JP2009214916A - 合成樹脂製袋体 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造によりサイドシール部に形成したノッチより開封時の初期引き裂き抵抗を著しく軽減させ、直線的に引き裂き開口を容易且つ確実にできるようにした合成樹脂製袋体を提供する。
【解決手段】サイドシール2が施された合成樹脂製袋体であって、サイドシール2にノッチ4が形成され、開口部3にはノッチ4より表裏の胴部フィルムを引き裂き誘導するためのティアガイド帯5aを袋幅方向に設けた袋体において、サイドシール2とティアガイド帯5aとの厚肉の交差部位を押圧延7して交差部位を薄肉化すると同時に、押圧延7によって余剰となった樹脂による厚肉9のガイド10aを交差部位における引き裂き開封開始位置のティアガイド帯5aの上下に形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、袋の開口部の開封時の初期引き裂き抵抗を著しく軽減させ、容易且つ確実に直線的に引き裂き開封するようにした合成樹脂製袋体に関するものである。
袋の開口部の対面する内面に4本又は3本のティアガイド帯を設け、このティアガイド帯にて直線的にガイドして引き裂き開封するようにした合成樹脂製袋体は周知である。その代表例として図9で示すように、表裏の胴部フィルムよりなり左右両サイドシール2を施した合成樹脂製袋体1(以下袋体という)において、開口部3の引き裂き開封開始位置の前記サイドシール2にノッチ4を形成し、前記ノッチ4より表裏の胴部フィルムを引き裂き誘導するために表裏の胴部フィルムにティアガイド帯5aを設け、ノッチ4から引き裂き開始して引き裂き予定線Sの直線で引き裂かれるようにしている。尚、図中の符号13は雌雄咬合型のチャックを示す。
また、図10示すように、表裏の胴部フィルムよりなり左右両サイドシール2を施した合成樹脂製袋体1(以下袋体という)において、開口部3の引き裂き開封開始位置の前記サイドシール2にノッチ4を形成し、前記ノッチ4より表裏の胴部フィルムを引き裂き予定線Sの直線で引き裂かれるよう引き裂き方向性を有する直線一軸又は二軸延伸フィルムよりなるカットテープ5bを表裏の胴部フィルムの外側面に左右両サイドシール2に渡って袋幅方向に設けている。尚、図中の符号13は雌雄咬合型のチャックを示す。
上記ティアガイド帯5aは図9で示すように、その両端をサイドシール2により接着6し、カットテープ5bは図10で示すように、その両端を外面にサイドシール2により接着6している。
そこで、上記ティアガイド帯5a付きタイプの場合は下記の問題点を有している。
(a)ティアガイド帯5aの溶融によりノッチ4が形成されている引き裂き開封開始位置のサイドシール2の厚味が増大し、カット開始時の引き裂き応力が高くなってしまう。
(b)ティアガイド帯5aが溶融圧縮されフラットな状態になることにより、ノッチ4の先端からサイドシール2の幅の間でティアガイド帯5aの機能が低下しカット方向のズレを生じることがある。
(c)ティアガイド帯5aの接着6により、図9で示すように、サイドシール2の内側のエッジ部位に樹脂塊6aはみ出し易く、ティアガイド帯5aの接着6の樹脂と相俟って引き裂きづらい状態となる。
上記カットテープ5b付きタイプの場合は下記の問題点を有している。
(d)図10で示すように、サイドシール2のシールにより引き裂き開封開始位置の溶融樹脂が表裏の胴部フィルム内に食い込み、サイドシール2の内側のエッジ部位に樹脂塊6aが発生し引き裂きづらい状態となる。
特開2001−48196公報 特開2000−118567公報 特開2001−31111公報 特開2002−104437公報 特開2002−264950公報
本発明は、簡単な構造によりサイドシール部に形成したノッチより開封時の初期引き裂き抵抗を著しく軽減させ、直線的に引き裂き開口を容易且つ確実にできるようにした合成樹脂製袋体を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明は、請求項1に記載の通り、サイドシールが施された合成樹脂製袋体であって、前記サイドシールにノッチが形成され、開口部には前記ノッチより表裏の胴部フィルムを引き裂き誘導するためのティアガイド帯を袋幅方向に設けた袋体において、前記サイドシールとティアガイド帯との厚肉の交差部位を押圧延して前記交差部位を薄肉化すると同時に、押圧延によって余剰となった樹脂による厚肉のガイドを前記交差部位における引き裂き開封開始位置のティアガイド帯の上下に形成したことを特徴とする合成樹脂製袋体である。
