JP6564924B1 - 手袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面に親水性の液体の膜が形成された対象物を掴む場合であっても、該対象物を比較的十分に掴み易い手袋を提供する。【解決手段】本発明に係る手袋は、着用者の手を覆う手袋本体を備え、該手袋本体は、セルロース粒子を含みかつ手袋の外表面を構成する最外層を有し、前記セルロース粒子は、少なくとも一部が外表面から露出している。【選択図】 図1

Description

本発明は手袋に関し、特に、表面に親水性の液体の膜が形成された対象物を掴むための手袋に関する。
従来、着用者が対象物を掴むときに対象物が外表面上を滑りにくくするための滑り抑制機能を有する手袋が使用されている。
例えば、特許文献1には、着用者の手を覆う手袋本体を備え、該手袋本体の外表面に滑り止め粒子が配されており、該滑り止め粒子が、アクリル等の合成樹脂製の粒子、ガラス粒子、又はゴム粒子等である、手袋が記載されている。また、このような手袋によれば、手袋本体の外表面に滑り止め粒子が配されているため、手袋の着用者が洗浄中の食器等、表面が濡れた対象物を扱う場合であっても、対象物が手袋本体の外表面上を滑りにくくなり、対象物を掴み易くなることが記載されている。
特開2004−156178号公報
しかしながら、特許文献1に記載された手袋では、表面に親水性の液体の膜が形成された対象物を掴む場合における滑り抑制機能が十分でないという問題点がある。特に、対象物が氷含有物(氷そのものや外表面が氷で形成されているものを意味する)である場合、氷が溶解することによって、氷表面には水膜が形成され得るため、氷表面の摩擦抵抗が低下する。これにより、氷含有物が手袋本体の外表面を滑りやすくなり、氷含有物が掴みにくくなるという問題点がある。
上記問題点に鑑み、本発明は、表面に親水性の液体の膜が形成された対象物であっても、該対象物を比較的十分に掴み易い手袋を提供することを課題とする。
本発明に係る手袋は、
着用者の手を覆う手袋本体を備え、
該手袋本体は、セルロース粒子を含みかつ手袋の外表面を構成する最外層を有し、
前記セルロース粒子は、少なくとも一部が前記外表面から露出している。
斯かる構成によれば、外表面から露出したセルロース粒子が対象物の表面に接触するため、表面に親水性の液体の膜が形成された対象物を掴む場合であっても、比較的十分に掴み易くなる。
また、上記手袋においては、前記セルロース粒子の平均粒子径は、10μm以上45μm以下であることが好ましい。
斯かる構成によれば、セルロース粒子の平均粒子径が、10μm以上45μm以下であることによって、表面に親水性の液体の膜が形成された対象物を掴む場合であっても、より掴み易くなる。
また、上記手袋においては、前記最外層は、樹脂とセルロース粒子以外の添加剤とを含んでおり、
前記セルロース粒子を、前記樹脂及び前記セルロース粒子以外の添加剤の100質量部に対して18質量部以上56質量部以下含んでいることが好ましい。
斯かる構成によれば、最外層が、前記セルロース粒子を、前記樹脂及び前記セルロース粒子以外の添加剤の100質量部に対して18質量部以上56質量部以下含んでいることによって、表面に親水性の液体の膜が形成された対象物を掴む場合であっても、より一層掴み易くなる。
上記の通り、本発明によれば、表面に親水性の液体の膜が形成された対象物を掴む場合であっても、該対象物を比較的十分に掴み易い手袋を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る手袋の全体構成を示す図。(a)は、手袋の全体構成を手の甲側から示す図。(b)は、手袋の全体構成を掌側から示す図。 本発明の一実施形態に係る手袋の断面を示す図。(a)は、手袋本体の断面を示す図。(b)は、裾部の断面を示す図。 本発明の一実施形態に係る手袋の滑り抑制層の一部を拡大して示す顕微鏡写真。(a)は、滑り抑制層の一部を外表面側から拡大して示す顕微鏡写真。(b)は、滑り抑制層の一部の断面を拡大して示す顕微鏡写真。
以下、本発明の一実施形態に係る手袋について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係る手袋1は、図1(a)及び(b)に示すように、着用者の手を覆う手袋本体10と、手袋本体10に連接されており、着用者の手首及び前腕の一部を覆う裾部20とを備えている。
手袋本体10は、着用者の手の甲及び掌を覆うように袋状に形成された本袋部10aと、着用者の指を覆うように本袋部10aから延設された指袋部10bとを有している。指袋部10bは、着用者の、第一指(親指)、第二指(人差指)、第三指(中指)、第四指(薬指)、及び第五指(小指)をそれぞれ覆う、第一指部10b1、第二指部10b2、第三指部10b3、第四指部10b4、及び第五指部10b5を有している。第一指部10b1〜第五指部10b5は、指先部が閉塞された筒状に形成されている。
手袋本体10は、図2(a)に示したように、4層構造をなしている。具体的には、手袋本体10は、繊維層11と、繊維層11の外表面を覆う第1樹脂層12と、第1樹脂層12の外表面を覆う第2樹脂層13と、第2樹脂層13の外表面を覆う滑り抑制層14とを有している。手袋本体10においては、繊維層11が手袋1の内表面を構成する最内層(手袋1の着用者の手と接する層)となり、滑り抑制層14が手袋本体10の外表面を構成する最外層となっている。
繊維層11は、繊維素材を編成することによって形成されている。上記繊維素材としては、各種公知の汎用繊維(ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、綿、アクリル繊維、レーヨン繊維など)、又は超高分子量ポリエチレン繊維、アラミド繊維、グラスファイバー、各種公知の耐切創性繊維(ステンレス繊維など)からなる糸、あるいは、上記各種繊維の複合糸などが用いられる。
