JP2009216367A - 建物の空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに仕切られた複数の屋内空間を有する建物において、人が所定の屋内空間からその他の屋内空間に移動した際におけるヒートショックの発生を抑制することができる建物の空調システムを提供すること。
【解決手段】建物10には、居室11〜13、脱衣室16及び廊下17が設けられている。また、建物10においては、屋内空間の温度を調整する空調システムが構築されており、空調システムは、居室11〜13内の空気を脱衣室16に供給する空気供給機構を有している。空気供給機構は、居室11〜13内の空気を吸い込む吸気グリル31と、吸気グリル31から吸い込まれた空気を脱衣室16に供給する供給グリル32と、吸気グリル31及び供給グリル32を連通する通気ダクト33とを含んで構成されており、居室11〜13のうち空気供給元として選択された居室から脱衣室16に空気を供給させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の空調システムに関するものである。
住宅等の建物では、リビングやダイニングといった住人等が継続的に使用する居室を対象として、エアコン等により室温調整が行われていることが多い。この場合、居室の室温は適切に調整される一方で、脱衣室等といった居室以外の部屋が適切な室温になっていないことがあると考えられる。そこで、例えば特許文献1には、脱衣室に脱衣室空調機が設けられた構成が提案されている。この構成では、脱衣室を対象として脱衣室空調機により室温調整を適切に行うことができる。
特開2004−116948号公報
しかしながら、上記特許文献1では、居室の室温とは関係なく脱衣室の室温調整が行われるため、居室と脱衣室との室温差が大きいと、入浴するべく脱衣する際に身体が温度変化を受けること(いわゆるヒートショック)で入浴者の体調に異変が生じることが懸念される。このような問題は、脱衣室だけでなく、居室との間で温度差が発生しやすいトイレ等の部屋においても起こりえると考えられる。
そこで、本発明は、互いに仕切られた複数の屋内空間を有する建物において、人が所定の屋内空間からその他の屋内空間に移動した際におけるヒートショックの発生を抑制することができる建物の空調システムを提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
第1の発明は、建物における互いに仕切られた各屋内空間のうち第1屋内空間に対して第2屋内空間が通気ダクトを介して接続される建物に適用され、前記通気ダクトの途中に設けられ前記第2屋内空間から前記第1屋内空間への空気の供給を可能とする空気供給手段と、前記第1屋内空間の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の検出結果に基づいて、前記第1屋内空間と前記第2屋内空間との温度差を小さくするべく第2屋内空間から第1屋内空間に対して前記空気供給手段による空気供給を行わせる制御手段と、を備えることを特徴とする建物の空調システムである。
第1の発明によれば、第2屋内空間から第1屋内空間に空気が供給されるため、第1屋内空間の温度は第2屋内空間の温度に近づく。したがって、第2屋内空間の空気を利用して第1屋内空間の温度調整を行うことができる。この場合、第1屋内空間と第2屋内空間との温度差が小さくなるため、住人等が第1屋内空間と第2屋内空間との間を移動した際に身体で受ける温度変化が小さくなる。その結果、互いに仕切られた複数の屋内空間を有する建物において、人が所定の屋内空間からその他の屋内空間に移動した際におけるヒートショックの発生を抑制することができる。
第2の発明では、前記第1屋内空間と前記第2屋内空間との温度差を取得する取得手段を備え、前記制御手段は、前記取得手段により取得された前記第1屋内空間と前記第2屋内空間との温度差に基づいて前記空気供給手段による空気供給制御を行わせる。
第2の発明によれば、第1屋内空間と第2屋内空間との温度差に基づいて、第2屋内空間から第1屋内空間に空気が供給される。ここで、第1屋内空間と第2屋内空間との温度差が大きいとヒートショックにより人の体調に異変が生じやすいと考えられるが、本構成とすることで、前記温度差が大きい場合に第1屋内空間の温度調整を行うことが可能となり、体調異変の発生を抑制することができる。
第3の発明では、各屋内空間を仕切る間仕切り部に開口部が設けられ、前記空気供給手段により第2屋内空間から第1屋内空間への空気供給が行われる際に、前記開口部を通じて第1屋内空間から第2屋内空間への空気循環を生じさせる。
第3の発明によれば、通気ダクトを通じて第2屋内空間から第1屋内空間に空気が供給された場合、開口部を通じて第1屋内空間から第2屋内空間に空気が戻されることで、第1屋内空間と第2屋内空間との間で空気循環が生じる。したがって、第1屋内空間の温度調整を行いつつ、第2屋内空間と第1屋内空間との温度差を適正に解消することができる。
