周辺配線とを有し配線幅及び配線間隔が互いに異なる複数の第1テスト配線パターンにおける複数の第1配線面積率と複数の前記第1対象配線の第1配線膜厚とに基づいて、前記配線幅の補正値を求める補正値算出部と、
    第2対象配線と複数の第2周辺配線を有し配線幅及び配線間隔が互いに異なる複数の第1内部パターンを含む複数の第2テスト配線パターンの各々について、前記複数の第1内部パターンの少なくとも一つを含む複数のパターンにおける前記補正値で補正された複数の第2配線面積率と複数の前記第2対象配線の第2配線膜厚とに基づいて、配線膜厚と補正された配線面積率との関係を求める配線モデルパラメータ算出部と、
    前記補正値を前記配線幅に関連付けて前記第1データとし、前記配線膜厚と補正された前記配線面積率との関係を示す配線モデルパラメータを前記配線幅に関連付けて前記第2データとし、前記記憶部に格納する配線モデルテーブル生成部と
    を更に具備する
    レイアウトパラメータ抽出装置。
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