繊維層11は、例えば、手袋編機を使用して繊維素材を手袋形状に編成することにより、あるいは繊維素材を丸編機、横編機又は経編機などを用いて編成された編地を任意の形状に裁断し、裁断された編地を手袋形状に縫製することにより作製される。
一般に、手袋では、厚さが増すと、柔軟性が低下し、対象物を掴んだときの触感が手に伝わり難くなるので、手袋編機を使用する場合、10ゲージ以上26ゲージ以下の手袋編機を選ぶことが好ましく、編み加工の容易さを考慮すると、13ゲージ以上21ゲージ以下の手袋編機を選ぶことが好ましい。
繊維層11は、0.1mm以上1.5mm以下の厚みを有するように形成されていることが好ましい。
尚、繊維層11の厚みは、第1樹脂層12が形成される前に、膜厚計(例えば、TECLOCK社製PG−20、測定力20gf)によって測定される。繊維層11の厚みは、膜厚計を用いて任意の5箇所について測定した値を算術平均することによって得られる。
また、繊維層11には、例えば、柔軟剤、撥水撥油剤、抗菌剤等を用いた各種処理が施されていてもよいし、紫外線吸収剤等を塗布または含浸等させて紫外線防止機能が付与されていてもよい。繊維層11に上記各種の機能を付与するために、上記のような各種薬剤を含む(例えば、上記のような各種薬剤を練り込んだ)繊維素材を編成することにより、繊維層11を形成してもよい。
第1樹脂層12は、繊維層11の外表面全域を覆うように形成されている。
第1樹脂層12を構成する樹脂としては、例えば、塩化ビニル樹脂、天然ゴム、ニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、イソプレンゴム、ポリウレタン、アクリル樹脂、又はそれらの変性物(例えば、カルボキシル変性物)などの各種公知の樹脂が用いられる。あるいは、各種公知の樹脂が組み合わされて用いられる。
また、前記各種公知の樹脂には、一般に使用される硫黄などの加硫剤、ジメチルチオカルバミン酸亜鉛などの加硫促進剤、亜鉛華などの加硫促進剤、ブロックイソシアネートなどの架橋剤、鉱物油やフタル酸エステルなどの可塑剤や柔軟化剤、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールなどの酸化防止剤や老化防止剤、アクリルポリマーや多糖類などの増粘剤、アゾカルボンアミドなどの発泡剤、ステアリン酸ナトリウムなどの起泡剤や整泡剤、パラフィンワックスなどのタック防止剤などの添加剤、及び、カーボンブラックや炭酸カルシウム、微粉シリカなどの充填剤が配合されてもよい。
第1樹脂層12は、0.05mm以上1.5mm以下の厚みを有するように形成されていることが好ましい。
なお、第1樹脂層12の厚みは、デジタルマイクロスコープ(キーエンス株式会社製、型式VHX−6000)を用いて層の断面を200倍の倍率で観察し、500μmおきに10点測定した値を算術平均することにより測定する。デジタルマイクロスコープによる断面観察は、手袋の掌の中央部の断面を観察することにより行う。
ここで、手袋の掌の中央部とは、第三指部10b3と第四指部10b4との間の指股の先端から長手方向(第三指部10b3の延設方向)に垂下させた直線と、第一指部10b1と第二指部10b2との間の指股の先端から横手方向(長手方向に直交する方向)に引いた直線との交点付近を意味する。
第1樹脂層12は、無孔質樹脂層として形成されていることが好ましい。これにより、強度の高いものとなる。本明細書において、無孔質樹脂層とは、デジタルマイクロスコープ(キーエンス株式会社製、型式VHX−6000)を用いて層の断面を100倍の倍率で観察したときに、空隙が目視で観察されない層を意味する。ただし、意図しない泡による空隙は無視するものとする。
第1樹脂層12は、繊維層11の繊維間の空隙に空気を保持させる観点及び繊維層11との密着性を高める観点から、繊維層11の繊維間の空隙の一部に浸透していることが好ましい。
第2樹脂層13は、第1樹脂層12と同様の樹脂を素材として形成される層である。第2樹脂層13は、第1樹脂層12の外表面全域を覆うように形成されている。第2樹脂層13は、樹脂層の厚みを増すために形成されている。第2樹脂層13も、第1樹脂層12と同様に無孔質樹脂層として形成されていることが好ましい。
第2樹脂層13は、第1樹脂層12と同じ樹脂で形成されてもよいし、第1樹脂層12と異なる樹脂で形成されてもよい。第2樹脂層13を形成する樹脂に、第1樹脂層12を形成する樹脂とは異なる樹脂を用いる場合、第1樹脂層12との接着性を高める観点から、第1樹脂層12と第2樹脂層13との間に接着層を設けてもよい。該接着層は、アクリル系又はウレタン系などの各種公知の接着剤を用いて形成され得る。該接着剤は、溶解パラメータ(SP値)が、第1樹脂層12の素材のSP値と第2樹脂層13の素材のSP値との間の値を用いることが好ましい。
第2樹脂層13は、通常、0.01mm以上1.0mm以下の厚みを有するように形成されている。
なお、第2樹脂層13の厚みは、第1樹脂層12の厚みと同様にして測定する。
滑り抑制層14は、第2樹脂層13の外表面を覆うように形成されている。滑り抑制層14は、手袋1の外表面を構成する最外層である。滑り抑制層14は、通常、0.01m以上0.1mm以下の厚みを有するように形成されている。滑り抑制層14は、0.02mm以上0.07mm以下の厚みを有するように形成されていることが好ましい。
なお、滑り抑制層14の厚みは、デジタルマイクロスコープ(キーエンス株式会社製、型式VHX−6000)を用いて層の断面を200倍の倍率で観察し、任意の50点について測定した値を算術平均することにより測定する。
