JP2009215691A - 手袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】手袋自体の柔軟性確保と手袋基体表面に形成した樹脂皮膜の剥離防止を図った手袋及びその製造方法を提供する。
【解決手段】手袋Gは、編手袋よりなる手袋基体1表面に形成した第1の樹脂皮膜層2と、第1の樹脂皮膜層2上に形成した第2の樹脂皮膜層3を備える。第1の樹脂皮膜層2及び第2の樹脂皮膜層3は、手袋基体1の掌部とその側部、各指の掌部側とその側部、及び指先端部を含んで指先端部から手背側を被覆し、手背側の残りの部分には樹脂皮膜層のない背抜き部4が形成してある。第1の樹脂皮膜層2が手袋基体1を被覆した部分は樹脂液が手袋基体1裏面まで浸透していない。第2の樹脂皮膜層3は第1の樹脂皮膜層2上に重ねて形成され、第2の樹脂皮膜層3の周縁部31は第1の樹脂皮膜層の周縁部21を超えて手袋基体1と直接接触し、接触した樹脂液が手袋基体1内部に浸透して剥離防止部32を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、手袋に関する。更に詳しくは、柔軟性の確保と繊維製手袋基体(以下「手袋基体」という。)の表面に形成される樹脂皮膜の剥離防止を図った手袋に関する。
手袋基体の表面に樹脂皮膜を形成した手袋においては、手背側に樹脂皮膜が形成されていない部分を設けることによって長時間使用しても手袋内が蒸れ難いようにした手袋が数多く製造されている。このような手袋は、耐久性の観点から、樹脂皮膜と手袋基体との接着力が重要である。
樹脂皮膜の接着力を上げるために、例えば手袋基体への浸透程度を調節したり、接着剤を使ったりする手法が一般的に知られている。
手袋基体に樹脂をより深く浸透させた場合は、樹脂皮膜と手袋基体の接着力が上がり樹脂皮膜の剥離を防止して耐久性は向上するが、手袋は柔軟性に欠け、硬い風合いとなる。
反対に、手袋基体に樹脂を深く浸透させない場合は、手袋は柔軟性を有し、柔らかい風合いとなるが、樹脂と手袋基体の接着力が下がり、耐久性は悪くなる。
通常、樹脂皮膜が手袋基体から剥がれるときは、樹脂皮膜の周縁部、つまり樹脂と手袋基体との浸漬境界線部分が剥がれると全体の剥離を早めることが多いため、特に浸漬境界線部分の接着力を上げることが重要であるが、その部分だけ接着力を上げて剥離防止を図ることは困難である。
そこで、手袋基体のうち、原料液の液圧がかかりにくい原料液の液面に位置する浸漬境界線部分に浸透剤を塗布し、原料液の液圧がかかる液面下には撥水剤を塗布することにより、液面下の部分は手袋基体に対する樹脂皮膜の密着性を低くし、浸漬境界の部分は手袋基体に対する樹脂皮膜の密着性を高くすることにより、柔軟性と剥離に対する接着力を確保する作業用手袋が特許文献1に記載されている。
特許第2540729号
しかしながら、特許文献1記載の手袋の場合、手袋基体と樹脂との浸漬境界線へ撥水剤及び浸透剤を吹き付ける必要があるため、作業工程が増えることが問題であり、また浸漬境界線だけへの吹き付けは困難である。
本発明者等は、柔軟性の確保と手袋基体の表面に形成される樹脂皮膜の剥離防止について研究を重ね、主に周縁部の剥離強度を上げることが重要であることに着目した。そしてその解決策として、手袋基体に浸透する度合いを変えることが特に効果があることを見出し、本発明を完成するに至った。
(本発明の目的)
すなわち、本発明の目的は、手袋自体の柔軟性の確保と手袋基体の表面に形成される樹脂皮膜の剥離防止を図った手袋を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
本発明は、繊維製手袋基体の手掌側に樹脂皮膜が形成され、手背側に樹脂皮膜が形成されていない部分を有し、手袋自体の柔軟性の確保と繊維製手袋基体の表面に形成される樹脂皮膜の剥離防止を図った手袋であって、
繊維製手袋基体の上に形成されている第1の樹脂皮膜層と、該第1の樹脂皮膜層の上に重なって形成され周縁部が第1の樹脂皮膜層の周縁部をえて前記繊維製手袋基体の上に形成されている第2の樹脂皮膜層の、少なくとも2層の樹脂皮膜層を有し、