請求項2に記載の通り、サイドシールが施された合成樹脂製袋体であって、前記サイドシールにノッチが形成され、開口部には両側のサイドシールを繋ぐよう開口部の引き裂き予定線上の袋外側又は内側に直線一軸又は二軸延伸フィルムよりなるカットテープを配置した袋体において、前記サイドシールとカットテープとの厚肉の交差部位を押圧延して前記交差部位を薄肉化すると同時に、押圧延によって余剰となった樹脂による厚肉のガイドを前記交差部位における引き裂き開封開始位置のカットテープの上下に形成したことを特徴とする合成樹脂製袋体である。
請求項3に記載の通り、サイドシールが施された合成樹脂製袋体であって、前記サイドシールにノッチが形成され、開口部には表裏の胴部フィルムの何れか一方にティアガイド帯を袋幅方向に設け、他方に両側のサイドシールを繋ぐよう開口部の引き裂き予定線上の袋外側又は内側に直線一軸又は二軸延伸フィルムよりなるカットテープを配置し、前記サイドシールとティアガイド帯及びサイドシールとカットテープとの厚肉の交差部位を押圧延して前記交差部位を薄肉化すると同時に、押圧延によって余剰となった樹脂による厚肉のガイドを前記交差部位における引き裂き開封開始位置のティアガイド帯及びカットテープの上下に形成したことを特徴とする合成樹脂製袋体である。
請求項4に記載の通り、表裏の胴部フィルムよりなる合成樹脂製包装袋の開口部端縁を段違い状に引き裂きするための合成樹脂を基材とする開封用テープの長手方向に前記段違い幅を設定する厚肉帯部と、この厚肉帯部の両端に切り裂きガイド条を存在させて切り裂き部となる薄肉の凹溝を形成し、前記厚肉帯部を包装袋のサイドシールに形成したノッチと対応して表裏の胴部フィルムの内側面に取り付け、前記サイドシールと開封用テープとの厚肉の交差部位を押圧延して前記交差部位を薄肉化すると同時に、押圧延によって余剰となった樹脂による厚肉のガイドを前記交差部位における引き裂き開封開始位置の開封用テープの上下に形成したことを特徴とする合成樹脂製袋体。
請求項5に記載の通り、請求項1乃至4の何れかに記載の合成樹脂製袋体において、押圧延はサイドシールの外縁から内縁に向けて厚みが漸次薄くなる楔形の押印を押圧することを特徴とする。
本発明によると、ノッチが形成されているサイドシールとティアガイド帯との交差部又はサイドシールとカットテープとの交差部あるいはサイドシールと開口部端縁を段違い状に引き裂きするための開封用テープとの交差部の厚肉部を押圧延することにより該部を薄肉化すると同時に、押圧延によって余剰となった樹脂による厚肉のガイドが前記ティアガイド帯又はカットテープあるいは開封用テープの上下に形成され、開封時の初期引き裂き抵抗を著しく軽減させ、容易且つ確実に直線的カットを開始することができると共に、引き裂き開封開始位置のサイドシールの内側のエッジ部位における樹脂塊による引っ掛かりがなくなるという効果を有している。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1はティアガイド帯5a付きタイプの合成樹脂製袋体であり、図2、図3はその製法を示す。図4はカットテープ5b付きタイプの合成樹脂製袋体であり、図4、図5はその製法を示す。また、図7、図8は開口部端縁を段違い状に引き裂きするための合成樹脂を基材とする開封用テープ50付きタイプの合成樹脂製袋体を示す。
図1のティアガイド帯5a付きタイプにおいて、1はサイドシール2を施した表裏の胴部フィルムよりなる合成樹脂製袋体(以下袋体という)であり、この袋体1の引き裂き開封開始位置の前記サイドシール2にノッチ4が形成され、前記ノッチ4より表裏の胴部フィルムを引き裂き誘導するためにティアガイド帯5aが開口部3に袋幅方向に設けられている。前記ティアガイド帯5aの両端はサイドシール2により接着6されている。尚符号13は雌雄咬合型のチャックを示し、Sは引き裂き予定線を示す。