滑り抑制層14は、第2樹脂層13の外表面全域にわたって形成されていてもよいが、着用者が表面に親水性の液体の膜が形成された対象物を掴む際に該対象物が接触し得る外表面の一部分のみに形成されていてもよい。例えば、手袋本体10の掌側のみに形成されていてもよく、掌側のうち指先部分のみに形成されていてもよい。滑り抑制層14は、手袋1の着用者が表面に親水性の液体の膜が形成された対象物、特に氷含有物を掴むときに、氷の表面に形成された水膜によって、氷含有物が手袋本体10の外表面上を滑ることが抑制されるように構成されている。具体的には、滑り抑制層14は、樹脂とセルロース粒子14aとを含む。滑り抑制層14は、セルロース粒子14a以外の添加剤を含んでいてもよい。セルロース粒子14a以外の添加剤としては、可塑剤、pH調整剤、加硫剤、金属酸化物、加硫促進剤、老化防止剤、無機充填剤、消泡剤、増粘剤、及び顔料などが挙げられる。
なお、本明細書において、親水性の液体とは、常温(例えば、25℃)で水と任意の割合で均一に混合する液体を意味する。親水性の液体としては、例えば、水、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、アセトンなどが挙げられる。
滑り抑制層14に含まれる樹脂としては、第1樹脂層12を構成する樹脂と同様の樹脂を用いることができる。
滑り抑制層14に含まれるセルロース粒子14aとしては、各種公知のセルロース粒子や再生セルロースの粒子などを用いることができる。セルロース粒子14aは、天然木材セルロースを粉砕した粒子(以下、セルロース粉砕粒子という)であることが好ましい。このようなセルロース粉砕粒子は、粉砕後の粒子形状がそれぞれ異なっているものが多いことから、面や角で対象物に接触する粒子の割合が比較的高い。そのため、表面に親水性の液体の膜が形成された対象物との接触部分を比較的多くすることができる。これにより、滑り抑制層14に含まれるセルロース粒子14aとして、セルロース粉砕粒子を用いると、前記対象物を掴んだときの滑り抑制機能が向上するようになる。セルロース粒子14aとしては、例えば、KCフロック(登録商標)を用いることができる。KCフロックとしては、例えば、KCフロック W−100GK(日本製紙株式会社製)を用いることができる。
セルロース粒子14aは、繊維状の粒子であることが好ましい。繊維状の粒子は、粒子の幅をDとし、粒子の長さをLとしたときに、L/Dが2.0以上、好ましくは2.5以上、より好ましくは3.0以上の粒子である。セルロース粒子14aが繊維状の粒子である場合、長さLは5μm以上100μm以下であることが好ましく、10μm以上95μm以下であることがより好ましく、幅Dは、1μm以上25μm以下であることが好ましく、3μm以上20μm以下であることがより好ましい。粒子の幅とは、繊維状の粒子の短手方向の長さを意味する。短手方向の長さが測定箇所によって異なる場合には、最も大きい値を粒子の幅とする。また、粒子の長さとは、繊維状の粒子の長手方向の長さを意味する。繊維状の粒子が直線状をなす場合、粒子の長さは直線の一端から他端までの長さを意味する。繊維状の粒子が縮れた形状(例えば、捲縮形状)や折れ曲がった形状(例えば、L字状やV字状)をなす場合、粒子の長さは、縮れた状態や折れ曲がった状態において、粒子の一端から他端までを結ぶ線分の長さを意味する。
尚、粒子の幅D及び粒子の長さLは、配合前に、デジタルマイクロスコープ(キーエンス株式会社製、型式VHX−6000)により500倍又は1000倍の倍率で観察しながら、任意の10個の粒子についてL及びDを測定し、測定されたL及びDの値をそれぞれ算術平均することにより求めることができる。
また、セルロース粒子14aは、セルロースが多くの水酸基を有しているため、比較的吸水性が高い。本明細書において、比較的吸水性が高いとは、温度25℃及び相対湿度65%の環境下での飽和吸水率が7%以上であることを意味する。
滑り抑制層14は、図2(a)、図3(a)及び図3(b)に示すように、セルロース粒子14aの少なくとも一部が外表面から露出している。尚、図3(a)及び図3(b)において、セルロース粒子14aは白色で示されている部分である。滑り抑制層14の外表面から、セルロース粒子14aの少なくとも一部が露出していることにより、手袋1の着用者が、表面に親水性の液体の膜が形成された対象物、特に氷含有物を掴むときに、氷の表面に形成された水膜の影響によって、氷含有物が手袋本体10の外表面上を滑ることが抑制される。そのため、手袋1の着用者は、氷含有物を掴み易い。また、滑り抑制層14の外表面から露出していないセルロース粒子14a部分は、滑り抑制層14中に埋設されて固定されることとなるので、手袋1の着用者が氷含有物を掴むときに、セルロース粒子14aが滑り抑制層14から過度に脱落することを抑制することができる。
滑り抑制層14は、図2(a)、図3(a)及び図3(b)に示すように、外表面に、滑り抑制層14中に含まれるセルロース粒子14a部分が滑り抑制層14中において複数集合して外方に盛り上がることによって形成された凸部14Aと、凸部14Aよりも第2樹脂層13側に窪んだ凹部14Bとを備えている。すなわち、滑り抑制層14の外表面には凹凸が形成されている。滑り抑制層14において、凸部14A及び凹部14Bは、デジタルマイクロスコープ(キーエンス株式会社製、型式VHX−6000)を用いて判断する。具体的には、専用ソフトウェアを用い、測定モードとして線粗さモードを採用し、測定種別として“粗さ”を採用し、基準長さとして1mmを採用し、カットオフをなしとした条件にて滑り抑制層14の断面の形状(測定曲線)をモニターに映し出す。そして、前記測定曲線における前記基準長さに相当する部分において、前記測定曲線の平均線よりもモニター上方側に突出した部分を凸部14Aと判断し、前記平均線よりモニター下方側に窪んだ部分を凹部14Bと判断する。滑り抑制層14は、凸部14A及び凹部14Bを備えることにより、表面に親水性の液体の膜が形成された対象物を掴むときに、該対象物に対してより十分な滑り抑制機能を発揮することができる。上記のごとく、本実施形態に係る手袋1は、滑り抑制層14の外表面から露出したセルロース粒子14aを備え、さらに滑り抑制層14の外表面に凸部14A及び凹部14Bを備えているので、表面に親水性の液体の膜が形成された対象物を掴むときに、優れた滑り抑制機能を発揮することができる。