前記第2の樹脂皮膜層の周縁部は、第1の樹脂皮膜層よりも樹脂液への浸漬深さを深くして第1の樹脂皮膜層の周縁部を越えて繊維製手袋基体と接触し該繊維製手袋基体の内部に浸透した樹脂によって形成されている剥離防止部を有し、
該剥離防止部の先端は手袋基体の裏面側に現れており、
剥離防止部は、第2の樹脂皮膜層の周縁部の全周に亘って形成されている、手袋である。
本発明は、繊維製手袋基体の手掌側に樹脂皮膜が形成され、手背側に樹脂皮膜が形成されていない部分を有し、手袋自体の柔軟性の確保と繊維製手袋基体の表面に形成される樹脂皮膜の剥離防止を図った手袋であって、
繊維製手袋基体の上に形成されている一又は複数の樹脂皮膜層と、該樹脂皮膜層の上に積層して形成され周縁部が前記一又は複数の樹脂皮膜層の周縁部を越えて前記繊維製手袋基体の上に形成されている最上の樹脂皮膜層を有し、
前記最上の樹脂皮膜層の周縁部は、一又は複数の樹脂皮膜層よりも樹脂液への浸漬深さを深くして一又は複数の樹脂皮膜層の周縁部を越えて繊維製手袋基体と接触し該繊維製手袋基体の内部に浸透した樹脂によって形成されている剥離防止部を有し、
剥離防止部の先端は手袋基体の裏面側に現れており、
剥離防止部は、最上の樹脂皮膜層の周縁部の全周に亘って形成されている、手袋である。
前記手袋においては、第2の樹脂皮膜層の上、又は最上の樹脂皮膜層の上に、更に樹脂皮膜層が形成されていてもよい。
本明細書および特許請求の範囲で使用している「浸透」の用語は、手袋基体の織り目や編み目或いは繊維の中に樹脂が入り込むことを指称する意味で使用している。
また、本明細書および特許請求の範囲で使用している「樹脂液」の用語は、樹脂皮膜の組成成分を配合している液状の樹脂組成物を指称する意味で使用している
本発明で使用する手袋基体の素材は、通常、天然繊維、合成繊維、または天然繊維及び合成繊維を混合したものの編布または織布などを好適に使用することができる。
本発明の樹脂皮膜層に使用する樹脂としては、天然ゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリ塩化ビニル、ポリウレタンなど既存のものを使用することができる。
樹脂液の配合剤としては、安定剤、架橋剤、架橋分散体、老化防止剤、増粘剤、可塑剤、消泡剤等を使用することができ、手袋の使用用途に応じて適宜調整が可能である。安定剤は、ラテックス樹脂液の機械的及び化学的安定度を上げる作用を持ち、量や種類によって、手袋基体への浸透度合いに影響を及ぼす。
また、架橋分散体は、硫黄や過酸化物などの架橋剤の他に、BZ,TT,CZ,PZなどの架橋促進剤、亜鉛華などの架橋促進助剤、あるいは老化防止剤などの固体物を、水に分散させることで得ることができる。架橋分散体は、樹脂液がゴムラテックスの場合に主に用いられ、これを使用することで、ゴム分子を網目状に結合させ、樹脂皮膜の強度などの物性を上げることができる。
樹脂液から樹脂皮膜を形成する方法としては、塩凝固法、感熱凝固法、ストレート法等が挙げられる。塩凝固法は、樹脂液を塩によってゲル化させる方法である。感熱凝固法は、樹脂液にあらかじめ感熱剤を添加しておき、温度によってゲル化させる方法である。ストレート法は、凝固剤や感熱剤を使用せず、乾燥によってゲル化させる方法である。
塩凝固法に使用する凝固剤としては、通常、硝酸カルシウム、塩化カルシウムなどの金属塩が使用され、メタノール、水などの溶媒に溶解して凝固液として使用する。
凝固液の乾燥前と乾燥後とでは手袋基体への樹脂の浸透度合いが異なる。凝固液の乾燥前、つまり凝固液が液状状態で手袋基体に十分に含浸している場合は、手袋基体を樹脂液に浸漬すると樹脂液は直ぐに凝固するために手袋基体への樹脂の浸透度合いは小さく、深く浸透しない。これに対して凝固液の乾燥後、つまり凝固液が液状状態でなくなった場合は、手袋基体を樹脂液に浸漬すると、樹脂液は直ぐには凝固せず手袋基体への樹脂の浸透度合いは大きく、深く浸透する。従って、凝固液の乾燥度合いによって樹脂液の浸透度合いが異なるのである。