なお、開口部には、第1屋内空間から第2屋内空間への空気流を生じさせるファン装置が設けられているとよい。この場合、ファン装置を駆動させることで、第1屋内空間から第2屋内空間へ積極的に空気を送り出すことになり、第1屋内空間と第2屋内空間との間での空気循環の発生を促すことができる。なお、ファン装置により積極的に空気流を生じさせる方式が強制循環方式であるとすれば、積極的には空気流を生じさせない方式が自然循環方式であるとすることができる。
第4の発明では、前記第1屋内空間には、前記第2屋内空間が前記通気ダクトを介して複数接続されており、前記制御手段は、前記温度検出手段の検出結果に基づいて、前記複数の第2屋内空間から空気供給元を選択し、該選択した第2屋内空間から前記第1屋内空間に対して前記空気供給手段による空気供給を行わせる。
第4の発明によれば、複数の第2屋内空間のうち空気供給元として選択された空間から第1屋内空間に空気が供給される。ここで、複数の第2屋内空間は、人が居るか居ないか、又は空調が行われているか否か等に応じてそれぞれの温度がまちまちになっていると考えられる。これに対して、空気供給元は、第1屋内空間の温度に基づいて複数の第2屋内空間の中から選択されるため、第1屋内空間の温度調整が必要な場合に、その温度調整に適した温度となっている第2屋内空間から第1屋内空間に供給することができ、ひいては、第1屋内空間と第2屋内空間との温度差を小さくすることができる。その結果、複数の第2屋内空間の空気により第1屋内空間の温度を好適に調整することができる。
第5の発明では、前記第2屋内空間は、前記第1屋内空間よりも広い空間である。
第5の発明によれば、第2屋内空間が第1屋内空間より広い空間であるため、第2屋内空間から第1屋内空間に空気が供給された場合、第2屋内空間の温度変化は第1屋内空間の温度変化に比べて小さい。したがって、第2屋内空間の温度変化を極力小さくしつつ、第1屋内空間の温度を好適に調整することができる。
第6の発明では、前記第1屋内空間は脱衣室、前記第2屋内空間は居室であり、前記空気供給手段は、居室から脱衣室への空気の供給を可能とするものである。
第6の発明によれば、居室から脱衣室に空気が供給される。ここで、居室は、住人等が継続的に使用する空間であるため、季節や時間帯に応じて室内温度が適切に調整されていると考えられる。したがって、居室から脱衣室に空気が供給されることで、脱衣室を適切な温度に調整することができる。
第7の発明では、浴室内の浴槽への湯張りが開始されたことを検出する湯張り検出手段を備え、前記制御手段は、前記湯張り検出手段による湯張り検出結果に基づいて、居室から脱衣室への空気供給を行わせる。
第7の発明によれば、浴室内における浴槽の湯張り中に、居室から脱衣室に空気を供給することができる。この場合、住人等が入浴する前に、脱衣室をあらかじめ適度な温度に調整しておくことができる。例えば、冬季には、あらかじめ脱衣室を暖めておくことで、入浴時に身体が受ける温度変化により体調に異変が生じること(いわゆるヒートショック)を回避できる。
第8の発明では、浴室内に入浴者がいることを検出する入浴者検出手段を備え、前記制御手段は、前記入浴者検出手段による入浴者検出結果に基づいて、居室から脱衣室への空気供給を行わせる。
第8の発明によれば、住人等が浴室内で入浴している場合に、居室から脱衣室に空気を供給することができる。この場合、住人等の入浴が終了する前に、脱衣室をあらかじめ適度な温度に調整しておくことができる。例えば、夏季には、あらかじめ脱衣室を涼しくしておくことで、住人等が入浴後に脱衣室で快適な涼感を得ることができる。
第9の発明では、前記通気ダクトにおいて前記第2屋内空間とは逆側が少なくとも2方に分岐され、一方が前記第1屋内空間に、他方が屋外排気口に接続されるとともに、そのダクト分岐部にダクト切替手段が設けられ、前記ダクト切替手段が、第2屋内空間から第1屋内空間への空気供給時には前記第2屋内空間と前記第1屋内空間とが前記通気ダクトにより連通される状態とされ、その空気供給時以外で前記第2屋内空間と前記屋外排出口とが前記通気ダクトにより連通される状態とされる。
第9の発明によれば、第2屋内空間から第1屋内空間への空気供給が行われる場合には、通気ダクトにより第2屋内空間が第1屋内空間に通じており、前記空気供給が行われない場合には、通気ダクトにより第2屋内空間が屋外排気口に通じている。つまり、通気ダクトを通じて連通される第2屋内空間の連通相手が第1屋内空間又は屋外空間に切り替えられる。したがって、第2屋内空間の連通相手を切り替えることで、第1屋内空間の温度調整を行ったり、第2屋内空間の排気を行ったりすることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、空調システムが設けられている住宅等の建物について具体化しており、その建物は複数の屋内空間を有している。図1は、空調システムを有する建物の概略を示す平面図であり、図2は、同建物の概略を示す縦断面図である。