滑り抑制層14の外表面における凸部14Aの占有割合(以下、単に凸部14Aの占有割合という)は、10%以上60%以下であることが好ましく、30%以上60%以下であることがより好ましく、35%以上60%以下であることがさらに好ましい。凸部14Aの占有割合は、デジタルマイクロスコープ(キーエンス株式会社製、型式VHX−6000)を用いて測定する。具体的には、滑り抑制層14の断面の形状(測定曲線)における前記基準長さ内において、凸部14Aを構成する測定曲線部分と交わる前記測定曲線の平均線の線分(以下、交差線分という)の長さ(凸部14Aが複数ある場合には、各凸部14Aを構成する測定曲線部分に対応する各交差線分の長さの総和)を求め、前記基準長さに対する前記交差線分の長さの割合を算出することにより求める。なお、前記基準長さ内に凸部14Aを構成する測定曲線部分の一部のみが含まれるものがある場合には、その測定曲線部分については、前記基準長さ内に含まれる交差線分の長さを求める。
本実施形態に係る手袋1によって氷含有物を掴むときの滑りが抑制される理由は定かではないが、本発明者らは、以下のように考えている。上記のように、セルロース粒子14aは、セルロースが多くの水酸基を有しているので、セルロース粒子14aの露出側と、氷の表面との親和性が比較的高くなると考えられる。そのため、氷の表面とセルロース粒子14aの露出側との接触部分の摩擦抵抗は比較的大きくなる。これにより、氷含有物が手袋1の外表面上を滑ることが抑制されるようになる。
特に、セルロース粒子14aが繊維状の粒子である場合には、セルロース粒子14aは、細長い形状をなしているので、氷の表面の水膜を効率良く掻き分けることができる。そのため、セルロース粒子14aの露出側が氷の表面と接触し易くなる。また、セルロース粒子14aは繊維状をなしているので、氷含有物の動きに追従し易い。その結果、氷の表面とセルロース粒子14aの露出側との接触部分の摩擦抵抗は比較的大きくなる。これにより、氷含有物が手袋1の外表面上を滑ることが抑制されるようになる。
セルロース粒子14aの平均粒子径は、10μm以上45μm以下であることが好ましく、17μm以上45μm以下であることがより好ましい。セルロース粒子14aの平均粒子径を上記数値範囲とすることにより、表面に親水性の液体の膜が形成された対象物、特に氷含有物の場合において、氷の表面に形成された水膜によって、氷含有物が手袋本体10の外表面上を滑ることをより十分に抑制できる。また、手袋1の着用者が氷含有物を掴むときに、セルロース粒子14aが滑り抑制層14から過度に脱落することをより十分に抑制することができる。また、表面に親水性の液体の膜が形成されていない対象物に対しても、十分な滑り抑制効果を発揮することができる。
尚、セルロース粒子14aの平均粒子径は、配合前に、測定装置としてレーザ回折式粒度分布測定装置(マルバーン・パナリティカル社製のマスターサイザー2000)を用いて測定される。具体的な測定方法としては、専用ソフトウェアMastersizer 2000 Softwareを用い、散乱式の測定モードを採用し、測定試料(セルロース粒子)が分散する分散液が循環する湿式セルにレーザ光を照射し、測定試料からの散乱光分布を得る。そして、散乱光分布を対数正規分布により近似し、その粒度分布(横軸、σ)において最小値を0.021μm、最大値を2000μmに設定した範囲の中で累積度50%(D50)にあたる粒子径を平均粒子径とする。上記分散液としては、純水350mLに0.5質量%のヘキサメタリン酸水溶液60mLを加えたものを用いる。分散液中での測定試料の濃度は、10%とする。測定前に、超音波ホモジナイザーによって測定試料を含む分散液を2分間処理しておく。上記測定は、測定試料を含む分散液を1500rpmの撹拌速度で撹拌しながら行う。
ここで、手袋内面の植毛処理に使用される短繊維(パイル等)は、繊維長が、例えば、300μm以上800μm以下であることから、上記のような平均粒子径が10μm以上45μm以下のセルロース粒子14a(以下、単に上記セルロース粒子14aという)と比べて有意に長い。
そのため、同じ厚みを有する滑り抑制層14中に、上記セルロース粒子14aと同じ個数の上記短繊維を含ませた場合、上記短繊維の繊維長が上記セルロース粒子14aの平均粒子径に比べて長い分だけ、上記短繊維は滑り抑制層14中に密に詰まるようになると考えられる。そして、上記短繊維が滑り抑制層14中に密に詰まるようになる分だけ、上記短繊維を含ませた滑り抑制層14は、上記セルロース粒子14aを含ませた滑り抑制層14に比べて硬くなると考えられる。
また、上記短繊維を含む滑り抑制層14では、上記セルロース粒子14aを含む滑り抑制層14に比べて滑り抑制層14から露出する短繊維の割合が高くなるため、表面に親水性の液体の膜が形成されていない対象物に対する滑り抑制効果が発揮され難くなる。さらに、滑り抑制層14から露出する短繊維の割合が高くなることにより、耐摩耗性が低くなる。
また、上記短繊維の繊維長が上記セルロース粒子14aの平均粒子径に比べて長い分だけ、配合原料(後述する第3塗布液)中において、上記短繊維は上記セルロース粒子14aよりも凝集し易くなる。これにより、上記短繊維を含む配合原料は、上記セルロース粒子14aを含む配合原料に比べて安定性が低下し易くなる。
上記した短繊維が滑り抑制層14中に密に詰まることを抑制するために、上記短繊維の個数を減らすことが考えられる。しかしながら、このような場合には、上記短繊維の個数を減らした分だけ、滑り抑制層14の表面から露出する上記短繊維の個数は少なくなり、その結果、表面に親水性の液体の膜が形成された対象物に対する滑り抑制層14の滑り抑制機能が低下するようになると考えられる。
また、上記短繊維が滑り抑制層14中に密に詰まることを抑制するために、滑り抑制層14の厚みを厚くすることも考えられる。しかしながら、滑り抑制層14に含ませる樹脂の種類によっては、滑り抑制層14の厚みを厚くした分だけ、滑り抑制層14が硬くなることが考えられる。