そこで、本発明は上記のティアガイド帯5a付きタイプ袋体1において、前記ノッチ4が形成されているサイドシール2とティアガイド帯5aとの厚肉の交差部位(該交差部位は、前記交差部位と境界を接する非接着部を含めてもよい)を押圧延7して前記交差部位を薄肉化すると同時に、この押圧延7によって余剰となった樹脂による厚肉9が前記ティアガイド帯5aの上下に形成され、これにより厚肉9のガイド10aを形成した構造である。図例ではティアガイド帯5aは表裏の胴部フィルムのそれぞれ2本の合わせて4本の構造であるが、表裏の胴部フィルムの一方に一本、他方に2本の合わせて3本のティアガイド帯の構造の袋体にも上記本発明が適用される。
上記ノッチ4が形成されているサイドシール2とティアガイド帯5aとの厚肉の交差部位を押圧延7する製法は図2で示すように、対向する熱シールバー11a、11bにより押圧延7することにより、余剰となった樹脂による厚肉9によるガイド10aを引き裂き開封開始位置のティアガイド帯5aの上下に形成し、引き裂き開封開始位置のシーラント8(樹脂)は薄くなる。
また、上記ノッチ4が形成されているサイドシール2とティアガイド帯5aとの厚肉の交差部位を押圧延7する別の製法は図3で示すように、一方の部位に熱シールバー11aを配置し、他方の部位にシールバー受け12を配置して熱シールバー11aで片面から押圧し、この押圧力をシールバー受け12で受け、これによる押圧延7により余剰となった樹脂による厚肉9によるガイド10aを引き裂き開封開始位置の片面のティアガイド帯5aの上下に形成し、引き裂き開封開始位置のシーラント8(樹脂)は薄くなる。
これにより、引き裂き開封開始位置のシーラント8は薄くなるが、押圧延7による余剰となった樹脂による厚肉9によってティアガイド帯5aの高さを補うことになり、引き裂き開封開始位置のシーラント8(樹脂)が薄くなることと、サイドシール2の内側のエッジ部位に発生する樹脂塊6aは押圧延工程で潰されるためカット時に樹脂塊6aによる引っ掛かりがなくなり開封時の初期引き裂き抵抗を著しく軽減させ、容易且つ確実に直線的カットを開始することができティアガイド帯5a機能の改善において充分な効果を奏するものである。
図4のカットテープ5b付きタイプにおいて、1はサイドシール2を施した表裏の胴部フィルムよりなる合成樹脂製袋体(以下袋体という)であり、この袋体1の引き裂き開封開始位置の前記サイドシール2にノッチ4が形成され、前記ノッチ4より表裏の胴部フィルムを引き裂き誘導するために表裏の胴部フィルムの外面にカットテープ5bが開口部3に袋幅方向に設けられている。前記カットテープ5bは直線一軸又は二軸延伸ポリプロピレンフィルムが適当であり、その両端はサイドシール2により接着6されている。尚符号13は雌雄咬合型のチャックを示し、Sは引き裂き予定線を示す。
本発明は上記カットテープ5b付きタイプの袋体1において、前記ノッチ4が形成されている前記サイドシール2とカットテープ5bとの厚肉の交差部位(該交差部位は、前記交差部位と境界を接する非接着部を含めてもよい)を押圧延して前記交差部位を薄肉化すると同時に、押圧延によって余剰となった樹脂による厚肉のガイド10bを前記カットテープ5bの上下に形成した構造である
上記ノッチ4が形成されているサイドシール2とカットテープ5bとの厚肉の交差部位を押圧延7する製法は図5で示すように、対向する熱シールバー11a、11bにより押圧延7することにより、余剰となった樹脂による厚肉のガイド10bを引き裂き開封開始位置のカットテープ5bの上下に形成し、引き裂き開封開始位置のシーラント(樹脂)は薄くなる。
また、上記ノッチ4が形成されているサイドシール2とカットテープ5bとの厚肉の交差部位を押圧延7する別の製法は図6で示すように、一方の部位に熱シールバー11aを配置し、他方の部位にシールバー受け12を配置して熱シールバー11aで片面から押圧し、この押圧力をシールバー受け12で受け、これによる押圧延7により余剰となった樹脂による厚肉9のガイド10aを引き裂き開封開始位置の片面のカットテープ5bの上下に形成し、引き裂き開封開始位置のシーラント(樹脂)は薄くなる。