図1、図2に示すように、住宅等の建物10には、リビングやダイニング等の居室として、第1居室11と、第2居室12と、第3居室13とが設けられている。居室11〜13は、住人等に継続的に使用される居室空間である。また、建物10には、浴室15と、その浴室15に隣接した脱衣室16と、その脱衣室16と第1居室11との間に配置された廊下17とが設けられている。脱衣室16は、住人等により入浴の前後に浴室15の前室として一時的に使用され、廊下17は、住人等により居室11〜13や脱衣室16への移動の際に一時的に使用される。したがって、脱衣室16及び廊下17は、居室11〜13とは異なり、住人等に非継続的に使用される空間である。ここでは、脱衣室16及び廊下17を、居室空間と区別するために非居室空間とも称する。
居室11〜13からなる各居室空間は、脱衣室16や廊下17からなる各非居室空間より大きな空間となっている。すなわち、居室11〜13は脱衣室16より広くなっており(居室空間が大きくなっており)、住人等が居室11〜13を使用する上での利便性が高くなっている。また、建物10において、居室空間や非居室空間の上方には、天井により仕切られた天井裏スペース19が設けられている。さらに、建物10には、居室11〜13や浴室15、脱衣室16、廊下17等を仕切る仕切壁21が設けられている。
浴室15には、浴槽23と、その浴槽23に湯を張る湯張り装置23aとが設けられている。湯張り装置23aは、自動湯張り機能を有しており、水道蛇口等の給水部から浴槽23内に湯水を供給させるとともに、浴槽23に溜められた湯水の水位を検出し、その水位が所定水位に達した時に給水部からの湯水供給を停止させる。
建物10においては、屋内空間の温度を調整する空調システムが構築されており、その空調システムは空調装置24を含んで構成されている。空調装置24は、天井裏スペース19に設置されており、エアコン室内機25とチャンバボックス35とを有している。ここではまずエアコン室内機25に関する構成を説明し、チャンバボックス35については後述する。
エアコン室内機25には、空気を取り込むための取込用ダクト26が複数接続されており、屋外に通じている取込用ダクト26からは外気が取り込まれ、屋内空間に通じている取込用ダクト26からは内気が取り込まれる。屋内空間に通じている取込用ダクト26の屋内空間側の端部には、空気を還気として取り込む還気グリル27が接続されており、その還気グリル27は、例えば居室11〜13の天井に形成された開口に取り付けられている。
エアコン室内機25は、取込用ダクト26から取り込んだ空気の温度調整を行い、温度調整を行った空気を屋内空間に吹き出す。より詳しくは、エアコン室内機25には吹出用ダクト28が接続されており、その吹出用ダクト28の屋内空間側の端部には吹出グリル29が接続されている。その吹出グリル29は、居室11〜13の天井に形成された開口に取り付けられている。なお、吹出グリル29は、各居室11〜13のそれぞれに設けられており、各居室11〜13にはエアコン室内機25から吹出用ダクト28を介して個別に空気を吹き出す。この場合、各居室11〜13の室温は、エアコン室内機25により個別に調整される。
また、空調システムは、居室11〜13内の空気を脱衣室16に供給する空気供給機構を有している。具体的には、居室11〜13内の空気を吸い込む吸気グリル31と、吸気グリル31から吸い込まれた空気を脱衣室16に供給する供給グリル32とを有しており、さらに、吸気グリル31と供給グリル32とを連通する通気ダクト33を有している。
吸気グリル31は、各居室11〜13のそれぞれに設けられており、各居室11〜13において、天井に形成された各開口に取り付けられている。したがって、吸気グリル31からは、天井付近(居室空間の上部)に存在する空気が吸い込まれる。各居室11〜13では、天井付近に温かい空気が溜まり易くなっており、その温かい空気が吸気グリル31により吸い込まれる。
供給グリル32は、脱衣室16の天井に形成された開口に取り付けられており、下方に向かって空気を吹き出す。通気ダクト33は、天井裏スペース19に配設されている。これにより、天井裏スペース19を有効に利用するとともに、居室11〜13や脱衣室16、廊下17等の空間を極力大きく確保している。
通気ダクト33には、空気供給手段としてチャンバボックス35と送風ファン36とが接続されている。チャンバボックス35は、エアコン室内機25と一体的に空調装置24に含まれて構成されている。チャンバボックス35には、通気ダクト33を介して吸気グリル31及び供給グリル32が接続されており、特に、チャンバボックス35と供給グリル32との間には送風ファン36が接続されている。この場合、送風ファン36が回転することで、居室11〜13の居室空間からチャンバボックス35に吸気グリル31を介して空気が吸い込まれるとともに、チャンバボックス35内の空気が供給グリル32から脱衣室16に供給される。このとき、チャンバボックス35に出入りする空気量は、送風ファン36の回転速度や回転量によって調整される。