これに対し、上記セルロース粒子14aは、上記短繊維の繊維長に比べて有意に短いため、滑り抑制層14中に含ませた場合に、上記のごとく懸念される問題が生じにくい。そのため、上記セルロース粒子14aを含ませた滑り抑制層14では、特に、滑り抑制層14が硬くなることを十分に抑制しつつ、より十分な滑り抑制機能を滑り抑制層14に発揮させることができる。
滑り抑制層14がセルロース粒子14a以外の添加剤を含んでいる場合、セルロース粒子14aは、樹脂及びセルロース粒子14a以外の添加剤の100質量部に対して、18質量部以上56質量部以下含まれていることが好ましい。セルロース粒子14aが、上記範囲で滑り抑制層14に含まれていることにより、表面に親水性の液体の膜が形成された対象物、特に氷含有物の場合において、氷含有物の表面の水膜によって、氷含有物が手袋本体10の外表面上を滑ることをより十分に抑制することができる。また、樹脂及びセルロース粒子14a以外の添加剤の100質量部に対して、18質量部以上56質量部以下のセルロース粒子14aを含んでいることにより、手袋1の着用者が氷含有物を掴むときに、セルロース粒子14aが滑り抑制層14から過度に脱落することをより十分に抑制することができる。
裾部20は、筒状に形成されている。裾部20は、図2(b)に示したように、3層構造をなしている。具体的には、裾部20は、繊維層21と、繊維層21の外表面を覆う第1樹脂層22と、第1樹脂層22の外表面を覆う第2樹脂層23とを有している。裾部20においては、繊維層21が最内層となり、第2樹脂層23が最外層となっている。すなわち、裾部20の層構造は、最外層が第2樹脂層23となっている点で、手袋本体10の層構造と異なっている。
本実施形態に係る手袋1では、裾部20は、手袋本体10と連続して一体的に構成されている。すなわち、手袋1において、繊維層同士(繊維層11及び繊維層21)、第1樹脂層同士(第1樹脂層12及び第1樹脂層22)、及び第2樹脂層同士(第2樹脂層13及び第2樹脂層23)は連続して一体的に形成されていることから、繊維層21は繊維層11と同構成となっており、第1樹脂層22は第1樹脂層12と同構成となっており、第2樹脂層23は第2樹脂層13と同構成となっている。そのため、繊維層21、第1樹脂層22、及び第2樹脂層23の構成については、その説明を省略する。
上記のように構成された手袋1は、例えば、以下の手順に従って作製することができる。
まず、手袋編機を用いて、手袋本体10及び裾部20を有する繊維製の手袋(繊維層11、21を有する繊維製の手袋)を作製する。
次に、前記繊維製の手袋を手型に被せて、前記繊維製の手袋の外表面全域(繊維層11、21の外表面全域)を覆う第1樹脂層12、22を形成するための樹脂を含む第1塗布液を、前記繊維製の手袋の外表面全域に塗布する。例えば、前記手型に被せた前記繊維製の手袋を前記第1塗布液中に浸漬させることにより、前記繊維製の手袋の外表面全域に前記第1塗布液を塗布する。前記手型は、セラミック製又は金属製などの各種公知の手型である。第1塗布液を塗布した後に、手型に被せた前記繊維製の手袋を所定温度で所定時間乾燥させて、例えば、第1塗布液を塗布した後に、手型に被せた前記繊維製の手袋をオーブンに入れて80℃で60分間乾燥させて、前記繊維製の手袋の外表面全域に第1樹脂層12、22を形成する。
第1塗布液を塗布する前に、前記手型に被せた前記繊維製の手袋の全体を凝固剤溶液に浸漬させて、前記繊維製の手袋の外表面を前処理しておいてもよい。凝固剤溶液としては、例えば、メタノール100質量部に対して硝酸カルシウムを1〜5質量部溶解した溶液を用いることができる。
第1塗布液の樹脂としては、先述の各種公知の樹脂を用いることができる。第1塗布液は、樹脂以外に、pH調整剤、加硫剤、金属酸化物、加硫促進剤、老化防止剤、無機充填剤、消泡剤、増粘剤、及び顔料などの各種添加剤を含んでいてもよい。pH調整剤は、樹脂及び上記各種添加剤の100質量部のうち0.2質量部以上0.7質量部以下含まれていることが好ましい。pH調整剤としては、例えば、水酸化カリウムを用いることができる。加硫剤は、樹脂及び上記各種添加剤の100質量部のうち0.1質量部以上2.0質量部以下含まれていることが好ましい。加硫剤としては、例えば、硫黄を用いることができる。金属酸化物は、樹脂及び上記各種添加剤の100質量部のうち1.0質量部以上4.0質量部以下含まれていることが好ましい。金属酸化物としては、例えば、酸化亜鉛を用いることができる。加硫促進剤は、樹脂及び上記各種添加剤の100質量部のうち0.1質量部以上2.0質量部以下含まれていることが好ましい。加硫促進剤としては、例えば、ジチオカルバミン酸塩系のもの(例えば、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛を主成分とするノクセラーBZ(大内新興化学工業株式会社製))を用いることができる。老化防止剤は、樹脂及び上記各種添加剤の100質量部のうち0.3質量部以上0.7質量部以下含まれていることが好ましい。老化防止剤としては、例えば、多核フェノール類(例えば、VULKANOX(登録商標)BKF)を用いることができる。無機充填剤、消泡剤、増粘剤、及び顔料は、必要に応じて、適量加える。無機充填剤、消泡剤、増粘剤、及び顔料としては、各種公知のものを用いることができる。
次に、第1樹脂層12、22の外表面全域を覆う第2樹脂層13、23を形成するための第2塗布液を、第1樹脂層12、22の外表面全域に塗布する。例えば、第1樹脂層12、22が形成された前記繊維製の手袋を前記第2塗布液中に浸漬させることにより、第1樹脂層12、22の外表面全域に前記第2塗布液を塗布する。第2塗布液を塗布した後に、手型に被せた前記繊維製の手袋を所定温度で所定時間乾燥させて、例えば、第2塗布液を塗布した後に、手型に被せた前記繊維製の手袋をオーブンに入れて80℃で60分乾燥させて、第1樹脂層12、22の外表面全域に第2樹脂層13、23を形成する。