この理由は必ずしも明らかではないが、次の理由によるものと思われる。つまり凝固液が液状状態で手袋基体に十分に含浸されている場合は、網目や織目或いは繊維の間など、手袋基体の隅々まで凝固液、つまり溶媒に溶解されている凝固剤が行き渡り、この凝固剤に樹脂液が接触すると樹脂液は直ちに凝固するために手袋基体の内部への浸透は阻害され、表面の一部で凝固して浸透度合いの小さい樹脂皮膜を形成する。
これに対して、凝固液が乾燥状態の場合は、溶媒が無くなるために凝固剤がラテックス中で拡散し、ラテックスを凝固するまでの時間が長くなるためラテックスの手袋基体内部への浸透を許してしまい、浸透度合いの大きい樹脂皮膜を形成する。従って、凝固液の乾燥度合いによって手袋基体に対する樹脂液の浸透度合いが異なっている。
なお、前記理由が、仮に正しくないとしても、本発明の完成や評価、或いは本発明に基づく特許権の効力に関しては、些かも影響を与えるものではない。
樹脂液に配合する安定剤は、種類によっては手袋基体に樹脂液が浸透しやすくなるものがあり、このような安定剤の量を増やすと樹脂液が手袋基体に浸透し易くなる傾向がある。また、樹脂液に配合する増粘剤の種類や量によっても手袋基体への浸透度合いに大きく影響する。
したがって、樹脂液中の安定剤の配合割合を多くしたり、樹脂液の粘度を下げたりすることによって樹脂液は手袋基体に浸透しやすくなる。反対に、樹脂液中の安定剤の配合割合を少なくしたり、樹脂液の粘度を上げたりすることによって樹脂液は手袋基体に浸透し難くなる。
すなわち、樹脂液の組成を調整するによって手袋基体に対する樹脂液の浸透度合いを変えることもでき、樹脂皮膜と手袋基体との接着力を調整することができる。
(手袋の製造)
本発明に係る手袋は下記のようにして製造される。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
まず、手袋製造型(5)に手袋基体(1)を装着する。次いで手袋基体(1)を凝固液に浸漬する。次いで凝固液を染み込ませた手袋基体(1)を樹脂液に浸漬し、引き上げて乾燥させ、第1の樹脂皮膜層(2)を形成する。
第1の樹脂皮膜層(2)を乾燥させた後、再び同じ樹脂液に浸漬し、第2の樹脂皮膜層(3)を形成する。第2の樹脂皮膜層(3)を形成する場合は、第1の樹脂皮膜層(2)よりも樹脂液への浸漬深さを深くする。
この結果、樹脂液は第1の樹脂皮膜層(2)の周縁部をえて手袋基体(1)と接触し、これによって第2の樹脂皮膜層の周縁部は手袋基体(1)に直接形成されることとなる。
深く浸透した樹脂液と接触した手袋基体(1)については、第1の樹脂皮膜層(2)を乾燥した際に凝固液も乾燥して凝固能力が低くなっているために、樹脂液は第1の樹脂皮膜層(2)の形成時よりも手袋基体(1)へより深く浸透し、第2の樹脂皮膜層の周縁部、つまり浸漬境界線付近の周縁部の箇所は、樹脂液が手袋基体(1)に浸透して接着力が向上した剥離防止部(32)が形成されることとなる。
なお、第2の樹脂皮膜層(3)を形成するために樹脂液へ、図4に示すような浸漬する深さについては、第1の樹脂皮膜層(2)よりも深ければ良いが、深すぎると手袋基体(1)内に浸透した樹脂が手に接して感触が悪くなり、また、手袋自体の風合いも硬くなるため、1〜10mm程度の深さが好ましい。
また、第1の樹脂皮膜層(2)を形成する第1の樹脂液を手袋基体(1)に浸透しにくい配合とし、第2の樹脂皮膜層(3)を形成する第2の樹脂液を第1の樹脂液よりも手袋基体(1)に浸透しやすい配合とした場合、第1の樹脂皮膜層(2)より深く浸漬した部分においては、第2の樹脂皮膜層(3)はより手袋基体に浸透しやすくなり、同様に浸漬境界線付近の周縁部の箇所は、樹脂液が手袋基体(1)に浸透して接着力が向上した剥離防止部(32)が形成されることとなる。
その後、樹脂液を乾燥し、加硫すると、手袋自体の柔軟性の確保と手袋基体の表面に形成される樹脂皮膜の剥離防止を図った手袋を得ることができる。
本発明は上記構成を有し次の効果を奏する。
本発明に係る手袋によれば、手袋基体の上に形成されている第1の樹脂皮膜層と、第1の樹脂皮膜層の上に重なって形成され周縁部が第1の樹脂皮膜層の周縁部をえて前記手袋基体の上に形成されている第2の樹脂皮膜層の、少なくとも2層の樹脂皮膜層を有し、第2の樹脂皮膜層の周縁部は、手袋基体の内部に浸透した樹脂によって形成されている剥離防止部を有しているので、剥離防止部によって最も剥がれ易い部分である浸漬境界線付近の接着力が向上し、手袋としての耐久性が向上する。