チャンバボックス35には電動式のモータダンパ38が設けられている。モータダンパ38は、通気ダクト33の開閉を行う開閉弁(図示略)を含んで構成されており、開閉弁を開状態又は閉状態に切り替えることで、吸気グリル31からの空気の吸い込みを実行又は停止させたり、脱衣室16側への空気の供給を実行又は停止させたりする。開閉版は、吸気グリル31が取り付けられている居室11〜13ごとに設けられており、各々独立して開閉される。開閉弁は、常閉式となっており、チャンバボックス35に空気が出入りしない場合には、開閉弁によりチャンバボックス35に対して通気ダクト33が閉鎖されている。この場合、通気ダクト33及びチャンバボックス35においては空気の流れが発生しないため、建物10内のどこかで発生した音や声が、通気ダクト33やチャンバボックス35を介して建物10内の別の場所に伝わってしまうこと(いわゆるクロストークの発生)が抑制されている。
通気ダクト33には排気切替装置41が接続されており、排気切替装置41は、供給グリル32と送風ファン36との間に配置されている。排気切替装置41には、通気ダクト33の他に排気ダクト42が接続されており、排気ダクト42は、屋外排気口43を介して屋外空間に通じている。この場合、排気切替装置41よりも下流が、供給グリル32を介した脱衣室16側と、屋外排気口43を介した屋外排気側との2方に分岐されており、排気切替装置41は、上流に位置する通気ダクト33を脱衣室16側と連通させる供給状態、又は前記通気ダクト33を屋外排気側と連通させる排気状態に切り替えられる。排気切替装置41が供給状態にある場合、送風ファン36により送られた空気は排気切替装置41を通じて脱衣室16に供給され、排気切替装置41が排気状態にある場合、前記空気は屋外排気口43から屋外に排出される。
また、空調システムは、通気ダクト33を通じて居室11〜13から脱衣室16に空気が供給された場合に、脱衣室16から廊下17を介して居室11〜13に空気を送る機構を有している。換言すれば、居室11〜13と脱衣室16との間で空気を循環させる空気循環機構を有している。空気循環機構には、脱衣室16と廊下17とを仕切る仕切壁21、及び廊下17と第1居室11とを仕切る仕切壁21のそれぞれに設けられている換気扇46と、それら仕切壁21に設けられたドアのアンダーカット47とが含まれている。
換気扇46は、各仕切壁21における床近傍に形成された開口に取り付けられている。また、アンダーカット47は、ドア下端と床面との間に通気用隙間として形成されている。したがって、居室11〜13から脱衣室16に空気が供給された場合、換気扇46及びアンダーカット47により、脱衣室16の床付近(非居室空間の下部)に存在する空気が、第1居室11から廊下17を介して第1居室11に送り出される。この場合、換気扇46が駆動されると、空気の強制循環として脱衣室16、廊下17及び第1居室11の間で積極的に空気の循環が行われる。また、換気扇46が駆動されなくても、空気の自然循環として空気の循環が行われる。
なお、脱衣室16の床付近には冷たい空気が溜まり易くなっているため、その冷たい空気が脱衣室16から第1居室11に送り出されることになる。また、アンダーカット47は、床面に面するように仕切壁21の下端に形成されていてもよい。
次に、空調システムの電気的構成について、図2を参照しつつ説明する。なお、図2では、空気の流れを実線で図示し、電気信号の流れを破線で図示する。
図2に示すように、空調システムは、建物10内に設置されているコントローラ51を含んで構成されている。コントローラ51は、CPUや各種メモリ等からなるマイクロコンピュータを有しており、そのマイクロコンピュータで指令信号を生成及び出力することで空調システムの動作制御を行うようになっている。
コントローラ51には、エアコン室内機25と、チャンバボックス35のモータダンパ38と、送風ファン36と、排気切替装置41と、換気扇46とが制御対象として接続されており、コントローラ51は、指令信号を出力することで制御対象の動作制御を行う。例えば、エアコン室内機25を動作させて各居室11〜13の温度をそれぞれ調整する。また、モータダンパ38、送風ファン36及び排気切替装置41を動作させ、各居室11〜13の空間上部の空気を吸い込ませるとともに、その空気を脱衣室16に供給させたり屋外に排出させたりする。さらには、換気扇46を動作させ、脱衣室16の空間下部から廊下17を介して第1居室11に空気を積極的に送り出させる。
また、コントローラ51には、湯張り装置23aと、浴室15内に人が居ることを検出する浴室用人感センサ55と、脱衣室16内に人が居ることを検出する脱衣室用人感センサ56と、居室11〜13、脱衣室16及び廊下17の空間温度を検出する空間温度センサ58とが接続されており、各センサ55〜58からは検出信号がコントローラ51に対してそれぞれ出力される。なお、湯張り装置23aからは、浴槽23の湯張り開始や湯張り終了を示す検出信号とが出力される。
さらに、コントローラ51には、住人等により入力操作が行われる操作部59が接続されている。操作部59は、居室11〜13や脱衣室16にそれぞれ設置されており、ユーザにより居室11〜13や脱衣室16の室温に関する設定が行われるようになっている。操作部59からは、室温の設定に関する信号がコントローラ51に対して出力される。