第2塗布液に含まれる樹脂としては、第1塗布液に含まれる樹脂と同様のものを用いることができる。また、第2塗布液は、第1塗布液と同様に、樹脂以外に、pH調整剤、加硫剤、金属酸化物、加硫促進剤、老化防止剤、無機充填剤、消泡剤、増粘剤、及び顔料などを含んでいてもよい。
次に、第2樹脂層13(手袋本体10の第2樹脂層)の外表面全域を覆う滑り抑制層14を形成するための第3塗布液を、第2樹脂層13の外表面全域に塗布する。例えば、第2樹脂層13、23が形成された前記繊維製の手袋において、手袋本体10側だけを第3塗布液に浸漬させて、第2樹脂層13の外表面全域に第3塗布液を塗布する。第3塗布液を塗布した後に、手型に被せた前記繊維製の手袋を所定温度で所定時間乾燥させて、例えば、第3塗布液を塗布した後に、手型に被せた前記繊維製の手袋をオーブンに入れて80℃で60分間乾燥させ、さらに120℃で30分間乾燥させて、第2樹脂層13の外表面全域に滑り抑制層14を形成する。
第3塗布液は、樹脂とセルロース粒子14aとを含んでいる。第3塗布液に含まれる樹脂としては、第1塗布液に含まれる樹脂と同様のものを用いることができる。第3塗布液に含まれるセルロース粒子14aとしては、先述の各種公知のセルロース粒子を用いることができる。第3塗布液は、セルロース粒子14a以外の添加剤(可塑剤や第1塗布液と同様の各種添加剤など)を含んでいてもよい。第3塗布液がセルロース粒子14a以外の添加剤を含んでいる場合、セルロース粒子14aは、樹脂及びセルロース粒子14a以外の添加剤の100質量部に対して、18質量部以上56質量部以下含まれていることが好ましい。
以上により、本実施形態に係る手袋1を得ることができる。
本発明に係る手袋は、上記実施形態の構成に限定されるものではない。また、本発明に係る手袋は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、手袋本体10を4層構造で構成し、裾部20を3層構造で構成する例(手袋本体10を1層の繊維層11と2層の樹脂層(第1樹脂層12及び第2樹脂層13)と1層の滑り抑制層14とで構成し、裾部20を1層の繊維層21と2層の樹脂層(第1樹脂層22及び第2樹脂層23)とで構成する例)について示したが、手袋本体10及び裾部20の層構造は上記に限られるものではない。例えば、手袋本体10において、樹脂層を第1樹脂層12のみで構成することにより、手袋本体10を3層構造(1層の繊維層11と1層の樹脂層と1層の滑り抑制層14)で構成し、裾部20において、樹脂層を第1樹脂層22のみで構成することにより、裾部20を2層構造(1層の繊維層21と1層の樹脂層)で構成してもよい。
なお、手袋本体10において、1層の繊維層11の外側に2層の樹脂層と1層の滑り抑制層とを配することにより、すなわち、1層の繊維層11の外側に樹脂を含む層を3層配することにより、薬品(例えば、酢酸)や有機溶剤に対する耐性を向上させることができる。詳しくは、樹脂を含む層を3層とすることによって樹脂を含む層の厚みが増し、また、層を重ねて形成することにより樹脂を含む層にピンホールが形成されることが抑制されるので、薬品や有機溶剤に対する耐透過性を向上させることができる。上記のごとく、樹脂を含む層を3層とした手袋本体10を備えた手袋では、薬品や有機溶剤による耐性を向上させることができるので、該手袋は、食品用途として用いるのに適したものとなる。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。以下の実施例は本発明をさらに詳しく説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
[実施例1]
以下の素材を用いて、実施例1に係る手袋を作製した。
(繊維層)
ポリエステル双糸(77dtexのポリエステル単糸を2本撚り合わせたもの)3本を原料とし、手袋編機(島精機製作所製、型式13G N−SFG)を用いて繊維層をシームレス編みで作製した。繊維層は、手袋本体及び裾部を有する繊維製の手袋として作製した。
(第1樹脂層)
上記の繊維層を金属製の立体手型に被せ、該立体手型を60℃まで加温した。
次に、メタノール100質量部に対して硝酸カリウム3質量部を溶解させた凝固剤溶液中に、加温した前記立体手型に被せられた繊維層の全部を浸漬させて、繊維層の外表面全域に凝固剤溶液を塗布した。凝固剤溶液を塗布した後、繊維層からメタノールの一部を揮発させた。
次に、第1樹脂層を形成するための第1塗布液中に、凝固剤溶液を塗布した後の繊維層の全部を浸漬させて、繊維層の外表面全域に第1塗布液を塗布した。
次に、第1塗布液を塗布した後の繊維層を80℃のオーブンで60分間乾燥させて、繊維層の外表面全域に第1樹脂層を形成した。
上記第1塗布液は、表1に示す配合原料を含む組成物を、固形分の比率が36質量%になるようにイオン交換水で希釈して調製した。第1塗布液の粘度は、2000mPa・s(B型粘度計を用いてV6の条件(回転数6rpm、温度25℃)で測定した値)であった。デジタルマイクロスコープ(キーエンス株式会社製、型式VHX−6000)を用いて層の断面を100倍の倍率で観察したところ、実施例1に係る第1樹脂層は無孔質層であった。
(第2樹脂層)
繊維層の外表面全域に第1樹脂層を形成した後、第1樹脂層形成後の繊維層を水に浸漬させて、第1樹脂層の表面を洗浄した。
次に、第1樹脂層の表面洗浄後の繊維層を80℃のオーブンで10分乾燥した後、前記立体手型を60℃まで冷ました。
次に、第2樹脂層を形成するための第2塗布液中に、第1樹脂層を形成した後の繊維層の全部を浸漬させて、第1樹脂層の外表面全域に第2塗布液を塗布した。
次に、第2塗布液を塗布した後の繊維層を80℃のオーブンで60分間乾燥させて、第1樹脂層の外表面全域に第2樹脂層を形成した。