また、第1の樹脂皮膜層を形成している樹脂は、剥離防止部を形成している樹脂よりも手袋基体に浸透していない。つまり、浸漬境界線以外の部分においては、第1の樹脂皮膜層は剥離防止部のようには手袋基体に浸透していないため、手袋全体としては柔らかい風合いを保ち、手袋自体の柔軟性は確保できる。
従って、手袋自体の柔軟性の確保と手袋基体の表面に形成される樹脂皮膜の剥離防止を図った手袋を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る手袋を手背側から見た平面説明図。 図1に示すA−A部分の拡大端面説明図であり、浸漬させた状態を示す説明図。 手袋を裏返した状態を示しており、手背側から見た平面説明図。 手袋基体を手袋製造型に被せた状態で樹脂液中に浸漬させた状態を示す説明図。 第3実施形態における第3の樹脂皮膜層を有する手袋の指部分を示す拡大端面説明図。 第4実施形態における第3の樹脂皮膜層を有する手袋の指部分を示す拡大端面説明図。 各指の手背側とその側部にのみ剥離防止部が形成された手袋を裏返した状態を示しており、手背側から見た平面説明図。
図1は本発明の実施の形態に係る手袋を手背側から見た平面説明図、図2は図1に示すA−A部分の拡大端面説明図であり、浸漬させた状態を示す説明図、図3は手袋を裏返した状態を示しており、手背側から見た平面説明図である。以下、本実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1及び図2に示すように、手袋Gは、例えばナイロン繊維の編手袋よりなる手袋基体1の表面に形成されている第1の樹脂皮膜層2と、第1の樹脂皮膜層2の上に形成されている第2の樹脂皮膜層3を備えている。樹脂皮膜の材料としてはNBRラテックスの樹脂液を使用している。
第1の樹脂皮膜層2及び第2の樹脂皮膜層3は、手袋基体1の掌部とその側部、各指の掌部側とその側部、及び指先端部を含んで指先端部から手背側を被覆しており、従って手背側の残りの部分には樹脂皮膜層のない背抜き部4が形成されている。なお、本実施の形態においては、第1の樹脂皮膜層2及び第2の樹脂皮膜層3を形成する樹脂液は、それぞれ同じ配合比率のものを使用している。
図2に示すように、第1の樹脂皮膜層2が手袋基体1を被覆している部分は、樹脂液が手袋基体1の裏面まで浸透していない。つまり、手袋の柔軟性を確保すべく手袋基体1に樹脂液が深く浸透しないようにし、これによって手袋基体1に樹脂が僅かに浸透しているか、または第2の樹脂皮膜の浸透よりも浸透度合いが小さくなっている。従って、周縁部21を含む第1の樹脂皮膜層2の手袋基体1に対する接着力或いは剥離強度は、後述する剥離防止部32ほど強くはないが、手袋自体の柔軟性は確保される。
第2の樹脂皮膜層3は、第1の樹脂皮膜層2の上に重ねて形成されていると共に、第2の樹脂皮膜層3の周縁部31は、第1の樹脂皮膜層の周縁部21をえて手袋基体1と直接接触しており、接触した樹脂液が手袋基体1の内部に浸透して剥離防止部32を形成している。
これによって、手袋基体1に対する接着力或いは剥離強度が剥離防止部32ほど強くはない第1の樹脂皮膜層2全体を第2の樹脂皮膜層3で被覆し、しかも第2の樹脂皮膜層3の周縁部31は、第1の樹脂皮膜層の周縁部21をえて手袋基体1と直接接触して、樹脂液は手袋基体1の内部にまで浸透して剥離防止部32を形成しているため、樹脂皮膜全体として手袋基体1に対して必要な剥離強度は確保される。
なお、本実施の形態においては、第2の樹脂皮膜層3を形成する樹脂液は手袋基体1内部まで浸透して剥離防止32の先端が手袋基体1の裏面側に現れている(図2,3参照)が、第2の樹脂皮膜層3を形成する樹脂液が手袋基体1裏面側に現れないようにする程度の浸透に留めることもでき、その場合は、剥離防止部32は手袋基体1の裏面側に現れない。