次いで、コントローラ51により実行される脱衣室16の室温調整処理について、図3のフローチャートを参照しつつ説明する。
図3において、ステップS101では、湯張り装置23aから入力された検出信号に基づいて、浴槽23の湯張り実行中であるか否かを判定する。具体的には、湯張り装置23aによる湯張りが開始されたか否かを判定するとともに、その湯張りが終了したか否かを判定する。この場合、湯張りが開始され且つその湯張りが終了していなければ、湯張りの実行中である。湯張り実行中である場合、入浴準備が行われているとして、ステップS102に進む。
ステップS102では、入浴前における脱衣室16の目標室温を入浴前目標室温として設定する。例えば、入浴前目標室温を20℃に設定する。なお、入浴前目標室温は、季節に応じて設定されてもよく、居室11〜13や脱衣室16、廊下17の温度に基づいて設定されてもよい。脱衣室16の目標室温を設定した後、ステップS103に進み、空気循環処理を実行する。空気循環処理については後述する。
一方、湯張り実行中ではない場合、ステップS104に進み、浴室用人感センサ55及び脱衣室用人感センサ56から入力された各検出信号に基づいて、住人等が入浴中であるか否かを判定する。例えば、脱衣室16内で人の存在が検出された後に浴室15内で人の存在が検出された場合は、入浴中であると判定し、浴室15内での人の存在が検出された後に脱衣室16内での人の存在が検出された場合は、入浴が終了した入浴後であると判定する。また、脱衣室16内及び浴室15内のいずれでも人の存在が検出されない場合は、入浴前であると判定する。
入浴中でない場合、そのまま本処理を終了し、入浴中である場合、ステップS105に進み、入浴後における脱衣室16の目標室温を入浴後目標室温として設定する。例えば、入浴後目標室温を17℃に設定する。なお、入浴後目標室温は、入浴前目標室温と同様に、季節に応じて設定されてもよく、居室11〜13や脱衣室16、廊下17の温度に基づいて設定されてもよい。脱衣室16の目標室温を設定した後、ステップS103に進み、空気循環処理を実行する。
ステップS103において実行される空気循環処理について、図4のフローチャートを参照しつつ説明する。本処理では、脱衣室16の室温が目標室温よりも低ければ脱衣室16を暖める処理を行い、脱衣室16の室温が目標室温よりも高ければ脱衣室を涼しくする処理を行う。
図4において、ステップS201では、空間温度センサ58から入力された検出信号に基づいて、居室11〜13及び脱衣室16の現在の室温をそれぞれ取得する。ステップS202では、脱衣室16の室温調整が必要であるか否かを判定する。ここでは、脱衣室16の目標室温と衣室16の現在の室温とが同じであるか否かを判定し、同じであれば室温調整が必要でないとし、異なれば室温調整が必要であるとする。
脱衣室16の室温調整が必要である場合、ステップS203に進み、脱衣室16の目標室温と、脱衣室16及び居室11〜13の現在の各室温とに基づいて、脱衣室16の室温調整が可能であるか否かを判定する。具体的には、脱衣室16の現在の室温が目標室温より低い場合、居室11〜13の現在の各室温のうち少なくとも1つが目標室温より高ければ、脱衣室16の室温調整が可能であるとし、目標室温より低ければ、室温調整が可能でないとする。同様に、脱衣室16の現在の室温が目標室温より高い場合、居室11〜13の各現在の室温のうち少なくとも1つが目標室温より低ければ、脱衣室16の室温調整が可能であるとし、目標室温より高ければ、室温調整が可能でないとする。換言すれば、居室11〜13のうち脱衣室16との現在の室温差が所定室温差より大きい居室がある場合に、室温調整が可能であるとし、前記大きい居室がない場合に室温調整が可能でないとする。例えば、目標室温が20℃である場合に、脱衣室16の現在の温度が14℃であって第1居室11の現在の温度が22℃であれば、脱衣室16の室温調整を行うことが可能であるとする。
脱衣室16の室温調整が可能である場合、ステップS204に進み、脱衣室16に空気を供給する空気供給元を居室11〜13から選択する。ここでは、居室11〜13のうち現在の室温と目標室温との温度差が最も大きい居室を空気供給元として設定する。具体的には、脱衣室16の現在の室温が目標室温より低い場合、居室11〜13のうち現在の室温が最も高い居室を空気供給元として設定し、脱衣室16の現在の室温が目標室温より高い場合、居室11〜13のうち現在の室温が最も低い居室を空気供給元として設定する。
なお、空気供給元は、居室11〜13のうち複数設定してもよい。例えば、脱衣室16の現在の室温が目標室温より低い場合、居室11〜13のうち目標室温より現在の室温が高い居室を全て空気供給元として設定し、脱衣室16の現在の室温が目標室温より高い場合、居室11〜13のうち目標室温より現在の室温が低い居室を全て空気供給元として設定する。