このカットテープ5b付きタイプの袋体1においても押圧延7により余剰となった樹脂による厚肉9のガイド10bと引き裂き開封開始位置の樹脂肉厚が薄くなることと、サイドシール2の内側のエッジ部位に発生する樹脂塊6aは圧延工程で潰されるため引き裂き開封開始時に樹脂塊6aによる引っ掛かりがなくなり開封時の初期引き裂き抵抗を著しく軽減させ、容易且つ確実に直線的カットを開始することができカットテープ5b機能の改善において充分な効果を奏するものである。
さらに本発明は、図示省略しているが、サイドシール2が施された合成樹脂製袋体であって、前記サイドシール2にノッチ4が形成され、開口部3には表裏の胴部フィルムの何れか一方にティアガイド帯5aを袋幅方向に設け、他方に両側のサイドシール2を繋ぐよう開口部3の引き裂き予定線S上の袋外側又は内側に直線一軸又は二軸延伸フィルムよりなるカットテープ5bを配置し、前記サイドシール2とティアガイド帯5a及びサイドシール2とカットテープ5bとの厚肉の交差部位を押圧延7して前記交差部位を薄肉化すると同時に、押圧延によって余剰となった樹脂による厚肉を前記ティアガイド帯5a及びカットテープ5bの上下に形成してもよい。
さらに本発明は、さらに加えて、表裏の胴部フィルム1a、1bよりなる合成樹脂製袋体の開口部端縁を段違い状に引き裂きするための合成樹脂を基材とする開封用テープ50を設けた袋体にも適用することができる。
その構造について図7及び図8により説明する。図7において、1aは合成樹脂製袋体の表胴部フィルム、1bは裏胴部フィルム、13は袋体の開口部において袋幅方向に設けられている再開閉可能な雌雄爪よりなるチャック、50は袋体開口部の前記チャック13より上方で表胴部フィルム1a、裏胴部フィルム1bにチャック13と平行に装着され、袋体の開口部を引き裂き開口したときに表裏胴部フィルム1a、1bの開口端縁を段違いとする袋開封用テープである。
前記袋開封用テープ50は、合成樹脂を基材としており、テープの長手方向に前記段違い幅を設定する厚肉帯部60a、60bと、この厚肉帯部60a、60bの両端に切り裂きガイド条70a,80a、70b、80bを存在させて切り裂き部となる薄肉の凹溝90a、100a、90b、100bを形成した構造である。この袋開封用テープ50は前記厚肉帯部60a、60bの中心が切り裂き位置Cとなるよう袋体のサイドシール2に形成したノッチ4と対応して表裏胴部フィルム1a、1bの内側面に取り付ける。
前記袋開封用テープ50が取り付けられた袋体の開口部端縁はノッチ4から引き裂くことにより図8で示すように、表裏胴部フィルム1aは低く、裏胴部フィルム1bは高くした段差Hの段違いとなる。
この段差Hの段違いとなる作用について説明する。その原理は通常袋を開口するに当たりノッチ4より引き裂きを開始するが、その時必ず程度の差はあるが初期抵抗が生じる。この抵抗が徐々に増加して行くと指先は無意識のうちに相対方向に向かって引き裂こうとする。尚、これは利き手によって逆方向に行う人もいる。この引き裂くベクトル方向はフィルムの抵抗が強ければ強い程顕著となる。これによりに、サイドシール2は引き裂き開始点からサイドシール2を通過した間は直線で切られるが、サイドシール2を通過した点からは相対方向に向かって引き裂方向に力が作用し、表胴部フィルム1a、1bは相対方向に亀裂が生じる。
すなわち、ノッチ4より引き裂きを開始しサイドシール2は直線で切られサイドシール2を通過したところから、表胴部フィルム1aと裏胴部フィルム1bには相対方向に向かってに亀裂が生じるが、袋開封用テープ50の厚肉帯部60a、60bでブロックされ引き裂き抵抗が生じる。
そこで、この引き裂き抵抗に負けまいとして人の指先は相対方向に向かって引き裂こうとする作用し、その方向に表裏胴部フィルム1a、1bは引き裂かれ、表胴部フィルム1a側は凹溝10aに亀裂が向かい、裏胴部フィルム1b側は凹溝9bに亀裂が向かう。
前記亀裂が表胴部フィルム1a側では凹溝100aに到達し、裏胴部フィルム1b側では凹溝90bに到達して凹溝100a、90bを通過して亀裂延長線方向に進もうとするが、表胴部フィルム1a側では切り裂きガイド80aでブロックされ、裏胴部フィルム1b側では切り裂きガイド70bでブロックされ、引き裂き抵抗の一番少ない凹溝100a、90bの薄肉部が切り裂きガイド80a、70bに沿って引き裂かれる。これにより、図8で示すように、表裏胴部フィルム1aは低く、裏胴部フィルム1bは高くした段差Hの段違いとなる。尚、利き手によって逆方向に行った場合は、凹溝90a、100bの薄肉部が切り裂きガイド70a、80bに沿って引き裂かれる。