本実施の形態では、手袋基体1は、ナイロン繊維の編み手袋により形成されているが、これに限定するものではなく、他の繊維を使用した編み手袋や縫製手袋を好適に使用できる。
本実施の形態では、同一の配合組成によるNBRラテックスの樹脂液を使用して第1の樹脂皮膜層2及び第2の樹脂皮膜層3を形成しているが、異なる配合組成を有するNBRラテックスの樹脂液を使用して第1の樹脂皮膜層2及び第2の樹脂皮膜層3を形成してもよい。
(作 用)
図4は手袋基体を手袋製造型に被せ樹脂液中に浸漬させた状態を示す説明図である。図1ないし図4を参照して、手袋の製造方法及び作用を説明する。
手袋製造型5に手袋基体1を装着した後、凝固液(本実施の形態では、凝固剤として5%塩化カルシウムを使用し、溶媒としてメタノールを使用した)に浸漬する。その後凝固液から手袋基体1を引き上げて乾燥(例えば60秒間)させた後に、樹脂液に浸漬し、第1の樹脂皮膜層2を形成する。
第1の樹脂皮膜層2(第2の樹脂皮膜層3も同じ)を形成するための樹脂液の配合比率(乾燥重量による)は、NBRラテックス100重量部に対して、安定剤(ABS)0.2重量部、硫黄1重量部、亜鉛華3重量部、加硫促進剤BZ0.5重量部、増粘剤(ポリアクリル酸ナトリウム)1重量部である。
その後、樹脂液に浸漬した手袋基体1を引き上げて70℃で15分乾燥する。
次いで、第2の樹脂皮膜層3を形成するために、第1の樹脂皮膜層2と同じ樹脂液に浸漬する。その際、図2及び図4に示すように、第1の樹脂皮膜層2形成時よりも5mm程度深く、樹脂液が手袋基体(1)と接触する深さまで樹脂液中に浸漬する。
樹脂液が手袋基体(1)と接触する深さまで浸漬した手袋基体(1)の部分については、第1の樹脂皮膜層2を乾燥した際に凝固液も乾燥して凝固能力が低くなっているために、第1の樹脂皮膜層2を形成したときよりも手袋基体(1)への樹脂液の浸透度合いは高くなっており、樹脂液が手袋基体1へより深く浸透して、手袋基体1の裏面側に到るまで浸透が生じる。
第2の樹脂皮膜層3の形成後に、70℃で1時間、125℃で40分、乾燥加硫を行う。
上記方法により得られた手袋によれば、2層の樹脂皮膜層のうち、第2の樹脂皮膜層3の周縁部31が第1の樹脂皮膜層2の周縁部21をえて手袋基体1と直接接触し、接触した樹脂が手袋基体1の内部に浸透して剥離防止部32が形成され、これによって第1の樹脂皮膜層2の剥離を防止するため、最も剥がれ易い部分である浸漬境界線である周縁部31付近の接着力が上がる。この結果、手袋基体1と第1の樹脂皮膜層2との接着力或いは剥離強度が剥離防止部32のように十分とは言えない場合でも樹脂皮膜全体として手袋基体1に対して必要な剥離強度は確保される。
これに対して、第1の樹脂皮膜層2を形成している樹脂は、剥離防止部32を形成している樹脂よりも手袋基体1に浸透していないから、浸漬境界線である周縁部31付近は風合いが硬いとしても、周縁部31で囲まれた手袋基体1の内側は樹脂の含有量が少なく柔らかい風合い保つことができる。
なお、第2の樹脂皮膜層3の周縁部31を形成する樹脂液を手袋基体1の表層部分にのみ浸透させた場合は、図3のように剥離防止部32が手袋基体1の裏面迄浸透しないため、その分樹脂の含有量が少なく手袋は更に柔らかい風合い保つことができる。
本実施の形態の樹脂液の組成は前記組成に限定されるものではなく、前記した組成の範囲内で適宜変更することができる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態について説明する。
なお、第2実施形態に係る手袋は、異なる配合の樹脂液を使用して第1の樹脂皮膜層2及び第2の樹脂皮膜層3を形成する点を除き、第1実施形態に係る手袋と同様の構造であるため、その構造の説明を省略する。また製造方法についても、第1の樹脂皮膜層2の形成までは第1実施形態と同様であるため、その箇所の説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
第1の樹脂皮膜層2を形成後、第2の樹脂皮膜層3を形成するために、手袋製造型5に装着した手袋基体1を第1の樹脂皮膜層2とは異なる樹脂液に浸漬する。