ステップS205では、脱衣室16への空気供給処理を実行する。ここでは、モータダンパ38、送風ファン36及び排気切替装置41を動作させ、居室11〜13のうち空気供給元として設定された居室から空気を吸い込み、その空気を脱衣室16に供給する。したがって、脱衣室16の室温は、空気供給元の居室の現在の室温が脱衣室16の現在の室温より高ければ上昇し、低ければ低下する。つまり、空気供給元の居室と脱衣室16との室温差が小さくなる。ここでは、居室11〜13のうち現在の室温と脱衣室16の現在の室温との差が最も大きい居室が空気供給元として設定されているため、脱衣室16の室温調整が速やかに行われる。
ここで、空気供給元として設定される居室11〜13は、脱衣室16より大きな居室空間を有しているため、脱衣室16に空気が供給されても室温の変化を極力小さくすることができる。すなわち、脱衣室16の室温調整を好適に行いつつ、空気供給元となった居室の室温変化を極力抑制することができる。ちなみに、脱衣室16に供給される空気の流量は、1時間当たり200立方メートル以上であることが好ましい。
例えば、季節が冬である場合、居室11〜13の室温は、エアコン室内機25により室温調整が行われることで脱衣室16の室温より高くなっていると考えられる。この場合に、居室11〜13の室温と脱衣室16の室温との差が大きいと、住人等が入浴時に脱衣室16で衣服を脱いで浴室15で入浴する際、身体が温度変化を受けること(いわゆるヒートショック)で体調に異変が生じるおそれがある。そこで、ヒートショックの発生を防ぐために、特に冬季には脱衣室16の入浴前目標室温を居室11〜13の現在の室温に近い室温に設定し、脱衣室16の室温を上昇させるとよい。
さらに、季節が夏である場合、脱衣室16の入浴後目標室温を脱衣室16の現在の室温より低い温度に設定し、脱衣室16の室温を低下させると、住人等は入浴後に浴室15から脱衣室16に移動した際、脱衣室16で涼感を得ることができる。
ステップS206では、脱衣室16からの空気送り出し処理を実行する。ここでは、換気扇46を動作させ、脱衣室16から廊下17を通じて第1居室11に空気を送り出す。この場合、空気供給元となった居室から脱衣室16に空気が供給されても、その供給された分の空気が屋外ではなく脱衣室16から前記空気供給元となった居室に送り込まれる。また、この場合、廊下17を介して脱衣室16と第1居室11との間で空気循環が行われるため、脱衣室16の室温だけでなく廊下17の空間温度も調整される。例えば、廊下17の温度が16℃である場合に、居室11〜13のうち室温が22℃の居室から室温が14℃の脱衣室16に空気が供給された場合であっても、脱衣室16の室温が16℃以上となれば、廊下17の温度も16℃から上昇することになる。すなわち、空気供給元の居室と脱衣室16との温度差だけでなく、空気供給元の居室と廊下17との温度差も小さくなる。
また、廊下17の空気が第1居室11に流れ込むため、廊下17の温度に応じて第1居室11の室温も変化することになり、ひいては、第2居室12や第3居室13の室温も変化することになる。したがって、居室11〜13と脱衣室16との間で空気の循環が行われることで、屋内空間全体の温度が調整されることになる。
なお、空気供給処理及び空気送り出し処理は、脱衣室16の室温が目標室温に達した場合や、湯張りが終了した場合、住人等が入浴するために浴室15に入った場合に終了する。但し、浴槽23の湯張りが完了した後でも、住人等が入浴のために浴室15に入るまでは、脱衣室16の室温調整を継続して行う。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
居室11〜13から脱衣室16に空気が供給された場合、居室11〜13と脱衣室16との間に室温差が小さくなる。居室11〜13と脱衣室16との室温差が大きいと、人が居室11〜13から脱衣室16に移動した場合に、ヒートショックにより体調に異変が生じる可能性があるが、前記室温差が小さいとヒートショックの発生を抑制することができ、ひいては体調異変の発生を抑制することができる。上記実施形態では、居室11〜13のうち脱衣室16との現在の室温差が所定室温差より大きい居室がある場合に、居室11〜13から脱衣室16に空気が供給されるため、互いに仕切られた複数の屋内空間を有する建物において、人が所定の屋内空間からその他の屋内空間に移動した際におけるヒートショックの発生を抑制することができる。
脱衣室16に空気が供給される場合、その空気供給元として居室11〜13のいずれかが選択される。このため、人が居るか居ないか、やエアコン室内機25による空調が行われているか否か等に起因して居室11〜13の各室温がまちまちであっても、脱衣室16の室温調整を行うことができる。例えば、居室11〜13の各室温のいずれかが脱衣室16の室温より低くても、他の室温が脱衣室16の室温より高ければ脱衣室16の室温を上昇させることができる。したがって、脱衣室16の室温調整が必要な場合に、居室11〜13のうち、前記室温調整に最も適した室温となっている居室から脱衣室16に空気を供給することができる。つまり、建物10が有する複数の屋内空間のうち所定の屋内空間の温度をその他の屋内空間の空気により好適に調整することができる。