上記第2塗布液には、上記第1塗布液と同様に調製したものを用いた。デジタルマイクロスコープ(キーエンス株式会社製、型式VHX−6000)を用いて層の断面を100倍の倍率で観察したところ、実施例1に係る第2樹脂層も無孔質層であった。
(滑り抑制層)
第1樹脂層の外表面全域に第2樹脂層を形成した後、前記立体手型を60℃まで冷ました。
次に、滑り抑制層を形成するための第3塗布液中に、第2樹脂層を形成した後の繊維層の手首付近までを浸漬させて、第3塗布液を塗布した。
次に、第3塗布液を塗布した後の繊維層を80℃のオーブンで60分間乾燥させた後、さらに120℃のオーブンで30分間乾燥させて、手袋本体部分における第2樹脂層の外表面全域に滑り抑制層を形成した。
これにより、実施例1に係る手袋を得た。
上記第3塗布液は、表2に示す配合原料を含む組成物を、固形分の比率が15質量%になるようにイオン交換水で希釈して調製した。第3塗布液の粘度は、1000mPa・s(B型粘度計を用いてV6の条件(回転数6rpm、温度25℃)で測定した値)であった。
なお、以下の表2に示したように、セルロース粒子は、樹脂(NBRラテックス)及びセルロース粒子以外の添加剤の100質量部に対して、27.6質量部となるように添加した。
デジタルマイクロスコープ(キーエンス株式会社製、型式VHX−6000)を用いて倍率300倍で、滑り抑制層の断面を観察したところ、図3(b)に示しように、滑り抑制層の外表面から、セルロース粒子の一部が露出していることが確認できた。
配合前に、レーザ回折式粒度分布測定装置(マルバーン・パナリティカル社製のマスターサイザー2000)を用いて滑り抑制層に含ませたセルロース粒子の平均粒子径を測定したところ、37μmであった。セルロース粒子の平均粒子径は、以下のようにして測定した。すなわち、専用ソフトウェアMastersizer 2000 softwareを用い、散乱式の測定モードを採用し、セルロース粒子が分散する分散液が循環する湿式セルにレーザ光を照射し、セルロース粒子からの散乱光分布を得た。そして、散乱光分布を対数正規分布により近似し、その粒度分布(横軸、σ)において最小値を0.021μm、最大値を2000μmに設定した範囲の中で累積度50%(D50)にあたる粒子径を平均粒子径とした。測定においては、上記分散液として、純水350mLに0.5質量%のヘキサメタリン酸水溶液60mLを加えたものを用いた。上記分散液中でのセルロース粒子の濃度は、10%とした。また、測定前に、超音波ホモジナイザーによってセルロース粒子を含む分散液を2分間処理しておいた。さらに、上記測定は、セルロース粒子を含む分散液を1500rpmの撹拌速度で撹拌しながら行った。
また、配合前に、セルロース粒子の幅Dに対する長さLの比、すなわち、セルロース粒子のL/Dを測定したところ、6.3であった。セルロース粒子のL及びDは、先述の方法で測定した。
[実施例2]
樹脂及びセルロース粒子以外の添加剤の100質量部に対する添加部数が9.2質量部となるように、平均粒子径10μmのセルロース粒子を第3塗布液に添加した以外は、実施例1と同様にして、実施例2に係る手袋を作製した。
なお、セルロース粒子のL/Dは4.3であった。
[実施例3]
樹脂及びセルロース粒子以外の添加剤の100質量部に対する添加部数が18.4質量部となるように、平均粒子径10μmのセルロース粒子を第3塗布液に添加した以外は、実施例1と同様にして、実施例3に係る手袋を作製した。
なお、セルロース粒子のL/Dは4.3であった。
[実施例4]
樹脂及びセルロース粒子以外の添加剤の100質量部に対する添加部数が55.2質量部となるように、平均粒子径10μmのセルロース粒子を第3塗布液に添加した以外は、実施例1と同様にして、実施例4に係る手袋を作製した。
なお、セルロース粒子のL/Dは4.3であった。
[実施例5]
樹脂及びセルロース粒子以外の添加剤の100質量部に対する添加部数が18.4質量部となるように、平均粒子径24μmのセルロース粒子を第3塗布液に添加した以外は、実施例1と同様にして、実施例5に係る手袋を作製した。
なお、セルロース粒子のL/Dは3.8であった。
[実施例6]
樹脂及びセルロース粒子以外の添加剤の100質量部に対する添加部数が27.6質量部となるように、平均粒子径24μmのセルロース粒子を第3塗布液に添加した以外は、実施例1と同様にして、実施例6に係る手袋を作製した。
なお、セルロース粒子のL/Dは3.8であった。
[実施例7]
樹脂及びセルロース粒子以外の添加剤の100質量部に対する添加部数が55.2質量部となるように、平均粒子径24μmのセルロース粒子を第3塗布液に添加した以外は、実施例1と同様にして、実施例7に係る手袋を作製した。
なお、セルロース粒子のL/Dは3.8であった。
[実施例8]
樹脂及びセルロース粒子以外の添加剤の100質量部に対する添加部数が55.2質量部となるようにセルロース粒子を第3塗布液に添加した以外は、実施例1と同様にして、実施例8に係る手袋を作製した。
なお、セルロース粒子のL/Dは6.3であった。
[実施例9]
樹脂及びセルロース粒子以外の添加剤の100質量部に対する添加部数が18.4質量部となるように、平均粒子径45μmのセルロース粒子を第3塗布液に添加した以外は、実施例1と同様にして、実施例9に係る手袋を作製した。
なお、セルロース粒子のL/Dは5.8であった。
[実施例10]
樹脂及びセルロース粒子以外の添加剤の100質量部に対する添加部数が27.6質量部となるように、平均粒子径45μmのセルロース粒子を第3塗布液に添加した以外は、実施例1と同様にして、実施例10に係る手袋を作製した。
なお、セルロース粒子のL/Dは5.8であった。
[実施例11]
樹脂及びセルロース粒子以外の添加剤の100質量部に対する添加部数が55.2となるように、平均粒子径45μmのセルロース粒子を第3塗布液に添加した以外は、実施例1と同様にして、実施例11に係る手袋を作製した。
なお、セルロース粒子のL/Dは5.8であった。
[比較例1]