このような表裏の胴部フィルム1a、1bよりなる合成樹脂製袋体の開口部端縁を段違い状に引き裂きするための合成樹脂を基材とする開封用テープ設けた袋体1において、サイドシール2と開封用テープ50との厚肉の交差部位(該交差部位は、前記交差部位と境界を接する非接着部を含めてもよい)を押圧延7して前記交差部位を薄肉化すると同時に、押圧延7によって余剰となった樹脂による厚肉のガイドを前記開封用テープ50の上下に形成した構造である。
ティアガイド帯5a付きタイプ 及びカットテープ5b付きタイプ、ティアガイド帯5a付きタイプ とカットテープ5b付きタイプとの組み合わせタイプの袋体においても開口端縁を段違い形態で引き裂き開封させるようにすることが可能である。その技術手段は、図1に示すティアガイド帯5a付きの袋体の場合、一方の表胴部フィルムのティアガイド帯5aとティアガイド帯5aの平行する2本の帯間の中央にティアガイド帯5aと平行線で設定された引き裂き予定線Sと、他方に対峙する裏胴部フィルムのティアガイド帯5aとティアガイド帯5aの平行する2本の帯間の中央にティアガイド帯5aと平行線で設定された引き裂き予定線Sとは対称する配置となっているが、表裏胴部フィルムの一方のティアガイド帯5aと引き裂き予定線Sを、他方のティアガイド帯5aと引き裂き予定線Sに対し上又は下に1mm〜2mm程度ずらせて配置することにより、開封時の初期引き裂き抵抗を著しく軽減させ、容易且つ確実に直線的カットを開始する本発明において、ティアガイド帯5a付きタイプ の袋体においても段違いで位置したティアガイド帯5aと引き裂き予定線Sで開口端縁を段違い形態で引き裂き開封することができる。
前記何れのタイプの袋体における押圧延7はサイドシール2の外縁から内縁に向けて厚みが漸次薄くなる楔形の押印を押圧することが望ましい。この楔形の押印を押圧することにより、厚みが厚い部分で交差部位を薄肉化すると同時に、押圧延7によって余剰となった樹脂による肉厚のガイドを確実に成形することができる。
上記ティアガイド帯5a付きタイプ及びカットテープ5b付きタイプ又は開封用テープ50付きタイプの袋体はティアガイド帯5a及びカットテープ5b又は開封用テープ50の下方に雌雄咬合型のチャック13を形成した構造で例示したが、チャック13を形成していない袋体にも本発明は適用することができる。また、カットテープ5b付きタイプの袋体1において、カットテープ5bを表裏の胴部フィルムの外面にカットテープ5bが開口部3に袋幅方向に設けた構造で例示したが、表裏の胴部フィルム何れか一方の外面にカットテープ5bを開口部3に袋幅方向に設けた構造や表裏の胴部フィルムの内面にカットテープ5bを開口部3に袋幅方向に設けた構造あるいは表裏の胴部フィルム何れか一方の内面にカットテープ5bを開口部3に袋幅方向に設けた構造にも本発明は適用することができる。
そこで、図9及び図10で示す従来の袋体と本発明による袋体との開封時の初期引き裂き強度をショッパー型引張試験機にて比較測定した結果、本発明の袋体は従来の袋体よりも20%〜50%開封時の初期引き裂き抵抗が軽減されていることが実証された。
このように本発明は、ティアガイド帯5a付きタイプ及びカットテープ5b付きタイプの袋体1における従来の上記(a)〜(d)の問題点を全て解消した利点を有しているが、挟みを不要とする引き裂いて内容物を取り出す包装袋では、開封時には必ず初期引き裂き抵抗が生ずる。本発明は、このような袋体においても、開封時の初期引き裂き抵抗を軽減することができる。従来技術として、胴部フィルムの引き裂き予定線上にハーフカット、レーザカット、傷痕等を施すことが提案されているが、包装袋を構成する胴部フィルム自体に傷を付ける状態になれば、気密性やガスバリヤ性に問題が生じることになり、特に食品包装の場合、在庫の管理が難しくなる。また、単にノッチを形成した包装袋でも、現状のものは、一般的には開封時の初期引き裂き抵抗が大きすぎて、力の弱い高齢者や小さな子供にとって必ずしも利便性が高いとはいえない。この点についても本発明は有効な利点を有している。