居室11〜13は、脱衣室16より広くなっているため、居室11〜13から脱衣室16に空気が供給されても、その際の居室11〜13における室温の変化を極力小さくすることができる。したがって、脱衣室16の室温調整を行いつつ、住人等は居室11における日常的な生活を快適に送ることができる。
浴槽23の湯張り中に脱衣室16の室温調整が行われるため、入浴時に住人等が衣服を脱ぐ前にあらかじめ脱衣室16を暖めておくことができる。したがって、特に冬季には、ヒートショックの発生を抑制できる。また、住人等が入浴中に脱衣室16の室温調整が行われるため、入浴者が入浴を終了する前にあらかじめ脱衣室16を涼しくしておくことができる。したがって、特に夏季には、入浴者が入浴後に涼感を得ることができる。
吸気グリル31は、居室11〜13の天井に設けられているため、居室11の暖かい空気を効率良く脱衣室16に供給することができる。また、換気扇46は、仕切壁21における床付近に設けられているため、脱衣室16の冷たい空気を効率良く居室11〜13に送ることができる。以上の結果、居室11〜13の室温より脱衣室16の室温の方が低い場合に、脱衣室16の室温を効率良く上昇させることができる。
居室11〜13から脱衣室16への空気供給に伴って換気扇46が駆動することで、脱衣室16から廊下17を介して第1居室11に空気が積極的に送り出される。すなわち、脱衣室16と第1居室11との間で空気の強制循環が行われる。このため、第1居室11と脱衣室16との温度差を適正に解消することができ、ひいては居室11〜13のうち空気供給元として選択された居室と脱衣室16との温度差を適正に解消することができる。また、脱衣室16と第1居室11との間の空気循環は廊下17を介して行われるため、脱衣室16の室温調整に伴って廊下17の温度調整も行われることになる。したがって、住人等が居室11〜13から廊下17に移動した場合等における廊下17でのヒートショックの発生を抑制できる。
排気切替装置41の状態が切り替えられることで、居室11〜13から取り込まれた空気の供給先が脱衣室16又は屋外に切り替えられる。この場合、居室11〜13から取り込んだ空気の状態に応じてその空気を排気として屋外に排出することができる。これにより、汚れた空気等が建物10の屋内空間に拡散することを抑制できる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、居室11〜13から取り込まれた空気が脱衣室16に供給される構成としたが、その空気が浴室15や廊下17、トイレ等に供給される構成としてもよい。この場合、脱衣室16と同様に、浴室15や廊下17、トイレ等におけるヒートショックの発生を抑制できる。また、脱衣室16に空気を供給する空気供給元に廊下17が設定されてもよい。
・上記実施形態では、換気扇46及びアンダーカット47が仕切壁21に対して設けられているが、それら換気扇46及びアンダーカット47の一方が仕切壁21に対して設けられていてもよい。この場合でも、脱衣室16と居室11〜13との間で空気の循環を生じさせることができる。
・上記実施形態では、居室11〜13から脱衣室16への空気供給に伴って換気扇46が駆動する構成としたが、前記空気供給が行われても換気扇46は駆動しない構成としてもよい。この場合でも、アンダーカット47を通じて脱衣室16と居室11〜13との間で空気の自然循環が行われることになる。
・上記実施形態では、浴槽23の湯張り中や住人等の入浴中に居室11〜13から脱衣室16に空気が供給される構成となっているが、住人等が脱衣室16に居る場合に居室11〜13から脱衣室16に空気が供給される構成となっていてもよい。例えば、コントローラ51が、脱衣室用人感センサ56の検出信号に基づいて脱衣室16での人の存在を取得した場合に、モータダンパ38、送風ファン36及び排気切替装置41を動作させる。このため、住人等が入浴以外の目的で非居室空間としての脱衣室16を使用している場合でも、脱衣室16の室温を調整することができる。
・空調装置24や通気ダクト33、排気切替装置41には、それらを通過する空気からゴミ等を取り除く空気清浄装置や、同じく通過する空気の湿度を調整する湿度調整装置、同じく通過する空気から二酸化炭素を除去する二酸化炭素除去装置、同じく通過する空気に酸素を供給する酸素供給装置が設けられていてもよい。
・上記実施形態では、エアコン室内機25からは脱衣室16に空気が吹き出されないが、エアコン室内機25から脱衣室16に空気が吹き出されてもよい。例えば、脱衣室16の天井に吹出グリル29が設けられている構成とする。この場合、エアコン室内機25による脱衣室16の室温調整が可能となるため、脱衣室16の室温を居室11〜13の室温より高い温度に上昇させたり、居室11〜13の室温より低い温度に低下させたりすることができる。例えば、脱衣室16の現在の室温が14℃であり、居室11〜13の現在の室温が22℃である場合に脱衣室16の目標室温を25℃に設定しても、それを実現することができる。