第3塗布液に含ませる滑り抑制粒子種をニトリルブタジエン系粒子(NBR系粒子)及びアクリルゴム系粒子(AR系粒子)の混合物(平均粒子径100μm)とし、添加部数を38質量部とした以外は、実施例1と同様にして、比較例1に係る手袋を作製した。上記混合物の平均粒子径は、セルロース粒子の場合と同様にして測定した。
各例に係る手袋について、第3塗布液に含ませる滑り抑制粒子種、滑り抑制粒子種の平均粒子径、及び添加部数を以下の表3に示した。また、デジタルマイクロスコープ(キーエンス株式会社製、型式VHX−6000)を用いて、滑り抑制層の外表面における凸部の占有割合(以下、凸部の占有割合という)を求めた。その結果についても、表3に示した。凸部の占有割合は、先述の方法で測定した。
(グリップ性の評価)
実施例1〜10に係る手袋及び比較例1に係る手袋について、氷を掴んだときのグリップ性を評価した結果を表3に示した。グリップ性の評価は、官能評価により行った。具体的には、各例に係る手袋を着用した14名の被験者に、直径約9cm及び高さ約9cmの円柱形状の氷を掴ませて、グリップ性を3段階の点数で評価させ、合算した点数を被験者の人数で除することによって評価した。3段階の点数の内訳は、0点、1点及び3点とし、各点数についての評価は以下のようにした。0点:氷を掴むことができない。1点:安定性に欠けるが、氷を掴むことができる。3点:氷をしっかりと掴むことができる。
表3から、各実施例に係る手袋、すなわち、滑り抑制層にセルロース粒子を含ませた手袋は、氷に対してグリップ性を示すのに対し、比較例1に係る手袋、すなわち、滑り抑制層にNBR系粒子及びAR系粒子の混合物を含ませた手袋は、氷に対してグリップ性を示さないことが分かった。また、実施例1及び実施例8のグリップ性の評価結果、実施例2〜4間のグリップ性の評価結果、実施例5〜7間のグリップ性の評価結果、及び実施例9及び実施例11のグリップ性の評価結果から、滑り抑制層に含ませるセルロース粒子の平均粒子径が同じ場合、添加部数が多くなるほど、グリップ性が高くなる傾向が認められることが分かった。
さらに、実施例1、6及び10間のグリップ性の評価結果、実施例3、5及び9間のグリップ性の評価結果、並びに実施例4、7、8及び11間のグリップ性の評価結果から、滑り抑制層に含ませるセルロース粒子の添加部数が同じ場合、セルロース粒子の平均粒子径が大きくなるほど、グリップ性が高くなる傾向が認められることが分かった。
また、実施例1及び8間、実施例2及び4間、及び実施例9及び10間において凸部の占有割合を比べると、滑り抑制層に含ませるセルロース粒子の平均粒子径が同じ場合、添加部数が多くなるほど、凸部の占有割合が高くなり、凸部の占有割合が高くなるほど、グリップ性が高くなる傾向が認められることが分かった。
さらに、凸部の占有割合が10%以上60%以下であると、グリップ性が十分に発揮され、凸部の占有割合が30%以上60%以下であると、グリップ性がより十分に発揮され、凸部の占有割合が35%以上60%以下であると、グリップ性がさらに十分に発揮されることが分かった。
(滑り抑制粒子の摩耗損失量の評価)
実施例1、7、8及び11に係る手袋並びに比較例1に係る手袋について、掌部分から所定の試験片を切り出し、EN ISO 12947−1にて定められた試験機Nu−Martindaleを用い、The European Standard EN 388;2003に準拠して、50回及び100回摩耗後の摩耗損失量を測定した。摩耗損失量は、試験片の摩耗前及び摩耗後における重量の変化を観察することによって評価した。結果を表3に示した。
実施例1、7、8及び11におけるセルロース粒子の摩耗損失量と、比較例1におけるNBR系粒子及びAR系粒子の混合物の摩耗損失量とを比べると、50回及び100回摩耗後のいずれにおいても、NBR系粒子及びAR系粒子の混合物の方が、セルロース粒子と比べて、摩耗損失量が大きいことが分かった。
また、実施例1におけるセルロース粒子の摩耗損失量と実施例8におけるセルロース粒子の摩耗損失量とを比べると、平均粒子径が同じ場合、50回及び100回摩耗後のいずれにおいても、セルロース粒子の添加部数が少ないほど、摩耗損失量が小さくなることが分かった。
さらに、実施例7におけるセルロース粒子の摩耗損失量、実施例8におけるセルロース粒子の摩耗損失量、及び、実施例11におけるセルロース粒子の摩耗損失量を比べると、添加部数が同じ場合、50回及び100回摩耗後のいずれにおいても、セルロース粒子の平均粒子径が大きいほど、摩耗損失量が大きくなることが分かった。
上記のように、滑り抑制粒子としてセルロース粒子を用いた場合には、滑り抑制粒子の摩耗損失量が比較的少なくなることから、滑り抑制粒子としてセルロース粒子を用いた手袋を食品用途に用いた場合には、食品への異物の混入を比較的少なくすることができる。そのため、滑り抑制粒子としてセルロース粒子を用いた手袋は、食品用途として用いるのに適したものとなる。
1:手袋、10:手袋本体、11:繊維層、12:第1樹脂層、13:第2樹脂層、14:滑り抑制層、20:裾部、21:繊維層、22:第1樹脂層、23:第2樹脂層、
14a:セルロース粒子、14A:凸部、14B:凹部。

Claims (2)

  1. 着用者の手を覆う手袋本体を備え、
    該手袋本体は、セルロース粒子を含みかつ手袋の外表面を構成する最外層を有し、
    前記セルロース粒子は、少なくとも一部が前記外表面から露出しており、
    前記セルロース粒子の平均粒子径は、10μm以上45μm以下である
    手袋。
  2. 前記最外層は、樹脂とセルロース粒子以外の添加剤とをさらに含んでおり、
    前記セルロース粒子を、前記樹脂及び前記セルロース粒子以外の添加剤の100質量部に対して18質量部以上56質量部以下含んでいる
    請求項に記載の手袋。
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