本発明のティアガイド帯付きタイプ袋体の要部正面図 本発明のティアガイド帯付きタイプ袋体の製法を示す図1のA−A断面図 本発明のティアガイド帯付きタイプ袋体の他の製法を示す図1のA−A断面図 本発明のカットテープ付き袋体の要部正面図 本発明のカットテープ付き袋体の製法を示す図4のB−B断面図 本発明のカットテープ付き袋体の他の製法を示す図4のB−B断面図 開口部端縁を段違い状に引き裂きする開封用テープ付きタイプ袋体の断面図 開口部端縁を段違い状に引き裂きした状態を示す開封用テープ付きタイプ袋体の断面図 従来の4本のティアガイド帯付きタイプ袋体の要部正面図 従来のカットテープ付きタイプ袋体の要部正面図
符号の説明
1 合成樹脂製袋体
2 サイドシール
3 開口部
4 ノッチ
5a ティアガイド帯
5b カットテープ
6 接着
7 押圧延
8 シーラント
9 厚肉
10a ガイド
10b ガイド
11a 熱シールバー
11b 熱シールバー
12 シールバー受け
50 袋開封用テープ
60a 厚肉帯部
60b 厚肉帯部
70a 切り裂きガイド条
70b 切り裂きガイド条
80a 切り裂きガイド条
80b 切り裂きガイド条
90a 凹溝
90b 凹溝
100a 凹溝
100b 凹溝

Claims (5)

  1. サイドシールが施された合成樹脂製袋体であって、前記サイドシールにノッチが形成され、開口部には前記ノッチより表裏の胴部フィルムを引き裂き誘導するためのティアガイド帯を袋幅方向に設けた袋体において、前記サイドシールとティアガイド帯との厚肉の交差部位を押圧延して前記交差部位を薄肉化すると同時に、押圧延によって余剰となった樹脂による厚肉のガイドを前記交差部位における引き裂き開封開始位置のティアガイド帯の上下に形成したことを特徴とする合成樹脂製袋体。
  2. サイドシールが施された合成樹脂製袋体であって、前記サイドシールにノッチが形成され、開口部には両側のサイドシールを繋ぐよう開口部の引き裂き予定線上の袋外側又は内側に直線一軸又は二軸延伸フィルムよりなるカットテープを配置した袋体において、前記サイドシールとカットテープとの厚肉の交差部位を押圧延して前記交差部位を薄肉化すると同時に、押圧延によって余剰となった樹脂による厚肉のガイドを前記交差部位における引き裂き開封開始位置のカットテープの上下に形成したことを特徴とする合成樹脂製袋体。
  3. サイドシールが施された合成樹脂製袋体であって、前記サイドシールにノッチが形成され、開口部には表裏の胴部フィルムの何れか一方にティアガイド帯を袋幅方向に設け、他方に両側のサイドシールを繋ぐよう開口部の引き裂き予定線上の袋外側又は内側に直線一軸又は二軸延伸フィルムよりなるカットテープを配置し、前記サイドシールとティアガイド帯及びサイドシールとカットテープとの厚肉の交差部位を押圧延して前記交差部位を薄肉化すると同時に、押圧延によって余剰となった樹脂による厚肉のガイドを前記交差部位における引き裂き開封開始位置のティアガイド帯及びカットテープの上下に形成したことを特徴とする合成樹脂製袋体。
  4. 表裏の胴部フィルムよりなる合成樹脂製包装袋の開口部端縁を段違い状に引き裂きするための合成樹脂を基材とする開封用テープの長手方向に前記段違い幅を設定する厚肉帯部と、この厚肉帯部の両端に切り裂きガイド条を存在させて切り裂き部となる薄肉の凹溝を形成し、前記厚肉帯部を包装袋のサイドシールに形成したノッチと対応して表裏の胴部フィルムの内側面に取り付け、前記サイドシールと開封用テープとの厚肉の交差部位を押圧延して前記交差部位を薄肉化すると同時に、押圧延によって余剰となった樹脂による厚肉のガイドを前記交差部位における引き裂き開封開始位置の開封用テープの上下に形成したことを特徴とする合成樹脂製袋体。
  5. 前記押圧延はサイドシールの外縁から内縁に向けて厚みが漸次薄くなる楔形の押印を押圧することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の合成樹脂製袋体。
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