なお、本実施の形態における第2の樹脂皮膜層3を形成するための樹脂液の配合比率(乾燥重量による)は、NBRラテックス100重量部に対して、安定剤(ABS)1重量部、硫黄1重量部、亜鉛華3重量部、加硫促進剤BZ0.5重量部、増粘剤(ポリアクリル酸ナトリウム)1重量部をそれぞれ配合したものである。この樹脂液は、浸漬時において第1の樹脂皮膜層2を形成する樹脂液よりも手袋基体1に浸透しやすくなっている。
手袋基体1の浸漬深さ、乾燥・加硫時間等は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
なお、本実施形態では、第2の樹脂皮膜層3を形成する樹脂液配合割合は、前記割合に限定するものではなく、前記した組成の範囲内で適宜変更することができる。
[比較実験]
(比較対象)
前記した第1及び第2実施形態に係る手袋と、第2の樹脂皮膜層3を第1の樹脂皮膜層2形成時よりも5mm浅く浸漬して形成した以外は第1実施形態と同様な方法にて試作した比較例1、及び第2の樹脂皮膜層3を第1の樹脂皮膜層2形成時よりも0.5mm浅く浸漬したこと以外は第2実施形態と同様な方法にて試作した比較例2を比較した。
(接着力の評価)
出来上がった手袋の樹脂皮膜の接着力を調べるために、指先から7cmの部分の手袋基体と樹脂皮膜を強制的に剥がし、引張試験機(オリエンティックコーポレーション TENSILON PTM−100、 1インチ幅の短冊型)にて、両者の剥がれる力(以下、剥離強度)を測定した。
(実験結果)
剥離強度を調べた結果を表1に示す。
Figure 2009215691
第1実施形態のように、2層の樹脂皮膜を同一の樹脂液で形成し、第2の樹脂皮膜層を第1の樹脂皮膜層形成時よりも5mm深く浸漬した場合は、凝固液の乾燥によって第1の樹脂皮膜層よりも周縁部、即ち浸漬境界線付近では、樹脂液は手袋基体に深く浸透し、剥離強度は測定できない程の強さになっていた。
第2実施形態のように、第1の樹脂皮膜層を形成する樹脂液よりも第2の樹脂皮膜層を形成する樹脂液が、より手袋基体に浸透しやすくした場合においても、浸漬境界線部分では、同様に樹脂液が浸透し剥離強度は強かった。
これに対して、第2の樹脂皮膜層を第1の樹脂皮膜層形成時よりも浅く浸漬した比較例1及び2においては、樹脂皮膜の剥離強度が低く、繊維製手袋と樹脂が剥がれ易かった。
以上のように、第1及び第2実施形態に係る手袋によれば、第2の樹脂皮膜層を形成する際に、第1の樹脂皮膜層を形成する場合よりも樹脂液に深く浸漬させ、第2の樹脂皮膜層の周縁部の樹脂液を手袋基体へ深く浸透させることによって、手袋基体と樹脂皮膜との浸漬境界線における接着力を上げることができ、浸漬境界線部分のみの接着力を上げることによって、手袋全体の柔らかさを保ちつつ、耐久性を向上することができる。
[第3実施形態]
図5は第3実施形態における第3の樹脂皮膜層を有する手袋(G2)の指部分を示す拡大端面説明図であり、当該図面を使用して本発明の第3実施形態について説明する。
手袋G2は、手袋基体1の表面に形成されている第1の樹脂皮膜層2aと、第1の樹脂皮膜層2aの上に形成されている第2の樹脂皮膜層3aと、第2の樹脂皮膜層3aの上に重ねて形成されている第3の樹脂皮膜層6を備えている。
なお、手袋G2の作用については、手袋Gの作用とほぼ同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、手袋G2に係る第1の樹脂皮膜層2aは、手袋Gにおける第1の樹脂皮膜層2と同様の構造(樹脂液が手袋基体1の裏側まで深く浸透していない。)であるため、詳細な説明は省略する。
手袋G2に係る第2の樹脂皮膜層3aは、第1の樹脂皮膜層2aの上に重ねて形成されていると共に、第2の樹脂皮膜層3aの周縁部31aは、第1の樹脂皮膜層の周縁部をえて手袋基体1と直接接触しているが、接触した樹脂液が手袋基体1の内部に浸透していない。
第3の樹脂皮膜層6は、第1の樹脂皮膜層2a及び第2の樹脂皮膜層3aの上に重ねて形成されていると共に、第3の樹脂皮膜層6の周縁部61は、第2の樹脂皮膜層の周縁部31aをえて手袋基体1と直接接触しており、接触した樹脂液が手袋基体1の内部に浸透して剥離防止部62を形成している。