・上記実施形態では、排気切替装置41が空気を脱衣室16側又は屋外排気側に送り出す構成としたが、排気切替装置41が空気を脱衣室16及び屋外排気側の両方に送り出す構成としてもよい。この場合、居室11〜13のうち空気供給元として設定された居室から脱衣室16及び屋外排気側の両方に空気を流すことができる。このため、排気切替装置41により、脱衣室16に供給される空気量を調整することができる。
本実施形態における空調システムの概略を示す平面図。 空調システムの概略を示す縦断面図。 コントローラにおいて実行される脱衣室の室温調整処理を示すフローチャート。 空気循環処理を示すフローチャート。
符号の説明
10…建物、11…第1居室、12…第2居室、13…第3居室、15…浴室、16…脱衣室、19…天井裏スペース、21…仕切壁、23…浴槽、32…供給グリル、33…通気ダクト、36…送風ファン、41…排気切替装置、42…排気ダクト、43…屋外排気口、46…換気扇、47…アンダーカット、51…コントローラ、55…浴室用人感センサ、56…脱衣室用人感センサ、57…浴槽水位センサ、58…空間温度センサ。

Claims (9)

  1. 建物における互いに仕切られた各屋内空間のうち第1屋内空間に対して第2屋内空間が通気ダクトを介して接続される建物に適用され、
    前記通気ダクトの途中に設けられ前記第2屋内空間から前記第1屋内空間への空気の供給を可能とする空気供給手段と、
    前記第1屋内空間の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の検出結果に基づいて、前記第1屋内空間と前記第2屋内空間との温度差を小さくするべく第2屋内空間から第1屋内空間に対して前記空気供給手段による空気供給を行わせる制御手段と、
    を備えることを特徴とする建物の空調システム。
  2. 前記第1屋内空間と前記第2屋内空間との温度差を取得する取得手段を備え、
    前記制御手段は、前記取得手段により取得された前記第1屋内空間と前記第2屋内空間との温度差に基づいて前記空気供給手段による空気供給制御を行わせることを特徴とする請求項1に記載の建物の空調システム。
  3. 各屋内空間を仕切る間仕切り部に開口部が設けられ、
    前記空気供給手段により第2屋内空間から第1屋内空間への空気供給が行われる際に、前記開口部を通じて第1屋内空間から第2屋内空間への空気循環を生じさせることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物の空調システム。
  4. 前記第1屋内空間には、前記第2屋内空間が前記通気ダクトを介して複数接続されており、
    前記制御手段は、前記温度検出手段の検出結果に基づいて、前記複数の第2屋内空間から空気供給元を選択し、該選択した第2屋内空間から前記第1屋内空間に対して前記空気供給手段による空気供給を行わせることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の建物の空調システム。
  5. 前記第2屋内空間は、前記第1屋内空間よりも広い空間であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建物の空調システム。
  6. 前記第1屋内空間は脱衣室、前記第2屋内空間は居室であり、
    前記空気供給手段は、居室から脱衣室への空気の供給を可能とするものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の建物の空調システム。
  7. 浴室内の浴槽への湯張りが開始されたことを検出する湯張り検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記湯張り検出手段による湯張り検出結果に基づいて、居室から脱衣室への空気供給を行わせることを特徴とする請求項6に記載の建物の空調システム。
  8. 浴室内に入浴者がいることを検出する入浴者検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記入浴者検出手段による入浴者検出結果に基づいて、居室から脱衣室への空気供給を行わせることを特徴とする請求項6又は7に記載の建物の空調システム。
  9. 前記通気ダクトにおいて前記第2屋内空間とは逆側が少なくとも2方に分岐され、一方が前記第1屋内空間に、他方が屋外排気口に接続されるとともに、そのダクト分岐部にダクト切替手段が設けられ、
    前記ダクト切替手段が、第2屋内空間から第1屋内空間への空気供給時には前記第2屋内空間と前記第1屋内空間とが前記通気ダクトにより連通される状態とされ、その空気供給時以外で前記第2屋内空間と前記屋外排出口とが前記通気ダクトにより連通される状態とされることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の建物の空調システム。
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