また、手袋G2において、第3の樹脂皮膜層6に係る全ての周縁部61は、第2の樹脂皮膜層の周縁部31aをえて手袋基体1と直接接触し、接触した樹脂液が手袋基体1の内部に浸透して剥離防止部62を形成しているが、当該態様に限定するものではなく、例えば、特に剥離しやすい部分(作業内容によって異なる)やその部分を含む近傍に、第3の樹脂皮膜層6における一部の周縁部61が、第2の樹脂皮膜層の周縁部31aをえて手袋基体1と直接接触し、接触した樹脂液が手袋基体1の内部に浸透して剥離防止部62を形成していてもよい。
[第4実施形態]
図6は第4実施形態における第3の樹脂皮膜層を有する手袋(G3)の指部分を示す拡大端面説明図であり、当該図面を使用して本発明の第4実施形態について説明する。
手袋G3は、手袋基体1の表面に形成されている第1の樹脂皮膜層2と、第1の樹脂皮膜層2の上に形成されている第2の樹脂皮膜層3と、第2の樹脂皮膜層3の上に重ねて形成されている第3の樹脂皮膜層7を備えている(即ち、手袋Gの上に第3の樹脂皮膜層7が設けられた形態である)。
なお、前記手袋G2と異なり、手袋G3では、第3の樹脂皮膜層7の周縁部61が第2の樹脂皮膜層の周縁部31をえておらず、手袋基体1と直接接触していない。
手袋G3の作用については、手袋Gの作用とほぼ同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、第1〜4実施形態に係る手袋G,G2,G3においては、第1の樹脂皮膜層2及び第2の樹脂皮膜層3(手袋G2,G3においては、第3の樹脂皮膜6,7も含む。)は、手袋基体1の掌部とその側部、各指の掌部側とその側部、及び指先端部を含んで指先端部から手背側を被覆しているが、被覆箇所は当該態様に限定されるものではなく、例えば、図7に示すように手袋に係る各指の手背側とその側部にのみ剥離防止部が形成されたものであってもよい。なお、図7に示す手袋では、図3に示した手袋とは異なり、手袋基体1内部まで樹脂液が浸透してなる剥離防止部が、手の甲の箇所には形成されていない(図7参照)。
一般的に、例えば家電製品や機械部品の組立、農機具の取り扱いのように指先を使う細かい作業においては、指周辺が伸縮して手袋基体に付着させた樹脂被膜層の周縁部(特に指関節・指の股部分の浸漬境界線部分)が剥離しやすいが、本発明に係る手袋は剥離防止部を備えているため、前記作業においても樹脂被膜層の周縁部が剥離しないか又は剥離しにくい(図2参照)。
なお、前記のような主に指先を使う作業においては、手の甲周辺には特に負荷が掛からず樹脂被膜層の周縁部が剥離しにくいので、図7に示す手袋のように剥離しやすい指周辺部のみ剥離防止部を形成してもよい。
更に、剥離防止部が形成される箇所については、特に限定するものではなく、様々な形状・態様を採ることができる。
第1、第2及び第3実施形態に係る手袋においては、一番外側に位置する樹脂被膜層の周縁部先端(即ち、図2に示す手袋における剥離防止部32、図5に示す手袋における剥離防止部62)に係る樹脂液が手袋基体に深く浸透しており、当該態様が剥離防止の観点から好ましい。
しかしながら、当該態様に限定するものではなく、例えば、3層以上の複数の樹脂被膜層を備える手袋において中間に位置する樹脂被膜層(例えば、図6に示す手袋における第2の樹脂皮膜層3)の周縁部に係る樹脂液が手袋基体に深く浸透し剥離防止可能であれば、その外側に位置する樹脂被膜層(例えば、図6に示す手袋における第3の樹脂皮膜層7)は、その周縁部の全部について樹脂液が手袋基体に深く浸透してもよいし、一部について樹脂液が手袋基体に深く浸透してもよい。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
G,G2,G3 手袋
1 手袋基体
2,2a 第1の樹脂皮膜
21 周縁部
3,3a 第2の樹脂皮膜
31 周縁部
32 剥離防止部
4 背抜き部
5 手袋製造型
6 第3の樹脂皮膜
61 周縁部
62 剥離防止部
7 第3の樹脂皮膜

Claims (9)

  1. 繊維製手袋基体の手掌側に樹脂皮膜が形成され、手背側に樹脂皮膜が形成されていない部分を有する手袋であって、
    繊維製手袋基体(1)の上に形成されている第1の樹脂皮膜層(2)と、該第1の樹脂皮膜層(2)の上に重なって形成され周縁部(31)が第1の樹脂皮膜層(2)の周縁部(21)を超えて前記繊維製手袋基体(1)の上に形成されている第2の樹脂皮膜層(3)の、少なくとも2層の樹脂皮膜層を有し、
    前記第2の樹脂皮膜層(3)の周縁部(31)は、前記繊維製手袋基体(1)の内部に浸透した樹脂によって形成されている剥離防止部(32)を有し、
    前記第1の樹脂皮膜層(2)を形成している樹脂は、前記剥離防止部(32)を形成している樹脂よりも繊維製手袋基体(1)に浸透していない、
    手袋。
  2. 剥離防止部(32)は、第2の樹脂皮膜層(3)の周縁部(31)の全周に亘って、または第2の樹脂皮膜層(3)の周縁部(31)の所要部分に形成されている、
    請求項1記載の手袋。
  3. 繊維製手袋基体の手掌側に樹脂皮膜が形成され、手背側に樹脂皮膜が形成されていない部分を有する手袋であって、
    繊維製手袋基体(1)の上に形成されている一又は複数の樹脂皮膜層と、該樹脂皮膜層の上に積層して形成され周縁部(31,61)が前記一又は複数の樹脂皮膜層の周縁部を超えて前記繊維製手袋基体(1)の上に形成されている最上の樹脂皮膜層を有し、
    前記最上の樹脂皮膜層の周縁部(31,61)は、前記繊維製手袋基体(1)の内部に浸透した樹脂によって形成されている剥離防止部(32,62)を有している、
    手袋。
  4. 剥離防止部(32,62)は、最上の樹脂皮膜層の周縁部(31,61)の全周に亘って、または最上の樹脂皮膜層の周縁部(31,61)の所要部分に形成されている、
    請求項3記載の手袋。
  5. 請求項1若しくは請求項2の第2の樹脂皮膜層(3)の上、又は請求項3若しくは請求項4の最上の樹脂皮膜層の上に、更に樹脂皮膜層が形成されている、
    請求項1から4のいずれかに記載の手袋。
  6. 繊維製手袋基体の手掌側に樹脂皮膜が形成され、手背側に樹脂皮膜が形成されていない部分を有する手袋の製造方法であって、
    繊維製手袋基体の上に第1の樹脂皮膜層を形成する工程と、
    第1の樹脂皮膜層の上に少なくとも1層の第2の樹脂皮膜層を形成する工程を含んでおり、
    第2の樹脂皮膜層を形成する工程では、第2の樹脂皮膜層の周縁部が第1の樹脂皮膜層の周縁部を超えて繊維製手袋基体と直接接触するよう樹脂液に浸漬し、浸漬によって繊維製手袋基体と接触した樹脂液は繊維製手袋基体の内部に浸透して剥離防止部を形成するようにした、
    手袋の製造方法。
  7. 第2の樹脂皮膜層を形成する工程では、第1の樹脂皮膜層を形成する工程より凝固液の乾燥が進んでいるか、または第1の樹脂皮膜層を形成する樹脂液よりも繊維製手袋基体へ浸透しやすい樹脂液を使用する、
    請求項6記載の手袋の製造方法。
  8. 繊維製手袋基体の手掌側に樹脂皮膜が形成され、手背側に樹脂皮膜が形成されていない部分を有する手袋の製造方法であって、
    繊維製手袋基体の上に一又は複数の樹脂皮膜層を形成する工程と、
    該樹脂皮膜層の上に積層して形成され周縁部が前記一又は複数の樹脂皮膜層の周縁部を超えて前記繊維製手袋基体の上に形成されている最上の樹脂皮膜層を形成する工程を含んでおり、
    最上の樹脂皮膜層を形成する工程では、最上の樹脂皮膜層の周縁部が前記一又は複数の樹脂皮膜層の周縁部を超えて繊維製手袋基体と直接接触するよう樹脂液に浸漬し、浸漬によって繊維製手袋基体と接触した樹脂液は繊維製手袋基体の内部に浸透して剥離防止部を形成するようにした、
    手袋の製造方法。
  9. 最上の樹脂皮膜層を形成する工程では、一又は複数の樹脂皮膜層を形成する工程より凝固液の乾燥が進んでいるか、または一又は複数の樹脂皮膜層を形成する樹脂液よりも繊維製手袋基体へ浸透しやすい樹脂液を使用する、
    請求項8記載の手袋の製造方法。
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